JPH0944874A - 光ピックアップ装置 - Google Patents

光ピックアップ装置

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Publication number
JPH0944874A
JPH0944874A JP19286595A JP19286595A JPH0944874A JP H0944874 A JPH0944874 A JP H0944874A JP 19286595 A JP19286595 A JP 19286595A JP 19286595 A JP19286595 A JP 19286595A JP H0944874 A JPH0944874 A JP H0944874A
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JP
Japan
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lens holder
shape
reflection mirror
lens
pickup device
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JP19286595A
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English (en)
Inventor
Hidehiko Kobayashi
秀彦 小林
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップ装置の対物レンズに対して入
射光束を導く反射ミラーの形状を工夫して、レンズホル
ダーの剛性を低下させることなく、装置の薄型化を実現
すること。 【解決手段】 光ピックアップ装置のレンズホルダー3
に取付けられている対物レンズ2の直下には、反射ミラ
ー11Bが配置されている。水平に入射する入射光束は
反射ミラー11Bで直角に反射されて対物レンズ2に垂
直に向かう。反射ミラー11の反射面11bの有効反射
領域11cに沿うように、反射ミラー11のレンズホル
ダー3に面する側の輪郭形状が設定されている。レンズ
ホルダー3の側における反射ミラー収納用空間15Bを
規定する断面形状も、この輪郭形状に対して相補的な形
状、すなわち、入り隅部分15bが湾曲状に張り出して
いる。この結果、レンズホルダーの剛性を損なうことな
くその薄型化を図ることができ、装置全体の薄型化を達
成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク装置の
ディスク装着部に装着される光ディスクに対して記録・
再生あるいはこれらの一方を行うために組み込まれる光
ピックアップ装置に関するものである。さらに詳しく
は、本発明は、かかる光ピックアップ装置の対物レンズ
に向けて入射光束、或いは対物レンズからの戻り光束を
導く反射ミラーの形状に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスクに対する記録・再生を行う光
ピックアップ装置としては、記録・再生用の光ビームを
正確に光ディスクの指定されたトラックに集束させるた
めの磁気駆動機構を備えた形式のものが知られている。
【0003】例えば、特開平5−342622号公報に
はこの形式の光ピックアップ装置が開示されている。こ
の公報に開示されているように、光ピックアップ装置
は、一般に、光ディスク上の指定された記録用トラック
位置に光ビームを集束させるための対物レンズと、これ
を保持しているレンズホルダーと、このレンズホルダー
を支持しているホルダー軸を備えている。レンズホルダ
ーは、ホルダー軸に対して、その軸線方向に移動自在に
支持されていると共に、その軸線回りに回転自在に支持
されている。ホルダー軸を支持している装置フレームの
側と、レンズホルダーとの間には、トラッキング用磁気
駆動回路およびフォーカシング用磁気駆動回路が構成さ
れるようになっており、これらにより、レンズホルダ
ー、換言するとそこに保持されている対物レンズの磁気
駆動機構が構成されている。
【0004】ここで、上記公報にも開示されているよう
に、光ピックアップ装置が組み込まれている光学式ビデ
オディスク装置、コンパクトディスク装置、光磁気ディ
スク装置等の本体側の光学系光源、例えば、レーザー光
源からの光束が、光ピックアップ装置に入射される。入
射光は、ホルダー軸に直交する方向から導入され、ホル
ダー軸の基端側に配置されている反射ミラーによって直
角に立ち上げられて直上に位置している対物レンズに入
射する。反射ミラーとしては、当該公報に開示されてい
るように三角プリズムの斜面に反射膜をコーティングし
たものが使用されている。
【0005】反射ミラーを用いて、水平方向から入射し
た光束を垂直に立ち上げて対物レンズに導くように構成
された光ピックアップ装置は、特開平2−193326
号公報にも開示されている。この公報においても上記の
公報と同様な反射ミラーが使用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】光ピックアップ装置に
おいては、その小型、薄型化の要望がある。上記の2件
の公報においても、レンズホルダーにおける対物レンズ
取付け側とは反対側の部分に、反射ミラーの収納用空間
を形成することにより、装置の薄型化を図っている。
【0007】ここで、一層の薄型化を図るためには、対
物レンズと反射ミラーの距離を小さくする必要がある。
すなわち、レンズホルダーに形成すべき反射ミラーの収
納用空間をより大きく形成する必要がある。しかし、こ
のようにすると、レンズホルダーの厚さが薄くなり、そ
れに応じてレンズホルダーの剛性も低下してしまう。
【0008】これでは、レンズホルダーの高次共振周波
数が低下して、動作中における高次共振が起こり易くな
り、例えばサーボ制御等が困難となる。
【0009】本発明の課題は、この点に鑑みて、従来よ
りも一層の薄型化を容易に実現できる光ピックアップ装
置を提案することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明においては、従来において全く考慮されて
いなかった反射ミラーの輪郭形状に着目し、この輪郭形
状を適切に設定することにより装置全体の薄型化を実現
している。すなわち、従来においては、反射ミラーとし
て矩形の輪郭形状のものを使用しているが、反射ミラー
として必要とされる部分は、入射光束を実際に反射する
ための有効反射領域である。したがって、この有効反射
領域を確保すれば、それ以外の反射ミラーの部分の形状
は光学系に何ら弊害を与えることなく変更可能である。
本発明は係る着想に基づき案出されたものである。
【0011】詳細に説明すると、本発明は、対物レンズ
と、これを保持するレンズホルダーと、前記対物レンズ
の光軸方向と平行に配置され、前記レンズホルダーを軸
線方向に移動自在であると共に軸線回りに回転自在に支
持しているホルダー軸と、前記対物レンズの入射側の光
軸上に配置され、入射光束を前記対物レンズに導く反射
ミラーとを有する光ピックアップ装置において、前記反
射ミラーとして、前記レンズホルダーに面する側の輪郭
形状の少なくとも一部が、当該反射ミラーの反射面にお
ける有効反射領域の形状に沿った形状とされたものを採
用するようにしている。
【0012】このような輪郭形状としては、多角形状、
円弧形状を採用することができる。
【0013】勿論、これらを組み合わせ輪郭形状として
もよい。
【0014】このような輪郭形状を採用すれば、例え
ば、レンズホルダーの側の部分を、当該反射ミラーの輪
郭形状に対して相補的な形状となるように迫り出すこと
がでる。この結果、レンズホルダーの側の剛性を高める
ことができる。すなわち、図1(A)に示すように従来
のように矩形の輪郭形状をした反射ミラー11Aを使用
した場合には、レンズホルダー3Aの側には、矩形に切
り欠いて反射ミラー収納部15Aを形成する必要があ
る。
【0015】これに対して本発明によれば、図1(B)
に示すように、レンズホルダー3Bの側に面する一方の
角を斜めに切り欠いた輪郭形状の反射ミラー11Bを使
用している。切り欠かれた部分の輪郭形状は、反射ミラ
ーの反射面11bにおける有効反射領域(図において点
線で示す領域)Aにほぼ沿ったものである。このような
反射ミラー11Bを使用すれば、その輪郭形状に対応さ
せて、レンズホルダー3Bの側の収納部15Bも入隅部
分15bを例えば円弧状に張り出した張り出し部とする
ことができる。このような形状とすることにより、レン
ズホルダー3Bにける対物レンズ2Bを保持している側
の剛性を高めることができる。したがって、レンズホル
ダーを薄くしても、高次共振の問題を回避できる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して本発明の
実施の形態を説明する。
【0017】図2、3、4、5には、本発明を適用した
光ピックアップ装置の概略構成を示してある。これらの
図に示すように、光ピックアップ装置1は、光ディスク
装置(図示せず)の本体内に割り当てられた組み付け部
110に組み付けられる。この光ディスク装置の本体内
において、光ピックアップ装置1に対峙した位置には、
光ディスク200を挿入するためのディスク装着部12
0が形成されている。
【0018】ここに装着される光ディスク200はケー
ス210に入った状態のものであり、ケース210に
は、記録・再生用のケース開口211が形成されてお
り、光ディスク装置に装着されていない状態では、シャ
ッター(図示せず)によって開口211は封鎖されてい
る。
【0019】ケース210に収納された状態の光ディス
ク200は、ディスク装着部120に挿入されると、こ
の挿入動作に連動して、ケース開口211を封鎖してい
るシャッターが開き、この開口211を介して光ディス
ク200の記録面201が露出する。開口211を介し
て露出した記録面201に対しては、光ピックアップ装
置1の側から光ビームLが照射され、その記録面201
に対する情報の書き込み、そこからの情報の読み取りが
行われる。なお、このような光ディスクの装着部の構造
は公知であるので、これ以上の説明は省略する。
【0020】光ピックアップ装置1は、光ビームLを光
ディスク200の記録面201に照射するための対物レ
ンズ2を有し、この対物レンズ2は、レンズホルダー3
に取付けられている。レンズホルダー3は、装置フレー
ム4のほぼ中央においてその底板41から垂直に延びて
いるホルダー軸5に支持されている。詳細には、このホ
ルダー軸5の軸線5aの方向に移動自在であると共に、
その軸線5aの回りに回転自在に支持されている。ホル
ダー軸の軸線5aは、対物レンズ2の光軸に平行となる
ように設定されている。
【0021】また、レンズホルダー3と装置フレーム4
の間には、フォーカシング用磁気駆動回路6、7とトラ
ッキング用磁気駆動回路8、9を備えた磁気駆動機構が
構成されている。フォーカシング用磁気駆動回路6、7
によって、レンズホルダー3はホルダー軸5に沿って上
下に移動して、そこに取付けられている対物レンズの焦
点合わせが行われる。また、トラッキング用磁気駆動回
路8、9によって、レンズホルダー3はホルダー軸5の
回りに回転して、光ディスク200の記録面201の半
径方向に微小移動して、それを構成しているトラックに
対する位置合わせが行われる。
【0022】レンズホルダー3および装置フレーム4は
それぞれ非磁性材料、例えば合成樹脂等の素材からなる
成形品であり、ホルダー軸5は摺動面にメッキを施した
ステンレススチール製の軸である。
【0023】次に、各部分の構造を更に詳しく説明す
る。まず、図6も参照してレンズホルダー3の形状を説
明する。本例のレンズホルダー3は全体としては横長の
八角形の輪郭形状となっている。その中心には、ホルダ
ー軸5が貫通する貫通孔31が上下方向に向けて形成さ
れ、この貫通孔31の隣接位置には、円形のレンズ取付
け孔32が形成されている。このレンズ取付け孔32の
下側には、同軸状態で光ビームの光路を形成している円
形の貫通孔33が連続している。
【0024】ここで、本例のレンズホルダー3は、レン
ズ取付け孔32が形成されている側の表面、すなわち、
ディスク装着部120の側の第1の表面34は、全体と
して、レンズ取付け孔32が形成されている側がディス
ク装着部120の側に突出した突出面34aとなってお
り、他方の側が後退面34bとなっており、これらの突
出面34aと後退面34bは、傾斜面34cによって連
続している。このように第1の表面34は段差h1のあ
る段差付き表面となっている。
【0025】同様に、第1の表面34とは反対側の第2
の表面35、すなわち、装置フレーム4の底板41の側
の表面も、同様に、装着部120の側に後退した後退面
35aと、これよりも底板41の側に突き出ている突出
面35bとを備えた段差h2のある段差付き面となって
おり、これらの面35a、35bは、湾曲面35cによ
って連続している。第1の表面および第2の表面の段差
h1、h2はほぼ同一となっている。本例では、第1の
表面34の突出面34aは、中心のホルダー軸貫通孔3
1を越えて他方の側まで形成されている。これに対し
て、第2の表面では、その後退面35aと突出面35b
が貫通孔31の左右に形成されている。
【0026】このように、レンズホルダー3は、上下の
面が段差付きの第1の表面34と段差付きの第2の表面
35によって規定されているので、全体としては、図5
(g)に示すように、貫通孔31および対物レンズ取付
け孔32の軸線を含む平面で切断した場合の断面形状
が、貫通孔31を挟み、対物レンズ取付け側の部分(第
1の部分)が装着部120の側に突出し、他方の部分
(第2の部分)がそれよりも後退した段差付きの断面形
状となっている。
【0027】したがって、このレンズホルダー3の長手
方向(貫通孔31およびレンズ取付け孔32の中心を通
る方向)の両端に位置している端面36a、36bには
段差h1がついている。これらの端面36aおよび36
bは、それぞれ、トラッキング用磁気駆動回路8、9を
構成する磁気コイル81、91の取付け面である。
【0028】これに対して、レンズホルダー3の短手方
向(長手方向とは直交する方向)の両端に位置している
側面36c、36dは同一の高さ位置にあり、これらの
面には、それぞれ両側に上下方向に延びる一対の取付け
枠361、362および363、364が形成されてい
る。これらの面は、フォーカシング用磁気駆動回路6、
7を構成するフォーカシング用磁気コイル61、71の
取付け面である。
【0029】再び図2、3、4、5に戻って説明する
と、上記の構造のレンズホルダー3は、そのレンズ取付
け孔31に対物レンズ2が取付けられて、ホルダー軸5
に取付けられている。取付けられた状態において、レン
ズホルダー3の端面36a、36bに取付けた磁気コイ
ル81、92に対峙する位置には、それぞれトラッキン
グ用磁気駆動回路8、9を構成するための磁石82、9
2が配置されている。これらの磁石82、92は、それ
ぞれ、ヨーク83、93を介して、装置フレーム4の側
壁42の内周面に形成した取付け溝43、44に装着さ
れている。ここで、前述したように、磁気コイル81、
91は、高低差(段差)h1のある端面36a、36b
に取付けられているので、これに対峙させた磁石82、
92も同様に高低差h1のある状態で装置フレーム4の
側に取付けられている。
【0030】同様に、レンズホルダー3の側面36c、
36dに取り付けた磁気コイル61、71に対峙する位
置には、それぞれフォーカシング用磁気駆動回路6、7
を構成するための磁石62、72が配置されている。こ
こで、磁石62、72の背面側には外ヨーク63、73
が配置されている。また、磁気コイル61、71の中心
にも内ヨーク64、74が配置されている。
【0031】なお、装置フレーム4は、底板41と、そ
の周囲に垂直に立設されている側壁42とを有し、これ
らによって区画形成される凹部の中心にホルダー軸5が
配置され、ここにレンズホルダー3が取付けられてい
る。装置フレーム4の両側には、光ディスク装置100
の本体側に配置されているガイドバー(図示せず)を通
すためのガイドバー通し孔47、48が形成されてい
る。この装置フレーム4においても、その外壁42の上
端面49は、対物レンズ2の位置する側、換言すると、
ディスク装着部120に装着される光ディスクケースの
ケース開口211に対峙する部分は、装着部120の側
に突出した突出面49aとなっている。ケース開口21
1に入らない部分は、一定の段差h3だけ後退した後退
面49bとなっている。この段差h3は、レンズホルダ
ー3の段差h1とほぼ同一となっている。
【0032】次に、本例の光ピックアップ装置1におい
ては、そのレンズホルダー3を予め設定されたトラッキ
ング方向およびフォーカシング方向の原点位置、すなわ
ち中立位置に復帰させるための中立位置保持機構が備わ
っている。この機構は、2組の磁気ばねによって構成さ
れている。各磁気ばねは、対向配置した磁石と磁性片か
ら構成されている。
【0033】詳細に説明すると、図5から分かるよう
に、レンズホルダー3における長手方向の両端に位置す
る端面に形成したトラッキング用磁気コイルの取付け面
36a、36bに、横方向に延びる浅い溝36e、36
fが形成されている。これらの溝が、磁気ばねを構成す
る各磁性片の取付け部となっている。これらの溝36
e、36fには、図2に示すように、偏平な長方形をし
た第1および第2の磁性片(一般的には鉄片)12、1
3がはめ込まれて固定されている。これらの上から、磁
気コイル81、91が取付けられている。
【0034】第1の磁性片12は磁石82の磁界内に位
置しており、これらによって、第1の磁気ばねが構成さ
れ、第2の磁性片13は磁石92の磁界内に位置してお
り、これらにより第2の磁気ばねが構成されている。磁
気駆動回路6、7、8、9が非励磁状態においては、こ
れらの2組の磁気ばねによる磁気吸引力によって、レン
ズホルダー3は、そのトラッキング方向およびフォーカ
シング方向のそれぞれにおける予め設定された中立位置
に保持される。
【0035】(反射ミラーおよびその配置構造)次に、
本例の光ピックアップ装置1において、対物レンズ2へ
の光入射は、その直下に配置した反射ミラー11を用い
て行っている。すなわち、図3および図5に示すよう
に、装置フレーム4の底板41には、45度の傾斜角度
で反射ミラー11が配置されている。このミラー11の
直上には、レンズホルダー3に形成した光路用の貫通孔
32が位置している。また、装置フレーム4の外壁42
には、光導入孔42aが形成されており、ここを介し
て、光ディスク装置の側に配置されている光学系の光
源、例えばレーザー光源から出射されたレーザー光が導
入される。この光導入孔42aから水平方向に導入され
た光束Lは、反射ミラー11によって直角に立ち上げら
れて、上方に向けて垂直に進行する。上方に向かう光束
Lは、レンズホルダー3の貫通孔32を通って、その上
のレンズ取付け孔31に取付けられている対物レンズ2
に入射する。この対物レンズ2に入射した光は、ここを
介して、光ディスク200の記録面201に集束する。
【0036】このように、本例においては、レンズホル
ダー3に段差を付けたことによって、そのレンズ取付け
側の部分の下面である第2の表面の後退面35aと、装
置フレーム4の底板41の隙間を大きくとれることに着
目して、この部分に、反射ミラー11を配置してある。
このように、段差を付けたことによって発生した隙間を
利用して反射ミラー11を配置しているので、光ピック
アップ装置1の高さ(厚さ)を小さくすることができ
る。
【0037】ここで、本例においては、反射ミラー11
として、従来のような矩形の輪郭形状をしたものではな
く、レンズホルダー3の側に面する側の輪郭形状を反射
面の反射有効領域に沿った形状としてある。
【0038】すなわち、図7(A)乃至(C)に示すよ
うに、反射ミラー11は、薄いガラス基板111の表面
に反射膜112をコーティングした構成であり、レンズ
ホルダー3に面する側の輪郭形状が台形状とされてい
る。この反射ミラー11の反射膜112によって形成さ
れている反射面112aにおいて、入射光束Lが実際に
反射される有効反射領域(有効径範囲)114は、図に
おいて想像線で囲む楕円の範囲である。本例では、反射
ミラー11のレンズホルダー3に面する側の側面を台形
状にして、この楕円形に沿った形状としてある。
【0039】このような形状の反射ミラー11は、例え
ば、従来において使用されている矩形の反射ミラーを作
成した後に、その一方の側の両側の角を有効反射領域1
14に沿うように削り取ればよい。あるいは、最初か
ら、このような形状となるように基板を成形し、その表
面に反射面を形成してもよい。
【0040】一方、レンズホルダー3の側においては、
前述したように、反射ミラー11の上側部分を収納可能
な形状となっている。この収納部分の形状について詳し
く説明する。図3および図6から分かるように、反射ミ
ラー11の台形状の輪郭部分が対峙しているレンズホル
ダー3の側は、段差付きの第2の表面35のうちの後退
面35aと湾曲面35cとによって規定されている。湾
曲面35cの部分は、レンズホルダー3の入り隅部分を
補強する張り出し部分として機能して、対物レンズ2を
保持しているレンズホルダーの部分の剛性を全体として
高めている。したがって、高次共振の問題を回避でき
る。
【0041】また、本例では、後退面35aの先端には
垂直な垂れ壁36hが形成されている。このような垂れ
壁36hは、反射ミラー11の上端側を台形状にしたこ
とによって形成できたものである。すなわち、通常の矩
形の反射ミラー11を取り付けた場合には、レンズホル
ダー3がトラッキング動作時に旋回すると、垂れ壁36
hが反射ミラーの角に干渉するおそれがある。しかし、
本例では、角を落とした台形状の輪郭となっているの
で、このような弊害は発生しない。ここで、この垂れ壁
36hを形成することにより、トラッキング用磁気コイ
ル81の取付け面36aの高さを大きくできる。したが
って、その取付けが簡単になるという利点がある。
【0042】以上のように各部分が構成されている本例
の光ピックアップ装置1は、図3に示すように光ディス
ク装置に取付けられている。すなわち、その装置フレー
ム4の上端面49のうちの突出面49aが、ディスク装
着部120に装着される光ディスクケースのケース開口
211に所定の量だけ突入した状態となるように取付け
られている。このケース開口211に突入した部分の装
置フレーム4の内部には、ホルダー軸5およびそこに取
り付けたレンズホルダー3が組み込まれており、これら
の上端である第1の表面の突出面34aの部分もケース
開口211に突入した状態とされる。ケース開口211
から外れている光ピックアップ装置1の部分は、前述の
ように、装置フレーム4の上端には後退面49bが形成
され、レンズホルダー3の上端の第1の表面にも後退面
34bが形成されている。したがって、光ディスク20
0がディスク装着部120に装着されたとしても、これ
らの部分が、そのケース210と干渉してしまうことは
ない。
【0043】(その他の実施形態)図7(D)乃至
(F)には、本発明に適用可能な反射ミラーの別の例を
示してある。これらの図に示す反射ミラー11Cは、そ
のレンズホルダー3に面する側の一方の角のみを斜めに
切り欠いた輪郭形状となっている。また、断面形状が、
図7(F)に示すように平行四辺形となっている。これ
以外の点は、上記の反射ミラー11と同様である。
【0044】図7(G)には、有効反射領域を規定する
楕円状の輪郭形状をした反射ミラーを示してある。図7
(H)乃至(J)には、プリズム状の反射ミラーを示し
てある。いずれの場合においても、そのレンズホルダー
3に面する側の輪郭形状がその反射面の有効反射領域1
14に沿った形状とされている。なお、これらの例は例
示のために掲げたものであり、レンズホルダーに面する
側の反射面の輪郭形状を有効反射領域に沿った形状とす
れば、どのような形状の反射ミラーであってもよい。
【0045】また、上記の例においては、レンズホルダ
ー3の側において、後退面35aと湾曲面35cによっ
て反射ミラー11の収納空間を規定している。湾曲面3
5cの代わりに平坦な傾斜面としてもよい。また、後退
面35aは平坦面とする代わりに、湾曲面としてもよ
い。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、光ピックアップ装置に使用される反射ミラーとし
て、レンズホルダーに面する側の輪郭形状を、その反射
面の有効反射領域に沿った形状のものとしている。この
形状の反射ミラーを採用することにより、レンズホルダ
ーにおける対物レンズの取付け側の断面形状を剛性を高
めるのに有利な形状とすることができ、レンズホルダー
の薄型化、延いては装置全体の薄型化に有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明するための図であり、
(A)は従来の反射ミラーが取り付けた状態を示す説明
図、(B)は本発明による反射ミラーが取付けられた状
態を示す説明図である。
【図2】本発明を適用した光ピックアップ装置の概略平
面図である。
【図3】図1の装置のII−II線で切断した部分の概
略断面図である。
【図4】図1の装置のIII−III線で切断した部分
の概略断面図である。
【図5】図1のIV−IV線で切断した部分を一部省略
して示す概略断面図である。
【図6】図1のレンズホルダーのみを示す図であり、
(A)〜(G)はそれぞれ、その一方の側面図、平面
図、裏面図、他方の側面図、一方の端面図、他方の端面
図、断面図である。
【図7】本発明を適用した反射ミラーの例を示す説明図
である。
【符号の説明】
1 光ピックアップ装置 2 対物レンズ 3、3A、3B レンズホルダー 35 第2の表面(段差付き表面) 35a 第2の表面の後退面 35b 第2の表面の突出面 36a、36b 端面(トラッキング用磁気コイルの取
付け面) 4 装置フレーム 5 ホルダー軸 5a ホルダー軸の軸線 6、7 フォーカシング用磁気駆動回路 8、9 トラッキング用磁気駆動回路 11 反射ミラー 111 基板 112 反射膜 11b、112a 反射面 11c、114 有効反射領域 12、13 磁気ばねを構成する磁性片 15a、15b 反射ミラーの収納空間 120 ディスク装着部 200 光ディスク 210 ディスクケース 211 ケース開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対物レンズと、これを保持するレンズホ
    ルダーと、前記対物レンズの光軸方向と平行に配置さ
    れ、前記レンズホルダーを軸線方向に移動自在であると
    共に軸線回りに回転自在に支持しているホルダー軸と、
    前記対物レンズの入射側の光軸上に配置され、入射光束
    を前記対物レンズに導く反射ミラーとを有する光ピック
    アップ装置において、前記反射ミラーは、前記レンズホ
    ルダーに面する側の輪郭形状の少なくとも一部が、当該
    反射ミラーの反射面における有効反射領域の形状に沿っ
    た形状とされていることを特徴とする光ピックアップ装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記反射ミラーの前
    記レンズホルダーに面する側の輪郭形状は多角形状であ
    ることを特徴とする光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記反射ミラーの前
    記レンズホルダーに面する側の輪郭形状は円弧形状であ
    ることを特徴とする光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3において、前記レ
    ンズホルダーにおける前記反射ミラーに面する側の形状
    は、当該反射ミラーの輪郭形状に対して相補的な形状と
    されていることを特徴とする光ピックアップ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008159100A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Konica Minolta Opto Inc レンズ駆動装置
JP2009026385A (ja) * 2007-07-19 2009-02-05 Sony Corp 光ピックアップ装置及びこれを用いた光ディスク装置

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