JPH08202539A - プログラム自動生成装置 - Google Patents

プログラム自動生成装置

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JPH08202539A
JPH08202539A JP7026186A JP2618695A JPH08202539A JP H08202539 A JPH08202539 A JP H08202539A JP 7026186 A JP7026186 A JP 7026186A JP 2618695 A JP2618695 A JP 2618695A JP H08202539 A JPH08202539 A JP H08202539A
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JP
Japan
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program
data
file
skeleton
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JP7026186A
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Inventor
Tadao Shogetsu
忠雄 松月
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MARUKIN CORP KK
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MARUKIN CORP KK
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    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F9/00Arrangements for program control, e.g. control units
    • G06F9/06Arrangements for program control, e.g. control units using stored programs, i.e. using an internal store of processing equipment to receive or retain programs
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06FELECTRIC DIGITAL DATA PROCESSING
    • G06F8/00Arrangements for software engineering
    • G06F8/30Creation or generation of source code

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Software Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Stored Programmes (AREA)
  • Document Processing Apparatus (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】一定品質のアプリケーション・プログラムを自
動生成することができ、しかも、設計内容を正確に記載
した設計書が印字出力されるプログラム自動生成装置を
提供する。 【構成】半完成状態のソースプログラムを記憶している
スケルトン記憶手段と、半完成状態の設計書を記憶して
いる設計書記憶手段と、各アプリケーション・プログラ
ム毎に異なる個別情報を、対話形式によって受け取る個
別情報入力手段1と、受け取った個別情報に基づいて各
アプリケーション・プログラムのソースコードを生成す
るプログラム完成手段2と、受け取った個別情報に基づ
いて設計書を完成させる設計書完成手段2と、完成され
たアプリケーション・プログラムのソースコード・リス
ト及び/又は設計書を印字出力する出力手段2,5とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、全てのアプリケーシ
ョン・プログラムを一定の品質で自動的に生成すること
ができ、また、生成されたプログラムに完全に対応する
規格化された設計書を印字出力することのできるプログ
ラム自動生成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータを有効に活用するには、各
ユーザの業務内容に対応した適切なアプリケーション・
プログラムが必要であるが、このアプリケーション・プ
ログラムは、従来、専らプログラム設計者の個性に依存
して作成されてきた。そして、アプリケーション・プロ
グラムが完成すると、各ユーザには、プログラムのオブ
ジェクトコードと操作マニュアルとが提供されるのが一
般的であり、各ユーザは、その操作マニュアルにしたが
ってアプリケーション・プログラムを稼働させていた。
なお、アプリケーション・プログラムが正常に稼働しな
い事態が発見された場合には、その都度、プログラムを
メンテナンスしてもらうことによりプログラムの正常な
稼働を実現されていた。また、プログラムの完成時に、
ソースコード・リストや、設計内容を示すドキュメント
類がユーザに提供されることもあるが、このドキュメン
ト類は、人為的に作成するしかなく、完成までに多大の
時間を要するので、必ずしも、完全なものが提供されて
いる訳ではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、正常に稼働
しているアプリケーション・プログラムであっても、時
代の進展や、ユーザの業務内容の変更などに対応して、
その処理内容を変更したい場合が多いが、従来の装置で
は、一旦完成したアプリケーション・プログラムを、容
易には変更できないという問題点があった。すなわち、
プログラムのソースコード・リストが存在しない場合
や、プログラムのメンテナンス等に起因して、ソースコ
ード・リストがオブジェクトコードと対応しなくなった
ような場合には、アプリケーション・プログラムの処理
内容を少し変更するだけでも、その変更に膨大な時間を
要することになり、結局は、プログラムを最初から作り
直さざるを得ない等の事態も生じていた。また、例え、
完全なソースコード・リストが存在したとしても、各プ
ログラムには、その設計者の能力や習熟度などに起因し
た個性が存在するので、第三者は、容易には処理内容を
把握できず、処理内容の変更に多大の時間を要してしま
い、場合によっては、プログラムの変更に起因してシス
テム全体が上手く機能しなくなることもあった。更にま
た、各種のドキュメント類が残っていたとしても、その
ドキュメント類には、実際の処理内容が正確に記載され
ていない場合も多く、仮に、実際の処理内容が正確に記
載されていたとしても、全く個々別々の書式で記載され
ているので、第三者にとってプログラム内容を把握する
ことが非常に困難であった。時代の進展などに応じてア
プリケーション・プログラムを変更することは不可欠な
のであるから、ユーザに提供されるプログラムは、その
後の修正や追加が容易なものであるべきである。具体的
には、アプリケーション・プログラムは、設計者の個性
に依存しない一定品質のものであるべきであり、また、
ユーザに提供されたプログラムの処理内容は、誰にでも
正確に把握できるものであるべきである。この発明は、
この思想に基づいてなされたものであって、設計者の個
性に依存しない一定品質のアプリケーション・プログラ
ムを自動生成することができ、しかも、設計内容を正確
に記載した規格化された設計書が印字出力されるプログ
ラム自動生成装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する
為、この発明に係るプログラム自動生成装置では、(1)
半完成状態のソースプログラムであるスケルトンを記憶
しているスケルトン記憶手段と、(2) 前記スケルトンの
処理内容を記載した半完成状態の設計書を記憶している
設計書記憶手段と、(3) アプリケーション・プログラム
の設計段階に機能して、各アプリケーション・プログラ
ム毎に異なる個別情報を、対話形式によって受け取る個
別情報入力手段と、(4) 受け取った個別情報に基づいて
前記スケルトンを編集し、各アプリケーション・プログ
ラムのソースコードを生成するプログラム完成手段と、
(5) 受け取った個別情報に基づいて半完成状態の前記設
計書を編集し、各アプリケーション・プログラムに対応
した設計書を完成させる設計書完成手段と、(6) 適宜な
操作に応答して動作し、完成されたアプリケーション・
プログラムのソースコード・リスト及び/又は設計書を
印字出力する出力手段とを特徴的に備えている。スケル
トン記憶手段は、各種のアプリケーション・プログラム
を実現できるよう半完成状態のソースプログラム(スケ
ルトン)を記憶している。このスケルトンは、典型的に
は、トランザクションファイルにデータを登録する第1
群のプログラムと、データファイルのデータを検索して
端末画面に表示する第2群のプログラムと、マスターフ
ァイルにデータを登録する第3群のプログラムと、デー
タファイルのデータを検索して端末画面のウインドに表
示する第4群のプログラムと、データファイルの内容を
帳表形式で印字する第5群のプログラムと、トランザク
ションファイルのデータによってマスターファイルやテ
ンポラリーファイルの内容を更新する第6群のプログラ
ムとに分類されている。そして、本発明では、あらゆる
アプリケーション・プログラムが、この1群から6群の
プログラムの適宜な組み合わせにより作成される。ま
た、本発明では、スケルトンそれぞれに対応する設計書
を、半完成の状態で記憶している。そして、対話形式に
よって入力される個別情報に基づいて半完成状態の設計
書も編集され、各アプリケーション・プログラムに完全
に対応した設計書となる。スケルトンが6種類に大別さ
れることから、設計書の書式や記載事項を規格化するこ
とも容易であり、また、設計書が規格化されていること
から、第三者が理解することも容易である。
【0005】
【実施例】以下、実施例に基づいて、この発明を更に詳
細に説明する。図1は、この発明の一実施例であるプロ
グラム自動生成装置を図示したものであり、システム本
体部1と、ワークステーションWS1 〜WSn とを中心
的に備えている。例えば、IBM社のAS/400シス
テムを用いれば図1のプログラム自動生成装置を構成す
ることができるが、他社のコンピュータを用いても同様
に構成することができる。システム本体部1は、中央処
理装置2と、ディスク記憶装置3と、主記憶装置4など
を備えており、また、必要に応じて、印刷装置5が接続
される。ワークステーションWSは、CRTディスプレ
イ6やキーボード7などを備える入出力端末であって、
必要に応じて、印刷装置8が接続される。図1のプログ
ラム自動生成装置では、ワークステーションWSにおけ
る対話形式による操作によって、物理ファイル設計、画
面ファイル設計、帳表ファイル設計、及びプログラム設
計などの設計手順を進めるだけで、アプリケーション・
プログラムのソースコード及びオブジェクトコードが自
動的に生成される。また、生成されたオブジェクトコー
ドに完全対応するソースコード・リストと、前記オブジ
ェクトコードに完全対応する各種設計書(データベース
設計書・画面ファイル設計書・プログラム設計書など)
も印字出力される。なお、プログラム言語は、特に限定
されるものではなく、RPG言語、C言語、COBOL
言語など、各種の言語を使用できるが、この実施例で
は、RPG(Report Program Generator)言語によるアプ
リケーション・プログラムの生成について説明する。
【0006】図1のプログラム自動生成装置では、上記
の処理を実現するために、全てのコンピュータ処理を3
6通りのソリューション(solution)に類型化すると共
に、これらのソリューションを実現するプログラムを、
34通りのスケルトン(skelton) プログラムとしてディ
スク記憶装置3に記憶している。34通りのスケルトン
は、それぞれ半完成状態にあるソースプログラムであ
り、個別の処理毎に変更される個別部分Bと、変更され
ることのない本体部分Aとからなり(図2参照)、個別
部分Bは、物理ファイル設計、画面ファイル設計、帳表
ファイル設計、又はプログラム設計などの設計段階にお
いてキーボード7から入力される情報によって決定され
る。各スケルトンは熟練したプログラマにより作成され
た高品質なプログラムであること、及び、プログラム設
計がワークステーションWSでの対話で進行されること
から、本発明に係るプログラム自動生成装置を用いれ
ば、初心者でも容易かつ迅速に、高品質のアプリケーョ
ン・プログラムを完成させることができる。また、本発
明に係るプログラム自動生成装置では、全てのプログラ
ムが34通りのスケルトンの組み合わせで構成されるの
で、各種の設計書の書式を規格化することができ、且
つ、各種の設計書を半完成の状態でディスク記憶装置3
に記憶しておくことができる。その為、アプリケーショ
ン・プログラムが完成すれば、これに完全に対応する各
種の設計書を印字出力することができる。そして、この
設計書は、その書式が規格化されているので、誰でもア
プリケーション・プログラムの処理内容を容易かつ確実
に把握することができる。従来は、各種の設計書がユー
ザに提供されないか、提供されてもプログラムに完全に
は対応しないのが実情であったが、本装置によれば、ア
プリケーション・プログラムに完全対応する設計書が提
供されるので、アプリケーション・プログラムは、誰で
も容易に修正・変更できることになり、ユーザに提供さ
れるアプリケーション・プログラムの資産的価値が更に
高まる。
【0007】以上の通り、本装置では、所望するアプリ
ケーション・プログラムは、36通りのソリューション
のいずれか、又は、これらの組み合わせで達成される
が、36通りのソリューションは、1.エントリー系の
処理(設計パターン1〜7)、2.照会系の処理(設計
パターン8〜14)、3.マスター保守系の処理(設計
パターン15〜22)、4.ウインド照会系の処理(設
計パターン23〜26)、5.帳表印字系の処理(設計
パターン27〜34)、及び6.バッチ更新系の処理
(設計パターン35〜36)に大別される。
【0008】1.エントリー系の処理(設計パターン1
〜7) エントリー系の処理とは、マスターファイル更新用のデ
ータを蓄積するトランザクションファイルに関する処理
をいう。このエントリー系の処理は、扱うデータの特性
に応じて、7種類の処理(設計パターン1〜7)に分類
されるが、設計パターン1〜7の各処理は、それぞれス
ケルトンET010,ET011,ET050,ET0
51,ET052,ET150,ET153で構成され
ている(図3参照)。図3に示すように、エントリー系
の処理は、設計パターン1〜5と設計パターン6〜7と
に分類される。設計パターン1〜5は、伝票型データを
扱うのに適したソリーションであり、設計パターン6〜
7は、編集型データを扱うのに適したソリーションであ
る。ここで、伝票型データとは、伝票番号によって特定
される一群のデータをいい、また、明細部のデータに行
番号を付してトランザクションファイルに登録するデー
タをいう。具体的には、例えば、図4に示す仕入伝票1
1のデータが該当するが、この仕入伝票11-1〜11-3
は、「仕入商品」「仕入単価」「仕入数量」を記載した
明細部11bと、明細部11bのデータに共通する情報
を記載したヘッダ部11aとから構成されている。な
お、図4の場合には、ヘッダ部11aには、「仕入先」
「仕入日付」「仕入担当者」の情報が記載されている。
伝票番号と行番号に関して更に説明すると、図4の三枚
の仕入伝票11は、0001〜0003の伝票番号NO
で区別されており、明細部11bのデータは、行番号を
付してトランザクションファイルに登録される。その
為、同一の「仕入商品」に対して「仕入単価」が異なる
ことがあるような場合でも処理が可能となる。以下、図
4の仕入伝票11を例にして、設計パターン1〜設計パ
ターン5について説明する。
【0009】〔設計パターン1,2〕…スケルトンET01
0,ET011 設計パターン1,2のプログラムは、スケルトンET0
10,ET011の個別部分B(図2参照)をワークス
テーションWSからの入力情報によって確定して完成さ
れる。伝票型データをトランザクションファイルに登録
するには、設計パターン1〜設計パターン5を用いるの
が好適であるが、特に、設計パターン1,2は、ヘッダ
部11aの情報が多い場合に適している。そして、図5
のように、ヘッダ部11aのデータをヘッダファイル1
2に登録し、明細部11bのデータを明細ファイル13
に登録するようにしている。図5に示すヘッダファイル
12を例にすると、図4の仕入伝票11の場合には、例
えば、伝票番号12a、伝票日付12b、仕入先の会社
名12c、仕入担当者12d、仕入合計金額12eの各
フィールドを有している。そして、例えば、「伝票番
号」、「伝票日付」、「仕入先の会社名」をデータ検索
用のキーとして使用する。また、明細ファイル13は、
例えば、伝票番号13a、伝票日付13b、仕入先の会
社名13c、伝票の行番号13d、仕入商品13e、仕
入単価13f、仕入数量13gの各フィールドを有して
いる。そして、例えば、「伝票番号」、「伝票日付」、
「仕入先の会社名」、「伝票の行番号」をデータ検索用
のキーとして使用する。なお、「伝票の行番号」を登録
してデータ検索用のキーとして使用するので、1レコー
ドのデータを行番号で特定して、データの削除や複写を
一行単位で行うことが可能となる。
【0010】続いて、図6のフローチャートを参照しつ
つ、設計パターン1(スケルトンET010)の処理概
要を説明する。なお、設計パターン1は、伝票型データ
についての登録、変更、又は削除の処理を実現するが、
ここでは、設計パターン1の一例として、図4の仕入伝
票11のデータを扱う「仕入伝票処理プログラム」につ
いて、その動作内容を説明する。メニュー画面(ST
1)において、「仕入伝票処理プログラム」が選択され
ると、ワークステーションWSには、ヘッダファイル1
2のキーデータを入力するための画面が表示される(S
T2)。なお、「仕入伝票処理プログラム」は、最初、
動作モードが登録モードになっているので、仕入伝票1
1のデータを新たに登録する処理について説明する。ス
テップST2では、例えば、伝票番号、伝票日付、仕入
先の各欄12a,12b,12cの情報を入力するため
の画面が表示されるので、オペレータは、該当する情報
(以下、IDコードという)を、数字や記号を用いて入
力する。なお、スケルトンET010の個別部分の設計
によっては、「伝票番号」が自動的に採番されるので、
その場合には「伝票番号」の入力が不要となる。ワーク
ステーションに「伝票日付」、「仕入先」などの情報が
入力されると、次に、ヘッダファイル12のキーデータ
以外の情報を入力するための画面が表示される(ST
3)。この例では、「仕入担当者」を入力することにし
ているので、オペレータは、「仕入担当者」について、
該当するIDコードを入力する。なお、ステップST3
