JPH08208160A - エレベーターのドア制御装置 - Google Patents

エレベーターのドア制御装置

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Publication number
JPH08208160A
JPH08208160A JP1355895A JP1355895A JPH08208160A JP H08208160 A JPH08208160 A JP H08208160A JP 1355895 A JP1355895 A JP 1355895A JP 1355895 A JP1355895 A JP 1355895A JP H08208160 A JPH08208160 A JP H08208160A
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JP
Japan
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door
passenger
car
speed
hall
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Application number
JP1355895A
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English (en)
Inventor
Akihito Mori
聡人 森
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 エレベーターのドアを制御する場合、乗客の
安全を確保しながら運転効率を向上できるようにする。 【構成】 かご内乗客存在領域検出器(4)はかご(1)内に
水平光線及び垂直光線を投射してかご(1)内乗客を検出
し、乗場乗客存在領域検出器(5)は乗場に水平光線及び
垂直光線を投射して乗場乗客を検出する。この両検出器
(4)(5)の出力により乗客存在領域検出手段(11)はドアに
対する乗客の距離及び左右位置の度合いを検出し、この
検出された乗客の存在領域から戸開速度決定手段(12)で
戸開速度を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、エレベーターのドア
を駆動速度を制御して開閉する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、エレベーターのドア(かごドア及
び乗場ドア)は戸開速度又は戸閉速度を制御して開閉す
るようにしている。そして、運転効率の向上、乗客安全
の確保等のため、次のような各種の提案がされている。 (1) 特開昭57−203683号公報に示されるよう
に、戸開ボタン、戸閉ボタンなどドアの操作装置を人為
的に操作したとき、戸開速度や戸閉速度を大きくする。
【0003】(2) 特開昭52−11552号公報に示
されるように、異常、故障、災害、特殊運転などの場
合、戸閉速度を変更する。 (3) 実開昭55−46422号公報に示されるよう
に、身障者、子供、老人などに対する場合、戸開速度や
戸閉速度を小さくする。 (4) 特公平5−36348号公報に示されるように、
かごの到着予報が外れたとき、予報かごの戸開速度や戸
閉速度を大きくして、予報かごよりも先に到着しそうな
非予報かごの戸開速度や戸閉速度を小さくする。
【0004】(5) 特開昭57−576号公報に示され
るように、ビルの用途や呼びの種類によって戸開速度や
戸閉速度を変更する。 (6) 特開平6−1575号公報に示されるように、か
ご内の乗客分布やかご内の荷重検出値によって、戸開速
度や戸閉速度を変更する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来のエ
レベーターのドア制御装置では、次のような問題点があ
る。 (1) 人為的操作や予報外れによって戸開速度や戸閉速
度を大きくしているため、乗客に対して危険であり、ま
た乗客自身も恐怖心を抱く。 (2) 異常、故障、災害、特殊運転などの場合、及び身
障者、子供、老人などに対する場合、戸開速度や戸閉速
度を小さくしているが、これらの場合乗客の安全は確保
されているにもかかわらず、無用に戸開速度や戸閉速度
が小さくなってエレベーターの運転効率が悪化する。
【0006】(3) ビルの用途や呼びの種類によって戸
開速度や戸閉速度を変更する場合、実際環境条件、利用
乗客の違いなどで同じ呼びの種類でも例外が多いため、
必ずしも最適な戸開速度や戸閉速度とならない。 (4) かご内の乗客分布やかご内の荷重検出値によっ
て、戸開速度や戸閉速度を変更しているため、乗客に対
しては危険である。また、乗客がドアに対して安全な領
域にいるにもかかわらず、戸開速度や戸閉速度が小さく
なるため、エレベーターの運転効率が悪化する。
【0007】この発明は上記問題点を解消するためにな
されたもので、乗客の安全を確保しながら運転効率を向
上することができるようにしたエレベーターのドア制御
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【問題点を解決するための手段】この発明の第1発明に
係るエレベーターのドア制御装置は、ドアに対する乗客
の存在領域を検出する乗客存在領域検出手段と、検出さ
れた乗客存在領域からドアの駆動速度を決定する駆動速
度決定手段とを備えたものである。
【0009】また、第2発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、第1発明の駆動速度決定手段を、検出され
た乗客存在領域からドアの戸開速度を決定する構成とし
たものである。
