JPH08208004A - 磁気テープ装置 - Google Patents

磁気テープ装置

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JPH08208004A
JPH08208004A JP7018906A JP1890695A JPH08208004A JP H08208004 A JPH08208004 A JP H08208004A JP 7018906 A JP7018906 A JP 7018906A JP 1890695 A JP1890695 A JP 1890695A JP H08208004 A JPH08208004 A JP H08208004A
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JP
Japan
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cartridge
magnetic tape
accessor
recording medium
tape device
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JP7018906A
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Hitomi Ono
仁美 尾野
Miki Akiyama
美樹 秋山
Katsumi Inasawa
克美 稲沢
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は磁気テープ装置に関し、装置エラー
が発生しにくく組立に煩雑な作業が要求されることのな
い磁気テープ装置の提供を目的とする。 【構成】 磁気テープユニット6と、複数の棚10を有
するカートリッジ収納体8と、自動カートリッジローダ
13とから構成され、自動カートリッジローダ13は、
アクセッサ12と、アクセッサ12の速度制御手段とを
含み、速度制御手段は、アクセッサ12の移動に伴う摩
擦を測定しその測定値に応じてアクセッサの移動速度を
決定している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジ式記録媒
体の搬送を行う自動カートリッジローダを備えた磁気テ
ープ装置に関する。
【0002】近年、コンピュータ性能の向上に伴い、記
憶容量の向上が要望されている。例えば、磁気テープ装
置において、可換媒体としてのカートリッジ式記録媒体
(以下単に「カートリッジ」ということがある。)の特
徴を活かし、複数個のカートリッジを連続的に処理する
装置の要望が強い。これは、単に記憶処理容量の向上の
みならず、オペレータの介入を低減することができ、運
用コストの削減にも寄与するからである。
【0003】
【従来の技術】複数個のカートリッジを連続的に処理す
ることができる磁気テープ装置としては、カートリッジ
に対してデータの記録及び再生を行う磁気テープユニッ
トと、複数のカートリッジを収容可能な複数の棚を有す
るカートリッジ収納体と、カートリッジ収納体の各棚と
磁気テープユニットとの間でカートリッジの搬送を行う
自動カートリッジローダとを備えたものが知られてい
る。
【0004】自動カートリッジローダは、例えば、カー
トリッジ収納体の棚の配列方向に移動するアクセッサを
有する。アクセッサの移動速度を制御するサーボ技術を
含むロボット制御は、一般に、ファームウェアによって
なされる。ここで、ファームウェアとは、ユーザ環境で
変更されることのない計算機プログラム及びデータを有
するハードウェアのことをいう。
【0005】アクセッサをある棚から他のある棚までの
間の距離だけ移動させる場合には、ファームウェアがア
クセッサ駆動用のモータに与える電流値のデジタルデー
タを算出し、DAコンバータがこのデジタルデータ(D
AC値)をアナログ電流に変換して、アクセッサが駆動
される。アクセッサの移動経路は、例えば、加速領域、
低速領域及び減速領域からなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の磁気
テープ装置においては、アクセッサの移動に伴う機械的
な摩擦が一定の値であるとしてファームウェアが構成さ
れていた。このため、装置を使用しているうちにシャフ
ト等の部品にごみがついたり磨耗等により部品の形状が
変化したときにファームウェアでは対応しきれず、エラ
ーが発生することがあった。また、一定の摩擦が得られ
るように装置を組み立てるには煩雑な作業が要求される
という問題もあった。
【0007】よって、本発明の目的は、装置エラーが発
生しにくく組立に煩雑な作業が要求されることのない磁
気テープ装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によると、カート
リッジ式記録媒体に対してデータの記録及び再生を行う
磁気テープユニットと、複数のカートリッジ式記録媒体
を収納可能な複数の棚を有するカートリッジ収納体と、
該カートリッジ収納体の各棚と前記磁気テープユニット
との間で又は前記カートリッジ収納体の各棚と他の棚と
の間でカートリッジ式記録媒体の搬送を行う自動カート
リッジローダとを備え、該自動カートリッジローダは、
前記カートリッジを把持するアクセッサと、前記カート
リッジを支持するとともに前記アクセッサを前記棚の配
列方向に移動させる移動手段と、前記アクセッサの移動
速度を制御する速度制御手段とを含み、該速度制御手段
は、前記アクセッサと前記移動手段との間の摩擦データ
に応じて前記移動速度を決定する磁気テープ装置が提供
される。
【0009】
【作用】本発明の磁気テープ装置にあっては、速度制御
手段がアクセッサの移動に伴う摩擦を測定しその測定値
に応じてアクセッサの移動速度を決定するようにしてい
るので、摩擦が一定であるとした従来技術の問題が解決
される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に沿って詳
細に説明する。図1は本発明を適用可能な磁気テープ装
置の破断斜視図である。この磁気テープ装置はカートリ
ッジ2の自動交換機構4を有している。自動交換機構4
の背面側には、カートリッジ2に対してデータの記録及
び再生を行う磁気テープユニット6が設けられている。
【0011】自動交換機構4内の正面側には、複数のカ
ートリッジ2を収容可能なカートリッジ収納体8が設け
られている。カートリッジ収納体8は、カートリッジ2
の矢印A方向への投入に際して、磁気テープユニット6
の側にカートリッジ2を通過させ得るように縦に複数の
棚10を有している。以下、この棚をセルと称すること
もある。
【0012】自動交換機構4内のカートリッジ収納体8
と磁気テープユニット6の間には、棚10の配列方向に
移動可能なアクセッサ12を有する自動カートリッジロ
ーダ13が設けられている。アクセッサ12はカートリ
ッジ収納体8からカートリッジ2を取り出して磁気テー
プユニット6の投入口14への挿入を行うとともに、磁
気テープユニット6からカートリッジ2を取り出してカ
ートリッジ収納体8の棚10への返却を行う。
【0013】図2は、図1に示されるカートリッジ自動
交換機構4の右側面図である。アクセッサ12は、レー
ル18及びストリングスクリュー20により支持されて
いる。ストリングスクリュー20はアクセッサ12に螺
合しており、従って、ストリングスクリュー20をモー
タ22により回転させることにより、アクセッサ12は
上下方向に移動する。モータ22は後述する摩擦測定の
プログラムを実行するために、例えばタコカウンタ付の
サーボモータである。
【0014】カートリッジ収納体8の各棚10は装置内
部側が低くなるように互いに平行に傾斜しており、これ
と同じ角度でアクセッサ12も傾斜している。このよう