の段階で、ファンクションキーF12を押すと、ステッ
プST2の処理に戻り、ヘッダファイル12のキーデー
タを入力するための画面が表示される。一方、ステップ
ST3の段階でワークステーションの実行キーを押す
と、仕入伝票11の明細部11bのデータを入力するた
めの処理(ST4)に移行するので、オペレータは、
「仕入商品」、「仕入単価」、「仕入数量」について該
当するIDコードを入力する。仕入伝票の明細部11b
のデータ入力が完了すると、「仕入単価」と「仕入数
量」の乗算処理と、乗算結果の加算処理とが行われ、各
計算結果がワークステーションに表示される(ST
5)。また、これに合わせて、オペレータに対して入力
データの確認を求めるメッセージが表示される(ST
5)。そして、オペレータが実行キーを押すと、画面に
表示されているデータが、ヘッダファイル12や明細フ
ァイル13の該当箇所に登録される(ST6)。また、
必要があれば、マスターファイル(例えば在庫マスター
ファイル)の内容が適宜に更新される(ST7)。な
お、明細データの入力処理(ST4)や、確認メッセー
ジ表示処理(ST5)の段階においてファンクションキ
ーF12が押されると、ステップST3の処理に戻る。
また、ステップST2〜ST5の処理中、ファンクショ
ンキーF3が押されると、ステップST1のメニュー表
示画面に戻る。
【0011】設計パターン1のプログラムでは、他の設
計パターンの場合と同様、ウインド画面処理を行うこと
ができるようになっている。ここで、ウインド画面処理
とは、ワークステーションのCRT画面の一部(ウイン
ド画面W)を利用して、ステップST2〜ST5の処理
を支援する処理をいう(図7参照)。そして、ウインド
画面処理には、必須処理と任意選択処理があり、任意選
択処理については、スケルトンET010,ET011
の個別部分を決定する段階で適宜に取捨選択される。な
お、任意に選択されるウインド画面処理は、後述するス
ケルトンWN010,WN011,WN012,WN0
20によって作られている。設計パターン1,2におい
ては、ファンクションキーF5によるモード切替処理
と、ファンクションキーF9による行処理とは必須処理
であり、一方、ファンクションキーF4によるコード検
索処理は、スケルトンの個別部の確定時に選択される任
意選択処理である。モード切替処理とは、プログラムの
動作モードを、データの登録、変更、又は削除のモード
に切り替える処理をいい、ステップST2の処理段階に
おいて、ファンクションキーF5を押すと、ウインド画
面Wによるモード切替処理が実行される。例えば、図7
の状態で「2」を入力すると、「仕入伝票処理プログラ
ム」の動作モードが変更モードに変わり、ステップST
2〜ST5の処理を経てトランザクションファイル1
2,13の登録データが変更される(ST6)。この変
更モードでは、ステップST2やステップST4の処理
においては、トランザクションファイル12,13に登
録済の仕入伝票のデータがワークステーションに表示さ
れる。また、図6の状態で「3」を入力すると、「仕入
伝票処理プログラム」の動作モードが削除モードに変わ
り、トランザクションファイル12,13から、ステッ
プST2の処理で特定された仕入伝票のデータが削除さ
れる(ST6)。削除モードでは、ステップST4の処
理において、登録済の仕入伝票のデータが表示されるだ
けであり、また、ステップST5の処理は、実行される
ことなくスキップされる。ファンクションキーF9によ
る行処理とは、明細ファイル13の各レコードデータを
「行番号」で管理して行う処理をいい、典型的には、或
る行番号のレコードデータを別の行番号の位置に複写す
る処理が該当する。ファンクションキーF4によるコー
ド検索処理とは、入力すべきIDコードを検索する処理
をいう。前述したように、ステップST2〜ST5にお
いて、必要な情報は全てIDコードによって入力するよ
うになっているので、例えば、「ABC工業」や「プリ
ンタボード」や「佐藤」のIDコードが不明なときにフ
ァンクションキーF4を押して該当するIDコードを検
索できるようにしている。以上、スケルトンET010
(設計パターン1)によって構成された「仕入伝票処理
プログラム」について動作内容を説明したが、スケルト
ンET011(設計パターン2)についてもほぼ同様で
あり、ステップST5において合計計算がされない点だ
けが異なる。従って、スケルトンET011(設計パタ
ーン2)は、伝票型データの登録、変更、削除をする処
理であって、合計金額などをワークステーションに表示
する必要がない場合に適用すると好適である。
【0012】〔設計パターン3〜5〕…スケルトンET05
0,ET051,ET052 設計パターン3〜5は、ヘッダファイルを設けない点に
特徴があり、例えば、図4のような伝票型データについ
て、ヘッダ部11aのデータと明細部11bのデータ
を、ともに明細ファイル14に登録する場合に好適であ
る。一例を示すと図8の通りであり、明細ファイル14
は、ヘッダ部14Aと明細部14Bとから構成されてお
り、ヘッダ部14Aは、伝票番号14A1 、伝票日付1
4A2 、仕入先の会社名14A3 、仕入担当者14A4
の各フィールドを有している。また、明細部14Bは、
行番号14B1 、仕入商品14B2 、仕入単価14
3 、仕入数量14B4 、合計金額14B5 の各フィー
ルドを有している。設計パターン3(スケルトンET0
50)の処理は、図9のフローチャートに示す通りであ
る。図9と図6を比較すると明らかなように、図9のス
テップST1’〜ST6’の処理は、図6のステップS
T1〜ST6の処理とほぼ同じであり、設計パターン3
は、ヘッダファイルを設けない点で設計パターン1と相
違する。設計パターン4(スケルトンET051)は、
図9に示す設計パターン3の処理とほぼ同じ処理をする
が、スケルトンET051は、図9のステップST5’
の処理において合計計算をしない点でスケルトンET0
50と相違する。設計パターン5(スケルトンET05
2)も、図9に示す設計パターン3の処理とほぼ同じ処
理をするが、スケルトンET052は、図9のステップ
ST3’の処理が存在しない点でスケルトンET050
と相違する。つまり、設計パターン5は、明細ファイル
14のヘッダ部14Aのデータが全てキーである場合の
処理であり、例えば、図8の明細部14Aにおいて、伝
票番号14A1 、伝票日付14A2 、仕入先14A3
データ検索用のキーとして用い、仕入担当者14A4
フィールドを設けない場合が該当する。
【0013】〔設計パターン6〜7〕…スケルトンET15
0,ET153 設計パターン6〜7は、編集型データについて、編集
(登録、変更)、削除を行うのに適している。ここで編
集型データとは、伝票番号や行番号を持たないデータで
あって、明細部データをデータ検索用のキーにするデー
タをいう。編集型データの一例を挙げると、例えば、サ
ービスマンによる保守や点検の業務について、日々の業
務記録をトランザクションファイルに登録する場合のデ
ータが該当する。図10に示す通り、サービスマン「中
尾」は、「RCC」「NTT」などの顧客に対して、
「点検」「修理」などのサービスを行っているが、この
日々の業務記録をトランザクションファイルに登録して
おき、例えば、1か月分の費用を顧客毎に集計して、請
求書を作成する必要がある。かかる場合、トランザクシ
ョンファイルに登録すべき業務記録のデータには、伝票
番号に類するものは不要であり、明細データに行番号を
付す必要もないので、設計パターン6,7を用いるのが
好ましい。図11は、サービスマンの業務記録を登録す
るトランザクションファイル15を図示したものであ
る。この明細ファイル15は、ヘッダ部15Aと明細部
15Bからなり、ヘッダ部15Aは、業務月日15A1
と担当者15A2 のフィールドを有している。また、明
細部15Bは、顧客名15B1 、サービス内容15
2 、業務時間15B3 、業務単価15B4 、費用合計
15B5 の各フィールドを有している。そして、業務月
日15A1 、担当者15A2 、顧客名15B1 がデータ
検索用のキーであるとする。
【0014】以下、図12のフローチャートを参照しつ
つ、設計パターン6(スケルトンET150)よって構
成された「業務記録の登録プログラム」の動作内容につ
いて説明する。メニュー画面(ST10)において、
「業務記録の登録プログラム」が選択されると、ワーク
ステーションには、ヘッダ部15Aのキーデータを入力
するための画面が表示される(ST11)。この例で
は、「業務月日」と「担当者」がキーになっているの
で、オペレータは、該当する数字やIDコードを入力す
る。今は、担当者「中尾」について9月24日の業務記
録を入力することにする(ST11)。次に、ヘッダ部
15Aのキー以外の情報を入力するための画面が表示さ
れる(ST12)。この例では、ステップST12にお
いて入力する情報は無いが、例えば、担当者である「中
尾」の所属部署などを入力するようにしても良い。な
お、ステップST12の状態でファンクションキーF1
2を押すと、ステップST11の処理に戻り「業務月
日」と「担当者」を入力する状態になる。一方、ステッ
プST12の状態で実行キーを押すと、明細ファイル1
5の明細部15Bのデータを入力するための画面が表示
される。この例では、担当者「中尾」について、9月2
1日から9月23日迄の業務記録は、既に登録済である
ので、その登録済の情報がワークステーションに表示さ
れる。そこで、オペレータは、表示されている情報に続
けて、「顧客名」、「サービス内容」、「業務時間」、
「業務単価」について該当するIDコードや数字を入力
する(ST13)。なお、登録済のデータを変更や削除
