JPH08204477A - リミッタ回路 - Google Patents

リミッタ回路

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JPH08204477A
JPH08204477A JP7014111A JP1411195A JPH08204477A JP H08204477 A JPH08204477 A JP H08204477A JP 7014111 A JP7014111 A JP 7014111A JP 1411195 A JP1411195 A JP 1411195A JP H08204477 A JPH08204477 A JP H08204477A
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JP
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circuit
limiter
amplifier
transistor
level
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Application number
JP7014111A
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English (en)
Inventor
Yukihiro Terada
幸弘 寺田
Hideaki Adachi
英明 安立
Masazou Manjiyoume
匡三 万城目
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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  • Tone Control, Compression And Expansion, Limiting Amplitude (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は増幅回路の出力信号レベルを制限す
るリミッタ回路に関し、リミッタレベルを自由に変える
ことができることを目的とする。 【構成】 増幅回路11は、増幅器A1 ,抵抗Ra ,抵
抗Rb からなる反転増幅回路21とリミッタ回路22で
構成される。入力端子TIN2 は、一定電位VIN2に設定
され、入力端子TIN1 には電位VIN2 を基準電位とする
入力電圧VIN1 が供給される。リミッタ回路22のマイ
ナス側制限回路23は、定電流源31,トランジスタQ
1 ,抵抗R1 からなる第1のリミッタレベル設定回路2
5と、トランジスタQ2 で構成された電流吸い込み回路
26で構成される。プラス側制限回路24は、定電流源
32,トランジスタQ3 ,抵抗R2 からなる第2のリミ
ッタレベル設定回路27と、トランジスタQ4 で構成さ
れた電流流し込み回路28とで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はリミッタ回路に係り、特
に、増幅回路の出力信号レベルを所定のリミッタレベル
で制限するリミッタ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、従来の一例のリミッタ回路を有
する増幅回路12の回路図を示す。増幅回路12は、増
幅器A1 ,抵抗Ra ,Rb からなる反転増幅回路21
と、ダイオードD1 ,D2 からなる出力リミッタ回路4
1とで構成されている。
【0003】増幅器A1 のプラス入力端子は、入力端子
IN2 に接続されている。増幅器A 1 のマイナス入力端
子は、入力抵抗Ra を介して入力端子TIN1 に接続され
ると共に、帰還抵抗Rb を介して増幅器A1 の出力端子
に接続されている。増幅器A 1 の出力端子は、出力端子
OUT に接続されている。ダイオードD1 ,D2 は、互
いに逆極性となる向きで、抵抗Rb に並列に接続されて
いる。
【0004】増幅器A1 には、電源電圧+Vccと−VEE
が供給されている。入力端子TIN2は、+Vccと−VEE
の間の一定電位VIN2 に設定されている。+Vccと−V
EEが正負対称の電圧の場合、VIN2 は例えば接地電位と
される。また、+Vccが正の電圧で−VEEが0V(接地
電位)の場合、VIN2 は例えば+1/2Vccとされる。
【0005】入力端子TIN1 には、電位VIN2 を基準電
位とする入力電圧VIN1 が供給される。出力リミッタ回
路41が動作しない場合の反転増幅回路21のゲイン,
即ち、出力電圧VOUT と入力電圧VIN1 の比VOUT /V
IN1 は、−(Rb /Ra )であり、出力電圧VOUT は下
記(1) 式で表せる。
【0006】 VOUT =−(Rb /Ra )・VIN1 (1) ただし、出力電圧VOUT は、電位VIN2 を基準電位とし
た値である。また、増幅器A1 のゲイン(オープンルー
プゲイン)は、反転増幅回路21のゲインより十分大き
いものとする。
【0007】ダイオードD1 ,D2 の順方向電圧をVF
とすると、電位VIN2 を基準電位として、マイナス側の
リミッタレベルL1 は、L1 =−VF となり、プラス側
のリミッタレベルL1 は、L2 =+VF となる。(1) 式
で求まる出力電圧VOUT がリミッタレベルL1 ,L2
範囲内にあるときは、ダイオードD1 ,D2 が導通しな
いため、出力電圧VOUT は振幅制限されずに、出力端子
OUT から出力される。
【0008】図5は、リミッタ回路41による振幅制限
を説明する波形図である。細い実線は、リミッタ回路4
1が無い場合の出力電圧VOUT の波形を示し、太い実線
は、リミッタ回路41がある場合に、リミッタレベルL
1 ,L2 で振幅制限された出力電圧VOUT の波形を示
す。
【0009】(1) 式で求まる出力電圧VOUT がリミッタ
レベルL1 ,L2 の範囲を越える場合は、ダイオードD
1 ,D2 が導通して、実質的な帰還抵抗の値がRb より
小さくなり、図5に示すように、リミッタレベルL1
2 で出力電圧VOUT の振幅が制限される。
【0010】リミッタ回路41は、例えば、増幅回路1
2の後段の回路で過大振幅の信号による悪影響が生じる
ことを防止するために用いられる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来のリミッタ回路を
有する増幅回路12では、リミッタレベルL1 ,L
2 は、ダイオードD1 ,D2 の順方向電圧VF で決まる
ため、可変することができない。このため、増幅回路1
2では、出力信号のレベルを順方向電圧VF に合わせた
レベルとする必要があり、最終的に大きなレベルの信号
を得たい場合は、増幅回路12の後段に更に増幅器を設
けて信号を増幅する必要がある。このように、リミッタ
レベルが固定であるため、所望のレベルの信号を得るた
めには、全体の回路構成が複雑になってしまうという問
題がある。
【0012】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、リミッタレベルを自由に変えることができるリミッ
タ回路を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、非反
転入力端子,反転入力端子,及び出力端子を有する増幅
器と、前記増幅器の反転入力端子と第1の入力端子間に
接続された第1の抵抗と、前記増幅器の反転入力端子と
出力端子間に接続された第2の抵抗と、前記増幅器の非
反転入力端子に接続された第2の入力端子を有し、前記
第1の入力端子と第2の入力端子間に供給される入力電
圧を増幅して出力する増幅回路の出力信号レベルを所定
のリミッタレベルで制限するリミッタ回路において、前
記リミッタ回路は、第1のリミッタレベルに対応した第
1の基準電圧を生成する第1のリミッタレベル設定回路
と、前記第1の基準電圧を供給されて、前記増幅回路の
出力電圧が第1のリミッタレベルまで低下したことを検
出したとき、前記増幅器の反転入力端子から電流を吸い
込み、前記増幅回路の出力電圧レベルを第1のリミッタ
レベルで制限する電流吸い込み回路とからなるマイナス
側制限回路と、第2のリミッタレベルに対応した第2の
基準電圧を生成する第2のリミッタレベル設定回路と、
前記第2の基準電圧を供給されて、前記増幅回路の出力
電圧が第2のリミッタレベルまで上昇したことを検出し
たとき、前記増幅器の反転入力端子に電流を流し込み、
前記増幅回路の出力電圧レベルを前記第2のリミッタレ
ベルで制限する電流流し込み回路とからなるプラス側制
限回路とから構成される。
【0014】請求項2の発明は、請求項1のリミッタ回
路において、前記第1のリミッタレベル設定回路は、プ
ラス側電源端子に一端が接続された第1の定電流源と、
共通接続されたベースとコレクタが前記第1の定電流源
の他端に接続されたNPN型の第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのエミッタとマイナス側電源端
子間に接続された第3の抵抗とから構成され、第1のト
ランジスタのベースから第1の基準電圧を出力する構成
であり、前記電流吸い込み回路は、ベースに第1の基準
電圧を供給され、エミッタが前記増幅回路の出力端子に
接続され、コレクタが前記増幅器の反転入力端子に接続
されたNPN型の第2のトランジスタで構成され、前記
第2のリミッタレベル設定回路は、マイナス側電源端子
に一端が接続された第2の定電流源と、共通接続された
ベースとコレクタが前記第2の定電流源の他端に接続さ
れたPNP型の第3のトランジスタと、前記第3のトラ
ンジスタのエミッタとプラス側電源端子間に接続された
第4の抵抗とから構成され、第3のトランジスタのベー
スから第2の基準電圧を出力する構成であり、前記電流
流し込み回路は、ベースに第2の基準電圧を供給され、
エミッタが前記増幅回路の出力端子に接続され、コレク
タが前記増幅器の反転入力端子に接続されたPNP型の
第4のトランジスタで構成される。
【0015】
【作用】請求項1の発明では、第1のリミッタレベル設
定回路で第1の基準電圧を変えることにより電流吸い込
み回路が動作する第1のリミッタレベルを変えることが
でき、マイナス側の第1のリミッタレベルを所望の値に
自由に設定することを可能とする。かつ、第2のリミッ
タレベル設定回路で第2の基準電圧を変えることにより
電流流し込み回路が動作する第2のリミッタレベルを変
えることができ、プラス側の第2のリミッタレベルを所
望の値に自由に設定することを可能とする。
【0016】請求項2の発明では、第1の定電流源の電
流と第3の抵抗の設定値を変えることにより第1のリミ
ッタレベルを容易に変えることができ、マイナス側のリ
ミッタレベルを所望の値に容易に設定することを可能と
する。かつ、第2の定電流源の電流と第4の抵抗の設定
値を変えることにより第2のリミッタレベルを容易に変
えることができ、プラス側のリミッタレベルを所望の値
に容易に設定することを可能とする。
【0017】また、出力電圧が第1のリミッタレベルと
第2のリミッタレベルを越えるとき、第1のトランジス
タ,第2のトランジスタは徐々に導通するため、第1,
第2のリミッタレベル付近で、出力電圧の波形は緩やか
に変化して、第1,第2のリミッタレベルに制限され
る。即ち、ハードクリップしない出力電圧波形を得るこ
とを可能とする。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例のリミッタ回路を有
する増幅回路11の回路図を示す。図1において、図4
と同一構成部分には同一符号を付し、適宜説明を省略す
る。増幅回路11は、例えば、同一半導体チップ上の集
積回路として構成される。
【0019】増幅回路11は、増幅器A1 ,抵抗R
a (第1の抵抗),抵抗Rb (第2の抵抗)からなる反
転増幅回路21と、リミッタ回路22とで構成されてい
る。入力端子TIN2 (第2の入力端子)は、+Vccと−
EEの間の一定電位VIN2 に設定されている。+Vccと
−VEEが正負対称の電圧の場合、VIN2 は例えば接地電
位とされる。また、+Vccが正の電圧で−VEEが0V
(接地電位)の場合、VIN2は例えば+1/2Vccとさ
れる。入力端子TIN1 (第1の入力端子)には、電位V
IN2 を基準電位とする入力電圧VIN1 が供給される。
【0020】リミッタ回路22は、マイナス側制限回路
23とプラス側制限回路24とから構成されている。マ
イナス側制限回路23は、定電流源31(第1の定電流
源),NPN型トランジスタQ1 (第1のトランジス
タ),及び抵抗R1 (第3の抵抗)からなる第1のリミ
ッタレベル設定回路25と、トランジスタQ2 (第2の
トランジスタ)で構成された電流吸い込み回路26とか
ら構成されている。
【0021】プラス側制限回路24は、定電流源32
(第2の定電流源),PNP型トランジスタQ3 (第3
のトランジスタ),及び抵抗R2 (第4の抵抗)からな
る第2のリミッタレベル設定回路27と、トランジスタ
4 (第4のトランジスタ)で構成された電流流し込み
回路28とから構成されている。
【0022】マイナス側制限回路23においては、定電
流源31の一端は、+Vccのプラス側電源端子に接続さ
れている。トランジスタQ1 は、ベースとコレクタが共
通接続されたダイオード接続とされており、コレクタは
定電流源31の他端に接続されている。トランジスタQ
1 のエミッタは抵抗R1 を介して−VEEのマイナス側電
源端子に接続されている。定電流源31は、定電流I1
をトランジスタQ1 に流し込む。
【0023】トランジスタQ2 のベースはトランジスタ
1 のベースに接続され、エミッタは反転増幅回路21
の出力端子TOUT に接続され、コレクタは増幅器A1
反転入力端子に接続されている。トランジスタQ1 のエ
ミッタ(A点)の接地電位に対する電位VA は、下記
(2) 式で表せる。
【0024】 VA =−VEE+R1 ・I1 (2) この電位VA がマイナス側のリミッタレベル(第1のリ
ミッタレベル)を決める。電位VIN2 を基準電位とした
ときのマイナス側のリミッタレベルをLA (L A <0)
に設定する場合、下記(3) 式が成立するように、電流I
1 と抵抗R1 の値を設定する。
【0025】 VA =VIN2 +LA (3) このとき、リミッタレベルLA は、(2) ,(3) 式より、
下記(4) 式で表せる。 LA =VA −VIN2 =−VEE+R1 ・I1 −VIN2 (4) 従って、抵抗R1 ,電流I1 の設定値を変えることによ
り、リミッタレベルL A を所望の値に自由に設定するこ
とができる。
【0026】接地電位を基準としたトランジスタQ1
ベース電圧(第1の基準電圧)は、VA +VBE1 とな
る。ここで、VBE1 は、トランジスタQ1 のベース・エ
ミッタ間電圧である。このVA +VBE1 が、トランジス
タQ2 のベースに供給される。なお、トランジスタQ2
が導通しているときは、トランジスタQ2 のベース・エ
ミッタ間電圧VBE2 はVBE1 にほぼ等しくなり、トラン
ジスタQ2 のエミッタ電位はVA にほぼ等しくなる。
【0027】プラス側制限回路24においては、定電流
源32の一端は、−VEEのマイナス側電源端子に接続さ
れている。トランジスタQ3 は、ベースとコレクタが共
通接続されたダイオード接続とされており、コレクタは
定電流源32の他端に接続されている。トランジスタQ
3 のエミッタは抵抗R2 を介して+Vccのプラス側電源
端子に接続されている。定電流源32は、定電流I2
トランジスタQ3 から引き込む。
【0028】トランジスタQ4 のベースはトランジスタ
3 のベースに接続され、エミッタは反転増幅回路21
の出力端子TOUT に接続され、コレクタは増幅器A1
反転入力端子に接続されている。トランジスタQ3 のエ
ミッタ(B点)の接地電位に対する電位VB は、下記
(5) 式で表せる。
【0029】 VB =+Vcc−R2 ・I2 (5) この電位VB がプラス側のリミッタレベル(第2のリミ
ッタレベル)を決める。電位VIN2 を基準電位としたと
きのプラス側のリミッタレベルをLB (LB >0)に設
定する場合、下記(6) 式が成立するように、電流I2
抵抗R2 の値を設定する。
【0030】 VB =VIN2 +LB (6) このとき、リミッタレベルLB は、(5) ,(6) 式より、
下記(7) 式で表せる。 LB =VB −VIN2 =+Vcc−R2 ・I2 −VIN2 (7) 従って、抵抗R2 ,電流I2 の設定値を変えることによ
り、リミッタレベルL B を所望の値に自由に設定するこ
とができる。
【0031】接地電位を基準としたトランジスタQ3
ベース電圧(第2の基準電圧)は、VB −VBE3 とな
る。ここで、VBE3 は、トランジスタQ3 のベース・エ
ミッタ間電圧である。このVB −VBE3 が、トランジス
タQ4 のベースに供給される。なお、トランジスタQ4
が導通しているときは、トランジスタQ4 のベース・エ
ミッタ間電圧VBE4 はVBE3 にほぼ等しくなり、トラン
ジスタQ4 のエミッタ電位はVB にほぼ等しくなる。
【0032】次に、リミッタ回路22による、出力電圧
OUT の振幅制限の動作について説明する。反転増幅回
路21の動作は、図4の増幅回路12の場合と同様であ
る。前記(1) 式で求まる出力電圧VOUT がリミッタレベ
ルLA ,LB の範囲内にあるときは、マイナス側制限回
路23のトランジスタQ2 とプラス側制限回路24のト
ランジスタQ4 が導通しないため、出力電圧VOUT は振
幅制限されずに、出力端子T OUT から出力される。
【0033】図2は、リミッタ回路22による振幅制限
を説明する波形図である。細い実線は、リミッタ回路2
2が無い場合の出力電圧VOUT の波形を示し、太い実線
は、リミッタ回路22がある場合に、リミッタレベルL
A ,LB で振幅制限された出力電圧VOUT の波形を示
す。
【0034】(1) 式で求まる出力電圧VOUT のマイナス
側の振幅がリミッタレベルLA を越える場合は、出力電
圧VOUT がリミッタレベルLA まで低下したときに、ト
ランジスタQ2 が導通して、増幅器A1 の反転入力端子
からトランジスタQ2 のコレクタにコレクタ電流IC2
流れる。これにより、入力端子TIN1 から抵抗Ra に流
入する電流のうち、コレクタ電流IC2の分がトランジス
タQ2 側に吸い込まれることになり、帰還抵抗Rb に流
れ込む電流が減少する。このようにして、出力電圧V
OUT のマイナス側の振幅は、図2に示すように、リミッ
タレベルLA で制限される。
【0035】(1) 式で求まる出力電圧VOUT のプラス側
の振幅がリミッタレベルLB を越える場合は、出力電圧
OUT がリミッタレベルLB まで上昇したときに、トラ
ンジスタQ4 が導通して、トランジスタQ4 のコレクタ
から増幅器A1 の反転入力端子にコレクタ電流IC4が流
れる。これにより、抵抗Ra から入力端子TIN1 へ流出
する電流のうち、コレクタ電流IC4の分がトランジスタ
4 側より流し込まれることになり、帰還抵抗Rb から
抵抗Ra に流れ込む電流が減少する。このようにして、
出力電圧VOUT のプラス側の振幅は、図2に示すよう
に、リミッタレベルLB で制限される。
【0036】リミッタ回路22は、例えば、増幅回路1
1の後段の回路で過大振幅の信号による悪影響が生じる
ことを防止するために用いられる。例えば、無線機の変
調回路に変調用信号を供給する増幅回路に増幅回路11
を適用する場合、リミッタ回路22で振幅制限するによ
り、変調回路における過変調を防止し、不要なノイズの
発生を抑えることができる。
【0037】上記のように、本実施例では、電流I1
抵抗R1 の設定値を変えることによりリミッタレベルL
A を容易に変えることができ、マイナス側のリミッタレ
ベルLA を所望の値に自由に設定することができる。か
つ、電流I2 ,抵抗R2 の設定値を変えることにより、
リミッタレベルLB を容易に変えることができ、リミッ
タレベルLA とは独立にプラス側のリミッタレベルLB
を所望の値に自由に設定することができる。
【0038】リミッタレベルLA ,LB を自由に設定す
ることができるため、従来の増幅回路12のようにダイ
オードD1 ,D2 の順方向電圧VF により、扱える出力
電圧VOUT の振幅レベルを制限されることがなく、出力
電圧VOUT の振幅レベルを大きな値に設定することがで
きる。
【0039】このため、大きなレベルの出力電圧VOUT
を得たい場合でも、従来のリミッタ回路を有する増幅回
路12と異なり、増幅回路11の後段に更に増幅器を設
けて信号を増幅する必要がなく、全体の回路構成を簡略
化することができる。また、前記のように、リミッタ回
路22は、簡略な回路で構成することができる。
【0040】また、出力電圧VOUT がリミッタレベルL
A ,LB を越えるとき、リミッタレベルLA ,LB 付近
で、トランジスタQ2 ,Q4 は徐々に導通する。このた
め、図2に示すように、リミッタレベルLA ,LB 付近
で、出力電圧VOUT の波形は緩やかに変化して、リミッ
タレベルLA ,LB にクリップされる。即ち、出力電圧
OUT の波形はハードクリップした波形とならない。
【0041】このように、リミッタレベルLA ,LB
近で、トランジスタQ2 ,Q4 は徐々に導通するため、
出力電圧VOUT の振幅が減少して振幅制限の動作が解除
されるときのトランジスタQ2 ,Q4 がオフになる時
間,即ち、リミッタ回路22の回復時間を速くすること
ができる。
【0042】また、出力電圧VOUT の波形がハードクリ
ップした波形とならないため、不要なノイズ成分を生じ
ることがなく、無線機の変調回路に信号を供給する増幅
回路に適用する場合、特に好都合である。なお、定電流
源31,32は、増幅回路11の外部から供給する制御
電圧により可変な構成とすることもできる。この場合、
増幅回路11を他の回路と組み合わせて動作させた状態
で、リミッタレベルLA ,LB を調整することができ、
個々の増幅回路11ごとに、より自由に、リミッタレベ
ルLA ,LB を設定することができる。
【0043】図3は、変形例のリミッタ回路22A を有
する増幅回路11A の回路図を示す。図3の変形例は、
図1のリミッタ回路22の代わりに、マイナス側制限回
路23A とプラス側制限回路24A からなるリミッタ回
路22A を設けている。マイナス側制限回路23A は、
図1の第1のリミッタレベル設定回路25の代わりに、
プラス側電源端子とマイナス側電源端子間に接続した抵
抗R10,R11による分圧回路25A (第1のリミッタレ
ベル設定回路)を設けたものである。抵抗R10と抵抗R
11の接続点から、マイナス側リミッタレベルLA を決め
る電圧(第1の基準電圧)がトランジスタQ2 のベース
に供給される。
【0044】プラス側制限回路24A は、図1の第1の
リミッタレベル設定回路27の代わりに、プラス側電源
端子とマイナス側電源端子間に接続した抵抗R12,R13
による分圧回路27A (第2のリミッタレベル設定回
路)を設けたものである。抵抗R12と抵抗R13の接続点
から、プラス側リミッタレベルLB を決める電圧(第2
の基準電圧)がトランジスタQ4 のベースに供給され
る。
【0045】増幅回路11A において、出力電圧VOUT
の振幅制限の動作は、図1の増幅回路11と同様に行わ
れる。この変形例においても、抵抗R10,R11の分圧比
と抵抗R12,R13の分圧比を変えることにより、自由に
リミッタレベルLA ,LB を設定することができる。ま
た、第1,第2のリミッタレベル設定回路を抵抗のみで
構成できるため、回路構成をより簡略化することができ
る。
【0046】また、上記実施例では、反転増幅回路21
にリミッタ回路22を備えた例であるが、反転増幅回路
21の代わりに非反転増幅回路を設けた場合でも、同様
にリミッタ回路22を適用することができる。この場合
は、入力端子TIN1 の電位V IN1 を基準電位とし、入力
端子TIN2 に入力電圧VIN2 を供給する構成の非反転増
幅回路となる。リミッタレベルLA ,LB は、電位V
IN1 を基準電位として、前記実施例と同様に設定するこ
とができる。
【0047】この非反転増幅回路の場合、出力電圧V
OUT がリミッタレベルLA まで低下すると、トランジス
タQ2 が導通して、コレクタ電流IC2が流れて、抵抗R
b の電流が減少する。これにより出力振幅がリミッタレ
ベルLA で制限される。逆に、出力電圧VOUT がリミッ
タレベルLB まで上昇すると、トランジスタQ4 が導通
して、コレクタ電流IC4が流れて、抵抗Rb の電流が減
少する。これにより出力振幅がリミッタレベルLB で制
限される。
【0048】
【発明の効果】上述の如く、請求項1の発明によれば、
第1のリミッタレベル設定回路で第1の基準電圧を変え
ることにより電流吸い込み回路が動作する第1のリミッ
タレベルを変えることができるため、マイナス側の第1
のリミッタレベルを所望の値に自由に設定することがで
きる。かつ、第2のリミッタレベル設定回路で第2の基
準電圧を変えることにより電流流し込み回路が動作する
第2のリミッタレベルを変えることができるため、プラ
ス側の第2のリミッタレベルを所望の値に自由に設定す
ることができる。
【0049】従って、従来のリミッタ回路と異なり、ダ
イオード等のリミッタ素子により出力電圧の振幅レベル
を制限されず、大きなレベルの出力信号を得たい場合で
も、後段に更に増幅器を設けて信号を増幅する必要がな
く、全体の回路構成を簡略化することができる。
【0050】請求項2の発明によれば、第1の定電流源
の電流と第3の抵抗の設定値を変えることにより第1の
リミッタレベルを容易に変えることができ、マイナス側
のリミッタレベルを所望の値に容易に設定することがで
きる。かつ、第2の定電流源の電流と第4の抵抗の設定
値を変えることにより第2のリミッタレベルを容易に変
えることができ、プラス側のリミッタレベルを所望の値
に容易に設定することができる。
【0051】また、出力電圧が第1のリミッタレベルと
第2のリミッタレベルを越えるとき、第1のトランジス
タ,第2のトランジスタは徐々に導通するため、第1,
第2のリミッタレベル付近で、出力電圧の波形は緩やか
に変化して、第1,第2のリミッタレベルに制限され
る。即ち、ハードクリップしない出力電圧波形を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のリミッタ回路を有する増幅
回路の回路図である。
【図2】図1のリミッタ回路による振幅制限を説明する
波形図である。
【図3】変形例のリミッタ回路を有する増幅回路の回路
図である。
【図4】従来の一例のリミッタ回路を有する増幅回路の
回路図である。
【図5】図4のリミッタ回路による振幅制限を説明する
波形図である。
【符号の説明】
11,11A 増幅回路 21 反転増幅回路 22,22A リミッタ回路 23,23A マイナス側制限回路 24,24A プラス側制限回路 25,25A 第1のリミッタレベル設定回路 26 電流吸い込み回路 27,27A 第2のリミッタレベル設定回路 28 電流流し込み回路 31,32 定電流源 A1 増幅器 TIN1 ,TIN2 入力端子 TOUT 出力端子 +Vcc プラス側電源電圧 −VEE マイナス側電源電圧

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非反転入力端子,反転入力端子,及び出
    力端子を有する増幅器と、前記増幅器の反転入力端子と
    第1の入力端子間に接続された第1の抵抗と、前記増幅
    器の反転入力端子と出力端子間に接続された第2の抵抗
    と、前記増幅器の非反転入力端子に接続された第2の入
    力端子を有し、前記第1の入力端子と第2の入力端子間
    に供給される入力電圧を増幅して出力する増幅回路の出
    力信号レベルを所定のリミッタレベルで制限するリミッ
    タ回路において、 前記リミッタ回路は、 第1のリミッタレベルに対応した第1の基準電圧を生成
    する第1のリミッタレベル設定回路と、前記第1の基準
    電圧を供給されて、前記増幅回路の出力電圧が第1のリ
    ミッタレベルまで低下したことを検出したとき、前記増
    幅器の反転入力端子から電流を吸い込み、前記増幅回路
    の出力電圧レベルを第1のリミッタレベルで制限する電
    流吸い込み回路とからなるマイナス側制限回路と、 第2のリミッタレベルに対応した第2の基準電圧を生成
    する第2のリミッタレベル設定回路と、前記第2の基準
    電圧を供給されて、前記増幅回路の出力電圧が第2のリ
    ミッタレベルまで上昇したことを検出したとき、前記増
    幅器の反転入力端子に電流を流し込み、前記増幅回路の
    出力電圧レベルを前記第2のリミッタレベルで制限する
    電流流し込み回路とからなるプラス側制限回路とから構
    成されることを特徴とするリミッタ回路。
  2. 【請求項2】 前記第1のリミッタレベル設定回路は、 プラス側電源端子に一端が接続された第1の定電流源
    と、共通接続されたベースとコレクタが前記第1の定電
    流源の他端に接続されたNPN型の第1のトランジスタ
    と、前記第1のトランジスタのエミッタとマイナス側電
    源端子間に接続された第3の抵抗とから構成され、第1
    のトランジスタのベースから第1の基準電圧を出力する
    構成であり、 前記電流吸い込み回路は、 ベースに第1の基準電圧を供給され、エミッタが前記増
    幅回路の出力端子に接続され、コレクタが前記増幅器の
    反転入力端子に接続されたNPN型の第2のトランジス
    タで構成され、 前記第2のリミッタレベル設定回路は、 マイナス側電源端子に一端が接続された第2の定電流源
    と、共通接続されたベースとコレクタが前記第2の定電
    流源の他端に接続されたPNP型の第3のトランジスタ
    と、前記第3のトランジスタのエミッタとプラス側電源
    端子間に接続された第4の抵抗とから構成され、第3の
    トランジスタのベースから第2の基準電圧を出力する構
    成であり、 前記電流流し込み回路は、 ベースに第2の基準電圧を供給され、エミッタが前記増
    幅回路の出力端子に接続され、コレクタが前記増幅器の
    反転入力端子に接続されたPNP型の第4のトランジス
    タで構成されることを特徴とする請求項1記載のリミッ
    タ回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009049671A (ja) * 2007-08-20 2009-03-05 Rohm Co Ltd 出力制限回路、d級パワーアンプ、音響機器
JP2010154210A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Sanyo Electric Co Ltd パルス幅変調回路の過変調防止回路及びそれを備えたディジタルアンプ
JP2016225816A (ja) * 2015-05-29 2016-12-28 オムロン株式会社 交信装置

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