【0010】また、第3発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、第1発明の駆動速度決定手段を、検出され
た乗客存在領域からドアの戸閉速度を決定する構成とし
たものである。
【0011】また、第4発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、かごドアに対する乗客の存在領域を検出す
るかご内乗客存在領域検出手段と、乗場ドアに対する乗
客の存在領域を検出する乗場乗客存在領域検出手段と、
検出されたかごドアに対する乗客存在領域と、検出され
た乗場ドアに対する乗客存在領域の優先を判定する乗客
存在領域優先判定手段と、判定された乗客存在領域から
ドアの戸開速度を決定する戸開速度決定手段とを備えた
ものである。
【0012】また、第5発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、第4発明の戸開速度決定手段を、判定され
た乗客存在領域からドアの戸閉速度を決定する戸閉速度
決定手段に置換したものである。
【0013】また、第6発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、かごドアに対する乗客の存在領域を検出す
るかご内乗客存在領域検出手段と、乗場ドアに対する乗
客の存在領域を検出する乗場乗客存在領域検出手段と、
検出されたかごドアに対する乗客存在領域からドアのか
ご内戸開速度を決定するかご内戸開速度決定手段と、検
出された乗場ドアに対する乗客存在領域からドアの乗場
戸開速度を決定する乗場戸開速度決定手段と、決定され
たかご内戸開速度及び乗場戸開速度の優先を判定する戸
開速度優先判定手段とを備えたものである。
【0014】また、第7発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、第6発明のかご内戸開速度決定手段を、検
出されたかごドアに対する乗客存在領域からドアのかご
内戸閉速度を決定するかご内戸閉速度決定手段に置換
し、乗場戸開速度決定手段を、検出された乗場ドアに対
する乗客存在領域からドアの乗場戸閉速度を決定する乗
場戸閉速度決定手段に置換し、戸開速度優先判定手段
を、決定されたかご内戸閉速度及び乗場戸閉速度の優先
を判定する戸閉速度優先判定手段に置換したものであ
る。
【0015】また、第8発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、第1〜第7発明の乗客存在領域検出手段
を、戸閉状態でのドアと乗客の距離を検出する構成とし
たものである。
【0016】また、第9発明に係るエレベーターのドア
制御装置は、第1〜第7発明の乗客存在領域検出手段
を、戸閉状態でのドアに対すると乗客の左右位置の度合
いを検出する構成としたものである。
【0017】
【作用】この発明の第1発明においては、ドアに対する
乗客の存在領域からドアの駆動速度を決定し、第2発明
においては同じく戸開速度を決定し、第3発明において
は同じく戸閉速度を決定するようにしたため、ドアに対
する乗客の位置に応じてドアの開閉速度が変更される。
【0018】また、第4発明においては、かごドアに対
する乗客の存在領域と、乗場ドアに対する乗客の存在領
域の優先を判定してドアの戸開速度を決定し、第5発明
においては、同じく戸閉速度を決定するようにしたた
め、かごドア及び乗場ドアに対する乗客の位置に応じて
ドアの開閉速度が変更される。
【0019】また、第6発明においては、かごドアに対
する乗客の存在領域から決定されるかご内戸開速度と、
乗場ドアに対する乗客の存在領域から決定される乗場戸
開速度の優先を判定し、第7発明においては、同じくか
ご内戸閉速度と乗場戸閉速度の優先を判定するようにし
たため、ドアの開閉速度はかごドア及び乗場ドアに対す
る乗客の位置によって決定される両速度のいずれかに設
定される。
【0020】また、第8発明においては、戸閉状態での
ドアと乗客の距離を乗客存在領域として検出するように
したため、乗客がドアに対して接近しているか離れてい
るかが把握される。
【0021】また、第9発明においては、戸閉状態での
ドアに対する乗客の左右位置の度合いを乗客存在領域と
して検出するようにしたため、乗客が出入口に対して左
右どちらに偏っているかが把握される。
【0022】
【実施例】
実施例1.図1〜図8はこの発明の第1、第2及び第8
発明の一実施例を示す図で、図1は全体構成図、図2は
かご及び乗場横断面図、図3はかご内から見たかごドア
部分正面図、図4は乗場から見た乗場ドア正面図、図5
は全体ブロック線図、図6は乗客存在領域検出動作フロ
ーチャート、図7は戸開速度決定動作フローチャート、
図8は戸開閉速度曲線図であり、同一符号は同一部分を
示す(以下の実施例も同じ)。
【0023】図1において、(1)はエレベーターのか
ご、(2)はかご(1)の出入口に設けられた中央両引き形式
のかごドア、(3)はかごドア(2)を駆動しその駆動速度、
すなわち戸開速度及び戸閉速度を調整するドア制御器、
(4)はかご(1)に設置されたかご内乗客存在領域検出器
で、複数の発光体及び受光体を有し、後述するようにか
ご(1)内に水平光線及び垂直光線を投射する。(5)は同様
に乗場に設置された乗場乗客存在領域検出器、(6)は電
動機及び巻上機によって構成された駆動部、(7)はつり
合おもりであり、かご(1)と主索(8)で結合されている。
【0024】(11)はかご内及び乗場乗客存在領域検出器
(4)(5)に接続され、かごドア(2)及び乗場ドア(17)(後
出)に対する乗客の存在領域を検出する乗客存在領域検
出手段、(12)は乗客存在領域検出手段(11)に接続され、
検出された乗客存在領域から戸開速度を決定する戸開速
度決定手段、(13)は戸開速度決定手段(12)に接続され、
決定された戸開速度からドア(2)(17)の戸開速度を調整
し、ドア制御器(3)を制御する戸開速度調整手段であ
る。
【0025】図2〜図4において、(4a)〜(4c)はかご
(1)内の出入口部分に投射された水平光線で、かごドア
(2)に近い方から水平光線(4a)、水平光線(4b)及び水平
光線(4c)となっている。(4d)〜(4f)はかご(1)内の出入
口部分に投射された垂直光線で、かご(1)内からかごド
ア(2)に向かって右から垂直光線(4d)、垂直光線(4e)及
び垂直光線(4f)となっている。(15)はかご(1)内に設置
されたかご内操作盤である。
【0026】(5a)(5b)は乗場出入口を構成する三方枠(1
6)内に投射された水平光線で、乗場ドア(17)に近い方か
ら水平光線(5a)及び水平光線(5b)となっている。(5c)〜
(5e)は同様に三方枠(16)内に投射された垂直光線で、乗
場ドア(17)に向かって左から垂直光線(5c)、垂直光線(5
d)及び垂直光線(5e)となっている。(18)は乗場ボタンで
ある。
【0027】図5において、(19)は各種機器がキャビネ
ット内に収納された制御盤で、CPU(19A)、ROM(19
B)、RAM(19C)及び入出力インタフェース(19D)を有
し、これらはバス(19E)で互いに接続されている。な
お、入出力インタフェース(19D)は駆動部(6)、ドア制御
器(3)並びにかご内及び乗場乗客存在領域検出器(4)(5)
に接続され、電圧レベル変換やアナログ/デイジタル変
換によって信号を授受する。
【0028】次に、この実施例の乗客存在領域検出動作
を図6を参照して説明する。ステップS1で水平光線(4a)
が乗客によって遮断されているかを判断し、遮断されて
いればステップS2でかごドア(2)と乗客の距離を零とす
る。遮断されていなければステップS3へ進み、水平光線
(4b)が遮断されているかを判断する。遮断されていれば
ステップS4でかごドア(2)と乗客の距離を0〜10cm
とする。遮断されていなければステップS5へ進み、水平
光線(5a)が遮断されているかを判断する。
【0029】遮断されていればステップS4で乗場ドア(1
7)と乗客の距離を同様に0〜10cmとする。遮断され
ていなければステップS6へ進み、水平光線(4c)が遮断さ
れているかを判断する。遮断されていればステップS7で
かごドア(1)と乗客の距離を10〜30cmとする。遮
断されていなければステップS8へ進み、水平光線(5b)が
遮断されているかを判断する。遮断されていればステッ
プS7で乗場ドア(17)と乗客の距離を同様に10〜30c
mとする。遮断されていなければステップS9へ進み、か
ごドア(1)又は乗場ドア(17)と乗客の距離を30cmよ
りも大とする。
【0030】次に、戸開速度決定動作を図7及び図8を
参照して説明する。ステップS11でかごドア(2)又は乗場
ドア(17)と乗場の距離が30cmよりも大であるかを判
断し、大であればステップS12で、図8の曲線T1で示す
ように、戸開速度を大にする。30cm以下であればス
テップS13へ進み、上記距離が10〜30cmかを判断
し、10〜30cmであればステップS14で、図8の曲
線T2で示すように戸開速度を中にする。10〜30cm
でなければステップS15で、図8の曲線T3で示すように
戸開速度を小にする。
【0031】このようにして、乗客がかごドア(1)又は
乗場ドア(17)から離れているときは、戸開速度を大にし
て運転効率の低下を防止し、逆に接近しているときは、
戸開速度を小にして乗客の安全を図るようにしている。
【0032】実施例2.図9及び図10はこの発明の第
1、第3及び第8発明の一実施例を示す図で、図9は全
体構成図、図10は戸閉速度決定動作フローチャートで
ある。なお、図2〜図6及び図8は実施例2にも共用す
る。この実施例は、図1の戸開速度決定手段(12)を戸閉
速度決定手段(21)に置換し、戸開速度調整手段(13)を戸
閉速度調整手段(22)に置換したものである。
【0033】次に、戸閉速度決定動作を図10を参照し
て説明する。なお、この動作は図7と近似しているた
め、要点について説明する。ステップS11でかごドア(1)
又は乗場ドア(17)と乗客の距離が30cmよりも大と判
断されると、ステップS16で戸閉速度を大にする。ステ
ップS13で上記距離が10〜30cmと判断されると、
ステップS17で戸閉速度を中にする。ステップS18で上記
距離が0〜10cmと判断されると、ステップS19で戸
閉速度を小にする。0〜10cmでなければステップS2
0で戸閉速度を零とする。
【0034】このようにして、乗客がかごドア(1)又は
乗場ドア(17)から離れているときは、戸閉速度を大にし
て運転効率の低下を防止し、逆に接近しているときは、
戸閉速度を中又は小にし、非常に接近しているときは戸
閉速度を零にして乗客の安全を図るようにしている。
【0035】実施例3.図11及び図13はこの発明の
第1、第2及び第9発明の一実施例を示す図で、図11
は乗客存在領域検出動作フローチャート、図12は戸開
速度決定動作フローチャート、図13は戸開閉速度曲線
図である。なお、図1〜図5は実施例3にも共用する。
【0036】この実施例は、実施例1が乗客存在領域を
水平光線(4a)〜(4c)、(5a)(5b)で検出していたのに対
し、垂直光線(4d)〜(4f)、(5c)〜(5e)で検出しようとす
るものである。次に、乗客存在領域検出動作を図11を
参照して説明する。
【0037】ステップS21で垂直光線(4d)が乗客によっ
て遮断されているかを判断し、遮断されていればステッ
プS22で乗客の位置はかご(1)内から見てかごドア(2)に
対して右側とする。遮断されていなければステップS23
へ進み、垂直光線(5c)が遮断されているかを判断する。
遮断されていればステップS22で乗客の位置はかご内か
ら見て乗場ドア(17)に対して右側(乗場から見れば左
