JPH0820590A - ビタミンd合成中間体の製造方法 - Google Patents
ビタミンd合成中間体の製造方法Info
- Publication number
- JPH0820590A JPH0820590A JP6155841A JP15584194A JPH0820590A JP H0820590 A JPH0820590 A JP H0820590A JP 6155841 A JP6155841 A JP 6155841A JP 15584194 A JP15584194 A JP 15584194A JP H0820590 A JPH0820590 A JP H0820590A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compound
- added
- vitamin
- reaction
- mmol
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Catalysts (AREA)
Abstract
方法を提供すること。 【構成】式: 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を表し、R1およびR2は各々
同一または異なる保護基を表す)で表される化合物を、
0価のパラジウム触媒を用いて還化することにより、
式: 【化2】 (式中、R1およびR2は上記定義のとおりである)で表
される化合物を製造する方法。
Description
の新しい製造方法に関する。
に代表される活性型ビタミンD3類は、従来から知られ
ているビタミンD活性に加えて、最近新たに抗腫瘍活性
や免疫抑制活性を有することが明らかになり、大きな注
目を集めている。例えば、式:
用の分離に成功した数少ない例として関心を集めてい
る。また、式:
性は強いものの、FK−506に匹敵するほどの強力な
免疫抑制活性を示すことが報告されている。これら以外
にも、世界各国で作用の分離や増強をめざして、多種多
様なビタミンD3誘導体の合成が精力的に行われてい
る。
経路が開発されているが、その中にA環部とC・D環部
とを別個に合成してカップリングさせる合成法がある。
例えば、以下の式で示されるフォスフィンオキシド(A
環部)とケトン(C・D環部)との反応によるコンバー
ジェント法が知られている(Uskokovicら,
J.Am.Chem.Soc.,1982,104,2
945参照)。
係わるものである。
媒を用いる方法が近年検討されている。例えば、Zの配
置を有するエステルに対するアルケニルブロミドの環化
反応によりA環部を立体選択的に合成する方法が開発さ
れている(清水ら、Tetrahedron Let
t.1991,32,4937参照)。
とエンインとのカップリングを行い、一挙にビタミンD
3誘導体を合成する方法も開発されている(Trost
ら,J.Am.Chem.Soc.,1992,11
4,1924参照)。
環部立体選択的合成法について、上記以外にも幾つかの
研究結果が報告されている(Mourinoら,Tet
rahedron Lett.,1992,33,43
65および高橋ら,SYNLETT,1993,3
7)。
5]に示されるフォスフィンオキシドの新しい合成法を
提供することにより、活性型ビタミンD3誘導体をより
実用的に合成することができるようにすることを最終目
的としている。フォスフィンオキシドは、対応するジエ
ノールから合成することができることが既に知られてい
る(Uskokovicら,J.Am.Chem.So
c.,1982,104,2945参照)。
成法として十分なものはいまだ開発されるに至っていな
い。そこで、ビタミンD3誘導体の合成中間体であるジ
エノールの新しい合成法を提供すべく本発明が開発され
た。
路にしたがって合成することができる。この経路は代表
的な化合物を例示して具体的に記載されているが、同種
の反応をする他の化合物を用いて合成することも可能で
ある。
ーテルをn−ブチルリチウムを用いてリチウムアセチリ
ドにし、三フッ化硼素エチルエーテル錯化合物存在下で
(R)−エピクロロヒドリンと反応させる。その反応生
成物をアルカリで処理することによってエポキシド体1
にする。この反応では、(R)−エピクロロヒドリンの
代わりに当該化合物の塩素原子が臭素原子やヨウ素原子
などのハロゲン原子で置換された化合物も使用すること
ができる。また、p−メトキシベンジルプロパルギルエ
ーテルのp−メトキシベンジル基は、工程2〜工程8ま
での反応条件で脱保護せず、かつ、工程9の反応条件で
脱保護する保護基に置換されていてもよい。また、エポ
キシド体にするためのアルカリは、水酸化ナトリウムな
どの当業者が通常使用するものを用いることができる。
リルプロパルギルエーテルをn−ブチルリチウムを用い
てリチウムアセチリドにし、三フッ化硼素エチルエーテ
ル錯化合物存在下でエポキシド体1と反応させて、アル
コール体2にする。この反応で使用するt−ブチルジフ
ェニルシリルプロパルギルエーテルのt−ブチルジフェ
ニルシリル基は、工程3の反応条件で脱保護せず、か
つ、工程4の条件下で脱保護する保護基で置換されてい
てもよい。
ールを保護する。この保護基は、工程4ー工程11の反
応条件下で脱保護しないものを選択する。例えば、t−
ブチルジメチルシリルクロリドやトリエチルクロリドな
どのシリル化剤を用いて保護することができる。
を選択的に脱保護してプロパルギルアルコール体4にす
る。この工程では、他の保護基は脱保護されてはならな
い。このような条件を満たす範囲内で、工程1−3で導
入する保護基と工程4における脱保護条件を適宜組み合
わせて選択することができる。通常は、工程4における
脱保護のためにアルカリ条件が採用される。アルカリと
しては、水酸化ナトリウムのように当業者に通常用いら
れているものを使用する。
体4の一方の三重結合を選択的かつ立体特異的に還元し
てトランスアリルアルコール体5にする。この目的を達
する還元剤であればいずれの還元剤でも使用しうる。例
えば、水素化リチウムアルミニウムなどを挙げることが
できるが、ナトリウムビスメトキシエトキシアルミニウ
ムヒドリド(Red−Al)を使用すれば効率良くトラ
ンスアリルアルコール体5を得ることができる。
ル体5の二重結合を立体選択的にエポキシ化する。この
目的を達するエポキシ化条件であればいずれの条件でも
採用しうる。とくに、L−酒石酸ジイソプロピルを用い
た触媒的香月−シャープレス不斉エポキシ化によれば完
全な立体選択性でエポキシ化することができる。
アルコール体7にする。具体的には、エポキシド体6を
塩化メシルと反応させてメシレートにし、これをヨウ化
ナトリウム等を用いてヨウ素化し、さらにこれを活性亜
鉛中で超音波処理する方法を例示することができる。
アルコールを保護する。保護基としては、工程9−工程
11の条件で脱保護しないものを選択する。例えば、t
−ブチルジメチルシリル基、トリエチルシリル基を例示
することができる。この工程で導入する保護基は、工程
3で導入した保護基と同じものにするのが好ましい。保
護基導入は工程3に記載される方法と同様にして行うこ
とができる。
していた保護基を選択的に脱保護する。この工程では、
その他の保護基は脱保護されないように条件を選択す
る。例えば、2,3−ジクロロー5,6−ジシアノ−
1,4−ベンゾキノン(DDQ)、を用いれば選択的に
脱保護することができる。
ルヨード体10にする。この反応は、まずプロパルギル
アルコール単位をナトリウムビスメトキシエトキシアル
ミニウムヒドリド(Red−Al)を用いて還元し、続
いてヨウ素と反応させることによって行うことができ
る。なお、この工程ではヨウ素原子の代わりに他のハロ
ゲン原子を導入してもよい。
タミンD3合成中間体にする。この環化反応は0価のパ
ラジウム触媒を用いて行うのが好ましい。とくに、テト
ラキストリフェニルホスフィンパラジウムを用いて、ト
リエチルアミン存在下で反応させると非常にきれいに反
応が進行する。テトラキストリフェニルホスフィンパラ
ジウムは0.01〜0.5当量(好ましくは約0.05
当量)、トリエチルアミンは0.1〜5当量(好ましく
は約1当量)使用し、加熱還流するのが好ましい。ま
た、反応溶媒はアセトニトリルなどを使用することがで
きる。この反応で用いる0価のパラジウムは、環化反応
で再生するため触媒量用いれば十分である。したがっ
て、高価なパラジウムを多量に用いないで済むという利
点がある。
のように公知の方法によりビタミンD3誘導体にするこ
とができる。したがって、本明細書に開示する合成方法
は、有用な種々のビタミンD3誘導体の新しい合成方法
として幅広く応用しうるものである。
明する。
g、51.1mmol)のテトラヒドロフラン(160
ml)溶液を−78℃に冷却し、1.56M n−ブチ
ルリチウムのヘキサン溶液(33ml、51.5mmo
l)を加えて1時間撹拌した。冷却浴をはずして30分
撹拌後、再度−78℃に冷却し、(R)−エピクロルヒ
ドリン(2.5ml、32.0mmol)と三フッ化硼
素エチルエーテル錯化合物(6.3ml、51.2mm
ol)を順次加えた。ー78℃で1時間撹拌した後、反
応温度を徐々に室温まで上げ、さらに30分間撹拌し
た。反応液に飽和塩化ナトリウム水溶液を加え、ジエチ
ルエーテルで抽出、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥し
て濃縮した。残渣をテトラヒドロフラン(160ml)
に溶解して、−10℃で60%水素化ナトリウム(2.
06g、51.5mmol)を加えた。1.5時間撹拌
後、反応液に注意して水を加え、ジエチルエーテルで抽
出した。ジエチルエーテル層を水洗し、硫酸マグネシウ
ムで乾燥して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィ
ー(SiO2 350g:ジエチルエーテル/ヘキサン=
1:3)で精製して、エポキシド体1(6.53g、8
8.1%)を無色油状物として得た。
6,CHCl3) IR(neat):1612,1513,1248,1
071cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:2.50−2.90
(m,4H),3.11(m,1H),3.80(s,
3H),4.13(t,J=2.1Hz,2H),4.
51(s,2H),6.87(d,J=8.4Hz,2
H),7.28(d,J=8.4Hz,2H) MS(m/z):232(M+),121(100%) C14H16O3(M+)の質量分析:[計算値]232.1
099 [実測値]232.1103 C14H16O3 の元素分析:[計算値]C72.38,H
6.95 [実測値]C72.07,H7.03実施例2
(3.80g、12.6mmol)のテトラヒドロフラ
ン(15ml)溶液を−78℃に冷却し、1.56M
n−ブチルリチウムのヘキサン溶液(7.2ml、1
1.5mmol)を加えて1時間撹拌した。次いで、エ
ポキシド体1(1.33g、5.75mmol)のテト
ラヒドロフラン(15ml)溶液と三フッ化硼素エチル
エーテル錯化合物(1.4ml、11.5mmol)を
加え、−78℃で1時間撹拌後、反応温度を徐々に室温
まで上げてさらに30分間撹拌した。反応液に飽和塩化
ナトリウム水溶液を加え、ジエチルエーテルで抽出し、
水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。残渣を
カラムクロマトグラフィー(SiO2 100g、ジエチ
ルエーテル/ヘキサン=2:1)で精製して、アルコー
ル体2(2.81g、92.9%)を無色油状物として
得た。
CHCl3) IR(neat):3443,1612,1514,1
250,1069cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:1.05(s,9H),
2,10,(br d,1H),2.46(m,4
H),3.80(s,3H),4.13(t,J=2.
1Hz,2H),4.33(t,J=2.1Hz,2
H),4.51(s,2H),6.87(d,J=8.
7Hz,2H)7.27(d,J=8.7Hz,2
H),7.41(m,6H),7.71(m,4H) MS(m/z):509(M+−17),121(10
0%) C33H37O4Si(M+−1)の質量分析:[計算値]5
25.2461 [実測値]525.2478実施例3
メチルホルムアミド(20ml)溶液に、イミダゾール
(699mg、10.26mmol)とt−ブチルジメ
チルシリルクロリド(773mg、5.13mmol)
を加え、室温で48時間撹拌した。反応液をジエチルエ
ーテルで希釈し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥して
濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2
100g、酢酸エチル/ヘキサン=1:12)で精製し
て、ビスシリルエーテル体3(2.01g、91.8
%)を無色油状物として得た。
CHCl3) IR(neat):1612,1514,1249,1
073cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.10(s,6H),
0.88(s,9H),1.05(s,9H),2,1
0(br d,1H),2.13−2.60(m,4
H),3.80(s,3H),3.89(quint,
J=4.0Hz,1H),4.13(br s,2
H),4.30(br s,2H),4.52(s,2
H),6.87(d,J=8.7Hz,2H),7.2
9(d,J=8.7Hz,2H),7.41(m,6
H),7.71(m,4H) MS(m/z):641(M++1),121(100
%) C39H53O4Si2 (M++1)の質量分析:[計算値]
641.3483 [実測値]641.3457実施例4
10%水酸化ナトリウムのメタノール溶液(10ml)
の混合液を3時間加熱還流した。反応液を冷却後、水で
希釈して塩化メチレンで抽出し、飽和塩化ナトリウム水
溶液で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し濃縮した。残
渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 40g、ジエ
チルエーテル/ヘキサン=1:2)で精製して、モノシ
リルエーテル体4(702mg、87.3%)を無色油
状物として得た。
CHCl3) IR(neat):3451,1613,1516,1
260,1109cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.11(s,6H),
0.90(s,9H),1.71(br t,J=6.
7Hz,1H),2.49(m,4H),3.81
(s,3H),3.94(quint,J=5.9H
z,1H),4.12(br s,2H),4.24
(br t,J=2.0Hz),4.52(s,2
H),6.88(d,J=8.6Hz,2H),7.2
8(d,J=8.6Hz,2H) MS(m/z):401(M+−1),121(100
%) C23H34O4Si(M+−1)の質量分析:[計算値]4
01.2148 [実測値]401.2136実施例5
l)のジエチルエーテル(10ml)溶液に、氷冷下で
70%ナトリウムビスメトキシエトキシアルミニウムヒ
ドリド(Red−Al)のトルエン溶液(1.0ml、
3.46mmol)を加え、2時間室温で撹拌した。反
応液をジエチルエーテルで希釈し、氷冷下濃アンモニア
水を加えた。30分間室温で撹拌後、セライト濾過し
た。濾液をジエチルエーテルで抽出し、水洗し、硫酸マ
グネシウムで乾燥して濃縮した。残渣をカラムクロマト
グラフィー(SiO2 100g、ジエチルエーテル/ヘ
キサン=1:2)で精製して、アリルアルコール体5
(442mg、88.0%)を無色油状物として得た。
CHCl3) IR(neat):3418,1613,1514,1
256,1096cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.06(s,3H),
0.08(s,3H),0.89(s,9H),1.4
5(br s,1H),2.15−2.50(m,4
H),3.81(s,3H),3.89(quint,
J=4.0Hz,1H),4.12(br s,4
H),4.52(s,2H),5.71(m,2H),
6.88(d,J=8.6Hz,2H),7.28
(d,J=8.7Hz,2H) MS(m/z):403(M+−1),121(100
%) C23H35O4Si(M+−1)の質量分析:[計算値]4
03.2305 [実測値]403.2289実施例6
レン(16ml)懸濁液を−28℃に冷却し、L−酒石
酸ジイソプロピルエステル(148mg、0.631m
mol)、テトライソプロピルオキシチタン(0.13
ml、0.421mmol)および2.4M t−ブチ
ルヒドロペルオキシドの塩化メチレン溶液(1.74m
l、4.21mmol)を順次加えた。2時間後、アリ
ルアルコール体5(850mg、2.103mmol)
の塩化メチレン(6ml)溶液を加え、ー28℃で10
時間撹拌した。反応液に10%水酸化ナトリウム飽和食
塩水溶液(0.6ml)とジエチルエーテル(3ml)
を加え、さらに室温で硫酸マグネシウム(1.2g)と
セライト(300mg)を加えて、20分間撹拌後セラ
イト濾過した。濾液を濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(SiO260g、ジエチルエーテル/ヘキサ
ン=1:2)で精製して、エポキシアルコール体6(7
39mg、83.7%)を無色油状物として得た。
0,CHCl3) IR(neat):3449,1613,1516,1
260,1177cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.10(s,3H),
0.11(s,3H),0.90(s,9H),1.7
0−1.95(m,3H),2.43(m,2H),
2.97(dt,J=4.2および2.5Hz,1
H),3.11(ddd,J=2.5,5.2,および
6.6Hz,1H),3.55−3.70(m,1
H),3.80(s,3H),3.85−4.07
(m,2H),4.11(t,J=2.2Hz,2
H),4.51(s,2H),6.88(d,J=8.
7Hz,2H),7.27(d,J=8.7Hz,2
H) MS(m/z):419(M+−1),121(100
%) C23H36O5Si(M+−1)の質量分析:[計算値]4
19.2254 [実測値]419.2238実施例7
l)の塩化メチレン(25ml)溶液に、ピリジン
(1.2ml、14.58mmol)、N,N−ジメチ
ルアミノピリジン(DMAP)(23.0mg、0.1
8mmol)および塩化メシル(0.39ml、5.0
2mmol)を加え、室温で20時間撹拌した。反応液
をジエチルエーテルで希釈し、飽和硫酸銅水溶液ついで
飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム
で乾燥して濃縮した。粗メシレートをアセトン(40m
l)に溶解し、ヨウ化ナトリウム(3.0g、20mm
ol)と炭酸水素ナトリウム(1.68g、20mmo
l)を加え、室温で23時間撹拌した。反応液に水を加
え、塩化メチレンで抽出した。塩化メチレン層を水、2
%チオ硫酸ナトリウム、飽和塩化ナトリウム水溶液で順
次洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥して濃縮した。粗ヨ
ウ素体をメタノール(35ml)に溶解し、亜鉛末(8
01mg、12.25mmol)を加え、室温で超音波
照射下4時間撹拌した。反応液に水を加え、セライト濾
過し、濾液を塩化メチレンで抽出した。抽出液を硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濃縮後、残渣をカラムクロマトグ
ラフィー(SiO2 30g、酢酸エチル/ヘキサン=
1:10)で精製し、アリルアルコール体7(457m
g、69.8%)を無色油状物として得た。
3,CHCl3) IR(neat):3459,1613,1514,1
250,1073cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.13(s,6H),
0.88(s,9H),1.70−1.94(m,2
H),2.50(dt,J=6.7および2.1Hz,
1H),2.73(d,J=3.5Hz,1H),3.
80(s,3H),4.11(t,J=2.1Hz,2
H),4.13(m,1H),4.41(m,1H),
4.52(s,2H),5.10(dt,J=9.8お
よび2.0Hz,1H),5.27(dt,J=16.
4および2.0Hz,1H)5.90(ddd,J=1
6.4,9.8および5.9Hz,1H),6.87
(d,J=8.7Hz,2H),7.27(d,J=
8.7Hz,2H) MS(m/z):403(M+−1),121(100
%) C23H35O4Si(M+−1)の質量分析:[計算値]4
03.2305 [実測値]403.2353実施例8
l)のジメチルホルムアミド(8ml)溶液に、イミダ
ゾール(265mg、3.78mmol)とt−ブチル
ジメチルシリルクロリド(324mg、2.16mmo
l)を加え、室温で24時間撹拌した。反応液をジエチ
ルエーテルで希釈し、水洗し、硫酸マグネシウムで乾燥
して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(Si
O2 80g、酢酸エチル/ヘキサン=1:15)で精製
して、シリルエーテル体8(547mg、97.9%)
を無色油状物として得た。
CHCl3) IR(neat):1613,1514,1251,1
082cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.06(s,3H),
0.09(s,3H),0.12(s,6H),0.9
1(s,9H),0.92(s,9H),1.68(d
dd,J=13.7,6.8および4.9Hz,1
H),1.93(ddd,J=13.7,7.9,およ
び4.9Hz,1H),2.44(br dt,J=
5.9および2.1Hz,1H),3.79(s,3
H),3.98(br quint,J=6.0Hz,
1H),4.13(t,J=2.1Hz,1H),2
H),4.26(br q,1H),4.53(s,2
H),5.05(ddd,J=10.2,1.6,およ
び0.9Hz,1H),5.16(dt,J=17.
2,1.6および1.1Hz,1H),5.83(dd
d,J=17.2,10.2,および7.0Hz,1
H),6.88(d,J=8.8Hz,2H),7.2
9 (d,J=8.8Hz,2H) MS(m/z):517(M+−1),121(100
%) C29H49O4Si2 (M+−1)の質量分析:[計算値]
517.3169 [実測値]517.3194実施例9
l)の塩化メチレン(15ml)溶液に、水(0.75
ml)と2,3−ジクロロー5,6−ジシアノ−1,4
−ベンゾキノン(DDQ)(359mg、1.583m
mol)を加え、室温で3時間撹拌した。反応液を塩化
メチレンで希釈し、セライト濾過した。濾液を飽和炭酸
水素ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾
燥して濃縮した。残渣をメタノール(10ml)に溶解
し、氷冷下水素化硼素ナトリウム(20mg、0.53
mmol)を加えた。室温で2分間撹拌後、反応液に水
を加えて塩化メチレンで抽出し、水洗し、硫酸マグネシ
ウムで乾燥して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(SiO2 25g、酢酸エチル/ヘキサン=1:2
0)で精製し、アルコール体9(333mg、79.2
%)を無色油状物として得た。
CHCl3) IR(neat):3351,1253,1090cm
-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.04(s,3H),
0.07(s,3H),0.09(s,6H),0.8
9(s,18H),0.92(s,9H),1.50−
1.75(m,2H),1.86(ddd,J=13.
8,7.6,および5.1Hz,1H),2.39(b
r dt,J=5.6および2.0Hz,1H),3.
91(quint,J=5.6Hz,1H),4.20
(m,1H),4.25(br s,2H),5.04
(ddd,J=10.2,1.7および0.9Hz,1
H),5.13(ddd,J=17.3,1.7,およ
び0.9Hz,1H),5.83(ddd,J=17.
3,10.2,および7.1Hz,1H) MS(m/z):399(M+−1),171(100
%) C21H42O3Si2 (M++1)の質量分析:[計算値]
399.2751 [実測値]399.2731実施例10
ジエチルエーテル(3ml)溶液に氷冷下70%ナトリ
ウムビスメトキシエトキシアルミニウムヒドリド(Re
d−Al)のトルエン溶液(0.2ml、0.69mm
ol)を加え、4時間室温で撹拌した。氷冷下、酢酸エ
チル(0.2ml)を加えて過剰のRed−アルコール
を潰した後、−78℃でヨウ素(153mg、0.60
2mmol)を加え30分間撹拌した。反応温度を室温
まで上げ、1時間さらに撹拌して、反応液をジエチルエ
ーテルで希釈した。氷冷下で2%チオ硫酸ナトリウム、
飽和炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、硫酸マグネシ
ウムで乾燥して濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフ
ィー(SiO2 100g、酢酸エチル/ヘキサン=1:
4)で精製して、ヨウ素体10(79mg、50.1
%)を淡黄色油状物として得た。
CHCl3) IR(neat):3333,1645,1256,1
090cm-1 1 H NMR(CDCl3)δ:0.05(s,3H),
0.06(s,3H),0.08(s,3H),0.0
9(s,3H),0.88(s,9H),0.91
(s,9H),1.50−1.84(m,3H),2.
66(d,J=6.8Hz,2H),4.06(qui
nt,J=5.6Hz,1H),4.13(m,1
H),4.18(d,J=6.8Hz,2H),5.0
6(br d,J=10.2Hz,1H),5.16
(br d,J=17.2Hz,1H),5.81(d
dd,J=17.2,10.2,および6.9Hz,1
H),5.89(br t,J=5.8Hz) MS(m/z):527(M++1),171(100
%) C21H43O3Si2I (M++1)の質量分析:[計算
値]527.1874 [実測値]527.1844実施例11
シアノメタン(4ml)溶液にアルゴンを15分間通じ
て溶存酸素を追い出した。その後、テトラ(トリフェニ
ル燐)パラジウム(4.3mg、0.0037mmo
l)とトリエチルアミン(11ml、0.079mmo
l)を加え、2時間加熱還流した。溶媒を減圧下留去
し、残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2 2.5
g、酢酸エチル/ヘキサン=1:20)さらにTLC
(SiO2、酢酸エチル/ヘキサン=1:8、二重展
開)で精製して、アリルアルコール体11(23.3m
g、80.8%)を無色結晶として得た。
℃) [α]D 23=+7.8°(c=0.63,エタノール) {文献値:[α]D 23=+7.9°(c=0.9,エタ
ノール)} IR、1H NMRおよびMSの諸スペクトルデータは標
品のものと完全に一致した。
Claims (1)
- 【請求項1】式: 【化1】 (式中、Xはハロゲン原子を表し、R1およびR2は各々
同一または異なる保護基を表す)で表される化合物を、
0価のパラジウム触媒を用いて還化することにより、
式: 【化2】 (式中、R1およびR2は上記定義のとおりである)で表
される化合物を製造する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15584194A JP3609853B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | ビタミンd合成中間体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15584194A JP3609853B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | ビタミンd合成中間体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0820590A true JPH0820590A (ja) | 1996-01-23 |
JP3609853B2 JP3609853B2 (ja) | 2005-01-12 |
Family
ID=15614673
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15584194A Expired - Fee Related JP3609853B2 (ja) | 1994-07-07 | 1994-07-07 | ビタミンd合成中間体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3609853B2 (ja) |
-
1994
- 1994-07-07 JP JP15584194A patent/JP3609853B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3609853B2 (ja) | 2005-01-12 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3494637B2 (ja) | 19−ノル−ビタミンd化合物の中間体の製造方法 | |
JP3568219B2 (ja) | 19−ノルビタミンd化合物の調製 | |
JPH0251559B2 (ja) | ||
JP6584696B2 (ja) | 3−((2s,5s)−4−メチレン−5−(3−オキソプロピル)テトラヒドロフラン−2−イル)プロパノール誘導体の製造方法及びそのための中間体 | |
JP3609853B2 (ja) | ビタミンd合成中間体の製造方法 | |
US5182393A (en) | Process for precursors to calcitriol and related compounds | |
EP0766660B1 (de) | Cyclohexanon-derivate, verfahren zu deren herstellung und zwischenprodukte des verfahrens | |
US6255501B1 (en) | Process for preparing antiosteoporotic agents | |
EP0528209B1 (en) | Process for preparing intermediates for vitamin D derivatives and compounds obtained thereby | |
US5225569A (en) | Process for precursors to calcitriol and related compounds | |
US5705659A (en) | Intermediates for the synthesis of 16-phenoxy-prostatrienoic acid derivatives and a preparing method thereof | |
JP3446225B2 (ja) | シクロペンタン誘導体及びその製造方法 | |
JP2012520291A (ja) | ラメルテオンの調製方法 | |
JP3712077B2 (ja) | ヒドロインダン−4−オール誘導体およびその製造方法 | |
JP3391248B2 (ja) | カルシトリオール中間体の製造法 | |
JP2975705B2 (ja) | ステロイド誘導体 | |
JPH05186420A (ja) | 1α,25−ジヒドロキシコレカルシフェロールの製造方法 | |
JPH047755B2 (ja) | ||
JP2004529193A (ja) | 触媒作用を受けない付加反応 | |
JPH06157498A (ja) | ビタミンd誘導体合成のための新規な中間体 | |
JP2002265412A (ja) | 新規シクロペンテノン誘導体 | |
EP1426352A2 (en) | Intermediates for the sythesis of vitamin D and steroid derivatives | |
JPH08245467A (ja) | ビタミンd合成中間体の製造方法 | |
JPH04305548A (ja) | ハロゲノアリルアルコール誘導体 | |
JPH08193086A (ja) | (e)−エノールチオエーテル誘導体の立体選択的な製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040813 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20040824 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20041005 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20041015 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081022 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091022 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101022 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111022 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |