JPH08202946A - 金銭登録機の表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【構成】本発明の顧客用表示装置は、商品名、価格の表
示部の表示内容切り換え機能、または小計専用の表示部
を併せ持っている。入力装置から商品情報を入力後、商
品情報に付加されたコマンドにより金額データを表示装
置内の演算回路により加算して表示する。 【効果】商品情報の入力中に金額の小計表示をすること
で、全ての商品情報の入力終了前に合計金額の予測が可
能となる。よって、顧客は支払い金額の準備をすること
で円滑に金銭の受け渡しができ、また予算に合わせた買
い物をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電子式金銭登録機の表
示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の金銭登録機の商品情報の表示方法
は、入力装置から商品情報を入力後、表示装置に商品の
名称、価格が表示される。全ての商品登録が終了した時
点で、オペレータのキー入力により、表示装置に合計金
額が表示される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
表示方法では、顧客は商品登録が終了した時点でないと
合計金額を知ることができないため、金銭の支払いの準
備ができない。そのために金銭の受け渡しに時間がかか
り、多数の顧客を扱う小売店では効率が悪くなる。また
顧客側では、買い物を予算内でおさめたいときには、合
計金額が算出される前におおよその金額を知ることがで
きる方が都合がよい。よって本発明はこのような欠点を
解決するためになされたものであり、金額の小計表示を
することで円滑に金銭の支払い作業を行うことを実現す
るものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明の金銭登録機の表
示装置は、商品の登録に対応して金銭登録機から送信さ
れる情報に基づき当該登録に係る商品の少なくとも名称
及び金額を表示する金銭登録機の表示装置において、商
品の登録に対応して既に登録された商品の金額の小計額
を表示する小計表示手段を更に備えたことを特徴とす
る。

【０００５】この場合において、小計表示手段は、登録
に係る商品の少なくとも名称及び金額を表示する第１の
表示部と異なる第２の表示部を有するようにしてもよ
く、また、計時手段を備え、登録に係る商品の少なくと
も名称及び金額の表示が所定時間継続した後に、小計額
を表示するようにしてもよい。

【０００６】これらの場合においては、小計表示手段は
登録に係る商品の金額を加算する加算手段を有し、小計
額を計算した後表示するよう構成されてもよく、望まし
くは小計表示手段は金銭登録機から送信される情報から
当該登録に係る商品の金額を加算すべきことを指示する
所定の命令を解釈する命令解釈手段を有し、加算手段は
当該命令に基づき商品の金額の加算を行うように構成さ
れる。

【０００７】

【実施例】図１は本発明の一実施例における電子式金銭
登録機の表示装置であり、同一の表示部において小計計
算結果と合計計算結果の表示を切り換えている。また、
図２は本発明の他の実施例における電子式金銭登録機の
表示装置であり、小計専用表示部を有している。

【０００８】光学式読み取り装置等の入力装置からの商
品情報を金銭登録機を構成するホストコンピュータが受
け取ると、データベースよりその商品に対応した商品情
報を検索する。ホストコンピュータは、印字装置と表示
装置に、または表示装置を介して印字装置にその商品情
報を転送することで１回の商品登録が完了する。

【０００９】ここで、ホストコンピュータから表示装置
に転送される表示用データは、登録された商品名とその
価格、個数などが含まれる。ホストコンピュータは、商
品が登録される度に加算回路で商品の価格を計算してい
き、図３に示す表示用データである商品名データと価格
データに加えて、その時点での小計結果を表示装置に同
時に転送する。これにより、表示用データに小計計算結
果データを付加することにより、表示装置は商品名とそ
の価格と同時に小計結果を表示することが可能となる。
図４はホストコンピュータから表示装置へ転送される表
示用データの送信のブロック図である。

【００１０】またホストコンピュータは、データベース
より入力された商品に対応した商品情報を検索すると、
表示装置へ転送する表示用データに、小計を計算するた
めのコマンドを付加する。小計計算用のコマンドは、商
品名データと金額データの間に付加される。図５は表示
用データの構成図である。表示装置は表示用データを受
け取ると、小計計算用のコマンドを検出して、コマンド
以降の金額データを表示装置内の加算回路によって金額
を加算していく。この小計の計算結果を、商品登録がな
される度に表示部に表示する。これにより、顧客に小計
計算結果を示すことが可能となる。図６は、この時のホ
ストコンピュータから表示装置へ転送される表示用デー
タの送信のブロック図である。

【００１１】この加算回路を表示装置側に具備すること
により、ホストコンピュータから計算結果を転送する必
要がなくなるため、取り扱うデータ量を減らすことがで
き、金銭登録機の動作速度を上げることが可能となる。

【００１２】小計の計算結果は表示装置内の記憶回路に
蓄積され、オペレータからのキー入力により、終了した
直前の小計計算またはそれ以前の指定した計算データの
取り消し、または修正を可能としている。

【００１３】商品の登録時には上記の方法で小計計算を
行い、商品名、価格、小計計算結果を表示する。表示装
置の表示範囲を有効に分割し活用することで、これらの
表示内容を同時に表示させる。ここで、商品の価格を表
示している表示部、または小計結果を表示している表示
部は、登録終了時にはオペレータのキー入力により合計
金額の表示に切り換わる。このように、小計計算結果を
表示するため、表示部の表示内容を商品登録終了時に切
り換えることにより、表示範囲が限られている表示装
置、または表示範囲の狭い表示装置でも小計結果を顧客
に知らせることが可能となる。（図１実施例） また、表示装置の表示部が１行程度しかない装置の場
合、商品名、価格、小計結果を同時に表示することはで
きない可能性がある。この場合、商品の価格の小計計算
をした後、表示用データがホストコンピュータから転送
されると、表示装置はまず商品名とその価格を一定時間
表示する。それから表示内容を小計結果に切り換え、次
の商品が登録されるまで小計結果を表示する。この時、
商品登録の間隔が短いと、表示内容を途中で切り換える
方法を取っているため、顧客側では表示内容が理解でき
ないことが考えられる。そこで、ホストコンピュータか
ら表示装置へ表示用データを送信する際の転送速度を下
げたり、また表示装置側にデータを一時的に記憶させて
おく記憶回路を付加する。これにより、表示範囲が狭い
装置でも小計結果を顧客に知らせることが可能となる。

【００１４】ここで、表示部の表示範囲が狭い装置の場
合、また商品情報のうち商品名データの文字数が多い場
合には、表示部の表示範囲が限られているため、商品名
とその価格に加えて小計結果まで同時に表示することは
困難である。よって、小計専用の表示部を別に表示装置
内に装備することで商品名や価格と同時に小計結果を表
示することが可能となる。

【００１５】また、小計結果は金額表示専用の表示部の
みに表示されることになるので、この小計表示部には文
字データを表示する必要はない。つまりこの小計表示部
は数字データのみ扱えればよいため、商品名のような文
字データを表示する表示部とは異なる表示体で構成でき
る。よって、表示装置の表示部以外の空いたスペースを
有効に利用して、文字データを表示させる表示体よりも
安価な表示体を利用して小計表示部を表示装置に組み込
み、小計結果を表示させ、顧客に示すことが可能とな
る。（図２実施例）

【００１６】

【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、商品
登録を行うことにより金額の小計が表示部、または小計
専用表示部に表示されるので、顧客側では商品登録が終
了する前に合計金額の予測がつく。これにより、円滑な
金銭の受け渡し作業が可能となり、また顧客へのサービ
ス性が向上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す図。

【図２】本発明の他の一実施例を示す図。

【図３】本発明の表示用データの構成図。

【図４】本発明の表示用データの送信ブロック図。

【図５】本発明の表示用データの構成図。

【図６】本発明の表示用データの送信ブロック図。

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品の登録に対応して金銭登録機から送
   信される情報に基づき当該登録に係る商品の少なくとも
   名称及び金額を表示する金銭登録機の表示装置におい
   て、前記商品の登録に対応して既に登録された商品の金
   額の小計額を表示する小計表示手段を更に備えたことを
   特徴とする金銭登録機の表示装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の金銭登録機の表示装置に
   おいて、前記小計表示手段は、前記登録に係る商品の少
   なくとも名称及び金額を表示する第１の表示部と異なる
   第２の表示部を有することを特徴とする金銭登録機の表
   示装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の金銭登録機の表示装置に
   おいて、前記小計表示手段は計時手段を備え、前記登録
   に係る商品の少なくとも名称及び金額の表示が所定時間
   継続した後に、前記小計額を表示することを特徴とする
   金銭登録機の表示装置。
4. 【請求項４】 請求項１乃至３記載の金銭登録機の表示
   装置において、前記小計表示手段は前記登録に係る商品
   の金額を加算する加算手段を有し、前記小計額を計算し
   た後表示することを特徴とする金銭登録機の表示装置。
5. 【請求項５】 請求項４記載の金銭登録機の表示装置に
   おいて、前記小計表示手段は前記金銭登録機から送信さ
   れる情報から当該登録に係る商品の金額を加算すべきこ
   とを指示する所定の命令を解釈する命令解釈手段を有
   し、前記加算手段は当該命令に基づき前記商品の金額の
   加算を行うことを特徴とする金銭登録機の表示装置。