JPH08208627A - 縮合複素環化合物またはその塩、その製造法および剤 - Google Patents

縮合複素環化合物またはその塩、その製造法および剤

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JPH08208627A
JPH08208627A JP10282595A JP10282595A JPH08208627A JP H08208627 A JPH08208627 A JP H08208627A JP 10282595 A JP10282595 A JP 10282595A JP 10282595 A JP10282595 A JP 10282595A JP H08208627 A JPH08208627 A JP H08208627A
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Shigenori Ookawa
滋紀 大川
Nobuhiro Fujii
伸寛 藤井
Koichi Kato
光一 加藤
Masaomi Miyamoto
政臣 宮本
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】新規な縮合複素環化合物、その製造法および剤
を提供することを目的とする。 【構成】一般式 【化1】 〔式中、A環はベンゼン環;Arは芳香族基;R1、R2
及びR3はH、アシル基、炭化水素基または複素環基、
あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性環状炭化水
素;Xはメチレン基又はカルボニル基; 【化2】 −Z(CH2)m−W(Zはメチレン基又はカルボニル基、
Wは置換されていてもよいアミノ基、mは0〜5)で表
される化合物又はその塩。 【効果】優れたGnRH受容体拮抗作用および/または
睡眠障害改善作用を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、優れた性腺刺激ホルモ
ン放出ホルモン(Gonadotropin releasing hormone: Gn
RH)受容体拮抗作用および/または睡眠障害改善作用を
有する新規な縮合複素環化合物またはその塩、その製造
法および剤に関する。
【0002】GnRHは、視床下部で産生されるアミノ
酸10個からなるデカペプチドであり、下垂体前葉に存
在すると考えられる受容体を介して黄体形成ホルモン
(Luteinizing hormone;LH)や卵胞刺激ホルモン(Fol
licle stimulating hormone;FSH)などの分泌を調節
し、その結果、排卵誘発など多岐にわたる生理活性を表
すことが知られている。したがって、これらの受容体に
対する特異的かつ選択的な拮抗薬あるいは作動薬は、視
床下部から産生されるGnRHのホルモンの作用を調節
し、LHやFSHなどの下垂体前葉ホルモンの分泌を制
御する。この結果として、女性ではエストロゲンの、男
性ではテストステロンの分泌が抑制されるので、性ホル
モン依存性疾患に対する予防あるいは治療を期待するこ
とができる。GnRHが1971年に見出されて以来、
そのアゴニストあるいはアンタゴニスト活性を期待して
多くの類縁体が合成された。例えば、ペプチド化合物で
ある酢酸リュプロレリンは天然のGnRHよりもGnR
H受容体に対する親和性が高く、代謝も受けにくい化合
物である。
【0003】天然型GnRHの20ないし50倍の活性
を有する酢酸リュプロレリンは、反復投与することによ
り、受容体のダウンレギュレーションを起こし、下垂体
において性腺刺激ホルモンの放出、産生を低下させ、例
えば精巣においては性腺刺激ホルモンに対する反応性の
低下を起こし、テストステロンの産生能が去勢レベルま
で低下する。また、卵巣においては、エストロゲンの産
生能が低下する。その結果、こうしたホルモン依存性の
癌、例えば前立腺癌に対して抗腫瘍活性を示すことが知
られている。実際、酢酸リュプロレリンは、前立腺癌、
子宮内膜症、思春期早発症などの治療薬として臨床で広
く用いられている。また、子宮筋腫や乳癌などの治療に
も有効であることが示されている。しかしながら、これ
らのGnRHアゴニストはペプチド性で、経口吸収性が
悪く、投与形態が限られてくると共に、投与を開始して
から効果が現れるまでに一時的にアゴニスト活性発現
し、血中性ステロイドホルモン濃度が上昇し、骨性疼痛
などの一過性憎悪が見られることがある。
【0004】一方、現代の社会においては、生活におい
てさまざまな精神的障害を引き起こし、また社会構造の
複雑化、老齢人口の増加などに伴い睡眠障害を訴える人
々が増えている。睡眠障害には、ストレスによる不眠、
特に老人によく見られるサーカディアンリズムの変調に
よる夜間の徘徊および昼間の活動力低下、海外旅行によ
る時差ボケ、三交替勤務による体調の変調などが含まれ
るが、これらの症状に対しては一般的に睡眠薬が投与さ
れている。このような睡眠薬としては、例えばベンゾジ
アゼピン系睡眠薬が汎用されているが、これらはいずれ
も1,4−ベンゾジアゼピン構造を有しており、この基
本構造が睡眠作用に必須であるとされている。
【0005】ベンゾアゼピン系の薬剤は比較的安全とさ
れているが、これらにも幾つかの問題点が見受けられ
る。すなわち、従来のベンゾジアゼピン系睡眠薬は、睡
眠の2つの基本的な状態であるレム(REM)睡眠とノンレ
ム(NREM)睡眠のうち、レム潜伏時間(睡眠開始と第1レ
ムエピソードの発生との間に経過した時間)を増加し、
かつレム睡眠時間を抑制する。また記憶の固定に関係す
るとされるレム睡眠を抑制した結果、前行性健忘を引き
起こす可能性が考えられる。したがって、このような睡
眠薬の投与は、特に老人性痴呆の患者のような記憶障害
を起こしやすい患者には適切でない。さらに従来のベン
ゾジアゼピン系薬剤は、薬剤投与中断時に反跳性不眠を
生ずることも知られており、実用的に必ずしも満足でき
るものではない。
【0006】特開昭54−135788には、式
【化26】 〔式中、XはH、ハロゲン、低級アルキルまたは低級ア
ルコキシ、nは1または2、R1およびR2は同一または
異なってHまたは低級アルキルを示し、点線で示される
2つの結合は、その一方が二重結合であるが、R2が低
級アルキルの場合は二重結合を形成していない窒素原子
に結合しており、XおよびR1がHでnが1の場合R2
低級アルキルである〕で表される化合物が抗不安作用、
鎮痛作用を有する化合物として記載されている。また、
WO94/17075には、ジアゼピン構造を有する特
定の化合物が抗ウイルス剤として記載されている。この
ような背景から、優れたGnRH受容体拮抗作用あるい
は睡眠障害改善作用を有することが期待され、しかも上
記の副作用がない治療剤を目指し合成研究が盛んに行わ
れている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、医薬品
として十分満足のできる優れたGnRH受容体拮抗作用
あるいは睡眠障害改善作用を有する化合物は未だ見出さ
れていない。そこで、前記の化合物とは化学構造が異な
り、優れたGnRH受容体拮抗作用あるいは睡眠障害改
善作用を有する化合物の開発が待ち望まれている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、基本骨格
として、1,5−ベンゾジアゼピンを有し、その1位に
芳香族基を含む置換基を有することに化学構造上の特徴
を有する一般式
【化27】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環;
Arは置換基を有していてもよい芳香族基;R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素;Xはメチレン基またはカルボニル基;
【化28】 置換基を有していてもよい複素環基または−Z−(C
2)−W(Zはメチレン基またはカルボニル基、Wは置
換されていてもよいアミノ基、mは0ないし5の整数を
示す)を示す。〕で表される化合物またはその塩を初め
て合成すると共に、この化合物に優れたGnRH受容体
拮抗作用あるいは睡眠障害改善作用があり、かつ低毒性
であり、臨床において有用であることを見出し、これら
の知見に基づき本発明を完成した。すなわち、本発明
は、
【0008】(1)化合物(I)またはその塩、 (2)A環として表される置換基を有していてもよいベ
ンゼン環がアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、
ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6アル
キル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6
ルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプト
基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる1な
いし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環である
前記(1)記載の化合物、 (3)Arとして表される置換基を有していてもよい芳
香族基がアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ
−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、
スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル
基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプト基、
1-6アルキルメルカプト基、フェニル基およびオキソ
基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよ
い(i)C6-14アリール基または(ii)炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4
個のヘテロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基あ
るいはベンゼン環との2または3環性縮合環基である前
記(1)記載の化合物、 (4)R1、R2およびR3として表される置換基を有し
ていてもよい炭化水素基が(a)アミノ基、(b)モノ−C
1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ
基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)
シアノ基、(h)ヒドロキシル基、(i)C1-6アルキル基、
(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6
アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メ
ルカプト基、(o)C1-6アルキルメルカプト基、(p)C
6-14アリール基および(q)炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
ロ原子を含む5または6員の複素環基あるいはベンゼン
環との2または3環性縮合環基から選ばれる1ないし5
個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル、C2-6
ルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C
6-14アリールまたはC7-16アラルキル基である前記
(1)記載の化合物、 (5)R1、R2、R3およびR4として表される置換基を
有していてもよい複素環基がアミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシ
基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基か
ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよい炭
素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の
複素環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環
基である前記(1)記載の化合物、
【0009】(6)R1、R2およびR3として表される
アシル基がC1-6アルキル−カルボニル基、C6-14アリ
ール−カルボニル基、C7-16アラルキル−カルボニル
基、C1-3アルキルスルホニル基またはC6-14アリール
スルホニル基である前記(1)記載の化合物、 (7)非芳香性環状炭化水素が5ないし8員の非芳香性
環状炭化水素である前記(1)記載の化合物、 (8)R4で表されるアシル基または置換基を有してい
てもよい炭化水素基が(1)C1-6アルキル−カルボニル
基、C6-14アリール−カルボニル基、C7-16アラルキル
−カルボニル基、C1-3アルキルスルホニル基またはC
6-14アリールスルホニル基、(2)(a)アミノ基、(b)モノ
−C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、
(g)シアノ基、(h)ヒドロキシル基、(i)C1-6アルキル
基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)C
1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)
メルカプト基、(o)C1-6アルキルメルカプト基、(p)C
6-14アリール基、(q)炭素原子以外に窒素原子、酸素原
子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原
子を含む5または6員の複素環基あるいはベンゼン環と
の2または3環性縮合環基および(r)C1-6アシルオキシ
基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよ
いC1-6アルキル、C2-6アルケニル、C2-6アルキニ
ル、C3-6シクロアルキル、C6-14アリールまたはC
7-16アラルキル基、または(3)−Z−(CH2)m−W(Z
はメチレン基またはカルボニル基、Wは置換されていて
もよいアミノ基、mは0ないし5の整数を示す)である
前記(1)記載の化合物、 (9)Wとして表される置換されていてもよいアミノ基
が(i)
【化29】 (R5およびR6はそれぞれ(a)水素原子、(b)置換基を有
していてもよい炭化水素基または(c)置換基を有してい
てもよい5または6員の複素環基あるいはベンゼン環と
の2または3環性縮合環基を示し、(b)および(c)の基は
カルボニル基またはスルホニル基を介して結合していて
もよい)、(ii)
【化30】 (iii)
【化31】 (D環は置換基を有していてもよい5または6員の芳香
族複素環あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環
を示す)、または(iv)
【化32】 いC6-14アリール基または置換基を有していてもよいC
7-16アラルキル基を示す)である前記(8)記載の化合
物、
【0010】(10)A環が無置換のベンゼン環である
前記(1)記載の化合物、 (11)Arがアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
ルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6
アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプ
ト基、C1-6アルキルメルカプト基、フェニル基および
オキシ基から選ばれる1ないし5個の置換基を有してい
てもよいC6-14アリール基、かつnが1である前記
(1)記載の化合物、 (12)R1が(i)水素原子または(ii)アミノ基、モノ−
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロ
キシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシ
ル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基
から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよい
7-16アラルキル基である前記(1)記載の化合物、 (13)R1が水素原子である前記(1)記載の化合
物、 (14)R2が(i)水素原子または(ii)アミノ基、モノ−
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロ
キシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシ
ル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基
から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよい
7-16アラルキル基である前記(1)記載の化合物、 (15)R3が(1)水素原子、 (2)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキ
ルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基か
ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよいC
1-6アルキル基、 (3)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキ
ルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基か
ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよいC
2-6アルケニル基、 (4)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
を有していてもよいC6-14アリール基、 (5)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
を有していてもよいC7-16アラルキル基、または (6)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
を有していてもよい炭素原子以外に窒素原子、酸素原子
または硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子
を含む5または6員の複素環基あるいはベンゼン環との
2または3環性縮合環基である前記(1)記載の化合
物、 (16)R2とR3が一緒になって5ないし8員のシクロ
アルカンを形成している前記(1)記載の化合物、
【0011】(17)一般式
【化33】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
たはカルボニル基、nは0ないし3の整数を示す。〕で
表される化合物またはその塩、 (18)Arがアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
ルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6
アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプ
ト基、C1-6アルキルメルカプト基およびフェニル基か
ら選ばれる1ないし4個の置換基を有していてもよい5
または6員の芳香族複素環基である前記(17)記載の
化合物、 (19)一般式
【化34】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素、Xはメチレン基またはカルボニル基、Z
はメチレン基またはカルボニル基、Wは置換されていて
もよいアミノ基、mは0ないし5の整数、nは0ないし
3の整数を示す。〕である化合物またはその塩、 (20)A環がアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
ルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6
アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプ
ト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる1
ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環であ
る前記(19)記載の化合物、 (21)A環が無置換のベンゼン環である前記(19)
記載の化合物、 (22)Arがアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニト
ロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1- 6
ルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6
アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプ
ト基、C1-6アルキルメルカプト基、フェニル基および
オキソ基から選ばれる1ないし5個の置換基を有してい
てもよい(i)C6-14アリール基または(ii)炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1な
いし4個のヘテロ原子を含む5または6員の芳香族複素
環基である前記(19)記載の化合物、
【0012】(23)R1が(i)水素原子または(ii)アミ
ノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキ
ルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シア
ノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキ
シ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、C1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキル
メルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有し
ていてもよいC7-16アラルキル基;R2が(i)水素原子ま
たは(ii)アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ
−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、
スルホ基、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキル
基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコ
キシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプト基お
よびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる1ないし
5個の置換基を有していてもよいC7-16アラルキル基;
3が(1)水素原子、(2)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6
ルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)
ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ
基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6
アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6アルコキ
シ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト
基、(o)C1-6アルキルメルカプト基、(p)C6-14アリー
ル基および(q)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子およ
び硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含
む5または6員の複素環基あるいはベンゼン環との2ま
たは3環性縮合環基から選ばれる1ないし5個の置換基
を有していてもよいC1-6アルキル基、(3)(a)アミノ
基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6
ルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)
スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6
ルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル
基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシ
ル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキルメル
カプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原子以外
に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1な
いし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素環基あ
るいはベンゼン環との2または3環性縮合環基から選ば
れる1ないし5個の置換基を有していてもよいC2-6
ルケニル基、(4)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキル
アミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲ
ン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)
ヒドロキシ基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキ
シ基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カル
ボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および
(o)C1-6アルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5
個の置換基を有していてもよいC6-14アリール基、また
は(5)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
を有していてもよいC7-16アラルキル基である前記(1
9)記載の化合物、 (24)R2とR3が一緒になって5ないし8員のシクロ
アルカンを形成している前記(19)記載の化合物、 (25)R1が水素原子である前記(24)記載の化合
物、 (26)Xがカルボニル基である前記(25)記載の化
合物、 (27)Zがカルボニル基である前記(25)記載の化
合物、
【0013】(28)nが1である前記(25)記載の
化合物、 (29)R1が水素原子、R2およびR3が一緒になって
シクロペンタンを形成している前記(19)記載の化合
物、 (30)Wが(i)
【化35】 (R5aおよびR6aはそれぞれ(1)水素原子または(2)ア
ミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アル
キルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シ
アノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アル
コキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキル
メルカプト基およびC1-6アシルオキシ基から選ばれる
1ないし5個の置換基を有していてもよい(a)C1-6アル
キル、(b)フェニルまたは(c)炭素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘ
テロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基あるいは
ベンゼン環との2または3環性縮合環基を示し、(a)、
(b)および(c)の基はカルボニル基を介して結合していて
もよい)、(ii)
【化36】 (Ba環は5または6員の非芳香性複素環あるいは6員
の環状炭化水素または複素環基との2または3環性縮合
環を示し、Ba環はアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミ
ノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C
1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカ
プト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる
1ないし3個の置換基を有していてもよい、Q1aおよび
2aはそれぞれ−CO−または−C(OH)−を示す)、
(iii)
【化37】 (D環は炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5
または6員の芳香族複素環あるいはベンゼン環との2ま
たは3環性縮合環を示し、Da環はアミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキ
シル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシ
ル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基
から選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよい
を示す)、または(iv)
【化38】 1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロ
キシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カル
ボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5
シル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト
基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよ
いフェニルまたはベンジル基を示す)である前記(1
9)記載の化合物、 (31)Wが
【化39】 または二重結合を示す)である前記(19)記載の化合
物、 (32)6員の環状炭化水素がベンゼン環である前記
(31)記載の化合物、
【0014】(33)Wが−NH−CH2−R、−NH
−CO−R、
【化40】 (RおよびR0はそれぞれ(1)水素原子または(2)アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
アミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキ
シ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキルメル
カプト基およびC1-6アシルオキシ基から選ばれる1な
いし5個の置換基を有していてもよい(a)C1-6アルキ
ル、(b)フェニルまたは(c)炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
ロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基を示す)で
ある前記(19)記載の化合物、 (34)一般式
【化41】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩と一般式
【化42】 〔式中、Halはハロゲン原子、その他の記号は前記
(1)記載と同意義を示す。〕で表される化合物または
その塩とを反応させることを特徴とする前記(1)記載
の化合物の製造法、 (35)一般式
【化43】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩と一般式
【化44】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩とを反応させることを特徴と
する、一般式
【化45】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩の製造法、 (36)一般式
【化46】 〔式中の記号は前記(1)記載と同意義を示す。〕で表
される化合物またはその塩と一般式
【化47】 〔式中、Halはハロゲン原子、その他の記号は前記
(1)記載と同意義を示す。〕で表される化合物または
その塩とを反応させることを特徴とする前記(1)記載
の化合物の製造法、
【0015】(37)一般式
【化48】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
たはカルボニル基、
【化49】 で表される化合物またはその塩を含有することを特徴と
する性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体拮抗剤、 (38)性ホルモン依存性疾病予防・治療剤に用いられ
る前記(37)記載の拮抗剤、
【0016】(39)性ホルモン依存性疾病が腫瘍であ
る前記(37)記載の拮抗剤、 (40)妊娠調節剤である前記(37)記載の拮抗剤、 (41)月経調節剤である前記(37)記載の拮抗剤、
および (42)一般式
【化50】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
たはカルボニル基、
【化51】 で表される化合物またはその塩を含有することを特徴と
する睡眠障害改善剤などに関する。
【0017】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよいベンゼン環」の「ベンゼン環」が有して
いてもよい置換基としては、例えばアミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基(例えば、メチルアミノ、エチル
アミノなど)、ジ−C1-6アルキルアミノ基(例えば、
ジメチルアミノ、ジエチルアミノなど)、ハロゲン原子
(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ
基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6アル
キル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピルなど)、C1-6アルコキシ基(例えば、メトキシ、
エトキシ、プロポキシ、イソプロポキシなど)、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基(例えば、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシ
カルボニル、イソプロポキシカルボニル、ブトキシカル
ボニルなど)、C1-5アシル基(例えば、ホルミル、ア
セチル、プロピオニルなど)、メルカプト基、C1-6
ルキルメルカプト基(例えば、メチルメルカプト、エチ
ルメルカプト、プロピルメルカプトなど)などが挙げら
れる。これらの置換基は、ベンゼン環上の置換可能な位
置に置換されていてもよく、その置換基の数は1ないし
3個である。ただし、その置換基数が2個以上の場合は
同一または異なっていてもよい。
【0018】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよい芳香族基」の「芳香族基」とは、例えば
芳香族炭化水素基、芳香族複素環基などを示す。該「芳
香族炭化水素基」としては、例えば炭素数6ないし18
の単環式あるいは縮合多環式芳香族炭化水素を表し、具
体的にはフェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、イン
デニル、アンスリルなどのC6-14アリール基などが用い
られ、特にフェニル基、1−ナフチル基、2−ナフチル
基などが好ましい。
【0019】該「芳香族複素環基」としては、例えば炭
素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1種または2種、好ましくは1個ないし4個のヘ
テロ原子を含む5または6員の単環式芳香族複素環基を
示し、この基はさらにベンゼン環、ピリジン環などの芳
香環と縮合して2または3環性縮合環基を形成している
ものも用いられる。具体的には、5または6員の単環式
芳香族複素環基(例えば、2−または3−チエニル、2
−または3−フリル、2−または3−ピロリル、2−、
4−または5−イミダゾリル、4−または5−ピラゾリ
ル、3−、4−または5−イソチアゾリル、3−、4−
または5−イソオキサゾリル、2−、3−または4−ピ
リジル、2−、4−または5−ピリミジニル、3−また
は4−ピリダジニル、ピラジニルなど)やこれとベンゼ
ン環との2または3環性縮合環基(例えば、ベンゾフリ
ル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイ
ミダゾリル、1−インドリル、2−または3−キノリ
ル、1−または3−イソキノリルなど)などが挙げられ
る。さらに好ましくは、炭素原子以外に窒素原子、酸素
原子および硫黄原子から選ばれる1ないし3個のヘテロ
原子を含む5または6員の単環式芳香族複素環基(例え
ば、2−または3−チエニル、2−または3−フリル、
2−、4−または5−イミダゾリル、2−、3−または
4−ピリジルなど)またはこれに1個のベンゼン環が縮
合した2環性縮合環基(例えば、1−インドリルなど)
などが用いられる。
【0020】該「芳香族基」が有していてもよい置換基
としては、例えば前記「置換基を有していてもよいベン
ゼン環」が有していてもよい置換基と同様のものなどが
用いられ、これらに加えてさらにフェニル基、オキソ基
なども用いられる。これらの置換基は、芳香族基上の置
換可能な位置に置換されていてもよく、その置換基の数
は1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。ただ
し、その置換基数が2個以上の場合は同一または異なっ
ていてもよい。本明細書中で用いられる用語「炭素原子
以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる
1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素環
基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基」と
は、5または6員の単環式芳香族複素環基(例えば、2
−または3−チエニル、2−または3−フリル、2−ま
たは3−ピロリル、2−、4−または5−イミダゾリ
ル、4−または5−ピラゾリル、3−、4−または5−
イソチアゾリル、3−、4−または5−イソオキサゾリ
ル、2−、3−または4−ピリジル、2−、4−または
5−ピリミジニル、3−または4−ピリダジニル、ピラ
ジニルなど)やこれとベンゼン環との2または3環性縮
合環基(例えば、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベ
ンゾオキサゾリル、ベンゾイミダゾリル、1−インドリ
ル、2−または3−キノリル、2−または3−イソキノ
リルなど)などが挙げられる。
【0021】本明細書中で用いられる用語「置換基を有
していてもよい炭化水素基」の「炭化水素基」とは、例
えば以下で示される(1)または(2)で挙げられる基
などを表わす。 (1)脂肪族炭化水素基: a) C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシルなど)、 b) C2-6アルケニル基(例えば、ビニル、アリル、イソ
プロペニル、ブテニル、イソブテニル、sec−ブテニル
など)、 c) C2-6アルキニル基(例えば、プロパルギル、エチニ
ル、ブチニル、1−ヘキシルなど)、
【0022】(2)環状炭化水素: a) C3-6シクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、
シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルな
ど)、またシクロヘキシルは、ベンゼン環と縮合してい
てもよい、 b) C6-14アリール基(例えば、フェニル、トリル、キ
シリル、1−ナフチル、2−ナフチル、ビフェニル、2
−インデニル、2−アンスリルなど)、特に、フェニル
基、 c) C7-16アラルキル基(例えば、ベンジル、フェネチ
ル、ジフェニルメチル、トリフェニルメチル、1−ナフ
チルメチル、2−ナフチルメチル、2−ジフェニルエチ
ル、3−フェニルプロピル、4−フェニルブチル、5−
フェニルペンチルなど)、特にベンジル基。
【0023】該「炭化水素基」が有していてもよい置換
基としては、前記「置換基を有していてもよいベンゼン
環」が有していてもよい置換基と同様のものが用いら
れ、これらに加えてさらに(i)C6-14アリール基(例え
ば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)、(i
i)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6
員の複素環基あるいはこれとベンゼン環との2または3
環性縮合環基、(iii)C1-6アシルオキシ基(例えば、ホ
ルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニルオキシなど)
なども用いられる。これらの置換基は、炭化水素基上の
置換可能な位置に置換されていてもよく、その置換基の
数は1ないし5個、好ましくは1ないし3個である。た
だし、その置換基数が2個以上の場合は同一または異な
っていてもよい。また、「置換基を有していてもよい炭
化水素基」として、例えば−(CH2)m+1−W(Wは置換
されていてもよいアミノ基、mは0ないし5の整数)で
ある場合も好ましい。Wで表される用語「置換基を有し
ていてもよいアミノ基」は、以下に示す。本明細書中で
用いられる用語「置換基を有していてもよい複素環基」
の「複素環基」とは、例えば、炭素原子以外に窒素原
子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個
のヘテロ原子を含む5または6員の複素環基あるいはこ
れとベンゼン環との2または3環性縮合環を示す。具体
的には、例えば該「芳香族複素環基」と同様のものが用
いられ、これらに加えてさらに2−ピロリジニル、ピロ
リニル、2−イミダゾリジニル、2−ピラゾリジニル、
1−ピペラジニルなどの非芳香族複素環基なども含まれ
る。該「複素環基」が有していてもよい置換基として
は、前記「置換基を有していてもよいベンゼン環」が有
していてもよい置換基と同様のものなどが用いられる。
これらの置換基は、複素環基上の置換可能な位置に置換
されていてもよく、その置換基の数は1ないし5個、好
ましくは1ないし3個である。ただし、その置換基数が
2個以上の場合は同一または異なっていてもよい。
【0024】本明細書中で用いられる用語「アシル基」
とは、例えばカルボン酸から誘導される基であるカルボ
ン酸アシル基、スルホン酸から誘導される基であるスル
ホン酸アシル基などを示し、具体的にはC1-6アルキル
−カルボニル基(例えば、アセチルなど)、C6-14アリ
ール−カルボニル基(例えば、ベンゾイルなど)、C
1-3アルキルスルホニル基(例えば、メチルスルホニル
など)、C6-14アリールスルホニル基(例えば、フェニ
ルスルホニルなど)などが挙げられる。該「アシル基」
が有していてもよい置換基としては、例えば前記「置換
基を有していてもよいベンゼン環」が有していてもよい
置換基と同様のものなどが用いられる。これらの置換基
は、アシル基上の置換可能な位置に置換されていてもよ
く、その置換基の数は1ないし5個、好ましくは1ない
し3個である。ただし、その置換基数が2個以上の場合
は同一または異なっていてもよい。また、「アシル基」
として、例えば−CO−(CH2)m−W(Wは置換されて
いてもよいアミノ基、mは0ないし5の整数)である場
合も好ましい。Wで表される「置換されていてもよいア
ミノ基」は、以下に示す。
【0025】本明細書中で用いられる用語「非芳香性環
状炭化水素」とは、例えば5ないし8員の非芳香性環状
炭化水素などを示し、具体的にはC5-8シクロアルカン
(例えば、シクロペンタン、シクロヘキサン、シクロヘ
プタンなど)などが挙げられる。
【0026】本明細書中で用いられる用語「置換されて
いてもよいアミノ基」とは、例えば(i)
【化52】 (R5およびR6はそれぞれ(a)水素原子、(b)置換基を有
していてもよい炭化水素基または(c)置換基を有してい
てもよい5または6員の複素環基あるいはこれとベンゼ
ン環との2または3環性縮合環基、(b)および(c)の基は
カルボニル基またはスルホニル基を介して結合していて
もよい)、(ii)
【化53】 (iii)
【化54】 (D環は置換基を有していてもよい5または6員の芳香
族複素環あるいはこれとベンゼン環との2または3環性
縮合環を示す)、または(iv)
【化55】 いC6-14アリール基または置換基を有していてもよいC
7-16アラルキル基を示す)などが用いられる。
【0027】該「置換されていてもよいアミノ基」に関
する記述で用いられている用語を以下で説明する。該
「置換基を有していてもよい炭化水素基」とは、例えば
前記「置換基を有していてもよい炭化水素基」と同様の
ものが用いられ、さらにその炭化水素基はカルボニル基
を介して結合していてもよい。
【0028】該「置換基を有していてもよい5または6
員の複素環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮
合環基」の「5または6員の複素環基あるいはベンゼン
環との2または3環性縮合環基」とは、例えば前記「炭
素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の
複素環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環
基」と同様のものが用いられる。これらが有していても
よい置換基としては、前記「置換基を有していてもよい
ベンゼン環」が有していてもよい置換基と同様のものお
よび数が用いられる。そして、これらはカルボニル基ま
たはスルホニル基を介して結合していてもよい。該「置
換基を有していてもよい5または6員の非芳香性複素環
基」の「5または6員の非芳香性複素環基」とは、例え
【化56】 (Q1およびQ2はそれぞれ前記と同意義を示す)などを
示す。該「5または6員の非芳香性複素環基」は、1ま
たは2個の「置換基を有していてもよい炭化水素基」を
有していてもよい。該「置換基を有していてもよい炭化
水素基」は、例えば前記のものと同様のものなどが用い
られる。該「置換基を有していてもよい5または6員の
環状炭化水素」の「5または6員の環状炭化水素」と
は、例えばベンゼン、シクロヘキセン、シクロヘキサン
などを示す。該「5または6員の環状炭化水素」が有し
ていてもよい置換基としては、前記「置換基を有してい
てもよいベンゼン環」が有していてもよい置換基と同様
のものなどが用いられる。該「置換基を有していてもよ
い5または6員の複素環基」の「5または6員の複素環
基」とは、例えば、炭素原子以外に窒素原子、酸素原子
および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子
を含む5または6員の複素環基あるいはこれとベンゼン
環との2または3環性縮合環を示す。具体的には、例え
ば該「芳香族複素環基」と同様のものが用いられ、これ
らに加えてさらに2−ピロリジニル、ピロリニル、2−
イミダゾリジニル、2−ピラゾリジニル、1−ピペラジ
ニルなどの非芳香族複素環基なども含まれる。特に、ピ
リジン環が好ましい。
【0029】該「置換基を有していてもよいC6-14アリ
ール基」の「C6-14アリール基」とは、例えばフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチルなどを示し、これらが
有していてもよい置換基としては、前記「置換基を有し
ていてもよいベンゼン環」が有していてもよい置換基と
同様のものおよび数が用いられる。該「置換基を有して
いてもよいC7-16アラルキル基」の「C7-16アラルキル
基」とは、例えばベンジル、フェネチルなどを示し、こ
れらが有していてもよい置換基としては、前記「置換基
を有していてもよいベンゼン環」が有していてもよい置
換基と同様のものおよび数が用いられる。以下におい
て、前記で用いられた用語と同様の用語を用いていると
きは、特に記載のないものは前記で用いられている用語
と同意義を示す。
【0030】前記式中、A環は置換基を有していてもよ
いベンゼン環を示す。A環は無置換のベンゼン環が好ま
しい。前記式中、Arは置換基を有していてもよい芳香
族基を示す。Arは、例えばアミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル
基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
基、メルカプト基、C1-6アルキルメルカプト基、フェ
ニル基およびオキソ基から選ばれる1ないし5個の置換
基を有していてもよいC6-14アリール基(例えば、フェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチルなど)などが好まし
い。前記式中、nは0ないし3を示し、1のときが好ま
しい。
【0031】前記式中、R1、R2およびR3はそれぞれ
水素原子、アシル基、置換基を有していてもよい炭化水
素基または置換基を有していてもよい複素環基、あるい
はR2とR3が一緒になって非芳香性環状炭化水素を示
す。R1は、例えば(i)水素原子または(ii)アミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒ
ドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カ
ルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5
アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプ
ト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していても
よいC7-16アラルキル基(例えば、ベンジルなど)など
のときが好ましく、特に水素原子のときが好ましい。R
2は、(i)水素原子または(ii)アミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシ
基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基か
ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよいC
7-16アラルキル基(例えば、ベンジルなど)などのとき
が好ましい。
【0033】R3は、例えば(1)水素原子、 (2)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキ
ルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
環基あるいはこれとベンゼン環との2または3環性縮合
環基から選ばれる1ないし5個(好ましくは1ないし3
個)の置換基を有していてもよいC1-6アルキル基(例
えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピルな
ど)、 (3)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキ
ルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
環基あるいはこれとベンゼン環との2または3環性縮合
環基から選ばれる1ないし5個(好ましくは、1ないし
3個)の置換基を有していてもよいC2-6アルケニル基
(例えば、ビニルなど)、 (4)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個(好まし
くは、1ないし3個)の置換基を有していてもよいC
6-14アリール基(例えば、フェニルなど)、 (5)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個(好まし
くは、1ないし3個)の置換基を有していてもよいC
7-16アラルキル基(例えば、ベンジルなど)、または (6)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個(例え
ば、1ないし3個)の置換基を有していてもよい炭素原
子以外に窒素原子、酸素原子または硫黄原子から選ばれ
る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
環基あるいはこれとベンゼン環との2または3環性縮合
環基(例えば、2−または3−チエニル、2−または3
−フリル、2−、4−または5−イミダゾリル、2−、
3−または4−ピリジル、1−インドリルなど)などの
ときが好ましい。R2とR3が一緒になって5ないし8員
のシクロアルカン(例えば、シクロペンタンなど)など
を形成するときが好ましい。
【0034】R1が水素原子、R2およびR3が一緒にな
ってシクロペンタンを形成しているときも好ましい。前
記式中、Xはメチレン基またはカルボニル基を示す。
【化57】
【化58】 前記式中、R4は、例えば−Z−(CH2)m−W(Zはメ
チレン基またはカルボニル基、Wは置換されていてもよ
いアミノ基、mは0ないし5の整数を示す)などのとき
が好ましい。mは1ないし5のときが好ましい。Wは、
例えば(1)
【化59】 (R5aおよびR6aはそれぞれ(i)水素原子または(ii)ア
ミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アル
キルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シ
アノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アル
コキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキル
メルカプト基およびC1-6アシルオキシ基から選ばれる
1ないし5個の置換基を有していてもよい(a)C1-6アル
キル、(b)フェニルまたは(c)炭素原子以外に窒素原子、
酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘ
テロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基あるいは
これとベンゼン環との2または3環性縮合環基を示し、
(a)、(b)および(c)の基はカルボニル基を介して結合し
ていてもよい)、(2)
【化60】 (B環は5または6員の非芳香性複素環あるいはこれ
と6員の環状炭化水素または複素環との2または3環性
縮合環、Ba環は、アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミ
ノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C
1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカ
プト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる
1ないし3個の置換基を有していてもよい、Q1aおよび
2aはそれぞれ−CO−または−C(OH)−を示す)、
(3)
【化61】 (Da環は炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5
または6員の芳香族複素環あるいはこれとベンゼン環と
の2または3環性縮合環を示し、Da環はアミノ基、モ
ノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒ
ドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C
1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカ
プト基から選ばれる1ないし3個の置換基を有していて
もよいを示す)、(4)
【化62】 1−6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ
基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒ
ドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C
1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカ
プト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していて
もよいフェニルまたはベンジル基を示す)などのときが
好ましく、特に例えば
【化63】 またWは、例えば−NH−CH2−R、−NH−CO−
R、
【化64】 (RおよびR0はそれぞれ(i)水素原子または(ii)アミノ
基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
アミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ
基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキ
シ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキルメル
カプト基およびC1-6アシルオキシ基から選ばれる1な
いし5個の置換基を有していてもよい(a)C1-6アルキ
ル、(b)フェニルまたは(c)炭素原子以外に窒素原子、酸
素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
ロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基を示す)な
どのときも好ましい。
【0035】本発明中の化合物で好ましいものとして
は、例えば以下の(A)、(B)、(C)で表される化
合物などが挙げられる。 (A)一般式
【化65】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環;
Arは置換基を有していてもよい芳香族基;Xはメチレ
ン基またはカルボニル基;
【化66】 nは0ないし3の整数を示す。〕で表される化合物また
はその塩。A環はアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミ
ノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニ
トロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C
1-6アルコキシ−カルボニル基、C1- 5アシル基、メルカ
プト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる
1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環な
どが好ましい。nは1のときが好ましい。
【0036】(B)一般式
【化67】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環;
Arは置換基を有していてもよい芳香族基;R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素を形成していてもよく;Xはメチレン基ま
たはカルボニル基;Zはメチレン基またはカルボニル
基;Wは置換されていてもよいアミノ基;mは0ないし
5の整数;nは1ないし3の整数を示す。〕で表される
化合物またはその塩。A環はアミノ基、モノ−C1-6
ルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル
基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシ
ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基か
ら選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいベ
ンゼン環などが好ましい。Arはアミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキ
シル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボ
キシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシ
ル基、メルカプト基、C1-6アルキルメルカプト基、フ
ェニル基およびオキソ基から選ばれる1ないし5個の置
換基を有していてもよい(i)C6-14アリール基または(i
i)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子か
ら選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6
員の芳香族複素環基などが好ましい。R1は(i)水素原子
または(ii)アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、
ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ
基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキ
ル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6アル
コキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプト基
およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる1ない
し5個の置換基を有していてもよいC7-16アラルキル
基;R2が(i)水素原子または(ii)アミノ基、モノ−C
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハ
ロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキ
シ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキ
シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基か
ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよいC
7-16アラルキル基;R3が(1)水素原子、(2)(a)アミノ
基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6
ルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)
スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6
ルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル
基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシ
ル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキルメルカプト
基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原子以外に窒素
原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4
個のヘテロ原子を含む5または6員の複素環基あるいは
これとベンゼン環との2または3環性縮合環基から選ば
れる1ないし5個の置換基を有していてもよいC1-6
ルキル基、(3)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルア
ミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン
原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒ
ドロキシ基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ
基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボ
ニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C
1-6アルキルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および
(q)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または
6員の複素環基あるいはこれとベンゼン環との2または
3環性縮合環基から選ばれる1ないし5個の置換基を有
していてもよいC2-6アルケニル基、(4)(a)アミノ基、
(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキ
ルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スル
ホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6アルキ
ル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)
1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、
(n)メルカプト基および(o)C1-6アルキルメルカプト基
から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよい
6-14アリール基、または(5)(a)アミノ基、(b)モノ−
1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ
基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)
シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6アルキル基、(j)
1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6アル
コキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカ
プト基および(o)C1-6アルキルメルカプト基から選ばれ
る1ないし5個の置換基を有していてもよいC7-16アラ
ルキル基などが好ましく、R2とR3が一緒になって5な
いし8員のシクロアルカンを形成するときも好ましい。
Xはカルボニル基が好ましい。Zはカルボニル基が好ま
しい。nは1のときが好ましい。 (C)一般式
【化68】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環;
Arは置換基を有していてもよい芳香族基;R1、R2
よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
環状炭化水素を形成していてもよく;Xはメチレン基ま
たはカルボニル基;nは0ないし3の整数を示す。〕で
表される化合物またはその塩。Arはアミノ基、モノ−
1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、
ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロ
キシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カル
ボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5
シル基、メルカプト基、C1-6アルキルメルカプト基、
フェニル基およびオキソ基から選ばれる1ないし5個の
置換基を有していてもよい(i)C6-14アリール基または
(ii)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または
6員の芳香族複素環基などが好ましい。特にアミノ基、
モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
ノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、
ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ
基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキルメル
カプト基およびフェニル基から選ばれる1ないし4個の
置換基を有していてもよいピリジン環が好ましい。R1
が水素原子、R2とR3が一緒になってシクロペンタンを
形成するときが好ましい。nは1のときが好ましい。
【0037】さらに好ましい化合物の例としては、例え
ば(1) 9−(4−クロロベンジル)−2,3,9,
10a−テトラヒドロベンゾ〔b〕シクロペンタ〔e〕
〔1,4〕ジアゼピン−10(1H)−オン、(2)
9−(2−フルオロベンジル)−2,3,9,10a−
テトラヒドロベンゾ〔b〕シクロペンタ〔e〕〔1,
4〕ジアゼピン−10(1H)−オン、(3) 9−
(4−ピリジルメチル)−2,3,9,10a−テトラ
ヒドロベンゾ〔b〕シクロペンタ〔e〕〔1,4〕ジア
ゼピン−10(1H)−オン、(4) 9−(4−アミ
ノベンジル)−2,3,9,10a−テトラヒドロベン
ゾ〔b〕シクロペンタ〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−1
0(1H)−オン、(5) 9,10a−ジベンジル−
2,3,3a,4,9,10a−ヘキサヒドロベンゾ
〔b〕シクロペンタ〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−10
(1H)−オン、(6) (3aR*,10aR*)−9
−ベンジル−4−メチル−1,2,3,3a,4,9,
10,10a−オクタヒドロベンゾ〔b〕シクロペンタ
〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−10(1H)−オン、
【0038】(7) (3aR*,10aS*)−9−ベ
ンジル−4−メチル−2,3,3a,4,9,10a−
ヘキサヒドロベンゾ〔b〕シクロペンタ〔e〕〔1,
4〕ジアゼピン−10(1H)−オン、(8) (3a
R*,10aS*)−4−アセチル−9−ベンジル−2,
3,3a,4,9,10a−ヘキサヒドロベンゾ〔b〕
シクロペンタ〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−10(1
H)−オン、(9) (3aR*,10aS*)−9−
(2,4−ジクロロベンジル)−2,3,3a,4,
9,10a−ヘキサヒドロベンゾ〔b〕シクロペンタ
〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−10(1H)−オン、
(10) (3aR*,10aS*)−9−(1−ナフチ
ルメチル)−4−(フタルイミドアセチル)−2,3,
3a,4,9,10a−ヘキサヒドロベンゾ〔b〕シク
ロペンタ〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−10(1H)−
オンおよび(11) (3aR*,10aS*)−9−
(2−ナフチルメチル)−4−(フタルイミドアセチ
ル)−2,3,3a,4,9,10a−ヘキサヒドロベ
ンゾ〔b〕シクロペンタ〔e〕〔1,4〕ジアゼピン−
10(1H)−オンなどが挙げられる。
【0039】また、以下の化合物は、本件目的化合物の
合成中間体などとしても汎用される。 (A)一般式
【化69】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕である化合物
またはその塩、 (B)一般式
【化70】 〔式中の各記号は前記と同意義を示す。〕である化合物
またはその塩。
【0039】本発明の化合物(I)の塩としては、例え
ば医学的に許容される酸付加塩などが好ましい。このよ
うな塩としては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化
水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩などの無機塩、例えば酢酸
塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、アスコルビン酸塩、マレ
イン酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、メタンスル
ホン酸塩、安息香酸塩などの有機酸塩が用いられる。さ
らに本発明に含まれる化合物は光学異性体が存在し、当
然それらの光学分割体である光学活性体も本発明に包含
される。光学活性体は自体公知の方法で製造することが
できる。具体的には光学活性な合成中間体を用いるか、
最終物のラセミ体の混合物を常法にしたがって光学分割
することによって得られる。
【0040】光学分割法としては、光学活性な酸と塩を
形成させ、これを分別再結晶法にて分離する方法。ラセ
ミ体またはその塩を光学活性体分離用カラム(キラルカ
ラム)、例えばENANIO−OVM(トーソー社製)
などを用いるクロマトグラフィーに処し、水、種々の緩
衝液(例、リン酸緩衝液)、アルコール系溶媒(例、メ
タノール、エタノールなど)、ニトリル系溶媒(例、ア
セトニトリル)、ヘキサン、エチルエーテルなどの有機
溶媒などを単独あるいは混合して展開させる方法、ラセ
ミ体の混合物を光学活性有機酸、例えばMTPA[α−
メトキシ−α−(トリフルオロメチル)フェニル酢酸]
やメントキシ酢酸などと、例えば酸クロリド法などの常
法によって縮合させてアミド体のジアステレオマーの混
合物とし、これを分別再結晶法あるいはシリカゲルクロ
マトグラフィーなどの分離精製手段を使って分離した
後、酸性加水分解あるいは塩基性加水分解により、製造
する方法などが挙げられる。
【0042】本発明の縮合複素環化合物(I)またはそ
の塩は、種々の方法によって製造することができるが、
例えば以下に記載される製造法などにより製造すること
ができる。本件目的化合物(I)は、遊離体の場合、常
法に従って塩にすることができ、また塩を形成している
場合は常法に従って遊離体にすることができる。かくし
て得られた化合物(I)またはその塩は、公知の手段、
例えば溶媒抽出、液性変換、転溶、晶出、再結晶、クロ
マトグラフィーなどによって単離精製することができ
る。化合物(I)またはその塩が光学活性体である場合
は、前記の光学分割手段によって分離することができ
る。
【0043】本発明の化合物(I)は、例えば、反応式
−1から4の方法により製造することができる。化合物
(Ia)から(Io)はすべて化合物(I)に包含される化
合物である。以下にその反応式を示す。 反応式−1
【化71】 反応式−2
【化72】 反応式−3
【化73】 反応式−4
【化74】 反応式−5
【化75】 本発明において化合物(Ia)は、文献[ジャーナル オ
ブ オーガニック ケミストリー ユー エス エス
アール (J.Org.Chem.USSR, 1978, 14, 286.)]又は文
献[ジャーナル オブ オーガニック ケミストリー
ユー エス エス アール (J.Org.Chem.USSR, 1973,
9, 2080.)]記載の化合物(II)あるいはその塩を化合
物(III)あるいはその塩と縮合させる方法により製造
する。化合物(II)あるいはその塩と化合物(III)あ
るいはその塩との縮合は、無溶媒あるいは不活性溶媒中
で行うことができる。かかる不活性溶媒としてはジクロ
ロエタン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水素類、
ヘキサン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類、トル
エン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、ジエチルエー
テル、ジイソプロピルエーテルなどのエーテル類、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド
類、またはこれらの混合物等が用いられる。溶媒の使用
量は、化合物(II)1グラムに対して通常0.2ないし
50ミリリットル、好ましくは5ないし20ミリリット
ルである。反応は、通常−20ないし200℃、好まし
くは0ないし150℃で行われる。反応時間は通常約5
分から72時間、好ましくは10分ないし10時間程度
である。
【0044】化合物(Ib)は化合物(Ia)をさらに化合
物(IV)と縮合させることにより製造され、その反応条
件などは化合物(II)から化合物(Ia)への変換のとき
と同様である。またR1とR2とが同じ場合には、2当量
以上、好ましくは2ないしは3当量の化合物(III)を
用いることにより化合物(Ib)を一挙に合成できる。X
部分がカルボニルである化合物(Ic)は化合物(Ia)あ
るいは化合物(Ib)を還元剤、例えば金属水素錯化合物
での還元あるいは接触還元により製造する。金属水素錯
化合物としては水素化シアノホウ素ナトリウム、水素化
ホウ素ナトリウムなどが用いられ、接触還元の触媒とし
ては酸化白金、パラジウム炭素等が用いられる。水素化
シアノホウ素ナトリウムや水素化ホウ素ナトリウムによ
る還元では、溶媒としてメタノール、エタノール等のア
ルコール類あるいはこれらアルコール類と他の不活性な
有機溶媒(例えば、ジエチルエーテル、テトラヒドロフ
ランなど)との混合物が用いられ、ペーハー(pH)を
制御するために塩酸などのプロトン酸が用いられる。還
元剤は通常1ないしは3当量、好ましくは1ないしは
1.5当量である。反応温度は−20ないしは60℃、
好ましくは0ないしは20℃である。接触還元に用いら
れる溶媒としてはメタノール、エタノール等のアルコー
ル類、酢酸等のカルボン酸類、ジエチルエーテル、テト
ラヒドロフラン等のエーテル類などが挙げられ、触媒の
量は通常、基質重量に対して5ないしは30%相当量が
用いられる。反応温度は0ないしは80℃で、好ましく
は20ないしは60℃である。またX部分のカルボニル
からメチレンへの還元には水素化リチウムアルミニウム
等が用いられ、その量は0.5ないしは3当量、好まし
くは0.8ないしは2当量である。溶媒として通常、ジ
エチルエーテル、テトラヒドロフラン等のエーテル類が
用いられ、反応温度は0ないしは100℃、好ましくは
20ないしは80℃である。
【0045】化合物(Id)は、Zがカルボニルの場合、
化合物(Ic)と化合物(V)あるいはその塩とを、所望
により塩基の存在下、縮合させる方法により、Zがメチ
レンの場合、化合物(Ic)あるいはその塩を化合物(V
I)と、還元剤の存在下、縮合させる方法により製造す
る。化合物(Ic)と化合物(V)あるいはその塩との縮
合は、無溶媒あるいは不活性溶媒中で行うことができ
る。かかる不活性溶媒としてはジクロロエタン、クロロ
ホルムなどのハロゲン化炭化水素類、ヘキサン、シクロ
ヘキサン等の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレンな
どの芳香族炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロ
ピルエーテルなどのエーテル類、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルアセトアミドなどのアミド類、またはこれ
らの混合物などが用いられる。溶媒の使用量は、化合物
(Ic)1グラムに対して通常0.2ないし50ミリリッ
トル、好ましくは5ないし20ミリリットルである。反
応は、通常−5ないし200℃、好ましくは5ないし1
50℃で行われる。反応時間は通常約5分から72時
間、好ましくは10分ないし10時間程度である。化合
物(Ic)と化合物(VI)との縮合は、反応に不活性な溶
媒、例えば酢酸中において、プロトン酸、例えば塩酸の
存在下行い、得られた付加物をヒドリド型還元剤、好ま
しくは緩和な試薬、例えばナトリウムトリアセトキシボ
ロヒドリド[Na(OAc)3BH]で還元することに
より行う。温度範囲は特に限定するものではないが、一
般に約0ないし100℃が好ましい。反応時間は約5分
ないし10時間、好ましくは10分ないし3時間であ
る。
【0046】化合物(If)は、化合物(Id)の合成法に
従って合成した化合物(Ie)を例えばヒドラジンで処理
することにより製造する。ヒドラジンの量は1ないしは
5倍当量、好ましくは2ないしは3当量で、溶媒として
は、例えばメタノール、エタノール、プロパノールなど
のアルコール類が好ましい。反応温度は20℃ないしは
120℃で、40ないしは80℃が好ましい。化合物
(Ig)は化合物(If)をアルキル化、アシル化すること
により製造する。アルキル化はアルキルハライドを、所
望により塩基の存在下、無溶媒あるいは不活性溶媒中縮
合させるか、アルデヒドとの還元的アルキル化により製
造する。アルキルハライドを用いる場合の不活性溶媒と
しては化合物(II)と化合物(Ia)との縮合に用いられ
る溶媒と同様のものが用いられる。所望により用いられ
る塩基としては、例えばトリエチルアミン、水素化ナト
リウム、ナトリウムアルコキシド、水酸化ナトリウム、
炭酸カリウムなどが挙げられる。反応温度は約−20な
いし150℃、好ましくは0ないし100℃である。反
応時間は通常5分から24時間、好ましくは10分から
5時間である。アルデヒドとの還元的アルキル化には、
所望によりプロトン酸、例えば塩酸の存在下、還元剤と
して金属水素錯化合物、例えば水素化シアノホウ素ナト
リウム、ナトリウムトリアセトキシボロヒドリド〔Na
(OAc)3BH〕などが用いられる。溶媒としては、
メタノール、エタノールなどのアルコール類、酢酸など
のカルボン酸類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラ
ンなどのエーテル類などが用いられる。反応温度は特に
限定するものではないが、一般に約0ないし100℃が
好ましい。反応時間は約5分ないし10時間、好ましく
は10分ないし3時間である。アシル化はアシルハライ
ドあるいは酸無水物を用い、所望により塩基または酸の
存在下、無溶媒あるいは不活性溶媒中縮合させて製造す
る。この場合の不活性溶媒としては化合物(II)と化合
物(III)との縮合に用いられる溶媒と同様のものが用
いられる。所望により用いられる塩基としては、例えば
トリエチルアミン、ピリジンなどが、酸としては、メタ
ンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、カンファース
ルホン酸などが挙げられる。反応温度は約−20ないし
150℃、好ましくは0ないし100℃である。反応時
間は通常5分から24時間、好ましくは10分から5時
間である。
【0047】化合物(Ih)は化合物(VIII)と化合物
(III)との縮合によって製造できる。本縮合反応は化
合物(II)と化合物(III)との縮合反応と同様の条件
で行われる。化合物(VIII)は、化合物(VII)と、化
合物(V)あるいは化合物(VI)との縮合により合成さ
れ、その反応条件は化合物(Ic)から化合物(Id)に導
く場合と同様である。また化合物(VII)は化合物(I
I)から合成でき、その反応条件は化合物(III)から化
合物(Ic)を導く場合と同様である。化合物(Id)は化
合物(Ii)と化合物(X)との反応によっても合成され
る。化合物(Ii)と化合物(X)との縮合は、所望によ
り塩基の存在下、無溶媒あるいは不活性溶媒中で行うこ
とができる。塩基としてはトリエチルアミン、ナトリウ
ムアミド、水素化ナトリウム、ナトリウムアルコキシ
ド、リチウムジイソプロピルアミドなどが用いられ、不
活性溶媒としてはジクロロエタン、クロロホルムなどの
ハロゲン化炭化水素類、ヘキサン、シクロヘキサンなど
の脂肪族炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族
炭化水素類、ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテ
ルなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチル
アセトアミドなどのアミド類、メタノール、エタノール
などのアルコール類、またはこれらの混合物などが用い
られる。溶媒の使用量は、化合物(Ii)1グラムに対し
て通常0.2ないし50ミリリットル、好ましくは5な
いし20ミリリットルである。反応は、通常−5ないし
200℃、好ましくは5ないし150℃で行われる。反
応時間は通常約5分から72時間、好ましくは0.5な
いし10時間程度である。 化合物(Ii)は化合物(I
c)と化合物(IX)との縮合により合成される。反応条
件は、反応式-1 においてXがカルボニルである化合物
(Id)を化合物(Ic)から合成する場合と同様である。
化合物(Io)は化合物(In)の接触還元反応により製造
される。接触還元反応の触媒としては酸化白金、パラジ
ウム炭素、ラネーニッケルなどが用いられ、溶媒として
はメタノール、エタノールなどのアルコール類、酢酸な
どのカルボン酸類、テトラヒドロフランなどのエーテル
類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミドなど
のアミド類、またはこれらの混合物などが用いられる。
反応温度は0℃ないしは100℃、好ましくは10℃な
いしは60℃である。触媒の量は通常、基質重量の5な
いしは30%相当量が用いられる。
【0048】化合物(In)は化合物(Im)を還元するこ
とにより製造する。還元反応の反応条件は化合物(Ia)
から化合物(Ic)を導く場合と同様である。化合物(I
m)は化合物(Ik)((Ik)は(Ib)のR3がR'''CH2
の時に相当)と化合物(XI)との縮合により製造され
る。本反応には、塩基としてナトリウムアルコキシド、
水素化ナトリウム、リチウムジイソプロピルアミド、ナ
トリウムアミドなどが用いられる。溶媒としてはメタノ
ール、エタノールなどのアルコール類、テトラヒドロフ
ランなどのエーテル類、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルアセトアミドなどのアミド類、またはこれらの混合物
などが用いられる。反応温度は−78℃ないしは100
℃、好ましくは0℃ないしは60℃である。いずれの場
合にも、さらに所望により、脱保護反応、アシル化反
応、アルキル化反応、水素添加反応、酸化反応、還元反
応、炭素鎖延長反応、置換基交換反応を各々、単独ある
いはその二以上を組み合わせて行うことにより化合物
(I)を合成することができる。上記反応によって、目
的物が遊離の状態で得られる場合には、常法に従って塩
に変換してもよく、また塩として得られる場合には、常
法に従って遊離体または他の塩に変換することもでき
る。かくして得られる化合物(I)またはその塩は、公
知の手段例えば転溶、濃縮、溶媒抽出、分溜、結晶化、
再結晶、クロマトグラフィーなどにより反応溶液から単
離、精製することができる。なお、化合物(I)がジア
ステレオマー、コンフォーマーなどとして存在する場合
には、所望により、前記分離、精製手段によりそれぞれ
を単離することができる。 また、化合物(I)がラセ
ミ体である場合には、通常の光学分割手段によりd体、
l体に分離することができる。
【0049】また、前記本発明の各反応および原料化合
物合成の各反応において、原料化合物が置換基としてア
ミノ基、カルボキシル基、ヒドロキシル基を有する場
合、これらの基にペプチド化学などで一般的に用いられ
るような保護基が導入されていてもよく、反応後に必要
に応じて保護基を除去することにより目的化合物を得る
ことができる。アミノ基の保護基としては、例えばC
1-6アルキル−カルボニル基(例えば、ホルミル、アセ
チル、エチルカルボニルなど)、フェニルカルボニル
基、C1-6アルキルオキシカルボニル基(例えば、メト
キシカルボニル、エトキシカルボニルなど)、ベンゾイ
ル基、C7-10アラルキル−カルボニル基(例えば、ベン
ジルカルボニルなど)、トリチル基、フタロイル基、
N,N−ジメチルアミノメチレン基などが用いられる。
これらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例えば、
フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ニトロ基などで置
換されていてもよい。
【0050】カルボキシル基の保護基としては、例えば
1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n−プロ
ピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルなど)、フ
ェニル基、トリチル基、シリル基などが用いられる。こ
れらの基は、1ないし3個のハロゲン原子(例えば、フ
ッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルキル−カ
ルボニル基(例えば、ホルミル、アセチル、エチルカル
ボニル、ブチルカルボニルなど)、ニトロ基などで置換
されていてもよい。ヒドロキシル基の保護基としては、
例えばC1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、n
−プロピル、イソプロピル、ブチル、tert−ブチルな
ど)、フェニル基、C7-10アラルキル基(例えば、ベン
ジルなど)、C1-6アルキル−カルボニル基(例えば、
ホルミル、アセチル、エチルカルボニルなど)、ベンゾ
イル基、C7-10アラルキル−カルボニル基(例えば、ベ
ンジルカルボニルなど)、ピラニル基、フラニル基、シ
リル基などが用いられる。これらの基は、1ないし3個
のハロゲン原子(例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素
など)、C1-6アルキル基(例えば、メチル、エチル、
n−プロピルなど)、フェニル基、C7-10アラルキル基
(例えば、ベンジルなど)、ニトロ基などで置換されて
いてもよい。また、これらの保護基の除去方法として
は、それ自体公知またはそれに準じる方法が用いられる
が、例えば酸、塩基、還元、紫外光、ヒドラジン、フェ
ニルヒドラジン、N−メチルジチオカルバミン酸ナトリ
ウム、テトラブチルアンモニウムフルオリド、酢酸パラ
ジウムなどを使用する方法などが用いられる。
【0051】
【作用】本発明の化合物(I)またはその医薬的に許容
される塩は、人および哺乳動物(例えば、マウス、ラッ
ト、ウサギ、イヌ、ウシ、ブタなど)に対し、本件目的
化合物(I)またはその塩は、GnRH受容体拮抗作用
により、性腺刺激ホルモンの分泌を抑制し、血中性ステ
ロイドホルモン濃度を抑制することによって、排卵抑制
剤、排卵誘発剤、避妊薬、卵子の着床防止剤あるいはヒ
トの無月経症、前立腺癌、前立腺肥大症、子宮内膜症、
子宮筋腫、乳癌、ニキビ、早発思春期症、月経前症候
群、多嚢性卵巣病、アンドロゲン過剰症などの予防なら
びに治療に有用であり、動物の発情調節、成長促進、食
肉の肉質改善、魚類の産卵促進などとしても利用するこ
とができる。また、ステロイド性もしくは非ステロイド
性の抗アンドロゲン剤と併用することもできる。さら
に、本発明の化合物(I)またはその塩はストレスによ
る不眠、老人によく見られるサーカディアンリズムの変
調による夜間徘徊および昼間の活動力低下、海外旅行に
よる時差ボケ、三交替勤務による体調の変調などの治療
剤として、また麻酔前投与薬などとしても安全に用いる
ことができる。本発明の化合物(I)またはその塩は、
毒性が低く、副作用も少ない。本発明の化合物(I)ま
たはその塩は、そのままあるいは自体公知の方法にした
がって、医学的に許容される担体を混合した医薬組成
物、例えば錠剤(糖衣錠、フィルムコーティング錠を含
む)、散剤、顆粒剤、カプセル剤(ソフトカプセルを含
む)、液剤、注射剤、坐剤、徐放剤などとして、経口的
または非経口的に安全に投与することができ、その投与
量は、投与対象、投与ルート、疾患などによっても異な
るが、例えば、成人の前立腺肥大症の患者に経口的に投
与する場合、1回投与当たり、有効成分(化合物(I)
またはその塩)として、0.1ないし20mg/kg、好ま
しくは、0.2ないし10mg/kgを1日1ないし数回に
分けて投与するのがよい。
【0052】医薬的に許容される担体としては、製剤素
材として慣用の各種有機あるいは無機担体物質が用いら
れ、固形製剤における賦形剤、滑沢剤、結合剤、崩壊
剤;液状製剤における溶剤、溶解補助剤、懸濁化剤、等
張化剤、緩衝剤、無痛化剤などとして配合される。また
必要に応じて、防腐剤、抗酸化剤、着色剤、甘味剤など
の添加物を用いることもできる。賦形剤の好適な例とし
ては、例えば乳糖、白糖、D−マンニトール、デンプ
ン、結晶セルロース、軽質無水ケイ酸などが挙げられ
る。滑沢剤の好適な例としては、例えばステアリン酸マ
グネシウム、ステアリン酸カルシウム、タルク、コロイ
ドシリカなどが挙げられる。結合剤の好適な例として
は、例えば結晶セルロース、白糖、D−マンニトール、
デキストリン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロ
キシプロピルメチルセルロース、ポリビニルピロリドン
などが挙げられる。崩壊剤の好適な例としては、例えば
デンプン、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメ
チルセルロースカルシウム、クロスカルメロースナトリ
ウム、カルボキシメチルスターチナトリウムなどが挙げ
られる。溶剤の好適な例としては、例えば注射用水、ア
ルコール、プロピレングリコール、マルクゴール、ゴマ
油、トウモロコシ油などが挙げられる。溶解補助剤の好
適な例としては、例えばポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、D−マンニトール、安息香酸ベンジ
ル、エタノール、トリスアミノメタン、コレステロー
ル、トリエタノールアミン、炭酸ナトリウム、クエン酸
ナトリウムなどが挙げられる。懸濁化剤の好適な例とし
ては、例えばステアリルトリエタノールアミン、ラウリ
ル硫酸ナトリウム、ラウリルアミノプロピオン酸、レシ
チン、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、モ
ノステアリン酸グリセリン、などの界面活性剤;例えば
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、カルボ
キシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、
ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロースなどの親水性高分
子などが挙げられる。等張化剤の好適な例としては、例
えば塩化ナトリウム、グリセリン、D−マンニトールな
どが挙げられる。緩衝剤の好適な例としては、例えばリ
ン酸塩、酢酸塩、炭酸塩、クエン酸塩などの緩衝液など
が挙げられる。無痛化剤の好適な例としては、例えばベ
ンジルアルコールなどが挙げられる。防腐剤の好適な例
としては、例えばパラオキシ安息香酸エステル類、クロ
ロブタノール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコ
ール、デヒドロ酢酸、ソルビン酸などが挙げられる。抗
酸化剤の好適な例としては、例えば亜硫酸塩、アスコル
ビン酸などが挙げられる。
【0053】
【実施例】本発明は、さらに下記の参考例、実施例、実
験例によって詳しく説明されるが、これらの例は単なる
実施であって、本発明を限定するものではなく、また本
発明の範囲を逸脱しない範囲で変化させてもよい。以下
の参考例、実施例中の「室温」は、0ないし30℃を示
し、その他の定義は、次の意味を示す。 s : シングレット(singlet) d : ダブレット(doublet) t : トリプレット(triplet) q : カルテット(quartet) quint : クインテット(quintet) sext : セクステット(sextet) m : マルチプレット(multiplet) br : ブロード(broad) J : カップリング定数(coupling constant) Hz : ヘルツ(Herz) CDCl3 : 重クロロホルム THF : テトラヒドロフラン DMF : N,N−ジメチルホルムアミド DMSO : ジメチルスルホキシド1 H-NMR : プロトン核磁気共鳴
【0054】実施例1 9-ベンジル-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 窒素雰囲気下、2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (100.1 g,
0.50 mol) の N,N-ジメチルホルムアミド (750mL) 溶液
を 0 ℃ に冷却した。これに水素化ナトリウム (60% 流
動パラフィン分散物, 20.8 g, 0.52 mol) を加え、同温
で 15 分間、25 ℃ で 10 分間攪拌した。この溶液を 0
℃ に冷却し、ベンジルブロミド (94.0 g, 0.55 mol)
の N,N-ジメチルホルムアミド (50 mL) 溶液を 15 分間
かけて滴下、25 ℃ で 20 分間攪拌した。反応液を飽和
塩化アンモニウム水溶液 (1.5 L) に注ぎ、酢酸エチル
で抽出、有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄、硫酸ナトリウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。
エタノールから再結晶して目的物 81.3 g (収率56%) を
得た。分析用試料はエタノール−水から再結晶した。融
点 152-154 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.85-2.2 (3H, m), 2.6-2.9 (3H,
m), 3.0-3.1 (1H, m), 5.12 (2H, s), 7.05-7.35 (9H,
m)。
【0055】実施例2 9-(4-メトキシベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン4-
メトキシベンジルクロリドを用いて、実施例1と同様に
して合成した。収率 87%。融点 128-131 ℃ (エタノール−ジイソプロピルエ
ーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.85-2.15 (3H, m), 2.6-2.9 (3H,
m), 3.0-3.1 (1H, m), 3.76 (3H, s), 5.01 (1H, d, J
= 15.7 Hz), 5.10 (1H, d, J = 15.7 Hz), 6.79 (2H,
d, J = 8.8 Hz), 7.03 (2H, d, J = 8.8 Hz), 7.1-7.35
(4H, m)。
【0056】実施例3 4-(7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,9,10,10a-ヘキサヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチ
ル)安息香酸メチル 7-クロロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンと 4-(ブロモメチ
ル)安息香酸メチルを用いて、実施例1と同様にして合
成した。収率 52%。融点 136-138 ℃ (酢酸エチル−ヘ
キサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.9-2.1 (3H, m), 2.6-2.85 (3H,
m), 3.0-3.1 (1H, m), 3.89 (3H, s), 5.06 (1H, d, J
= 16.2 Hz), 5.22 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.1-7.4(5H,
m), 7.9-8.0 (2H, m)。
【0057】実施例4 9-(4-クロロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-クロロベンジルクロリドを用いて、実施例1と同様に
して合成し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ジ
クロロメタン、ついでジクロロメタン−メタノール 10
0:1 の後 50:1) で精製し、エタノールから再結晶して
目的物 5.826 g (収率 47%) を得た。融点 155-157
℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.85-2.15 (3H, m), 2.6-2.85 (3H,
m), 3.0-3.1 (1H, m), 5.02 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.
14 (1H, d, J = 15.8 Hz), 7.0-7.05 (2H, m), 7.1-7.3
5 (6H, m)。
【0058】実施例5 9-(2-フルオロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-フルオロベンジルブロミドを用いて、実施例4と同様
にして合成した。収率70%。融点 135-137 ℃ (酢酸エチ
ル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.8-2.2 (3H, m), 2.6-2.9 (3H, m),
3.0-3.1 (1H, m), 5.10(1H, d, J = 16.4 Hz), 5.28
(1H, d, J = 16.4 Hz), 6.9-7.35 (8H, m)。
【0059】実施例6 9-(4-フルオロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-フルオロベンジルブロミドを用いて、実施例4と同様
にして合成した。収率80%。融点 134-137 ℃ (エタノー
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.8-2.2 (3H, m), 2.6-2.85 (3H,
m), 3.0-3.1 (1H, m), 5.01 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.
15 (1H, d, J = 15.8 Hz), 6.85-7.35 (8H, m)。
【0060】実施例7 9-(2,4-ジクロロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベ
ンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,4-ジクロロベンジルクロリドを用いて、実施例4と同
様にして合成した。収率 77%。融点 144-145 ℃ (エタ
ノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.85-2.15 (3H, m), 2.65-2.85 (3H,
m), 3.05-3.15 (1H, m), 5.09 (1H, d, J = 16.6 Hz),
5.22 (1H, d, J = 16.6 Hz), 6.85 (1H, d, J =8.4 H
z), 7.1-7.35 (6H, m)。
【0061】実施例8 10-ベンジル-1,2,3,4,10,11a-ヘキサヒドロ-11H-ジベン
ゾ[b,e][1,4]ジアゼピン-11-オン 1,2,3,4,10,11a-ヘキサヒドロ-11H-ジベンゾ[b,e][1,4]
ジアゼピン-11-オンおよびベンジルブロミドを用いて、
実施例4と同様にして合成した。収率 66%。融点 123-1
25 ℃ (エタノール−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (5H, m), 2.25-2.55 (2H,
m), 2.75-2.95 (1H, m),3.01 (1H, d, J = 6.2 Hz), 5.
03 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.19 (1H, d, J = 15.8 H
z), 7.0-7.35 (9H, m)。
【0062】実施例9 9-(4-ピリジルメチル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩をジクロロメタンに懸
濁し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加えて中和、有
機層を分離、水層をジクロロメタンで抽出、合わせた有
機層を硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮して
4-(クロロメチル)ピリジンを得た。これを用いて上記
の方法にしたがって合成した。収率 57%。融点 139-141
℃ (エタノール−エーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.85-2.2 (3H, m), 2.65-2.85 (3H,
m), 3.05-3.15 (1H, m),5.11 (2H, s), 6.95-7.05 (2H,
m), 7.15-7.4 (4H, m), 8.45-8.55 (2H, m)。
【0063】実施例10 9-(4-ニトロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン (25.00 g, 0.125 mol) の
N,N-ジメチルホルムアミド (150 mL) 懸濁液を0 ℃ に
冷却し、水素化ナトリウム (60% 流動パラフィン分散
物, 5.00 g, 0.125mol) を加えた。この混合物を 同温
で 10 分間、20 ℃ で 5 分間攪拌した。この溶液を 0
℃ に冷却し、4-ニトロベンジルブロミド (28.32 g, 0.
131 mol) を加え、20 ℃ で 10 分間攪拌した。反応混
合物を飽和塩化アンモニウム水溶液 (500 mL) に注ぎ、
析出した固体をろ過、水で洗浄した。ジクロロメタン−
エタノールから再結晶して目的物 29.76 g (収率 71%)
を得た。分析用試料はクロロホルム−エタノールから再
結晶した。融点 185-188 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.9-2.1 (3H, m), 2.6-2.8 (3H, m),
3.0-3.1 (1H, m), 5.12(1H, d, J = 16.0 Hz), 5.29
(1H, d, J = 16.4 Hz), 7.1-7.4 (6H, m), 8.1-8.2 (2
H, m)。
【0064】実施例11 4-(10-オキソ-1,2,3,9,10,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチル)安息香
酸エチル 4-(ブロモメチル)安息香酸エチルを用いて、実施例1の
方法にしたがって合成した。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.37 (3H, t, J = 7.1 Hz) 1.8-2.2
(3H, m), 2.6-2.9 (3H,m), 3.0-3.1 (1H, m), 4.34 (2
H, q, J = 7.1 Hz), 5.05-5.25 (2H, m), 7.05-7.35 (6
H, m), 7.9-8.0 (2H, m)。
【0065】実施例12 9-(2,5-ジメトキシ-3,4,6-トリメチルベンジル)-2,3,9,
10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジア
ゼピン-10(1H)-オン 2,5-ジメトキシ-3,4,6-トリメチルベンジルブロミドを
用いて実施例1と同様にして合成した。収率 56%。 融点
202-204 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.70-2.20(3H,m), 1.81(3H,s), 2.03
(3H,s), 2.07(3H,s), 2.60-3.00(4H,m), 3.38(3H,s),
3.65(3H,s), 4.94(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.64(1H,d,J =
14.6 Hz), 6.90-7.10(3H,m), 7.30-7.40(1H,m)。
【0066】実施例13 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オン 4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-
オンを用いて実施例1と同様にして合成した。 収率 89
%。 融点 111-113 ℃(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 2.41(3H,s), 3.01(1H,d,J = 11.0 H
z), 3.49(1H,d,J = 11.0Hz), 5.10(2H,s), 7.05-7.32(9
H,m)。
【0067】実施例14 1-ベンジル-4-フェニル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジア
ゼピン-2(2H)-オン 実施例1と同様にして合成した。収率 68%。 融点 122-
123 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 3.17(1H,d,J = 12.2 Hz), 4.24(1H,
d,J = 12.2 Hz), 5.13(2H,s), 7.00-7.60(12H,m), 8.15
(2H,m)。
【0068】実施例15 4-(10-オキソ-1,2,3,9,10,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチル)安息香
酸 実施例11により得られた 4-(10-オキソ-1,2,3,9,10,1
0a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン-9-イルメチル)安息香酸エチルをエタノール (15 m
L) に溶解し、5 規定水酸化ナトリウム水溶液 (20 mL)
を加え、20℃ で 2 時間攪拌した。反応液に 3 規定塩
酸を加えて溶液の pH を 4-5 に調整した。この混合物
を酢酸エチルで 3 回抽出、合わせた有機層を飽和塩化
ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー (ジクロロメタン−メタノール 20:1) で精
製して目的物 1.66 g (収率 50%、二段階) を得た。分
析用試料はエタノール−水から再結晶した。融点 226-2
28 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.8-2.2 (3H, m), 2.7-2.9 (3H, m),
3.05-3.15 (1H, m), 5.04 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.3
4 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.1-7.4 (6H, m), 7.9-8.0
(2H, m)。カルボン酸の H はブロードなため判別できな
かった。
【0069】実施例16 4-(7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,9,10,10a-ヘキサヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチ
ル)安息香酸 4-(7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,9,10,10a-ヘキサヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチ
ル)安息香酸メチル (1.7 g, 4.4 mmol)、20% 炭酸カリ
ウム水溶液 (5 mL)、およびメタノール (15 mL) の混合
物を 20 ℃ で 1.5 時間、80 ℃ で 2 時間攪拌した。
反応液を 3 規定塩酸で pH を 4 にし、クロロホルムで
抽出、合わせた有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をエタノール−ジイソプロピル
エーテルから再結晶して目的物 0.49 g (収率 30 %) を
得た。融点 251-255 ℃。1 H NMR (CD3OD) δ1.9-2.1 (3H, m), 2.6-2.8 (3H, m),
5.04 (1H, d, J = 16.2Hz), 5.44 (1H, d, J = 16.2 H
z), 7.12 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.20 (1H, s),7.21 (1
H, s), 7.50 (1H, m), 7.85-7.95 (2H, m)。
【0070】実施例17 9-(4-アミノベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 9-(4-ニトロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (2.8
2 g, 8.41 mmol) および 10% パラジウム−炭素(含水)
(0.28 g) をテトラヒドロフラン (25 mL) および酢酸エ
チル (25 mL)の混合溶媒に懸濁し、水素雰囲気下、20
℃ で 2 時間攪拌した。触媒をろ過し、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン
−酢酸エチル 2:1 の後 1:2) で精製し、目的物 1.04 g
(収率 40%) を得た。分析用試料は酢酸エチルから再結
晶した。融点 168-171 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.8-2.2 (3H, m), 2.4-2.9 (3H, m),
2.95-3.05 (1H, m), 3.58 (2H, br s), 4.99 (2H, s),
6.5-6.6 (2H, m), 6.85-6.95 (2H, m), 7.1-7.4(4H,
m)。 実施例18 1,3-ジベンジル-4-トリフルオロメチル-1,3-ジヒドロ-
1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 4-トリフルオロメチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オン(3.0 g, 13.1 mmol)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド (20 mL) 溶液に、 水素化ナトリウム(含
有率 60%, 1.1 g,27.5 mmol) を加え 15 分間かき混ぜ
た。 次にベンジルブロミド (4.7 g, 27.5 mmol)を加え
さらに 30 分間かき混ぜた。 反応液を水で希釈し生成物
を酢酸エチルで抽出した。 抽出液は水洗、乾燥後濃縮し、
残渣を酢酸エチル-ヘキサンから結晶化させて目的物
3.3 g を得た。収率 61%。 融点 150-151 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.89(1H,d,J = 9.0 Hz), 3.34(2H,
m), 4.91(1H,d,J = 15.8Hz), 5.28(1H,d,J = 15.8 Hz),
6.90(2H,m), 7.10-7.50(12H,m)。
【0071】実施例19 1,3-ジベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジ
アゼピン-2(2H)-オン実施例18と同様にして合成し
た。収率 71%。 融点 140-141 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.31(3H,s), 3.22(2H,m), 3.69(1H,
m), 5.00(1H,d,J = 15.8Hz), 5.19(1H,d,J = 15.8 Hz),
6.95(2H,m), 7.10-7.40(12H,m)。 実施例20 1,3-ジベンジル-4-フェニル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾ
ジアゼピン-2(2H)-オン実施例18と同様にして合成し
た。収率 74%。 融点 173-174 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 3.01(1H,dd,J = 14.2,4.8 Hz), 3.4
1(1H,dd,J = 9.2,4.8 Hz), 3.83(1H,dd,J = 14.2,9.2 H
z), 5.15(1H,d,J = 15.8 Hz), 5.25(1H,d,J = 15.8 H
z), 6.90-7.10(4H,m), 7.10-7.30(9H,m), 7.30-7.50(4
H,m), 7.70-7.90(2H,m)。 実施例21 1-ベンジル-3-(4-メトキシベンジル)-4-メチル-1,3-ジ
ヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オン(3.0 g, 11.3 mmol)のN,N−ジメチ
ルホルムアミド (20 mL) 溶液に、 水素化ナトリウム
(含有率 60%, 0.51 g, 12.8 mmol) を加え 15 分間かき
混ぜた。 次に 4-メトキシベンジルブロミド (2.3 g, 1
1.5 mmol)を加えさらに 30 分間かき混ぜた。反応液を水
で希釈し生成物を酢酸エチルで抽出した。 抽出液は水
洗、乾燥後濃縮し、 残渣を酢酸エチル-ヘキサンから結
晶化させて目的物 3.3 gを得た。 収率76%。 融点 136-13
7 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.30(3H,s), 3.1
5(2H,m), 3.62(1H,m), 3.78
(3H,s), 5.00(1H,d,J = 15.
8 Hz), 5.18(1H,d,J = 15.8
Hz), 6.79(2H,m), 6.91(2
H,m), 7.10−7.40(9H,m)。
【0072】実施例22 (3aR*,10aS*)−9−(2,4−ジクロロベ
ンジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロ
ペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 9-(2,4-ジクロロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベ
ンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン
(0.9 g, 2.5 mmol) のジクロロメタン (3 mL)溶液に 2.
5 規定塩化水素−エタノール溶液 (1.5 mL) を加え、直
ちに減圧濃縮した。残渣をメタノール (10 mL) に溶解
し、水素化ホウ素ナトリウム (250 mg,6.6 mmol) を加
え、室温で 20 分間攪拌した。反応液に水を加え、酢酸
エチルで 3 回抽出、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液
で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキ
サン−酢酸エチル 6:1)で精製して目的物 740 mg (収率
82%)を得た。非晶形。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.1 (5H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.9-3.05 (1H, m), 3.4-3.7 (1H, br), 3.95-4.2 (1H,
m), 5.01 (1H, d, J = 17.2 Hz), 5.26 (1H, d,J = 1
7.4 Hz), 6.9-7.2 (5H, m), 7.30 (1H, d, J = 2.2 H
z), 7.54 (1H, d, J= 8.4 Hz)。 実施例23 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン 9-ベンジル-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (87.5 g, 0.30 m
ol) およびブロモクレゾールグリーン (20 mg)のエタノ
ール (300 mL) およびテトラヒドロフラン (300 mL) 懸
濁液を 0 ℃に冷却し、水素化シアノホウ素ナトリウム
(20.8 g, 0.33 mol) を加えた。これに 2.43 規定塩化
水素−エタノール溶液を液色が変化しなくなるまでゆっ
くり滴下した。反応混合物に水 (800 mL) を加え、飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性にした。析出し
た結晶をろ過、水で洗浄し、五酸化二リン上減圧下、60
℃ で乾燥して目的物 73.2 g (収率 83%) を得た。ま
た、ろ液を減圧濃縮して有機溶媒を留去し、水層を酢酸
エチルで抽出、有機層を水および飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃
縮した。酢酸エチル−ヘキサンから再結晶することによ
り 7.0 g (7%) を得た。融点 172-173 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (5H, m), 2.4-2.5 (1H, m),
2.96 (1H, td, J = 7.6, 2.1 Hz), 3.44 (1H, br s),
3.9-4.1 (1H, m), 5.08 (2H, s), 6.9-7.3 (9H,m)。 実施例24 (3aR*,10aS*)-9-(4-クロロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(4-クロロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (4.6
2 g, 14.2 mmol) およびブロモクレゾールグリーン (2
mg) のエタノール (40 mL) 懸濁液を 0 ℃ に冷却し、
水素化シアノホウ素ナトリウム (0.98 g, 15.6 mmol)
を加えた。これに 2 規定塩化水素−エタノール溶液を
液色が変化しなくなるまでゆっくり滴下した。反応混合
物に水 (50mL) を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
でアルカリ性にした。この混合物を酢酸エチルで抽出、
有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫
酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮して目的物を
得た。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (5H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.9-3.0 (1H, m), 3.3-3.5 (1H, br), 3.9-4.1 (1H,
m), 4.90 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.17 (1H, d, J= 15.
8 Hz), 6.9-7.3 (8H, m)。
【0073】実施例25 (3aR*,10aS*)-9-(4-メトキシベンジル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(4-メトキシベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン用
いて、実施例24と同様にして合成した。収率 96%。非
晶形。1 H NMR (CDCl3) δ1.45-2.1 (5H, m), 2.3-2.5 (1H,
m), 2.93 (1H, td, J = 7.6, 2.1 Hz), 3.39 (1H, br
s), 3.74 (3H, s), 3.97 (1H, td, J = 8.8, 7.9 Hz),
4.95 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.06 (1H, d, J = 15.2 H
z), 6.77 (2H, d, J= 8.8 Hz), 6.85-7.1 (3H, m), 7.1
-7.2 (1H, m), 7.21 (2H, d, J = 8.8 Hz)。 実施例26 (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(4-ニトロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用
いて、実施例24と同様にして合成し、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 2:1) で
精製して目的物 (収率 46%) を得た。融点 154-155℃
(酢酸エチル−ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (5H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.9-3.0 (1H, m), 3.50(1H, br s), 3.9-4.1 (1H, m),
4.91 (1H, d, J = 16.0 Hz), 5.17 (1H, d, J= 16.6 H
z), 6.9-7.2 (4H, m), 7.45-7.55 (2H, m), 8.0-8.15
(2H, m)。 実施例27 4-((3aR*,10aS*)-7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,3a,4,9,1
0,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-9-イルメチル)安息香酸メチル 4-(7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,9,10,10a-ヘキサヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチ
ル)安息香酸メチル用いて、実施例24と同様にして合
成し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン
−酢酸エチル 1:4) で精製して目的物を得た。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (5H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.9-3.0 (1H, m), 3.49(1H, br s), 3.88 (3H, s), 3.
9-4.1 (1H, m), 4.91 (1H, d, J = 16.2 Hz), 5.30 (1
H, d, J = 16.2 Hz), 6.84 (1H, d, J = 8.4 Hz), 7.00
(1H, dd, J = 8.2, 2.4 Hz), 7.13 (1H, d, J = 2.2 H
z), 7.3-7.4 (2H, m), 7.85-7.95 (2H, m)。
【0074】実施例28 (3aR*,10aS*)-9-(2,5-ジメトキシ-3,4,6-トリメチルベ
ンジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロ
ペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例24と同様にして合成した。収率 85%。 融点 175
-176 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.50-2.00(4H,m), 2.08(6H,s), 2.2
0(3H,s), 2.40-2.60(1H,m), 2.80-2.90(1H,m), 3.32(1
H,br s), 3.48(3H,s), 3.59(3H,s), 3.60-4.00(2H,m),
5.04(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.45(1H,d,J = 14.8 Hz),6.7
0-7.10(4H,m)。 実施例29 9,10a-ジベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オンとベンジルブロミドを用いて
実施例1と同様な操作により得られた粗生成物をさらに
精製することなく実施例24と同様にして反応を行い、
実施例23の化合物と同時に生成したジベンジル体をシ
リカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エ
チル 5:1、3:1 の後 2:1) で精製し、酢酸エチル−ヘキ
サンから再結晶して表題化合物を収率 4% で得た。融点
144-145 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.3-2.1 (5H, m), 2.48 (1H, d, J =
14.0 Hz), 2.7-2.8 (1H, m), 2.85 (1H, d, J = 14.0
Hz), 3.38 (1H, br s), 3.69 (1H, t, J = 7.4 Hz), 5.
03 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.16 (1H, d, J = 15.4 H
z), 6.9-7.3 (14H,m)。 実施例30 1-ベンジル-4-メチル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベン
ゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オン用いて、 実施例24と同様にして合成
した。 収率 89%。 油状物。1 H NMR(CDCl3) δ 1.29(3H,d,J = 6.4 Hz), 2.35(1H,d
d,J = 12.6, 7.4 Hz), 2.62(1H,dd,J = 12.6, 5.4 Hz),
3.22(1H,br s), 4.02-4.20(1H,m), 4.99-5.18(2H,m),
6.80-7.32(9H,m)。
【0075】実施例31 1-ベンジル-4-フェニル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベ
ンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例24と同様にして合成した。収率 93%。 融点 132
-133 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.72(1H,dd,J = 12.8,5.2 Hz), 2.9
0(1H,dd,J = 12.8,10.2Hz), 3.65(1H,br s), 5.06(1H,d
d,J = 10.2,5.2 Hz), 5.13(2H,s), 6.82(1H,dd,J = 7.
4,1.6 Hz), 6.84(1H,dt,J = 8.2,1.8 Hz), 7.02(1H,dt,
J = 7.2,1.8 Hz),7.10-7.40(11H,m)。 実施例32 1,3-ジベンジル-4-メチル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-
ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例24と同様にして合成した。収率 96%。 融点 140
-141 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.36(3H,d,J = 5.8 Hz), 2.59(1H,
m), 3.24(2H,m), 3.42(1H,br s), 3.92(1H,m), 4.86(1
H,d,J = 15.8 Hz), 5.25(1H,d,J = 15.8 Hz), 6.80-7.3
0(14H,m)。 実施例33 1,3-ジベンジル-4-トリフルオロメチル-1,3,4,5-テトラ
ヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例24と同様にして合成した。 収率 77%。 融点 15
0-151 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.89(1H,d,J = 9.2 Hz), 3.34(2H,
m), 3.83(1H,d,J = 4.8 Hz), 4.32(1H,m), 5.00(1H,d,J
= 15.6 Hz), 5.15(1H,d,J = 15.6 Hz), 6.80-7.40(14
H,m)。 実施例34 1,3-ジベンジル-4-フェニル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5
-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例24と同様にして合成した。収率 96%。 融点 149
-150 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.34(1H,dd,J = 14.2,4.8 Hz), 2.7
1(1H,dd,J = 14.0,9.4 Hz), 3.40(1H,ddd,J = 9.4,6.6,
4.8 Hz), 3.62(1H,br s), 4.86(1H,d,J = 6.6 Hz), 4.9
6(1H,d,J = 15.6 Hz), 5.21(1H,d,J = 15.6 Hz), 6.90-
7.50(19H,m)。
【0076】実施例35 1-ベンジル-3-(4-メトキシベンジル)-4-メチル-1,3,4,5
-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例24と同様にして合成した。収率 90%。 融点 136
-137 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.34(3H,d,J = 6.2 Hz), 2.53(1H,
m), 3.16(2H,m), 3.42(1H,br s), 3.78(3H,s), 3.91(1
H, quintet, J = 6.2 Hz), 4.83(1H,d,J = 15.8 Hz),
5.25(1H,d,J = 15.8 Hz), 6.70-7.30(13H,m)。 実施例36 1-ベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-
1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例24と同様にして合成した。収率 64%。 融点 186
-187 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.68(2H,m), 3.46(1H,br s), 4.64
(1H,m), 5.07(1H,d,J = 14.2 Hz), 5.16(1H,d,J = 14.2
Hz), 6.29(1H,dd,J = 15.4,8.2 Hz), 6.59(1H,d,J = 1
5.4 Hz), 6.80-7.40(14H,m)。 実施例37 (3aR*,10aS*)-9-(2,4-ジクロロベンジル)-2,3,3a,4,9,1
0a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例22で得られた (3aR*,10aS*)-9-(2,4-ジクロロ
ベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンをジエチルエ
ーテルに溶解し、2.5 規定塩化水素−エタノール溶液を
加えて攪拌、結晶をろ過して目的物を得た。融点 164-1
67 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.4-2.3 (6H, m), 2.95-3.1 (1H,
m), 4.0-4.2 (1H, m), 4.73 (1H, br d, J = 17.2 Hz),
5.18 (1H, br d, J = 18.4 Hz), 7.1-7.3 (3H,m), 7.3
6 (1H, dd, J = 8.6, 2.2 Hz), 7.4-7.6 (2H, m), 7.62
(1H, d, J = 2.2 Hz)。 実施例38 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン塩酸塩 実施例23で得られた (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3
a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オンをエタノールに溶解し、2.5
規定塩化水素−エタノール溶液を滴下、減圧濃縮した。
残渣をエタノール−エーテルから再結晶することにより
目的物を得た。融点 145-148 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.4-2.4 (6H, m), 2.95-3.1 (1H,
m), 4.14 (1H, q, J = 8.1 Hz), 4.58 (1H, d, J = 16.
2 Hz), 5.34 (1H, d, J = 16.4 Hz), 7.1-7.4 (8H, m),
7.6-7.75 (1H, m)。
【0077】実施例39 (3aR*,10aS*)-9-(4-クロロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例24で得られた (3aR*,10aS*)-9-(4-クロロベン
ジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを上記の方法にし
たがって塩酸塩とし、エタノール−エーテルから再結晶
することにより目的物 (収率 87%、二段階) を得た。融
点 171-178 ℃。1 H NMR (CD3OD) δ1.6-2.5 (6H, m), 3.1-3.3 (1H, m),
4.3-4.5 (1H, m), 4.46(1H, d, J = 16.2 Hz), 5.61
(1H, d, J = 16.0 Hz), 7.2-7.65 (8H, m)。 実施例40 (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例26で得られた (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベン
ジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンをエタノールに懸
濁し、塩化水素−エタノール溶液を加えて攪拌した。結
晶をろ過し、エタノールで洗浄して目的物を得た。融点
167-170 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.4-2.4 (6H, m), 2.95-3.1 (1H,
m), 4.0-4.2 (1H, m), 4.90 (1H, d, J = 16.6 Hz), 5.
32 (1H, d, J = 17.4 Hz), 7.1-7.7 (6H, m), 8.0-8.25
(2H, m)。 実施例41 4-((3aR*,10aS*)-7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,3a,4,9,1
0,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-9-イルメチル)安息香酸メチル塩酸塩 実施例27で得られた 4-((3aR*,10aS*)-7-クロロ-10-
オキソ-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチル)安息香酸
メチルをエタノールに溶解し、2 規定塩化水素−エタノ
ール溶液を 0℃ で静かに加えた。同温で静置して結晶
化させて目的物 3.82 g (収率 90%、二段階)。分析用試
料はメタノールから再結晶した。融点 167-182 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.4-2.3 (6H, m), 2.85-3.05 (1H,
m), 3.81 (3H, s), 3.85-4.05 (1H, m), 5.06 (1H, d,
J = 17.2 Hz), 5.19 (1H, d, J = 17.2 Hz), 7.1-7.35
(3H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.2 Hz), 7.85 (2H, d, J
= 8.2 Hz)。 実施例42 (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタ
ヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン (3.33 g, 11 mmol) のテトラヒドロフラン(30 mL)
溶液に水素化リチウムアルミニウム (0.85 g, 22 mmo
l) を加え、1 時間加熱還流した。反応混合物を冷却
し、セライトを加えた後、少量の水を滴下した。これを
セライトを通してろ過し、酢酸エチルで洗浄した。ろ液
を減圧濃縮し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー (ヘキサン−酢酸エチル 20:1)で精製して目的物
2.36 g (収率 77%) を得た。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.2-2.4 (7H, m), 2.7-3.0 (1H, br
s), 3.05 (1H, dd, J =14.1, 2.6 Hz), 3.71 (1H, dd,
J = 13.8, 11.0 Hz), 4.01 (1H, td, J = 6.2,2.7 Hz),
4.39 (1H, d, J = 16.0 Hz), 4.48 (1H, d, J = 16.4
Hz), 6.5-6.7 (4H, m), 7.2-7.4 (5H, m)。
【0078】実施例43 (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-4-メチル-1,2,3,3a,4,9,10,1
0a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-メチル-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンを用いて、実施例42と同様にして合成し
た。収率 55%。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.2-2.4 (7H, m), 2.83 (3H, s), 2.
89 (1H, dd, J = 11.6,3.2 Hz), 3.05 (1H, dt, J = 9.
2, 7.1 Hz), 3.60 (1H, t, J = 11.4 Hz), 4.46(1H, d,
J = 16.6 Hz), 4.56 (1H, d, J = 16.8 Hz), 6.6-7.0
(4H, m), 7.2-7.4 (5H, m)。 実施例44 (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタ
ヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン塩酸
塩 実施例42で得られた (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-1,2,
3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピンをエタノールに溶解し、2.43 規定
塩化水素−エタノール溶液を加えた。この溶液を減圧濃
縮し、エタノールから結晶化させて目的物を得た。融点
177-179 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.3-2.2 (6H, m), 2.4-2.6 (1H,
m), 3.05-3.2 (1H, m), 3.5-4.2 (2H, m), 4.49 (2H,
s), 6.7-6.9 (2H, m), 7.1-7.4 (6H, m), 7.5-7.6(1H,
m)。 実施例45 (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-4-メチル-1,2,3,3a,4,9,10,1
0a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン塩酸塩 実施例43で得られた (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-4-メ
チル-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピンをエタノールに溶解し、2.
43 規定塩化水素−エタノール溶液を加えた。この溶液
を減圧濃縮し、残渣をエタノール−エーテルに溶解し濃
縮乾固した。非晶形。1 H NMR (DMSO-d6/D2O) δ1.1-2.4 (7H, m), 2.9-3.2 (2
H, m), 3.25 (3H, s), 3.6-3.8 (1H, m), 4.43 (2H,
s), 7.0-7.6 (9H, m)。 実施例46 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(フタルイミドアセチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 11 ℃ の水浴上で、(3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (9.06 g, 31 mmol) の1,2-ジ
クロロエタン (40 mL) 溶液にフタルイミドアセチルク
ロリド (8.05 g, 36 mmol) の1,2-ジクロロエタン (30
mL) 溶液を滴下した。この混合物を 12 ℃で 10 分間攪
拌した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (100 mL) を
加えた。水層を分離し、有機層を水および飽和塩化ナト
リウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をクロロホルム−エタノールか
ら再結晶して目的物 9.82 g (収率 66%) を得た。融点
247-249 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.24 (1H, dt, J = 12.2, 9.1 H
z), 3.39 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.02 (1H, d, J= 16.
6 Hz), 5.01 (1H, d, J = 15.3 Hz), 5.38 (1H, d, J =
15.3 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 7.2-7.5 (9H, m), 7.65
-7.9 (4H, m)。
【0079】実施例47 (3aR*,10aS*)-9-(4-メトキシベンジル)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-メトキシベンジル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成
した。収率 61%。融点 251-253 ℃ (クロロホルム−エ
タノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.16 (1H, dt, J = 12.0, 9.2 H
z), 3.33 (1H, d, J = 16.5 Hz), 3.78 (3H, s), 3.98
(1H, d, J = 16.5 Hz), 4.80 (1H, d, J = 15.0 Hz),
5.46 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.77 (1H, ddd, J = 9.2,
8.2, 3.8 Hz), 6.87 (2H, d, J = 8.8 Hz),7.1-7.5 (5
H, m), 7.6-7.9 (5H, m)。
【0080】実施例48 9,10a-ジベンジル-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン 9,10a-ジベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用
いて、実施例46と同様にして合成し、粗生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチ
ル 2:1 の後クロロホルム) で精製、クロロホルム−ヘ
キサンから結晶化させて目的物を 29%の収率で得た。融
点 214-215 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ0.9-1.2 (1H, m), 1.2-2.0 (5H, m),
2.70 (1H, d, J = 14.0Hz), 3.38 (1H, d, J = 16.4 H
z), 3.57 (1H, d, J = 14.0 Hz), 3.99 (1H, d,J = 16.
4 Hz), 5.23 (2H, s), 6.58 (1H, dd, J = 7.9, 2.1 H
z), 7.1-7.5 (14H, m), 7.65-7.8 (2H, m), 7.8-7.9 (2
H, m)。 実施例49 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-ニトロフタルイミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (4-ニトロフタルイミド)酢酸 (2.17 g, 8.7 mmol) およ
び塩化チオニル (5 mL) の混合物を 80 分間加熱還流し
た。冷却後、減圧濃縮した。得られた (4-ニトロフタル
イミド)アセチルクロリドの粗生成物を 1,2-ジクロロエ
タン (10 mL)に加熱溶解し、(3aR*,10aS*)-9-ベンジル-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (2.30 g, 7.9 mmol)
の 1,2-ジクロロエタン (10 mL) 溶液に滴下、室温で 5
分間攪拌した。反応混合物に飽和炭酸水素ナトリウム
水溶液 (25 mL) を加え、水層を分離、有機層を水およ
び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム
上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をクロロホルム−
エタノール−ヘキサンから結晶化させて目的物 1.91 g
(収率 46%) を得た。融点 196.5-197.5 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.19 (1H, dt, J = 12.0, 9.1 H
z), 3.37 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.08 (1H, d, J= 16.
5 Hz), 4.99 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.41 (1H, d, J =
15.4 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 7.2-7.5 (9H, m), 8.04
(1H, d, J = 8.0 Hz), 8.60 (1H, dd, J =8.0, 1.8 H
z), 8.66 (1H, d, J = 2.0 Hz)。 実施例50 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(3-フタルイミドプロピオ
ニル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-フタルイミドプロピオン酸を用いて、実施例49と同
様にして合成した。収率 80%。融点 242-244 ℃ (ジク
ロロメタン−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.9 (6H, m), 2.0-2.2 (1H, m),
2.2-2.4 (1H, m), 3.14(1H, dt, J = 12.0, 9.0 Hz),
3.6-3.9 (2H, m), 4.78 (1H, d, J = 15.2 Hz),5.36 (1
H, d, J = 15.2 Hz), 5.75-5.9 (1H, m), 7.05-7.45 (9
H, m), 7.65-7.85 (4H, m)。 実施例51 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(4-フタルイミドブチリル)
-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-フタルイミド酪酸を用いて、実施例49と同様にして
合成した。収率 88%。融点 182-184 ℃ (ジイソプロピ
ルエーテル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ0.8-2.2 (10H, m), 3.11 (1H, dt, J
= 12.0, 8.8 Hz), 3.3-3.5 (2H, m), 4.68 (1H, d, J
= 15.0 Hz), 5.51 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.75-5.9 (1
H, m), 7.0-7.4 (9H, m), 7.65-7.85 (4H, m)。
【0081】実施例52 (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-4-(フタルイミドアセチル)-
1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン 実施例42と同様にして、(3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (2.92 g, 10 mmol) から
合成した (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-1,2,3,3a,4,9,10,1
0a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピンの粗生成物を 1,2-ジクロロエタンに溶解し、フタ
ルイミドアセチルクロリド (2.24 g, 10 mmol) を加え
た。この混合物を室温で 15分間攪拌後、15分間加熱還
流した。反応液に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (15m
L) を加え、水層を分離、有機層を水で洗浄、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣にエタノ
ール−ジエチルエーテルを加え、固体をろ過、クロロホ
ルム−エタノールから再結晶して目的物 1.72 g (収率
37%) を得た。融点 232-234 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.3-1.8 (5H, m), 1.8-1.95 (1H,
m), 2.35-2.55 (1H, m), 3.02 (1H, dd, J = 14.3, 5.5
Hz), 3.95-4.1 (1H, m), 4.02 (1H, d, J = 16.6Hz),
4.43 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.45 (1H, d, J = 16.9 H
z), 4.66 (1H, d,J = 16.9 Hz), 5.2-5.35 (1H, m), 6.
7-6.8 (2H, m), 7.0-7.2 (2H, m), 7.2-7.4 (5H, m),
7.65-7.9 (4H, m)。 実施例53 (3aR*,10aS*)-9-(2,5-ジメトキシ-3,4,6-トリメチルベ
ンジル)-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オン 実施例46と同様にして合成し、シリカゲルカラムクロ
マトグラフィーで(3aR*,10aS*)体を得た。収率 58%。 融
点 223-224 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 0.80-1.10(1H,m), 1.20-1.40(2H,
m),1.60-1.80(3H,m), 2.09(3H,s), 2.12(3H,s), 2.36(3
H,s), 3.00-3.20(1H,m), 3.54(3H,s), 3.61(3H,s),3.99
(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.20(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.93(1
H,d,J = 14.4 Hz),5.54(1H,d,J = 14.4 Hz), 5.62(1H,
m), 7.10-7.35(3H,m), 7.47(1H,d,J = 6.6Hz), 7.60-7.
90(4H,m)。 実施例54 (3aR*,10aR*)-9-(2,5-ジメトキシ-3,4,6-トリメチルベ
ンジル)-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オン 実施例53で同時に生成した(3aR*,10aR*)体をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィーで分離した。 収率 27%。 融
点 203-204 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.20-1.90(3H,m), 2.10(3H,s), 2.1
1(3H,s), 2.10-2.40(1H,m), 2.34(3H,s), 2.70-3.00(2
H,m), 3.59(3H,s),3.62(3H,s), 3.82(1H,d,J = 16.8 H
z), 4.00-4.20(2H,m), 4.16(1H,d,J = 16.8 Hz), 4.93
(1H,d,J = 14.2 Hz),5.59(1H,d,J = 16.8 Hz), 7.10-7.
30(3H,m), 7.40-7.60(1H,m), 7.60-7.90(4H,m)。 実施例55 1-ベンジル-4-メチル-5-(フタルイミドアセチル)-1,3,
4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベン
ゾジアゼピン-2(2H)-オンと、 フタルイミドアセチルク
ロリドより、 実施例46と同様にして合成した。収率 61
%。 融点 248-250 ℃(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.17(3H,d,J = 6.
4 Hz), 2.17−2.39(1H,m),
2.56(1H,dd,J =13.0, 5.0 H
z), 3.21(1H,d,J = 16.4 H
z), 3.93(1H,d,J = 16.4 H
z), 4.79(1H,d,J = 15.0 H
z), 5.15−5.36(1H,m), 5.48
(1H,d,J = 15.0 Hz), 7.23−
7.50(9H,m),7.68−7.86(4H,
m)。 実施例56 1−ベンジル-4-フェニル-5-(フタルイミドアセチル)-
1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オ
ン 実施例46と同様にして合成した。 収率 89%。 融点 127
-128 ℃。 1H NMR(CDCl3)δ 2.81(1H,dd,J = 13.8,5.2 H
z), 3.00(1H,t,J = 13.8 Hz), 3.24(1H,d,J =16.6 Hz),
4.03(1H,d,J = 16.6 Hz), 5.00(1H,d,J = 15.2 Hz),
5.42(1H,d,J =15.2 Hz), 6.19(1H,dd,J = 13.8,5.2 H
z), 7.20-7.60(14H,m), 7.65-7.90(4H,m)。
【0082】実施例57 1,3-ジベンジル-4-メチル-5-(フタルイミドアセチル)-
1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オ
ン 実施例46と同様にして合成した。 収率 92%。 融点 213
-214 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.30(3H,d,J = 6.8 Hz), 1.78(1H,d
d,J = 14.6,12.8 Hz), 2.65(1H,m), 3.41(1H,d,J = 16.
6 Hz), 3.52(1H,m), 4.05(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.92(1
H,d,J = 15.8 Hz), 5.02(1H,d,J = 15.8 Hz), 5.56(1H,
quintet, J = 6.6 Hz), 6.90-8.00(18H,m)。 実施例58 1,3-ジベンジル-5-(フタルイミドアセチル)-4-トリフル
オロメチル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピ
ン-2(2H)-オン 実施例46と同様にして合成した。 収率 68%。 融点 262
-263 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.94(1H,t,J = 14.2 Hz), 2.88(1H,d
d,J = 13.6,6.6 Hz), 3.53(1H,d,J = 16.6 Hz), 3.91(1
H,dt,J = 7.8,6.6 Hz), 4.19(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.55
(1H,d,J = 15.6 Hz), 5.37(1H,d,J = 15.6 Hz), 6.10(1
H,quintet,J = 7.8 Hz), 6.70-8.00(18H,m)。 実施例59 1,3-ジベンジル-4-フェニル-5-(フタルイミドアセチル)
-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-
オン 実施例46と同様にして合成した。 収率 97%。 融点 25
5-256 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.82(1H,dd,J = 15.0,13.0 Hz), 2.2
7(1H,dd,J = 15.0,5.4 Hz), 3.49(1H,d,J = 16.6 Hz),
3.79(1H,dt,J = 13.0,5.4 Hz), 4.28(1H,d,J = 16.6 H
z), 5.07(2H,s), 6.43(1H,d,J = 5.4 Hz), 6.77(2H,m),
7.00-8.00(21H,m)。 実施例60 1-ベンジル-3-(4-メトキシベンジル)-4-メチル-5-(フタ
ルイミドアセチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾ
ジアゼピン-2(2H)-オン 実施例46と同様にして合成した。 収率 88%。 融点 247
-248 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.28(3H,d,J = 6.6 Hz), 1.70(1H,d
d,J = 14.2,13.2 Hz), 2.58(1H,dd,J = 14.6,6.2 Hz),
3.43(1H,d,J = 16.4 Hz), 3.47(1H,m), 3.80(3H,s), 4.
05(1H,d,J = 16.4 Hz), 4.89(1H,d,J = 15.4 Hz), 5.04
(1H,d,J = 15.4 Hz), 5.55(1H,quintet,J = 6.6 Hz),
6.70-7.00(6H,m), 7.15-7.60(7H,m), 7.65-7.90(4H,m)。 実施例61 1-ベンジル-5-(フタルイミドアセチル)-4-スチリル-1,
3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 実施例46と同様にして合成した。 収率 89%。 融点 18
3-184 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 2.64(1H,t,J = 12.8 Hz), 2.74(1H,d
d,J = 12.8,6.0 Hz), 3.24(1H,d.J = 16.6 Hz), 3.99(1
H,d,J = 16.6 Hz), 4.88(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.48(1H,
d,J = 15.0 Hz), 5.85(1H,dt,J = 12.0,6.0 Hz), 6.02
(1H,dd,J = 15.6,6.0 Hz), 6.59(1H,d,J = 15.6 Hz),
7.10-7.60(14H,m), 7.60-7.90(4H,m)。
【0083】実施例62 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(2-フタルイミドエチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン フタルイミドアセトアルデヒドジエチルアセタール (79
0 mg, 3.0 mmol) の酢酸(2.5 mL)溶液に濃塩酸(0.1 mL)
を加え、50℃で80分間攪拌した。これを室温に冷却後、
(3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン (877 mg, 3.0 mmol) を加え、室温で25 分間攪拌
した。この溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウ
ム (805 mg, 3.8 mmol) を少量ずつ加え、45 ℃ で 40
分間攪拌した。反応混合物を室温に冷却し、ジクロロメ
タン (10 mL) および水 (10 mL) を加え、水層を分離、
有機層を水および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗
浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホ
ルム−メタノール 20:1) で精製し、エタノール−ヘキ
サンから結晶化させて目的物 0.80 g (収率 57%) を得
た。分析用試料はジクロロメタン−エタノール−ヘキサ
ンから再結晶した。融点 142.0-142.6 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-1.8 (3H, m), 1.9-2.2 (2H, m),
2.25-2.45 (1H, m), 2.78 (1H, t, J = 6.8 Hz), 3.2-
3.6 (5H, m), 4.85 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.10(1H,
d, J = 15.4 Hz), 7.0-7.4 (9H, m), 7.65-7.9 (4H,
m)。 実施例63 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-メチル-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン (2.93 g, 10 mmol) の N,N-ジメチルホルムアミド
(20 mL) 溶液に水素化ナトリウム (60% 流動パラフィ
ン分散物, 0.41 g,10 mmol) およびヨウ化メチル (1.3
mL, 21 mmol) を加え、80 ℃ で 13 時間攪拌した。反
応液に水、ついで飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加
え、酢酸エチルで 3 回抽出、合わせた有機層を水およ
び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸ナトリウム上
で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 10:1) で
精製して目的物 2.52 g (収率 82%) を得た。分析用試
料はメタノールから再結晶した。融点 123-125 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.2 (5H, m), 2.35-2.5 (1H,
m), 2.71 (3H, s), 2.83 (1H, t, J = 7.0 Hz), 3.25-
3.4 (1H, m), 4.96 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.18 (1H,
d, J = 15.8 Hz), 6.9-7.3 (9H, m)。 実施例64 (3aR*,10aS*)-4-アセチル-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン(3aR*,10aS*)−9−ベンジ
ル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (1.47 g, 5.0 mmo
l) および無水酢酸 (5 mL) の混合物を 100 ℃ で 35
分間攪拌した。析出した結晶をろ過、エタノールで洗浄
して目的物 1.29 g (収率 77%) を得た。融点 209-210
℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.3 (1H, m), 1.22 (3H, s), 1.
3-1.4 (2H, m), 1.5-1.7(1H, m), 1.7-1.9 (1H, m), 2.
0-2.2 (1H, m), 3.14 (1H, dt, J = 12.0, 9.0Hz), 4.6
2 (1H, d, J = 14.9 Hz), 5.62 (1H, d, J = 14.9 Hz),
5.86 (1H, ddd, J = 9.3, 8.6, 4.1 Hz), 6.95-7.0 (1
H, m), 7.15-7.25 (6H, m), 7.4-7.45 (2H, m)。 実施例65 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(2H-3-ヒドロキシ-1-オキ
ソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-アセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(フタルイミドアセチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (623 mg, 1.3 mmol)
をクロロホルム (8 mL) およびメタノール (8 mL) の混
合溶媒に溶解し、窒素雰囲気下 0 ℃ に冷却した。この
溶液に水素化ホウ素ナトリウム (98 mg, 2.6 mmol) を
加え、同温で 25 分間攪拌した。反応液に 1 規定塩酸
を加えて酸性にしたのち飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
で中和した。この混合物をジクロロメタンで 2 回抽出
し、合わせた有機層を水で洗浄、硫酸マグネシウム上で
乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をクロロホルム−エタ
ノールから結晶化させて目的物461 mg (収率 73%) を得
た。融点 224-228 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.2 (1H, m), 2.21(0.4H, d, J = 17.0 Hz), 3.05
-3.25 (1H, m), 3.30 (0.6H, d, J = 16.9 Hz),3.51
(0.6H, d, J = 9.8 Hz), 3.97 (0.6H, d, J = 16.9 H
z), 4.16 (0.4H, d,J = 17.0 Hz), 4.60 (0.4H, d, J =
14.6 Hz), 4.89 (0.4H, d, J = 8.2 Hz),5.15 (1.2H,
s), 5.53 (0.4H, d, J = 8.2 Hz), 5.67 (0.4H, d, J =
14.6 Hz),5.7-5.9 (1H, m), 5.92 (0.6H, d, J = 10.2
Hz), 7.2-7.8 (13H, m)。 実施例66 (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-4-(2H-3-ヒドロキシ-1-オキ
ソ-1,3-ジヒドロイソインドール-2-アセチル)-1,2,3,3
a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン (3aR*,10aR*)-9-ベンジル-4-(フタルイミドアセチル)-
1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピンを用いて、実施例65と同様に
して合成した。収率 81%。融点 184-197 ℃ (ジクロロ
メタン−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-2.0 (6H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.95 (0.45H, dd, J =14.2, 6.2 Hz), 3.03 (0.55H, d
d, J = 14.3, 5.1 Hz), 3.54 (0.45H, d, J = 17.2 H
z), 3.80 (0.45H, dd, J = 14.2, 2.6 Hz), 3.95 (0.55
H, d, J = 16.8 Hz), 4.1-4.15 (0.55H, m), 4.23 (0.4
5H, d, J = 10.6 Hz), 4.25-4.4 (0.45H, m), 4.33 (0.
55H, d, J = 16.8 Hz), 4.39 (0.45H, d, J = 16.5 H
z), 4.50 (0.55H, d, J = 16.8 Hz), 4.62 (0.45H, d,
J = 16.5 Hz), 4.67 (0.55H, d, J = 16.8 Hz), 4.83
(0.55H, d, J = 9.8 Hz), 5.15-5.35 (1H, m), 5.80
(0.55H, d,J = 9.4 Hz), 5.84 (0.45H, d, J = 10.2 H
z), 6.7-7.8 (13H, m)。
【0084】実施例67 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(3,5,6-ト
リメチル-1,4-ベンンゾキノン-2-イルメチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例53で得られた(3aR*,10aS*)-9-(2,5-ジメトキシ
-3,4,6-トリメチルベンジル)-4-(フタルイミドアセチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン(0.5g, 0.86mmol)
をアセトニトリル(3mL)と水(2mL)に懸濁し、 かき混ぜな
がら硝酸二アンモニウムセリウム(IV)(1.4g, 2.55mmol)
のアセトニトリル(2mL)と水(2mL)の溶液を加えた。 反応
液は1時間かき混ぜた後、 水で希釈し生成物をクロロホ
ルムで抽出した。 抽出液は水洗、乾燥後溶媒を留去し、
残渣を酢酸エチルから結晶化させ、 目的物300mg(収率 6
3%)を得た。 融点 258-260 ℃。 1H NMR(CDCl3) δ 0.80
-1.15(2H,m), 1.20-1.50(2H,m), 1.50-2.20(3H,m), 1.9
6(3H,s), 2.00(3H,s), 2.98(1H,dt,J = 12.2, 9.2Hz),
4.14(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.49(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.
69(1H,d,J = 14.2Hz), 5.04(1H,d,J = 14.2 Hz), 5.60
(1H,dt,J = 9.4,3.8 Hz), 7.30-7.90(8H,m)。 実施例68 (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(フタルイミドアセチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (9.82 g, 20 mmol)、
ヒドラジン一水和物 (2.31 g, 46 mmol) およびエタノ
ール (200 mL) の懸濁液を 3.5 時間加熱還流した。反
応混合物を冷却後、ろ過、クロロホルムで洗浄した。ろ
液を減圧濃縮、残渣をクロロホルムに懸濁し、再度ろ
過、ろ液を減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン−ヘキ
サンから結晶化させ、目的物 5.62 g (収率 80%) を得
た。分析用試料はジクロロメタン−ジイソプロピルエー
テルから再結晶した。融点 163-165 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.9 (5H, m), 1.65 (1H, s, J =
17.2 Hz), 2.0-2.2 (1H, m), 2.83 (1H, s, J = 17.2
Hz), 3.16 (1H, dt, J = 12.0, 9.1 Hz), 4.56 (1H, d,
J = 14.9 Hz), 5.65 (1H, d, J = 14.9 Hz), 5.87 (1
H, td, J = 8.8, 4.0 Hz), 6.99 (1H, d, J = 7.8 Hz),
7.15-7.3 (6H, m), 7.45 (2H, d, J = 4.2Hz)。アミノ
基の H はブロードなため判別できなかった。 実施例69 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-クロロフタルイミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (0.58 g, 1.7 mmol)および 4-
クロロフタル酸無水物 (0.31 g, 1.7 mmol) のトルエン
(10 mL) 懸濁液を Dean-Stark 水分離器を用いて 3.5
時間加熱還流した。これを室温で放冷した後、ヘキサン
を加えた。生じた固体をろ過、クロロホルム−ヘキサン
から再結晶して目的物 0.66 g (収率 75%) を得た。融
点 237-238 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 12.4, 8.9 H
z), 3.35 (1H, d, J = 17.3 Hz), 4.02 (1H, d, J= 17.
3 Hz), 5.00 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.38 (1H, d, J =
15.2 Hz), 5.78 (1H, ddd, J = 9.3, 8.2, 4.2 Hz),
7.2-7.5 (9H, m), 7.67 (1H, dd, J = 8.1,1.9 Hz), 7.
75-7.85 (2H, m)。 実施例70 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-フルオロフタルイミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (490 mg, 1.4 mmol)および 4-
フルオロフタル酸無水物 (233 mg, 1.4 mmol) のキシレ
ン (3 mL) 懸濁液を 140 ℃ で 30 分間攪拌した。これ
を室温で放冷した後、ヘキサン (5 mL) を加えた。生じ
た固体をろ過、ジクロロメタン−ヘキサンから再結晶し
て目的物 436 mg (収率 62%) を得た。融点 235-236
℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 12.0, 9.1 H
z), 3.35 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.02 (1H, d, J= 16.
6 Hz), 5.00 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.38 (1H, d, J =
15.2 Hz), 5.78 (1H, ddd, J = 9.2, 8.2, 3.8 Hz),
7.2-7.5 (10H, m), 7.52 (1H, dd, J = 7.1,2.3 Hz),
7.85 (1H, dd, J = 8.0, 4.4 Hz)。 実施例71 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-メチルフタルイミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-メチルフタル酸無水物を用いて、実施例70と同様に
して合成した。収率 78%。融点 237.4-237.9 ℃ (クロ
ロホルム−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 2.50 (3H, s), 3.18 (1H, dt, J =
12.0, 9.1 Hz), 3.38 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.00 (1
H, d, J = 16.6 Hz), 5.02 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.3
6 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 7.2-7.6
(10H, m), 7.64 (1H, d, J = 0.8 Hz), 7.72 (1H, d, J
= 7.6 Hz)。 実施例72 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-ニトロフタルイミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-ニトロフタル酸無水物を用いて、実施例70と同様に
して合成した。収率 61%。融点 238.5-239.5 ℃ (クロ
ロホルム−エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.95 (2H,
m), 2.0-2.25 (1H, m), 3.17 (1H, dt, J = 12.0, 9.1
Hz), 3.32 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.03 (1H, d, J= 1
6.6 Hz), 4.91 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.47 (1H, d, J
= 15.2 Hz), 5.75(1H, ddd, J = 9.4, 8.0, 4.1 Hz),
7.2-7.5 (9H, m), 7.85-7.95 (1H, m), 8.1-8.15 (2H,
m)。
【0085】実施例73 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-ヒドロキシフタルイミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-ヒドロキシフタル酸無水物を用いて、実施例70と同
様にして合成した。収率 64%。融点 271.5-272.0 ℃
(クロロホルム−エタノール−ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.95 (5H, m), 2.0-2.25 (1H,
m), 3.19 (1H, dt, J =11.8, 9.2 Hz), 3.31 (1H, d, J
= 16.7 Hz), 3.99 (1H, d, J = 16.7 Hz), 5.00 (1H,
d, J = 15.2 Hz), 5.38 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.79
(1H, ddd, J = 9.1, 8.3, 3.9 Hz), 7.16 (1H, d, J =
8.6 Hz), 7.1-7.8 (11H, m), 7.58 (1H, dd, J = 8.0,
7.4 Hz)。 実施例74 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ナフタレン-2,3-ジカルボ
キシミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン ナフタレン-2,3-ジカルボン酸無水物を用いて、実施例
70と同様にして合成した。収率 40%。融点 297.7-29
8.4 ℃ (クロロホルム−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.3 (1H, m), 3.19(1H, dt, J = 12.4, 9.2 Hz),
3.48 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.10 (1H, d, J =16.5 H
z), 5.04 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.38 (1H, d, J = 1
5.4 Hz), 5.81 (1H, ddd, J = 9.3, 8.3, 4.1 Hz), 7.2
-7.5 (9H, m), 7.65-7.75 (2H, m), 8.0-8.1 (2H, m),
8.34 (2H, s)。 実施例75 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ナフタレン-1,8-ジカルボ
キシミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン ナフタレン-1,8-ジカルボン酸無水物を用いて、実施例
70と同様にして合成した。収率 64%。融点 287-288
℃ (ジクロロメタン−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.3 (1H, m), 3.20(1H, dt, J = 11.6, 9.3 Hz),
4.25 (1H, d, J = 16.0 Hz), 4.63 (1H, d, J =16.0 H
z), 5.16 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.32 (1H, d, J = 1
5.8 Hz), 5.87 (1H, ddd, J = 9.2, 8.4, 4.0 Hz), 7.2
-7.5 (8H, m), 7.59 (1H, d, J = 8.2 Hz), 7.7-7.8 (2
H, m), 8.22 (2H, dd, J = 8.2, 1.0 Hz), 8.60 (2H, d
d, J = 7.1, 0.9 Hz)。 実施例76 9-ベンジル-4-(2H-1,3-ジオキソ-1,3,4,5,6,7-ヘキサヒ
ドロイソインドール-2-アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキ
サヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10
(1H)-オン 3,4,5,6-テトラヒドロフタル酸無水物を用いて、実施例
70と同様にして合成し、シス体とトランス体が 2:1
の混合物を得た。収率 64%。融点 194.6-195.0℃ (エタ
ノール−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-2.4 (14H, m), 2.8-3.0 (0.33H,
m), 3.02 (0.33H, d, J= 17.0 Hz), 3.05-3.25 (0.67
H, m), 3.17 (0.67H, d, J = 16.8 Hz), 3.72 (0.33H,
d, J = 17.0 Hz), 3.81 (0.67H, d, J = 16.8 Hz), 4.0
5-4.2 (0.33H, m), 4.57 (0.33H, d, J = 14.6 Hz), 4.
96 (0.67H, d, J = 15.6 Hz), 5.37 (0.67H, d, J = 1
5.6 Hz), 5.7-5.8 (0.67H, m), 5.75 (0.33H, d, J = 1
4.6 Hz), 7.15-7.5 (9H, m)。 実施例77 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(1,3-ジオキソ-1,2,3,4-テ
トラヒドロイソキノリン-2-アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン ホモフタル酸無水物を用いて、実施例70と同様にして
合成した。収率 35%。融点 237-238 ℃ (クロロホルム
−エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.3 (1H, m), 3.19(1H, dt, J = 11.8, 9.2 Hz),
4.00 (1H, d, J = 16.0 Hz), 4.07 (2H, s), 4.41 (1H,
d, J = 16.0 Hz), 5.13 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.26
(1H, d, J = 15.6 Hz), 5.75-5.9 (1H, m), 7.2-7.65
(12H, m), 8.19 (1H, dd, J = 7.9, 1.3 Hz)。
【0086】実施例78 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ピリジン-2,3-ジカルボキ
シミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (420 mg, 1.2 mmol)、ピリジ
ン-2,3-ジカルボン酸無水物 (179 mg, 1.2 mmol)、およ
びキシレン (3 mL) の混合物を 140 ℃ で 2.5 時間攪
拌した。これを室温で放冷した後、ヘキサン (5 mL) を
加えた。生じた固体をろ過後、ジクロロメタンに溶解
し、1 規定水酸化ナトリウム水溶液、水、および飽和塩
化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 1:3) で精製
し、クロロホルム−ヘキサンから結晶させて目的物 131
mg (収率 23%) を得た。融点 246.5-247.5 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-2.0 (5H, m), 2.0-2.25 (1H,
m), 3.18 (1H, dt, J = 12.2, 9.1 Hz), 3.40 (1H, d,
J = 16.5 Hz), 4.10 (1H, d, J = 16.5 Hz), 5.00(1H,
d, J = 15.4 Hz), 5.41 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.78
(1H, ddd, J = 9.1,8.1, 4.1 Hz), 7.2-7.5 (9H, m),
7.61 (1H, dd, J = 7.7, 4.7 Hz), 8.17 (1H, dd, J =
7.6, 1.4 Hz), 8.97 (1H, dd, J = 4.8, 1.4 Hz)。 実施例79 2-(2-((3aR*,10aS*)-9-ベンジル-10-オキソ-1,2,3,3a,
4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-4-イル)-2-オキソエチル)-2H-1,3-ジオキ
ソ-1,3-ジヒドロイソインドール-5-カルボン酸 (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (1.26 g, 3.6 mmol)、トリメ
リト酸無水物 (692 mg, 3.6 mmol)、および N,N-ジメチ
ルホルムアミド (3 mL)の混合物を室温で30分、145℃で
1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、メタノール−ジ
エチルエーテルから結晶させて目的物736mg(収率 39%)
を得た。融点 295-297 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H,
m), 1.9-2.2 (1H, m), 3.0-3.2 (1H, m), 3.44 (1H, d,
J = 16.6 Hz), 4.16 (1H, d, J = 16.6 Hz), 5.08 (1
H, d, J = 16.2 Hz), 5.20 (1H, d, J = 16.2 Hz), 5.5
5-5.7 (1H, m), 7.0-7.6 (9H, m), 8.04 (1H, d, J =
8.0 Hz), 8.27 (1H, d, J = 0.8 Hz), 8.39 (1H, dd, J
= 7.9, 1.3 Hz)。カルボン酸の H はブロードなため判
別できなかった。 実施例80 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(cis-2H-1,3-ジオキソ-1,
3,3a,4,7,7a-ヘキサヒドロイソインドール-2-アセチル)
-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン(420 mg, 1.2 mmol)のジクロロ
メタン(5 mL)溶液に cis-1,2,3,6-テトラヒドロフタル
酸無水物(183 mg, 1.2 mmol)のジクロロメタン(2 mL)溶
液を滴下し、室温で10分間攪拌した。この溶液に酢酸ナ
トリウム (99 mg, 1.2 mmol) および無水酢酸 (3 mL)
を加え、常圧下でジクロロメタンを留去した後、100 ℃
で 25 分間攪拌した。反応液を室温で放冷した後、水
(5 mL) を加えて激しく攪拌した。これをジクロロメタ
ンで 2 回抽出し、合わせた有機層を水、飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液、および飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し
た。残渣をエタノール−ジイソプロピルエーテルから結
晶化させて目的物 400mg (収率 69%) を得た。融点 183
-185 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.4 (3H, m), 2.45-2.65 (2H, m), 3.05-3.25 (3
H, m), 3.25 (1H, d, J = 16.3 Hz), 3.84 (1H, d, J =
16.3 Hz), 5.04 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.24 (1H, d,
J = 15.4 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 5.85-5.95 (2H,
m), 7.15-7.45 (9H, m)。
【0087】実施例81 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ベンズアミドアセチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 15 ℃ の水浴上で、(3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-
9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (0.88 g,
2.5 mmol) の 1,2-ジクロロエタン (3 mL) 溶液に塩化
ベンゾイル (0.39g, 2.8 mmol) の 1,2-ジクロロエタン
(2 mL) 溶液を滴下した。この混合物を同温で 5 分間
攪拌し、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液 (3 mL) を加え
てさらに5 分間攪拌した。水層を分離し、有機層を水で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し
た。残渣をジエチルエーテル−ヘキサンから結晶化させ
て目的物 1.08 g (収率 95%) を得た。融点 201-203
℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.9 (5H, m), 2.0-2.25 (1H,
m), 2.24 (1H, dd, J = 18.3, 3.3 Hz), 3.18 (1H, dt,
J = 12.2, 8.9 Hz), 3.88 (1H, dd, J = 17.9, 5.1 H
z), 4.65 (1H, d, J = 14.8 Hz), 5.55 (1H, d, J = 1
4.8 Hz), 5.8-6.0 (1H, m), 6.7-6.9 (1H, m), 7.0-7.3
5 (7H, m), 7.4-7.6 (5H, m), 7.7-7.8 (2H, m)。 実施例82 9-ベンジル-4-((2-メトキシベンズアミド)アセチル)-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-メトキシベンゾイルクロリドを用いて、実施例81と
同様にして合成し、シス体とトランス体が 4:1 の混合
物を得た。収率 64%。融点 187-188 ℃ (酢酸エチル−
ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.35 (1H, m), 2.35-2.5 (0.2H, m), 2.45 (0.8H,
dd, J = 18.3, 3.3 Hz), 2.8-2.9 (0.2H, m), 3.18
(0.8H, dt, J = 12.2, 9.1 Hz), 3.9-4.2 (0.4H, m),
3.98 (0.8H, dd, J =18.5, 4.9 Hz), 4.03 (0.6H, s),
4.07 (2.4H, s), 4.57 (0.2H, d, J = 14.6Hz), 4.75
(0.8H, d, J = 15.0 Hz), 5.42 (0.8H, d, J = 15.0 H
z), 5.63 (0.2H, d, J = 14.6 Hz), 5.93 (0.8H, ddd,
J = 9.3, 8.2, 4.2 Hz), 6.95-7.5 (12H, m), 8.05-8.1
5 (1H, m), 8.3-8.4 (0.2H, m), 8.55-8.65 (0.8H,
m)。 実施例83 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-メトキシベンズアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン3-メトキ
シベンゾイルクロリドを用いて、 実施例81と同様にし
て合成した。収率 68%。 融点 160-161 ℃(ジエチルエー
テル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.45(3H,m), 1.50-1.89(2H,m),
2.05-2.22(1H,m), 2.23(1H,dd,J = 18.0, 3.3 Hz), 3.
18(1H,dt,J = 12.0, 8.8 Hz), 3.85(3H,s), 3.88(1H,d
d,J = 18.0, 5.0 Hz), 4.65(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.55
(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.86-5.95(1H,m), 6.80(1H,br
s), 7.02-7.58(13H,m)。 実施例84 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-メトキシベンズアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-メトキシベンゾイルクロリドを用いて、実施例81と
同様にして合成した。収率 93%。融点 160-161 ℃ (酢
酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.9 (5H, m), 2.0-2.25 (1H,
m), 2.25 (1H, dd, J = 18.3, 3.3 Hz), 3.18 (1H, dt,
J = 12.4, 9.0 Hz), 3.86 (3H, s), 3.88 (1H, dd, J
= 18.3, 5.1 Hz), 4.67 (1H, d, J = 14.9 Hz), 5.52
(1H, d, J = 14.9 Hz), 5.8-6.0 (1H, m), 6.6-6.8 (1
H, m), 6.9-7.0 (2H, m), 7.0-7.35 (7H, m),7.4-7.55
(2H, m), 7.7-7.8 (2H, m)。
【0088】実施例85 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((2,6-ジメトキシベンズア
ミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,6-ジメトキシベンゾイルクロリドを用いて、 実施例8
1と同様にして合成した。 収率 53%。 融点 182-184 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.05-1.44(3H,m), 1.56-1.92(2H,m),
2.03-2.25(1H,m), 2.57(1H,dd,J = 18.4, 3.4 Hz), 3.
17(1H,dt,J = 12.4, 8.6 Hz), 3.82(6H,s), 4.00(1H,d
d,J = 18.4, 5.0 Hz), 4.85(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.37
(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.84-5.94(1H,m), 6.50-6.65(3H,
m), 7.11-7.47(10H,m)。 実施例86 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3,4-ジメトキシベンズア
ミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3,4-ジメトキシベンゾイルクロリドを用いて、 実施例8
1と同様にして合成した。 収率 84%。 融点 174-176 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.10-1.47(3H,m), 1.50-1.93(2H,m),
2.03-2.32(2H,m), 3.10-3.27(1H,m), 3.81-3.99(1H,
m), 3.95(6H,s), 4.68(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.54(1H,d,
J = 14.6 Hz), 5.83-5.93(1H,m), 6.75(1H,br s), 6.89
(1H,d,J = 8.4 Hz),7.04-7.54(11H,m)。 実施例87 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3,5-ジメトキシベンズア
ミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3,5-ジメトキシベンゾイルクロリドを用いて、 実施例8
1と同様にして合成した。 収率 64%。 融点 113-115 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.03-1.45(3H,m), 1.56-1.91(2H,m),
2.05-2.26(2H,m), 3.18(1H,dt,J = 12.2, 8.8 Hz), 3.
83(6H,s), 3.85(1H,dd,J = 18.2, 5.2 Hz), 4.65(1H,d,
J = 14.8 Hz), 5.55(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.84-5.95(1
H,m), 6.58(1H,t,J= 2.2 Hz), 6.77(1H,br s), 6.88(2
H,d,J = 2.2 Hz), 7.11-7.28(7H,m), 7.39-7.55(2H,m)。 実施例88 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3,4-メチレンジオキシベ
ンズアミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベ
ンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3,4-メチレンジオキシベンゾイルクロリドを用いて、 実
施例81と同様にして合成した。 収率 92%。 融点 174-1
76 ℃(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.05-1.50(3H,m), 1.53-1.91(2H,m),
2.05-2.23(1H,m), 2.21(1H,dd,J = 18.2, 3.4 Hz), 3.
11-3.25(1H,m), 3.85(1H,dd,J = 18.2, 5.0 Hz),4.65(1
H,d,J = 14.6 Hz), 5.54(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.83-5.9
5(1H,m), 6.04(2H,s), 6.66(1H,br s), 6.85(1H,d,J =
8.0 Hz), 7.07-7.50(11H,m)。
【0089】実施例89 (3aR*,10aS*)-4-((2-アセトキシベンズアミド)アセチ
ル)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン O-アセチルサリチロイルクロリドを用いて、 実施例81
と同様にして合成した。 収率 48%。 無晶形。1 H NMR(CDCl3) δ 1.03-1.45(3H,m), 1.53-1.90(2H,m),
2.05-2.31(1H,m), 2.26(1H,dd,J = 18.6, 3.2 Hz), 2.
50(3H,s), 3.18(1H,dt,J = 12.2, 8.8 Hz), 3.85(1H,d
d,J = 18.6, 4.8 Hz), 4.63(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.54
(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.84-5.94(1H,m), 7.00-7.54(13
H,m), 7.94(1H,dd,J = 7.8, 1.8 Hz)。 実施例90 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((2-ニトロベンズアミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-ニトロベンゾイルクロリドを用いて、 実施例81と同
様にして合成した。 収率 62%。 融点 132-135 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.05-1.45(3H,m), 1.50-1.90(2H,m),
2.04-2.18(1H,m), 2.28(1H,dd,J = 18.0, 3.4 Hz), 3.
12(1H,dt,J = 12.0, 8.0 Hz), 3.96(1H,dd,J = 18.0,
5.2 Hz), 4.70(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.52(1H,d,J = 14.
8 Hz), 5.80-5.90(1H,m), 6.59(1H,br s), 7.14-7.46(7
H,m), 7.42-7.73(5H,m), 8.02-8.06(1H,m)。 実施例91 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-ニトロベンズアミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-ニトロベンゾイルクロリドを用いて、 実施例81と同
様にして合成した。 収率 77%。 融点 206-208 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.01-1.46(3H,m), 1.57-1.90(2H,m),
2.05-2.32(2H,m), 3.21(1H,dt,J = 11.8, 8.8 Hz), 3.
90(1H,dd,J = 18.0, 5.0 Hz), 4.66(1H,d,J = 14.6 H
z), 5.58(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.84-5.96(1H,m), 7.00-
7.67(11H,m), 8.07(1H,d,J = 7.8 Hz), 8.34-8.38(1H,
m), 8.61(1H,br s)。 実施例92 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-ニトロベンズアミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-ニトロベンゾイルクロリドを用いて、 実施例81と同
様にして合成した。 収率 82%。 融点 231-233 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.02-1.43(3H,m), 1.52-1.91(2H,m),
2.10-2.27(2H,m), 3.20(1H,dt,J = 12.2, 8.8 Hz), 3.
85(1H,dd,J = 18.4, 5.0 Hz), 4.63(1H,d,J = 14.6 H
z), 5.58(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.84-5.94(1H,m), 6.88-
7.34(8H,m), 7.46-7.53(2H,m), 7.90-7.96(2H,m), 8.28
-8.34(2H,m)。 実施例93 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((2-ピリジンカルボキサミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン ピコリノイルクロリド塩酸塩を用いて、 実施例81と同
様にして合成した。 収率 37%。 融点 169-171 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.01-1.42(3H,m), 1.53-1.90(2H,m),
2.05-2.31(2H,m), 3.18(1H,dt,J = 12.0, 8.8 Hz), 3.
95(1H,dd,J = 18.0, 6.4 Hz), 4.58(1H,d,J = 14.2 H
z), 5.58(1H,d,J = 14.2 Hz), 5.86-5.95(1H,m), 6.95-
7.50(10H,m), 7.82(1H,dt,J = 7.8, 1.6 Hz), 8.09(1H,
d,J = 7.8 Hz), 8.38(1H,br s), 8.62(1H,d,J = 8.8 H
z)。
【0090】実施例94 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-ピリジンカルボキサミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン ニコチノイルクロリド塩酸塩を用いて、 実施例81と同
様にして合成した。 収率 68%。 融点 189-191 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.03-1.43(3H,m), 1.56-1.91(2H,m),
2.05-2.26(2H,m), 3.19(1H,dt,J = 12.6, 9.0 Hz), 3.
87(1H,dd,J = 18.2, 5.2 Hz), 4.63(1H,d,J = 14.8 H
z), 5.58(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.84-5.95(1H,m), 6.85
(1H,br s), 7.05-7.55(10H,m), 8.04-8.10(1H,m), 8.76
(1H,br s), 9.02(1H,br s)。 実施例95 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-ピリジンカルボキサミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンイソニコ
チノイルクロリド塩酸塩を用いて、 実施例81と同様に
して合成した。 収率 42%。 融点 196-199 ℃(ジエチルエ
ーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.51(3H,m), 1.55-1.91(2H,m),
2.05-2.27(2H,m), 3.14-3.29(1H,m), 3.83(1H,dd,J =
18.4, 5.0 Hz), 4.61(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.60(1H,d,J
= 14.8 Hz), 5.84-5.95(1H,m), 6.88-7.63(12H,m), 8.
77(2H,d,J = 5.2Hz)。 実施例96 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-トリフルオロメチルベ
ンズアミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベ
ンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-(トリフルオロメチル)ベンゾイルクロリドを用い
て、 実施例81と同様にして合成した。 収率 57%。 融点
218-220 ℃(ジエチルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.02-1.58(3H,m), 1.51-1.90(2H,m),
2.05-2.39(2H,m), 3.19(1H,dt,J = 12.4, 8.8 Hz), 3.
86(1H,dd,J = 18.0, 4.8 Hz), 4.64(1H,d,J = 14.8 H
z), 5.57(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.84-5.95(1H,m), 6.90
(1H,br s), 6.99-7.23(7H,m), 7.40-7.50(2H,m), 7.72
(2H,d,J = 8.0 Hz), 7.88(2H,d,J = 8.0 Hz)。 実施例97 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((2,6-ジメチルベンズアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,6-ジメチルゾイルクロリドを用いて、 実施例81と同
様にして合成した。 収率 38%。 融点 208-209 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.03-1.50(3H,m), 1.51-1.90(2H,m),
2.05-2.39(8H,m), 3.17(1H,dt,J = 12.4, 8.6 Hz), 4.
10(1H,dd,J = 18.0, 6.2 Hz), 4.75(1H,d,J = 14.8 H
z), 5.48(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.81-5.92(1H,m), 6.23
(1H,br s), 7.00-7.52(12H,m)。 実施例98 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(フラン-2-カルボキサミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-フロイルクロリドを用いて、実施例81と同様にして
合成した。収率 94%。融点 169-170 ℃ (酢酸エチル−
ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.2 (1H, m), 2.16(1H, dd, J = 17.9, 3.3 Hz),
3.17 (1H, dt, J = 12.4, 8.9 Hz), 3.85 (1H,dd, J =
18.1, 5.7 Hz), 4.62 (1H, d, J = 14.7 Hz), 5.57 (1
H, d, J = 14.7Hz), 5.89 (1H, ddd, J = 9.0, 8.2, 4.
0 Hz), 6.49 (1H, dd, J = 3.5, 1.7 Hz), 6.8-6.95 (1
H, m), 7.0-7.6 (11H, m)。 実施例99 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(チオフェン-2-カルボキサ
ミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-チオフェンカルボニルクロリドを用いて、実施例81
と同様にして合成した。収率 80%。融点 222.7-223.1
℃ (ジクロロメタン−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.2 (1H, m), 2.18(1H, dd, J = 18.2, 3.4 Hz),
3.18 (1H, dt, J = 12.0, 9.0 Hz), 3.84 (1H,dd, J =
18.4, 5.2 Hz), 4.62 (1H, d, J = 14.6 Hz), 5.57 (1
H, d, J = 14.6Hz), 5.89 (1H, ddd, J = 9.2, 8.4, 4.
0 Hz), 6.5-6.7 (1H, m), 7.0-7.4 (8H,m), 7.4-7.6 (4
H, m)。 実施例100 (Z)-3-(2-((3aR*,10aS*)-9-ベンジル-10-オキソ-1,2,3,
3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-4-イル)-2-オキソエチルカルバモイ
ル)アクリル酸 (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (420 mg, 1.2 mmol)および無
水マレイン酸 (118 mg, 1.2 mmol) の混合物をキシレン
中 140 ℃ で 30 分間攪拌した。反応混合物を室温で放
冷後、ヘキサン (5 mL) を加えた。固体をろ過し、クロ
ロホルムーエタノール−ジエチルエーテルから再結晶し
て目的物420 mg (収率 78%) を得た。融点 207-209
℃。1H NMR (DMSO-d6) δ1.0-1.9 (5H, m), 1.9-2.1 (1
H, m), 2.1-2.35 (1H, m), 3.12 (1H, dt, J = 11.4,
9.1 Hz), 3.65-3.85 (1H, m), 4.80 (1H, d, J = 15.2
Hz), 5.37 (1H, d, J = 15.2Hz), 5.65-5.8 (1H, m),
6.28 (1H, d, J = 12.4 Hz), 6.53 (1H, d, J = 12.4H
z), 7.0-7.65 (9H, m), 8.9-9.0 (1H, m)。カルボン酸
の H はブロードなため判別できなかった。
【0091】実施例101 3-(2-((3aR*,10aS*)-9-ベンジル-10-オキソ-1,2,3,3a,
4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-4-イル)-2-オキソエチルカルバモイル)プ
ロピオン酸 無水コハク酸を用いて、実施例100と同様にして合成
した。収率 54%。融点148-151 ℃ (クロロホルム−ヘキ
サン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
1.95-2.25 (1H, m), 2.04 (1H, dd, J = 18.1, 3.5 H
z), 2.4-2.7 (4H, m), 3.17 (1H, dt, J = 12.0,9.1 H
z), 3.72 (1H, dd, J = 18.1, 5.3 Hz), 4.64 (1H, d,
J = 15.0 Hz), 5.53 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.8-5.9
(1H, m), 6.4-6.5 (1H, m), 7.0-7.3 (7H, m), 7.4-7.5
5 (2H, m)。カルボン酸の H はブロードなため判別でき
なかった。 実施例102 (3aR*,10aS*)-4-((2-アミノベンズアミド)アセチル)-9-
ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (420 mg, 1.2 mmol)およびイ
サト酸無水物 (196 mg, 1.2 mmol) の混合物をキシレン
中 140 ℃ で 30 分間攪拌した。反応混合物を室温で放
冷後、ヘキサン (5 mL) を加えた。固体をろ過し、エタ
ノール−ヘキサンから再結晶して目的物 345 mg (収率
58%) を得た。この化合物は (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-
4-((2-ニトロベンズアミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンから実施例106と同様の方法により得
られる化合物と 1H-NMR スペクトルが一致した。融点 1
79.2-179.7 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 2.15 (1H, dd, J = 18.1, 3.5 H
z), 3.18 (1H, dt, J = 12.4, 8.5 Hz), 3.82 (1H,dd,
J = 18.0, 5.2 Hz), 4.61 (1H, d, J = 14.7 Hz), 5.45
(2H, br s), 5.60(1H, d, J = 14.7 Hz), 5.8-6.0 (1
H, m), 6.6-6.75 (3H, m), 7.0-7.6 (11H,m)。 実施例103 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((ジアセチルアミノ)アセ
チル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (420 mg, 1.2 mmol)の無水酢
酸 (3 mL) 溶液を室温で 10 分間攪拌後、4 時間加熱還
流した。反応液を冷却後、水を加えて攪拌した。この混
合物をクロロホルムで 2 回抽出、合わせた有機層を水
および飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (クロロホルム−酢酸エ
チル 4:1) で精製し、ジクロロメタン−エタノール−石
油エーテルから結晶化させて目的物 265 mg (収率 51%)
を得た。融点 142.5-143.4 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.5 (3H, m), 1.5-1.95 (2H,
m), 2.0-2.3 (1H, m), 2.27 (6H, s), 2.92 (1H, d, J
= 17.1 Hz), 3.16 (1H, dt, J = 12.2, 9.2 Hz),4.30
(1H, d, J = 17.1 Hz), 4.99 (1H, d, J = 15.2 Hz),
5.23 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.78 (1H, ddd, J = 9.5,
8.2, 4.4 Hz), 7.2-7.5 (9H, m)。 実施例104 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(2H-1,3-ジヒドロイソイン
ドール-2-アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (0.87 g, 2.5 mmol)、α,α'-
ジブロモ-o-キシレン (0.66 g, 2.5 mmol)、炭酸カリウ
ム (1.04 g, 7.5mmol)、テトラヒドロフラン (5 mL)、
および水 (4 mL) の混合物を 6 時間加熱還流した。反
応液を冷却後、酢酸エチルで抽出、水で洗浄、硫酸マグ
ネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル
1:1 の後 1:2) で精製し、ジイソプロピルエーテル−
ヘキサンから結晶化させて目的物 0.31 g (収率 27%)
を得た。融点 130-134 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.9 (5H, m), 2.0-2.25 (1H,
m), 2.77 (1H, d, J = 14.5 Hz), 2.98 (1H, d, J = 1
4.5 Hz), 3.1-3.3 (1H, m), 3.6-3.85 (4H, m), 4.67
(1H, d, J = 15.4 Hz), 4.92 (1H, d, J = 15.4 Hz),
5.8-6.0 (1H, m), 6.8-7.5 (13H, m)。 実施例105 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(2H-1,3-ジヒドロイソイン
ドール-2-アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン塩
酸塩 実施例104で得られた (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-
(2H-1,3-ジヒドロイソインドール-2-アセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オンをメタノールに溶解し、10% 塩
化水素−メタノール溶液を加えた。この溶液を減圧濃縮
し、エタノール−ジエチルエーテルから結晶化させて目
的物を得た。融点 170-177 ℃ 。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H,
m), 1.95-2.2 (1H, m), 2.66 (1H, d, J = 15.8 Hz),
3.05-3.25 (1H, m), 4.0-5.2 (4H, m), 4.25 (1H,d, J
= 15.8 Hz), 4.96 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.24 (1H,
d, J = 15.2 Hz), 5.65-5.8 (1H, m), 7.15-7.6 (13H,
m)。
【0092】実施例106 (3aR*,10aS*)-4-((3-アミノフタルイミド)アセチル)-9-
ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-ニトロフタルイミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (424mg, 0.8
1 mmol) および酸化白金 (22 mg) のメタノール懸濁液
に 10% 塩化水素−メタノール溶液 (0.6 mL) を加え、
水素雰囲気下室温で 8 時間攪拌した。反応混合物に N,
N-ジメチルホルムアミドを加えた後ろ過、減圧濃縮し
た。残渣をクロロホルムに溶解し、1 規定水酸化ナトリ
ウム水溶液、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン
−酢酸エチル 2:3 の後 1:2)で精製し、クロロホルム−
ヘキサンから再結晶して目的物 110 mg (収率 27%)を得
た。融点 255-262 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 12.4, 9.0 H
z), 3.37 (1H, d, J = 16.5 Hz), 3.97 (1H, d, J= 16.
5 Hz), 5.03 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.21 (2H, br s),
5.33 (1H, d, J =15.4 Hz), 5.7-5.9 (1H, m), 6.82
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.12 (1H, d, J = 6.8 Hz), 7.2
-7.5 (10H, m)。 実施例107 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-メトキシフタルイミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-ヒドロキシフタルイミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (343 mg, 0.69 mmol) の N,N-ジメチルホルムアミド (3
mL) 懸濁液に炭酸カリウム (115 mg, 0.83 mmol) およ
びヨウ化メチル (0.10 mL, 1.6 mmol) を加え、室温で
4.5 時間攪拌した。反応混合物に水を加え、生じた固体
をろ過、ろ液をクロロホルムで抽出した。この有機層に
先にろ別した固体を溶解し、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をクロロホルム−ジエチ
ルエーテルから再結晶して目的物 340 mg (収率 96%)
を得た。融点 247-248 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.45 (3H, m), 1.55-1.9 (2H,
m), 2.0-2.2 (1H, m), 3.16 (1H, dt, J = 12.0, 9.0 H
z), 3.33 (1H, d, J = 16.4 Hz), 3.89 (1H, d,J = 16.
4 Hz), 4.02 (3H, s), 4.90 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.
46 (1H, d, J =15.0 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 7.19 (1
H, d, J = 8.4 Hz), 7.2-7.55 (10H, m),7.66 (1H, dd,
J = 8.4, 7.4 Hz)。 実施例108 2-(2-((3aR*,10aS*)-9-ベンジル-10-オキソ-1,2,3,3a,
4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-4-イル)-2-オキソエチル)-2H-1,3-ジオキ
ソ-1,3-ジヒドロイソインドール-5-カルボン酸メチル 2-(2-((3aR*,10aS*)-9-ベンジル-10-オキソ-1,2,3,3a,
4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-4-イル)-2-オキソエチル)-2H-1,3-ジオキ
ソ-1,3-ジヒドロイソインドール-5-カルボン酸(1.15g,
2.2mmol)の N,N-ジメチルホルムアミド溶液(10mL)に炭
酸カリウム(0.6g, 4.3mmol)およびヨウ化メチル(1mL, 1
6mmol)を加え、室温で 1 時間攪拌した。反応混合物に
クロロホルムと水を加え、水層を分離、有機層を水およ
び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム
上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 2:1 の
後 1:1) で精製し、ジエチルエーテル−ヘキサンから結
晶化させて目的物(293mg, 収率 24%)を得た。融点 201-
202 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 12.4, 9.1 H
z), 3.38 (1H, d, J = 16.4 Hz), 3.99 (3H, s), 4.05
(1H, d, J = 16.4 Hz), 5.00 (1H, d, J = 15.1 Hz),
5.40 (1H, d, J = 15.1 Hz), 5.78 (1H, ddd, J = 9.1,
8.2, 3.8 Hz), 7.2-7.5 (9H, m), 7.92 (1H,dd, J =
7.7, 0.7 Hz), 8.41 (1H, dd, J = 7.7, 1.5 Hz), 8.48
(1H, d, J =0.6 Hz)。
【0094】実施例109 (3aR*,10aS*)-4-((N-アセチルベンズアミド)アセチル)-
9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ベンズアミドアセチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン(0.18 g, 0.4 mmol)の
無水酢酸(20 mL)溶液に、 p-トルエンスルホン酸一水和
物を10 mgを加え、 2時間加熱還流した。 飽和炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、 ジクロロメタンで抽出した。 抽
出液は水洗、 乾燥後、 溶媒を留去した。 残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製
し、 ジエチルエーテルから結晶化させ、目的物0.11 g(収
率 58%)を得た。 融点 164-166 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.08-1.50(3H,m), 1.53-1.95(2H,m),
2.01-2.30(5H,m), 3.18(1H,dt,J = 11.8, 9.0 Hz), 3.
58(1H,d,J = 16.4 Hz), 4.24(1H,d,J = 16.4 Hz), 4.91
-5.12(2H,m), 5.79-5.92(1H,m), 7.05-7.63(12H,m), 7.
77(1H,dd,J = 6.6, 1.6 Hz)。 実施例110 9-(2-メトキシベンジル)-4-(フタルイミドアセチル)-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン (389 mg, 1.0 mmol) の N,N-ジメチルホルムアミ
ド (3 mL) 懸濁液に水素化ナトリウム (60% 流動パラフ
ィン分散物, 44mg, 1.1 mmol) を加え、室温で 10 分間
攪拌した。この混合物に 2-メトキシベンジルブロミド
(241 mg, 1.2 mmol) を加え、室温で 90 分間攪拌し
た。反応液に飽和塩化アンモニウム水溶液 (3 mL) を加
え、水で希釈した。生じた固体をろ過し、クロロホルム
に溶解、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し
た。残渣をクロロホルム−エタノールから再結晶してシ
ス体とトランス体が 3:2 の混合物 234 mg (収率 46%)
を得た。融点 261-272 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-2.5 (6H, m), 2.5-2.7 (0.4H,
m), 3.17 (0.6H, dt, J =12.6, 9.1 Hz), 3.37 (0.4H,
d, J = 16.6 Hz), 3.60 (0.6H, d, J = 16.8 Hz), 3.81
(1.8H, s), 3.83 (1.2H, s), 4.10 (0.6H, d, J = 16.
8 Hz), 4.16 (0.4H, d, J = 16.6 Hz), 4.5-4.7 (0.4H,
m), 4.71 (0.4H, d, J = 15.2 Hz), 5.15(0.6H, d, J
= 15.9 Hz), 5.27 (0.6H, d, J = 15.9 Hz), 5.7-5.85
(0.6H, m), 5.74 (0.4H, d, J = 15.2 Hz), 6.8-7.1 (2
H, m), 7.1-7.5 (6H, m), 7.65-7.8 (2H, m), 7.8-7.9
(2H, m)。 実施例111 9-(3-メトキシベンジル)-4-(フタルイミドアセチル)-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-メトキシベンジルクロリドを用いて、実施例110と
同様にして合成し、シス体とトランス体が 1:1 の混合
物を得た。収率 42%。融点 193-194 ℃ (クロロホルム
−エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-2.4 (6H, m), 2.5-2.7 (0.5H,
m), 3.18 (0.5H, dt, J =11.6, 9.2 Hz), 3.41 (0.5H,
d, J = 16.6 Hz), 3.50 (0.5H, d, J = 16.6 Hz), 3.77
(3H, s), 4.05 (0.5H, d, J = 16.6 Hz), 4.17 (0.5H,
d, J = 16.6 Hz), 4.55-4.75 (0.5H, m), 4.74 (0.5H,
d, J = 15.0 Hz), 5.10 (0.5H, d, J = 15.0 Hz), 5.2
0 (0.5H, d, J = 15.0 Hz), 5.44 (0.5H, d, J = 15.0
Hz), 5.80(0.5H, ddd, J = 9.3, 8.2, 4.0 Hz), 6.75-
6.95 (3H, m), 7.2-7.6 (5H, m), 7.65-7.9 (4H, m)。 実施例112 9-(4-メトキシベンジル)-4-(フタルイミドアセチル)-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-メトキシベンジルクロリドを用いて、実施例110と
同様にして合成し、シス体とトランス体が 11:9 の混合
物を得た。収率 43%。融点 237-238 ℃ (クロロホルム
−エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-2.4 (6H, m), 2.5-2.7 (0.45H,
m), 3.16 (0.55H, dt, J= 11.6, 8.9 Hz), 3.33 (0.45
H, d, J = 16.4 Hz), 3.36 (0.55H, d, J = 16.4Hz),
3.78 (1.35H, s), 3.79 (1.65H, s), 3.98 (0.45H, d,
J = 16.4 Hz), 4.20 (0.55H, d, J = 16.4 Hz), 4.55-
4.75 (0.45H, m), 4.60 (0.55H, d, J = 15.0 Hz), 4.8
0 (0.45H, d, J = 15.0 Hz), 5.46 (0.45H, d, J = 15.
0 Hz), 5.65(0.55H, d, J = 15.0 Hz), 5.7-5.85 (0.55
H, m), 6.8-6.95 (2H, m), 7.15-7.5 (6H, m), 7.65-7.
9 (4H, m)。
【0095】実施例113 (3aR*,10aS*)-9-(1-ナフチルメチル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,1
0a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン-10(1H)-オン (391 mg, 1.0 mmol) の N,N-ジメチ
ルホルムアミド (3 mL) 懸濁液に水素化ナトリウム (60
% 流動パラフィン分散物, 44 mg, 1.1 mmol) を加え、2
8 ℃ で 10 分間攪拌した。この混合物に 1-(クロロメ
チル)ナフタレン (213 mg, 1.2 mmol) を加え、同温で
20 分間攪拌した。反応液に水 (5 mL) を加え、クロロ
ホルムで 2 回抽出、合わせた有機層を水で洗浄、硫酸
マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をエ
タノールから結晶化させて目的物 177 mg (収率 33%)
を得た。融点 266-270 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.15-1.55 (3H, m), 1.55-2.0 (2H,
m), 2.0-2.3 (1H, m), 3.17 (1H, d, J = 16.1 Hz), 3.
15-3.35 (1H, m), 3.82 (1H, d, J = 16.1 Hz),5.66 (2
H, s), 5.80 (1H, td, J = 8.6, 3.9 Hz), 7.2-8.0 (14
H, m), 8.0-8.2(1H, m)。 実施例114 (3aR*,10aS*)-9-(2-ナフチルメチル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-(ブロモメチル)ナフタレンを用いて、実施例113と
同様にして合成した。収率 53%。融点 238-239 ℃ (エ
タノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-2.0 (2H, m),
2.0-2.3 (1H, m), 3.23(1H, dt, J = 11.8, 9.1 Hz),
3.54 (1H, d, J = 16.4 Hz), 4.04 (1H, d, J =16.4 H
z), 5.31 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.41 (1H, d, J = 1
5.8 Hz), 5.75-5.9 (1H, m), 7.2-7.6 (6H, m), 7.6-8.
0 (9H, m)。 実施例115 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(2-ピリジ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩 (246 mg, 1.5 mmol)
を水 (0.5 mL) および酢酸エチル (1 mL) の混合物に溶
解した。これに炭酸水素ナトリウムを加えて中和し、有
機層を分離、水層を酢酸エチルで 2 回抽出、合わせた
有機層を硫酸マグネシウムを通して乾燥、減圧濃縮して
2-(クロロメチル)ピリジンを得た。0 ℃ に冷却した
(3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,1
0a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン-10(1H)-オン (389 mg, 1.0 mmol) の N,N-ジメチ
ルホルムアミド (3 mL) 懸濁液に水素化ナトリウム (60
% 流動パラフィン分散物, 44 mg, 1.1 mmol) を加え、
同温で 3 分間、室温で 10 分間攪拌した。この混合物
に上記操作で得た 2-(クロロメチル)ピリジンの N,N-ジ
メチルホルムアミド (0.5 mL) 溶液を加え、室温で 3
時間攪拌した。反応混合物に水を加え、析出した固体を
ろ過、クロロホルム−エタノール−ジイソプロピルエー
テルから再結晶して目的物 232 mg (収率 48%) を得
た。融点 227-229 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.14 (1H, dt, J = 11.6, 9.1 H
z), 3.84 (1H, d, J = 16.4 Hz), 4.27 (1H, d, J= 16.
4 Hz), 5.20 (1H, d, J = 15.7 Hz), 5.29 (1H, d, J =
15.7 Hz), 5.82 (1H, td, J = 8.7, 4.2 Hz), 7.1-7.9
(11H, m), 8.57 (1H, d, J = 4.8 Hz)。 実施例116 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(3-ピリジ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩を用いて、実施例11
5と同様にして合成した。収率 51%。融点 220-223 ℃
(クロロホルム−エタノール−ジイソプロピルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.5 (3H, m), 1.55-1.95 (2H,
m), 2.0-2.25 (1H, m),3.18 (1H, dt, J = 11.8, 9.2 H
z), 3.31 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.10 (1H, d,J = 16.
6 Hz), 5.09 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.31 (1H, d, J =
15.4 Hz), 5.7-5.9 (1H, m), 7.25-7.55 (5H, m), 7.6
5-7.9 (5H, m), 8.44 (1H, d, J = 1.8Hz), 8.53 (1H,
dd, J = 4.9, 1.3 Hz)。
【0096】実施例117 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(4-ピリジ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-(クロロメチル)ピリジン塩酸塩を用いて、実施例11
5と同様にして合成した。収率 48%。融点 211-212 ℃
(クロロホルム−エタノール−ジイソプロピルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-2.0 (5H, m), 2.05-2.3 (1H,
m), 3.1-3.3 (1H, m), 3.63 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.
26 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.97 (1H, d, J = 16.5Hz),
5.39 (1H, d, J = 16.5 Hz), 5.75-5.95 (1H, m), 7.2
-7.5 (6H, m), 7.7-7.9 (4H, m), 8.61 (2H, d, J = 6.
2 Hz)。 実施例118 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(2-ピリジ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例115で得られた (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-9-(2-ピリジルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンをジクロロメタンに溶解し、10% 塩化水素
−メタノール溶液を滴下した。この溶液を減圧濃縮し、
エタノール−ジエチルエーテルから結晶化させて目的物
を得た。融点 225.7-226.3 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H,
m), 1.9-2.2 (1H, m), 2.95-3.2 (1H, m), 3.82 (1H,
d, J = 16.6 Hz), 4.31 (1H, d, J = 16.6 Hz), 5.05
(1H, d, J = 16.4 Hz), 5.44 (1H, d, J = 16.4 Hz),
5.6-5.75 (1H, m), 7.35-7.7 (6H, m), 7.8-8.0 (4H,
m), 8.05-8.2 (1H, m), 8.65-8.75 (1H, m)。 実施例119 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(3-ピリジ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例116で得られた (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-9-(3-ピリジルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンを実施例118と同様にして塩酸塩とし
た。融点 192-197℃ (エタノール−ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H,
m), 1.9-2.1 (1H, m), 3.0-3.25 (1H, m), 3.45 (1H,
d, J = 16.8 Hz), 4.29 (1H, d, J = 16.8 Hz), 5.15
(1H, d, J = 16.0 Hz), 5.35 (1H, d, J = 16.0 Hz),
5.55-5.7 (1H, m), 7.35-7.7 (4H, m), 7.8-8.0 (5H,
m), 8.2-8.3 (1H, m), 8.7-8.8 (2H, m)。 実施例120 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(4-ピリジ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例117で得られた (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-9-(4-ピリジルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンを実施例118と同様にして塩酸塩とし
た。融点 223-225℃ (エタノール−ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H,
m), 1.95-2.2 (1H, m), 3.05-3.25 (1H, m), 3.63 (1H,
d, J = 16.6 Hz), 4.36 (1H, d, J = 16.6 Hz),5.14
(1H, d, J = 17.4 Hz), 5.54 (1H, d, J = 17.4 Hz),
5.6-5.75 (1H, m),7.35-7.6 (3H, m), 7.70 (1H, dd, J
= 7.2, 1.4 Hz), 7.8-8.0 (6H, m), 8.84(2H, d, J =
5.8 Hz)。 実施例121 9-フェニル-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン (584 mg, 1.5 mmol) および炭酸カリウム(228 mg,
1.6 mmol) のブロモベンゼン (3 mL) 懸濁液にヨウ化
銅(I) (57 mg,0.3 mmol) を加え、この混合物を 90 分
間加熱還流した。反応混合物にクロロホルムを加えた
後、ろ過、ろ液を減圧濃縮した。残渣をクロロホルム−
エタノール−ヘキサンから再結晶してシス体とトランス
体が 3:2 の混合物 440 mg (収率 63%) を得た。融点 2
72-273 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-2.5 (6H, m), 2.7-2.9 (0.4H,
m), 3.15-3.3 (0.6H, m),3.98 (0.8H, m, J = 16.8 H
z), 4.10 (0.6H, d, J = 16.4 Hz), 4.47 (0.6H, d, J
= 16.4 Hz), 4.76 (0.4H, ddd, J = 12.6, 10.8, 6.8 H
z), 5.8-6.0 (0.6H,m), 6.98 (0.6H, dd, J = 7.6, 1.8
Hz), 7.0-7.1 (0.6H, m), 7.2-7.6 (7.8H,m), 7.7-7.9
5 (4H, m)。
【0097】実施例122 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(クロロアセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン 14 ℃の水浴上で、(3aR*,10aS*)-9-ベンジル-2,3,3a,4,
9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-10(1H)-オン (5.85 g, 20 mmol) の 1,2-ジク
ロロエタン (20 mL) 溶液にクロロアセチルクロリド
(2.5 g, 22 mmol)の 1,2-ジクロロエタン (15 mL) 溶液
を滴下し、15 ℃ で 10 分間攪拌した。この溶液に飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液 (20 mL) を滴下し、10 分間
攪拌した。この混合物の水層を分離、有機層を水および
飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上
で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン−
ヘキサンから再結晶して目的物 6.49 g (収率 88%) を
得た。融点 154-156 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.3 (1H, m), 2.76(1H, d, J = 13.2 Hz), 3.05-
3.25 (1H, m), 3.19 (1H, d, J = 13.2 Hz), 4.59 (1H,
d, J = 15.0 Hz), 5.63 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.75-
5.9 (1H, m), 7.0-7.35 (7H, m), 7.4-7.55 (2H, m)。 実施例123 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ブロモアセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン ブロモアセチルブロミドを用いて、実施例122と同様
にして合成した。収率45%。融点 177-179 ℃ (ジクロロ
メタン−ジイソプロピルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 2.82 (1H, d, J = 11.4 Hz), 2.88
(1H, d, J = 11.4 Hz), 3.16 (1H, dt, J = 12.2, 9.1
Hz), 4.67 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.55 (1H, d, J =
15.0 Hz), 5.82 (1H, ddd, J = 9.3, 8.3, 4.1 Hz), 7.
2-7.35 (7H, m), 7.35-7.5 (2H, m)。 実施例124 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(3-クロロプロピオニル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例122と同様にして合成した。収率 82%。 融点 1
82-184 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.45(4H,m), 1.50-1.90(2H,
m), 2.00-2.30(2H,m), 3.00-3.35(2H,m), 3.62(1H,dt,J
= 10.8,7.4 Hz), 4.62(1H,d,J = 14.6 Hz), 5.56(1H,
d,J = 14.6 Hz), 5.85(1H,ddd,J = 9.2,8.2,4.0 Hz),
7.03(1H,dd,J = 7.4,1.0 Hz), 7.10-7.30(6H,m), 7.35-
7.50(2H,m)。 実施例125 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(4-クロロブチリル)-2,3,3
a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例122と同様にして合成した。収率 92%。 融点 1
69-170 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 0.90-1.45(4H,m), 1.50-2.20(6H,
m), 3.05-3.50(3H,m), 4.75(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.44
(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.87(1H,ddd,J = 9.4,8.0,4.0H
z), 7.02(1H,dd,J = 8.0,1.0 Hz), 7.10-7.30(6H,m),
7.35-7.50(2H,m)。 実施例126 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(5-ブロモバレリル)-2,3,3
a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例122と同様にして合成した。収率 80%。 融点 1
34-135 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 0.90-1.90(11H,m), 2.00-2.20(1H,
m), 3.00-3.30(3H,m), 4.72(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.45
(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.85(1H,ddd,J = 9.0,8.0,4.0 H
z), 6.97(1H,dd,J = 8.0,1.0 Hz), 7.00-7.50(8H,m)。
【0098】実施例127 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(6-ブロモヘキサノイル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例122と同様にして合成した。収率 62%。 融点 1
11-112 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 0.90-1.90(13H,m), 2.10-2.20(1H,
m), 3.00-3.20(1H,m), 3.33(2H,t,J = 6.8 Hz), 4.73(1
H,d,J = 15.0 Hz), 5.43(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.86(1H,
ddd,J = 9.0,8.0,4.0 Hz), 6.97(1H,dd,J = 8.0,1.0 H
z), 7.00-7.50(8H,m)。 実施例128 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ピリジン-3,4-ジカルボキ
シミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 20 ℃の水浴上で、ピリジン-3,4-カルボキシミド (178
mg, 1.2 mmol) の N,N-ジメチルホルムアミド (1.5 mL)
溶液に水素化ナトリウム (60% 流動パラフィン分散物,
48 mg, 1.2 mmol) を加え、3 分間攪拌した。この混合
物に (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(クロロアセチル)-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (443 mg, 1.2 mmol) を
加え、20℃ で 10 分間、90 ℃ で 1 時間攪拌した。反
応混合物を冷却後、水を加えて析出した固体をろ過、ク
ロロホルムに溶解し、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ
過、減圧濃縮した。残渣をクロロホルム−エタノールか
ら結晶化させて目的物 319mg (収率 55%) を得た。融点
215.5-215.9 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.95 (2H,
m), 2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 12.2, 9.1
Hz), 3.35 (1H, d, J = 16.8 Hz), 4.04 (1H, d, J= 1
6.8 Hz), 4.98 (1H, d, J = 15.3 Hz), 5.41 (1H, d, J
= 15.3 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 7.2-7.5 (9H, m), 7.
75 (1H, dd, J = 4.8, 1.0 Hz), 9.07 (1H,d, J = 4.8
Hz), 9.15 (1H, d, J = 1.2 Hz)。 実施例129 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(スクシンイミドアセチル)
-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン スクシンイミドを用いて、実施例128と同様にして合
成し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン−酢酸エチル 2:3、1:2 の後 1:3)で精製
し、エタノール−ジイソプロピルエーテルから結晶化さ
せて目的物を 57%の収率で得た。融点 212-213 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.5 (3H, m), 1.55-1.95 (2H,
m), 2.0-2.25 (1H, m),2.75 (4H, s), 3.17 (1H, dt, J
= 12.2, 9.1 Hz), 3.27 (1H, d, J = 16.4 Hz), 3.86
(1H, d, J = 16.4 Hz), 5.02 (1H, d, J = 15.4 Hz),
5.29 (1H, d, J =15.4 Hz), 5.7-5.85 (1H, m), 7.1-7.
5 (9H, m)。 実施例130 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((1-イミダゾリル)アセチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例128と同様にして合成した。収率 61%。 融点 1
83-184 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.50(2H,m), 1.50-1.90(2H,
m), 1.90-2.35(2H,m), 3.11(1H,d,J = 16.2 Hz), 3.18
(1H,m), 3.98(1H,d,J = 16.2 Hz), 4.59(1H,d,J = 14.8
Hz), 5.57(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.78(1H,m), 6.68(1H,
s), 7.00(3H,m), 7.10-7.40(6H,m), 7.51(2H,m)。 実施例131 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(3-(1-イミダゾリル)プロ
ピオニル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例128と同様にして合成した。収率 29%。 融点 1
50-152 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-2.30(8H,m), 3.13(1H,dt,J =
11.8,8.8 Hz), 3.55-3.80(1H,m), 4.10-4.30(1H,m), 4.
53(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.60(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.80
-6.00(1H,m), 6.44(1H,d,J = 7.8 Hz), 6.73(1H,s), 6.
99(1H,s), 7.10-7.50(9H,m)。
【0099】実施例132 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(4-(1-イミダゾリル)ブチ
リル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例128と同様にして合成した。収率 14%。 融点 1
35-136 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 0.65-0.85(1H,m), 1.00-2.00(8H,
m), 2.00-2.20(1H,m), 3.15(1H,dt,J = 11.8,8.8 Hz),
3.60-3.95(2H,m), 4.66(1H,d,J = 14.8 Hz), 5.50(1H,
d,J = 14.8 Hz), 5.86(1H,ddd,J = 9.4,8.0,4.0 Hz),
6.70-6.90(2H,m), 7.02(1H,s), 7.10-7.50(9H,m)。 実施例133 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(6-(1-イミダゾリル)ヘキ
サノイル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例128と同様にして合成した。収率 81%。 融点 1
33-134 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 0.70ー1.90(11H,m), 1.90-2.20(3H,
m), 3.13(1H,dt,J = 11.6,9.2 Hz), 3.86(2H,t,J = 7.0
Hz), 4.71(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.41(1H,d,J = 15.0 H
z), 5.86(1H,dt,J = 8.0,4.0 Hz),6.80-7.50(12H,m)。 実施例134 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((1-ベンズイミダゾリル)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例128と同様にして合成した。収率 57%。 融点 1
88-189 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.50(3H,m), 1.50-1.90(2H,
m), 2.11(1H,m), 3.15(1H,m), 3.58(1H,d,J = 16.6 H
z), 4.26(1H,d,J = 16.6 Hz), 4.48(1H,d,J = 15.0 H
z), 4.99(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.82(1H,m), 7.00-7.60
(13H,m), 7.76(1H,m)。 実施例135 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-フェニルピペラジノ)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例128と同様にして合成した。収率 25%。 融点 1
64-165 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.50(3H,m), 1.50-1.90(2H,
m), 2.00-2.60(7H,m), 3.00-3.25(5H,m), 4.04(1H,d,J
= 15.0 Hz), 5.32(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.85(1H,m), 6.
75-7.00(3H,m), 7.10-7.50(11H,m)。 実施例136 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(1H-2-オキソ-2,3-ジヒド
ロインドール-1-アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン 22 ℃の水浴上で、オキシインドール (160 mg, 1.2 mmo
l) の N,N-ジメチルホルムアミド (1.5 mL) 溶液に水素
化ナトリウム (60% 流動パラフィン分散物, 48mg, 1.2
mmol) を加え、3 分間攪拌した。この混合物に (3aR*,1
0aS*)-9-ベンジル-4-(クロロアセチル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン (443 mg, 1.2 mmol) を加え、23 ℃ で
1 時間攪拌した。反応混合物に水を加えて析出した固
体をろ過、クロロホルムに溶解し、硫酸マグネシウム上
で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 1:1 の後
1:2) で精製し、ジクロロメタン−ヘキサンから再結晶
して目的物 46 mg (収率 8%) を得た。融点 203-205
℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.95 (2H,
m), 2.0-2.25 (1H, m), 3.05-3.25 (1H, m), 3.12 (1H,
d, J = 17.0 Hz), 3.39 (1H, d, J = 22.1 Hz), 3.52
(1H, d, J = 22.1 Hz), 4.34 (1H, d, J = 17.0 Hz),
4.98 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.12 (1H, d, J = 15.2 H
z), 5.80 (1H, td, J = 8.8, 4.3 Hz), 6.51(1H, d, J
= 7.8 Hz), 7.02 (1H, t, J = 7.6 Hz), 7.1-7.5 (11H,
m)。 実施例137 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((o-スルホ安息香酸環状イ
ミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(クロロアセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (516 mg, 1.4 mmol)、サッカ
リンナトリウム二水和物 (355 mg, 1.5 mmol)、および
ヨウ化ナトリウム(220 mg, 1.5 mmol) の混合物を 2-ブ
タノン (2 mL) および水 (1 mL) 中で 24時間加熱還流
した。反応混合物を冷却後、固体をろ過、ジクロロメタ
ン−ヘキサンから再結晶して目的物 270 mg (収率 37%)
を得た。融点 229-230 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.12 (1H, d, J = 17.0 Hz), 3.17
(1H, dt, J = 12.0, 9.0 Hz), 3.93 (1H, d, J= 17.0
Hz), 4.81 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.53 (1H, d, J = 1
5.0 Hz), 5.79 (1H, ddd, J = 9.2, 8.1, 4.1 Hz), 7.2
-7.55 (9H, m), 7.75-7.95 (3H, m), 8.0-8.1 (1H,
m)。 実施例138 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((ベンジルアミノ)アセチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(クロロアセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン(1.0 g, 2.7 mmol)、 ベンジル
アミン(1.45 g, 13.6 mmol)のエタノール(30 mL)溶液に
炭酸カリウム(560mg, 4.1 mmol)を加え、 17時間加熱還
流した。 溶媒を留去した後、 残渣に水を加えジクロロメ
タンで抽出した。 抽出液は水洗、 乾燥後、 溶媒を留去し
た。 残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル-ヘキサン 1:1)で精製し、 ジエチルエーテルから
結晶化させ、 目的物0.36 g(収率 30%)を得た。 融点 95-
98℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.05-1.45(3H,m), 1.52-1.91(2H,m),
2.10(1H,d,J = 16.1 Hz), 2.05-2.21(2H,m), 2.96(1H,
d,J = 16.1 Hz), 3.09-3.22(1H,m), 3.45-3.60(2H,m),
4.82(1H,d,J = 15.2 Hz), 5.22(1H,d,J = 15.2 Hz), 5.
84-5.95(1H,m), 6.96-7.01(1H,m), 7.12-7.43(13H,m)。
【0100】実施例139 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((N-ベンジル-N-メチルア
ミノ)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン N-ベンジル-N-メチルアミンを用いて、 実施例138と
同様にして合成した。収率 38%。 融点 75-78 ℃(ジエチ
ルエーテル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.10-1.50(3H,m), 1.52-1.91(2H,m),
2.05-2.31(4H,m), 2.39-2.91(2H,m), 3.04-3.52(3H,
m), 4.72-5.15(2H,m), 5.82-5.93(1H,m), 6.91-7.50(14
H,m)。 実施例140 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((N,N-ジベンジルアミノ)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(クロロアセチル)-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン(1.0 g, 2.7 mmol)、 ジベンジ
ルアミン(5.36 g, 27.1 mmol)の1,2-ジクロロエタン(30
mL)溶液を、 17時間加熱還流した。 飽和炭酸水素ナトリ
ウム水溶液を加え、 ジクロロメタンで抽出した。 抽出液
は水洗、 乾燥後、 溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(酢酸エチル-ヘキサン 1:1)で
精製し、 目的物0.40 g(収率 28%)を得た。 油状物。1 H NMR(CDCl3) δ 1.01-1.41(3H,m), 1.55-1.91(2H,m),
1.91-2.23(1H,m), 2.25(1H,d,J = 16.8 Hz), 3.00(1H,
d,J = 16.8 Hz), 3.05-3.23(1H,m), 3.68(2H,d,J= 13.6
Hz), 3.85(2H,d,J = 13.6 Hz), 4.66(1H,d,J = 15.0 H
z), 4.81(1H,d,J= 15.0 Hz), 5.83-5.95(1H,m), 6.50(1
H,d,J = 7.6 Hz), 6.88-6.97(1H,m), 7.02-7.43(17H,
m)。 実施例141 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((N-ベンジルベンズアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((ベンジルアミノ)アセチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン(0.2 g, 0.46 mmo
l)、 ベンゾイルクロリド(0.17 g, 1.2 mmol)の1,2-ジク
ロロエタン(10 mL)溶液を、 室温で30分撹拌した。 飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、 ジクロロメタンで抽
出した。 抽出液は水洗、 乾燥後、 溶媒を留去した。 残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ジクロロメタ
ン)で精製し、 ジエチルエーテルから結晶化させ、 目的
物70 mg(収率 28%)を得た。 融点 166-168 ℃。1 H NMR(CDCl3) δ 1.00-1.43(3H,m), 1.53-1.95(2H,m),
2.05-2.28(1H,m), 2.45-2.92(1H,m), 3.65-3.85(1H,
m), 4.05-5.15(5H,m), 5.78-6.09(1H,m), 6.52-7.63(19
H,m)。 実施例142 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((N-ベンジルアセトアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン アセチルクロリドを用いて、実施例141と同様にして
合成した。 収率 22%。融点 179-181 ℃(ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR(CDCl3) δ 1.05−1.47(3H,m),
1.55−1.90(2H,m), 2.01−2.
20(5H,m), 3.01−3.22(1H,
m), 4.11−4.82(4H,m), 5.30
(1H,d,J = 15.0 Hz), 5.86−
5.95(1H,m), 6.43−6.75(1H,
m), 6.90(1H,d,J = 6.4 H
z), 7.04−7.51(12H,m)。 実施例143 (3aR*,10aS*)−9−ベンジル-4-((N-ベン
ジルホルムアミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒ
ドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)
-オン ギ酸(3.8 mL), 無水酢酸(2.1 mL)の混合物を、 室温で20
分撹拌した。 その混合物中に(3aR*,10aS*)-9-ベンジル-
4-((ベンジルアミノ)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサ
ヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1
H)-オン(0.2 g,0.46 mmol)のジクロロメタン溶液(10 m
L)を加え、 室温で20分撹拌した。 飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液を加え、 ジクロロメタンで抽出した。 抽出液は
水洗、 乾燥後、 溶媒を留去した。 残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(ジクロロメタン)で精製し、 目的
物60 mg(収率 28%)を得た。 無晶形。1 H NMR(CDCl3) δ 1.05-1.48(3H,m), 1.52-1.91(2H,m),
2.01-2.25(1H,m), 2.40(0.3H,d,J = 16.4 Hz), 2.46
(0.7H,d,J = 16.4 Hz), 3.07-3.26(1H,m), 4.00(1H,d,
J = 16.4 Hz), 4.24-4.90(4H,m), 6.39-7.48(14H,m),
7.57(0.3H,s), 8.23(0.7H,s)。 実施例144 1-ベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3-ジヒドロ-1,5-ベン
ゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オン (3.0g, 11.4 mmol) のN,N−ジメチ
ルホルムアミド (20 mL) 溶液に、 水素化ナトリウム(含
有率 60%, 0.51 g, 12.8 mmol)を加え、室温で15分間か
き混ぜた。 次にベンズアルデヒド(1.45 g, 13.7 mmol)
を加えさらに 30 分間かき混ぜた。 反応液を水で希釈し
生成物を酢酸エチルで抽出した。抽出液は水洗、乾燥後
濃縮し、残渣を酢酸エチル-ヘキサンから結晶化させて目
的物 1.9 g を得た。 収率 75%。融点 150-151 ℃。 1H NM
R(CDCl3) δ 3.00(1H,d,J = 11.8 Hz), 4.06(1H,d,J=
11.8 Hz), 5.08(1H,d,J = 14.2 Hz), 5.19(1H,d,J = 1
4.2 Hz), 7.00-7.70(16H,m)。
【0101】実施例145 9-(1-ナフチルメチル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 1-(クロロメチル)ナフタレンを用いて、実施例4と同様
にして合成した。収率50%。融点 145-147 ℃ (酢酸エチ
ル−石油エーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.9-2.2 (3H, m), 2.6-2.75 (2H,
m), 2.75-2.9 (1H, m), 3.1-3.2 (1H, m), 5.52 (2H,
d, J = 16.4 Hz), 5.63 (2H, d, J = 16.4 Hz), 7.0-7.
2 (3H, m), 7.2-7.4 (3H, m), 7.4-7.55 (2H, m), 7.72
(1H, d, J = 8.4 Hz), 7.8-7.95 (2H, m)。 実施例146 9-(2-ナフチルメチル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-(ブロモメチル)ナフタレンを用いて、実施例4と同様
にして合成した。収率59%。融点 164-167 ℃ (酢酸エチ
ル−石油エーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.9-2.2 (3H, m), 2.65-2.9 (3H,
m), 3.05-3.15 (1H, m), 5.22 (2H, d, J = 16.0 Hz),
5.31 (2H, d, J = 16.0 Hz), 7.0-7.35 (5H, m), 7.35-
7.5 (2H, m), 7.55 (1H, s), 7.7-7.8 (3H, m)。
【0102】実施例147 9-ベンジル-7-クロロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 7-クロロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて実施例4と
同様にして合成した。収率 68%。融点 134-136℃ (ジイ
ソプロピルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.8-2.2 (3H, m), 2.6-2.9 (3H, m),
2.95-3.05 (1H, m), 5.03 (2H, d, J = 15.8 Hz), 5.1
6 (2H, d, J = 15.8 Hz), 7.0-7.4 (8H, m)。 実施例148 9,10a-ビス(2-ナフチルメチル)-2,3,9,10a-テトラヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン 実施例146の化合物と同時に生成したビスナフチルメ
チル体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロロ
ホルム) で精製し、クロロホルム−石油エーテルから再
結晶して表題化合物を収率 8% で得た。融点 191-193
℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.6-1.8 (2H, m), 2.08 (1H, dt, J
= 12.8, 8.8 Hz), 2.4-2.8 (2H, m), 2.70 (2H, d, J =
14.0 Hz), 2.82 (2H, d, J = 14.0 Hz), 3.0-3.2 (1H,
m), 5.07 (2H, d, J = 15.8 Hz), 5.51 (2H, d, J = 1
5.8 Hz), 7.0-7.85 (18H, m)。 実施例149 9,10a-ジベンジル-7-クロロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベ
ンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 実施例147の化合物と同時に生成したジベンジル体を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸
エチル 4:1 の後 2:1) で精製し、ジイソプロピルエー
テルから結晶化させて表題化合物を収率 8% で得た。融
点 139-141 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.55-1.8 (2H, m), 1.98 (1H, ddd,
J = 12.7, 10.0, 7.4 Hz), 2.4-2.8 (2H, m), 2.50 (2
H, d, J = 14.3 Hz), 2.63 (2H, d, J = 14.3 Hz), 2.9
-3.1 (1H, m), 5.00 (2H, d, J = 16.0 Hz), 5.25 (2H,
d, J = 16.0 Hz),6.8-6.9 (2H, m), 7.0-7.15 (2H,
m), 7.15-7.4 (8H, m), 7.37 (1H, d, J = 8.4 Hz)。
【0103】実施例150 1,3-ジベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3-ジヒドロ-1,5-
ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3-ジヒドロ-1,5-ベン
ゾジアゼピン-2(2H)-オンを用いて実施例21と同様に
して合成した。収率 89%。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ3.26-3.35 (2H, m), 3.90 (1H, dd,
J = 13.0, 11.0 Hz), 5.03 (1H, d, J = 16.2 Hz), 5.2
0 (1H, d, J = 16.2 Hz), 6.91-7.75 (21H, m)。 実施例151 1-ベンジル-4-メチル-3-(2-プロペン-1-イル)-1,3-ジヒ
ドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オンと 3−ブロモプロペンを用いて実施
例21と同様にして合成した。収率 85%。油状物。
1H NMR (CDCl3) δ2.25 (3H, s), 2.58-2.75 (1H, m),
2.90-3.07 (2H, m), 5.03-5.20 (2H, m), 5.12 (2H,
s), 5.71-5.93 (1H, m), 7.03-7.31 (9H, m)。 実施例152 1-ベンジル-4-メチル-3-((E)-3-フェニル-2-プロペン-1
-イル)-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オ
ン 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オンを用いて実施例21と同様にして合成
した。収率 69%。融点 152-154 ℃ (ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ2.30 (3H, s), 2.70-3.31 (3H, m),
5.07 (1H, d, J = 15.8Hz), 5.19 (1H, d, J = 15.8 H
z), 6.12-6.28 (1H, m), 6.48 (1H, d, J = 15.8Hz),
7.03-7.72 (14H, m)。 実施例153 (3aR*,10aS*)-9-(1-ナフチルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(1-ナフチルメチル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用
いて、実施例24と同様にして合成した。収率 67%。融
点 126-128 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.2 (5H, m), 2.35-2.6 (1H,
m), 3.0-3.1 (1H, m), 3.47 (1H, br s), 4.04 (1H, dd
d, J = 9.9, 7.7, 7.0 Hz), 5.48 (2H, d, J = 16.4 H
z), 5.64 (2H, d, J = 16.4 Hz), 6.85-7.1 (3H, m),
7.1-7.2 (1H, m), 7.3-7.55 (4H, m), 7.70 (1H, d, J
= 8.4 Hz), 7.75-7.9 (1H, m), 7.95-8.05 (1H, m)。
【0104】実施例154 (3aR*,10aS*)-9-(2-ナフチルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(2-ナフチルメチル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用
いて、実施例24と同様にして合成した。収率 81%。融
点 148.0-148.5 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.2 (5H, m), 2.4-2.6 (1H, m),
2.95-3.05 (1H, m), 3.3-3.6 (1H, br), 4.02 (1H, dd
d, J = 9.9, 7.7, 6.7 Hz), 5.19 (2H, d, J = 15.7 H
z), 5.29 (2H, d, J = 15.7 Hz), 6.85-7.1 (3H, m),
7.15-7.25 (1H, m),7.35-7.5 (3H, m), 7.65-7.8 (4H,
m)。 実施例155 (4aR*,11aS*)-10-ベンジル-1,2,3,4,4a,5,10,11a-オク
タヒドロ-11H-ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン-11-オン 10-ベンジル-1,2,3,4,10,11a-ヘキサヒドロ-11H-ジベン
ゾ[b,e][1,4]ジアゼピン-11-オンを用いて、実施例24
と同様にして合成し、粗生成物をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 1:1) で精製、
酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させて目的物を 79%
の収率で得た。融点 164-166 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.4 (2H, m), 1.4-2.0 (4H, m),
2.0-2.35 (2H, m), 2.94 (1H, t, J = 5.2 Hz), 3.37
(1H, br s), 3.6-3.75 (1H, m), 5.03 (2H, d, J= 15.9
Hz), 5.13 (2H, d, J = 15.9 Hz), 6.8-7.35 (9H,
m)。 実施例156 (3aR*,10aS*)-9-(4-フルオロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(4-フルオロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを
用いて実施例24と同様にして合成した。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.1 (5H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.94 (1H, td, J = 7.5, 1.9 Hz), 3.2-3.6 (1H, br),
3.98 (1H, ddd, J = 10.0, 7.8, 6.6 Hz), 4.90(2H,
d, J = 15.5 Hz), 5.18 (2H, d, J = 15.5 Hz), 6.8-7.
3 (8H, m)。 実施例157 (3aR*,10aS*)-9-(2-フルオロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン 9-(2-フルオロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを
用いて実施例24と同様にして合成した。収率 93%。融
点 154-155 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.45-2.15 (5H, m), 2.35-2.55 (1H,
m), 2.9-3.05 (1H, m),3.3-3.7 (1H, m), 4.01 (1H, d
dd, J = 9.9, 7.7, 6.6 Hz), 5.06 (2H, d, J =16.4 H
z), 5.24 (2H, d, J = 16.4 Hz), 6.85-7.25 (7H, m),
7.50 (1H, td, J= 7.7, 1.6 Hz)。
【0105】実施例158 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-クロロ-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オン 9-ベンジル-7-クロロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用
いて実施例26と同様にして合成した。収率 53%。融点
160-163 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (5H, m), 2.3-2.55 (1H,
m), 2.9-3.0 (1H, m), 3.3-3.6 (1H, br), 3.9-4.05 (1
H, m), 4.96 (2H, d, J = 15.7 Hz), 5.15 (2H, d,J =
15.7 Hz), 6.82 (1H, d, J = 8.4 Hz), 6.99 (1H, dd,
J = 8.3, 2.3 Hz),7.15 (1H, d, H = 2.2 Hz), 7.15-7.
3 (5H, m)。 実施例159 1,3-ジベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3,4,5-テトラヒド
ロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1,3-ジベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3-ジヒドロ-1,5-
ベンゾジアゼピン-2(2H)-オンを用いて実施例24と同
様にして合成した。収率 89%。無晶形。1 H NMR (CDCl3) δ2.60 (1H, dd, J = 13.8, 5.4 Hz),
3.13-3.35 (2H, m), 3.49 (1H, br s), 4.35 (1H, dd,
J = 8.0, 5.4 Hz), 4.93 (1H, d, J = 15.8 Hz),5.22
(1H, d, J = 15.8 Hz), 6.40 (1H, dd, J = 15.6, 8.0
Hz), 6.54 (1H, d, J = 15.6 Hz), 6.86-7.48 (19H,
m)。 実施例160 1-ベンジル-4-メチル-3-(2-プロペン-1-イル)-1,3,4,5-
テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-3-(2-プロペン-1-イル)-1,3-ジヒ
ドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オンを用いて実施例
24と同様にして合成した。収率 85%。融点81-83 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.27 (3H, d, J = 6.2 Hz), 1.99-2.
13 (1H, m), 2.54-2.69(1H, m), 2.94 (1H, d, J = 11.
2 Hz), 3.48 (1H, br s), 3.79-3.91 (1H, m),4.94-5.0
7 (2H, m), 5.08 (2H, s), 5.60-5.81 (1H, m), 6.78-
7.32 (9H, m)。 実施例161 1-ベンジル-4-メチル-3-((E)-3-フェニル-2-プロペン-1
-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2
(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-3-((E)-3-フェニル-2-プロペン-1
-イル)-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オ
ンを用いて実施例24と同様にして合成した。収率 77
%。融点 119-120 ℃ (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.30 (3H, d, J = 6.2 Hz), 2.12-2.
28 (1H, m), 2.70-2.85(1H, m), 2.96-3.05 (1H, m),
3.55 (1H, br s), 3.85-4.00 (1H, m), 4.97 (1H, d, J
= 15.4 Hz), 5.20 (1H, d, J = 15.4 Hz), 6.07-6.19
(1H, m), 6.42 (1H, d, J = 15.8 Hz), 6.82-7.50 (13
H, m), 7.68-7.88 (1H, m)。
【0106】実施例162 9,10a-ビス(4-ニトロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサ
ヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1
H)-オン 2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オンと 4-ニトロベンジルブロミ
ドを用いて実施例10と同様な操作により得られた粗生
成物をさらに精製することなく実施例24と同様にして
反応を行い、実施例26の化合物と同時に生成したジベ
ンジル体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキ
サン−酢酸エチル 2:1) で精製し、酢酸エチル−ヘキサ
ンから結晶化させて表題化合物を収率 7.7% で得た。融
点 226-230 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.2 (5H, m), 2.55 (2H, d, J =
14.3 Hz), 2.6-2.8 (1H, m), 2.96 (2H, d, J = 14.3
Hz), 3.47 (1H, br s), 3.73 (1H, t, J = 7.1 Hz), 4.
86 (2H, d, J = 15.9 Hz), 5.47 (2H, d, J = 15.9 H
z), 6.9-7.3 (6H, m), 7.43 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.0
6 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.09 (2H, d, J =8.8 Hz)。 実施例163 (3aR*,10aS*)-9-(4-アミノベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン (5.06 g, 15 mmol) および 10%パラジ
ウム−炭素 (含水) (0.5 g) をテトラヒドロフラン (15
mL) およびメタノール (15 mL) の混合溶媒に懸濁し、
水素雰囲気下、室温で 4.5 時間攪拌した。触媒をろ過
し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル−ヘキサンから結
晶化させて目的物 3.27 g (収率 71%) を得た。融点 14
9.1-149.6 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.1 (5H, m), 2.35-2.6 (1H,
m), 2.85-3.0 (1H, m), 3.96 (1H, ddd, J = 10.1, 7.
9, 6.6 Hz), 4.95 (2H, s), 6.56 (2H, d, J = 8.4Hz),
6.8-7.2 (6H, m)。 実施例164 1-ベンジル-4-フェネチル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-
ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-((E)-スチリル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-
1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン (0.51 g, 0.69 mmo
l)、酸化白金 (50 mg) のメタノール (20 ml)懸濁液を
水素雰囲気下室温で 3 時間攪拌した。反応液をろ過
し、ろ液の溶媒を留去した後、ジエチルエーテルから結
晶化させ、目的物500 mg (収率 98%) を得た。融点 135
-137 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.86-1.97(2H, m), 2.43(1H, dd, J
= 12.4, 7.6 Hz), 2.62-2.77(3H, m), 3.36(1H, br s),
3.83-4.02(1H, m), 5.02(1H, d, J = 15.8 Hz),5.12(1
H, d, J = 15.8 Hz), 6.74(1H, dd, J = 7.4, 1.6 Hz),
6.87-7.38(13H,m)。 実施例165 1-ベンジル-4-フェネチル-5-(フタルイミドアセチル)-
1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オ
ン 1-ベンジル-4-フェネチル-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-
ベンゾジアゼピン-2(2H)-オンを用いて実施例46と同
様にして合成した。収率 46%。無晶形。1 H NMR (CDCl3) δ1.52-1.67 (1H, m), 1.81-2.07 (1H,
m), 2.34 (1H, t, J =12.8 Hz), 2.54-2.77 (3H, m),
3.20 (1H, d, J = 16.4 Hz), 3.89 (1H, d, J =16.4 H
z), 4.91 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.21-5.44 (1H, m),
5.37 (1H, d, J= 15.4 Hz), 7.06-7.59 (14H, m), 7.60
-7.91 (4H, m)。
【0107】実施例166 1-ベンジル-4-メチル-5-(フタルイミドアセチル)-3-(2-
プロペン-1-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジ
アゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-3-(2-プロペン-1-イル)-1,3,4,5-
テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オンを用い
て実施例46と同様にして合成した。収率 46%。融点 2
18-219 ℃ (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.18 (3H, d, J = 7.0 Hz), 1.28-1.
46 (1H, m), 1.88-2.07(1H, m), 3.02-3.19 (1H, m),
3.26 (1H, d, J = 16.4 Hz), 3.94 (1H, d, J =16.4 H
z), 4.73-5.00 (2H, m), 4.83 (1H, d, J = 15.0 Hz),
5.42 (1H, d, J =15.0 Hz), 5.48-5.81 (2H, m), 7.18-
7.51 (9H, m), 7.70-7.91 (4H, m)。 実施例167 1-ベンジル-4-メチル-3-((E)-3-フェニル-2-プロペン-1
-イル)-5-(フタルイミドアセチル)-1,3,4,5-テトラヒド
ロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-3-((E)-3-フェニル-2-プロペン-1
-イル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2
(2H)-オンを用いて実施例46と同様にして合成した。
収率 71%。融点 262-264 ℃ (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.24 (3H, d, J = 6.8 Hz), 1.31-1.
52 (1H, m), 2.21-2.24(1H, m), 3.17-3.31 (1H, m),
3.42 (1H, d, J = 16.4 Hz), 4.04 (1H, d, J =16.4 H
z), 5.09 (2H, s), 5.40-5.58 (1H, m), 5.95-6.10 (2
H, m), 7.04-7.53(14H, m), 7.69-7.91 (4H, m)。 実施例168 (4aR*,11aS*)-10-ベンジル-5-(フタルイミドアセチル)-
1,2,3,4,4a,5,10,11a-オクタヒドロ-11H-ジベンゾ[b,e]
[1,4]ジアゼピン-11-オン (4aR*,11aS*)-10-ベンジル-1,2,3,4,4a,5,10,11a-オク
タヒドロ-11H-ジベンゾ[b,e][1,4]ジアゼピン-11-オン
(200 mg, 0.65 mmol) の 1,2-ジクロロエタン (2 mL)
溶液に塩化フタルイミドアセチル (175 mg, 0.78 mmol)
を加えて室温で15 分攪拌した。この溶液にピリジン
(0.08 mL) を加え、室温で 1 時間攪拌した。反応液に
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、水層を分離、有
機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸
マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をエ
タノールから結晶化させて目的物 138 mg (収率 43%)
を得た。融点 241.5-242.5 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ0.6-0.9 (1H, m), 1.0-1.3 (2H, m),
1.3-1.7 (4H, m), 2.15-2.3 (1H, m), 3.02 (1H, dt,
J = 14.6, 5.7 Hz), 3.37 (2H, d, J = 16.6 Hz), 4.15
(2H, d, J = 16.6 Hz), 4.90 (2H, d, J = 15.4 Hz),
5.15-5.3 (1H, m), 5.45 (2H, d, J = 15.4 Hz), 7.2-
7.45 (8H, m), 7.55-7.65 (1H, m), 7.65-7.9 (4H,
m)。
【0108】実施例169 (3aR*,10aS*)-9-(4-クロロベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-クロロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オン塩酸塩 (426 mg, 1.2 mmol) およびフタ
ルイミドアセチルクロリド (389 mg, 1.7 mmol) を ト
ルエン (4 mL) に懸濁し、16 時間加熱還流した。反応
混合物に飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え、クロロ
ホルムで抽出、水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗
浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。
残渣をエタノール−ヘキサンから結晶化させて目的物 9
1 mg (収率 15%) を得た。融点 205-206 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 11.9, 9.1 H
z), 3.46 (2H, d, J = 16.7 Hz), 4.14 (2H, d, J= 16.
7 Hz), 5.07 (2H, d, J = 15.4 Hz), 5.25 (2H, d, J =
15.4 Hz), 5.7-5.9 (1H, m), 7.2-7.5 (8H, m), 7.65-
7.9 (4H, m)。 実施例170 (3aR*,10aS*)-4-(2H-1,3-ジオキソ-1,3,4,5,6,7-ヘキサ
ヒドロイソインドール-2-アセチル)-9-(1-ナフチルメチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(1-ナフチルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンと 2H-1,3-ジオキソ-1,3,4,5,6,7-ヘキ
サヒドロイソインドール-2-酢酸を用いて実施例49と
同様にして合成し、粗生成物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 2:1の後 1:1) で
精製、酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させて目的物を
50% の収率で得た。融点 220-222 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-2.0 (2H, m),
1.74 (4H, s), 2.0-2.3(1H, m), 2.32 (4H, s), 2.91
(2H, d, J = 16.5 Hz), 3.21 (1H, dt, J = 11.8, 9.2
Hz), 3.58 (2H, d, J = 16.5 Hz), 5.56 (2H, d, J = 1
5.8 Hz), 5.70 (2H, d, J = 15.8 Hz), 5.7-5.85 (1H,
m), 7.15-7.5 (6H, m), 7.5-7.6 (2H, m), 7.75 (1H,
d, J = 8.0 Hz), 7.8-7.9 (1H, m), 8.0-8.1 (1H, m)。 実施例171 (3aR*,10aS*)-4-(2H-1,3-ジオキソ-1,3,4,5,6,7-ヘキサ
ヒドロイソインドール-2-アセチル)-9-(2-ナフチルメチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(2-ナフチルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて実施例170と同様にして合成
した。収率 32%。融点 225-226 ℃ (酢酸エチル−ヘキ
サン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.0 (2H, m),
1.74 (4H, s), 2.0-2.25 (1H, m), 2.32 (4H, s), 3.2
2 (1H, dt, J = 11.8, 9.2 Hz), 3.33 (2H, d, J= 16.4
Hz), 3.83 (2H, d, J = 16.4 Hz), 5.28 (2H, d, J =
15.6 Hz), 5.38(2H, d, J = 15.6 Hz), 5.81 (1H, td,
J = 8.6, 3.9 Hz), 7.15-7.55 (7H, m),7.62 (1H, s),
7.7-7.85 (2H, m), 7.88 (1H, d, J = 8.6 Hz)。
【0109】実施例172 9-ベンジル-4-(2,3-ジフェニルマレイミドアセチル)-2,
3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e]
[1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3-ジフェニルマレイン酸無水物を用いて実施例70と
同様にして合成し、シス体とトランス体が 13:7 の混合
物を得た。収率 78%。融点 207-208 ℃ (クロロホルム
−エタノール−ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-2.0 (4.3H, m), 2.0-2.4 (1.35
H, m), 2.8-3.05 (0.7H,m), 3.05-3.3 (0.65H, m), 3.1
9 (0.7H, d, J = 17.1 Hz), 3.29 (1.3H, d, J =16.7 H
z), 3.85 (0.7H, d, J = 17.1 Hz), 3.92 (1.3H, d, J
= 16.7 Hz), 4.1-4.25 (0.35H, m), 4.54 (0.7H, d, J
= 14.4Hz), 4.87 (1.3H, d, J = 15.2 Hz), 5.48 (1.3
H, d, J = 15.2 Hz), 5.7-5.9 (0.65H, m), 5.81 (0.7
H, d, J = 14.4Hz), 7.1-7.6 (19H, m)。 実施例173 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(2,3-ジメチルマレイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3-ジメチルマレイン酸無水物を用いて実施例70と同
様にして合成した。収率 46%。融点 196-200 ℃ (クロ
ロホルム−エタノール−ジイソプロピルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-2.3 (3H, m),
1.96 (6H, s), 3.05-3.25 (1H, m), 3.17 (2H, d, J =
16.9 Hz), 3.82 (2H, d, J = 16.9 Hz), 4.96 (2H, d,
J = 15.3 Hz), 5.37 (2H, d, J = 15.3 Hz), 5.75 (1
H, td, J = 8.6, 3.9 Hz), 7.1-7.5 (9H, m)。 実施例174 9-ベンジル-4-(cis-シクロヘキサン-1,2-ジカルボキシ
ミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オンと cis-シクロヘキサン-1,2-ジ
カルボン酸無水物から実施例80と同様にして合成し、
粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (酢酸
エチル) で精製、酢酸エチル−ヘキサンから結晶化させ
て 3a-10a 位間の水素についてシス体とトランス体が
7:3 の混合物を得た。収率 74%。融点 180-184 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-2.0 (12.4H, m), 2.0-2.4 (1.3
H, m), 2.8-3.0 (2.6H, m), 3.05-3.3 (0.7H, m), 3.08
(0.6H, d, J = 16.9 Hz), 3.24 (1.4H, d, J = 16.5 H
z), 3.72 (0.6H, d, J = 16.9 Hz), 3.84 (1.4H, d, J
= 16.5 Hz), 4.05-4.25 (0.3H, m), 4.57 (0.6H, d, J
= 15.0 Hz), 5.01 (1.4H, d, J = 15.4 Hz), 5.30 (1.4
H, d, J = 15.4 Hz), 5.7-5.85 (0.7H, m), 5.75 (0.6
H, d, J = 15.0 Hz), 7.15-7.5 (9H, m)。 実施例175 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(trans-シクロヘキサン-1,
2-ジカルボキシミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサ
ヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1
H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オンと (±)-trans-シクロヘキサン
-1,2-ジカルボン酸無水物から実施例174と同様にし
て合成してジアステレオマー混合物を得た。収率 46%。
融点 182-184 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-2.5 (16H, m), 3.05-3.3 (2H,
m), 3.7-3.8 (1H, m), 4.9-5.05 (1H, m), 5.2-5.4 (1
H, m), 5.76 (1H, td, J = 8.6, 3.6 Hz), 7.1-7.5(9H,
m)。
【0110】実施例176 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(シクロペンテン-1,2-ジカ
ルボキシミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オ
ン (3aR*,10aS*)-4-(アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,
4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]
ジアゼピン-10(1H)-オン (349 mg, 1 mmol)、シクロペ
ンテン-1,2-ジカルボン酸無水物 (138 mg, 1 mmol)、お
よびキシレン (3mL) の混合物を 140 ℃ で 75 分間攪
拌した。これを冷却した後、ヘキサン (5mL) を加え、
生じた固体をろ過した。この固体に酢酸ナトリウム (99
mg, 1.2 mmol) および無水酢酸 (3 mL) を加え、 100
℃ で 2 時間攪拌した。反応混合物に水を加えて激しく
攪拌し、ジクロロメタンで 2 回抽出、合わせた有機層
を水(2 回)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、および飽
和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で
乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 2:1 の後 1:
1) で精製し、酢酸エチル−ジエチルエーテルから結晶
化させて目的物 200 mg (収率 47%) を得た。融点 178-
179 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.55-1.9 (2H,
m), 2.0-2.2 (1H, m), 2.3-2.5 (2H, m), 2.67 (4H, t,
J = 7.0 Hz), 3.17 (1H, dt, J = 11.8, 9.0 Hz),3.17
(2H, d, J = 16.8 Hz), 3.83 (2H, d, J = 16.8 Hz),
5.00 (2H, d, J =15.4 Hz), 5.33 (2H, d, J = 15.4 H
z), 5.7-5.85 (1H, m), 7.1-7.5 (9H, m)。
【0111】実施例177 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((フェニルアセトアミド)
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン フェニルアセチルクロリドを用いて実施例81と同様に
して合成した。収率 69%。融点 237-238 ℃ (ジエチル
エーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.00-1.42 (3H, m), 1.45-1.89 (2H,
m), 1.85 (1H, dd, J =18.0, 3.4 Hz), 1.98-2.18 (1
H, m), 3.12 (1H, dt, J = 12.2, 8.4 Hz), 3.53(2H,
s), 3.70 (1H, dd, J = 18.2, 5.8 Hz), 4.57 (1H, d,
J = 14.8 Hz), 5.53 (1H, d, J = 14.8 Hz), 5.74-5.87
(1H, m), 5.90-6.00 (1H, m), 6.85-7.50(14H, m)。 実施例178 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-フェニルプロピオンア
ミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-フェニルプロピオニルクロリドを用いて実施例81と
同様にして合成した。収率 49%。融点 205-207 ℃ (ジ
エチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.01-1.44 (3H, m), 1.51-1.91 (2H,
m), 2.03-2.20 (2H, m), 2.44-2.52 (2H, m), 2.93 (2
H, t, J = 8.0 Hz), 3.16 (1H, dt, J = 12.4, 8.8 H
z), 3.73 (1H, dd, J = 18.0, 5.4 Hz), 4.68 (1H, d,
J = 14.8 Hz), 5.46(1H, d, J = 14.8 Hz), 5.79-5.91
(1H, m), 6.00-6.11 (1H, m), 7.02-7.52 (14H, m)。 実施例179 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((4-フェニルブチルアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-フェニルブチリルクロリドを用いて実施例81と同様
にして合成した。収率48%。融点 219-221 ℃ (ジエチル
エーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.01-1.48 (3H, m), 1.50-2.29 (8H,
m), 2.64 (2H, t, J =7.4 Hz), 3.16 (1H, dt, J = 1
2.2, 8.8 Hz), 3.76 (1H, dd, J = 18.2, 5.6 Hz), 4.7
0 (1H, d, J = 14.8 Hz), 5.45 (1H, d, J = 14.8 Hz),
5.80-5.91 (1H,m), 6.05 (1H, br s), 7.01-7.52 (14
H, m)。
【0112】実施例180 (3aR*,10aS*)-4-((ベンゼンスルホンアミド)アセチル)-
9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-アミノアセチル-9ベンジル-2,3,3a,4,
9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-10(1H)-オン (0.2 g, 0.57 mmol)、ベンゼン
スルホニルクロリド (0.12 g, 0.69 mmol) のジクロロ
メタン (10 mL) 溶液にトリエチルアミン (70 mg, 0.69
mmol) を加え、30 分間室温で攪拌した。飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液を加え、ジクロロメタンで抽出した。
抽出液は水洗、乾燥後、溶媒を留去した。残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (ジクロロメタン) で精
製し、ジエチルエーテルから結晶化させ、目的物170 mg
(収率 61%) を得た。融点 185-187 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.00-1.60 (4H, m), 1.70-1.89 (1H,
m), 1.95-2.11 (1H, m), 2.15 (1H, dd, J = 16.8, 3.
6 Hz), 3.11 (1H, dt, J = 12.0, 8.8 Hz), 3.33(1H, d
d, J = 16.8, 5.8 Hz), 4.69 (1H, d, J = 15.0 Hz),
5.30 (1H, d, J =15.0 Hz), 5.28-5.41 (1H, br s), 5.
64-5.75 (1H, m), 6.82 (1H, dd, J = 7.8, 1.4 Hz),
7.12-7.63 (11H, m), 7.73-7.78 (2H, m)。 実施例181 (3aR*,10aS*)-4-(N-アセチル-N-(3-フェニルプロピオニ
ル)アミノアセチル)-9-ベンジル-2,3,3a,4,9,10a-ヘキ
サヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10
(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((3-フェニルプロピオンア
ミド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用
いて実施例109と同様にして合成した。収率 76%。融
点 138-140 ℃ (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.90 (5H, m), 2.02-2.21 (1H,
m), 2.28 (3H, s), 2.63-2.98 (5H, m), 3.08-3.23 (1
H, m), 4.25 (1H, d, J = 17.2 Hz), 4.92 (1H,d, J =
15.2 Hz), 5.18 (1H, d, J = 15.2 Hz), 5.73-5.84 (1
H, m), 7.09-7.50(14H, m)。
【0113】実施例182 (3aR*,10aS*)-9-(4-ビフェニリルメチル)-4-(フタルイ
ミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-(クロロメチル)ビフェニルを用いて実施例113と同
様にして合成した。収率 49%。融点 207.0-207.5 ℃
(エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-2.0 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.21 (1H, dt, J = 11.6, 9.1 H
z), 3.53 (2H, d, J = 16.4 Hz), 4.14 (2H, d, J= 16.
4 Hz), 5.18 (2H, d, J = 15.6 Hz), 5.30 (2H, d, J =
15.6 Hz), 5.82 (1H, td, J = 8.7, 4.1 Hz), 7.2-7.5
(9H, m), 7.5-7.65 (4H, m), 7.65-7.9 (4H, m)。 実施例183 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(2-キノリ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2-(クロロメチル)キノリン塩酸塩 (321 mg, 1.5 mmol)
を水 (0.5 mL) および酢酸エチル (1 mL) の混合物に溶
解した。これに炭酸水素ナトリウムを加えて中和し、有
機層を分離、水層を酢酸エチルで 2 回抽出、合わせた
有機層を硫酸マグネシウムを通して乾燥、減圧濃縮し
た。残渣に (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-
2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (390 mg, 1.0 mmol)
と N,N-ジメチルホルムアミド (3 mL)を加えた。この懸
濁液に 0 ℃ で水素化ナトリウム (60% 流動パラフィン
分散物, 48 mg, 1.2 mmol) を加え、室温で 20 分間攪
拌した。反応混合物に水を加え、クロロホルムで 2 回
抽出、合わせた有機層を水で洗浄、硫酸マグネシウム上
で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をエタノール−ヘキ
サンから結晶化させて目的物 243 mg (収率 46%) を得
た。融点 258-260 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-1.95 (2H,
m), 2.05-2.25 (1H, m), 3.1-3.3 (1H, m), 3.74 (2H,
d, J = 16.5 Hz), 4.23 (2H, d, J = 16.5 Hz), 5.32
(2H, d, J = 15.8 Hz), 5.59 (2H, d, J = 15.8 Hz),
5.87 (1H, td, J = 8.7, 4.1 Hz), 7.2-7.9 (12H, m),
8.00 (1H, d, J = 8.4 Hz), 8.25 (1H, d, J =8.4 H
z)。 実施例184 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-9-(2-キノリ
ルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン塩酸塩 実施例183で得られた (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-9-(2-キノリルメチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンを実施例118と同様にして塩酸塩とし
た。融点 256-259℃ (エタノール−ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.2-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H,
m), 1.9-2.2 (1H, m), 3.0-3.2 (1H, m), 3.76 (2H, d,
J = 16.4 Hz), 4.33 (2H, d, J = 16.4 Hz), 5.0-5.25
(1H, m), 5.6-5.8 (2H, m), 7.3-7.8 (6H, m), 7.8-8.
2 (7H, m), 8.5-8.7 (1H, m)。
【0114】実施例185 (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(4-フルオロベン
ジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-フルオロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンとブロモアセチルクロリドを用いて実施
例122と同様にして合成し、粗生成物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 2:1
の後 1:1) で精製し、酢酸エチル−ヘキサンから結晶化
させて目的物を得た。収率 9%。融点 145-147 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 2.85 (2H, d, J = 13.2 Hz), 3.16
(1H, dt, J = 11.8, 9.1 Hz), 3.32 (2H, d, J= 13.2
Hz), 4.61 (2H, d, J = 14.7 Hz), 5.34 (2H, d, J = 1
4.7 Hz), 5.82 (1H, td, J = 8.8, 3.9 Hz), 6.95 (2H,
t, J = 8.6 Hz), 7.05-7.35 (4H, m), 7.35-7.55 (2H,
m)。 実施例186 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ブロモアセチル)-7-クロ
ロ-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-クロロ-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンとブロモアセチルブロミドを用いて実施例
122と同様にして合成した。収率 50%。融点 163-164
℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.05-1.7 (4H, m), 1.7-1.95 (1H,
m), 2.0-2.25 (1H, m), 2.78 (2H, d, J = 11.1 Hz),
2.86 (2H, d, J = 11.1 Hz), 3.17 (1H, dt, J = 11.7,
9.0 Hz), 4.62 (2H, d, J = 15.0 Hz), 5.55 (2H, d,
J = 15.0 Hz), 5.80(1H, td, J = 8.7, 3.9 Hz), 7.1-
7.35 (7H, m), 7.42 (1H, d, J = 2.2 Hz)。
【0115】実施例187 (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(2-フルオロベン
ジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(2-フルオロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a
-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンとブロモアセチルブロミドを用いて実施
例122と同様にして合成した。収率 62%。融点 198.5
-199.6 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H, m),
2.05-2.25 (1H, m), 3.02 (2H, d, J = 11.4 Hz), 3.0
9 (2H, d, J = 11.4 Hz), 3.16 (1H, dt, J = 12.1, 9.
0 Hz), 4.96 (2H, d, J = 15.3 Hz), 5.41 (2H, d, J =
15.3 Hz), 5.82(1H, ddd, J = 9.2, 8.4, 4.0 Hz), 6.
95 (1H, ddd, J = 10.0, 8.2, 1.6 Hz),7.0-7.55 (7H,
m)。 実施例188 4-((3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-7-クロロ-10-オ
キソ-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチル)安息香酸メ
チル 4-((3aR*,10aS*)-7-クロロ-10-オキソ-1,2,3,3a,4,9,1
0,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-9-イルメチル)安息香酸メチルとブロモアセチ
ルクロリドを用いて実施例185と同様にして合成し
た。収率 16%。融点 169.5-170.1 ℃ (酢酸エチル−ヘ
キサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.75 (4H, m), 1.8-2.0 (1H,
m), 2.05-2.3 (1H, m), 3.05 (2H, s), 3.20 (1H, dt,
J = 11.9, 9.1 Hz), 3.90 (3H, s), 4.91 (2H, d,J = 1
5.8 Hz), 5.33 (2H, d, J = 15.8 Hz), 5.82 (1H, td,
J = 8.8, 3.9 Hz),7.1-7.4 (5H, m), 7.98 (2H, d, J =
8.4 Hz)。 実施例189 (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(4-ニトロベンジ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンとブロモアセチルブロミドを用いて実施
例185と同様にして合成した。収率 37%。融点 160.5
-161.5 ℃ (酢酸エチル−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.55-2.0 (2H,
m), 2.05-2.3 (1H, m), 3.1-3.3 (1H, m), 3.21 (2H,
d, J = 10.2 Hz), 3.33 (2H, d, J = 10.2 Hz), 5.17
(2H, s), 5.86 (1H, td, J = 8.8, 4.0 Hz), 7.15-7.5
(6H, m), 8.19 (2H, d, J = 8.8 Hz)。
【0116】実施例190 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(グルタルイミドアセチル)
-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン グルタルイミド (136 mg, 1.2 mmol) の N,N-ジメチル
ホルムアミド (2 mL)溶液に 0 ℃ で水素化ナトリウム
(60% 流動パラフィン分散物, 44 mg, 1.1 mmol) を加
え、5 分間攪拌した。この混合物に (3aR*,10aS*)-9-ベ
ンジル-4-(ブロモアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒ
ドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)
-オン (413 mg, 1 mmol) を加え、室温で 30 分間攪拌
した。反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液 (4 m
L) に注ぎ、クロロホルムで 2 回抽出、合わせた有機層
を水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃
縮した。残渣を酢酸エチル−ジエチルエーテルから結晶
化させて目的物 305 mg (収率 68%) を得た。融点 220-
221 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-2.2 (5H, m),
2.67 (4H, t, J = 6.6Hz), 3.17 (1H, dt, J = 11.8,
9.2 Hz), 3.77 (2H, d, J = 15.8 Hz), 4.18 (2H, d, J
= 15.8 Hz), 5.07 (2H, d, J = 15.8 Hz), 5.23 (2H,
d, J = 15.8 Hz), 5.7-5.9 (1H, m), 7.15-7.45 (9H,
m)。 実施例191 (3aR*,10aS*)-9-(4-フルオロベンジル)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(4-フルオロベン
ジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (388 mg,0.9 mmo
l) およびフタルイミドカリウム (167 mg, 0.9 mmol)
を N,N-ジメチルホルムアミド (2 mL) に懸濁し、室温
で 14 時間攪拌した。反応混合物に水を加え、クロロホ
ルムで 3 回抽出、合わせた有機層を水および飽和塩化
ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、
ろ過、減圧濃縮した。残渣をエタノール−ヘキサンから
結晶化させて目的物 322 mg (収率 72%) を得た。融点
206-207 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 11.9, 9.1 H
z), 3.38 (2H, d, J = 16.4 Hz), 4.09 (2H, d, J= 16.
4 Hz), 4.97 (2H, d, J = 15.4 Hz), 5.36 (2H, d, J =
15.4 Hz), 5.7-5.9 (1H, m), 7.04 (2H, t, J = 8.6 H
z), 7.2-7.5 (6H, m), 7.65-7.9 (4H, m)。
【0117】実施例192 4-((3aR*,10aS*)-7-クロロ-10-オキソ-4-(フタルイミド
アセチル)-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチル)安
息香酸メチル 4-((3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-7-クロロ-10-オ
キソ-1,2,3,3a,4,9,10,10a-オクタヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-9-イルメチル)安息香酸メ
チルを用いて実施例191と同様にして合成した。収率
88%。融点 234.4-235.3 ℃ (エタノール−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.2-1.8 (4H, m), 1.8-2.0 (1H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 3.21 (1H, dt, J = 11.6, 9.0 H
z), 3.46 (2H, d, J = 16.4 Hz), 3.89 (3H, s), 4.06
(2H, d, J = 16.4 Hz), 5.21 (2H, s), 5.7-5.9 (1H,
m), 7.2-7.45 (5H, m), 7.65-7.9 (4H, m), 8.05 (2H,
d, J = 8.4 Hz)。 実施例193 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-クロロ-4-(フタルイミドア
セチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロ
ペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(ブロモアセチル)-7-クロ
ロ-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて実施例19
1と同様にして合成した。収率 88%。融点 241.4-242.7
℃ (クロロホルム−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.75 (4H, m), 1.75-1.95 (1H,
m), 2.0-2.25 (1H, m),3.19 (1H, dt, J = 11.9, 9.2 H
z), 3.37 (2H, d, J = 16.6 Hz), 3.93 (2H, d,J = 16.
6 Hz), 4.89 (2H, d, J = 15.4 Hz), 5.44 (2H, d, J =
15.4 Hz), 5.76 (1H, ddd, J = 9.0, 8.2, 3.9 Hz),
7.2-7.4 (8H, m), 7.65-7.9 (4H, m)。 実施例194 (3aR*,10aS*)-9-(2-フルオロベンジル)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(2-フルオロベン
ジル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて実施例1
91と同様にして合成した。収率 70%。融点 250-253
℃ (ジクロロメタン−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.6-1.95 (2H,
m), 2.0-2.25 (1H, m), 3.17 (1H, dt, J = 11.8, 9.0
Hz), 3.51 (2H, d, J = 16.4 Hz), 4.11 (2H, d, J= 1
6.4 Hz), 5.15 (2H, d, J = 15.6 Hz), 5.37 (2H, d, J
= 15.6 Hz), 5.79(1H, td, J = 8.6, 4.0 Hz), 6.9-7.
1 (1H, m), 7.15-7.55 (7H, m), 7.65-7.9(4H, m)。
【0118】実施例195 (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(4-ニトロベンジ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて実施例19
1と同様にして合成した。収率 88%。融点 224-225 ℃
(エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ1.1-1.6 (3H, m), 1.6-2.0 (2H, m),
2.05-2.3 (1H, m), 3.21 (1H, dt, J = 11.8, 9.1 H
z), 3.47 (2H, d, J = 16.4 Hz), 4.20 (2H, d, J= 16.
4 Hz), 5.22 (2H, d, J = 16.1 Hz), 5.34 (2H, d, J =
16.1 Hz), 5.75-5.9 (1H, m), 7.2-7.55 (4H, m), 7.5
0 (2H, d, J = 8.8 Hz), 8.25 (2H, d, J =8.8 Hz)。 実施例196 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-(フェネチルアミノアセチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9ベンジル-4-ブロモアセチル--2,3,3a,4,
9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-10(1H)-オンとフェネチルアミンを用いて実施
例138と同様にして合成した。収率 48%。融点 108-1
09 ℃ (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.09-1.44 (3H, m), 1.51-1.88 (2H,
m), 1.95-2.20 (2H, m), 2.40-2.78 (4H, m), 2.92 (1
H, d, J = 16.6 Hz), 3.15 (1H, dt, J = 14.8,9.0 H
z), 4.76 (1H, d, J = 15.0 Hz), 5.36 (1H, d, J = 1
5.0 Hz), 5.80-5.92(1H, m), 7.02 (1H, d, J = 7.8 H
z), 7.08-7.44 (14H, m)。
【0119】実施例197 1-ベンジル-4-((E)-2-(4-ピリジル)ビニル)-1,3-ジヒド
ロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-メチル-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2(2H)-オンとイソニコチンアルデヒドを用いて実
施例144と同様にして合成した。収率 36%。融点 208
-210 ℃ (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ3.02 (1H, d, J = 11.4 Hz), 4.02
(1H, d, J = 11.4 Hz), 5.05 (1H, d, J = 15.8 Hz),
5.16 (1H, d, J = 15.8 Hz), 7.06-7.47 (13H, m),8.66
(2H, d, J = 6.0 Hz)。
【0120】実施例198 9-(3-ニトロベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-ニトロベンジルクロリドを用いて、実施例1と同様に
して合成した。収率 71%。融点 123.5-125.5 ℃ (酢酸
エチル−ジイソプロピルエーテル)。1H NMR (CDCl3) δ
1.9-2.2 (3H, m), 2.6-2.85 (3H, m), 3.05-3.15 (1H,
m), 5.11(1H, d, J = 16.2 Hz), 5.30 (1H, d, J = 16.
2 Hz), 7.1-7.4 (5H, m), 7.45 (1H, t, J = 7.5 Hz),
7.98 (1H, t, J = 1.6 Hz), 8.07 (1H, dt, J = 7.7,1.
8 Hz)。 実施例 199 9-ベンジル-7-メトキシ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 7-メトキシ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて、実施例
4と同様にして合成した。収率 43%。融点 105-107 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.86-2.15 (3H, m), 2.66 (2H, t, J
= 8.0 Hz), 2.75-2.95(1H, m), 3.03-3.11 (1H, m),
3.67 (3H, s), 5.01 (1H, d, J = 15.6 Hz), 5.18 (1H,
d, J = 15.6 Hz), 6.76 (2H, dd, J = 6.6, 2.4 Hz),
7.16-7.37 (6H, m)。 実施例 200 9-ベンジル-7-フルオロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 7-フルオロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて、実施例
4と同様にして合成した。収率 43%。融点 158-159 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.89-2.22 (3H, m), 2.64-2.72 (2H,
m), 2.75-2.96 (1H, m), 3.02-3.08 (1H, m), 5.09 (2
H, s), 6.84-7.31 (8H, m)。
【0121】実施例 201 9-ベンジル-6-ニトロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 6-ニトロ-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて、実施例4
と同様にして合成した。収率 46%。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.91-2.25 (3H, m), 2.75 (2H, t, J
= 7.8 Hz), 2.78-2.91(1H, m), 3.02-3.09 (1H, m),
5.17 (2H, s), 7.04-7.10 (2H, m), 7.22-7.42 (4H,
m), 7.95 (1H, dt, J = 9.0, 2.8 Hz), 8.18 (1H, d, J
= 2.6 Hz)。 実施例 202 9-(4-シアノベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 4-シアノベンジルブロミドを用いて、実施例4と同様に
して合成した。収率 85%。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.86-2.25 (3H, m), 2.56-2.83 (3H,
m), 3.03-3.11 (1H, m), 5.06 (1H, d, J = 16.4 Hz),
5.25 (1H, d, J = 16.4 Hz), 7.08-7.67 (8H, m)。 実施例 203 9-(3-シアノベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 3-シアノベンジルブロミドを用いて、実施例4と同様に
して合成した。収率 100%。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.98-2.23 (3H, m), 2.64-2.93 (3H,
m), 3.07-3.12 (1H, m), 5.11 (1H, d, J = 16.2 Hz),
5.30 (1H, d, J = 16.2 Hz), 7.10-7.67 (8H, m)。 実施例 204 9-((4-メチルチオ)ベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オ
ン 4-(メチルチオ)ベンジルブロミドを用いて、実施例4と
同様にして合成した。収率 56%。融点 124-126 ℃ (ジ
エチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.82-2.20 (3H, m), 2.43 (3H, s),
2.67-2.74 (2H, m), 2.76-2.93 (1H, m), 3.00-3.07 (1
H, m), 5.07 (2H, s), 7.01 (2H, d, J = 8.4 Hz), 7.0
5-7.34 (6H, m)。 実施例205 9-(2-フェニルエチル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン (5.01 g, 25 mmol) の N,N-
ジメチルホルムアミド (30 mL) 溶液を 0 ℃ に冷却し
た。これに水素化ナトリウム (60% 流動パラフィン分散
物, 1.0 g, 25 mmol) を加え、同温で 5 分間、室温で
10 分間攪拌した。この溶液に 2-(ブロモエチル)ベンゼ
ン (5.09 g, 27.5 mmol) の N,N-ジメチルホルムアミド
(1 mL)溶液を加え、室温で 2.5 時間攪拌した。反応液
を飽和塩化アンモニウム水溶液(40 mL) に注ぎ、水で希
釈、酢酸エチルで 2 回抽出、合わせた有機層を水およ
び飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネシウム
とシリカゲルを通して乾燥、減圧濃縮した。未反応のジ
アゼピノンを結晶化させて大部分を除去した後、シリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル
20:1 の後 5:1)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンから
再結晶して目的物 (2.37 g, 31%) を得た。融点 101-10
2 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.75-2.05 (3H, m), 2.4-2.95 (6H,
m), 3.90 (1H, ddd, J =13.7, 8.7, 5.1 Hz), 4.52 (1
H, ddd, J = 13.8, 8.9, 7.6 Hz), 7.05-7.4 (9H, m)。
【0122】実施例 206 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-メトキシ-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-メトキシ-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成
した。収率 43%。融点 244-245 ℃ (ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.15-1.55 (3H, m), 1.61-1.93 (2H,
m), 2.02-2.23 (1H, m), 3.18 (1H, dt, J = 12.2, 8.
6 Hz), 3.45 (1H, d, J = 16.6 Hz), 3.71 (3H,s), 4.0
4 (1H, d, J = 16.6 Hz), 5.01 (1H, d, J = 15.2 Hz),
5.29 (1H, d, J= 15.2 Hz), 5.70-5.82 (1H, m), 6.77
-6.90 (2H, m), 7.20-7.42 (6H, m), 7.66-7.91 (4H,
m)。 実施例 207 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-フルオロ-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-7-フルオロ-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成
した。収率 30%。融点 266-268 ℃ (ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.13-1.51 (3H, m), 1.58-1.95 (2H,
m), 2.05-2.25 (1H, m), 3.20 (1H, dt, J = 11.6, 8.
4 Hz), 3.39 (1H, d, J = 15.6 Hz), 3.95 (1H,d, J =
15.6 Hz), 4.95 (1H, d, J = 15.4 Hz), 5.38 (1H, d,
J = 15.4 Hz), 5.71-5.84 (1H, m), 6.95-7.15 (2H,
m), 7.20-7.48 (6H, m), 7.68-7.91 (4H, m)。 実施例 208 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-6-ニトロ-4-(フタルイミドア
セチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロ
ペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-6-ニトロ-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成し
た。収率 64%。非晶形。1 H NMR (CDCl3) δ1.11-1.59 (3H, m), 1.61-2.01 (2H,
m), 2.10-2.31 (1H, m), 3.28 (1H, dt, J = 11.6, 9.
4 Hz), 3.46 (1H, d, J = 16.2 Hz), 3.94 (1H,d, J =
16.2 Hz), 5.09 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.39 (1H, d,
J = 15.8 Hz), 5.75-5.91 (1H, m), 7.21-7.59 (6H,
m), 7.79-7.92 (4H, m), 8.22-8.40 (2H, m)。 実施例 209 (3aR*,10aS*)-9-(3-ニトロベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(3-ニトロベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成
した。収率 39%。融点 250-252 ℃ (ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.17-1.56 (3H, m), 1.60-1.98 (2H,
m), 2.03-2.31 (1H, m), 3.23 (1H, dt, J = 11.4, 8.
4 Hz), 3.49 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.19 (1H,d, J =
16.6 Hz), 5.19 (1H, d, J = 16.0 Hz), 5.36 (1H, d,
J = 16.0 Hz), 5.74-5.90 (1H, m), 7.10-7.55 (4H,
m), 7.59-7.90 (6H, m) 8.07-8.20 (2H, m)。
【0123】実施例 210 (3aR*,10aS*)-9-(4-シアノベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-シアノベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成
した。収率 40%。融点 222-224 ℃ (ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.13-1.55 (3H, m), 1.59-1.98 (2H,
m), 2.01-2.29 (1H, m), 3.20 (1H, dt, J = 11.6, 8.
8 Hz), 3.49 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.22 (1H,d, J =
16.6 Hz), 5.24 (2H, s), 5.75-5.90 (1H, m), 7.15-7.
60 (6H, m), 7.63-7.95 (6H, m)。 実施例 211 (3aR*,10aS*)-9-(3-シアノベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(3-シアノベンジル)-2,3,3a,4,9,10a-
ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピ
ン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にして合成
した。収率 40%。融点 270-271 ℃ (ジエチルエーテ
ル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.10-1.52 (3H, m), 1.58-1.96 (2H,
m), 2.02-2.23 (1H, m), 3.19 (1H, dt, J = 11.4, 8.
6 Hz), 3.44 (1H, d, J = 16.0 Hz), 4.15 (1H,d, J =
16.0 Hz), 5.13 (1H, d, J = 15.8 Hz), 5.26 (1H, d,
J = 15.8 Hz), 5.74-5.88 (1H, m), 7.20-7.91 (12H,
m)。 実施例 212 (3aR*,10aS*)-9-((4-メチルチオ)ベンジル)-4-(フタル
イミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ
[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-((4-メチルチオ)ベンジル)-2,3,3a,4,
9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジ
アゼピン-10(1H)-オンを用いて、実施例46と同様にし
て合成した。収率 61%。融点 223-224 ℃ (ジエチルエ
ーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.06-1.49 (3H, m), 1.58-1.90 (2H,
m), 2.02-2.25 (1H, m), 2.44 (3H, s), 3.17 (1H, d
t, J = 11.8, 8.8 Hz), 3.43 (1H, d, J = 16.4 Hz),
4.07 (1H, d, J = 16.4 Hz), 4.96 (1H, d, J = 15.4 H
z), 5.33 (1H, d, J= 15.4 Hz), 5.74-5.85 (1H, m),
7.19-7.48 (8H, m), 7.64-7.90 (4H, m)。 実施例 213 (3aR*,10aS*)-9-(4-アミノベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-ニトロベンジル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (110 mg, 0.
21 mmol)、酸化白金 (20 mg) のメタノール (20 mL) 懸
濁液を水素雰囲気下室温で 12 時間攪拌した。反応混合
物をろ過し、ろ液を減圧濃縮した後、ジエチルエーテル
から結晶化させ、目的物 72 mg (収率 81%) を得た。融
点 286-289℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.45 (3H, m), 1.5-1.9 (2H,
m), 2.0-2.2 (1H, m), 3.13 (1H, dt, J = 11.9, 9.1 H
z), 3.30 (1H, d, J = 16.5 Hz), 3.65 (2H, br s), 3.
90 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.58 (1H, d, J = 14.8 H
z), 5.56 (1H, d, J =14.8 Hz), 5.74 (1H, td, J = 8.
6, 3.7 Hz), 6.64 (2H, d, J = 8.0 Hz), 7.07 (2H, d,
J = 8.4 Hz), 7.2-7.35 (1H, m), 7.2-7.35 (1H, m),
7.35-7.5 (3H,m), 7.65-7.9 (4H, m)。 実施例 214 (3aR*,10aS*)-9-(4-ヒドロキシベンジル)-4-(フタルイ
ミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-ベンジルオキシベンジル)-4-(フタ
ルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン
(1.1 g, 1.88 mmol)、酸化白金 (100 mg) のメタノール
(50 mL) 懸濁液を水素雰囲気下 50 ℃ で 1.5 時間攪
拌した。反応混合物をろ過し、ろ液を減圧濃縮した後、
ジエチルエーテルから結晶化させ、目的物 410 mg (収
率 44%) を得た。融点 264-267 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.01-1.49 (3H, m), 1.52-1.93 (2H,
m), 2.01-2.25 (1H, m), 3.02-3.25 (1H, m), 3.15 (1
H, d, J = 16.6 Hz), 3.88 (1H, d, J = 16.6 Hz), 4.6
1 (1H, d, J = 14.8 Hz), 5.60 (1H, d, J = 14.8 Hz),
5.70-5.85 (1H,m), 6.01 (1H, s), 6.80 (2H, d, J =
8.6 Hz), 7.14 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.23-7.51 (4H,
m), 7.61-7.79 (4H, m)。
【0124】実施例 215 (3aR*,10aS*)-9-(3-ヒドロキシベンジル)-4-(フタルイ
ミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(3-ベンジルオキシベンジル)-4-(フタ
ルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベン
ゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを
用いて、実施例214と同様にして合成した。収率 77
%。融点 259-262 ℃(分解) (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.02-1.51 (3H, m), 1.58-1.91 (2H,
m), 2.05-2.27 (1H, m), 3.19 (1H, dt, J = 11.4, 9.
0 Hz), 3.57 (1H, d, J = 17.0 Hz), 4.31 (1H,d, J =
17.0 Hz), 4.34 (1H, d, J = 15.4 Hz), 4.75 (1H, d,
J = 15.4 Hz), 5.67-5.87 (1H, m), 6.50 (1H, br), 6.
63-6.92 (3H, m), 7.10-7.48 (5H, m), 7.70-7.92 (4H,
m)。 実施例 216 (3aR*,10aS*)-9-ベンジル-4-((ベンジルスルホンアミ
ド)アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]
シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン ベンジルスルホニルクロリドを用いて、実施例180と
同様にして合成した。収率 65%。融点 175-176 ℃ (ジ
エチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ0.98-1.20 (1H, m), 1.25-1.45 (2H,
m), 1.47-1.98 (3H, m), 2.02-2.23 (1H, m), 3.06-3.
23 (2H, m), 4.17 (1H, d, J = 13.6 Hz), 4.29(1H, d,
J = 13.6 Hz), 4.62 (1H, d, J = 14.8 Hz), 4.67-4.7
4 (1H, br), 5.48 (1H, d, J = 14.8 Hz), 5.74-5.87
(1H, m), 6.72 (1H, dt, J = 7.8, 1.2 Hz), 7.07-7.48
(13H, m)。 実施例217 (3aR*,10aS*)-9-(2-フェニルエチル)-4-(フタルイミド
アセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(2-フェニルエチ
ル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペン
タ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて実施例19
1と同様にして合成した。収率 63%。融点 178-179 ℃
(エタノール−ヘキサン)。1 H NMR (CDCl3) δ1.0-1.5 (3H, m), 1.6-1.9 (2H, m),
2.0-2.25 (1H, m), 2.94 (1H, ddd, J = 12.9, 10.6,
4.9 Hz), 3.05-3.35 (2H, m), 3.85 (1H, d, J =16.5 H
z), 3.95-4.3 (2H, m), 4.35 (1H, d, J = 16.5 Hz),
5.82 (1H, td, J= 8.7, 4.1 Hz), 7.1-7.55 (9H, m),
7.6-7.9 (4H, m)。 実施例218 (3aR*,10aS*)-9-(3-フェニルプロピル)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-4-(ブロモアセチル)-9-(3-フェニルプロ
ピル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペ
ンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンを用いて実施例1
91と同様にして合成した。収率 73%。融点 192.3-19
3.3 ℃ (エタノール)。1 H NMR (CDCl3) δ0.9-1.2 (1H, m), 1.2-1.5 (2H, m),
1.55-1.85 (2H, m), 1.9-2.3 (3H, m), 2.6-2.8 (2H,
m), 3.08 (1H, dt, J = 12.3, 9.0 Hz), 3.65-3.85 (1
H, m), 3.87 (1H, d, J = 16.5 Hz), 4.14 (1H, ddd, J
= 13.7, 10.8, 5.5 Hz), 4.34 (1H, d, J = 16.5 Hz),
5.79 (1H, td, J = 8.7, 4.0 Hz), 7.1-7.5 (9H, m),
7.65-7.9 (4H, m)。 実施例219 4-(アミノメチル)-1-ベンジル-5-(フタルイミドアセチ
ル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2
H)-オン臭化水素塩 1-ベンジル-4-(ベンジルオキシカルボニルアミノメチ
ル)-5-(フタルイミドアセチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-
1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン (1.51 g, 2.5mmol)
のクロロホルム (20 mL) 溶液に 25% 臭化水素−酢酸溶
液 (5 mL) を加え、室温で 25 分間攪拌した。反応液を
減圧濃縮し、残渣をエタノール−ジエチルエーテルから
結晶化させ、ジクロロメタン−エタノール−ジエチルエ
ーテルから再結晶して目的物 (1.13 g, 82%) を得た。
融点 232-234 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ2.4-3.0 (4H, m), 3.34 (1H, d, J
= 16.6 Hz), 4.27 (1H,d, J = 16.6 Hz), 4.84 (1H,
d, J = 15.9 Hz), 5.2-5.4 (1H, m), 5.31 (1H,d, J =
15.9 Hz), 7.2-7.6 (8H, m), 7.7-8.1 (8H, m)。 実施例 220 1-ベンジル-5-(フタルイミドアセチル)-4-(プロピルア
ミノメチル)-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼ
ピン-2 (2H)-オン塩酸塩 4-アミノメチル-1-ベンジル-5-(フタルイミドアセチル)
-1,3,4,5-テトラヒドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2 (2H)-
オン臭化水素塩 (200 mg, 0.41 mmol)、ブロモクレゾー
ルグリーン (3 mg)、プロピオンアルデヒド (28 mg, 0.
49 mmol) のメタノール (30 mL) 懸濁液に氷冷下で水素
化シアノホウ素ナトリウム (26 mg, 0.41mmol) を加
え、次いで、10%塩化水素−メタノール溶液を液色が変
化しなくなるまでゆっくり滴下した。室温で4時間攪拌
し、反応混合物に水を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液でアルカリ性にした。酢酸エチルで抽出後、飽和食
塩水で洗浄した。硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減
圧濃縮した。残渣に10%塩化水素−メタノール溶液を加
え、溶媒を減圧濃縮し、目的物 126 mg (収率 57%) を
得た。非晶形。1 H NMR (CDCl3、遊離塩基) δ0.81 (3H, t, J = 7.2 H
z), 1.21-1.50 (2H, m),2.13-2.52 (4H, m), 2.63 (1H,
dd, J = 13.0, 5.0 Hz), 2.99 (1H, dd, J = 12.4, 4.
2 Hz), 3.20 (1H, d, J = 16.4 Hz), 3.96 (1H, d, J =
16.4 Hz), 4.86(1H, d, J = 15.2 Hz), 5.12-5.28 (1
H, m), 5.44 (1H, t, J = 15.2 Hz), 7.18-7.52 (10H,
m), 7.64-7.83 (4H, m)。 前記実施例の化学構造式を以下の表で示す。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】
【表9】
【表10】
【表11】
【表12】
【表13】
【表14】
【0125】参考例1 2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン (38.3 g, 0.19 mol) および
ブロモクレゾールグリーン (30 mg) をメタノール (200
mL) およびテトラヒドロフラン (200 mL) の混合溶媒
に懸濁し、0 ℃に冷却した。これに水素化シアノホウ素
ナトリウム (13.2 g, 0.21 mol) を同温で加え、つい
で、10% 塩化水素−メタノール溶液を液色が変化しなく
なるまでゆっくり滴下した。反応混合物に水 (500 mL)
を加え、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でアルカリ性に
した後、クロロホルムで 3 回抽出、合わせた有機層を
水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸ナトリ
ウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮して目的物 38.5 g (収
率 99%) を得た。分析用試料はエタノールから再結晶し
てシス体とトランス体が 1:1 の混合物を得た。融点 19
1-212 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ1.5-2.1 (4.5H, m), 2.2-2.5 (1.5H,
m), 2.7-3.0 (1H, m),3.52 (0.5H, br s), 3.78 (0.5
H, m), 4.01 (0.5H, m), 4.09 (0.5H, br s), 6.6-6.8
(1.5H, m), 6.9-7.1 (2.5H, m), 7.56 (0.5H, br s),
7.60 (0.5H, br s)。 参考例2 4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン 2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ
[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (2.02 g, 10 mmol)
の 1,2-ジクロロエタン (15 mL) 懸濁液にフタルイミド
アセチルクロリド (2.24 g, 10 mmol) を加え、室温で
15 分間攪拌した。これに飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液 (10 mL) を加え、生じた固体をろ過した。ろ液の水
層を分離、有機層を水で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾
燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣と先にろ別した固体を合
わせてメタノールで洗浄、クロロホルム−メタノールか
ら再結晶してシス体とトランス体が 3:2 の混合物 2.42
g (収率 62%) を得た。融点 293-294 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.0-2.2 (6H, m), 2.4-2.7 (0.4H,
m), 2.8-3.0 (0.6H, m), 3.50 (0.4H, d, J = 16.6 H
z), 3.57 (0.6H, d, J = 16.6 Hz), 4.21 (0.6H,d, J =
16.6 Hz), 4.25-4.5 (0.4H, m), 4.43 (0.4H, d, J =
16.6 Hz), 5.55-5.7 (0.6H, m), 7.1-7.65 (4H, m), 7.
87 (4H, s), 9.96 (0.6H, s), 9.98 (0.4H, s)。 参考例3 (3aR*,10aS*)-4-(フタルイミドアセチル)-2,3,3a,4,9,1
0a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼ
ピン-10(1H)-オン (3aR*,10aS*)-9-(4-メトキシベンジル)-4-(フタルイミ
ドアセチル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シ
クロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オン (9.89 g,
19 mmol) のクロロホルム (150 mL) 溶液に硝酸二アン
モニウムセリウム(31.3 g, 57 mmol) および水 (5 mL)
のアセトニトリル (150 mL) 溶液を加え、室温で 10 分
間攪拌した。反応混合物を水 (300 mL) に注ぎ、クロロ
ホルムで 2回抽出、合わせた有機層を飽和炭酸水素ナト
リウム水溶液、水、および飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮し
た。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー (クロ
ロホルム−酢酸エチル 2:1)で精製し、得られた結
晶をクロロホルム−ジイソプロピルエーテルで洗浄して
目的物 3.7 g (収率 50%) を得た。1 H NMR (DMSO-d6) δ1.1-1.5 (3H, m), 1.5-1.9 (2H,
m), 1.9-2.15 (1H, m), 2.8-3.0 (1H, m), 3.58 (1H,
d, J = 16.8 Hz), 4.21 (1H, d, J = 16.8 Hz), 5.55-
5.7 (1H, m), 7.18 (1H, dd, J = 7.9, 1.3 Hz), 7.23
(1H, td, J = 7.6, 1.4 Hz), 7.4-7.6 (2H, m), 7.8-7.
95 (4H, m), 9.96 (1H, s)。
【0126】参考例4 フタルイミドアセチルクロリド フタルイミド酢酸 (25.1 g, 0.122 mol) および塩化チ
オニル (50 mL) の混合物を 1 時間加熱還流した。反応
液を冷却後、減圧濃縮した。残渣をジクロロメタン−ヘ
キサンから再結晶して目的物 26.4 g (収率 97%) を得
た。このものはさらに精製することなく次の反応に用い
た。 参考例5 (4-ニトロフタルイミド)酢酸 4-ニトロフタル酸無水物 (9.66 g, 50 mmol) およびグ
リシン (3.75 g, 50 mmol) の N,N-ジメチルホルムアミ
ド溶液を 140 ℃ で 30 分間攪拌した。反応液を水 (15
0 mL) に注ぎ、析出した固体をろ過、水で洗浄した。エ
タノールから再結晶して目的物 9.69 g (収率 77%) を
得た。融点 195.5-196.5 ℃ (エタノール)。1 H NMR (DMSO-d6) δ4.39 (2H, s), 8.20 (1H, d, J =
8.2 Hz), 8.57 (1H, d,J = 1.4 Hz), 8.67 (1H, dd, J
= 8.2, 2.0 Hz)。 参考例6 4-フタルイミド酪酸 すりつぶした無水フタル酸 (18.53 g, 0.125 mol) およ
び 4-アミノ酪酸 (12.90 g, 0.125 mol) の混合物を 14
0 ℃ で 30 分間加熱した。反応混合物を冷却後、固体
をメタノール−水から再結晶して目的物 26.26 g (収率
90%) を得た。1 H NMR (CDCl3) δ2.02 (2H, quintet, J = 7.2 Hz),
2.43 (2H, t, J = 6.8 Hz), 3.77 (2H, t, J = 6.8 H
z), 7.65-7.9 (4H, m)。カルボン酸の H はブロードな
ため判別できなかった。 参考例7 2H-1,3-ジオキソ-1,3,4,5,6,7-ヘキサヒドロイソインド
ール-2-酢酸 3,4,5,6-テトラヒドロフタル酸無水物(7.61g, 50mmo
l)およびグリシン(3.75g, 50mmol)の混合物を145℃
で1時間撹拌した。反応混合物を冷却後、エタノールに
懸濁、熱時ろ過、減圧濃縮した。残渣にジクロロメタン
および水を加え、有機層を分離、水層をジクロロメタン
で2回抽出、合わせた有機層を飽和塩化ナトリウム水溶
液で洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮
した。残渣を酢酸エチル−ジイソプロピルエーテルから
結晶化させて目的物5.2g(収率50%)を得た。1 H NMR (CDCl3) δ1.7-1.9 (4H, m), 2.2-2.5 (4H, m),
4.29 (2H, s), 9.0-9.9(1H, br)。
【0127】参考例8 3-オキソ-4-フタルイミド酪酸メチル メルドラム酸 (14.4 g, 0.10 mol) およびピリジン (1
5.8 g, 0.20 mol) のジクロロメタン (100 mL) 溶液に
フタルイミドアセチルクロリド (24.6 g, 0.11 mol) の
ジクロロメタン (50 mL) 溶液を 0 ℃ で 10 分間かけ
て滴下し、同温で 30分間、室温で 30 分間攪拌した。
反応混合物に 1 規定塩酸 (200 mL) を加え、不溶物を
ろ過、水層を分離、有機層を水で洗浄、硫酸マグネシウ
ム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をメタノール
(200 mL) に懸濁し、1.5 時間加熱還流した。反応液を
放冷後、析出した結晶をろ過、メタノールで洗浄して目
的物 (18.4g, 70%) を得た。融点 139-140 ℃。1 H NMR (CDCl3) δ3.61 (2H, s), 3.79 (3H, s), 4.67
(2H, s), 7.7-7.95 (4H,m)。 参考例9 4-(フタルイミドメチル)-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジア
ゼピン-2(2H)-オン 3-オキソ-4-フタルイミド酪酸メチル (15.4 g, 59 mmo
l)、o-フェニレンジアミン (6.37 g, 59 mmol)、および
キシレン (150 mL) の混合物を ディーンスターク (Dea
n-Stark) 装置を用いて 20 分間加熱還流した。反応液
を冷却し、結晶をろ過、トルエンで洗浄して目的物 (1
5.36 g, 81%) を得た。融点 244-246 ℃。1 H NMR (DMSO-d6) δ3.13 (2H, s), 4.65 (2H, s), 6.9
5-7.25 (4H, m), 7.8-8.0 (4H, m), 10.43 (1H, s)。 参考例10 1-ベンジル-4-(フタルイミドメチル)-1,3-ジヒドロ-1,5
-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 4-(フタルイミドメチル)-1,3-ジヒドロ-1,5-ベンゾジア
ゼピン-2(2H)-オン (16.7 g, 52 mmol) の N,N-ジメチ
ルホルムアミド (150 mL) 懸濁液に 0 ℃ で水素化ナト
リウム (60% 流動パラフィン分散物, 2.3 g, 58 mmol)
を加え、同温で 5分間、室温で 45 分間攪拌した。この
溶液を 0 ℃ に冷却し、ベンジルブロミド (7.5 mL, 63
mmol) を滴下、0 ℃ で 5 分間、室温で 30 分間攪拌
した。反応液を飽和塩化アンモニウム水溶液 (200 mL)
に注ぎ、水で希釈、酢酸エチルで3 回抽出、合わせた有
機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸
マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣を酢
酸エチル−ジエチルエーテルから結晶化して目的物 (1
4.9 g, 70%) を得た。融点 186-186.5 ℃。1H NMR (CDC
l3) δ2.9-3.2 (1H, m), 3.4-3.7 (1H, m), 4.7-5.4 (4
H, m), 7.0-7.35 (9H, m), 7.7-8.0 (4H, m)。
【0128】参考例 11 9-(4-ベンジルオキシベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン 4-ベンジルオキシベンジルブロミドを用いて、参考例1
0と同様にして合成した。収率 77%。融点 124-126 ℃
(分解) (ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.83-2.20 (3H, m), 2.62-2.72 (2H,
m), 2.76-2.90 (1H, m), 2.98-3.07 (1H, m), 5.00 (2
H, s), 5.05 (2H, s), 6.86 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.0
3 (2H, d, J = 8.6 Hz), 7.10-7.47 (9H, m)。 参考例 12 9-(3-ベンジルオキシベンジル)-2,3,9,10a-テトラヒド
ロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-
オン 3-ベンジルオキシベンジルブロミドを用いて、参考例1
0と同様にして合成した。収率 37%。融点 120-122 ℃
(ジエチルエーテル)。1 H NMR (CDCl3) δ1.83-2.18 (3H, m), 2.63-2.73 (2H,
m), 2.76-2.88 (1H, m), 2.99-3.07 (1H, m), 4.98 (1
H, d, J = 15.6 Hz), 4.99 (2H, s), 5.14 (1H,d, J =
15.6 Hz), 6.67-6.84 (3H, m), 7.05-7.47 (10H, m)。 参考例13 (3aR*,10aS*)-9-(3-フェニル-2-プロペン-1-イル)-2,3,
3a,4,9,10a-ヘキサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン 2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,
4]ジアゼピン-10(1H)-オン (4.0 g, 20 mmol) の N,N-
ジメチルホルムアミド (20 mL) 溶液を 0 ℃ に冷却し
た。これに水素化ナトリウム (60% 流動パラフィン分散
物, 0.84 g, 21 mmol) を加え、同温で 5 分間、室温で
10 分間攪拌した。この溶液を 0 ℃ に冷却し、臭化シ
ンナミル (4.7 g, 24 mmol) の N,N-ジメチルホルムア
ミド (5 mL)溶液を滴下、室温で 30 分間攪拌した。反
応液を飽和塩化アンモニウム水溶液 (40 mL) に注ぎ、
水で希釈、酢酸エチルで 3 回抽出、合わせた有機層を
水および飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄、硫酸マグネ
シウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル
5:1の後 2:1) に供した。得られた 9-(3-フェニル-2-プ
ロペン-1-イル)-2,3,9,10a-テトラヒドロベンゾ[b]シク
ロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オンの粗生成物を
メタノール (70 mL) に溶解し、ブロモクレゾールグリ
ーンを加え、0 ℃ で水素化シアノホウ素ナトリウム
(1.26 g, 20 mmol) を加えた。これに 10% 塩化水素−
メタノール溶液を液色が変化しなくなるまでゆっくり滴
下した。反応液に水を加え、酢酸エチルで 3 回抽出、
合わせた有機層を水および飽和塩化ナトリウム水溶液で
洗浄、硫酸マグネシウム上で乾燥、ろ過、減圧濃縮して
目的物 (6.0 g, 94%) を得た。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.2 (5H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.8-3.0 (1H, m), 3.2-3.7 (1H, br), 3.98 (1H, ddd,
J = 10.0, 7.8, 6.7 Hz), 4.49 (1H, ddd, J =15.9,
5.8, 1.0 Hz), 4.69 (1H, ddd, J = 15.9, 5.6, 1.3 H
z), 6.28 (1H, dt,J = 15.9, 5.7 Hz), 6.59 (1H, d, J
= 15.8 Hz), 6.9-7.4 (9H, m)。 参考例14 9-(3-フェニルプロピル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘキサヒドロ
ベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-10(1H)-オ
ン 9-(3-フェニル-2-プロペン-1-イル)-2,3,3a,4,9,10a-ヘ
キサヒドロベンゾ[b]シクロペンタ[e][1,4]ジアゼピン-
10(1H)-オン (1.0 g, 3.1 mmol) のメタノール(10 mL)
溶液に 10% パラジウム−炭素 (含水) (0.1 g) を加
え、水素雰囲気下、室温で 30 分間攪拌した。触媒をろ
過し、ろ液を減圧濃縮した。残渣に酢酸エチルとヘキサ
ンを加えて不溶物をろ過、ろ液を濃縮、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー (ヘキサン−酢酸エチル 1
0:1) に供して目的物 (0.90g, 90%)を得た。油状物。1 H NMR (CDCl3) δ1.4-2.1 (7H, m), 2.3-2.5 (1H, m),
2.5-2.75 (2H, m), 2.75-2.9 (1H, m), 3.3-3.6 (1H,
br), 3.51 (1H, dt, J = 13.6, 6.8 Hz), 3.93 (1H, dd
d, J = 10.2, 7.8, 6.6 Hz), 4.27 (1H, dt, J = 13.6,
7.5 Hz), 6.9-7.3 (9H, m)。 参考例15 1-ベンジル-4-(フタルイミドメチル)-1,3,4,5-テトラヒ
ドロ-1,5-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン 1-ベンジル-4-(フタルイミドメチル)-1,3-ジヒドロ-1,5
-ベンゾジアゼピン-2(2H)-オン (1.15 g, 2.8 mmol) と
ブロモクレゾールグリーンのメタノール (10 mL)および
テトラヒドロフラン (5 mL) 懸濁液に 0 ℃ で水素化シ
アノホウ素ナトリウム (194 mg, 3.1 mmol) を加えた。
これに 10%
【0129】製剤例1 (1)実施例36の化合物 10.0g (2)乳糖 60.0g (3)コーンスターチ 35.0g (4)ゼラチン 3.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 2.0g 実施例36で得られた化合物10.0gと乳糖60.0
gおよびコーンスターチ35.0gの混合物を10重量%
ゼラチン水溶液30ml(ゼラチンとして3.0g)を用
い、1mmメッシュの篩を通して顆粒化した後、40℃で
乾燥し再び篩過した。得られた顆粒をステアリン酸マグ
ネシウム2.0gと混合し、圧縮した。得られた中心錠
を、蔗糖、二酸化チタン、タルクおよびアラビアゴムの
水懸濁液による糖衣でコーティングした。コーティング
が施された錠剤をミツロウで艶出して1000錠のコー
ト錠を得た。製剤例2 (1)実施例36の化合物 10.0g (2)乳糖 70.0g (3)コーンスターチ 50.0g (4)可溶性デンプン 7.0g (5)ステアリン酸マグネシウム 3.0g 実施例36で得られた化合物10.0gとステアリン酸
マグネシウム3.0gを可溶性デンプンの水溶液70ml
(可溶性デンプンとして7.0g)で顆粒化した後、乾
燥し、乳糖70.0gおよびコーンスターチ50.0gと
混合した。混合物を圧縮して1000錠の錠剤を得た。
【0130】(A)125I−リュープロレリンの調製 3×10-4M リュープロレリン水溶液10μl、及び
0.01mg/mlラクトパーオキシダーゼ10μlをチュ
ーブにとり、Na 125I溶液10μl(37MBq)を加
え、撹拌後、0.001%H22 10μlを加えて、
室温で20分間反応させた。0.05%TFA溶液を7
00μl加えて反応を停止し、逆相HPLCにより精製
した。HPLCの条件を以下に示す。125I−リュープ
ロレリンは保持時間26〜27分で溶出された。 カラム:TSKgel ODS−80TMCTR(4.6mm
×10cm) 溶離液:溶媒A(0.05%TFA) 溶媒B(40%CH3CN−0.05%TFA) 0分(100%溶媒A)−3分(100%溶媒A)−7
分(50%溶媒A+50%溶媒B)−40分(100%
溶媒B) 溶出温度:室温 溶出速度:1ml/min
【0131】(B)ラットGnRHレセプターを含有す
る下垂体前葉膜画分の調製 ウイスターラット(8週令、雄性)40匹から下垂体前
葉を摘出し、氷冷したホモジネートバッファー(25m
M Tris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)
−HCl、0.3M サッカロース、1mM EGTA
(グリコールエーテルジアミン四酢酸)、0.25mM
PMSF(フッ化フェニルメチルスルホニル)、10
U/ml アプロチニン、1μg/ml ペプスタチン、2
0μg/mlロイペプチン、100μg/ml フォスフォラ
ミドン、0.03% アジ化ナトリウム、pH7.5)
で洗浄した。ホモジネートバッファー2mlに下垂体を浮
遊させ、ポリトロンホモジナイザーを用いてホモジネー
トした。700xgで15分遠心し、上清を超遠心管に採
取し100,000xgで1時間遠心し、膜画分の沈殿物
を得た。この沈殿物に2mlのアッセイバッファー(25
mM Tris−HCl、1mM EDTA(エチレンジアミ
ン四酢酸)、0.1% BSA(ウシ血清アルブミ
ン)、0.25mM PMSF、1μg/ml ペプスタチ
ン、20μg/ml ロイペプチン、100μg/ml フォ
スフォラミドン、0.03% アジ化ナトリウム、pH
7.5)を加えて懸濁し、100,000xgで1時間遠
心した。沈殿物として回収された膜画分を再び10mlの
アッセイバッファーに懸濁し、分注して、−80℃で保
存し、使用の都度解凍して用いた。 (C)ウシGnRHレセプターを含有する下垂体前葉膜
画分の調製 (B)に準じてウシGnRHレセプターを含有する下垂
体前葉膜画分を調製した。ただし、10,000xgの遠
心上清を、100,000xgで1時間遠心して膜画分の
沈殿物を得た。
【0132】(D)ヒトGnRHレセプターを含有する
CHO(チャイニーズハムスター卵巣)細胞膜画分の調
製 ヒトGnRHレセプター発現CHO細胞(109個)を
5mM EDTAを添加したリン酸緩衝生理食塩水(P
BS−EDTA)に浮遊させ、100xgで5分間遠心し
た。細胞のペレットに細胞用ホモジネートバッファー
(10mM NaHCO3、5mM EDTA、pH7.
5)を10ml加え、ポリトロンホモナイザーを用いてホ
モジネートした。400xgで15分遠心し、上清を超遠
心管に取り100,000xgで1時間遠心し、膜画分の
沈殿物を得た。この沈殿物を2mlのアッセイバッファー
に懸濁し、100,000xgで1時間遠心した。沈殿物
として回収された膜画分を再び20mlのアッセイバッフ
ァーに懸濁し、分注して、−80℃で保存し、使用の都
度解凍して用いた。 (E)125I−リュープロレリン結合阻害率の測定 (B)、(D)で調製したラットおよびヒトの膜画分を
使用する場合、アッセイバッファーを用いて膜画分を希
釈して200μg/mlとし、チューブに188μlずつ分
注した。(C)で調製したウシの膜画分を使用する場合
には、アッセイバッファーを用いて膜画分を希釈して7
50μg/mlとし、チューブに188μlずつ分注した。
ラット下垂体前葉膜画分を使用した場合には、60%の
DMSO(ジメチルスルホキシド)に溶解した0.1m
Mの化合物2μlと、38nMの125I−リュープロレリ
ン10μlとを同時に添加した。ウシ下垂体前葉画分お
よびヒトGnRHレセプター発現CHO細胞膜画分を使
用した場合には、60%のDMSOに溶解した2mMの
化合物2μlと、38nMの125I−リュープロレリン1
0μlとを同時に添加した。最大結合量を測定するため
に、60%のDMSO2μlと、38nMの125I−リュ
ープロレリン10μlとを添加した反応液を調製した。
また、非特異的結合量を測定するために、60%のDM
SOに溶解した100μMのリュープロレリン2μl
と、38nMの125I−リュープロレリン10μlとを添
加した反応液も同時に調製した。ラットおよびウシ下垂
体前葉膜画分を使用した場合には4℃で90分反応さ
せ、ヒトGnRHレセプター発現CHO細胞膜画分を使
用した場合には25℃で60分反応させた。反応後、ポ
リエチレンイミン処理したワットマングラスフィルター
(GF−F)を用いて反応液を吸引ろ過した。ろ過後、
γ−カウンターを用いてろ紙上に残った125I−リュー
プロレリンの放射活性を測定した。(TB−SB)/
(TB−NSB)×100(SB:化合物を加えたとき
の放射活性、TB:最大結合放射活性、NSB:非特異
結合放射活性)を計算して、各被検物質の結合阻害率を
求めた。また、被検物質の濃度変化させて阻害率を求
め、結合を50%阻害する被検物質の濃度(IC50値)
をHillプロットより算出した。結果を〔表1〕に示し
た。
【0133】〔表1〕 ヒトGnRH受容体結合阻害試験 実施例 結合阻害活性(IC50,μM) 化合物 ヒト ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 36 2 49 2 50 24 51 12 65 14 66 8 69 2 70 2 71 9 72 6 73 9 75 3 76 1 77 5 78 5 80 9 87 16 106 5 108 8 109 6 111 4 112 2 113 1 114 0.6 118 2 119 10 120 4 121 11 128 15 136 15 137 9 138 14 139 11 141 14 168 3 169 2 170 0.6 171 0.3 173 7 174 5 175 1 176 2 182 2 184 0.8 191 2 194 3 195 0.5 209 2 210 0.4 212 1 214 1 215 2 217 0.7 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔表1〕より、本件化合物(I)またはその塩は、優れ
たGnRH受容体結合阻害活性を有することがわかる。
【0134】(F)エタノール麻酔下における睡眠延長
効果の観察 4〜5週齢のICR系雄マウスに生理食塩水あるいは5
%のアラビアゴムに懸濁した検体を30mg/kgの用量で
経口投与した(各群8例)。30分後に25%エタノー
ル(0.2mL/10g)を腹腔内投与し、正向反射消失
時間を計測した。結果を〔表2〕に示した。 〔表2〕 化合物 コントロールに対する睡眠時間の割合(%) (実施例番号) ( )内は経口投与した化合物の量(mg/kg) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 37 145 (30) 17 33 (30) 29 50 (30) 63 37 (30) 64 41 (30) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ (G)ペントバルビタール誘発睡眠におよぼす影響 5〜6週齢のICR系雄マウスに生理食塩水あるいは5
%のアラビアゴムに懸濁した検体を100mg/kg の用量
で経口投与し(各群2〜3例)、マウス一般症状観察用5
連ゲージを用いて投与直後より15、30、60および
120分後の症状観察を行った。何らかの作用が認めら
れた化合物については50、20、10mg/kg と用量を
順次下げていき、作用の消失する用量を求めた。次に、
4〜5週齢のICR系雄マウスに生理食塩水あるいは5
%アラビアゴムに懸濁した検体を上記により求められた
用量の一段階下の用量を経口投与した (各群8例)。投
与30分後にペントバルビタールナトリウム塩を55mg
/kg の用量で腹腔内投与し、投与直後から、正向反射が
回復するまでの時間を測定した。結果を〔表3〕に示し
た。 〔表3〕 化合物 コントロールに対する睡眠時間の割合(%) (実施例番号) ( )内は経口投与した化合物の量(mg/kg) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 37 128 (50) 5 140 (20) 9 176 (10) 4 140 (50) 45 124 (20) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 〔表2〕および〔表3〕の結果より、本発明の化合物
(I)またはその塩は、優れた睡眠障害改善作用を有す
ることがわかる。
【発明の効果】本発明の化合物(I)またはその塩は、
優れたGnRH受容体拮抗作用および/または睡眠障害
改善作用を有し、特にヒトにおける種々の疾患(例え
ば、前立腺肥大症、子宮内膜症、不眠症など)の予防、
治療薬として有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/645 C07D 243/10 401/06 243 401/12 243 401/14 209 403/06 207 209 233 235 405/12 243 409/12 243 417/06 243 471/04 104 Z (31)優先権主張番号 特願平6−305858 (32)優先日 平6(1994)12月9日 (33)優先権主張国 日本(JP)

Claims (42)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式 【化1】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
    Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
    よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
    い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
    環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
    たはカルボニル基、 【化2】 置換基を有していてもよい複素環基または−Z−(C
    2)m−W(Zはメチレン基またはカルボニル基、Wは
    置換されていてもよいアミノ基、mは0ないし5の整数
    を示す)を示す。〕で表される化合物またはその塩。
  2. 【請求項2】A環として表される置換基を有していても
    よいベンゼン環がアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
    アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C
    1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカ
    プト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる
    1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼン環で
    ある請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】Arとして表される置換基を有していても
    よい芳香族基がアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ
    基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニト
    ロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
    ルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6
    アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカプ
    ト基、C1-6アルキルメルカプト基、フェニル基および
    オキソ基から選ばれる1ないし5個の置換基を有してい
    てもよい(i)C6-14アリール基または(ii)炭素原子以外
    に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれる1な
    いし4個のヘテロ原子を含む5または6員の芳香族複素
    環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基で
    ある請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】R1、R2およびR3として表される置換基
    を有していてもよい炭化水素基が(a)アミノ基、(b)モノ
    −C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、
    (g)シアノ基、(h)ヒドロキシル基、(i)C1-6アルキル
    基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)C
    1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)
    メルカプト基、(o)C1-6アルキルメルカプト基、(p)C
    6-14アリール基および(q)炭素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
    ロ原子を含む5または6員の複素環基あるいはベンゼン
    環との2または3環性縮合環基から選ばれる1ないし5
    個の置換基を有していてもよいC1-6アルキル、C2-6
    ルケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C
    6-14アリールまたはC7-16アラルキル基である請求項1
    記載の化合物。
  5. 【請求項5】R1、R2、R3およびR4として表される置
    換基を有していてもよい複素環基がアミノ基、モノ−C
    1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハ
    ロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキ
    シ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキ
    シル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
    基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基か
    ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよい炭
    素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選
    ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の
    複素環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環
    基である請求項1記載の化合物。
  6. 【請求項6】R1、R2およびR3として表されるアシル
    基がC1-6アルキル−カルボニル基、C6-14アリール−
    カルボニル基、C7-16アラルキル−カルボニル基、C
    1-3アルキルスルホニル基またはC6-14アリールスルホ
    ニル基である請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】非芳香性環状炭化水素が5ないし8員の非
    芳香性環状炭化水素である請求項1記載の化合物。
  8. 【請求項8】R4で表されるアシル基または置換基を有
    していてもよい炭化水素基が(1)C1-6アルキル−カルボ
    ニル基、C6-14アリール−カルボニル基、C7-16アラル
    キル−カルボニル基、C1-3アルキルスルホニル基また
    はC6-14アリールスルホニル基、 (2)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
    ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
    ル基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、
    (k)カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6
    ルキルメルカプト基、(p)C6-14アリール基、(q)炭素原
    子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
    る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
    環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基お
    よび(r)C1-6アシルオキシ基から選ばれる1ないし5個
    の置換基を有していてもよいC1-6アルキル、C2-6アル
    ケニル、C2-6アルキニル、C3-6シクロアルキル、C
    6-14アリールまたはC7-16アラルキル基、または (3)−Z−(CH2)m−W(Zはメチレン基またはカルボ
    ニル基、Wは置換されていてもよいアミノ基、mは0な
    いし5の整数を示す)である請求項1記載の化合物。
  9. 【請求項9】Wとして表される置換されていてもよいア
    ミノ基が(i) 【化3】 (RおよびR6はそれぞれ(a)水素原子、(b)置換基を
    有していてもよい炭化水素基または(c)置換基を有して
    いてもよい5または6員の複素環基あるいはベンゼン環
    との2または3環性縮合環基を示し、(b)および(c)の基
    はカルボニル基またはスルホニル基を介して結合してい
    てもよい)、(ii) 【化4】 (iii) 【化5】 (D環は置換基を有していてもよい5または6員の芳香
    族複素環あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環
    を示す)、または(iv) 【化6】 いC6−14アリール基または置換基を有していてもよ
    いC7-16アラルキル基を示す)である請求項8記載の化
    合物。
  10. 【請求項10】A環が無置換のベンゼン環である請求項
    1記載の化合物。
  11. 【請求項11】Arがアミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、
    1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、
    メルカプト基、C1-6アルキルメルカプト基、フェニル
    基およびオキシ基から選ばれる1ないし5個の置換基を
    有していてもよいC6-14アリール基、かつnが1である
    請求項1記載の化合物。
  12. 【請求項12】R1が(i)水素原子または(ii)アミノ基、
    モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、
    ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
    カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C
    1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカ
    プト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していて
    もよいC7-16アラルキル基である請求項1記載の化合
    物。
  13. 【請求項13】R1が水素原子である請求項1記載の化
    合物。
  14. 【請求項14】R2が(i)水素原子または(ii)アミノ基、
    モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、
    ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
    カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C
    1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカ
    プト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していて
    もよいC7-16アラルキル基である請求項1記載の化合
    物。
  15. 【請求項15】R3が(1)水素原子、 (2)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
    ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
    基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
    カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキ
    ルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原
    子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
    る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
    環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基か
    ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよいC
    1-6アルキル基、 (3)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
    ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
    基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
    カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C1-6アルキ
    ルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および(q)炭素原
    子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ばれ
    る1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の複素
    環基あるいはベンゼン環との2または3環性縮合環基か
    ら選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよいC
    2-6アルケニル基、 (4)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
    ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
    基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
    カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
    ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
    を有していてもよいC6-14アリール基、 (5)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
    ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
    基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
    カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
    ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
    を有していてもよいC7-16アラルキル基、または (6)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、
    (c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)
    ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ
    基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)
    カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、
    (m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6
    ルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基
    を有していてもよい炭素原子以外に窒素原子、酸素原子
    または硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子
    を含む5または6員の複素環基あるいはベンゼン環との
    2または3環性縮合環基である請求項1記載の化合物。
  16. 【請求項16】R2とR3が一緒になって5ないし8員の
    シクロアルカンを形成している請求項1記載の化合物。
  17. 【請求項17】一般式 【化7】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
    Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
    よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
    い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
    環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
    たはカルボニル基、nは0ないし3の整数を示す。〕で
    表される化合物またはその塩。
  18. 【請求項18】Arがアミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、
    1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、
    メルカプト基、C1-6アルキルメルカプト基およびフェ
    ニル基から選ばれる1ないし4個の置換基を有していて
    もよい5または6員の芳香族複素環基である請求項17
    記載の化合物。
  19. 【請求項19】一般式 【化8】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
    Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
    よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
    い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
    環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
    たはカルボニル基、Zはメチレン基またはカルボニル
    基、Wは置換されていてもよいアミノ基、mは0ないし
    5の整数、nは0ないし3の整数を示す。〕である化合
    物またはその塩。
  20. 【請求項20】A環がアミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、
    1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、
    メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選
    ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいベンゼ
    ン環である請求項19記載の化合物。
  21. 【請求項21】A環が無置換のベンゼン環である請求項
    19記載の化合物。
  22. 【請求項22】Arがアミノ基、モノ−C1-6アルキル
    アミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原
    子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、
    1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル
    基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、
    メルカプト基、C1-6アルキルメルカプト基、フェニル
    基およびオキソ基から選ばれる1ないし5個の置換基を
    有していてもよい(i)C6-14アリール基または(ii)炭素
    原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子から選ば
    れる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または6員の芳
    香族複素環基である請求項19記載の化合物。
  23. 【請求項23】R1が(i)水素原子または(ii)アミノ基、
    モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、
    ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、
    カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C
    1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカ
    プト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していて
    もよいC7-16アラルキル基;R2が(i)水素原子または(i
    i)アミノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6
    アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ
    基、シアノ基、ヒドロキシ基、C1-6アルキル基、C1-6
    アルコキシ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カ
    ルボニル基、C1-5アシル基、メルカプト基およびC1-6
    アルキルメルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換
    基を有していてもよいC7-16アラルキル基;R3が(1)水
    素原子、(2)(a)アミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原
    子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒド
    ロキシ基、(i)C1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ
    基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボ
    ニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカプト基、(o)C
    1-6アルキルメルカプト基、(p)C6-14アリール基および
    (q)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫黄原子
    から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5または
    6員の複素環基あるいはベンゼン環との2または3環性
    縮合環基から選ばれる1ないし5個の置換基を有してい
    てもよいC1-6アルキル基、(3)(a)アミノ基、(b)モノ−
    1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキルアミノ
    基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スルホ基、(g)
    シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6アルキル基、(j)
    1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)C1-6アル
    コキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、(n)メルカ
    プト基、(o)C1-6アルキルメルカプト基、(p)C6-14
    リール基および(q)炭素原子以外に窒素原子、酸素原子
    および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子
    を含む5または6員の複素環基あるいはベンゼン環との
    2または3環性縮合環基から選ばれる1ないし5個の置
    換基を有していてもよいC2-6アルケニル基、(4)(a)ア
    ミノ基、(b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C
    1-6アルキルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ
    基、(f)スルホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)
    1-6アルキル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキ
    シル基、(l)C1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5
    アシル基、(n)メルカプト基および(o)C1-6アルキルメ
    ルカプト基から選ばれる1ないし5個の置換基を有して
    いてもよいC6-14アリール基、または(5)(a)アミノ基、
    (b)モノ−C1-6アルキルアミノ基、(c)ジ−C1-6アルキ
    ルアミノ基、(d)ハロゲン原子、(e)ニトロ基、(f)スル
    ホ基、(g)シアノ基、(h)ヒドロキシ基、(i)C1-6アルキ
    ル基、(j)C1-6アルコキシ基、(k)カルボキシル基、(l)
    1-6アルコキシ−カルボニル基、(m)C1-5アシル基、
    (n)メルカプト基および(o)C1-6アルキルメルカプト基
    から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよい
    7-16アラルキル基である請求項19記載の化合物。
  24. 【請求項24】R2とR3が一緒になって5ないし8員の
    シクロアルカンを形成している請求項19記載の化合
    物。
  25. 【請求項25】R1が水素原子である請求項24記載の
    化合物。
  26. 【請求項26】Xがカルボニル基である請求項25記載
    の化合物。
  27. 【請求項27】Zがカルボニル基である請求項25記載
    の化合物。
  28. 【請求項28】nが1である請求項25記載の化合物。
  29. 【請求項29】R1が水素原子、R2およびR3が一緒に
    なってシクロペンタンを形成している請求項19記載の
    化合物。
  30. 【請求項30】Wが(i) 【化9】 (R5aおよびR6aはそれぞれ(1)水素原子または(2)アミ
    ノ基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキ
    ルアミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シア
    ノ基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコ
    キシ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニ
    ル基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキルメ
    ルカプト基およびC1-6アシルオキシ基から選ばれる1
    ないし5個の置換基を有していてもよい(a)C1-6アルキ
    ル、(b)フェニルまたは(c)炭素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
    ロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基あるいはベ
    ンゼン環との2または3環性縮合環基を示し、(a)、(b)
    および(c)の基はカルボニル基を介して結合していても
    よい)、(ii) 【化10】 (Ba環は5または6員の非芳香性複素環あるいは6員
    の環状炭化水素または複素環基との2または3環性縮合
    環を示し、Ba環はアミノ基、モノ−C1-6アルキルアミ
    ノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン原子、ニ
    トロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル基、C1-6
    アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシル基、C
    1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル基、メルカ
    プト基およびC1-6アルキルメルカプト基から選ばれる
    1ないし3個の置換基を有していてもよい、Q1aおよび
    2aはそれぞれ−CO−または−C(OH)−を示す)、
    (iii) 【化11】 (Da環は炭素原子以外に窒素原子、酸素原子および硫
    黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテロ原子を含む5
    または6員の芳香族複素環あるいはベンゼン環との2ま
    たは3環性縮合環、Da環はアミノ基、モノ−C1-6アル
    キルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、ハロゲン
    原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロキシル
    基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カルボキシ
    ル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5アシル
    基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト基か
    ら選ばれる1ないし3個の置換基を有していてもよいを
    示す)、または(iv) 【化12】 1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキルアミノ基、
    ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ基、ヒドロ
    キシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキシ基、カル
    ボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル基、C1-5
    シル基、メルカプト基およびC1-6アルキルメルカプト
    基から選ばれる1ないし5個の置換基を有していてもよ
    いフェニルまたはベンジル基を示す)である請求項19
    記載の化合物。
  31. 【請求項31】Wが 【化13】 または二重結合を示す)である請求項19記載の化合
    物。
  32. 【請求項32】6員の環状炭化水素がベンゼン環である
    請求項31記載の化合物。
  33. 【請求項33】Wが−NH−CH2−R、−NH−CO
    −R、 【化14】 (RおよびR0はそれぞれ(1)水素原子または(2)アミノ
    基、モノ−C1-6アルキルアミノ基、ジ−C1-6アルキル
    アミノ基、ハロゲン原子、ニトロ基、スルホ基、シアノ
    基、ヒドロキシル基、C1-6アルキル基、C1-6アルコキ
    シ基、カルボキシル基、C1-6アルコキシ−カルボニル
    基、C1-5アシル基、メルカプト基、C1-6アルキルメル
    カプト基およびC1-6アシルオキシ基から選ばれる1な
    いし5個の置換基を有していてもよい(a)C1-6アルキ
    ル、(b)フェニルまたは(c)炭素原子以外に窒素原子、酸
    素原子および硫黄原子から選ばれる1ないし4個のヘテ
    ロ原子を含む5または6員の芳香族複素環基を示す)で
    ある請求項19記載の化合物。
  34. 【請求項34】一般式 【化15】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と一般式 【化16】 〔式中、Halはハロゲン原子、その他の記号は請求項1
    記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩
    とを反応させることを特徴とする請求項1記載の化合物
    の製造法。
  35. 【請求項35】一般式 【化17】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と一般式 【化18】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩とを反応させることを特徴とす
    る、一般式 【化19】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩の製造法。
  36. 【請求項36】一般式 【化20】 〔式中の記号は請求項1記載と同意義を示す。〕で表さ
    れる化合物またはその塩と一般式 【化21】 〔式中、Halはハロゲン原子、その他の記号は請求項1
    記載と同意義を示す。〕で表される化合物またはその塩
    とを反応させることを特徴とする請求項1記載の化合物
    の製造法。
  37. 【請求項37】一般式 【化22】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
    Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
    よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
    い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
    環状炭化水素を形成していてもよく、Xはメチレン基ま
    たはカルボニル基、 【化23】 で表される化合物またはその塩を含有することを特徴と
    する性腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体拮抗剤。
  38. 【請求項38】性ホルモン依存性疾病予防・治療剤に用
    いられる請求項37記載の拮抗剤。
  39. 【請求項39】性ホルモン依存性疾病が腫瘍である請求
    項37記載の拮抗剤。
  40. 【請求項40】妊娠調節剤である請求項37記載の拮抗
    剤。
  41. 【請求項41】月経調節剤である請求項37記載の拮抗
    剤。
  42. 【請求項42】一般式 【化24】 〔式中、A環は置換基を有していてもよいベンゼン環、
    Arは置換基を有していてもよい芳香族基、R1、R2
    よびR3はそれぞれ水素原子、アシル基、置換基を有し
    ていてもよい炭化水素基または置換基を有していてもよ
    い複素環基、あるいはR2とR3が一緒になって非芳香性
    環状炭化水素、Xはメチレン基またはカルボニル基、 【化25】 で表される化合物またはその塩を含有することを特徴と
    する睡眠障害改善剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015528483A (ja) * 2012-09-19 2015-09-28 エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト 2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1h−ベンゾ[b]ジアゼピン及びがんの治療におけるその使用

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JP2015528483A (ja) * 2012-09-19 2015-09-28 エフ・ホフマン−ラ・ロシュ・アクチェンゲゼルシャフト 2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1h−ベンゾ[b]ジアゼピン及びがんの治療におけるその使用

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