JPH08210723A - 空気調和装置 - Google Patents

空気調和装置

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JPH08210723A
JPH08210723A JP1765595A JP1765595A JPH08210723A JP H08210723 A JPH08210723 A JP H08210723A JP 1765595 A JP1765595 A JP 1765595A JP 1765595 A JP1765595 A JP 1765595A JP H08210723 A JPH08210723 A JP H08210723A
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弘宗 松岡
Mari Sada
真理 佐田
Kiichi Masushige
貴一 増茂
Akihiro Oka
晶弘 岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 親室外ユニットと複数台の子室外ユニットと
を備えたマルチ型の空気調和装置における長期停止後の
暖房運転始動時に、親室外ユニットのアキュムレータに
戻る液冷媒の量を少なくして確実にアキュムレータ内に
回収できるようにする。 【構成】 親室外ユニットが暖房運転モードで起動され
たときに、液ラインのレシーバ内を低圧化する一方、子
室外ユニットの各電動膨張弁を開けて該子室外ユニット
側の液冷媒を各々の分岐液ラインを経由してレシーバに
回収する電源オン起動制御手段(7)を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、1台の親熱源ユニッ
トと少なくとも1台の子熱源ユニットとを備えたマルチ
型の空気調和装置に関し、特に長期停止後の暖房運転始
動時における液バック対策に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のマルチ型空気調和装置は、例え
ば特開平6−249527号公報で知られている。この
ものでは、1台の親室外ユニットと1台の子室外ユニッ
トとを備えており、室内ユニットについても複数とされ
ている。
【0003】上記各室外ユニットは、圧縮機構、四路切
換弁、室外熱交換器及び室外電動膨張弁を有していて、
各々、メイン液ライン及びメインガスラインに対し並列
に接続されている。一方、上記各室内ユニットは、室内
熱交換器及び室内電動膨張弁を有していて、同じくメイ
ン液ライン及びメインガスラインに対し並列に接続され
ている。
【0004】そして、冷房運転時においては、各室外ユ
ニットの圧縮機構から吐出された冷媒は、室外熱交換器
で凝縮してメイン液ラインで合流する。その後、上記冷
媒は、室内電動膨脹弁で減圧されて室内熱交換器で蒸発
し、メインガスラインから各室外ユニットに分流して各
室外ユニットの圧縮機構に戻る。
【0005】一方、暖房運転時においては、各室外ユニ
ットの圧縮機構により吐出された冷媒は、メインガスラ
インで合流した後、室内熱交換器で凝縮してメイン液ラ
インから各室外ユニットに分流し、各室外ユニットの室
外電動膨脹弁で減圧されて室外熱交換器で蒸発し、圧縮
機構に戻ることになる。
【0006】ところで、長期停止後の暖房運転始動時に
は、特に室外熱交換器内で液化して溜り込んでいる多量
の液冷媒が圧縮機構に戻ってくる液バックの問題があ
る。このような液バックがあると、圧縮機構に大きなス
トレスが与えられることになり、圧縮機構の信頼性を低
下させる虞れもある。
【0007】そこで、従来では、親室外ユニットの膨張
弁を閉じた状態で該親室外ユニットの圧縮機構を起動さ
せ、液ラインに液冷媒を集めてそのまま液ラインに止ど
めておく一方、室外ユニットの圧縮機構の各吸込側を互
いに接続する均圧ラインを順に低圧化して残りの液冷媒
を親室外ユニットのアキュムレータに回収する。そし
て、上記親室外ユニットでは、圧縮機構の突出側及び吸
込側を短絡するホットガスバイパスを経由して、該圧縮
機構から吐出された高温のガス冷媒を上記アキュムレー
タに導入して該アキュムレータ内の液冷媒をガス化処理
するようになされている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の起動制御では、液ライン以外にかなりの量の液冷媒
が溜まり込んでいることから、その全てをアキュムレー
タ内に回収して処理するのが困難であるという問題があ
る。
【0009】特に、近年では、室外ユニットがマルチ化
される傾向にあり、そのようなマルチ化に伴い、冷媒の
使用量が例えば2〜3倍に増加することになるために、
回収できなかった液冷媒により今まで以上に圧縮機構に
ストレスが加わるようになり、このことで、圧縮機構の
信頼性が低下する虞れがある。
【0010】この発明は斯かる諸点に鑑みてなされたも
のであり、その主な目的は、空気調和装置における長期
停止後の暖房運転始動時に、液ラインに多量の液冷媒を
止どめておけるようにすることで、親室外ユニットのア
キュムレータに戻ってくる液冷媒の量を少なくして確実
にアキュムレータ内に回収することができるようにし、
もって、液バックを未然に防止して圧縮機構の信頼性を
確保できるようにすることにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、子室外ユニットの膨張弁を
開ける一方、液ラインに介設されているレシーバ内を低
圧化することで、子室外ユニットの熱交換器内に溜り込
んでいる液冷媒の大部分を上記レシーバに回収できるよ
うにし、このことで、上記親室外ユニットのアキュムレ
ータに戻る液冷媒の量が少なくなるようにした。
【0012】具体的には、この発明では、図2〜図4に
示すように、各々、圧縮機構(21)と、一端に該圧縮機
構(21)の吐出側及び吸込側が切換可能に接続されてい
る一方、他端に分岐液ライン(5L-A〜5L-C)が接続され
た熱源側熱交換器(23)と、上記分岐液ライン(5L-A〜
5L-C)に介設された熱源側膨張機構(24)と、上記圧縮
機構(21)の吸込側に介設されたアキュムレータ(26)
とを有し、上記圧縮機構(21)の吐出側及び吸込側に分
岐ガスライン(5G-A〜5G-C)が切換可能に接続されてな
る1台の親熱源ユニット(2A)及び少なくとも1台の子
熱源ユニット(2B,2C)と、利用側熱交換器(31)及び
利用側膨張機構(32)を有してなる少なくとも1台の利
用ユニット(3A〜3C)と、上記熱源ユニット(2A〜2C)
の各分岐液ライン(5L-A〜5L-C)と、上記利用ユニット
(3A〜3C)とを、レシーバ(11)を介して互いに接続す
るメイン液ライン(4L)と、上記熱源ユニット(2A〜2
C)の各分岐ガスライン(5G-A〜5G-C)と、上記利用ユ
ニット(3A〜3C)とを互いに接続するメインガスライン
(4G)とを備えた空気調和装置が前提である。
【0013】そして、上記親熱源ユニット(2A)が暖房
運転モードで起動されたときに、上記レシーバ(11)内
を低圧化する一方、上記子熱源ユニット(2B,2C)の熱
源側膨張機構(24)を開けて該子熱源ユニット(2B,2
C)側の液冷媒を分岐液ライン(5L-B,5L-C)を経由し
て上記レシーバ(11)に回収する電源オン起動制御手段
(7)を備えるようにする。
【0014】請求項2の発明では、上記請求項1の発明
において、レシーバ(11)の上部を親熱源ユニット(2
A)の圧縮機構(21)の吸込側に接続するバイパス通路
(12-g)と、このバイパス通路(12-g)に介設され、該
バイパス通路(12-g)を開閉する開閉弁(SVTG)とを備
えている場合に、電源オン起動制御手段(7)は、上記
開閉弁(SVTG)を開けて上記レシーバ(11)内のガス冷
媒をバイパス通路(12-g)を経由して抜き出すことによ
り該レシーバ(11)内を低圧化するように構成されてい
るものとする。
【0015】請求項3の発明では、上記請求項1の発明
において、電源オン起動制御手段(7)は、親熱源ユニ
ット(2A)の熱源側膨張機構(24)を開けてレシーバ
(11)内の液冷媒を該親熱源ユニット(2A)側の分岐液
ライン(5L-A)を経由して抜き出すことにより該レシー
バ(11)内を低圧化するように構成されているものとす
る。
【0016】請求項4の発明では、上記請求項1の発明
において、子熱源ユニット(2B,2C)が複数とされてい
る場合に、電源オン起動制御手段(7)は、上記子熱源
ユニット(2B,2C)の各熱源側膨張機構(24)をそれぞ
れ時期をずらして順に開けるように構成されているもの
とする。
【0017】請求項5の発明では、上記請求項1の発明
において、親熱源ユニット(2A)が暖房運転モードで起
動されたときに、電源オフからの起動であるか否かを判
定する起動状態判定手段(6a)を備えるようにする。そ
の上で、電源オン起動制御手段(7)は、上記起動状態
判定手段(6a)により電源オフからの起動であると判定
されたときに作動するように構成されているものとす
る。
【0018】請求項6の発明では、上記請求項5の発明
において、子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒をレシ
ーバ(11)に回収する処理を電源オン起動制御手段
(7)よりも短時間だけ行う寝込み起動制御手段(8)
と、起動状態判定手段(6a)により電源オフからの起動
であると判定されたときに、所定の条件が成立している
か否かを判定する条件成立判定手段(6b)とを備えるよ
うにする。その際に、上記所定の条件は、親熱源ユニッ
ト(2A)の圧縮機構(21)の潤滑油の温度(To)が所定
値よりも大であること、及び上記圧縮機構(21)の吐出
ガス管温度(Th)が所定値よりも大であることのうちの
少なくとも一方であるとする。そして、上記条件成立判
定手段(6b)により所定の条件が成立していないと判定
されたときに上記電源オン起動制御手段(7)を作動さ
せる一方、所定の条件が成立していると判定されたとき
には、上記寝込み起動制御手段(8)を作動させるよう
に構成されているものとする。
【0019】請求項7の発明では、上記請求項6の発明
において、子熱源ユニット(2B,2C)が複数とされれて
いる場合に、寝込み起動制御手段(8)は、上記子熱源
ユニット(2B,2C)の各熱源側膨張機構(24)をそれぞ
れ同じ時期に開けるように構成されているものとする。
【0020】請求項8の発明では、上記請求項6の発明
において、条件成立判定手段(6b)により所定の条件が
成立していないと判定されたときに、電源オンからの経
過時間が所定値以上であるか否かを判定する経過時間判
定手段(6c)を備えるようにする。そして、上記経過時
間判定手段(6c)により電源オンからの経過時間が所定
値以上であると判定されたときに電源オン起動制御手段
(7)を作動させる一方、電源オンからの経過時間が所
定値以上でないと判定されたときには、寝込み起動制御
