JPH08208865A - 低密度で気泡サイズが小さいシリコーンフォームの製造方法 - Google Patents

低密度で気泡サイズが小さいシリコーンフォームの製造方法

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JPH08208865A
JPH08208865A JP7250305A JP25030595A JPH08208865A JP H08208865 A JPH08208865 A JP H08208865A JP 7250305 A JP7250305 A JP 7250305A JP 25030595 A JP25030595 A JP 25030595A JP H08208865 A JPH08208865 A JP H08208865A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小さい平均気泡サイズ(典型的には0.5m
mまで)および低密度(典型的には0.21g/cm3
まで)を有するシリコーンフォームを製造することが重
要とされている。 【解決手段】 低い密度と小さい気泡サイズを有するシ
リコーンフォームを製造するには、ケイ素に結合したビ
ニル基を有する少なくとも1種のポリオルガノシロキサ
ン、少なくとも1種の水素化ポリシロキサン、少なくと
も1種のモノヒドロキシ脂肪族化合物と少なくとも1種
のジヒドロキシ脂肪族化合物の混合物(各化合物は少な
くとも5個の炭素原子をもち約1.5〜4.0:1の範
囲の当量比である)、水、白金族触媒、および充填材の
混合物をブレンドする。この混合物は、Q単位の割合が
高いケイ素含有化合物とシリカの組み合わせを少なくと
も約5%含んでいる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシリコーンフォームの製
造に係り、特に改良された安全性と製品の品質によって
特徴付けられるシリコーンフォームの製造方法に係る。
【0002】
【従来の技術】本明細書中で使用する「シリコーンフォ
ーム」という用語はフォームの形態のポリオルガノシロ
キサン組成物を意味する。シリコーンフォームは業界で
よく知られており、その製造は多くの特許文献に記載さ
れている。現在重要度の高い方法では、ケイ素に結合し
たビニル基を有するポリオルガノシロキサン、ケイ素に
結合した水素原子を有するポリシロキサン、およびヒド
ロキシ化合物を接触させる。白金族触媒と接触した際に
は2つの反応が生起する。すなわち、ビニル基とケイ素
‐水素部分との相互作用によるビニル基のヒドロシリル
化、および、このケイ素‐水素部分とヒドロキシ化合物
との相互作用による水素の発生である。こうして発生し
た水素は発泡剤として作用してフォームを形成する。
【0003】このフォーム製造法では数多くのヒドロキ
シ化合物が使用されている。たとえば水やシラノール
(すなわち少なくとも1個のSi−OH基を含有する化
合物)があるが、これらの場合は多くの用途に対して密
度が高過ぎるフォームが得られる傾向がある。また、た
とえば米国特許第4,026,843号に開示されてい
るように、メタノールやエタノールのような低分子量ア
ルカノールも使われている。特にメタノールの場合は、
小さい気泡の低密度フォームが生成することが知られて
いる。しかし、その蒸気圧は極めて低く、また沸点が低
いために発泡の直前に添加することとされており、有用
な保存寿命をもつ製品に配合されることはない。さら
に、引火点が低い(11℃)ため安全性の問題が生じ
る。
【0004】低分子量アルコールの代わりに高分子量の
ものを使用することがすでに示唆されている。たとえ
ば、米国特許第4,590,222号には3〜12個の
炭素原子を有するアルカノールやアルカンジオールを使
用することが開示されており、特にラウリルアルコール
が選択されている。また、各種炭素鎖長のジオールを使
用することは米国特許第4,871,781号にも開示
されている。
【0005】3個か4個の炭素原子を有するアルカノー
ルでも低密度フォームが得られることが実験によって示
されているが、これらは蒸気圧と安全性の観点でかろう
じてメタノールやエタノールより優れているに過ぎな
い。高分子量のアルカノールを使用すると、小さい気泡
サイズの望ましいフォームではなく、非常に大きい気
泡、通常は直径が1mmより大きい気泡を有する発泡し
た物質が生成する。1,6‐ヘキサンジオールのような
ジオールを始めとするポリオールでは、気泡サイズは小
さいがかなり密度が高く、通常は0.22g/cm3
り大きい密度をもつフォームが生成する。
【0006】このように、小さい平均気泡サイズ(典型
的には0.5mmまで)および低密度(典型的には0.
21g/cm3 まで)を有するシリコーンフォームを製
造することが相変わらず重要とされている。本発明は、
そのようなフォームの製造方法およびこの方法に有用な
組成物を提供する。
【0007】
【発明の概要】本発明のひとつの局面は、以下の(A)
〜(F)からなる混合物をブレンドすることからなるシ
リコーンフォームの製造方法である。 (A)ケイ素に結合している有機基の約0.0002〜
3.0重量%がビニル基である少なくとも1種のポリオ
ルガノシロキサン。 (B)前記(A)100部当たり0.5〜50部の、ジ
オルガノシロキサン単位とSi−H部分を1個有するオ
ルガノシロキサン単位とを組み合わせて含み約0.2〜
2.0重量%の水素をSi−H基として含有する少なく
とも1種の水素化ポリシロキサン。 (C)ヒドロキシ基を基準にして、当該混合物100部
当たり約40〜80ミリモルの、各々が少なくとも5個
の炭素原子を含有する少なくとも1種のモノヒドロキシ
脂肪族化合物と少なくとも1種のジヒドロキシ脂肪族化
合物とのブレンド(ジヒドロキシ脂肪族化合物対モノヒ
ドロキシ脂肪族化合物の当量比は約1.5〜4.0:1
である)。 (D)前記(A)100部当たり約15〜20部の水。 (E)前記(A)と前記(B)とのヒドロシリル化を生
起させそして発泡剤としての水素を発生せしめるのに有
効な量の少なくとも1種の白金族触媒。 (F)当該混合物を基準にして少なくとも約2%の少な
くとも1種の充填材。
【0008】なお前記混合物はM単位およびD単位の合
計数とQ単位数との比が多くとも2.0:1であるケイ
素含有化合物とシリカを組み合わせて少なくとも約5%
含んでいる。また、他に断らない限り部およびパーセン
トはすべて重量による。もうひとつの局面は、前記
(A)〜(F)からなり、シリコーンフォームに変換可
能な組成物である。
【0009】
【発明の詳細な開示】本発明における成分(A)はケイ
素に結合したビニル基を有する少なくとも1種のポリオ
ルガノシロキサンである。このようなシリコーン材料は
業界でよく知られており、すでにフォームを始めとする
硬化したシリコーン材料の製造に使用されている。これ
らは、たとえば米国特許第4,418,157号、第
4,851,452号および第5,011,865号
(これらの開示内容は、ここで引用したことにより本明
細書に含まれているものとする)に記載されている。
【0010】成分(A)として有用である典型的な線状
(ポリジオルガノシロキサン)シリコーン材料は、次式
(I)で表わされる。
【0011】
【化1】
【0012】ここで、R1 は各々が独立してC1-6 のア
ルキル、フェニル、3,3,3‐トリフルオロプロピル
またはビニルであり、nはこのシリコーンの粘度が25
℃で約100〜1,000,000センチポイズ、好ま
しくは約1,000〜250,000センチポイズ、最
も好ましくは約2,500〜100,000センチポイ
ズの範囲になるような値をもっている。ビニルでないR
1 はいずれもメチルであることが最も多い。
【0013】本明細書においてシリコーンの構造単位
は、当業界の習慣に従って、ケイ素に結合している酸素
原子の数によって示す。すなわち、文字M、D、T、Q
を用いて酸素原子の数を示す。この文字はそれぞれ「モ
ノ」、「ジ」、「トリ」、「クワトロ(クォーターまた
はテトラ)」の略号である。したがって、式Iのシリコ
ーンはM末端基とD内部単位とで構成されている。化合
物中にT単位および/またはQ単位が存在すると、その
化合物は分枝構造および/または架橋構造をとることに
なる。なお、本明細書で「M(ビニル)」や「D(水
素)」といった表現はそれぞれビニル基1個または水素
原子1個がケイ素に結合している単位を意味している。
【0014】成分A中、そして全体としての混合物中の
M単位、D単位、T単位、Q単位の割合は、所望程度の
分枝、その他の性質を有する組成物が得られるように変
化させることができる。たとえば、前述の米国特許第
4,418,157号には、ケイ素に結合したビニル基
を含有し得、かつM単位、D単位およびQ単位の割合が
規定されているベースのシリコーン材料が記載されてい
る。
【0015】本発明の目的からは、成分Aの少なくとも