に棚10及びアクセッサ12を傾斜させているのは、棚
10にカートリッジ2を収納したときに、外部からの衝
撃等によりカートリッジ2が装置外部に脱落することを
防止するためである。
【0015】アクセッサ12は、カートリッジ2を挟み
込むように配置される一対のフィーダ24を有してい
る。フィーダ24は無端状ベルトとこれを駆動する手段
とからなり、フィーダ24によりカートリッジ2を挟み
込んだ状態でフィーダ24を駆動することにより、カー
トリッジ2をカートリッジ収納体8から磁気テープユニ
ット6で搬送することができ、これと逆の搬送も行うこ
とができる。
【0016】図3は本発明における磁気テープ装置のハ
ードウェアを示すブロック図である。23Aは本磁気テ
ープ装置の動作を統括制御する主制御部、23Bは上位
装置とのインターフェース制御を行うインターフェース
制御部、6AはMTUの動作制御を行うMTU制御部で
ある。自動カートリッジローダ13は、カートリッジ収
納体8の棚の配列方向に移動するアクセッサ12と、ア
クセッサの移動速度を制御する速度制御手段とを含む。
【0017】速度制御手段は、この実施例では、アクセ
ッサ12の移動に伴う摩擦データを測定しその測定値に
応じてアクセッサ12の移動速度を決定する。具体的に
は、速度制御手段は、アクセッサ12が螺合するストリ
ングスクリュー20と、ストリングスクリュー20を回
転させるタコカウンタ22A付のサーボモータ22と、
タコカウンタ22Aのカウンタ値に基づきサーボモータ
22に与える電流値のデジタルデータ(DAC値)を算
出する自動カートリッジローダ制御部23と、DAC値
をアナログ電流に変換してこれをサーボモータ22に与
えるDAコンバータ25とを含む。
【0018】自動カートリッジローダ制御部23は、ア
クセッサの移動速度を測定するためのタイマ72と、測
定された速度に対応する摩擦データを得るための摩擦デ
ータテーブル74と、予め定められたプログラムに従っ
て各種の演算を行うMPU76とを有している。
【0019】MPU76には又、表示制御部78及びセ
ンサ検出部80が接続される。表示制御部70は、カー
トリッジ収納体8の各セル毎に設けられた表示用のLE
D45に接続される。又、センサ検出部80は、同じく
カートリッジ収納体8の各セル毎に設けられたセンサ4
4に接続される。
【0020】センサ44はカートリッジについての処理
/未処理を検出するためのものである。センサ44及び
LED45の動作の詳細については後述する。図4は従
来技術における速度制御のフローチャートである。従来
技術においては、アクセッサ12の移動速度の制御、即
ちサーボモータ22の制御に摩擦データが反映されな
い。具体的には次の通りである。
【0021】まず、ステップ101では、測定されたタ
コパルス数に基づき現在のスピードvを得る。ステップ
102では、タコパルス数がどのくらい発生するかとい
う予想スピードviを得る。そしてステップ103で
は、予想スピードviと現実のスピードvの間の差(v
e=vi−v)を求める。
【0022】ステップ104では、上述の差にゲインG
を掛けることにより予想スピードに近づけるためのDA
C値の補正分(G×ve)を求める。ステップ105で
は、この補正分(G×ve)と次の予想スピード(v
(i+1))に必要なDAC値(YDAC)を加算する
(YDAC+G×ve)。そして、ステップ106では
ステップ105で得られた値をDAコンバータ25にセ
ットする。
【0023】このように従来技術においては、ファーム
ウェアで使用するゲインを一定とし、予想スピードと現
実のスピードとの差分にゲインを掛けて、その値をエラ
ー量としてフィードバック制御を行っている。しかし、
アクセッサの移動経路における各場所毎に適切なゲイン
量が異なっているため、ゲインを一定値で制御を行った
ときに発振が生じることがあった。
【0024】本実施例では、アクセッサ12の移動に伴
う摩擦データが検出され、その値に応じてアクセッサ1
2の移動速度が決定される。まず、摩擦データの検出方
法について説明する。
【0025】図5及び図6は本実施例における摩擦デー
タ検出のフローチャートである。装置の電源投入時ある
いはアクセッサ12の上下移動を行うときの速度制御中
にエラーが検出されたときにこのルーチンが呼び出され
る。この実施例では、摩擦データを検出するために、サ
ーボモータ22を一定電流で駆動したときにアクセッサ
12が予め定められた距離だけ移動するのに要した時間
を測定し、この時間に対応する摩擦データを得ている。
そのために、自動カートリッジローダ制御部23はタイ
マあるいはカウンタを有している。
【0026】まずステップ201では、アクセッサ12
を下リミットあるいは実際に移動する範囲の一番下に位
置づける。前述のタイマは、この実施例では、自動カー
トリッジローダ制御部23に組み込まれたプログラムを
実行することにより実現される。以下、このタイマ割り
込みのカウント値あるいはタイマそれ自体を「YTIM
ER」と称する。このタイマ割り込みは例えば1ms毎
に実行され、その具体例を図7に示す。
【0027】タイマ割り込みが実行されると、ステップ
221ではYTIMERがオンであるか否かが判断さ
れ、オンである場合には、ステップ222に進みYTI
MERがカウントアップされる。オフである場合にはこ
のルーチンを終了する。
【0028】再び図5を参照し、ステップ201に続く
フローを説明する。ステップ202ではタイマ割り込み
が解除され、ステップ203ではYTIMERがクリア
される。続いてステップ204ではYTIMERがオン
にされ、ステップ205でタイマ割り込みが開始され
る。
【0029】ステップ206ではサーボモータ22の駆
動方向を、アクセッサ12が上昇する方向にセットす
る。続いてステップ207では、DAC値として一定値
YUPをセットし、サーボモータ22に一定の電流が与
えられるようにする。
【0030】そしてステップ208では、アクセッサ1
2が上リミット(あるいは実際に移動する範囲の一番
上)まで移動したか否かが判断され、この判断ステップ
208はアクセッサ12が上リミットに位置するまで継
続される。判断ステップ208が継続されている間、図
7のタイマ割り込みは逐次実行されることになる。
【0031】アクセッサ12が上リミットに位置したと
判断されると、ステップ209に進み、YTIMERが
オフにされる。続いてステップ210でYTIMERの
値を参照して、ステップ211では摩擦データテーブル
のアドレスにYTIMERが加算される。摩擦データテ
ーブルは、実際にいろいろな装置で計測した摩擦データ
を用いて作成される移動時間と摩擦データとの関係を示
すテーブルであり、例えば自動カートリッジローダ制御
部23内に組み込まれている。
【0032】そして、ステップ212では、ステップ2
11で得られた値のアドレスを参照して、摩擦データ
(μ)が求められる。ステップ213では、各区間毎に
予想時間と実測時間の差が求められ、ステップ214で
は各区間毎のゲインGnが得られる。
【0033】ステップ213及び214では具体的には
次のようにして各区間のゲインが得られる。アクセッサ
12を低電流駆動で移動させる際に、アクセッサ12の
移動経路を適当な区間(Y0〜Yn)に分けて、その区
間毎の摩擦データ(μ0〜μn)を予測する。それと最
終的に求まる摩擦データ(μ)との差(μ−μ0〜μ−
μn)を考慮して、ゲイン(G0〜Gn)を決定する。
【0034】ゲイン(G0〜Gn)は、摩擦データ
(μ)のときのゲインをGとし、μ0〜μnとμとの差
に係る係数をKとすると、 G0=G+K×(μ−μ0)・・・Gn=G+K×(μ−μn) で与えられる。
【0035】求めたゲイン(G0〜Gn)はファームウ
ェア(自動カートリッジローダ制御部)に組み込まれ、
区間Y0をアクセッサ12が移動するときの制御にはゲ