手段(8)を作動させるように構成されているものとす
る。
【0021】請求項9の発明では、上記請求項6の発明
において、起動状態判定手段(6a)により電源オフから
の起動でないと判定されたときに、電源オン後に所定時
間以上の停止期間があったか否かを判定する停止期間判
定手段(6d)を備えるようにする。そして、上記停止期
間判定手段(6d)により電源オン後に所定時間以上の停
止期間があったと判定されたときには、寝込み起動制御
手段(8)を作動させるように構成されているものとす
る。
【0022】請求項10の発明では、上記請求項1の発
明と同じ前提に立ち、かつ親熱源ユニット(2A)及び子
熱源ユニット(2B,2C)の各吸込側を互いに接続する均
圧ライン(60)と、この均圧ライン(60)に介設され、
該均圧ライン(60)を開閉する均圧弁(SVB1,SVB2)と
を備えている場合に、上記均圧弁(SVB1,SVB2)を開け
て均圧ライン(60)内及び子熱源ユニット(2B,2C)側
の液冷媒を上記親熱源ユニット(2A)のアキュムレータ
(26)に回収する電源オン起動制御手段(7)を備える
ようにする。
【0023】請求項11の発明では、上記請求項10の
発明において、子熱源ユニット(2B,2C)が複数とされ
ており、均圧弁(SVB1,SVB2)が上記子熱源ユニット
(2B,2C)と同数とされていて、かつ親熱源ユニット
(2A)及び上記子熱源ユニット(2B,2C)の各吸込側を
互いに接続する均圧ライン(60)の各々の部分をそれぞ
れ開閉可能に構成されている場合に、電源オン起動制御
手段(7)は、上記各均圧弁(SVB1,SVB2)をそれぞれ
時期をずらして順に開けるように構成されているものと
する。
【0024】
【作用】以上の構成により、請求項1の発明では、空気
調和装置(10)の親熱源ユニット(2A)が暖房運転モー
ドで起動されたとき、電源オン起動制御手段(7)によ
り、レシーバ(11)内が低圧化される一方、子熱源ユニ
ット(2B,2C)の熱源側膨張機構(24)が開けられる。
すると、上記子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒は、
分岐液ライン(5L-B,5L-C)を経由して上記レシーバ
(11)に回収されることとなる。よって、上記子熱源ユ
ニット(2B,2C)の熱源側熱交換器(23)内に溜り込ん
でいる液冷媒の大部分が上記レシーバ(11)に回収され
ることになるので、上記親熱源ユニット(2A)のアキュ
ムレータ(26)に戻ってくる液冷媒の量が少なくなり、
該アキュムレータ(26)に無理なく回収されるようにな
る。
【0025】請求項2の発明では、上記電源オン起動制
御手段(7)は、開閉弁(SVTG)を開けてレシーバ(1
1)内のガス冷媒をバイパス通路(12-g)を経由して抜
き出すことにより、該レシーバ(11)内を低圧化する。
よって、上記請求項1の発明での作用が具体的に営まれ
る。
【0026】請求項3の発明では、上記電源オン起動制
御手段(7)は、親熱源ユニット(2A)の熱源側膨張機
構(24)を開けてレシーバ(11)内の液冷媒を該親熱源
ユニット(2A)側の分岐液ライン(5L-A)を経由して抜
き出すことにより、該レシーバ(11)内を低圧化する。
したがって、この発明によっても、上記請求項1の発明
での作用が具体的に営まれる。尚、これら請求項2及び
3の各発明は、何れか一方のみを行うようにしてもよい
し、両方とも行ってもよい。
【0027】請求項4の発明では、上記電源オン起動制
御手段(7)により、子熱源ユニット(2B,2C)の各熱
源側膨張機構(24)は時期をずらして順に開けられる。
これに応じて、各子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒
は順に上記レシーバ(11)に回収される。つまり、各子
熱源ユニット(2B,2C)毎に、それぞれ集中的に液冷媒
が集められるので、時間は多少かかるものの、このよう
にすることで、各子熱源ユニット(2B,2C)側に溜り込
んでいる多量の液冷媒の大部分が略確実に順次回収され
るようになる。
【0028】請求項5の発明では、上記電源オン起動制
御手段(7)は、起動状態判定手段(6a)により電源オ
フからの起動であると判定されたときに作動する。これ
により、暖房運転モードでの起動であっても、電源がオ
ンからの起動時であれば、液冷媒は溜り込んでいないと
見做しても差し支えがないとされ、そのようなときに
は、上記電源オン起動制御手段(7)の作動が回避され
るので、暖房運転の立上り性能が向上する。
【0029】請求項6の発明では、上記起動状態判定手
段(6a)により電源オフからの起動であると判定された
とき、条件成立判定手段(6b)により、所定の条件が成
立しているか否かが判定される。その条件とは、親熱源
ユニット(2A)の圧縮機構(21)の潤滑油の温度(To)
が所定値よりも大であること、及び上記圧縮機構(21)
の吐出ガス管温度(Th)が所定値よりも大であることの
2つのうちの少なくとも一方である。つまり、上記親熱
源ユニット(2A)圧縮機構(21)の油温(To)や吐出ガ
ス管温度(Th)が十分に高ければ、電源オフからの起動
であっても、液冷媒の寝込み量は各圧縮機構(21)に溜
り込んでいる程には多くないと見做しても差し支えがな
いとされ、そのようなときには、上記電源オン起動制御
手段(7)に代えて、寝込み起動制御手段(8)による
処理が行われる。子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒
をレシーバ(11)に回収する処理が寝込み起動制御手段
(8)よりも短時間だけ行う寝込み起動制御手段(8)
による処理が行われる。よって、液冷媒が溜り込んでい
てもその寝込み量が少ないときには、上記電源オン起動
制御手段(7)よりも短時間だけ液冷媒の回収の処理が
行われるようになり、このことで、液バックから圧縮機
構(21)が保護されるのみならず、暖房運転の立上り性
能が向上する。
【0030】請求項7の発明では、上記寝込み起動制御
手段(8)は、子熱源側ユニット(2B,2C)の各熱源側
膨張機構(24)を、電源オン起動制御手段(7)では時
期をずらして順に開けられるのに対し、同じ時期に開
く。よって、液冷媒が溜り込んでいてもその寝込み量が
少ないときには、時期が重なる分だけ上記電源オン起動
制御手段(7)よりも液冷媒の回収時間の短い処理がな
されるようになり、暖房運転の立上り性能がさらに向上
する。
【0031】請求項8の発明では、上記条件成立判定手
段(6b)により、所定の条件が成立していないと判定さ
れたとき、経過時間判定手段(6c)により、電源オンか
らの経過時間が所定値以上であるか否かが判定される。
そして、上記経過時間判定手段(6c)により、電源オン
からの経過時間が所定値以上であると判定されたときに
は、上記起動状態判定手段(6a)及び条件成立判定手段
(6b)の各判定にも拘らず、実際の寝込み量は少ないと
見做されて、寝込み起動制御手段(8)が作動する。一
方、電源オンからの経過時間が所定値以上でないと判定
されたときには、やはり圧縮機構(21)にも液冷媒が溜
り込んでいる程に寝込み量が多いことが確認されたとし
て、電源オン起動制御手段(7)が作動する。よって、
電源オン起動制御手段(7)の不必要な作動が極力回避
されることとなり、液バックからの圧縮機構(21)の保
護と、通常起動による暖房運転の立上り性能の向上とが
効率よく行われるようになる。
【0032】請求項9の発明では、上記起動状態判定手
段(6a)により電源オフからの起動でないと判定された
とき、すなわち、電源オン起動制御手段(7)の作動は
不必要であると判定されたとき、停止期間判定手段(6
d)により、電源オン後に所定時間以上の停止期間があ
ったか否かが判定される。そして、所定時間以上の停止
期間があったと判定されたときに、寝込み起動制御手段
(8)が作動する。これにより、圧縮機構(21)に溜り
込んでいる程ではなくとも熱源側熱交換器(23)内に液
冷媒が溜り込んでいる虞れがある場合に、圧縮機構(2
1)への液バックが回避され、圧縮機構(21)の信頼性
が維持されるようになる。
【0033】請求項10の発明では、上記親熱源ユニッ
ト(2A)が暖房運転モードで起動されたとき、電源オン
起動制御手段(7)により、均圧弁(SVB1,SVB2)が開
けられて均圧ライン(60)内及び子熱源ユニット(2B,
2C)側の液冷媒が上記親熱源ユニット(2A)のアキュム
レータ(26)に回収される。これにより、子熱源ユニッ
ト(2B,2C)の起動時に、該子熱源ユニット(2B,2C)
の圧縮機構(21)への液バックが回避される。因みに、
親熱源ユニットは子熱源ユニットに先行して起動される
ものであることから、一般に、その圧縮機構には容量制
御幅が大きくて液バックを比較的に緩和できるインバー
タ圧縮機が用いられているが、それとは逆に、子熱源ユ
ニットの圧縮機構には容量制御幅が小さくてインバータ
圧縮機のそれよりも液バックの緩和性の小さい圧縮機が
用いられている場合が多い。したがって、子熱源ユニッ
トにおける液バック対策は、親熱源ユニットの場合より
も重要であるといえる。尚、この発明は、上記液バック
対策の1つとして、基本的には上記請求項1の発明から
独立して営まれるものであるが、勿論、請求項1の発明
において液冷媒を親熱源ユニット(2A)のアキュムレー
タ(26)に回収する手段の1つとして用いることもでき
る。
【0034】請求項11の発明では、上記電源オン起動
制御手段(7)は、各均圧弁(SVB1,SVB2)を時期をず
らして順に開ける。これにより、親熱源ユニット(2A)
及び子熱源ユニット(2B,2C)の各吸込側を互いに接続
する均圧ライン(60)の各々の部分が時間をずらして連
通するようになり、均圧ライン(60)の各々の部分及び
各子熱源ユニット(2B,2C)内の液冷媒が時間をずらし
てアキュムレータ(26)に回収される。よって、子熱源
ユニット(2B,2C)が複数とされている場合に、均圧ラ
イン(60)及び各子熱源ユニット(2B,2C)内の液冷媒
が一度に親熱源ユニット(2A)のアキュムレータ(26)
に戻ってくるという事態が回避される。
【0035】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて説
明する。
【0036】−全体構成− 図2に示すように、この実施例に係る空気調和装置(1
0)では、親熱源ユニットとしての1台の親室外ユニッ
ト(2A)、子熱源ユニットとしての第1及び第2の2台
の子室外ユニット(2B,2C)と、利用ユニットとしての
3台の室内ユニット(3A,3B,3C)とが、メイン液ライ
ン(4L)及びメインガスライン(4G)に対しそれぞれ並
列に接続されている。
【0037】上記各室外ユニット(2A,2B,2C)は、圧
縮機構(21)と、四路切換弁(22)と、室外ファン(23
-F)が近接配置された熱源側熱交換器としての室外熱交
換器(23)と、熱源側膨脹機構としての室外電動膨張弁
