JPH08205146A - 符号化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法 - Google Patents

符号化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法

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JPH08205146A
JPH08205146A JP944395A JP944395A JPH08205146A JP H08205146 A JPH08205146 A JP H08205146A JP 944395 A JP944395 A JP 944395A JP 944395 A JP944395 A JP 944395A JP H08205146 A JPH08205146 A JP H08205146A
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  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】ビデオ符号化処理部が出力するビデオストリー
ム中のビデオ遅延時間制御情報を基にタイムスタンプ値
を算出することにより、従来必要であった33ビットと
いうビット幅の広いメモリや関連するアドレス発生部等
と、書き込みと読み出しが同時発生した場合の調整回路
も必要としない、符号化伝送方式におけるタイムスタン
プ値の演算方法を提供する。 【構成】少なくともビデオ信号を含む一つ以上の信号を
圧縮符号化し、圧縮符号化信号を所定のデータ長に分割
し、タイムスタンプ値等のヘッダを付加して一つのスト
リームに生成して伝送する符号化伝送方式において、ヘ
ッダ内に付加されるビデオ信号のタイムスタンプ値を、
ストリーム内に付加されるビデオ復号化処理部のバッフ
ァ遅延時間に相当するビデオ遅延時間制御情報に基づき
演算する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オーディオ信号や、ビ
デオ信号を符号化伝送する場合に必要とするタイムスタ
ンプ値の演算方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、オーディオ信号およびビデオ信
号を多重伝送する符号化伝送装置では、オーディオ、ビ
デオそれぞれの復号化処理部において両者の同期をとり
出力をする必要がある。これは、画像とオーディオの同
期をとること、例えば、ビデオの復号化処理部が、
「あ」という音を発生している人の顔を出力していると
き、オ−ディオの復号化処理部の出力は、「あ」という
音を出力している必要があるということである。このよ
うに画像とオーディオの同期を可能とするために、国際
標準の符号化方式であるMPEG2(Moving Picture I
mage Coding Experts Group Phase2)、MPEG1など
では、タイムスタンプ(time stamp。以下、TSと記
す。)という出力タイミング情報を使用することになっ
ている。
【0003】このTSには、プレゼンテーションタイム
スタンプ(presentation time stamp 。以下、PTSと
記す。)とデコーディングタイムスタンプ(decoding t
imestamp 。以下、DTSと記す。)とがあり、基本的
には、PTSで指示された時間に従って、復号化処理を
したオーディオ信号あるいはビデオ信号を出力すれば、
同期が可能となる。一般に、オーディオ信号が符号化さ
れたデータ(以下、オーディオストリームと記す。)
と、ビデオ信号が符号化されたデータ(以下、ビデオス
トリームと記す。)とを、多重したストリームをシステ
ムストリームと呼ぶが、このシステムストリームには、
オーディオ、ビデオそれぞれのTSが付加される。な
お、このTSは、オーディオ信号の場合にはシンクワー
ド(オ−ディオストリーム内の一定ワードごとにあるコ
ード)、ビデオ信号の場合にはピクチャスタートコード
(picture start code。ビデオストリーム内にあるピク
チャの区切りを示すコード)部分を基準に付加される。
【0004】ここで図2に、従来の符号化伝送装置の概
略ブロック図を示す。符号化伝送装置は、大別して、送
信側、伝送路、受信側で構成されている。図2におい
て、送信側では、入力オーディオ信号50が、オーディ
オ符号化処理部51に入力して符号化され、オーディオ
ストリーム52となりマルチプレクサ部56へ出力され
る。また、入力ビデオ信号53は、ビデオ符号化処理部
54に入力して符号化され、ビデオストリーム55とな
りマルチプレクサ部56へ出力される。マルチプレクサ
部56に入力したオーディオストリーム52とビデオス
トリーム55は多重され、システムストリーム61とな
り伝送路62へ出力される。さらに、多重を行なう前記
マルチプレクサ部56の説明をすると、マルチプレクサ
部56は、システムタイムクロック(system time cloc
k 。以下、STCと記す。)発生部57、オーディオパ
ケッタイズ部59、ビデオパケッタイズ部60、スイッ
チ部105で構成されている。なお、STCは、MPE
G2、MPEG1などで定義されているもので、図2に
示すような信号処理系における共通の時計のようなもの
である。
【0005】オーディオパケッタイズ部59は、入力し