インG0を用いた制御が行われる。以下同様にして区間
Ynをアクセッサ12が移動するときの制御にはゲイン
Gnが用いられる。
【0036】図8は本実施例における摩擦データが反映
される速度制御のフローチャートである。予想スピード
(vi)と現実のスピード(v)との差(ve=vi−
v)を求めるまでのステップ301乃至303は図4の
ステップ101乃至103に準ずる。
【0037】続いてステップ304では、アクセッサ1
2が現在位置する区間のゲイン(Gn)を得、ステップ
305ではゲインGnと速度誤差veとの積を求める
(Gn×ve)。
【0038】そして、ステップ306では、ステップ3
05で得られた値と次の予想スピードを出すために必要
なDAC値(YBAC)と摩擦データμを相殺するため
のDAC値(μDAC)との和を求め(YBAC+μD
AC+Gn×ve)、この値をステップ307でDAコ
ンバータ25にセットする。
【0039】本実施例によると、各装置毎に適した摩擦
データを用い、さらに各区間毎に適したゲインを用いて
速度制御を行うようにしているので、アクセッサを停止
する際の停止位置の精度を容易に向上させることがで
き、また、どのような環境下にある装置でも部品の形状
のばらつき等をファームウェアで吸収することができ
る。このため、装置を組み立てるときの省力化にも繋が
り、装置の低コスト化を図ることができる。
【0040】図9及び図10は摩擦データ検出の具体例
を示すフローチャートである。電源投入時には、まずス
テップ401でアクセッサ12のタコ値のプリセット動
作を行ってタコ値を確定する。次にステップ402で
は、アクセッサ12を下リミット位置まで移動する。
【0041】アクセッサ12の移動経路を複数の区間に
分割せずに摩擦データを求める場合には以下のようにす
る。尚この場合のフローチャートは省略する。アクセッ
サ12が下リミット位置に移動したら、時間を計測する
ためにカウンタ0をオンにする。カウンタ0は1ms毎
の割り込みの度にインクリメントされる。そして、DA
コンバータ25に摩擦チェック用のDAC値(MSTC
HK)をセットし、アクセッサ12を上リミット位置ま
で移動させる。
【0042】アクセッサ12が上リミット位置まで移動
したら、DAコンバータ25にストップロック用のDA
C値(STPLCK)をセットし、カウンタ0をオフに
する。そして、ファームウェアにおいて、DPTRに摩
擦データテーブル(MSTTBL)のアドレスをセット
し、計測時間の上位1バイトをアキュムレータ(A)に
セットする。そして、DPTR+Aのアドレスの値をア
キュムレータ(A)に呼び出す。呼び出された値が予測
摩擦であるので、その値を以降は摩擦データとして使用
する。
【0043】次に、アクセッサ12の移動経路を複数の
区間に分割してそれぞれの区間毎に摩擦データを得る場
合について説明する。アクセッサ12の移動経路である
下リミットから上リミットまでをn区間に分割する。こ
こでは、4区間に分割した場合を示す。
【0044】前述の説明でカウンタ0をオンにするとき
に、同時にカウンタ1をオンにする(ステップ40
3)。カウンタ1もカウンタ0と同様に1ms毎の割り
込みの度にインクリメントされる。
【0045】続いてステップ404では、DAコンバー
タ25にMSTCHKをセットする。区間0〜区間3を
下リミット〜START1〜START2〜START
3〜上リミットとすると、アクセッサ12がSTART
1を通過した時点(ステップ405)でカウンタ1の値
をワークRAMのTIME0に書き込み(ステップ40
6)、カウンタ1の値をクリアする(ステップ40
7)。次に、ステップ405乃至407に準じて、アク
セッサ12がSTART2を通過した時点で同様にカウ
ンタ1の値をワークRAMのTIME1に書き込みカウ
ンタ1をクリアし、以下同様にTIME0〜TIME3
を得る(ステップ408乃至411)。
【0046】次に、ステップ412では、TIME0〜
TIME3を4倍して(n区間分割である場合にはn
倍)、WTPM0〜WTPM3を得る。そして、ステッ
プ413では、先程求めたカウンタ0の値との差を求
め、差の絶対値ERRTM0〜ERRTM3を求める。
【0047】次に、DPTRにゲインテーブル(GNT
BL)のアドレスをセットし、アキュムレータ(A)に
ERRTM0〜ERRTM3をセットする。そして、D
PTR+Aのアドレスの値をアキュムレータ(A)に代
入し、各区間の摩擦データの値あるいはゲインG0〜G
3を得る(ステップ414)。
【0048】以上のように、本実施例によると、使用期
間、使用環境による部品の形状変化や組立時の機械的な
ばらつきを制御する上でファームウェアにより摩擦デー
タの値として取り込むことによりそれぞれの装置に適し
た制御を行うことが簡単になる。その結果、装置の組立
に際しての省力化が可能になり、装置の低コスト化を図
ることができる。また、ファジーな制御が可能になる。
【0049】本発明の磁気テープ装置では、以下に説明
する種々の新しい技術が採用されている。 (1)アクセッサによるカートリッジの状態認識制御 (2)アクセッサから棚にカートリッジを戻す際の制御 (3)磁気テープユニットと自動カートリッジローダの
電源の共通化 (4)ライブラリ装置を接続する際の制御 これらの新しい技術は、相互に組み合わせて磁気テープ
装置に適用しあるいは前述の摩擦データ検出制御と組み
合わせて磁気テープ装置に適用してもよいが、それぞれ
単独で磁気テープ装置に適用してもよい。
【0050】(1)アクセッサによるカートリッジの状
態認識制御 自動化が進むに連れ、装置の操作性も簡素化されてき
た。そのため、常に、棚に収容されているカートリッジ
の状態をオペレーション無しでファームウェアが認識し
ていることが望ましい。また、いつオペレータがカート
リッジを交換するのか、複数の棚のどのカートリッジを
交換するのかを、オペレーション無しでファームウェア
が認識していることが望ましい。
【0051】従来、各棚毎のカートリッジの有無の確認
やカートリッジの投入/排出の確認は、そのための検出
機構を複数の棚全てに取り付けて行われていた。また、
クリーニングカートリッジの検出方法としても、磁気テ
ープユニットにカートリッジをロードした後に初めてク
リーニングカートリッジであることを認識したり、オペ
レータのスイッチ操作等のオペレーションにより認識し
たり、クリーニングカートリッジ検出のための特別なセ
ンサを用いたりすることによるのが通例である。
【0052】さらに、ライブラリ装置を接続するに際し
ては、自動クリーニングはライブラリ装置側のインタフ
ェースに依存されており、磁気テープ装置においては独
自にクリーニングを行うことができなかった。以下、こ
れらの問題を解決するための実施例を説明する。
【0053】カートリッジ2は、図11に示されるよう
に、四隅の1つに切り欠き26を有する概略直方体形状
のカートリッジケース28と、カートリッジケース28
の内部に展開して収容される図示しない磁気テープと、
この磁気テープの一端に取り付けられ磁気テープが巻き
取られたときに切り欠き26に着座するリーダブロック
30とからなる。
【0054】カートリッジケース28の上面に付された
矢印Bは、このカートリッジの磁気テープユニットへの
挿入方向を示している。また、カートリッジ28の挿入
方向後端側両端部の下側にはラッチ機構のための切り欠
き32が形成されている。
【0055】次に、図12により通常のデータカートリ
ッジとクリーニングカートリッジの形状の違いを説明す
る。同図において、(A)はデータカートリッジ2の斜
視図であり、これは図11に示されるカートリッジを背
面側から見た図に他ならない。
【0056】一方、(B)はクリーニングカートリッジ
2′を(A)のデータカートリッジ2と同じ方向から見
た斜視図であり、クリーニングカートリッジ2′の挿入
方向先端側の左下部には切り欠き33が形成されてい
る。
【0057】図13、図14及び図15にそれぞれカー
トリッジ収納体8の正面図、右側面図及び左側面図を示
し、図16に棚10の上面図(A)、正面図(B)及び
下面図(C)を示し、図17に棚10の左側面図(A)
及び右側面図(B)を示す。
【0058】カートリッジ収納体8の各棚は、投入され
たカートリッジ2をアクセッサ12への受け渡し位置で
位置決めするラッチ機構34と、カートリッジ2が正規
の向きで投入されたときのみこれを挿入可能にする誤挿
入防止機構36と、カートリッジ2の投入及び排出に際
してのみ開く扉39を含む安全機構38とをそれぞれ有
している。
【0059】安全機構38は、カートリッジ2の通過動
作に連動して扉39の開閉を制限するストッパ40と、
カートリッジ2が投入されたばかりで未処理のものであ
るか処理が終了してこれから排出されようとしているも
のであるかを判別するための処理/未処理検出フラグ4
2とをさらに含む。
【0060】扉39は軸43を中心に回転可能に設けら
れており、フラグ42は軸43の端部に固定される。ま
た、フラグ42の回転位置に応じて処理/未処理を検出
するための光学的なセンサ44が設けられている。この
実施例では、センサ44は、フラグ42の回転軌跡を通
過し得るようにアクセッサ12の先端に設けられたフォ
トインタラプタである。
【0061】フラグ42及びセンサ44を設けたことに
より、センサの出力信号に基づいてカートリッジ収納体
の各セルの未処理/処理の別を判断することができる。
その判断結果は、この実施例では、カートリッジ収納体
の各セル毎に設けられたLED45によりオペレータに
通知される。
【0062】符号46,48及び50はトーションバネ
を示しており、これらはそれぞれ当該バネを中心に回動
可能に設けられたラッチ機構34、誤挿入防止機構36
及びストッパ40を棚内側方向へ付勢している。また、
符号52はフラグ42と棚10の間に張架されたコイル
バネを示しており、このコイルバネ52は開いた扉39
が元の位置に閉じてくるよう扉39を付勢している。
【0063】尚、図16に示される矢印C及び矢印Dは
それぞれカートリッジ2の挿入方向を示している。この
実施例では、アクセッサ12は、カートリッジが棚にあ
るか否かを検出するカートリッジ有無センサを始めとす
る種々のセンサを有している。それについては後述す
る。
【0064】図18は、カートリッジの状態認識制御の
フローチャートである。まず、ステップ501では、カ
ートリッジ有無を認識することができる範囲にアクセッ
サ12が位置しているか否かが判断される。この判断
は、アクセッサ12が上下に移動をしている間に行わ
れ、例えば、タコカウンタ22A(図3参照)からのタ
コ値が予め定められた範囲内にあるか否かによって判断
がなされる。
【0065】範囲内にある場合にはステップ502に進
み、アクセッサ12の速度制御が行われている状態で当
該棚のカートリッジの有無がチェックされる。カートリ
ッジの有無がチェックされ、あるいはステップ501で
範囲内に無いと判断された場合にはステップ503に進
み、ここで処理/未処理検出フラグ42を検出すること
ができる範囲にアクセッサ12が位置していると判断さ
れると、ステップ504でカートリッジの処理/未処理
がチェックされる。
【0066】この場合、各センサの反応の遅れを考慮し
て、カートリッジの有無を確実に検出することができる
ように、また処理/未処理検出フラグを確実に検出する
ことができるようにタコ値の範囲が確保される。
【0067】カートリッジの検出に際しては、カートリ
ッジの上部と下部を検出することにより、データカート
リッジとクリーニングカートリッジの形状の違いから、
どちらのカートリッジであるかを認識することができ
る。即ち、クリーニングカートリッジはその下部に切り
欠きを有しており、これによりカートリッジの種類を判
別することができる。
【0068】クリーニングカートリッジを検出した場合
には、クリーニングカートリッジ専用の棚にクリーニン
グカートリッジを搬送する。このとき、専用棚に既にク
リーニングカートリッジが収容されている場合には、ク
リーニングカートリッジの搬送を行わない。
【0069】また、自動クリーニングに関しては、自動
カートリッジローダのファームウェアでクリーニングカ
ートリッジの判別を行うことができるので、規定数のカ
ートリッジを磁気テープユニットに搬送したことが確認
された場合等に、クリーニングカートリッジを磁気テー
プユニットに搬送し、クリーニングを行うことができ
る。
【0070】図19及び図20はそれぞれアクセッサの
平面図及び側面図である。これらの図を用いて各センサ
の配置を説明する。図において、符号82はカートリッ
ジの把持動作及び搬送動作を行うアクチュエータ、符号
84はアクチュエータ82の両サイドに設けられたフィ
ードベルト、符号86はフィードベルト84を駆動する
ためのモータである。
【0071】アクセッサ12が有するカートリッジセン
サのうち磁気テープユニット側のものをMTU SID
E SENSOR(MTSDSN)、棚側のものをCE
LLSIDE SENSOR(CLSDSN)とし、ア
クセッサ12のキャッチャ部分に付いているカートリッ
ジ有無センサをCARTRIDGE DETECTSE
NSOR(ACDTSN)、カートリッジ逆差しセンサ
をCARTRIDGE INVERSE SENSOR
(ACIVSN)とする。
【0072】各センサは、それぞれ対象物を検出したと
きにオン(ON)、未検出のときにオフ(OFF)であ
る。また、処理/未処理フラグ42を検出するためのセ
ンサをCARTRIDGE CONDITION SE
NSOR(CTGCND)とする。
【0073】図21は自動カートリッジローダのファー
ムウェアが制御上使用しているワークRAMのビットマ
ップの一部を示す図である。CELL0〜CELLnは
カートリッジの有無を示し、CLNG0〜CLNGnは
クリーニングカートリッジの切り欠き部分をACDTS
Nで検出した値を示す。また、CTG0〜CTGnはカ
ートリッジの処理/未処理を示す。
【0074】ACDTSNでクリーニングカートリッジ
の上部を検出したときには、オンであり、カートリッジ
下部の切り欠き部分を検出するとオフである。アクセッ
サ12のカートリッジ有無センサがカートリッジを検出
することができる範囲、つまり各棚の中のデータカート
リッジを検出することができる範囲をDCTMIN0〜
DCRTMAX0,・・・,DCTMINn〜DCTR
MAXnとする。ここで、データカートリッジとクリー
ニングカートリッジの形状の違いを考慮すると、DCT
CLN>DCTMINが成立する。
【0075】アクセッサ12がm段目からn段目(m<
n)まで移動するときには、先ずm段目のACDTSN
のオン/オフを検出し、オンならば“1”、オフならば
“2”をワークRAMのCELLmに書き込む。次に移
動を始め、速度制御の最中にアクセッサ12がDCTC
LNm+1〜DCTMAXm+1の範囲に位置している
ときに、ACDTSNの値をワークRAMのCELLm
+1に書き込む。
【0076】さらに移動を行い、DCTCLNm+2〜
DCTMAXm+2にアクセッサ12が位置するとき
に、ACDTSNの値をワークRAMのCELLm+2
に書き込む。同様にして、ACDTSNの値をCELL
n−1に書き込み、最後にアクセッサ12がn段目に停
止したときに、ACDTSNの値をワークRAMのCE
LLnに書き込む。停止位置が磁気テープユニット6の
ときには、ACDTSNの値は、ワークRAMに書き込
まない。
【0077】この作業と同様にDCTMINm+1〜D
CTCLNm+1,・・・,nにアクセッサ12が位置
するときのACDTSNの値をCLNGm+1,・・
・,CLNGnに書き込む。
【0078】CELLnが“1”であり、且つCLNG
nの値が“1”である場合には、データカートリッジが
n段目の棚にあることを示し、CELLnの値が“1”
であり、且つ、CLNGnの値が“0”である場合に
は、n段目の棚にクリーニングカートリッジがあること
を示し、CELLnの値が“0”であり、且つ、CLN
Gnの値が“0”である場合には、n段目の棚にデータ
カートリッジ及びクリーニングカートリッジの何れもが
無いことを示す。
【0079】クリーニングカートリッジが検出される
と、当該クリーニングカートリッジはクリーニングカー
トリッジ専用の棚に搬送される。但し、この専用棚に既
にクリーニングカートリッジが収納されている場合に
は、何も行わない。
【0080】そして、磁気テープユニット6内に規定数
のデータカートリッジが搬送されたときあるいは磁気テ
ープユニット6内でエラーが多発したときには、専用棚
に収納されているクリーニングカートリッジを磁気テー
プユニット6に搬送し、自動クリーニングを行う。
【0081】CTGCDNが処理/未処理フラグ42を
検出することができる範囲をCTGMIN0〜CTGM
IXn,・・・,CTGMINn〜CTGMIXnとす
ると、前述の検出方法と同様にして、CTG0〜CTG
nにカートリッジの処理/未処理状態が書き込まれる。
【0082】以上のように、本実施例によると、アクセ
ッサが有するカートリッジ有無センサを用いることによ
り簡単にカートリッジの有無をリアルタイムに認識する
ことができ、また、処理/未処理センサを用いることに
よりカートリッジの処理/未処理状態を容易に認識する
ことができるので、そのための特別な機構を削除するこ
とができ、装置の小型化、低コスト化が可能になる。
【0083】(2)アクセッサから棚にカートリッジを
戻すときの制御 カートリッジの処理が終了し、オペレータがカートリッ
ジを取り出すためには、カートリッジを棚に排出するこ
とが必要である。また、カートリッジを棚に排出するに
際しては、カートリッジを正確に排出しないと、カート
リッジが棚からオペレータ側に飛び出していたり磁気テ
ープユニット側に飛び出していたりする。
【0084】例えば、カートリッジが磁気テープユニッ
ト側に飛び出していると、アクセッサが上下に移動する
ときにカートリッジにぶつかり、カートリッジあるいは
アクセッサの破損の恐れがあるので、カートリッジを棚
に正確に戻したことを検出しておくことが望ましい。
【0085】また、自動カートリッジローダを制御する
ファームウェアでクリーニングカートリッジを認識する
ことができるので、ライブラリ装置を接続する場合にお
いてもライブラリ装置とのインタフェースを省略するこ
とができ、それに伴うハードウェア、ソフトウェア、ケ
ーブル等を削除することができ、安価なシステムの提供
が可能になる。
【0086】従来は、アクセッサから棚にカートリッジ
を戻したことだけを検出するための機構が採用されてお
り、その分のコストが上昇し、小型化が困難であるとい
う問題があった。そこで、アクセッサが有するカートリ
ッジ逆差しセンサを利用することによって、カートリッ
ジを正確に棚に戻すことにし、装置の小型化を図るもの
である。
【0087】図22はアクセッサから棚にカートリッジ
を戻すときのフローチャート、図23はアクセッサから
棚にカートリッジを戻すときの各センサの出力のタイミ
ングチャートである。
【0088】先ず、図23により、各センサの出力のタ
イミングを説明する。初めはカートリッジがアクセッサ
12内にあるので、MTSDSN及びCLSDSNがオ
ン、ACDTSN及びACIVSNがオフである。次
に、カートリッジを棚に戻すと(アンフィード動作を行
うと)、ACDTSN及びACIVSNがオンになる。
さらにカートリッジのアンフィード動作を行うと、MT
SDSN及びCLSDSNがこの順にオフになる。そし
て、最後にACIVSNがオフになった時点でカートリ
ッジのアンフィード動作を終了することにより、カート
リッジが棚に正確に戻る。
【0089】次に、図23を参照しながら、図22のフ
ローチャートを説明する。先ず、ステップ601では、
フィーダモータを逆回転させてアンフィード動作を行
う。ここで、カートリッジを棚からアクセッサあるいは
アクセッサから磁気テープユニットに移動させることを
言い、アンフィード動作とはカートリッジを磁気テープ
ユニットからアクセッサあるいはアクセッサから棚に移
動させる動作のことをいう。
【0090】続いてステップ602では、ACDTSN
及びACIVSNの両方がオンであるか否かが判断さ
れ、この判断ステップは両方がオンになるまで継続され
る。そして両方がオンになるとステップ603に進み、
ACIVSNがオフになったか否かが判断される。AC
IVSNがオフになった時点で、カートリッジは正確に
棚に排出されているので、ステップ604に進んでフィ
ーダモータを停止させアンフィード動作を終了する。
【0091】ステップ603でACIVSNが0になら
ない場合には、エラーが検出され、ステップ605に進
み、フィーダモータを停止させるとともにエラーをセッ
トしこのルーチンを終了する。
【0092】このように本実施例によると、アクセッサ
が有するカートリッジ逆差しセンサを逆差し検出のため
に用いることの他に、カートリッジを棚に戻す際に用い
ることにより、従来カートリッジが棚に正確に戻ったこ
とを検出するために採用されていた手段を省略すること
ができ、装置の小型化、低コスト化が可能になる。
【0093】(3)磁気テープユニットと自動カートリ
ッジローダの電源の共通化 近年、小型化、省電力化はどのような装置においても必
要な要素となってきている。磁気テープ装置において
も、磁気テープユニットと自動カートリッジローダの電
源を共通化することができれば、電源ユニットは1台で
済むので、小型化が可能になる。しかし、電源を共通化
したときに、電源容量を増やすのみであれば、結局大型
の電源ユニットが必要になり、小型化、軽量化の妨げと
なる。
【0094】よって、本発明のこの実施例の目的は、電
源容量をあまり増やすことなく磁気テープユニットと自
動カートリッジローダの電源の共通化を図り、小型化、
軽量化、省電力化を図ることにある。
【0095】この実施例では、磁気テープユニット内に
カートリッジがあるときには、電源容量を抑えるため
に、自動カートリッジローダの駆動を行う際に、通常の
速度制御ではなく、スロースピードでの制御を行う。先
ず、磁気テープユニットにカートリッジが装填されてい
る場合について考えると、マニュアルでオペレータが行
った場合には自動カートリッジローダは原則的に駆動不
可であるので、これを除外して考えると、自動カートリ
ッジローダが自動搬送を行っていることになる。自動カ
ートリッジローダが自動搬送を行うのであれば、磁気テ
ープユニット内にカートリッジが装填されているのかさ
れていないのかを自動カートリッジローダのファームウ
ェアが知ることができる。
【0096】アクセッサを上下駆動するときには、初め
に磁気テープユニット内のカートリッジの有無をチェッ
クする。ここでカートリッジが磁気テープユニット内に
無いときには、自動カートリッジローダを通常通りの速
度制御により、つまり、加速、低速、減速(あるいは加
速、減速)の順により駆動する。
【0097】磁気テープユニット内にカートリッジがあ
る場合には、アクセッサを駆動するための最小の電流値
をDAコンバータにセットし、スロースピードで目的位
置までアクセッサを移動する。これにより電源容量を増
やす必要がなくなる。具体的には次の通りである。
【0098】図24はスロースピード制御の具体例を示
すフローチャートである。カートリッジのロード動作終
了後、カートリッジをアンロードするまでは、磁気テー
プユニット内にカートリッジが装填されているので、ア
クセッサの移動を行う際には、通常の速度制御を行わな
い。アクセッサの移動動作を行うときには、先ず、磁気
テープユニット内にカートリッジが装填されているか否
かの判定を行う(ステップ701)。カートリッジの装
填がされていない場合には、ステップ710に進み、通
常の速度制御が行われる。
【0099】カートリッジが装填されている場合には、
ステップ702に進み、アクセッサが目標位置に到着し
たか否かが判断される。到着したと判断された場合に
は、ステップ711に進み、通常速度制御の一態様であ
るステップロック制御が行われる。
【0100】ステップ702で目標位置に到着していな
いと判断された場合には、ステップ703に進み、移動
方向が上方向であるか否かが判断される。上方向でない
場合、即ち下方向である場合にはステップ712に進
み、下方向に適したスロースピード制御がなされる。
【0101】以下、上方向に適したスロースピード制御
を説明する。尚何れのスロースピード制御においても、
アクセッサの移動速度を通常速度の1/10にしてい
る。つまり、モータの回転数を抑えてモータが必要とす
る電流を少なくしているのである。
【0102】この制御のルーチンはワイドリングで毎回
通るもので、1回前の制御でのアクセッサの位置を示す
タコ値をOLDTとし、現在のアクセッサの位置を示す
タコ値をTACOとしている。先ず、ステップ704で
は、WK0=TACP−OLDTの計算を行い、その値
と想定したスロースピードの値とを比較する。即ち、ス
テップ705では、スロースピード(SLWSPD)と
WK0の差の絶対値にゲイン(LWG)を掛け、エラー
量WK1を算出する。
【0103】ここでのゲイン(LWG)は、各区間に適
したゲイン(G0〜Gn)ではなく、ローゲインを使用
する。ローゲインとは、値の小さいゲインを示し、これ
によってはすぐにはエラー量を回復することができな
い。しかし、DAC値を抑えることはできるので、急激
なスピード変動は起きない。
【0104】続いてステップ706では、SLWSPD
がWK0よりも大きいか否かが判断され、大きい場合に
はスピードが遅いことを示すのでステップ707に進
み、スロースピードが必要としているDAC値(SLW
DAC)にWK1を加え、その値をDAコンバータにセ
ットする(ステップ709)。
【0105】一方、ステップ706でSLWSPDがW
K0よりも大きくはないと判断された場合には、スピー
ドが速いことを示しているので、ステップ708に進
み、スロースピードが必要としているDAC値(SLW
DAC)からWK1を減算し、その値をDAコンバータ
にセットする(ステップ709)。
【0106】このように、本実施例によると、装置の電
源容量を増やすことなく簡単に磁気テープユニットと自
動カートリッジローダの電源を共通化することができ、
装置の小型化、低コスト化、省電力化が可能になる。
【0107】(4)ライブラリ装置を接続する際の制御 磁気テープ装置においては、カートリッジがバックアッ
プ作業に使用されることが多く、膨大な量のカートリッ
ジを保存しておく必要があり、ライブラリ装置が出現す
るに至った。ライブラリ装置においては、オペレータの
労力を削減するために自動的な作業が行われており、磁
気テープユニットとライブラリ装置の間にインタフェー
スを必要としていた。
【0108】このように、従来はライブラリ装置と磁気
テープユニットの間でインタフェースが必要であり、ラ
イブラリ装置側から磁気テープユニット側へのコマンド
やパラメータの指定の必要があり、ハードウェア、ファ
ームウェア等が複雑になっている。
【0109】そこで、この実施例では、磁気テープユニ
ットとライブラリ装置の間のインタフェースを省略す
る。この実施例の内容は以下の通りである。この実施例
は、ライブラリ装置に接続することができる磁気テープ
装置であって、これから処理するカートリッジをライブ
ラリ側から置く棚(以下「ENTRY」と称する。)と
処理の終わったカートリッジをアクセッサが排出するた
めの棚(以下「EXIT」と称する。)を有する装置、
つまり2つ以上の棚を有しそれぞれの棚に置かれたカー
トリッジの役割(処理前か処理済か)が決まっている装
置に適用可能である。
【0110】このような装置において、アクセッサが有
するカートリッジ有無センサを用い、アクセッサを上下
に移動することによりENTRY/EXITのカートリ
ッジの有無を認識し、ENTRYにカートリッジがあれ
ば磁気テープユニットにカートリッジを自動的に搬送
し、磁気テープユニットからカートリッジを排出すると
きにはEXITにカートリッジがないことを確認してか
ら排出するような制御を行うことにより、ライブラリ装
置と磁気テープ装置の間のハード的、ソフト的なインタ
フェースを無くすことができる。
【0111】図25は磁気テープ装置をライブラリ装置
に接続した状態を示す図である。前述のENTRY及び
EXITはカートリッジ収納体8(図1参照)が有する
複数の棚10の中から選択され、これらはライブラリ装
置60に対向するように位置している。カートリッジは
ライブラリ装置60からENTRYを通ってアクセッサ
12によりロードされ、これとは逆にアクセッサ12か
らEXITを通ってライブラリ装置60にアンロードさ
れる。
【0112】図26は装置全体を制御している制御系の
ブロック図である。この制御系は3つの部分からなる。
即ち、上位装置とのインタフェースを制御しているIF
制御部62と、テープ走行等を制御しているSV制御部
64と、自動カートリッジローダ13を制御しているA
CL制御部66とである。
【0113】IF制御部62は、上位装置とのインタフ
ェースを制御するだけでなく、SV制御部64との間の
インタフェース、自動カートリッジローダとの間のイン
タフェースも制御しており、自動カートリッジローダ1
3ではコマンドによる制御が行われている。
【0114】具体的なコマンドとしては、アクセッサ1
2をパラメータが示す位置まで移動させるムーブコマン
ド、磁気テープユニット内にカートリッジを装填するた
めのロードコマンド、磁気テープユニットからカートリ
ッジを元の棚に排出する動作を行うためのアンロードコ
マンド等がある。
【0115】IF制御部62とACL制御部66とは、
ハード的にはDPRAM(デュアルポートランダムアク
セスメモリ)等の双方向のRAMを介して接続されてお
り、コマンドのやりとりもこの双方向のRAMを介して
行われる。
【0116】図27はカートリッジ搬入のフローチャー
トである。先ずステップ801では、アクセッサ12を
ENTRYに位置づける。ENTRYにカートリッジが
投入されたことはアクセッサ12が有するカートリッジ
有無センサにより検出することができるので、ステップ
802でカートリッジがあると判断されるとステップ8
03に進んでその報告を磁気テープユニットを制御する
ファームウェア(IF)に報告する。
【0117】磁気テープユニットのファームウェア(I
F)は、カートリッジが投入された報告を受領した後、
自動カートリッジローダ13に対してロードコマンドを
発行する。ここで、ロードコマンドとは、アクセッサ1
2の位置のカートリッジを自動的に磁気テープユニット
6まで搬送するためのコマンドである。
【0118】ステップ804で自動カートリッジローダ
13がロードコマンドを受領したと判断されると、この
ことはステップ805で磁気テープユニットのファーム
ウェア(IF)に対して報告される。
【0119】次いでステップ806では、アクセッサ1
2内にカートリッジがフィードされる。そしてステップ
807では、アクセッサ12を磁気テープユニット6に
位置づける。
【0120】続いてステップ808では、磁気テープユ
ニット6内にカートリッジが挿入され、ステップ809
では自動カートリッジローダ13は磁気テープユニット
のファームウェア(IF)に対してコマンド終了報告を
行う。
【0121】図28はカートリッジの排出のフローチャ
ートである。ステップ909ではアクセッサ12をEX
ITに位置づける。続いてステップ902でEXITに
カートリッジが無いと判断されると、ステップ903に
進み、このことがIF制御部62(図25参照)に報告
される。IF制御部62はムーブコマンドを発行し、こ
のムーブコマンドがあったことがステップ904で確認
されると、ステップ905ではムーブコマンドの受領報
告がなされる。
【0122】ステップ906ではアクセッサ12を磁気
テープユニット6に位置づけ、ステップ907ではコマ
ンド完了報告がなされる。続いてIF制御部62はアン
ロードコマンドを発行するので、このコマンドがあった
ことがステップ908で確認されると、ステップ909
ではコマンドの受領報告がなされる。
【0123】そのうちステップ910ではアクセッサ1
2内にカートリッジが引き込まれ、ステップ911では
アクセッサ12がEXITに位置づけられる。そしてス
テップ912ではカートリッジがアクセッサ12からE
XITにアンフィードされる。そして913ではコマン
ド完了報告がなされる。
【0124】排出動作が終わった後、アクセッサ12を
ENTRYに位置づけ、カートリッジの新たな投入を待
つ。このとき、カートリッジが既にENTRYに存在し
ていれば、続けて磁気テープユニット6にカートリッジ
の搬送を行う。
【0125】あるいは、IF制御部62からのコマンド
でACL制御部66がアクセッサ12を移動させるので
はなく、ENTRYにカートリッジが投入されたことは
ACL制御部66にて認識することができるので、これ
に基づきカートリッジを磁気テープユニットに搬送する
こともできる。
【0126】以上説明したように本実施例によると、磁
気テープ装置とライブラリ装置の間でインタフェースが
必要でなくなるので、それに伴うハードウェア、ファー
ムウェア、ケーブル等を一切排除することができ、装置
の小型化、軽量化、低コスト化が可能になる。
【0127】ところで、従来の装置は、オペレータがマ
ガジンに処理したいカートリッジを事前に格納し、その
マガジンを装置にセットして扉を閉じ、オペレーション
パネルから処理の開始・終了等の各種指示を行うもので
あった。従って、使い勝手の上で下記のような不具合が
あった。
【0128】(a)オペレータが装置の近辺にいる場合
であっても、処理を希望するカートリッジを一旦マガジ
ンに格納したのち、そのマガジンを装置にセットしなけ
ればならない。
【0129】(b)オペレータが装置近辺にいてカート
リッジの記録再生処理を行うにも係わらず、マガジンの
出し入れに際し、いちいち装置の扉を開閉しなければな
らない。
【0130】(c)マガジンには複数のカートリッジを
格納することができるが、マガジンにカートリッジをセ
ットして装置に搭載する構造であるため、処理済のカー
トリッジのみをすぐに取り出して、次々カートリッジを
交換して処理を続行するという迅速な処理が困難であ
る。
【0131】また、従来装置においては、アクセッサの
駆動機構はタイミングベルトを有しており、モータによ
りタイミングベルトを駆動することにより、タイミング
ベルトに対して固定されたアクセッサの上昇・下降を行
っていた。このため、装置電源をオフにしてモータ電源
がオフになると、モータの駆動トルクが0となり、アク
セッサの重みによりタイミングベルトが自由回転して、
アクセッサが落下してしまう。これを防止するために、
例えば以下の手法が採用されていた。
【0132】(a)ベルトを駆動するためのモータに大
きな減速比のギアモータを取り付ける。 (b)アクセッサが落下しないようにアクセッサとほぼ
同重量のバランサを用いる。
【0133】(c)電磁ブレーキを用いて、モータ電源
がオフになったとしてもモータの回転がフリーにならな
いようにする。しかし、これらの手法には以下のような
欠点がある。
【0134】(a)大きな減速比のギアモータを使用す
ると、ベルト駆動も低速となり、アクセッサの高速移動
を行うことができず、処理速度が低下する。 (b)バランサの採用は、装置の軽量化・小型化を困難
にする。
【0135】(c)電磁ブレーキは比較的高価な部品で
あり、コストダウンを阻害する。よって、本発明のある
側面によると、磁気記録媒体にデータの記録/再生を行
う磁気テープユニットと、前記磁気記録媒体を収納する
セルであって、装置内側に向かって傾斜した一個以上の
セルと、前記セルに前記磁気記録媒体を装置外部から直
接投入排出するための開口部と、前記セルと前記磁気テ
ープユニットとの間で前記磁気記録媒体を搬送するアク
セッサと、前記アクセッサが螺合するストリングスクリ
ューと、前記ストリングスクリューを回転駆動する駆動
手段とを備えた磁気テープ装置が提供される。
【0136】このように、セルのオペレータ側に扉を設
けずに、オペレータがカートリッジを直接セルへ投入し
或いはセルから排出することができるようにしたので、
操作性が向上する。例えば、処理を希望するカートリッ
ジを任意のセルにセットし、磁気テープユニットにおけ
る処理が完了してセルに戻されたカートリッジを次々に
取り出し、別のカートリッジに交換して処理を続行する
という迅速な処理が可能になる。
【0137】また、前述した実施例で述べたように、セ
ルに戻されたカートリッジが処理済みであるか否かは各
セルに対応して設けられたLEDの表示(例えば色によ
る表示)により判別することができるので、取り出しの
誤りが生じる恐れがない。
【0138】オペレータがセルに直接カートリッジを投
入・排出することができるので、各セルにカートリッジ
誤挿入防止機構を設け、カートリッジが誤挿入されたと
きにカートリッジがセル内に完全に挿入されないように
しておくことにより、操作性が向上する。
【0139】望ましくは、セルを装置内部に固定する構
造を採用し、各セルを装置内側に向けて傾斜させ、格納
されたカートリッジが振動等によりセル外部へ落下しな
いようにする。この落下防止を確実なものとするため、
各セルには落下防止用ラッチを設けておくとよい。
【0140】これにより、オペレータがカートリッジを
装置に投入するに際して、大きい投入力によりカートリ
ッジがセル外にはみ出したときにこれを揃える操作が不
要となり、操作性が向上する。
【0141】本発明のこの側面においては、アクセッサ
をストリングスクリューに螺合させ、このストリングス
クリューを回転することによりアクセッサの上下動を行
うようにしているので、電源をオフにしたときにストリ
ングスクリューが自由回転してアクセッサが落下するこ
とがない。これに伴い、アクセッサの落下を防止するた
めの種々の機構が不要となり、アクセッサの高速駆動が
可能になる。
【0142】これにより、磁気テープユニットで処理完
了したカートリッジの排出待ち時間を短縮することがで
き、さらには処理しようとして投入したカートリッジの
磁気テープユニットへの搬送時間を短縮することができ
るので、カートリッジの迅速な交換が可能になり、記録
/再生処理のスループットを向上させることができる。
【0143】個々のセルを同一形状のものとして、複数
のセルを積み重ねる構造を採用することができる。これ
により、任意の段数のセルを得ることが容易になる。ま
た、各セルを例えば樹脂のモールド成形により作製する
場合に、同一形状のモールドを共用することができるの
で、製造コストの低減が可能になる。
【0144】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
装置エラーが発生しにくく組立に煩雑な作業が要求され
ることのない磁気テープ装置の提供が可能になるという
効果が生じる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気テープ装置の斜視図である。
【図2】カートリッジ自動交換機構の右側面図である。
【図3】自動カートリッジローダのブロック図である。
【図4】速度制御のフローチャート(従来技術)であ
る。
【図5】摩擦データ検出のフローチャート(その1)で
ある。
【図6】摩擦データ検出のフローチャート(その2)で
ある。
【図7】タイマ割り込みのフローチャートである。
【図8】速度制御のフローチャートである。
【図9】摩擦データ検出の具体例を示すフローチャート
(その1)である。
【図10】摩擦データ検出の具体例を示すフローチャー
ト(その2)である。
【図11】カートリッジの斜視図である。
【図12】通常のカートリッジ及びクリーニングカート
リッジの斜視図である。
【図13】カートリッジ収納体の正面図である。
【図14】カートリッジ収納体の右側面図である。
【図15】カートリッジ収納体の左側面図である。
【図16】棚の上面図(A)、正面図(B)及び下面図
(C)である。
【図17】棚の左側面図(A)、右側面図(B)であ
る。
【図18】カートリッジ状態認識制御のフローチャート
である。
【図19】アクセッサの平面図である。
【図20】アクセッサの側面図である。
【図21】ワークRAMのビットマップの一部を示す図
である。
【図22】アクセッサから棚に戻すときのフローチャー
トである。
【図23】アクセッサから棚に戻すときのタイミングチ
ャートである。
【図24】スロースピード制御のフローチャートであ
る。
【図25】磁気テープ装置をライブラリ装置に接続した
図である。
【図26】制御系のブロック図である。
【図27】カートリッジ搬入のフローチャートである。
【図28】カートリッジ排出のフローチャートである。
【符号の説明】
6 磁気テープユニット 8 カートリッジ収納体 10 棚 12 アクセッサ 13 自動カートリッジローダ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ式記録媒体に対してデータ
    の記録及び再生を行う磁気テープユニットと、 複数のカートリッジ式記録媒体を収納可能な複数の棚を
    有するカートリッジ収納体と、 該カートリッジ収納体の各棚と前記磁気テープユニット
    との間で又は前記カートリッジ収納体の各棚と他の棚と
    の間でカートリッジ式記録媒体の搬送を行う自動カート
    リッジローダとを備え、 該自動カートリッジローダは、 前記カートリッジを把持するアクセッサと、 前記カートリッジを支持するとともに前記アクセッサを
    前記棚の配列方向に移動させる移動手段と、 前記アクセッサの移動速度を制御する速度制御手段とを
    含み、 該速度制御手段は、前記アクセッサと前記移動手段との
    間の摩擦データに応じて前記移動速度を決定する磁気テ
    ープ装置。
  2. 【請求項2】 上記速度制御手段は、 上記アクセッサが螺合するストリングスクリューと、 該ストリングスクリューを回転させるタコカウンタ付の
    サーボモータと、 上記タコカウンタのカウンタ値に基づき上記サーボモー
    タに与える電流値のデジタルデータを算出する算出手段
    と、 該デジタルデータをアナログ電流に変換する変換手段と
    を含む請求項1に記載の磁気テープ装置。
  3. 【請求項3】 上記速度制御手段は、 上記サーボモータに一定電流を与える手段と、 上記アクセッサの移動範囲における一定区間の通過時間
    を測定し、該通過時間の関数として上記摩擦データを得
    る手段とをさらに含む請求項2に記載の磁気テープ装
    置。
  4. 【請求項4】 上記一定区間は複数ある請求項3に記載
    の磁気テープ装置。
  5. 【請求項5】 上記算出手段は、上記通過時間をパラメ
    ータとする上記摩擦データのテーブルを有する請求項3
    に記載の磁気テープ装置。
  6. 【請求項6】 上記自動カートリッジローダは、上記各
    棚におけるカートリッジ式記録媒体の有無を検出する検
    出手段をさらに含む請求項1に記載の磁気テープ装置。
  7. 【請求項7】 上記検出手段は、上記アクセッサに設け
    られた光学センサを含み、該光学センサは上記アクセッ
    サが移動するときに常時カートリッジ式記録媒体の有無
    を検出する請求項6に記載の磁気テープ装置。
  8. 【請求項8】 上記検出手段は、さらに、カートリッジ
    式記録媒体がクリーニングカートリッジであるか通常の
    データカートリッジであるかを検出する請求項6に記載
    の磁気テープ装置。
  9. 【請求項9】 上記カートリッジ収納体は、上記各棚へ
    のカートリッジ式記録媒体の投入方向を判断するための
    フラグをさらに有しており、 上記自動カートリッジローダは、上記フラグの位置に応
    じてカートリッジ式記録媒体の処理/未処理を検出する
    処理/未処理検出手段をさらに含む請求項1に記載の磁
    気テープ装置。
  10. 【請求項10】 上記複数の棚は少なくとも1つのクリ
    ーニングカートリッジ専用棚を含み、 上記磁気テープユニットへのデータカートリッジの搬送
    回数が予め定められた回数に達した場合あるいはデータ
    の記録又は再生時のエラー回数が増加した場合に自動的
    にクリーニングカートリッジを上記クリーニングカート
    リッジ専用棚から上記磁気テープユニットに搬送する手
    段をさらに備えた請求項8に記載の磁気テープ装置。
  11. 【請求項11】 上記磁気テープユニット及び上記自動
    カートリッジローダが共用する電源ユニットをさらに備
    え、 上記速度制御手段は、上記磁気テープユニットが電力を
    消費しているときに上記アクセッサの移動速度を通常速
    度よりも低下させる請求項1に記載の磁気テープ装置。
  12. 【請求項12】 磁気記録媒体にデータの記録及び再生
    を行う磁気テープユニットと、 前記磁気記録媒体を収納するセルであって、装置内側に
    向かって傾斜した一個以上のセルと、 前記セルに前記磁気記録媒体を装置外部から投入・排出
    するための開口部と、 前記セルと前記磁気テープユニットとの間で前記磁気記
    録媒体を搬送するアクセッサと、 前記アクセッサが螺合するストリングスクリューと、 前記ストリングスクリューを回転駆動する駆動手段とを
    備えた磁気テープ装置。
  13. 【請求項13】 前記各セルは、前記磁気記録媒体が正
    規の向きで投入されたときのみこれを挿入可能にする誤
    挿入防止機構を有している請求項12に記載の磁気テー
    プ装置。
  14. 【請求項14】 前記各セルは、投入された前記磁気記
    録媒体を前記アクセッサへの受け渡し位置で位置決めす
    るラッチ機構を有している請求項12に記載の磁気テー
    プ装置。
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US08/873,382 US6144520A (en) 1994-12-22 1997-06-12 Magnetic tape machine
US08/873,618 US6023391A (en) 1994-12-22 1997-06-12 Magnetic tape machine

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009217857A (ja) * 2008-03-06 2009-09-24 Nec Corp テープ媒体収納マガジン、媒体良否判定表示方法及び媒体良否判定表示制御プログラム
CN107434128A (zh) * 2016-12-31 2017-12-05 广州市迪越网络科技有限公司 一种运行可靠的物流存取装置

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