JPH0820929A - 防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法 - Google Patents
防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法Info
- Publication number
- JPH0820929A JPH0820929A JP15767294A JP15767294A JPH0820929A JP H0820929 A JPH0820929 A JP H0820929A JP 15767294 A JP15767294 A JP 15767294A JP 15767294 A JP15767294 A JP 15767294A JP H0820929 A JPH0820929 A JP H0820929A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antifouling
- fasteners
- panel
- panels
- paint
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Paints Or Removers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Abstract
面の所定位置に複数の被締結具が埋設された被防汚構造
物に、基材層と基材層表面に形成された防汚塗料層とか
らなり、かつ、該被締結具に対応する位置に係合用穴が
形成されている防汚パネルが、防汚塗料層が接水面とな
るように、締結具を用いて着脱自在に固定されている構
造である。また本発明の防汚壁の構築方法は、上記構造
を有する防汚壁の構築方法である。 【効果】本発明によれば、被防汚構造物の接水表面に防
汚パネルを着脱自在に容易に固定できるので、短期間の
工期で、しかも、低コストで防汚壁を構築することがで
き、また、防汚効果のなくなった防汚パネルを新しい防
汚パネルと取り替える作業が容易で工期が短縮できる。
Description
汚壁の構築方法に関し、さらに詳しくは、鋼、コンクリ
ート、プラスチックス、合成ゴム等の基材表面に無公害
型シリコーン系防汚塗料を積層塗布してなる海中あるい
は淡水中の生物付着防止用の防汚パネルが、防汚塗料層
が接水面となるように被防汚構造物表面に着脱自在に固
定されている防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法に
関する。
ルプラ、ムラサキイガイ、カキ、フサコケムシ、ホヤ、
アオノリ、アオサ等の動植物性付着生物が多数生息して
いる。このような海中に設置される、たとえば火力・原
子力発電所その他の臨海プラントの冷却水取水路、港湾
施設、海底パイプライン、海底油田掘削リグ、航路浮
標、船舶係留用ブイ等の接水部表面に海中生物が付着し
生長すると種々の被害を生ずる。その例としては、発電
所の冷却取水路においては、上記のような海中生物の付
着、生長により冷却用海水の流水抵抗が増加する結果、
熱交換器の機能が低下し発電効率に悪影響を及ぼす。ま
た、浮標やブイ等においては、上記のような海中生物の
付着、生長は、倒壊または沈没の危険をもたらす。さら
に、港湾施設、海底パイプライン、油田掘削リグ等にお
いては、上記のような海中生物の付着、生長により、構
造基材の腐食が促進され構造基材の耐久寿命が短くな
る。
に、各種の防汚塗料を海中構造物の接水面に塗装してお
き、塗膜から海中に防汚剤が徐々に溶出することにより
生物の付着生長を防止する方法が古くから行なわれてい
る。
り、上塗りなどの合計数回の塗り重ねを行なうため数日
間以上の塗装期間が必要であり、工程が切迫していると
きには充分な塗装ができないことがある。また、潮汐干
満の合間の短時間内に、あるいは構造物が海中に浸水し
たままの状態にて塗装を必要とする場合もある。
500623号公報(「海洋構造物の汚損防止」)に記
載されている方法が既に公知であるが、この方法を冷却
水取水路または排水路に適用することは困難である。ま
た、接着剤によるパネル固着方法も考えられるが、この
方法では、パネルの着脱化に難点があり、工期の短縮と
はなり得ない等の短所がある。
する工期を短縮できるような防汚壁構造およびその防汚
壁の構築方法の出現が望まれている。
問題点を解決しようとするものであって、構造物の接水
表面を防汚塗装するための工期を短縮できるような防汚
壁構造およびその防汚壁の構築方法を提供することを目
的としている。
有し、該表面の所定位置に複数の被締結具が埋設された
被防汚構造物に、基材層と基材層表面に形成された防汚
塗料層とからなり、かつ、該被締結具に対応する位置に
係合用穴が形成されている防汚パネルが、防汚塗料層が
接水面となるように、締結具を用いて着脱自在に固定さ
れていることを特徴としている。
接水表面を有し、該表面の所定位置に複数の被締結具が
埋設された被防汚構造物に、基材層と基材層表面に形成
された防汚塗料層とからなり、かつ、該被締結具に対応
する位置に係合用穴が形成されている防汚パネルを、防
汚塗料層が接水面となるように取り付け、次いで、締結
具を用いて該防汚パネルを該被防汚構造物表面に着脱自
在に固定することを特徴としている。
よびその防汚壁の構築方法を図面に基づいて具体的に説
明する。
路または排水路の被防汚壁構造物の縦断面図であり、図
2は、本発明で用いられる防汚パネルの構成を説明する
ための断面図であり、図3は、防汚パネルを被防汚壁の
接水表面に着脱自在に固定する方法の一例を説明するた
めの図面である。
を有し、該表面2の所定位置に複数の鋼製ボルト等の被
締結具3が埋設された被防汚構造物1に、基材層5と基
材層5表面に形成された防汚塗料層6とからなり、か
つ、該被締結具3に対応する位置に係合用穴7が形成さ
れている防汚パネル4が、防汚塗料層6が接水面となる
ように、鋼製ナット等の締結具8を用いて着脱自在に固
定されている。
は、接水表面2を有し、該表面2の所定位置に複数の鋼
製ボルト等の被締結具3が埋設された被防汚構造物1
に、基材層5と基材層5表面に形成された防汚塗料層6
とからなり、かつ、該被締結具3に対応する位置に係合
用穴7が形成されている防汚パネル4を、防汚塗料層6
が接水面となるように取り付け、次いで、鋼製ナット等
の締結具3を用いて該防汚パネル4を該被防汚構造物表
面2に着脱自在に固定する。
水表面2に着脱自在に固定するには、たとえば図3に示
すように、被防汚構造物1の接水表面2の所定の位置に
突出するように埋設された鋼製ボルト3が、上記防汚パ
ネル4の係合用穴7を通して防汚パネル4表面に突出す
るようにセットして鋼製ナット8を用いて防汚パネル4
を着脱自在に固定するとともに、この防汚パネル4の端
部から所定の間隔をおいてこの防汚パネルと突き合わせ
るように他の防汚パネル4を先の防汚パネル4の場合と
同様にして、他の防汚パネル4を被防汚構造物1の接水
表面2に着脱自在に固定し、次いで、上記のようにして
固定された両防汚パネル4間の被防汚構造物の接水表面
2に予め突出するように埋設されている複数の鋼製ボル
ト3と、これらのボルト3に対応する位置に係合用穴
(図示せず)が形成されている目地部用当て板9を両防
汚パネル4の端部表面に接触させて鋼製ナット8を用い
て着脱自在に固定する。目地部用当て板9の表面は、防
汚パネル4の場合と同様に防汚塗料層で被覆されている
ことが望ましい。また、鋼製ボルト等の被締結具3と鋼
製ナット等の締結具8の表面も予め防汚塗料で処理して
おくことが望ましい。
1の接水表面2全体を、防汚パネル4と目地部用当て板
9とで被覆する。本発明で対象となる被防汚構造物1と
しては、火力・原子力発電所その他臨海プラントの冷却
水取水路・排水路、港湾施設、海底パイプライン、海底
油田掘削リグ、航路浮標、船舶係留用ブイなどのように
海中に設置される構造物、さらには淡水中に設置される
構造物が挙げられる。
に示すように、基材層5と、この基材層5表面に形成さ
れた防汚塗料層6とからなり、所定の位置に係合用穴7
が形成されている。
金属、コンクリート、硬質または軟質プラスチックス、
硬質または軟質ゴムなどから形成されている。 (a) 上記金属としては、具体的には、炭素鋼、アルミニ
ウム、ステンレス鋼、銅合金などがあるが、コスト的に
安価な炭素鋼が最も好ましい。形状については、板・管
・半割管などの状態にて使用することができる。板状の
金属は構造物の平坦部に適用し、管状または半割管状の
金属は円柱または円筒状の構造物に適用する。また、二
次元もしくは三次元に湾曲した構造物に対しては、予め
その湾曲部分の形状に成形加工した金属板を使用するこ
とができる。 (b) 上記コンクリートとしては、たとえばポルトランド
セメントと砂・砂利等の細骨材、粗骨材と水とを混練
し、必要に応じて補強用鉄筋を装入し、一般の土木建設
用に使用されるコンクリートの成形方法と同様の方法で
成形されるコンクリート板を使用することができる。セ
メントは、ポルトランドセメントに替えて高炉セメン
ト、白色セメント、速硬セメント等を使用してもよい。
また、骨材として軽量骨材、たとえば軽石、蛭石、真珠
岩焼成品等を混合した軽量コンクリートも有用である。
形状については、上記の金属の場合と同様に、管状、半
管状または構造物の形状に合わせて予め加工した成形物
とすることもできる。 (c) 上記プラスチックスとしては、具体的には、塩化ビ
ニル、ポリオレフィン(ポリエチレン、ポリプロピレ
ン)、メチルメタクリレート、ポリカーボネート、FR
P(ガラス繊維強化プラスチックス)、CRP(炭素繊
維強化プラスチックス)等の硬質板、または塩化ビニ
ル、ポリオレフィン、塩化ビニリデン等のフィルムを使
用することができる。硬質板については、上記の(a) お
よび(b) の場合と同様に、管状、半管状または予め構造
物の形状に相似した形状に加工した成形物とすることも
できる。 (d) 上記ゴムとしては、加硫処理により製造された板状
あるいはフィルム状の硬質または軟質の天然ゴム、加硫
処理により製造された板状あるいはフィルム状の硬質ま
たは軟質の合成ゴムを使用することができる。さらには
金属の基材表面に未加硫ゴム液を塗布した後、加熱また
は化学薬品による常温加硫法によって得られた硬質また
は軟質のゴムライニング施工材もこの範疇に含まれる。
物、中塗り塗料組成物および上塗り防汚塗料組成物を、
上記基材層5表面に積層塗布して形成される。上記下塗
り塗料組成物としては、具体的には、PEプライマー
[商品名、中国塗料(株)製]等のポリオレフィン樹脂
系プライマー;FRPプライマー[商品名、中国塗料
(株)製]等のビニル樹脂系プライマー;ビニルAC−
HB[商品名、中国塗料(株)製]等のビニル樹脂系下
塗り塗料;エピコンHB−AL[商品名、中国塗料
(株)製]、エピコンC−100[商品名、中国塗料
(株)製]、エピコンA−100[商品名、中国塗料
(株)製]、エピコンS−100[商品名、中国塗料
(株)製]等のエポキシ樹脂系下塗り塗料;ビスコンA
C−HB[商品名、中国塗料(株)製]等のタールエポ
キシ樹脂系下塗り塗料;シルバックスSQ−BC[商品
名、中国塗料(株)製]等のタールビニル樹脂系下塗り
塗料などが好ましく用いられる。
表面に塗布して塗膜6aを形成することにより、下塗り
塗料組成物の塗膜6a表面に形成される中塗り塗料組成
物の塗膜6bと基材層5との付着性を保持するととも
に、鋼基材においては防食性を、コンクリート基材にお
いてはアルカリ分による塗膜劣化防止性を付与すること
ができる。
は、ビニルAC−HBバインダー[商品名、中国塗料
(株)製]等のビニル樹脂系中塗り塗料;エピコンHB
−ALバインダー[商品名、中国塗料(株)製]等のエ
ポキシ樹脂系中塗り塗料などが好ましく用いられる。
塗料組成物の塗膜6a表面に塗布して塗膜6bを形成す
ることにより、下塗り塗料組成物の塗膜aと上塗り防汚
塗料組成物の塗膜6cとの付着性を付与することができ
る。
的には、(a)反応硬化型シリコーンゴム、特にビヒク
ルとしての室温硬化型(RTV)シリコーンゴムと、
(b)この反応硬化型シリコーンゴムと反応せず、か
つ、良好な相溶分散性を有する撥水性有機化合物と、必
要に応じて(c)加水分解性シリル基含有アクリル共重
合体樹脂とからなる無毒性防汚塗料組成物が挙げられ
る。
化学反応によって硬化するシロキサン結合を有するオル
ガノポリシロキサンを主成分とするものであり、該オル
ガノポリシロキサンは硬化反応性官能基として水酸基,
アルコキシル基など、有機基としてメチル基,フェニル
基,ビニル基などがSiに直接結合したものである。ま
たオルガノポリシロキサンに加水分解可能な基(例えば
アセトキシ基,メトキシ基,ケトキシム基,エノキシ
基,アミド基など)を結合させた多官能性シラン化合物
を架橋剤とし、必要に応じて金属有機酸塩(例えば鉛,
鉄,コバルト,マンガン,亜鉛などのナフテン酸塩,オ
クチル酸塩,過酸化物,有機アミンなど)を硬化触媒と
し、これらの中から少なくとも1種を配合することによ
って、1液型または2液型とすることもできる。これら
は室温もしくは加熱することにより加水分解、脱アルコ
ール、脱酢酸、脱オキシム、脱ヒドロキシルアミン反応
などによって硬化するが、塗布作業性の容易さから1液
型でかつ常温で硬化する形態のシリコーンゴムが好まし
く、さらには硬化時に発生する副生物の刺激性の少ない
ものが最も好ましい。
KE40RTV,KE48,KE42S,KE45,K
E45TS,KE445,KE348(いずれも信越化
