JPH08210759A

JPH08210759A - 冷却貯蔵庫

Info

Publication number: JPH08210759A
Application number: JP1713795A
Authority: JP
Inventors: Hideki Yamaguchi; 秀樹山口; Zenichi Kakinuma; 善一柿沼; Masahiro Sakai; 昌洋酒井
Original assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1995-02-03
Filing date: 1995-02-03
Publication date: 1996-08-20
Anticipated expiration: 2015-08-28
Also published as: JP3081487B2

Abstract

(57)【要約】【目的】簡単な構成にて露受板への結露などを抑制
し、且つ、冷却効率の低下も防ぐことができる冷却貯蔵
庫を提供する。【構成】貯蔵室８内に冷却器１２と、この冷却器１２
からの冷気を貯蔵室８内に循環する送風機２１とを設置
すると共に、冷却器１２の下側に位置してこの冷却器１
２から滴下する除霜水を受容する露受板１３を設ける。
冷却器１２と露受板１３との間に間隔Ｇを設けると共
に、この間隔Ｇには送風機２１による循環冷気の流通を
阻止する仕切板３１を設け、この仕切板３１には冷却器
１２からの除霜水を露受板１３に流下させる排水孔３２
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、貯蔵室内に設けた冷却
器の下側に除霜水を受ける露受板を設けた冷却貯蔵庫に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より低温ショーケースや冷蔵庫など
の冷却貯蔵庫においては、例えば実公昭４９−１６９９
４号公報（Ｆ２５Ｄ１１／００）に示される如く、貯蔵
室内（庫内）に冷却器（蒸発器）と送風機（送風電動
機）を設け、冷却器と熱交換した冷気を送風機にて貯蔵
室内に循環させると共に、冷却器の下側には露受板を設
け、冷却器から滴下する除霜水を受けて排水するように
している。

【０００３】ここで、図４に従来一般的なこの種低温シ
ョーケース１００の構造を示す。低温ショーケース１０
０は前方に開口した断熱箱体２より本体を構成されてお
り、この断熱箱体２は前方に開口する鋼板製の外箱３
と、この外箱３内に間隔を存して組み込まれた前方に開
口する鋼板若しくは硬質樹脂製の内箱４と、これら外箱
３及び内箱４の開口縁を接続する硬質合成樹脂製のブレ
ーカ６と、外箱３、内箱４及びブレーカ６とで囲繞され
た空間に現場発泡方式にて充填された発泡ポリウレタン
から成る断熱材７とから構成されている。

【０００４】そして、上記内箱４内に貯蔵室８が構成さ
れると共に、貯蔵室８の前面開口は前記ブレーカ６に嵌
め込まれた引き戸式のガラス扉１１、１１にて開閉自在
に閉塞されている。この貯蔵室８内上部には、冷却装置
のプレートフィン型の冷却器１２が断熱箱体２の天壁２
Ａに固定されて配設されており、その下側には鋼板、若
しくは硬質樹脂製の露受板１１３が同じく天壁２Ａに固
定されて設けられている。

【０００５】この露受板１１３の前方のブレーカ６には
飾り板１４が取り付けられるが、この飾り板１４と露受
板１１３の前端間には吸込口１１６が形成されている。
そして、前記冷却器１２はこの吸込口１１６の後側に配
置されると共に、露受板１１３は冷却器１２の下側から
後方に向けて徐々に低くなりながら延在している。そし
て、最も低くなる部分に図示しない排水口が形成され、
この排水口は図示しない庫外に連通した排水ホースに接
続されている。

【０００６】冷却器１２の後方に位置する露受板１１３
には吐出口１１８が穿設されており、この吐出口１１８
には通気性の吐出口カバー１１９が取り付けられてい
る。そして、この吐出口１１８の上側に対応してプロペ
ラファンから成る送風機１２１が取付板１２２にて露受
板１１３に固定されている。以上の構成で前記冷却装置
の図示しない圧縮機及び前記送風機１２１が運転される
と、冷却器１２が冷却作用を発揮すると共に、この冷却
器１２にて冷却された冷気は図中矢印の如く吸引されて
吐出口１１８から貯蔵室８内に吹き出される。そして、
貯蔵室８内を冷却した後、吸込口１１６から冷却器１２
に帰還する循環を行う。

【０００７】また、係る冷却運転によって冷却器１２に
は霜が成長するが、係る着霜は前記圧縮機を停止して送
風機１２１のみを運転する所謂オフサイクルデフによ
り、或いは、図示しない除霜ヒータによる加熱によって
融解される。係る除霜によって冷却器１２から滴下する
除霜水は、その下側の露受板１１３に受容される。そし
て、その傾斜に沿って後方に流れ、前記排水口より排水
ホースに排出されるものであった。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
低温ショーケース１００では冷却器１２とその下側の露
受板１１３とが図４に示す如く極めて近接、或いは、当
接していたため、露受板１１３も冷却器１２からの冷却
作用を強く受けることになる。そのため、露受板１１３
の下面には多量の結露或いは着霜が発生し、それらが貯
蔵室８内に収納した商品に滴下して、缶ジュースなどで
は錆の原因となる等、商品価値を劣化させる問題が生じ
ていた。

【０００９】一方で、前記公報の如く露受板１１３と冷
却器１２との間に間隔を設ければ、そこが断熱空間とな
るため露受板１１３下面への結露も少なくなるが、今度
は冷気が冷却器１２を通過せず、この間隔内をショート
サーキットしてしまうようになるため、冷却効率が著し
く低下してしまう問題があった。本発明は、係る従来の
技術的課題を解決するために成されたものであり、簡単
な構成にて露受板への結露などを抑制し、且つ、冷却効
率の低下も防ぐことができる冷却貯蔵庫を提供すること
を目的とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明の冷却貯蔵庫は、
貯蔵室内に冷却器と、この冷却器からの冷気を貯蔵室内
に循環する送風機とを設置すると共に、冷却器の下側に
位置してこの冷却器から滴下する除霜水を受容する露受
板を設けたものであって、冷却器と露受板との間に間隔
を設けると共に、この間隔には送風機による循環冷気の
流通を阻止する仕切板を設け、この仕切板には冷却器か
らの除霜水を露受板に流下させる排水孔を形成したもの
である。

【００１１】

【作用】本発明の冷却貯蔵庫によれば、冷却器と露受板
との間に間隔を設けたので、この間隔が断熱空間となっ
て露受板下面に結露や着霜が生じ難くなる。従って、貯
蔵室内に収納した物品に結露水等が滴下して損傷を受け
る不都合を未然に防止することが可能となる。

【００１２】また、冷却器と露受板との間には仕切板を
設け、送風機による循環冷気の流通を阻止するようにし
たので、冷却器を通過しない所謂冷気のショートサーキ
ットが防止され、冷却効率の低下も防止される。更に、
仕切板には冷却器からの除霜水を露受板に流下させる排
水孔を形成したので、除霜水の排水にも支障が生じない
ものである。

【００１３】

【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図１は本発明を適用する冷却貯蔵庫の実施例として
の低温ショーケース１の斜視図、図２は低温ショーケー
ス１上部の縦断側面図、図３は冷却器１２、露受板１３
などの分解斜視図をそれぞれ示している。

【００１４】低温ショーケース１は前方に開口した断熱
箱体２より本体を構成されており、この断熱箱体２は前
方に開口する鋼板製の外箱３と、この外箱３内に間隔を
存して組み込まれた前方に開口する鋼板若しくは硬質樹
脂製の内箱４と、これら外箱３及び内箱４の開口縁を接
続する硬質合成樹脂製のブレーカ６と、外箱３、内箱４
及びブレーカ６とで囲繞された空間に現場発泡方式にて
充填された発泡ポリウレタンから成る断熱材７とから構
成されている。

【００１５】そして、上記内箱４内に貯蔵室８が構成さ
れると共に、貯蔵室８の前面開口は前記ブレーカ６に嵌
め込まれた引き戸式のガラス扉１１、１１にて開閉自在
に閉塞されている。この貯蔵室８内上部には、冷却装置
のプレートフィン型の冷却器１２が断熱箱体２の天壁２
Ａに固定されて配設されており、その下側には鋼板、若
しくは硬質樹脂製の露受板１３が同じく天壁２Ａに固定
されて設けられている。

【００１６】この露受板１３の前方のブレーカ６には飾
り板１４が取り付けられるが、この飾り板１４と露受板
１３の前端間には吸込口１６が形成されている。そし
て、前記冷却器１２はこの吸込口１６の後側に配置され
ると共に、露受板１３は冷却器１２の下側から後方に向
けて徐々に低くなりながら延在している。そして、最も
低くなる部分に排水口２４が形成され、この排水口２４
は庫外に連通した図示しない排水ホースに接続される。

【００１７】また、冷却器１２と露受板１３との間には
間隔Ｇが構成されており、この間隔Ｇ内には鋼板若しく
は硬質樹脂から成る仕切板３１が配設される。この仕切
板３１は上面３１Ａと、前面３１Ｂと、後面３１Ｃとを
有した断面略門型を呈しており、露受板１３の上面に形
成した図示しない突起に係合して露受板１３上に載置さ
れている。そして、その上面３１Ａは冷却器１２の下面
に当接し、前面３１Ｂ及び後面３１Ｃの下縁は露受板１
３上面に当接して、それらは冷却器１２と露受板１３間
の前記間隔Ｇを閉塞する。また、仕切板３１の上面３１
Ａには複数の排水孔３２・・が穿設されており、前後面
３１Ｂ、３１Ｃの下縁には複数の切欠３３・・が形成さ
れている。

【００１８】一方、この仕切板３１の後方に位置する露
受板１３には吐出口１８が穿設されており、この吐出口
１８には通気性の吐出口カバー１９が取り付けられてい
る。そして、この吐出口１８の上側に対応してプロペラ
ファンから成る送風機２１が取付板２２にて露受板１３
に固定されている。以上の構成で前記冷却装置の図示し
ない圧縮機及び前記送風機２１が運転されると、冷却器
１２が冷却作用を発揮すると共に、この冷却器１２にて
冷却された冷気は図中矢印の如く吸引されて吐出口１８
から貯蔵室８内に吹き出される。そして、貯蔵室８内を
冷却した後、吸込口１６から露受板１３上方に帰還する
が、冷却器１２の下側の空間Ｇは仕切板３１によって閉
塞されているので、殆ど総ての冷気は冷却器１２に流入
し、再び送風機２１に吸い込まれるようになる。

【００１９】従って、冷却器１２と露受板１３との間に
設けた間隔Ｇを循環冷気がショートサーキットして送風
機２１に吸い込まれることが無くなるので、冷気は効率
良く冷却器１２と熱交換するようになり、冷却効率の低
下も防止される。また、冷却器１２と露受板１３との間
には間隔Ｇが設けられているので、この間隔Ｇが断熱空
間となり、冷却器１２の冷却作用を露受板１３が受け難
くなる。従って、露受板１３下面に結露や着霜が生じ難
くなり、貯蔵室８内に収納した商品に結露水等が滴下し
て損傷を受ける不都合も未然に防止される。

【００２０】係る冷却運転によって冷却器１２には霜が
成長するが、係る着霜は前記圧縮機を停止して送風機２
１のみを運転する所謂オフサイクルデフにより、或い
は、図示しない除霜ヒータによる加熱によって融解され
る。係る除霜によって冷却器１２から滴下する除霜水
は、仕切板３１の排水孔３２・・を通ってその下方の露
受板１３に受容される。そして、切欠３３・・を通り、
露受板１３の傾斜に沿って後方に流れ、排水口２４より
排水ホースに排出される。従って、冷却器１２の下側に
設けた仕切板３１によって、除霜水の排水に支障を来す
危険性は無い。

【００２１】尚、実施例では低温ショーケースに本発明
を適用したが、それに限らず、家庭用・業務用冷蔵庫等
にも本発明は有効である。

【００２２】

【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、冷却
器と露受板との間に間隔を設けたので、この間隔が断熱
空間となって露受板下面に結露や着霜が生じ難くなる。
従って、貯蔵室内に収納した物品に結露水等が滴下して
損傷を受ける不都合を未然に防止することが可能とな
る。

【００２３】また、冷却器と露受板との間には仕切板を
設け、送風機による循環冷気の流通を阻止するようにし
たので、冷却器を通過しない所謂冷気のショートサーキ
ットが防止され、冷却効率の低下も防止される。更に、
仕切板には冷却器からの除霜水を露受板に流下させる排
水孔を形成したので、除霜水の排水にも支障が生じな
い。特に、簡単な構成により上記効果を実現できるの
で、製造コストの高騰も抑制できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した実施例としての低温ショーケ
ースの斜視図である。

【図２】図１の低温ショーケース上部の縦断側面図であ
る。

【図３】図１の低温ショーケースの冷却器、露受板等の
分解斜視図である。

【図４】従来の低温ショーケース上部の縦断側面図であ
る。

【符号の説明】

１低温ショーケース２断熱箱体８貯蔵室１２冷却器１３露受板２１送風機３１仕切板３２排水孔Ｇ間隔

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】貯蔵室内に冷却器と、この冷却器からの
冷気を前記貯蔵室内に循環する送風機とを設置すると共
に、前記冷却器の下側に位置してこの冷却器から滴下す
る除霜水を受容する露受板を設けて成る冷却貯蔵庫にお
いて、前記冷却器と露受板との間に間隔を設けると共に、この
間隔には前記送風機による循環冷気の流通を阻止する仕
切板を設け、この仕切板には前記冷却器からの除霜水を
前記露受板に流下させる排水孔を形成したことを特徴と
する冷却貯蔵庫。