JPH08210412A - 倒立型ストラットダンパ - Google Patents

倒立型ストラットダンパ

Info

Publication number
JPH08210412A
JPH08210412A JP1822395A JP1822395A JPH08210412A JP H08210412 A JPH08210412 A JP H08210412A JP 1822395 A JP1822395 A JP 1822395A JP 1822395 A JP1822395 A JP 1822395A JP H08210412 A JPH08210412 A JP H08210412A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
strut
damper
tube
accumulator
base valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP1822395A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidehiko Koyano
英彦 小谷野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHOWA AUTO ENG, Showa Corp filed Critical SHOWA AUTO ENG
Priority to JP1822395A priority Critical patent/JPH08210412A/ja
Publication of JPH08210412A publication Critical patent/JPH08210412A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 倒立型ストラットダンパにおける簡単な構成
のベースバルブの固定構造およびガス室構造を提供す
る。 【構成】 ストラットチューブ20の内周に摺動自在に
支持されたダンパーチューブ10の上部に、その内部が
ガス室Dと蓄油室Cとに画成されたアキュムレータ30
をベースバルブ12と一体に形成し、このアキュムレー
タ30をダンパーチューブ10の上端に閉塞部材として
固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両のサスペンションに
適用されるストラットダンパ、特にピストンロッド側が
車軸に連結され、ダンパーチューブ側が車体に連結され
る倒立型ストラットダンパに関する。
【0002】
【従来の技術】倒立型ストラットダンパとして、例えば
特開平3−66938号公報に記載されるものが知られ
ている。この倒立型ストラットダンパはストラットチュ
ーブの内側にアウタシリンダを摺動自在に設け、このア
ウタシリンダ内にインナシリンダを一体的に配置し、こ
のインナシリンダ端部とアウタシリンダ内周面に設けら
れたストッパリングとの間にベースバルブが固定され、
ベースバルブの上方に油面との仕切りがないガス室が形
成されている。
【0003】また、実開平2−44137号公報には、
シリンダ外周をかしめることによりベースバルブを固定
する構成が記載されている。
【0004】さらに、正立型のものではあるが、特開平
3−271014号公報には、ベースバルブを一体にし
たカートリッジ式のアキュムレータをアウタチューブ内
に積層する構成が記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記した特開平3−6
6938号公報の構成によれば、ベースバルブを固定す
る構造が複雑となってしまい、実開平2−44137号
公報の構成によれば、シリンダ外周を被覆する別のシリ
ンダを必要とし、特開平3−271014号公報の構成
によれば、インナシリンダおよびその閉塞部材を必要と
するため、部品点数が多くなってコスト高を招くだけで
なく、重量が重くなってしまうという問題があった。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、ストラットチューブと、このストラットチュー
ブの内周に摺動自在に支持されるダンパーチューブとを
備え、このダンパーチューブの下端にピストンロッドが
挿通する軸封装置を設けるとともにダンパーチューブの
中間部にベースバルブを設け、このピストンロッドをス
トラットチューブ底部に立設した倒立型ストラットダン
パにおいて、前記ダンパーチューブの上部にはその内部
がガス室と蓄油室とに画成されたアキュムレータが閉塞
部材として固定され、このアキュムレータはその下端に
前記ベースバルブを一体に形成したカートリッジ式とし
た。このとき、前記アキュムレータにはその筒状ケーシ
ング上端内方からストラットボルトを液密的に嵌合立設
するのが望ましい。また、前記アキュムレータの上端に
はガス室を形成するブラダの固定部材を兼ねるストラッ
トボルトを一体的に固設するのが望ましい。
【0007】
【作用】ダンパーチューブとストラットチューブとの相
対移動により、ストラットチューブの底部に立設された
ピストンロッドの先端部に固定されたピストンがシリン
ダ内を摺動する。ピストンロッドの伸縮時、ベースバル
ブおよびピストンによって減衰力が発生する。そして、
ピストンロッドの進入退出による容積増減はベースバル
ブを一体に形成したアキュムレータによって補償され
る。
【0008】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る倒立型ストラッ
トダンパの断面図、図2はその要部拡大断面図、図3は
圧油の流れを説明するベースバルブの拡大断面図であ
る。
【0009】ストラットダンパ1は、筒状をなすダンパ
ーチューブ10がストラットチューブ20内に摺動自在
に挿入され、ダンパーチューブ10の上部にアキュムレ
ータ30が設けられ、下端部に軸封装置11が設けられ
ている。
【0010】軸封装置11はロッド挿通口13aが形成
されたロッドガイド13を有し、そのロッドガイド13
の内周にはピストンロッド17の外周に液密摺接するオ
イルシール15が、外周にはシール部材15aがそれぞ
れ設けられている。
【0011】アキュムレータ30は図2に示すように、
油等の流体が充填された筒状ケーシング31と、この筒
状ケーシング31内に設けられたゴム等の弾性隔壁から
なるガス室Dを構成するブラダ32と、筒状ケーシング
31の下端部にカシメ等によって筒状ケーシング31と
一体的に設けられたベースバルブ12と、筒状ケーシン
グ31の上端部をマウント装置2に取付けるためのスト
ラットボルト33と一体的に設けられた閉塞部材として
のブラダ固定部材34とからなる。ここで、35はブラ
ダ32内へ加圧ガスを導入するためのガス導入路であ
る。
【0012】このような構成にすることで、ブラダ32
の筒状ケーシング31内への固定に従来のようにストラ
ットボルト単体での溶接等によって別体のボルトを取り
付ける必要がなくなる。そして、このアキュムレータ3
0はブラダ32内に導入された加圧ガスにより所定のバ
ネ定数を持ったバネとして作動し、所定のガス圧によっ
てピストンロッド17を常時伸長方向へ付勢している。
【0013】前記ベースバルブ12は従来既知の構成の
ものであり、ピストンロッド17の伸縮によって通路1
2bおよび12aを介して上部室Aと蓄油室C間を圧油
が矢印aおよび矢印bで示すように流通するときに、こ
の圧油に絞り作用を与え、伸長時と圧縮時にそれぞれ減
衰力を発生させる。なお、12c,12dは逆止弁とし
てのディスクバルブである。
【0014】また、ダンパーチューブ10の内周にはピ
ストン16が摺動自在に嵌合し、ダンパーチューブ10
の内部を上部室Aと下部室Bとに画成している。このピ
ストン16は、例えば合成樹脂素材によって断面U字形
に形成され、ピストンロッド17の上端にナット18で
固着されている。なお、このピストン16には、上部室
Aと下部室Bとの間にベースバルブ12の通路12aお
よび12bに相当する通路が形成されており、ベースバ
ルブ12と同様に伸長時と圧縮時に減衰力を発生させ
る。
【0015】ピストンロッド17は前記ロッド挿通口1
3aからダンパーチューブ10外へ突出しており、その
下端部をストラットチューブ20のボトムキャップ21
上に立設するようにナット22で締結されている。ここ
で、23はピストンロッド17のストロークを規制する
バウンドストッパである。
【0016】さらに、ダンパーチューブ10は、その外
周がストラットチューブ20の上端部のブッシュ14b
及び中間部のブッシュ14aで摺動自在に支持されると
ともに、その上端部内周にアキュムレータ30がダンパ
ーチューブ10と同軸上に固定されている。
【0017】一方、前記ストラットチューブ20の中間
部外周には、ロアスプリングシート24が取付けられ、
前記ダンパーチューブ10に取り付けられたアッパース
プリングシート19との間にサスペンションスプリング
25を支持する。尚、26はダストカバーである。
【0018】本発明に係るストラットダンパは上記の構
成であり、次に述べるように作動する。 ダンパの圧縮時 ピストンロッド17がダンパーチューブ10内に進入す
るときには、上部室A内の油が下部室B内に流入し、こ
の際にピストン16によって所定の減衰力が発生する。
同時に、ピストンロッド17の進入体積分の油が通路1
2bを介して上部室Aからアキュムレータ30の蓄油室
Cに矢印bで示すように流入し、ブラダ32を縮小させ
るとともにこのベースバルブ12によって所定の減衰力
が発生する。
【0019】ダンパの伸長時 ピストンロッド17がダンパーチューブ10内から退出
するときには、下部室B内の油が上部室A内に流入し、
この際にピストン16によって所定の減衰力が発生す
る。同時にピストンロッド17の退出体積分の油がブラ
ダ32内の圧力によって蓄油室Cから通路12aを介し
て上部室Aへ矢印aで示すように流入し、このベースバ
ルブ12によって所定の減衰力が発生する。
【0020】図4は別実施例に係るアキュムレータの拡
大断面図である。この実施例はアキュムレータの隔壁部
材をブラダでなく、フリーピストンとして構成したもの
であり、前記実施例と同一部分には同一符号を付して示
し、その説明を省略する。
【0021】アキュムレータ40の筒状ケーシング31
の上端部は、ストラットボルト33の下部にフランジ部
を形成し、閉塞部材41をこの筒状ケーシング31の内
方から液密的に嵌合立設している。フリーピストン36
は略筒状をなし、その全周に亘って形成した凹溝37に
オイルシール38を嵌合して筒状ケーシング31内で蓄
油室Cの圧油がガス室Dに侵入するのを、逆にガス室D
のガスが蓄油室Cに侵入するのをそれぞれ防止してい
る。
【0022】この構成のアキュムレータ40を備えた場
合のストラットダンパ1は、前記実施例と同様にガス室
Dの容積を利用してピストンロッド17進入退出時の容
積増減分を補償したものであり、前記実施例と同様に作
動するため、作動の説明は省略する。
【0023】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
ストラットチューブと、このストラットチューブの内周
に摺動自在に支持されるダンパーチューブとを備え、こ
のダンパーチューブの下端にピストンロッドが挿通する
軸封装置を設けるとともにダンパーチューブの中間部に
ベースバルブを設け、このピストンロッドをストラット
チューブ底部に立設した倒立型ストラットダンパにおい
て、前記ダンパーチューブの上部にはその内部がガス室
と蓄油室とに画成されたアキュムレータが閉塞部材とし
て固定され、このアキュムレータはその下端に前記ベー
スバルブを一体に形成したカートリッジ式としたため、
部品点数の少ない、軽量な、組付性の良い構成簡素な倒
立型ストラットダンパを得ることができる。
【0024】また、アキュムレータにはその筒状ケーシ
ング上端内方からストラットボルトを液密的に嵌合立設
したので、ストラットボルト単体での溶接等による固定
が不要となる。さらに、アキュムレータの上端にはガス
室を形成するブラダの固定部材を兼ねるストラットボル
トが一体的に固設されたので、ブラダ固定用の部材を別
に設けることなくブラダを固定することができ、その組
付性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る倒立型ストラットダンパの断面図
【図2】本発明に係る倒立型ストラットダンパの要部拡
大断面図
【図3】圧油の流れを説明するベースバルブの拡大断面
【図4】別実施例に係るアキュムレータの拡大断面図
【符号の説明】
1…ストラットダンパ、2…マウント装置、10…ダン
パーチューブ、11…軸封装置、12…ベースバルブ、
12a,12b…通路、12c,12d…ディスクバル
ブ、13…ロッドガイド、13a…ロッド挿通口、14
a,14b…ブッシュ、15…オイルシール、15a…
シール部材、16…ピストン、17…ピストンロッド、
18…ナット、19…アッパースプリングシート、20
…ストラットチューブ、21…ボトムキャップ、22…
ナット、23…バウンドストッパ、24…ロアスプリン
グシート、25…サスペンションスプリング、26…ダ
ストカバー、30,40…アキュムレータ、31…筒状
ケーシング、32…ブラダ、33…ストラットボルト、
34…ブラダ固定部材、35…ガス導入路、36…フリ
ーピストン、37…凹溝、38…オイルシール、41…
閉塞部材。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストラットチューブと、このストラット
    チューブの内周に摺動自在に支持されるダンパーチュー
    ブとを備え、このダンパーチューブの下端にピストンロ
    ッドが挿通する軸封装置を設けるとともにダンパーチュ
    ーブの中間部にベースバルブを設け、このピストンロッ
    ドをストラットチューブ底部に立設した倒立型ストラッ
    トダンパにおいて、前記ダンパーチューブの上部にはそ
    の内部がガス室と蓄油室とに画成されたアキュムレータ
    が閉塞部材として固定され、このアキュムレータはその
    下端に前記ベースバルブを一体に形成したカートリッジ
    式としたことを特徴とする倒立型ストラットダンパ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の倒立型ストラットダン
    パにおいて、前記アキュムレータにはその筒状ケーシン
    グ上端内方からストラットボルトを液密的に嵌合立設し
    たことを特徴とする倒立型ストラットダンパ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の倒立型ストラットダン
    パにおいて、前記アキュムレータの上端にはガス室を形
    成するブラダの固定部材を兼ねるストラットボルトが一
    体的に固設されることを特徴とする倒立型ストラットダ
    ンパ。
JP1822395A 1995-02-06 1995-02-06 倒立型ストラットダンパ Pending JPH08210412A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1822395A JPH08210412A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 倒立型ストラットダンパ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1822395A JPH08210412A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 倒立型ストラットダンパ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08210412A true JPH08210412A (ja) 1996-08-20

Family

ID=11965656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1822395A Pending JPH08210412A (ja) 1995-02-06 1995-02-06 倒立型ストラットダンパ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08210412A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0902211A3 (en) * 1997-09-09 2001-07-11 Showa Corporation Hydraulic shock absorber
JP2017020618A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 Kyb株式会社 単筒式ショックアブソーバ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0902211A3 (en) * 1997-09-09 2001-07-11 Showa Corporation Hydraulic shock absorber
JP2017020618A (ja) * 2015-07-14 2017-01-26 Kyb株式会社 単筒式ショックアブソーバ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103502679B (zh) 阻尼管加强套筒
JP6731537B2 (ja) 緩衝器
US5636831A (en) Shock absorber and pneumatic spring assembly
JP2950594B2 (ja) 液圧流体用弁を包含するショックアブソーバ
JPS63176837A (ja) 自動車懸架装置用緩衝器
CN111108302B (zh) 前叉及前叉的制造方法
US4653618A (en) Twin tube shock absorber gas seal
US6182806B1 (en) Hydraulic shock absorber
JP4902497B2 (ja) 油圧緩衝器
JP4137541B2 (ja) 車両用の油圧緩衝器
US5480129A (en) Shock absorber with air shock module, air shock module for a shock absorber and process for installation of the air shock module and shock absorber
JP4965490B2 (ja) 油圧緩衝器
JP5476249B2 (ja) 複筒型緩衝器
JPH08210412A (ja) 倒立型ストラットダンパ
US11536345B2 (en) Valve seat member, valve, and shock absorber
US7240776B2 (en) Bottom valve apparatus of hydraulic shock absorber
JP6630201B2 (ja) 緩衝器
JPH11325149A (ja) ショックアブソ―バ
JP2017166572A (ja) 緩衝器
JP2001059539A (ja) 油圧緩衝器の減衰力発生構造
WO2022044560A1 (ja) 緩衝器
JP4090793B2 (ja) 車両用の油圧緩衝器
JP4144944B2 (ja) 油圧緩衝器
JP6916757B2 (ja) フロントフォーク
JPH0447462Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040420