(24)とを備えて熱源ユニットを構成している。上記室
外熱交換器(23)は、冷房運転時には凝縮器として、ま
た暖房運転時には蒸発器としてそれぞれ機能するもので
あって、そのガス側である一端(図2の右端)には冷媒
配管(25)が、また液側である他端(同図の左端)には
分岐液ライン(5L-A,5L-B,5L-C)がそれぞれ接続され
ている。これら各分岐液ライン(5L-A,5L-B,5L-C)に
は、上記室外電動膨張弁(24)が介設されている。そし
て、分岐液ライン(5L-A,5L-B,5L-C)と上記メイン液
ライン(4L)との接続部にはレシーバ(11)が配置され
ていて、このレシーバ(11)によって各分岐液ライン
(5L-A,5L-B,5L-C)とメイン液ライン(4L)とが接続
されている。
【0038】上記室外熱交換器(23)側の冷媒配管(2
5)は、四路切換弁(22)によって圧縮機構(21)の吐
出側及び吸込側の各冷媒配管(25,25)に切換可能に接
続されている。そして、上記吸込側の冷媒配管(25)に
は、アキュムレータ(26)が介設されている。一方、圧
縮機構(21)の吐出側及び吸込側の各冷媒配管(25,2
5)は、四路切換弁(22)を介して分岐ガスライン(5G-
A,5G-B,5G-C)に切換可能に接続されている。そし
て、これら分岐ガスライン(5G-A,5G-B,5G-C)は、上
記メインガスライン(4G)に接続されている。
【0039】上記親室外ユニット(2A)は、第1子室外
ユニット(2B)及び第2室外ユニット(2C)に先行して
作動するようになされていて、第1子室外ユニット(2
B)及び第2子室外ユニット(2C)とは主として圧縮機
構(21)の構成において異なっている。
【0040】つまり、図2に示すように、親室外ユニッ
ト(2A)の圧縮機構(21)は、インバータ制御されて多
数段階(maxは例えば106Hz)に容量制御される
可変容量型の上流側圧縮機(COMP-1)と、運転及び停止
の2種類に制御される定容量型の下流側圧縮機(COMP-
2)とが並列に接続されて、いわゆるツイン型に構成さ
れている。一方、第1及び第2子室外ユニット(2B,2
C)の各圧縮機構(21,21)は、何れも運転及び停止の
2種類に制御される定容量型の上流側圧縮機(COMP-1)
及び下流側圧縮機(COMP-2)からなり、これら両圧縮機
(COMP-1,COMP-2)が並列に接続されてツイン型に構成
されている。そして、何れの室外ユニット(2A,2B,2
C)においても上流側圧縮機(COMP-1)が下流側圧縮機
(COMP-2)に先行して作動するようになされている。
【0041】一方、上記各室内ユニット(3A,3B,3C)
は、室内ファン(31-F)が近接配置された利用側熱交換
器としての室内熱交換器(31)と、利用側膨脹機構とし
ての室内電動膨張弁(32)とを備えて利用ユニットを構
成している。上記室内熱交換器(31)は、冷房運転時に
は蒸発器として、また暖房運転時には凝縮器としてそれ
ぞれ機能するものであって、上記メイン液ライン(4L)
には室内液配管(3L)を介して、また上記メインガスラ
イン(4G)には室内ガス配管(3G)を介してそれぞれ接
続されている。そして、上記室内液配管(3L)に室内電
動膨張弁(32)が介設されている。
【0042】−配管ユニットの構成− 上記空気調和装置(10)には、室外ユニット(2A,2B,
2C)及び室内ユニット(3A,3B,3C)間の接続回路部で
ある配管ユニット(12)が設けられていて、この配管ユ
ニット(12)において、上記各室外ユニット(2A,2B,
2C)の分岐液ライン(5L-A,5L-B,5L-C)及び分岐ガス
ライン(5G-A,5G-B,5G-C)と、メイン液ライン(4L)
及びメインガスライン(4G)とが接続されている。
【0043】具体的には、上記分岐液ライン(5L-A,5L
-B,5L-C)は、各室外ユニット(2A,2B,2C)から外部
に延びる各々の分岐液管(5LAa,5LBa,5LCa)と、これ
ら分岐液管(5LAa,5LBa,5LCa)の各外端に連続する各
々の分岐液通路(5LAb,5LBb,5LCb)とを備えている。
【0044】上記分岐ガスライン(5G-A,5G-B,5G-C)
は、各室外ユニット(2A,2B,2C)から外部に延びる各
々の分岐ガス管(5GAa,5GBa,5GCa)と、これら分岐ガ
ス管(5GAa,5GBa,5GCa)の各外端に連続する各々の分
岐ガス通路(5GAb,5GBb,5GCb)とを備えている。
【0045】上記メイン液ライン(4L)は、室内ユニッ
ト(3A,3B,3C)の各室内液配管(3L)に接続されてい
るメイン液管(4L-a)と、このメイン液管(4L-a)の一
端に連続しかつ上記室外ユニット(2A,2B,2C)の各分
岐液通路(5LAb,5LBb,5LCb)がレシーバ(11)を介し
て連通するメイン液通路(4L-b)とにより構成されてい
る。
【0046】上記メインガスライン(4G)は、室内ユニ
ット(3A,3B,3C)の各室内ガス配管(3G)に接続され
ているメインガス管(4G-a)と、このメインガス管(4G
-a)の一端に連続しかつ室外ユニット(2A,2B,2C)の
各分岐ガス通路(5GAb,5GBb,5GCb)が連続するメイン
ガス通路(4G-b)とにより構成されている。
【0047】そして、上記配管ユニット(12)では、室
外ユニット(2A,2B,2C)側の分岐液ライン(5L-A,5L
-B,5L-C)の各分岐液通路(5LAb,5LBb,5LCb)と、分
岐ガスライン(5G-A,5G-B,5G-C)の各分岐ガス通路
(5GAb,5GBb,5GCb)と、メイン液ライン(4L)のメイ
ン液通路(4L-b)と、メインガスライン(4G)のメイン
ガス通路(4G-b)と、レシーバ(11)とが一体に形成さ
れてユニット化されている。
【0048】さらに、上記配管ユニット(12)には、第
1ガス開閉弁(VR-1)及び第2ガス開閉弁(VR-2)が一
体にユニット化されている。第1ガス開閉弁(VR-1)
は、第1子室外ユニット(2B)側の分岐ガス通路(5GB
b)に設けられていて、この分岐ガス通路(5GBb)を開
閉する開閉機構を構成している。一方、第2ガス開閉弁
(VR-2)は、第2子室外ユニット(2C)側の分岐ガス通
路(5GCb)に設けられていて、この分岐ガス通路(5GC
b)を開閉する開閉機構を構成している。
【0049】上記第1ガス開閉弁(VR-1)及び第2ガス
開閉弁(VR-2)は外部均圧型可逆弁で構成されていて、
これら開閉弁(VR-1,VR-2)にはパイロット回路(50)
が接続されている。このパイロット回路(50)は、各
々、2つの逆止弁(CV,CV)を有し、かつ親室外ユニッ
ト(2A)側の分岐ガス通路(5GAb)と、後述する親室外
ユニット(2A)側の第1均油補助通路(77-A)とに接続
されてなっていて高圧冷媒を導く高圧回路(51)及び低
圧状態を保持する低圧回路(52)を備えている。
【0050】そして、上記パイロット回路(50)は、切
換弁(50-S)によって高圧回路(51)と低圧回路(52)
とを第1ガス開閉弁(VR-1)及び第2ガス開閉弁(VR-
2)に切り換えて接続するものであって、暖房運転時に
おける第1子室外ユニット(2B)の停止時には第1ガス
開閉弁(VR-1)を全閉になるように制御する一方、暖房
運転時における第2子室外ユニット(2C)の停止時には
第2ガス開閉弁(VR-2)を全閉になるように制御する。
【0051】尚、上記第1及び第2子室外ユニット(2
B,2C)の室外電動膨張弁(24,24)は、配管ユニット
(12)に配置されているものではないが、上記第1及び
第2開閉弁(VR-1,VR-2)に対応して各分岐液ライン
(5L-A,5L-B,5L-C)を開閉する開閉機構を兼用してお
り、冷房運転時及び暖房運転時における第1及び第2子
室外ユニット(2B,2C)の各停止時に全閉になるように
なされている。
【0052】−均圧ラインの構成− 上記各室外ユニット(2A,2B,2C)の間には、均圧ライ
ン(60)が配設されている。この均圧ライン(60)は、
各室外ユニット(2A,2B,2C)における室外熱交換器
(23)のガス側冷媒配管(25,25,25)に接続されてい
て、各室外ユニット(2A,2B,2C)の間で双方向の冷媒
流通を許容するようになされている。
【0053】上記均圧ライン(60)は、各室外ユニット
(2A,2B,2C)から外側に延びる均圧管(61-A,61-B,
61-C)と、これら均圧管(61-A,61-B,61-C)の各外端
に連続する各々の均圧通路(62)とにより構成されてい
る。そして、上記均圧通路(62)は配管ユニット(12)
に形成されていて、親室外ユニット(2A)側から第1子
室外ユニット(2B)側に分岐する分岐管部には第1均圧
弁(SVB1)が、また第2子室外ユニット(2C)側に分岐
する分岐管部には第2均圧弁(SVB2)がそれぞれ設けら
れている。
【0054】上記第1均圧弁(SVB1)は、第1子室外ユ
ニット(2B)の冷房運転の停止時に全閉となることで該
室外ユニット(2B)への冷媒流通を阻止するようになっ
ている。一方、第2均圧弁(SVB2)は、第2子室外ユニ
ット(2C)の冷房運転の停止時に全閉となって該室外ユ
ニット(2C)への冷媒流通を阻止するようになされてい
る。
【0055】−補助冷媒回路の構成− 上記各室外ユニット(2A,2B,2C)には、圧縮機構(2
1)に潤滑油を戻す油戻し機構(70)が設けられてい
る。この油戻し機構(70)は、油分離器(71)と、第1
油戻し管(72)と、第2油戻し管(73)と、均油バイパ
ス管(74)とにより構成されている。
【0056】一方、上記冷媒配管(25)の一部である下
流側圧縮機(COMP-2)の吸込管(25-S)は、上流側圧縮
機(COMP-1)の吸込管(25-S)よりも圧力損失が大きく
設定されており、かつ両圧縮機(COMP-1,COMP-2)の間
には、均油管(75)が接続されている。この結果、両圧
縮機(COMP-1,COMP-2)が作動している場合には、上流
側圧縮機(COMP-1)よりも相対的に低圧側となる下流側
圧縮機(COMP-2)に上流側圧縮機(COMP-1)の潤滑油が
供給されることとなる。
【0057】上記油分離器(71)は、冷媒配管(25)の
一部である上流側圧縮機(COMP-1)及び下流側圧縮機
(COMP-2)の両吐出管(25-D,25-D)の合流部に介設さ
れており、各圧縮機(COMP-1,COMP-2)の吐出管(25-
D,25-D)には逆止弁(CV-1,CV-2)が設けられてい
る。さらに、上流側圧縮機(COMP-1)の上部と吐出管
(25-D)の逆止弁(CV-1)よりも下流側との間、及び下
流側圧縮機(COMP-2)の上部と吐出管(25-D)の逆止弁
(CV-2)よりも上流側との間にはそれぞれ油排出管(7
6,76)が接続されている。そして、これら油排出管(7
6,76)は、例えば、スクロール型圧縮機の上部に溜る
潤滑油を吐出管(25-D,25-D)に排出するようになされ
