JPH08208446A - 養毛剤及び毛髪用化粧料 - Google Patents

養毛剤及び毛髪用化粧料

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JPH08208446A
JPH08208446A JP7039337A JP3933795A JPH08208446A JP H08208446 A JPH08208446 A JP H08208446A JP 7039337 A JP7039337 A JP 7039337A JP 3933795 A JP3933795 A JP 3933795A JP H08208446 A JPH08208446 A JP H08208446A
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Tadashi Okada
忠司 岡田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有効な発毛,毛髪成長促進作用を示し、種々
の要因の薄毛,脱毛症状を予防,改善し得る、安全で安
定な養毛剤及び毛髪用化粧料を得る。 【構成】 ハトムギ(Coix lachryma-jobi L. var. ma-
yuen (Roman) Stapf.)を1〜2cm程度のモヤシと
し、その根を粉砕してエタノールに浸漬し抽出した後濃
縮して得たハトムギモヤシ抽出物を配合する。ハトムギ
モヤシ抽出物は少量の配合で優れた毛包活性化作用を示
し、発毛及び毛髪成長を促進する。従って、これを配合
した養毛剤及び毛髪用化粧料は、種々の要因により生じ
る薄毛や脱毛症状を予防し、改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハトムギモヤシの抽出物
を配合して成る養毛剤又は毛髪用化粧料に関し、発毛及
び毛髪の成長を促進し、脱毛症の治療,薄毛の改善に有
効な効果を発揮するものである。
【0002】
【従来の技術】高齢化が進み、社会環境も大きな変動を
きたしている現在、日常生活におけるストレスの増大も
相俟って、脱毛や薄毛で悩み、気にする人が従来の中高
年のみならず若年齢層や女性にまで広がり、養毛剤や養
毛化粧料の需要はおおいに高まっている。これに対し、
いろいろなタイプの養毛・育毛剤が提供されてきてい
る。
【0003】従来の養毛・育毛剤或いは毛髪用化粧料に
は、塩化カルプロニウム,センブリ抽出物,トウガラシ
チンキ,セファランチン,延命草抽出物,苦参抽出物,
ビタミンE誘導体などを配合し頭皮の血行を促進するも
の、パントテニルアルコール,パントテニルエチルエー
テル,モノニトログアヤコール,感光素301号,胎盤
抽出物,ビオチン,ニンジン抽出物等を配合し毛母細胞
を賦活するもの、エチニルエストラジオール,ロイヤル
ゼリー,グリチルレチン酸,塩酸ピリドキシン,ランジ
ック酸,カシュウ抽出物等を配合し皮脂線の活動を抑制
するもの、ヒノキチオール,塩酸ジフェンヒドラミン,
グリチルリチン酸等を配合し殺菌作用や抗炎症作用を有
するもの、レゾルシン,サリチル酸等を配合し角質溶解
作用を有するもの、ピロリドンカルボン酸ナトリウム,
ササニシキ抽出物,ヒアルロン酸,冬虫夏草抽出物,デ
ューク抽出物等を配合し保湿効果を中心とするもの、イ
ノシトール,L-セリン,L-スレオニン,N-アセチル-L-
メチオニン等を配合し栄養補給を主な作用とするものな
どがある。
【0004】また、男性ホルモンであるテストステロン
を活性型であるジヒドロテストステロンに変換するテス
トステロン-5α-リダクターゼを阻害する種々の物質が
報告され、それらを配合した養毛・育毛剤も多く報告さ
れている。さらに最近では、マイカイ花やイチョウの抽
出物,ジアルキルモノアミン誘導体といった新しい養毛
成分の応用もなされている。
【0005】しかし、上記した従来用いられている養毛
成分には発毛促進効果或いは毛成長促進効果の十分でな
いものも多く、有効量を配合した場合に皮膚刺激や感作
性の発現など好ましくない影響を与えるものもあった。
また、年齢や脱毛症の型により毛成長の衰えに顕著な相
違があり、脱毛症の発生原因も各人により微妙な相違が
あるため、養毛・育毛剤の実際の効果には個人差が大き
かった。さらに、養毛剤や毛髪化粧料用基剤,溶剤など
との相溶性が悪かったり、製剤中での安定性に問題のあ
