JP2008159100A - レンズ駆動装置 - Google Patents

レンズ駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008159100A
JP2008159100A JP2006343715A JP2006343715A JP2008159100A JP 2008159100 A JP2008159100 A JP 2008159100A JP 2006343715 A JP2006343715 A JP 2006343715A JP 2006343715 A JP2006343715 A JP 2006343715A JP 2008159100 A JP2008159100 A JP 2008159100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
driving device
lens driving
objective lens
lens
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006343715A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasutaka Nakagaki
保孝 中垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Opto Inc
Original Assignee
Konica Minolta Opto Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Opto Inc filed Critical Konica Minolta Opto Inc
Priority to JP2006343715A priority Critical patent/JP2008159100A/ja
Publication of JP2008159100A publication Critical patent/JP2008159100A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Head (AREA)
  • Lens Barrels (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

【課題】よりコンパクトな構成を有し、十分な高次共振性能が得られる光ピックアップ用対物レンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】対物レンズを保持するホルダは、対物レンズを取り付ける取り付け面5dと、取り付け面5dを囲うように接合された複数の側壁5e、5f、5g、5hとを備え、隣接する側壁5e、5f、5g、5hの端部同士が接合されていると共に、隣接する側壁5e、5f、5g、5hの内面同士は補強壁5j、5k、5m、5nにより連結されているので、ホルダの剛性を確保でき、十分な高次共振性能を得ることができる。
【選択図】図5

Description

本発明は、光ピックアップ装置用のレンズ駆動装置に関し、特に、コンパクトな構成を有するレンズ駆動装置に関する。
CDやDVDに代表される光ディスクに対して、情報の記録及び/又は再生を行える光ピックアップ装置が開発されている。また、波長400nm程度の青紫色半導体レーザを用いて、Blu−ray DiscやHD DVDなどの光ディスクに情報の記録/再生を行える光ピックアップ装置の開発も急速に進んでいる。ここで、光ピックアップ装置における、集光スポットを形成する対物レンズにおいては、情報の記録及び/又は再生時に、光ディスクの情報記録面に集光スポットを適切に結像させるためのフォーカシング動作と、光ディスクのトラックに適切に追従するトラッキング動作とが必要となっている。又、近年増大する傾向にあるDVDの高速記録再生に対応させるべく、それらの動作に加えて、対物レンズの傾きを調整して収差補正を行うためのティルト動作も行われることが多くなってきている。加えて、HD DVDの場合、基板厚が比較的厚く開口数も増大していることから、ティルト動作を精度良く行うことがより重要な課題となっている。そこで、特許文献1に示すように、対物レンズをフォーカシング、トラッキング、ティルト制御を行うため、小型のアクチュエータが設けられている。
特開2006−260704号明細書
ところで、ノート型パソコン等に搭載される、いわゆるスリム又はウルトラスリムタイプの光ピックアップ装置には、厚み方向の制約を維持しつつ、サイズを成り立たせるため、片持型のアクチュエータを用いることが多い。しかしながら、構造上高次共振性能を大きく改善できずアクチュエータの広帯域化が困難であるという問題や、誤差感度が非常に高く動作時の振動、衝撃、環境変化等により著しく性能が劣化し制御が不安定になりやすく、それ故、対物レンズに対して対称位置に駆動コイルが配置される対称型アクチュエータの方が好ましいといえる。しかしながら、対称型アクチュエータにしても薄形化を図るためには、立ち上げミラーを、対物レンズを保持するホルダ内に格納する必要があり、剛性が高い形状を構成することが難しい。
特に、近年においては広帯域化を確保すべく、より高次共振性能を高めたいという要請がある。ところが、高次共振性能を高めるべく、対物レンズを保持するホルダの肉厚を増大させる等により単に剛性を単に高めるのみでは、コンパクト化が図れなくなったり、重量増により逆に高次共振性能の悪化や感度の悪化等を招きデメリットが大きくなる。そのため、ホルダはよりコンパクトで軽量な形として、なおかつ共振が発生しないように剛性のバランスがとれた特異な形状を工夫する必要がある。
本発明は、かかる問題点に鑑みて成されたものであり、コンパクト且つ軽量でありながらも、剛性が高く十分な高次共振性能を得ることができるレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載のレンズ駆動装置は、光源側から入射した光束を立ち上げミラーで反射させ、対物レンズを介して光ディスクに集光させる光ピックアップ装置用のレンズ駆動装置であって、
ベースと、
前記ベースに対して可動であり、対物レンズを保持するホルダと、
前記ホルダにおいて前記レンズを挟んで設けられた一対のコイルと、
前記一対のコイルにそれぞれ対向するようにして、前記ベースに取り付けられた一対の磁石とを有し、
前記ホルダは、前記対物レンズを取り付けた取り付け面と、前記取り付け面の周囲に接合された複数の側壁とを備え、隣接する前記側壁の端部同士が接合されていると共に、隣接する少なくとも一対の前記側壁の内面同士は補強壁により連結されていることを特徴とする。
本発明によれば、前記ホルダは、前記対物レンズを取り付けた取り付け面と、前記取り付け面の周囲に接合された複数の側壁とを備え、隣接する前記側壁の端部同士が接合されていると共に、隣接する少なくとも一対の前記側壁の内面同士は補強壁により連結されているので、コンパクト且つ軽量化を図りながらも、前記ホルダの剛性を確保でき、十分な高次共振性能を得ることができる。
請求項2に記載のレンズ駆動装置は、請求項1に記載の発明において、前記補強壁に連結された側壁には、切欠が形成されていることを特徴とするので、例えばホルダのバランスの最適化や周囲部品との干渉を抑制することができる。
請求項3に記載の光ピックアップ装置は、請求項2に記載の発明において、前記切欠は、前記立ち上げミラーへの光束の入射側の前記側壁に形成されていることを特徴とする。例えばスリムもしくはウルトラスリムタイプのような光ピックアップ装置用のレンズ駆動装置の場合、前記立ち上げミラーを前記ホルダに近接して配置する必要があるが、かかる場合、前記ホルダに切欠を設けることで、前記立ち上げミラーに入射する光束を制限することが抑制される。
請求項4に記載の光ピックアップ装置は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記立ち上げミラーは、前記対物レンズの近傍に逃げ部を形成したことを特徴とするので、前記立ち上げミラーと前記ホルダとの干渉及び前記補強壁との干渉を回避できる。
請求項5に記載の光ピックアップ装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、前記補強壁は、隣接する全ての前記側壁の内面同士を連結していることを特徴とするので、高次共振性能に優れたホルダを得ることができる。
請求項6に記載の光ピックアップ装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記切欠は、面取り部が形成されていることを特徴とするので、立ち上げミラーとの干渉を回避しながら、更に高次共振性能に優れたホルダを得ることができる。
請求項7に記載の光ピックアップ装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記補強壁はテーパ部を有することを特徴とするので、立ち上げミラーとの干渉を回避しながら、更に高次共振性能に優れたホルダを得ることができる。
請求項8に記載の光ピックアップ装置は、請求項7に記載の発明において、 前記切欠を通過する光束の光軸直交方向において、前記テーパ部は、前記面取り部よりも前記立ち上げミラーから離れて配置されていることを特徴とするので、立ち上げミラーとの干渉を回避しながら、更に高次共振性能に優れたホルダを得ることができる。
本発明によれば、よりコンパクトな構成を有し、十分な高次共振性能を得ることができるレンズ駆動装置を提供することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態をさらに詳細に説明する。図1は、本実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。ヨークを兼ねた板状のベース1は、不図示の光ピックアップ装置のハウジングに固定される。ベース1上には、筐体2が固定されている。筐体2の図で手前側には、基板3が取り付けられている。基板3には、片側で3本ずつ、合計6本のワイヤ4の一端が固定されており、各側のワイヤ4は、上下方向に等間隔で平行に並べられ且つベース1に沿って延在している。ワイヤ4の他端は、ホルダ5の側面に取り付けられた固定具14にハンダ付けされている。ワイヤ4は、ベース1に対してホルダ5を移動可能に支持する機能と、不図示の配線が接続される基板3から、コイルに対して給電するための機能とを有する。なお、筐体2内には、ワイヤ4のダンピング効果のあるジェル(不図示)が充填されている。
ベース1に対して可動となっている樹脂製のホルダ5は、図1に示すようにバランスに優れた略十字形であり、中央の円形開口(不図示)内に対物レンズ6を装着している。この対物レンズ6は、光ピックアップ装置において、光ディスクの情報記録面にレーザ光束を集光するために用いられる。又、ホルダ5は、両側に2つの矩形開口5a(手前側のみ図示)を形成している。
手前側の矩形開口5a内には、L字状の板を背中合わせにしたヨーク7A、8Aが上方より延在している。矩形開口5a内には、ヨーク7A,8Aの周囲を巻回するようにして第1コイル群G1が配置されている。第1コイル群G1に対し、矩形開口5aを隔てて手前側には磁石10Aが配置され、奥側には磁石10Bが配置されている。磁石10Aはヨーク7Bに裏打ちされ、磁石10Bはヨーク8Bに裏打ちされている。ヨーク7B、8Bはベース1の一部であり、ヨーク7Bの上端にはヨーク7Aの端部が連結され、ヨーク8Bの上端にはヨーク8Aの端部が連結されている。第1コイル群G1と磁石10A及び10Bとの間には、第1コイル群G1と巻軸線が直交するように巻かれたトラッキングコイル11A、11Bが配置されている。
一方、矩形開口5aに対し対物レンズ6を挟んで奥側の矩形開口内には、L字状の板を背中合わせにしたヨーク7C、8Cが上方より延在している。矩形開口内には、ヨーク7C,8Cの周囲を巻回するようにして第2コイル群G2が配置されている。第2コイル群G2に対し、矩形開口を隔てて手前側には磁石10Cが配置され、奥側には磁石10Dが配置されている。磁石10Cはヨーク7Cに裏打ちされ、磁石10Dはヨーク8Dに裏打ちされている。ヨーク7D、8Dはベース1の一部であり、ヨーク7Dの上端にはヨーク7Cの端部が連結され、ヨーク8Dの上端にはヨーク8Cの端部が連結されている。第2コイル群G2と磁石10C及び10Dとの間には、第2コイル群G2と巻軸線が直交するように巻かれたトラッキングコイル(図1で不図示、図2の11D)が配置されている。
図2は、本実施の形態のレンズ駆動装置におけるホルダ周辺を、図1の矢印II方向から見た図である。中空のホルダ5は、その側面に下方に向かうにつれて拡幅した切欠5cを形成しており、その内部に立ち上げミラー15が対物レンズ6に接近した状態で配置されている。
図3は、立ち上げミラー15の斜視図である。立ち上げミラー15は、鏡面15bの背面側に、逃げ部としてのテーパ面15a、15aを形成している。テーパ面15a、15aを形成することによって、立ち上げミラー15やホルダ5との干渉及び後述する補強壁との干渉が回避される。
次に、本実施の形態にかかるレンズ駆動装置の動作について説明する。ここでは、第1コイル群G1と第2コイル群G2は、それぞれ外側コイルと内側コイルとを2層に有しているものとする。但し、コイルは一層だけでも良い。
ワイヤ4を介して給電されたとき、第1のコイル群G1の外側コイルと第2のコイル群G2の外側コイルには、同じ電流値で同じ方向(ここでは時計回り)に電流が流れるため、フレミングの左手の法則により、2つのコイルには、図で上方に向かう磁力がそれぞれ生じる。従って、第1コイル群G1と第2コイル群G2が固定されたホルダ5は、図で上方に移動することなり、それにより対物レンズ6を光軸方向に移動させることでフォーカシング動作を実現することができる。なお、電流の向きを逆にすれば、ホルダ5は下方に移動する。
一方、第1のコイル群G1の内側コイルには、時計回りの方向に電流を流し、第2のコイル群G2の内側コイルには、反時計回りの方向に電流を流すと、フレミングの左手の法則により、一方の内側コイルには、図で上方に向かう磁力が生じ、他方の内側コイルには、図で下方に向かう磁力が生じる。従って、光軸の位置を中心としてホルダ5を傾けるモーメントが作用することとなる。これにより対物レンズ6を傾けるティルト動作を実現することができる。なお、電流の向きを逆にすれば、ホルダ5は逆側に傾く。チルト調整動作を外側コイルを用いて行い、フォーカシング動作を内側コイルを用いて行っても良い。
更に、トラッキングコイル11A〜11Dに電流を流すことで、ホルダ5を対物レンズ6と共に、光軸に直交する方向に移動可能となっており、それによりトラッキング動作を行うことができる。
(実施例)
図4は、比較例1にかかるホルダ5Aを斜め下方から見た斜視図である。図4において、ホルダ5Aは、大筐体5Xの両側に小筐体5Y、5Yを配置した形状を有する。小筐体5Y、5Yには、ワイヤ4が接合される。大筐体5Xは、対物レンズ6(図1)を取り付けるための開口5aが形成された矩形状の取り付け面5dと、取り付け面5dを囲うように各辺に接合された4つの側壁5e、5f、5g、5hとを備えており、取り付け面5dに対向する側は開放している。
隣接する側壁5e、5f、5g、5hの端部同士は互いに接合されている。小筐体5Y、5Yは、側壁5f、5hにそれぞれ接続されている。一方、側壁5eには、取り付け面5dと反対側の縁に、立ち上げミラー15に入射する光束を制限しないような略半円形状の切欠5cが形成されている。又、側壁5gには、取り付け面5dと反対側の縁に、周囲部品との干渉を回避したりバランス取りのたの細長い段状の切欠5iが形成されている。
図5は、実施例1にかかるホルダ5Bを斜め下方から見た斜視図である。図5において、隣接する全ての側壁5e、5f、5g、5hの内面同士は、それぞれ補強壁5j、5k、5m、5nにより連結されている。それ以外の構成は、図4に示す比較例1と同様である。
図6は、実施例2にかかるホルダ5Cを斜め下方から見た斜視図である。図6において、側壁5eにおいて、切欠5cの両側に面取り部5p、5pが形成され、また側壁5gにおいて、切欠5iの両側に面取り部5q、5qが形成されている。更に、面取り部5p、5qに対応して、補強壁5j、5k、5m、5nにはそれぞれテーパ部5r,5s,5t,5uが形成されている。実施例2では、ワイヤ4の延在方向(立ち上げミラーへの光束の入射方向)に見たときに、面取り部5p、5qと、テーパ部5r,5s,5t,5uとは重なる(同一仮想平面に含まれる)ようになっている。それ以外の構成は、図5に示す実施例1と同様である。
図7は、比較例2にかかるホルダ5Dを斜め下方から見た斜視図である。図7において、側壁5eにおいて、切欠5cの両側に面取り部5p、5pが形成され、また側壁5gにおいて、切欠5iの両側に面取り部5q、5qが形成されている。それ以外の構成は、図4に示す比較例1と同様である。
図8は、実施例3にかかるホルダ5Eを斜め下方から見た斜視図である。図8において、側壁5e、5f、5g、5hと、補強壁5j、5k、5m、5nとの間に同じ素材を充填したものである。それ以外の構成は、図6に示す実施例2と同様である。
図9は、実施例4にかかるホルダ5Fを斜め下方から見た斜視図である。図9において、図5に示す実施例1(面取り部を有しない)の構成に対し、側壁5e、5f、5g、5hと、補強壁5j、5k、5m、5nとの間に同じ素材で充填している。それ以外の構成は、図5に示す実施例1と同様である。
図10は、比較例1のホルダと実施例1のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図11は、比較例1のホルダと実施例1のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図10、11から明らかなように、補強壁5j、5k、5m、5nを設けた実施例1は、補強壁を有しない比較例1に対して、共振点が高周波側に移動し且つ振幅が小さくなっており、レンズ駆動装置の広帯域化を図れることがわかる。
図12は、実施例1のホルダと実施例2のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図13は、実施例1のホルダと実施例2のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図12,13から明らかなように、特にトラッキング方向において、同じように補強壁を設けたホルダでも、面取り部を設けた方が、共振点が高周波側に移動し且つ振幅が小さくなっていることがわかる。これは、面取り部を設けることでホルダの剛性が最適化されたためだと考えられる。
図14は、比較例1のホルダと比較例2のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図15は、比較例1のホルダと比較例2のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図14、15から明らかなように、補強壁を設けないホルダにおいては、面取り部の有無により共振特性の差は殆どないといえる。
図16は、実施例2のホルダと実施例3のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図17は、実施例2のホルダと実施例3のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図16、17から明らかなように、フォーカシング方向においては、実施例2のホルダと実施例3のホルダの剛性はほぼ同じであるが、トラッキング方向においては、側壁と補強壁との間を埋めないホルダの方が、共振点が高周波側に移動し且つ振幅が小さくなっていることがわかる。これは、側壁と補強壁との間の空間により、ホルダの剛性が最適化されたためだと考えられる。
図18は、実施例4のホルダと実施例3のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図19は、実施例4のホルダと実施例3のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。図18、19から明らかなように、側壁と補強壁との間を埋めたホルダにおいては、面取り部の有無により共振特性の差は殆どないといえる。
更に本発明者は、補強壁の個数について考察を行った。図5の実施例1に対して、切欠5cの片側の補強壁5jだけ設けた実施例2−1(補強壁1つ)と、切欠5cの両側の補強壁5j、5kを設けた実施例2−2(補強壁2つ)と、切欠5iの両側の補強壁5m、5nを設けた実施例2−3(逆側補強壁2つ)と、切欠5cの両側の補強壁5j、5k及び切欠5iの片側の補強壁5mを設けた実施例2−4(補強壁3つ)と、補強壁を4つ設けた実施例1と、補強壁を設けない比較例1とについて、フォーカシング方向(図20)及びトラッキング方向(図21)について周波数特性をシミュレーションで解析した。図20,21より明らかであるが、補強壁の数は多く設ける方が共振特性が優れることがわかる。また補強壁を2つだけ設ける場合には、切欠5c側に設けた方が共振特性が優れることがわかる。
更に本発明者は、補強壁の形状について考察を行った。4つの補強壁を有する図5の実施例1に対して、大筐体の角から補強壁の取り付け位置までの長さC(図6参照)を0.5mmとしたものを実施例2C(0.5)とし、長さCを0.6mmとしたものを実施例2C(0.6)とし、長さCを0.7mmとしたものを実施例2C(0.7)とし、長さCを0.8mmとしたものを実施例2C(0.8)とし、長さCを0.9mmとしたものを実施例2C(0.9)とし、これらと比較例1について、フォーカシング方向及びトラッキング方向について周波数特性をシミュレーションで解析した。図22は、フォーカシング方向における利得と周波数の関係を示すグラフであり、図23は、トラッキング方向における利得と周波数の関係を示すグラフである。
図22、23より明らかであるが、補強壁が長くなればなるほど、共振点が高周波側に移動し且つ振幅が小さくなっていることがわかる。以上をまとめると、ホルダに補強壁を設けることで共振特性が改善されることがわかった。又、スリムもしくはウルトラスリムタイプの光ピックアップ装置用のレンズ駆動装置に用いるホルダのように切欠を有する場合にも、4つの補強壁に加え面取り部を設けることで、より優れた共振特性を有するホルダを実現でき、加えて補強壁の長さを長くすることにより、更に共振特性が向上することがわかった。
図24は、本実施の変形例にかかるホルダ5’を切断して示す斜視図である。図24において、大筐体5Xの側壁5eに形成された面取り部5pに対して、側壁5eにつながる補強壁5kに形成されたテーパ部5sは、切欠5c内を通過して立ち上げミラー15に入射する光束Lの光軸直交方向において、面取り部5pよりも立ち上げミラー15から離れて配置されるように大きく傾いている。これによりテーパ部5sと立ち上げミラー15との干渉が回避される。尚、テーパ部5sは、面取り部5pに対して段付きされた形状であっても良い。
以上、本発明を実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈されるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることはもちろんである。例えば、ホルダの素材は樹脂に限らず、アルミニウム合金やマグネシウム合金等の金属を用いることもできる。例えば、フォーカスコイルを一層だけ設けるようにしても良い。
本実施の形態にかかるレンズ駆動装置の斜視図である。 本実施の形態のレンズ駆動装置におけるホルダ周辺を、図1の矢印II方向から見た図である。 立ち上げミラー15の斜視図である。 比較例1にかかるホルダ5Aを斜め下方から見た斜視図である。 実施例1にかかるホルダ5Bを斜め下方から見た斜視図である。 実施例2にかかるホルダ5Cを斜め下方から見た斜視図である。 比較例2にかかるホルダ5Dを斜め下方から見た斜視図である。 実施例3にかかるホルダ5Eを斜め下方から見た斜視図である。 実施例4にかかるホルダ5Fを斜め下方から見た斜視図である。 比較例1のホルダと実施例1のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 比較例1のホルダと実施例1のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 実施例1のホルダと実施例2のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 実施例1のホルダと実施例2のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 比較例1のホルダと比較例2のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 比較例1のホルダと比較例2のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 実施例2のホルダと実施例3のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 実施例2のホルダと実施例3のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 実施例4のホルダと実施例3のホルダについて、フォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 実施例4のホルダと実施例3のホルダについて、トラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 ホルダにおける補強壁の個数を変えてフォーカシング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 ホルダにおける補強壁の個数を変えてトラッキング方向における周波数特性をシミュレーションで解析したグラフである。 ホルダにおける補強壁の長さを変えてフォーカシング方向における利得と周波数の関係を示すグラフである。 ホルダにおける補強壁の長さを変えてトラッキング方向における利得と周波数の関係を示すグラフである。 本実施の変形例にかかるホルダ5’を切断して示す斜視図である。
符号の説明
1 ベース
2 筐体
4 ワイヤ
5 ホルダ
5a 矩形開口
5c 切欠
5d 取り付け面
5e、5f、5g、5h 側壁
5j、5k、5m、5n 補強壁
5p、5q 面取り部
5r,5s,5t,5u テーパ部
6 対物レンズ
7A〜7D ヨーク
8A〜8D ヨーク
10A〜10D 磁石
11A〜11D トラッキングコイル
14 固定具
G1 第1コイル群
G2 第2コイル群

Claims (8)

  1. 光源側から入射した光束を立ち上げミラーで反射させ、対物レンズを介して光ディスクに集光させる光ピックアップ装置用のレンズ駆動装置であって、
    ベースと、
    前記ベースに対して可動であり、対物レンズを保持するホルダと、
    前記ホルダにおいて前記レンズを挟んで設けられた一対のコイルと、
    前記一対のコイルにそれぞれ対向するようにして、前記ベースに取り付けられた一対の磁石とを有し、
    前記ホルダは、前記対物レンズを取り付けた取り付け面と、前記取り付け面の周囲に接合された複数の側壁とを備え、隣接する前記側壁の端部同士が接合されていると共に、隣接する少なくとも一対の前記側壁の内面同士は補強壁により連結されていることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記補強壁に連結された側壁には、切欠が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記切欠は、前記立ち上げミラーへの光束の入射側の前記側壁に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 前記立ち上げミラーは、前記対物レンズの近傍に逃げ部を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  5. 前記補強壁は、隣接する全ての前記側壁の内面同士を連結していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  6. 前記切欠には、面取り部が形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  7. 前記補強壁は、テーパ部を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のレンズ駆動装置。
  8. 前記切欠を通過する光束の光軸直交方向において、前記テーパ部は、前記面取り部よりも前記立ち上げミラーから離れて配置されていることを特徴とする請求項7に記載のレンズ駆動装置。
JP2006343715A 2006-12-21 2006-12-21 レンズ駆動装置 Pending JP2008159100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006343715A JP2008159100A (ja) 2006-12-21 2006-12-21 レンズ駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006343715A JP2008159100A (ja) 2006-12-21 2006-12-21 レンズ駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008159100A true JP2008159100A (ja) 2008-07-10

Family

ID=39659864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006343715A Pending JP2008159100A (ja) 2006-12-21 2006-12-21 レンズ駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008159100A (ja)

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0944874A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 光ピックアップ装置
JPH09198682A (ja) * 1995-11-16 1997-07-31 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 光ピックアップ装置の対物レンズホルダ
JP2002279661A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Hitachi Ltd 光ディスク装置
JP2002358675A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置
JP2003513395A (ja) * 1999-10-27 2003-04-08 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 光学走査装置
JP2005327326A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Sanyo Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置
JP2006236496A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Ricoh Co Ltd レンズアクチュエータ及び光ピックアップ装置と光ディスク記録再生装置
JP2006260704A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Sumida Corporation 光ピックアップアクチュエータ

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0944874A (ja) * 1995-07-28 1997-02-14 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 光ピックアップ装置
JPH09198682A (ja) * 1995-11-16 1997-07-31 Sankyo Seiki Mfg Co Ltd 光ピックアップ装置の対物レンズホルダ
JP2003513395A (ja) * 1999-10-27 2003-04-08 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム 光学走査装置
JP2002279661A (ja) * 2001-03-19 2002-09-27 Hitachi Ltd 光ディスク装置
JP2002358675A (ja) * 2001-05-31 2002-12-13 Sanyo Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置
JP2005327326A (ja) * 2004-05-12 2005-11-24 Sanyo Electric Co Ltd 対物レンズ駆動装置
JP2006236496A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Ricoh Co Ltd レンズアクチュエータ及び光ピックアップ装置と光ディスク記録再生装置
JP2006260704A (ja) * 2005-03-18 2006-09-28 Sumida Corporation 光ピックアップアクチュエータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008122594A (ja) レンズ駆動装置
JP4431142B2 (ja) 光ヘッド装置および光情報装置
US20060221470A1 (en) Optical disk device
US7453656B2 (en) Recording and/or reproducing apparatus with an optical pickup actuator having high thrust
JP2008159100A (ja) レンズ駆動装置
JP4982821B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4711084B2 (ja) レンズ駆動装置
JP4642111B2 (ja) 対物レンズ駆動装置、光ピックアップ及び情報記録再生装置
JP4560840B2 (ja) レンズ駆動装置
JP3855936B2 (ja) 光ピックアップ装置
JP2009187619A (ja) 対物レンズ駆動装置及び光ピックアップ装置
JP4974850B2 (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ装置
JP2007149277A (ja) 対物レンズアクチュエータ及び情報記録再生装置
JP2008165911A (ja) レンズ駆動装置
JP2008123597A (ja) レンズ駆動装置
JP2007095175A (ja) 光ピックアップ
JP2008299888A (ja) 光ピックアップ装置及びホルダ
KR101275318B1 (ko) 광 픽업의 렌즈 구동 유닛 및 이를 적용하는 광 디스크 드라이브
JP2009032316A (ja) ピックアップ装置及び記録媒体再生装置
JP4931722B2 (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2009048746A (ja) 対物レンズ駆動装置
JP2007188594A (ja) レンズ駆動装置
JP2014093105A (ja) 対物レンズ駆動装置および光ピックアップ装置
JP2008226292A (ja) 対物レンズアクチュエータ及び情報記録再生装置
JP2007200487A (ja) 光ピックアップ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090907

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101004

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101201

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110602