JPH08208456A - 経口投与薬 - Google Patents

経口投与薬

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Publication number
JPH08208456A
JPH08208456A JP7032867A JP3286795A JPH08208456A JP H08208456 A JPH08208456 A JP H08208456A JP 7032867 A JP7032867 A JP 7032867A JP 3286795 A JP3286795 A JP 3286795A JP H08208456 A JPH08208456 A JP H08208456A
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JP
Japan
Prior art keywords
component
milk
oral administration
orally
active ingredient
Prior art date
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Pending
Application number
JP7032867A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumiko Ishiguro
文子 石黒
Hiroko Himizu
裕子 日水
Keiko Nishiura
桂子 西浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DAIKYO YAKUHIN KOGYO KK
Original Assignee
DAIKYO YAKUHIN KOGYO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 胃粘膜保護作用を有する経口投与薬を得るこ
とを目的とする。 【構成】 経口投与薬有効成分と可溶性タンパク質成分
とを配合したものであるため、胃酸等によって可溶性タ
ンパク質成分が変性して胃壁に析出し、この変性タンパ
ク質成分が胃粘膜を保護する作用を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は胃粘膜保護作用を有する
経口投与薬に関するものである。
【0002】
【従来の技術】経口投与される薬には、薬効成分が胃壁
を荒らすものが多々あることが知られている。例えば、
一般に痛みどめとして服用されている鎮痛解熱剤の多く
は、服用時に胃を荒らし、鎮痛解熱剤を服用した後に、
胃粘膜保護作用のある薬を服用することを強いるものが
ある。
【0003】このような鎮痛解熱剤において、その薬効
成分の他に胃粘膜を保護する成分を配合しているものも
ある。例えば、緩衝作用のある基剤を配合し、過剰な胃
酸を緩衝することによって、鎮痛解熱成分による胃粘膜
への刺激を低減させるものも知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一方、民間療法とし
て、鎮痛解熱剤の服用の際に牛乳等のミルクで飲み下す
ことにより、鎮痛解熱剤による胃壁の荒れを防ぐ方法が
知られているが、あくまで民間療法的なものであり、薬
効成分の種類によってはミルク中の成分と薬効成分とが
化学的に結合して、薬効の低下又は副作用の増大と言う
問題もあり、一概に奨励されるものではない。
【0005】本発明は、胃粘膜保護作用を有する経口投
与薬を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本請求項1に記載された
発明に係る経口投与薬では、経口投与薬有効成分と可溶
性タンパク質成分とを配合したものである。
【0007】本請求項2に記載された発明に係る経口投
与薬では、経口投与薬有効成分と乳成分とを配合したも
のである。
【0008】本請求項3に記載された発明に係る経口投
与薬では、粉末状の経口投与薬有効成分と粉乳成分とを
配合し、顆粒状に造粒したものである。
【0009】本請求項4に記載された発明に係る経口投
与薬では、鎮痛解熱薬成分と乳成分とを配合したもので
ある。
【0010】
【作用】本発明においては、経口投与薬有効成分と可溶
性タンパク質成分とを配合したものであるため、胃酸等
によって可溶性タンパク質成分が変性して経口投与薬有
効成分を包み込み、直接この経口投与薬有効成分が胃壁
に作用することを防ぎ、胃粘膜を保護する。また、過剰
の胃酸は可溶性タンパク質を変性するため、過剰な胃酸
によって胃壁を荒らすことを防ぐ。
【0011】従って、本発明の経口投与薬は、胃酸等に
よって可溶性タンパク質成分が変性して経口投与薬有効
成分を包み込み、直接この経口投与薬有効成分が胃壁に
作用することを防ぎ、胃粘膜を保護する作用を有するた
め、好ましい可溶性タンパク質成分の配合量としては、
有効成分量の約2倍以上、4倍以下の間から選ばれる。
これは、有効成分量の2倍よりも少なければ、変性して
有効成分を充分に包み込むことができず、胃粘膜保護作
用を期待できないためである。また、有効成分量の4倍
よりも多ければ有効成分と一緒に飲み下すには多過ぎる
ためである。従って、例えば有効性分量が、1分包中約
1,180mgであれば、可溶性タンパク質成分の量が
1.5〜4.5g/1分包である。
【0012】尚、本発明の可溶性タンパク質成分は、人
体に摂取しても何も影響がなく、胃酸によって変性して
析出するものであればよいが、経口投与薬有効成分とは
化学的に結合等してこの薬効作用を阻害しないものが選
ばれる。従って、好ましい可溶性タンパク質としては、
乳の主成分であるカゼインや、大豆タンパク質の主成分
であるグロブリン(グリシニン),アルブミン等の水に
よくとけるタンパク質が選ばれる。
【0013】従って、本発明では、経口投与薬有効成分
と乳成分とを配合したものであるため、乳成分中のカゼ
インが胃酸によってカードとして析出し、胃粘膜を保護
する。また、乳成分は一般に馴染のある味であり、経口
薬に添加されても、違和感がない。
【0014】この乳成分としては、液状でも粉末状でも
経口薬に添加可能であるが、粉末状のものが、腐敗等の
心配がなく、調剤,製品の取扱い等が容易である。更
に、粉末状の乳成分は、粉ミルクとして市販され、その
簡便性,安全性は実証済みである。
【0015】従って、本発明では、粉末状の経口投与薬
有効成分と粉乳成分とを配合し、顆粒状に造粒したもの
であるため、前述のように取扱いが容易であるだけでな
く、服用する際に、そのまま水で飲み下しても、容易に
胃の中で一旦溶解し、胃酸によって析出する。更に、水
に溶かして引用することもでき、この場合には容易に水
に溶解することができる。
【0016】粉乳としては、全乳・脱脂乳・クリーム等
をそのまま、又はこれに庶糖を加えて粉末乾固したもの
がある。安定剤としてリン酸ナトリウムの類を加えたも
のがあるが、共に配合される経口投与薬有効成分に対し
て、その効果を阻害しないのであれば、使用される。ま
た、粉乳の乾燥法は一般に噴霧式と円筒式との2式あ
る。噴霧式は、ある程度濃縮した乳を、小孔(径0.1
mm)から室内に噴霧し、熱風をおくって粉末化して落
下させる方法で、円筒式は濃縮した乳を加熱円筒上に流
して薄膜状に乾燥し、粉砕するものである。一般に噴霧
式製品がよいとされるが、何れの乾燥法においても粉乳
が水に溶けて元の乳状に戻るのものが用いられる。
【0017】また、粉乳の水分が5%以下で、貯蔵温度
が低ければ変質しにくいが、粉乳中の水分が多いと褐変
する。これはアミノ基と糖その他のカルボニル基が、結
合して変質することによる。また、脂肪の変質も起こ
る。更に、粉乳はその原料により、全乳粉乳,脱脂粉
乳,クリーム粉乳,加糖粉乳,無糖粉乳等に区別され
る。また粉乳に糖分,澱粉,塩類,ビタミン等を配合し
たものを特に調整粉乳といって区別するが、何れも共に
配合される有効成分に対して、その効果を阻害しないの
であれば、使用される。
【0018】また、本発明で用いる経口投与薬の経口投
与薬有効成分としては、服用により胃を荒らすことが多
いものに用いられる。加えて、経口投与薬有効成分が可
溶性タンパク質成分又は粉乳成分と結合して、自身の薬
効作用を阻害しないことが予め確認されているものが選
択される。例えば、アセトアミノフェン,無水カフェイ
ン,アリルイソプロピルアセチル尿素,リポフラビン等
の鎮痛解熱剤等が上げられる。
【0019】従って好ましい例としては、本発明では、
鎮痛解熱薬成分と乳成分とを配合したものを開示する。
例えば、アセトアミノフェン,無水カフェイン,アリル
イソプロピルアセチル尿素,リポフラビンからなる鎮痛
解熱剤は、服用に際して胃を荒らすことが多い。これら
鎮痛解熱薬成分を粉乳成分と共に調整した本発明の経口
投与薬では、服用に際して一緒に飲み下された水によっ
て、素早く粉乳が溶けて乳状に戻る。
【0020】これが胃酸によって、乳成分中のカゼイン
が凝固してカード成分が析出し、胃粘膜保護を行う。従
って、通常の解熱鎮痛解熱剤では強過ぎると感じてい
る、子供,女性,老人等のための作用の優しい処方の経
口投与薬が得られる。
【0021】
【実施例】
実施例.1(鎮痛解熱薬)
【0022】
【表1】
【0023】前記表1の処方のとおり、顆粒状の鎮痛解
熱薬を作成した。得られた鎮痛解熱薬は、粉ミルクを21
00mg配合しているため、これが胃酸によって、胃粘膜
上にカード成分が析出することにより、通常の解熱鎮痛
解熱剤では強過ぎると感じている、子供,女性,老人等
のための作用の優しい処方となっている。
【0024】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、経口投与
薬有効成分と可溶性タンパク質成分とを配合したもので
あるため、胃酸等によって可溶性タンパク質成分が変性
して経口投与薬有効成分を包み込み、直接この経口投与
薬有効成分が胃壁に作用することを防ぎ、胃粘膜を保護
する。また、過剰の胃酸は可溶性タンパク質を変性する
ため、過剰な胃酸によって胃壁を荒らすことを防ぐ。
【0025】本発明では、経口投与薬有効成分と乳成分
とを配合したものであるため、乳成分中のカゼインが胃
酸によってカードとして析出し、胃粘膜を保護する。ま
た、乳成分は一般に馴染のある味であり、経口薬に添加
されても、違和感がない。
【0026】本発明では、粉末状の経口投与薬有効成分
と粉乳成分とを配合し、顆粒状に造粒したものであるた
め、前述のように取扱いが容易であるだけでなく、服用
する際に、そのまま水で飲み下しても、容易に胃の中で
一旦溶解し、胃酸によって析出する。更に、水に溶かし
て引用することもでき、この場合には容易に水に溶解す
ることができる。
【0027】本発明では、鎮痛解熱薬成分と乳成分とを
配合したものを開示する。例えば、アセトアミノフェ
ン,無水カフェイン,アリルイソプロピルアセチル尿
素,リポフラビンからなる鎮痛解熱剤は、服用に際して
胃を荒らすことが多い。これら鎮痛解熱薬成分を粉乳成
分と共に調整した本発明の経口投与薬では、服用に際し
て一緒に飲み下された水によって、素早く粉乳が溶けて
乳状に戻る。
【0028】これが胃酸によって、乳成分中のカゼイン
が凝固してカード成分が析出し、胃粘膜保護を行う。従
って、通常の解熱鎮痛解熱剤では強過ぎると感じてい
る、子供,女性,老人等のための作用の優しい処方の経
口投与薬が得られるという効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 //(A61K 45/00 35:20)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 経口投与薬有効成分と可溶性タンパク質
    成分とを配合したことを特徴とする経口投与薬。
  2. 【請求項2】 経口投与薬有効成分と乳成分とを配合し
    たことを特徴とする経口投与薬。
  3. 【請求項3】 粉末状の経口投与薬有効成分と粉乳成分
    とを配合し、顆粒状に造粒したことを特徴とする経口投
    与薬。
  4. 【請求項4】 鎮痛解熱薬成分と乳成分とを配合したこ
    とを特徴とする経口投与薬。
JP7032867A 1995-01-31 1995-01-31 経口投与薬 Pending JPH08208456A (ja)

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JP7032867A JPH08208456A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 経口投与薬

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JP7032867A JPH08208456A (ja) 1995-01-31 1995-01-31 経口投与薬

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JPH08208456A true JPH08208456A (ja) 1996-08-13

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998002140A1 (fr) * 1996-07-12 1998-01-22 Maurel Sante Composition pharmaceutique destinee a une administration par voie buccale

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998002140A1 (fr) * 1996-07-12 1998-01-22 Maurel Sante Composition pharmaceutique destinee a une administration par voie buccale

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