約20重量%が、Q単位の割合が高い化合物からなるの
が好ましい。特に、そのような化合物中のM単位および
D単位の合計とQ単位との比は最大で2:1であり、好
ましくは約1.5〜2.0:1である。このような割合
をもつ化合物は高度に架橋されており、かつ/または三
次元構造をとっており、親有機性であるシリカ様分子種
の特性を示す。このような化合物は業界で認められてい
る方法で製造でき、たとえばシリカヒドロゾルと、分子
内に1個以上のアルキル基を含有するアルキルクロロシ
ランかケイ酸アルキルとを反応させればよい。
【0016】一般に成分Aは主として、シリコーン鎖上
の末端ケイ素原子にビニル基が結合している化合物から
なる。ビニル基の割合は0.0002〜3.0重量%、
好ましくは0.0002〜0.1重量%の範囲である。
成分Bは次式(II)で表わされる線状のポリシロキサン
でよい。
【0017】
【化2】
【0018】ここで、R2 は各々が独立してC1-6 のア
ルキル、フェニル、3,3,3‐トリフルオロプロピル
または水素であり、水素は約0.3〜2.0重量%を占
める。成分Bは分子当たりで平均して少なくとも約3個
のSi−H部分をもち、いずれのケイ素原子もそれに結
合している水素原子は平均して1個までであり、水素で
ないR2 基はメチルである。
【0019】成分Cは、少なくとも1種のモノヒドロキ
シ脂肪族化合物(以後「アルカノール」ということがあ
る)と少なくとも1種のジヒドロキシ脂肪族化合物(以
後「ジオール」ということがある)との混合物である。
これらアルカノールとジオールはいずれも、少なくとも
5個、好ましくは5〜10個の炭素原子を含有してい
る。
【0020】成分Dは水であり、この水が発泡剤の一部
として存在することは本発明では必須である。成分Eは
少なくとも1種の白金族触媒である。「白金族」とは、
従来からいわれているように、周期律表のVIII族の元素
を意味し、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、オスミ
ウム、イリジウム、白金を包含する。この族の好ましい
金属はロジウム、パラジウムおよび白金であり、白金は
比較的入手しやすく特に適しているため殊に好ましい。
【0021】数多くの白金触媒が業界で知られており、
すでに引用して本明細書に含まれていることとした特許
文献に開示されている。たとえば、クロロ白金酸とオレ
フィン類、アルコール類、エーテル類、アルデヒド類お
よびビニルシロキサン類(たとえばテトラメチルジビニ
ルジシロキサン)との反応生成物がある。米国特許第
3,775,452号に開示されているように重炭酸ナ
トリウムの存在下でクロロ白金酸とテトラメチルジビニ
ルジシロキサンを反応させた生成物を白金約5重量%の
レベルでキシレンに溶かしたものが好ましい。以後これ
は「カールシュテット(Karstedt)触媒」と指称する。
【0022】成分Fは少なくとも1種の充填材である。
適切な充填材としては、ヒュームドシリカや沈降シリカ
のような強化用充填材、ならびに粉砕石英、二酸化チタ
ン、酸化亜鉛、ケイ酸ジルコニウム、シリカエーロゲ
ル、酸化鉄、ケイ藻土、炭酸カルシウム、酸化マグネシ
ウム、焼成クレーおよび炭素(たとえば黒鉛やカーボン
ブラック)のような増量用充填材がある。
【0023】すでに述べたように、シリコーンフォーム
のための発泡剤として使う水素の発生源としてシラノー
ルを利用することは、従来知られている多くのフォーム
製造法の特徴である。しかしながら、本発明の目的から
みて、シラノールは得られるフォームの密度を増大させ
る傾向があるので、フォームを生成する組成物はそのよ
うなシラノールを含まないことが特に好ましい。
【0024】成分BとDの割合は、成分A100部当た
り、それぞれ約0.5〜50部と約15〜20部であ
る。成分Bの好ましい割合は約10〜20部である。成
分Cは成分A100部当たり約5〜20ミリ当量(同じ
重量部基準)、好ましくは約10〜15ミリ当量であ
る。成分C中のジオールとアルカノールの当量比は重要
であり、約1.5〜4.0:1、好ましくは1.8〜
3.5:1の範囲である。重量比が1.5:1より低い
と、通常、密度が0.22g/cm3 より高いかまたは