したい場合には、この時にデータを修正する。明細部1
5Bのデータ入力が完了すると、「業務時間」と「業務
単価」の乗算処理と、乗算結果の加算処理とが行われ、
各計算結果がワークステーションに表示される(ST1
4)。また、これに合わせて、例えば「顧客名」のID
コード順にソート処理が行われ、担当者「中尾」の9月
21日から9月24日までの情報が顧客毎に整理されて
ワークステーションの画面に表示される。そして、オペ
レータに対して入力データの確認を求めるメッセージが
表示される(ST14)。オペレータが実行キーを押す
と、明細ファイル15にデータが登録される(ST1
5)。そして、更新の必要なマスターファイルがあれ
ば、そのマスターファイルの内容が適宜に更新される
(ST16)。なお、明細データの入力処理(ST1
3)や、確認メッセージ表示処理(ST14)において
ファンクションキーF12が押されると、ステップST
12の処理に戻る。また、ステップST11〜ST14
の処理中、ファンクションキーF3が押されると、メニ
ュー表示画面処理(ST10)に戻る。以上、動作モー
ドが「編集モード」であるときの「業務記録の登録プロ
グラム」の動作内容を説明したが、動作モードが「削除
モード」である場合には、該当する「担当者」について
の、特定の「業務月日」のデータが一括で削除される。
なお、ウインド画面処理については、設計パターン1の
場合と同様であり、ファンクションキーF5によるモー
ド切替処理と、ファンクションキーF9による行処理と
は必須処理であり、ファンクションキーF4によるコー
ド検索処理は、スケルトンの個別部の確定時に選択され
る任意選択処理である。設計パターン7(スケルトンE
T153)は、設計パターン6とほぼ同じであるが、ス
テップST12の処理が存在しない点と、ステップST
14において合計計算をしない点だけが異なる。つま
り、ヘッダ部15Aのデータが全てキーデータであり、
明細部15Bの合計計算が不要の場合には、設計パター
ン7を選択すると好適である。
【0015】2.照会(inquiry) 系の処理(設計パター
ン8〜14) 設計パターン8〜14は、ワークステーションWSから
ディスク記憶装置3に情報検索を要求する場合の処理で
あり、検索しようとするデータがハッキリとは特定でき
ない場合に有用な設計パターン8〜11と、照会データ
がほぼハッキリと特定できる場合に有用な設計パターン
12〜14とに大別される。そして、設計パターン8〜
11は、スケルトンSK010と、スケルトンSK02
0,SK021,SK040,SK041とを組み合わ
せて構成されており、設計パターン12〜14は、それ
ぞれ、スケルトンSK050,SK051,SK060
で構成されている。つまり、 設計パターン8=SK010+SK020 設計パターン9=SK010+SK021 設計パターン10=SK010+SK040 設計パターン11=SK010+SK041 設計パターン12=SK050 設計パターン13=SK051 設計パターン14=SK060 の関係にある。ここ
で、スケルトンSK020,SK021,SK050,
SK051は、トランザクションファイルのデータを照
会するのに好適であり、スケルトンSK040,SK0
41,SK060は、マスターファイルのデータを照会
するのに好適である。
【0016】〔設計パターン8,設計パターン9〕…ス
ケルトンSK010+SK020,SK021 図13に示すように、スケルトンSK010は、照会デ
ータの条件を入力する処理(ST22)と、照会プログ
ラムを特定するための処理(ST23〜ST25)と、
を有するスケルトンである。設計パターン8,9は、ス
ケルトンSK010とスケルトンSK020,SK02
1とを組み合わせたものであるが、スケルトンSK02
0、SK021は、設計パターン1〜7のプログラムに
よって登録されたトランザクションファイルのデータを
画面表示するのに適したスケルトンである。いま、スケ
ルトンSK010とSK020を組み合わせて「仕入伝
票照会プログラム」が作成されているとして、設計パタ
ーン8と設計パターン9の動作概要を説明する(図13
参照)。なお、仕入伝票11(図4)のデータは、図5
のように、ヘッダファイル12と明細ファイル13に登
録されていることにする。メニュー画面(ST21)か
ら「仕入伝票照会プログラム」が呼ばれると、先ず、ワ
ークステーションには条件入力画面が表示される(ST
22)。この状態においてオペレータは、照会したいデ
ータの条件を入力する必要があるが、ここでは、例えば
「1994年10月3日〜10月10日」の日付範囲を
入力することにする(ST22)。すると、この日付範
囲を検索キーにしてヘッダファイル12が検索されて、
該当する全てのデータが一覧表としてワークステーショ
ンの画面に表示される(ST23、図14)。図14に
示すように、ワークステーションに表示される一覧表に
は「アクションコード」欄が存在するが、アクションコ
ードとは、照会データを画面表示する照会プログラムの
うち、どの照会プログラムによって照会処理を実現する
かを決定するコードをいう。ここでは、アクションコー
ド「1」「2」が照会プログラム「PRG1」「PRG
2」に該当するが、この例では、照会プログラム「PR
G1」は、スケルトンSK020によって作成されてお
り、照会プログラム「PRG2」は、スケルトンSK0
21によって作成されているとする。そして、アクショ
ンコードの指定に応じて、照会プログラム「PRG1」
又は「PRG2」のいずれかの処理が開始される(ST
25)。今、カーソルの移動によって図14の表示画面
の2行目が選択され、アクションコードによって照会プ
ログラム「PRG1」が選択されたとすると、伝票番号
「1」、伝票日付「1994/10/3」、「ABC工
業」を検索キーにして明細ファイル13が検索され、該
当する伝票型データがワークステーションに表示され
る。以上が設計パターン8の処理である。アクションコ
ードによって照会プログラム「PRG2」が選択された
場合も、ほぼ同様であって、各仕入商品について仕入単
価と仕入数量の乗算を行うと共に、その総和を求めて各
計算結果をワークステーションに表示する点だけが異な
る。以上が設計パターン9の処理であり、スケルトンS
K021(設計パターン9)は、合計計算がされてその
結果がワークステーションに表示される点だけがスケル
トンSK020(設計パターン8)と相違する。
【0017】〔設計パターン10〕…スケルトンSK010+
SK040 設計パターン10は、スケルトンSK010とスケルト
ンSK040を組み合わせた設計パターンであり、スケ
ルトンSK040は、設計パターン15〜22によって
登録されたマスターファイルのデータを画面表示するの
に適している。例えば、図18のような形式の「得意先
マスターファイル」を照会する場合において、照会条件
を得意先コード「0020〜0030」とすれば(図1
3のST22)、該当する会社名の一覧表が図15のよ
うに表示される(ST23)。そこで、照会しようとす
る得意先の位置にカーソルを移動させてアクションコー
ドを入力すると(ST24)、アクションコードにより
特定される照会プログラムの処理が開始されて、該当す
る情報がワークステーションに表示される(ST2
5)。設計パターン10では、この照会プログラムがス
ケルトンSK040で構成されており、スケルトンSK
040は、マスターファイルのデータをワークステーシ
ョンに表示する処理を実現している。 〔設計パターン11〕…スケルトンSK010+SK041 設計パターン11は、スケルトンSK010とスケルト
ンSK041を組み合わせた設計パターンであり、設計
パターン10とほぼ同じ処理をしてマスターファイルの
データをワークステーションに表示する。図16はスケ
ルトンSK041の処理概要を示したフローチャートで
あり、スケルトンSK040との違いは、データをワー
クステーションの二画面に表示することにある。従っ
て、設計パターン11は、1つのレコードのデータが多
く、一画面におさまらない場合に有効である。なお、図
16にも記載の通り、ファンクションキーF8,F7
は、第1画面と第2画面の間の切替えに用いられる。
【0018】〔設計パターン12,13,14〕…スケ
ルトンSK050,SK051,SK060 設計パターン12〜14は、スケルトンSK010のよ
うな一覧表示処理が無い点に特徴がある。つまり、設計
パターン8〜11が検索データがハッキリとは特定でき
ない場合に有用なのに対して、設計パターン12〜14
は、照会データがほぼ特定できる場合に有用である。そ
して、設計パターン12,13は、該当するデータを一
覧表示しない点を除けば、設計パターン8,9とほぼ同
じであり、トランザクションファイルの内容を照会する
のに適している。また、設計パターン14は、設計パタ
ーン10とほぼ同じであり、マスターファイルの内容を
照会するのに適している。図17に示すように、設計パ
ターン12(スケルトンSK050)のプログラムで
は、ワークステーションにキー入力画面が先ず表示され
る(ST42)。この時、例えば、図8の明細ファイル
14に関して、「伝票番号」や「伝票日付」や「仕入
先」のIDコードが入力されたとすると、これを検索キ
ーとして明細ファイル14が検索されて、該当する伝票
番号の明細データがワークステーションに表示される。
なお、検索された明細データが表示されている状態(S
T43)で、ファンクションキーF12が押されると、
入力されたキーデータを保存した状態でステップST4
2の状態に戻り、いずれの状態でも、ファンクションキ
ーF3が押されると、画面が消去されてメニュー画面
(ST41)に戻る。また、ファンクションキーF4に
