JPH08207766A - 信号高圧1回線区間用極性確認装置 - Google Patents
信号高圧1回線区間用極性確認装置Info
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- JPH08207766A JPH08207766A JP1718295A JP1718295A JPH08207766A JP H08207766 A JPH08207766 A JP H08207766A JP 1718295 A JP1718295 A JP 1718295A JP 1718295 A JP1718295 A JP 1718295A JP H08207766 A JPH08207766 A JP H08207766A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 極性違い等の作業ミスを完全に防止すること
ができ、また極めて簡便に極性を確認することができる
信号高圧1回線用極性確認装置を提供する。 【構成】 信号高圧1回線区間用極性確認装置は、信号
高圧1回線区間で、交流高圧線から変成された信号用の
低圧電源電圧の位相差を検出する。基準地点Aにて前記
低圧電源電圧の位相を極性確認装置25(親局)により
検出して無線機26から送信する。位相確認地点Bにお
いても、極性確認装置27(子局)により前記低圧電源
電圧の位相を検出する。また、極性確認装置27には、
A地点の電圧波形も無線機28を介して入力されてお
り、極性確認装置27は、A地点の電圧波形と、B地点
の電圧波形とが同相か又は逆相かを検出する。
ができ、また極めて簡便に極性を確認することができる
信号高圧1回線用極性確認装置を提供する。 【構成】 信号高圧1回線区間用極性確認装置は、信号
高圧1回線区間で、交流高圧線から変成された信号用の
低圧電源電圧の位相差を検出する。基準地点Aにて前記
低圧電源電圧の位相を極性確認装置25(親局)により
検出して無線機26から送信する。位相確認地点Bにお
いても、極性確認装置27(子局)により前記低圧電源
電圧の位相を検出する。また、極性確認装置27には、
A地点の電圧波形も無線機28を介して入力されてお
り、極性確認装置27は、A地点の電圧波形と、B地点
の電圧波形とが同相か又は逆相かを検出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は信号高圧1回線区間の鉄
道信号軌道回路において、同一の交流高圧母線から変成
された低圧電源系統の電位位相差を検出する信号高圧1
回線区間用極性確認装置に関し、特に信号1回線区間
で、高圧変圧器及び高圧又は低圧ケーブル等の保全工事
を施工した場合の位相確認に使用するための信号高圧1
回線区間用極性確認装置に関する。
道信号軌道回路において、同一の交流高圧母線から変成
された低圧電源系統の電位位相差を検出する信号高圧1
回線区間用極性確認装置に関し、特に信号1回線区間
で、高圧変圧器及び高圧又は低圧ケーブル等の保全工事
を施工した場合の位相確認に使用するための信号高圧1
回線区間用極性確認装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は高圧系を含む鉄道信号軌道回路の
常用電源系統及び予備電源系統の概要を示す回路図であ
る。
常用電源系統及び予備電源系統の概要を示す回路図であ
る。
【0003】符号11は変電所における高圧母線であ
り、常用高圧配電線12a及び予備高圧配電線12bは
いずれもこの高圧母線11から分岐されている。また、
軌道回路16に沿う所定の場所(例えば、A地点及びB
地点)には変電設備が設けられている。
り、常用高圧配電線12a及び予備高圧配電線12bは
いずれもこの高圧母線11から分岐されている。また、
軌道回路16に沿う所定の場所(例えば、A地点及びB
地点)には変電設備が設けられている。
【0004】A地点に設けられた変電設備には高圧/低
圧信号用変圧器13a.13b及び電源切替器15aが
設けられている。変圧器13aの一次側(入力側)は高
圧引下線17aを介して常用高圧配電線12aに接続さ
れており、二次側(出力側)は常用低圧引下線14aを
介して電源切替器15aに接続されている。また、変圧
器13bの一次側は高圧引下線17bを介して予備高圧
配電線12bに接続されており、二次側は予備低圧引下
線14bを介して電源切替器15aに接続されている。
この切替器15aは、低圧引下線14a.14bのいず
れか一方を軌道回路16に接続する。
圧信号用変圧器13a.13b及び電源切替器15aが
設けられている。変圧器13aの一次側(入力側)は高
圧引下線17aを介して常用高圧配電線12aに接続さ
れており、二次側(出力側)は常用低圧引下線14aを
介して電源切替器15aに接続されている。また、変圧
器13bの一次側は高圧引下線17bを介して予備高圧
配電線12bに接続されており、二次側は予備低圧引下
線14bを介して電源切替器15aに接続されている。
この切替器15aは、低圧引下線14a.14bのいず
れか一方を軌道回路16に接続する。
【0005】これと同様に、B地点に設けられた変電設
備には高圧/低圧信号用変圧器13c.13d及び電源
切替器15bが設けられている。変圧器13cの一次側
(入力側)は高圧引下線17cを介して常用高圧配電線
12aに接続されており、二次側(出力側)は常用低圧
引下線14cを介して電源切替器15bに接続されてい
る。また、変圧器13dの一次側は高圧引下線17dを
介して予備高圧配電線12bに接続されており、二次側
は予備低圧引下線14dを介して電源切替器15bに接
続されている。この切替器15bは、低圧引下線14
c,14dのいずれか一方を軌道回路16に接続する。
備には高圧/低圧信号用変圧器13c.13d及び電源
切替器15bが設けられている。変圧器13cの一次側
(入力側)は高圧引下線17cを介して常用高圧配電線
12aに接続されており、二次側(出力側)は常用低圧
引下線14cを介して電源切替器15bに接続されてい
る。また、変圧器13dの一次側は高圧引下線17dを
介して予備高圧配電線12bに接続されており、二次側
は予備低圧引下線14dを介して電源切替器15bに接
続されている。この切替器15bは、低圧引下線14
c,14dのいずれか一方を軌道回路16に接続する。
【0006】このように、鉄道信号軌道回路において
は、幹線の場合、通常、常用電源系統と予備電源系統と
の2系統の電源が設けられている。この場合に、常用電
源と予備電源とは極性が同一であることは勿論、2電源
間の電圧位相差も信号軌道回路に要求される性能及び特
性の上から数度以内であることが必要である。例えば、
図6においては、A地点では低圧引下線14a,14b
における電圧位相差が数度以内であることが必要であ
り、B地点では低圧引下線14c,14dにおける電圧
位相差が数度以内であることが必要である。このため、
信号用変圧器、高圧引下線及び低圧引下線のうちのいず
れか一つでも保全工事を行った場合には、相確認試験を
実施して常用電源と予備電源との位相が同一であること
を確認している。
は、幹線の場合、通常、常用電源系統と予備電源系統と
の2系統の電源が設けられている。この場合に、常用電
源と予備電源とは極性が同一であることは勿論、2電源
間の電圧位相差も信号軌道回路に要求される性能及び特
性の上から数度以内であることが必要である。例えば、
図6においては、A地点では低圧引下線14a,14b
における電圧位相差が数度以内であることが必要であ
り、B地点では低圧引下線14c,14dにおける電圧
位相差が数度以内であることが必要である。このため、
信号用変圧器、高圧引下線及び低圧引下線のうちのいず
れか一つでも保全工事を行った場合には、相確認試験を
実施して常用電源と予備電源との位相が同一であること
を確認している。
【0007】この信号高圧2回線区間の場合は、同一地
点に常用及び予備の2電源があるため、携帯用試験器で
容易に極性を確認することができる。しかし、信号1回
線区間では、比較の基準になる低電圧電源が近くにない
ため、従来は、多数の人員を動員して工事箇所に隣接す
る信号機の現示を確認して極性の良否を判定していた。
点に常用及び予備の2電源があるため、携帯用試験器で
容易に極性を確認することができる。しかし、信号1回
線区間では、比較の基準になる低電圧電源が近くにない
ため、従来は、多数の人員を動員して工事箇所に隣接す
る信号機の現示を確認して極性の良否を判定していた。
【0008】図7は従来の信号高圧1回線区間の信号機
の電源工事に伴う信号機の現示確認による極性試験を示
す模式図である。この図に示すように、1回線区間にお
いて、下り第1閉塞信号機及び上り第1閉塞信号機の電
源工事を行った場合に、再度低圧電源電圧線と信号機と
を接続し、その接続の極性の良否を判断するには、隣接
する信号機、例えば、下り出発信号機又は上り場内信号
機と、工事を行った下り第1閉塞信号機及び上り第1閉
塞信号機との間に多数の人員を配置し、これらの信号機
が同一のタイミングで切り換わることを確認する必要が
ある。
の電源工事に伴う信号機の現示確認による極性試験を示
す模式図である。この図に示すように、1回線区間にお
いて、下り第1閉塞信号機及び上り第1閉塞信号機の電
源工事を行った場合に、再度低圧電源電圧線と信号機と
を接続し、その接続の極性の良否を判断するには、隣接
する信号機、例えば、下り出発信号機又は上り場内信号
機と、工事を行った下り第1閉塞信号機及び上り第1閉
塞信号機との間に多数の人員を配置し、これらの信号機
が同一のタイミングで切り換わることを確認する必要が
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の信号機の現示確認による極性試験では、確認のため
に広い領域で作業する必要があり、多くの労力と長時間
が必要である。
来の信号機の現示確認による極性試験では、確認のため
に広い領域で作業する必要があり、多くの労力と長時間
が必要である。
【0010】また、この人海戦術による確認方法では、
極性違いを誤認すると、信号機は黄とすべきところが青
を、青とすべきところが黄を示すことになり、安全上問
題である。
極性違いを誤認すると、信号機は黄とすべきところが青
を、青とすべきところが黄を示すことになり、安全上問
題である。
【0011】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、極性違い等の作業ミスを完全に防止するこ
とができ、また極めて簡便に極性を確認することができ
る信号高圧1回線用極性確認装置を提供することを目的
とする。
のであって、極性違い等の作業ミスを完全に防止するこ
とができ、また極めて簡便に極性を確認することができ
る信号高圧1回線用極性確認装置を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る信号1回線
用極性確認装置は、信号高圧1回線区間で、交流高圧線
から変成された信号用の低圧電源電圧の位相差を検出す
る信号高圧1回線区間用極性確認装置において、基準地
点にて前記低圧電源電圧の位相を検出する第1の位相検
出器と、位相確認地点にて前記低圧電源電圧の位相を検
出する第2の位相検出器と、前記第1及び第2の位相検
出器の出力の少なくとも一方を無線により送信する送信
手段と、この送信手段を介して入力された前記第1及び
第2の位相検出器の検出結果が同相か又は逆相かを検出
する極性検出器を有することを特徴とする。
用極性確認装置は、信号高圧1回線区間で、交流高圧線
から変成された信号用の低圧電源電圧の位相差を検出す
る信号高圧1回線区間用極性確認装置において、基準地
点にて前記低圧電源電圧の位相を検出する第1の位相検
出器と、位相確認地点にて前記低圧電源電圧の位相を検
出する第2の位相検出器と、前記第1及び第2の位相検
出器の出力の少なくとも一方を無線により送信する送信
手段と、この送信手段を介して入力された前記第1及び
第2の位相検出器の検出結果が同相か又は逆相かを検出
する極性検出器を有することを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、第1の位相検出器により、
基準地点で、低圧電源電圧の位相を検出し、第2の位相
検出器により、位相確認地点で、低電源電圧の位相を検
出する。これらの第1及び第2の位相検出器の少なくと
も一方の出力を無線で極性検出器に送信し、極性検出器
にて両者が同相であるか又は逆相であるかを検出する。
これにより、本発明によれば、基準地点と位相確認地点
の2箇所にのみ人員を配置すれば足り、しかもその極性
確認のミスが解消される。
基準地点で、低圧電源電圧の位相を検出し、第2の位相
検出器により、位相確認地点で、低電源電圧の位相を検
出する。これらの第1及び第2の位相検出器の少なくと
も一方の出力を無線で極性検出器に送信し、極性検出器
にて両者が同相であるか又は逆相であるかを検出する。
これにより、本発明によれば、基準地点と位相確認地点
の2箇所にのみ人員を配置すれば足り、しかもその極性
確認のミスが解消される。
【0014】極性検出器は一方の位相検出器と一体的に
構成することができる。また、通常基準地点において検
出した位相差を送信手段により位相確認地点に設けた極
性検出器に送信するように構成するのが好ましい。これ
により、複数の位相確認地点で同時に位相を確認するこ
とが容易である。但し、基準地点に複数の極性検出器を
設けることにより同様に複数地点で同時に位相差を検出
できる。
構成することができる。また、通常基準地点において検
出した位相差を送信手段により位相確認地点に設けた極
性検出器に送信するように構成するのが好ましい。これ
により、複数の位相確認地点で同時に位相を確認するこ
とが容易である。但し、基準地点に複数の極性検出器を
設けることにより同様に複数地点で同時に位相差を検出
できる。
【0015】また、無線による送信が困難であるトンネ
ル区間等が基準地点と位相確認地点との間に存在する場
合は、保線用沿線電話回線又は公衆電話回線を利用し、
その電話ボックスまで位相検出信号を送信するように構
成すればよい。
ル区間等が基準地点と位相確認地点との間に存在する場
合は、保線用沿線電話回線又は公衆電話回線を利用し、
その電話ボックスまで位相検出信号を送信するように構
成すればよい。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について添付の図面を
参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係
る極性確認装置を示すブロック図である。変電所20に
は高圧ケーブルからなる高圧配電線路21(R相及びS
相)が接続されており、この高圧配電線路21からは、
各信号設備(A地点及びB地点)にて高圧配電線23a
が分岐されている。
参照して具体的に説明する。図1は本発明の実施例に係
る極性確認装置を示すブロック図である。変電所20に
は高圧ケーブルからなる高圧配電線路21(R相及びS
相)が接続されており、この高圧配電線路21からは、
各信号設備(A地点及びB地点)にて高圧配電線23a
が分岐されている。
【0017】そして、この高圧配電線23aには高圧/
低圧信号用変圧器22が接続されており、この変圧器2
2の低圧電圧端子には低圧引出線23bを介して信号設
備負荷24が接続されている。これにより、信号設備に
給電され、信号機が作動する。
低圧信号用変圧器22が接続されており、この変圧器2
2の低圧電圧端子には低圧引出線23bを介して信号設
備負荷24が接続されている。これにより、信号設備に
給電され、信号機が作動する。
【0018】A地点において、この信号設備負荷24に
給電する低圧引出線23bに現れる低圧電圧の波形は極
性確認装置25(親局)によりその極性が検出される。
また、B地点においては、低圧引出線23bに現れる低
圧電圧の波形は極性確認装置27(子局)によりその極
性が検出される。
給電する低圧引出線23bに現れる低圧電圧の波形は極
性確認装置25(親局)によりその極性が検出される。
また、B地点においては、低圧引出線23bに現れる低
圧電圧の波形は極性確認装置27(子局)によりその極
性が検出される。
【0019】これらの極性確認装置25,27には、夫
々無線機26,28が接続されており、無線機26によ
り親局の極性確認装置25の出力が送信され、無線機2
8により受信される。この無線機28により受信された
信号は子局の極性確認装置27に入力される。
々無線機26,28が接続されており、無線機26によ
り親局の極性確認装置25の出力が送信され、無線機2
8により受信される。この無線機28により受信された
信号は子局の極性確認装置27に入力される。
【0020】図2はA地点の親局の極性確認装置の構成
を示すブロック図である。高圧配電線路21から変圧器
22によりAC100Vに減圧された低電圧電源が位相
検知センサ31に入力される。また、変圧器22の低圧
出力端子には電源30が接続されており、この電源30
から親局の極性確認装置25の各回路に給電される。
を示すブロック図である。高圧配電線路21から変圧器
22によりAC100Vに減圧された低電圧電源が位相
検知センサ31に入力される。また、変圧器22の低圧
出力端子には電源30が接続されており、この電源30
から親局の極性確認装置25の各回路に給電される。
【0021】位相検知センサ31の出力、即ち、A地点
の電源波形は商用周波数半サイクル電圧検知回路32に
入力されて電圧波形の半サイクルが取り出される。この
検知回路32の出力及び1kHzの搬送波発振器34の
出力は変調器33に入力される。この変調器33にてA
地点の電圧波形の半サイクルが1kHzの搬送波に変調
される。変調器33の出力は増幅器35にて増幅された
後、搬送波ライン出力回路36から出力され、結合器3
7を介して無線機38から送信される。
の電源波形は商用周波数半サイクル電圧検知回路32に
入力されて電圧波形の半サイクルが取り出される。この
検知回路32の出力及び1kHzの搬送波発振器34の
出力は変調器33に入力される。この変調器33にてA
地点の電圧波形の半サイクルが1kHzの搬送波に変調
される。変調器33の出力は増幅器35にて増幅された
後、搬送波ライン出力回路36から出力され、結合器3
7を介して無線機38から送信される。
【0022】図3は子局の極性確認装置27の構成を示
すブロック図である、変圧器22の出力は位相検知セン
サ31、電源30,48及び電圧計51に入力される。
位相検知センサ31の出力は2つの商用周波数半サイク
ル電圧検知回路42,43に入力される。半サイクル電
圧検知回路42は、正側の半サイクル電圧波形を検知
し、半サイクル電圧検知回路43は負側の半サイクル電
圧波形を検知する。
すブロック図である、変圧器22の出力は位相検知セン
サ31、電源30,48及び電圧計51に入力される。
位相検知センサ31の出力は2つの商用周波数半サイク
ル電圧検知回路42,43に入力される。半サイクル電
圧検知回路42は、正側の半サイクル電圧波形を検知
し、半サイクル電圧検知回路43は負側の半サイクル電
圧波形を検知する。
【0023】半サイクル電圧検知回路42,43の出力
は比較回路44に入力される。一方、子局の無線機40
により受信された信号は検波器41に入力され、検波器
41により検波された後、比較器44に入力される。比
較器44はこの入力されたA地点の電圧波形を基準波形
として半サイクル電圧検知回路42,43からのB地点
の電圧波形と比較する。この比較結果は、増幅器45に
より増幅された後、判定回路46によりA地点の低圧電
源電圧とB地点の低圧電源電圧とが同相か否かが判定さ
れる。この判定結果はデータ出力回路47からプリンタ
49に出力される。プリンタ49には、電圧計51から
変圧器22により変圧した後の電圧測定値も入力されて
いる。これらのプリンタ49への入力値はディスプレイ
50にも入力されて表示される。
は比較回路44に入力される。一方、子局の無線機40
により受信された信号は検波器41に入力され、検波器
41により検波された後、比較器44に入力される。比
較器44はこの入力されたA地点の電圧波形を基準波形
として半サイクル電圧検知回路42,43からのB地点
の電圧波形と比較する。この比較結果は、増幅器45に
より増幅された後、判定回路46によりA地点の低圧電
源電圧とB地点の低圧電源電圧とが同相か否かが判定さ
れる。この判定結果はデータ出力回路47からプリンタ
49に出力される。プリンタ49には、電圧計51から
変圧器22により変圧した後の電圧測定値も入力されて
いる。これらのプリンタ49への入力値はディスプレイ
50にも入力されて表示される。
【0024】次に、このように構成された本実施例装置
の動作について説明する。B地点において、高圧変圧器
又は高圧及び低圧ケーブル等の保全工事を施工した場
合、隣接する既設のA地点を基準にして位相を確認す
る。先ず、A地点の引下線23bに極性確認装置(親
局)25を接続し、B地点の引下線23bに極性確認装
置(子局)27を接続する。
の動作について説明する。B地点において、高圧変圧器
又は高圧及び低圧ケーブル等の保全工事を施工した場
合、隣接する既設のA地点を基準にして位相を確認す
る。先ず、A地点の引下線23bに極性確認装置(親
局)25を接続し、B地点の引下線23bに極性確認装
置(子局)27を接続する。
【0025】そして、A地点において、位相検知センサ
31により変圧後の電源電圧の位相を検出し、半サイク
ル電圧検知回路32により電圧波形の正側の電圧波形を
検知する。そして変調器33によりこのA地点の電圧波
形を商用周波数のプラス側半サイクルに可聴周波数(約
1kHz)をAM変調して、この信号を基準波形として
無線機38を介してB地点の子局へ伝送する。
31により変圧後の電源電圧の位相を検出し、半サイク
ル電圧検知回路32により電圧波形の正側の電圧波形を
検知する。そして変調器33によりこのA地点の電圧波
形を商用周波数のプラス側半サイクルに可聴周波数(約
1kHz)をAM変調して、この信号を基準波形として
無線機38を介してB地点の子局へ伝送する。
【0026】子局の極性確認装置27においては、無線
機40にてA地点からの信号を受信し、検波器41にて
検波された後、比較器44に入力される。一方、B地点
の電圧波形は、位相センサ31により検出された後、正
側の電圧波形が検知回路42により検知され、負側の電
圧波形が検知回路43により検知される。これらの電圧
波形の検知信号は比較器44に入力され、A地点からの
基準信号と比較される。この比較結果は、増幅器45に
より増幅された後、判定回路46で両地点A,Bの電圧
波形が同相か、逆相かが判定される。判定結果はプリン
タ49及びディスプレイ50に表示される。
機40にてA地点からの信号を受信し、検波器41にて
検波された後、比較器44に入力される。一方、B地点
の電圧波形は、位相センサ31により検出された後、正
側の電圧波形が検知回路42により検知され、負側の電
圧波形が検知回路43により検知される。これらの電圧
波形の検知信号は比較器44に入力され、A地点からの
基準信号と比較される。この比較結果は、増幅器45に
より増幅された後、判定回路46で両地点A,Bの電圧
波形が同相か、逆相かが判定される。判定結果はプリン
タ49及びディスプレイ50に表示される。
【0027】次に、本発明の他の実施例について図4の
構成を示すブロック図を参照して説明する。A地点の極
性確認装置(親局)61は変圧器22の低電圧電源端子
に接続されており、A地点の電源電圧は親局61の位相
検知センサ62に入力され、その位相が検知される。こ
の電圧位相は零点検知回路63によりその零点が検知さ
れ、この零点は音声出力回路64から音声信号として出
力される。この音声信号は送信器65から送信される。
構成を示すブロック図を参照して説明する。A地点の極
性確認装置(親局)61は変圧器22の低電圧電源端子
に接続されており、A地点の電源電圧は親局61の位相
検知センサ62に入力され、その位相が検知される。こ
の電圧位相は零点検知回路63によりその零点が検知さ
れ、この零点は音声出力回路64から音声信号として出
力される。この音声信号は送信器65から送信される。
【0028】一方、B地点においては、子局71が変圧
器22の低圧側に接続されており、受信器79にて受信
された信号が子局71の増幅器74に入力される。受信
信号は増幅器74にて増幅された後、比較器75,77
に入力される。B地点の電圧波形は位相検知センサ72
によりその位相が検知され、零点検知回路73によりそ
の零点が検知される。この零点検知信号は比較器75に
入力され、受信されたA地点の電圧波形と比較される。
比較器75の比較結果は増幅器76にて増幅された後、
比較器77にて受信されたA地点から電圧波形と比較さ
れる。この比較結果は表示器78に表示される。
器22の低圧側に接続されており、受信器79にて受信
された信号が子局71の増幅器74に入力される。受信
信号は増幅器74にて増幅された後、比較器75,77
に入力される。B地点の電圧波形は位相検知センサ72
によりその位相が検知され、零点検知回路73によりそ
の零点が検知される。この零点検知信号は比較器75に
入力され、受信されたA地点の電圧波形と比較される。
比較器75の比較結果は増幅器76にて増幅された後、
比較器77にて受信されたA地点から電圧波形と比較さ
れる。この比較結果は表示器78に表示される。
【0029】本実施例は、トンネル又は曲線区間等で通
信状態が悪い箇所に適用するものである。このため、本
実施例には中継局81が設けられている。中継局81は
結合回路82、増幅回路83、帯域ロ波器84、増幅回
路85及び結合回路を有し、送信器65からの送信信号
は結合回路82に入力されて帯域ロ波され、増幅された
後、結合回路86から出力される。この出力信号は電話
ボックス88から沿線電話回線90を介してB地点の近
傍の電話ボックス89まで送信される。次いで、このA
地点の波形を示す信号はこの電話ボックス89から受信
器79に送信され、子局71に入力される。
信状態が悪い箇所に適用するものである。このため、本
実施例には中継局81が設けられている。中継局81は
結合回路82、増幅回路83、帯域ロ波器84、増幅回
路85及び結合回路を有し、送信器65からの送信信号
は結合回路82に入力されて帯域ロ波され、増幅された
後、結合回路86から出力される。この出力信号は電話
ボックス88から沿線電話回線90を介してB地点の近
傍の電話ボックス89まで送信される。次いで、このA
地点の波形を示す信号はこの電話ボックス89から受信
器79に送信され、子局71に入力される。
【0030】本実施例においても、A地点の電圧波形を
基準としてB地点の電圧波形を比較でき、同相か又は逆
相かを判定することができる。特に、本実施例は保守用
沿線電話回線90を信号伝達の一部に使用するので、ト
ンネル又は曲線が多い区間でも確実に信号を伝達するこ
とができる。
基準としてB地点の電圧波形を比較でき、同相か又は逆
相かを判定することができる。特に、本実施例は保守用
沿線電話回線90を信号伝達の一部に使用するので、ト
ンネル又は曲線が多い区間でも確実に信号を伝達するこ
とができる。
【0031】図5は実際に図1〜3に示す装置を使用し
てA地点とB地点との極性を試験した結果を示す波形図
である。図5において、(a)はA地点からの搬送波
形、(b)はB地点の上部半サイクル波形、(c)はB
地点の下部半サイクル波形、(d)はA地点の搬送波を
上部半サイクルに変換した波形(基準波形)を示す。こ
の図9に示すように、(d)の基準波形と、(b)のB
地点の波形は同相にあり、極性は正常であることが確認
される。
てA地点とB地点との極性を試験した結果を示す波形図
である。図5において、(a)はA地点からの搬送波
形、(b)はB地点の上部半サイクル波形、(c)はB
地点の下部半サイクル波形、(d)はA地点の搬送波を
上部半サイクルに変換した波形(基準波形)を示す。こ
の図9に示すように、(d)の基準波形と、(b)のB
地点の波形は同相にあり、極性は正常であることが確認
される。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
信号高圧1回線区間においても、高精度で極性を確認す
ることができ、しかも容易に少人数で極性確認試験を行
うことができ、作業性及び作業効率が向上する。
信号高圧1回線区間においても、高精度で極性を確認す
ることができ、しかも容易に少人数で極性確認試験を行
うことができ、作業性及び作業効率が向上する。
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】同じくその親局の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図3】同じくその子局の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図4】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図5】図1〜図3に示す実施例装置により検出された
各信号の波形図である。
各信号の波形図である。
【図6】従来の信号高圧2回線区間における常用電源系
統及び予備電源系統を示す図である。
統及び予備電源系統を示す図である。
【図7】従来の信号高圧1回線区間における極性確認方
法を説明する図である。
法を説明する図である。
11;高圧母線 12a,12b;高圧配電線 13a〜13d;高圧/低圧信号変圧器 14a〜14b;低圧引下線 17a〜17c;高圧引下線
フロントページの続き (72)発明者 藤井 敏郎 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 渡辺 隆 東京都千代田区丸の内一丁目6番5号 東 日本旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 東 日出男 大阪府高槻市清水台一丁目8番29号 株式 会社三輝製作所内
Claims (2)
- 【請求項1】 信号高圧1回線区間で、交流高圧線から
変成された信号用の低圧電源電圧の位相差を検出する信
号高圧1回線区間用極性確認装置において、基準地点に
て前記低圧電源電圧の位相を検出する第1の位相検出器
と、位相確認地点にて前記低圧電源電圧の位相を検出す
る第2の位相検出器と、前記第1及び第2の位相検出器
の出力の少なくとも一方を無線により送信する送信手段
と、この送信手段を介して入力された前記第1及び第2
の位相検出器の検出結果が同相か又は逆相かを検出する
極性検出器とを有することを特徴とする信号高圧1回線
区間用極性確認装置。 - 【請求項2】 前記送信手段の送信信号を受信する受信
器と、この受信器の出力が入力される中継器と、を有
し、この中継器の出力を電話回線を介して前記位相差検
出器に伝送することを特徴とする請求項1に記載の信号
高圧1回線区間用極性確認装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1718295A JP2686239B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 信号高圧1回線区間用極性確認装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1718295A JP2686239B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 信号高圧1回線区間用極性確認装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08207766A true JPH08207766A (ja) | 1996-08-13 |
JP2686239B2 JP2686239B2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=11936811
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1718295A Expired - Fee Related JP2686239B2 (ja) | 1995-02-03 | 1995-02-03 | 信号高圧1回線区間用極性確認装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2686239B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008168657A (ja) * | 2007-01-09 | 2008-07-24 | Daido Signal Co Ltd | 鉄道信号システム用回線極性判定装置 |
JP2008249472A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Hokkaido Railway Co | 位相差計測システムおよび位相差計測方法 |
JP2017013576A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鉄道設備用電力線の位相判定装置 |
CN109738714A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-05-10 | 国家电网有限公司 | 二次核相的方法及装置 |
CN111052608A (zh) * | 2017-11-02 | 2020-04-21 | 微芯片技术股份有限公司 | 两引脚封装中用于ic的对称输入电路 |
-
1995
- 1995-02-03 JP JP1718295A patent/JP2686239B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008168657A (ja) * | 2007-01-09 | 2008-07-24 | Daido Signal Co Ltd | 鉄道信号システム用回線極性判定装置 |
JP2008249472A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Hokkaido Railway Co | 位相差計測システムおよび位相差計測方法 |
JP2017013576A (ja) * | 2015-06-30 | 2017-01-19 | 東日本旅客鉄道株式会社 | 鉄道設備用電力線の位相判定装置 |
CN111052608A (zh) * | 2017-11-02 | 2020-04-21 | 微芯片技术股份有限公司 | 两引脚封装中用于ic的对称输入电路 |
CN111052608B (zh) * | 2017-11-02 | 2024-04-02 | 微芯片技术股份有限公司 | 两引脚封装中用于ic的对称输入电路 |
CN109738714A (zh) * | 2019-03-20 | 2019-05-10 | 国家电网有限公司 | 二次核相的方法及装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2686239B2 (ja) | 1997-12-08 |
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