平均気泡サイズが0.6mmより大きいシリコーンフォ
ームが生成する。本発明の目的から見て、アルカノール
およびジオールの当量重量はそれぞれ、その分子量およ
びその分子量の半分である。
【0025】触媒(成分E)は、成分Aと成分Bとのヒ
ドロシリル化および発泡剤としての水素の生成を触媒す
るのに有効であれば任意の量で使用できる。一般に、混
合物百万部当たり白金が約10〜140部(ppm)、
好ましくは約25〜75ppmとなるような量で用いら
れる。混合物中の充填材(成分F)の割合は少なくとも
約2%、好ましくは約20〜30%である。
【0026】本発明においては、フォーム生成用混合物
中に、M単位とD単位の合計数とQ単位の数の比が最大
で2:1、好ましくは約1.5〜2.0:1であるケイ
素含有化合物とシリカの組み合わせが少なくとも約5%
存在する必要がある。この組合せの類に入る化合物とし
ては、充填材(成分F)として用いられるシリカおよび
上述した成分AのうちQ単位の割合が高い構成成分が挙
げられる。これらは混合物の約5〜10%を占めるのが
好ましい。規定した割合は、発泡後のフォームに充分な
ボディーを付与するために必要である。
【0027】本発明のフォーム生成用組成物中にはその
他の物質が存在することも考えられる。たとえば、難燃
性を高めるための添加剤および触媒阻害剤があり、後者
の例としては環状ビニルシロキサンやアセチレン系アル
コールがある。また、シリコーンフォームの密度を低下
させる添加剤が存在してもよい。これらの中には、トリ
アリールホスフィンまたはこれと白金の錯体(この錯体
は触媒の一部として用いられる)、環状水素化ポリシロ
キサン、およびpHが約2〜10の範囲(約9〜10が
好ましいことが多い)の水性緩衝液がある。緩衝溶液は
また、成分Dの水の源としても用いられる。
【0028】本発明の方法に従ってシリコーンフォーム
を製造するには、上述の成分を任意・所望の順にブレン
ドする。主要割合の成分A、水および充填材からなる初
期混合物を調製し、次いで触媒を加えた後成分B、Cお
よび小割合の成分Aの混合物を添加するのが好ましいこ
とが多い。成分BとCを含む混合物を混入するとフォー
ムの生成が開始し、通常は数分以内に完了する。
【0029】
【実施例の記載】以下の実施例で本発明を例示する。特
に断わらない限り、部は重量部である。また他に示して
ない限り、ケイ素に結合した有機基はすべてメチルであ
る。実施例1〜2 次の成分を二軸式遊星型ミキサーでブレンドした。
【0030】 M1.4 D(ビニル)0.25Q樹脂 18.25部 M(ビニル)Dx M(ビニル)流体 15部 −粘度4000センチポイズ M(ビニル)Dx M(ビニル)流体 39.75部 −粘度80,000センチポイズ 炭酸ナトリウム0.25%と重炭酸ナトリウム 1.5部 0.209%を含有する緩衝水溶液 α‐石英充填材 25部。
【0031】こうして得られた粘稠混合物20部に、1
00mlのプラスチックカップ中で、最終混合物を基準
にして40ppmの白金に相当する量のカールシュテッ
ト触媒を加え、得られた混合物を2分間手で掻き混ぜ
た。次に、粘度80,000センチポイズのM(ビニ
ル)Dx M(ビニル)流体0.67部、MD(水素)x
M流体(xは約20であり、ケイ素に結合した水素含量
は約1.6%である)1.33部、ならびに、混合物1
00部当たりヒドロキシ含量が56.8ミリ当量となる
ようにさまざまな割合の1‐ヘキサノールおよび1,6
‐ヘキサンジオールの均質ブレンドからなる均質な混合
物を加えた。30秒間手で掻き混ぜ続けたところフォー
ムの形成が始まり、約3分間継続した。5分後フォーム
は不粘着性になったので密度を測定した。気泡サイズと
10mm2 当たりの気泡の数は写真にとった一断片を光
学顕微鏡で検査して決定した。
【0032】次の表に結果を示す。比較として、他のア
ルコール、ジオールまたはアルカノールを単独で用いた
場合、および本発明の範囲外になるジオール‐アルカノ