よるコード検索処理は、任意に選択されるウインド画面
処理であるが、これが選択されているアプリケーション
・プログラムなら、ステップST42の処理段階におい
てIDコードを検索することができる。スケルトンSK
051(設計パターン13)は、スケルトンSK050
とほぼ同じ処理をするが、照会されたデータについて合
計計算をして、その結果を表示する点だけが異なる。ス
ケルトンSK060(設計パターン14)は、スケルト
ンSK040とほぼ同じであり、設計パターン15〜2
2によって登録されたマスターファイルのデータを画面
表示するのに適している。例えば、キーを入力すると、
マスターファイルから該当する情報が検索され、1レコ
ードがワークステーションに表示される。
【0019】3.マスター保守系の処理(設計パターン
15〜22) マスター保守系の処理とは、マスターファイルの1レコ
ード分のデータを、登録、変更、削除、又は表示する処
理をいう。マスター保守系の処理には、1レコードのデ
ータ量に応じて設計パターン15〜22が用意されてお
り、それぞれスケルトンMM010,MM011,MM
020,MM021,MM030,MM031,MM0
50,MM051が対応している。すなわち、スケルト
ンMM010,MM011は、1レコードのデータを表
示するのに一画面で足りる場合、スケルトンMM02
0,MM021は、1レコードのデータを表示するのに
二画面を要する場合、スケルトンMM030,MM03
1は、1レコードのデータを表示するのに三画面を要す
る場合、スケルトンMM050,MM0511レコード
のデータを表示するのに四画面を要する場合である。マ
スターファイルとして、ここでは、図18の「得意先マ
スターファイル」を例にして説明を続ける。この得意先
マスターファイル16は、得意先コード16a、会社名
16b、会社種別16c、住所16d、電話番号16
e、FAX番号16fの各フィールドを有しており、
「得意先コード」をデータ検索用のキーとしている。
【0020】〔設計パターン15〕…スケルトンMM010 以下、スケルトンMM010で作成された「得意先マス
ター保守プログラム」について、図19のフローチャー
トにしたがって動作内容を説明する。なお、このプログ
ラムは、図18の得意先マスターファイル17に一レコ
ード分のデータを登録などするものである。メニュー画
面(ST51)で「得意先マスター保守プログラム」が
選択されると、ワークステーションには、キーを入力す
るための画面が表示される(ST52)。そこで、オペ
レータは、得意先についてのIDコードを入力する(S
T52)。今、プログラムの動作モードは「登録モー
ド」であるとするが、次に、ワークステーションには、
「会社名」、「会社種別」、「住所」、「電話番号」、
「FAX番号」を入力するための画面が表示されるの
で、オペレータは必要な情報を入力する(ST53)。
その後、実行キーを押すと確認メッセージが表示され
(ST54)、更に実行キーを押すと、いま入力したデ
ータが得意先マスターファイルに追加される(ST5
5)。以上、「登録モード」について説明したが、ステ
ップST52の段階でファンクションキーF5を押す
と、ウインド画面での処理によってプログラムの動作モ
ードの切替えが可能となる。プログラムの動作モードを
「変更モード」に切替えた後、キーを入力すると(ST
52)、該当する1レコードのデータが画面に表示され
るので、該当箇所を修正することができる(ST5
3)。そして、確認メーセージの表示状態において(S
T54)実行キーを押すと得意先マスターファイルの内
容が修正される(ST55)。また、「削除モード」の
場合は、キー入力によって特定された1レコードのデー
タが全部削除される。なお、「表示モード」の場合は、
特定された1レコードがワークステーションに表示され
るだけであるので、ステップST54とステップST5
5の処理はスキップされる。
【0021】〔設計パターン16〕…スケルトンMM011 設計パターン16は、図19のステップST52の処理
段階において、複写機能が使用できる点に特徴があり、
それ以外は、設計パターン15と同じである。複写機能
とは、既に登録済のレコードデータを新たなレコードに
複写できる機能をいう。具体的に説明すると、設計パタ
ーン16では、ステップST52の処理段階において
「複写元コード」を入力するための画面が表示される
(図20参照)。そして、この「複写元コード」の入力
欄に、例えば「0001」の得意先コードを入力する
と、ワークステーションの画面には、「ABC工業」の
1レコードデータが表示される。従って、新たに追加し
ようとするレコードデータが「ABC工業」のデータと
類似している場合には便利であり、「ABC工業」と異
なる箇所だけ入力すれば足りることになる。
【0022】〔設計パターン17,18〕…スケルトン
MM020,MM021 設計パターン17は、1レコードのデータを入力するの
に、ワークステーションの2画面を必要とする場合に好
適であり、図19のステップST53とST54の処理
が2回繰り返される点に特徴がある。なお、設計パター
ン18は、複写機能が使用できる点に特徴があり、それ
以外は、設計パターン17と同じである。 〔設計パターン19,20〕…スケルトンMM030,MM031 設計パターン19は、1レコードのデータを入力するの
に、ワークステーションの3画面を必要とする場合に好
適であり、図19のステップST53とST54の処理
が3回繰り返される点に特徴がある。なお、設計パター
ン20は、複写機能が使用できる点に特徴があり、それ
以外は、設計パターン19と同じである。 〔設計パターン21,22〕…スケルトンMM050,MM051 設計パターン21は、1レコードのデータを入力するの
に、ワークステーションの5画面を必要とする場合に好
適であり、図19のステップST53とST54の処理
が5回繰り返される点に特徴がある。なお、設計パター
ン22は、複写機能が使用できる点に特徴があり、それ
以外は、設計パターン21と同じである。
【0023】4.ウインド照会系の処理(設計パターン
23〜26) ウインド照会系の処理とは、ウインド画面W(図7参
照)を用いた検索処理をいい、設計パターン23〜26
のソリューションを実現するべくスケルトンWN01
0,WN011,WN012,WN020が用意されて
いる。設計パターン23〜26の処理は、全て、呼び出
し元のプログラムにおいてファンクションキーF4が押
された場合に機能するデータ検索用の処理であり、スケ
ルトンWN010,WN011,WN012は、マスタ
ーファイルに登録されたデータを検索する場合に適して
おり、スケルトンWN020は、トランザクションファ
イルに登録されたデータを検索する場合に適している。
【0024】〔設計パターン23〕…スケルトンWN010 設計パターン23のプログラムは、例えば、「得意先マ
スター保守プログラム」のステップST52の段階にお
いて(図19参照)ファンクションキーF4が押された
場合、「得意先マスターファイル」を検索して「得意
先」のIDコードを検索する処理が該当する。「得意先
マスター保守プログラム」では、ステップST52にお
いて、得意先のIDコードを入力する必要があるので、
IDコードの入力欄を空白にしたままファンクションキ
ーF4を押すか、IDコードの入力欄にコードを入力し
た状態でファンクションキーF4を押すと(ST52及
びST60)、スケルトンWN010の処理が開始され
る(図21参照)。スケルトンWN010では、先ず、
パラメータが存在するか否かが判定され(ST61)、
存在しなければステップST62の処理に移行し、存在
すればステップST63の処理に移行する。ここで、パ
ラメータとは、呼び出し元のプログラムでファンクショ
ンキーF4を押すときに設定されている検索開始コード
であり、今の例では、「得意先マスター保守プログラ
ム」のステップST52の段階における、得意先のID
コードが該当する。「得意先マスター保守プログラム」
において、得意先のIDコードを入力しないでファンク
ションキーF4が押されたとすると、ステップST61
の判定処理の後、検索開始条件を入力するための画面が
表示される(ST62)。いまの例では、得意先のID
コードを検索しているので、検索開始条件を入力するた
めのウインド画面とは、例えば、図22のような画面が
該当する。
【0025】図22に示すように、設計パターン23の
プログラムでは、得意先のIDコードを入力する欄17
aと、得意先名をカナ文字で入力する欄17bが表示さ
れるので、いずれか一方にIDコード又はカナ文字を入
力すれば良い。例えば、IDコード「0010」を入力
欄17aに入力した場合には、IDコード「0010」
以降のコードについて、IDコードと得意先名が対応し
て表示される(ST63)。一方、入力欄17bにカナ
文字「カ」を入力した場合には、頭文字が「カ」以降の
全ての得意先が、IDコードに対応して表示される(S
T63)。なお、「得意先マスター保守プログラム」に
おいて、得意先のIDコードが既に入力されている場合
には、ステップST62の処理がスキップされて、入力
されたIDコード以降のIDコードが、得意先名と対応
して表示される(ST63)。いずれにしても、ウイン
ド画面Wには、得意先名とこれに対応するIDコードが
複数個表示されるので、オペレータは、該当する位置ま
でカーソルを移動させて実行キーを押せば良い(ST6
3)。今、該当する得意先のIDコードが「0005」
であったとすると、そのIDコードを特定した状態で
「得意先マスター保守プログラム」に戻るので(ST6
4)、呼び出し元プログラムの画面が表示された時に
は、得意先のIDコード入力欄には「0005」が記入
されていることになる。なお、ステップST62やST
