JPH08203923A - 半導体素子及びその製造方法 - Google Patents
半導体素子及びその製造方法Info
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- JPH08203923A JPH08203923A JP841795A JP841795A JPH08203923A JP H08203923 A JPH08203923 A JP H08203923A JP 841795 A JP841795 A JP 841795A JP 841795 A JP841795 A JP 841795A JP H08203923 A JPH08203923 A JP H08203923A
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- drain
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- forming
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ショートチャネル効果を抑制し、オン抵抗を
低減する。、 【構成】 ソース電極24aとドレイン電極24b間に
電圧を印加することによって、n+ 層領域23aから2
3bへ電子が流れる。ゲート電極25に印加する電圧を
制御して、n層領域22の空乏層の広がりが制御され、
チャネルの厚みが変化してドレイン電極24aとソース
電極24bとの間に流れる電流が制御される。n+ 層領
域23aからn+ 層領域23bにかけてn層領域22が
階段状に浅くしてあるので、n層領域22のソース領域
付近の抵抗は小さく、ドレイン領域付近の抵抗は大きく
なる。そのため、短チャネル効果が抑制されるととも
に、ドレインコンダンタンスgd を小さく抑えることが
でき、飽和特性が良好になる。ソース領域付近の抵抗が
小さくなるため、オン抵抗(Ron)を増加させるない。
低減する。、 【構成】 ソース電極24aとドレイン電極24b間に
電圧を印加することによって、n+ 層領域23aから2
3bへ電子が流れる。ゲート電極25に印加する電圧を
制御して、n層領域22の空乏層の広がりが制御され、
チャネルの厚みが変化してドレイン電極24aとソース
電極24bとの間に流れる電流が制御される。n+ 層領
域23aからn+ 層領域23bにかけてn層領域22が
階段状に浅くしてあるので、n層領域22のソース領域
付近の抵抗は小さく、ドレイン領域付近の抵抗は大きく
なる。そのため、短チャネル効果が抑制されるととも
に、ドレインコンダンタンスgd を小さく抑えることが
でき、飽和特性が良好になる。ソース領域付近の抵抗が
小さくなるため、オン抵抗(Ron)を増加させるない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子及びその製
造方法に関するものであり、特にゲート電極直下のチャ
ネル膜厚又は不純物濃度をソース領域からドレイン領域
にかけて階段状、又は緩やかに小さく又は濃度を薄くす
る半導体素子及びその製造方法に関するものである。
造方法に関するものであり、特にゲート電極直下のチャ
ネル膜厚又は不純物濃度をソース領域からドレイン領域
にかけて階段状、又は緩やかに小さく又は濃度を薄くす
る半導体素子及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、GaAs等の化合物半導体素子
は、電子移動度が大きいために高速化が図れるために使
用されている。この化合物半導体素子の高性能化とし
て、ゲート長の短縮が揚げられるが、以下(I),(II),(II
I)のような短チャネル効果を引き起こす。 (I) 閾値電圧がシフトする。 (II) チャネルコンダクタンスgm が低下する。 (III) ドレインコンダクタンスgd が大きくなる。 この短チャネル効果を抑制する方法として、以下の方法
(1)〜(3)がある。
は、電子移動度が大きいために高速化が図れるために使
用されている。この化合物半導体素子の高性能化とし
て、ゲート長の短縮が揚げられるが、以下(I),(II),(II
I)のような短チャネル効果を引き起こす。 (I) 閾値電圧がシフトする。 (II) チャネルコンダクタンスgm が低下する。 (III) ドレインコンダクタンスgd が大きくなる。 この短チャネル効果を抑制する方法として、以下の方法
(1)〜(3)がある。
【0003】(1)FETのチャネルの直下にp層領域
を設けて、ソース領域とドレイン領域のオーミック接触
用の高濃度のn+ 領域間のリークパスを遮断する。 (2)ゲート電極とドレイン電極の間の抵抗層を高抵抗
とする。 (3)チャネルの膜厚を薄膜化する(ゲート長をL,チ
ャネル厚aとすると、L/a≧3〜5とする)。 上記(1)〜(3)の方法は、全てゲート電極直下の活
性層が、 (a)同一キャリア濃度 (b)基板の深さ方向の厚みaが一定 である。図2は、(1)〜(3)に基づく化合物半導体
素子のFETの構造である。図3(a)〜(b)はFE
Tのドレイン電流特性を示す図であり、同図(a)は
(1)〜(3)を実施する前のFETのものであり、同
図(b)は(1)〜(3)を実施した図2のFETのも
のである。
を設けて、ソース領域とドレイン領域のオーミック接触
用の高濃度のn+ 領域間のリークパスを遮断する。 (2)ゲート電極とドレイン電極の間の抵抗層を高抵抗
とする。 (3)チャネルの膜厚を薄膜化する(ゲート長をL,チ
ャネル厚aとすると、L/a≧3〜5とする)。 上記(1)〜(3)の方法は、全てゲート電極直下の活
性層が、 (a)同一キャリア濃度 (b)基板の深さ方向の厚みaが一定 である。図2は、(1)〜(3)に基づく化合物半導体
素子のFETの構造である。図3(a)〜(b)はFE
Tのドレイン電流特性を示す図であり、同図(a)は
(1)〜(3)を実施する前のFETのものであり、同
図(b)は(1)〜(3)を実施した図2のFETのも
のである。
【0004】図2の構造においては、FETはドレイン
電極5b近傍のゲート電極6が接触していない薄膜のn
層領域3bとp層領域2とにより図3(a)〜(b)に
示すように、ドレインコンダクタンスgd が小さくな
り、飽和線の傾きがほぼ0となり、飽和特性が改善され
る。しかし、ドレイン電極5b側のn層領域3bでは、
その薄膜による高抵抗分だけRon抵抗が増大することに
なる。このRon抵抗が増大すると、このような構造のF
ETを増幅器に用いた場合等において、図2に示すドレ
イン電流と負荷抵抗による直線(負荷線)との交点の電
圧が大きくなり、低電源での使用時に振幅の幅がとりに
くいという問題がある。すなわち、チャネル領域の薄膜
化すると、ショートチャネル効果の抑制ができ、飽和特
性が改善されるが、Ron抵抗が増大するという問題があ
り、薄膜化と低抵抗化とは、トレードオフの関係があ
る。また、ゲート電極6の直下の活性層3aの薄層化も
非常に短いゲート長さ(〜Lg 0.1μm)となる場合
には、作製に限界がある。図4は、従来の化合物半導体
FETの製造方法を示す製造工程図である。
電極5b近傍のゲート電極6が接触していない薄膜のn
層領域3bとp層領域2とにより図3(a)〜(b)に
示すように、ドレインコンダクタンスgd が小さくな
り、飽和線の傾きがほぼ0となり、飽和特性が改善され
る。しかし、ドレイン電極5b側のn層領域3bでは、
その薄膜による高抵抗分だけRon抵抗が増大することに
なる。このRon抵抗が増大すると、このような構造のF
ETを増幅器に用いた場合等において、図2に示すドレ
イン電流と負荷抵抗による直線(負荷線)との交点の電
圧が大きくなり、低電源での使用時に振幅の幅がとりに
くいという問題がある。すなわち、チャネル領域の薄膜
化すると、ショートチャネル効果の抑制ができ、飽和特
性が改善されるが、Ron抵抗が増大するという問題があ
り、薄膜化と低抵抗化とは、トレードオフの関係があ
る。また、ゲート電極6の直下の活性層3aの薄層化も
非常に短いゲート長さ(〜Lg 0.1μm)となる場合
には、作製に限界がある。図4は、従来の化合物半導体
FETの製造方法を示す製造工程図である。
【0005】以下、図4を参照しつつ、従来の化合物半
導体FETの製造方法(1)〜(3)を説明する。 (1)図4(a)の工程 フォトリソグラフィ及びイオン注入法により、Siなど
のn型の不純物を半絶縁性GaAs基板11にイオン注
入して、n層領域3を形成する。 (2)図4(b)の工程 フォトリソグラフィ及びイオン注入法により、Siなど
のn型の不純物を高濃度に注入して、オーミック接触用
のn+ 層領域4a、4bを形成する。その後、活性化の
ためのアニールを行う。 (3)図4(c)の工程 ソース電極5a、ドレイン電極5bを形成して、その
後、ゲート電極6を形成する。
導体FETの製造方法(1)〜(3)を説明する。 (1)図4(a)の工程 フォトリソグラフィ及びイオン注入法により、Siなど
のn型の不純物を半絶縁性GaAs基板11にイオン注
入して、n層領域3を形成する。 (2)図4(b)の工程 フォトリソグラフィ及びイオン注入法により、Siなど
のn型の不純物を高濃度に注入して、オーミック接触用
のn+ 層領域4a、4bを形成する。その後、活性化の
ためのアニールを行う。 (3)図4(c)の工程 ソース電極5a、ドレイン電極5bを形成して、その
後、ゲート電極6を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化合物半導体素子及びその製造方法においては、次のよ
うな課題があった。ゲート直下のチャネル領域となるn
層領域3がソース電極5aからドレイン電極5b方向に
かけて、そのチャネル厚み、濃度分布が一定であるた
め、n層領域3を薄膜化するとソース抵抗、ドレイン抵
抗が高くなるという問題点がある。その一方、ソース抵
抗とドレイン抵抗を下げる方向にn層領域3の膜厚を設
定すると、ドレインコンダクタンスが高くなり、短いチ
ャネル効果を起こしやすいという問題点があった。
化合物半導体素子及びその製造方法においては、次のよ
うな課題があった。ゲート直下のチャネル領域となるn
層領域3がソース電極5aからドレイン電極5b方向に
かけて、そのチャネル厚み、濃度分布が一定であるた
め、n層領域3を薄膜化するとソース抵抗、ドレイン抵
抗が高くなるという問題点がある。その一方、ソース抵
抗とドレイン抵抗を下げる方向にn層領域3の膜厚を設
定すると、ドレインコンダクタンスが高くなり、短いチ
ャネル効果を起こしやすいという問題点があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、前記課題
を解決するために、基板にチャネル領域、ソース領域、
及びドレイン領域と、前記ソース領域上にソース電極と
前記ドレイン領域上にドレイン電極と、前記チャネル領
域上ゲート電極とを、備えた半導体素子において、以下
の構成にしている。すなわち、前記チャネル領域は、前
記ソース領域から前記ドレイン領域にかけて、緩やか又
は階段状に厚みを薄くしている。第6の発明は、半絶縁
性基板にチャネル領域、ソース領域、及びドレイン領域
と、前記チャネル領域上にゲート電極と、前記ソース領
域上にソース電極と、前記ドレイン領域上にドレイン電
極とを、備えた半導体素子の製造方法において、以下の
工程を順に施す。すなわち、チャネル領域形成領域上を
除く前記半絶縁性基板にチャネル領域形成用レジストを
形成する工程と、前記チャネル形成領域の前記半絶縁性
基板上に、斜め蒸着法又はECR法により、ソース側か
らドレイン側にかけて階段状又は緩やかに高くなり、イ
オン注入時のイオンの飛程距離を制御する絶縁膜を形成
する工程と、前記チャネル形成用レジスト及び前記絶縁
膜を用いて、前記半絶縁性基板にイオン注入法により、
不純物をイオン注入して、前記チャネル領域を形成する
工程とを、順に施す。
を解決するために、基板にチャネル領域、ソース領域、
及びドレイン領域と、前記ソース領域上にソース電極と
前記ドレイン領域上にドレイン電極と、前記チャネル領
域上ゲート電極とを、備えた半導体素子において、以下
の構成にしている。すなわち、前記チャネル領域は、前
記ソース領域から前記ドレイン領域にかけて、緩やか又
は階段状に厚みを薄くしている。第6の発明は、半絶縁
性基板にチャネル領域、ソース領域、及びドレイン領域
と、前記チャネル領域上にゲート電極と、前記ソース領
域上にソース電極と、前記ドレイン領域上にドレイン電
極とを、備えた半導体素子の製造方法において、以下の
工程を順に施す。すなわち、チャネル領域形成領域上を
除く前記半絶縁性基板にチャネル領域形成用レジストを
形成する工程と、前記チャネル形成領域の前記半絶縁性
基板上に、斜め蒸着法又はECR法により、ソース側か
らドレイン側にかけて階段状又は緩やかに高くなり、イ
オン注入時のイオンの飛程距離を制御する絶縁膜を形成
する工程と、前記チャネル形成用レジスト及び前記絶縁
膜を用いて、前記半絶縁性基板にイオン注入法により、
不純物をイオン注入して、前記チャネル領域を形成する
工程とを、順に施す。
【0008】
【作用】第1の発明によれば、以上のように半導体素子
を構成したので、ソース側からドレイン側にかけてチャ
ネル領域の厚みを薄くしたので、ソース側では抵抗が低
く、ドレイン側では抵抗が高くなりドレインコンダンタ
ンスが低減する。そのために、短チャネル効果及びオン
抵抗を増大を抑制する。第6の発明によれば、チャネル
形成用レジスト及び絶縁膜を用いて、基板にイオン注入
法により、不純物をイオン注入する。この時、不純物イ
オンの飛程距離が絶縁膜により制御されて、ソース側か
らドレイン側にかけて半絶縁性基板内で表面から階段状
に浅くなる。そのため、チャネル領域がソース側からド
レイン側にかけて階段状に厚みが薄くなる。従って、前
記課題を解決できるのである。
を構成したので、ソース側からドレイン側にかけてチャ
ネル領域の厚みを薄くしたので、ソース側では抵抗が低
く、ドレイン側では抵抗が高くなりドレインコンダンタ
ンスが低減する。そのために、短チャネル効果及びオン
抵抗を増大を抑制する。第6の発明によれば、チャネル
形成用レジスト及び絶縁膜を用いて、基板にイオン注入
法により、不純物をイオン注入する。この時、不純物イ
オンの飛程距離が絶縁膜により制御されて、ソース側か
らドレイン側にかけて半絶縁性基板内で表面から階段状
に浅くなる。そのため、チャネル領域がソース側からド
レイン側にかけて階段状に厚みが薄くなる。従って、前
記課題を解決できるのである。
【0009】
【実施例】第1の実施例 図1は、本発明の第1の実施例の半導体素子を示す図で
ある。この半導体素子が従来の半導体素子と異なる点
は、チャネル領域の厚みをソース領域からドレイン領域
にかけて階段状に薄く変化させたことである。この半導
体素子は、半絶縁性GaAs基板21に形成されてい
る。半絶縁性GaAs基板21のソース領域とドレイン
領域とにはオーミックコンタクトをとるためにn+ 層領
域23a、23bがそれぞれ形成されている。n+ 層領
域23aと23bとの間は、ソース領域側のn+ 層領域
23aからドレイン領域側のn+層領域23bbにかけ
て、階段状に厚みが浅くなるチャネル領域であるn層領
域22が形成されている。ソース領域側のn+ 層領域2
3a上には、AuGe/Ni/Auで構成されたソース
電極24aが形成されている。ドレイン領域側のn+ 層
領域23b上には、AuGe/Ni/Auなどで構成さ
れたソース電極24bが形成されている。n層領域22
上には、Ti/Pt/Au等で構成され、n層領域22
とショットキー接触するようにゲート電極25が形成さ
れている。以下、図1の半導体素子の動作の説明をす
る。ソース電極24aとドレイン電極24b間に電圧を
印加することによって、n+ 層領域23aから23bへ
電子が流れる。この時、ゲート電極25に印加する電圧
を制御することにより、n層領域22の空乏層の広がり
が制御され、チャネルの厚みが変化してドレイン電極2
4aとソース電極24bとの間に流れる電流が制御され
る。ソース領域側ののn+ 層領域23aからドレイン領
域のn+ 層領域23bにかけてn層領域22が階段状に
薄くなっているので、n層領域22のソース領域付近の
抵抗は小さく、ドレイン領域に近付くにつれて抵抗は階
段状に大きくなる。このように、ドレイン領域の付近の
抵抗が大きくなるために、短チャネル効果が抑制される
とともに、ドレインコンダンタンスgd を小さく抑える
ことができ、飽和特性が良好になる。また、ソース領域
付近の抵抗が小さくなるため、オン抵抗(Ron)を増加
させることがない。
ある。この半導体素子が従来の半導体素子と異なる点
は、チャネル領域の厚みをソース領域からドレイン領域
にかけて階段状に薄く変化させたことである。この半導
体素子は、半絶縁性GaAs基板21に形成されてい
る。半絶縁性GaAs基板21のソース領域とドレイン
領域とにはオーミックコンタクトをとるためにn+ 層領
域23a、23bがそれぞれ形成されている。n+ 層領
域23aと23bとの間は、ソース領域側のn+ 層領域
23aからドレイン領域側のn+層領域23bbにかけ
て、階段状に厚みが浅くなるチャネル領域であるn層領
域22が形成されている。ソース領域側のn+ 層領域2
3a上には、AuGe/Ni/Auで構成されたソース
電極24aが形成されている。ドレイン領域側のn+ 層
領域23b上には、AuGe/Ni/Auなどで構成さ
れたソース電極24bが形成されている。n層領域22
上には、Ti/Pt/Au等で構成され、n層領域22
とショットキー接触するようにゲート電極25が形成さ
れている。以下、図1の半導体素子の動作の説明をす
る。ソース電極24aとドレイン電極24b間に電圧を
印加することによって、n+ 層領域23aから23bへ
電子が流れる。この時、ゲート電極25に印加する電圧
を制御することにより、n層領域22の空乏層の広がり
が制御され、チャネルの厚みが変化してドレイン電極2
4aとソース電極24bとの間に流れる電流が制御され
る。ソース領域側ののn+ 層領域23aからドレイン領
域のn+ 層領域23bにかけてn層領域22が階段状に
薄くなっているので、n層領域22のソース領域付近の
抵抗は小さく、ドレイン領域に近付くにつれて抵抗は階
段状に大きくなる。このように、ドレイン領域の付近の
抵抗が大きくなるために、短チャネル効果が抑制される
とともに、ドレインコンダンタンスgd を小さく抑える
ことができ、飽和特性が良好になる。また、ソース領域
付近の抵抗が小さくなるため、オン抵抗(Ron)を増加
させることがない。
【0010】以上のように、本第1の実施例では、以下
の利点がある。 (1)n層領域22の厚みをソース領域からドレイン領
域にかけて、階段状に薄くしたので、オン抵抗を増加さ
せることなく、ドレインコンダクタンスを小さく抑える
ことができ、飽和特性の良好な特性が得られる。 (2)ゲート電極直下のn層領域22のみの改良なの
で、化合物半導体素子を小さくすることができる(一般
にオン抵抗(Ron)を小さくするには、図1のような半
導体素子を並列に接続することによって実現できるが、
この場合には化合物半導体素子が大きくなる)。
の利点がある。 (1)n層領域22の厚みをソース領域からドレイン領
域にかけて、階段状に薄くしたので、オン抵抗を増加さ
せることなく、ドレインコンダクタンスを小さく抑える
ことができ、飽和特性の良好な特性が得られる。 (2)ゲート電極直下のn層領域22のみの改良なの
で、化合物半導体素子を小さくすることができる(一般
にオン抵抗(Ron)を小さくするには、図1のような半
導体素子を並列に接続することによって実現できるが、
この場合には化合物半導体素子が大きくなる)。
【0011】第2の実施例 図5は、本発明の第2の実施例の半導体素子を示す図で
ある。本第2の実施例の半導体素子が従来の化合物半導
体素子と異なる点は、チャネル領域の厚みを基板をリセ
スエッチングすることにより、ソース領域からドレイン
領域にかけて階段状に薄くしたことである。この化合物
半導体素子は、半絶縁性GaAs基板31に形成されて
いる。半絶縁性GaAs基板31のソース領域とドレイ
ン領域はオーミックコンタクトをとるためのn+ 層領域
33a、33bが形成されている。n+ 層領域33aと
33bとの間はチャネル領域であるn層領域32が形成
されている。n層領域32上の半絶縁性GaAs基板3
1の表面は、ソース領域側からドレイン領域側にかけて
n層領域32が階段状に薄くなるようにエッチングされ
ている。n+ 層領域33aと33b上には、それぞれオ
ーミックコンタクトをとるためのソース電極34aと3
4bがそれぞれ形成されている。n層領域32上にはゲ
ート電極35が形成されている。図5の半導体素子と図
1の半導体素子は、n層領域42の厚みをソース側から
ドレイン側にかけて階段状に薄くなるようにした点では
共通なので、図5の半導体素子は図1の半導体素子と同
様に動作して、共通の利点がある。以上説明したよう
に、本第2の実施例では、半絶縁性GaAs基板31の
表面をエッチングすることによりn層領域32の厚みを
ソース側からドレイン側にかけて薄くなるように構成し
たので、第1の実施例と同様の利点がある。
