JPH08208618A - 4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の製造法 - Google Patents
4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の製造法Info
- Publication number
- JPH08208618A JPH08208618A JP7299408A JP29940895A JPH08208618A JP H08208618 A JPH08208618 A JP H08208618A JP 7299408 A JP7299408 A JP 7299408A JP 29940895 A JP29940895 A JP 29940895A JP H08208618 A JPH08208618 A JP H08208618A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- compound
- group
- carbon atoms
- defined above
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D491/00—Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00
- C07D491/02—Heterocyclic compounds containing in the condensed ring system both one or more rings having oxygen atoms as the only ring hetero atoms and one or more rings having nitrogen atoms as the only ring hetero atoms, not provided for by groups C07D451/00 - C07D459/00, C07D463/00, C07D477/00 or C07D489/00 in which the condensed system contains two hetero rings
- C07D491/10—Spiro-condensed systems
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D217/00—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
- C07D217/02—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with only hydrogen atoms or radicals containing only carbon and hydrogen atoms, directly attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring; Alkylene-bis-isoquinolines
- C07D217/04—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with only hydrogen atoms or radicals containing only carbon and hydrogen atoms, directly attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring; Alkylene-bis-isoquinolines with hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals attached to the ring nitrogen atom
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D217/00—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
- C07D217/12—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring
- C07D217/14—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring other than aralkyl radicals
- C07D217/16—Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring other than aralkyl radicals substituted by oxygen atoms
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Other In-Based Heterocyclic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明により鎮痛剤、免疫抑制剤等の合成原料
である4a−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒド
ロイソキノリン類を収率よく短工程で提供することであ
る。 【解決手段】 【化1】 に示される4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の
製造法。
である4a−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒド
ロイソキノリン類を収率よく短工程で提供することであ
る。 【解決手段】 【化1】 に示される4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の
製造法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、4a−アリ−ルデ
カヒドロイソキノリン誘導体の製造法に関する。上記4
a−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキ
ノリン誘導体は、特開平5−155857号公報に開示
されているように鎮痛剤および/または麻薬性拮抗剤と
して、さらに国際公開WO91/18901号公報に開
示されている免疫抑制剤の合成原料として有用である。
カヒドロイソキノリン誘導体の製造法に関する。上記4
a−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキ
ノリン誘導体は、特開平5−155857号公報に開示
されているように鎮痛剤および/または麻薬性拮抗剤と
して、さらに国際公開WO91/18901号公報に開
示されている免疫抑制剤の合成原料として有用である。
【0002】
【従来の技術】4a−アリ−ル−トランス−デカヒドロ
イソキノリン類の中でも特に6−オキソ体の製造法とし
てRapoport(U.S.Pat.4,189,583, J.Org.Chem.4
2,1485,1977)らの方法、Zimmerman(J.Org.Che
m.54,1442,1989) らの方法、およびJudd(J.Med.Che
m.35,48,1992) らの方法が知られている。
イソキノリン類の中でも特に6−オキソ体の製造法とし
てRapoport(U.S.Pat.4,189,583, J.Org.Chem.4
2,1485,1977)らの方法、Zimmerman(J.Org.Che
m.54,1442,1989) らの方法、およびJudd(J.Med.Che
m.35,48,1992) らの方法が知られている。
【0003】また、本発明で利用されている重要段階、
すなわち芳香環の導入工程は、芳香族銅錯体あるいは芳
香族マンガン錯体のエノン化合物(II)への1,4−共役
付加反応であるが、これと近似した反応による4a−ア
リ−ル−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法
が知られている(J.Org.Chem.39,1118,1974., U.S.Pat.
4,301,290)。すなわち、式(XI)
すなわち芳香環の導入工程は、芳香族銅錯体あるいは芳
香族マンガン錯体のエノン化合物(II)への1,4−共役
付加反応であるが、これと近似した反応による4a−ア
リ−ル−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法
が知られている(J.Org.Chem.39,1118,1974., U.S.Pat.
4,301,290)。すなわち、式(XI)
【化32】 の化合物を芳香族銅錯体と反応させ式(XII)
【化33】 で示される4a−アリ−ル−6−オキソデカヒドロイソ
キノリン類を製造する方法である。しかし、その縮環部
の立体化学はシスであり、この方法では本発明者らが目
的とする相当するトランス異性体は得られない。
キノリン類を製造する方法である。しかし、その縮環部
の立体化学はシスであり、この方法では本発明者らが目
的とする相当するトランス異性体は得られない。
【0004】また一般に4a−アリ−ルデカヒドロイソ
キノリン系化合物においては、シス縮環系がトランス縮
環系に比して熱力学的に安定であることが知られてい
る。
キノリン系化合物においては、シス縮環系がトランス縮
環系に比して熱力学的に安定であることが知られてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、鎮痛
剤および/または麻薬性拮抗剤として、さらに免疫抑制
剤の合成原料として有用な4a−アリ−ル−トランス−
6−オキソデカヒドロイソキノリン類の合成法を提供す
ることである。
剤および/または麻薬性拮抗剤として、さらに免疫抑制
剤の合成原料として有用な4a−アリ−ル−トランス−
6−オキソデカヒドロイソキノリン類の合成法を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは4a−アリ
−ル−6−オキソデカヒドロイソキノリン誘導体、特に
そのトランス異性体の製造法について鋭意検討した。そ
の結果チャ−ト1に示すように出発原料の化合物(I) か
ら誘導される化合物(II)に対する、芳香族銅錯体あるい
は芳香族マンガン錯体の1,4−共役付加反応を重要段
階とする4a−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒ
ドロイソキノリン類の新規合成ル−トを見出だし本発明
に至った。本発明により従来技術に比べて短工程で4a
−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノ
リン類の合成が可能になった。
−ル−6−オキソデカヒドロイソキノリン誘導体、特に
そのトランス異性体の製造法について鋭意検討した。そ
の結果チャ−ト1に示すように出発原料の化合物(I) か
ら誘導される化合物(II)に対する、芳香族銅錯体あるい
は芳香族マンガン錯体の1,4−共役付加反応を重要段
階とする4a−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒ
ドロイソキノリン類の新規合成ル−トを見出だし本発明
に至った。本発明により従来技術に比べて短工程で4a
−アリ−ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノ
リン類の合成が可能になった。
【0007】すなわち本発明は式(I)
【化34】 (式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キル基あるいはベンジル基である)の化合物を、メチル
ビニルケトンとの反応により式(II)
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キル基あるいはベンジル基である)の化合物を、メチル
ビニルケトンとの反応により式(II)
【化35】 (式中R1,R2は前記定義に同じ)で示される化合物
に変換し、さらに式(II)の化合物を式(III)
に変換し、さらに式(II)の化合物を式(III)
【化36】 (式中R3は水素原子、炭素数1〜4のアルコキシ基ま
たはベンジルオキシ基であり、Mはリチウム、塩化マグ
ネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウム
である)の芳香族金属化合物と銅化合物または塩化マン
ガン(II)から調製される芳香族金属錯体と反応させて、
式(IV)
たはベンジルオキシ基であり、Mはリチウム、塩化マグ
ネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウム
である)の芳香族金属化合物と銅化合物または塩化マン
ガン(II)から調製される芳香族金属錯体と反応させて、
式(IV)
【化37】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じ)で示される
化合物に変換し、さらに式(IV)の化合物をアルコ−ル類
との反応により式(V)
化合物に変換し、さらに式(IV)の化合物をアルコ−ル類
との反応により式(V)
【化38】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じで、R4,R
4´はメチル基、エチル基を示すかまたはR4,R4´
が互いに結合してエチレン、トリメチレンを示す)で示
される化合物に変換し、さらに式(V) の化合物を脱炭酸
反応することで式(VI)
4´はメチル基、エチル基を示すかまたはR4,R4´
が互いに結合してエチレン、トリメチレンを示す)で示
される化合物に変換し、さらに式(V) の化合物を脱炭酸
反応することで式(VI)
【化39】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VI)の化合物を還元
反応で式(VII)
示される化合物に変換し、さらに式(VI)の化合物を還元
反応で式(VII)
【化40】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VII) の化合物を還
元反応で式(VIII)
示される化合物に変換し、さらに式(VII) の化合物を還
元反応で式(VIII)
【化41】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VIII)の化合物を加
水分解し、式(IX)
示される化合物に変換し、さらに式(VIII)の化合物を加
水分解し、式(IX)
【化42】 (式中R1,R3は前記定義に同じ)で示される化合物
を得ることを特徴とする4a−アリ−ル−トランス−6
−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法。およびR
3が炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオキシ
基である式(VIII)の化合物のフェノ−ルエ−テル結合を
開裂させ式(X)
を得ることを特徴とする4a−アリ−ル−トランス−6
−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法。およびR
3が炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオキシ
基である式(VIII)の化合物のフェノ−ルエ−テル結合を
開裂させ式(X)
【化43】 (式中R1,R4,R4´は前記定義に同じ)で示され
る化合物に変換し、さらに式(X) の化合物を加水分解
し、式(IX)
る化合物に変換し、さらに式(X) の化合物を加水分解
し、式(IX)
【化44】 (式中R1は前記定義に同じで、R3は水酸基)で示さ
れる化合物を得ることを特徴とする4a−アリ−ル−ト
ランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法
である。
れる化合物を得ることを特徴とする4a−アリ−ル−ト
ランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法
である。
【0008】
【発明の実施の形態】式(I) 中のR1としては、好まし
くはメチル基、エチル基、プロピル基(n-,iso-) 、ブチ
ル基(n-,iso-,sec-,tert-)、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基、アリル基、ベンジル基、フェネチル基、シクロ
プロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペン
チルメチル基、シクロヘキシルメチル基が挙げられる。
この中では、ベンジル基、シクロプロピルメチル基が特
に好ましい。
くはメチル基、エチル基、プロピル基(n-,iso-) 、ブチ
ル基(n-,iso-,sec-,tert-)、n−ペンチル基、n−ヘキ
シル基、アリル基、ベンジル基、フェネチル基、シクロ
プロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペン
チルメチル基、シクロヘキシルメチル基が挙げられる。
この中では、ベンジル基、シクロプロピルメチル基が特
に好ましい。
【0009】R2としては、メチル基、エチル基、n−
プロピル基、n−ブチル基、ベンジル基が挙げられ、中
でもエチル基が特に好ましい。
プロピル基、n−ブチル基、ベンジル基が挙げられ、中
でもエチル基が特に好ましい。
【0010】また式(III) のR3としては、水素原子、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-,iso-) 、ブ
トキシ基(n-,iso-,sec-,tert-)、ベンジルオキシ基が挙
げられ、中でも水素原子、メトキシ基が特に好ましい。
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n-,iso-) 、ブ
トキシ基(n-,iso-,sec-,tert-)、ベンジルオキシ基が挙
げられ、中でも水素原子、メトキシ基が特に好ましい。
【0011】式(V) のR4,R4´としてはメチル基、
エチル基、またはR4,R4´互いに結合しエチレン,
トリメチレンを形成するのが好ましく、中でもエチレン
が特に好ましい。
エチル基、またはR4,R4´互いに結合しエチレン,
トリメチレンを形成するのが好ましく、中でもエチレン
が特に好ましい。
【0012】本発明により得られる4a−アリ−ルデカ
ヒドロイソキノリン誘導体は一般に下式に示すように番
号がつけられており、1,2,3,4,4a,5,6,
7,8,8a−デカヒドロイソキノリンを基本骨格とし
ている。
ヒドロイソキノリン誘導体は一般に下式に示すように番
号がつけられており、1,2,3,4,4a,5,6,
7,8,8a−デカヒドロイソキノリンを基本骨格とし
ている。
【0013】
【化45】 本発明では化合物の構造式は光学活性体の一方のみをあ
らわしてあるが、これらの式はd体、l体、dl体をも
包含してあらわすものととして上記命名では絶対配置を
あらわすRS表示の命名は略してある。
らわしてあるが、これらの式はd体、l体、dl体をも
包含してあらわすものととして上記命名では絶対配置を
あらわすRS表示の命名は略してある。
【0014】本発明を利用した2−アルキル−4a−ア
リ−ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン
誘導体の製造法は具体的にはチャ−ト1に示すような工
程に従って実施される。
リ−ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン
誘導体の製造法は具体的にはチャ−ト1に示すような工
程に従って実施される。
【0015】
【化46】 最初の工程(A) はSchultzらの方法(J.Org.Che
m.,50,217,1985) に従って得られる原料(I) をメチルビ
ニルケトンとの反応により2−アルキル−8a−カルボ
アルコキシ−1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,
7,8,8a−オクタヒドロイソキノリン誘導体(II)に
変換する工程である。この工程は、さらに原料(I) とメ
チルビニルケトンとの共役付加反応、分子内環化反応、
および脱水反応の各段階に分けられ、前述の報文(J.Or
g.Chem.,50,217,1985) にも各段階の実施が記載されて
いるが、収率は低い。
m.,50,217,1985) に従って得られる原料(I) をメチルビ
ニルケトンとの反応により2−アルキル−8a−カルボ
アルコキシ−1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,
7,8,8a−オクタヒドロイソキノリン誘導体(II)に
変換する工程である。この工程は、さらに原料(I) とメ
チルビニルケトンとの共役付加反応、分子内環化反応、
および脱水反応の各段階に分けられ、前述の報文(J.Or
g.Chem.,50,217,1985) にも各段階の実施が記載されて
いるが、収率は低い。
【0016】本発明者らは、Schultzらが実施し
た工程(A) の低収率の原因が共役付加反応段階によるも
のと考え本段階の反応条件を検討した。その結果、式(I
I)の化合物の単離収率を大幅に改善する反応条件を見出
すことに成功した。その反応条件とは、式(I) の化合物
を無機塩基あるいは金属アルコキシドおよびクラウンエ
−テルの存在下メチルビニルケトンと反応させる方法
(第1法)、あるいはアルコ−ル中で相当する金属アル
コキシドの存在下メチルビニルケトンと反応させる方法
(第2法)、あるいはアルカリ金属のフッ化物の存在下
でメチルビニルケトンと反応させる方法(第3法)であ
り、好ましくは第1法および第3法の方法である。
た工程(A) の低収率の原因が共役付加反応段階によるも
のと考え本段階の反応条件を検討した。その結果、式(I
I)の化合物の単離収率を大幅に改善する反応条件を見出
すことに成功した。その反応条件とは、式(I) の化合物
を無機塩基あるいは金属アルコキシドおよびクラウンエ
−テルの存在下メチルビニルケトンと反応させる方法
(第1法)、あるいはアルコ−ル中で相当する金属アル
コキシドの存在下メチルビニルケトンと反応させる方法
(第2法)、あるいはアルカリ金属のフッ化物の存在下
でメチルビニルケトンと反応させる方法(第3法)であ
り、好ましくは第1法および第3法の方法である。
【0017】第1法の方法で用いることのできる無機塩
基として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムが好ましく、中
でも水酸化カリウムが特に好ましい。また塩基として金
属アルコキシドを用いる場合は、カリウムブトキシド(n
-,tert-)、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、
カリウム n−プロポキシド、カリウムベンジルアルコ
キシド、ナトリウムブトキシド(n-,tert-)、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム n−
プロポキシド、ナトリウムベンジルアルコキシド、リチ
ウムブトキシド(n-,tert-)、リチウムメトキシド、リチ
ウムエトキシド、リチウム n−プロポキシド、リチウ
ムベンジルアルコキシドが使用できるが、好ましくは基
質(I) のエステル部(CO2R2)に相当するアルコキ
シドあるいはtert−ブトキシドであるが、もちろん
これらに限られない。またクラウンエ−テルとしては、
既存の公知のものであればどれでも良いが、用いる塩基
の金属イオン種により適宣選ばれる。さらに塩基とクラ
ウンエ−テルの組み合わせとしては特に限定はされない
が水酸化カリウム/18−クラウン−6が特に好まし
く、またこれらのモル比は、基質(I) /塩基/クラウン
エ−テルが1モル/0.01〜1モル/0.01〜1モ
ル当量が適当であり、特に1モル/0.1モル/0.1
モル当量が好ましい。メチルビニルケトンの当量は少な
くとも1当量が必要で、特に2〜3当量が好ましい。ま
た、溶媒としては、アルコ−ル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒またはジエチル
エ−テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等
のエ−テル系溶媒が好ましく、特に基質(I) のエステル
部(CO2R2)に相当するアルコ−ル(R2OH)が
好ましいが、塩基としてtert−ブトキシドを用いる
場合はtert−ブタノ−ルが好ましい。反応温度は、
0〜80℃が適当で、通常室温で実施される。反応時間
は、5〜72時間で行われるが、通常10〜24時間で
実施される。
基として、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化
リチウム、水酸化カルシウム、水酸化バリウム、炭酸カ
リウム、炭酸ナトリウム、炭酸リチウムが好ましく、中
でも水酸化カリウムが特に好ましい。また塩基として金
属アルコキシドを用いる場合は、カリウムブトキシド(n
-,tert-)、カリウムメトキシド、カリウムエトキシド、
カリウム n−プロポキシド、カリウムベンジルアルコ
キシド、ナトリウムブトキシド(n-,tert-)、ナトリウム
メトキシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウム n−
プロポキシド、ナトリウムベンジルアルコキシド、リチ
ウムブトキシド(n-,tert-)、リチウムメトキシド、リチ
ウムエトキシド、リチウム n−プロポキシド、リチウ
ムベンジルアルコキシドが使用できるが、好ましくは基
質(I) のエステル部(CO2R2)に相当するアルコキ
シドあるいはtert−ブトキシドであるが、もちろん
これらに限られない。またクラウンエ−テルとしては、
既存の公知のものであればどれでも良いが、用いる塩基
