JPH0619321A - 現像装置 - Google Patents
現像装置Info
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- JPH0619321A JPH0619321A JP4194749A JP19474992A JPH0619321A JP H0619321 A JPH0619321 A JP H0619321A JP 4194749 A JP4194749 A JP 4194749A JP 19474992 A JP19474992 A JP 19474992A JP H0619321 A JPH0619321 A JP H0619321A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁界発生手段の現像主極の現像剤担持体上の
磁束密度を大きくすることにより、二成分現像剤のキャ
リアの像担持体への付着を防止して、二成分現像剤によ
る現像で画像欠損のない画像を得ることができ、カブ
リ、トナー飛散のない現像装置を提供することである。 【構成】 マグネットローラの現像主極による磁束密度
のピーク位置において、マグネットローラの表面上の磁
束密度のピークを2つにすることにより、現像スリーブ
の表面上の磁束密度のピークを1つにし、スリーブ上で
の最大磁束密度の減衰を小さくした。 【効果】 スリーブ上の磁束密度を大きくすることがで
きるので、二成分現像剤のキャリアの感光ドラムへの付
着を防いで、画像欠損のない良好な画像を得ることがで
き、又現像剤のカブリ、トナー飛散を防止することがで
きる。
磁束密度を大きくすることにより、二成分現像剤のキャ
リアの像担持体への付着を防止して、二成分現像剤によ
る現像で画像欠損のない画像を得ることができ、カブ
リ、トナー飛散のない現像装置を提供することである。 【構成】 マグネットローラの現像主極による磁束密度
のピーク位置において、マグネットローラの表面上の磁
束密度のピークを2つにすることにより、現像スリーブ
の表面上の磁束密度のピークを1つにし、スリーブ上で
の最大磁束密度の減衰を小さくした。 【効果】 スリーブ上の磁束密度を大きくすることがで
きるので、二成分現像剤のキャリアの感光ドラムへの付
着を防いで、画像欠損のない良好な画像を得ることがで
き、又現像剤のカブリ、トナー飛散を防止することがで
きる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写装置、静
電記録装置、磁気記録装置等の画像形成装置で像担持体
上の静電潜像を現像して可視化するのに用いられる現像
装置に関する。
電記録装置、磁気記録装置等の画像形成装置で像担持体
上の静電潜像を現像して可視化するのに用いられる現像
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写装置、静電記録装置、磁気
記録装置等の画像形成装置で像担持体上の静電潜像を現
像して可視化する現像装置には、磁気ブラシ現像法が広
く採用されている。
記録装置等の画像形成装置で像担持体上の静電潜像を現
像して可視化する現像装置には、磁気ブラシ現像法が広
く採用されている。
【0003】この磁気ブラシ現像法の1つとして、現像
容器に回転可能に支持した現像剤担持体としての非磁性
円筒体からなる現像スリーブ内に、磁界発生手段として
の複数の磁極を有するマグネットローラを固定配置し、
マグネットローラによって現像容器内の現像剤を現像ス
リーブ上に担持させ、現像スリーブの回転により担持し
た現像剤を像担持体と対向した現像位置へ搬送し、マグ
ネットローラの略現像位置に配置された現像主極によっ
て現像スリーブ上の現像剤に磁気ブラシを形成させるこ
とにより、磁気ブラシを像担持体に摺擦して像担持体上
の静電潜像を現像する磁気ブラシ摺擦現像法が良く知ら
れている。
容器に回転可能に支持した現像剤担持体としての非磁性
円筒体からなる現像スリーブ内に、磁界発生手段として
の複数の磁極を有するマグネットローラを固定配置し、
マグネットローラによって現像容器内の現像剤を現像ス
リーブ上に担持させ、現像スリーブの回転により担持し
た現像剤を像担持体と対向した現像位置へ搬送し、マグ
ネットローラの略現像位置に配置された現像主極によっ
て現像スリーブ上の現像剤に磁気ブラシを形成させるこ
とにより、磁気ブラシを像担持体に摺擦して像担持体上
の静電潜像を現像する磁気ブラシ摺擦現像法が良く知ら
れている。
【0004】又画質向上を目的として、現像スリーブに
振動電界からなる現像バイアスを印加することにより、
所謂画像の掃き寄せ(画像が一方向に掃き寄せられたか
の如く画像の端部の濃度が濃くなる現象)を防止し、中
間調の再現性を向上させることが知られている。
振動電界からなる現像バイアスを印加することにより、
所謂画像の掃き寄せ(画像が一方向に掃き寄せられたか
の如く画像の端部の濃度が濃くなる現象)を防止し、中
間調の再現性を向上させることが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この種の現像法は、現
像に寄与する現像剤を現像位置に十分に供給することが
できるので、高い画像濃度を得ることができるが、現像
位置において磁気ブラシの穂が疎であるために、特にハ
ーフトーンにおいてガサツキのある貧弱な画像となる場
合があった。
像に寄与する現像剤を現像位置に十分に供給することが
できるので、高い画像濃度を得ることができるが、現像
位置において磁気ブラシの穂が疎であるために、特にハ
ーフトーンにおいてガサツキのある貧弱な画像となる場
合があった。
【0006】又近年、高画質な画像の要望が高まってお
り、様々な原稿画像、特にフルカラー画像に対して大き
な要求がなされている。従ってベタ黒部の画像濃度を十
分に高く維持しながらハイライト部の再現性を良好に
し、ハーフトーン部においても緻密な画像を得ることが
必要とされている。
り、様々な原稿画像、特にフルカラー画像に対して大き
な要求がなされている。従ってベタ黒部の画像濃度を十
分に高く維持しながらハイライト部の再現性を良好に
し、ハーフトーン部においても緻密な画像を得ることが
必要とされている。
【0007】しかしながら、そのために例えば二成分現
像剤のトナー及び磁性キャリアを小粒径化すると、画質
は良好になるものの、像担持体上へのキャリアの付着を
生じて、著しい場合には画像の欠損を生じることがあっ
た。
像剤のトナー及び磁性キャリアを小粒径化すると、画質
は良好になるものの、像担持体上へのキャリアの付着を
生じて、著しい場合には画像の欠損を生じることがあっ
た。
【0008】又磁性キャリアの飽和磁化を小さくするこ
とにより磁気ブラシの穂を緻密にする方法が試みられて
いるが、この場合にもキャリア付着の問題を生じる。
とにより磁気ブラシの穂を緻密にする方法が試みられて
いるが、この場合にもキャリア付着の問題を生じる。
【0009】一成分磁性現像剤の場合には、一成分現像
剤である磁性トナーに対する磁気的吸引力が小さく、現
像スリーブに磁性トナーを引き付ける力が弱いと、画像
のカブリ及びトナー飛散の問題を生じるが、トナーを小
粒径化するとそれがより一層顕著になる。
剤である磁性トナーに対する磁気的吸引力が小さく、現
像スリーブに磁性トナーを引き付ける力が弱いと、画像
のカブリ及びトナー飛散の問題を生じるが、トナーを小
粒径化するとそれがより一層顕著になる。
【0010】本発明の目的は、磁界発生手段の現像主極
の現像剤担持体上の磁束密度を大きくすることにより、
二成分現像剤のキャリアの像担持体への付着を防止し
て、二成分現像剤による現像で画像欠損のない画像を得
ることができ、又一成分磁性現像剤のカブリを防止し
て、一成分磁性現像剤による現像でカブリのない画像を
得ることができ、然もトナー飛散のない現像装置を提供
することである。
の現像剤担持体上の磁束密度を大きくすることにより、
二成分現像剤のキャリアの像担持体への付着を防止し
て、二成分現像剤による現像で画像欠損のない画像を得
ることができ、又一成分磁性現像剤のカブリを防止し
て、一成分磁性現像剤による現像でカブリのない画像を
得ることができ、然もトナー飛散のない現像装置を提供
することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明に係
る現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、回動
可能に支持された現像剤担持体内に複数の磁極を有する
磁界発生手段を固定配置した現像装置において、前記磁
界発生手段表面と前記現像剤担持体表面との間の距離が
0.9mm以下であることを特徴とする現像装置であ
る。好ましくは、前記磁界発生手段の現像主極の位置に
おいて、前記磁界発生手段表面と前記現像剤担持体表面
との間の距離が0.9mm以下である。
る現像装置にて達成される。要約すれば本発明は、回動
可能に支持された現像剤担持体内に複数の磁極を有する
磁界発生手段を固定配置した現像装置において、前記磁
界発生手段表面と前記現像剤担持体表面との間の距離が
0.9mm以下であることを特徴とする現像装置であ
る。好ましくは、前記磁界発生手段の現像主極の位置に
おいて、前記磁界発生手段表面と前記現像剤担持体表面
との間の距離が0.9mm以下である。
【0012】本発明の他の態様は、回動可能に支持され
た現像剤担持体内に複数の磁極を有する磁界発生手段を
固定配置した現像装置において、前記磁界発生手段によ
る磁束密度のピーク位置の少なくとも1つにおいて、前
記磁界発生手段表面上の磁束密度のピークが2つであ
り、前記現像剤担持体表面上の磁束密度のピークが1つ
であることを特徴とする現像装置である。好ましくは、
前記磁界発生手段の現像主極による磁束密度のピーク位
置において、前記磁界発生手段表面上の磁束密度のピー
クが2つであり、前記現像剤担持体表面上の磁束密度の
ピークが1つである。
た現像剤担持体内に複数の磁極を有する磁界発生手段を
固定配置した現像装置において、前記磁界発生手段によ
る磁束密度のピーク位置の少なくとも1つにおいて、前
記磁界発生手段表面上の磁束密度のピークが2つであ
り、前記現像剤担持体表面上の磁束密度のピークが1つ
であることを特徴とする現像装置である。好ましくは、
前記磁界発生手段の現像主極による磁束密度のピーク位
置において、前記磁界発生手段表面上の磁束密度のピー
クが2つであり、前記現像剤担持体表面上の磁束密度の
ピークが1つである。
【0013】
実施例1 図1は、本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。現像装置は、画像形成装置の像担持体としての感光
ドラム3に対向され、この感光ドラム3の周囲には、周
知の電子写真プロセス手段である図示しない帯電機構、
画像露光機構、転写機構、クリーニング機構、除電機構
等が配設されている。本例では、画像形成装置は、上記
の画像露光機構の露光方式として、露光手段にレーザビ
ームを用いた濃度信号をPWM変調する方式を採用して
いる。
る。現像装置は、画像形成装置の像担持体としての感光
ドラム3に対向され、この感光ドラム3の周囲には、周
知の電子写真プロセス手段である図示しない帯電機構、
画像露光機構、転写機構、クリーニング機構、除電機構
等が配設されている。本例では、画像形成装置は、上記
の画像露光機構の露光方式として、露光手段にレーザビ
ームを用いた濃度信号をPWM変調する方式を採用して
いる。
【0014】さて、本実施例の現像装置は、非磁性トナ
ーと磁性キャリアを含む二成分現像剤Dを収容した現像
容器20を備えており、この現像容器20の感光ドラム
3と対向した開口部に、アルミニウム、ステンレス鋼等
の非磁性円筒体からなる現像剤担持体としての現像スリ
ーブ21が回転可能に支持され、現像スリーブ21は矢
印に示す反時計方向に回転して、容器20内で供給され
た現像剤Dをマグネットローラ23の磁力により担持し
て、感光ドラム3と対向した現像位置に搬送する。
ーと磁性キャリアを含む二成分現像剤Dを収容した現像
容器20を備えており、この現像容器20の感光ドラム
3と対向した開口部に、アルミニウム、ステンレス鋼等
の非磁性円筒体からなる現像剤担持体としての現像スリ
ーブ21が回転可能に支持され、現像スリーブ21は矢
印に示す反時計方向に回転して、容器20内で供給され
た現像剤Dをマグネットローラ23の磁力により担持し
て、感光ドラム3と対向した現像位置に搬送する。
【0015】この搬送途上で現像剤Dは、現像容器20
からの出口となる開口部の上部に現像スリーブ21と小
間隔を開けて対向された現像剤層厚規制ブレード25に
より層厚を規制される。そして現像位置において現像剤
D中のトナーが矢印方向に移動する感光ドラム3上に形
成された静電像を現像して、潜像をトナー像として可視
化する。現像の際に現像スリーブ21には電源22によ
り、現像バイアスとして交流電圧に直流電圧を重畳した
振動バイアス電圧が印加される。振動バイアス電圧の波
形としては、矩形波、サイン波等が使用できる。
からの出口となる開口部の上部に現像スリーブ21と小
間隔を開けて対向された現像剤層厚規制ブレード25に
より層厚を規制される。そして現像位置において現像剤
D中のトナーが矢印方向に移動する感光ドラム3上に形
成された静電像を現像して、潜像をトナー像として可視
化する。現像の際に現像スリーブ21には電源22によ
り、現像バイアスとして交流電圧に直流電圧を重畳した
振動バイアス電圧が印加される。振動バイアス電圧の波
形としては、矩形波、サイン波等が使用できる。
【0016】現像スリーブ21内にはマグネットローラ
23が固定配置されている。本例では、マグネットロー
ラ23は表面に3つのN極のN1 、N2 、N3 極及び2
つのS極のS1 、S2 極を有している。このうち隣り合
った同極のN3 、N2 極は、現像スリーブ3の下側及び
感光ドラム3と反対側の位置近辺に配置され、両者の間
に反撥磁界を形成して、現像位置を通過した現像剤を現
像スリーブ21上から一旦離脱させる作用を為す。
23が固定配置されている。本例では、マグネットロー
ラ23は表面に3つのN極のN1 、N2 、N3 極及び2
つのS極のS1 、S2 極を有している。このうち隣り合
った同極のN3 、N2 極は、現像スリーブ3の下側及び
感光ドラム3と反対側の位置近辺に配置され、両者の間
に反撥磁界を形成して、現像位置を通過した現像剤を現
像スリーブ21上から一旦離脱させる作用を為す。
【0017】現像スリーブ21上から離脱された現像剤
は、現像容器20内の現像スリーブ21の斜め下部に設
置されたスクリュー24により容器20内の現像剤Dと
撹拌混合される。撹拌された現像剤は、マグネットロー
ラ23のN2 極の磁力によって現像スリーブ21上に吸
着して担持され、S2 極を経て現像位置に搬送される。
は、現像容器20内の現像スリーブ21の斜め下部に設
置されたスクリュー24により容器20内の現像剤Dと
撹拌混合される。撹拌された現像剤は、マグネットロー
ラ23のN2 極の磁力によって現像スリーブ21上に吸
着して担持され、S2 極を経て現像位置に搬送される。
【0018】図において、符号Lで示す一点鎖線は、現
像スリーブ21の回転中心と感光ドラム3の回転中心を
結んだ対向中心を示すものであり、この対向中心部分で
現像スリーブ21と感光ドラム3は最も近接しており、
現像位置の中央位置となっている。
像スリーブ21の回転中心と感光ドラム3の回転中心を
結んだ対向中心を示すものであり、この対向中心部分で
現像スリーブ21と感光ドラム3は最も近接しており、
現像位置の中央位置となっている。
【0019】マグネットローラ23のS1 極は現像主極
であり、現像スリーブ21の回転中心で見て上記の一点
鎖線Lに対し現像スリーブ21の回転方向と反対方向に
θの角度を為している。即ち現像主極S1 は現像スリー
ブ21の回転方向に対して現像位置中央よりも上流側に
位置しており、この現像主極S1 の上流側配置により画
質が良好になる。
であり、現像スリーブ21の回転中心で見て上記の一点
鎖線Lに対し現像スリーブ21の回転方向と反対方向に
θの角度を為している。即ち現像主極S1 は現像スリー
ブ21の回転方向に対して現像位置中央よりも上流側に
位置しており、この現像主極S1 の上流側配置により画
質が良好になる。
【0020】本発明の解決する課題であるキャリア付着
について説明する。キャリア付着とは、磁性キャリアが
感光ドラム上に付着する現象であり、感光ドラム上に付
着したキャリアが転写材上に転写されない場合は、感光
ドラム3上へのトナー像の形成不良により画像欠損を生
じ、転写された場合はキャリアが転写材に定着されず、
転写材上から擦り取れるので、トナー像の転写により転
写材上に得られた画像の擦れによる画像欠損を生じ、又
転写材の汚染という問題も生じる。
について説明する。キャリア付着とは、磁性キャリアが
感光ドラム上に付着する現象であり、感光ドラム上に付
着したキャリアが転写材上に転写されない場合は、感光
ドラム3上へのトナー像の形成不良により画像欠損を生
じ、転写された場合はキャリアが転写材に定着されず、
転写材上から擦り取れるので、トナー像の転写により転
写材上に得られた画像の擦れによる画像欠損を生じ、又
転写材の汚染という問題も生じる。
【0021】この感光ドラム3へのキャリアの付着を防
止するためには、現像位置、特にその後半部において現
像スリーブ21上にキャリアを磁気的に強く引き付けて
おくことを要する。そのための方法としては、1)現像
スリーブ21上での磁束密度を大きくすること、2)磁
束密度分布の形状を工夫して現像位置、特にその後半部
位置に磁気力のピークを配置させること、以上の2つが
ある。先ず、2)の現像位置後半部に磁気力のピークを
配置させる場合について説明する。図2は、本実施例に
用いたマグネットローラの現像スリーブ上の垂直方向の
磁束密度分布及び磁気力分布を示す説明図で、現像スリ
ーブ表面上における磁束密度及び磁気的吸引力の垂直方
向成分の周方向に沿う分布を表している。
止するためには、現像位置、特にその後半部において現
像スリーブ21上にキャリアを磁気的に強く引き付けて
おくことを要する。そのための方法としては、1)現像
スリーブ21上での磁束密度を大きくすること、2)磁
束密度分布の形状を工夫して現像位置、特にその後半部
位置に磁気力のピークを配置させること、以上の2つが
ある。先ず、2)の現像位置後半部に磁気力のピークを
配置させる場合について説明する。図2は、本実施例に
用いたマグネットローラの現像スリーブ上の垂直方向の
磁束密度分布及び磁気力分布を示す説明図で、現像スリ
ーブ表面上における磁束密度及び磁気的吸引力の垂直方
向成分の周方向に沿う分布を表している。
【0022】マグネットローラ23の現像主極S1 の上
流側及び下流側に磁気力のピークがあり、現像主極を現
像位置中央よりもやや上流に配置させた場合でも、現像
位置中央よりも下流側に磁気力のピークを配置させるこ
とができる。これは、磁束密度分布がブロードであり、
磁極S1 近傍の磁束密度の分布の変化が緩やかでその後
急峻に変化していることから、磁気力のピークが磁極中
心からずれたものと思われる。
流側及び下流側に磁気力のピークがあり、現像主極を現
像位置中央よりもやや上流に配置させた場合でも、現像
位置中央よりも下流側に磁気力のピークを配置させるこ
とができる。これは、磁束密度分布がブロードであり、
磁極S1 近傍の磁束密度の分布の変化が緩やかでその後
急峻に変化していることから、磁気力のピークが磁極中
心からずれたものと思われる。
【0023】一方、図3は、比較例1(後述する)にお
けるマグネットローラの現像スリーブ上の垂直方向の磁
束密度分布及び磁気力分布を示す説明図で、磁束密度分
布がシャープであり、現像主極S1 の近傍に磁気力のピ
ークがある。この比較例において磁気力のピークを現像
位置中央よりも下流側に配置させるには、現像主極を現
像位置中央よりも下流側に配置させなければならず、現
像剤の穂が画像を摺るようになるので、画質が悪くなっ
てしまう。
けるマグネットローラの現像スリーブ上の垂直方向の磁
束密度分布及び磁気力分布を示す説明図で、磁束密度分
布がシャープであり、現像主極S1 の近傍に磁気力のピ
ークがある。この比較例において磁気力のピークを現像
位置中央よりも下流側に配置させるには、現像主極を現
像位置中央よりも下流側に配置させなければならず、現
像剤の穂が画像を摺るようになるので、画質が悪くなっ
てしまう。
【0024】次に、上記1)の現像スリーブ上での磁束
密度を大きくする場合について説明する。現像スリーブ
21上の磁束密度を大きくするには、マグネットローラ
23表面の磁束密度を大きくすればよいが、マグネット
の材質、着磁方法により異なるものの、磁束密度の大き
さには限界がある。このようにマグネットローラ表面の
磁束密度の大きさには限界があるが、以下に示す方法に
よれば、マグネットローラ表面の磁束密度が同じであっ
ても、現像スリーブ上の磁束密度を大きくすることがで
きる。
密度を大きくする場合について説明する。現像スリーブ
21上の磁束密度を大きくするには、マグネットローラ
23表面の磁束密度を大きくすればよいが、マグネット
の材質、着磁方法により異なるものの、磁束密度の大き
さには限界がある。このようにマグネットローラ表面の
磁束密度の大きさには限界があるが、以下に示す方法に
よれば、マグネットローラ表面の磁束密度が同じであっ
ても、現像スリーブ上の磁束密度を大きくすることがで
きる。
【0025】図4に、本実施例の現像スリーブ及びマグ
ネットローラの構成を示す。図4において、非磁性の現
像スリーブ21内に固定配置されたマグネットローラ
(磁石)23の現像主極S1 の部分における、マグネッ
トローラ23表面と現像スリーブ21表面との間の距離
をX、マグネットローラ23表面と現像スリーブ21間
の距離(ギャップ)をg、現像スリーブ21の肉厚をt
とする。
ネットローラの構成を示す。図4において、非磁性の現
像スリーブ21内に固定配置されたマグネットローラ
(磁石)23の現像主極S1 の部分における、マグネッ
トローラ23表面と現像スリーブ21表面との間の距離
をX、マグネットローラ23表面と現像スリーブ21間
の距離(ギャップ)をg、現像スリーブ21の肉厚をt
とする。
【0026】上記の現像スリーブ21上の磁束密度を大
きくするには、前述のマグネットローラ23表面と現像
スリーブ21表面間の距離Xを短くすることが効果的で
ある。本発明者が実験により確認したところによると、
上記の距離Xを0.9mm以下にすることにより、現像
スリーブ21上の磁束密度を大きくでき、現像スリーブ
21からの感光ドラム3へのキャリア付着防止に大きな
効果があった。
きくするには、前述のマグネットローラ23表面と現像
スリーブ21表面間の距離Xを短くすることが効果的で
ある。本発明者が実験により確認したところによると、
上記の距離Xを0.9mm以下にすることにより、現像
スリーブ21上の磁束密度を大きくでき、現像スリーブ
21からの感光ドラム3へのキャリア付着防止に大きな
効果があった。
【0027】マグネットローラ23表面と現像スリーブ
21表面間の距離Xを短くするには、1)現像スリーブ
21の肉厚tを薄くする、2)現像スリーブ21とマグ
ネットローラ23間のギャップgを狭くすることが必要
である。
21表面間の距離Xを短くするには、1)現像スリーブ
21の肉厚tを薄くする、2)現像スリーブ21とマグ
ネットローラ23間のギャップgを狭くすることが必要
である。
【0028】1)の現像スリーブ肉厚tを薄くすると、
一般に現像スリーブの強度が弱くなる、現像スリーブの
寸法精度を得るのが難しくなる等の問題があるが、本実
施例では、現像スリーブ21にステンレス鋼を用いてい
るので、肉厚を0.4mmまで薄くしても、現像スリー
ブ21の強度、寸法精度を共に良好にできた。
一般に現像スリーブの強度が弱くなる、現像スリーブの
寸法精度を得るのが難しくなる等の問題があるが、本実
施例では、現像スリーブ21にステンレス鋼を用いてい
るので、肉厚を0.4mmまで薄くしても、現像スリー
ブ21の強度、寸法精度を共に良好にできた。
【0029】2)の現像スリーブ21とマグネットロー
ラ23表面のギャップgを狭くすると、現像スリーブと
マグネットローラ表面が擦れることがあり、これらの機
能を十分に果たせなくなる場合が生じる。
ラ23表面のギャップgを狭くすると、現像スリーブと
マグネットローラ表面が擦れることがあり、これらの機
能を十分に果たせなくなる場合が生じる。
【0030】従って高精度な寸法精度が要求されるが、
後述するように、マグネットローラを射出注入による一
体成形で作成することにより、マグネットローラ表面の
寸法精度を向上させることができる。
後述するように、マグネットローラを射出注入による一
体成形で作成することにより、マグネットローラ表面の
寸法精度を向上させることができる。
【0031】或いは、後述するように、軟らかい材質の
マグネットローラを用いることにより、例え現像スリー
ブとマグネットローラ表面が擦られても、マグネットロ
ーラ表面を削り取ることにより実質的に機能を果たさせ
るようにする方法もある。
マグネットローラを用いることにより、例え現像スリー
ブとマグネットローラ表面が擦られても、マグネットロ
ーラ表面を削り取ることにより実質的に機能を果たさせ
るようにする方法もある。
【0032】上記種々の方法により、現像スリーブ21
からの感光ドラム3へのキャリア付着を防止することが
できる。
からの感光ドラム3へのキャリア付着を防止することが
できる。
【0033】次に、本実施例における数値例について説
明する。本実施例では、感光ドラム3の暗部電位(背景
部電位)を−700V、明部電位(可視部電位)を−2
00Vとした。現像スリーブ21に印加する振動バイア
スは、周波数が2kHz、ピーク間電圧Vppが2kV
の交流電圧に、−550Vの直流電圧を重畳したもので
ある。感光ドラム3の周速は160mm/秒、外径は8
0mm、現像スリーブ21の周速は280mm/秒とし
た。感光ドラム3と現像スリーブ21の最近接距離は
0.5mmとした。現像スリーブ21と規制ブレード2
5の間隔は0.8mmとした。
明する。本実施例では、感光ドラム3の暗部電位(背景
部電位)を−700V、明部電位(可視部電位)を−2
00Vとした。現像スリーブ21に印加する振動バイア
スは、周波数が2kHz、ピーク間電圧Vppが2kV
の交流電圧に、−550Vの直流電圧を重畳したもので
ある。感光ドラム3の周速は160mm/秒、外径は8
0mm、現像スリーブ21の周速は280mm/秒とし
た。感光ドラム3と現像スリーブ21の最近接距離は
0.5mmとした。現像スリーブ21と規制ブレード2
5の間隔は0.8mmとした。
【0034】現像スリーブ21の外径は31.72m
m、肉厚tは0.4mm、マグネットローラ23の外径
は30.2mm、マグネットローラ23と現像スリーブ
21間のギャップgは0.36mmとした。従ってマグ
ネットローラ23表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.76mmである。マグネットローラ23の現像主極
であるS1 極の現像スリーブ21上の磁束密度は150
0ガウスであった。
m、肉厚tは0.4mm、マグネットローラ23の外径
は30.2mm、マグネットローラ23と現像スリーブ
21間のギャップgは0.36mmとした。従ってマグ
ネットローラ23表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.76mmである。マグネットローラ23の現像主極
であるS1 極の現像スリーブ21上の磁束密度は150
0ガウスであった。
【0035】二成分現像剤のトナーとして負帯電性のト
ナーを使用し、反転現像により潜像を可視化した。負帯
電性のトナーは着色剤を含有した樹脂トナーであり、そ
の体積平均粒径が8μmのものを使用した。磁性キャリ
アはフェライト粒子(最大磁化率60emu/g)に極
く薄い樹脂コーティングを施した重量平均粒径45μm
のものを使用した。
ナーを使用し、反転現像により潜像を可視化した。負帯
電性のトナーは着色剤を含有した樹脂トナーであり、そ
の体積平均粒径が8μmのものを使用した。磁性キャリ
アはフェライト粒子(最大磁化率60emu/g)に極
く薄い樹脂コーティングを施した重量平均粒径45μm
のものを使用した。
【0036】本実施例により得られた画像の画質の評価
を行なった。その結果、ハイライト部(低濃度部)の再
現性が非常に良好で、ハーフトーン部(中間調部)にガ
サツキが殆ど生じておらず、画像濃度も高く、木目の細
かい画像が得られ、又感光ドラムへのキャリア付着に起
因する画像欠損や転写材の汚れがなく、カブリやトナー
飛散もなかった。
を行なった。その結果、ハイライト部(低濃度部)の再
現性が非常に良好で、ハーフトーン部(中間調部)にガ
サツキが殆ど生じておらず、画像濃度も高く、木目の細
かい画像が得られ、又感光ドラムへのキャリア付着に起
因する画像欠損や転写材の汚れがなく、カブリやトナー
飛散もなかった。
【0037】キャリア付着防止には、現像位置、特に現
像位置中央から現像位置後半にかけての現像スリーブ2
1上の磁気的吸引力が大きいことが好ましいが、本実施
例によれば、以上のように、マグネットローラ表面と現
像スリーブ表面間の距離Xを小さくすることと、現像主
極の下流側の磁気的吸引力のピークを大きくすることの
2つにより、この部分の磁気的吸引力が大きくなったの
で、上記の優れた効果を奏するようになったと思われ
る。
像位置中央から現像位置後半にかけての現像スリーブ2
1上の磁気的吸引力が大きいことが好ましいが、本実施
例によれば、以上のように、マグネットローラ表面と現
像スリーブ表面間の距離Xを小さくすることと、現像主
極の下流側の磁気的吸引力のピークを大きくすることの
2つにより、この部分の磁気的吸引力が大きくなったの
で、上記の優れた効果を奏するようになったと思われ
る。
【0038】比較例1 現像スリーブ21及びマグネットローラ23の構成を実
施例1と異ならせた以外は、実施例1と同様にした。現
像スリーブ21等の構成は次の通りである。
施例1と異ならせた以外は、実施例1と同様にした。現
像スリーブ21等の構成は次の通りである。
【0039】現像スリーブ21の外径は32.32m
m、肉厚tは0.7mm、マグネットローラ23の外径
は29.32mm、マグネットローラ23と現像スリー
ブ21間のギャップgは0.8mmとした。従ってマグ
ネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは1.
5mmである。
m、肉厚tは0.7mm、マグネットローラ23の外径
は29.32mm、マグネットローラ23と現像スリー
ブ21間のギャップgは0.8mmとした。従ってマグ
ネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは1.
5mmである。
【0040】このときのマグネットローラ23の現像主
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は990ガウス
であった。
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は990ガウス
であった。
【0041】実施例1と同様にして画像形成を行なった
ところ、比較例1の場合、画質は良好であったものの、
感光ドラムへのキャリア付着を生じて、得られた画像に
は欠損が発生した。
ところ、比較例1の場合、画質は良好であったものの、
感光ドラムへのキャリア付着を生じて、得られた画像に
は欠損が発生した。
【0042】比較例2 現像スリーブ21の構成を下記のようにした以外は、実
施例1と同様にした。
施例1と同様にした。
【0043】現像スリーブ21の外径は32.32m
m、肉厚tは0.7mm、マグネットローラの外径は3
0.12mm、マグネットローラ23と現像スリーブ2
1間のギャップgは0.4mmとし、従ってマグネット
ローラ23表面と現像スリーブ表面間距離Xは1.1m
mであった。
m、肉厚tは0.7mm、マグネットローラの外径は3
0.12mm、マグネットローラ23と現像スリーブ2
1間のギャップgは0.4mmとし、従ってマグネット
ローラ23表面と現像スリーブ表面間距離Xは1.1m
mであった。
【0044】このときのマグネットローラ23の現像主
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1200ガウ
スであった。
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1200ガウ
スであった。
【0045】実施例1と同様な条件で画像形成を行なっ
たところ、同様に画質は良好であった。しかし、比較例
1よりもやや良好であったがキャリア付着を生じ、画像
の欠損が若干発生した。
たところ、同様に画質は良好であった。しかし、比較例
1よりもやや良好であったがキャリア付着を生じ、画像
の欠損が若干発生した。
【0046】実施例2 本実施例では、現像スリーブ21及びマグネットローラ
23の構成を本発明の範囲内で実施例1と変えた以外
は、実施例1と同様にした。
23の構成を本発明の範囲内で実施例1と変えた以外
は、実施例1と同様にした。
【0047】即ち、現像スリーブ21の外径は31.9
2mm、肉厚tは0.5mm、マグネットローラ23の
外径は30.2mm、マグネットローラ23と現像スリ
ーブ21間のギャップgは0.36mmであり、従って
マグネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.86mmであった。
2mm、肉厚tは0.5mm、マグネットローラ23の
外径は30.2mm、マグネットローラ23と現像スリ
ーブ21間のギャップgは0.36mmであり、従って
マグネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.86mmであった。
【0048】マグネットローラ23の現像主極S1 の現
像スリーブ21上の磁束密度は1450ガウスであっ
た。
像スリーブ21上の磁束密度は1450ガウスであっ
た。
【0049】実施例1と同様な条件で画像形成を行なっ
たところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得られ
た。又カブリ、トナー飛散も生じなかった。
たところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得られ
た。又カブリ、トナー飛散も生じなかった。
【0050】実施例3 本実施例では、マグネットローラ23を射出注入による
一体成形で作成した。本実施においても、現像スリーブ
21の構成を本発明の範囲内で変更した。その他は実施
例1と同様にした。
一体成形で作成した。本実施においても、現像スリーブ
21の構成を本発明の範囲内で変更した。その他は実施
例1と同様にした。
【0051】即ち、現像スリーブ21の外径は31.7
2mm、肉厚tは0.4mm、マグネットローラ23の
外径は30.52mm、マグネットローラ23と現像ス
リーブ21間のギャップgは0.2mmとした。従って
マグネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.6mmとなる。
2mm、肉厚tは0.4mm、マグネットローラ23の
外径は30.52mm、マグネットローラ23と現像ス
リーブ21間のギャップgは0.2mmとした。従って
マグネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.6mmとなる。
【0052】本実施例のように、マグネットローラ23
を射出注入による一体成形で作成すると、マグネットロ
ーラ23表面の寸法を高精度にできるので、マグネット
ローラと現像スリーブ間のギャップgを0.2mmと小
さくしても、現像スリーブとマグネットローラ表面が擦
られることがないようにできる。
を射出注入による一体成形で作成すると、マグネットロ
ーラ23表面の寸法を高精度にできるので、マグネット
ローラと現像スリーブ間のギャップgを0.2mmと小
さくしても、現像スリーブとマグネットローラ表面が擦
られることがないようにできる。
【0053】このときのマグネットローラ23の現像主
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1580ガウ
スであった。
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1580ガウ
スであった。
【0054】実施例1と同様の条件で画像形成を行なっ
たところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得ら
れ、カブリ、トナー飛散もなかった。
たところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得ら
れ、カブリ、トナー飛散もなかった。
【0055】このように、本実施例では、マグネットロ
ーラを射出注入による一体成形で作成して、マグネット
ローラ表面の寸法を高精度にすることにより、マグネッ
トローラと現像スリーブ間のギャップgを狭くしても使
用できるので、マグネットローラ表面と現像スリーブ表
面間の距離Xを極めて小さくすることができて、キャリ
ア付着を効果的に防止することができる。
ーラを射出注入による一体成形で作成して、マグネット
ローラ表面の寸法を高精度にすることにより、マグネッ
トローラと現像スリーブ間のギャップgを狭くしても使
用できるので、マグネットローラ表面と現像スリーブ表
面間の距離Xを極めて小さくすることができて、キャリ
ア付着を効果的に防止することができる。
【0056】実施例4 本実施例においても、実施例3と同様、マグネットロー
ラ23を射出注入による一体成形で作成した。又現像ス
リーブ21の構成を本発明の範囲内で変更した。その他
は実施例1と同様にした。
ラ23を射出注入による一体成形で作成した。又現像ス
リーブ21の構成を本発明の範囲内で変更した。その他
は実施例1と同様にした。
【0057】即ち、現像スリーブ21の外径は32.3
2mm、肉厚tは0.7mm、マグネットローラ23の
外径は30.52mm、マグネットローラ23と現像ス
リーブ21間のギャップgは0.2mmとした。従って
マグネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.9mmとなる。
2mm、肉厚tは0.7mm、マグネットローラ23の
外径は30.52mm、マグネットローラ23と現像ス
リーブ21間のギャップgは0.2mmとした。従って
マグネットローラ表面と現像スリーブ表面間の距離Xは
0.9mmとなる。
【0058】このときのマグネットローラ23の現像主
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1430ガウ
スであった。
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1430ガウ
スであった。
【0059】実施例1と同様の条件で画像形成を行なっ
たところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得ら
れ、カブリ、トナー飛散もなかった。
たところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得ら
れ、カブリ、トナー飛散もなかった。
【0060】実施例5 本実施例では、図5に示すような現像スリーブ21及び
マグネットローラ23を用いた。この点を除けば実施例
1と同様である。
マグネットローラ23を用いた。この点を除けば実施例
1と同様である。
【0061】本実施例におけるマグネットローラ23
は、軟らかい材質の樹脂を分散した磁石を軸26の周囲
に貼り付けてなっており、マグネットローラ23の現像
主極S1 は他の部分よりも段差t1 だけ肉厚が大きくな
っている。現像スリーブ21の内面は凹凸を有した粗面
21aとなっており、現像スリーブ21の外径は31.
92mm、肉厚tは0.5mm、マグネットローラ23
のS1 極の外径は30.52mm、マグネットローラ2
3のS1 極と現像スリーブ21間のギャップgは0.2
mmとした。従ってマグネットローラ表面と現像スリー
ブ表面間の距離Xは0.7mmとなる。このとき、現像
主極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1520ガ
ウスであった。
は、軟らかい材質の樹脂を分散した磁石を軸26の周囲
に貼り付けてなっており、マグネットローラ23の現像
主極S1 は他の部分よりも段差t1 だけ肉厚が大きくな
っている。現像スリーブ21の内面は凹凸を有した粗面
21aとなっており、現像スリーブ21の外径は31.
92mm、肉厚tは0.5mm、マグネットローラ23
のS1 極の外径は30.52mm、マグネットローラ2
3のS1 極と現像スリーブ21間のギャップgは0.2
mmとした。従ってマグネットローラ表面と現像スリー
ブ表面間の距離Xは0.7mmとなる。このとき、現像
主極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は1520ガ
ウスであった。
【0062】マグネットローラ23のS1 極と現像スリ
ーブ21間のギャップgは0.2mmであり、本来なら
マグネットローラ表面と現像スリーブは擦られない筈で
あるが、例え寸法精度の変動によりマグネットローラ表
面と現像スリーブが接触した場合でも、本実施例では、
マグネットローラ23が軟らかい材質の樹脂を分散した
磁石からなっているので、マグネットローラ表面の一部
が現像スリーブ内面により削り取られるか若しくは変形
することにより、現像スリーブ21を円滑に回転するこ
とができる。
ーブ21間のギャップgは0.2mmであり、本来なら
マグネットローラ表面と現像スリーブは擦られない筈で
あるが、例え寸法精度の変動によりマグネットローラ表
面と現像スリーブが接触した場合でも、本実施例では、
マグネットローラ23が軟らかい材質の樹脂を分散した
磁石からなっているので、マグネットローラ表面の一部
が現像スリーブ内面により削り取られるか若しくは変形
することにより、現像スリーブ21を円滑に回転するこ
とができる。
【0063】実施例1と同様にして画像形成を行なった
ところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得られ
た。カブリ、トナー飛散もなかった。
ところ、キャリア付着がなく、高画質な画像が得られ
た。カブリ、トナー飛散もなかった。
【0064】実施例6〜9 実施例1、3及び比較例1において、これに使用した現
像剤(トナー:体積平均粒径8μm、キャリア:重量平
均粒径45μm、最大磁化率60emu/g)とキャリ
アが異なる下記の現像剤B、現像剤Cを用いて、画像形
成を行なった。
像剤(トナー:体積平均粒径8μm、キャリア:重量平
均粒径45μm、最大磁化率60emu/g)とキャリ
アが異なる下記の現像剤B、現像剤Cを用いて、画像形
成を行なった。
【0065】 (現像剤B) トナー:体積平均粒径8μm キャリア:重量平均粒径38μm、最大磁化率60em
u/g (現像剤C) トナー:体積平均粒径8μm キャリア:重量平均粒径45μm、最大磁化率45em
u/g その結果、比較例1に基づいた場合はキャリア付着を生
じ、画像欠損が発生したが、実施例1及び3に基づいた
実施例6〜9では、キャリア付着が殆どなく、高画質な
画像が得られた。
u/g (現像剤C) トナー:体積平均粒径8μm キャリア:重量平均粒径45μm、最大磁化率45em
u/g その結果、比較例1に基づいた場合はキャリア付着を生
じ、画像欠損が発生したが、実施例1及び3に基づいた
実施例6〜9では、キャリア付着が殆どなく、高画質な
画像が得られた。
【0066】実施例10 本実施例では、現像剤Dとして二成分現像剤でなく、一
成分磁性現像剤(磁性トナー)を用い、又規制ブレード
25と現像スリーブ21との間隔を0.3mmとして、
現像スリーブ21上に磁性トナーを薄層上に塗布し、ジ
ャンピング現像により潜像を可視化した。その他の条件
は実施例1と同様にした。
成分磁性現像剤(磁性トナー)を用い、又規制ブレード
25と現像スリーブ21との間隔を0.3mmとして、
現像スリーブ21上に磁性トナーを薄層上に塗布し、ジ
ャンピング現像により潜像を可視化した。その他の条件
は実施例1と同様にした。
【0067】実施例1と同様に画像形成を行なったとこ
ろ、カブリがなく、鮮明で高画質な画像が得られ、トナ
ー飛散もなかった。
ろ、カブリがなく、鮮明で高画質な画像が得られ、トナ
ー飛散もなかった。
【0068】比較例3 比較例1と同じ現像スリーブ21(現像スリーブ上の磁
束密度分布及び磁気力分布が図3に示したシャープなタ
イプのマグネットローラを内蔵)を使用した以外は、実
施例10と同様、一成分磁性現像剤を使用して同じ条件
で現像、画像形成を行なったところ、カブリを生じ、画
像の太りを若干生じた。トナー飛散も多少あった。
束密度分布及び磁気力分布が図3に示したシャープなタ
イプのマグネットローラを内蔵)を使用した以外は、実
施例10と同様、一成分磁性現像剤を使用して同じ条件
で現像、画像形成を行なったところ、カブリを生じ、画
像の太りを若干生じた。トナー飛散も多少あった。
【0069】実施例11 本実施例では、比較例3と同様、現像スリーブ21とし
て、現像スリーブ上の磁束密度分布及び磁気力分布が図
3に示したシャープなタイプのマグネットローラを内蔵
したものを使用したが、比較例3のときとは違って、マ
グネットローラ23の現像主極S1 を現像位置中央より
もやや下流側に配置した。
て、現像スリーブ上の磁束密度分布及び磁気力分布が図
3に示したシャープなタイプのマグネットローラを内蔵
したものを使用したが、比較例3のときとは違って、マ
グネットローラ23の現像主極S1 を現像位置中央より
もやや下流側に配置した。
【0070】その他は比較例3のときと同様、実施例1
0と同じ条件で画像形成を行なったところ、カブリがな
く鮮明で高画質な画像が得られた。特に細線の再現が鮮
明で良好であった。トナー飛散も発生しなかった。
0と同じ条件で画像形成を行なったところ、カブリがな
く鮮明で高画質な画像が得られた。特に細線の再現が鮮
明で良好であった。トナー飛散も発生しなかった。
【0071】現像主極の磁束密度分布をシャープにする
と、文字等の細線を鮮明に再現するできる傾向があり、
磁束密度分布はマグネットローラ表面から遠ざかるほど
緩くなる傾向にあるが、本実施例では、マグネットロー
ラ表面と現像スリーブ表面との間の距離を小さくしたの
で、磁束密度分布を極めてシャープにすることができ、
このため細線の再現に大きな効果があったものと思われ
る。
と、文字等の細線を鮮明に再現するできる傾向があり、
磁束密度分布はマグネットローラ表面から遠ざかるほど
緩くなる傾向にあるが、本実施例では、マグネットロー
ラ表面と現像スリーブ表面との間の距離を小さくしたの
で、磁束密度分布を極めてシャープにすることができ、
このため細線の再現に大きな効果があったものと思われ
る。
【0072】以上のように、実施例1〜11によれば、
現像剤担持体表面とこれに内蔵された磁界発生手段表面
との間の距離を0.9mmとしたので、磁界発生手段の
現像剤担持体上の磁束密度を大きくできることから、例
えば二成分現像剤を用いた実施例1〜9では、現像剤担
持体からの像担持体へのキャリアの付着を防いで、画像
欠損のない良好な画像を得ることができ、又一成分磁性
現像剤を用いた実施例10〜11では、現像剤のカブ
リ、トナー飛散を防止することができる。
現像剤担持体表面とこれに内蔵された磁界発生手段表面
との間の距離を0.9mmとしたので、磁界発生手段の
現像剤担持体上の磁束密度を大きくできることから、例
えば二成分現像剤を用いた実施例1〜9では、現像剤担
持体からの像担持体へのキャリアの付着を防いで、画像
欠損のない良好な画像を得ることができ、又一成分磁性
現像剤を用いた実施例10〜11では、現像剤のカブ
リ、トナー飛散を防止することができる。
【0073】実施例12 図6は、本実施例で用いたマグネットローラ上及び現像
スリーブ上の現像主極S1 付近の垂直方向の磁束密度分
布を示す説明図で、現像スリーブ表面上における磁束密
度の垂直方向成分の周方向に沿う分布を表す。マグネッ
トローラ上の磁束密度を点線で、現像スリーブ上の磁束
密度を実線で表してある。周方向の位置は、現像スリー
ブ21の回転中心に対する角度で表示される。
スリーブ上の現像主極S1 付近の垂直方向の磁束密度分
布を示す説明図で、現像スリーブ表面上における磁束密
度の垂直方向成分の周方向に沿う分布を表す。マグネッ
トローラ上の磁束密度を点線で、現像スリーブ上の磁束
密度を実線で表してある。周方向の位置は、現像スリー
ブ21の回転中心に対する角度で表示される。
【0074】上記の現像主極について説明する。現像主
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は、以下に示す
ように1つのピークを有することが好ましい。即ち現像
スリーブ21上で2つのピークを有する場合は、1)現
像剤の穂が疎になり、画質が悪くなる、2)現像剤の搬
送性が悪くなり、この部分で現像剤が離脱、撹拌され易
くなり、トナー飛散を生じ易くなる。以上から、現像ス
リーブ21上の磁束密度は1ピークであることが好まし
い。
極S1 の現像スリーブ21上の磁束密度は、以下に示す
ように1つのピークを有することが好ましい。即ち現像
スリーブ21上で2つのピークを有する場合は、1)現
像剤の穂が疎になり、画質が悪くなる、2)現像剤の搬
送性が悪くなり、この部分で現像剤が離脱、撹拌され易
くなり、トナー飛散を生じ易くなる。以上から、現像ス
リーブ21上の磁束密度は1ピークであることが好まし
い。
【0075】又前述したように、キャリア付着を防止す
るためには、現像スリーブ21上の磁束密度は大きい方
が好ましく、現像スリーブ上の磁束密度を大きくするに
は、マグネットローラ23表面の磁束密度を大きくすれ
ばよいが、材質、着磁方法によって異なるものの、マグ
ネット表面の磁束密度の大きさには限界がある。
るためには、現像スリーブ21上の磁束密度は大きい方
が好ましく、現像スリーブ上の磁束密度を大きくするに
は、マグネットローラ23表面の磁束密度を大きくすれ
ばよいが、材質、着磁方法によって異なるものの、マグ
ネット表面の磁束密度の大きさには限界がある。
【0076】そこで、現像主極の現像スリーブ上の磁束
密度が1つのピークを有する場合について、マグネット
上の磁束密度をどのように構成すれば、現像スリーブ2
1上の磁束密度を効果的に大きくできるかを検討した。
密度が1つのピークを有する場合について、マグネット
上の磁束密度をどのように構成すれば、現像スリーブ2
1上の磁束密度を効果的に大きくできるかを検討した。
【0077】上記した図6に示されるように、本実施例
のマグネットローラ23の現像主極の磁束密度分は、マ
グネット23上ではピークが2つ近接して存在している
が、現像スリーブ21上ではピークが1つしかない。
のマグネットローラ23の現像主極の磁束密度分は、マ
グネット23上ではピークが2つ近接して存在している
が、現像スリーブ21上ではピークが1つしかない。
【0078】図7に、比較例4のマグネットローラ上及
び現像スリーブ上の垂直方向の磁束密度分布を示す。現
像主極の磁束密度分は、マグネット23上でも現像スリ
ーブ21上でもピークが1つだけである。
び現像スリーブ上の垂直方向の磁束密度分布を示す。現
像主極の磁束密度分は、マグネット23上でも現像スリ
ーブ21上でもピークが1つだけである。
【0079】図8は、図6及び図7で示した現像主極S
1 付近のマグネットローラ23上の最大磁束密度とこの
位置から垂直な方向に離れた位置での最大磁束密度を順
次プロットしたものであり、最大磁束密度変化を示す説
明図である。縦軸が磁束密度を、横軸が垂直方向上の位
置を示す。又本実施例12を実線で、比較例4を点線で
示した。
1 付近のマグネットローラ23上の最大磁束密度とこの
位置から垂直な方向に離れた位置での最大磁束密度を順
次プロットしたものであり、最大磁束密度変化を示す説
明図である。縦軸が磁束密度を、横軸が垂直方向上の位
置を示す。又本実施例12を実線で、比較例4を点線で
示した。
【0080】先の図6及び図7に示すように、現像スリ
ーブ21上の磁束密度分布が同じように1ピークであっ
ても、マグネットローラ23上の磁束密度分布が1ピー
クである比較例4では、図8に点線で示されるように、
垂直方向上の位置の増大による最大磁束密度の減衰が大
きいが、マグネットローラ23上の磁束密度分布が2ピ
ークである本実施例12では、図8に実線で示されるよ
うに、垂直方向上の位置の増大による最大磁束密度の減
衰が小さい。従ってマグネットローラ23上の最大磁束
密度が同じ値であっても、本実施例のような構成にする
ことにより、現像スリーブ21上の最大磁束密度を大き
くすることができる。
ーブ21上の磁束密度分布が同じように1ピークであっ
ても、マグネットローラ23上の磁束密度分布が1ピー
クである比較例4では、図8に点線で示されるように、
垂直方向上の位置の増大による最大磁束密度の減衰が大
きいが、マグネットローラ23上の磁束密度分布が2ピ
ークである本実施例12では、図8に実線で示されるよ
うに、垂直方向上の位置の増大による最大磁束密度の減
衰が小さい。従ってマグネットローラ23上の最大磁束
密度が同じ値であっても、本実施例のような構成にする
ことにより、現像スリーブ21上の最大磁束密度を大き
くすることができる。
【0081】本実施例に示したようなマグネットローラ
上の磁束密度分布が近接した2ピークを有するものは、
マグネットローラ表面から離れるに従ってピークが緩や
かになり、遂には1ピークとなる位置がある。これは、
減衰した2つのピークが合成されて1つのピークになっ
たものと考えられる。従って2つのピークとすることに
より現像スリーブ上の磁束密度を大きくすることができ
る。この2ピークから1ピークへ変わる変異点の位置を
現像スリーブ上とすることにより、効果的に現像スリー
ブ上の磁束密度を大きくすることができる。しかし、現
像スリーブ上の磁束密度分布は1ピークが好ましいこと
から、変動を考慮して変異点を現像スリーブ上の近傍で
且つ現像スリーブ上の外側にならないようにすることが
望ましい。
上の磁束密度分布が近接した2ピークを有するものは、
マグネットローラ表面から離れるに従ってピークが緩や
かになり、遂には1ピークとなる位置がある。これは、
減衰した2つのピークが合成されて1つのピークになっ
たものと考えられる。従って2つのピークとすることに
より現像スリーブ上の磁束密度を大きくすることができ
る。この2ピークから1ピークへ変わる変異点の位置を
現像スリーブ上とすることにより、効果的に現像スリー
ブ上の磁束密度を大きくすることができる。しかし、現
像スリーブ上の磁束密度分布は1ピークが好ましいこと
から、変動を考慮して変異点を現像スリーブ上の近傍で
且つ現像スリーブ上の外側にならないようにすることが
望ましい。
【0082】本実施例において、現像スリーブ21の外
径を32mm、マグネットローラ23の外径を29m
m、マグネットローラ23表面と現像スリーブ表面間の
距離を1.5mmとし、マグネットローラ23の現像主
極であるS1 極の現像スリーブ21上の磁束密度を11
00ガウスとした以外は、実施例1と同様にして画像形
成を行なった。
径を32mm、マグネットローラ23の外径を29m
m、マグネットローラ23表面と現像スリーブ表面間の
距離を1.5mmとし、マグネットローラ23の現像主
極であるS1 極の現像スリーブ21上の磁束密度を11
00ガウスとした以外は、実施例1と同様にして画像形
成を行なった。
【0083】即ち、感光ドラム3の暗部電位(背景部電
位)を−700V、明部電位(可視部電位)を−200
Vとし、現像スリーブ21に印加する振動バイアスを、
周波数が2kHz、ピーク間電圧Vppが2kVの交流
電圧に−550Vの直流電圧を重畳したものとし、感光
ドラム3の周速を160mm/秒、外径を80mm、現
像スリーブ21の周速を280mm/秒とし、感光ドラ
ム3と現像スリーブ21の最近接距離を0.5mm、現
像スリーブ21と規制ブレード25の間隔を0.8mm
として設定し、一方、二成分現像剤として、着色剤を含
有した体積平均粒径が8μmの負帯電樹脂トナーと、フ
ェライト粒子(最大磁化率60emu/g)に極く薄い
樹脂コーティングを施した重量平均粒径45μmの磁性
キャリアとを混合した現像剤を用いて、反転現像により
潜像を可視化して、画像形成を行なった。
位)を−700V、明部電位(可視部電位)を−200
Vとし、現像スリーブ21に印加する振動バイアスを、
周波数が2kHz、ピーク間電圧Vppが2kVの交流
電圧に−550Vの直流電圧を重畳したものとし、感光
ドラム3の周速を160mm/秒、外径を80mm、現
像スリーブ21の周速を280mm/秒とし、感光ドラ
ム3と現像スリーブ21の最近接距離を0.5mm、現
像スリーブ21と規制ブレード25の間隔を0.8mm
として設定し、一方、二成分現像剤として、着色剤を含
有した体積平均粒径が8μmの負帯電樹脂トナーと、フ
ェライト粒子(最大磁化率60emu/g)に極く薄い
樹脂コーティングを施した重量平均粒径45μmの磁性
キャリアとを混合した現像剤を用いて、反転現像により
潜像を可視化して、画像形成を行なった。
【0084】本実施例により得られた画像の画質の評価
を行なったところ、ハイライト部(低濃度部)の再現性
が非常に良好で、ハーフトーン部(中間調部)にガサツ
キが殆ど生じておらず、画像濃度も高く、木目の細かい
画像が得られ、又感光ドラムへのキャリア付着に起因す
る画像欠損や転写材の汚れがなく、カブリやトナー飛散
もなかった。
を行なったところ、ハイライト部(低濃度部)の再現性
が非常に良好で、ハーフトーン部(中間調部)にガサツ
キが殆ど生じておらず、画像濃度も高く、木目の細かい
画像が得られ、又感光ドラムへのキャリア付着に起因す
る画像欠損や転写材の汚れがなく、カブリやトナー飛散
もなかった。
【0085】比較例4 現像スリーブ21として、マグネットローラ23が図7
に示す磁束密度分布を有する現像スリーブを使用した。
マグネットローラ23の現像主極S1 の現像スリーブ2
1上の磁束密度は980ガウスであった。その他は実施
例12と同様にして画像形成を行なった。
に示す磁束密度分布を有する現像スリーブを使用した。
マグネットローラ23の現像主極S1 の現像スリーブ2
1上の磁束密度は980ガウスであった。その他は実施
例12と同様にして画像形成を行なった。
【0086】その結果、得られた画像は良好であったも
のの、感光ドラムへのキャリア付着を生じ、画像欠損が
発生した。
のの、感光ドラムへのキャリア付着を生じ、画像欠損が
発生した。
【0087】実施例13 本実施例では、二成分現像剤のキャリアとして最大磁化
率が50emu/gのキャリアを用いたことと、マグネ
ットローラが図9に示す磁束密度分布を有する現像スリ
ーブを用いた以外は、実施例12と同様にした。
率が50emu/gのキャリアを用いたことと、マグネ
ットローラが図9に示す磁束密度分布を有する現像スリ
ーブを用いた以外は、実施例12と同様にした。
【0088】即ち、現像主極のマグネットローラ上の磁
束密度分布の2つのピークのうち、下流側のピーク(第
1ピーク)が上流側のピーク(第2ピーク)よりも大き
くなっている。
束密度分布の2つのピークのうち、下流側のピーク(第
1ピーク)が上流側のピーク(第2ピーク)よりも大き
くなっている。
【0089】実施例12と同様の条件で画像形成を行な
ったところ、飽和磁化の小さいキャリアを用いたにも拘
わらず、感光ドラムへのキャリア付着がなく、高画質の
画像が得られた。カブリ、トナー飛散もなかった。
ったところ、飽和磁化の小さいキャリアを用いたにも拘
わらず、感光ドラムへのキャリア付着がなく、高画質の
画像が得られた。カブリ、トナー飛散もなかった。
【0090】キャリア付着防止には、前述したように、
現像位置、特にその中央位置から後半にかけての磁気的
吸引力が大きいことが好ましいが、現像主極のマグネッ
トローラ上の下流側のピーク(第1ピーク)を大きくす
ることにより、この部分の磁気的吸引力が大きくなった
ものと思われる。
現像位置、特にその中央位置から後半にかけての磁気的
吸引力が大きいことが好ましいが、現像主極のマグネッ
トローラ上の下流側のピーク(第1ピーク)を大きくす
ることにより、この部分の磁気的吸引力が大きくなった
ものと思われる。
【0091】実施例14 本実施例では、現像剤Dとして一成分磁性現像剤(磁性
トナー)を用い、現像スリーブ21と規制ブレード25
との間隔を0.3mmとして、現像スリーブ21上に磁
性トナーを薄層上に塗布し、ジャンピング現像により潜
像を可視化した。その他は実施例12と同様にした。
トナー)を用い、現像スリーブ21と規制ブレード25
との間隔を0.3mmとして、現像スリーブ21上に磁
性トナーを薄層上に塗布し、ジャンピング現像により潜
像を可視化した。その他は実施例12と同様にした。
【0092】その結果、カブリがなく、鮮明で高画質な
画像が得られ、トナー飛散もなかった。
画像が得られ、トナー飛散もなかった。
【0093】比較例5 現像スリーブ21として、マグネットローラ23が図7
に示す磁束密度分布を有する現像スリーブを使用したこ
とを除いて、実施例14と同様にして画像形成を行なっ
た。
に示す磁束密度分布を有する現像スリーブを使用したこ
とを除いて、実施例14と同様にして画像形成を行なっ
た。
【0094】その結果、得られた画像はカブリを生じ、
画像の太りがやや発生した。トナーの飛散も若干発生し
た。
画像の太りがやや発生した。トナーの飛散も若干発生し
た。
【0095】以上のように、実施例12〜14によれ
ば、現像剤担持体内に内蔵された磁界発生手段の現像主
極による磁束密度のピーク位置において、磁界発生手段
表面上の磁束密度のピークを2つとすることにより、現
像剤担持体表面上の磁束密度のピークが1つとなるよう
にしたので、現像剤担持体表面上の最大磁束密度の減衰
が小さくなり、大きくすることができる。このため例え
ば二成分現像剤を用いた実施例12〜13では、現像剤
担持体からの像担持体へのキャリアの付着を防いで、画
像欠損のない良好な画像を得ることができ、又一成分磁
性現像剤を用いた実施例14では、現像剤のカブリ、ト
ナー飛散を防止することができる。
ば、現像剤担持体内に内蔵された磁界発生手段の現像主
極による磁束密度のピーク位置において、磁界発生手段
表面上の磁束密度のピークを2つとすることにより、現
像剤担持体表面上の磁束密度のピークが1つとなるよう
にしたので、現像剤担持体表面上の最大磁束密度の減衰
が小さくなり、大きくすることができる。このため例え
ば二成分現像剤を用いた実施例12〜13では、現像剤
担持体からの像担持体へのキャリアの付着を防いで、画
像欠損のない良好な画像を得ることができ、又一成分磁
性現像剤を用いた実施例14では、現像剤のカブリ、ト
ナー飛散を防止することができる。
【0096】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の現像装置
では、現像剤担持体表面とこれに内蔵された磁界発生手
段表面との間の距離を0.9mmとしたので、磁界発生
手段の現像剤担持体上の磁束密度を大きくでき、現像剤
担持体からの二成分現像剤の像担持体へのキャリアの付
着を防いで、画像欠損のない良好な画像を得ることがで
き、又一成分磁性現像剤のカブリ、トナー飛散を防止し
て、一成分磁性現像剤による現像でカブリのない画像を
得ることができ、然もトナー飛散がない。
では、現像剤担持体表面とこれに内蔵された磁界発生手
段表面との間の距離を0.9mmとしたので、磁界発生
手段の現像剤担持体上の磁束密度を大きくでき、現像剤
担持体からの二成分現像剤の像担持体へのキャリアの付
着を防いで、画像欠損のない良好な画像を得ることがで
き、又一成分磁性現像剤のカブリ、トナー飛散を防止し
て、一成分磁性現像剤による現像でカブリのない画像を
得ることができ、然もトナー飛散がない。
【0097】本発明の現像装置の他の態様では、磁界発
生手段表面上の磁束密度のピークが2つで、現像剤担持
体表面上の磁束密度のピークが1つとなるようにしたの
で、同様に、磁界発生手段の現像剤担持体上の磁束密度
を大きくでき、現像剤担持体からの二成分現像剤の像担
持体へのキャリアの付着を防いで、画像欠損のない良好
な画像を得ることができ、又一成分磁性現像剤のカブ
リ、トナー飛散を防止して、一成分磁性現像剤による現
像でカブリのない画像を得ることができ、然もトナー飛
散がない。
生手段表面上の磁束密度のピークが2つで、現像剤担持
体表面上の磁束密度のピークが1つとなるようにしたの
で、同様に、磁界発生手段の現像剤担持体上の磁束密度
を大きくでき、現像剤担持体からの二成分現像剤の像担
持体へのキャリアの付着を防いで、画像欠損のない良好
な画像を得ることができ、又一成分磁性現像剤のカブ
リ、トナー飛散を防止して、一成分磁性現像剤による現
像でカブリのない画像を得ることができ、然もトナー飛
散がない。
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す断面図であ
る。
る。
【図2】図1の現像装置に設けられたマグネットローラ
の現像スリーブ上の垂直方向の磁束密度分布及び磁気的
吸引力分布を示す説明図である。
の現像スリーブ上の垂直方向の磁束密度分布及び磁気的
吸引力分布を示す説明図である。
【図3】比較例1におけるマグネットローラの現像スリ
ーブ上の垂直方向の磁束密度分布及び磁気力分布を示す
説明図である。
ーブ上の垂直方向の磁束密度分布及び磁気力分布を示す
説明図である。
【図4】図1の現像スリーブ及びマグネットローラの構
成を示す断面図である。
成を示す断面図である。
【図5】本発明の現像装置の他の実施例で使用した現像
スリーブ及びマグネットローラの構成を示す断面図であ
る。
スリーブ及びマグネットローラの構成を示す断面図であ
る。
【図6】本発明の現像装置の他の実施例で用いたマグネ
ットローラ上及び現像スリーブ上の垂直方向の磁束密度
分布を示す説明図である。
ットローラ上及び現像スリーブ上の垂直方向の磁束密度
分布を示す説明図である。
【図7】比較例4におけるマグネットローラ上及び現像
スリーブ上の垂直方向の磁束密度分布を示す説明図であ
る。
スリーブ上の垂直方向の磁束密度分布を示す説明図であ
る。
【図8】図6及び図7で示した現像主極S1 付近のマグ
ネットローラ上の最大磁束密度とこの位置から垂直な方
向に離れた位置での最大磁束密度を順次プロットした最
大磁束密度変化を示す説明図である。
ネットローラ上の最大磁束密度とこの位置から垂直な方
向に離れた位置での最大磁束密度を順次プロットした最
大磁束密度変化を示す説明図である。
【図9】本発明の現像装置の更に他の実施例におけるマ
グネットローラ上及び現像スリーブ上の磁束密度分布を
示す説明図である。
グネットローラ上及び現像スリーブ上の磁束密度分布を
示す説明図である。
3 感光ドラム 21 現像スリーブ 23 マグネットローラ 25 規制ブレード D 現像剤 g マグネットローラと現像スリーブの間隔 S1 現像主極 X マグネットローラ表面と現像スリーブ表面の距離
Claims (4)
- 【請求項1】 回動可能に支持された現像剤担持体内に
複数の磁極を有する磁界発生手段を固定配置した現像装
置において、前記磁界発生手段表面と前記現像剤担持体
表面との間の距離が0.9mm以下であることを特徴と
する現像装置。 - 【請求項2】 前記磁界発生手段の現像主極の位置にお
いて、前記磁界発生手段表面と前記現像剤担持体表面と
の間の距離が0.9mm以下である請求項1の現像装
置。 - 【請求項3】 回動可能に支持された現像剤担持体内に
複数の磁極を有する磁界発生手段を固定配置した現像装
置において、前記磁界発生手段による磁束密度のピーク
位置の少なくとも1つにおいて、前記磁界発生手段表面
上の磁束密度のピークが2つであり、前記現像剤担持体
表面上の磁束密度のピークが1つであることを特徴とす
る現像装置。 - 【請求項4】 前記磁界発生手段の現像主極による磁束
密度のピーク位置において、前記磁界発生手段表面上の
磁束密度のピークが2つであり、前記現像剤担持体表面
上の磁束密度のピークが1つである請求項3の現像装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194749A JPH0619321A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 現像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4194749A JPH0619321A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 現像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0619321A true JPH0619321A (ja) | 1994-01-28 |
Family
ID=16329596
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4194749A Pending JPH0619321A (ja) | 1992-06-29 | 1992-06-29 | 現像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0619321A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1030229A2 (en) * | 1999-02-17 | 2000-08-23 | Ricoh Company | Image forming apparatus and developing device therefor |
EP1156390A2 (de) * | 2000-05-17 | 2001-11-21 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Elektrostatische Bildentwicklungsvorrichtung |
US8126379B2 (en) * | 2008-06-17 | 2012-02-28 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Developing device and image forming apparatus |
-
1992
- 1992-06-29 JP JP4194749A patent/JPH0619321A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1030229A2 (en) * | 1999-02-17 | 2000-08-23 | Ricoh Company | Image forming apparatus and developing device therefor |
US6385423B1 (en) | 1999-02-17 | 2002-05-07 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and developing device therefor capable of increasing image density of a low contrast image |
EP1030229A3 (en) * | 1999-02-17 | 2003-05-21 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and developing device therefor |
EP1452929A2 (en) * | 1999-02-17 | 2004-09-01 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and developing device therefor |
EP1452929A3 (en) * | 1999-02-17 | 2004-10-06 | Ricoh Company, Ltd. | Image forming apparatus and developing device therefor |
EP1156390A2 (de) * | 2000-05-17 | 2001-11-21 | Heidelberger Druckmaschinen Aktiengesellschaft | Elektrostatische Bildentwicklungsvorrichtung |
EP1156390A3 (de) * | 2000-05-17 | 2004-09-08 | Eastman Kodak Company | Elektrostatische Bildentwicklungsvorrichtung |
US8126379B2 (en) * | 2008-06-17 | 2012-02-28 | Konica Minolta Business Technologies, Inc. | Developing device and image forming apparatus |
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