JPH0820383B2 - X線透視型材料試験機 - Google Patents
X線透視型材料試験機Info
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- JPH0820383B2 JPH0820383B2 JP2049075A JP4907590A JPH0820383B2 JP H0820383 B2 JPH0820383 B2 JP H0820383B2 JP 2049075 A JP2049075 A JP 2049075A JP 4907590 A JP4907590 A JP 4907590A JP H0820383 B2 JPH0820383 B2 JP H0820383B2
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Description
【発明の詳細な説明】 A.産業上の利用分野 本発明は、X線透視型の材料試験機に関し、特に試験
片の応力下において内部の力学的挙動を映像情報として
得ることが可能なX線透視型の材料試験機に関する。
片の応力下において内部の力学的挙動を映像情報として
得ることが可能なX線透視型の材料試験機に関する。
B.従来の技術 金属系、高分子系、セラミック系、複合材料などの工
業材料および生体材料に引張り、圧縮等の荷重を加えた
応力下で材料内部の力学的挙動を観察するX線透視型の
材料試験機が知られている。
業材料および生体材料に引張り、圧縮等の荷重を加えた
応力下で材料内部の力学的挙動を観察するX線透視型の
材料試験機が知られている。
従来、このような材料試験機は、負荷中の試験片に、
これと定位置関係にあるX線管からX線を照射し、試験
片を透視したX線像をイメージ管(X線イメージインテ
ンシファイア)により可視化する。この可視像はX線TV
カメラにより撮像され、X線用モニタテレビに写し出す
ことにより、試験片内部の力学的挙動、すなわち試験片
内部の形状や欠陥などを観察し検査する。
これと定位置関係にあるX線管からX線を照射し、試験
片を透視したX線像をイメージ管(X線イメージインテ
ンシファイア)により可視化する。この可視像はX線TV
カメラにより撮像され、X線用モニタテレビに写し出す
ことにより、試験片内部の力学的挙動、すなわち試験片
内部の形状や欠陥などを観察し検査する。
C.発明が解決しようとする課題 しかしながら、上述のような従来のX線透視型材料試
験機では、試験片に引張りなどの負荷をかける試験機本
体および試験片に対するX線管の照射軸は固定であるた
め、予め決められた一方向からの平面的な映像情報しか
得られない。
験機では、試験片に引張りなどの負荷をかける試験機本
体および試験片に対するX線管の照射軸は固定であるた
め、予め決められた一方向からの平面的な映像情報しか
得られない。
本発明の技術的課題は、試験片の内部変形状態を多方
面から透視可能にすることにある。
面から透視可能にすることにある。
D.課題を解決するための手段 一実施例を示す第1図に対応づけて本発明を説明する
と、本発明は、試験片11を負荷する試験機本体10と、負
荷中の試験片11にX線管20からX線を照射し、試験片11
を透過するX線像を可視化してX線画像に変換するX線
画像入力手段21と、このX線画像入力手段21からの入力
画像をモニタするモニタ手段28とを備えた材料試験機に
適用される。
と、本発明は、試験片11を負荷する試験機本体10と、負
荷中の試験片11にX線管20からX線を照射し、試験片11
を透過するX線像を可視化してX線画像に変換するX線
画像入力手段21と、このX線画像入力手段21からの入力
画像をモニタするモニタ手段28とを備えた材料試験機に
適用される。
そして、上記の技術的課題は、負荷中に試験片11の変
位量および変位方向に基づいてX線の照射領域を試験片
11の変位に追従させる手段13,19,31を具備することによ
り達成される。
位量および変位方向に基づいてX線の照射領域を試験片
11の変位に追従させる手段13,19,31を具備することによ
り達成される。
E.作用 試験片11の変位量および変位方向に基づいてX線の照
射領域が試験片11の変位に追従するので、試験片11の変
位によって発生するX線の照射領域のずれが自動修正さ
れ、試験片11の内部変形状態を常に最適な観測領域で観
察することができる。
射領域が試験片11の変位に追従するので、試験片11の変
位によって発生するX線の照射領域のずれが自動修正さ
れ、試験片11の内部変形状態を常に最適な観測領域で観
察することができる。
なお、本発明の構成を説明する上記D項およびE項で
は、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本発明が実施例に限定されるものではな
い。
は、本発明を分かり易くするために実施例の図を用いた
が、これにより本発明が実施例に限定されるものではな
い。
F.実施例 第1図は本発明の一実施例を示す全体構成図である。
図において、10は試験片11に圧縮または引張荷重など
を加える試験機本体であり、この試験機本体10は、X線
防護箱12内に設置した5軸マニプレータ13のターンテー
ブル13a上に軸線を一致して設置されている。
を加える試験機本体であり、この試験機本体10は、X線
防護箱12内に設置した5軸マニプレータ13のターンテー
ブル13a上に軸線を一致して設置されている。
試験機本体10は負荷枠14を備え、この負荷枠14は、タ
ーンテーブル13a上に固定される基台14aと、この基台14
a上に立設されたX線透過材料からなる複数(例えば4
本)の支柱14bと、これら支柱14bの上端に水平に固定し
たヨーク14cと、支柱14bに上下方向に位置調整可能に取
り付けたクロスヘッド14dとから構成される。基台14aに
は負荷用の復動式アクチュエータ15が設置され、その可
動部15aには下部つかみ具16が取り付けられている。ク
ロスヘッド14dには、負荷検出用のロードセル17を介し
て上部つかみ具18が取り付けられ、この上部つかみ具18
と下部つかみ具16によって試験片11の両端を把持する。
さらに19は、アクチュエータ15のストローク、すなわち
試験片11の変位を検出する差動トランス等からなる変位
検出器である。
ーンテーブル13a上に固定される基台14aと、この基台14
a上に立設されたX線透過材料からなる複数(例えば4
本)の支柱14bと、これら支柱14bの上端に水平に固定し
たヨーク14cと、支柱14bに上下方向に位置調整可能に取
り付けたクロスヘッド14dとから構成される。基台14aに
は負荷用の復動式アクチュエータ15が設置され、その可
動部15aには下部つかみ具16が取り付けられている。ク
ロスヘッド14dには、負荷検出用のロードセル17を介し
て上部つかみ具18が取り付けられ、この上部つかみ具18
と下部つかみ具16によって試験片11の両端を把持する。
さらに19は、アクチュエータ15のストローク、すなわち
試験片11の変位を検出する差動トランス等からなる変位
検出器である。
ターンテーブル13aは、X線照射軸に対する試験片11
の方向調整および試験片11のX線照射観測領域のずれ修
正を行うもので、第2図に示すようにベース13bと、こ
のベース13bに矢印Y方向に移動可能に設けたY軸テー
ブル13cと、このY軸テーブル13cに矢印Z方向に移動可
能に設けたZ軸テーブル13dと、このZ軸テーブル13dを
移動させる送りねじ13eおよびその駆動モータ13fと、Z
軸テーブル13dの移動量検出器13gと、Z軸テーブル13d
に矢印X方向に移動可能に設けたX軸テーブル13hと、
このX軸テーブル13hを移動させる送りねじiおよびそ
の駆動モータ13jと、X軸テーブル13hの移動量を検出す
るエンコーダ等からなる移動量検出器13kと、X軸テー
ブル13k上に回転可能に支持したターンテーブル13aを36
0度正逆方向に回転させる駆動モータ13lおよびターンテ
ーブル13aの回転量を検出する回転検出器13mとを備え、
さらにターンテーブル13aはその軸線を中心にして±30
度の角度で傾動できる構成になっている。
の方向調整および試験片11のX線照射観測領域のずれ修
正を行うもので、第2図に示すようにベース13bと、こ
のベース13bに矢印Y方向に移動可能に設けたY軸テー
ブル13cと、このY軸テーブル13cに矢印Z方向に移動可
能に設けたZ軸テーブル13dと、このZ軸テーブル13dを
移動させる送りねじ13eおよびその駆動モータ13fと、Z
軸テーブル13dの移動量検出器13gと、Z軸テーブル13d
に矢印X方向に移動可能に設けたX軸テーブル13hと、
このX軸テーブル13hを移動させる送りねじiおよびそ
の駆動モータ13jと、X軸テーブル13hの移動量を検出す
るエンコーダ等からなる移動量検出器13kと、X軸テー
ブル13k上に回転可能に支持したターンテーブル13aを36
0度正逆方向に回転させる駆動モータ13lおよびターンテ
ーブル13aの回転量を検出する回転検出器13mとを備え、
さらにターンテーブル13aはその軸線を中心にして±30
度の角度で傾動できる構成になっている。
なお、駆動モータ13f,13j,13lはパルスモータから構
成される。また、、傾動機構の詳細は図面の都合上図示
しないが、傾動のためのパルスモータおよびその傾き度
を検出する検出器を備えている。また、同様にして、Y
軸テーブル13cの送り機構および移動量検出器について
も図示省略したが、これらはZ軸およびX軸テーブルと
同様な構成になっている。
成される。また、、傾動機構の詳細は図面の都合上図示
しないが、傾動のためのパルスモータおよびその傾き度
を検出する検出器を備えている。また、同様にして、Y
軸テーブル13cの送り機構および移動量検出器について
も図示省略したが、これらはZ軸およびX軸テーブルと
同様な構成になっている。
また第1図において、20はX線防護箱12内に試験機本
体10の負荷枠側面に対向して設置されたX線管、21は負
荷枠14を介してX線管20と正対する位置に配設したイメ
ージ管である。イメージ管21は、被検体である試験片11
を透過したX線像を可視像に変換するもので、このイメ
ージ管21の可視像は光学系22を介してX線TVカメラ23に
より撮像される。TVカメラ23から出力される画像信号
(アナログ量)は、A−D変換器24により輝度に応じた
多数階調のデジタル信号に変換され画像処理回路25に入
力される。
体10の負荷枠側面に対向して設置されたX線管、21は負
荷枠14を介してX線管20と正対する位置に配設したイメ
ージ管である。イメージ管21は、被検体である試験片11
を透過したX線像を可視像に変換するもので、このイメ
ージ管21の可視像は光学系22を介してX線TVカメラ23に
より撮像される。TVカメラ23から出力される画像信号
(アナログ量)は、A−D変換器24により輝度に応じた
多数階調のデジタル信号に変換され画像処理回路25に入
力される。
画像処理回路25は、入力画像を平滑化、エッジ検出な
どのフィルタリング処理を行うことによって、試験片11
のX線画像を強調する。画像処理回路25で処理された画
像データはメモリ26に格納される一方、D−A変換器27
を通してX線TVモニタ28に出力され表示される。また、
29はイメージ管21の前面に配置されたイメージシャッ
タ、30はイメージシャッタ29を開閉動作させる駆動部、
31は、試験機本体10、5軸マニプレータ13、X線管20お
よびイメージシャッタ駆動部30を制御する制御回路であ
る。
どのフィルタリング処理を行うことによって、試験片11
のX線画像を強調する。画像処理回路25で処理された画
像データはメモリ26に格納される一方、D−A変換器27
を通してX線TVモニタ28に出力され表示される。また、
29はイメージ管21の前面に配置されたイメージシャッ
タ、30はイメージシャッタ29を開閉動作させる駆動部、
31は、試験機本体10、5軸マニプレータ13、X線管20お
よびイメージシャッタ駆動部30を制御する制御回路であ
る。
制御回路31は、マイクロコンピュータからなるもの
で、この制御回路31には、試験片11に対する試験条件を
入力する入力部32、X線管20の出力を試験片11に応じて
調整するためのX線操作部33および試験片11に対するX
軸照射方向を最適に位置決めするために5軸マニプレー
タ13を操作するマニプレータ操作部34が接続される。ま
た、ロードセル17および変位検出器19がそれぞれのA−
D変換器35,36を介して、さらに5軸マニプレータ13の
各検出器がA−D変換器37を介してそれぞれ接続され
る。
で、この制御回路31には、試験片11に対する試験条件を
入力する入力部32、X線管20の出力を試験片11に応じて
調整するためのX線操作部33および試験片11に対するX
軸照射方向を最適に位置決めするために5軸マニプレー
タ13を操作するマニプレータ操作部34が接続される。ま
た、ロードセル17および変位検出器19がそれぞれのA−
D変換器35,36を介して、さらに5軸マニプレータ13の
各検出器がA−D変換器37を介してそれぞれ接続され
る。
制御回路31と負荷用アクチュエータ15間には、試験条
件入力部32から指示された負荷パターン信号とロードセ
ル17で検出された荷重信号(または変位検出器19で検出
された変位信号)とから演算した指令信号をアナログ量
に変換するD−A変換器38が接続される。さらに制御回
路31と5軸マニプレータ13の各駆動モータ間には、マニ
プレータ操作部34からの指令信号および5軸マニプレー
タ13の各検出器からの検出信号または変位検出器19から
の変位量に基づいて得られる演算結果をアナログ量に変
換するD−A変換器39が接続されている。さらに、X線
操作部33からの指令に基づいて制御回路31で演算された
X線出力指令信号はX線管20の高電圧発生器40に出力さ
れる。
件入力部32から指示された負荷パターン信号とロードセ
ル17で検出された荷重信号(または変位検出器19で検出
された変位信号)とから演算した指令信号をアナログ量
に変換するD−A変換器38が接続される。さらに制御回
路31と5軸マニプレータ13の各駆動モータ間には、マニ
プレータ操作部34からの指令信号および5軸マニプレー
タ13の各検出器からの検出信号または変位検出器19から
の変位量に基づいて得られる演算結果をアナログ量に変
換するD−A変換器39が接続されている。さらに、X線
操作部33からの指令に基づいて制御回路31で演算された
X線出力指令信号はX線管20の高電圧発生器40に出力さ
れる。
次に動作を説明する。
試験片11を試験機本体10のつかみ具16と18間にセット
し、X線操作部33を操作する。X線管20から出力される
X線エネルギが試験片11の内部観察に最適値となるよう
に、制御回路31からの指令信号で高電圧発生器40の出力
電圧を設定置する。また、マニプレータ操作部34を操作
し、制御回路31を通して出力される指令信号で5軸マニ
プレータ13を動作させ、試験片11の観察したい部分(観
察領域)をX線管20に向け、かつX線照射軸上に位置さ
せる。
し、X線操作部33を操作する。X線管20から出力される
X線エネルギが試験片11の内部観察に最適値となるよう
に、制御回路31からの指令信号で高電圧発生器40の出力
電圧を設定置する。また、マニプレータ操作部34を操作
し、制御回路31を通して出力される指令信号で5軸マニ
プレータ13を動作させ、試験片11の観察したい部分(観
察領域)をX線管20に向け、かつX線照射軸上に位置さ
せる。
次に、制御回路31を試験モードにしてアクチュエータ
15を駆動する。試験条件入力部32で指示された負荷指令
値とロードセル17が検出されている現在の荷重信号との
偏差が演算され、この偏差信号が指令信号としてD−A
変換器38を通してアクチュエータ15にフィードバックさ
れ、アクチュエータ15は試験片11に引張また圧縮などの
荷重を加える。
15を駆動する。試験条件入力部32で指示された負荷指令
値とロードセル17が検出されている現在の荷重信号との
偏差が演算され、この偏差信号が指令信号としてD−A
変換器38を通してアクチュエータ15にフィードバックさ
れ、アクチュエータ15は試験片11に引張また圧縮などの
荷重を加える。
この荷重動作中に高電圧発生器40からの高電圧がX線
管20に加えられると、X線管20が動作し、X線を負荷中
の試験片11に照射する。ここで、イメージシャッタ29を
駆動部30で開動作させれば、試験片11を透過したX線は
イメージ管21に到達し可視化される。この可視像は光学
系22を通してX線TVカメラ23により撮像され、電気信号
に変換された後、A−D変換器24により、例えば256階
調のデジタル信号に変換されて画像処理回路25に入力さ
れる。
管20に加えられると、X線管20が動作し、X線を負荷中
の試験片11に照射する。ここで、イメージシャッタ29を
駆動部30で開動作させれば、試験片11を透過したX線は
イメージ管21に到達し可視化される。この可視像は光学
系22を通してX線TVカメラ23により撮像され、電気信号
に変換された後、A−D変換器24により、例えば256階
調のデジタル信号に変換されて画像処理回路25に入力さ
れる。
画像処理回路25は入力画像に対して平滑化、エッジ抽
出などのフィルタリング処理を施し、試験片11のX線像
が鮮明になるよう処理する。画像処理されたX線画像デ
ータはメモリ26に格納されると共に、D−A変換器27を
通してX線TVモニタ28に出力され表示される。したがっ
て、TVモニタ28上のX線画像から試験片内部の力学的挙
動を観察できる。また、5軸マニプレータ13をX軸,Y
軸,Z軸方向に動作させ、さらにテーブル13aを回転およ
び傾動させることにより、連続動作でモニタ画面を観察
しながら任意位置および任意角度での試験片11の内部透
視が可能になる。例えばラジアルタイア内部のスチール
コードの変形の挙動を多方面から観察できる。
出などのフィルタリング処理を施し、試験片11のX線像
が鮮明になるよう処理する。画像処理されたX線画像デ
ータはメモリ26に格納されると共に、D−A変換器27を
通してX線TVモニタ28に出力され表示される。したがっ
て、TVモニタ28上のX線画像から試験片内部の力学的挙
動を観察できる。また、5軸マニプレータ13をX軸,Y
軸,Z軸方向に動作させ、さらにテーブル13aを回転およ
び傾動させることにより、連続動作でモニタ画面を観察
しながら任意位置および任意角度での試験片11の内部透
視が可能になる。例えばラジアルタイア内部のスチール
コードの変形の挙動を多方面から観察できる。
次に、負荷枠の試験片が変形(変位)して観測領域が
X線照射軸からずれるのを自動修正するための動作を第
3図のフローチャートを参照して説明する。
X線照射軸からずれるのを自動修正するための動作を第
3図のフローチャートを参照して説明する。
まず、ステップS1において、試験片11が負荷中かを判
定する。ここで、負荷中でないと判定された場合はリタ
ーンし、負荷中であると判定された時はステップS2に進
み、変位検出器19により検出した試験片11の現在の変位
量を制御回路31に取り込む。次のステップS3では、取り
込んだ変位量から、予め設定した試験片11の観測領域の
ずれ量を演算する。次のステップS4では、算出されたず
れ量に応じた指令信号をD−A変換器39を通して5軸マ
ニプレータ13の駆動モータに出力し、5軸マニプレータ
13を動作させてテーブル13aを含む試験機本体10全体を
試験片11の変位方向に移動させる。その後は、再ステッ
プS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰返し実行する。
その結果、試験機本体10がずれ量に応じて変位方向に追
尾され、試験片11の観測領域が常にX線管の照射軸線上
に位置する。
定する。ここで、負荷中でないと判定された場合はリタ
ーンし、負荷中であると判定された時はステップS2に進
み、変位検出器19により検出した試験片11の現在の変位
量を制御回路31に取り込む。次のステップS3では、取り
込んだ変位量から、予め設定した試験片11の観測領域の
ずれ量を演算する。次のステップS4では、算出されたず
れ量に応じた指令信号をD−A変換器39を通して5軸マ
ニプレータ13の駆動モータに出力し、5軸マニプレータ
13を動作させてテーブル13aを含む試験機本体10全体を
試験片11の変位方向に移動させる。その後は、再ステッ
プS1に戻り、ステップS1以下の処理を繰返し実行する。
その結果、試験機本体10がずれ量に応じて変位方向に追
尾され、試験片11の観測領域が常にX線管の照射軸線上
に位置する。
例えば、試験片11に加わる荷重がZ軸方向の引張また
は圧縮荷重である場合は、第2図に示す駆動モータ13f
を駆動してZ軸テーブル13dを矢印Z方向に移動し、こ
れにより、X線照射軸に対する試験片11の観測領域のず
れを自動的に修正することになる。
は圧縮荷重である場合は、第2図に示す駆動モータ13f
を駆動してZ軸テーブル13dを矢印Z方向に移動し、こ
れにより、X線照射軸に対する試験片11の観測領域のず
れを自動的に修正することになる。
なお、X,Y軸方向の引張,圧縮荷重は、本実施例の構
造ではできないから、X,Y軸の移動はX線照射軸に対す
る位置合わせが主となる。また、試験片11のねじり荷重
における観測領域のずれ修正はテーブル13aを回転させ
て行う。
造ではできないから、X,Y軸の移動はX線照射軸に対す
る位置合わせが主となる。また、試験片11のねじり荷重
における観測領域のずれ修正はテーブル13aを回転させ
て行う。
さらに、試験機本体10をX線照射軸方向に傾斜させ、
試験片11を斜め下方または斜め上方からX線を照射して
試験片11の内部透視を行う場合、試験片11の変位量は試
験片11の傾き角で補正され、この補正された変位量に基
づいて観測領域のずれ量が算出される。
試験片11を斜め下方または斜め上方からX線を照射して
試験片11の内部透視を行う場合、試験片11の変位量は試
験片11の傾き角で補正され、この補正された変位量に基
づいて観測領域のずれ量が算出される。
このように、試験片11の観測領域を試験片11の変位量
および負荷方向に応じて追尾動作させることにより、X
線照射軸に対する観測領域のずれが自動修正され、X線
照射軸に対する試験片11の観測領域が最適になり、試験
片内部の力学的挙動を正確に観察し得る。
および負荷方向に応じて追尾動作させることにより、X
線照射軸に対する観測領域のずれが自動修正され、X線
照射軸に対する試験片11の観測領域が最適になり、試験
片内部の力学的挙動を正確に観察し得る。
なお、上記実施例では、X線照射観測領域のずれを量
を試験片11の変位検出器19から検出する場合について述
べたが、これに限らず、例えば試験片11の観測領域にマ
ークを施し、このマークを光学的あるいはX線照射によ
り検出する方式も可能である。さらに、アクチュエータ
15の変位に応じてマニプレータ13を追尾させたが、試験
片11の変形量で追尾させてもよい。また、材料試験機の
種類や形態も実施例に限定されない。
を試験片11の変位検出器19から検出する場合について述
べたが、これに限らず、例えば試験片11の観測領域にマ
ークを施し、このマークを光学的あるいはX線照射によ
り検出する方式も可能である。さらに、アクチュエータ
15の変位に応じてマニプレータ13を追尾させたが、試験
片11の変形量で追尾させてもよい。また、材料試験機の
種類や形態も実施例に限定されない。
以上の実施例の構成において、イメージ管21がX線画
像入力手段を、マニプレータ13が駆動手段をそれぞれ構
成する。
像入力手段を、マニプレータ13が駆動手段をそれぞれ構
成する。
G.発明の効果 本発明は以上のように構成したから、試験片の変位に
よって発生するX線の照射領域のずれを自動修正するこ
とができ、試験片の内部変形状態を常に最適な観測領域
で観察することが可能となる。
よって発生するX線の照射領域のずれを自動修正するこ
とができ、試験片の内部変形状態を常に最適な観測領域
で観察することが可能となる。
第1図は本発明の一実施例を示す全体の構成図、第2図
は本実施例における5軸マニプレータの外観図、第3図
は本実施例におけるずれ修正の動作手順を示すフローチ
ャートである。 10:試験機本体、11:試験片 13:5軸マニプレータ(駆動手段) 14:負荷枠 19:変位検出器(観測領域検出手段) 20:X線管、21:イメージ管 23:X線TVカメラ 25:画像処理回路 26:メモリ、28:X線TVモニタ 31:制御回路
は本実施例における5軸マニプレータの外観図、第3図
は本実施例におけるずれ修正の動作手順を示すフローチ
ャートである。 10:試験機本体、11:試験片 13:5軸マニプレータ(駆動手段) 14:負荷枠 19:変位検出器(観測領域検出手段) 20:X線管、21:イメージ管 23:X線TVカメラ 25:画像処理回路 26:メモリ、28:X線TVモニタ 31:制御回路
Claims (1)
- 【請求項1】試験片を負荷する試験機本体と、負荷中の
試験片にX線管からX線を照射し、試験片を透過するX
線像を可視化してX線画像に変換するX線画像入力手段
と、このX線画像入力手段からの入力画像をモニタする
モニタ手段とを備えた材料試験機であって、前記負荷中
に試験片の変位量および変位方向に基づいて前記X線の
照射領域を試験片の変位に追従させる手段を具備したこ
とを特徴とするX線透視型材料試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2049075A JPH0820383B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | X線透視型材料試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2049075A JPH0820383B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | X線透視型材料試験機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03251750A JPH03251750A (ja) | 1991-11-11 |
JPH0820383B2 true JPH0820383B2 (ja) | 1996-03-04 |
Family
ID=12820966
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2049075A Expired - Fee Related JPH0820383B2 (ja) | 1990-02-28 | 1990-02-28 | X線透視型材料試験機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0820383B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101535454B1 (ko) * | 2014-12-30 | 2015-07-13 | 한국세라믹기술원 | 그래핀 시편의 연신이 가능한 x선 분석 장치 및 이를 이용한 극 미세 두께를 갖는 그래핀에 대한 x선 분석 방법 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107505342A (zh) * | 2017-08-31 | 2017-12-22 | 重庆日联科技有限公司 | 小型零件x射线检测仪 |
JP7020085B2 (ja) * | 2017-12-04 | 2022-02-16 | コニカミノルタ株式会社 | X線撮影システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6036943A (ja) * | 1983-08-08 | 1985-02-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | X線応力測定装置 |
JPS6232347A (ja) * | 1985-08-06 | 1987-02-12 | Nippon Steel Corp | 材料の非破壊劣化試験方法 |
-
1990
- 1990-02-28 JP JP2049075A patent/JPH0820383B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101535454B1 (ko) * | 2014-12-30 | 2015-07-13 | 한국세라믹기술원 | 그래핀 시편의 연신이 가능한 x선 분석 장치 및 이를 이용한 극 미세 두께를 갖는 그래핀에 대한 x선 분석 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03251750A (ja) | 1991-11-11 |
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