の金属イオン種により適宣選ばれる。さらに塩基とクラ
ウンエ−テルの組み合わせとしては特に限定はされない
が水酸化カリウム/18−クラウン−6が特に好まし
く、またこれらのモル比は、基質(I) /塩基/クラウン
エ−テルが1モル/0.01〜1モル/0.01〜1モ
ル当量が適当であり、特に1モル/0.1モル/0.1
モル当量が好ましい。メチルビニルケトンの当量は少な
くとも1当量が必要で、特に2〜3当量が好ましい。ま
た、溶媒としては、アルコ−ル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等の極性溶媒またはジエチル
エ−テル、テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等
のエ−テル系溶媒が好ましく、特に基質(I) のエステル
部(CO2R2)に相当するアルコ−ル(R2OH)が
好ましいが、塩基としてtert−ブトキシドを用いる
場合はtert−ブタノ−ルが好ましい。反応温度は、
0〜80℃が適当で、通常室温で実施される。反応時間
は、5〜72時間で行われるが、通常10〜24時間で
実施される。
【0018】第2法の方法で用いることのできるアルコ
−ルはメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、n
−ブタノ−ル、あるいはベンジルアルコ−ル等の基質
(I) のエステル部(CO2R2)に相当するアルコ−ル
(R2OH)であり、アルコキシドとしては、特に限定
されないがナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、ナトリウム n−プロポキシド、ナトリウム n−
ブトキシド、ナトリウムベンジルアルコキシド、カリウ
ムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn−プロ
ポキシド、カリウム n−ブトキシド、カリウムベンジ
ルアルコキシド、リチウムメトキシド、リチウムエトキ
シド、リチウム n−プロポキシド、リチウム n−ブ
トキシド、あるいはリチウムベンジルアルコキシド等で
ある。またアルコキシドのモル比は、基質(I) /アルコ
キシドが1モル/0.01〜1モル当量が適当であり、
特に1モル/0.1モル当量が好ましい。メチルビニル
ケトンの当量は少なくとも1当量が必要で、特に2〜3
当量が好ましい。反応温度は、0〜50℃が適当で、通
常室温で実施される。反応時間は5〜72時間で行われ
るが、通常5〜24時間で実施される。
−ルはメタノ−ル、エタノ−ル、n−プロパノ−ル、n
−ブタノ−ル、あるいはベンジルアルコ−ル等の基質
(I) のエステル部(CO2R2)に相当するアルコ−ル
(R2OH)であり、アルコキシドとしては、特に限定
されないがナトリウムメトキシド、ナトリウムエトキシ
ド、ナトリウム n−プロポキシド、ナトリウム n−
ブトキシド、ナトリウムベンジルアルコキシド、カリウ
ムメトキシド、カリウムエトキシド、カリウムn−プロ
ポキシド、カリウム n−ブトキシド、カリウムベンジ
ルアルコキシド、リチウムメトキシド、リチウムエトキ
シド、リチウム n−プロポキシド、リチウム n−ブ
トキシド、あるいはリチウムベンジルアルコキシド等で
ある。またアルコキシドのモル比は、基質(I) /アルコ
キシドが1モル/0.01〜1モル当量が適当であり、
特に1モル/0.1モル当量が好ましい。メチルビニル
ケトンの当量は少なくとも1当量が必要で、特に2〜3
当量が好ましい。反応温度は、0〜50℃が適当で、通
常室温で実施される。反応時間は5〜72時間で行われ
るが、通常5〜24時間で実施される。
【0019】第3法の方法で用いることのできるアルカ
リ金属のフッ化物として、フッ化リチウム、フッ化ナト
リウム、フッ化カリウムが好ましく、中でもフッ化カリ
ウムが特に好ましい。また、クラウンエ−テルを反応系
に加えても良い。加える場合、既存の公知のクラウンエ
−テルであればどれでも良く、用いるフッ化物の金属イ
オン種により適宣選ばれ、中でもフッ化カリウム/18
−クラウン−6が特に好ましい。これらのモル比は、基
質(I) /アルカリ金属のフッ化物/18−クラウン−6
が1モル/0.01〜1モル/0.01〜1モル当量が
適当であり、特に1モル/0.2モル/0.2モル当量
が好ましい。メチルビニルケトンの当量は少なくとも1
当量が必要で、特に2当量が好ましい。また、溶媒とし
ては、アルコ−ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒またはジエチルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエ−テル系溶
媒またはベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等の非極性溶媒が好ましく、特にトル
エンが好ましい。反応温度は0〜80℃が適当で、通常
室温で実施される。反応時間は5〜120時間で行われ
るが、通常10〜36時間で実施される。
リ金属のフッ化物として、フッ化リチウム、フッ化ナト
リウム、フッ化カリウムが好ましく、中でもフッ化カリ
ウムが特に好ましい。また、クラウンエ−テルを反応系
に加えても良い。加える場合、既存の公知のクラウンエ
−テルであればどれでも良く、用いるフッ化物の金属イ
オン種により適宣選ばれ、中でもフッ化カリウム/18
−クラウン−6が特に好ましい。これらのモル比は、基
質(I) /アルカリ金属のフッ化物/18−クラウン−6
が1モル/0.01〜1モル/0.01〜1モル当量が
適当であり、特に1モル/0.2モル/0.2モル当量
が好ましい。メチルビニルケトンの当量は少なくとも1
当量が必要で、特に2当量が好ましい。また、溶媒とし
ては、アルコ−ル、ジメチルホルムアミド、ジメチルス
ルホキシド等の極性溶媒またはジエチルエ−テル、テト
ラヒドロフラン、1,4−ジオキサン等のエ−テル系溶
媒またはベンゼン、トルエン、キシレン、ジクロロメタ
ン、クロロホルム等の非極性溶媒が好ましく、特にトル
エンが好ましい。反応温度は0〜80℃が適当で、通常
室温で実施される。反応時間は5〜120時間で行われ
るが、通常10〜36時間で実施される。
【0020】上記の3法は工程(A) の内、基質(I) とメ
チルビニルケトンの共役付加反応段階における改良法で
あり、工程(A) を完結するための以後の各段階はそれぞ
れSchultzらの方法(J.Org.Chem.,50,217,1985)
に従って実施される。つまり共役付加反応段階で得られ
た工程(A) の中間体を無精製のままベンゼン還流下ピロ
リジンと処理後、次いで酢酸/水/酢酸ナトリウム混合
液を加え加熱する操作である。この操作で得られた化合
物(II)の精製法は、特に限定されないが、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−または再結晶法が用いられる。
チルビニルケトンの共役付加反応段階における改良法で
あり、工程(A) を完結するための以後の各段階はそれぞ
れSchultzらの方法(J.Org.Chem.,50,217,1985)
に従って実施される。つまり共役付加反応段階で得られ
た工程(A) の中間体を無精製のままベンゼン還流下ピロ
リジンと処理後、次いで酢酸/水/酢酸ナトリウム混合
液を加え加熱する操作である。この操作で得られた化合
物(II)の精製法は、特に限定されないが、シリカゲルカ
ラムクロマトグラフィ−または再結晶法が用いられる。
【0021】次の工程(B) は、芳香族金属化合物と銅化
合物またはマンガン化合物から調製される芳香族金属錯
体のマイケル付加反応である。すなわち工程(A) で得ら
れた2−アルキル−8a−カルボアルコキシ−1,6−
ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロイソキノリン誘導体(II)と、芳香族金属化合物(I
II) および銅化合物またはマンガン化合物から調製され
る芳香族金属錯体との1,4−共役付加反応による2−
アルキル−4a−アリ−ル−8a−カルボアルコキシ−
1,6−ジオキソ−1,2,3,4,4a,5,6,
7,8,8a−デカヒドロイソキノリン誘導体(IV)の合
成工程である。
合物またはマンガン化合物から調製される芳香族金属錯
体のマイケル付加反応である。すなわち工程(A) で得ら
れた2−アルキル−8a−カルボアルコキシ−1,6−
ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタ
ヒドロイソキノリン誘導体(II)と、芳香族金属化合物(I
II) および銅化合物またはマンガン化合物から調製され
る芳香族金属錯体との1,4−共役付加反応による2−
アルキル−4a−アリ−ル−8a−カルボアルコキシ−
1,6−ジオキソ−1,2,3,4,4a,5,6,
7,8,8a−デカヒドロイソキノリン誘導体(IV)の合
成工程である。
【0022】工程(B) において、芳香族金属化合物(II
I) のR3が水素原子である場合、銅錯体の調製に当た
っては市販のフェニルリチウム(シクロヘキサン/エ−
テル1.0M溶液)を、銅化合物を懸濁したエ−テル系
溶媒中に加えて調製する。さらに調製した銅錯体の混合
物に化合物(II)のエ−テル系溶媒の溶液を加えると1,
4−共役付加反応が進行し化合物(IV)(R3=H)が生
成してくる。試薬のモル比としては、基質(II)/フェニ
ルリチウム/銅化合物を1モル/2〜6モル/1〜3モ
ル当量用いるが、好ましくは1モル/4モル/2モル当
量である。用いる銅化合物としては、ヨウ化第一銅、臭
化第一銅・ジメチルスルフィド錯体、シアン化第一銅等
が挙げられ、中でもヨウ化第一銅が好ましい。反応溶媒
としては、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエ−テル系溶
媒が用いられ、中でもジエチルエ−テルが好ましいが、
基質の溶解度に応じてジエチルエ−テル/テトラヒドロ
フラン混合溶媒が用いられる。反応温度としては、銅錯
体調製時は−50〜0℃が好ましく、特に−20〜0℃
が好ましく、1,4−共役付加反応時は−10〜30℃
が好ましいが通常室温で満足すべき結果が得られる。
1,4−共役付加反応の反応促進剤としてクロロトリメ
チルシラン、三フッ化ほう素エ−テル錯体、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミド等を単独でまたは混合して用いて
もよく、特にクロロトリメチルシランが好ましい。この
場合、1,4−共役付加反応時の反応温度は−78℃〜
室温の範囲で徐々に昇温させるのが好ましい。反応促進
剤のモル当量としては2モルから5モル当量が好まし
く、特に3モルから4モル当量が好ましい。反応時間
は、1〜72時間が用いられ通常2〜24時間で実施さ
れる。化合物(IV)(R3=H)の単離方法として、特に
限定されないが再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−が用いられ、中でも再結晶が好ましい。
I) のR3が水素原子である場合、銅錯体の調製に当た
っては市販のフェニルリチウム(シクロヘキサン/エ−
テル1.0M溶液)を、銅化合物を懸濁したエ−テル系
溶媒中に加えて調製する。さらに調製した銅錯体の混合
物に化合物(II)のエ−テル系溶媒の溶液を加えると1,
4−共役付加反応が進行し化合物(IV)(R3=H)が生
成してくる。試薬のモル比としては、基質(II)/フェニ
ルリチウム/銅化合物を1モル/2〜6モル/1〜3モ
ル当量用いるが、好ましくは1モル/4モル/2モル当
量である。用いる銅化合物としては、ヨウ化第一銅、臭
化第一銅・ジメチルスルフィド錯体、シアン化第一銅等
が挙げられ、中でもヨウ化第一銅が好ましい。反応溶媒
としては、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジ
メトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエ−テル系溶
媒が用いられ、中でもジエチルエ−テルが好ましいが、
基質の溶解度に応じてジエチルエ−テル/テトラヒドロ
フラン混合溶媒が用いられる。反応温度としては、銅錯
体調製時は−50〜0℃が好ましく、特に−20〜0℃
が好ましく、1,4−共役付加反応時は−10〜30℃
が好ましいが通常室温で満足すべき結果が得られる。
1,4−共役付加反応の反応促進剤としてクロロトリメ
チルシラン、三フッ化ほう素エ−テル錯体、ヘキサメチ
ルホスホロトリアミド等を単独でまたは混合して用いて
もよく、特にクロロトリメチルシランが好ましい。この
場合、1,4−共役付加反応時の反応温度は−78℃〜
室温の範囲で徐々に昇温させるのが好ましい。反応促進
剤のモル当量としては2モルから5モル当量が好まし
く、特に3モルから4モル当量が好ましい。反応時間
は、1〜72時間が用いられ通常2〜24時間で実施さ
れる。化合物(IV)(R3=H)の単離方法として、特に
限定されないが再結晶、シリカゲルカラムクロマトグラ
フィ−が用いられ、中でも再結晶が好ましい。
【0023】また、芳香族金属化合物(III) のR3が炭
素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオキシ基の場
合、芳香族銅錯体の調製に当たっては、m−アルコキシ
ブロモベンゼンをエ−テル系溶媒中−78〜0℃、好ま
しくは−78〜−50℃でアルキルリチウムと金属ハロ
ゲン交換反応に付し、化合物(III) (R3:炭素数1〜
4のアルコキシ基またはベンジルオキシ基、M:リチウ
ム)を調製し、これを銅化合物を懸濁したエ−テル系溶
媒に加えて調製する。このようにして得られた芳香族銅
錯体の混合物に化合物(II)のエ−テル系溶媒の溶液を加
えると1,4−共役付加反応が進行し化合物(IV)
(R3:炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオ
キシ基)が生成してくる。その際、反応促進剤を添加し
てもよい。試薬のモル比としては、基質(I) /m−アル
コキシブロモベンゼン/アルキルリチウム/銅化合物/
反応促進剤を1モル/2〜6モル/2〜6モル/1〜3
モル/3〜5モル当量用いるが、好ましくは1モル/4
モル/4モル/2モル/4モル当量である。アルキルリ
チウムとしては、好ましくはブチルリチウム(n-,sec-,t
ert-) が用いられるが、中でも好ましくはtert−ブ
チルリチウムである。特にこの場合 tert−ブチル
リチウムはm−アルコキシブロモベンゼンに対して2倍
モル用いるのが好ましい。銅化合物としては、ヨウ化第
一銅、臭化第一銅・ジメチルスルフィド錯体、シアン化
第一銅等が挙げられ、中でもヨウ化第一銅が好ましい。
1,4−共役付加反応の反応促進剤としては、三フッ化
ほう素エ−テル錯体、クロロトリメチルシラン等が用い
られるが、中でもクロロトリメチルシランが好ましい。
反応溶媒としては、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエ−
テル系溶媒が用いられ、特に共役付加反応時はジエチル
エ−テルが好ましいが、基質の溶解度に応じてジエチル
エ−テル/テトラヒドロフラン混合溶媒を用いることも
できる。反応温度としては、金属ハロゲン交換反応時は
−78℃〜室温の範囲で徐々に昇温のが好ましい。錯体
調製時は−50〜0℃が好ましく、特に−20〜0℃が
好ましく、1,4−共役付加反応時は−10〜30℃が
好ましいが通常室温で満足すべき結果が得られる。反応
時間は30分〜72時間が用いられ通常2〜24時間で
実施される。化合物(IV)(R3:炭素数1〜4のアルコ
キシ基またはベンジルオキシ基)の単離方法として、特
に限定されないがシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
かまたは再結晶が利用できる。
素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオキシ基の場
合、芳香族銅錯体の調製に当たっては、m−アルコキシ
ブロモベンゼンをエ−テル系溶媒中−78〜0℃、好ま
しくは−78〜−50℃でアルキルリチウムと金属ハロ
ゲン交換反応に付し、化合物(III) (R3:炭素数1〜
4のアルコキシ基またはベンジルオキシ基、M:リチウ
ム)を調製し、これを銅化合物を懸濁したエ−テル系溶
媒に加えて調製する。このようにして得られた芳香族銅
錯体の混合物に化合物(II)のエ−テル系溶媒の溶液を加
えると1,4−共役付加反応が進行し化合物(IV)
(R3:炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオ
キシ基)が生成してくる。その際、反応促進剤を添加し
てもよい。試薬のモル比としては、基質(I) /m−アル
コキシブロモベンゼン/アルキルリチウム/銅化合物/
反応促進剤を1モル/2〜6モル/2〜6モル/1〜3
モル/3〜5モル当量用いるが、好ましくは1モル/4
モル/4モル/2モル/4モル当量である。アルキルリ
チウムとしては、好ましくはブチルリチウム(n-,sec-,t
ert-) が用いられるが、中でも好ましくはtert−ブ
チルリチウムである。特にこの場合 tert−ブチル
リチウムはm−アルコキシブロモベンゼンに対して2倍
モル用いるのが好ましい。銅化合物としては、ヨウ化第
一銅、臭化第一銅・ジメチルスルフィド錯体、シアン化
第一銅等が挙げられ、中でもヨウ化第一銅が好ましい。
1,4−共役付加反応の反応促進剤としては、三フッ化
ほう素エ−テル錯体、クロロトリメチルシラン等が用い
られるが、中でもクロロトリメチルシランが好ましい。
反応溶媒としては、ジエチルエ−テル、テトラヒドロフ
ラン、ジメトキシエタン、1,4−ジオキサン等のエ−
テル系溶媒が用いられ、特に共役付加反応時はジエチル
エ−テルが好ましいが、基質の溶解度に応じてジエチル
エ−テル/テトラヒドロフラン混合溶媒を用いることも
できる。反応温度としては、金属ハロゲン交換反応時は
−78℃〜室温の範囲で徐々に昇温のが好ましい。錯体
調製時は−50〜0℃が好ましく、特に−20〜0℃が
好ましく、1,4−共役付加反応時は−10〜30℃が
好ましいが通常室温で満足すべき結果が得られる。反応
時間は30分〜72時間が用いられ通常2〜24時間で
実施される。化合物(IV)(R3:炭素数1〜4のアルコ
キシ基またはベンジルオキシ基)の単離方法として、特
に限定されないがシリカゲルカラムクロマトグラフィ−
かまたは再結晶が利用できる。
【0024】また、芳香族マンガン錯体の調製に当たっ
ては、クロロベンゼン、ボロモベンゼン、ヨウドベンゼ
ン、m−アルコキシクロロベンゼン、m−アルコキシボ
ロモベンゼン、m−アルコキシヨウドベンゼンをエ−テ
ル系溶媒中室温〜還流条件でマグネシウムとの反応に付
し、化合物(III) (R3:水素、炭素数1〜4のアルコ
キシ基またはベンジルオキシ基、M:塩化マグネシウ
ム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウム)を調
製し、これを化合物(II)、マンガン化合物の中でも具体
的には塩化マンガン(II)、塩化リチウム、塩化銅(I) の
エ−テル系溶液に加えると1,4−共役付加反応が進行
し化合物(IV)(R3:水素、炭素数1〜4のアルコキシ
基またはベンジルオキシ基)が生成してくる。その際、
前記反応促進剤を添加してもよい。試薬のモル比として
は、基質(II)/芳香族ブロミド/マグネシウム/塩化マ
ンガン(II)/塩化リチウム/塩化銅(I) を1モル/1〜
5モル/1〜5モル/0.5〜1.5モル/3〜9モル
/0.1〜1.5モル当量いるが、好ましくは1モル/
2.4モル/2.9モル/1.1モル/6モル/1.1
モル当量である。1,4−共役付加反応の反応促進剤と
しては、クロロトリメチルシランが1〜5当量用いられ
るが、好ましくは3当量である。反応溶媒としては、ジ
エチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、1,4−ジオキサン等のエ−テル系溶媒が単独また
は混合で用いられるが、特にテトラヒドロフラン、ジメ
トキシエタンが好ましい。反応温度としては、−30〜
30℃で実施されるが、通常0℃〜室温で満足すべき結
果が得られる。反応時間は、30分〜72時間が用いら
れ通常1〜24時間で実施される。化合物(IV)(R3:
水素、炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオキ
シ基)の単離方法は上記と同様に、特に限定されないが
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−かまたは再結晶が
利用できる。
ては、クロロベンゼン、ボロモベンゼン、ヨウドベンゼ
ン、m−アルコキシクロロベンゼン、m−アルコキシボ
ロモベンゼン、m−アルコキシヨウドベンゼンをエ−テ
ル系溶媒中室温〜還流条件でマグネシウムとの反応に付
し、化合物(III) (R3:水素、炭素数1〜4のアルコ
キシ基またはベンジルオキシ基、M:塩化マグネシウ
ム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウム)を調
製し、これを化合物(II)、マンガン化合物の中でも具体
的には塩化マンガン(II)、塩化リチウム、塩化銅(I) の
エ−テル系溶液に加えると1,4−共役付加反応が進行
し化合物(IV)(R3:水素、炭素数1〜4のアルコキシ
基またはベンジルオキシ基)が生成してくる。その際、
前記反応促進剤を添加してもよい。試薬のモル比として
は、基質(II)/芳香族ブロミド/マグネシウム/塩化マ
ンガン(II)/塩化リチウム/塩化銅(I) を1モル/1〜
5モル/1〜5モル/0.5〜1.5モル/3〜9モル
/0.1〜1.5モル当量いるが、好ましくは1モル/
2.4モル/2.9モル/1.1モル/6モル/1.1
モル当量である。1,4−共役付加反応の反応促進剤と
しては、クロロトリメチルシランが1〜5当量用いられ
るが、好ましくは3当量である。反応溶媒としては、ジ
エチルエ−テル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタ
ン、1,4−ジオキサン等のエ−テル系溶媒が単独また
は混合で用いられるが、特にテトラヒドロフラン、ジメ
トキシエタンが好ましい。反応温度としては、−30〜
30℃で実施されるが、通常0℃〜室温で満足すべき結
果が得られる。反応時間は、30分〜72時間が用いら
れ通常1〜24時間で実施される。化合物(IV)(R3:
水素、炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジルオキ
シ基)の単離方法は上記と同様に、特に限定されないが
シリカゲルカラムクロマトグラフィ−かまたは再結晶が
利用できる。
【0025】次の工程(C) は、化合物(IV)の6位カルボ
ニル基をケタ−ル化反応により保護し化合物(V) に変換
する工程である。ここでR4,R4´は、メチル、エチ
ル等の鎖状アルキル基を示すかまたはR4,R4´が互
いに結合したエチレン、トリメチレンを示す。ケタ−ル
保護基としてはジメチルアセタ−ル、ジエチルアセタ−
ルなどの非環状ケタ−ル、あるいはエチレンケタ−ル、
トリメチレンケタ−ルなどの環状ケタ−ルのいずれでも
よいが、中でもエチレンケタ−ル、トリメチレンケタ−
ルなどの環状ケタ−ルが好ましく、特にエチレンケタ−
ルが望ましい。具体的には、メタノ−ル、エタノ−ル、
エチレングリコ−ル、トリメチレングリコ−ルなどのア
ルコ−ルと共に、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素系溶媒に溶解後、酸触媒を加え、生じる
水を共沸留去しながら加熱攪拌することで得られる。中
でも非環状ケタ−ルの場合には、酸触媒存在下、メタノ
−ル、エタノ−ルなどのアルコ−ル系溶媒中、オルトギ
酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オル
ト酢酸エチルなどのオルトエステルを用いて加熱攪拌し
ても得ることができる。これらの場合に用いる酸触媒と
しては通常、塩酸、硫酸、リン酸、などの無機酸、メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、カンファ−スルホン酸などの有機酸が用いられ
るが、中でも塩酸、メタンスルホン酸、カンファ−スル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸が好ましく、特にp−
トルエンスルホン酸が望ましい。反応温度としては、2
0〜150℃の範囲が考えられるが、中でも60〜13
0℃で満足すべき結果が得られる。反応時間は、2〜7
2時間であり、通常2〜5時間で実施される。上記反応
で得られた化合物(V) は、精製せずに次の工程に付して
もよいが、精製する場合はシリカゲルを用いるショ−ト
カラムに付してもよい。
ニル基をケタ−ル化反応により保護し化合物(V) に変換
する工程である。ここでR4,R4´は、メチル、エチ
ル等の鎖状アルキル基を示すかまたはR4,R4´が互
いに結合したエチレン、トリメチレンを示す。ケタ−ル
保護基としてはジメチルアセタ−ル、ジエチルアセタ−
ルなどの非環状ケタ−ル、あるいはエチレンケタ−ル、
トリメチレンケタ−ルなどの環状ケタ−ルのいずれでも
よいが、中でもエチレンケタ−ル、トリメチレンケタ−
ルなどの環状ケタ−ルが好ましく、特にエチレンケタ−
ルが望ましい。具体的には、メタノ−ル、エタノ−ル、
エチレングリコ−ル、トリメチレングリコ−ルなどのア
ルコ−ルと共に、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの
芳香族炭化水素系溶媒に溶解後、酸触媒を加え、生じる
水を共沸留去しながら加熱攪拌することで得られる。中
でも非環状ケタ−ルの場合には、酸触媒存在下、メタノ
−ル、エタノ−ルなどのアルコ−ル系溶媒中、オルトギ
酸メチル、オルトギ酸エチル、オルト酢酸メチル、オル
ト酢酸エチルなどのオルトエステルを用いて加熱攪拌し
ても得ることができる。これらの場合に用いる酸触媒と
しては通常、塩酸、硫酸、リン酸、などの無機酸、メタ
ンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスル
ホン酸、カンファ−スルホン酸などの有機酸が用いられ
るが、中でも塩酸、メタンスルホン酸、カンファ−スル
ホン酸、p−トルエンスルホン酸が好ましく、特にp−
トルエンスルホン酸が望ましい。反応温度としては、2
0〜150℃の範囲が考えられるが、中でも60〜13
0℃で満足すべき結果が得られる。反応時間は、2〜7
2時間であり、通常2〜5時間で実施される。上記反応
で得られた化合物(V) は、精製せずに次の工程に付して
もよいが、精製する場合はシリカゲルを用いるショ−ト
カラムに付してもよい。
【0026】次の工程(D) は、化合物(V) の8a位カル
ボアルコキシ基を除去し化合物(VI)に変換する工程であ
る。この変換は文献(P.A.Bartlett,W.J.Johnson, Tetra
hed-oron Lett.,4459,1970) に示される操作法に従って
実施される。すなわち、化合物(V) を金属アルキルメル
カプチドとの反応に付す。用いるアルキルメルカプタン
としてはエチルメルカプタン、n−プロピルメルカプタ
ン、イソプロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタ
ン、イソブチルメルカプタン、tert−ブチルメルカ
プタンなどが挙げられ、好ましくはエチルメルカプタン
であるが、もちろんこれに限られない。塩基としては、
水素化ナトリウム、ナトリウムヘキサメチルジシルアミ
ド、水素化カリウム、カリウムヘキサメチルジシルアミ
ド、カリウム tert−ブトキシドなどが用いられ、
特に水素化ナトリウムが望ましいが、これに限られな
い。用いる金属アルキルメルカプチドの当量は、基質に
対して少なくとも等モルから過剰に使用することができ
るが、6モル当量が好ましい。反応溶媒は、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの非プロ
トン性極性溶媒が好ましく、中でもジメチルホルムアミ
ドが望ましい。反応温度は60〜120℃が好ましい
が、通常80℃で実施される。反応時間は、1〜72時
間であり、通常4〜10時間で実施される。
ボアルコキシ基を除去し化合物(VI)に変換する工程であ
る。この変換は文献(P.A.Bartlett,W.J.Johnson, Tetra
hed-oron Lett.,4459,1970) に示される操作法に従って
実施される。すなわち、化合物(V) を金属アルキルメル
カプチドとの反応に付す。用いるアルキルメルカプタン
としてはエチルメルカプタン、n−プロピルメルカプタ
ン、イソプロピルメルカプタン、n−ブチルメルカプタ
ン、イソブチルメルカプタン、tert−ブチルメルカ
プタンなどが挙げられ、好ましくはエチルメルカプタン
であるが、もちろんこれに限られない。塩基としては、
水素化ナトリウム、ナトリウムヘキサメチルジシルアミ
ド、水素化カリウム、カリウムヘキサメチルジシルアミ
ド、カリウム tert−ブトキシドなどが用いられ、
特に水素化ナトリウムが望ましいが、これに限られな
い。用いる金属アルキルメルカプチドの当量は、基質に
対して少なくとも等モルから過剰に使用することができ
るが、6モル当量が好ましい。反応溶媒は、ジメチルホ
ルムアミド、N−メチル−2−ピロリドンなどの非プロ
トン性極性溶媒が好ましく、中でもジメチルホルムアミ
ドが望ましい。反応温度は60〜120℃が好ましい
が、通常80℃で実施される。反応時間は、1〜72時
間であり、通常4〜10時間で実施される。
【0027】次の工程(E) は、化合物(VI)の1位カルボ
ニル基を還元してエナミン体(VII)に変換する工程であ
る。この工程はRapoport(U.S.Pat.4,189,583,
J.Org.Chem.42,1485,1977)らの方法に従って実施され
る。すなわち、還元剤として水素化ジイソブチルアルミ
ニウムを用い、基質(VI)に対して等モル以上、好ましく
は5モル当量用いる。溶媒としてはジエチルエ−テル、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエ−テル系
溶媒が使用でき、中でもテトラヒドロフランが好まし
い。反応温度は0℃〜室温で実施される。ここで得られ
た化合物(VII) は無精製のまま次の工程(F) に付すこと
ができる。
ニル基を還元してエナミン体(VII)に変換する工程であ
る。この工程はRapoport(U.S.Pat.4,189,583,
J.Org.Chem.42,1485,1977)らの方法に従って実施され
る。すなわち、還元剤として水素化ジイソブチルアルミ
ニウムを用い、基質(VI)に対して等モル以上、好ましく
は5モル当量用いる。溶媒としてはジエチルエ−テル、
テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン等のエ−テル系
溶媒が使用でき、中でもテトラヒドロフランが好まし
い。反応温度は0℃〜室温で実施される。ここで得られ
た化合物(VII) は無精製のまま次の工程(F) に付すこと
ができる。
【0028】工程(F) はエナミン体(VII) を還元しトラ
ンス−4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン体(VIII)
に変換する工程である。この変換法には公知例としてR
a−poport(U.S.Pat.4,189,583, J.Org.Chem.42,
1485,1977)らの5%ロジウム/アルミナ触媒による接触
水添反応、近似例としてZimmerman(J.Org.Che
m.,54,1442,1989) らの酸化白金触媒による接触水添反
応、およびEvans,Zimmerman(J.Am.Che
m.Soc.,102,5955,1980)らの過塩素酸存在下での水素化
ほう素ナトリウムによるヒドリド還元法が知られてい
る。本発明者らは本変換工程を種々検討の結果、再現性
の良い新たな還元方法を見出した。すなわち、エナミン
体(VII) を酸性条件下、シアノ水素化ほう素ナトリウム
により還元する方法である。シアノ水素化ほう素ナトリ
ウムの使用量としては基質(VII) 1モルに対して0.5
〜5モル当量が用いられ、とくに1〜3モル当量が好ま
しい。反応溶媒はメタノ−ル、エタノ−ル、ジメチルホ
ルムアミド等の極性溶媒が好ましく、この中でメタノ−
ルが特に好ましい。また反応の進行には液性を酸性条件
に保つことが好ましく、より具体的には塩酸飽和メタノ
−ルの添加により反応液のpHを2〜5、特にpH4付
近に保つのが好ましいが、もちろん用いる酸は塩酸に限
られない。反応温度は−20℃〜室温で実施され、通常
−10〜0℃で行われる。
ンス−4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン体(VIII)
に変換する工程である。この変換法には公知例としてR
a−poport(U.S.Pat.4,189,583, J.Org.Chem.42,
1485,1977)らの5%ロジウム/アルミナ触媒による接触
水添反応、近似例としてZimmerman(J.Org.Che
m.,54,1442,1989) らの酸化白金触媒による接触水添反
応、およびEvans,Zimmerman(J.Am.Che
m.Soc.,102,5955,1980)らの過塩素酸存在下での水素化
ほう素ナトリウムによるヒドリド還元法が知られてい
る。本発明者らは本変換工程を種々検討の結果、再現性
の良い新たな還元方法を見出した。すなわち、エナミン
体(VII) を酸性条件下、シアノ水素化ほう素ナトリウム
により還元する方法である。シアノ水素化ほう素ナトリ
ウムの使用量としては基質(VII) 1モルに対して0.5
〜5モル当量が用いられ、とくに1〜3モル当量が好ま
しい。反応溶媒はメタノ−ル、エタノ−ル、ジメチルホ
ルムアミド等の極性溶媒が好ましく、この中でメタノ−
ルが特に好ましい。また反応の進行には液性を酸性条件
に保つことが好ましく、より具体的には塩酸飽和メタノ
−ルの添加により反応液のpHを2〜5、特にpH4付
近に保つのが好ましいが、もちろん用いる酸は塩酸に限
られない。反応温度は−20℃〜室温で実施され、通常
−10〜0℃で行われる。
【0029】工程(G) は、化合物(VIII)を酸触媒と共に
溶媒に溶解後、アセタ−ル保護基を脱保護して4a−ア
リ−ルデカヒドロイソキノリン誘導体(IX)に変換する工
程である。酸触媒としては、硫酸、塩酸、リン酸などの
無機酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、カンファ−スルホン酸などの有機
スルホン酸、酢酸、プロピオン酸などの有機カルボン酸
などが挙げられるが、通常は硫酸または塩酸で十分満足
すべき結果が得られる。溶媒としては、ジエチルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、1,4−
ジオキサンなどのエ−テル系溶媒、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど
のハロゲン系溶媒などと水との混合溶媒系あるいは上記
の酸触媒を含む酸性水溶液が用いられるが、通常は稀硫
酸水または稀塩酸水で十分満足すべき結果が得られる。
反応温度は、−50〜100℃の範囲で実行可能である
が、通常は0〜50℃の範囲で満足すべき結果が得られ
る。
溶媒に溶解後、アセタ−ル保護基を脱保護して4a−ア
リ−ルデカヒドロイソキノリン誘導体(IX)に変換する工
程である。酸触媒としては、硫酸、塩酸、リン酸などの
無機酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−
トルエンスルホン酸、カンファ−スルホン酸などの有機
スルホン酸、酢酸、プロピオン酸などの有機カルボン酸
などが挙げられるが、通常は硫酸または塩酸で十分満足
すべき結果が得られる。溶媒としては、ジエチルエ−テ
ル、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、1,4−
ジオキサンなどのエ−テル系溶媒、ジクロロメタン、ク
ロロホルム、四塩化炭素、1,2−ジクロロエタンなど
のハロゲン系溶媒などと水との混合溶媒系あるいは上記
の酸触媒を含む酸性水溶液が用いられるが、通常は稀硫
酸水または稀塩酸水で十分満足すべき結果が得られる。
反応温度は、−50〜100℃の範囲で実行可能である
が、通常は0〜50℃の範囲で満足すべき結果が得られ
る。
【0030】工程(H) は、R3が炭素数1〜4のアルコ
キシ基またはベンジルオキシ基である化合物(VIII)のフ
ェノ−ルエ−テル結合を開裂させ化合物(X) に変換する
工程である。すなわち化合物(VIII)を溶媒に溶かし、メ
ルカプタンの存在下、塩基と反応させるか、3価のほう
素化合物と反応させることにより行われる。3価のほう
素化合物を用いれば、続く工程(I) を省略することがで
きる。溶媒は、メルカプタンと塩基を用いる時には、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホロトリアミド等の非プロトン性極性溶媒が好
ましく用いられ、中でもジメチルホルムアミドが好まし
い。3価のほう素化合物を使用する時にはジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン系溶媒が
好ましく、特にジクロロメタンが好ましい。メルカプタ
ンとしては、C1〜C10の鎖状の側鎖を有するものが
挙げられ、通常はプロピルメルカプタンが好ましく用い
られる。塩基としては、カリウム tert−ブトキシ
ド、カリウムエトキシド、ナトリウム tert−ブト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド
等のアルコ−ル類のアルカリ金属塩、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の水素化物類、ナトリウムアミド
等のアンモニアの金属塩が用いられるが、通常の実行に
はカリウム tert−ブトキシドを用いて十分満足す
べき結果が得られる。3価のほう素化合物としては三臭
化ほう素、三塩化ほう素などが挙げられ、特に三臭化ほ
う素が好ましい。反応温度はメルカプタンを用いる時は
0〜300℃の範囲が考えられ、中でも50〜200℃
が好ましく、特に80〜120℃が好ましい。3価のほ
う素化合物を使用する場合は、−80〜50℃が好まし
く、特に0〜30℃が好ましい。
キシ基またはベンジルオキシ基である化合物(VIII)のフ
ェノ−ルエ−テル結合を開裂させ化合物(X) に変換する
工程である。すなわち化合物(VIII)を溶媒に溶かし、メ
ルカプタンの存在下、塩基と反応させるか、3価のほう
素化合物と反応させることにより行われる。3価のほう
素化合物を用いれば、続く工程(I) を省略することがで
きる。溶媒は、メルカプタンと塩基を用いる時には、ジ
メチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメ
チルホスホロトリアミド等の非プロトン性極性溶媒が好
ましく用いられ、中でもジメチルホルムアミドが好まし
い。3価のほう素化合物を使用する時にはジクロロメタ
ン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン系溶媒が
好ましく、特にジクロロメタンが好ましい。メルカプタ
ンとしては、C1〜C10の鎖状の側鎖を有するものが
挙げられ、通常はプロピルメルカプタンが好ましく用い
られる。塩基としては、カリウム tert−ブトキシ
ド、カリウムエトキシド、ナトリウム tert−ブト
キシド、ナトリウムエトキシド、ナトリウムメトキシド
等のアルコ−ル類のアルカリ金属塩、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム等の水素化物類、ナトリウムアミド
等のアンモニアの金属塩が用いられるが、通常の実行に
はカリウム tert−ブトキシドを用いて十分満足す
べき結果が得られる。3価のほう素化合物としては三臭
化ほう素、三塩化ほう素などが挙げられ、特に三臭化ほ
う素が好ましい。反応温度はメルカプタンを用いる時は
0〜300℃の範囲が考えられ、中でも50〜200℃
が好ましく、特に80〜120℃が好ましい。3価のほ
う素化合物を使用する場合は、−80〜50℃が好まし
く、特に0〜30℃が好ましい。
【0031】次の工程(I) は化合物(X) を酸触媒と共に
溶媒に溶解し、6位のアセタ−ル保護基を脱保護して、
R3が水酸基である式(IX)で示される化合物に変換する
工程である。この工程は、チャ−ト1の工程(G) と同様
の方法で行うことができる。化合物(IX)の精製は、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−または再結晶、あるい
は薬理学的に許容な塩に変換後、再結晶により行える。
溶媒に溶解し、6位のアセタ−ル保護基を脱保護して、
R3が水酸基である式(IX)で示される化合物に変換する
工程である。この工程は、チャ−ト1の工程(G) と同様
の方法で行うことができる。化合物(IX)の精製は、シリ
カゲルカラムクロマトグラフィ−または再結晶、あるい
は薬理学的に許容な塩に変換後、再結晶により行える。
【0032】本発明により得られる4a−アリ−ル−ト
ランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン誘導体は、
特開平5−155857号公報に開示されているように
鎮痛剤および/または麻薬性拮抗剤として、さらに国際
公開WO91/18901号公報に開示されている免疫
抑制剤の合成原料として有用である。
ランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン誘導体は、
特開平5−155857号公報に開示されているように
鎮痛剤および/または麻薬性拮抗剤として、さらに国際
公開WO91/18901号公報に開示されている免疫
抑制剤の合成原料として有用である。
【0033】
【実施例】以下、本発明を参考例、実施例により具体的
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0034】(参考例1)3−(ベンジルアミノ)プロピオン酸エチル 1
【化47】 ベンジルアミン13.9g(129.84mmol) のエタノ−ル30ml溶
液にアクリル酸エチル10g(99.88mmol)を50℃下1時間か
けてゆっくり攪拌下滴下した。滴下終了後、混合物を1
時間80℃で加熱した。反応終了後、反応溶液を室温に冷
却し溶媒を減圧濃縮し、残留油状物を得た。これを減圧
下蒸留すると過剰のベンジルアミンが最初のフラクショ
ンとして(50 〜60℃, 0.75mmHg) で回収され、次いで標
題化合物が129 〜133 ℃(0.75mmHg)で無色油状物として
得られた。
液にアクリル酸エチル10g(99.88mmol)を50℃下1時間か
けてゆっくり攪拌下滴下した。滴下終了後、混合物を1
時間80℃で加熱した。反応終了後、反応溶液を室温に冷
却し溶媒を減圧濃縮し、残留油状物を得た。これを減圧
下蒸留すると過剰のベンジルアミンが最初のフラクショ
ンとして(50 〜60℃, 0.75mmHg) で回収され、次いで標
題化合物が129 〜133 ℃(0.75mmHg)で無色油状物として
得られた。
【0035】収量 17.4g 収率 84.2% bp.129〜133 ℃(0.75mmHg) IR(液膜法) νmax cm-1:1734. NMR(90 MHz, CDCl3) δ: 1.26(3H, t, J=7.0 Hz), 1.70(1H, br s), 2.53(2
H, t, J=5.8 Hz), 2.91(2H, t, J=5.8 Hz), 3.82(2H,
s), 4.16(2H, q, J=7.0 Hz), 7.31 (5H, s). Mass(EI) m/z: 207(M+ )
H, t, J=5.8 Hz), 2.91(2H, t, J=5.8 Hz), 3.82(2H,
s), 4.16(2H, q, J=7.0 Hz), 7.31 (5H, s). Mass(EI) m/z: 207(M+ )
【0036】(参考例2)3−{(N−シクロプロピルメチル)アミノ}プロピオ
ン酸エチル 2
ン酸エチル 2
【化48】 参考例1と同様の操作によりシクロプロピルメチルアミ
ン5g(70.3mmol), アクリル酸エチル6.12g(61.13mmol),
エタノ−ル25mlから標題化合物を無色油状物として得
た。
ン5g(70.3mmol), アクリル酸エチル6.12g(61.13mmol),
エタノ−ル25mlから標題化合物を無色油状物として得
た。
【0037】収量 9.39g 収率 90% bp.68.5 〜70℃(0.75mmHg) IR(液膜法) νmax cm-1:3500, 1736. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.08 〜0.20(2H, m), 0.40 〜0.60(2H, m), 0.96(1
H, m), 1.27(3H, t, J=7.0 Hz), 2.46(2H, t, J=5.0 H
z), 2.53(2H, t, J=5.0 Hz), 2.92(2H, t, J=6.3 Hz),
3.61(1H, s), 4.17(2H, q, J=7.0 Hz). Mass(EI) m/z:171(M + )
H, m), 1.27(3H, t, J=7.0 Hz), 2.46(2H, t, J=5.0 H
z), 2.53(2H, t, J=5.0 Hz), 2.92(2H, t, J=6.3 Hz),
3.61(1H, s), 4.17(2H, q, J=7.0 Hz). Mass(EI) m/z:171(M + )
【0038】(参考例3)3−(N−ベンジル−N−カルボエトキシアセトアミ
ド)プロピオン酸エチル3
ド)プロピオン酸エチル3
【化49】 3−(ベンジルアミノ)プロピオン酸エチル12.07g(10
mmol) およびマロン酸モノエチル1.39g(10.5mmol) の酢
酸エチル40ml溶液に氷冷下ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド2.17g(10.5mmol) の酢酸エチル10ml溶液を攪拌下滴
下した。次いで反応混合物を室温下12時間攪拌した。
反応の結果生じる尿素誘導体の沈殿物を3G4ガラスフ
ィルタ−を用いて吸引濾去し、母液を減圧濃縮し残留物
を得た。これをさらに酢酸エチル/ヘキサン 1:2
に混合し、生じる沈殿物を同様に処理し標題化合物を無
色油状物として得た。
mmol) およびマロン酸モノエチル1.39g(10.5mmol) の酢
酸エチル40ml溶液に氷冷下ジシクロヘキシルカルボジイ
ミド2.17g(10.5mmol) の酢酸エチル10ml溶液を攪拌下滴
下した。次いで反応混合物を室温下12時間攪拌した。
反応の結果生じる尿素誘導体の沈殿物を3G4ガラスフ
ィルタ−を用いて吸引濾去し、母液を減圧濃縮し残留物
を得た。これをさらに酢酸エチル/ヘキサン 1:2
に混合し、生じる沈殿物を同様に処理し標題化合物を無
色油状物として得た。
【0039】収量 3.26g 収率 100 % IR(液膜法) νmax cm-1:1738,1653. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:1.17 〜1.39(6H, m), 2.46 〜2.73(2H, m), 3.37 〜
3.74(2H, m), 3.44 and 3.65(2H, each s), 4.00〜4.30
(4H, m), 4.61 and 4.65(2H, each s), 7.20〜7.40(5H,
m). Mass(EI) m/z:321(M + )
3.74(2H, m), 3.44 and 3.65(2H, each s), 4.00〜4.30
(4H, m), 4.61 and 4.65(2H, each s), 7.20〜7.40(5H,
m). Mass(EI) m/z:321(M + )
【0040】(参考例4)3−(N−シクロプロピルメチル−N−カルボメトキシ
アセトアミド)プロピオン酸エチル 4
アセトアミド)プロピオン酸エチル 4
【化50】 3−{(シクロプロピルメチル)アミノ}プロピオン酸
エチル25g(29mmol)およびトリエチルアミン10ml(71.9m
mol)のジクロロメタン100ml 溶液に0℃下メチルマロニ
ルクロリド5.95g(43.6mmol) を滴下し、6時間室温で攪
拌した。反応終了後、反応溶液を1N−塩酸、1N−水
酸化ナトリウム、飽和食塩水で洗浄し、硫酸水素ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後溶媒を減圧濃縮して得られた油
状物9.96g をシリカゲル200gを用いるクロマト(シクロ
ヘキサン/酢酸エチル 3:1〜2:1v/v)に付し、標題化合
物を無色油状物として得た。
エチル25g(29mmol)およびトリエチルアミン10ml(71.9m
mol)のジクロロメタン100ml 溶液に0℃下メチルマロニ
ルクロリド5.95g(43.6mmol) を滴下し、6時間室温で攪
拌した。反応終了後、反応溶液を1N−塩酸、1N−水
酸化ナトリウム、飽和食塩水で洗浄し、硫酸水素ナトリ
ウムで乾燥した。濾過後溶媒を減圧濃縮して得られた油
状物9.96g をシリカゲル200gを用いるクロマト(シクロ
ヘキサン/酢酸エチル 3:1〜2:1v/v)に付し、標題化合
物を無色油状物として得た。
【0041】収量 6.58g 収率 84% IR(液膜法) νmax cm-1:1734,1653. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.141〜0.35(2H, m), 0.42.〜0.67(2H, m), 0.94(1
H, m), 1.25(3H, t, J=6.3 Hz), 2.63(0.7H, t, J=6.3
Hz), 2.66(1.3H, t, J=6.3 Hz), 3.24(2H, t,J=6.3 H
z), 3.47(1.3H, s), 3.57(0.7H, s), 3.69(1.3H, d, J=
7.3 Hz), 4.12(1.3H, q, J=6.3 Hz), 4.16(0.7H, q, J=
6.3 Hz), 6.74(0.7H, d, J=5.5 Hz), 6.75(3H, s). Mass(EI) m/z:271( M+ )
H, m), 1.25(3H, t, J=6.3 Hz), 2.63(0.7H, t, J=6.3
Hz), 2.66(1.3H, t, J=6.3 Hz), 3.24(2H, t,J=6.3 H
z), 3.47(1.3H, s), 3.57(0.7H, s), 3.69(1.3H, d, J=
7.3 Hz), 4.12(1.3H, q, J=6.3 Hz), 4.16(0.7H, q, J=
6.3 Hz), 6.74(0.7H, d, J=5.5 Hz), 6.75(3H, s). Mass(EI) m/z:271( M+ )
【0042】(参考例5)3−(N−シクロプロピルメチル−N−カルボエトキシ
アセトアミド)プロピオン酸エチル 5
アセトアミド)プロピオン酸エチル 5
【化51】 操作1 参考例3と同様の操作により、3−{(シクロプロピル
メチル)アミノ}プロピオン酸エチル22.71g(15.85mmo
l),マロン酸モノエチル2.09g(15.81mmol),ジシクロヘ
キシルカルボジイミド3.27g(15.85mmol)から標題化合物
を無色油状物として得た。
メチル)アミノ}プロピオン酸エチル22.71g(15.85mmo
l),マロン酸モノエチル2.09g(15.81mmol),ジシクロヘ
キシルカルボジイミド3.27g(15.85mmol)から標題化合物
を無色油状物として得た。
【0043】操作2 3−{(シクロプロピルメチル)アミノ}プロピオン酸
エチル24.5g(26.31mmol) およびマロン酸モノエチル3.
66g(27.7mmol) をジクロロメタン35mlに溶解し、これに
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩5.04g(26.31mmol)のジクロロメタン35
ml溶液を室温で滴下した。3時間後、反応混合物を酢酸
エチルに注ぎ、これを1N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を減圧蒸留し、標題化合物を無色油
状物として得た。
エチル24.5g(26.31mmol) およびマロン酸モノエチル3.
66g(27.7mmol) をジクロロメタン35mlに溶解し、これに
1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカル
ボジイミド塩酸塩5.04g(26.31mmol)のジクロロメタン35
ml溶液を室温で滴下した。3時間後、反応混合物を酢酸
エチルに注ぎ、これを1N−塩酸、飽和炭酸水素ナトリ
ウム水、飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を減圧蒸留し、標題化合物を無色油
状物として得た。
【0044】収量 操作1 4.29g (95%), 操作2 7.48g
(99.8%) IR(液膜法) νmax cm-1:1738,1649. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.20 〜0.37(2H, m), 0.42 〜0.67(2H, m), 1.02(1
H, m), 1.29(6H, t, J=6.0 Hz), 2.48 〜2.75(2H, m),
3.18 〜3.35(2H, m), 3.47(1.2H, s), 3.54(0.8H, s),
3.60 〜3.78(2H, m), 4.16(1.6H, q, J=6.0 Hz), 4.21
(2.4H, q, J=6.0 Hz). Mass(EI) m/z:285( M+ )
(99.8%) IR(液膜法) νmax cm-1:1738,1649. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.20 〜0.37(2H, m), 0.42 〜0.67(2H, m), 1.02(1
H, m), 1.29(6H, t, J=6.0 Hz), 2.48 〜2.75(2H, m),
3.18 〜3.35(2H, m), 3.47(1.2H, s), 3.54(0.8H, s),
3.60 〜3.78(2H, m), 4.16(1.6H, q, J=6.0 Hz), 4.21
(2.4H, q, J=6.0 Hz). Mass(EI) m/z:285( M+ )
【0045】(参考例6)1−ベンジル−3−カルボエトキシ−2,4−ピペリジ
ンジオン 6
ンジオン 6
【化52】 無水エタノ−ル10mlに金属ナトリウム280mg(12.15mmol)
を溶解し、これに3−(N−ベンジル−N−カルボエト
キシアセトアミド)プロピオン酸エチルル33.25g(10.1
3mmol)の無水ベンゼン溶液を氷冷攪拌下アルゴン気流中
にて滴下した。滴下終了後、混合物を室温で1.5時間
攪拌すると環化生成物のナトリウム塩が沈殿した。減圧
濃縮後得られる残留物を水に溶解しエ−テルで洗浄し
た。水層を濃塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。
さらに有機層を飽和食塩水で3回以上洗浄し硫酸マグネ
シウムで乾燥後、有機溶媒を減圧濃縮すると十分に純粋
な標題化合物が無色油状物として得られた。
を溶解し、これに3−(N−ベンジル−N−カルボエト
キシアセトアミド)プロピオン酸エチルル33.25g(10.1
3mmol)の無水ベンゼン溶液を氷冷攪拌下アルゴン気流中
にて滴下した。滴下終了後、混合物を室温で1.5時間
攪拌すると環化生成物のナトリウム塩が沈殿した。減圧
濃縮後得られる残留物を水に溶解しエ−テルで洗浄し
た。水層を濃塩酸で酸性とし、酢酸エチルで抽出した。
さらに有機層を飽和食塩水で3回以上洗浄し硫酸マグネ
シウムで乾燥後、有機溶媒を減圧濃縮すると十分に純粋
な標題化合物が無色油状物として得られた。
【0046】収量 2.73g 収率 99.3% IR(液膜法) νmax cm-1:1729, 1657, 1599. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:1.42(3H, t, J=7.2 Hz), 2.57(2H, t, J=6.7 Hz),
3.33(2H, t, J=6.7 Hz), 4.41(2H, t, J=7.2 Hz), 4.64
(2H, s), 7.29(5H, s), 14.05(1H, s). Mass(EI) m/z:275( M+ )
3.33(2H, t, J=6.7 Hz), 4.41(2H, t, J=7.2 Hz), 4.64
(2H, s), 7.29(5H, s), 14.05(1H, s). Mass(EI) m/z:275( M+ )
【0047】(参考例7)3−カルボメトキシ−1−シクロプロピルメチル−2,
4−ピペリジンジオン7
4−ピペリジンジオン7
【化53】 金属ナトリウム298mg(12.96mmol)を無水メタノ−ルに溶
解し、これに3−(N−シクロプロピルメチル−N−カ
ルボメトキシアセトアミド)プロピオン酸エチル42.93
g(10.81mmol)の無水ベンゼン溶液50mlを0℃で滴下し、
2時間攪拌した。反応混合物を減圧蒸留すると環化生成
物のナトリウム塩が2.89g 得られた。この粗固形物を水
に溶解し、エ−テルで洗浄後、水層を濃塩酸で酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で5回
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧蒸留す
ると標題化合物が無色油状物として得られた。
解し、これに3−(N−シクロプロピルメチル−N−カ
ルボメトキシアセトアミド)プロピオン酸エチル42.93
g(10.81mmol)の無水ベンゼン溶液50mlを0℃で滴下し、
2時間攪拌した。反応混合物を減圧蒸留すると環化生成
物のナトリウム塩が2.89g 得られた。この粗固形物を水
に溶解し、エ−テルで洗浄後、水層を濃塩酸で酸性と
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で5回
洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥後、溶媒を減圧蒸留す
ると標題化合物が無色油状物として得られた。
【0048】収量 2.37g 収率 97.3% IR(液膜法) νmax cm-1:3452, 1729, 1647, 1601. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.17 〜0.35(2H, m), 0.40 〜0.62(2H, m), 1.00(1
H, m), 2.69(2H, t, J=6.3 Hz), 3.34(2H, d, J=6.8 H
z), 3.40(0.5H, br s), 3.50(2H, t, J=6.3 Hz), 3.91
(3H, s), 13.8(0.5H, br s). Mass(EI) m/z:225( M+ )
H, m), 2.69(2H, t, J=6.3 Hz), 3.34(2H, d, J=6.8 H
z), 3.40(0.5H, br s), 3.50(2H, t, J=6.3 Hz), 3.91
(3H, s), 13.8(0.5H, br s). Mass(EI) m/z:225( M+ )
【0049】(参考例8)3−カルボエトキシ−1−シクロプロピルメチル−2,
4−ピペリジンジオン8
4−ピペリジンジオン8
【化54】 参考例6と同様にして金属ナトリウム305mg(13.26mmo
l),無水エタノ−ル10ml,3−(N−シクロプロピルメ
チル−N−カルボエトキシアセトアミド)プロピオン酸
エチル53.15g(11.05mmol)および無水ベンゼン50mlから
標題化合物を無色油状物として得た。
l),無水エタノ−ル10ml,3−(N−シクロプロピルメ
チル−N−カルボエトキシアセトアミド)プロピオン酸
エチル53.15g(11.05mmol)および無水ベンゼン50mlから
標題化合物を無色油状物として得た。
【0050】収量 2.59g 収率 98% IR(液膜法) νmax cm-1:1729, 1653. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.17 〜0.36(2H, m), 0.40 〜0.62(2H, m), 1.02(1
H, m), 1.40(3H, t, J=7.3 Hz), 2.67(2H, t, J=6.8 H
z), 3.34(2H, d, J=6.8 Hz), 3.50(2H, t, J=6.8 Hz),
3.60(0.3H, s), 4.38(2H, d, J=7.3 Hz), 14.0(0.7H,
s). Mass(EI) m/z:239( M+ )
H, m), 1.40(3H, t, J=7.3 Hz), 2.67(2H, t, J=6.8 H
z), 3.34(2H, d, J=6.8 Hz), 3.50(2H, t, J=6.8 Hz),
3.60(0.3H, s), 4.38(2H, d, J=7.3 Hz), 14.0(0.7H,
s). Mass(EI) m/z:239( M+ )
【0051】(実施例1)2−ベンジル−8a−カルボエトキシ−1,6−ジオキ
ソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ
イソキノリン 9
ソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ
イソキノリン 9
【化55】 1−ベンジル−3−カルボエトキシ−2,4−ピペリジ
ンジオン68.73g(31.75mmol)を無水ベンゼン30mlと無水
tert−ブタノ−ル15mlに溶解し、これにポタシウム
tert−ブトキシド428mg(3.81mmol) をアルゴン気
流下加え、混合物を2時間かけて70℃に加熱した。混
合物を再び室温に戻した後、これにメチルビニルケトン
4.44ml(53.97mmol) を滴下し、ゆっくり80℃に加熱し
5時間攪拌した。反応終了後室温に冷却しエ−テル/酢
酸エチル 9:1 及び飽和塩化アンモニウム水の混合
溶液に注ぎ抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後硫酸マ
グネシウムで乾燥した。有機溶媒を減圧濃縮すると粗油
状物9.64g を黄色油状物として得た。
ンジオン68.73g(31.75mmol)を無水ベンゼン30mlと無水
tert−ブタノ−ル15mlに溶解し、これにポタシウム
tert−ブトキシド428mg(3.81mmol) をアルゴン気
流下加え、混合物を2時間かけて70℃に加熱した。混
合物を再び室温に戻した後、これにメチルビニルケトン
4.44ml(53.97mmol) を滴下し、ゆっくり80℃に加熱し
5時間攪拌した。反応終了後室温に冷却しエ−テル/酢
酸エチル 9:1 及び飽和塩化アンモニウム水の混合
溶液に注ぎ抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄後硫酸マ
グネシウムで乾燥した。有機溶媒を減圧濃縮すると粗油
状物9.64g を黄色油状物として得た。
【0052】上記の粗油状物の無水ベンゼン38ml溶液に
ピロリジン4ml(47.62mmol)を加えDean−Stark
の装置を用いて4時間100℃で加熱した。さらに反応
溶液を冷却後、酢酸/水/酢酸ナトリウム 2:2:1
の混合物 15ml を加え100℃で3時間加熱した。反
応溶液は、水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。有機層を
1N−塩酸溶液(×4)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、さらに飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥
した。有機溶媒を減圧濃縮し褐色の粗油状物5.8gを得
た。これをシリカゲル80g を用いるクロマト(ヘキサン
/酢酸エチル3:2)に付し標題化合物を固形物として
得た。
ピロリジン4ml(47.62mmol)を加えDean−Stark
の装置を用いて4時間100℃で加熱した。さらに反応
溶液を冷却後、酢酸/水/酢酸ナトリウム 2:2:1
の混合物 15ml を加え100℃で3時間加熱した。反
応溶液は、水中に注ぎ酢酸エチルで抽出した。有機層を
1N−塩酸溶液(×4)、飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液、さらに飽和食塩水で洗浄後硫酸マグネシウムで乾燥
した。有機溶媒を減圧濃縮し褐色の粗油状物5.8gを得
た。これをシリカゲル80g を用いるクロマト(ヘキサン
/酢酸エチル3:2)に付し標題化合物を固形物として
得た。
【0053】収量 3.9g 収率 50% mp. 72〜74℃(エ−テル) IR(液膜法) νmax cm-1:1734, 1680, 1653, 1600. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:1.29(3H, t, J=7.0 Hz), 3.28〜3.47(2H, m), 4.26
(2H, q, J=7.0 Hz), 4.34(1H, d, J=14.5 Hz), 4.97(1
H, d, J=14.5 Hz), 5.98(1H, br s), 7.30(5H,s). Mass(EI) m/z:327( M+ )
(2H, q, J=7.0 Hz), 4.34(1H, d, J=14.5 Hz), 4.97(1
H, d, J=14.5 Hz), 5.98(1H, br s), 7.30(5H,s). Mass(EI) m/z:327( M+ )
【0054】(実施例2)8a−カルボメトキシ−2−シクロプロピルメチル−
1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a
−オクタヒドロイソキノリン 10
1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a
−オクタヒドロイソキノリン 10
【化56】 操作1 水素化ナトリウム5ml(0.125mmol)のベンゼン懸濁液0.8m
l に1−シクロプロピルメチル−3−カルボメトキシ−
2,4−ピペリジンジオン7 300mg (1.3mmol) のベン
ゼン0.5ml 溶液を加え室温で2時間撹拌した後、メチル
ビニルケトン0.1ml(1.2mmol)のベンゼン0.4ml 溶液を加
え42℃で22時間撹拌した。さらにメチルビニルケト
ン0.1ml(1.2mmol)を加え、さらに20時間後 0.05ml(0.
6mmol)を加え、4時間撹拌した。反応溶液を室温に戻
し、蒸留水およびベンゼンを加え抽出した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮すると粗
油状物381mg が得られた。
l に1−シクロプロピルメチル−3−カルボメトキシ−
2,4−ピペリジンジオン7 300mg (1.3mmol) のベン
ゼン0.5ml 溶液を加え室温で2時間撹拌した後、メチル
ビニルケトン0.1ml(1.2mmol)のベンゼン0.4ml 溶液を加
え42℃で22時間撹拌した。さらにメチルビニルケト
ン0.1ml(1.2mmol)を加え、さらに20時間後 0.05ml(0.
6mmol)を加え、4時間撹拌した。反応溶液を室温に戻
し、蒸留水およびベンゼンを加え抽出した。有機層を無
水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧濃縮すると粗
油状物381mg が得られた。
【0055】本油状物をベンゼン1.2ml に溶解し、ピロ
リジン0.22ml(2.6mmol) を加えD−ean−Stark
の装置を用いて19時間加熱還流し、生じる水を共沸除
去した。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/
酢酸ナトリウム(2:2:1)1mlを加え1.5時間加熱した。
反応終了後、ジクロロメタンおよび蒸留水を加え抽出し
た。得られた有機層を1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウ
ム、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を留去して得られる粗油状物310mg
をシリカゲル10g(クロロホルム) を用いるカラムクラマ
トに付すと標題化合物が無色固形物として得られた。
リジン0.22ml(2.6mmol) を加えD−ean−Stark
の装置を用いて19時間加熱還流し、生じる水を共沸除
去した。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/
酢酸ナトリウム(2:2:1)1mlを加え1.5時間加熱した。
反応終了後、ジクロロメタンおよび蒸留水を加え抽出し
た。得られた有機層を1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウ
ム、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を留去して得られる粗油状物310mg
をシリカゲル10g(クロロホルム) を用いるカラムクラマ
トに付すと標題化合物が無色固形物として得られた。
【0056】操作2 化合物74g(17.78mmol) のメタノ−ル20ml溶液にナトリ
ウムメトキシド115mg(2.13mmol) 次いでメチルビニルケ
トン3.65ml(44.45mmol) を加え室温で10時間攪拌し
た。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水を加え、得ら
れた混合物をエ−テル/酢酸エチル(9:1 v/v) /飽和塩
化アンモニウム水の混合溶液に注ぎ抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後溶媒を減圧留去すると粗油状物が得られた。
ウムメトキシド115mg(2.13mmol) 次いでメチルビニルケ
トン3.65ml(44.45mmol) を加え室温で10時間攪拌し
た。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水を加え、得ら
れた混合物をエ−テル/酢酸エチル(9:1 v/v) /飽和塩
化アンモニウム水の混合溶液に注ぎ抽出した。有機層を
飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濾過後溶媒を減圧留去すると粗油状物が得られた。
【0057】本油状物をベンゼン25mlに溶解し、ピロリ
ジン3.71ml(44.45mmol) を加えDean−Starkの
装置を用いて19時間加熱還流し生じる水を共沸除去し
た。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢酸
ナトリウム(2:2:1 v/v/v)20ml で1.5時間加熱処理し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、得られた有機層を
1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウム、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を
留去して得られる粗油状物をシリカゲル17g(ヘキサン/
酢酸エチル 3:4〜1:2 v/v)を用いるカラムクロマトに付
すと標題化合物が無色固形物として得られた。本品はエ
−テル中で再結晶した。
ジン3.71ml(44.45mmol) を加えDean−Starkの
装置を用いて19時間加熱還流し生じる水を共沸除去し
た。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢酸
ナトリウム(2:2:1 v/v/v)20ml で1.5時間加熱処理し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、得られた有機層を
1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウム、飽和食塩水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を
留去して得られる粗油状物をシリカゲル17g(ヘキサン/
酢酸エチル 3:4〜1:2 v/v)を用いるカラムクロマトに付
すと標題化合物が無色固形物として得られた。本品はエ
−テル中で再結晶した。
【0058】操作3 化合物7 300mg(1.3mmol) のメタノ−ル1ml 溶液に1N
−水酸化カリウム・メタノ−ル溶液0.13ml(0.13mmol)お
よび18-crown-6 34mg(0.13mmol) を加え、室温で10分
撹拌後、メチルビニルケトンを間欠的(0.1ml(1.2mmo
l), 0.1ml(1.2mmol), 0.05ml(0.6mmol) )に加え22時
間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、これをジクロロメ
タンおよび飽和塩化カリウム水で抽出し、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去すると粗油
状物653mg が得られた。
−水酸化カリウム・メタノ−ル溶液0.13ml(0.13mmol)お
よび18-crown-6 34mg(0.13mmol) を加え、室温で10分
撹拌後、メチルビニルケトンを間欠的(0.1ml(1.2mmo
l), 0.1ml(1.2mmol), 0.05ml(0.6mmol) )に加え22時
間撹拌した。反応溶液を減圧濃縮し、これをジクロロメ
タンおよび飽和塩化カリウム水で抽出し、有機層を無水
硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒を減圧留去すると粗油
状物653mg が得られた。
【0059】本油状物をベンゼン10mlに溶解し、ピロリ
ジン 0.2ml(2.24mmol)を加えDe−an−Starkの
装置を用いて6時間加熱還流し、生じる水を共沸除去し
た。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢酸
ナトリウム(2:2:1)5mlを加え3時間加熱した。反応終了
後、ジクロロメタンおよび蒸留水を加え抽出した。得ら
れた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒
を留去して得られる粗油状物634mg をシリカゲル18g(酢
酸エチル/ヘキサン 1:1〜2:1 v/v)を用いるカラムクロ
マトに付すと標題化合物が無色固形物として得られた。
ジン 0.2ml(2.24mmol)を加えDe−an−Starkの
装置を用いて6時間加熱還流し、生じる水を共沸除去し
た。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢酸
ナトリウム(2:2:1)5mlを加え3時間加熱した。反応終了
後、ジクロロメタンおよび蒸留水を加え抽出した。得ら
れた有機層を飽和炭酸水素ナトリウム、飽和食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒
を留去して得られる粗油状物634mg をシリカゲル18g(酢
酸エチル/ヘキサン 1:1〜2:1 v/v)を用いるカラムクロ
マトに付すと標題化合物が無色固形物として得られた。
【0060】収量 操作1 151mg (42%) ,操作2 3.
55gg (72%),操作3 342 mg(95%) mp. 95.5〜96.5℃(エ−テル) IR(液膜法) νmax cm-1:1744, 1680, 1657, 1628. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.22 〜0.38(2H, m), 0.42 〜0.65(2H, m), 1.00(1
H, m), 1.89 〜3.60(10H, m), 3.78(3H, s), 5.98(1H,
br s). Mass(EI) m/z:277( M+ ) 元素分析値 C15H19NO4 として 計算値 C, 64.97; H, 6.91; N, 5.05 実測値 C, 64.93; H, 6.91; N, 5.11
55gg (72%),操作3 342 mg(95%) mp. 95.5〜96.5℃(エ−テル) IR(液膜法) νmax cm-1:1744, 1680, 1657, 1628. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.22 〜0.38(2H, m), 0.42 〜0.65(2H, m), 1.00(1
H, m), 1.89 〜3.60(10H, m), 3.78(3H, s), 5.98(1H,
br s). Mass(EI) m/z:277( M+ ) 元素分析値 C15H19NO4 として 計算値 C, 64.97; H, 6.91; N, 5.05 実測値 C, 64.93; H, 6.91; N, 5.11
【0061】(実施例3)8a−カルボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−
1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a
−オクタヒドロイソキノリン 11
1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a
−オクタヒドロイソキノリン 11
【化57】 操作1 1−シクロプロピルメチル−3−カルボエトキシ−2,
4−ピペリジンジオン86.25g(26.15mmol)のエタノ−ル
30ml 溶液にナトリウムエトキシド 213mg(3.14mmol)、
次いでメチルビニルケトン4.84ml(58.84mmol) を加え室
温で7.5時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモ
ニウム水を加え、得られた混合物をエ−テル/酢酸エチ
ル(9:1 v/v) /飽和塩化アンモニウム水の混合溶液に注
ぎ抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後溶媒を減
圧濃縮すると粗油状物が得られた。
4−ピペリジンジオン86.25g(26.15mmol)のエタノ−ル
30ml 溶液にナトリウムエトキシド 213mg(3.14mmol)、
次いでメチルビニルケトン4.84ml(58.84mmol) を加え室
温で7.5時間攪拌した。反応終了後、飽和塩化アンモ
ニウム水を加え、得られた混合物をエ−テル/酢酸エチ
ル(9:1 v/v) /飽和塩化アンモニウム水の混合溶液に注
ぎ抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水で洗浄
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後溶媒を減
圧濃縮すると粗油状物が得られた。
【0062】本油状物をベンゼン 80ml に溶解し、ピロ
リジン 5.46ml(65.38mmol)を加えDean−Stark
の装置を用いて16時間加熱還流し生じる水を共沸除去
した。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢
酸ナトリウム(2:2:1 v/v/v)65ml で1時間加熱処理し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、得られた有機層を
1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウム、飽和食塩水で洗浄
し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を留
去して得られる粗油状物をシリカゲル 200g(ヘキサン/
酢酸エチル 1:1, 3:4 v/v ) を用いるカラムクロマトに
付すと標題化合物が無色固形物として得られた。
リジン 5.46ml(65.38mmol)を加えDean−Stark
の装置を用いて16時間加熱還流し生じる水を共沸除去
した。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢
酸ナトリウム(2:2:1 v/v/v)65ml で1時間加熱処理し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、得られた有機層を
1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウム、飽和食塩水で洗浄
し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を留
去して得られる粗油状物をシリカゲル 200g(ヘキサン/
酢酸エチル 1:1, 3:4 v/v ) を用いるカラムクロマトに
付すと標題化合物が無色固形物として得られた。
【0063】操作2 1−シクロプロピルメチル−3−カルボエトキシ−2,
4−ピペリジンジオン8200mg(0.84mmol) 、18−クラ
ウン−6 45mg(0.17mmol) 、およびフッ化カリウム9.8m
g(0.17mmol) をトルエン 2mlに溶解し、これにメチルビ
ニルケトン0.14ml(1.68mmol)を滴下後、室温で8時間吐
撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水を加
え、得られた混合物をエ−テル/酢酸エチル(9:1 v/v)
/飽和塩化アンモニウム水の混合溶液に注ぎ抽出した。
有機層を飽和塩化アンモニウム水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過後溶媒を減圧濃縮すると粗
油状物が得られた。
4−ピペリジンジオン8200mg(0.84mmol) 、18−クラ
ウン−6 45mg(0.17mmol) 、およびフッ化カリウム9.8m
g(0.17mmol) をトルエン 2mlに溶解し、これにメチルビ
ニルケトン0.14ml(1.68mmol)を滴下後、室温で8時間吐
撹拌した。反応終了後、飽和塩化アンモニウム水を加
え、得られた混合物をエ−テル/酢酸エチル(9:1 v/v)
/飽和塩化アンモニウム水の混合溶液に注ぎ抽出した。
有機層を飽和塩化アンモニウム水で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥した。濾過後溶媒を減圧濃縮すると粗
油状物が得られた。
【0064】本油状物をベンゼン 10ml に溶解し、ピロ
リジン 0.18ml(2.1mmol)を加えDean−Starkの
装置を用いて16時間加熱還流し生じる水を共沸除去し
た。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢酸
ナトリウム(2:2:1 v/v/v)0.25ml で1時間加熱処理し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、得られた有機層を
1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウム、飽和食塩水で洗浄
し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を留
去して得られる粗油状物をシリカゲル 7g(ヘキサン/酢
酸エチル 1:1, 3:4 v/v ) を用いるカラムクロマトに付
すと標題化合物が無色固形物として得られた。
リジン 0.18ml(2.1mmol)を加えDean−Starkの
装置を用いて16時間加熱還流し生じる水を共沸除去し
た。次いで、反応混合物を室温に戻し、酢酸/水/酢酸
ナトリウム(2:2:1 v/v/v)0.25ml で1時間加熱処理し
た。反応終了後、酢酸エチルを加え、得られた有機層を
1N−塩酸、1N−炭酸ナトリウム、飽和食塩水で洗浄
し無水硫酸マグネシウムで乾燥した。濾過後、溶媒を留
去して得られる粗油状物をシリカゲル 7g(ヘキサン/酢
酸エチル 1:1, 3:4 v/v ) を用いるカラムクロマトに付
すと標題化合物が無色固形物として得られた。
【0065】 収量 操作1 5.34g (70%) 操作2 208mg (85%) mp.50 〜52℃(エ−テル) IR(液膜法) νmax cm-1:1740, 1680, 1653, 1628. NMR(90 MHz, CDCl3) δ:0.19 〜0.38(2H, m), 0.42 〜0.65(2H, m), 1.01(1
H, m), 1.30(3H, t, J=7.5Hz), 1.91〜3.65(10H, m),
4.25(2H, q, J=7.5Hz), 6.00(1H, br s). Mass(EI) m/z:291( M+ ) 元素分析値 C16H21NO4 として 計算値 C, 65.96; H, 7.27; N, 4.81 実測値 C, 65.83; H, 7.11; N, 4.88
H, m), 1.30(3H, t, J=7.5Hz), 1.91〜3.65(10H, m),
4.25(2H, q, J=7.5Hz), 6.00(1H, br s). Mass(EI) m/z:291( M+ ) 元素分析値 C16H21NO4 として 計算値 C, 65.96; H, 7.27; N, 4.81 実測値 C, 65.83; H, 7.11; N, 4.88
【0066】(実施例4)2−ベンジル−8a−カルボエトキシ−4a−フェニル
−シス−1,6−ジオキソデカヒドロイソキノリン 1
2
−シス−1,6−ジオキソデカヒドロイソキノリン 1
2
【化58】 ヨウ化銅(I)1.17g(6.12mmol)のエ−テル懸濁液10mlにア
ルゴン気流下市販のフェニルリチウム(シクロヘキサン
/エ−テル 1.0M 溶液)12.3ml(12.23mmol) を0℃下滴
下し、1時間攪拌した。本混合物に実施例1で得られた
2−ベンジル−8a−カルボエトキシ−1,6−ジオキ
ソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ
イソキノリン9 1g(3.06mmol) のエ−テル溶液40mlを滴
下し、さらに0℃で1時間、室温で1時間攪拌した。反
応終了後、反応溶液を飽和塩化アンモニウム溶液40mlで
希釈し30分激しく攪拌した。これを酢酸エチルで抽出
した。水層は、飽和アンモニア水80mlで塩基性とし酢酸
エチルで抽出した。有機層は、飽和アンモニア水及び飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下濃縮すると残留物1.19g が得られた。これはエ
−テル/ヘキサン中で再結晶でき標題化合物が淡黄色固
形物521mg(42%)として得られた。また同様にして得られ
た残留物1.19g をシリカゲル35gを用いるクロマト
(ヘキサン/酢酸エチル 2:1 及び 1:2v/v )で精製す
ると標題化合物631mg(51%)が白色固体として得られた。
ルゴン気流下市販のフェニルリチウム(シクロヘキサン
/エ−テル 1.0M 溶液)12.3ml(12.23mmol) を0℃下滴
下し、1時間攪拌した。本混合物に実施例1で得られた
2−ベンジル−8a−カルボエトキシ−1,6−ジオキ
ソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロ
イソキノリン9 1g(3.06mmol) のエ−テル溶液40mlを滴
下し、さらに0℃で1時間、室温で1時間攪拌した。反
応終了後、反応溶液を飽和塩化アンモニウム溶液40mlで
希釈し30分激しく攪拌した。これを酢酸エチルで抽出
した。水層は、飽和アンモニア水80mlで塩基性とし酢酸
エチルで抽出した。有機層は、飽和アンモニア水及び飽
和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒
を減圧下濃縮すると残留物1.19g が得られた。これはエ
−テル/ヘキサン中で再結晶でき標題化合物が淡黄色固
形物521mg(42%)として得られた。また同様にして得られ
た残留物1.19g をシリカゲル35gを用いるクロマト
(ヘキサン/酢酸エチル 2:1 及び 1:2v/v )で精製す
ると標題化合物631mg(51%)が白色固体として得られた。
【0067】収量 521 (42 %) (再結晶),631mg (5
1 %) (クロマト) mp. 132 〜135 ℃(エ−テル/ヘキサン) IR(KBr ) νmax cm-1:1729, 1630. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.01(3H, t, J=7.2Hz), 1.61(1H, dd, J=5.2 and 1
3.7 Hz), 2.20(1H, dt,J=4.3 and 14.1 Hz), 2.40(1H,
dt, J=5.8 and 14.1 Hz), 2.52(1H, dm, J=16.5 Hz),
2.60(1H, d, J=16.2 Hz), 2.70(1H, dd, J=1.5 and 16.
2 Hz), 2.78(1H, ddd, J=2.4, 5.8 and 14.1 Hz), 3.34
(1H, ddd, J=7.0, 13.4 and 13.7Hz), 3.45(1H, dt, J=
5.2 and 13.4 Hz), 3.59(1H, dd, J=7.0 and 13.4 Hz),
3.87(1H, dq, J=7.2 and 10.5 Hz), 4.02(1H, dq, J=7.
2 and 10.5 Hz), 4.54(1H, d, J=14.7 Hz), 4.94(1H,
d, J=14.7 Hz), 7.21(2H, d, J=7.0 Hz), 7.22 〜7.33
(6H, m), 7.36(2H, d, J=2.7 Hz). Mass(EI) m/z:405( M+ ) 元素分析値 C25H27NO4 として 計算値 C,74.05; H,6.71; N,3.4
5 実測値 C,74.06; H,6.70; N,3.6
2
1 %) (クロマト) mp. 132 〜135 ℃(エ−テル/ヘキサン) IR(KBr ) νmax cm-1:1729, 1630. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.01(3H, t, J=7.2Hz), 1.61(1H, dd, J=5.2 and 1
3.7 Hz), 2.20(1H, dt,J=4.3 and 14.1 Hz), 2.40(1H,
dt, J=5.8 and 14.1 Hz), 2.52(1H, dm, J=16.5 Hz),
2.60(1H, d, J=16.2 Hz), 2.70(1H, dd, J=1.5 and 16.
2 Hz), 2.78(1H, ddd, J=2.4, 5.8 and 14.1 Hz), 3.34
(1H, ddd, J=7.0, 13.4 and 13.7Hz), 3.45(1H, dt, J=
5.2 and 13.4 Hz), 3.59(1H, dd, J=7.0 and 13.4 Hz),
3.87(1H, dq, J=7.2 and 10.5 Hz), 4.02(1H, dq, J=7.
2 and 10.5 Hz), 4.54(1H, d, J=14.7 Hz), 4.94(1H,
d, J=14.7 Hz), 7.21(2H, d, J=7.0 Hz), 7.22 〜7.33
(6H, m), 7.36(2H, d, J=2.7 Hz). Mass(EI) m/z:405( M+ ) 元素分析値 C25H27NO4 として 計算値 C,74.05; H,6.71; N,3.4
5 実測値 C,74.06; H,6.70; N,3.6
2
【0068】(実施例5)8a−カルボメトキシ−2−シクロプロピルメチル−4
a−フェニル−シス−1,6−ジオキソデカヒドロイソ
キノリン 13
a−フェニル−シス−1,6−ジオキソデカヒドロイソ
キノリン 13
【化59】 ヨウ化銅(I)138mg(0.72mmol)のエ−テル懸濁液2ml に−
20℃でアルゴン気流下フェニルリチウム(シクロヘキ
サン/エ−テル 1.0M 溶液)1.52ml(1.44mmol)を滴下
し、30分攪拌した。反応混合物を−75℃に冷却し、
クロロトリメチルシラン0.18ml(1.44mmol)、次いで実施
例2で得られた8a−カルボメトキシ−2−シクロプロ
ピルメチル−1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,
7,8,8a−オクタヒドロイソキノリン10100mg(0.
36mmol) のTHF3ml/エ−テル1.5ml 溶液を滴下した。
反応温度を徐々に室温まで昇温し2時間攪拌した。反応
混合物を1N−塩酸で処理し、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和塩化アンモニウム水および飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した.濾過後、溶媒を減
圧留去すると粗油状物が得られた。これをシリカゲル10
g (ヘキサン/酢酸エチル 4:3)を用いるカラムクロマ
トに付し、さらにエ−テル/ヘキサンで再結晶すると標
題化合物が白色固形物として得られた。
20℃でアルゴン気流下フェニルリチウム(シクロヘキ
サン/エ−テル 1.0M 溶液)1.52ml(1.44mmol)を滴下
し、30分攪拌した。反応混合物を−75℃に冷却し、
クロロトリメチルシラン0.18ml(1.44mmol)、次いで実施
例2で得られた8a−カルボメトキシ−2−シクロプロ
ピルメチル−1,6−ジオキソ−1,2,3,4,6,
7,8,8a−オクタヒドロイソキノリン10100mg(0.
36mmol) のTHF3ml/エ−テル1.5ml 溶液を滴下した。
反応温度を徐々に室温まで昇温し2時間攪拌した。反応
混合物を1N−塩酸で処理し、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和塩化アンモニウム水および飽和食塩水で洗
浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した.濾過後、溶媒を減
圧留去すると粗油状物が得られた。これをシリカゲル10
g (ヘキサン/酢酸エチル 4:3)を用いるカラムクロマ
トに付し、さらにエ−テル/ヘキサンで再結晶すると標
題化合物が白色固形物として得られた。
【0069】収量 40mg 収率 30% mp. 76〜80℃(エ−テル/ヘキサン) IR(液膜法) νmax cm-1:1742, 1717, 1636, 1502, 1446. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.30(1H, m), 0.34(1H, m), 0.51 〜0.62(2H, m),
1.09(1H, m), 1.68(1H,dm), 2.14(1H, dt, J=3.4 and 1
4.2 Hz), 2.36(1H, dt, J=5.9 and 14.2 Hz),2.50(1H,
dm), 2.71(1H, ddd, J=3.4 5.9 and 13.9 Hz), 2.76(2
H, br s), 3.23(1H, dd, J=6.8 and 14.2 Hz), 3.37(1
H, dt, J=9.3 and 14.2 Hz), 3.47(3H, s), 3.63(1H, d
d, J=6.8 and 13.9 Hz), 3.69〜3.74(2H, m), 7.20 〜
7.34(5H, m). HRMS C21H25NO4 として 計算値 355.1784 実測値 355.1783
1.09(1H, m), 1.68(1H,dm), 2.14(1H, dt, J=3.4 and 1
4.2 Hz), 2.36(1H, dt, J=5.9 and 14.2 Hz),2.50(1H,
dm), 2.71(1H, ddd, J=3.4 5.9 and 13.9 Hz), 2.76(2
H, br s), 3.23(1H, dd, J=6.8 and 14.2 Hz), 3.37(1
H, dt, J=9.3 and 14.2 Hz), 3.47(3H, s), 3.63(1H, d
d, J=6.8 and 13.9 Hz), 3.69〜3.74(2H, m), 7.20 〜
7.34(5H, m). HRMS C21H25NO4 として 計算値 355.1784 実測値 355.1783
【0070】(実施例6)2−ベンジル−8a−カルボエトキシ−4a−(m−メ
トキシフェニル)−シス−1,6−ジオキソデカヒドロ
イソキノリン 14
トキシフェニル)−シス−1,6−ジオキソデカヒドロ
イソキノリン 14
【化60】 m−ブロモアニソ−ル115mg(0.61mmol) のTHF1.5ml
溶液にtert−ブチルリチウム(ペンタン1.3M溶液)
0.94ml(1.2mmol) を−70℃でアルゴン気流下滴下し
た。得られた白濁を−25℃まで昇温し、真空ポンプを
用いて減圧下THFを留去した。得られた残渣に−20
℃でエ−テル1ml を加え室温に戻した。この赤色溶液を
ヨウ化銅(I) 58.3mg(0.31mmol)のエ−テル懸濁液1ml に
0℃で滴下し10分攪拌後、実施例1で得られた2−ベ
ンジル−8a−カルボエトキシ−1,6−ジオキソ−
1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロイソ
キノリン950mg(0.15mmol)のエ−テル3ml 溶液を滴下し
た。0℃〜室温で30分反応させた後、飽和塩化アンモ
ニウム水、次いで28%アンモニア水で処理し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水およ
び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得られた。これを
シリカゲル10g (ヘキサン/酢酸エチル 2:1, 4:3 )を
用いるクロマトに付し、さらにエ−テル/ヘキサン(
1:1)で再結晶すると標題化合物が白色固形物として得
られた。
溶液にtert−ブチルリチウム(ペンタン1.3M溶液)
0.94ml(1.2mmol) を−70℃でアルゴン気流下滴下し
た。得られた白濁を−25℃まで昇温し、真空ポンプを
用いて減圧下THFを留去した。得られた残渣に−20
℃でエ−テル1ml を加え室温に戻した。この赤色溶液を
ヨウ化銅(I) 58.3mg(0.31mmol)のエ−テル懸濁液1ml に
0℃で滴下し10分攪拌後、実施例1で得られた2−ベ
ンジル−8a−カルボエトキシ−1,6−ジオキソ−
1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロイソ
キノリン950mg(0.15mmol)のエ−テル3ml 溶液を滴下し
た。0℃〜室温で30分反応させた後、飽和塩化アンモ
ニウム水、次いで28%アンモニア水で処理し、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水およ
び飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。
濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得られた。これを
シリカゲル10g (ヘキサン/酢酸エチル 2:1, 4:3 )を
用いるクロマトに付し、さらにエ−テル/ヘキサン(
1:1)で再結晶すると標題化合物が白色固形物として得
られた。
【0071】収量 27mg 収率 40% mp. 76〜80℃(エ−テル/ヘキサン) IR(液膜法) νmax cm-1:1738, 1715, 1642, 1607, 1584. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.04(3H, t, J=7.9 Hz), 1.60(1H, dd, J=5.4 and 1
3.7 Hz), 2.21(1H, dt, J=5.4 and 14.9 Hz), 2.39(1H,
dt, J=5.4 and 14.9 Hz), 2.52(1H, dm), 2.62(1H, d,
J=16.1 Hz), 2.68(1H, dd, J=1.5 and 16.1 Hz), 2.78
(1H, ddd,J=2.4 5.4 and 13.9 Hz), 3.31(1H, ddd, J=
6.8 11.7 and 13.7 Hz), 3.44(1H, dt, J=5.4 and 11.7
Hz), 3.58(1H, dd, J=6.8 and 13.7 Hz), 3.76(3H,
s), 3.93(1H, dq, J=7.3 and 10.7 Hz), 4.04(1H, dq,
J=7.3 and 10.7 Hz), 4.54(1H, d, J=14.7 Hz), 4.94(1
H, d, J=14.7 Hz), 6.75〜6.83(3H, m), 7.21(1H, t, J
=7.8 Hz), 7.28〜7.40(5H, m). HRMS C26H29NO5 として 計算値 435.2046 実測値 435.2025
3.7 Hz), 2.21(1H, dt, J=5.4 and 14.9 Hz), 2.39(1H,
dt, J=5.4 and 14.9 Hz), 2.52(1H, dm), 2.62(1H, d,
J=16.1 Hz), 2.68(1H, dd, J=1.5 and 16.1 Hz), 2.78
(1H, ddd,J=2.4 5.4 and 13.9 Hz), 3.31(1H, ddd, J=
6.8 11.7 and 13.7 Hz), 3.44(1H, dt, J=5.4 and 11.7
Hz), 3.58(1H, dd, J=6.8 and 13.7 Hz), 3.76(3H,
s), 3.93(1H, dq, J=7.3 and 10.7 Hz), 4.04(1H, dq,
J=7.3 and 10.7 Hz), 4.54(1H, d, J=14.7 Hz), 4.94(1
H, d, J=14.7 Hz), 6.75〜6.83(3H, m), 7.21(1H, t, J
=7.8 Hz), 7.28〜7.40(5H, m). HRMS C26H29NO5 として 計算値 435.2046 実測値 435.2025
【0072】(実施例7)8a−カルボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−4
a−(m−メトキシフェニル)−シス−1,6−ジオキ
ソデカヒドロイソキノリン 15
a−(m−メトキシフェニル)−シス−1,6−ジオキ
ソデカヒドロイソキノリン 15
【化61】 操作1 m−ブロモアニソ−ル0.7ml(5.5mmol)のTHF15ml溶液
にtert−ブチルリチウム・ペンタン溶液 (1.55M)7.
1ml(11.0mmol) を−70℃でアルゴン気流下滴下した。
得られた白濁液を−25℃まで昇温し、真空ポンプを用
いて減圧下THFを留去した。得られた残渣に−20℃
でエ−テル10mlを加え室温し戻した。この赤色溶液をヨ
ウ化銅(I)524mg(2.75mmol)のエ−テル懸濁液15mlに0℃
で滴下し10分撹拌後、実施例3で得られた8a−カル
ボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−1,6−ジオ
キソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒド
ロイソキノリン11400mg(1.38mmol) のエ−テル10ml溶
液を滴下した。0℃〜室温で1時間反応さた後、飽和塩
化アンモニウム水、次いで28%アンモニア水で処理
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニ
ウム水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得
られた。これをシリカゲル41g (ヘキサン/酢酸エチル
3:2)を用いるカラムクロマトに付すと標題化合物が無
色油状物として得られた。
にtert−ブチルリチウム・ペンタン溶液 (1.55M)7.
1ml(11.0mmol) を−70℃でアルゴン気流下滴下した。
得られた白濁液を−25℃まで昇温し、真空ポンプを用
いて減圧下THFを留去した。得られた残渣に−20℃
でエ−テル10mlを加え室温し戻した。この赤色溶液をヨ
ウ化銅(I)524mg(2.75mmol)のエ−テル懸濁液15mlに0℃
で滴下し10分撹拌後、実施例3で得られた8a−カル
ボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−1,6−ジオ
キソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒド
ロイソキノリン11400mg(1.38mmol) のエ−テル10ml溶
液を滴下した。0℃〜室温で1時間反応さた後、飽和塩
化アンモニウム水、次いで28%アンモニア水で処理
し、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニ
ウム水および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥した。濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得
られた。これをシリカゲル41g (ヘキサン/酢酸エチル
3:2)を用いるカラムクロマトに付すと標題化合物が無
色油状物として得られた。
【0073】操作2 m−ブロモアニソ−ル1.03g(5.5mmol)のジエチルエ−テ
ル15mlにtert−ブチルリチウム・ペンタン溶液 (1.
53M)7.2ml(11.0mmol) を−78℃でアルゴン気流下滴下
した。得られた白濁液を0℃まで昇温し、これをヨウ化
銅(I)526mg(2.76mmol)のエ−テル懸濁液15mlに0℃で滴
下し10分撹拌後、実施例3で得られた8a−カルボエ
トキシ−2−シクロプロピルメチル−1,6−ジオキソ
−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロイ
ソキノリン11400mg(1.38mmol)のエ−テル10ml溶液を
滴下した。0℃〜室温で2時間反応さた後、飽和塩化ア
ンモニウム水、次いで28%アンモニア水で処理し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水
および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得られた。
これをシリカゲル40g (ヘキサン/酢酸エチル 3:2)を
用いるカラムクロマトに付すと標題化合物が無色油状物
として得られた。
ル15mlにtert−ブチルリチウム・ペンタン溶液 (1.
53M)7.2ml(11.0mmol) を−78℃でアルゴン気流下滴下
した。得られた白濁液を0℃まで昇温し、これをヨウ化
銅(I)526mg(2.76mmol)のエ−テル懸濁液15mlに0℃で滴
下し10分撹拌後、実施例3で得られた8a−カルボエ
トキシ−2−シクロプロピルメチル−1,6−ジオキソ
−1,2,3,4,6,7,8,8a−オクタヒドロイ
ソキノリン11400mg(1.38mmol)のエ−テル10ml溶液を
滴下した。0℃〜室温で2時間反応さた後、飽和塩化ア
ンモニウム水、次いで28%アンモニア水で処理し、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム水
および飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥
した。濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得られた。
これをシリカゲル40g (ヘキサン/酢酸エチル 3:2)を
用いるカラムクロマトに付すと標題化合物が無色油状物
として得られた。
【0074】操作3 マグネシウム97mg(4mmol) のTHF 1ml混合液に還流条
件下、m−ブロモアニソ−ル0.41ml(3.3mmol) を滴下
し、マグネシウムを溶解させた。別に塩化マンガン(II)
190mg(1.51mmol) 、塩化リチウム348mg(8.21mmol) 、塩
化銅(I)149mg(1.51mmol)、および実施例3で得られた8
a−カルボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−1,
6−ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オ
クタヒドロイソキノリン11400mg(1.38mmol) のTHF
2ml 混合溶液を調製し、これに上記のm-アニシルマグネ
シウムブロミドTHF溶液を撹拌下0℃で滴下した。反
応液を室温まで昇温し、2時間反応させた。反応液を再
び氷冷し、1N−塩酸10mlを加え酢酸エチルで抽出し
た。さらに酢酸エチル層を28%アンモニア水/飽和塩
化アンモニウム水(1:1 v/v) 、飽和炭酸水素ナトリウム
水、次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得られ
た。これをシリカゲル40g (ヘキサン/酢酸エチル 3:
2)を用いるカラムクロマトに付すと標題化合物が無色
油状物として得られた。
件下、m−ブロモアニソ−ル0.41ml(3.3mmol) を滴下
し、マグネシウムを溶解させた。別に塩化マンガン(II)
190mg(1.51mmol) 、塩化リチウム348mg(8.21mmol) 、塩
化銅(I)149mg(1.51mmol)、および実施例3で得られた8
a−カルボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−1,
6−ジオキソ−1,2,3,4,6,7,8,8a−オ
クタヒドロイソキノリン11400mg(1.38mmol) のTHF
2ml 混合溶液を調製し、これに上記のm-アニシルマグネ
シウムブロミドTHF溶液を撹拌下0℃で滴下した。反
応液を室温まで昇温し、2時間反応させた。反応液を再
び氷冷し、1N−塩酸10mlを加え酢酸エチルで抽出し
た。さらに酢酸エチル層を28%アンモニア水/飽和塩
化アンモニウム水(1:1 v/v) 、飽和炭酸水素ナトリウム
水、次いで飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで
乾燥した。濾過後、溶媒を留去すると粗油状物が得られ
た。これをシリカゲル40g (ヘキサン/酢酸エチル 3:
2)を用いるカラムクロマトに付すと標題化合物が無色
油状物として得られた。
【0075】操作4 操作3と同様の反応系に、トリメチルシリルクロリド0.
52ml(4.1mmol) を加えた後、操作3と同様のm-アニシル
マグネシウムブロミドTHF溶液を撹拌下0℃で滴下し
た。反応液を室温まで昇温し、1時間反応させた。さら
に操作3と同様の後処理および精製操作を行い標題化合
物を無色油状物として得た。
52ml(4.1mmol) を加えた後、操作3と同様のm-アニシル
マグネシウムブロミドTHF溶液を撹拌下0℃で滴下し
た。反応液を室温まで昇温し、1時間反応させた。さら
に操作3と同様の後処理および精製操作を行い標題化合
物を無色油状物として得た。
【0076】操作5 操作3のm-アニシルマグネシウムブロミド溶液調製およ
び1,4−共役付加反応をTHF溶媒に代えて、ジメト
キシメタンを用いて行った。さらに操作3と同様の後処
理および精製操作を行い標題化合物を無色油状物として
得た。
び1,4−共役付加反応をTHF溶媒に代えて、ジメト
キシメタンを用いて行った。さらに操作3と同様の後処
理および精製操作を行い標題化合物を無色油状物として
得た。
【0077】操作1 収量 274mg (50 %) 操作2
収量 219mg (40 %) 操作3 収量 192mg (35 %) 操作4 収量 219mg
(40 %) 操作5 収量 164mg (30 %) IR(液膜法) νmax cm-1:2964, 1738, 1715, 1634, 1607, 1584, 149
3, 1448. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.26 〜0.38(2H, m), 0.51 〜0.62(2H, m), 1.04 an
d 1.26(3H, each t,each J=7.3 Hz), 1.18(1H, m), 1.6
8(2H, dd, J=4.4 and 13.2 Hz), 2.18(1H,dt, J=4.4 an
d 13.7 Hz), 2.36(1H, dt, J=5.9 and 14.2 Hz), 2.48
(1H, br d, J=15.6 Hz), 2.74(2H, s), 3.29(1H, dd, J
=6.8 and 13.7 Hz), 3.36(1H, m), 3.54(1H, dd, J=7.3
and 13.7 Hz), 3.63〜3.76(2H, m), 3.77(3H, s), 3.8
9, 3.91, 3.99, and 4.02(2H, each q, each J=7.3 H
z), 6.80 〜6.82(3H, m), 7.22(1H, t, J=7.3 Hz). HRMS C23H29NO5 として 計算値 399.2046 実測値 399.2033
収量 219mg (40 %) 操作3 収量 192mg (35 %) 操作4 収量 219mg
(40 %) 操作5 収量 164mg (30 %) IR(液膜法) νmax cm-1:2964, 1738, 1715, 1634, 1607, 1584, 149
3, 1448. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.26 〜0.38(2H, m), 0.51 〜0.62(2H, m), 1.04 an
d 1.26(3H, each t,each J=7.3 Hz), 1.18(1H, m), 1.6
8(2H, dd, J=4.4 and 13.2 Hz), 2.18(1H,dt, J=4.4 an
d 13.7 Hz), 2.36(1H, dt, J=5.9 and 14.2 Hz), 2.48
(1H, br d, J=15.6 Hz), 2.74(2H, s), 3.29(1H, dd, J
=6.8 and 13.7 Hz), 3.36(1H, m), 3.54(1H, dd, J=7.3
and 13.7 Hz), 3.63〜3.76(2H, m), 3.77(3H, s), 3.8
9, 3.91, 3.99, and 4.02(2H, each q, each J=7.3 H
z), 6.80 〜6.82(3H, m), 7.22(1H, t, J=7.3 Hz). HRMS C23H29NO5 として 計算値 399.2046 実測値 399.2033
【0078】(実施例8)2−ベンジル−8a−カルボエトキシ−6,6−エチレ
ンジオキシ−4a−フェニル−シス−1−オキソデカヒ
ドロイソキノリン 16
ンジオキシ−4a−フェニル−シス−1−オキソデカヒ
ドロイソキノリン 16
【化62】 実施例4で得られた2−ベンジル−8a−カルボエトキ
シ−4a−フェニル−シス−1,6−ジオキソデカヒド
ロイソキノリン12117mg(0.29mmol) 、エチレングリコ
−ル52μl(0.86mmol) 、そしてp−トルエンスルホン酸
11mg(0.06mmol) のベンゼン 4ml溶液をDean−St
arkの装置を用いて2時間110℃に加熱した。反応
終了後酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し得られた残留物をシリカゲル8g(ヘ
キサン/酢酸エチル 1:1)を用いるカラムクロマトに付
すと標題化合物が無色油状物として得られた。
シ−4a−フェニル−シス−1,6−ジオキソデカヒド
ロイソキノリン12117mg(0.29mmol) 、エチレングリコ
−ル52μl(0.86mmol) 、そしてp−トルエンスルホン酸
11mg(0.06mmol) のベンゼン 4ml溶液をDean−St
arkの装置を用いて2時間110℃に加熱した。反応
終了後酢酸エチルで希釈し、飽和炭酸水素ナトリウム水
溶液及び飽和食塩水で洗浄して硫酸マグネシウムで乾燥
した。減圧下濃縮し得られた残留物をシリカゲル8g(ヘ
キサン/酢酸エチル 1:1)を用いるカラムクロマトに付
すと標題化合物が無色油状物として得られた。
【0079】収量 104mg 収率 80% mp. 76〜80℃(エ−テル/ヘキサン) IR(液膜法) νmax cm-1:1725, 1638, 1499, 1448. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.03(3H, t, J=7.3 Hz), 1.64(1H, m), 1.83(1H,
m), 2.20(2H, d, J=2.9Hz), 2.49(1H, m), 2.65(2H,
m), 3.24(1H, m), 3.38(1H, m), 3.82 〜3.99(6H, m),
4.45(1H, d, J=14.7 Hz), 4.87(1H, d, J=14.7 Hz), 7.
16 〜7.36(8H,m), 7.54(2H, d, J=7.8 Hz). Mass(EI) m/z:449( M+ )
m), 2.20(2H, d, J=2.9Hz), 2.49(1H, m), 2.65(2H,
m), 3.24(1H, m), 3.38(1H, m), 3.82 〜3.99(6H, m),
4.45(1H, d, J=14.7 Hz), 4.87(1H, d, J=14.7 Hz), 7.
16 〜7.36(8H,m), 7.54(2H, d, J=7.8 Hz). Mass(EI) m/z:449( M+ )
【0080】(実施例9)8a−カルボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−
6,6−エチレンジオキシ−4a−(m−メトキシフェ
ニル)−シス−1−オキソデカヒドロイソキノリン 1
7
6,6−エチレンジオキシ−4a−(m−メトキシフェ
ニル)−シス−1−オキソデカヒドロイソキノリン 1
7
【化63】 実施例8と同様にして、実施例7で得られた8a−カル
ボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−4a−(m−
メトキシフェニル)−シス−1,6−ジオキソデカヒド
ロイソキノリン15(90mg)、エチレングリコ−ル(0.07m
l)、および触媒量のp−トルエンスルホン酸から標題化
合物を無色油状物として得た。
ボエトキシ−2−シクロプロピルメチル−4a−(m−
メトキシフェニル)−シス−1,6−ジオキソデカヒド
ロイソキノリン15(90mg)、エチレングリコ−ル(0.07m
l)、および触媒量のp−トルエンスルホン酸から標題化
合物を無色油状物として得た。
【0081】収量 72mg 収率 72% IR(液膜法) νmax cm-1:2938, 1730, 1636, 1584, 1495. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.21 〜0.36(2H, m), 0.46 〜0.59(2H, m), 0.96 an
d 1.05(3H, each t,each J=7.3 Hz), 1.06(1H, m), 1.5
6(1H, m), 1.81(1H, m), 2.11(1H, m), 2.21(2H, s),
2.43(1H, m), 2.60(1H, m), 2.77(1H, m), 3.28〜3.42
(2H, m),3.43(1H, m), 3.58(1H, m), 3.78 and 3.79(3
H, each s), 3.86 〜4.02(6H, m), 6.74(1H, dd, J=2.0
and 7.8 Hz), 7.07(1H, dd, J=2.0 and 7.8 Hz), 7.17
(1H, t, J=7.8 Hz), 7.32(1H, t, J=2.0 Hz). HRMS C25H33NO6 として 計算値 443.2308 実測値 443.2330
d 1.05(3H, each t,each J=7.3 Hz), 1.06(1H, m), 1.5
6(1H, m), 1.81(1H, m), 2.11(1H, m), 2.21(2H, s),
2.43(1H, m), 2.60(1H, m), 2.77(1H, m), 3.28〜3.42
(2H, m),3.43(1H, m), 3.58(1H, m), 3.78 and 3.79(3
H, each s), 3.86 〜4.02(6H, m), 6.74(1H, dd, J=2.0
and 7.8 Hz), 7.07(1H, dd, J=2.0 and 7.8 Hz), 7.17
(1H, t, J=7.8 Hz), 7.32(1H, t, J=2.0 Hz). HRMS C25H33NO6 として 計算値 443.2308 実測値 443.2330
【0082】(実施例10)2−ベンジル−6,6−エチレンジオキシ−4a−フェ
ニル−1−オキソデカヒドロイソキノリン 18
ニル−1−オキソデカヒドロイソキノリン 18
【化64】 水素化ナトリウム170mg(4.25mmol) のジメチルホルムア
ミド 7ml懸濁液にエタンチオ−ル0.58ml(7.79mmol)をア
ルゴン気流下滴下した。水素ガスの発生が止まった後、
実施例8で得られた2−ベンジル−8a−カルボエトキ
シ−6,6−エチレンジオキシ−4a−フェニル−シス
−1−オキソデカヒドロイソキノリン16318mg(0.71mm
ol) のジメチルホルムアミド5ml の溶液を加え、攪拌下
6時間80℃に加熱した。反応終了後、溶媒を50℃以
下で減圧下濃縮し得られる残留物を酢酸エチルで希釈
し、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、得られる
残留物をシリカゲル12g (ヘキサン/酢酸エチル 2:1,
1:1, 1:2)を用いるカラムクロマトに付すと標題化合物
がトランス/シス異性体の混合物として得られた(トラ
ンス/シス 8:1)。本混合物は無色固体でありエ−
テル/ヘキサンを用いて再結晶したところ純粋なトラン
ス異性体が得られた。
ミド 7ml懸濁液にエタンチオ−ル0.58ml(7.79mmol)をア
ルゴン気流下滴下した。水素ガスの発生が止まった後、
実施例8で得られた2−ベンジル−8a−カルボエトキ
シ−6,6−エチレンジオキシ−4a−フェニル−シス
−1−オキソデカヒドロイソキノリン16318mg(0.71mm
ol) のジメチルホルムアミド5ml の溶液を加え、攪拌下
6時間80℃に加熱した。反応終了後、溶媒を50℃以
下で減圧下濃縮し得られる残留物を酢酸エチルで希釈
し、飽和塩化アンモニウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
し硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去後、得られる
残留物をシリカゲル12g (ヘキサン/酢酸エチル 2:1,
1:1, 1:2)を用いるカラムクロマトに付すと標題化合物
がトランス/シス異性体の混合物として得られた(トラ
ンス/シス 8:1)。本混合物は無色固体でありエ−
テル/ヘキサンを用いて再結晶したところ純粋なトラン
ス異性体が得られた。
【0083】収量 245mg 収率 95.2% トランス異性体 mp. 148 〜150 ℃(エ−テル/ヘキサン) IR(KBr ) νmax cm-1:1634, 1495, 1452. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.68(2H, d, J=13.2 Hz), 1.84 〜1.97(3H, m), 2.1
0(1H, m), 2.40 〜2.61(4H, m), 2.99(1H, m), 3.49(1
H, dt, J=6.8 and 8.3 Hz), 3.61(1H, ddd,J=5.4 6.8 a
nd 8.3 Hz), 3.79(1H, dd, J=6.8 and 14.2 Hz), 3.85
(1H, m), 4.24(1H, d, J=14.7Hz), 4.71(1H, d, J=14.7
Hz), 7.12 〜7.32(10H, m). Mass(EI) m/z:377( M+ ) 元素分析値 C24H27NO3 として 計算値 C,76.37; H,7.21; N,3.7
1 実測値 C,76.24; H,7.27; N,3.6
4 シス異性体 NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.55 〜1.70(2H, m), 1.80 〜2.10(5H, m), 2.36 〜
2.55(3H, m), 2.82(1H, m), 2.94(1H, m), 3.90 〜3.94
(2H, m), 3.97 〜4.04(2H, m), 4.29(1H, d,J=14.7 H
z), 4.58(1H, d, J=14.7 Hz), 7.00(2H, m), 7.15 〜7.
34(8H, m).
0(1H, m), 2.40 〜2.61(4H, m), 2.99(1H, m), 3.49(1
H, dt, J=6.8 and 8.3 Hz), 3.61(1H, ddd,J=5.4 6.8 a
nd 8.3 Hz), 3.79(1H, dd, J=6.8 and 14.2 Hz), 3.85
(1H, m), 4.24(1H, d, J=14.7Hz), 4.71(1H, d, J=14.7
Hz), 7.12 〜7.32(10H, m). Mass(EI) m/z:377( M+ ) 元素分析値 C24H27NO3 として 計算値 C,76.37; H,7.21; N,3.7
1 実測値 C,76.24; H,7.27; N,3.6
4 シス異性体 NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.55 〜1.70(2H, m), 1.80 〜2.10(5H, m), 2.36 〜
2.55(3H, m), 2.82(1H, m), 2.94(1H, m), 3.90 〜3.94
(2H, m), 3.97 〜4.04(2H, m), 4.29(1H, d,J=14.7 H
z), 4.58(1H, d, J=14.7 Hz), 7.00(2H, m), 7.15 〜7.
34(8H, m).
【0084】(実施例11)2−シクロプロピルメチル−6,6−エチレンジオキシ
−4a−(m−メトキシフェニル)−1−オキソデカヒ
ドロイソキノリン 19
−4a−(m−メトキシフェニル)−1−オキソデカヒ
ドロイソキノリン 19
【化65】 実施例10と同様に水素化ナトリウム(22.6mg)、エタン
チオ−ル(0.08ml)、実施例9で得られた8a−カルボエ
トキシ−2−シクロプロピルメチル−6,6−エチレン
ジオキシ−4a−(m−メトキシフェニル)−シス−1
−オキソデカヒドロイソキノリン17(50mg)から標題化
合物がトランス/シス異性体混合物(8:1) (無色油状
物) として得られた。
チオ−ル(0.08ml)、実施例9で得られた8a−カルボエ
トキシ−2−シクロプロピルメチル−6,6−エチレン
ジオキシ−4a−(m−メトキシフェニル)−シス−1
−オキソデカヒドロイソキノリン17(50mg)から標題化
合物がトランス/シス異性体混合物(8:1) (無色油状
物) として得られた。
【0085】収量 40mg 収率 95% IR(液膜法) νmax cm-1:2956, 1634, 1584, 1491, 1452, 1435. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.11(1H, m), 0.21(1H, m), 0.30 〜0.46(2H, m),
0.84(1H, m), 1.64(1H,m), 1.84(1H, m), 1.97 〜2.03
(2H, m), 2.10(1H, dq, J=3.9 and 13.2 Hz),2.36(1H,
dd, J=3.2 and 12.5 Hz), 2.51(1H, d, J=2.4 Hz), 2.5
5(1H, d, J=2.4 Hz), 2.70(1H, m), 2.99(1H, dd, J=6.
8 and 13.7 Hz), 3.11(1H, m), 3.32(2H, dd, J=6.8 an
d 13.7 Hz), 3.55(1H, t, J=6.8 Hz), 3.65 (1H, m),
3.77(3H, s, trans-OMe), 3.81(1H, m), 3.87(1H,
m), 4.00(0.37H, s, cis-OMe), 6.72(1H, dd, J=2.4
and 8.3 Hz), 6.80(1H, t, J=2.4 Hz), 6.82(1H, d, J
=8.3 Hz), 7.18(1H, t, J=8.3 Hz). Mass(EI) m/z:371( M+ )
0.84(1H, m), 1.64(1H,m), 1.84(1H, m), 1.97 〜2.03
(2H, m), 2.10(1H, dq, J=3.9 and 13.2 Hz),2.36(1H,
dd, J=3.2 and 12.5 Hz), 2.51(1H, d, J=2.4 Hz), 2.5
5(1H, d, J=2.4 Hz), 2.70(1H, m), 2.99(1H, dd, J=6.
8 and 13.7 Hz), 3.11(1H, m), 3.32(2H, dd, J=6.8 an
d 13.7 Hz), 3.55(1H, t, J=6.8 Hz), 3.65 (1H, m),
3.77(3H, s, trans-OMe), 3.81(1H, m), 3.87(1H,
m), 4.00(0.37H, s, cis-OMe), 6.72(1H, dd, J=2.4
and 8.3 Hz), 6.80(1H, t, J=2.4 Hz), 6.82(1H, d, J
=8.3 Hz), 7.18(1H, t, J=8.3 Hz). Mass(EI) m/z:371( M+ )
【0086】(参考例9)2−ベンジル−6,6−エチレンジオキシ−4a−フェ
ニル−2,3,4,4a,5,6,7,8−オクタヒド
ロイソキノリン 20
ニル−2,3,4,4a,5,6,7,8−オクタヒド
ロイソキノリン 20
【化66】 実施例10で得られた2−ベンジル−6,6−エチレン
ジオキシ−4a−フェニル−1−オキソデカヒドロイソ
キノリン1852mg(0.14mmol)のテトラヒドロフラン1.5m
l 溶液にアルゴン気流下攪拌下、水素化ジイソブチルア
ルミニウム・ヘキサン0.9M溶液0.81ml(0.73mmol)を0℃
にて滴下した。反応溶液を室温下30分攪拌した後、メ
タノ−ル3ml を注意して加え、さらに20分攪拌した。
反応溶媒を減圧下濃縮し得られる残留物を3N−水酸化
ナトリウム水溶液10mlとクロロホルム20mlの混合溶液に
加え抽出した。水層はクロロホルムでさらに2回抽出し
た。有機層は飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下濃縮し標題化合物42.5mg(85.3%) を粗油状物
として得た。
ジオキシ−4a−フェニル−1−オキソデカヒドロイソ
キノリン1852mg(0.14mmol)のテトラヒドロフラン1.5m
l 溶液にアルゴン気流下攪拌下、水素化ジイソブチルア
ルミニウム・ヘキサン0.9M溶液0.81ml(0.73mmol)を0℃
にて滴下した。反応溶液を室温下30分攪拌した後、メ
タノ−ル3ml を注意して加え、さらに20分攪拌した。
反応溶媒を減圧下濃縮し得られる残留物を3N−水酸化
ナトリウム水溶液10mlとクロロホルム20mlの混合溶液に
加え抽出した。水層はクロロホルムでさらに2回抽出し
た。有機層は飽和食塩水で洗浄し硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧下濃縮し標題化合物42.5mg(85.3%) を粗油状物
として得た。
【0087】IR(液膜法) νmax cm-1:1659, 1493, 1448
【0088】(参考例10)2−シクロプロピルメチル−6,6−エチレンジオキシ
−4a−(m−メトキシフェニル)−2,3,4,4
a,5,6,7,8−オクタヒドロイソキノリン21
−4a−(m−メトキシフェニル)−2,3,4,4
a,5,6,7,8−オクタヒドロイソキノリン21
【化67】 実施例11で得られた2−シクロプロピルメチル−6,
6−エチレンジオキシ−4a−(m−メトキシフェニ
ル)−1−オキソデカヒドロイソキノリン1913mg(0.0
35mmol) のテトラヒドロフラン 0.5ml溶液にアルゴン気
流下で、水素化ジイソブチルアルミニウム・ヘキサン溶
液(0.9M)0.2ml(0.2mmol)を0℃にて滴下した。反応溶液
を15分攪拌した後、室温まで昇温しさらに30分攪拌
した。反応混合物にメタノ−ル 3mlを加え、さらに15
分攪拌した。反応溶媒を減圧下濃縮し得られる残留物を
3N−水酸化ナトリウム水溶液 4mlとクロロホルム 10m
l の混合溶液に加え抽出した。水層はクロロホルムでさ
らに2回抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄し硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下濃縮し標題化合物を淡黄色の
粗油状物として得た。
6−エチレンジオキシ−4a−(m−メトキシフェニ
ル)−1−オキソデカヒドロイソキノリン1913mg(0.0
35mmol) のテトラヒドロフラン 0.5ml溶液にアルゴン気
流下で、水素化ジイソブチルアルミニウム・ヘキサン溶
液(0.9M)0.2ml(0.2mmol)を0℃にて滴下した。反応溶液
を15分攪拌した後、室温まで昇温しさらに30分攪拌
した。反応混合物にメタノ−ル 3mlを加え、さらに15
分攪拌した。反応溶媒を減圧下濃縮し得られる残留物を
3N−水酸化ナトリウム水溶液 4mlとクロロホルム 10m
l の混合溶液に加え抽出した。水層はクロロホルムでさ
らに2回抽出した。有機層は飽和食塩水で洗浄し硫酸ナ
トリウムで乾燥後、減圧下濃縮し標題化合物を淡黄色の
粗油状物として得た。
【0089】IR(液膜法) νmax cm-1:2930, 1659, 1605, 1582, 1487. NMR(90MHz, CDCl3) δ:0.02 〜0.17(2H, m), 0.39 〜0.60(2H, m), 0.91(1
H, m), 1.51〜2.80(12H, m), 3.55〜3.94(4H, m), 3.80
(3H, s), 4.09(1H, br s), 6.70(1H, m), 6.92 〜7.32
(3H, m). Mass(EI) m/z:355( M+ )
H, m), 1.51〜2.80(12H, m), 3.55〜3.94(4H, m), 3.80
(3H, s), 4.09(1H, br s), 6.70(1H, m), 6.92 〜7.32
(3H, m). Mass(EI) m/z:355( M+ )
【0090】(実施例12)2−ベンジル−6,6−エチレンジオキシ−4a−フェ
ニル−トランス−デカヒドロイソキノリン 22
ニル−トランス−デカヒドロイソキノリン 22
【化68】 参考例9のエナミン中間体20をメタノ−ル2ml に溶解
し、水素化シアノホウ素ナトリウム26mg(0.41mmol)を−
10℃下加え、これに攪拌下塩酸飽和メタノ−ル溶液を
2滴滴下しpHを約4に保ち、30分攪拌した。反応溶
液を減圧下濃縮し得られる残留物をクロロホルムに溶解
し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去し得られる
残留物をシリカゲル5gを用いるクロマト(クロロホルム
/メタノ−ル 60/1)に付し標題化合物を無色油状物と
して得た。
し、水素化シアノホウ素ナトリウム26mg(0.41mmol)を−
10℃下加え、これに攪拌下塩酸飽和メタノ−ル溶液を
2滴滴下しpHを約4に保ち、30分攪拌した。反応溶
液を減圧下濃縮し得られる残留物をクロロホルムに溶解
し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄
後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去し得られる
残留物をシリカゲル5gを用いるクロマト(クロロホルム
/メタノ−ル 60/1)に付し標題化合物を無色油状物と
して得た。
【0091】 収量 37mg 参考例9からの全収率 74.3% IR(液膜法) νmax cm-1:1497, 1448. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.57 〜1.64(2H, m), 1.69 〜1.80(4H, m), 1.98 〜
2.07(2H, m), 2.27(1H, dq, J=4.9 and 13.2 Hz), 2.39
(1H, dd, J=2.4 and 13.7 Hz), 2.54(1H, m), 2.75〜2.
88(2H, m), 3.30(1H, dd, J=7.3 and 15.1 Hz), 3.40〜
3.50(1H, m), 3.52(1H, m), 3.73(1H, dd, J=7.3 and 1
4.2 Hz), 3.81(1H, dt, J=4.9 and 7.3 Hz), 7.13(1H,
t, J=7.3 Hz), 7.24 〜7.32(7H, m), 7.41(2H, d, J=
7.3 Hz). Mass(EI) m/z:363( M+ )
2.07(2H, m), 2.27(1H, dq, J=4.9 and 13.2 Hz), 2.39
(1H, dd, J=2.4 and 13.7 Hz), 2.54(1H, m), 2.75〜2.
88(2H, m), 3.30(1H, dd, J=7.3 and 15.1 Hz), 3.40〜
3.50(1H, m), 3.52(1H, m), 3.73(1H, dd, J=7.3 and 1
4.2 Hz), 3.81(1H, dt, J=4.9 and 7.3 Hz), 7.13(1H,
t, J=7.3 Hz), 7.24 〜7.32(7H, m), 7.41(2H, d, J=
7.3 Hz). Mass(EI) m/z:363( M+ )
【0092】(実施例13)2−シクロプロピルメチル−6,6−エチレンジオキシ
−4a−(m−メトキシフェニル)−トランス−デカヒ
ドロイソキノリン 23
−4a−(m−メトキシフェニル)−トランス−デカヒ
ドロイソキノリン 23
【化69】 参考例10のエナミン中間体21をメタノ−ル0.5ml に
溶解し、水素化シアノホウ素ナトリウム6.6mg(0.105mmo
l)を0℃下加え、これに攪拌下塩酸飽和メタノ−ル溶液
を3滴を滴下しpHを約3〜4に保ち、15分攪拌し
た。反応溶液を減圧下濃縮し得られる残留物をクロロホ
ルムに溶解し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去
し得られる残留物をシリカゲル4gを用いるクロマト(ク
ロロホルム/メタノ−ル 10/1)に付し標題化合物を無
色油状物として得た。
溶解し、水素化シアノホウ素ナトリウム6.6mg(0.105mmo
l)を0℃下加え、これに攪拌下塩酸飽和メタノ−ル溶液
を3滴を滴下しpHを約3〜4に保ち、15分攪拌し
た。反応溶液を減圧下濃縮し得られる残留物をクロロホ
ルムに溶解し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。溶媒留去
し得られる残留物をシリカゲル4gを用いるクロマト(ク
ロロホルム/メタノ−ル 10/1)に付し標題化合物を無
色油状物として得た。
【0093】 収量 10mg 参考例10からの全収率 80% IR(液膜法) νmax cm-1:2934, 1607, 1582, 1491, 1458. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.02 〜0.11(2H, m), 0.43 〜0.52(2H, m), 0.78 〜
0.88(1H, m), 1.56(1H, d, J=13.7 Hz), 1.63 〜1.73(1
H, m), 1.73 〜1.83(4H, m), 1.98 〜2.08(2H, m), 2.1
7(1H, dd, J=6.6 and 12.5 Hz), 2.23〜2.36(2H, m),
2.39(1H, dd, J=2.2 and 13.5 Hz), 2.71〜2.76(1H,
m), 2.79(1H, dd, J=12.0 and 12.0Hz), 2.95(1H, br d
d, J=3.4 and 11.2 Hz), 3.36(1H, ddd, J=7.3, 7.3 an
d7.8 Hz), 3.57(1H, ddd, J=5.4, 6.8 and 7.8 Hz), 3.
75(1H, ddd, J= 6.8, 7.3 and 7.3 Hz), 3.80(3H, s),
3.82(1H, ddd, J=5.4, 7.3 and 7.3 Hz), 6.66(1H, dd,
J=2.2 and 8.1 Hz), 6.97(1H, br s), 7.02(1H, br d,
J=8.1 Hz),7.19(1H, dd, J=8.1 and 8.1 Hz). HRMS C22H31NO3 として 計算値 357.2304 実測値 357.2302
0.88(1H, m), 1.56(1H, d, J=13.7 Hz), 1.63 〜1.73(1
H, m), 1.73 〜1.83(4H, m), 1.98 〜2.08(2H, m), 2.1
7(1H, dd, J=6.6 and 12.5 Hz), 2.23〜2.36(2H, m),
2.39(1H, dd, J=2.2 and 13.5 Hz), 2.71〜2.76(1H,
m), 2.79(1H, dd, J=12.0 and 12.0Hz), 2.95(1H, br d
d, J=3.4 and 11.2 Hz), 3.36(1H, ddd, J=7.3, 7.3 an
d7.8 Hz), 3.57(1H, ddd, J=5.4, 6.8 and 7.8 Hz), 3.
75(1H, ddd, J= 6.8, 7.3 and 7.3 Hz), 3.80(3H, s),
3.82(1H, ddd, J=5.4, 7.3 and 7.3 Hz), 6.66(1H, dd,
J=2.2 and 8.1 Hz), 6.97(1H, br s), 7.02(1H, br d,
J=8.1 Hz),7.19(1H, dd, J=8.1 and 8.1 Hz). HRMS C22H31NO3 として 計算値 357.2304 実測値 357.2302
【0094】(参考例11)2−ベンジル−4a−フェニル−トランス−6−オキソ
デカヒドロイソキノリン 24
デカヒドロイソキノリン 24
【化70】 実施例12で得られた2−ベンジル−6,6−エチレン
ジオキシ−4a−フェニル−トランス−デカヒドロイソ
キノリン2257mg(0.16mmol)を1N−硫酸水溶液4.5ml
に溶解し、25℃で24時間攪拌した。反応溶液を5%
水酸化ナトリウム水溶液で塩基性とし、クロロホルムで
3回抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し十分に純粋な
標題化合物を油状物として得た。
ジオキシ−4a−フェニル−トランス−デカヒドロイソ
キノリン2257mg(0.16mmol)を1N−硫酸水溶液4.5ml
に溶解し、25℃で24時間攪拌した。反応溶液を5%
水酸化ナトリウム水溶液で塩基性とし、クロロホルムで
3回抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄し硫酸マグ
ネシウムで乾燥した。溶媒を減圧下濃縮し十分に純粋な
標題化合物を油状物として得た。
【0095】収量 51mg 収率 100 % IR(液膜法) νmax cm-1:1713. NMR(400MHz, CDCl3) δ:1.89 〜2.00(3H, m), 2.03(1H, m), 2.23〜2.56(5H,
m), 2.63(1H, m), 2.72(1H, t, J=11.5 Hz), 2.87(1H,
dd, J=3.4 and 11.5 Hz), 2.95(1H, dd, J=1.5 and 1
3.7 Hz), 3.53(2H, s), 7.17(1H, t, J=7.3 Hz), 7.27
〜7.34(7H, m), 7.41(2H, d, J=7.3 Hz). Mass(EI) m/z:319( M+ )
m), 2.63(1H, m), 2.72(1H, t, J=11.5 Hz), 2.87(1H,
dd, J=3.4 and 11.5 Hz), 2.95(1H, dd, J=1.5 and 1
3.7 Hz), 3.53(2H, s), 7.17(1H, t, J=7.3 Hz), 7.27
〜7.34(7H, m), 7.41(2H, d, J=7.3 Hz). Mass(EI) m/z:319( M+ )
【0096】(参考例12)2−シクロプロピルメチル−4a−(m−メトキシフェ
ニル)−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン
25
ニル)−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン
25
【化71】 参考例11と同様にして、実施例13で得られた2−シ
クロプロピルメチル−6,6−エチレンジオキシ−4a
−(m−メトキシフェニル)−トランス−デカヒドロイ
ソキノリン2310mg(0.028mmol) および1N−硫酸水溶
液1ml から標題化合物が得られた。
クロプロピルメチル−6,6−エチレンジオキシ−4a
−(m−メトキシフェニル)−トランス−デカヒドロイ
ソキノリン2310mg(0.028mmol) および1N−硫酸水溶
液1ml から標題化合物が得られた。
【0097】収量 7.5mg 収率 85.6% IR(液膜法) νmax cm-1:2934, 1717, 1605, 1582. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.05 〜0.11(2H, m), 0.47 〜0.53(2H, m), 0.89(1
H, m), 1.90〜2.07(4H,m), 2.19〜2.44(6H, m), 2.56(1
H, m), 2.74(1H, t, J=11.7 Hz), 2.84(1H, dd, J=1.5
and 14.2 Hz), 2.91(1H, m), 3.11(1H, br dd), 3.71(3
H, s), 6.65(1H, m), 6.87 〜6.92(2H, m), 7.15(1H,
t, J=8.3 Hz). HRMS C20H27NO2 として 計算値 313.2042 実測値 313.2061
H, m), 1.90〜2.07(4H,m), 2.19〜2.44(6H, m), 2.56(1
H, m), 2.74(1H, t, J=11.7 Hz), 2.84(1H, dd, J=1.5
and 14.2 Hz), 2.91(1H, m), 3.11(1H, br dd), 3.71(3
H, s), 6.65(1H, m), 6.87 〜6.92(2H, m), 7.15(1H,
t, J=8.3 Hz). HRMS C20H27NO2 として 計算値 313.2042 実測値 313.2061
【0098】(実施例14)2−シクロプロピルメチル−6,6−エチレンジオキシ
−4a−(m−ヒドロキシフェニル)−トランス−デカ
ヒドロイソキノリン 26
−4a−(m−ヒドロキシフェニル)−トランス−デカ
ヒドロイソキノリン 26
【化72】 アルゴン気流下、実施例13で得られた2−シクロプロ
ピルメチル−6,6−エチレンジオキシ−4a−(m−
メトキシフェニル)−トランス−デカヒドロイソキノリ
ン23916mg(2.56mmol) を無水ジメチルホルムアミド20
mlに溶解し、1−プロパンチオ−ル1.16ml(12.8mmol)、
カリウム tert−ブトキシド865mg(7.71mmol) を加
えて150℃で7時間攪拌した。室温まで冷却した後、
減圧下溶媒を留去した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
25mlを加えてクロロホルム/エタノ−ル(3:1) 混合液25
mlで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮すると標題化合物792mg(90%)が粗結晶として得
られた。メタノ−ルより再結晶を行うと針状晶が得られ
た。
ピルメチル−6,6−エチレンジオキシ−4a−(m−
メトキシフェニル)−トランス−デカヒドロイソキノリ
ン23916mg(2.56mmol) を無水ジメチルホルムアミド20
mlに溶解し、1−プロパンチオ−ル1.16ml(12.8mmol)、
カリウム tert−ブトキシド865mg(7.71mmol) を加
えて150℃で7時間攪拌した。室温まで冷却した後、
減圧下溶媒を留去した。飽和炭酸水素ナトリウム水溶液
25mlを加えてクロロホルム/エタノ−ル(3:1) 混合液25
mlで3回抽出し、有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥
し、濃縮すると標題化合物792mg(90%)が粗結晶として得
られた。メタノ−ルより再結晶を行うと針状晶が得られ
た。
【0099】収量 547mg 収率 62% mp. 197.5 〜199.0 ℃(メタノ−ル) IR (KBr) νmax cm-1:3400, 3028, 1620, 1580, 1499, 1367, 127
4, 1089, 913, 777.NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.02 〜0.11(2H, m), 0.43 〜0.51(2H, m), 0.81 〜
0.89(1H, m), 1.55(1H, d, J=13.4 Hz), 1.60 〜1.90(1
H, br s, OH), 1.63〜1.68(1H, m), 1.68 〜1.83(4H,
m), 1.97 〜2.08(2H, m), 2.20(1H, dd, J=6.7 and 12.
5 Hz), 2.24〜2.34(2H, m), 2.35(1H, dd, J=2.3 and 1
3.6 Hz), 2.73 〜2.77(1H, m), 2.81(1H, dd, J=11.9
and 11.9 Hz), 2.97(1H, br dd, J=3.3 and 11.3 Hz),
3.38(1H, ddd, J=7.0, 7.3 and 7.6 Hz), 3.58(1H, dd
d, J=5.2, 7.0 and 7.6Hz), 3.75(1H, ddd, J=7.0, 7.0
and 7.0 Hz), 3.81(1H, ddd, J=5.2, 7.0 and 7.3 H
z), 6.57(1H,dd, J=2.1 and 7.9 Hz), 6.88(1H, br s),
6.94(1H,br d, J=7.9 Hz), 7.12(1H, dd, J=7.9 and
7.9 Hz). Mass(EI) m/z:343( M+ ) 元素分析値 C21H29NO3 として 計算値 C,73.44; H,8.51; N,4.0
4 実測値 C,73.26; H,8.44; N,4.1
3
4, 1089, 913, 777.NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.02 〜0.11(2H, m), 0.43 〜0.51(2H, m), 0.81 〜
0.89(1H, m), 1.55(1H, d, J=13.4 Hz), 1.60 〜1.90(1
H, br s, OH), 1.63〜1.68(1H, m), 1.68 〜1.83(4H,
m), 1.97 〜2.08(2H, m), 2.20(1H, dd, J=6.7 and 12.
5 Hz), 2.24〜2.34(2H, m), 2.35(1H, dd, J=2.3 and 1
3.6 Hz), 2.73 〜2.77(1H, m), 2.81(1H, dd, J=11.9
and 11.9 Hz), 2.97(1H, br dd, J=3.3 and 11.3 Hz),
3.38(1H, ddd, J=7.0, 7.3 and 7.6 Hz), 3.58(1H, dd
d, J=5.2, 7.0 and 7.6Hz), 3.75(1H, ddd, J=7.0, 7.0
and 7.0 Hz), 3.81(1H, ddd, J=5.2, 7.0 and 7.3 H
z), 6.57(1H,dd, J=2.1 and 7.9 Hz), 6.88(1H, br s),
6.94(1H,br d, J=7.9 Hz), 7.12(1H, dd, J=7.9 and
7.9 Hz). Mass(EI) m/z:343( M+ ) 元素分析値 C21H29NO3 として 計算値 C,73.44; H,8.51; N,4.0
4 実測値 C,73.26; H,8.44; N,4.1
3
【0100】(実施例15)2−シクロプロピルメチル−4a−(m−ヒドロキシフ
ェニル)−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリ
ン 27
ェニル)−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリ
ン 27
【化73】 実施例14で得られた2−シクロプロピルメチル−6,
6−エチレンジオキシ−4a−(m−ヒドロキシフェニ
ル)−トランス−デカヒドロイソキノリン26508mg(1.
48mmol) を1,4−ジオキサン7.5ml に溶解し、3N−
塩酸2.5ml を加え、室温で40分間攪拌した。飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液30mlを加えクロロホルム/エタノ
−ル(3:1) 混合液30mlで3回抽出し、有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し濃縮した。得られた粗結晶495mg を
メタノ−ル/酢酸エチルより2回再結晶を行うと、標題
化合物が針状晶として得られた。
6−エチレンジオキシ−4a−(m−ヒドロキシフェニ
ル)−トランス−デカヒドロイソキノリン26508mg(1.
48mmol) を1,4−ジオキサン7.5ml に溶解し、3N−
塩酸2.5ml を加え、室温で40分間攪拌した。飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液30mlを加えクロロホルム/エタノ
−ル(3:1) 混合液30mlで3回抽出し、有機層を無水硫酸
ナトリウムで乾燥し濃縮した。得られた粗結晶495mg を
メタノ−ル/酢酸エチルより2回再結晶を行うと、標題
化合物が針状晶として得られた。
【0101】収量 346mg 収率 78% mp. 201.5 〜204.0 ℃(メタノ−ル/酢酸エチル) IR (KBr) νmax cm-1:3400, 3082, 1711, 1584, 1491, 1354, 123
2, 1214, 1056, 874,791, 731. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.07 〜0.14(2H, m), 0.47 〜0.55(2H, m), 0.83 〜
0.93(1H, m), 1.92 〜2.08(4H, m), 2.27 〜2.59(7H,
m), 2.72(1H, dd, J=11.7 and 11.7 Hz), 2.85 〜2.93
(2H, m), 3.07(1H, br dd, J=3.9 and 11.7 Hz), 3.20
〜4.50(1H,br s, OH), 6.61(1H, dd, J=2.0 and 7.8 H
z), 6.88(1H, br s), 6.95(1H, brd, J=7.8 Hz), 7.12
(1H, dd, J=7.8 and 7.8 Hz). Mass(EI) m/z:299( M+ ) 元素分析値 C19H25NO2 ・0.1 H2 Oとして 計算値 C,75.76; H,8.48; N,4.6
5 実測値 C,75.67; H,8.38; N,4.6
8 C19H25NO2 ・HCl・0.4 H2 Oとして 計算値 C,66.52; H,7.87; N,4.0
4; Cl,10.33 実測値 C,66.30; H,7.80; N,4.0
6; Cl,10.07
2, 1214, 1056, 874,791, 731. NMR(400MHz, CDCl3) δ:0.07 〜0.14(2H, m), 0.47 〜0.55(2H, m), 0.83 〜
0.93(1H, m), 1.92 〜2.08(4H, m), 2.27 〜2.59(7H,
m), 2.72(1H, dd, J=11.7 and 11.7 Hz), 2.85 〜2.93
(2H, m), 3.07(1H, br dd, J=3.9 and 11.7 Hz), 3.20
〜4.50(1H,br s, OH), 6.61(1H, dd, J=2.0 and 7.8 H
z), 6.88(1H, br s), 6.95(1H, brd, J=7.8 Hz), 7.12
(1H, dd, J=7.8 and 7.8 Hz). Mass(EI) m/z:299( M+ ) 元素分析値 C19H25NO2 ・0.1 H2 Oとして 計算値 C,75.76; H,8.48; N,4.6
5 実測値 C,75.67; H,8.38; N,4.6
8 C19H25NO2 ・HCl・0.4 H2 Oとして 計算値 C,66.52; H,7.87; N,4.0
4; Cl,10.33 実測値 C,66.30; H,7.80; N,4.0
6; Cl,10.07
【0102】
【発明の効果】本発明により、4a−アリ−ル−トラン
ス−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の新規な短工
程合成法が確立でき、鎮痛剤および/または麻薬性拮抗
剤、あるいは免疫抑制剤の開発に利用できる。
ス−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の新規な短工
程合成法が確立でき、鎮痛剤および/または麻薬性拮抗
剤、あるいは免疫抑制剤の開発に利用できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 孝治 神奈川県鎌倉市手広1111番地 東レ株式会 社基礎研究所内
Claims (5)
- 【請求項1】 式(I) 【化1】 (式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キル基あるいはベンジル基である)の化合物を、メチル
ビニルケトンとの反応により式(II) 【化2】 (式中R1,R2は前記定義に同じ)で示される化合物
に変換し、さらに式(II)の化合物を式(III) 【化3】 (式中R3は水素原子、炭素数1〜4のアルコキシ基ま
たはベンジルオキシ基であり、Mはリチウム、塩化マグ
ネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウム
である)の芳香族金属化合物と銅化合物またはマンガン
化合物から調製される芳香族金属錯体と反応させて、式
(IV) 【化4】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じ)で示される
化合物に変換し、さらに式(IV)の化合物をアルコ−ル類
との反応により式(V) 【化5】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じで、R4,R
4´はメチル基、エチル基を示すかまたはR4,R4´
が互いに結合してエチレン、トリメチレンを示す)で示
される化合物に変換し、さらに式(V) の化合物を脱炭酸
反応することで式(VI) 【化6】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VI)の化合物を還元
反応で式(VII) 【化7】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VII) の化合物を還
元反応で式(VIII) 【化8】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VIII)の化合物を加
水分解し、式(IX) 【化9】 (式中R1,R3は前記定義に同じ)で示される化合物
を得ることを特徴とする4a−アリ−ル−トランス−6
−オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法。 - 【請求項2】 式(I) 【化10】 (式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キル基あるいはベンジル基である)の化合物を、メチル
ビニルケトンとの反応により式(II) 【化11】 (式中R1,R2は前記定義に同じ)で示される化合物
に変換し、さらに式(II)の化合物を式(III) 【化12】 (式中R3は炭素数1〜4のアルコキシ基またはベンジ
ルオキシ基であり、Mはリチウム、塩化マグネシウム、
臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウムである)の
芳香族金属化合物と銅化合物または塩化マンガン(II)か
ら調製される芳香族金属錯体と反応させて、式(IV) 【化13】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じ)で示される
化合物に変換し、さらに式(IV)の化合物をアルコ−ル類
との反応により式(V) 【化14】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じで、R4,R
4´はメチル基、エチル基を示すかまたはR4,R4´
が互いに結合してエチレン、トリメチレンを示す)で示
される化合物に変換し、さらに式(V) の化合物を脱炭酸
反応することで式(VI) 【化15】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VI)の化合物を還元
反応で式(VII) 【化16】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VII) の化合物を還
元反応で式(VIII) 【化17】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物に変換し、さらに式(VIII)の化合物のフ
ェノ−ルエ−テル結合を開裂させ式(X) 【化18】 (式中R1,R4,R4´は前記定義に同じ)で示され
る化合物に変換し、さらに式(X) の化合物を加水分解
し、式(IX) 【化19】 (式中R1は前記定義に同じで、R3は水酸基を示す)
で示される化合物を得ることを特徴とする4a−アリ−
ル−トランス−6−オキソデカヒドロイソキノリン類の
製造法。 - 【請求項3】 式(I) 【化20】 (式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キル基あるいはベンジル基である)の化合物を、(a)
無機塩基あるいは金属アルコキシドおよびクラウンエ−
テルの存在下、(b)アルコ−ル中で相当する金属アル
コキシドの存在下、あるいは(c)アルカリ金属のフッ
化物の存在下でメチルビニルケトンと反応させて、式(I
I) 【化21】 (式中R1,R2は前記定義に同じ)で示される化合物
を製造することを特徴とする式(IX) 【化22】 (式中R1は前記定義に同じで、R3は水素原子、炭素
数1〜4のアルコキシ基、ベンジルオキシ基または水酸
基を示す)で示される4a−アリ−ル−トランス−6−
オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法。 - 【請求項4】 式(II) 【化23】 (式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R2は炭素数1〜4のアル
キル基あるいはベンジル基である)で示される化合物を
式(III) 【化24】 (式中R3は水素原子、炭素数1〜4のアルコキシ基ま
たはベンジルオキシ基であり、Mはリチウム、塩化マグ
ネシウム、臭化マグネシウムまたはヨウ化マグネシウム
である)の芳香族金属化合物と銅化合物または塩化マン
ガン(II)から調製される芳香族金属錯体と反応させて、
式(IV) 【化25】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じ)で示される
化合物に変換し、さらに式(IV)の化合物をアルコ−ル類
との反応により式(V) 【化26】 (式中R1,R2,R3は前記定義に同じで、R4,R
4´はメチル基、エチル基を示すかまたはR4,R4´
が互いに結合してエチレン、トリメチレンを示す)で示
される化合物に変換し、さらに式(V) の化合物を脱炭酸
反応することで式(VI) 【化27】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物を製造することを特徴とする式(IX) 【化28】 (式中R1は前記定義に同じで、R3は水素原子、炭素
数1〜4のアルコキシ基、ベンジルオキシ基または水酸
基を示す)で示される4a−アリ−ル−トランス−6−
オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法。 - 【請求項5】 式(VII) 【化29】 (式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、アリル基、ベ
ンジル基、フェネチル基あるいは炭素数4〜7のシクロ
アルキルアルキル基であり、R3は水素原子、炭素数1
〜4のアルコキシ基またはベンジルオキシ基であり、R
4,R4´はメチル基、エチル基を示すかまたはR4,
R4´が互いに結合してエチレン、トリメチレンを示
す)で示される化合物を、酸性条件でシアノ水素化ほう
素ナトリウムにより還元し、式(VIII) 【化30】 (式中R1,R3,R4,R4´は前記定義に同じ)で
示される化合物を製造することを特徴とする式(IX) 【化31】 (式中R1は前記定義に同じで、R3は水素原子、炭素
数1〜4のアルコキシ基、ベンジルオキシ基または水酸
基を示す)で示される4a−アリ−ル−トランス−6−
オキソデカヒドロイソキノリン類の製造法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7299408A JPH08208618A (ja) | 1994-11-17 | 1995-11-17 | 4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の製造法 |
PCT/JP1996/001272 WO1997043263A1 (fr) | 1995-11-17 | 1996-05-15 | PROCEDE DE PRODUCTION DE DERIVES DE 4a-ARYLDECAHYDROISOQUINOLINE |
CA002226877A CA2226877A1 (en) | 1995-11-17 | 1996-05-15 | Process for producing 4a-aryldecahydroisoquinoline derivatives |
Applications Claiming Priority (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28356294 | 1994-11-17 | ||
JP6-283562 | 1994-11-17 | ||
JP7299408A JPH08208618A (ja) | 1994-11-17 | 1995-11-17 | 4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の製造法 |
PCT/JP1996/001272 WO1997043263A1 (fr) | 1995-11-17 | 1996-05-15 | PROCEDE DE PRODUCTION DE DERIVES DE 4a-ARYLDECAHYDROISOQUINOLINE |
CA002226877A CA2226877A1 (en) | 1995-11-17 | 1996-05-15 | Process for producing 4a-aryldecahydroisoquinoline derivatives |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08208618A true JPH08208618A (ja) | 1996-08-13 |
Family
ID=27170599
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7299408A Pending JPH08208618A (ja) | 1994-11-17 | 1995-11-17 | 4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08208618A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008037825A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Toray Ind Inc | ケタールビスフェノール類の製造方法 |
-
1995
- 1995-11-17 JP JP7299408A patent/JPH08208618A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008037825A (ja) * | 2006-08-09 | 2008-02-21 | Toray Ind Inc | ケタールビスフェノール類の製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TW200831469A (en) | Chemical process | |
TW200817414A (en) | Process for the preparation of asenapine and intermediate products used in said process | |
KR20080024538A (ko) | 로수바스타틴 및 중간체의 제조 방법 | |
JP4524111B2 (ja) | HMG−CoA還元酵素阻害剤の製造法 | |
JP3233403B2 (ja) | 光学活性な中間体および該製造法 | |
KR20060130765A (ko) | 스타틴, 특히 로수바스타틴의 제조방법 및 상기 제조에유용한 중간체 화합물 | |
KR100712003B1 (ko) | 펜세린 및 그 유사체의 제조방법 | |
JP5301676B2 (ja) | (3s,4s)−4−((r)−2−(ベンジルオキシ)トリデシル)−3−ヘキシル−2−オキセタノンの製造方法及びそれに用いられる新規な中間体 | |
JPH08208618A (ja) | 4a−アリ−ルデカヒドロイソキノリン類の製造法 | |
EP0284076B1 (en) | Process for preparing (+)-1,2-dihydro-3H-pyrrolo[1,2-a]pyrrole-1-carboxylic acid and related compounds | |
KR100778953B1 (ko) | 환형 케톤, 그의 제조 방법, 및 아미노산 합성에 있어서 그의 용도 | |
WO1997043263A1 (fr) | PROCEDE DE PRODUCTION DE DERIVES DE 4a-ARYLDECAHYDROISOQUINOLINE | |
KR20030067742A (ko) | (±)트랜스-4-p-플루오로페닐-3-하이드록시메틸-1-메틸피페리딘의 제조 과정 | |
JP2004534040A (ja) | 2−ヒドロキシ−4−フェニル酪酸エステルの立体選択的合成 | |
KR101134021B1 (ko) | 새로운 중간체를 이용하는 피타바스타틴 헤미칼슘의 신규한 제조방법 | |
JP4540197B2 (ja) | (e)−3−メチル−2−シクロペンタデセノンの製造法 | |
JP2002505317A (ja) | キラルβ−アミノ酸の合成 | |
JP2769058B2 (ja) | シクロプロパン誘導体の製法 | |
CN109575075B (zh) | 一种制备喹啉酮生物碱的中间体 | |
JP4491074B2 (ja) | ニトロエナミン化合物の立体選択的製造方法 | |
EP0845460A1 (en) | PROCESS FOR PRODUCING 4a-ARYLDECAHYDROISOQUINOLINE DERIVATIVES | |
CA2226877A1 (en) | Process for producing 4a-aryldecahydroisoquinoline derivatives | |
JP3056875B2 (ja) | D−(+)−ビオチンの調製法およびこの調製法における新規の中間体 | |
US6291696B2 (en) | Preparation of tris (trimethylsilyl) silylethyl esters | |
JP4018816B2 (ja) | シクロヘプテノン誘導体及びその製造方法並びにそれを利用してシクロヘプトイミダゾール誘導体を製造する方法 |