JPH08207657A - トラック荷台の後部あおり板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車体後部の駐車ランプ、ブレーキランプ、バ
ックランプ等の後部ランプの少なくとも何れか一つが、
荷降ろし状態においても、車体後方から視認できるよう
にした後部あおり板を提供する。 【構成】 トラック荷台の後部あおり板において、荷降
ろし状態における後部ランプ対応位置に透光窓が形成さ
れたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、荷降ろし時において
も、トラック（本明細書においてトレーラーを含む）の
駐車ランプ、ブレーキランプ、バックランプ等の車体後
部のランプが、荷台後部のあおり板を介して、車体後方
から視認できるようにした安全なトラックの荷台の後部
あおり板に関する。

【０００２】

【従来の技術】開閉式のあおり板を備えた従来のトラッ
クにおいては、荷降ろしのために、荷台の後部のあおり
板を下方に１８０度回動させて開くと、その後部あおり
板によって、駐車ランプ等の後部ランプが遮られて見え
なくなり、それが追突事故の一つの要因となる場合があ
った。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来例の欠点を解消し、車体後部の駐車ランプ、ブレーキ
ランプ、バックランプ等の後部ランプの少なくとも何れ
か一つが、荷降ろし状態においても、車体後方から視認
できるようにした後部あおり板を提供することを目的と
する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、荷降ろし状態
のトラック荷台の後部あおり板の対応位置に、後部ラン
プの光を透過する透光窓を形成したことを特徴とする。
そのような透光窓には上下方向に自重で摺動自在又は回
動自在な可動板を設け、後部あおり板が閉じられている
ときに該透光窓から小さな荷物が落ちないように構成す
ることもできる。また、そのような透光窓を対応する位
置に設けられた透孔と金属製の格子から構成し、該格子
を綱掛け用のフックとして用いることも可能である。

【０００５】

【実施例】１はトラック荷台の後部あおり板で、従来の
ものと同様に、通常、側方のあおり板と共に該荷台に対
して起立された状態に維持され、荷降ろしの際に、その
状態から蝶番部（図示せず）を中心として１８０度回動
して下方に垂下される。２は該後部あおり板が垂下状態
のときに、車体後部の駐車ランプ３の後方に位置するよ
うに、該後部あおり板の対応する位置に形成された透光
窓で、本実施例において、該透光窓は透明樹脂製の内外
一対の固定レンズ４，５と、それらの間の空間において
上下方向に摺動自在な金属製可動板６とから構成されて
いる。

【０００６】

【作用】図示した実施例において、該可動板は自重で上
下方向へ所定距離摺動自在であり、該後部あおり板が起
立状態のときに、該内外の固定レンズで構成される光路
を遮った位置を占め、該後部あおり板の天地が逆転した
垂下状態のときには、該光路外に離脱する（図４）。該
後部あおり板が起立状態のときに、該透光窓からの荷物
の落下が該可動板によって最終的に防止され、該後部あ
おり板が垂下状態のときに、駐車ランプからの光が固定
レンズによって集光され、車体後方へ透過される。ま
た、他の実施例として、該可動板の起立状態における表
面には追突防止用の反射面や行き先を示す表示等を形成
し、車体後方からそれらを視認可能に構成することもで
きる。

【０００７】

【発明の効果】本発明は以上のように構成されているか
ら、荷降ろし状態においても、駐車ランプ等のトラック
車体の後部ランプを、該透光窓を介して車体後方から視
認することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】は後部あおり板が閉じられた状態を模式的に示
す、トラック後部の正面図

【図２】は後部あおり板が開かれた状態を摸式的に示
す、同じくトラック後部の正面図

【図３】は後部あおり板が開かれた状態における透光窓
の要部を模式的に示す拡大正面図

【図４】は同じく拡大側断面図

【符号の説明】

１・・・後部あおり板 ２・・・透光窓 ３・・・後部ランプ ４・・・外側固定レンズ ５・・・内側固定レンズ ６・・・金属製可動板

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 荷降ろし状態における後部ランプ対応位
   置に透光窓が形成されたことを特徴とするトラック荷台
   の後部あおり板。