ール混合物を使用した5つの対照試験の結果も記す。 10 平 均 mm2 気 泡 当た ア ル コ ー ル 密 度 サイズ り気 実施例 種 類 当量比 g/cm 3 mm 泡数 1 ヘキサンジオール/ヘキサノール 3:1 0.207 0.46 570 2 〃 1.86:1 0.199 0.436 533 対照1 メタノール − 0.175 0.413 518 対照2 ヘキサンジオール − 0.227 0.193 1304 対照3 ヘキサノール − 0.318 * * 対照4 ヘキサンジオール/ヘキサノール 1:1 0.228 0.591 388 対照5 〃 0.33:1 0.203 1.46 63 *非常に大きい気泡(直径2〜3mm以上) 表から明らかなように、本発明の範囲内の実施例1と2
のフォームは、アルコールとしてメタノールを使用した
対照1の密度および気泡サイズとほぼ同等であった。ア
ルコールとして1,6‐ヘキサンジオールのみを使用し
た場合(対照2)得られたフォームは密度が望ましくな
い程高かった。また、ジオールとアルカノールを1:1
の当量比で用いた場合(対照4)も同様であった。1‐
ヘキサノールのみ(対照3)では、非常に大きい気泡の
非常に稠密なフォームが生成した。また、ジオール‐ア
ルカノール混合物を0.33:1の当量比で用いた場合
(対照5)は密度が低いが気泡サイズが望ましくない程
大きいフォームが得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 83/05 83/07 LRP

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)〜(F)を含む混合物をブレ
    ンドすることからなるシリコーンフォームの製造方法で
    あって、該混合物が重量基準で、(A)ケイ素に結合し
    ている有機基の約0.0002〜3.0重量%がビニル
    基である少なくとも1種のポリオルガノシロキサン、
    (B)ジオルガノシロキサン単位とSi−H部分を1個
    有するオルガノシロキサン単位とを組み合わせて含み約
    0.2〜2.0重量%の水素をSi−H基として含有す
    る少なくとも1種の水素化ポリシロキサンを前記(A)
    100部当たり0.5〜50部、(C)各々が少なくと
    も5個の炭素原子を含有する少なくとも1種のモノヒド
    ロキシ脂肪族化合物と少なくとも1種のジヒドロキシ脂
    肪族化合物のブレンド(ジヒドロキシ脂肪族化合物対モ
    ノヒドロキシ脂肪族化合物の当量比は約1.5〜4.
    0:1である)を、ヒドロキシ基を基準にして、当該混
    合物100部当たり約40〜80ミリモル、(D)前記
    (A)100部当たり約15〜20部の水、(E)前記
    (A)と前記(B)とのヒドロシリル化を生起させそし
    て発泡剤としての水素を発生せしめるのに有効な量の少
    なくとも1種の白金族触媒、および、(F)当該混合物
    を基準にして少なくとも約2%の少なくとも1種の充填
    材を含む(該混合物はM単位およびD単位の合計数とQ
    単位数との比が多くとも2.0:1であるケイ素含有化
    合物とシリカを組み合わせて少なくとも約5%含んでい
    る)、シリコーンフォームの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記混合物がシラノールを含んでいな
    い、請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 ビニルではない(A)中の有機基がいず
    れもメチルであり、(B)中の有機基がいずれもメチル
    である、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 (A)が、ビニル基がシリコーン鎖上の
    末端ケイ素原子に結合している化合物から主としてな
    る、請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 (C)のモノヒドロキシ脂肪族化合物と
    ジヒドロキシ脂肪族化合物がいずれも5〜10個の炭素
    原子を含有している、請求項3記載の方法。
  6. 【請求項6】 (C)のジヒドロキシ脂肪族化合物とモ
    ノヒドロキシ脂肪族化合物の当量比が約1.8〜3.
    5:1の範囲である、請求項3記載の方法。
  7. 【請求項7】 (B)の割合が約10〜20部である、
    請求項3記載の方法。
  8. 【請求項8】 (E)の白金族金属が白金である、請求
    項3記載の方法。
  9. 【請求項9】 (E)がクロロ白金酸とテトラメチルジ
    ビニルジシロキサンの反応生成物である、請求項8記載
    の方法。
  10. 【請求項10】 白金の割合が混合物百万部当たり約2
    5〜75部(ppm)である、請求項9記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記混合物が、M単位およびD単位の
    合計数とQ単位数との比が約1.5〜2.0:1である
    ケイ素含有化合物を少なくとも約5%含んでいる、請求
    項3記載の方法。
  12. 【請求項12】 大割合の(A)、水および充填材を含
    む初期混合物を調製し、次に触媒を添加した後、
    (B)、(C)および小割合の(A)の混合物を添加す
    ることからなる、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 (A)ケイ素に結合している有機基の
    約0.0002〜3.0重量%がビニル基である少なく
    とも1種のポリオルガノシロキサン、 (B)ジオルガノシロキサン単位とSi−H部分を1個
    有するオルガノシロキサン単位とを組み合わせて含み約
    0.2〜2.0重量%の水素をSi−H基として含有す
    る少なくとも1種の水素化ポリシロキサンを前記(A)
    100部当たり0.5〜50部、 (C)各々が少なくとも5個の炭素原子を含有する少な
    くとも1種のモノヒドロキシ脂肪族化合物と少なくとも
    1種のジヒドロキシ脂肪族化合物のブレンド(ジヒドロ
    キシ脂肪族化合物対モノヒドロキシ脂肪族化合物の当量
    比は約1.5〜4.0:1である)を、ヒドロキシ基を
    基準にして、当該混合物100部当たり約40〜80ミ
    リモル、 (D)前記(A)100部当たり約15〜20部の水、 (E)前記(A)と前記(B)とのヒドロシリル化を生
    起させそして発泡剤としての水素を発生せしめるのに有
    効な量の少なくとも1種の白金族触媒、および、 (F)当該混合物を基準にして少なくとも約2%の少な
    くとも1種の充填材を含み、当該混合物がM単位および
    D単位の合計数とQ単位数との比が多くとも2.0:1
    であるケイ素含有化合物とシリカを組み合わせて少なく
    とも約5%含んでいる、シリコーンフォームに変換可能
    な組成物(上記部とパーセントはすべて重量基準であ
    る)。
  14. 【請求項14】 シラノールを含んでいない、請求項1
    3記載の組成物。
  15. 【請求項15】 ビニルではない(A)中の有機基がい
    ずれもメチルであり、(B)中の有機基がいずれもメチ
    ルである、請求項14記載の組成物。
  16. 【請求項16】 (A)が、ビニル基がシリコーン鎖上
    の末端ケイ素原子に結合している化合物から主としてな
    る、請求項15記載の組成物。
  17. 【請求項17】 (C)のモノヒドロキシ脂肪族化合物
    とジヒドロキシ脂肪族化合物がいずれも5〜10個の炭
    素原子を含有しており、そのジヒドロキシ脂肪族化合物
    とモノヒドロキシ脂肪族化合物の当量比が約1.8〜
    3.5:1の範囲である、請求項15記載の組成物。
  18. 【請求項18】 (B)の割合が約10〜20部であ
    る、請求項15記載の組成物。
  19. 【請求項19】 (E)がクロロ白金酸とテトラメチル
    ジビニルジシロキサンの反応生成物である、請求項15
    記載の組成物。
  20. 【請求項20】 白金の割合が混合物の約25〜75p
    pmである、請求項19記載の組成物。
  21. 【請求項21】 前記混合物が、M単位およびD単位の
    合計数とQ単位数との比が約1.5〜2.0:1である
    ケイ素含有化合物を少なくとも約5%含んでいる、請求
    項13記載の組成物。
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