JP2801050B2 - 圧縮粉末薬剤 - Google Patents

圧縮粉末薬剤

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JP2801050B2 JP1504878A JP50487889A JP2801050B2 JP 2801050 B2 JP2801050 B2 JP 2801050B2 JP 1504878 A JP1504878 A JP 1504878A JP 50487889 A JP50487889 A JP 50487889A JP 2801050 B2 JP2801050 B2 JP 2801050B2
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Description

【発明の詳細な説明】 背景 1.発明の分野 本発明は、薬剤の経粘膜放出において用いられる薬剤
用の圧縮粉末マトリックスの組成物およびその製造方法
に関する。更に詳しくは、本発明は、的確な量の薬剤を
口、咽頭および食道の粘膜組織を介して非侵襲性投与す
るための組成物並びにこのような組成物を製造する方法
および装置に関する。
2.発明の背景 近年、様々な症状を処置するための薬剤の投与に関す
る薬理学の分野が大いに発達してきた。しかしながら、
その分野の非常にすばらしい発達にもかかわらず、薬剤
は、年十年間も用いられてきたほとんど同じ技法を用い
て投与され続けている。大多数の製剤は、経口によって
かまたは注射によって投与され続けている。しかしなが
ら、当該技術分野において、これらの投与経路はいずれ
も全ての場合に有効ではないし、しかも双方の投与経路
には若干の欠点があることが見出されることが多い。
恐らく、経口投与は、最も一般に行われている薬剤の
投与方法である。薬剤は、通常、錠剤、カプセル剤また
は液状基剤に配合された後、飲み込まれる。経口投与方
式は、その便利さゆえに好適であることが多い。更に、
経口投与は、概して、大部分の患者に対して危険がな
く、痛みもなくそして簡単に行われる。
しかしながら、薬剤の経口投与には若干の欠点があ
る。一つの欠点は、小児患者および老人患者は丸剤を飲
み込むのが難しいことが多いし、しかもこのような患者
は液状薬剤を進んで飲もうとしないことが多いというこ
とである。更に、多数の薬剤について、薬剤を飲み込む
行為は胃の容量を増大させ且つ吐き気および嘔吐の可能
性を増大させる。すなわち、これは、麻酔前の患者には
特に危険な状態である。
経口投与に関するもう一つの問題は、飲み込んだ後の
薬剤の血液中への吸収速度が患者によって異なることで
ある。薬剤の吸収は、胃から小腸および大腸への薬剤の
移動並びにこれらの器官による分泌作用に依存してい
る。不安およびストレスはこれらの移動および分泌を激
減させ、薬剤の最終的な効果を妨げまたは低減させ、そ
して薬剤の効果の開始を遅らせることがある。
最も重要なことは、通常、経口投与時間と薬剤の治療
効果が開始する時間との間に実質的な遅れが存在すると
いうことである。前述したように、薬剤は、血流に入る
ためには胃腸系を通過しなければならないが、典型的
に、これには45分間またはそれ以上の時間を要する。前
述したように、不安およびストレスはこの遅れを増大さ
せることが多い。
多数の施用に対して、例えば、手術前の準備投薬或い
は痛み若しくは重大な医学的症状を直ちに除去するかま
たは薬剤の速効性効果を必要とする場合には、この遅れ
は許容できない。患者の迅速な交替が費用節約に対して
不可欠である現代の外来患者設備および手術室におい
て、薬剤の作用の過度の遅れは簡単には許容できない。
経口投与の更に別の欠点は、多数の薬剤、特に、中枢
神経系(「CNS」)または心臓血管作用に関する薬剤
が、ほとんど即時に代謝されることである。胃並びに小
腸および大腸からの静脈は直接肝臓を介して通過する。
したがって、血流に入った薬剤は、最初に肝臓を介して
通過した後に全身の血液循環に分配される。大部分の薬
剤の60%を越えて(ある種の薬剤の本質的に100%
が)、この肝臓を介する「最初の通過」の際に患者の血
流から除去される。結果として、経口投与は、多数の薬
剤、特に、手術前の準備投与または麻酔の誘導用のよう
な重大な医療環境で用いられる大部分の中枢神経系薬お
よび心臓血管作用薬に対しては非実用的である。
更に、肝臓は血流から過剰の薬剤を除去するので、肝
臓に更にストレスが加わる。これは、心臓血管または腎
臓血管の処置が長期間にわたって行われてきた場合、特
に重大である。肝臓は、薬剤の代謝によって過剰負担に
なることがあり、薬剤は患者の尿に排泄されなければな
らない。その結果、肝臓または腎臓障害の危険性が増大
する。
薬剤を経口によって投与する場合に見出されたもう一
つの難点は、投薬量決定が「普通の」患者に関して使用
するために調製されまたは決定されていることである。
大部分の薬剤は、様々な患者に対する種々の効果を有す
る。これらの効果は、患者の習慣、患者間の微妙な遺伝
的差異、血液量、年齢並びに多数の他の既知および未知
の要因に依存する。大丸剤の薬剤を経口によって投与す
ることは、所望の効果を得るのに必要な的確な投与量を
調節する能力を与えるよりもむしろ、その投与量は普通
の患者で普通の効果を生じるように算定されている。結
果として、個々の患者に投与不足または過剰投与である
ことがある。
薬剤に対する感受性が低いための投与不足の患者は、
医薬によって求められた反応を引き起こすことができな
い。投与過剰の患者は、生体機能、特に、心臓および肺
の危険な機能低下を生き起こすことがある。これは、延
長した呼吸低下(手術後に機械呼吸を必要とする)、心
機能低下および心拍停止を引き起こすことがある。
経口投与によるある種の欠点を避けるためには、注射
を用いることが多い。薬剤を(通常、静脈内または筋肉
内に)注射することによって、薬剤は患者の血流中に速
やかに入る結果となる。更に、この種類の放出によっ
て、患者の肝臓による多量の薬剤の除去が避けられる。
その代わりに、薬剤は、肝臓にさらされる前に、患者体
内の各種部分に急速に分配されることになる。
大部分の患者、特に、子供および老人には注射に対す
る嫌悪感がある。患者によっては、この嫌悪感は、注射
を用いることが重大な問題になるほど顕著であることが
ある。強度の心理学的ストレスは、患者の衰弱した状態
を悪化させることがあるので、患者が重病でありまたは
衰弱した状態にあるか若しくは負傷している場合、注射
を用いることが不適当になることがある。
更に、各種薬剤(特に、中枢神経系活性に関する薬
剤)の代謝における感受性の個々の変動は、注射経路を
用いる場合に一層激しい。過剰投与を防止するために
は、普通の投与量よりも少なく患者に注射した後、必要
に応じて追加の注射によって投与量を補給することが慣
例である。この「滴定」では、反復注射を用いることが
必要になり、患者のストレスを順に大きく増大させる。
更に、患者の反応は特定の患者の特性に応じて広範に変
化するので、的確な投与量を投与して的確な効果を生じ
ることはできない。
患者に手術を受ける準備をさせる一つの一般的な方法
は、鎮静薬または不安緩和薬を経口によって投与するこ
とである。鎮静または不安緩和の急速な開始は必ずしも
臨界的要因ではなかったが、現在は更にそのようになっ
ている。日中の手術用に外来患者用設備を使用すること
が増大したことおよび現代医業での費用節約のための圧
力などの慣例の変化により、麻酔で僅かに過剰投与する
ことに対して二次的な回復の遅れによって患者の医療費
が増大することを避けるために、作用の急速な開始およ
び無条件に理想的な投与量の使用が必要とされる。中枢
神経系活性に関する準備投薬用薬剤の経口投与(過度の
鎮静を生じることなく鎮静および不安緩和の急速な開始
を引き起こす)を行うのは困難である。
研究者によっては、頬袋の頬粘膜を介してまたは舌下
投与によって薬剤を投与することが可能であることがあ
るということを示唆した、本発明の発明者の名義で、19
85年5月1日に出願の、METHODS AND COMPOSITIONS
FOR NONINVASIVE ADMINISTRATION OF SEDATIVES,AN
ALGESICS,AND ANESTHETICS.と称する同時係属出願第06
/729,301号(米国特許第4,671,953号)明細書を参照さ
れたい。このような、口、咽頭および食道の粘膜組織を
介する治療薬の投与には明確な有用性がある。この経路
による薬剤の投与では、薬剤は胃および消化液にさらさ
れない。更に、薬剤は、最初に生体を通過する際に主と
して肝臓を迂回して通り、それによって薬剤の別の代謝
および/または失活が避けられる。
通常、前記に記載した任意の方法によって投与される
薬剤には不快な味がある。その結果、口腔粘膜組織を介
して頬または舌下に投与することを可能にするために、
更に、ある種の好ましい味の剤塊、例えば「キャンデ
ー」マトリックス中に薬剤を配合することが必要であ
る。
既存の方法により薬剤含有キャンデー製品の製造で
は、治療薬を溶融キャンデー剤塊に加える。次に、得ら
れた混合物を充分に混合して、溶融キャンデー剤塊中の
薬剤の適当な分布を確実にする。次に、混合物を、まだ
溶融している間に注ぎ且つ凝固させて半固体剤塊にす