ある。本第2の実施例の半導体素子が従来の化合物半導
体素子と異なる点は、チャネル領域の厚みを基板をリセ
スエッチングすることにより、ソース領域からドレイン
領域にかけて階段状に薄くしたことである。この化合物
半導体素子は、半絶縁性GaAs基板31に形成されて
いる。半絶縁性GaAs基板31のソース領域とドレイ
ン領域はオーミックコンタクトをとるためのn+ 層領域
33a、33bが形成されている。n+ 層領域33aと
33bとの間はチャネル領域であるn層領域32が形成
されている。n層領域32上の半絶縁性GaAs基板3
1の表面は、ソース領域側からドレイン領域側にかけて
n層領域32が階段状に薄くなるようにエッチングされ
ている。n+ 層領域33aと33b上には、それぞれオ
ーミックコンタクトをとるためのソース電極34aと3
4bがそれぞれ形成されている。n層領域32上にはゲ
ート電極35が形成されている。図5の半導体素子と図
1の半導体素子は、n層領域42の厚みをソース側から
ドレイン側にかけて階段状に薄くなるようにした点では
共通なので、図5の半導体素子は図1の半導体素子と同
様に動作して、共通の利点がある。以上説明したよう
に、本第2の実施例では、半絶縁性GaAs基板31の
表面をエッチングすることによりn層領域32の厚みを
ソース側からドレイン側にかけて薄くなるように構成し
たので、第1の実施例と同様の利点がある。
【0012】第3の実施例 図6は、本発明の第3の実施例の半導体素子を示す図で
ある。この半導体素子が従来の半導体素子と異なる点
は、n層領域を上下にP層領域又は絶縁層によりサンド
ィッチ状に挟み、上下のP層領域又は絶縁層をソース側
からドレイン側にかけて階段状に厚くすることにより、
n層領域をソース側からドレイン側にかけて階段状に浅
くなるように厚みを変化したことである。この化合物半
導体素子は、半絶縁性GaAs基板41に形成されてい
る。半絶縁性GaAs基板41のソース領域とドレイン
領域はオーミックコンタクトをとるためのn+ 層領域4
3a、43bが形成されている。n+ 層領域43aと4
3bとの間はチャネル領域であるn層領域42が形成さ
れている。n層領域42の上下には、ソース側からドレ
イン側にかけて階段状に厚みが厚くなるP層領域又は絶
縁層44、45が形成されている。n層領域42は、ソ
ース側からドレイン側にかけて階段状に浅くなってい
る。n+ 層領域43aと43b上には、それぞれオーミ
ックコンタクトをとるためのソース電極44aと44b
がそれぞれ形成されている。n層領域42上にはゲート
電極47が形成されている。図6の半導体素子と図1の
半導体素子は、n層領域42の厚みをソース領域からド
レイン領域にかけて階段状に薄くなるようにした点では
共通なので、図6の半導体素子は図1の半導体素子と同
様に動作して、共通の利点がある。さらに、n層領域4
2はサンドイッチ状にP層領域又は絶縁層44、45に
よって挟まれてするので、それらのジャンクションにお
けるポテンシャル障壁によって電子の封じ込め効果が発
揮される。以上説明したように、本第3の実施例では、
n層領域42をソース側からドレイン側にかけて深くな
るP層領域又は絶縁層44、45によって挟んだので、
第1の実施例と同様の利点がある上に、電子の封じ込め
効果がある。
ある。この半導体素子が従来の半導体素子と異なる点
は、n層領域を上下にP層領域又は絶縁層によりサンド
ィッチ状に挟み、上下のP層領域又は絶縁層をソース側
からドレイン側にかけて階段状に厚くすることにより、
n層領域をソース側からドレイン側にかけて階段状に浅
くなるように厚みを変化したことである。この化合物半
導体素子は、半絶縁性GaAs基板41に形成されてい
る。半絶縁性GaAs基板41のソース領域とドレイン
領域はオーミックコンタクトをとるためのn+ 層領域4
3a、43bが形成されている。n+ 層領域43aと4
3bとの間はチャネル領域であるn層領域42が形成さ
れている。n層領域42の上下には、ソース側からドレ
イン側にかけて階段状に厚みが厚くなるP層領域又は絶
縁層44、45が形成されている。n層領域42は、ソ
ース側からドレイン側にかけて階段状に浅くなってい
る。n+ 層領域43aと43b上には、それぞれオーミ
ックコンタクトをとるためのソース電極44aと44b
がそれぞれ形成されている。n層領域42上にはゲート
電極47が形成されている。図6の半導体素子と図1の
半導体素子は、n層領域42の厚みをソース領域からド
レイン領域にかけて階段状に薄くなるようにした点では
共通なので、図6の半導体素子は図1の半導体素子と同
様に動作して、共通の利点がある。さらに、n層領域4
2はサンドイッチ状にP層領域又は絶縁層44、45に
よって挟まれてするので、それらのジャンクションにお
けるポテンシャル障壁によって電子の封じ込め効果が発
揮される。以上説明したように、本第3の実施例では、
n層領域42をソース側からドレイン側にかけて深くな
るP層領域又は絶縁層44、45によって挟んだので、
第1の実施例と同様の利点がある上に、電子の封じ込め
効果がある。
【0013】図1の半導体素子の製造方法(I) 図7(a)〜(d)は、図1の半導体素子の製造方法を
示す一実施例の製造工程図である。以下、図を参照しつ
つ本発明の実施例の半導体素子の製造方法を説明をす
る。 (1) 図7(a)の工程 フォトリソグラフィにより、レジストの塗布、露光・現
像を行い、GaAs半絶縁性基板51のn層形成予定領
域上にn層形成用レジスト52を形成する。その後、電
子ビーム蒸着法、ECR法等によりSiO2 、SiN、
SiOx Ny 等(以下、SiOとして説明する)のイオ
ン注入用のマスク材料を蒸着角度を段階的に数回変化さ
せながら、n層形成用レジスト52をマスクとして繰り
返し蒸着する。この時、蒸着角度によりn層形成予定領
域上にイオン注入時の飛程距離制御用のSiO53が、
ソース側からドレイン側にかけて階段状(各ステップの
膜厚が20〜30nm)に高く形成される。次に、イオ
ン注入法により、エネルギー100〜150KeV、3
×1017cm-3の濃度で、半絶縁性GaAs基板51に
対してn型のSiをイオン注入する。 (2) 図7(b)の工程 Siのイオン注入の際に、SiO53がソース側からド
レイン側にかけて階段状に浅くなっているので、Siの
イオンの飛程距離がソース側からドレイン側にかけて半
絶縁性基板51表面から階段状に浅くなり、n層領域5
4がソース側からドレイン側にかけて階段状に浅くな
る。SiO53をエッチングして除去した後、n層形成
用レジスト52を除去する。 (3) 図7(c)の工程 フォトリソグラフィにより、ソース領域及びドレイン領
域以外の領域にレジストを形成した後、このレジストを
マスクとして高濃度のSiをイオン注入して、ソース領
域/ドレイン領域にオーミックコンタクト用のn+ 層領
域55a、55bを形成する。その後、レジストを除去
する。次に、リフトオフ法により、AuGe/Ni/A
uなどの金属を蒸着して、n+ 層領域55a上にソース
電極56a、n+ 層領域55b上にドレイン電極56b
を形成する。次に、リフトオフ法によってTi/Pt/
Auによりゲート電極57を形成する。以上の工程を経
ることにより、図1のGaAsFETが製造される。以
上説明したように、本実施例によれば、SiO等のパタ
ーンとして任意の蒸着角度及び任意の蒸着膜厚を設定で
きるので、イオンの飛程距離を正確に制御できて、様々
な階段状のn層領域54が形成できるという利点があ
る。
示す一実施例の製造工程図である。以下、図を参照しつ
つ本発明の実施例の半導体素子の製造方法を説明をす
る。 (1) 図7(a)の工程 フォトリソグラフィにより、レジストの塗布、露光・現
像を行い、GaAs半絶縁性基板51のn層形成予定領
域上にn層形成用レジスト52を形成する。その後、電
子ビーム蒸着法、ECR法等によりSiO2 、SiN、
SiOx Ny 等(以下、SiOとして説明する)のイオ
ン注入用のマスク材料を蒸着角度を段階的に数回変化さ
せながら、n層形成用レジスト52をマスクとして繰り
返し蒸着する。この時、蒸着角度によりn層形成予定領
域上にイオン注入時の飛程距離制御用のSiO53が、
ソース側からドレイン側にかけて階段状(各ステップの
膜厚が20〜30nm)に高く形成される。次に、イオ
ン注入法により、エネルギー100〜150KeV、3
×1017cm-3の濃度で、半絶縁性GaAs基板51に
対してn型のSiをイオン注入する。 (2) 図7(b)の工程 Siのイオン注入の際に、SiO53がソース側からド
レイン側にかけて階段状に浅くなっているので、Siの
イオンの飛程距離がソース側からドレイン側にかけて半
絶縁性基板51表面から階段状に浅くなり、n層領域5
4がソース側からドレイン側にかけて階段状に浅くな
る。SiO53をエッチングして除去した後、n層形成
用レジスト52を除去する。 (3) 図7(c)の工程 フォトリソグラフィにより、ソース領域及びドレイン領
域以外の領域にレジストを形成した後、このレジストを
マスクとして高濃度のSiをイオン注入して、ソース領
域/ドレイン領域にオーミックコンタクト用のn+ 層領
域55a、55bを形成する。その後、レジストを除去
する。次に、リフトオフ法により、AuGe/Ni/A
uなどの金属を蒸着して、n+ 層領域55a上にソース
電極56a、n+ 層領域55b上にドレイン電極56b
を形成する。次に、リフトオフ法によってTi/Pt/
Auによりゲート電極57を形成する。以上の工程を経
ることにより、図1のGaAsFETが製造される。以
上説明したように、本実施例によれば、SiO等のパタ
ーンとして任意の蒸着角度及び任意の蒸着膜厚を設定で
きるので、イオンの飛程距離を正確に制御できて、様々
な階段状のn層領域54が形成できるという利点があ
る。
【0014】図1の半導体素子の製造方法(2) 図8(a)〜(c)は、図1の半導体素子の製造方法を
示す他の実施例の製造工程図である。以下、図8(a)
〜(c)を参照しつつ、図1の半導体素子の製造方法の
説明をする。 (1) 図8(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法によりSiのn
型の不純物を3×1017/cm-3の濃度で注入して、n
層領域62を形成する。次に、ソース領域及びドレイン
領域にn+ 層領域63a、63bを形成した後、リフト
オフ法によりソース電極64a、ドレイン電極64bを
形成する。フォトリソグラフィによりn層領域62以外
の半絶縁性GaAs基板61上に、ゲー電極形成用レジ
スト55を形成する。その後、電子ビーム蒸着法、EC
R法等により、SiO、SiN、SiOxNyなどの材
料を蒸着角度(ソース側から、徐々に基板に近付く角
度)を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース側
からドレイン側にかけて高くなり、階段状のイオン注入
の飛程距離を制御するSiO66を形成する。次に、S
iO66をマスクとして、イオン注入法によりC+ など
のSiドナーを補償するアクセプタイオンをエネルギー
30〜100KeV、5×1016〜3×1017cm-3の
濃度で深くイオン注入する。 (2) 図8(b)の工程 C+ イオンは、エネルギーによりn層領域62の深い領
域まで飛程するが、階段状のSiO66により制御され
るために、その飛程距離がソース側からドレイン側にか
けて半絶縁性GaAs基板61表面から階段状に浅くな
る。その結果、n層領域62は、C+ イオンによって補
償されて、補償された領域はP層領域又は絶縁層とな
り、n層領域62は、ソース側からドレイン側にかけて
階段状に浅くなる。 (3) 図8(c)の工程 SiO66をウェットエッチング法又はドライエッチン
グ法により除去したのち、リフトオフ法により、Ti/
Pt/Auなどによりゲート電極67を形成する。以上
の工程を経ることにより、図1に示すGaAsFETが
形成される。以上説明したように、本実施例によれば、
ゲート電極形成用レジスト65をもとに、SiO2 等を
任意の蒸着角度、任意の膜厚を設定できるので、ゲート
直下のn層領域62を階段状に形成できる利点がある。
示す他の実施例の製造工程図である。以下、図8(a)
〜(c)を参照しつつ、図1の半導体素子の製造方法の
説明をする。 (1) 図8(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法によりSiのn
型の不純物を3×1017/cm-3の濃度で注入して、n
層領域62を形成する。次に、ソース領域及びドレイン
領域にn+ 層領域63a、63bを形成した後、リフト
オフ法によりソース電極64a、ドレイン電極64bを
形成する。フォトリソグラフィによりn層領域62以外
の半絶縁性GaAs基板61上に、ゲー電極形成用レジ
スト55を形成する。その後、電子ビーム蒸着法、EC
R法等により、SiO、SiN、SiOxNyなどの材
料を蒸着角度(ソース側から、徐々に基板に近付く角
度)を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース側
からドレイン側にかけて高くなり、階段状のイオン注入
の飛程距離を制御するSiO66を形成する。次に、S
iO66をマスクとして、イオン注入法によりC+ など
のSiドナーを補償するアクセプタイオンをエネルギー
30〜100KeV、5×1016〜3×1017cm-3の
濃度で深くイオン注入する。 (2) 図8(b)の工程 C+ イオンは、エネルギーによりn層領域62の深い領
域まで飛程するが、階段状のSiO66により制御され
るために、その飛程距離がソース側からドレイン側にか
けて半絶縁性GaAs基板61表面から階段状に浅くな
る。その結果、n層領域62は、C+ イオンによって補
償されて、補償された領域はP層領域又は絶縁層とな
り、n層領域62は、ソース側からドレイン側にかけて
階段状に浅くなる。 (3) 図8(c)の工程 SiO66をウェットエッチング法又はドライエッチン
グ法により除去したのち、リフトオフ法により、Ti/
Pt/Auなどによりゲート電極67を形成する。以上
の工程を経ることにより、図1に示すGaAsFETが
形成される。以上説明したように、本実施例によれば、
ゲート電極形成用レジスト65をもとに、SiO2 等を
任意の蒸着角度、任意の膜厚を設定できるので、ゲート
直下のn層領域62を階段状に形成できる利点がある。
【0015】図1の半導体素子の製造方法(3) 図9(a)〜(e)は、図1の半導体素子の製造方法の
他の実施例を示す製造工程図である。以下、図9(a)
〜(e)を参照しつつ、図1の半導体素子の製造方法の
説明をする。 (1) 図9(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板71にSiをイオン不純物を注入して、
n層領域72を形成する。その後、蒸着法、スパッタ
法、CVD法などにより、W(タングステン)、WS
i、Mo等のアニールの際に溶解しない耐熱性金属73
を半絶縁性GaAs基板71の全面に形成する。その
後、フォトリソグラフィによりゲート電極形成用レジス
ト74を形成する。 (2) 図9(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対し
て、ソース側から徐々に角度を水平方向に傾けて行く)
を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース側から
ドレイン側に向かって階段状に高くなり、イオンの飛程
距離を制御するSiO75が形成される。その後、イオ
ン注入法により、エネルギー100〜150KeV、3
×1017cm-3の濃度でSiを深くイオン注入する。
他の実施例を示す製造工程図である。以下、図9(a)
〜(e)を参照しつつ、図1の半導体素子の製造方法の
説明をする。 (1) 図9(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板71にSiをイオン不純物を注入して、
n層領域72を形成する。その後、蒸着法、スパッタ
法、CVD法などにより、W(タングステン)、WS
i、Mo等のアニールの際に溶解しない耐熱性金属73
を半絶縁性GaAs基板71の全面に形成する。その
後、フォトリソグラフィによりゲート電極形成用レジス
ト74を形成する。 (2) 図9(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対し
て、ソース側から徐々に角度を水平方向に傾けて行く)
を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース側から
ドレイン側に向かって階段状に高くなり、イオンの飛程
距離を制御するSiO75が形成される。その後、イオ
ン注入法により、エネルギー100〜150KeV、3
×1017cm-3の濃度でSiを深くイオン注入する。
【0016】(3) 図9(c)の工程 SiO75が階段状であるため、Siのイオン注入時の
飛程距離が制御され、n層領域72がソース側からドレ
イン側にかけて階段状に浅くなる。その後、ウェットエ
ッチング法又はドライエッチング法によりSiO75を
除去する。Niなどのイオン注入阻止能力の高い金属7
6を、ゲート電極形成用マスク74を用いて蒸着リフト
オフ法により形成する。 (4) 図9(d)の工程 ゲート電極形成用レジスト74を除去し、Ni等の金属
76をエッチングマスクとしてドライエッチング法によ
り、耐熱性金属73をエッチングしてゲート電極77を
形成する。次に、フォトリソグラフィにより、n+ マス
ク用レジスト78を形成して、このn+ マスク用レジス
ト78、及び金属76をマスクとして、Siのイオン注
入法により、セルフアライン的にn+ 層領域79a、7
9bを形成する。レジスト78を除去する。
飛程距離が制御され、n層領域72がソース側からドレ
イン側にかけて階段状に浅くなる。その後、ウェットエ
ッチング法又はドライエッチング法によりSiO75を
除去する。Niなどのイオン注入阻止能力の高い金属7
6を、ゲート電極形成用マスク74を用いて蒸着リフト
オフ法により形成する。 (4) 図9(d)の工程 ゲート電極形成用レジスト74を除去し、Ni等の金属
76をエッチングマスクとしてドライエッチング法によ
り、耐熱性金属73をエッチングしてゲート電極77を
形成する。次に、フォトリソグラフィにより、n+ マス
ク用レジスト78を形成して、このn+ マスク用レジス
ト78、及び金属76をマスクとして、Siのイオン注
入法により、セルフアライン的にn+ 層領域79a、7
9bを形成する。レジスト78を除去する。
【0017】(5) 図9(e)の工程 Ni等の金属76をウェットエッチングし、アニールに
よりn層領域72、n+ 層領域79a、79bを活性化
する。その後、蒸着法、フォトリソグラフィ、及びドラ
イエッチング法によりオーミック電極としてのソース電
極80aとドレイン電極80bを形成する。以上の工程
を経ることにより、図1に示す半導体素子の製造を完了
する。以上説明したように、本実施例によれば、セルフ
アライン型の耐熱性ゲートプロセスにおいて、任意の階
段状のn層領域72が形成できるという利点がある。図1と同様の構造の半導体素子の製造方法 図10(a)〜(c)は、図1と同様の構造の半導体素
子の製造方法を示す製造工程図である。以下、図10
(a)〜(c)を参照しつつ、図1と同様の構造の半導
体素子の製造方法の説明をする。
よりn層領域72、n+ 層領域79a、79bを活性化
する。その後、蒸着法、フォトリソグラフィ、及びドラ
イエッチング法によりオーミック電極としてのソース電
極80aとドレイン電極80bを形成する。以上の工程
を経ることにより、図1に示す半導体素子の製造を完了
する。以上説明したように、本実施例によれば、セルフ
アライン型の耐熱性ゲートプロセスにおいて、任意の階
段状のn層領域72が形成できるという利点がある。図1と同様の構造の半導体素子の製造方法 図10(a)〜(c)は、図1と同様の構造の半導体素
子の製造方法を示す製造工程図である。以下、図10
(a)〜(c)を参照しつつ、図1と同様の構造の半導
体素子の製造方法の説明をする。
【0018】(1) 図10(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板91にSiの不純物を注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域92を形成する。その後、蒸着
法、スパッタ法、CVD法などにより、W(タングステ
ン)、WSi、Mo等のアニールの際に溶解しない耐熱
性金属93を半絶縁性GaAs基板91の全面に形成す
る。その後、フォトリソグラフィによりn層形成用レジ
スト94を形成する。電子ビーム蒸着法、ECR法等に
より、SiO、SiN、SiOxNyなどの材料を蒸着
角度(基板に対してソース領域の方向から徐々に角度を
水平方向に傾けて行く)を変化させながら数回繰り返し
蒸着して、ソース側からドレイン側に向かって階段状に
高くなり、飛程距離制御用のSiO95を形成する。次
に、イオン注入法によりC+ などのSiドナーを補償す
るアクセプタイオンをエネルギー30〜100KeV、
5×1016〜3×1017cm-3の濃度で深くイオン注入
する。
性GaAs基板91にSiの不純物を注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域92を形成する。その後、蒸着
法、スパッタ法、CVD法などにより、W(タングステ
ン)、WSi、Mo等のアニールの際に溶解しない耐熱
性金属93を半絶縁性GaAs基板91の全面に形成す
る。その後、フォトリソグラフィによりn層形成用レジ
スト94を形成する。電子ビーム蒸着法、ECR法等に
より、SiO、SiN、SiOxNyなどの材料を蒸着
角度(基板に対してソース領域の方向から徐々に角度を
水平方向に傾けて行く)を変化させながら数回繰り返し
蒸着して、ソース側からドレイン側に向かって階段状に
高くなり、飛程距離制御用のSiO95を形成する。次
に、イオン注入法によりC+ などのSiドナーを補償す
るアクセプタイオンをエネルギー30〜100KeV、
5×1016〜3×1017cm-3の濃度で深くイオン注入
する。
【0019】(2) 図10(b)の工程 C+ のイオン注入によりn層領域92が補償されて、n
層領域92がソース側からドレイン側にかけて階段状に
浅くなるとともに、n層領域92の下層にP層領域又は
絶縁層96が形成される。SiO95を除去した後、ゲ
ート電極形成用レジスト94を用いて、Niなどのイオ
ン注入阻止能力の高い金属97をリフトオフ法により形
成する。 (3) 図10(c)の工程 金属97をマスクとして耐熱性金属93をエッチングし
てゲート電極98を形成する。Siのイオン注入法によ
り、セルフアライン的にn+ 層領域99a、99bを形
成する。その後、Ni等の金属97をウェットエッチン
グし、アニールによりn層領域92、n+ 層領域99
a、99bを活性化する。その後、蒸着法、フォトリソ
グラフィ、及びドライエッチング法によりオーミック電
極としてのソース電極100aとドレイン電極100b
を形成する。以上の工程を経ることにより、図1に示す
半導体素子の製造を完了する。以上説明したように、本
実施例によれば、任意の階段状のn層領域92の下に短
チャネル効果に強いP層領域又は絶縁層96を形成でき
るという利点がある。図5の半導体素子の製造方法(1) 図11(a)〜(e)は、図5の半導体素子の製造方法
を示す製造工程図である。以下、図11(a)〜(e)
を参照しつつ、図5の半導体素子の製造方法の説明をす
る。
層領域92がソース側からドレイン側にかけて階段状に
浅くなるとともに、n層領域92の下層にP層領域又は
絶縁層96が形成される。SiO95を除去した後、ゲ
ート電極形成用レジスト94を用いて、Niなどのイオ
ン注入阻止能力の高い金属97をリフトオフ法により形
成する。 (3) 図10(c)の工程 金属97をマスクとして耐熱性金属93をエッチングし
てゲート電極98を形成する。Siのイオン注入法によ
り、セルフアライン的にn+ 層領域99a、99bを形
成する。その後、Ni等の金属97をウェットエッチン
グし、アニールによりn層領域92、n+ 層領域99
a、99bを活性化する。その後、蒸着法、フォトリソ
グラフィ、及びドライエッチング法によりオーミック電
極としてのソース電極100aとドレイン電極100b
を形成する。以上の工程を経ることにより、図1に示す
半導体素子の製造を完了する。以上説明したように、本
実施例によれば、任意の階段状のn層領域92の下に短
チャネル効果に強いP層領域又は絶縁層96を形成でき
るという利点がある。図5の半導体素子の製造方法(1) 図11(a)〜(e)は、図5の半導体素子の製造方法
を示す製造工程図である。以下、図11(a)〜(e)
を参照しつつ、図5の半導体素子の製造方法の説明をす
る。
【0020】(1) 図11(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板101にSiをイオン注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域102、及びオーミック接触用
のn+ 層領域103a、103bを形成する。その後、
スパッタ法、フォトリソグラフィ、及び反応性イオンエ
ッチングによりオーミックコンタクトをとるソース電極
104a及びドレイン電極104bを形成する。次に、
フォトリソグラフィにより、n層形成用レジスト105
を形成する。 (2) 図11(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対して
ドレイン側から徐々に角度を水平方向に傾けて行く)を
変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース側に向か
って階段状に高くなるSiO106を形成する。
性GaAs基板101にSiをイオン注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域102、及びオーミック接触用
のn+ 層領域103a、103bを形成する。その後、
スパッタ法、フォトリソグラフィ、及び反応性イオンエ
ッチングによりオーミックコンタクトをとるソース電極
104a及びドレイン電極104bを形成する。次に、
フォトリソグラフィにより、n層形成用レジスト105
を形成する。 (2) 図11(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対して
ドレイン側から徐々に角度を水平方向に傾けて行く)を
変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース側に向か
って階段状に高くなるSiO106を形成する。
【0021】(3) 図11(c)の工程 n層形成用レジスト105をマスクとして、半絶縁性G
aAs基板101をドライッチングする。 (4) 図11(d)の工程 SiO106をドライエッチングし、また半絶縁性Ga
As基板101をドライエッチングすることを繰り返し
行う。この時、SiO106の形状が階段状であるた
め、半絶縁性GaAs基板101の表面が階段状のリセ
スエッチング形状となり、n層領域102がソース側か
らドレイン側にかけて浅くなる。残されたSiO106
及びn層形成用レジスト105を除去する。 (5) 図11(e)の工程 リフトオフ法によりゲート電極107を形成する。以上
の工程を経ることにより、図5に示す半導体素子が製造
される。以上説明したように、本実施例によれば、リセ
スゲートエッチングのマスク材であるSiO2 等の材料
をドライエッチングを併用しているので階段状たけでな
く緩やかなリセス形状が形成され、グラデュアルなn層
領域102が形成できるという利点がある。
aAs基板101をドライッチングする。 (4) 図11(d)の工程 SiO106をドライエッチングし、また半絶縁性Ga
As基板101をドライエッチングすることを繰り返し
行う。この時、SiO106の形状が階段状であるた
め、半絶縁性GaAs基板101の表面が階段状のリセ
スエッチング形状となり、n層領域102がソース側か
らドレイン側にかけて浅くなる。残されたSiO106
及びn層形成用レジスト105を除去する。 (5) 図11(e)の工程 リフトオフ法によりゲート電極107を形成する。以上
の工程を経ることにより、図5に示す半導体素子が製造
される。以上説明したように、本実施例によれば、リセ
スゲートエッチングのマスク材であるSiO2 等の材料
をドライエッチングを併用しているので階段状たけでな
く緩やかなリセス形状が形成され、グラデュアルなn層
領域102が形成できるという利点がある。
【0022】図5の半導体素子の製造方法(2) 図12(a)〜(d)は、図5の半導体素子の製造方法
の他の実施例を示す製造工程図である。以下、図12
(a)〜(d)を参照しつつ、図5の半導体素子の製造
方法の説明をする。 (1) 図12(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板111にSiをイオン注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域112、及びオーミック接触用
のn+ 層領域113a、113bを形成する。その後、
スパッタ法、フォトリソグラフィ、及び反応性イオンエ
ッチングによりオーミックコンタクトをとるソース電極
114a及びドレイン電極114bを形成する。次に、
フォトリソグラフィにより、ゲート電極形成用レジスト
115を形成する。 (2) 図12(b)の工程 ゲート電極形成用レジスト115をエッチングマスクと
して、半絶縁性GaAs基板111のリセスエッチング
を行う。その後、電子ビーム蒸着法、ECR法等によ
り、SiO、SiN、SiOxNyなどの材料をドレイ
ン側から斜め蒸着して、SiO116を形成する。
の他の実施例を示す製造工程図である。以下、図12
(a)〜(d)を参照しつつ、図5の半導体素子の製造
方法の説明をする。 (1) 図12(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板111にSiをイオン注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域112、及びオーミック接触用
のn+ 層領域113a、113bを形成する。その後、
スパッタ法、フォトリソグラフィ、及び反応性イオンエ
ッチングによりオーミックコンタクトをとるソース電極
114a及びドレイン電極114bを形成する。次に、
フォトリソグラフィにより、ゲート電極形成用レジスト
115を形成する。 (2) 図12(b)の工程 ゲート電極形成用レジスト115をエッチングマスクと
して、半絶縁性GaAs基板111のリセスエッチング
を行う。その後、電子ビーム蒸着法、ECR法等によ
り、SiO、SiN、SiOxNyなどの材料をドレイ
ン側から斜め蒸着して、SiO116を形成する。
【0023】(3) 図12(c)の工程 SiO116の材料とn層形成用レジスト115をマス
クとして、さらにリセスエッチング、SiOなどの材料
の斜め蒸着角度を変化させながら、SiO116を順次
蒸着、リセスエッチングを繰り返すことによりソース側
からドレインにかけて階段状に低くなるリセス形状を得
る。 (4) 図12(d)の工程 ゲート電極形成用レジスト115を用いて、リフトオフ
法によりゲート電極117を形成する。以上の工程を経
ることにより、図5に示す半導体素子の製造を完了す
る。以上説明したように、本実施例によれば、SiO2
等の蒸着されたパターンとリセスゲートエッチングのみ
なので、簡便なプロセスで形成できるという利点があ
る。
クとして、さらにリセスエッチング、SiOなどの材料
の斜め蒸着角度を変化させながら、SiO116を順次
蒸着、リセスエッチングを繰り返すことによりソース側
からドレインにかけて階段状に低くなるリセス形状を得
る。 (4) 図12(d)の工程 ゲート電極形成用レジスト115を用いて、リフトオフ
法によりゲート電極117を形成する。以上の工程を経
ることにより、図5に示す半導体素子の製造を完了す
る。以上説明したように、本実施例によれば、SiO2
等の蒸着されたパターンとリセスゲートエッチングのみ
なので、簡便なプロセスで形成できるという利点があ
る。
【0024】図6の半導体素子の製造方法(1) 図13(a)〜(d)は、図6の半導体素子の製造方法
の他の実施例を示す製造工程図である。以下、図13
(a)〜(d)を参照しつつ、図6の半導体素子の製造
方法の説明をする。 (1) 図13(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板131にSiをイオン注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域132、オーミック接触用のN
+ 領域134a、134bを形成する。その後、スパッ
タ法、フォトリソグラフィ、及び反応性イオンエッチン
グによりオーミックコンタクトをとるソース電極135
a及びドレイン電極135bを形成する。その後、電子
ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、SiN、S
iOxNyなどを蒸着角度を変化させながら数回繰り返
し蒸着して、C+ をイオン注入してn層領域132をソ
ース側からドレイン側にかけて浅くするとともに、n層
領域132下にソース側からドレイン側にかけて深くな
るP層領域又は絶縁層133を形成する。フォトリソグ
ラフィより、n層形成用レジスト136を形成する。 (2) 図13(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対して
ドレイン領域の方向から徐々に角度を水平方向に傾けて
行く)を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ドレイ
ン側からソース側にかけて階段状に高くなり、飛程距離
制御用のSiO135が形成される。次に、イオン注入
法により、エネルギー10keV、1×1016〜5×1
016cm-3の濃度でC+ イオンを浅く注入する。この
時、C+ イオンの飛程距離は、SiO136により制御
されて、半絶縁性GaAs基板131表面でソース側か
らドイレン側にかけて深くなる。
の他の実施例を示す製造工程図である。以下、図13
(a)〜(d)を参照しつつ、図6の半導体素子の製造
方法の説明をする。 (1) 図13(a)の工程 フォトリソグラフィ、及びイオン注入法により、半絶縁
性GaAs基板131にSiをイオン注入して、チャネ
ル領域としてのn層領域132、オーミック接触用のN
+ 領域134a、134bを形成する。その後、スパッ
タ法、フォトリソグラフィ、及び反応性イオンエッチン
グによりオーミックコンタクトをとるソース電極135
a及びドレイン電極135bを形成する。その後、電子
ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、SiN、S
iOxNyなどを蒸着角度を変化させながら数回繰り返
し蒸着して、C+ をイオン注入してn層領域132をソ
ース側からドレイン側にかけて浅くするとともに、n層
領域132下にソース側からドレイン側にかけて深くな
るP層領域又は絶縁層133を形成する。フォトリソグ
ラフィより、n層形成用レジスト136を形成する。 (2) 図13(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対して
ドレイン領域の方向から徐々に角度を水平方向に傾けて
行く)を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ドレイ
ン側からソース側にかけて階段状に高くなり、飛程距離
制御用のSiO135が形成される。次に、イオン注入
法により、エネルギー10keV、1×1016〜5×1
016cm-3の濃度でC+ イオンを浅く注入する。この
時、C+ イオンの飛程距離は、SiO136により制御
されて、半絶縁性GaAs基板131表面でソース側か
らドイレン側にかけて深くなる。
【0025】(3) 図13(c)の工程 ウェットエッチング法又はドライエッチング法によりS
iO137を除去する。n層領域132がC+ イオンに
より補償されて、半絶縁性GaAs基板131の表面に
おいて、ソース側からドレイン側にかけて階段状に浅く
なるとともに、n層領域132上にP層領域又は絶縁層
138が形成される。 (4) 図13(d)の工程 リフトオフ法により、ゲート電極139を形成する。以
上の工程を経ることにより、図6に示す半導体素子の製
造を完了する。以上説明したように、本実施例によれ
ば、通常のプレーナ又はリセス型FETにおいて、半絶
縁性GaAs基板中にチャネルの上下の層に斜めP層を
設けているので、チャネル中の電子の閉じ込め効果の斜
めn層領域が形成できる利点がある。
iO137を除去する。n層領域132がC+ イオンに
より補償されて、半絶縁性GaAs基板131の表面に
おいて、ソース側からドレイン側にかけて階段状に浅く
なるとともに、n層領域132上にP層領域又は絶縁層
138が形成される。 (4) 図13(d)の工程 リフトオフ法により、ゲート電極139を形成する。以
上の工程を経ることにより、図6に示す半導体素子の製
造を完了する。以上説明したように、本実施例によれ
ば、通常のプレーナ又はリセス型FETにおいて、半絶
縁性GaAs基板中にチャネルの上下の層に斜めP層を
設けているので、チャネル中の電子の閉じ込め効果の斜
めn層領域が形成できる利点がある。
【0026】図6の半導体素子の製造方法(2) 図14(a)〜(d)は、図6の半導体素子の製造方法
の他の実施例を示す製造工程図である。以下、図14
(a)〜(d)を参照しつつ、図6の半導体素子の製造
方法の説明をする。 (1) 図14(a)の工程 図10(a)及び(b)の工程と同様にして、半絶縁性
GaAs基板151にソース側からドレイン側にかけて
階段状に浅くなるn層領域152及びn層領域152の
下層にソース側からドレイン側にかけて階段状に深くな
るP層領域又は絶縁層153、耐熱性金属154、ゲー
ト電極形成用レジスト155を形成する。 (2) 図14(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対して
ドレイン領域の方向から徐々に角度を水平方向に傾けて
行く)を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース
側からドレイン側にかけて階段状に高くなる飛程距離制
御用のSiO156を形成する。次に、イオン注入法に
より、1×1016〜5×1016cm-3の濃度でC+ イオ
ンを浅く注入する。この時、C+ イオンの飛程距離は、
SiO156により制御されて、半絶縁性GaAs基板
151表面でソース側からドイレン側にかけて深くな
る。
の他の実施例を示す製造工程図である。以下、図14
(a)〜(d)を参照しつつ、図6の半導体素子の製造
方法の説明をする。 (1) 図14(a)の工程 図10(a)及び(b)の工程と同様にして、半絶縁性
GaAs基板151にソース側からドレイン側にかけて
階段状に浅くなるn層領域152及びn層領域152の
下層にソース側からドレイン側にかけて階段状に深くな
るP層領域又は絶縁層153、耐熱性金属154、ゲー
ト電極形成用レジスト155を形成する。 (2) 図14(b)の工程 電子ビーム蒸着法、ECR法等により、SiO、Si
N、SiOxNyなどの材料を蒸着角度(基板に対して
ドレイン領域の方向から徐々に角度を水平方向に傾けて
行く)を変化させながら数回繰り返し蒸着して、ソース
側からドレイン側にかけて階段状に高くなる飛程距離制
御用のSiO156を形成する。次に、イオン注入法に
より、1×1016〜5×1016cm-3の濃度でC+ イオ
ンを浅く注入する。この時、C+ イオンの飛程距離は、
SiO156により制御されて、半絶縁性GaAs基板
151表面でソース側からドイレン側にかけて深くな
る。
【0027】(3) 図14(c)の工程 ウェットエッチング法又はドライエッチング法によりS
iO156を除去する。n層領域152がC+ イオンに
より補償されて、半絶縁性GaAs基板151の表面に
おいて、ソース側からドレイン側にかけて階段状に浅く
なるとともに、n層領域152上にP層領域又は絶縁層
157が形成される。リフトオフ法により、Niなどの
金属158を形成する。 (4) 図14(d)の工程 金属158をマスクとして、ゲート材料154をエッチ
ングして、ゲート電極159を形成する。その後、金属
158をマスクとしてイオン注入して、セルフアライメ
ント的にn+ 層領域160a、160bを形成する。レ
ジストを除去して、アニールによりn層領域152、n
+ 層領域160a、160bを活性化する。その後、蒸
着法、フォトリソグラフィ、及びドライエッチング法に
よりオーミック電極としてのソース電極161aとドレ
イン電極161bを形成する。以上の工程を経ることに
より、図6に示す半導体素子の製造を完了する。以上説
明したように、本実施例によれば、セルフアライメント
型の耐熱性のゲトFETで半絶縁性GaAs基板中にチ
ャネル領域の上下層に斜めP層領域を設けることでチャ
ネル中の電子の封じ込め効果の高い斜めn層が形成で
き、さらにゲートとチャネル間の距離を任意に制御でき
るという利点がある。本発明は、上記実施例に限定され
ず種々の変形例がある。その変形例としては例えば次の
ようなものがある。
iO156を除去する。n層領域152がC+ イオンに
より補償されて、半絶縁性GaAs基板151の表面に
おいて、ソース側からドレイン側にかけて階段状に浅く
なるとともに、n層領域152上にP層領域又は絶縁層
157が形成される。リフトオフ法により、Niなどの
金属158を形成する。 (4) 図14(d)の工程 金属158をマスクとして、ゲート材料154をエッチ
ングして、ゲート電極159を形成する。その後、金属
158をマスクとしてイオン注入して、セルフアライメ
ント的にn+ 層領域160a、160bを形成する。レ
ジストを除去して、アニールによりn層領域152、n
+ 層領域160a、160bを活性化する。その後、蒸
着法、フォトリソグラフィ、及びドライエッチング法に
よりオーミック電極としてのソース電極161aとドレ
イン電極161bを形成する。以上の工程を経ることに
より、図6に示す半導体素子の製造を完了する。以上説
明したように、本実施例によれば、セルフアライメント
型の耐熱性のゲトFETで半絶縁性GaAs基板中にチ
ャネル領域の上下層に斜めP層領域を設けることでチャ
ネル中の電子の封じ込め効果の高い斜めn層が形成で
き、さらにゲートとチャネル間の距離を任意に制御でき
るという利点がある。本発明は、上記実施例に限定され
ず種々の変形例がある。その変形例としては例えば次の
ようなものがある。
【0028】(1) 本実施例では、化合物半導体基板
を用いたがシリコン基板上に形成するMESFETであ
ってもよい。 (2) 半絶縁性基板としてGaAs基板を用いたがI
nP基板を用いてもよい。 (3) Siを補償するイオンとしてC+ を用いたが、
Mg、プロトンなどであってもよい。 (4) 本実施例では、MESFET構造の半導体素子
を例としたがHEMT構造のものであってもよい。 (5) n層領域は階段状でなくても、緩やかに厚みが
変化してもよい。 (6) n層領域の濃度が、ソース側からドレイン側に
かけて階段状または緩やかに薄くなるように変化するよ
うにしても同様の利点がある。 (7) SiOなどを斜め蒸着法又またはECR法によ
って形成する場合に、蒸着する角度を連続的に徐々に変
化することにより、緩らかに厚みが変化するようにして
もよい。
を用いたがシリコン基板上に形成するMESFETであ
ってもよい。 (2) 半絶縁性基板としてGaAs基板を用いたがI
nP基板を用いてもよい。 (3) Siを補償するイオンとしてC+ を用いたが、
Mg、プロトンなどであってもよい。 (4) 本実施例では、MESFET構造の半導体素子
を例としたがHEMT構造のものであってもよい。 (5) n層領域は階段状でなくても、緩やかに厚みが
変化してもよい。 (6) n層領域の濃度が、ソース側からドレイン側に
かけて階段状または緩やかに薄くなるように変化するよ
うにしても同様の利点がある。 (7) SiOなどを斜め蒸着法又またはECR法によ
って形成する場合に、蒸着する角度を連続的に徐々に変
化することにより、緩らかに厚みが変化するようにして
もよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、第1〜第1
3の発明によれば、チャネル領域をソース側からドレイ
ン側にかけて階段状又は緩やかに厚み又は不純物の濃度
を変化させたので、短チャネル効果、及び飽和特性の改
善及びオン抵抗(Ron)の増大の抑制を実現することが
できる。
3の発明によれば、チャネル領域をソース側からドレイ
ン側にかけて階段状又は緩やかに厚み又は不純物の濃度
を変化させたので、短チャネル効果、及び飽和特性の改
善及びオン抵抗(Ron)の増大の抑制を実現することが
できる。
【図1】本発明の第1の実施例の半導体素子を示す図で
ある。
ある。
【図2】従来の化合物半導体のFETを示す図である。
【図3】ドレイン電流特性を示す図である。
【図4】従来の化合物半導体のFETの製造方法を示す
製造工程図である。
製造工程図である。
【図5】本発明の第2の実施例の半導体素子を示す図で
ある。
ある。
【図6】本発明の第3の実施例の半導体素子を示す図で
ある。
ある。
【図7】図1の半導体素子の製造方法を示す製造工程図
である。
である。
【図8】図1の半導体素子の製造方法を示す製造工程図
である。
である。
【図9】図1の半導体素子の製造方法を示す製造工程図
である。
である。
【図10】図1と同様の構造の半導体素子の製造方法を
示す製造工程図である。
示す製造工程図である。
【図11】図5の半導体素子の製造方法を示す製造工程
図である。
図である。
【図12】図5の半導体素子の製造方法を示す製造工程
図である。
図である。
【図13】図6の半導体素子の製造方法を示す製造工程
図である。
図である。
【図14】図6の半導体素子の製造方法を示す製造工程
図である。
図である。
21,31,41,51,61,71 半絶
縁性基板 91,101,111,131,151 半絶
縁性基板 22,32,42,54,62,72 n層
領域 92,102,112,122 n層
領域 23a,23b,33a,33b,43a n+
層領域 43b,55a,55b,63a,63b n+
層領域 79a,79b,98a,98b,103a n+
層領域 103b,113a,113b,134a n+
層領域 134b,160a,160b n+
層領域 44,45,133,138,153,157 P層
領域 24a,34a,46a,56a,64a ソー
ス電極 80a,99a,104a,114a,135a ソー
ス電極 161a ソー
ス電極 24b,34b,46b,56b,64b ドレ
イン電極 80b,99b,104b,114b,135b ドレ
イン電極 161a ドレ
イン電極 25,35,47,57,67,77,97 ゲー
ト電極 107,117,139 ゲー
ト電極 52,74,94,105,136 n層
形成用レジスト 65,115,155 ゲート
電極形成用レジスト 53,66,75,95,106,116 Si
O 137,156 Si
O
縁性基板 91,101,111,131,151 半絶
縁性基板 22,32,42,54,62,72 n層
領域 92,102,112,122 n層
領域 23a,23b,33a,33b,43a n+
層領域 43b,55a,55b,63a,63b n+
層領域 79a,79b,98a,98b,103a n+
層領域 103b,113a,113b,134a n+
層領域 134b,160a,160b n+
層領域 44,45,133,138,153,157 P層
領域 24a,34a,46a,56a,64a ソー
ス電極 80a,99a,104a,114a,135a ソー
ス電極 161a ソー
ス電極 24b,34b,46b,56b,64b ドレ
イン電極 80b,99b,104b,114b,135b ドレ
イン電極 161a ドレ
イン電極 25,35,47,57,67,77,97 ゲー
ト電極 107,117,139 ゲー
ト電極 52,74,94,105,136 n層
形成用レジスト 65,115,155 ゲート
電極形成用レジスト 53,66,75,95,106,116 Si
O 137,156 Si
O
Claims (13)
- 【請求項1】 基板にチャネル領域、ソース領域、及び
ドレイン領域と、 前記ソース領域上にソース電極と、 前記ドレイン領域上にドレイン電極と、 前記チャネル領域上ゲート電極とを、 備えた半導体素子において、 前記チャネル領域は、 前記ソース領域から前記ドレイン領域にかけて、階段状
又は緩やかに厚みを薄くした、 ことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項2】 基板にチャネル領域、ソース領域、及び
ドレイン領域と、 前記ソース領域上にソース電極と、 前記ドレイン領域上にドレイン電極と、 前記チャネル領域上にゲート電極とを、 備えた半導体素子において、 前記チャネル領域は、 前記ソース領域から前記ドレイン領域にかけて、階段状
又は緩やかに不純物の濃度を薄くした、 ことを特徴とする半導体素子。 - 【請求項3】 前記チャネル領域上の前記基板の表面の
形状が、 前記ソース領域から前記ドレイン領域にかけて階段状又
は緩やかにした、 ことを特徴とする請求項1記載の半導体素子。 - 【請求項4】 前記基板は、 半絶縁性の化合物半導体基板であり、 前記チャネル領域は、 n型の不純物で構成し、 前記ソース領域及びドレイン領域は、 前記高濃度のn型の不純物で構成し、 前記ソース電極及び前記ドレイン電極は、 前記ソース領域及び前記ドレイン領域とそれぞれオーミ
ック接触し、 前記ゲート電極は、 前記チャネル領域とショットキー接触するようにした、 ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の半導体素
子。 - 【請求項5】 前記チャネル領域は、 その上下の絶縁層又はP層領域によってサンドイッチ状
に挟んだ、 ことを特徴とする請求項4記載の半導体素子。 - 【請求項6】 基板にチャネル領域、ソース領域、及び
ドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、 前記ドレイン領域上にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 チャネル領域形成領域上を除く前記基板にチャネル領域
形成用レジストを形成する工程と、 前記チャネル形成領域の前記基板上に、斜め蒸着法又は
ECR法により、ソース側からドレイン側にかけて階段
状又は緩やかに高くなり、イオン注入時のイオンの飛程
距離を制御する絶縁膜を形成する工程と、 前記チャネル形成用レジスト及び前記絶縁膜を用いて、
前記基板にイオン注入法により、不純物をイオン注入し
て前記チャネル領域を形成する工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項7】 基板にチャネル領域、ソース領域、及び
ドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、 前記ドレイン領域上にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 チャネル形成領域に不純物領域、前記ソース領域、前記
ドレイン領域、及び前記ソース電極とドレイン電極とを
形成した後、チャネル領域上を除く前記基板にチャネル
領域形成用レジストを形成する工程と、 前記チャネル形成領域の前記基板上に、斜め蒸着法又は
ECR法により、ソース側からドレイン側にかけて階段
状、又は緩やかに高く又は低くなり、イオン注入時のイ
オンの飛程距離を制御する絶縁膜を形成する工程と、 前記基板にイオン注入法により、前記不純物領域の不純
物を補償する不純物を、前記絶縁膜がドレイン側の方が
高ければ前記不純物領域の下層を補償するために深く、
ドレイン側の方が低ければ前記不純物領域の上層を補償
するために浅くイオン注入して、前記チャネル領域を形
成する工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項8】 基板にチャネル領域、ソース領域、及び
ドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、前記ドレイン領域上
にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 前記チャネル領域を形成した後、耐熱性金属を全面に形
成する工程と、 前記基板にゲート電極形成用レジストを形成する工程
と、 前記チャネル領域上の前記基板上に、斜め蒸着法又はE
CR法により、ソース側からドレイン側にかけて階段状
又は緩やかに高くなり、イオン注入時のイオンの飛程距
離を制御する絶縁膜を形成する工程と、 前記ゲート電極形成用レジスト及び前記絶縁膜を用い
て、前記基板にイオン注入法により、前記チャネル領域
と同じ型の不純物を深くイオン注入する工程と、 前記ゲート電極形成用レジストを用いて、イオン注入阻
止能の高い金属をパターニングする工程と、 前記前記金属をマスクとして、前記耐熱用の金属をエッ
チングする工程と、 前記金属をマスクとして高濃度の不純物イオンを注入し
て、前記ソース領域とドレイン領域とを形成する工程
と、 アニールして、前記チャネル領域、ソース領域、及びド
レイン領域を活性化する工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項9】 基板にチャネル領域、ソース領域、及び
ドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、 前記ドレイン領域上にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 チャネル形成領域に不純物領域を形成した後、耐熱性金
属を全面に形成する工程と、 前記基板にゲート電極形成用レジストを形成する工程
と、 前記チャネル形成領域の前記基板上に、斜め蒸着法又は
ECR法により、ソース側からドレイン側にかけて階段
状、又は緩やかに高く又は低くなり、イオン注入時のイ
オンの飛程距離を制御する絶縁膜を形成する工程と、 前記基板にイオン注入法により、前記不純物領域の不純
物を補償する不純物を前記絶縁膜がドレイン側の方が高
ければ前記不純物領域の下層を補償するために深く、ド
レイン側の方が低ければ前記不純物領域の上層を補償す
るために浅くイオン注入して、前記チャネル領域を形成
する工程と、 前記ゲート電極形成用レジストを用いて、イオン注入阻
止能の高い金属をパターニングする工程と、 前記前記金属をマスクとして、前記耐熱用の金属をエッ
チングする工程と、 前記金属をマスクとして高濃度の不純物イオンを注入し
て、前記ソース領域とドレイン領域を形成する工程と、 アニールして、前記チャネル領域、ソース領域、及びド
レイン領域を活性化する工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項10】 基板にチャネル領域、ソース領域、及
びドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、 前記ドレイン領域上にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 前記チャネル領域、前記ソース領域、前記ドレイン領
域、及び前記ソース電極とドレイン電極とを形成した
後、チャネル領域上を除く前記基板にチャネル領域形成
用レジストを形成する工程と、 前記チャネル領域の前記基板上に、斜め蒸着法又はEC
R法により、ソース側からドレイン側にかけて階段状、
又は緩やかに低くなる絶縁膜を形成する工程と、 前記絶縁膜及び前記基板をエッチングする工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項11】 基板にチャネル領域、ソース領域、及
びドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、前記ドレイン領域上
にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 チャネル形成領域に不純物領域、前記ソース領域、前記
ドレイン領域、及び前記ソース電極とドレイン電極とを
形成した後、前記チャネル領域上を除く前記基板にチャ
ネル領域形成用レジストを形成する工程と、 前記チャネル領域の前記基板上に、斜め蒸着法又はEC
R法により、前記基板のエッチングをマスクする第1の
絶縁膜を形成する工程と、 前記チャネル形成用レジスト及び前記第1の絶縁膜をマ
スクとして、前記基板をエッチングする工程と、 斜め蒸着法又はECR法により、前記第1の絶縁膜より
もドレイン側に第2の絶縁膜を形成する工程と、前記チ
ャネル領域形成用レジスト及び前記第1、第2の絶縁膜
をマスクとして、前記基板をエッチングする工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項12】 基板にチャネル領域、ソース領域、及
びドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、前記ドレイン領域上
にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 チャネル形成領域に不純物領域、前記ソース領域、前記
ドレイン領域、及び前記ソース電極とドレイン電極とを
形成した後、前記チャネル領域上を除く前記基板にチャ
ネル領域形成用レジストを形成する工程と、 前記チャネル形成領域の前記基板上に、斜め蒸着法又は
ECR法により、ソース側からドレイン側にかけて階段
状又は緩やかに高く又は低くなり、イオン注入時のイオ
ンの飛程距離を制御する第1の絶縁膜を形成する工程
と、 前記基板にイオン注入法により、前記不純物領域の不純
物を補償する不純物を前記第1の絶縁膜のドレイン側の
方が高ければ前記不純物領域の下層を補償するために深
く、ドレイン側の方が低ければ前記不純物領域の上層を
補償するために浅くイオン注入する工程と、 前記第1の絶縁膜を除去した後、前記チャネル領域の前
記基板上に、斜め蒸着法又はECR法により、前記第1
の絶縁膜とは逆の方向に、イオン注入時のイオンの飛程
距離を制御する第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記基板にイオン注入法により、前記不純物領域の不純
物を補償する不純物を前記イオン注入とは逆の深さにイ
オン注入して、前記チャネル領域を形成する工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。 - 【請求項13】 基板にチャネル領域、ソース領域、及
びドレイン領域と、 前記チャネル領域上にゲート電極と、 前記ソース領域上にソース電極と、前記ドレイン領域上
にドレイン電極とを、 備えた半導体素子の製造方法において、 チャネル形成領域に不純物領域を形成した後、耐熱性金
属を全面に形成する工程と、 前記チャネル形成領域上を除く前記基板にゲート電極形
成用レジストを形成する工程と、 前記チャネル形成領域の前記基板上に、斜め蒸着法又は
ECR法により、ソース側からドレイン側にかけて階段
状又は緩やかに高く又は低くなり、イオン注入時のイオ
ンの飛程距離を制御する第1の絶縁膜を形成する工程
と、 前記基板にイオン注入法により、前記不純物領域の不純
物を補償する不純物を前記第1の絶縁膜がドレイン側の
方が高ければ前記不純物領域の下層を補償するために深
く、ドレイン側の方が低ければ前記不純物領域の上層を
補償するために浅くイオン注入する工程と、 前記第1の絶縁膜を除去した後、前記チャネル領域の前
記基板上に、斜め蒸着法又はECR法により、前記第1
の絶縁膜とは逆の方向に、イオン注入時のイオンの飛程
距離を制御する第2の絶縁膜を形成する工程と、 前記基板にイオン注入法により、前記不純物領域の不純
物を補償する不純物を前記イオン注入とは逆の深さにイ
オン注入して、前記チャネル領域を形成する工程と、 前記ゲート電極形成用レジストを用いて、イオン注入阻
止能の高い金属をパターニングする工程と、 前記金属をマスクとして、前記耐熱用の金属をエッチン
グして前記ゲート電極を形成する工程と、 前記金属をマスクとして高濃度の不純物イオンを注入し
て、前記ソース領域とドレイン領域とを形成する工程
と、 アニールして、前記チャネル領域、ソース領域、及びド
レイン領域を活性化する工程とを、 順に施すことを特徴とする半導体素子の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP841795A JPH08203923A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 半導体素子及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP841795A JPH08203923A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 半導体素子及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08203923A true JPH08203923A (ja) | 1996-08-09 |
Family
ID=11692560
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP841795A Pending JPH08203923A (ja) | 1995-01-23 | 1995-01-23 | 半導体素子及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08203923A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009111217A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
-
1995
- 1995-01-23 JP JP841795A patent/JPH08203923A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009111217A (ja) * | 2007-10-31 | 2009-05-21 | Toshiba Corp | 半導体装置 |
US8546852B2 (en) | 2007-10-31 | 2013-10-01 | Kabushiki Kaisha Toshiba | Semiconductor device |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030408 |