る場合も少なくなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は少量の配合で
発毛及び毛髪の成長を有効に促進する養毛成分を配合
し、頭皮に刺激を与えたり皮膚感作を生じたりするおそ
れがなく、さらに安定な養毛剤又は毛髪用化粧料を提供
することを目的とする。さらには、種々の要因により生
ずるさまざまな態様の脱毛症や薄毛において良好な治
療,改善効果を示す養毛剤を得ることを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者らは養毛成分のスクリーニングを行い、ハ
トムギモヤシ抽出物が優れた毛包活性化作用を示すこと
を見い出し、本発明を完成するに至った。
【0008】ハトムギモヤシ抽出物は、生薬であるヨク
イニンの基原植物であるハトムギ(Coix lachryma-jobi
L. var. ma-yuen (Roman) Stapf.)を1〜2cm程度
のモヤシとし、その根を粉砕してエタノールに浸漬し抽
出した後、濃縮して調製する。この方法により得られた
抽出物は、鎮痛,鎮痙作用や筋肉弛緩作用等の生理活性
を有するコイキソールを1,000μg/100g以上
含有する。
【0009】次に、上記方法により調製したハトムギモ
ヤシ抽出物の毛包活性化作用について示す。毛包活性化
作用は、マウス毛包由来の培養細胞を用い、MTT法に
より測定した。すなわち、4日齢のICRマウス皮膚よ
り分離,採取した毛包細胞を洗浄,トリプシン処理した
後、1ウェルあたり1×10の5乗個となるようにコラ
ーゲンコートプレートに播種し、ストレプトマイシン1
00μg/ml,ペニシリン100IU/ml及び牛胎
仔血清10%を添加したダルベッコ修正基礎培地(DM
EM)にて、5%炭酸ガスを含む空気中24時間培養し
た。次いで培地をインシュリン5μg/ml,上皮成長
因子(EGF)5ng/ml,ヒドロコルチゾン0.5
μg/ml,0.03mMカルシウムイオン及びハトム
ギモヤシの50重量%エタノールによる抽出物を含有す
るMCDB153高アミノ酸培地に交換してインキュベ
ートし、4日目に毛包活性をMTT法により測定し、活
性化指数により表した。活性化指数はハトムギモヤシ抽
出物を添加した場合の細胞のミトコンドリアの活性度を
対照の活性度で除したものである。なお、50重量%エ
タノール水溶液を同濃度添加した場合を対照とした。
【0010】MTT法は、培養液に2-(4,5-ジメチル-2-
チアゾリル)-3,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド
(MTT)0.4mg/mlを添加し、37℃で2時間
インキュベートした後、毛包細胞より2-プロパノール2
00μlでフォルマザンを抽出し、550nmと650
nmの吸収の差を測定するものである。
【0011】ハトムギモヤシ抽出物の添加濃度を変え、
ドーズリスポンスを求めた結果を表1に示した。表1よ
り、0.04〜0.08重量%の添加でほぼ1.19
倍、0.16重量%の添加で1.27倍の毛包細胞の活
性化が認められ、低濃度の添加でかなり高い毛包活性化
作用が示された。表1に示された結果を図1に図示した
ところ、ハトムギモヤシ抽出物の毛包細胞活性化作用に
ついてのドーズリスポンス曲線においては極大値が認め
られ、ほぼ0.16重量%程度において毛包活性化作用
が最大値となる。
【表1】
【0012】
【作用】以上のように、ハトムギモヤシ抽出物は高い毛
包細胞活性化作用を示し、これを少量配合した養毛剤又
は毛髪用化粧料は、毛包の活性化により発毛を促し、毛
の成長を促進することができる。養毛剤又は毛髪用化粧
料への配合量については特に限定されないが、0.01
〜0.2重量%程度の少量の添加によっても十分な発
毛,毛髪成長促進効果を発揮させることができる。
【0013】本発明の養毛剤は、ローション状,乳液
状,クリーム状等、種々の形態の製剤で提供することが
でき、また毛髪用化粧料も、ヘアートニック,ヘアーリ
キッド,ヘアーローション,ヘアークリーム,ヘアリン
ス,シャンプー,ヘアーセットローション,ヘアーセッ
トスプレー,ヘアーパック等の剤型で提供することがで
きる。
【0014】
【実施例】さらに本発明について、実施例により詳細に
説明する。以下に本発明の実施例の処方を示す。なお以
下の実施例においては、ハトムギモヤシ抽出物はいずれ
も50容量%エタノール水溶液による抽出物を用いた。
【0015】 [実施例1] 養毛トニック (1)ハトムギモヤシ抽出物 0.2(重量%) (2)酢酸トコフェロール 1.0 (3)グリセリン 3.0 (4)l-メントール 0.1 (5)香料 0.2 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (7)エタノール 60.0 (8)精製水 35.4 (7)及び(8)を混合し、これに(1)〜(6)を順次添加混合し
て溶解させて調製する。
【0016】 [実施例2] 乳液状養毛剤 (1)ミツロウ 3.0(重量%) (2)流動パラフィン 20.0 (3)マイクロクリスタリンワックス 5.0 (4)ベヘニルアルコール 1.3 (5)イソオクタン酸セチル 10.0 (6)ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 2.0 (7)ポリオキシエチレン(40)ソルビタン 1.0 テトラオレエート (8)モノステアリン酸グリセリン 2.0 (9)酢酸トコフェロール 1.0 (10)ハトムギモヤシ抽出物 0.2 (11)1,3-ブチレングリコール 5.0 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (13)香料 0.1 (14)精製水 49.3 (1)〜(9)の油相成分を75℃に加熱して均一に混合,溶
解する。これにあらかじめ混合,溶解し75℃に加熱し
た(11),(12)及び(14)を添加,混合し、攪拌して予備乳
化した後ホモミキサーにて乳化する。次いで冷却し、4
0℃にて(10)及び(13)を添加,混合する。
【0017】 [実施例3] 養毛クリーム (1)ステアリン酸 4.00(重量%) (2)セタノール 3.00 (3)流動パラフィン 25.00 (4)パラフィン 4.00 (5)アボカド油 5.00 (6)牛脂肪酸トリグリセリド 10.00 (7)シリコーン油 0.20 (8)ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル 1.50 (9)ポリオキシエチレン(60)ソルビタン 1.00 テトラオレエート (10)モノステアリン酸グリセリン 1.50 (11)酢酸トコフェロール 1.00 (12)ハトムギモヤシ抽出物 0.15 (13)1,3-ブチレングリコール 5.00 (14)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (15)香料 0.10 (16)精製水 38.45 (1)〜(11)の油相成分を75℃に加熱して均一に混合,
溶解する。これにあらかじめ混合,溶解し75℃に加熱
した(13),(14)及び(16)を添加,混合し、攪拌して予備
乳化した後ホモミキサーにて乳化する。次いで冷却し、
40℃にて(12)及び(15)を添加,混合する。
【0018】 [実施例4] 養毛ローション (1)乳酸ナトリウム 0.05(重量%) (2)エタノール 10.00 (3)ハトムギモヤシ抽出物 0.15 (4)香料 0.05 (5)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (6)精製水 89.65 (1)〜(6)を混合,溶解し均一化して調製する。
【0019】 [実施例5] ヘアーリキッド (1)ポリオキシプロピレン(40)ブチル 25.00(重量%) エーテルリン酸 (2)ポリオキシプロピレン(40)ブチルエーテル 10.00 (3)トリエタノールアミン 1.00 (4)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05 (5)ハトムギモヤシ抽出物 0.05 (6)エタノール 30.00 (7)香料 0.20 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)精製水 33.60 (1)〜(3),(6),(8)及び(9)を混合,溶解して均一化
し、これに(4),(5)及び(7)を添加,混合して調製す
る。
【0020】 [実施例6] ヘアーコンディショナー (1)流動パラフィン 1.50(重量%) (2)ラノリンアルコール 0.50 (3)ワセリン 1.50 (4)セタノール 2.00 (5)モノステアリン酸グリセリン 2.00 (6)ステアリン酸ポリエチレングリコール(100) 1.50 (7)ポリオキシエチレン(10)オクチルエーテル 1.00 (8)ポリプロピレングリコール(20)メチル 1.00 グルコースエーテル (9)ポリオキシエチレン(10)オクチル 0.40 フェニルエーテル (10)酢酸トコフェロール 1.00 (11)キサンタンガム 0.20 (12)加水分解コラーゲン 3.00 (13)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 5.00 (14)クエン酸 0.10 (15)ハトムギモヤシ抽出物 0.06 (16)1,3-ブチレングリコール 5.00 (17)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (18)香料 0.10 (19)精製水 74.04 (1)〜(10)の油相成分を75℃に加熱して均一に混合,
溶解する。これにあらかじめ混合,溶解し75℃に加熱
した(11),(13),(14),(16),(17)及び(19)を添加,混
合し、攪拌して予備乳化した後ホモミキサーにて乳化す
る。次いで冷却し、40℃にて(12),(15)及び(18)を添
加,混合する。
【0021】 [実施例7] ヘアースタイリングジェル (1)ポリビニルピロリドン 2.00(重量%) (2)ポリオキシエチレン(24)コレステリル 1.00 (3)加水分解コラーゲン 1.00 (4)トリエタノールアミン 1.00 (5)精製水 35.00 (6)ハトムギモヤシ抽出物 0.04 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (8)カルボキシビニルポリマー 1.00 (9)精製水 58.86 (1)を(5)に溶解した後、(2)〜(4)及び(7)を加え、加温
して溶解する(A)。次に(8)を(9)に攪拌しながら分散さ
せて溶解する(B)。(A)に(6)を添加した後、(B)を静かに
攪拌しながら徐々に加えてゲル化させる。
【0022】 [実施例8] ヘアーリンス (1)塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 3.00(重量%) (2)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 2.00 (3)ベヘニルアルコール 2.50 (4)2-オクチルドデカノール 1.00 (5)ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル 2.00 (6)シリコーン油 0.20 (7)ハトムギモヤシ抽出物 0.03 (8)カチオン化セルロース10%水溶液 2.00 (9)1,3-ブチレングリコール 3.00 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (11)香料 0.10 (12)着色剤 0.10 (13)精製水 83.97 (1)〜(6)の油相成分を75℃に加熱して均一に混合,溶
解する。これにあらかじめ混合,溶解し75℃に加熱し
た(8)〜(10)及び(13)を添加,混合し、攪拌して予備乳
化した後ホモミキサーにて乳化する。次いで冷却し、4
0℃にて(7),(11)及び(12)を添加,混合する。
【0023】 [実施例9] ヘアーシャンプー (1)ポリオキシエチレン(3)ラウリル硫酸 12.0 (重量%) トリエタノールアミン (2)ラウリル硫酸トリエタノールアミン 6.0 (3)ラウロイルジエタノールアミド 6.0 (4)塩化ナトリウム 0.1 (5)クエン酸 0.1 (6)ハトムギモヤシ抽出物 0.1 (7)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (8)香料 0.1 (9)精製水 75.5 (1)〜(5),(7)及び(9)を混合,溶解して均一化し、これ
に(6)及び(8)を添加,混合する。
【0024】 [実施例10] ヘアートリートメント (1)塩化ステアリルジメチルベンジル 2.00(重量%) アンモニウム (2)ベヘニルアルコール 8.00 (3)ラノリン 1.00 (4)2-オクチルドデカノール 6.00 (5)イソオクタン酸セチル 4.00 (6)ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル 2.00 (7)ハトムギモヤシ抽出物 0.08 (8)1,3-ブチレングリコール 5.00 (9)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (10)香料 0.10 (11)着色剤 0.10 (12)精製水 71.62 (1)〜(6)の油相成分を75℃に加熱して均一に混合,溶
解する。これにあらかじめ混合,溶解し75℃に加熱し
た(8),(9)及び(12)を添加,混合し、攪拌して予備乳化
した後ホモミキサーにて乳化する。次いで冷却し、40
℃にて(7),(10)及び(11)を添加,混合する。
【0025】上記した本発明の実施例のうち、実施例1
〜実施例6について、ヒトによる使用試験を行った。実
施例1〜実施例6において、ハトムギモヤシ抽出物を5
0容量%エタノール水溶液に代替したものを比較例1〜
比較例6とし、薄毛や脱毛の認められる男性パネラー3
0名を1群とし、各群に実施例及び比較例をそれぞれ使
用させた。これら試料は適量を朝夕2回薄毛又は脱毛の
気になる部分に塗布させ、6カ月間連続使用させた。各
パネラーについて試験前と試験終了後の脱毛進行度,硬
毛の生え方及び軟毛の生え方を観察し、その各所見から
薄毛及び脱毛症状の改善の程度を評価した。評価は「中
程度以上の改善」,「軽度の改善」,「不変」及び「悪
化」の4段階で行い、各評価を得たパネラー数にて表2
に示した。
【表2】
【0026】表2において、本発明の実施例使用群では
いずれも薄毛及び脱毛症状の改善が認められ、特にハト
ムギモヤシ抽出物を0.15〜0.2重量%配合した本
発明の実施例1〜実施例4使用群では、43〜60%の
パネラーにおいて中程度以上の改善が認められた。ま
た、ハトムギモヤシ抽出物の配合量が0.05重量%及
び0.06重量%と少量である実施例5及び実施例6使
用群でも、13%及び20%のパネラーにおいて中程度
以上の改善が見られていた。これに対し、比較例使用群
では、ほとんどのパネラーにおいて症状の変化が認めら
れず、若干ではあるが症状の悪化したパネラーも存在し
ていた。
【0027】また、上記の使用試験期間中、いずれの実
施例使用群においても、かゆみや刺激を感じたパネラー
や頭皮の発赤,腫れなどを認めたパネラーは皆無であっ
た。さらに、いずれの実施例についても、含有成分の沈
降や相分離といった製剤の状態変化は観察されなかっ
た。
【0028】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により安全
性及び安定性に優れ、有効な発毛及び毛髪成長促進効果
を有する養毛剤及び毛髪用化粧料を提供することができ
る。また、本発明による養毛剤及び毛髪用化粧料は、毛
包細胞の活性化を作用機序とするので、種々の要因によ
り生じる薄毛及び脱毛症状を有効に予防,改善し得るも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ハトムギモヤシ抽出物の毛包細胞活性化作用に
ついてのドーズリスポンスを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡田 忠司 愛知県一宮市北方町北方字沼田1番地 株 式会社オリザ油化株式会社内 (72)発明者 村井 弘道 愛知県一宮市北方町北方字沼田1番地 株 式会社オリザ油化株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハトムギモヤシの抽出物を配合して成る
    養毛剤。
  2. 【請求項2】 ハトムギモヤシの抽出物を配合して成る
    毛髪用化粧料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002022088A1 (fr) * 2000-09-11 2002-03-21 Shiseido Company, Ltd. Agents nourrissant les cheveux et procede de selection de ces agents
JP2002087937A (ja) * 2000-09-11 2002-03-27 Shiseido Co Ltd 男性型脱毛に対する抑制剤

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