る。或いは、熱いキャンデー剤塊を金型中に注いでもよ
いし、その寸法および形状は所望のように決定してもよ
い。
薬剤の有効な施用に対して、最終キャンデー製品は、
薬剤の一定の量を確実にするために、全体に一様に分布
した薬剤を含んでいなければならない。或いは、ある種
の施用に対しては、既知のおよび調節された範囲内の種
々の量が、薬剤の投与速度を変化させるために望ましい
ことがある。難点は、固体薬剤を一定のまたは注意深く
調節された方法で配合することを試みる場合に見出され
る。薬剤の多くは、硬質キャンデー剤塊の1種類以上の
成分中で不溶性または部分的にのみ可溶性である。した
がって、得られた製品は薬剤の一様な分布が欠けている
のが見出されることが多い。
更に、一層一様に分布させるためにキャンデー剤塊の
温度を上昇させる場合(通常、約230℃以上の温度ま
で)、顕著な薬剤の分解が生じることが見出されること
が多い。分解の程度は様々であっても、概して、高温度
は薬剤の取扱いおよび処理において不適当である。した
がって、キャンデー製品の製造方法それ自体が治療薬を
分解しおよび/または失活させることがある。
更に、現在入手可能な多数の薬剤含有キャンデートロ
ーチは、口の中に入れた場合に砕けやすい。その結果、
粘膜組織中への薬剤の一定の放出は生じない。むしろ、
砕かれたトローチは大部分咀嚼され且つ飲み込まれ、そ
してその薬剤は前記に記載したように胃腸を介して血流
に入る。したがって、キャンデートローチが、口腔粘膜
組織を介する薬剤投与で用いるには極めて決定的な限界
を有することは理解される。その結果、トローチは、強
力な速効性薬剤、例えば、中枢神経系、心臓血管系また
は腎臓血管系に影響を与える薬剤を投与するのに用いら
れなかった。
口腔粘膜組織を介するある種の薬剤の投与の見込みは
あったが、望ましい形態で薬剤を製造し且つその薬剤を
投与するための十分に許容し得る方法の開発は捕らえど
ころがなかった。大部分の薬剤で用いるための許容し得
るキャンデー製品を、分解することが予想される点まで
その製品を加熱することなく開発することは不可能であ
った。
口中のpH条件は、粘膜投与経路によるある種の薬剤の
投与に悪影響を及ぼすことにも留意しなければならな
い。当該技術分野において、粘膜組織を介する薬剤投与
は、その薬剤が非イオン化形態である場合に最もよく達
せられることが見出された。pHの変化は、特定の時点で
非イオン化状態にある薬剤の百分率に激しく影響を与え
る。その結果、口中のpH条件は、このような条件が粘膜
組織を介して移動するのに極めて不適当であるイオン化
形態で薬剤を存在させるという点で、頬または舌下によ
って投与されたある種の薬剤の有効性を制限する。
前述のことを考えると、適当な方法および組成物によ
って、患者毎の的確な効果に対する的確な投与量が与え
られたならば、それは、強力な速効性薬剤を投与する当
該技術分野での重要な前進であると考えられる。過剰投
与、投与不足の欠点および「最初の通過作用」で見出さ
れる即時的代謝を免れ、更に、患者への針による注射を
必要としないこのような方法および組成物を提供するこ
とは、当該技術分野における関連した前進であると考え
られる。
薬剤(不溶性薬剤を含む)を可溶性マトリックス中
に、その混合物を分解が生じる点まで加熱することなく
配合するための方法および組成物を提供することは、当
該技術分野におけるもう一つの重要な前進であると考え
られる。不溶性薬剤を可溶性マトリックス中に一様に配
合する能力を与えるこのような方法を提供することは、
当該技術分野における関連した前進であると考えられ
る。薬剤を粘膜によって放出する際に、その薬剤が主と
して非イオン化形態で存在するようにpHを調節する方法
を提供することは、もう一つの前進であると考えられ
る。
このような組成物および方法を本明細書中で開示し且
つ請求の範囲に記載する。
発明の簡単な要約および目的 本発明は、強力な速効性薬剤を経粘膜によって投与す
る場合に用いる薬剤組成物を製造するための組成物およ
び製造方法に関する。更に、本発明は、十分な薬剤を投
与して所望の効果を的確に生じるような投与量対効果方
式(dose−to−effect manner)で薬剤を投与する場合
に有用であるこのような組成物および方法に関する。本
発明は、更に、治療薬を調味糖菓用基材中に配合するこ
とおよびその固体糖菓混合物をアプライアンスまたはホ
ルダー上に圧縮または固定することを可能にする製造技
術に関する。使用に際して、本発明は、口、咽頭および
食道の粘膜組織を介する薬剤の投与を提供し、それによ
って、注射および経口投与双方の問題が避けられる。
本発明を用いると、薬剤を、注射によるのとほぼ同じ
ぐらい速く、そして経口投与経路を用いるよりもはるか
に速く患者の血流中に導入することができ、同時に、そ
の双方のマイナス面が避けられる。
本発明により、薬剤を可溶性キャンデーマトリックス
中に配合することによりこれらの利点が得られる。圧縮
粉末の棒付きキャンデーの形態の可溶性キャンデー−薬
剤混合物を用いて、投与量対効果方式でまたは的確な所
望の効果が得られるまで薬剤を投与することができる。
続いて、棒付きキャンデーを患者の口から取り除くこと
ができる。
更に、本発明の方法により、薬剤含有トローチを成形
する場合に従来見出された多くの限界を克服する圧縮粉
末組成物を提供する。本発明により、幾何学的稀釈によ
る乾燥粉末成分の組み合わせを示す。すなわち、2種類
の最小重量成分を最初に充分に混合した後、前の成分の
重量に匹敵する次の1種類または複数種類の最小重量成
分を加え且つ既存の混合物と充分に混合する。この方法
を、所望の治療薬を含む成分全部が充分に混合されるま
で繰り返す。
混合した後、その混合物を高圧下で圧縮して、一体の
キャンデー製品を成形する。混合物を一体の固体剤塊に
成形するために、特殊な糖菓成分を混合する。これらの
成分としては、例えば、圧縮可能な精製粉末糖およびマ
ルトデキストリンがある。
この方法によって、先行技術の多くの問題が克服され
る。本発明により、不溶性薬剤を、その薬剤を溶解させ
る努力を必要とせずにマトリックスに加えることができ
る。更に、通常、溶融キャンデーマトリックスを生成す
るのに必要とされ、しかも薬剤の分解を引き起こす高温
度は、本発明を用いて避けられる。したがって、融点が
約130℃〜140℃未満の薬剤または薬剤の融点未満で分解
を経験することがあるそれらの薬剤でさえも、可溶性マ
トリックス中に配合することができる。
本発明のもう一つの利点は、調味の問題が克服される
ことである。フレーバーを加える場合の融通性は、任意
の特定のフレーバーをマトリックス中に配合するのに成
分の溶解性は必要がないという点で与えられる。したが
って、調味用香料、薬剤および他の(液状形態で不溶性
であってもよい)成分は、それらが乾燥粉末として存在
する場合にも容易に混合される。
緩衝剤並びに他の種類のpHおよびpKa調節剤も、最大
限の薬剤効率を与えるために、同時に加えることができ
る。非イオン化形態の薬剤は粘膜を介して一層容易に輸
送されることは理解される。したがって、pH(および対
応するpKa)条件を調整して利用可能な非イオン化薬剤
の百分率を最大にすることができる場合、その薬剤の有
効性は最大にされる。
種々の棒付きキャンデー形状が、本発明を用いて更に
可能である。例えば、薬剤の層をキャンデーの層の間に
散在させてもよい。本発明により、固体粉末の使用を示
すので、任意の所望の種類の金型を棒付きキャンデーの
圧縮成形用に用いることができる。
更に、キャンデーマトリックスが圧縮される時に、そ
のマトリックス中に棒を組み込むことが望ましいことが
ある。或いは、いったんキャンデーを成形したら、ステ
ィックを製菓用接着剤によってキャンデーマトリックス
に接着してもよい。そのスティックによって、いったん
所望の効果が得られたら、患者の口から棒付きキャンデ
ーを簡単に取り出すことを可能にする。これは口の粘膜
組織を介して薬剤を投与する既存の方法にまさる実質的
な改良である。
本発明は、更に、いったん組成物が患者に投与された
ら、その溶解速度を調節する利点を提供する。これは2
種類の方法で行うことができる。第一に、溶解速度は、
疎水性物質(例えば、ステアリン酸カルシウム)を含む
ことによって化学的に変更して溶解を遅らせるかまたは
ラクトースによって溶解を促進することができる。更
に、溶解は、混合物が機械的に圧縮されるその程度によ
って調節することができる。
本発明の範囲内であるこのような圧縮粉末マトリック
スから口腔粘膜組織を介して投与された薬剤は、これら
の組織に配している静脈を介して患者の血流に速やかに
入る。観察可能なまたは監視可能な効果を有する薬剤
(例えば、中枢神経系、心臓血管系または腎臓血管系に
作用する薬剤)に対する患者の反応を適切に監視するこ
とによって、薬剤が適当な反応を引き起こした場合が示
される。次に、棒付きキャンデーを取り出してもよいし
またはその消費速度を、所望の効果を維持するように変
更してもよい。
引き続き存在する患者に過剰投与する危険性は、本発
明を用いることによって実質的に最小限にされることは
理解される。薬剤が生体によって吸収されるための速度
は、棒付きキャンデーが溶解する速度を変化させること
によって変更することができる。これは、患者が棒付き
キャンデーをなめる強さを変化させることによって達成
されることができる。更に、それは、棒付きキャンデー
が、成形中に圧縮されるその程度を変更することによっ
てまたは圧縮粉末マトリックスの溶解性を低下させるあ
る種の薬剤を加えることによって達成することができ
る。
本発明により、薬剤投与量は、一度に全部よりもむし
ろ一定期間にわたって与えられ、その投与速度は、それ
が必要であると考えられるならば、調整することができ
る。いったん十分な薬剤反応が得られたら、患者は棒付
きキャンデーをなめることを簡単に止めることができる
しまた医者は、患者の口から棒付きキャンデーを容易に
取り出すことができる。
図面の簡単な説明 図1は、キャンデー−薬剤マトリックスを成形するた
めの金型を、関連するラムと共に示す透視図である。
図2は、本発明の範囲内の棒付きキャンデーの一つの
実施態様の斜視図である。
図3は、図2で示した棒付きキャンデーの実施態様の
分解見取り図である。
図4は、本発明の棒付きキャンデーの別の実施態様の
斜視図である。
図5は、キャンデーマトリックスにスティックを結合
させる一つの方法を例示する、本発明の棒付きキャンデ
ーの別の実施態様の切取見取り図である。
好ましい実施態様の詳細な説明 1.概論 本発明は、薬剤の経粘膜放出を促進する組成物および
その製造方法に関する。簡単にいえば、本発明は、治療
薬を含む棒付きキャンデーまたは同様の種類の組成物に
関する。薬剤は、患者が薬剤含有棒付きキャンデーをな
めた時に、その口、咽頭および食道の粘膜組織を介して
患者に対して放出される。
この特別な放出方法によって、経口によってかまたは
注射による薬剤の放出においても見出されたいくつかの
限界が克服される。本発明の主要な利点の一つは、薬剤
を患者に対して「投与量対効果」方式で導入する能力で
ある。薬剤は、的確に所要の効果が得られるまで患者に
与えられ、これは、予め決定された量の薬剤を患者に対
して導入する先行技術の方法と異なる点である。いった
ん所望の効果が得られたら、、患者または医療の専門家
が、棒付きキャンデーを患者の口から簡単に取り除く。
本発明で、1種類以上の治療薬を含む棒付きキャンデ
ーを製造する方法を開示する。本発明により、通常、薬
剤を糖菓中に配合する場合に見出された多くの問題が克
服される。例えば、本発明で、高温度での液体成分に対
立するものとして、室温で固体粉末を混合することを示
す。溶融キャンデー剤塊を生成するのに必要な高温度で
生じることが多い薬剤の分解は、それによって避けられ
る。これは、融点が130℃〜140℃の範囲およびそれ未満
である薬剤または、薬剤の融点未満で分解を経験するこ
とがあるそれらの薬剤の使用を容易にする。
更に、固体粉末を一緒に混合するので、加熱された溶
液または懸濁液中にある場合に化学的に不相溶であって
もよい成分を混合することができる。既知の方法によっ
て薬剤含有糖菓を成型する場合、厳しい問題は、薬剤、
調味用香料および他の成分が、同一液体環境中に入れら
れた場合に不溶性であることがあるという点で見出ださ
れる。更に、成分間の化学的不相溶性の問題は、本発明
においては排除される。
いったん所望の成分を充分に混合したら、それらを高
圧下で圧縮して固体剤塊にする。典型的に、約2,000ニ
ュートン〜約5,000ニュートンの範囲の圧縮力が好適で
ある。その結果、圧縮粉末マトリックスは、化学的手段
によるよりもむしろ物理的手段によって結合する。圧縮
力の程度を変更して、棒付きキャンデーが患者の口中で
溶解する程度を変化させることができる。混合物を成形
する圧縮力が大きいほど、圧縮粉末マトリックスの口中
での溶解は遅くなる。
棒付きキャンデーの溶解速度は、化学的に調節するこ
ともできる。例えば、溶解速度は、ステアリン酸カルシ
ウムなどの疎水性物質を加えて低減させることができ
る。或いは、溶解は、ラクトースなどの親水性物質を加
えることによって増大させることができる。
本発明により、圧縮粉末マトリックスを、スティック
などのホルダーに結合させて棒付きキャンデーを成形す
る。圧縮粉末マトリックスをホルダーに結合させること
は、的確な投与量を投与することを容易にする。いった
ん特定の効果が誘発されたら、棒付きキャンデーを、前
記に記載のホルダーを用いて取り出すことができる。更
に、複雑で不快な風味特性を有する薬剤を含む圧縮固体
剤塊は、かなり大量に与えてその不快な風味特性を克服
するように加えられる多数の成分を必要とし、したがっ
て、ホルダーなどの機械的支持システムが必要である。
糖菓のホルダーへの結合は、棒付きキャンデーが成形
される時に、スティックを粉末マトリックス中に圧縮す
ることによって製造してもよい。或いは、いったんマト
リックスが成形されたら、スティックを、製菓用接着剤
または他のある種の適当な接着剤によってキャンデーマ
トリックスに接着してもよい。或いは、下記に論及する
ように、使用直前に薬剤およびキャンデーのディスクを
適当な形状のホルダー上に滑らせることによって棒付き
キャンデーを組み立ててもよい。
薬剤含有糖菓のホルダー上への圧縮または結合は、種
々の治療薬の経粘膜吸収を容易にすることができるとい
うことが理解される。ホルダーへの結合は、患者に対す
る薬剤の立証可能な移動も容易にする。ホルダーは、任
意の特定の時点で投与された薬剤の量に関係する好都合
な基準点を提供し、それによって、棒付きキャンデーが
患者の口中で溶解した量を決定することが容易である。
局所麻酔薬、アンチプラーク剤、局所鎮痒薬、局所抗
分泌薬および局所抗真菌性薬などの薬剤による効果の限
局化も、本発明にしたがって達成することができる。中
枢神経系作用薬(例えば、鎮静、不安緩和、無痛覚、健
忘症および麻酔)、心臓血管作用薬(例えば、抗高血圧
薬および抗狭心症薬)、肝臓血管作用薬および他の多数
の治療薬による速効性全身効果も、本発明を用いること
によって達成することができる。
薬剤投与量をホルダー上に取り付けることはまた、検
査のために薬剤を一時的に取り出したりまたは必要な場
合にその効果を低減させることを容易にする。経口によ
るまたはたとえ舌下によるとしてもそれらの薬剤の投与
とは異なり、本発明の組成物は、任意の特定の時点で誘
発された効果を評価するために容易に除去することがで
きる。丸剤またはトローチを用いる場合、効果を評価す
るために中間の段階で患者の口から取り出すことは、通
常、不可能ではないとしても実用的ではない。
ホルダーに結合した圧縮粉末マトリックスは、糖菓を
飲み込むのを防ぐこともできる。既存のトローチ等に関
する一つの主要な問題は、それらの砕ける性質である。
いったんトローチが砕かれると、調節された経粘膜放出
は不可能である。更に、患者がトローチの破片で窒息す
る可能性も多少ある。
本発明は、味の良い薬剤を与える能力を提供する。多
数の薬剤について、多数の薬剤の極端な苦みまたは他の
不快な味ゆえに、従来、味の良い薬剤を提供することは
不可能であった。本発明を用いると、好ましい味特性
を、種々のフレーバー、甘味料等を加えて、理想的な製
品配合物を生成することによって達成することができ
る。成分は固体として混合されるので、溶融キャンデー
剤塊に不溶性の調味料香料成分を混合することに関係し
た問題は避けられる。
更に、本発明により、ある種の薬剤の遊離酸形態を用
いることおよびそれらの薬剤を、pHの両極端およびその
結果としての味の悪さが避けられるように緩衝すること
が可能であるということが見出されたことに留意するこ
とは重要である。
2.製造方法 棒付きキャンデーを成形するのに望ましい薬剤−糖菓
混合物を製造するためには、通常、一般的な数種類の成
分を混合することが必要である、これらの成分として
は、典型的な糖菓を製造するのに用いられる種類の成
分、所望の薬剤および緩衝剤などの他の化学的活性成分
等がある。含まれる成分の種類は、概して、下記の種類
に分類される。
(1)調味用香料、 (2)甘味料、 (3)フレーバー増強剤、 (4)離型剤、 (5)緩衝剤および (6)1種類以上の治療薬。
前述したように、混合および圧縮工程を容易にするた
めには、これらの成分それぞれが粉末で与えられるのが
好適である。これは、それらの成分が偶然にも不溶性で
あるかまたは化学的に不相溶性であったとしても、成分
の混合を好都合にする。初期材料または不活性成分はい
ずれも、GRASリスト(「概して安全と認められる」)に
あるものでなければならない。
広範囲のフレーバーが、本発明の範囲内の良い味およ
び望ましい薬剤を製造するために入手可能である。これ
らは薬剤の不快な味を隠すために必要とされる。調味用
香料は、所望ならば混合して、特定の薬剤に適合する特
定のフレーバー配合物を製造してもよい。本発明に関連
して用いられてきた若干の製菓用の調味用香料として
は、人工のバニラ、バニラクリーム、ハッカ、チェリ
ー、オランダハッカ、グレープ、ココナッツ、チョコレ
ート、メントール、カンゾウ、レモンおよびバタースコ
ッチがある。
これらの調味用香料はそれぞれ、濃縮粉末形態で入手
可能である。製菓技術分野で既知の他の調味用香料も、
本発明の成分を混合する容易さゆえに許容しうる。多数
の調味用香料はいずれも、任意の特定の施用に必要とさ
れる特定の望ましい味特性を生じるために、任意の望ま
しい比率で混合することができる。例えば、フレーバー
の組み合わせは、任意の特定の薬剤の風味特性に適合さ
せるために変更してもよい。
最終製品の望ましい色を生じるために、人工着色を組
成物に加えることもできる。前記に記載した調味用香料
は、概して、他の主要成分と同様、白色粉末である。し
たがって、着色された最終製品が望ましい場合、更に着
色する必要がある。着色は、特定の棒付きキャンデー中
に含まれる薬剤の種類および濃度を示すコードとして重
要であることがある。「概して、安全と認められる」
(「GRAS」)として知られ、したがって製菓業界で通常
用いられる種類の着色剤はいずれも、製品を着色するの
に用いることができる。
味の良い薬剤を提供するためには、組成物に対して甘
味料を加える必要がある。現在のところ好適である甘味
料として、アスパルテーム「ニュートラスイート(Nutr
aSweet) ]および圧縮性精製粉末糖がある。他の甘味
料、例えばフルクトースも、本発明の範囲内で用いるの
に許容し得る。更に、入手される甘味料または甘味料の
組み合わせが、薬剤および味の良い糖菓を生じるような
他の成分に適合することが望ましい。
マルトデキストリンも、一層味の良い組成物を与える
のに加えることができる。通常、マルトデキストリン
は、組成物中の不快な風味(例えば、大部分の薬剤の苦
み)を消すために用いられる。更に、マルトデキストリ
ンは最終の棒付きキャンデー製品の成形を容易にする極
めて圧縮性の粉末である。
ある種の施用に対しては、味の良い製品を得るため
に、組成物に対してフレーバー増強剤を加えるのに望ま
しいことがある。フレーバー増強剤は、棒付きキャンデ
ーを消費中の患者の口中に更に快感を与える。本発明の
範囲内のフレーバー増強剤としては、リボチド(ヌクレ
オチド)およびグルタミン酸モノナトリウム(「ms
g」)などの物質がある。
ある種の薬剤では、金型から棒付きキャンデーを離型
するために、潤滑剤を加えるのが望ましいこともある。
この種の物質は、一定量の防水性を与えることもでき
る。前述したように、患者の口中の棒付きキャンデーの
溶解速度は、化学的にも、組成物の圧縮の程度によって
物理的にも調節することができる。これらの潤滑剤また
は離型剤としては、グリセリルトリベヘン酸(たとえば
コンプリトル(compritol)888(商標)の商品名でアル
ファケミカルズ社(Alfa Chemicals Ltd.UK)から市販
されている)、ステアリン酸カルシウムおよびステアリ
ン酸ナトリウムなどの物質を挙げることができる。これ
らの物質は、溶解を増大させることができるしまたはそ
れらは、必要により溶解を阻害することもできる。
更に詳細に以下で論及するように、組成物を緩衝する
ことが望ましいこともある。緩衝剤は、口中の薬剤を、
口、咽頭および食道の粘膜組織を介して通過させるのに
好ましいpH環境におく能力が与えられる。組成物中に配
合された緩衝剤を用いて、粘膜組織を介して一層容易に
移動するために活性成分または薬剤が非イオン化形態で
存在することを容易にするために、口の唾液環境のpH変
化に影響を与えることができる。
更に、適当にpHを調整することは、過度に酸性(例え
ば、酸味)かまたは適度に塩基性(例えば、苦み)の薬
剤を用いた時一層風味の良い製品を製造する場合の助け
となることができる。その結果、クエン酸/クエン酸ナ
トリウムなどの緩衝システムは、可溶性圧縮粉末マトリ
ックス中に加えるのに望ましいことが見出された。
充填剤および嵩を与えるラクトースなどの多種多様の
他の物質も望ましいことがあることは理解される。当該
技術分野で既知の種類の他の充填剤および増量剤も用い
ることができる。
前記に記載した糖菓マトリックスに対して加えられる
のは、適当な治療薬または薬剤である。以下に更に詳細
に論及するように、種々の薬剤はこの種類のマトリック
ス中に容易に配合される。これらは、中枢神経系、心臓
血管系または腎臓血管系に影響を与える物質を含む。
本発明の範囲内の典型的な棒付きキャンデーは、各20
00mg(2g)の剤形を20個製造するために、下記の成分を
含むことができる。成分 クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラ微小破片 5% 1.0 バニラクリーム微小破片 5% 1.0 野生チェリー微小破片 3% 0.6 セイヨウハッカ微小破片 3% 0.6 23% 4.6g 一般的な活性物質 X%(約0.05%) 調味用香料成分の適当な変更をこの処方で行って、成
形された薬剤が、成人、未成年、小児または新生児であ
る所望の患者群によって最終的に許容されるように、風
味知覚を隠すかまたは最適にすることができる。
各成分を他の成分と一緒に乾燥形態で混合して、本発
明の組成物を製造する。現在のところ、各種成分を混合
する場合に幾何学的稀釈方法を用いるのが好適である。
この方法を用いて、最初に、2種類の最小重量成分(最
終製品の比率として)を互いに充分に混合する。
それら2つの成分が完全に混合されたら、次の一番小
さな成分または最初の成分と重さが等しい成分を加えて
既知の混合物と完全に混合させる。この工程はすべての
成分が加えられ、そしてすべての他の成分と完全に混合
されるまで繰り返される。
幾何数列的に増加する希釈は、全ての成分の完全かつ
十分な混合を意味する。上記の方法の使用により不完全
な混合の可能性および混合物を通しての成分の不均等な
分布はほとんどなくなる。現存する方法は生産物の不溶
性のために不完全な混合におわっている可能性があった
が、これはその技術の進歩であると認識されるであろ
う。
完全な混合が達成されれば、その混合物は一定した薬
剤量を供給するために比較的強い圧力で圧縮される。約
2,000ニュートンから約5,000ニュートンの間の圧縮力が
現在好まれているが、成分を圧縮し、均一に集積した丸
剤塊にするために十分なあらゆる圧力が使用されてい
た。
本発明の使用においては、薬剤を含んだ糖剤を製造す
るために実行されてきたような、混合物を溶融塊にする
ための加熱は必要ない。結果として、十分な混合および
均質な生産物が供給される間、薬剤成分の加熱分解が避
けられる。
糖剤の塊は棒のようなホルダー、または他の同様のタ
イプのホルダーに取り付けられる。ホルダーは糖剤用の
接着剤で糖剤に取り付けられる。別法として、ホルダー
は上述の圧縮力によりロリポップ(棒付きキャンデーの
形)に圧縮してもよい。
各図は、糖剤の丸剤塊を製造するための幾つかの方
法、並びにホルダーを付ける方法を例示する。第1図は
形のブロック10を開示する。形のブロック10の内部は任
意の所望の形に形成されたくぼみ12を含み、その結果、
上記の成分は適切な形をした調剤を製造するために十分
に圧縮され得る。形のブロック10は14および16に二等分
される。形のブロック10のそれぞれ半分は、十分に圧縮
されれば糖剤を取り去るためにはずすことができる。
第1図には、ラム18も例示されている。ラム18はくぼ
み12に適合するように、そしてくぼみ12の土台に糖剤を
圧縮するために形成されている。ラム18は棒20に適合さ
せるためにその内部に貫通する穴を持つ。即ち、棒20は
圧縮に先立ち糖剤全体に置くことができる。次に、ラム
18が棒20の回りできつく糖剤を圧縮する。糖剤の圧縮に
続いて、棒を適当な位置にしっかり結ぶ。
第2図は、本発明の糖剤のもう一つの態様を開示す
る。第2図に例示された糖剤は、糖剤塊22および薬剤塊
24の交互の層を有する。それぞれの交互のセグメントは
特定の必要に応じて円盤の幅を変えられる円盤形であ
る。円盤22および24は棒26を容易に滑り、そして留め具
28の上で止まる。即ち、糖剤のアッセンブリーの方法は
変化する状況に対応してさまざまな薬剤量を提供するた
めに適応され得る。実際、患者自身が適切な糖剤をアッ
センブリーすることができ、またどのような時にも患者
の特別な必要に対応して薬剤の含有量を変えることがで
きる。
第3図は第2図に例示された発明の態様をアッセンブ
リーするための方法を例示する。第3図において、薬剤
の円盤24および糖剤の円盤22は棒26に沿って離れて存在
する。第3図から理解できるとおり、円盤22及び24は棒
26の上を滑り、そして留め具28の上で留まる。円盤の数
およびこれら円盤の構成は特定の患者の要望に合わせて
容易に変更できる。
棒26はさまざまな形であってよい。例えば、棒26につ
いては、断面の形が卵形あるいは三角形になることが望
まれる。このことは円盤24及び26が棒の回りを回転する
ことを防ぐであろう。さらに、棒26を取り付ける掛け金
を用いて、露出したその棒の一部の上に付加的なスリー
ブ(公表せず)を設置し、円盤24及び26を固定してもよ
い。
第4図は、本発明の目的の範囲内の構成物のさらなる
態様を例示する。第4図においては、薬剤および糖剤は
糖剤の円柱塊に沿って側面で分割される。即ち、薬剤32
及び糖剤34のパイ形部分は棒30に沿って共に圧縮され
る。第4図に例示されるように、薬剤部分32および糖剤
部分34は糖剤塊の外面に交互に存在する。別法として、
そのセグメントの空間を変えることにより適切なレベル
の薬剤量を提供してもよい。
第5図は、糖剤塊36と棒38の間の結合のための別法を
例示する。第5図に例示された棒38は、多数の突出物40
によって構成される。突出物40は、糖剤がハンドルから
滑り落ちないように、ハンドルの露出した部分の方に向
かって広がっている。即ち、糖剤塊36が棒38の回りで圧
縮されると、丸剤塊はしっかりと棒に結合する。
したがって、本発明は適切な薬を含んだ糖剤の構成に
おいて、相当な柔軟性を提供することが理解されうる。
あらゆる糖剤に含まれる薬剤量は、広範囲に変えること
ができる。さらに、棒に糖剤を取り付ける様々な方法
は、広範囲な柔軟性を提供するために利用される。
pHおよびpKaの制御 ほとんどの薬剤が弱酸あるいは弱塩基であり、非イオ
ン化あるいはイオン化された形で溶液中に存在すること
はよく知られている。薬剤のイオン化されていない部分
は通常脂質可溶性であり、容易に細胞膜を通過できるこ
とがわかった。反対に、イオン化された部分は脂質不溶
性であり、しばしば細胞の脂質膜を通過できない。さら
に、イオン化された薬剤はしばしば陽電荷あるいは負電
荷のために細胞膜の穴を通過できない。結果として、イ
オン化された形の薬剤が中枢神経、心臓血管、そして腎
臓血管系に薬剤効果をもたらすことは通常不可能であ
る。薬剤がイオン化された状態で存在するか否かは、そ
の薬剤のpKaおよびそれに対応した溶液のpHに大きく依
存する。本発明は、溶液のpHを制御し、そして薬剤のpK
aを制御するための唯一の可能性を提供する。
ロリポップあるいは他の調剤形の成分は、イオン化さ
れていない薬剤の濃度が上昇するように、口の中の唾液
のpHが十分に変化したことを知らせるように作ることが
できる。イオン化されていない薬剤のパーセンテージが
増加すると、対応して粘膜を通しての薬剤の吸着が増加
する。したがって、唾液のpH環境に影響することによっ
て、実際の薬剤の吸着の範囲および速度、そしてその結
果、薬剤の効果の始まりを大いに改良することができ
る。ロリポップ調剤にpH緩衝系(例えば、クエン酸/ク
エン酸ナトリウム)を加えることによりイオン化されて
いない(脂質可溶性)形の薬剤の送達を大きく促進する
ことができる。
薬剤の送達を最大限に到達させるために、pKaを約5
から約8の範囲にすることがしばしば望まれる。pKaは
解離定数であり、与えられた酸あるいは塩基が50%イオ
ン化され、50%イオン化されていない点において通常pH
として規定される。pKaは電荷をもつ成分ともたない成
分の濃度がわかればpHから計算でき、変化した成分と変
化しない成分がわかれば、よく知られたヘンダ−ソン−
ハッセルバルヒ式を使うことにより計算できる。ヘンダ
−ソン−ハッセルバルヒ式は以下のとおりである: pKa=pH+log|A−/HA| 式中、A−/HAはイオン化されていない薬剤形(“HA")
に対するイオン化された薬剤形(“A−”)の比であ
る。
さまざまなpHのpKa、そして即ちイオン化されていな
い薬剤への有効な作用は極めて劇的である。例えば、中
枢神経系に働く効果のある薬剤、メトヘキシタルのpKa
は7.9である。仮に唾液のpHが通常7.5であればその値は
以下のとうりヘンダ−ソン−ハッセルバルヒ式に当ては
められる: 7.9=7.5+log(X)(非イオン化に対するイオン化
の比率のlog) 式中、Xは非イオン化薬剤形に対するイオン化薬剤形の
比である。この式を解くことにより、口の中の通常の状
態において有効なメトヘキシタルの60%が非イオン化状
態で存在しているであろうということが示唆される。上
述のとおり、非イオン化状態の薬剤形は、細胞脂質膜を
通過する基本的な形である。
唾液のpHが緩衝により約6.7に下げられると、pKaは劇
的に変化する。この結果に対応して有効薬剤量に劇的な
変化がもたらされる。この条件においては、有効な薬剤
の94%が非イオン形で存在する。
上述の2組のpH条件下で得られるpKaを比較すること
により、劇的な変化が起こっていることが理解できる。
pH7.5からpH6.7への変化により、脂質膜を通過できる非
イオン形の薬剤の濃度が50%より大きい値に改善され
る。この結果により、口の中の細胞膜を通っての薬剤の
送達の劇的な改善がもたらされ、対応して経口投与され
た薬剤の効果が増大する。
それらの上で論じられたようなpHの変化は、糖剤成分
の中に特別な緩衝系を取り入れることにより達成され得
る。現在好まれている緩衝系の一つにクエン酸/クエン
酸ナトリウム系がある;しかしながら慣用的に使われる
他の緩衝液(リン酸のような)を使用してもよい。その
ような緩衝液を使うことにより、口の薬剤吸収が完全に
実行できそして最適な方法であるような、劇的なより良
い結果が達成されるであろう。
pHの変化のもう一つの有利さは、薬の味を改善できる
ことであろうということが認識される。pHが非常に高い
薬は典型的に大変苦い。pHが下がるにつれて、苦みが減
り、そしてしょっぱく、そして最後に酸っぱくなる。風
味をつけることにより、低いpH領域の薬の味を十分に改
良できる。結果として、薬の送達を改良することに加え
て、pHを緩衝することが組成物の味を改良することにも
なる。
4.有効な治療薬剤 本発明を効果的に作用させるためには、通常親脂性で
あるかまたは外界のpHあるいは他の化学的修飾に有効に
適応することにより、キャンディマトリックスの中に取
り付けられた治療薬剤を親脂性の形にできることが必要
である。即ち、pKa約6から約8の間の薬が現在好まれ
ている。
本発明は、さまざまな融点を有する薬に対して使用し
てよいことが認識される。低融点の薬でさえも本発明に
おいて使用してもよいが、そのような薬は変質のような
問題のために、既知の方法ではキャンディマトリックス
に取り付けることは難しかった。例えば、本発明に関連
して使用するために現在好まれている薬の一つ、メトヘ
キシタルは約96℃の融点を有する。慣用的な技術により
メトヘキシタルをキャンディマトリックスに取り付ける
ためには、薬を溶解しなければならず、活性のある薬を
多くの変質の危険にさらす可能性がある。
本発明は中枢神経系に使用するさまざまな薬に応用さ
れる。例えば、本発明はブテロフェノン(例えば、ドロ
ペリドールおよびハロペリドール);ベンゾジアゼピン
(例えば、バリウム、ミダゾラム、トリアゾラム、オク
サゾラム、およびロラゼパム);gABA刺激剤(例えば、
エトミデート);バルビツレート(例えば、ペンタトー
ル、メトキシトール、チアマゾール、ペントバルビター
ル、およびヘキサバルビタール);ジーイソプロピルフ
ェノール薬剤(例えば、ジプリバン);そしてレボドー
パのような他の中枢神経系に働く薬剤の経口投与に容易
に利用される。他の薬剤も本発明の目的の範囲内におい
て単独にあるいは化合して利用してよいことが認識され
る。しかしながら、薬剤が通常親脂性で効能があり、そ
して上述の他の一般的な特徴をもつことは重要である。
表1は、本発明のロリポップに取り付けるために適し
た幾つかのCNS作用性の薬剤、並びに該薬剤の幾つかの
特徴を示す。
心臓血管系および腎臓血管系に作用する薬剤を本発明
の圧縮された粉末ロリポップに取り付けてもよい。その
ような薬剤の幾つかの例を表2に示す。
前記のものに加えて、本発明の圧縮粉末マトリックス
に取り付けることのできる他の多くの薬剤がある。その
ような薬剤の例を表3に示す。
本発明の目的の範囲内において薬剤をロリポップある
いはキャンディの形に取り付けるときに使用する薬剤の
量は、より慣用的な注射および経口投与の技術において
用いられる量とは通常異なる。薬剤の親脂性の性質、効
き目、および最終用途に依存して、典型的なロリポップ
中の薬剤の総濃度は1回の注入に典型的に使用しようと
する薬剤量の50倍まで含んでいてよい。実際の目的のた
めに、表1、2、および3は、現在予測され、典型的に
用いることができた薬剤量の範囲を示す。
さまざまな薬剤を本発明の目的の範囲内において使用
してよい。本発明により、他の方法で不溶性、不快な
味、あるいは他の不所望の特徴のある薬剤をキャンディ
マトリックスに取り付けられる。この能力はキャンディ
調剤の圧縮形成により付与される。
上述のように、メトヘキシタルは、本発明のロリポッ
プへの使用のために現在好まれている薬剤の一つであ
る。試験は、6人のボランティアにメトヘキシタルのロ
リポップを投与することにより行われた。ロリポップは
それぞれ500ミリグラムのメトヘキシタルを含んだ。そ
れぞれの患者はロリポップを吸収し始めてからものの数
分で薬剤の鎮静効果を感じた。これらの試験は、本発明
のロリポップが薬剤量−作用効果におけるメトヘキシタ
ルの経口投与において効果的であることを示した。
上述のメトヘキシタルのロリポップを使用することに
より、穏やかまたは激しい鎮静効果を生じるかまたは麻
酔を誘導することが可能であった。鎮静効果が理想的な
程度に達したときにロリポップを除去することにより、
鎮静効果を所望なレベルまで徐々に増大させることがで
きる。
さらに、口の粘膜を通してのメトヘキシタルの使用
が、最大の鎮静効果を生むために必要な薬剤量を顕著に
減少させることを、この結果は示している。薬剤量は、
メトヘキシタルを直腸から投与する場合の25〜30ミリグ
ラム/キログラムから、ロリポップによる6〜8ミリグ
ラム/キログラムへと減少した。
要約すると、さまざまな薬剤が本発明の目的の範囲内
において利用されうることが認識される。同時に、幾つ
かの利点が得られる。薬剤の変質が避けられるのと同時
に薬剤の効果的な送達が促進される。薬剤は薬剤量−作
用効果により投与できるので、もたらされる薬効が正確
に制御される。
実施例 以下の実施例は本発明による態様を例示する。これら
の実施例は実例によってのみ示され、以下の実施例は本
発明に従って作成され得る本発明の多種の態様の包括あ
るいは網羅的なものではないことが理解されるであろ
う。
実施例1 この実施例においては、メトヘキシタルを圧縮された
調剤の形に取り付けた。メトヘキシタルは抗不安薬、鎮
静剤および患者に麻酔をするために有用な、既知で、効
能のある親脂性の薬剤である。その強い効力と親脂性に
より、本発明による粘膜を通じた投与のために優れた薬
剤となる。
有効な混合物は以下の成分を混合することにより調製
された:成分 グラム クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 圧縮性の糖 20% 4.0 メトキシタルナトリウム 25% 5.0 マルトデキストリン 32% 6.4 100% 20 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように、十分な力で市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ0.5グラムのメトヘキシ
タルを含む、口の粘膜を通して作用する調剤形10個が調
製された。
実施例2 この実施例においては、トリアゾラムを圧縮調剤の形
で取り付けた。トリアゾラムは抗不安薬、鎮静剤および
患者に麻酔をするために有用な、既知で、効能のある親
脂性の薬剤である。その強い効き目と親脂性により、本
発明による粘膜を通じた投与のために優れた薬剤とな
る。
有用な混合物は以下の成分を化合することにより調製
された:成分 グラム トリアゾラム 0.05% 0.01 クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 圧縮性の糖 25.65% 5.13 マルトデキストリン 50.3% 10.26 100% 20.0 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように十分な力で、市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ1.0グラムのトリアゾラ
ムを含む、口の粘膜を通して作用する調剤形10個が調製
された。
実施例3 この実施例においては、オキサゼパムを圧縮調剤の形
で取り付けた。オキサゼパムは抗不安薬、鎮静剤および
患者に麻酔をするために有用な、既知で、効能のある親
脂性の薬剤である。その強い効き目と親脂性により、本
発明による粘膜を通じた投与のために優れた薬剤とな
る。
有用な混合物は以下の成分を化合することにより調製
された:成分 グラム クエン酸 1% 0.2 オキサゼパム 1.5% 0.3 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 圧縮性の糖 25.17% 5.03 マルトデキストリン 50.33% 10.07 100% 20 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように、十分な力で市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ30ミリグラムのオキサゼ
パムを含む、口の粘膜を通して作用する調剤形10個が調
製された。
実施例4 この実施例においては、ロラゼパムを圧縮調剤の形で
取り付けた。ロラゼパムは抗不安薬、鎮静剤および患者
に麻酔をするために有用な、既知で、効能のある親脂性
の薬剤である。その強い効き目と親脂性により、本発明
による粘膜を通じた投与のために優れた薬剤となる。
有用な混合物は以下の成分を化合することにより調製
された:成分 グラム ロラゼパム 0.2% 0.04 クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 圧縮性の糖 25.6% 5.12 マルトデキストリン 51.2% 10.24 100% 20 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように、十分な力で市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ4.0ミリグラムのロラゼ
パムを含む、口の粘膜を通して効く調剤形10個が調製さ
れた。
実施例5 この実施例においては、エトミデートを圧縮調剤の形
で取り付けた。エトミデートは抗不安薬、鎮静剤および
患者に麻酔をするために有用な、既知で、効能のある親
脂性の薬剤である。その強い効き目と親脂性により、本
発明による粘膜を通じた投与のために優れた薬剤とな
る。
有用な混合物は以下の成分を化合することにより調製
された:成分 グラム エトミデート 1% 0.2 クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 圧縮性の糖 25.3% 5.06 マルトデキストリン 50.7% 10.14 100% 20 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように、十分な力で市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ20ミリグラムのエトミデ
ートを含む、口の粘膜を通して効く調剤形10個が調製さ
れた。
実施例6 この実施例においては、チアミラールを圧縮調剤の形
で取り付けた。チアミラールは抗不安薬、鎮静剤および
患者に麻酔をするために有用な、既知で、効能のある親
脂性の薬剤である。その強い効き目と親脂性により、本
発明による粘膜を通じた投与のために優れた薬剤とな
る。
有効な混合物は以下の成分を化合することにより調製
された:成分 グラム クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 チアミラールナトリウム 25% 5.0 マルトデキストリン 32% 6.4 圧縮性の糖 20% 4.0 100% 20 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように、十分な力で市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ0.5グラムのチアミラー
ルを含む、口の粘膜を通して効く調剤形10個が調製され
た。
実施例7 実施例1に述べられているのと同じ方法が、メトヘキ
シタルにレバドーパを代用させることにより使用され
る。レバドーパはパーキンソン病の治療に必須なものと
して使われる。
実施例8 この実施例においては、イソソルビドジニレートを圧
縮調剤の形で取り付けた。それぞれ20ミリグラムのイソ
ソルビドジニレート(総計算重量20グラム)を含んだ、
2000ミリグラム(2グラム)の20個の調剤の形を製造す
るために以下の成分が混合された:成分 グラム イソソルビドジニトレート 1% 0.2 クエン酸 1% 0.2 リボチド 2% 0.4 コンプリトール888 2% 0.4 アスパルテーム 2% 0.4 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ワイルドチェリーマイクロキャップ 3% 0.6 ペパーミントマイクロキャップ 3% 0.6 圧縮性の糖 25.3% 5.06 マルトデキストリン 50.7% 10.14 100% 20 すべての成分が混合物の中にむらのないように分布さ
れるように、ミキサー中で混合された。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように、十分な力で市販のワックスコーティ
ングされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
た。この方法により、それぞれ10ミリグラムのイソソル
ビドジニトレートを含む、口の粘膜を通して効く調剤形
20個が調製された。
実施例9 この実施例においては、イソソルビドジニレートの代
わりにカプトプリルを用いたこと以外は実施例8に述べ
られているのと同じ方法が用いられる。
実施例10 この実施例においては、イソソルビドジニレートの代
わりにニフェジピンを用いたこと以外は実施例8に述べ
られているのと同じ方法が用いられる。
実施例11 この実施例においては、イソソルビドジニレートの代
わりにクロニジンを用いたこと以外は実施例8に述べら
れているのと同じ方法が用いられる。
実施例12 この実施例においては、イソソルビドジニレートの代
わりにエスモロールを用いたこと以外は実施例8に述べ
られているのと同じ方法が用いられる。
実施例13 この実施例においては、ニトログリセリンが圧縮調剤
の形への取り付けに選ばれる。ニトログリセリンは特に
心臓血管の治療に関連した手術中の高血圧症における狭
心症および血圧の制御、および外科手術中の制御高血圧
症を引き起こすのに有用な、既知で、効能のある親脂性
の薬剤である。
その強い効き目と親脂性により、本発明による粘膜を
通じた投与のために優れた薬剤となる。有効な混合物は
16ミリグラムのニトログリセリン;400ミリグラムのクエ
ン酸;400ミリグラムのステアリン酸カルシウム;17.1グ
ラムの圧縮性の糖;17.グラムのマルトデキストリン;600
ミリグラムのペパーミントマイクロキャップ;1.2グラム
のチェリーマイクロキャップおよび2グラムのバニラマ
イクロキャップを混合して調製される。そしてそれぞれ
2グラムのアリコートは、最終体積が2平方センチメー
トルになるように十分な力で市販のワックスコーティン
グされた圧縮紙ホルダーの回りで水力により圧縮され
る。上述の方法により、それぞれ0.8ミリグラムのニト
ログリセリンを含んだ、20個のロリポップが調製され
る。
実施例14 それぞれ10ミリグラムのニフェジピン(総計算重量20
グラム)を含んだ、2000ミリグラム(2グラム)の調剤
形10個を製造するために以下の成分が混合された:成分 グラム リボチド 1% 0.2 コンプリトール888 5% 1.0 バニラマイクロキャップ 5% 1.0 バニラクリームマイクロキャップ 5% 1.0 ニフェジピン 19.0% 3.8 圧縮性の糖 21.7% 4.34 マルトデキストリン 43.3% 8.66 100% 20グラム 所望の患者グループ、即ち、成人、少年、小児、ある
いは新生児に応じて最適な形で受容されるような調剤の
形にするために、風味をつける成分の適切な変化は、風
味の知覚を遮蔽するかまたは最善の状態にするために、
この組成で作られる。
実施例15 この実施例においては、エルゴタミンが圧縮調剤の形
への取り付けに選ばれる。エルゴタミンは偏頭痛に関連
した痛みを緩和するのに有用な、既知で、効能のある親
脂性の薬剤である。その強い効き目と親脂性により、本
発明による粘膜を通じた投与のために優れた薬剤とな
る。
有効な混合物は40ミリグラムのエルゴミタン;5.22グ
ラムの圧縮性の糖;10.44グラムのマルトデキストリン;4
00ミリグラムのアスパラターム;20ミリグラムのナチュ
ラル ミント;600ミリグラムのチェリー;1.0グラムの人
工バニラ;1.0グラムの人工バニラクリーム;300ミリグラ
ムのリボチド;および800ミリグラムのコンプリトール8
88を混合して調製される。そしてそれぞれ2000ミリグラ
ムのアリコートは、最終体積が2平方センチメートルに
なるように、十分な力で市販のワックスコーティングさ
れた圧縮紙のホルダーの回りで水力により圧縮される。
上述の方法によりそれぞれ4ミリグラムのエルゴタミン
を含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例16 口のカンジダ症に関連した痛みの治療に使用される、
本発明の目的の範囲内の、薬剤を含んだロリポップは、
以下の量で成分が混合されることを除いて実施例15の方
法により製造される。成分 グラム クロトリマゾール 1.0% 0.2 ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 圧縮性の糖 25.83% 5.17 マルトデキストリン 51.67% 10.33 上述の方法により、それぞれ20ミリグラムのクロトリ
マゾールを含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例17 食道炎の症状に関連した痛みの治療に使用される、本
発明の目的の範囲内の、薬剤を含んだロリポップは、以
下の量で成分が混合されることを除いて実施例15の方法
により製造される。成分 グラム ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 圧縮性の糖 9.5% 1.9 マルトデキストリン 19.0% 3.8 硫酸アルミニウムショ糖 50.0% 10.0 上述の方法により、それぞれ1グラムの硫酸アルミニ
ウムショ糖を含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例18 呼吸窮迫症に関連した痛みの治療に使用される、本発
明の目的の範囲内の、薬剤を含んだロリポップは、以下
の量で成分が混合されることを除いて実施例15の方法に
より製造される。成分 グラム ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 オキシトリフィリン 10.0% 2.0 圧縮性の糖 22.83% 4.57 マルトデキストリン 45.67% 9.13 上述の方法により、それぞれ200ミリグラムのオキシ
トリフィリンを含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例19 吐き気を経験したかまたは嘔吐傾向のある患者に関し
た治療に使用される、本発明の目的の範囲内の、薬剤を
含んだロリポップは、以下の量で成分が混合されること
を除いて実施例15の方法により製造される。成分 グラム ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 メクリジン 2.5% 0.5 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 圧縮性の糖 25.33% 5.07 マルトデキストリン 50.67% 10.13 上述の方法により、それぞれ50ミリグラムのメクリジ
ンを含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例20 多尿症に関連した症状の治療に使用される、本発明の
目的の範囲内の、薬剤を含んだロリポップは、以下の量
で成分が混合されることを除いて実施例15の方法により
製造される。成分 グラム デスモプレシン 0.001% 0.0002 ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 圧縮性の糖 26.17% 5.234 マルトデキストリン 52.33% 10.47 上述の方法により、それぞれ20マイクログラムのデス
モプレシンを含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例21 パーキンソン病の症状の治療に使用される、本発明の
目的の範囲内の、薬剤を含んだロリポップは、以下の量
で成分が混合されることを除いて実施例15の方法により
製造される。成分 グラム ナチュラルミント 1.0% 0.2 カルビドーパ 1.25% 0.25 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 レボドーパ 12.5% 2.5 圧縮性の糖 21.58% 4.32 マルトデキストリン 43.17% 8.63 上述の方法により、それぞれ25ミリグラムのカルビド
ーパおよび250ミリグラムのレバドーパを含んだ10個の
ロリポップが調製される。
実施例22 出産を誘発するかまたは分娩後の出血を減らすために
使用される、本発明の目的の範囲内の、薬剤を含んだロ
リポップは、以下の量で成分が混合されることを除いて
実施例15の方法により製造される。成分 グラム オキシトシン 0.001% 0.0002 ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 圧縮性の糖 26.17% 5.234 マルトデキストリン 52.33% 10.466 上述の方法により、それぞれ20マイクログラムのオキ
シトシンを含んだ10個のロリポップが調製される。
実施例23 糖尿病の症状の治療に使用される、本発明の目的の範
囲内の薬剤を含んだロリポップは、以下の量で成分が混
合されることを除いて実施例15の方法により製造され
る。成分 グラム インスリン 0.05% 0.01 ナチュラルミント 1.0% 0.2 リボチド 1.5% 0.3 アスパルテーム 2.0% 0.4 ワイルドチェリー 3.0% 0.6 コンプリトール888 4.0% 0.8 人工バニラ 5.0% 1.0 人工バニラクリーム 5.0% 1.0 圧縮性の糖 26.15% 5.23 マルトデキストリン 52.3% 10.46 上述の方法により、それぞれ30ユニットのインスリン
を含んだ10個のロリポップが調製される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A61K 9/00,9/20,9/22

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可溶性で、圧縮性で、実質的に粉末状態の
    炭水化物材料; 下記薬剤および上記炭水化物材料の融点未満の温度で該
    炭水化物材料全体に実質的に分散され、該炭水化物材料
    と共に圧縮されて、患者の口中で溶解して該薬剤を口、
    咽頭または粘膜組織を介する吸収のために放出しうる一
    体の剤塊を成形している、口、咽頭または食道の粘膜組
    織を介して吸収されうる実質的に粉末状態の親油性薬剤
    の薬理学的有効量; 該薬剤の大部分を非イオン化状態のままであるようにし
    て、その経粘膜吸収を容易にするために、該薬剤のpKa
    を変更するため、上記一体の剤塊に実質的に均一に分散
    した緩衝剤;および 薬剤含有棒付きキャンデーを成形するために、上記一体
    の剤塊にとりつけられ、薬剤を含有する上記一体の剤塊
    の患者の口内への出し入れを好都合にする形状のホルダ
    ー; からなる、患者に対して薬剤を経粘膜放出するために用
    いる薬剤含有棒付きキャンデー。
  2. 【請求項2】緩衝剤がクエン酸/クエン酸ナトリウムで
    ある、請求項1に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出
    するために用いる薬剤含有棒付きキャンデー。
  3. 【請求項3】薬剤を含有する一体の剤塊が、薬剤含有棒
    付きキャンデーの製造を容易にするために、該一体の剤
    塊中に実質的に均一に分散した潤滑剤をさらに含む、請
    求項1に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するため
    に用いる薬剤含有棒付きキャンデー。
  4. 【請求項4】一体の剤塊の中の薬剤の不快な風味を消失
    させるために、該一体の剤塊中に実質的に均一に分散し
    たマルトデキストリンをさらに含む、請求項1に記載の
    患者に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる薬剤含
    有棒付きキャンデー。
  5. 【請求項5】一体の剤塊中に実質的に均一に分散した少
    なくとも一種の風味増強剤をさらに含む、請求項4に記
    載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる薬
    剤含有棒付きキャンデー。
  6. 【請求項6】患者の口中での一体の剤塊の溶解を遅くす
    るために、一体の剤塊中に実質的に均一に分散した実質
    的に水不溶性の成分をさらに含む、請求項1に記載の患
    者に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる薬剤含有
    棒付きキャンデー。
  7. 【請求項7】患者に対して薬剤を経由粘膜放出する場合
    に用いるための薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法で
    あって、 口、咽頭または食道の粘膜組織を介して吸収されうる薬
    剤の薬理学的有効量を実質的に粉末状態で用意し; 圧縮性糖菓マトリックスを形成することが可能で且つ患
    者の口中で溶解することが可能な可溶性炭水化物材料を
    用意し; 該薬剤および該炭水化物材料を、その薬剤および炭水化
    物材料の融点未満の温度で混合して、患者の口中で溶解
    することによって粘膜組織を介する吸収のために該薬剤
    を放出することができるように、該薬剤を全体に実質的
    に分散して含むマトリックスとなし; 該薬剤含有マトリックスを金型内で圧縮して、患者の口
    中で溶解する場合にその薬剤が粘膜組織を介する吸収の
    ために放出されるような一体の剤塊を成形し;そして 薬剤含有棒付きキャンデーを成形するために、一体の剤
    塊の一部分としてホルダーを組み込む; 工程を含む前記の方法。
  8. 【請求項8】緩衝剤を薬剤含有マトリックスに加える、
    請求項7に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するた
    めに用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
  9. 【請求項9】緩衝剤が、一体の剤塊が溶解する場合に、
    薬剤の経粘膜吸収を容易にするために、大部分の薬剤が
    非イオン化状態のままであるように薬剤のpKaを変更す
    る、請求項8に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出す
    るために用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
  10. 【請求項10】薬剤が、粘膜組織を介して吸収されるこ
    とができるように十分に親油性である、請求項7に記載
    の患者に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる薬剤
    含有棒付きキャンデーの製造方法。
  11. 【請求項11】薬剤含有マトリックス中の可溶性炭水化
    物材料が圧縮性糖菓用糖を含む、請求項7に記載の患者
    に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる薬剤含有棒
    付きキャンデーの製造方法。
  12. 【請求項12】薬剤含有マトリックスが潤滑剤を含む、
    請求項7に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するた
    めに用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
  13. 【請求項13】実質的に水不溶性の成分を薬剤含有マト
    リックスに加えて、患者の口中での一体の剤塊の溶解
    を、その薬剤含有マトリックス中の実質的に水不溶性の
    成分によって遅らせるようにする、請求項7に記載の患
    者に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる薬剤含有
    棒付きキャンデーの製造方法。
  14. 【請求項14】薬剤が、メトヘキシタール、トリアゾラ
    ム、オキサゼパム、ロラゼパム、エトミデート、チアミ
    ラール、ニトログリセリン、イソソルビッド・ジニトレ
    ート、カプトプリル、ニフェジピン、クロニジン、エシ
    モロール、ペンタバルビタール、チオペンタール、ジア
    ゼパム、ミダゾラム、ハロペリドール、プロパニジド、
    ジソプロフォル、ケタミン、ジプリバン、ブレチリウ
    ム、エナラプリル、ラベトロール、リドカイン、メトプ
    ロロール、ナドロール、ニトロプルシド、プロパノロー
    ル、ドーパミン、ベンズキナミド、メクリジン、メトク
    ロプラミド、プロクロルペラジン、トリメトベンズアミ
    ド、クロトリマゾール、ニスタチン、カルビドーパ、レ
    ボドーパ、スクラルフェート、アルブテロール、アミノ
    フィリン、ベクロメタゾン、ダイフィリン、エピネフリ
    ン、フルニゾリド、イソエタリン、塩酸イソプロテレノ
    ール、メタプロテレノール、オキシトリフィリン、テル
    ブタリン、テオフィリン、エルゴタミン、メチセルジ
    ド、プロプラノロール、スロクチジル、エルゴノビン、
    オキシトシン、酢酸デスモプレシン、リプレシン、およ
    びバソプレシンから成る群から選択される、口、咽頭ま
    たは食道の粘膜組織を介して吸収されうる薬剤である、
    請求項7に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するた
    めに用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
  15. 【請求項15】緩衝剤がクエン酸/クエン酸ナトリウム
    である、請求項7に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放
    出するために用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方
    法。
  16. 【請求項16】薬剤含有マトリックスが香料成分を含
    む、請求項7に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出す
    るために用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
  17. 【請求項17】薬剤が、強力な即効性薬剤である、請求
    項7に記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するために
    用いる薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
  18. 【請求項18】薬剤が、中枢神経系に作用する薬剤、心
    臓血管系に作用する薬剤、腎臓血管系に作用する薬剤、
    鎮吐作用を有する薬剤、抗真菌作用を有する薬剤、抗パ
    ーキンソン病作用を有する薬剤、抗分泌作用を有する薬
    剤、気管支拡張作用を有する薬剤、偏頭痛抑制作用を有
    する薬剤、子宮収縮作用を有する薬剤、および抗利尿作
    用を有する薬剤からなる群から選択される、請求項7に
    記載の患者に対して薬剤を経粘膜放出するために用いる
    薬剤含有棒付きキャンデーの製造方法。
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