側。以下これに準じる)とする。遮断されていなければ
ステップS24へ進み、垂直光線(4f)が遮断されているか
を判断する。遮断されていればステップS25で乗客の位
置はかご(1)内から見てかごドア(2)に対して左側とす
る。遮断されていなければステップS26へ進み、垂直光
線(5e)が遮断されているかを判断する。
【0038】遮断されていればステップS25で乗客の位
置はかご(1)内から見て乗場ドア(17)に対して左側とす
る。遮断されていなければステップS27へ進み、垂直光
線(4e)が遮断されているかを判断する。遮断されていれ
ばステップS28で乗客の位置はかご(1)内から見てかごド
ア(2)に対して中央とする。遮断されていなければステ
ップS29へ進み、垂直光線(5d)が遮断されているかを判
断する。遮断されていればステップS28で乗客の位置は
乗場ドア(17)に対して中央とする。遮断されていなけれ
ば処理は終了する。
【0039】次に、戸開速度決定動作を図12及び図1
3を参照して説明する。ステップS31でかご(1)内から見
てかごドア(2)又は乗場ドア(17)に対して右側(以下単
に右側という)に乗客を検出したかを判断し、右側に乗
客を検出すればステップS32へ進んで中央に乗客を検出
したかを判断する。中央に検出すればステップS37へ飛
んで図13の曲線T5で示すように、通常加減速の戸開速
度とする。中央に乗客を検出しなければステップS33で
図13の曲線T6で示すように、急加速・急減速の戸開速
度とする。
【0040】ステップS31で右側に乗客を検出しないと
判断すると、ステップS34へ進んで左側に乗客を検出し
たかを判断する。左側に乗客を検出すればステップS32
へ進み、右側に乗客を検出した場合と同様に処理する。
左側に乗客を検出しなければステップS35へ進み、中央
に乗客を検出したかを判断する。中央に乗客を検出すれ
ばステップS36で図13の曲線T7で示すように、緩加速
・急減速の戸開速度とする。中央に乗客を検出しなけれ
ばステップS37で通常加減速の戸開速度とする。
【0041】このようにして、乗客が中央と右側又は左
側にいるときは通常速度で戸開し、右側又は左側だけに
いるときは急戸開し、中央だけにいるときは緩戸開し、
それぞれ乗客に対する安全を確保するとともに、運転効
率の低下を防止している。
【0042】実施例4.図14はこの発明の第1、第3
及び第9発明の一実施例を示す戸閉速度決定動作フロー
チャートである。なお、図2〜図5、図9、図11及び
図13は実施例4にも共用する。この実施例は、実施例
3が戸開速度を決定するのに対し、戸閉速度を決定する
ものであり、図12のステップS33、S36、S37をそれぞ
れ図14においてステップS38〜S40に置換している。こ
れらの動作は戸開の場合と同様であるため、詳細な説明
は省略する。
【0043】このようにして、乗客が中央と右側又は左
側にいるときは通常速度で戸閉し、右側又は左側だけに
いるときは急戸閉し、中央だけにいるときは緩戸閉し、
それぞれ乗客に対する安全を確保するとともに、運転効
率の低下を防止している。
【0044】実施例5.図15〜図18はこの発明の第
1、第4及び第8発明の一実施例を示す図で、図15は
全体構成図、図16はかご内乗客存在領域検出動作フロ
ーチャート、図17は乗場乗客存在領域検出動作フロー
チャート、図18はかご内乗客・乗場乗客存在領域優先
判定動作フローチャートである。なお、図2〜図5、図
7及び図8は実施例5にも共用する。
【0045】図15において、(25)はかご内及び乗場乗
客存在領域検出器(4)(5)に接続されかごドア(2)に対す
る乗客の存在領域を検出するかご内乗客存在領域検出手
段、(26)は同じく乗場ドア(17)に対する乗客の存在領域
を検出する乗場乗客存在領域検出手段、(27)はかご内及
び乗場乗客存在領域検出手段(25)(26)に接続され、検出
されたかご内乗客存在領域と乗場乗客存在領域の優先を
判定するかご内乗客・乗場乗客存在領域優先判定手段で
ある。
【0046】次に、この実施例のかご内及び乗場乗客存
在領域検出動作を、図16及び図17を参照して説明す
る。なお、これらの動作は図6と近似しているため、要
点について説明する。図16において、ステップS1で水
平光線(4a)が遮断されていれば、ステップS41でかごド
ア(2)と乗客の距離を零とする。ステップS3で水平光線
(4b)が遮断されていれば、ステップS42でかごドア(2)と
乗客の距離を0〜10cmとする。ステップS6で水平光
線(4c)が遮断されていれば、ステップS43でかごドア(2)
と乗客の距離を10〜30cmとする。水平光線(4a)〜
(4c)がすべて遮断されていなければ、ステップS44でか
ごドア(2)と乗客の距離を30cmよりも大とする。
【0047】図17において、ステップS1で水平光線(4
a)が遮断されていれば、ステップS45で乗場ドア(17)と
乗客の距離を零とする。ステップS5で水平光線(5a)が遮
断されていれば、ステップS46で乗場ドア(17)と乗客の
距離を0〜10cmとする。ステップS8で水平光線(5b)
が遮断されていれば、ステップS47で乗場ドア(17)と乗
客の距離を10〜30cmとする。水平光線(4a)(5a)(5
b)がすべて遮断されていなければ、ステップS48で乗場
ドア(17)と乗客の距離を30cmよりも大とする。
【0048】次に、かご内乗客・乗場乗客存在領域検出
動作を図18を参照して説明する。ステップS51では、
図16で検出されたかごドア(2)と乗客の距離と、図1
7で検出された乗場ドア(17)と乗客の距離とを比較し、
前者が後者よりも小であるかを判断する。前者が後者よ
りも小であればステップS52へ進み、かごドア(2)と乗客
の距離をドア(2)(17)と乗客の距離とする。また、ステ
ップS51でかごドア(2)と乗客の距離が乗場ドア(17)と乗
客の距離以上であれば、ステップS53へ進み、乗場ドア
(17)と乗客の距離をドア(2)(17)と乗客の距離とする。
戸開速度決定手段(12)の動作は既述のとおりである。
【0049】このようにして、かごドア(2)と乗客の距
離及び乗場ドア(17)と乗客の距離の小さい方をドア(2)
(17)と乗客の距離と判定し、ドア(2)(17)の戸開動作に
伴う乗客の安全を確保するようにしている。
【0050】実施例6.図19はこの発明の第1、第5
及び第8発明の一実施例を示す全体構成図である。な
お、図2〜図5、図8、図10及び図16〜図18は実
施例6にも共用する。この実施例は、図15の戸開速度
決定手段(12)を戸閉速度決定手段(21)に置換し、戸開速
度調整手段(13)を戸閉速度調整手段(22)に置換したもの
である。
【0051】すなわち、戸閉速度は既述のように図10
によって処理され、戸閉速度調整手段(22)によって制御
される外は、実施例5と同様であり、ドア(2)(17)の戸
閉動作に伴う乗客の安全を確保するようにしている。
【0052】実施例7.図20及び図22はこの発明の
第1、第4及び第9発明の一実施例を示す図で、図20
はかご内乗客存在領域検出動作フローチャート、図21
は乗場乗客存在領域検出動作フローチャート、図22は
かご内乗客・乗場乗客存在領域優先判定動作フローチャ
ートである。なお、図2〜図5、図12、図13及び図
15は実施例7にも共用する。
【0053】この実施例は、実施例5が乗客存在領域を
水平光線(4a)〜(4c)、(5a)(5b)で検出していたのに対
し、垂直光線(4d)〜(4f)、(5c)〜(5e)で検出しようとす
るものである。次に、かご内及び乗場乗客存在領域検出
動作及びかご内乗客・乗場乗客存在領域優先判定動作
を、それぞれ図20〜図22を参照して説明する。な
お、図20及び図21の動作は図11と近似しているた
め、要点について説明する。
【0054】図20において、ステップS21で垂直光線
(4d)が遮断されていれば、ステップS54で乗客の位置は
右側とする。ステップS24で垂直光線(4f)が遮断されて
いれば、ステップS55で乗客の位置は左側とする。ステ
ップS27で垂直光線(4e)が遮断されていれば、ステップS
56で乗客の位置は中央とする。
【0055】図21において、ステップS23で垂直光線
(5c)が遮断されていれば、ステップS57で乗客の位置は
右側とする。ステップS26で垂直光線(5e)が遮断されて
いれば、ステップS58で乗客の位置は左側とする。ステ
ップS29で垂直光線(5d)が遮断されていれば、ステップS
59で乗客の位置は中央とする。
【0056】次に、かご内乗客・乗場乗客存在領域優先
判定動作を図22を参照して説明する。ステップS61で
右側にかご内乗客を検出したか、又は右側に乗場乗客を
検出したかを判断し、上記いずれも検出しなければステ
ップS63へ進み、上記いずれかを検出すればステップS62
へ進み、右側に乗客を検出したと判定する。ステップS6
3で左側にかご内乗客を検出したか、又は左側に乗場乗
客を検出したかを判断し、上記いずれも検出しなければ
ステップS65へ進み、上記いずれかを検出すればステッ
プS64へ進み、左側に乗客を検出したと判定する。
【0057】ステップS65で中央にかご内乗客を検出し
たか、又は中央に乗場乗客を検出したかを判断し、上記
いずれも検出しなければ処理は終了し、上記いずれかを
検出すればステップS66へ進み、中央に乗客を検出した
と判定する。なお、戸開速度決定動作は既述のように図
12によって処理される。
【0058】実施例8.この実施例は、図2〜図5、図
13、図14及び図19〜図22を共用する。この実施
例は、実施例7を戸閉時に適用したものであり、各動作
は既述の動作から容易に理解されるので、詳細な説明は
省略する。
【0059】実施例9.図23〜図26はこの発明の第
1、第6及び第8発明の一実施例を示す図で、図23は
全体構成図、図24はかご内戸開速度決定動作フローチ
ャート、図25は乗場戸開速度決定動作フローチャー
ト、図26はかご内・乗場戸開速度優先判定動作フロー
チャートである。なお、図2〜図5、図8、図16及び
図17は実施例9にも共用する。
【0060】図23において、(31)はかご内乗客存在領
域検出手段(25)に接続されかご内戸開速度を決定するか
ご内戸開速度決定手段、(32)は乗場乗客存在領域検出手
段(26)に接続され乗場戸開速度を決定する乗場戸開速度
決定手段、(33)はかご内及び乗場戸開速度決定手段(31)
(32)に接続され、かご内戸開速度と乗場戸開速度の優先
を判定するかご内・乗場戸開速度優先判定手段である。
【0061】次に、この実施例のかご内及び乗場戸開速
度決定動作を、図24及び図25を参照して説明する。
なお、これらの動作は、図7と近似しているため、要点
について説明する。図24において、ステップS71でか
ごドア(2)と乗客の距離が30cmよりも大であれば、
ステップS72でかご(1)内の条件で決定される戸開速度
(以下単にかご内戸開速度という)を、図8の曲線T1で
示すように大にする。
【0062】ステップS73でかごドア(2)と乗客の距離が
10〜30cmであれば、ステップS74で、図8の曲線T
2で示すように、かご内戸開速度を中にする。10〜3
0cmでなければ、ステップS75で、図8の曲線T3で示
すようにかご内戸開速度を小にする。
【0063】図25において、ステップS76で乗場ドア
(17)と乗客の距離が30cmよりも大であれば、ステッ
プS77で乗場の条件で決定される戸開速度(以下単に乗
場戸開速度という)を大にする。ステップS78で乗場ド
ア(17)と乗客の距離が10〜30cmであれば、ステッ
プS79で乗場戸開速度を中にする。10〜30cmでな