たオーディオストリーム52を一定長に区切り、パケッ
トを形成し、データ103をスイッチ部105へ出力す
る。そして、スイッチ部105により選択され、システ
ムストリーム61としてパケット単位で多重される。こ
のとき、オーディオストリーム52のパケッタイズされ
るデータ長の中にシンクワードがあれば、前記パケット
のヘッダ部分にTSを付加する。なお、このTSは、S
TC発生部57のSTCデータ58を基に求めている。
一方、ビデオパケッタイズ部60も、入力したビデオス
トリーム55を一定長に区切り、パケットを形成し、デ
ータ104をスイッチ部105へ出力する。そして、ス
イッチ部105により選択され、システムストリーム6
1としてパケット単位で多重される。このとき、ビデオ
ストリーム55のパケッタイズされるデータ長の中に、
ピクチャスタートコードがあれば、前記パケットのヘッ
ダ部分にTSを付加する。なお、このTSは、STC発
生部57のSTCデータ58を基に求めている。そし
て、さらに受信側でSTCの再生が可能なように、周期
的にSTCデータ58は、スイッチ部105により選択
され、システムストリーム61として多重される。
【0006】つぎに受信側では、伝送路62を伝送され
てきたシステムストリーム63が、デマルチプレクサ部
64に入力して分離され、オーディオストリーム67と
オーディオTS112、ビデオストリーム70とビデオ
TS113、STCデータ110となり出力される。さ
らに、分離を行なう前記デマルチプレクサ部64の説明
をすると、デマルチプレクサ部64は、スイッチ部10
6、STC再生部111、オーディオパケット解析部6
5、ビデオパケット解析部66で構成されている。デマ
ルチプレクサ部64において、入力されたシステムスト
リーム63から、スイッチ部106を使用して、オーデ
ィオパケットデータ107をオーディオパケット解析部
65へ、ビデオパケットデータ109をビデオパケット
解析部66へ、STCデータ108をSTC再生部11
1へ出力する。
【0007】オーディオパケット解析部65は、入力し
たオーディオパケットデータ107を解析し、オーディ
オストリーム67とオーディオTS112とに分離して
オーディオ復号化処理部68へ出力する。一方、ビデオ
パケット解析部66は、入力したビデオパケットデータ
109を解析し、ビデオストリーム70とビデオTS1
13とに分離してビデオ復号化処理部71へ出力する。
また、STC再生部111は、入力したSTCデータ1
08から、送信側のSTC発生部57が出力するSTC
データ58と常に同一の出力となるようにSTCデータ
110を再生し、オーディオ復号化処理部68およびビ
デオ復号化処理部71へ出力する。オーディオ復号化処
理部68は、入力したオーディオストリーム67を、オ
ーディオTS112とSTCデータ110とを参照して
復号化し、TS値に従った時間で、出力オーディオ信号
69を出力する。ビデオ復号化処理部71は、入力した
ビデオストリーム70を、ビデオTS113とSTCデ
ータ110とを参照して復号化し、TS値に従った時間
で、出力ビデオ信号72を出力する。
【0008】つぎに、各復号化処理部でのTSによる出
力動作について、さらに具体的に説明する。TSによる
出力動作は、オーディオ復号化処理部68とビデオ復号
化処理部71とで、オーディオとビデオのそれぞれのT
SのPTSの値とSTCデータの値とが一致したとき
に、対応するデータ部分を出力することで実現される。
例えば、オーディオストリーム67の或るシンクワード
Anに対応するPTSの値を、PTS(An)とすれ
ば、STCデータ110の値がPTS(An)と同じに
なったときに、オーディオ復号化処理部68は、シンク
ワードAn部分の復号化されたデータを出力する。同様
に、ビデオストリーム70の或るピクチャスタートコー
ドVnに対応するPTSの値を、PTS(Vn)とすれ
ば、STCデータ110の値がPTS(Vn)と同じに
なったときに、ビデオ復号化処理部71は、ピクチャス
タートコードVn部分の復号化されたデータを出力す
る。
【0009】ここで、図2に示す符号化伝送装置におい
て、送信側のオーディオ符号化処理部51に入力オーデ
ィオ信号50が入力されてから、受信側のオーディオ復
号化処理部68より出力オーディオ信号69が出力され
るまでの時間がtaであるとする。同様に、送信側のビ
デオ符号化処理部54に入力ビデオ信号53が入力され
てから、受信側のビデオ復号化処理部71より出力ビデ
オ信号72が出力されるまでの時間がtvであるとす
る。この場合、オーディオとビデオの同期をとるには、
入力から出力までの時間をta=tvとなるように、伝
送処理系の時間を設定し、その時間を基にそれぞれのP
TSの値を設定すれば良いことになる。
【0010】つぎに、マルチプレクサ56を構成するオ
ーディオパケッタイズ部59とビデオパケッタイズ部6
0とにおけるTS算出を説明する。まず、前記オーディ
オ信号の入力から出力までの時間taのうち、マルチプ
レクサ部56に入力されるまでの時間がta1 で、残り
の時間がta2 であるとする。ここで、マルチプレクサ
部56に入力したオーディオストリーム52のパケッタ
イズされるべきデータ長の中に、或るシンクワードAn
があり、パケットのヘッダ部分にTSを付加するときの
STCデータ58の値がSTC2(An)であるとすれ
ば、PTS(An)は、以下のように求めることができ
る。 PTS(An)=STC2(An)+ta2
【0011】ビデオについても、前記ビデオ信号の入力
から出力までの時間tvのうち、マルチプレクサ部56
に入力されるまでの時間がtv1 で、残りの時間がtv
2 であるとする。ここで、マルチプレクサ部56に入力
したビデオストリーム55のパケッタイズされるべきデ
ータ長の中に、或るピクチャスタートコードVnがあ
り、パケットのヘッダ部分にTSを付加するときのST
Cデータ58の値がSTC2(Vn)であるとすれば、
PTS(Vn)も、下記のように求めることができるは
ずである。 PTS(Vn)=STC2(Vn)+tv2
【0012】しかし、ビデオの場合、ビデオ符号化処理
部54において可変長符号化されたり、ピクチャ単位の
入れ替わりが行なわれる。このため、tv1 が符号化状
況により変動する。したがって、tv2 も変動してしま
い、(tvが固定で、tv2=tv−tv1 であるた
め。)STC2(Vn)に加算すべきtv2 を、あらか
じめ設定することができないという問題があり、オーデ
ィオと同様に求めることは不可能である。また、ビデオ
の場合、ピクチャ単位の入れ替わりがあるために、DT
Sも求める必要がある。ここで、ピクチャ単位の入れ替
わりについて、図3の概略図を使用して説明をする。図
3では、ピクチャ単位の入れ替わりに関する遅延時間は
考慮されているが、その他の処理時間等は省略してい
る。図3において、(a)は、ビデオ符号化処理部54
に入力する入力ビデオ信号53、(b)は、ビデオ符号
化処理部54から出力されるビデオストリーム55(あ
るいは、ビデオパケット解析部66から出力されるビデ
オストリーム70。)、(c)は、ビデオ復号化処理部
71から出力される出力ビデオ信号72を示している。
【0013】前記いずれの信号にも記載されている符号
I、P、Bは、MPEG2、MPEG1で定義されてい
るピクチャコーディングタイプ(picture coding type
)を示しているまた、図3の例では、IあるいはPピ
クチャのピクチャ間隔は3ピクチャ分であり、このIあ
るいはPピクチャのピクチャ間隔のことを、一般にM値
と呼んでいる(図3の場合、M値=3となる。)。な
お、各信号の上部の()内に示す数値はテンポラルリフ
ァレンス(temporal reference)の値で、これは、入力
ビデオ信号53におけるピクチャの順番を示している。
ピクチャ単位の入れ替わりは、つぎのように行なわれ
る。ビデオ符号化処理部54において、(a)に示す入
力ビデオ信号53は、Bピクチャのみを、後方のIある
いはPピクチャの後に、順次遅延し挿入してピクチャの
順番を入れ替え、(b)に示すビデオストリーム55の
状態とする。この入れ替わりの状態は、ビデオストリー
ム70でも変わらない。つぎに、ビデオ復号化処理部7
1において、逆にビデオストリーム70のI、Pピクチ
ャを、後方の連続するBピクチャの後に順次遅延し挿入
して、元の順番に戻し、(c)に示すビデオ出力信号7
2のように元の順番とする。このように、ビデオ復号化
処理部71で順番を戻すことを、リオーダ(reorder )
と呼んでいる。
【0014】つぎに、ビデオ復号化処理部71でのリオ
ーダにおけるPTSとDTSの関係を図4に示し、説明
する。ビデオ復号化処理部71に入力したビデオストリ
ーム70は、まず、可変長符号化による時間軸上での変
動分を吸収するため、ビデオ復号化バッファ73に記憶
された後、ビデオストリーム74としてビデオ復号化回
路75へ出力される。ビデオ復号化回路75は、入力し
たビデオストリーム74を復号化し、データ76とす
る。ここで、データ76のBピクチャ部分は、そのまま
出力ビデオ信号72として出力される。一方、データ7
6のIあるいはPピクチャ部分は、ビデオリオーダバッ
ファ77で遅延されデータ78となり、ビデオ出力信号
72として出力される。これを切り替え選択しているの
がスイッチ部79である。また、ビデオリオーダバッフ
ァ77での遅延時間は、(M値×ピクチャ周期)とな
る。このビデオ復号化処理部71の手段でピクチャ単位
の順番を元に戻すことが可能となる。
【0015】図4において、PTSは、ビデオ復号化処
理部71から出力する出力ビデオ信号72の出力時間を
示すものであるが、DTSは、ビデオ復号化バッファ7
3から出力するビデオストリーム74の出力が持つ時間
を示すものである。MPEG2、MPEG1では、TS
の定義において、ビデオ復号化回路75の処理時間はゼ
ロと仮定している。従って、Bピクチャの場合、DTS
=PTSとなる。したがって、 I、Pピクチャ:PTSとDTSが付加される。 Bピクチャ:PTSだけが付加される。(DTS=PT
Sであるため) 以上のように、ビデオに関するTSの付加は、オーディ
オに比べ複雑なものとなる。
【0016】ここまでの説明に使用した、ピクチャスタ
ートコード、テンポラルリファレンス、ピクチャコーデ
ィングタイプが、図2のビデオストリーム55に付加さ
れている構成例を図6に示す。これは、MPEG2にお
ける例である。図6に示すように、入力ビデオ信号53
(図2参照)の各フレームあるいは各フィールドに対応
する符号データ部分は、ピクチャレイヤ(picture laye
r )と呼ばれ、32ビットの固定値であるピクチャスタ
ートコードで始まる。このコードに続き10ビットのテ
ンポラルリファレンスがあり、さらに3ビットのピクチ
ャコーディングタイプがある。また、その後に16ビッ
トのビデオ遅延時間制御情報(video buffering verifi
er delay : vbv_delay )などのヘッダが付加されてお
り、そのヘッダの後に実際の符号データが続いている。
【0017】なお、前記ビデオ遅延時間制御情報は、可
変長符号化された符号データ、つまり部分的に可変レー
トの符号データを、その平均レートとしての一定レート
で受信し、復号化するために必要なビデオ復号化処理部
内のバッファ(図4のビデオ復号化バッファ73)にお
ける遅延時間を示す情報である。このビデオ遅延時間制
御情報に従って、前記バッファの読み出し制御をするこ
とで、バッファのアンダーフローやオーバーフローの回
避が可能になる。なお、このビデオ遅延時間制御情報
は、ビデオ符号化処理部54の内部で、生成して付加し
ている。このとき一般的には、受信側のビデオ復号化処
理部71内の前記目的のためのバッファの容量と、各ピ
クチャごとの圧縮された結果である符号量と、前記平均
レートから、各ピクチャ単位に演算して生成している。
MPEG2では、前記ビデオ遅延時間制御情報をvbv_d
elayと呼び、前記バッファをVBV bufferと呼ぶ。
【0018】一般にビデオ遅延時間制御情報は、図2の
一定レートのビデオストリーム55を直接ビデオ復号化
処理部で復号するときには有効であるが、マルチプレク
サ部56などで、さらにヘッダが付加され、前記一定レ
ートと異なるレートのストリームに変換されたり、時分
割多重のために、時間軸方向にシフトしたストリームに
変換された場合は、その変換内容に応じ正確さが失われ
る。したがって、多重化されたシステムストリームのレ
ベルでは、TSがバッファのアンダーフローやオーバー
フローの回避機能も有する。つまり、TSに従ってビデ
オ復号化処理部内のバッファ(図4のビデオ復号化バッ
ファ73)の読み出し制御をすれば、バッファのアンダ
ーフローやオーバーフローの回避が保証されることにな
る。このようにTS機能には、多重化される信号間の同
期機能のみでなく、バッファのアンダーフローやオーバ
ーフローの回避機能もある。このため、システムストリ
ームが単一の信号(例えばビデオのみ)の場合において
も、TSは必要になる。
【0019】ここで、従来技術におけるTS値の演算方
式について説明する。従来技術においては、前述したよ
うに、STC2(Vn)を使用するのではなく、図2に
示すSTC1(Vn)を使用している。これは、ビデオ
ストリーム55のピクチャスタートコード部分に対応す
る部分(つまり、各ピクチャの先頭データ)がビデオ符
号化処理部54に入力された時間STC1(Vn)にt
v時間を加算すれば、PTS(Vn)が求まるからであ
る。しかし、ビデオ符号化処理部54では、信号処理に
ある程度の処理時間(数十msec)を必要とするた
め、実際にTS値の演算に使用するまでの間、メモリに
記憶させておく必要がある。さらに、ビデオ符号化処理
部54では、前述のようなピクチャ単位の入れ替わりが
あるため、記憶させたSTC1(Vn)を使用する時に
も、それを考慮しなければならない。また、前記メモリ
の制御において、ビデオ符号化処理部54のピクチャの
先頭データ(フレーム)単位の入力に依存して一定周期
に動作するライト制御部と、可変長符号化されたビデオ
ストリーム55のピクチャスタートコードの入力に依存
して一定周期でない動作をするリード制御部とは、お互
いに非同期の関係であるため、リード、ライトタイミン
グの発生の競合を回避する手段が必ず必要である。この
ためにビデオパケッタイズ部60は、処理が複雑なもの
となる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】従来の符号化伝送装置
は、送信側のマルチプレクサ部において、STC(シス
テムタイムクロック)の値をホールドして、ホールドし
たSTCをTS(タイムスタンプ)値の演算に使用する
までに、数十msのオーダの遅延時間が生じるため、S
TC用のメモリが必要であった。さらに、このメモリの
アクセスには、ピクチャ単位の入れ替わりをも考慮した
複雑なアクセスをしなければならず、また、国際標準の
符号化方式であるMPEG2、MPEG1などでは、T
Sに使用するSTCのビット長は、33ビットであるた
めメモリの数も多くなり、加えて、前記メモリに対する
ライトとリードの関係は非同期であるため、それらのタ
イミングの競合に対する調整回路も必須となる等の諸問
題があった。本発明は、前記問題を解決するため、ビデ
オ符号化処理部が出力するビデオストリーム中のビデオ
遅延時間制御情報(vbv_delay)を基にTS値を算出す
ることにより、従来必要であった33ビットというビッ
ト幅の広いメモリや関連するアドレス発生部等と、書き
込みと読み出しが同時発生した場合の調整回路も必要と
しない、符号化伝送方式におけるTS値の演算方法を提
供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の符号化伝送方式におけるタイムスタンプ値
演算方法は、少なくともビデオ信号を含む一つ以上の信
号を圧縮符号化し、当該圧縮符号化信号を所定のデータ
長に分割し、タイムスタンプ値等のヘッダを付加して一
つのストリームに生成して伝送する符号化伝送方式にお
いて、前記ヘッダ内に付加される前記ビデオ信号のタイ
ムスタンプ値を、前記ストリーム内に付加されるビデオ
復号化処理部のバッファ遅延時間に相当するビデオ遅延