63の処理段階においてファンクションキーF3かファ
ンクションキーF12を押すと、何もしないで呼び出し
元プログラムに戻ることになる。つまり、呼び出し元プ
ログラムの画面が表示された時には、得意先のIDコー
ド入力欄は空白状態のままである。
【0026】〔設計パターン24〕…スケルトンWN011 設計パターン24(スケルトンWN011)は、設計パ
ターン23(スケルトンWN010)とほぼ同じであ
り、ステップST62の処理段階において、検索開始条
件をカナ文字を使って指定できない点だけが異なる。従
って、設計パターン24は、カナ文字を用いていないマ
スターファイルを検索する場合に有用である。 〔設計パターン25〕…スケルトンWN012 設計パターン25(スケルトンWN012)は、設計パ
ターン23,24と同様、マスターファイルのデータを
ウインド画面上で検索する処理である。動作内容は、設
計パターン24(スケルトンWN011)の場合と似て
いるが、ステップST62の処理段階において、検索開
始コードとは別に、検索固定値を指定できる点に特徴が
ある。検索固定値とは、検索条件の一つを固定的に定め
たものであり、例えば、社員の個人データを登録してい
る「社員マスターファイル」を検索する場合において、
特定の部署、例えば「営業部」の社員だけを検索するよ
うな場合に有効である。具体的に説明すると、設計パタ
ーン25(スケルトンWN012)では、ステップST
62の段階で、例えば、検索固定値である「営業部」の
IDコードと、検索開始コードである社員コード「00
20」とを入力すると(ST62)、営業部の社員であ
って社員コード「0020」以降の全てのデータがワー
クステーションに表示される(ST63)。 〔設計パターン26〕…スケルトンWN020 設計パターン26(スケルトンWN020)は、トラン
ザクションファイルを検索する場合、つまり、設計パタ
ーン1〜7のプログラムで登録されたデータを検索する
場合に好適である。動作内容は、図21のフローチャー
トで示されるが、ステップST62において複数個の検
索条件を入力できる点に特徴がある。例えば、図8の明
細ファイル14を検索する場合において、仕入先会社名
「ABC工業」のIDコードと、伝票日付「10/3」
を入力すると(ST62)、この条件を満たす全てのデ
ータがウインド画面に表示される(ST63)。
【0027】5.帳票印刷系の処理(設計パターン27
〜34) 設計パターン27〜34は、帳票を印刷するための処理
であり、スケルトンLT020,021,030,04
0を組み合わせて、以下のように構成されている。 設計パターン27=LT020 設計パターン28=LT021 設計パターン29=LT010+LT020 設計パターン30=LT010+LT021 設計パターン31=LT010+LT030+LT02
0 設計パターン32=LT010+LT030+LT02
1 設計パターン33=LT040+LT020 設計パターン34=LT040+LT021
【0028】〔設計パターン27〕…スケルトンLT020 設計パターン27(スケルトンLT020)の処理概要
は、図23のフローチャートの通りであり、マスターフ
ァイルのように途中にデータの区切りの存在しないファ
イルの内容を印字出力するのに好適である。先ず、該当
するファイルから1レコードを読み出し(ST71)、
EOF(endof file) であれば処理を終えるが(ST7
2)、EOFでなければ印字用の編集処理を行う(ST
73)。ここで、印字用の編集処理とは、読み出された
1レコードのデータについて印字位置などを適宜に定め
る処理をいう。その後、1頁分の印字処理を終わってい
るか否かを判定し(ST74)、1頁分の印字処理が終
わっている場合には、改頁用の見出し行を印字する(S
T75)。1頁の印刷処理中であるため改頁用の見出し
行の印字が不要の場合には、編集処理された1レコード
分のデータをそのまま印字出力して(ST76)、次の
1レコード分のデータを読み出し(ST77)、ステッ
プST72の処理に戻る。
【0029】〔設計パターン28〕…スケルトンLT021 設計パターン28(スケルトンLT021)の処理概要
は、図24のフローチャートの通りであり、ステップS
T75の処理とステップST76の処理の間に、明細ヘ
ッダHDを印字する処理(ST76’)が存在する点に
特徴がある。明細ヘッダHDとは、例えば、図8の明細
ファイル14における、伝票番号14A1 、伝票日付1
4A2 、仕入先14A3 、担当者14A4 の内容をい
い、一枚の伝票の内容が印字され終わる毎に、ヘッダ部
14Aの内容が印字される(ST76’)。図25の印
字結果を参照しつつ、改めて、図24のフローチャート
を説明する。先ず、該当するファイルから1レコードを
読み出し(ST71)、EOF(endof file) であれば
処理を終えるが(ST72)、EOFでなければ印字用
の編集処理を行う(ST73)。その後、1頁分の印字
処理を終わっているか否かを判定し(ST74)、1頁
の印字処理が終わっており頁が改まった場合には、改頁
用の見出し行を印字する(ST75)。改頁用の印字処
理が不要の場合には、次に、伝票一枚分の印字処理が終
了しているか否かを判定し、伝票一枚分の印字が完了し
ていたら、ヘッダ部14Aの内容を見出しと共に印字す
る(ST76’)。そして、編集処理された1レコード
分のデータを印字出力して(ST76)、次の1レコー
ド分のデータを読み出して(ST77)、ステップST
72の処理に戻る。
【0030】〔設計パターン29,30〕…スケルトン
LT010+LT020,LT021 設計パターン29,30は、スケルトンLT020やL
T021の処理の前にスケルトンLT010の処理を設
けたものである。図26に示す通り、スケルトンLT0
10は、印字する帳票の範囲を指定する処理を実現して
おり、先ず、印字条件を入力するための画面がワークス
テーションに表示される(ST81)。今、図18に示
す「得意先マスターファイル」の内容を印字出力する場
合を例にして、設計パターン29を説明すると、オペレ
ータは、例えば、IDコード「0001〜0010」の
印字条件を入力する(ST81)。すると、確認メッセ
ージが表示された後(ST82)、印字中である旨の表
示がされ(ST83)、例えばスケルトンLT020に
よって構成された「帳票印字プログラム」の処理が開始
される(ST84)。以上、設計パターン29について
説明したが、設計パターン30の場合にはステップ84
で呼ばれる帳票印字プログラムがスケルトンLT021
で作られている点だけが設計パターン29と相違する。
【0031】〔設計パターン31,32〕…LT010+LT03
0+LT020,LT021 設計パターン31,32は、設計パターン29,30の
処理の途中にスケルトンLT030の処理を追加したも
のである。スケルトンLT030の処理は、図27の通
りであり、メインファイルを一通り全部読み出して、ワ
ークファイルの更新処理をする点に特徴がある。なお、
ここでワークファイルとは、典型的には合計計算をする
ためのファイルである。図8の明細ファイル14の内容
を印字出力する場合を例にすると、明細ファイル14か
ら1レコード分のデータを読み出し(ST91)、EO
Fでなければ、読み出したデータについて印字のための
編集処理を施す(ST93)。そして、「仕入単価」と
「仕入数量」の合計値についての総和計算の処理をして
(ST94)、次の1レコード分のデータを読み出し
(ST95)、ステップST92の処理に戻る。そし
て、スケルトンLT030の処理が終わった後、スケル
トンLT020かスケルトンLT021の処理によって
実際の印字処理が行われる。
【0032】〔設計パターン33,34〕…LT040+LT02
0,LT021 設計パターン33,34は、設計パターン27,38の
処理の前にスケルトンLT040の処理を行うものであ
る。スケルトンLT040の処理は、図28に示す通り
であり、スケルトンLT010と同様、印字出力するデ
ータの条件を指定する処理である。スケルトンLT01
0とLT040の違いは、スケルトンLT040におい
ては、条件を満足するデータの一覧表が表示される点で
ある。以下、図5のトランザクションファイル12,1
3の内容を印字出力する場合を例にして、図28のフロ
ーチャートを説明する。先ず、ワークステーションには
印字条件を入力するための画面が表示されるので、ここ
では、オペレータが「1994/10/1〜10/5」
の条件を指定したことにする(ST101)。すると、
その条件を満たす全てのデータが図14のように表示さ
れる(ST102)。この時、ワークステーションの画
面にはアクションコードの入力欄も表示されているの
で、オペレータは適当なアクションコードを入力する
(ST103)。すると、確認メッセージが表示された
後(ST104)、印刷中である旨の表示がされ(ST
105)、帳票プログラムが呼び出される(ST10
6)。ここで帳票プログラムは、スケルトンLT020
か又はスケルトンLT021で作られたものであり、ス
ケルトンLT020を用いるかLT021を用いるかに
よって、設計パターン33と設計パターン34とが区別
される。
【0033】6.バッチ更新系の処理(設計パターン3
5,36) 〔設計パターン35〕…スケルトンBU020 設計パターン35(スケルトンBU020)は、ワーク
ステーションでの対話を伴わないでファイルを更新など
する場合の処理である。典型的には、トランザクション
ファイルのデータを1レコードずつ読み出してマスター
ファイルの内容を更新する場合の処理が該当する。ま
た、トランザクションファイルに蓄積されたデータを印
字出力するのに先立って、帳表の印刷イメージ(例え
ば、図25参照)に対応したテンポラリーファイル(ワ
ークファイル)を構築する場合の処理も該当する。以
下、図29のフローチャートに従って説明すると、先
ず、トランザクションファイルの最初の1レコードを読
み出し(ST111)、EOFでなければ明細編集処理
を行う(ST113)。ここで、明細編集処理とは、読
み出した1レコード分の明細データについて、更新の対
象となるマスターファイルやテンポラリーファイルなど
の様式に編集することをいう。その後、編集処理された
1レコード分のデータに基づいてマスターファイルやテ
ンポラリーファイルなどの更新処理を行う(ST11
4)。そして、次に1レコード分をトランザクションフ
ァイルから読み出して(ST115)、ステップST1
12の処理に戻る。
【0034】〔設計パターン36〕…スケルトンBU010+
BU020 設計パターン36は、設計パターン35の処理に先立っ
て、更新処理をするための条件を入力するようにした処
理である。図30に示すように、先ず、更新条件を入力
するための画面が表示される(ST121)。ここで
は、図11に示すトランザクションファイル15の内容
のうち、9月21日から10月20日までのデータに基
づいて、請求書作成用のマスターファイルを更新する場
合を例にすると、オペレータは、例えば「9/21〜1
0/20」の更新条件をワークステーションに入力する
(ST121)。すると、確認メッセージを表示した後
(ST122)、オペレータが実行キーを押せば、更新
中である旨のメッセージが表示されて(ST123)、
スケルトンBU020を構成された更新プログラムが呼
び出される(ST124)。そして、後は、設計パター
ン35の手順に従って、図11のトランザクションファ
イル15の該当するレコードだけが読み出されて、マス
ターファイルの内容が更新される。以上、設計パターン
1〜36について詳述したので、次に、対話形式による
プログラム自動生成の手順を説明する。なお、ここで
は、一例として、「社員マスター保守プログラム」が完
成されるまでの処理内容を説明する。「社員マスター保
守プログラム」とは、図1のコンピュータ・システムで
動作するアプリケーション・プログラムであって、ディ
スク記憶装置3に存在する「社員マスターファイル」
を、ワークステーションWS1 〜WSn からアクセスし
て、社員の個人データを登録、変更、削除するプログラ
ムである。本発明によるプログラム自動生成は、(1a)物
理ファイルの設計、(1b)画面ファイルの設計、(1c)帳表
ファイルの設計、(2) ユニット情報の登録、(3) プログ
ラム詳細設計の各処理段階に分かれている。但し、「社
員マスター保守プログラム」の場合には、帳表印刷処理
が存在しないので、物理ファイルの設計(図31)、画
面ファイルの設計(図34)、ユニット情報の登録(図
38)、プログラム詳細設計(図39)のみで「社員マ
スター保守プログラム」の自動生成が完了する。
【0035】(1a)物理ファイルの設計(図31) コンピュータを物理ファイル設計の動作モードに設定す
ると、対話形式による処理によって物理ファイルの設計
が行われる。今の例では、「社員マスターファイル」の
設計を行う必要があるので、1レコードにどの様なフィ
ールドを設けるか、各フィールドの何バイトの領域を割
り当てるか、どのフィールドのデータをデータ検索用の
キーとするか、などについて決定してゆく(ST13
1)。そして、全ての情報の入力が完了した後、適宜な
操作をすると、これに応答してデータベース設計書が印
字出力される(ST132)。図32は、データベース
設計書を図示したものであり、「フィールド名称」、
「フィールドID」、「フィールドタイプ」、「フィー
ルド桁数」、「データタイプ」などが所定の形式で表示
されるので、設計内容を一目で確認できる。また、この
データベース設計書を保存しておけば、誰でも、「社員
マスターファイル」の内容を容易に知ることができる。
対話形式による物理ファイルの設計が完了すると、自動
的に物理ファイルのソースコードが生成される(ST1
33)。そして、適宜な操作をすれば、物理ファイルの
ソースリストが印字出力される(ST134)。図33
は、ソースリストを図示したものであり、図32の設計
書に完全対応したソースリストが出力される。その後、
ソースコードはコンパイルされて、ディスク記憶装置3
に「社員マスターファイル」の領域が確保される(ST
135)。なお、この例では「社員マスターファイル」
のIDは「RCMEMPP」であり、「EMPCDE」
〜「EMPUDT」のIDのフィールドが定義されてい
る。
【0036】(1b)画面ファイルの設計(図34) 次に、コンピュータを画面ファイル設計の動作モードに
設定すると、対話形式による処理によって画面ファイル
の設計が行われる(ST141)。画面ファイルの設計
では、先ず、スケルトンを決定する必要があるが、今の
例では、スケルトンMM011(設計パターン16)を
利用して「社員マスター保守プログラム」を作成するこ
とにする。図19に示すように、スケルトンMM011
(設計パターン16)では、キーを入力するための画面
(ST52)と、明細データを入力するための画面(S
T53)と、明細データを表示した状態で確認メッセー
ジを表示する画面(ST54)とが必要であるので、そ
れぞれについて詳細に決定してゆく。ステップST14
1の処理により全ての画面設計が完了した後、適宜な操
作をすると、これに応答して画面ファイル設計書が印字
出力される(ST142)。画面ファイル設計書には、
全ての表示画面(ST52,ST53,ST54)につ
いて詳細な情報が記載されるので、この画面ファイル設
計書によって、画面設計の内容を確実に把握することが
できる。なお、図36と図37は、画面ファイル設計書
の一部である「画面レイアウト図」を示したものであ
る。図19のステップST52ではワークステーション
の画面が図35の状態(FMT01+FMT91)とな
り、図19のステップST53,54ではワークステー
ションの画面が図36の状態(FMT02+FMT01
+FMT91)となることが明らかとなる。画面ファイ
ルの設計が完了すると、画面ファイルのソースコードが
自動的に生成される(ST143)。そして、適宜な操
作をすれば、物理ファイルのソースリストが印字出力さ
れる(ST144)。図37は、画面ファイルのソース
リストの一部を図示したものであり、特に、17行目か
ら52行目まは、ステップST52(図19)において
キーデータを入力するための画面(FMT01)に関す
るソースリストを示している。その後、ソースコードは
コンパイルされて、画面ファイルのオブジェクトコード
が生成される(ST145)。なお、この画面ファイル
の名称は「社員マスターメンテナンス」であり、画面フ
ァイルのIDは「RC00D001」であるとする。
【0037】(2) ユニット情報の登録(図38) 次に、コンピュータを適宜に操作して、ユニット情報の
登録モードに設定する必要がある。このユニット情報の
登録モードでは、「社員マスターファイル保守プログラ
ム」の概要を対話形式によって指定してゆく。図38に
示すように、先ず、生成しようとするプログラムの名称
や使用するスケルトンを指定する必要がある(ST15
1)。前述のように、この例では、「社員マスター保
守」という名称のプログラムを、スケルトンMM011
を使用して生成するので、これらの情報をワークステー
ションから入力すれば良い(ST151)。次に、生成
しようとするアプリケーション・プログラムが、他のプ
ログラムから呼び出されるような場合、他のプログラム
から受け取るパラメータを決定する(ST152)。な
お、今の例では、他のプログラムから受け取るパラメー
タは存在しない。続いて、「社員マスター保守プログラ
ム」が使用するファイルを決定する(ST153)。今
の例では、物理ファイルとして「社員マスター(RCM
EMPP)」を使用し、画面ファイルとして「社員マス
ターメンテナンス(RC00D001)」を指定する。
そして、最後に、プログラム「社員マスターの保守」が
動作中に呼び出す外部プログラムを決定する(ST15
4)。この例では、ファンクションキーF4によるコー
ド検索処理(図19)を用いることにするので、コード
検索用の外部プログラムを指定する。なお、コード検索
用のプログラムは、スケルトンWN010,WN01
1,WN012のいずれかを利用して、既に作成してあ
るものとする。
【0038】(4) プログラムの詳細設計(図39) ユニット情報の登録が完了すると、図39に示すプログ
ラム詳細設計の段階となる。ここでは、個別の処理毎に
異なる詳細な情報を対話形式により入力する(ST16
1)。つまり、スケルトンMM011は、図19の処理
手順によって多様な処理に対応できるよう、本体部分A
と個別部分Bに分かれているので(図2参照)、「社員
マスター保守プログラム」に固有の部分については、ス
テップST161の段階で詳細に確定してゆく。以上の
処理が終われば、適宜な操作に応答してプログラム設計
書が印字出力される(ST162)。図1のプログラム
自動生成装置では、設計パターン1〜36のそれぞれに
ついて、プログラム設計書が半完成状態でディスク記憶
装置3に記憶されているので、プログラムの詳細設計
(ST161)が終われば、そのプログラムと完全に対
応するプログラム設計書を出力することができる。ま
た、プログラムの詳細設計(ST161)が終われば、
ここまでに入力された情報と、予め登録されているスケ
ルトンMM011のソースプログラムとを、組み合わせ
て「社員マスター保守プログラム」のソースコードが自
動生成される(ST163)。そして、このソースコー
ドがコンパイルされてオブジェクトプログラムが生成さ
れる(ST165)。なお、適宜な操作をすると、それ
に応答して、プログラムソースリストが印字出力される
(ST164)。図40は、スケルトンMM011のソ
ースプログラムの一部を図示したものであり、図41
は、印字出力された「社員マスター保守プログラム」の
ソースコードの一部を図示したものである。「社員マス
ター保守プログラム」のソースコードには、「//」や
「/」の記載された欄があるが、この欄に「//」が記
入されている行は、スケルトンMM011のソースプロ
グラムをそのまま複写した行であり、「/」が記入され
ている行や空白となっている行は、対話形式で入力され
た情報に基づいて自動生成された行である。図40の
「PLIST COMMON」と表示された行には、図
41の136行〜143行が挿入されたのであり、図4
0の「KLIST COMMON」と「MAKING
NG」と表示された行には、図41の150行〜155
行が挿入されている。また、図40の「COPYRIG
HT」と表示された行が、図41の159行に対応して
いる。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、この発明に係るプ
ログラム自動生成装置では、あらゆるアプリケーション
・プログラムが半完成状態のソースプログラムであるス
ケルトンを組み合わせて構成される。このスケルトン
は、当該プログラム言語に習熟した熟練プログラマによ
り作成された高品質のプログラムであり、プログラム設
計は対話形式で進行するので、初心者でも容易かつ迅速
に一定品質のアプリケーション・プログラムを自動生成
することができる。また、完成したアプリケーション・
プログラムに完全に対応する設計書が印字出力されるの
で、プログラムの処理内容が誰にでも正確に把握でき
る。従って、業務内容に変更があったような場合でも、
誰にでも容易にアプリケーション・プログラムの変更や
追加ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例でしるプログラム自動生成装
置のブロック図を図示したものである。
【図2】スケルトンの構成を概略的に図示したものであ
る。
【図3】設計パターン1〜設計パターン7の違いを図示
したものである。
【図4】仕入伝票の一例を図示したものである。
【図5】図4の仕入伝票のデータを登録するトランザク
ション・ファイルの一例を図示したものである。
【図6】設計パターン1,2の処理内容をフローチャー
トに図示したものである。
【図7】動作モードの切替えを実現するウインド画面の
一例を図示したものである。
【図8】図4の仕入伝票のデータを登録するトランザク
ション・ファイルの一例を図示したものである。
【図9】設計パターン3,4,5の処理内容をフローチ
ャートに図示したものである。
【図10】編集型データの一例を図示したものである。
【図11】編集型データを登録するトランザクション・
ファイルの一例を図示したものである。
【図12】設計パターン6,7の処理内容をフローチャ
ートに図示したものである。
【図13】スケルトンSK010の処理内容をフローチ
ャートに図示したものである。
【図14】スケルトンSK010の処理内容の一部を具
体的に図示したものである。
【図15】スケルトンSK010の処理内容の一部を具
体的に図示したものである。
【図16】設計パターン11の処理内容をフローチャー
トに図示したものである。
【図17】設計パターン12,13,14の処理内容を
フローチャートに図示したものである。
【図18】マスターファイルの一例を図示したものであ
る。
【図19】設計パターン15〜29の処理内容をフロー
チャートに図示したものである。
【図20】複写機能を説明するための図面である。
【図21】スケルトンWN010の処理内容をフローチ
ャートに図示したものである。
【図22】ウインド画面の表示内容を図示したものであ
る。
【図23】スケルトンLT020の処理内容を図示した
ものである。
【図24】スケルトンLT021の処理内容を図示した
ものである。
【図25】スケルトンLT021によってトランザクシ
ョン・ファイルの内容を印字出力した結果を図示したも
のである。
【図26】スケルトンLT010の処理内容を図示した
ものである。
【図27】スケルトンLT030の処理内容を図示した
ものである。
【図28】スケルトンLT040の処理内容を図示した
ものである。
【図29】スケルトンBU020(設計パターン35)
の処理内容を図示したものである。
【図30】スケルトンBU010の処理内容を図示した
ものである。
【図31】物理ファイルの設計手順を図示したものであ
る。
【図32】物理ファイル(データベース)設計書を図示
したものである。
【図33】物理ファイルに関するソースコード・リスト
を図示したものである。
【図34】画面ファイルの設計手順を図示したものであ
る。
【図35】画面ファイル設計書の一部を図示したもので
ある。
【図36】画面ファイル設計書の別の一部を図示したも
のである。
【図37】物理ファイルに関するソースコード・リスト
を図示したものである。
【図38】プログラム概略設計(ユニット情報の登録)
の手順を図示したものである。
【図39】プログラム詳細設計の手順を図示したもので
ある。
【図40】スケルトンMM011の一部を図示したもの
である。
【図41】自動生成されたアプリケーション・プログラ
ムのソースコード・リストの一部を図示したものであ
る。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半完成状態のソースプログラムであるス
    ケルトンを記憶しているスケルトン記憶手段と、 前記スケルトンの処理内容を記載した半完成状態の設計
    書を記憶している設計書記憶手段と、 アプリケーション・プログラムの設計段階に機能して、
    各アプリケーション・プログラム毎に異なる個別情報
    を、対話形式によって受け取る個別情報入力手段と、 受け取った個別情報に基づいて前記スケルトンを編集
    し、各アプリケーション・プログラムのソースコードを
    生成するプログラム完成手段と、 受け取った個別情報に基づいて半完成状態の前記設計書
    を編集し、各アプリケーション・プログラムに対応した
    設計書を完成させる設計書完成手段と、 適宜な操作に応答して動作し、完成されたアプリケーシ
    ョン・プログラムのソースコード・リスト及び/又は設
    計書を印字出力する出力手段とを備えることを特徴とす
    るプログラム自動生成装置。
  2. 【請求項2】 前記スケルトン記憶手段は、少なくと
    も、トランザクションファイルにデータを登録する第1
    群のプログラムと、データファイルのデータを検索して
    端末画面に表示する第2群のプログラムと、マスターフ
    ァイルにデータを登録する第3群のプログラムと、デー
    タファイルのデータを検索して端末画面のウインドに表
    示する第4群のプログラムと、データファイルの内容を
    帳表形式で印字する第5群のプログラムと、トランザク
    ションファイルのデータによってマスターファイルやテ
    ンポラリーファイルなどの内容を更新する第6群のプロ
    グラムとを、それぞれ半完成状態で記憶している請求項
    1に記載のプログラム自動生成装置。
  3. 【請求項3】 前記設計書記憶手段は、少なくとも、物
    理ファイル設計書と、画面ファイル設計書と、帳表ファ
    イル設計書と、プログラム設計書とを、それぞれ半完成
    状態で記憶している請求項1に記載のプログラム自動生
    成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1群のプログラムは、伝票番号と
    行番号とを有する伝票型データを扱うプログラムと、伝
    票番号も行番号も有しない編集型データを扱うプログラ
    ムとに分類されている請求項2に記載のプログラム自動
    生成装置。
  5. 【請求項5】 前記第2群のプログラムは、照会すべき
    データの条件を入力させた後その条件を満たす全てのデ
    ータを一覧表として表示する処理を備えるプログラム
    と、前記の一覧表を表示することのないプログラムとに
    分類されている請求項2に記載のプログラム自動生成装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第3群のプログラムは、1レコード
    のデータ量と、端末画面に表示可能なデータ量との関係
    から、複数種類のプログラムに分類されている請求項2
    に記載のプログラム自動生成装置。
  7. 【請求項7】 前記第4群のプログラムは、マスターフ
    ァイルを検索するプログラムと、トランザクションファ
    イルを検索するプログラムに分類されている請求項2に
    記載のプログラム自動生成装置。
  8. 【請求項8】 前記第5群のプログラムは、印字出力す
    べきデータの条件を入力させた後その条件を満たす全て
    のデータを一覧表として表示する処理を備えるプログラ
    ムと、前記の一覧表を表示することのないプログラムと
    に分類されている請求項2に記載のプログラム自動生成
    装置。
  9. 【請求項9】 前記アプリケーション・プログラムのプ
    ログラム言語は、RPG言語、C言語、COBOL言語
    のいずれかである請求項1に記載のプログラム自動生成
    装置。
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