ければ、ステップS80で乗場戸開速度を小にする。
【0064】次に、かご内・乗場戸開速度優先判定動作
を図26を参照して説明する。ステップS81では、図2
4で決定されたかご内戸開速度と、図25で決定された
乗場戸開速度とを比較し、前者が後者よりも小であるか
を判断する。前者が後者よりも小であればステップS82
へ進み、かご内戸開速度を戸開速度とする。また、ステ
ップS81でかご内戸開速度が乗場戸開速度以上であれ
ば、ステップS83へ進み、乗場戸開速度を戸開速度とす
る。
【0065】このようにして、かご内戸開速度と乗場戸
開速度の小さい方を戸開速度と判定し、この戸開速度で
かごドア(2)及び乗場ドア(17)を駆動し、戸開動作に伴
う乗客の安全を確保するようにしている。
【0066】実施例10.図27〜図30はこの発明の
第1、第7及び第8発明の一実施例を示す図で、図27
は全体構成図、図28はかご内戸閉速度決定動作フロー
チャート、図29は乗場戸閉速度決定動作フローチャー
ト、図30はかご内・乗場戸閉速度優先判定動作フロー
チャートである。なお、図2〜図5、図8、図16及び
図17は実施例10にも共用する。
【0067】この実施例は、図23のかご内戸開速度決
定手段(31)をかご内戸閉速度決定手段(35)に、乗場戸開
速度決定手段(32)を乗場戸閉速度決定手段(36)に、かご
内・乗場戸開速度優先判定手段(33)をかご内・乗場戸開
速度優先判定手段(37)に、戸開速度調整手段(13)を戸閉
速度調整手段(22)にそれぞれ置換したものである。
【0068】次に、この実施例のかご内及び乗場戸閉速
度決定動作を、図28及び図29を参照して説明する。
なお、これらの動作は図10と近似しているため要点に
ついて説明する。図28において、ステップS71でかご
ドア(2)と乗客の距離が30cmよりも大であれば、ス
テップS85でかご内戸閉速度を大にする。ステップS73で
かごドア(2)と乗客の距離が10〜30cmであれば、
ステップS86でかご内戸閉速度を中にする。ステップS87
でかごドア(2)と乗客の距離が0〜10cmであれば、
ステップS88でかご内戸閉速度を小にする。0〜10c
mでなければ、ステップS89でかご内戸閉速度を零にす
る。
【0069】図29において、ステップS76で乗場ドア
(17)と乗客の距離が30cmよりも大であれば、ステッ
プS90で乗場戸閉速度を大にする。ステップS78で乗場ド
ア(17)と乗客の距離が10〜30cmであれば、ステッ
プS91で乗場戸閉速度を中にする。ステップS92で乗場ド
ア(17)と乗客の距離が0〜10cmであれば、ステップ
S93で乗場戸閉速度を小にする。0〜10cmでなけれ
ば、ステップS94で乗場戸閉速度を零にする。
【0070】かご内・乗場戸閉速度優先判定動作を図3
0に示すが、そのステップS95〜S97は、図26のステッ
プS81〜S83において、戸開速度を戸閉速度と読み替えた
ものと同様であり、その動作は容易に理解できるので、
詳細な説明は省略する。
【0071】実施例11.図31〜図33はこの発明の
第1、第6及び第9発明の一実施例を示す図で、図31
はかご内戸開速度決定動作フローチャート、図32は乗
場戸開速度決定動作フローチャート、図33はかご内・
乗場戸開速度優先判定動作フローチャートである。な
お、図2〜図5、図13、図20及び図23は実施例1
1にも共用する。
【0072】この実施例は、実施例9が乗客存在領域を
水平光線(4a)〜(4c)、(5a)(5b)で検出していたのに対
し、垂直光線(4d)〜(4f)、(5c)〜(5e)で検出しようとす
るものである。次に、かご内戸開速度決定動作を図3
1、乗場戸開速度決定動作を図32、かご内・乗場戸開
速度優先判定動作を図33を参照して説明する。なお、
図31及び図32の動作は図12にそれぞれ近似してい
るため、要点について説明する。
【0073】図31において、ステップS101で右側にか
ご内乗客を検出するか、ステップS104で左側にかご内乗
客を検出するとともに、ステップS102で中央にかご内乗
客を検出すれば、ステップS103で急加速・緩減速のかご
内戸開速度とする。ステップS105で中央にかご内乗客を
検出すれば、ステップS106で緩加速・急減速のかご内戸
開速度とする。中央にかご内乗客を検出しなければ、ス
テップS107で通常加減速のかご内戸開速度とする。
【0074】図32において、ステップS111で右側に乗
場乗客を検出するか、ステップS114で左側に乗場乗客を
検出するとともに、ステップS112で中央に乗場乗客を検
出すれば、ステップS113で急加速・緩減速の乗場戸開速
度とする。ステップS115で中央に乗場乗客を検出すれ
ば、ステップS116で緩加速・急減速の乗場戸開速度とす
る。中央に乗場乗客を検出しなければ、ステップS117で
通常加減速の乗場戸開速度とする。
【0075】次に、かご内・乗場戸開速度優先判定動作
を図33を参照して説明する。ステップS121でかご内戸
開速度が急加速・緩減速で、かつ乗場戸開速度が急加速
・緩減速であるかを判断し、両者が急加速・緩減速であ
れば、ステップS122へ進み戸開速度を急加速・緩減速と
する。少なくとも一方が急加速・緩減速でなければ、ス
テップS123へ進み、かご内での戸開速度が緩加速・急減
速で、かつ乗場での戸開速度が緩加速・急減速であるか
を判断する。
【0076】両者が緩加速・急減速であれば、ステップ
S124へ進み戸開速度を緩加速・急減速とする。少なくと
も一方が緩加速・急減速でなければ、ステップS125へ進
み戸開速度を通常加減速とする。このようにして、かご
内及び乗場での戸開速度が共に急加速・緩減速である
か、又は共に緩加速・急減速である場合に、これらの戸
開速度でかごドア(2)及び乗場ドア(17)を駆動し、戸開
動作に伴う乗客の安全を確保するようにしている。
【0077】実施例12.図34〜図36はこの発明の
第1、第7及び第9発明の一実施例を示す図で、図34
はかご内戸閉速度決定動作フローチャート、図35は乗
場戸閉速度決定動作フローチャート、図36はかご内・
乗場戸閉速度優先判定動作フローチャートである。な
お、図2〜図5、図13及び図27は実施例12にも共
用する。
【0078】この実施例は、実施例11が戸開速度を決
定するのに対し、戸閉速度を決定するものであり、図3
1のステップS103、S106、S107をそれぞれ図34におい
てステップS131〜S133に置換し、図32のステップS11
3、S116、S117をそれぞれ図35においてステップS134
〜S136に置換し、図33のステップS121〜S125をそれぞ
れ図36においてステップS138〜S142に置換している。
これらの動作は戸開の場合と同様であるため、詳細な説
明は省略する。
【0079】なお、次のように実施することも可能であ
る。 (1)ドア(2)(17)に対する乗客の存在領域を光電装置
によって検出するものとしたが、これ以外の非接触形の
検出器や、荷重検出装置を用いて検出する。 (2)ドア(2)(17)に対する乗客の距離を0、0〜10
cm、10〜30cm及び30cmを越える場合に区分
し、またドア(2)(17)に対する乗客の左右位置の度合い
を右側、中央及び左側に分割したが、これを更に細かく
分割する。
【0080】(3)乗場ドア(17)に対する乗客の距離
と、かごドア(2)に対する乗客の距離の区分をそれぞれ
変えて検出し、また乗場ドア(17)に対する乗客の左右位
置の度合いと、かごドア(2)に対する乗客の左右位置の
度合いの区分をそれぞれ変えて検出する。 (4)戸開速度及び戸閉速度を大、中及び小と変化させ
るものとしたが、戸開速度大又は戸閉速度大を通常のド
ア速度とし、上記戸開速度大又は戸閉速度大以外の戸開
速度又は戸閉速度を通常のドア速度以下とする。
【0081】(5)優先判定の手順を変更する。 (6)ドア(2)(17)を中央両引き戸としたが、片引き戸
にも適用する。
【0082】
【発明の効果】以上説明したとおりこの発明の第1発明
では、ドアに対する乗客の存在領域からドアの駆動速度
を決定し、第2発明では同じく戸開速度を決定し、第3
発明では同じく戸閉速度を決定するようにしたので、ド
アに対する乗客の位置に応じてドアの開閉速度が変更さ
れ、乗客の安全を確保するとともに乗客に安心感を与
え、かつ運転効率の悪化を防止することができる効果が
ある。
【0083】また、第4発明では、かごドアに対する乗
客の存在領域と、乗場ドアに対する乗客の存在領域の優
先を判定してドアの戸開速度を決定し、第5発明では同
じく戸閉速度を決定するようにしたので、かごドア及び
乗場ドアに対する乗客の位置に応じてドアの開閉速度が
変更され、乗客の安全を精度高く確保するとともに乗客
に安心感を与え、かつ運転効率の悪化を防止することが
できる効果がある。
【0084】また、第6発明では、かごドアに対する乗
客の存在領域から決定されるかご内戸開速度と、乗場ド
アに対する乗客の存在領域から決定される乗場戸開速度
の優先を判定し、第7発明では同じくかご内戸閉速度と
乗場戸閉速度の優先を判定するようにしたので、ドアの
開閉速度はかごドア及び乗場ドアに対する乗客の位置に
よって決定される両速度のいずれかに設定され、乗客の
安全を更に精度高く確保することができる効果がある。
【0085】また、第8発明では、戸閉状態でのドアと
乗客の距離を乗客存在領域として検出するようにしたの
で、乗客がドアに対して接近しているか、離れているか
が把握され、安全に対する高精度の情報を得ることがで
きる効果がある。
【0086】また、第9発明では、戸閉状態でのドアに
対する乗客の左右位置の度合いを乗客存在領域として検
出するようにしたので、乗客が出入口に対して左右どち
らに偏っているかが把握され、運転効率に関する高精度
の情報を得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示す全体構成図。
【図2】この発明の実施例1を示すかご及び乗場横断面
図。
【図3】この発明の実施例1を示すかご内から見たかご
ドア正面図。
【図4】この発明の実施例1を示す乗場から見た乗場ド
ア正面図。
【図5】この発明の実施例1を示す全体ブロック線図。
【図6】図1による乗客存在領域検出動作フローチャー
ト。
【図7】図1による戸開速度決定動作フローチャート。
【図8】この発明の実施例1を示す戸開閉速度曲線図。
【図9】この発明の実施例2を示す全体構成図。
【図10】図9による戸閉速度決定動作フローチャー
ト。
【図11】この発明の実施例3を示す乗客存在領域検出
動作フローチャート。
【図12】この発明の実施例3を示す戸開速度決定動作
フローチャート。
【図13】この発明の実施例3を示す戸開閉速度曲線
図。
【図14】この発明の実施例4を示す戸閉速度決定動作
フローチャート。
【図15】この発明の実施例5を示す全体構成図。
【図16】図15によるかご内乗客存在領域検出動作フ
ローチャート。
【図17】図15による乗場乗客存在領域検出動作フロ
ーチャート。
【図18】図15によるかご内乗客・乗場乗客存在領域
優先判定動作フローチャート。
【図19】この発明の実施例6を示す全体構成図。
【図20】図19によるかご内乗客存在領域検出動作フ
ローチャート。
【図21】図19による乗場乗客存在領域検出動作フロ
ーチャート。
【図22】図19によるかご内乗客・乗場乗客存在領域
優先判定動作フローチャート。
【図23】この発明の実施例9を示す全体構成図。
【図24】図23によるかご内戸開速度決定動作フロー
チャート。
【図25】図23による乗場戸開速度決定動作フローチ
ャート。
【図26】図23によるかご内・乗場戸開速度優先判定
動作フローチャート。
【図27】この発明の実施例10を示す全体構成図。
【図28】図27によるかご内戸閉速度決定動作フロー
チャート。
【図29】図27による乗場戸閉速度決定動作フローチ
ャート。
【図30】図27によるかご内・乗場戸閉速度優先判定
動作フローチャート。
【図31】この発明の実施例11を示すかご内戸開速度
決定動作フローチャート。
【図32】この発明の実施例11を示す乗場戸開速度決
定動作フローチャート。
【図33】この発明の実施例11を示すかご内・乗場戸
開速度優先判定動作フローチャート。
【図34】この発明の実施例12を示すかご内戸閉速度
決定動作フローチャート。
【図35】この発明の実施例12を示す乗場戸閉速度決
定動作フローチャート。
【図36】この発明の実施例12を示すかご内・乗場戸
閉速度優先判定動作フローチャート。
【符号の説明】
2 かごドア、3 ドア制御器、4 かご内乗客存在領
域検出器、4a〜4c5a,5b 水平光線、4d〜4
f、5c〜5e 垂直光線、5 乗場乗客存在領域検出
器、11 乗客存在領域検出手段、12 戸開速度決定
手段、13 戸開速度調整手段、17 乗場ドア、19
制御盤、21 戸閉速度決定手段、22 戸閉速度調
整手段、25 かご内乗客存在領域検出手段、26 乗
場乗客存在領域検出手段、27 かご内乗客・乗場乗客
存在領域優先判定手段、31 かご内戸開速度決定手
段、32 乗場戸開速度決定手段、33 かご内・乗場
戸開速度優先判定手段、35 かご内戸閉速度決定手
段、36 乗場戸閉速度決定手段、37 かご内・乗場
戸閉速度優先判定手段。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動速度を制御してエレベーターのドア
    を開閉する装置において、上記ドアに対する乗客の存在
    領域を検出する乗客存在領域検出手段と、上記検出され
    た乗客存在領域から上記ドアの駆動速度を決定する駆動
    速度決定手段とを備えたことを特徴とするエレベーター
    のドア制御装置。
  2. 【請求項2】 駆動速度決定手段を、検出された乗客存
    在領域からドアの戸開速度を決定する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載のエレベーターのドア制御装
    置。
  3. 【請求項3】 駆動速度決定手段を、検出された乗客存
    在領域からドアの戸閉速度を決定する構成としたことを
    特徴とする請求項1記載のエレベーターのドア制御装
    置。
  4. 【請求項4】 駆動速度を制御してエレベーターのドア
    を開閉する装置において、かごドアに対する乗客の存在
    領域を検出するかご内乗客存在領域検出手段と、乗場ド
    アに対する乗客の存在領域を検出する乗場乗客存在領域
    検出手段と、上記検出されたかごドアに対する乗客存在
    領域と、上記検出された乗場ドアに対する乗客存在領域
    の優先を判定する乗客存在領域優先判定手段と、上記判
    定された乗客存在領域から上記ドアの戸開速度を決定す
    る戸開速度決定手段とを備えたことを特徴とするエレベ
    ーターのドア制御装置。
  5. 【請求項5】 戸開速度決定手段を、判定された乗客存
    在領域からドアの戸閉速度を決定する戸閉速度決定手段
    に置換したことを特徴とする請求項4記載のエレベータ
    ーのドア制御装置。
  6. 【請求項6】 駆動速度を制御してエレベーターのドア
    を開閉する装置において、かごドアに対する乗客の存在
    領域を検出するかご内乗客存在領域検出手段と、乗場ド
    アに対する乗客の存在領域を検出する乗場乗客存在領域
    検出手段と、上記検出されたかごドアに対する乗客存在
    領域から上記ドアのかご内戸開速度を決定するかご内戸
    開速度決定手段と、上記検出された乗場ドアに対する乗
    客存在領域から上記ドアの乗場戸開速度を決定する乗場
    戸開速度決定手段と、上記決定されたかご内戸開速度及
    び乗場戸開速度の優先を判定する戸開速度優先判定手段
    とを備えたことを特徴とするエレベーターのドア制御装
    置。
  7. 【請求項7】 かご内戸開速度決定手段を、検出された
    かごドアに対する乗客存在領域からドアのかご内戸閉速
    度を決定するかご内戸閉速度決定手段に置換し、乗場戸
    開速度決定手段を、検出された乗場ドアに対する乗客存
    在領域から上記ドアの乗場戸閉速度を決定する乗場戸閉
    速度決定手段に置換し、戸開速度優先判定手段を、上記
    決定されたかご内戸閉速度及び乗場戸閉速度の優先を判
    定する戸閉速度優先判定手段に置換したことを特徴とす
    る請求項6記載のエレベーターのドア制御装置。
  8. 【請求項8】 乗客存在領域検出手段を、戸閉状態での
    ドアと乗客の距離を検出する構成としたことを特徴とす
    る請求項1〜請求項7のいずれかに記載のエレベーター
    のドア制御装置。
  9. 【請求項9】 乗客存在領域検出手段を、戸閉状態での
    ドアに対する乗客の左右位置の度合いを検出する構成と
    したことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに
    記載のエレベーターのドア制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013001467A (ja) * 2011-06-13 2013-01-07 Mitsubishi Electric Corp エレベータ装置およびエレベータの乗場扉安全装置

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