時間制御情報に基づき演算するものである。また、本発
明の符号化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法
は、前記ヘッダ内に付加される前記ビデオ信号のタイム
スタンプ値を、前記圧縮符号化されたビデオ信号が前記
一つのストリームに生成される信号処理部に入力された
時間情報と、前記ビデオストリーム内に付加されるビデ
オ復号化処理部のバッファ遅延時間に相当するビデオ遅
延時間制御情報と、前記圧縮符号化信号の所定の分割デ
ータ長および前記ビデオ信号の符号化のモードに応じて
定まる固定の時間情報との加算により演算するものであ
る。また、本発明の符号化伝送方式におけるタイムスタ
ンプ値演算方法は、前記一つのストリームに生成される
信号として、少なくとも前記圧縮符号化されたビデオ信
号と圧縮符号化されたオーディオ信号とを含むものであ
る。
【0022】
【作用】本発明の符号化伝送方式におけるタイムスタン
プ値演算方法は、少なくともビデオ信号を含む一つ以上
の信号を圧縮符号化し、当該圧縮符号化信号を所定のデ
ータ長に分割し、タイムスタンプ値等のヘッダを付加し
て一つのストリームに生成して伝送する符号化伝送方式
であって、前記ヘッダ内に付加される前記ビデオ信号の
タイムスタンプ値を、前記ストリーム内に付加されるビ
デオ復号化処理部のバッファ遅延時間に相当するビデオ
遅延時間制御情報に基づき演算する。また、本発明の符
号化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法は、前
記ヘッダ内に付加される前記ビデオ信号のタイムスタン
プ値を、前記圧縮符号化されたビデオ信号が前記一つの
ストリームに生成される信号処理部に入力された時間情
報と、前記ビデオストリーム内に付加されるビデオ復号
化処理部のバッファ遅延時間に相当するビデオ遅延時間
制御情報と、前記圧縮符号化信号の所定の分割データ長
および前記ビデオ信号の符号化のモードに応じて定まる
固定の時間情報との加算により演算する。また、本発明
の符号化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法
は、前記一つのストリームに生成される信号として、少
なくとも前記圧縮符号化されたビデオ信号と圧縮符号化
されたオーディオ信号とを含み使用する。
【0023】
【実施例】本発明による符号化伝送装置を、図1を使用
し、図2を参照して説明する。図2は、従来の符号化伝
送装置の説明に使用したが、本発明による符号化伝送装
置と基本的に構成は同一である。図1は、図2に示す符
号化伝送装置を構成するマルチプレクサ部56のビデオ
パケッタイズ部60におけるTS値の演算に関する部分
の構成を示している。STC発生部57の出力であるS
TCデータ58は、TS演算部116に入力されてい
る。また、入力ビデオ信号53がビデオ符号化処理部5
4(図2参照)において符号化されたデータであるビデ
オストリーム55は、ピクチャスタートコード検出部8
6とピクチャコーディングタイプ検出部87とビデオ遅
延時間制御情報(vbv_delay)検出部115とに入力さ
れている。また、ピクチャスタートコード検出部86に
は、ビデオ符号化処理部54から出力されるビデオスト
リーム有効信号82も入力されている。
【0024】一方、ピクチャスタートコード検出部86
の出力であるデータ89、ピクチャコーディングタイプ
検出部87の出力であるデータ93、ビデオ遅延時間制
御情報検出部115の出力であるデータ117は、それ
ぞれTS演算部116に入力されている。また、ピクチ
ャスタートコード検出部86の出力であるデータ89
は、ピクチャコーディングタイプ検出部87とビデオ遅
延時間制御情報検出部115にも入力されている。さら
に、TS演算部116には、符号化のモードを示す情報
であるM値パラメータ99と固定のオフセット遅延量の
情報である遅延パラメータ100とが入力されている。
そして、TS演算部116からは、バッファ101へデ
ータ97と制御信号98とが出力されている。バッファ
101からは、データ104がスイッチ部105(図2
参照)へ出力されている。
【0025】つぎに動作について説明する。本発明によ
る符号化伝送装置においては、ビデオ符号化処理部54
から出力されるビデオストリーム55のパケッタイズさ
れるべきデータ長の中にあるピクチャスタートコードが
マルチプレクサ部56に入力された時間(図2における
STC2(Vn)の値)をTS値の演算に使用する。た
だし、図2に示すtv2が変動してしまうため、ビデオ
ストリーム55を構成するビデオ遅延時間制御情報とい
う情報を利用する。つぎに、ビデオ遅延時間制御情報と
符号化伝送装置の処理時間との関係を図7に示す。図7
に示すtvは、入力ビデオ信号53がビデオ符号化処理
部54に入力されてから、ビデオ復号化処理部71より
出力ビデオ信号72として出力されるまでの時間とす
る。このtvのうち、入力ビデオ信号53がビデオ符号
化処理部54で処理されてマルチプレクサ部118に入
力されるまでの時間をtv1、残りのビデオ復号化処理
部71より出力されるまでの時間をtv2とする。この
tv1、tv2の時間は前述したように変動する。
【0026】ここで、tv2の時間を、さらにtv3と
tv4とtv5とに分割する。tv3は、マルチプレク
サ部118に入力されてから、ビデオ復号化処理部71
に入力されるまでの時間、tv4は、ビデオ復号化処理
部71内のビデオ復号化バッファ73での遅延時間、t
v5は、ビデオ復号化処理部71内のビデオリオーダバ
ッファ77での遅延時間である。ビデオ遅延時間制御情
報は、ビデオ復号化処理部71内のビデオ復号化バッフ
ァ73での遅延時間であるtv4に関するものであり、
tv2の時間の変動は、このビデオ復号化バッファ73
での遅延時間の変動に相当する。つまり、ビデオ遅延時
間制御情報の変動である。他のtv3、tv5は基本的
に固定値である。(従来技術について図4を使用して説
明したように、tv5に関しては、Bピクチャの場合は
ビデオリオーダバッファ77を通過しないのでゼロであ
る。)したがって、このビデオ遅延時間制御情報を検出
し、その値を使用すれば、マルチプレクサ部118に入
力された時間(図7におけるSTC2(Vn)の値)に
より、TS値の演算が可能となる。
【0027】ここで、図1の具体的動作について説明を
する。最初にピクチャスタートコード検出部86は、入
力したビデオストリーム有効信号82でビデオストリー
ム55が有効となったことを認識し、有効なビデオスト
リーム55内のピクチャスタートコードを検出する。ピ
クチャスタートコードを検出すると、データ89をTS
演算部116とピクチャコーディングタイプ検出部87
とビデオ遅延時間制御情報検出部115へ出力する。ピ
クチャコーディングタイプ検出部87とビデオ遅延時間
制御情報検出部115は、ピクチャスタートコードの検
出をきっかけに、それぞれその後にあるピクチャコーデ
ィングタイプとビデオ遅延時間制御情報を検出し、デー
タ93、データ117としてTS演算部116へ出力す
る。TS演算部116は、データ89によるピクチャス
タートコードの検出をきっかけにSTC発生部57から
のSTCデータ58をホールドし、データ93、データ
117、M値パラメータ99、遅延パラメータ100に
より、TSを演算する。
【0028】まず、データ93により、ピクチャコーデ
ィングタイプを判別し、ついで、それぞれのピクチャコ
ーディングタイプごとに、以下のようにTSを演算す
る。 [IあるいはPピクチャの場合] PTS=STCデータ58+遅延パラメータ100+デ
ータ117+(M値パラメータ99×ピクチャ周期) DTS=STCデータ58+遅延パラメータ100+デ
ータ117 [Bピクチャの場合] PTS=STCデータ58+遅延パラメータ100+デ
ータ117
【0029】上式において、STCデータ58は、ピク
チャスタートコードの検出をきっかけにホールドした値
で、図7に示したSTC2(Vn)に相当し、遅延パラ
メータ100は、図7に示すtv3に相当する固定値で
あり、データ117は、ビデオ遅延時間制御情報の値で
図7に示すtv4に相当する。また、(M値パラメータ
99×ピクチャ周期)は、図7に示すビデオリオーダバ
ッファ77による遅延時間(tv5)に相当する。通
常、符号化処理の初期値設定において、このM値とピク
チャ周期は固定値に設定されるため、この遅延時間は符
号化処理中、固定値である。なお、前述の式は、Bピク
チャを含むビデオストリームの場合であるが、Bピクチ
ャを含まない場合は、I、Pピクチャについてビデオリ
オーダ処理が不要となる。このため、ビデオ復号化処理
部71内のビデオリオーダバッファ77による遅延時間
を考慮する必要が無い(PTS=DTSとなるため)。
【0030】したがって、この場合は、以下の式によっ
てTSを演算する。 [IあるいはPピクチャの場合] PTS=STCデータ58+遅延パラメータ100+デ
ータ117 そして、演算されたTS値は、データ97として、制御
信号98により、バッファ101に書き込まれる。その
後、ビデオパケットヘッダのTSの出力タイミングのと
きに、データ104として、バッファ101内に書き込
まれたTS値が出力される。以上により、ピクチャスタ
ートコードがマルチプレクサ部118に入力された時点
のSTCデータ58をホールドして、ただちにTS値の
演算に利用できるため、STC用のメモリを不要とする
ことができ、また、メモリ制御の複雑な回路も不要とす
ることができる。さらに、ビデオ符号化処理部とのイン
ターフェース信号も、より単純化することができる。
【0031】以下、本発明のさらに詳細な実施例を図5
を使用して説明をする。まず、STC発生部57の出力
であるSTCデータ58は、STCホールド回路125
に入力される。また、ビデオ符号化処理部54の出力で
あるビデオストリーム有効信号82は、ピクチャスター
トコード検出回路138に入力される。同様に、ビデオ
符号化処理部54の出力であるビデオストリーム55
は、ピクチャスタートコード検出回路138と、ピクチ
ャコーディングタイプホールド回路126とビデオ遅延
時間制御情報ホールド回路127とに入力される。ピク
チャスタートコード検出回路138の出力であるデータ
89は、STCホールド回路125とピクチャコーディ
ングタイプホールド回路126とビデオ遅延時間制御情
報ホールド回路127と出力制御回路137とに入力さ
れる。
【0032】図示していないCPUからのCPUバス1
20は、レジスタ121とレジスタ122とに接続され
ている。STCホールド回路125の出力であるデータ
129は、加算器133に入力される。レジスタ121
の出力であるデータ123とレジスタ122の出力であ
るデータ124は、セレクタ128に入力される。ピク
チャコーディングタイプホールド回路126の出力であ
るデータ93は、セレクタ128と出力制御回路137
とに入力される。ビデオ遅延時間制御情報ホールド回路
127の出力であるデータ117は、加算器134に入
力される。また、セレクタ128の出力であるデータ1
30も加算器134に入力される。加算器134の出力
であるデータ135は、加算器133に入力される。そ
の加算器133の出力であるデータ136は、出力制御
回路137に入力される。出力制御回路137からは、
データ97と制御信号98が出力される。
【0033】以下、動作について説明をする。まず、最
初にCPUバス120により、レジスタ121、122
にデータを設定する。レジスタ121には図7に示すt
v3+tv5の値を、また、レジスタ122にはtv3
の値を設定する。これらは、いずれも固定値なのであら
かじめ設定が可能である。なお、tv5としては、(M
値×ピクチャ周期)を計算した値である。ついで、ピク
チャスタートコード検出回路138に入力されたビデオ
ストリーム有効信号82により、ビデオストリーム55
が有効となったことを認識し、ピクチャスタートコード
検出回路138においてビデオストリーム55内にある
ピクチャスタートコードを検出し、その結果をデータ8
9としてSTCホールド回路125と出力制御回路13
7とピクチャコーディングタイプホールド回路126と
ビデオ遅延時間制御情報ホールド回路127とへ出力す
る。
【0034】STCホールド回路125は、デ−タ89
によるピクチャスタートコードの検出タイミングに合わ
せて、STC発生部57からのSTCデータ58の値を
ホールドする。同様に、ピクチャコーディングタイプホ
ールド回路126は、デ−タ89によるピクチャスター
トコードの検出タイミングを基に、ピクチャスタートコ
ードの10ビット後(図6参照)にあるピクチャコーデ
ィングタイプをホールドする。また、ビデオ遅延時間制
御情報ホールド回路127は、デ−タ89によるピクチ
ャスタートコードの検出タイミングをもとに、ピクチャ
スタートコードの13ビットあとにあるビデオ遅延時間
制御情報をホールドする。
【0035】セレクタ128は、ピクチャコーディング
タイプホールド回路126の出力であるデータ93によ
り、動作が規定される。まず、データ93がIあるいは
Pピクチャを示す場合は、始めに、レジスタ121の出
力であるデータ123をデータ130として出力し、つ
ぎに、レジスタ122の出力であるデータ124をデー
タ130として出力する。前記セレクタ128の動作に
従って、加算器133の出力であるデータ136の値
は、はじめにデータ129とデータ123とデータ11
7を加算した値となる。これは、以下のようにPTSの
値になる。 PTS=データ129+データ123+データ117 データ129:ピクチャスタートコードが入力された時
点のSTCデータ58の値 データ123:図7に示すtv3+tv5の値 データ117:図7に示すtv4の値(ビデオ遅延時間
制御情報)
【0036】つぎのセレクタ128の動作では、加算器
133の出力であるデータ136の値は、データ129
とデータ124とデータ117を加算した値となる。こ
れは、以下のようにDTSの値になる。 DTS=データ129+データ124+データ117 データ129:ピクチャスタートコードが入力された時
点のSTCデータ58の値 データ124:図7に示すtv3の値 データ117:図7に示すtv4の値(ビデオ遅延時間
制御情報) そして、出力制御回路137は、ピクチャスタートコー
ド検出回路138からのデータ89でI、Pピクチャ用
の出力モードとなり、データ97としてデータ136と
して算出されたPTSとDTSとを出力する。同時にそ
れらを後段のFIFOに書き込むための制御信号98を
出力する。
【0037】つぎに、データ93がBピクチャを示す場
合を説明する。この場合セレクタ128は、レジスタ1
22の出力であるデータ124だけをデータ130とす
る。これにより、加算器133の出力であるデータ13
6の値は、データ129とデータ124とデータ117
を加算した値になる。これは、以下のようにBピクチャ
の場合のPTSの値になる。なぜなら、Bピクチャの場
合、図7に示すビデオリオーダバッファ77の遅延時間
tv5がゼロになるためである。 PTS=データ129+データ124+データ117 データ129:ピクチャスタートコードが入力された時
点のSTCデータ58の値 データ124:図7に示すおけるtv3の値 データ117:図7に示すtv4の値(ビデオ遅延時間
制御情報)
【0038】そして、出力制御回路137は、ピクチャ
スタートコード検出回路138からのデータ89でBピ
クチャ用の出力モードとなり、データ97としてデータ
136として算出されたPTSだけを出力する。同時に
それらを後段のFIFOに書き込むための制御信号98
を出力する。以上説明したように、ビデオストリーム中
に記述されたビデオ遅延時間制御情報(vbv_delay)を
基にTS値(タイムスタンプ値)を算出することによ
り、従来技術のようにSTC(システムタイムクロッ
ク)の値を蓄積しておくメモリを不要とすることができ
る。そのため、メモリ関係のアドレス発生部やアービト
レイション回路など複雑な回路も必要なくなり、回路規
模の縮小が可能となる。また、ビデオ符号化処理部との
インターフェース信号も本数を減らすことができる。な
お、ピクチャコーディングタイプが1程度のストリーム
では、ピクチャコーディングタイプ検出部87を不要と
することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、ビデオ符号化処理部が
出力するビデオストリーム中に記述されたビデオ遅延時
間制御情報を基にTS値を算出することにより、従来必
要であった33ビットというビット幅の広いメモリや関
連するアドレス発生部等と、書き込みと読み出しが同時
発生した場合の調整回路も必要としない、符号化伝送方
式におけるTS値の演算方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による符号化伝送装置を構成するビデオ
パケッタイズ部のタイムスタンプ演算部分ブロック図。
【図2】符号化伝送装置のブロック図。
【図3】ビデオ信号符号化処理におけるピクチャ単位の
入れ替わり説明図。
【図4】ビデオ符号化処理部ブロック図。
【図5】本発明による符号化伝送装置を構成するビデオ
パケッタイズ部ブロック図。
【図6】ビデオストリームの構成説明図。
【図7】符号化伝送装置におけるビデオ遅延時間制御情
報と処理時間との関係説明図。
【符号の説明】
51…オーディオ符号化処理部、54…ビデオ符号化処
理部、56、118…マルチプレクサ部、57…システ
ムタイムクロック発生部、59…オーディオパケッタイ
ズ部、60…ビデオパケッタイズ部、62…伝送路、6
4…デマルチプレクサ部、65…オーディオパケット解
析部、66…ビデオパケット解析部、68…オーディオ
復号化処理部、71…ビデオ復号化処理部、73…ビデ
オ復号化バッファ、75…ビデオ復号化回路、77…ビ
デオリオーダバッファ、79、105、106…スイッ
チ部、86…ピクチャスタートコード検出部、87…ピ
クチャコーディングタイプ検出部、116…タイムスタ
ンプ演算部、101…バッファ、111…システムタイ
ムクロック再生部、115…ビデオ遅延時間制御情報検
出部、120…CPUバス、121、122…レジス
タ、125…システムタイムクロックホールド回路、1
26…ピクチャコーディングタイプホールド回路、12
7…ビデオ遅延時間制御情報ホールド回路、128…セ
レクタ、133、134…加算器、137…出力制御回
路、138…ピクチャスタートコード検出回路。50…
入力オーディオ信号、52、67…オーディオストリー
ム、53…入力ビデオ信号、55、70、74…ビデオ
ストリーム、58…システムタイムクロックデータ、6
1、63…システムストリーム、69…出力オーディオ
信号、72…出力ビデオ信号、76、78、88、8
9、93、97、103、104、117、123、1
24、129、130、135、136…データ、82
…ビデオストリーム有効信号、98…制御信号、99…
M値パラメータ、100…遅延パラメータ、107…オ
ーディオパケットデータ、108、110…システムタ
イムクロックデータ、109…ビデオパケットデータ、
112…オーディオタイムスタンプ、113…ビデオタ
イムスタンプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 茂 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株式 会社グラフィックス・コミュニケーショ ン・ラボラトリーズ内 (72)発明者 小林 孝之 東京都渋谷区代々木4丁目36番19号 株式 会社グラフィックス・コミュニケーショ ン・ラボラトリーズ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくともビデオ信号を含む一つ以上の
    信号を圧縮符号化し、当該圧縮符号化信号を所定のデー
    タ長に分割し、タイムスタンプ値等のヘッダを付加して
    一つのストリームに生成して伝送する符号化伝送方式に
    おいて、 前記ヘッダ内に付加される前記ビデオ信号のタイムスタ
    ンプ値を、前記ストリーム内に付加されるビデオ復号化
    処理部のバッファ遅延時間に相当するビデオ遅延時間制
    御情報に基づき演算することを特徴とする符号化伝送方
    式におけるタイムスタンプ値演算方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、前記ヘッ
    ダ内に付加される前記ビデオ信号のタイムスタンプ値
    を、前記圧縮符号化されたビデオ信号が前記一つのスト
    リームに生成される信号処理部に入力された時間情報
    と、前記ビデオストリーム内に付加されるビデオ復号化
    処理部のバッファ遅延時間に相当するビデオ遅延時間制
    御情報と、前記圧縮符号化信号の所定の分割データ長お
    よび前記ビデオ信号の符号化のモードに応じて定まる固
    定の時間情報との加算により演算することを特徴とする
    符号化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のものにお
    いて、前記一つのストリームに生成される信号として、
    少なくとも前記圧縮符号化されたビデオ信号と圧縮符号
    化されたオーディオ信号とを含むことを特徴とする符号
    化伝送方式におけるタイムスタンプ値演算方法。
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