学工業株式会社製、商品名)などが利用できる。
ンオイル,鉱物油,石油ワックス,可塑剤,脂肪油,フ
ッ素油などのうち、常温において液状またはグリース状
であればいずれでもよいが、とくにシリコーンオイルが
最も好ましい。シリコーンオイルは、メチルシリコーン
オイル,メチルフェニルシリコーンオイル,ポリエーテ
ル変性シリコーンオイルいずれか単独または両者の混合
物でもよい。
は、KF−96,KF−92,KF−69(以上メチル
シリコーンオイル),KF−50,KF−53,KF−
54,KF−56(以上メチルフェニルシリコーンオイ
ル),KF−351,KF−353(ポリエーテル変性
シリコーンオイル)(いずれも信越化学工業株式会社
製、商品名)などを用いることができる。
リコーンゴムに対する混合割合は、反応硬化型シリコー
ンゴム固形分に対し、1〜50重量%、好ましくは5〜
35重量%である。混合割合が1重量%未満になると防
汚性能が低下し、50重量%を超えると塗膜の硬化性が
劣り耐久性のある塗膜が得られない。
リル基含有アクリル共重合体樹脂(c)としては、従来
公知のものが広く用いられるが、特に、(i)(メタ)
アクリル酸アルキルエステルと、(ii)(メタ)アク
リル酸およびヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリル
酸エステルから選ばれる少なくとも1種の単量体との共
重合体[I]に、加水分解性基としてアセトキシ基、ケ
トオキシム基またはアルコキシ基などを含有するシラン
化合物を反応させて得られる加水分解性シリル基含有共
重合体が好ましい。
(メタ)アクリル酸アルキルエステルと、(i)−
(2)酢酸ビニル、塩化ビニル、ビニルメチルエーテ
ル、ビニルエチルエーテル、ビニルピロリドンから選ば
れるビニル系化合物と、(ii)(メタ)アクリル酸お
よびヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エステ
ルから選ばれる少なくとも1種の単量体との共重合体で
あってもよい。
ては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロ
ピルアクリレート、ブチルアクリレート、オクチルアク
リレート(以上のアルキル基は直鎖状でも分岐状でもよ
い)およびこれらに対応するメタアクリル化合物たとえ
ばメチルメタアクリレートなどが例示される。
ル、塩化ビニル、ビニルメチルエーテル、ビニルエチル
エーテル、ビニルピロリドンなどが例示される。ヒドロ
キシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エステルとして
は、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−
ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレートなどが例示さ
れる。
キシム基、またはアルコキシ基を含有するシラン化合物
としては、メチルトリアセトキシシラン、ビニルトリア
セトキシシラン、エチルトリアセトキシシラン、トリス
(エチルメチルケトキシム)メチルシラン、トリス(エ
チルメチルケトキシム)ビニルシラン、ビニルトリメト
キシシラン、エチルトリメトキシシラン、ヘキシルトリ
メトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、メチル
トリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、エチ
ルトリエトキシシラン、プロピルトリエトキシシラン、
フェニルトリエトキシシラン、メチルトリプロポキシシ
ラン、メチルトリイソプロポキシシランなどが例示され
る。
樹脂(c)は、(i)(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルおよびビニル系化合物から選ばれる少なくとも1種
の単量体と、(ii)(メタ)アクリル酸およびヒドロ
キシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エステルから選ば
れる少なくとも1種の単量体とを有機溶剤の存在下にラ
ジカル重合して得られる共重合体[I]に、加水分解性
基としてアセトキシ基、ケトオキシム基またはアルコキ
シ基を含有するシラン化合物を反応させることにより得
ることができる。
性基((ii)として(メタ)アクリル酸を用いた場合
にはカルボキシル基であり、ヒドロキシ低級アルキル
(メタ)アクリル酸エステルを用いた場合には水酸基)
に、加水分解性基を有するシラン化合物が反応するので
あろうと考えられる。
れる(i)(メタ)アクリル酸アルキルエステルの単量
体の量および、(ii)(メタ)アクリル酸およびヒド
ロキシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エステルから選
ばれる少なくとも1種の単量体の量、さらには加水分解
性基を有するシラン化合物の量は、得られる加水分解性
シリル基含有アクリル共重合体の加水分解後の水酸基
と、混合される反応硬化型シリコーンゴムの疎水性メチ
ル基の表面配向バランスとを考慮し決定されることが好
ましい。
たはヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エステ
ルは、共重合体[I]において1〜30重量%、好まし
くは2〜20重量%の量で共重合されていることが好ま
しい。
は、共重合体[I]における(ii)(メタ)アクリル
酸またはヒドロキシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エ
ステルの量と等モル比以上の量で用いられることが好ま
しい。
キシ低級アルキル(メタ)アクリル酸エステルが1〜3
0重量%でない場合には、得られる加水分解性シリル基
含有アクリル共重合体の加水分解後の水酸基と、シリコ
ーンゴムの疎水性メチル基の表面配向バランスが適当で
なく、該シリコーンゴムに対し加水分解性シリル基含有
アクリル共重合体を過剰に混合しなければならないの
で、表面の撥水性が劣り防汚性も低下することがある。
ル共重合体樹脂(c)は、数平均分子量が3000〜3
0000の範囲であることが好ましい。数平均分子量が
3000未満の場合、十分な塗膜強度が得られない。ま
た30000を超える場合はシリコーンゴムとの相溶性
が劣る。
樹脂のシリコーンゴムに対する混合割合は、シリコーン
ゴム固形分に対し、0.1〜35重量%、一般には1〜
20重量%が好ましい。0.1重量%未満の場合および
35重量%を超えると、いずれも防汚性が劣る。
要に応じて、一般の防汚塗料製造技術において使用され
る体質顔料,着色顔料,タレ止め剤,防汚剤,有機溶剤
等を混合することができる。
は、防汚剤として亜酸化銅を含有する防汚塗料組成物、
その他従来公知の錫を含まない防汚剤を含有する防汚塗
料組成物、錫を含む防汚剤を含有する防汚塗料組成物が
挙げられる。本発明では、上記のような無毒性防汚塗料
組成物が特に好ましく用いられる。
り防汚塗料の各組成物は、上記の品種に限定されるもの
ではなく、同等の性能を有する塗料であれば一般の市販
品を利用することができる。
び上塗り防汚塗料組成物は、下地前処理を行なった基材
層表面に刷毛またはスプレーなどの方法で下塗り、中塗
り、上塗りの工程をもって順次塗り重ねられる。各塗装
工程ごとに常温乾燥により塗膜の乾燥が行なわれる。工
程を急ぐ場合においては、下塗り、中塗りに対してはそ
れぞれの塗膜に適した温度にて一定時間加熱し強制乾燥
を行なってもよい。
ックス、ゴム類に対してはサンドペーパーなどの研磨材
により面荒らしを行なって基材層表面を粗面とした後、
ラッカーシンナーなどの有機溶剤を滲み込ませた布で汚
れを拭き取って基材層表面を清浄にする。またコンクリ
ート材に対しては、ディスクサンダー、パワーブラシな
どにより、基材層表面に付着しているエフロレセンス、
レイタンスなどを入念に除去した後、清水洗いを行なっ
て基材層表面を清浄にし、さらに表面水分が10重量%
以下となるように自然乾燥または熱風乾燥により吸着水
分を除去する。炭素鋼材に対しては、ミルスケール、さ
びなどをディスクサンダー、パワーブラシなどにより除
去した後、有機溶剤を滲み込ませた布で基材層表面に付
着している汚染物を除去する。また、アルミニウム、ス
テンレス鋼、銅合金などの材料に対しては、パワーブラ
シ、サンドペーパーなどにより基材層表面に軽度の面荒
らしを行なった後、有機溶剤を滲み込ませた布で汚れを
拭き取って基材層表面を清浄にする。
構造物において期待される防汚・防食寿命、コスト等を
勘案して決定されるが、通常は、次のとおりである。 施工可能な膜厚範囲 好ましい膜厚範囲 下塗り 5〜1,000μ 10〜500μ 中塗り 10〜100μ 20〜60μ 上塗り 20〜500μ 50〜100μ
面に防汚パネルを着脱自在に容易に固定できるので、短
期間の工期で、しかも、低コストで防汚壁を構築するこ
とができる。したがって、たとえば火力発電所の冷却水
取水路の接水表面に防汚処理するためには、発電を停止
する必要があるが、本発明によれば、防汚効果のなくな
った防汚パネルを新しい防汚パネルと取り替える作業が
容易で工期が短縮でき、防汚処理の工期を大幅に短縮す
ることができ、発電停止期間を従来の防汚処理工事と比
べ大幅に短縮することができる。
がしにくい場所でも、容易に防汚パネルを固定すること
ができる。
たは排水路の被防汚壁構造物の縦断面図である。
を説明するための断面図である。
脱自在に固定する方法の一例を説明するための図面であ
る。
Claims (8)
- 【請求項1】接水表面を有し、該表面の所定位置に複数
の被締結具が埋設された被防汚構造物に、基材層と基材
層表面に形成された防汚塗料層とからなり、かつ、該被
締結具に対応する位置に係合用穴が形成されている防汚
パネルが、防汚塗料層が接水面となるように、締結具を
用いて着脱自在に固定されていることを特徴とする防汚
壁構造。 - 【請求項2】前記被防汚構造物が、発電所の冷却水取水
路または排水路である請求項1に記載の防汚壁構造。 - 【請求項3】前記被締結具がボルトであり、前記締結具
がナットであることを特徴とする請求項1に記載の防汚
壁構造。 - 【請求項4】前記複合パネルの防汚性塗料塗膜層が、シ
リコーン系防汚塗料で形成されていることを特徴とする
請求項1に記載の防汚壁構造。 - 【請求項5】接水表面を有し、該表面の所定位置に複数
の被締結具が埋設された被防汚構造物に、基材層と基材
層表面に形成された防汚塗料層とからなり、かつ、該被
締結具に対応する位置に係合用穴が形成されている防汚
パネルを、防汚塗料層が接水面となるように取り付け、 次いで、締結具を用いて該防汚パネルを該被防汚構造物
表面に着脱自在に固定することを特徴とする防汚壁の構
築方法。 - 【請求項6】前記被防汚構造物が、発電所の冷却水取水
路または排水路である請求項5に記載の防汚壁の構築方
法。 - 【請求項7】前記被締結具がボルトであり、前記締結具
がナットであることを特徴とする請求項5に記載の防汚
壁の構築方法。 - 【請求項8】前記複合パネルの防汚性塗料塗膜層が、シ
リコーン系防汚塗料で形成されていることを特徴とする
請求項5に記載の防汚壁の構築方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15767294A JP3589414B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15767294A JP3589414B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0820929A true JPH0820929A (ja) | 1996-01-23 |
JP3589414B2 JP3589414B2 (ja) | 2004-11-17 |
Family
ID=15654863
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15767294A Expired - Lifetime JP3589414B2 (ja) | 1994-07-08 | 1994-07-08 | 防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3589414B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114959603A (zh) * | 2022-06-14 | 2022-08-30 | 瑞鼎机电科技(昆山)有限公司 | 一种pvd镀膜加工设备 |
-
1994
- 1994-07-08 JP JP15767294A patent/JP3589414B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114959603A (zh) * | 2022-06-14 | 2022-08-30 | 瑞鼎机电科技(昆山)有限公司 | 一种pvd镀膜加工设备 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3589414B2 (ja) | 2004-11-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP0778195B1 (en) | Antifouling wall structure and method of constructing it | |
JP5221644B2 (ja) | カルボキシル官能性有機シリコーンを含有する防汚塗料組成物 | |
US20080138634A1 (en) | Polysiloxane based in situ polymer blends-compositions, articles and methods of preparation thereof | |
CA1327863C (en) | Compositions for surface treatment, polymers therefor, and method of surface treatment | |
JP2002500239A (ja) | 汚れ抑制方法 | |
SA07280578B1 (ar) | عملية دهان بناء جديدة لإزالة التلوث | |
KR20020000783A (ko) | 항오염성 페인트 조성물 및 이로 도포된 물품 | |
EP1115798B1 (en) | One-part organopolysiloxane rubber composition for use as a corrosion protection coating on metals | |
KR101556842B1 (ko) | 금속산화물졸을 이용한 해상풍력강관의 부식방지 도장공법 | |
JP3589414B2 (ja) | 防汚壁構造およびその防汚壁の構築方法 | |
US20110308424A1 (en) | Single-Coat Self-Priming Anticorrosion Composition | |
JP3276583B2 (ja) | 基材表面への防汚塗膜の形成方法および防汚塗膜で被覆された防汚構造体 | |
JP2004210975A (ja) | 塗料組成物 | |
JP3785228B2 (ja) | 防汚壁構造及びその構築方法 | |
US6391464B1 (en) | Epoxy coatings and surfaces coated therewith | |
JP2814526B2 (ja) | 防汚防食被覆鋼材 | |
JPH11152446A (ja) | 付着性低減コーティング用樹脂組成物、それを用いた塗装品およびそれらの用途 | |
JPH11228909A (ja) | 防汚塗膜、該防汚塗膜の形成方法および該防汚塗膜で被覆された構造体 | |
JPH1059675A (ja) | 防汚壁パネル運搬装置 | |
KR101418863B1 (ko) | 규사 및 엠엠에이계 수지를 이용한 박막형 주차장 바닥코팅층 구조 | |
JP2004149496A (ja) | コンクリート、モルタル等を対象にしたコーティング用、もしくは内添加用の抗菌・防カビ・防藻・防汚組成物 | |
JPS5948065B2 (ja) | シリコ−ンゴム被覆用中塗塗料組成物 | |
KR101457624B1 (ko) | 친환경 방오코팅제 조성물 | |
JP2619780B2 (ja) | 沈埋函継手部の構造 | |
JP2543794B2 (ja) | 防汚塗装方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Written amendment |
Effective date: 20031212 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20040317 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040514 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20040622 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040811 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040813 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 5 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100827 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |