JPH08203146A - 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置 - Google Patents

光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置

Info

Publication number
JPH08203146A
JPH08203146A JP1096995A JP1096995A JPH08203146A JP H08203146 A JPH08203146 A JP H08203146A JP 1096995 A JP1096995 A JP 1096995A JP 1096995 A JP1096995 A JP 1096995A JP H08203146 A JPH08203146 A JP H08203146A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
magneto
optical disk
magnetic field
suspension
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1096995A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3601094B2 (ja
Inventor
Kiyoshi Manou
清志 真能
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP01096995A priority Critical patent/JP3601094B2/ja
Publication of JPH08203146A publication Critical patent/JPH08203146A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3601094B2 publication Critical patent/JP3601094B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】シャッター縦開き型またはシャッター斜め開き
型のカートリッジを用いた場合でも、磁界変調ヘッドを
弾性的に保持するサスペンションの長さを長くして、光
磁気ディスクの面振れに対する磁界変調ヘッドの追従性
を良くする。 【構成】シャッター縦開き型の光磁気ディスクカートリ
ッジ10において、カートリッジ本体12の上面の開口
部17Aが((W/2−a/2)−α)だけサスペンシ
ョン18側にずらして配置されている。これによって、
サスペンション18の長さを従来より長くできるので、
光磁気ディスク13に対する磁界変調ヘッド15の追従
性を良くすることが可能になると共に、光磁気ディスク
13の面振れの影響を少なくすることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスクの面振
れの影響を低減することが可能な光磁気ディスクカート
リッジ及び光磁気ディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光磁気ディスクのダイレクトオーバライ
ト方式には、光変調方式と磁界変調方式とがある。光変
調方式は、情報の記録時に一定の補助磁界を加えた状態
で、記録信号に応じてオン又はオフにされたレーザ光を
磁性膜上に当てて、磁性膜の磁界の向きを変えるもので
ある。これに対して磁界変調方式は、連続光又はパルス
光を当てた状態で記録信号に対応させて補助磁界の向き
を反転することにより、磁性膜の磁界の向きを変えるも
のである。
【0003】光変調方式は、極めて高速で変調すること
が可能であり、高転送レートの光磁気ディスクシステム
を構築するときに有効である。一方、磁界変調方式は、
ディスクのスキューに影響されずに安定して正確なピッ
トを形成することができ、システムの安定化、高密度化
に適している。
【0004】ところで、従来の磁界変調方式の光磁気デ
ィスク装置には、図5〜図14に示すように各種のタイ
プがある。図5及び図6は、シャッター横開き型の光磁
気ディスクカートリッジ50を用いた光磁気ディスク装
置51の要部を示す。
【0005】光磁気ディスクカートリッジ50のカート
リッジ本体52には、光磁気ディスク53が回転自在に
収納されている。また、カートリッジ本体52の上面に
は、磁界変調ヘッド55を挿入するための開口部57A
が設けられている。下面には、光学ピックアップ56か
ら放射されたレーザ光を通すための開口部57Bが設け
られている。開口部57A,57Bはシャッター54
A,54Bによって開閉される。このシャッター54
A,54Bは、光磁気ディスクカートリッジ50の挿入
方向に対して直角に移動するようになっている。
【0006】磁界変調ヘッド55を弾性的に保持する弾
性保持手段としてのサスペンション58は、光磁気ディ