ている。また、上記上流側圧縮機(COMP-1)の逆止弁
(CV-1)は、冷媒循環量が少ない場合に潤滑油を排出す
るように管路抵抗が付加されている。
【0058】上記第1油戻し管(72)は、キャピラリチ
ューブ(CP)を備えて油分離器(71)と第1圧縮機(CO
MP-1)の吸込管(25-S)とに接続されていて、油分離器
(71)に溜った潤滑油を常時第1圧縮機(COMP-1)の吸
込管(25-S)に戻すようになされている。また、上記第
2油戻し管(73)は、油戻し弁(SVP2)を備えて油分離
器(71)と第2圧縮機(COMP-2)の吸込管(25-S)とに
接続されており、上記油戻し弁(SVP2)が所定時間毎に
開くことで、油分離器(71)に溜った潤滑油を第2圧縮
機(COMP-2)の吸込管(25-S)に戻すようになされてい
る。
【0059】上記均油バイパス管(74)は均油弁(SVO
1)を備えていて、一端が第2油戻し管(73)の油戻し
弁(SVP2)よりも上流側に、また他端が均圧ライン(6
0)の均圧管(61-A,61-B,61-C)にそれぞれ接続され
ている。そして、この均油バイパス管(74)と共に均油
運転を実行するために、上記均圧ライン(60)の均圧通
路(62)には、第1均圧補助通路(77-A)と第2均油補
助通路(77-B)と第3均圧補助通路(77-C)とが接続さ
れている。尚、これら各均圧補助通路(77-A,77-B,77
-C)は配管ユニット(12)に組み込まれている。
【0060】上記第1均圧補助通路(77-A)は、一端が
均圧通路(62)の親室外ユニット(2A)側に、また他端
が第1子室外ユニット(2B)及び第2子室外ユニット
(2C)の分岐ガス通路(5GBb,5GCb)の合流部にそれぞ
れ接続されてなり、第1均油補助弁(SVY1)と逆止弁
(CV)とを備えている。
【0061】上記第2均圧補助通路(77-B)は、一端が
均圧通路(62)の第1子室外ユニット(2B)側に、また
他端が親室外ユニット(2A)の分岐ガス通路(5GAb)に
接続されてなり、第2均油補助弁(SVY2)と逆止弁(C
V)とを備えている。
【0062】上記第3均圧補助通路(77-C)は、一端が
均圧通路(62)の第2子室外ユニット(2C)側に、また
他端が親室外ユニット(2A)の分岐ガス通路(5GAb)に
接続されてなり、第3均油補助弁(SVY3)と逆止弁(C
V)とを備えている。
【0063】そして、上記均油弁(SVO1,SVO1,SVO1)
と第1〜第3均油補助弁(SVY1,SVY2,SVY3)とは、2
〜3時間に一回の均油運転(例えば2〜3分)を実行す
る際、又は、油戻し運転の終了後や暖房運転時のデフロ
スト運転後等の上記均油運転の実行の際に開閉するよう
になされている。
【0064】尚、上記第1子室外ユニット(2B)の分岐
ガス通路(5GBb)と第2均圧補助通路(77-B)との間、
及び第2子室外ユニット(2C)の分岐ガス通路(5GCb)
と第3均圧補助通路(77-C)との間には、キャピラリチ
ューブ(CP)を有していて暖房運転時に第1ガス開閉弁
(VR-1)及び第2ガス開閉弁(VR-2)より漏れる冷媒を
逃がす補助冷媒通路(12-s,12-s)が接続されている。
【0065】また、上記各室外ユニット(2A,2B,2C)
の分岐液管(5LAa,5LBa,5LCa)には、リキッドインジ
ェクション管(2j)が接続されており、このリキッドイ
ンジェクション管(2j)は、2つに分岐されていて、イ
ンジェクション弁(SVT1,SVT2)とキャピラリチューブ
(CP,CP)とを介して上流側圧縮機(COMP-1)と下流側
圧縮機(COMP-2)とにそれぞれ接続されている。上記リ
キッドインジェクション弁(SVT1,SVT2)は、各圧縮機
(COMP-1,COMP-2)の吐出ガス冷媒温度(Th)の過上昇
時に開いて吐出ガス冷媒温度(Th)を低下させるように
なされている。
【0066】上記各室外ユニット(2A,2B,2C)におけ
る圧縮機構(21)の吐出側と吸込側との間には、該圧縮
機構(21)から吐出された高温の冷媒ガスを吸込側に戻
すホットガスバイパス管(2h)が接続されている。この
ホットガスバイパス管(2h)は該バイパス管(2h)を開
閉するホットガス弁(SVP1)を備えていて、四路切換弁
(22)の上流側とアキュムレータ(26)の上流側とに接
続されている。上記ホットガス弁(SVP1)は、主として
起動時等において圧縮機構(21)の吐出側と吸込側とを
均圧するようになされている。
【0067】上記第1子室外ユニット(2B)及び第2子
室外ユニット(2C)では、圧縮機構(21)の吸込側と吐
出側との間には、補助バイパス管(2b)が接続されてい
る。この補助バイパス管(2b)は、圧縮機構(21)の吸
込側から吐出側へのみ冷媒流通を許容する逆止弁(CV)
を備えていて、四路切換弁(22)の上流側とアキュムレ
ータ(26)の上流側とに接続されてなっている。また、
補助バイパス管(2b)は、暖房運転中において、これら
子室外ユニット(2B,2C)が停止した際に、分岐ガスラ
イン(5G-B,5G-C)の冷媒が圧縮機構(21)をバイパス
して親室外ユニット(2A)に吸引されるようになされて
いる。
【0068】また、上記配管ユニット(12)におけるレ
シーバ(11)とパイロット回路(50)の低圧回路(52)
との間には、レシーバ(11)の上部を親室外ユニット
(2A)の圧縮機構(21)の吸込側に接続するバイパス通
路としてのガス抜き通路(12-g)が接続されている。こ
のガス抜き通路(12-g)は、該通路(12-g)を開閉する
開閉弁としてのガス抜き弁(SVTG)を備えていて配管ユ
ニット(12)に組み込まれている。上記ガス抜き弁(SV
TG)は、主に、冷房運転時の高圧保護及び暖房運転時の
低圧保護のために開くようになされている。
【0069】−センサ類の構成− 上記各室外ユニット(2A,2B,2C)及び各室内ユニット
(3A,3B,3C)には、各種のセンサが設けられている。
先ず、各室外ユニット(2A,2B,2C)では、室外空気温
度(Ta)を検出する外気温センサ(Th-1)が室外熱交換
器(23)の近傍に、また室外熱交換器(23)の液冷媒温
度を検出する室外液温センサ(Th-2)が分岐液ライン
(5L-A,5L-B,5L-C)の分流管に、また圧縮機構(21)
の吐出ガス冷媒温度としての吐出ガス管温度(Th)を検
出する吐出ガス温センサ(Th31,Th32)が各圧縮機(CO
MP-1,COMP-2)の吐出管(25-D,25-D)に、また圧縮機
構(21)の吸入ガス冷媒温度を検出する吸入ガス温セン
サ(Th-4)が圧縮機構(21)の吸込側冷媒配管(25)
に、また各圧縮機(COMP-1,COMP-2)の内部の潤滑油の
温度(To)を検出する油温センサ(Th51,Th52)が各圧
縮機(COMP-1,COMP-2)の下部に、そして室外熱交換器
(23)のガス冷媒温度を検出する室外ガス温センサ(Th
-6)がガス側の冷媒配管(25)にそれぞれ設けられてい
る。
【0070】さらに、親室外ユニット(2A)では、圧縮
機構(21)の吐出冷媒圧力を検出する高圧圧力センサ
(SP-H)が圧縮機構(21)の吐出側冷媒配管(25)に、
また圧縮機構(21)の吸込冷媒圧力を検出する低圧圧力
センサ(SP-L)が圧縮機構(21)の吸込側冷媒配管(2
5)にそれぞれ設けられているとともに、各圧縮機(COM
P-1,COMP-2)の吐出冷媒圧力が所定高圧になると作動
する高圧保護開閉器(H-PS,H-PS)が各圧縮機(COMP-
1,COMP-2)の吐出管(25-D,25-D)にそれぞれ設けら
れている。
【0071】また、第1子室外ユニット(2B)及び第2
子室外ユニット(2C)では、均圧ライン(60)を有する
ことから、親室外ユニット(2A)のような高圧圧力セン
サ(SP-H)及び低圧圧力センサ(SP-L)は設けられてお
らず、各圧縮機(COMP-1,COMP-2)の吐出冷媒圧力が所
定高圧になると作動する高圧保護開閉器(H-PS,H-PS)
が各圧縮機(COMP-1,COMP-2)の吐出管(25-D,25-D)
に、また圧縮機構(21)の吐出冷媒圧力が高圧保護開閉
器(H-PS,H-PS)の場合よりも低圧の所定高圧になると
作動する高圧制御用開閉器(HPSC)が圧縮機構(21)の
吐出側冷媒配管(25)に、そして圧縮機構(21)の吸込
冷媒圧力が所定低圧になると作動する低圧保護開閉器
(L-PS)が圧縮機構(21)の吸込側冷媒配管(25)にそ
れぞれ設けられている。
【0072】一方、各室内ユニット(3A〜3C)では、室
内空気温度を検出する室温センサ(Th-7)が室内ファン
(31-F)の近傍に、また室内熱交換器(31)の液冷媒温
度を検出する室内液温センサ(Th-8)が室内液配管(3
L)に、そして室内熱交換器(31)のガス冷媒温度を検
出する室内ガス温センサ(Th-9)が室内ガス配管(3G)
にそれぞれ設けられている。
【0073】−制御の基本構成− 上記空気調和装置(10)は、コントローラ(80)を備え
ている。このコントローラ(80)には、上記各センサ
(Th-1〜SP-L)及び開閉器(H-PS〜L-PS)の検出信号が
入力されるようになっていて、各センサ(Th-1〜SP-L)
等の検出信号に基づいて各電動膨脹弁(24〜32)の開度
及び圧縮機構(21)の容量等を制御するようになされて
いる。
【0074】−空調運転の動作− 次に、上記空気調和装置(10)における空調運転の基本
制御動作について説明する。
【0075】先ず、冷房運転時においては、四路切換弁
(22)を図3及び図4に実線で示す位置に切り換える。
すると、各室外ユニット(2A〜2C)の圧縮機構(21)か
ら吐出された高圧ガス冷媒は、室外熱交換器(23)で凝
縮して液冷媒となり、この液冷媒は、各分岐液ライン
(5L-A〜5L-C)を経由してメイン液ライン(4L)に合流
する。その後、上記液冷媒は、室内電動膨張弁(32)で
減圧された後、室内熱交換器(31)で蒸発して低圧ガス
冷媒となり、このガス冷媒は、メインガスライン(4G)
を経由して各分岐ガスライン(5G-A〜5G-C)に分流し、
各室外ユニット(2A〜2C)の圧縮機構(21)に戻り、こ
の循環動作を繰り返すことになる。
【0076】一方、暖房運転時においては、上記四路切
換弁(22)を図3及び図4に破線で示す位置に切り換え
る。すると、各室外ユニット(2A〜2C)の圧縮機構(2
1)から吐出された高圧ガス冷媒は、各分岐ガスライン
(5G-A〜5G-C)を経由してメインガスライン(4G)に合
流した後、室内ユニット(3A〜3C)に流れる。そして、
このガス冷媒は、室内熱交換器(31)で凝縮して液冷媒
となり、この液冷媒は、メイン液ライン(4L)を経由し
てから各分岐液通路(5LAb〜5LCb)に分流される。その
後、この液冷媒は、各室外ユニット(2A〜2C)におい
て、室外電動膨張弁(24)で減圧されて室外熱交換器
(23)で蒸発し、低圧ガス冷媒となって各室外ユニット
(2A〜2C)の圧縮機構(21)に戻り、この循環動作を繰
り返すことになる。
【0077】上記冷房運転時及び暖房運転時において、
コントローラ(80)が各室内電動膨張弁(32)及び各室
外電動膨張弁(24)の開度をそれぞれ制御するととも
に、室内負荷に対応して各室外ユニット(2A〜2C)にお
ける圧縮機構(21)の容量を制御する。具体的には、上
記コントローラ(80)は、親室外ユニット(2A)の上流
側圧縮機(COMP-1)をインバータ制御により負荷に対応
して略リニアに容量制御するとともに、該親室外ユニッ
ト(2A)の下流側圧縮機(COMP-2)と、第1及び第2子
室外ユニット(2B,2C)の各圧縮機(COMP-1,COMP-2)
との運転/停止を制御する。例えば、上記室内ユニット
(3A〜3C)の負荷が低下すると、第2子室外ユニット
(2C)及び第1子室外ユニット(2B)の順に運転を停止
し、逆に、室内ユニット(3A〜3C)の負荷が上昇する
と、第1子室外ユニット(2B)及び第2子室外ユニット
(2C)の順に運転を開始する。
【0078】また、冷房運転時及び暖房運転時の何れに
おいても、各室外ユニット(2A〜2C)が運転している状
態では、第1均圧弁(SVB1)及び第2均圧弁(SVB2)を
開いておく。これにより、冷房運転時では、高圧ガス冷
媒が各室外熱交換器(23)を略均等に流れる一方、暖房
運転時では、低圧ガス冷媒が各室外熱交換器(23)を略
均等に流れる。
【0079】つまり、冷房運転時では、例えば、第2子
室外ユニット(2C)の運転容量が冷房負荷に対して大き
くなると、圧縮機構(21)から吐出された冷媒の一部が
均圧ライン(60)を通って親室外ユニット(2A)及び第
1子室外ユニット(2B)の各室外熱交換器(23)に流れ
るようになる。逆に、暖房運転時では、例えば、第2子
室外ユニット(2C)の運転容量が暖房負荷に対して大き
くなると、親室外ユニット(2A)及び第1子室外ユニッ
ト(2B)の各圧縮機構(21)に吸い込まれる冷媒の一部
が均圧ライン(60)を通って第2子室外ユニット(2C)
の圧縮機構(21)に吸い込まれるようになる。
【0080】−各種弁の開閉動作− 上記第2子室外ユニット(2C)の冷房運転の停止時に
は、該第2子室外ユニット(2C)の室外電動膨張弁(2
4)及び第2均圧弁(SVB2)をそれぞれ閉鎖し、停止中
の第2子室外ユニット(2C)に液冷媒が溜り込まないよ
うにする。さらに、第1子室外ユニット(2B)の冷房運
転も停止すると、同様に室外電動膨張弁(24)及び第1
均圧弁(SVB1)をそれぞれ閉鎖し、停止中の第1子室外
ユニット(2B)に液冷媒が溜り込まないようにするとと
もに、親室外ユニット(2A)等と各室内ユニット(3A〜
3C)との間の冷媒量が不足するようになるのを防止す
る。尚、第2子室外ユニット(2C)及び第1子室外ユニ
ット(2B)の冷房運転の停止時には、分岐ガスライン
(5G-A〜5G-C)が低圧状態であるので、第1ガス開閉弁
(VR-1)及び第2ガス開閉弁(VR-2)は開けておく。
【0081】一方、第2子室外ユニット(2C)の暖房運
転の停止時には、室外電動膨張弁(24)及び第2ガス開
閉弁(VR-2)を閉鎖し、停止中の第2子室外ユニット
(2C)に液冷媒が溜り込まないようにする。さらに、第
1子室外ユニット(2B)の暖房運転も停止すると、同様
に室外電動膨張弁(24)及び第1ガス開閉弁(VR-1)を
閉鎖し、停止中の第1子室外ユニット(2B)に液冷媒が
溜り込まないようにするとともに、親室外ユニット(2
A)等と各室内ユニット(3A〜3C)との間の冷媒量が不
足するようになるのを防止する。尚、第2子室外ユニッ
ト(2C)及び第1子室外ユニット(2B)の暖房運転停止
時には、均圧ライン(60)が親室外ユニット(2A)等の
低圧側に連通するので、第2均圧弁(SVB2)及び第1均
圧弁(SVB1)は開けておく。
【0082】さらに、第2子室外ユニット(2C)及び第
1子室外ユニット(2B)の暖房運転の各停止直後におい
て、例えば、第2子室外ユニット(2C)が停止した際、
この第2子室外ユニット(2C)の室外電動膨張弁(24)
と第2ガス開閉弁(VR-2)とを所定時間(例えば1〜2
分間)だけ開き状態とする。この結果、親室外ユニット
(2A)等から高圧ガス冷媒が第2子室外ユニット(2C)
の分岐ガスライン(5G-C)及び補助バイパス管(2b)を
経由して分岐液ライン(5L-C)に流れるので、停止中の
第2子室外ユニット(2C)における液冷媒をメイン液ラ
イン(4L)に放出して冷媒量不足を防止することができ
る。
【0083】また、上記冷房運転及び暖房運転時におい
て、各均油弁(SVO1)と各均油補助弁(SVY1〜SVY3)と
は共に閉鎖される一方、油分離器(71)に溜った潤滑油
は常時第1油戻し管(72)から上流側圧縮機(COMP-1)
の吸込管(25-S)に戻る。そして、所定時間毎に油戻し
弁(SVP2)を開いて、油分離器(71)に溜った潤滑油を
第2油戻し管(73)から下流側圧縮機(COMP-2)の吸込
管(25-S)に戻す。
【0084】さらに、冷房運転時及び暖房運転時の何れ
においても、上記各均油弁(SVO1)と各均油補助弁(SV
Y1〜SVY3)とを適宜開閉制御することによる均油運転が
行われ、各室外ユニット(2A〜)の圧縮機構(21)にお
ける潤滑油量が等しくなるようにしている。
【0085】−発明の特徴− この発明の特徴として、上記コントローラ(80)では、
図5に示すように、親熱源ユニット(2A)が暖房運転モ
ードで起動されたときに、電源オフからの起動であるか
否かを判定する起動状態判定手段(6a)と、この起動状
態判定手段(6a)により電源オフからの起動であると判
定されたときに実行される電源オン起動制御手段として
の電源オン起動制御処理(7)とを備えている。また、
上記起動状態判定手段(6a)により電源オフからの起動
であると判定されたときに、所定の条件が成立している
か否かを判定する条件成立判定手段(6b)と、この条件
成立判定手段(6b)により所定の条件が成立していない
と判定されたときに上記電源オン起動制御処理(7)を
実行する一方、所定の条件が成立していると判定された
ときに実行される寝込み起動制御手段としての寝込み起
動制御処理(8)とを備えている。
【0086】さらに、上記条件成立判定手段(6b)によ
り所定の条件が成立していないと判定されたときに、電
源オンからの経過時間が所定値以上であるか否かを判定
する経過時間判定手段(6c)を備えており、この経過時
間判定手段(6c)により電源オンからの経過時間が所定
値以上であると判定されたときには、上記電源オン起動
制御処理(7)を実行する。一方、電源オンからの経過
時間が所定値以上でないと判定されたときには、上記条
件成立判定手段(6b)の判定にも拘らず、上記寝込み起
動制御処理(8)を実行するようになされている。ま
た、上記起動状態判定手段(6a)により電源オフからの
起動でないと判定されたときに、電源オン後に所定時間
以上の停止期間があったか否かを判定する停止期間判定
手段(6d)を備えており、この停止期間判定手段(6d)
により電源オン後に所定時間以上の停止期間があったと
判定されたときにも、上記寝込み起動制御処理(8)を
実行するようになされている。
【0087】具体的には、図5のフローチャートにおい
て、先ず、ステップS1で暖房運転モードでの親室外ユ
ニット(2A)の上流側圧縮機(COMP-1)の起動信号を入
力した後、ステップS2に移る。このステップS2は、
上記起動状態判定手段(6a)を構成するものであり、こ
こでは、電源オフからの起動であるか否かを判定する。
判定がYESのときにはステップS3に移る。一方、判
定がNOのときにはステップS5に移る。
【0088】上記ステップS3は、上記条件成立判定手
段(6b)を構成するものであり、ここでは、所定の条件
が成立しているか否かを判定する。その条件とは、次の
及びの2つのうち、少なくとも何れか一方が該当し
ていることであり、両方が共に該当していない場合にの
み条件が成立していないものと判定する。
【0089】 親室外ユニット(2A)の圧縮機構(2
1)の潤滑油の温度(To)が十分に高いものであること
であり、この実施例では、外気温(Ta)に例えば15℃
を加算した値よりも大きいこと(To>Ta+15℃)とし
ている。
【0090】 親室外ユニット(2A)の圧縮機構(2
1)の吐出ガス管温度(Th)が十分に高いものであるこ
とであり、この実施例では、室外空気温(Ta)が0℃未
満のとき(Ta<0℃)には、例えば10℃よりも大きい
こと(Th>10℃)としている一方、外気温(Ta)が0
℃以上のとき(Ta≧0℃)には、その外気温(Ta)を例
えば上記10℃に加算した値よりも大きいこと(Th>Ta
+10℃)としている。
【0091】したがって、上記及びの何れの場合に
おいても、外気温(Ta)の高さに起因する条件成立判定
手段(6b)の誤判定を回避でき、電源オン起動制御処理
(7)及び寝込み起動制御処理(8)の何れを実行する
かの判断を適正に行うことができるようになされてい
る。
【0092】そして、上記条件成立判定手段(6b)の判
定がYESのときには、各圧縮機構(21)に溜り込んで
いる程には液冷媒の寝込み量は多くないと見做して、寝
込み起動制御処理(8)を実行する。一方、判定がNO
のときには、ステップS4に移る。
【0093】上記ステップS4は、上記経過時間判定手
段(6c)を構成するものであり、この実施例では、電源
オンから6時間以上が経過しているか否かを判定する。
判定がYESのときには、上記ステップS2及びS3の
判定にも拘らず、寝込み量はそれ程には多くないと見做
して、寝込み起動制御処理(8)を実行する。一方、判
定がNOのときには、やはり相等量の液冷媒が溜り込ん
でいると見做して電源オン起動制御処理(7)を実行す
る。
【0094】一方、上記ステップS5は、上記停止期間
判定手段(6d)を構成するものであり、この実施例で
は、起動前に3時間以上に亘り停止していたか否かを判
定する。判定がYESのときには、多少の液冷媒の寝込
んでいる虞れがあるものと見做して、上記ステップS2
での判定に拘らず、寝込み起動制御処理(8)を実行す
る。尚、判定がNOのときには、ステップS6に移り、
ここでポンプダウン起動の条件が成立しているか否かを
判定し、判定がYESのときにはポンプダウン起動制御
処理(9a)を実行する一方、判定がNOのときにはステ
ップS7に移る。このステップS7では、デフロストや
油戻し時にリトライがあったか否かを判定し、判定がY
ESのときには上記ポンプダウン起動制御処理(9a)を
実行する一方、判定がNOのときには通常起動(ソフト
起動)制御処理(9b)を行う。
【0095】次に、上記電源オン起動制御処理(7)に
ついて、図6のフローチャートを参照しながら説明す
る。先ず、ステップSa1では、及びの2つの処理
を行う。すなわち、の処理として親室外ユニット(2
A)のホットガス弁(SVP1)を開く一方、の処理とし
て親室外ユニット(2A)の電動弁(24)を閉じる。
【0096】上記ステップSa1のの処理により、上
流側圧縮機(COMP-1)から吐出された高温のガス冷媒が
ホットガスバイパス管(2h)を経由してアキュムレータ
(26)に導入されるようになるので、上記高温ガス冷媒
によりアキュムレータ(26)内の液冷媒がガス化処理さ
れる。また、上記の処理により、室内ユニット(3A〜
3C)の各室内熱交換器(31)内の液冷媒を、上流側圧縮
機(COMP-1)から吐出された冷媒で液ライン(4L)の側
に押し流してレシーバ(11)に回収する。そして、ステ
ップSa1の及びの処理を行って1分が経過したと
きに、次のステップSa2に移る。
【0097】上記ステップSa2では、ガス抜き通路
(12-g)のガス抜き弁(SVTG)を開ける。これにより、
レシーバ(11)内のガス冷媒がガス抜き通路(12-g)及
び均圧ライン(60)を経由して親室外ユニット(2A)の
上流側圧縮機(COMP-1)に吸い込まれるようになるの
で、上記レシーバ(11)内が低圧化する。そして、上流
側圧縮機(COMP-1)の吐出ガス冷媒圧力(Pc)が16kg
f/cm2 を超えた(Pc>16kgf/cm2 )とき、又は15分
が経過したとき、又は5分が経過した時点で吐出ガス冷
媒温度(Th)が30℃を超えている(Th>30℃)とき
に、次のステップSa3に移る。尚、これらステップS
a1及びSa2の処理を行う期間は、親室外ユニット
(2A)の圧縮機構(21)内に溜り込んでいる液冷媒を処
理する期間でもあって、この電源オン起動制御処理
(7)では、ステップSa2を所定時間(15分間)だ
け行うようにする場合で16分の時間をかけて行うこと
になる。
【0098】上記ステップSa3では、及びの2つ
の処理を行う。先ず、の処理では、親室外ユニット
(2A)の電動膨張弁(24)を開いてレシーバ(11)内の
液冷媒を親室外ユニット(2A)側の分岐液ライン(5L-
A)を経由して該親室外ユニット(2A)の側に抜き出
す。尚、この実施例では、上記電動膨張弁(24)をSH
制御(スーパーヒート制御)することで、親室外ユニッ
ト(2A)の上流側圧縮機(COMP-1)に液バックしないよ
うにしている。そして、の処理では、第1子室外ユニ
ット(2B)の電動膨張弁(24)を開く。このとき、第2
子室外ユニット(2C)の電動膨張弁(24)は閉じられて
いる。これにより、第1子室外ユニット(2B)の室外熱
交換器(23)内の大部分の液冷媒を、上記低圧化に伴
い、分岐液ライン(5L-B)を経由して上記レシーバ(1
1)に回収する。そして、吐出ガス冷媒圧力(Pc)が1
6kgf/cm2 よりも大きくなった(Pc>16kgf/cm2 )と
き、又は10分が経過したときに、ステップSa4に移
る。
【0099】上記ステップSa4では、〜の3つの
処理を行う。の処理では、第2子室外ユニット(2C)
の電動膨張弁(24)を開く。これにより、第2子室外ユ
ニット(2C)の室外熱交換器(23)内の大部分の液冷媒
を、上記低圧化に伴い、分岐液ライン(5L-C)を経由し
て上記レシーバ(11)に回収する。
【0100】一方、上記ステップSa4のの処理で
は、上記第1子室外ユニット(2B)の室外熱交換器(2
3)内の大部分の液冷媒をレシーバ(11)に回収する処
理が終わっていると見做して、第1子室外ユニット(2
B)の電動膨張弁(24)を閉じる。これにより、レシー
バ(11)内の低圧作用が第1子室内ユニット(2B)の側
に分散するのを防止できる。そして、の処理では、第
1均圧弁(SVB1)を開く。このとき、第2均圧弁(SVB
2)は閉じられている。これにより、均圧ライン(60)
の第1子室外ユニット(2B)側の均圧管(61-B)内の液
冷媒、及び該第1子室外ユニット(2B)の室外熱交換器
(23)内の残りの液冷媒を均圧ライン(60)を経由して
親室外ユニット(2A)のアキュムレータ(26)に回収す
る。
【0101】上記ステップSa4を開始してから、吐出
ガス冷媒圧力(Pc)が16kgf/cm2を超えた(Pc>16k
gf/cm2 )とき、又は5分が経過したときに、ステップ
Sa5に移る。このステップSa5では、第1子室外ユ
ニット(2B)の上流側圧縮機(COMP-1)を起動させて該
ユニット(2B)のアキュムレータ(26)が空になるよう
にする。そして、3分が経過したとき、又は吐出ガス冷
媒圧力(Pc)が16kgf/cm2 を超えた(Pc>16kgf/cm
2 )ときに、ステップSa6に移る。
【0102】上記ステップSa6では、及びの2つ
の処理を行う。先ず、の処理では、上記第2子室外ユ
ニット(2C)の室外熱交換器(23)内の大部分の液冷媒
をレシーバ(11)に回収する処理が終わっていると見做
して、第2子室外ユニット(2C)の電動膨張弁(24)を
閉じる。そして、の処理では、第2均圧弁(SVB2)を
開く。これにより、均圧ライン(60)の均圧管(61-C)
内の液冷媒、及び第2子室外ユニット(2C)の室外熱交
換器(23)内の残りの液冷媒を均圧ライン(60)を経由
して親室外ユニット(2A)のアキュムレータ(26)に回
収する。
【0103】そして、上記ステップSa6の及びの
処理を行って5分が経過したとき、又は吐出ガス冷媒圧
力(Pc)が16kgf/cm2 よりも大きくなった(Pc>16
kgf/cm2 )ときに、以上の電源オン起動制御処理(7)
を終了し、その後、第2子室外ユニット(2C)の上流側
圧縮機(COMP-1)を起動させて通常の制御に入る。以上
の電源オン起動制御処理(7)の実行に要する時間は、
各ステップSa1〜Sa6を所定時間ずつ行うようにす
る場合で、39分となる。
【0104】ここで、上記電源オン起動制御処理(7)
のタイミングチャートを、次の表1に示す。尚、表中
に、親室外ユニット(2A)の上流側圧縮機(COMP-1)で
あるインバータ圧縮機について、通常制御開始時にPI
制御を開始するとしているが、吐出ガス冷媒圧力(Pc)
が16kgf/cm2 を超えた(Pc>16kgf/cm2 )場合には
ステップSa3より開始するようにしている。また、第
2子室外ユニット(2C)では、電源オン起動制御処理
(7)の当初からホットガス弁(SVP1)を開けている
が、このホットガス弁(SVP1)は、上流側圧縮機(COMP
-1)の起動から10分経過後、又は吐出ガス冷媒温度
(DSH1)が20℃よりも大きくなった(DSH1>20℃)
ときに閉じるようにしている。
【0105】
【表1】
【0106】図7は、上記寝込み起動制御処理(8)を
示すフローチャートである。先ず、ステップSb1で
は、及びの2つの処理を行う。すなわち、の処理
として親室外ユニット(2A)のホットガス弁(SVP1)を
開く一方、の処理として親室外ユニット(2A)の電動
弁(24)を閉じる。そして、1分が経過したときに、ス
テップSb2に移る。
【0107】上記ステップSb2では、及びの2つ
の処理を行う。すなわち、の処理では、ガス抜き弁
(SVTG)を開ける。そして、の処理では、第1及び第
2子室外ユニット(2B,2C)の各電動弁(24)を共に開
ける。つまり、上記ガス抜き弁(SVTG)及び各電動膨張
弁(24)を、上記電源オン起動制御処理(7)では時期
をずらして順に開けるようにしているのに対し、それぞ
れ同じステップSb2の時期に開けるようにしている。
また、上記電源オン起動制御処理(7)では親室外ユニ
ット(2A)の電動膨張弁(24)を開けるようにしている
のに対し、この寝込み起動制御処理(8)では、それ程
の低圧化を必要ではないので閉じられている。そして、
4分が経過したとき、又は吐出ガス冷媒圧力(Pc)が1
6kgf/cm2を超えた(Pc>16kgf/cm2 )ときに、ステ
ップSb3に移る。尚、これらステップSb1及びSb
2の処理にかける時間は、上記電源オン起動制御処理
(7)では16分間であるのに対し、この寝込み起動制
御処理(8)では、ステップSb2を所定時間(4分
間)だけ行うようにする場合で、その3分の1以下の5
分間である。
【0108】上記ステップSb3では、第1子室外ユニ
ット(2B)の電動膨張弁(24)を開閉じる。そして、3
0秒が経過したとき、又は吐出ガス冷媒圧力(Pc)が1
6kgf/cm2 よりも大きくなった(Pc>16kgf/cm2 )と
きに、次のステップSb4に移り、第1均圧弁(SVB1)
を開く。そして、10秒が経過したとき、又は吐出ガス
冷媒圧力(Pc)が17kgf/cm2 を超えた(Pc>17kgf/
cm2 )ときに、ステップSb5に移る。
【0109】上記ステップSb5では、〜の3つの
処理を行う。の処理で第1均圧弁(SVB1)を閉じる一
方、の処理で第1子室外ユニット(2B)の上流側圧縮
機(COMP-1)を起動させる。また、の処理では、第2
子室外ユニット(2B)の電動膨張弁(24)を閉じる。そ
して、20秒が経過したとき、又は吐出ガス冷媒圧力
(Pc)が17kgf/cm2 を超えた(Pc>17kgf/cm2 )と
きに、ステップSb6に移る。このステップSb6で
は、第2均圧弁(SVB2)を開く。そして、ステップSb
6の処理を開始してから10秒が経過したとき、又は吐
出ガス冷媒圧力(Pc)が17kgf/cm2 よりも大きくなっ
た(Pc>17kgf/cm2 )ときに、ステップSb7に移
る。
【0110】上記ステップSb7では、〜の3つの
処理を行う。の処理では、上記第2均圧弁(SVB2)を
閉じる。そして、の処理では、第2子室外ユニット
(2B)の上流側圧縮機(COMP-1)を起動させる。また、
の処理では、第1均圧弁(SVB1)を開く。そして、3
0秒が経過したとき、又は吐出ガス冷媒圧力(Pc)が1
7kgf/cm2 を超えた(Pc>17kgf/cm2 )ときに、ステ
ップSb8に移る。
【0111】上記ステップSb8では、上記第2均圧弁
(SVB2)を開く。そして、吐出ガス冷媒圧力(Pc)が1
7kgf/cm2 を超えた(Pc>17kgf/cm2 )とき、又は1
0分が経過したとき、又は3分が経過した時点で第1及
び第2子室外ユニット(2B,2C)の上流側圧縮機(COMP
-1,COMP-1)の各吐出ガス管温度(Th,Th)が何れも2
0℃を超えている(Th>20℃)ときに、寝込み起動制
御処理(8)を終了して通常の制御に入る。以上の寝込
み起動制御処理(8)の実行に要する時間は、各ステッ
プSb1〜Sb8を所定時間ずつ行うようにする場合に
は、16分40秒となり、上記電源オン起動制御処理
(7)の場合の39分に比べて半分以下の時間で済むこ
とになる。
【0112】ここで、上記寝込み起動制御処理(8)の
各処理のタイミングチャートを、次の表2に示す。尚、
表中に、インバータ圧縮機のPI制御を通常制御開始時
に開始するとしているが、吐出ガス冷媒圧力(Pc)が1
7kgf/cm2 を超えた(Pc>17kgf/cm2 )場合にはステ
ップSb3より開始する。
【0113】
【表2】
【0114】したがって、この実施例によれば、各子室
内ユニット(2B,2C)の電動膨張弁(24)を開けておい
て、メイン液ライン(4L)及び分岐液ライン(5L-A〜5L
-C)間に介設されているレシーバ(11)のガス冷媒を、
ホットガスバイパス管(2h)及び均圧ライン(60)を経
由して親室外ユニット(2A)の圧縮機構(21)の側に吸
い込ませるようにすることにより、子室外ユニット(2
B,2C)の熱交換器(23)内に溜り込んでいる液冷媒の
大部分を各分岐液ライン(5L-B,5L-C)を経由して上記
レシーバ(11)に回収することができる。
【0115】特に、液冷媒が圧縮機構(21)にまで溜り
込んでいる程に寝込み量が多い場合には、電源オン起動
制御処理(7)により、ガス抜き弁(SVTG)及び子室外
ユニット(2B,2C)の各電動膨張弁(24)を開ける際
に、先ず、ガス抜き弁(SVTG)及び親室外ユニット(2
A)の電動膨張弁(24)を共に開けてレシーバ(11)内
を低圧化した後、各電動膨張弁(24)をそれぞれ時期を
ずらして順に開けるようにしているので、時間はかかる
ものの、このようにすることで、各室外熱交換器(23)
側に溜り込んでいる多量の液冷媒の大部分をレシーバ
(11)に回収することができるようになる。
【0116】この結果、上記親室外ユニット(2A)のア
キュムレータ(26)に戻ってくる液冷媒の量を少なくす
ることができるので、長期停止後の暖房運転始動時に、
上記アキュムレータ(26)に戻ってくる液冷媒を確実に
回収することができるようになる。よって、冷媒の使用
量が2〜3倍に増加するとされるマルチ型の空気調和装
置(10)においても、圧縮機構(21)のストレス増大を
もたらす液バックを未然に防止することができるように
なるので、液バックに起因する圧縮機構(21)の信頼性
低下を抑えることができる。
【0117】また、上記アキュムレータ(26)に液冷媒
を回収する際には、第1及び第2均圧弁(SVB1,SVB2)
をそれぞれ時期をずらして順に開けるようにしたので、
均圧ライン(60)の各々の部分及び各室外熱交換器(2
3,23)内の残りの液冷媒を時間をずらしてアキュムレ
ータ(26)に回収することができ、回収した液冷媒を親
室内ユニット(2A)において無理なくガス化処理するこ
とができる。
【0118】一方、電源オン起動制御処理(7)及び寝
込み起動制御処理(8)の何れを実行させるか決定する
際においては、起動状態判定手段(6a)の他、条件成立
判定手段(6b)及び経過時間判定手段(6c)により重ね
て判定するようにし、これらのことで、液冷媒の寝込み
量の実際のレベルに極めて近いところで決定できるよう
にしたので、上記電源オン起動制御処理(7)の不必要
な実行を極力回避することができ、液バックからの圧縮
機構(21)の保護と、通常起動による暖房運転の立上り
性能の向上とを効率よく行うことができる。
【0119】逆に、上記起動状態判定手段(6a)によ
り、電源オフからの起動ではないから電源オン起動制御
処理(7)等の液冷媒対策は必要ないと判定された場合
であっても、停止期間判定手段(6d)により、電源オン
後に所定時間以上の停止期間があったか否かを判定する
ようにし、所定時間以上の停止期間があったときには、
上記起動状態判定手段(6a)の判定にも拘らず寝込み起
動制御処理(8)を実行するようにしたので、圧縮機構
(21)に溜り込んでいる程ではなくとも室外熱交換器
(23)内に液冷媒が溜り込んでいる虞れがある場合に
は、圧縮機構(21)への液バックを未然に防止でき、圧
縮機構(21)の信頼性を高いレベルで維持することがで
きる。
【0120】尚、上記実施例では、室外ユニット(2A〜
2C)の各圧縮機構(21)を上流側及び下流側の2つの圧
縮機(COMP-1,COMP-2)で構成しているが、1つの圧縮
機で構成してもよい。
【0121】また、上記実施例では、2台の子室外ユニ
ット(2B,2C)と、3台の室内ユニット(3A〜3C)を備
えた空気調和装置(10)について説明したが、子室外ユ
ニットや室内ユニットはそれぞれ1台以上であればよ
い。
【0122】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、空気調和装置の親熱源ユニットが暖房運転モー
ドで起動されたときに、電源オン起動制御手段により、
液ラインのレシーバ内を低圧化するとともに子熱源ユニ
ットの熱源側膨張機構を開けて該子熱源ユニット内の大
部分の液冷媒を上記レシーバに回収するようにしたの
で、子熱源ユニットの熱源側熱交換器内等に溜り込んで
いる液冷媒の大部分をレシーバに回収して、上記親熱源
ユニットのアキュムレータに戻ってくる液冷媒の量を少
なくすることができる。この結果、多量の冷媒が使用さ
れるマルチ型の空気調和装置において、長期停止後の暖
房運転始動時に上記アキュムレータに戻ってくる液冷媒
を確実に回収することができるようになり、圧縮機構の
ストレス増大をもたらす液バックを未然に防止して、そ
のような液バックに起因する圧縮機構の信頼性低下を抑
えることができる。
【0123】請求項2の発明によれば、上記レシーバの
上部を親熱源ユニットの圧縮機構の吸込側に接続するバ
イパス通路の開閉弁を開けてレシーバ内のガス冷媒を該
バイパス通路を経由して抜き出すことにより、該レシー
バ内を低圧化するように構成したので、上記請求項1の
発明による効果を具体的に得ることができる。
【0124】請求項3の発明によれば、上記親熱源ユニ
ットの熱源側膨張機構を開けてレシーバ内の液冷媒を該
親熱源ユニット側の分岐液ラインを経由して抜き出すこ
とにより、該レシーバ内を低圧化するように構成したの
で、この発明によっても、上記請求項1の発明による効
果を具体的に得ることができる。
【0125】請求項4の発明によれば、上記空気調和装
置が複数の子熱源ユニットを備えている場合に、上記子
熱源ユニットの各熱源側膨張機構をそれぞれ時期をずら
して順に開けるようにしたので、各子熱源ユニット側に
多量の液冷媒が溜り込んでいる場合でも、その大部分の
液冷媒をレシーバに順次回収できるようになる。
【0126】請求項5の発明によれば、上記親熱源ユニ
ットが暖房運転モードで起動されたとき、起動状態判定
手段により、電源オフからの起動であるか否かを判定す
るようにし、電源オフからの起動であると判定されたと
きに電源オン起動制御手段を作動させるようにしたの
で、上記電源オン起動制御手段の不必要な作動を回避で
き、暖房運転の立上り性能を向上させることができる。
【0127】請求項6の発明によれば、上記起動状態判
定手段により電源オフからの起動であると判定された場
合でも、条件成立判定手段により、親熱源ユニットの圧
縮機構の潤滑油の温度や吐出ガス冷媒温度に基づいて再
度判定するようにし、それら油温や吐出ガス管温度が十
分に高いときには、圧縮機構に溜り込んでいる程には液
冷媒の寝込み量が多くないと見做して、上記電源オン起
動制御手段よりも短時間だけ液冷媒の回収を行う寝込み
起動制御手段を作動させるようにしたので、液バックか
ら圧縮機構を保護しつつ、暖房運転の立上り性能を向上
させることができるする。
【0128】請求項7の発明によれば、上記空気調和装
置が複数の子熱源ユニットを備えている場合に、上記子
熱源ユニットの各熱源側膨張機構をそれぞれ同じ時期に
開けるようにしたので、液冷媒を回収する処理の時間を
短縮することができ、暖房運転の立上り性能をさらに向
上させることができる。
【0129】請求項8の発明によれば、上記条件成立判
定手段により所定の条件が成立していないと判定された
とき、経過時間判定手段により、電源オンからの経過時
間が所定値以上であるか否かを判定するようにし、経過
時間が所定値以上でないときには、上記起動状態判定手
段及び条件成立判定手段の各判定にも拘らず、電源オン
起動制御手段に代えて寝込み起動制御手段を作動させる
ようにしたので、上記電源オン起動制御手段が不必要に
作動するのを極力回避することができ、液バックからの
圧縮機構の保護及び暖房運転の立上り性能の向上を効率
よく行うことができる。
【0130】請求項9の発明によれば、上記起動状態判
定手段により電源オフからの起動でないと判定されたと
き、停止期間判定手段により、電源オン後に所定時間以
上の停止期間があったか否かを判定するようにし、所定
時間以上の停止期間があったときには、上記起動状態判
定手段の判定にも拘らず、寝込み起動制御手段を作動さ
せるようにしたので、圧縮機構に溜り込んでいる程では
なくとも熱源側熱交換器内に液冷媒が溜り込んでいる虞
れがある場合においても、圧縮機構への液バックを回避
でき、圧縮機構の信頼性を維持することができる。
【0131】請求項10の発明によれば、空気調和装置
の親熱源ユニットが暖房運転モードで起動されたとき、
電源オン起動制御手段により、均圧弁を開けて均圧ライ
ン内及び子熱源ユニット側の液冷媒を上記親熱源ユニッ
トのアキュムレータに回収するようにしたので、上記子
熱源ユニットの起動時に、該子熱源ユニットの圧縮機構
への液バックを回避することができる。
【0132】請求項11の発明によれば、上記空気調和
装置が、複数の子熱源ユニットと、該子熱源ユニットと
同数でかつ親熱源ユニット及び上記子熱源ユニットの各
吸込側を互いに接続する均圧ラインの各々の部分をそれ
ぞれ開閉可能な均圧弁とを備えている場合に、上記各均
圧弁を時期をずらして順に開けるようにしたので、上記
均圧ライン及び各子熱源ユニット内の液冷媒が一度に親
熱源ユニットのアキュムレータに戻ってくるという事態
を回避でき、液冷媒の量が多くても親熱源ユニットにお
いて無理なく処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の構成を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例に係る空気調和装置の全体構
成を示す冷媒回路図である。
【図3】親室外ユニットの構成を示す冷媒回路図であ
る。
【図4】第1及び第2子室外ユニットの構成を示す冷媒
回路図である。
【図5】圧縮機構起動時における起動制御処理の判定処
理を示すフローチャート図である。
【図6】サブルーチンとしての電源オン起動制御処理を
示すフローチャート図である。
【図7】サブルーチンとしての寝込み起動制御処理を示
すフローチャート図である。
【符号の説明】
2A 親室外ユニット(親熱源ユニット) 2B 第1子室外ユニット(子熱源ユニット) 2C 第2子室外ユニット(子熱源ユニット) 3A〜3C 室内ユニット(利用ユニット) 4L メイン液ライン 4G メインガスライン 5L-A〜5L-C 分岐液ライン 5G-A〜5G-C 分岐ガスライン 6a 起動状態判定手段 6b 条件成立判定手段 6c 経過時間判定手段 7 電源オン起動制御処理(電源オン起動制御手段) 8 寝込み起動制御処理(寝込み起動制御手段) 11 レシーバ 12-g ガス抜き通路(バイパス通路) SVTG ガス抜き弁(開閉弁) 21 圧縮機構 23 室外熱交換器(熱源側熱交換器) 24 室外電動膨張弁(熱源側膨張機構) 26 アキュムレータ 31 室内熱交換器(利用側熱交換器) 32 室内電動膨張弁(利用側膨張機構) 60 均圧ライン SVB1,SVB2 均圧弁 To 潤滑油の温度 Th 吐出ガス管温度 Ta 外気温
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 増茂 貴一 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内 (72)発明者 岡 晶弘 大阪府堺市金岡町1304番地 ダイキン工業 株式会社堺製作所金岡工場内

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々、圧縮機構(21)と、一端に該圧縮
    機構(21)の吐出側及び吸込側が切換可能に接続されて
    いる一方、他端に分岐液ライン(5L-A〜5L-C)が接続さ
    れた熱源側熱交換器(23)と、上記分岐液ライン(5L-A
    〜5L-C)に介設された熱源側膨張機構(24)と、上記圧
    縮機構(21)の吸込側に介設されたアキュムレータ(2
    6)とを有し、上記圧縮機構(21)の吐出側及び吸込側
    に分岐ガスライン(5G-A〜5G-C)が切換可能に接続され
    てなる1台の親熱源ユニット(2A)及び少なくとも1台
    の子熱源ユニット(2B,2C)と、 利用側熱交換器(31)及び利用側膨張機構(32)を有し
    てなる少なくとも1台の利用ユニット(3A〜3C)と、 上記熱源ユニット(2A〜2C)の各分岐液ライン(5L-A〜
    5L-C)と、上記利用ユニット(3A〜3C)とを、レシーバ
    (11)を介して互いに接続するメイン液ライン(4L)
    と、 上記熱源ユニット(2A〜2C)の各分岐ガスライン(5G-A
    〜5G-C)と、上記利用ユニット(3A〜3C)とを互いに接
    続するメインガスライン(4G)とを備えた空気調和装置
    であって、 上記親熱源ユニット(2A)が暖房運転モードで起動され
    たときに、上記レシーバ(11)内を低圧化する一方、上
    記子熱源ユニット(2B,2C)の熱源側膨張機構(24)を
    開けて該子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒を分岐液
    ライン(5L-B,5L-C)を経由して上記レシーバ(11)に
    回収する電源オン起動制御手段(7)を備えていること
    を特徴とする空気調和装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の空気調和装置において、 レシーバ(11)の上部を親熱源ユニット(2A)の圧縮機
    構(21)の吸込側に接続するバイパス通路(12-g)と、 上記バイパス通路(12-g)に介設され、該バイパス通路
    (12-g)を開閉する開閉弁(SVTG)とを備え、 電源オン起動制御手段(7)は、上記開閉弁(SVTG)を
    開けて上記レシーバ(11)内のガス冷媒をバイパス通路
    (12-g)を経由して抜き出すことにより該レシーバ(1
    1)内を低圧化するように構成されていることを特徴と
    する空気調和装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の空気調和装置において、 電源オン起動制御手段(7)は、親熱源ユニット(2A)
    の熱源側膨張機構(24)を開けてレシーバ(11)内の液
    冷媒を該親熱源ユニット(2A)側の分岐液ライン(5L-
    A)を経由して抜き出すことにより該レシーバ(11)内
    を低圧化するように構成されていることを特徴とする空
    気調和装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の空気調和装置において、 子熱源ユニット(2B,2C)は複数とされ、 電源オン起動制御手段(7)は、上記子熱源ユニット
    (2B,2C)の各熱源側膨張機構(24)をそれぞれ時期を
    ずらして順に開けるように構成されていることを特徴と
    する空気調和装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の空気調和装置において、 親熱源ユニット(2A)が暖房運転モードで起動されたと
    きに、電源オフからの起動であるか否かを判定する起動
    状態判定手段(6a)を備え、 電源オン起動制御手段(7)は、上記起動状態判定手段
    (6a)により電源オフからの起動であると判定されたと
    きに作動するように構成されていることを特徴とする空
    気調和装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の空気調和装置において、 子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒をレシーバ(11)
    に回収する処理を電源オン起動制御手段(7)よりも短
    時間だけ行う寝込み起動制御手段(8)と、 起動状態判定手段(6a)により電源オフからの起動であ
    ると判定されたときに、所定の条件が成立しているか否
    かを判定する条件成立判定手段(6b)とを備え、 上記所定の条件は、親熱源ユニット(2A)の圧縮機構
    (21)の潤滑油の温度(To)が所定値よりも大であるこ
    と、及び上記圧縮機構(21)の吐出ガス管温度(Th)が
    所定値よりも大であることのうちの少なくとも一方であ
    り、 上記条件成立判定手段(6b)により所定の条件が成立し
    ていないと判定されたときに上記電源オン起動制御手段
    (7)を作動させる一方、所定の条件が成立していると
    判定されたときには、上記寝込み起動制御手段(8)を
    作動させるように構成されていることを特徴とする空気
    調和装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の空気調和装置において、 子熱源ユニット(2B,2C)は複数とされ、 寝込み起動制御手段(8)は、上記子熱源ユニット(2
    B,2C)の各熱源側膨張機構(24)をそれぞれ同じ時期
    に開けるように構成されていることを特徴とする空気調
    和装置。
  8. 【請求項8】 請求項6記載の空気調和装置において、 条件成立判定手段(6b)により所定の条件が成立してい
    ないと判定されたときに、電源オンからの経過時間が所
    定値以上であるか否かを判定する経過時間判定手段(6
    c)を備え、 上記経過時間判定手段(6c)により電源オンからの経過
    時間が所定値以上であると判定されたときに電源オン起
    動制御手段(7)を作動させる一方、電源オンからの経
    過時間が所定値以上でないと判定されたときには、寝込
    み起動制御手段(8)を作動させるように構成されてい
    ることを特徴とする空気調和装置。
  9. 【請求項9】 請求項6記載の空気調和装置において、 起動状態判定手段(6a)により電源オフからの起動でな
    いと判定されたときに、電源オン後に所定時間以上の停
    止期間があったか否かを判定する停止期間判定手段(6
    d)を備え、 上記停止期間判定手段(6d)により電源オン後に所定時
    間以上の停止期間があったと判定されたときには、寝込
    み起動制御手段(8)を作動させるように構成されてい
    ることを特徴とする空気調和装置。
  10. 【請求項10】 各々、圧縮機構(21)と、一端に該圧
    縮機構(21)の吐出側及び吸込側が切換可能に接続され
    ている一方、他端に分岐液ライン(5L-A〜5L-C)が接続
    された熱源側熱交換器(23)と、上記分岐液ライン(5L
    -A〜5L-C)に介設された熱源側膨張機構(24)と、上記
    圧縮機構(21)の吸込側に介設されたアキュムレータ
    (26)とを有し、上記圧縮機構(21)の吐出側及び吸込
    側に分岐ガスライン(5G-A〜5G-C)が切換可能に接続さ
    れてなる1台の親熱源ユニット(2A)及び少なくとも1
    台の子熱源ユニット(2B,2C)と、 利用側熱交換器(31)及び利用側膨張機構(32)を有し
    てなる少なくとも1台の利用ユニット(3A〜3C)と、 上記熱源ユニット(2A〜2C)の各分岐液ライン(5L-A〜
    5L-C)と、上記利用ユニット(3A〜3C)とを、レシーバ
    (11)を介して互いに接続するメイン液ライン(4L)
    と、 上記熱源ユニット(2A〜2C)の各分岐ガスライン(5G-A
    〜5G-C)と、上記利用ユニット(3A〜3C)とを互いに接
    続するメインガスライン(4G)と、 上記親熱源ユニット(2A)及び子熱源ユニット(2B,2
    C)の各吸込側を互いに接続する均圧ライン(60)と、 上記均圧ライン(60)に介設され、該均圧ライン(60)
    を開閉する均圧弁(SVB1,SVB2)とを備えた空気調和装
    置であって、 上記親熱源ユニット(2A)が暖房運転モードで起動され
    たときに、上記均圧弁(SVB1,SVB2)を開けて均圧ライ
    ン(60)内及び子熱源ユニット(2B,2C)側の液冷媒を
    上記親熱源ユニット(2A)のアキュムレータ(26)に回
    収する電源オン起動制御手段(7)を備えていることを
    特徴とする空気調和装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の空気調和装置におい
    て、 子熱源ユニット(2B,2C)は複数とされ、 均圧弁(SVB1,SVB2)は、上記子熱源ユニット(2B,2
    C)と同数とされ、かつ親熱源ユニット(2A)及び上記
    子熱源ユニット(2B,2C)の各吸込側を互いに接続する
    均圧ライン(60)の各々の部分をそれぞれ開閉可能に構
    成され、 電源オン起動制御手段(7)は、上記各均圧弁(SVB1,
    SVB2)をそれぞれ時期をずらして順に開けるように構成
    されていることを特徴とする空気調和装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100412455C (zh) * 2005-01-26 2008-08-20 海尔集团公司 多联机空调器的子机制热启动控制方法
JP2011196629A (ja) * 2010-03-19 2011-10-06 Fujitsu General Ltd 多室型空気調和装置
JP2014122769A (ja) * 2012-12-21 2014-07-03 Daikin Ind Ltd 冷凍装置
JP2015083894A (ja) * 2013-10-25 2015-04-30 ダイキン工業株式会社 冷凍装置

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