スク53の盤面と平行であり、シャッター54Aの移動
方向に対して直角に、言い換えれば、開口部57Aの長
手方向に沿って配置されている。サスペンション58及
び光学ピックアップ56は支持部59に取り付けられ、
これがサスペンション58の長手方向に沿って移動する
ことにより、磁界変調ヘッド55と光学ピックアップ5
6が、光磁気ディスク53の径方向に移動するようにな
っている。
【0007】このタイプの光磁気ディスク装置51にお
いては、サスペンション58が開口部57Aの長手方向
に沿って配置されているので、サスペンション58の長
さを十分長くすることができる。これによってサスペン
ション58のバネ定数を十分小さくできるので、磁界変
調ヘッド55が光磁気ディスク53の面振れに対して即
座に追従するようになる。
【0008】しかし、このタイプの光磁気ディスク装置
51は、外周側のトラックをアクセスするとき磁界変調
ヘッド55及び光学ピックアップ56を開口部57Aの
長手方向に沿って移動させる、すなわちカートリッジ本
体52から離れる方向に移動させるため、磁界変調ヘッ
ド55及び光学ピックアップ56を光磁気ディスク53
の最外周トラックにアクセスする場合には、支持部59
が光磁気ディスクカートリッジ50から奥行き方向に相
当離れた位置まで移動することになる。したがって、光
磁気ディスク装置51の奥行きが長くなってしまうとい
う問題がある。
【0009】そこで、奥行きを短くするため図7及び図
8に示すように、シャッター縦開き型の光磁気ディスク
カートリッジ60を用いた光磁気ディスク装置61があ
る。光磁気ディスクカートリッジ60のカートリッジ本
体62には、光磁気ディスク63が回転自在に収納され
ている。カートリッジ本体62の上下には、開口部67
A,67Bが光磁気ディスクカートリッジ60の挿入方
向に対して直角に設けられている。開口部67A,67
Bを開閉するシャッター64A,64Bは挿入方向に沿
って移動する。磁界変調ヘッド65及び光学ピックアッ
プ66は、シャッター64A,64Bの移動方向に対し
て直角方向に移動する。磁界変調ヘッド65は、サスペ
ンション68を介して支持部69に取り付けられてい
る。また、光学ピックアップ66も支持部69に取り付
けられている。
【0010】このタイプの光磁気ディスク装置61は、
磁界変調ヘッド65及び光学ピックアップ66を、サス
ペンション68の長手方向に対して直角方向に移動させ
るので装置の奥行きを短くすることができ、例えばミニ
ディスクなどに適用されている。
【0011】また、図9及び図10に示すように、開口
部77A,77Bの幅を大きくしたシャッター縦開き型
の光磁気ディスクカートリッジ70を用いる光磁気ディ
スク装置71もある。この光磁気ディスクカートリッジ
70も、カートリッジ本体72内に光磁気ディスク73
が回転自在に収納され、上下のシャッター74A,74
Bが移動して開口部77A,77Bを開閉するようにな
っている。磁界変調ヘッド75及び光学ピックアップ7
6は、図7と同様にサスペンション78の長手方向に対
して直角方向に移動するので、装置の奥行きが短くな
る。また、ここでは、開口部77A,77Bの幅が大き
いので、サスペンション78を図7の光磁気ディスク装
置61のサスペンション68より長くすることができ、
光磁気ディスク73に対する磁界変調ヘッド75の追従
性を良くすることが可能になる。
【0012】図11及び図12は、図7に示した光磁気
ディスク装置61のサスペンション68に代えて、適宜
な角度で傾斜したサスペンション88を用いた光磁気デ
ィスク装置81を示す。この光磁気ディスク装置81
は、サスペンション88を開口部67A内からカートリ
ッジ本体62の上側まで延ばすことができるので、サス
ペンション88を長くでき、開口部67Aの幅が狭いに
も拘らず光磁気ディスク63に対する磁界変調ヘッド6
5の追従性を良くすることができる。
【0013】図13及び図14は、シャッター斜め開き
型の光磁気ディスクカートリッジ90を用いた光磁気デ
ィスク装置91を示す。この光磁気ディスク装置91
は、補助磁界発生手段及び光学ピックアップ96をカー
トリッジ本体92の対角線に沿って配置することによ
り、カートリッジ本体92から外側にはみ出す部分を少
なくして装置をコンパクトにしたものである。カートリ
ッジ本体92には、光磁気ディスク93が回転自在に収
納されている。シャッター94A,94Bは、挿入方向
に対して斜めに移動し、カートリッジ本体92に斜めに
開けられた開口部97A,97Bを開閉するようになっ
ている。磁界変調ヘッド95を保持するサスペンション
98は、開口部97Aの長手方向に対して直角方向に延
びており、また開口部の97Aの大きさは特に大きくは
ないので、サスペンション98は図7又は図11と同様
な形状になっている。なお、サスペンション98及び光
学ピックアップ96は支持部99に取り付けられてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のシャッター縦開き型又はシャッター斜め開き型の光
磁気ディスク装置61,71,81,91は、シャッタ
ー横開き型の光磁気ディスク装置51に比べて奥行き方
向の長さをコンパクトにすることができるものの、次の
ような問題があった。
【0015】すなわち、図7の光磁気ディスク装置61
では、サスペンション68の長手方向が開口部67Aの
長手方向に対して直交しており、しかもサスペンション
68が水平でサスペンション68全体が開口部67内に
挿入されるため、サスペンション68の長さが非常に短
くなる。そのため、磁界変調ヘッド65の光磁気ディス
ク63に対する追従性を良くしようとすると、サスペン
ション68を薄くしてバネ定数を小さくしなければなら
ず、サスペンション68の強度が低くなるという問題が
あった。
【0016】これに対して、図9に示した光磁気ディス
ク71は、開口部77Aの幅が広くなっているので、そ
の分サスペンション78を長くすることができ、サスペ
ンション78をそれ程薄くしなくても磁界変調ヘッド7
5の光磁気ディスク73に対する追従性を良くすること
が可能になる。しかし、この場合には、シャッター74
Aも開口部77Aを閉じることができる程度に大きくし
なければならず、これを開いたときにはカートリッジ本
体72より手前側にはみ出してしまうことになる。その
ため、ローディング機構が複雑になり、更に装置の手前
側の長さを長くしなければならないから装置全体が大き
くなってしまうという問題があった。
【0017】図11に示した光磁気ディスク装置81に
おいては、開口部67Aの幅が狭いにも拘らずサスペン
ション88を長くすることができるものの、サスペンシ
ョン88が傾斜しているので次に説明するように磁界変
調ヘッド65が光磁気ディスク63の面振れの影響を受
け易くなるという問題があった。いま、図15に示すよ
うにサスペンション88が光磁気ディスク63の盤面に
対して、角度θで傾いているものとすると、光磁気ディ
スク63が上下方向にdだけ面振れした場合には、ヘッ
ドコア100がXt=(d・tanθ)だけ横ずれを起こ
すことになる。例えば、d=800μm、θ=15°と
すると、横ずれ量Xt=800×tan15°≒210μ
mと相当大きな値となる。したがって、そのままではヘ
ッドコア100がトラック上のピットを正確にアクセス
することが困難になるので、ヘッドコア100の長さを
十分に長くして広範囲のピットをカバーする必要があっ
た。
【0018】しかしながら、ヘッドコア100を長くす
るとヘッドコア100の単位面積当りの起磁力が弱くな
り、磁界強度が下がるため、駆動電流を上げなければな
らなくなる。また、ヘッドコア100のインダクタンス
Lが増大するので、高い周波数でのインピーダンスZ=
R+jwLが増大し、消費電力及び発熱量が増大すると
いう問題が発生する。さらに、図16に示すように駆動
電流をdiとし、駆動電流の立ち上がり時間をdtとす
ると、ヘッドコア100の駆動電圧VはV=(−L)×
di/dtとなり、V=一定の場合はdi/dt∝1/
Lとなる。つまり、インダクタンスLの増大に伴い、駆
動電流iの立ち上がり速度di/dtが下がることにな
り、これが光磁気ディスク63の線密度、すなわちトラ
ック方向のピットの密度を高める際の障害になってい
た。
【0019】図13に示した光磁気ディスク装置91
は、光学ピックアップ96を光磁気ディスクカートリッ
ジ90の対角線に沿って配置しているので、装置をコン
パクトにすることができるものの、サスペンション98
を水平にした場合は、図7に示した光磁気ディスク装置
61と同様にサスペンション98が短くなるという問題
が生じる。また、サスペンション98を傾けた場合は、
図11に示した光磁気ディスク装置81と同様に光磁気
ディスク93の面振れの影響を受け易くなるという問題
が発生する。
【0020】そこで、本発明は上述したような課題を解
決したものであって、シャッター横開き型又はシャッタ
ー斜め開き型のカートリッジを用いた場合でも、サスペ
ンションの長さを長くすることができると共に、光磁気
ディスクの面振れの影響を少なくすることができる光磁
気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置を提案
するものである。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1の発明においては、磁界変調記録方式の光
磁気ディスクが収納された光磁気ディスクカートリッジ
において、補助磁界発生手段をカートリッジ本体内に挿
入するための開口部の中心線が、開口部の中心線と平行
な光磁気ディスクの中心線より、補助磁界発生手段を弾
性的に保持する弾性保持手段側にずれていることを特徴
とするものである。
【0022】また、請求項3の発明においては、磁界変
調記録方式の光磁気ディスクカートリッジを用いる光磁
気ディスク装置において、光磁気ディスクカートリッジ
のカートリッジ本体に、補助磁界発生手段を挿入するた
めの開口部が設けられ、開口部の中心線が、開口部の中
心線と平行な光磁気ディスクの中心線より、補助磁界発
生手段を弾性的に保持する弾性保持手段側にずれて配置
され、弾性保持手段が光磁気ディスクの盤面と平行であ
ると共に、開口部内に挿入可能であることを特徴とする
ものである。
【0023】
【作用】図1及び図2に示すように、シャッター縦開き
型の場合は、光磁気ディスクカートリッジ10のカート
リッジ本体12に設けられた開口部17Aの中心線17
Cが、これと平行な光磁気ディスク13の中心線13A
に対して((W/2−a/2)−α)だけ弾性支持手段
であるサスペンション18側にずれている。したがっ
て、水平なサスペンション18の長さを従来より長くす
ることができ、光磁気ディスク13の面振れに対する磁
界変調ヘッド15の追従性が向上する。また、サスペン
ション18が水平で長さが長いので光磁気ディスク13
の面振れの影響を受けにくくなる。
【0024】図3及び図4に示すように、シャッター斜
め開き型の場合も、上述と同様に開口部27Aがサスペ
ンション28側にずれているので、サスペンション28
の長さを従来より長くでき、磁界変調ヘッド25の追従
性が向上すると共に、光磁気ディスク23の面振れの影
響を受けにくくなる。
【0025】
【実施例】続いて、本発明に係る光磁気ディスクカート
リッジ及び光磁気ディスク装置の実施例について、図面
を参照して詳細に説明する。
【0026】図1は、本発明によるシャッター縦開き型
の光磁気ディスクカートリッジ10及び光磁気ディスク
装置11を示す平面図である。光磁気ディスクカートリ
ッジ10のカートリッジ本体12内には、光磁気ディス
ク13が回転自在に収納されている。カートリッジ本体
12の上面には、補助磁界発生手段である磁界変調ヘッ
ド15を挿入するため、長方形の開口部17Aが設けら
れている。また、図2に示すようにカートリッジ本体1
2の下面にも、光学ピックアップ16から放射されたレ
ーザ光を光磁気ディスク13に照射するため、長方形の
開口部17Bが設けられている。上面の開口部17A
は、後述するようにその幅方向の中心線17Cが、これ
と平行な光磁気ディスク13の中心線13Aからサスペ
ンション18側に所定の距離だけずれている。一方、下
面の開口部17Bの中心線(図示せず)は、光磁気ディ
スク13の中心線13Aと一致している。
【0027】光磁気ディスク装置11の磁界変調ヘッド
15の中心は、光磁気ディスク13の中心線13A上に
配置されており、これが適宜な弾性を有する弾性保持手
段としてのサスペンション18を介して支持部19に取
り付けられている。サスペンション18は光磁気ディス
ク13と平行で、記録時には開口部17A内に挿入され
る。支持部19には、光学ピックアップ16も取り付け
られている。そして、記録再生時には支持部19が光磁
気ディスク13の中心線13Aに沿って移動し、これに
よって磁界変調ヘッド15と光学ピックアップ16が光
磁気ディスク13の径方向に移動する。上下の開口部1
7A,17Bは、光磁気ディスクカートリッジ10の挿
入方向と同一方向に移動するシャッター14A,14B
で開閉される。シャッター14A,14Bは一体成形さ
れている。
【0028】さて、カートリッジ本体12の上面の開口
部17Aは、磁界変調ヘッド15を保持するサスペンシ
ョン18の長さを長くするために、サスペンション18
側にずらして配置されている。本例では、開口部17A
の幅をW、磁界変調ヘッド15の長さをaとしたとき、
開口部17Aの幅方向の中心線17Cが、これと平行な
光磁気ディスク13の中心線13Aに対してY=((W
/2−a/2)−α)だけずれている。ずれ量Yの限界
値、すなわち、磁界変調ヘッド15が開口部17Aに当
接するときのずれ量Yは、Y=(W/2−a/2)であ
り、本例では磁界変調ヘッド15が開口部17Aに当接
しないように余裕αを設けたものである。
【0029】このように、開口部17Aをサスペンショ
ン18の長手方向にずらしたことによってサスペンショ
ン18の長さを、従来の光磁気ディスク装置61(図
7)に比べて長くすることが可能になる。本例では、サ
スペンション18の長さL1を最大でL1=W−(a/
2+α)とすることができるのに対し、従来例では、サ
スペンション68の長さL2を最大でもL2=W/2−
a/2にしかできない。すなわち、本例のサスペンショ
ン18は従来のサスペンション68のN=L1/L2=
(W−(a/2+α))/(W/2−a/2)倍の長さ
とすることができる。
【0030】したがって、磁界変調ヘッド15のヘッド
コア(図示せず)が所定のピットを正確に追従すること
が可能な光磁気ディスク13の面振れ量も、従来の略N
倍となる。いま、光磁気ディスク13の外径D=120
mm、開口部17Aの幅W=30mm、磁界変調ヘッド
15の長さa=4mm、α=a/2=2mmとすると、
この場合にはN=(30−(2+2))/(15−2)
=2となる。つまり、本実施例の磁界変調ヘッド15の
ヘッドコア(図示せず)が、所定のピットを正確に追従
することが可能な光磁気ディスク13の面振れ量は、従
来の約2倍となる。
【0031】このように、追従可能な面振れ量が増えて
もヘッドコアの面積は増やす必要がないので、消費電力
や発熱量の増加がなく、また駆動電流の立ち上がり速度
が低下しないので、光磁気ディスク10の線密度を高く
することが可能になる。また、サスペンション18は従
来に比べて長さが長くなっているので、従来と同一のバ
ネ定数とする場合は従来に比べて肉厚を厚くすることが
でき、強度を上げることが可能になる。
【0032】図3は、本発明によるシャッター斜め開き
型の光磁気ディスクカートリッジ20及び光磁気ディス
ク装置21の平面図である。この光磁気ディスクカート
リッジ20は、従来のシャッター斜め開き型の光磁気デ
ィスクカートリッジ90(図13)と同様に、カートリ
ッジ本体22内に光磁気ディスク23が回転自在に収納
され、図4に示すように上下の開口部27A,27Bが
シャッター24A,24Bによって開閉される。開口部
27A,27Bは、光磁気ディスクカートリッジ20の
挿入方向に対して、所定の角度で傾いている。補助磁界
発生手段である磁界変調ヘッド25の中心は、光磁気デ
ィスク23の中心線23A上に配置され、弾性保持手段
であるサスペンション28は中心線23Aと直角方向で
装置の奥行き側に延びている。サスペンション28は光
磁気ディスク23と平行であり、記録時には開口部27
A内に挿入される。サスペンション28は支持部29に
取り付けられている。支持部29には、光学ピックアッ
プ26も取り付けられている。磁界変調ヘッド25及び
光学ピックアップ26は、光磁気ディスク23の中心線
23A上を移動するようになっている。
【0033】さて、この光磁気ディスクカートリッジ2
0においても、上面の開口部27Aの長手方向の中心線
27Cが、これと平行な光磁気ディスク23の中心線2
3Aに対してX=((W/2−a/2)−α)だけサス
ペンション28の長手方向で装置の奥行き側にずれてい
る。したがって、これを用いた光磁気ディスク装置21
も、上述の光磁気ディスク装置11と同様な効果を得る
ことができる。すなわち、サスペンション28を従来の
光磁気ディスク装置91(図13)のサスペンション9
8より長くすることができ、これによって、磁界変調ヘ
ッド25の光磁気ディスク23に対する追従性を向上さ
せることができると共に、光磁気ディスク93の面振れ
の影響を受けにくくなる。更に、消費電力及び発熱量を
低減すると共に、線密度を高くすることが可能になる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明はシャッタ
ー縦開き型またはシャッター斜め開き型の光磁気ディス
クカートリッジの開口部を、水平なサスペンションの長
手方向にずらすことにより、サスペンションの長さを長
くしたものである。
【0035】したがって、本発明によれば、サスペンシ
ョンの先端に取り付けられた磁界変調ヘッドが上下に移
動したとき、ヘッドコアの横ずれ量が従来に比べて少な
くなるので、光磁気ディスクの面振れ量が大きい場合で
も、ヘッドコアの面積を増やすことなく所定のピットに
正確に追従させることが可能になる。これによって、消
費電力や発熱量の増加を防ぐことができる。更に、駆動
電流の立ち上がり速度も低下することがないので、光磁
気ディスクの線密度を高くすることが可能になる。ま
た、サスペンションのバネ定数を従来と同一にする場合
には、従来に比べて肉厚を厚くすることが可能なので、
強度を上げることが可能になるなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光磁気ディスクカートリッジ及び
光磁気ディスク装置の第1実施例を示す平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】第2実施例を示す平面図である。
【図4】図3のB−B断面図である。
【図5】従来の第1例を示す平面図である。
【図6】図5のC−C断面図である。
【図7】従来の第2例を示す平面図である。
【図8】図7のD−D断面図である。
【図9】従来の第3例を示す平面図である。
【図10】図9のE−E断面図である。
【図11】従来の第4例を示す平面図である。
【図12】図11のF−F断面図である。
【図13】従来の第5例を示す平面図である。
【図14】図13のG−G断面図である。
【図15】光磁気ディスク63の面振れの影響を説明す
る図である。
【図16】駆動電流iとその立ち上がり速度di/dt
を説明する図である。
【符号の説明】
10,20 光磁気ディスクカートリッジ 11,21 光磁気ディスク装置 12,22 カートリッジ本体 13,23 光磁気ディスク 14A,14B,24A,24B シャッター 15,25 磁界変調ヘッド 17A,17B,27A,27B 開口部 18,28 サスペンション

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁界変調記録方式の光磁気ディスクが収
    納された光磁気ディスクカートリッジにおいて、 補助磁界発生手段をカートリッジ本体内に挿入するため
    の開口部の中心線が、上記開口部の中心線と平行な上記
    光磁気ディスクの中心線より、上記補助磁界発生手段を
    弾性的に保持する弾性保持手段側にずれていることを特
    徴とする光磁気ディスクカートリッジ。
  2. 【請求項2】 上記開口部を開閉するシャッター手段
    は、上記光磁気ディスクカートリッジの挿入方向に対し
    て平行又は斜めに開閉移動することを特徴とする請求項
    1記載の光磁気ディスクカートリッジ。
  3. 【請求項3】 磁界変調記録方式の光磁気ディスクカー
    トリッジを用いる光磁気ディスク装置において、 上記光磁気ディスクカートリッジのカートリッジ本体
    に、補助磁界発生手段を挿入するための開口部が設けら
    れ、 上記開口部の中心線が、上記開口部の中心線と平行な上
    記光磁気ディスクの中心線より、上記補助磁界発生手段
    を弾性的に保持する弾性保持手段側にずれて配置され、 上記弾性保持手段が上記光磁気ディスクの盤面と平行で
    あると共に、上記開口部内に挿入可能であることを特徴
    とする光磁気ディスク装置。
JP01096995A 1995-01-26 1995-01-26 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置 Expired - Fee Related JP3601094B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01096995A JP3601094B2 (ja) 1995-01-26 1995-01-26 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01096995A JP3601094B2 (ja) 1995-01-26 1995-01-26 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08203146A true JPH08203146A (ja) 1996-08-09
JP3601094B2 JP3601094B2 (ja) 2004-12-15

Family

ID=11764999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01096995A Expired - Fee Related JP3601094B2 (ja) 1995-01-26 1995-01-26 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3601094B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341289B1 (ko) * 1998-03-07 2002-10-19 삼성전자 주식회사 디스크수납용카트리지
US7555763B2 (en) * 2003-07-28 2009-06-30 Sony Corporation Disk cartridge

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100341289B1 (ko) * 1998-03-07 2002-10-19 삼성전자 주식회사 디스크수납용카트리지
US7555763B2 (en) * 2003-07-28 2009-06-30 Sony Corporation Disk cartridge

Also Published As

Publication number Publication date
JP3601094B2 (ja) 2004-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH03122855A (ja) 光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド
JPH05197990A (ja) 可動データ媒体及びこのような媒体に用いる光学的トラッキング装置
US6069852A (en) Magneto-optical recording-reproducing method for recording an asymmetrical magnetic domain on a magneto-optical recording medium
BRPI0609585A2 (pt) dispositivo de gravação de disco ótico, método para gravar dados em disco ótico, e disco ótico
JPH0468693B2 (ja)
JPH08203146A (ja) 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置
US6741527B2 (en) Magneto-optical recording medium and magneto-optical recording and reproducing device capable of controlling reproduction power based on long recorded marks
US6411596B1 (en) Magneto-optical disk cartridge and magneto-optical disk apparatus
US6018505A (en) Magneto-optical disc apparatus
KR100269496B1 (ko) 자기 회로로부터의 누설 자계를 외부 바이어스 자계로서 이용하는 광디스크 드라이브
JP3873744B2 (ja) 情報記録再生方法、情報記録再生装置および情報記録媒体
KR930008767A (ko) 광강도 변조 방식을 이용하여 증복 기입가능한 광자기 기억 소자 및 그것을 이용한 기록 소거 방법
JPS6111977A (ja) 光磁気記録体
JP2000268521A (ja) 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置
JP2584122B2 (ja) 光記録媒体およびこの媒体を用いた情報記録消去方法
JPH0319161A (ja) 光磁気記録装置
JP2000276867A (ja) 光磁気ディスクカートリッジ及び光磁気ディスク装置
US20030002396A1 (en) Optical storage device having optical head and magnetic head
JP3427543B2 (ja) 磁気ヘッド機構及びディスク記録装置
JPH0944874A (ja) 光ピックアップ装置
JPH0512779B2 (ja)
JPH04278242A (ja) 光磁気記録再生装置
JPH0668402A (ja) 光磁気記録装置
JPH04318348A (ja) 情報記録再生装置
JPH03203051A (ja) 光磁気記録型記録装置の浮動ヘッド

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20040831

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20040913

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 5

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091001

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees