JPH1185880A - ワークフローシステム開発支援方法 - Google Patents

ワークフローシステム開発支援方法

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JPH1185880A
JPH1185880A JP23868697A JP23868697A JPH1185880A JP H1185880 A JPH1185880 A JP H1185880A JP 23868697 A JP23868697 A JP 23868697A JP 23868697 A JP23868697 A JP 23868697A JP H1185880 A JPH1185880 A JP H1185880A
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business
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JP23868697A
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Masako Ogoshi
昌子 尾越
Yoshihide Omura
義秀 大村
Teietsu Chiyou
廷悦 趙
Takashi Kobayashi
小林  隆
Katsuaki Sakai
克彰 酒井
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)
  • General Factory Administration (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】業務毎の汎用的なフレームワーク(設計パター
ンとよぶ)を提供してそれに基づいた業務分析・設計を
支援し、ワークフローシステムで使用するアプリケーシ
ョンの再利用を促進する。 【解決手段】プロセス・データパターン生成機能10に
よって生成された情報は、設計パターンDB33に格納
される。分析・設計機能15は、設計パターンDB33
のデータを読込み、顧客の仕様に合わせてカスタマイズ
した情報を分析・設計結果DB63に格納する。ワーク
フロー定義機能20は、分析・設計結果DB63の情報
を読込み、回覧経路情報を定義テーブルへ格納する。電
子帳票生成、参照・登録テーブル作成機能25は、分析
・設計結果DB63の情報を読込み、電子帳票、データ
ベースを格納領域96に、電子帳票の格納先情報をアプ
リケーション情報DB94に格納するとともに分析・設
計結果DB63を更新する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ワークフローシステム設計・
開発支援ツールに関わり、特に、業務仕様の類型を生成
し、それを利用して分析・設計・開発を行うワークフロ
ーシステム開発支援ツールに関する。
【0002】
【従来の技術】オフィスにおける帳票の回覧業務の効率
を向上させるインフラの一つとして、ワークフローシス
テムがある。ここでワークフローシステムとは、例え
ば、日経コンピュータ1994年5.2号(日経BP社)pp.57〜
60に記載の通り、複数の人がかかわる業務の流れを予め
定義しておけば、それに従って処理が進むシステムであ
り、帳票を電子化し、ネットワーク上で回覧を行うもの
である。
【0003】このような帳票回覧プロセスにワークフロ
ーシステムを適用することにより、業務手順を標準化し
たり定型処理を自動化することができる。その結果、プ
ロセス全体の効率を高め、サイクルタイムを短縮するこ
とができる。
【0004】これまで、上記のようなプロセスのシステ
ム化を実現するためのワークフローシステム製品が開発
されている。しかし、ワークフローシステムの導入は構
築過程の上流部分に経験と技術を必要とする。それは、
業務は長年にわたって人間が主体となって行われてきた
ためである。業務手順が文書化されていることはまれで
あり、仮に文書化されているとしても実際の運用はそれ
と異なっている。そのため、現行業務を分析し、それに
基づいて実運用に耐えるようなシステムを設計すること
が不可欠である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ワークフローシステム
構築には、対象業務の分析・設計が必要であるが、対象
業務の業務知識が乏しいと、業務把握が困難である。ま
た、業務把握が不十分であると、調査すべき事項に漏れ
が発生し、仕様が不明確となるためシステム設計・開発
時の手戻りにつながる。従来、ワークフローシステム構
築の上流部分を支援する方法やツールはなかったため、
上記のような状況が発生し、業務の把握に手間取り、手
戻りによる全体の工数が増大するいう問題があった。ま
た、ワークフローシステムに必要とされる入出力/処理
/記憶/制御の諸機能に対する調査のためのガイドライ
ンがないため、要求仕様を明確にし難いという問題があ
った。
【0006】本発明の目的は、業務毎の汎用的なフレー
ムワーク(これを設計パターンとよぶ)を提供し、それ
に基づいた業務分析・設計を行うことにより、迅速な要
求仕様の把握を支援し、ワークフローシステム構築の分
析・設計に伴う工数を削減することにある。
【0007】また、本発明の他の目的は、設計パターン
に基づいて、ワークフローシステムで使用するアプリケ
ーションプログラムの再利用を促進し、開発工数を削減
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明では、過去に分析
したビジネスプロセスを安定な部分と変化しやすい部分
に切り分け、安定な部分を抽出することによって、どの
企業にも共通したパターンとして抽出する。これを設計
パターンとよび、以下のようにして抽出する。業務の関
与者を大きく、業務を依頼する側(依頼部門)と依頼され
る側(実行部門)の2つに分け、業務を「業務の依
頼」、「業務の実行条件の調整」、「業務の実行結果の
通知」、「実行結果の評価」、という4つの段階に分け
る。このような枠組みに沿って2者間で行われる作業だ
けを抽出し、業務に必要な基本的作業とその順序関係を
決定する。この基本的作業とその順序関係をプロセスパ
ターンとよぶ。
【0009】プロセスパターンを実行する上で、依頼者
と実行者の間で授受される情報(主に帳票)に着目し、
この情報を中心に、情報を生成するために必要なエンテ
ィティ群を洗い出し、それらの関連を整理する。これを
データパターンとよぶ。データパターンは、上記の安定
なプロセス パターンから生成するものであるため、ワ
ークフローシステムの業務アプリケーション開発時のベ
ースになる。
【0010】プロセスパターンとデータパターンからな
る設計パターンをもとに、顧客の要求する仕様を調査す
る。また、システムの詳細な仕様を調査するためのワー
クシート形式の入力画面から、顧客業務にあわせてデー
タを入力することで、ワークフローのビジネスプロセ
ス、電子帳票、データベーステーブルの仕様をもれなく
明らかにし、それを仕様書として使用することができ
る。そして、ワークフローのビジネスプロセスの仕様を
ワークフロー生成のプログラムへ渡し、実行可能なワー
クフロー生成する。また、明らかになった電子帳票の仕
様から基本機能をもつ電子帳票を自動生成する。電子帳
票の基本機能とは、ワークフローシステムのアプリケー
ションとして実行可能な必要最低限の機能、すなわちユ
ーザインタフェースとワークフローシステムとの連携
(投入、遷移)機能である。さらに、明らかになったデ
ータベーステーブルの仕様からワークフローの回覧用お
よび参照・登録用のデータベーステーブルを作成する。
また、プロセスパターン情報を用いて、生成された電子
帳票を基に他の電子帳票を流用開発できる作業を抽出す
ることによって、ワークフローのアプリケーションの流
用開発を促進できる。以上の手段によって、ワークフロ
ーシステムの構築を支援し、開発工数を削減することが
できる。
【0011】
【発明の実施の形態】業務には、通常、多数の部門の多
数の人間が関与しており、企業毎に社内規則や慣習、組
織構造や権限に伴う作業分担、人間の能力や時間といっ
た人的資源、が異なるためビジネスプロセスの構造が異
なる。しかし、ビジネスプロセスを安定な部分と変化し
やすい部分に切り分け、安定な部分を抽出することによ
って、どの企業にも共通したパターンとして使用するこ
とができる。
【0012】本発明は、業務ごとにどの企業でも汎用的
に使用できる業務仕様のフレームワークを提供する。こ
れを設計パターンとよび、以下のようにして抽出する。
【0013】業務の関与者を大きく、業務を依頼する側
(依頼部門)と依頼される側(実行部門)の2つに分け
る。通常、伝票処理業務は「業務の依頼」、「業務の実
行条件の調整」、「業務の実行結果の通知」、「実行結
果の評価」という4段階で進むので、このような枠組み
に沿って2者間で行なわれる作業に注目すると、業務に
必要な基本的作業とその順序関係が分かる。この基本的
作業とその順序関係をプロセスパターンとよぶ。プロセ
スパターンは、対象とする顧客業務の組織、規則などに
よる種々のバリエーションに依存せず安定なものとな
る。
【0014】プロセスパターンを実行する上で、依頼者
と実行者の間でやり取りされる情報に着目すると、業務
で使われるデータの基本構造を得ることができる。依頼
者と実行者の間でやり取りされる情報は、通常帳票とい
う形で存在する。この情報を中心に、情報を生成するた
めに必要な実体群を洗い出し、それらの関連を整理す
る。これをデータパターンとよぶ。データパターンは、
上記の安定なプロセスパターンから生成するものである
ため、ワークフローシステムの業務アプリケーション開
発時のベースになる。
【0015】プロセスパターンとデータパターンからな
る設計パターンをもとに、顧客業務を調査し、新規ビジ
ネスプロセスを設計する。プロセスパターンには、対象
業務を実行する上で必要最小限の作業がある。顧客業務
にプロセスパターンにはない作業があっても、それは実
際には、プロセスパターンの作業を担当者レベルに分割
された作業とみなすことができる。
【0016】このように、新規ビジネスプロセスを設計
し、それに応じてデータパターンのカスタマイズを行
う。設計パターンを基にしたプロセスとデータの設計の
結果からワークフロー定義、プロセスパターンの作業に
対応した基本的な電子帳票の開発、データベーステーブ
ルの作成を行う。さらに、基本的な電子帳票を、流用可
能な作業をプロセスパターンから抽出することで、流用
開発を促進し、開発効率を向上させることができる。
【0017】以下、この手順をツール化した本発明の実
施形態について詳細に説明する。
【0018】図1は、本実施形態のワークフローシステ
ム開発支援システムのシステム構成図である。
【0019】本システムは、入力装置1、表示装置5お
よびワークフローシステム開発支援ツールを含む処理装
置98から構成される。ワークフローシステム開発支援
ツールは、設計パターンを生成する設計パターン生成部
と蓄積されている設計パターンを使用してワークフロー
システム構築の分析・設計・開発を支援する開発支援部
からなる。設計パターン生成部には、プロセスパター
ン、データパターン生成機能10がある。開発支援部に
は、既存の設計パターンを利用して分析・設計を行う分
析・設計機能15、分析・設計の結果を利用してワーク
フローの回覧経路定義を行うワークフロー定義機能2
0、ワークフローを運用するときの画面となる電子帳票
を生成し、参照・登録データを格納するためのデータベ
ーステーブルを作成する電子帳票生成、参照・g登録テ
ーブル作成機能25、生成した電子帳票を、設計した業
務プロセスのどの作業で流用できるかを、プロセスパタ
ーンを基に検索し、その電子帳票を自動的に起動させる
アプリケーション流用開発機能30からなる。
【0020】プロセスパターン・データパターン生成機
能10によって生成されたプロセスパターンおよびデー
タパターン情報は、設計パターンDB33に格納され
る。ワークフローシステム構築時には、設計パターンD
B33のデータを読込み、分析・設計機能15によって
顧客の仕様に合わせてカスタマイズした、カスタマイズ
プロセスパターンおよびカスタマイズデータパターンの
情報を分析・設計結果DB63に格納する。そして、分
析・設計結果DB63の情報を読込み、ワークフロー定
義機能20によって定義したワークフロー回覧経路情報
をワークフロー定義テーブルへ格納する。また、分析・
設計結果DB63の情報を読込み、電子帳票生成、参照
・登録テーブル作成機能25によって得られた電子帳票
およびデータベースは、格納領域96に格納され、電子
帳票の格納先情報をアプリケーション情報DB94に格
納し、電子帳票生成およびテーブル作成のために加えら
れたデータによって分析・設計結果DB63を更新す
る。
【0021】さらに、電子帳票流用時には、分析・設計
結果DB63とアプリケーション情報DB94のデータ
を使用して、開発対象の作業に合わせて流用可能な電子
帳票を検索し、起動する。
【0022】プロセスパターン情報テーブル35は、プ
ロセスパターン毎の名称や業務依頼者の名称や業務実行
者の名称の情報を格納するテーブルであり、ノード情報
テーブル40は各プロセスパターンを構成するノード
(作業および分岐)の名称、作業者の名称および各ノー
ドの順序関係を表す情報を格納するテーブルであり、分
岐条件テーブル45は、各分岐がどういう条件で実施さ
れるかという条件の情報を格納するテーブルである。帳
票・実体テーブル50は、各プロセスパターンで使用さ
れる帳票と帳票情報を生成するために必要となる集合
(これを実体とよぶ)の情報を格納するテーブルであ
り、項目テーブル55は、帳票あるいは実体に含まれる
項目名称の情報を格納するテーブルであり、関係テーブ
ル60は、帳票および実体間の1:1、1:Nといった
関係の情報を格納するテーブルである。カスタマイズプ
ロセスパターン情報テーブル65は、プロセスパターン
を基に業務の分析・設計をした結果であるカスタマイズ
プロセスパターン毎の名称や業務依頼者の名称や業務実
行者の名称の情報を格納するテーブルであり、カスタマ
イズノード情報テーブル70は各カスタマイズプロセス
パターンを構成するノードの名称、作業者の名称および
各ノードの順序関係を表す情報を格納するテーブルであ
り、カスタマイズ分岐条件テーブル75は、各カスタマ
イズプロセスパターンの各分岐がどういう条件で実施さ
れるかという条件の情報を格納するテーブルである。カ
スタマイズ帳票・実体テーブル80は、各カスタマイズ
プロセスパターンで使用される帳票と実体の情報を格納
するテーブルであり、カスタマイズ項目テーブル85
は、カスタマイズプロセスパターンで使用される帳票あ
るいは実体に含まれる項目名称の情報を格納するテーブ
ルであり、カスタマイズ関係テーブル90は、カスタマ
イズプロセスパターンで使用される帳票および実体間の
関係の情報を格納するテーブルである。
【0023】ワークフロー定義テーブルは92は、ワー
クフロー回覧経路の定義情報を格納するテーブルであ
る。アプリケーション情報テーブル94は、電子帳票の
格納先の情報を格納するテーブルである。
【0024】本発明のワークフローシステム開発支援ツ
ールは、プロセスパターンおよびデータパターンを生成
し、蓄積していく処理と既存のプロセスパターンおよび
データパターンを使用してワークフローシステム構築の
分析・設計・開発を行う処理とに大きく分かれる。図1
6は、プロセスパターンおよびデータパターンを生成、
蓄積していく、プロセスパターン・データパターン生成
の概要のフローチャートであり、プロセスパターン・デ
ータパターン生成処理(ステップ1610)の詳細を図18
に示す。図17は、ワークフローシステム構築の分析・
設計・開発を実施する処理の概要のフローチャートであ
り、分析・設計処理(ステップ1710)の後、入力装置1
を介してユーザからの処理要求があったとき、その要求
に応じて(ステップ1720)電子帳票生成、参照・登録テ
ーブル作成処理(ステップ1730)、あるいはワークフロ
ー定義処理(ステップ1750)が行われる。電子帳票生
成、参照・登録テーブル作成処理(ステップ1730)の
後、ユーザは必要があれば、電子帳票に自動生成されな
い機能を付加したり、画面のレイアウトを変更したりす
る。その後、アプリケーション流用開発処理(ステップ
1740)によって、流用可能な作業を検索して電子帳票の
流用開発を行う。分析・設計処理(ステップ1710)の詳
細を図19に示す。電子帳票生成、参照・登録テーブル
作成処理(ステップ1730)の詳細を図20および図21
に示す。ワークフロー定義処理(ステップ1750)の詳細
を図22に示す。アプリケーション流用開発処理(ステ
ップ1740)の詳細を図23に示す。
【0025】本発明のワークフローシステム開発支援ツ
ールの、プロセスパターンおよびデータパターン生成処
理(図18)では、まず、表示装置5に入力画面を表示
し、ユーザから入力装置1を介して入力されるプロセス
パターン情報およびプロセスパターン分岐情報を読み込
む(ステップ1810)。
【0026】図24は、プロセスパターン作業情報の入
力画面の事例を示す図である。2310は生成するプロセス
パターンの名称を入力する領域、2315は対象業務の依頼
する側(業務の依頼者)の名称を入力する領域、2320は
対象業務を依頼される側(業務を実行する者)の名称を
入力する領域である。本発明では、業務が4つの段階
(フェーズ)を経て進むという考えを基にしている。23
25はその第1フェーズの名称を、2330は第2フェーズの
名称を、2333は第3フェーズの名称を、2335は第4フェ
ーズの名称をそれぞれ入力する領域である。2340は、23
10に入力された業務依頼者および2315に入力された業務
実行者自身が各フェーズで実施している作業の名称が入
力される領域である。ここで、入力される作業を第1階
層作業とよぶ。2340において、2342は第1フェーズ、23
55は第4フェーズで業務依頼者自身が実施する作業名称
が入力される領域であり、2345は第2フェーズ、2350は
第3フェーズで業務実行者自身が実施する作業名称が入
力される入力領域である。2340において、グレー部分は
入力不可能な領域である。2360は業務依頼者および業務
実行者が第3者に(本来自分自身がするべきであるが)
実施依頼をしている作業の名称が入力される入力領域で
ある。
【0027】ここで、入力される作業を第2階層作業と
よぶ。2360において、2362は業務依頼者が実施依頼をし
ている作業名称を、2365はその作業者の名称が入力され
る入力領域である。2370は業務実行者が実施依頼をして
いる作業名称が、2375はその作業者の名称が入力される
入力領域である。各フェーズで、業務依頼者あるいは業
務実行者が第3者に実施依頼する作業は複数ありえるの
で、表示されている行数よりも入力行数が多くなる場合
は、2380のスクロールバーによってスクロールさせて入
力することができる。2360において、グレー部分は入力
不可能な領域である。
【0028】図25は、プロセスパターンの分岐情報の
入力画面の事例を示す図である。分岐情報入力画面は、
図24のプロセスパターン作業情報の入力の後に、ユー
ザから分岐挿入の要求をうけ、表示する。2410は、分岐
の名称を入力する領域であり、2420は当該分岐の前に行
われる作業または分岐の名称を入力する領域であり、こ
れによって既に入力済みの作業または分岐との順序関係
情報が得られる。2430は、当該分岐にどのような条件が
あるかを入力する領域であり、2440は2430で入力された
条件に合致した場合の、分岐先の作業または分岐名称を
入力する入力領域である。2440に入力される条件とは例
えば、審査した結果の「承認」や「差戻し」のことであ
る。
【0029】作業と分岐についての情報が入力され、入
力完了であることが入力装置1を介して伝えられると、
図24の2360に入力された第2階層作業のデータのう
ち、第1フェーズと第4フェーズの作業者名称を図24
の2315に入力された業務の依頼者の名称のデータに置き
換える(ステップ1815)。また、図24の2360に入力さ
れた第2階層作業のデータのうち、第2フェーズと第3
フェーズの作業者名称を図24の2320に入力された業務
実行者の名称のデータに置き換える(ステップ1820)。
その結果、プロセスパターンを画面表示する(ステップ
1825)。図26は、プロセスパターンの表示画面の事例
を示す図である。図26において、2510には、プロセス
パターンの名称が表示される。表中の縦軸には、2325、
2330、2333、2335に入力された各フェーズ名が、横軸に
は、2315および2320に入力された業務依頼者名および業
務実行者名が表示される。各フェーズに対応した作業が
位置づけられ、設定した分岐とその分岐条件も表示され
る。また、各作業および分岐(総称してノード)の順序
関係は、ノード間の線の連結によって示されている。ユ
ーザは入力内容を確認し、よければ2520の「OK」ボタ
ンを、修正したければ、2530の「キャンセル」ボタンを
押下する(ステップ1830)。2520が押下された場合は、
プロセスパターン情報テーブル35、ノード情報テーブ
ル40、分岐条件テーブル45にデータを登録する。25
30が押下された場合には、再び図24のプロセスパター
ン作業情報の入力画面を表示する。
【0030】図2は、プロセスパターン情報テーブル3
5のデータ構成を示す図である。プロセスパターンID
210は、プロセスパターンを一意に識別するために、新
規に登録される毎に自動的に付与される識別子であり、
プロセスパターン名220は、図24の2310に入力された
プロセスパターンの名称であり、依頼者名230は、図2
4の2315に入力された業務依頼者の名称であり、実行者
名240は、図24の2320に入力された業務実行者の名称
であり、1フェーズ名250、2フェーズ名260、3フェーズ
名270および4フェーズ名280は、それぞれ図24の232
5、2330、2333、2335に入力された各フェーズの名称で
ある。
【0031】図3は、ノード情報テーブル40のデータ
構成を示す図である。プロセスパターンID310は、プ
ロセスパターンの識別子であり、フェーズ320は、当該
レコードのノードが属するフェーズを示す番号であり、
1から4までのいずれかの数字が入る。ノード名称330
は、当該ノードの名称であり、種類340は、当該ノード
が作業かあるいは分岐かの区別を示すものであり、作業
あるいは分岐のいずれかが入る。前ノード名称350は、
当該ノードの前のノードの名称であり、最初のノードの
場合は0が入る。作業者名称360は当該ノードの作業者
の名称であり、種別が分岐の場合は0が入る。
【0032】図4は、分岐条件テーブル45のデータ構
成を示す図である。プロセスパターンID410は、プロ
セスパターンの識別子であり、ノード名称420は、図2
5の2410に入力された分岐名称であり、条件430は、図
25の2430に入力された条件の名称であり、分岐先ノー
ド名称440は、図25の2440に入力された分岐先作業名
称である。
【0033】プロセスパターン情報テーブル35、ノー
ド情報テーブル40、分岐条件テーブル45へデータを
登録すると、図1の表示装置5にデータパターンを生成
するための情報を入力する画面を表示し、ユーザから入
力装置1を介して入力される伝達情報、実体情報、分類
項目情報を読み込む(ステップ1840)。伝達情報とは、
プロセスパターンを実行する際に、業務依頼者と業務実
行者の間で受け渡しされる媒体(主に帳票)と、それに
含まれる情報のことである。実体情報は、伝達情報を生
成するために必要な集合である。そこで、まず、プロセ
スパターンを実行する上で必要な伝達情報をすべて洗い
出し、その後必要な実体情報を洗い出す。また、伝達情
報は、プロセスパターンの4つのフェーズにしたがっ
て、第1フェーズは、依頼する業務の仕様、実施条件な
どを指定するための要求仕様の情報、第2フェーズは、
実行者側の業務の実行条件を明確にし、依頼者と交渉を
行うための実行計画情報、第3フェーズは、依頼される
業務の実行完了とその成果を依頼者に示すための実行報
告情報、第4フェーズは、依頼者が実行者から渡された
成果の評価を示すための結果評価情報という観点からも
れなく抽出し、その情報をユーザが入力する。
【0034】図27は、伝達情報および実体の項目デー
タの入力画面の事例を示す図である。これは、伝達情報
および実体の情報入力に共通して使用できる。2605は伝
達情報(帳票)が使用される作業名称を設定する領域で
あり、プルダウンメニューからプロセスパターンの作業
名称のデータを選択することにより、設定できる。ただ
し当該情報が実体の場合は、指定しない。2610は、伝達
情報または実体の名称を入力する入力領域であり、2615
は帳票か実体かの種別を設定する領域であり、プルダウ
ンメニュー上のデータを選択することで設定できる。26
20は、当該帳票あるいは実体に含まれる項目を入力する
入力領域である。2630は、2620に入力した項目をカテゴ
リー分けするための分類項目名称を入力する入力領域で
ある。2650は、分類項目に選択した項目を追加すること
を指示するボタンであり、2640は、2630に指定された分
類項目に属することを2650のボタン押下によって設定さ
れた項目名称を表示する表示領域である。2690は分類項
目、2695はそれに含まれる項目を表示する領域である。
2670は、ある分類項目に属する項目の設定を確定するこ
とを指示するボタンであり、2675は次の帳票または実体
の項目データを入力するために、表示をクリアする(入
力されたデータ自体はクリアされない)ことを指示する
ボタンであり、2680は、この伝達情報および実体の項目
データの入力画面を終了することを指示するボタンであ
る。
【0035】伝達情報は、先述の4つのフェーズに対応
した各作業で必要なものを洗い出す必要がある。既に生
成されたプロセスパターンをもとに、プロセスパターン
の各作業にどのような伝達情報があるかを入力してい
く。ユーザは、まず2610に帳票または実体名称を入力
し、2615で帳票か実体かの種別を選択する。そして、26
20に当該帳票または実体の項目を全て入力する。その
後、分類するための分類項目名称を2630に入力し、その
分類に属する項目を2620のリスト上で選択して反転表示
させ、2650のボタンを押下することを繰り返す。2650の
ボタンを押下すると、選択された項目は、2620から消去
され、2640に表示される。
【0036】また、2640の項目を選択し、反転表示さ
せ、2660のボタンを押下することによって、選択された
項目は、2640から消去され、2620に表示される。ある分
類項目についての設定終了後、2670の「確定」ボタンを
押下することによって、2690および2695分類項目および
項目の名称が表示され、2630および2640の領域がクリア
される。ユーザは、次の分類項目名称を2630に入力す
る、ということを繰り返す。全ての分類項目と項目のカ
テゴリー分けが終了したら、2675の「OK」ボタンを押
下することによってこれまで入力されたデータはメモリ
上に保持され、表示は全てクリアされて、次の伝達情報
または実体情報の入力が可能な状態となる。このように
全ての伝達情報および実体について情報を入力後、2680
の「キャンセル」ボタンを押下することによって、デー
タの入力画面が閉じられる。
【0037】ユーザから伝達情報、実体情報、分類項目
情報が入力されると、データパターン画面を表示する
(ステップ1845)。図28は、データパターンの表示画
面の事例を示す図である。
【0038】2705は、プロセスパターンの4つのフェー
ズを示す表示領域であり、2710は帳票を表した事例であ
り、1715は帳票に設定された分類項目を表示している。
また、2720は実体を表した事例であり、2725は実体に設
定された分類項目を表示している。2730は、帳票と実体
の関係を表しており、2735は、実体と実体の関係を表
す。しかし、伝達情報、実体情報および分類項目情報が
図27の入力画面から与えられ、データパターン画面が
開いた時点では、帳票と実体、実体と実体の関係の情報
はまだ得られていないので、2730および2735の線は何も
ひかれていない状態である。ここで、ユーザは帳票と実
体および実体と実体の関係の情報を指定する。これらの
関係は、帳票と実体、実体と実体の間を連結した線によ
って指定される。2740は、連結元と連結先が1:1の関
係にある場合に選択し、関係を指示するためのアイコン
であり、2745は、連結元と連結先が1:Nの関係にある
場合に選択し、関係を指示するためのアイコンである。
図28において、例えば、組織という実体と個人情報と
いう実体の間に1:Nという関係を指定したい場合は、
2745のアイコンを選択し、組織から個人情報へ線をつな
ぐ。個人情報から組織へ線をつなぐと個人情報と組織の
関係が1:Nとなり、接続元が1で接続先がNという関
係を指定できる。同様にして、1:1の関係を指定した
い場合は、2740のアイコンを使用して帳票と実体あるい
は実体と実体の間に線をひけばよい。この場合は、接続
先と接続元は意識する必要はない。また、実体はドラッ
グして移動することによって、レイアウトを変更するこ
とができる。ただし、帳票は各フェーズに対応させて表
示されており、フェーズ内での移動が可能である。
【0039】2750は、入力された情報を帳票・実体テー
ブル50、項目テーブル55、関係テーブル60に登録
することを指示するボタンである。2760は、再び帳票ま
たは実体の情報を入力するための画面を表示することを
指示するボタンである。ユーザは、関係を指定した後、
2750の「OK」ボタンあるいは2760の「キャンセル」ボ
タンを押下する(ステップ1850)。
【0040】2750の「OK」ボタンを押下することによ
って情報が帳票・実体テーブル50、項目テーブル5
5、関係テーブル60に登録される(ステップ1855)。
帳票や実体の修正をしたい場合は、2760の「キャンセ
ル」ボタンを押下することによって図27の入力画面が
表示される。
【0041】図5は、帳票・実体テーブル50のデータ
構成を示す図である。プロセスパターンID510は、プ
ロセスパターンの識別子であり、ノード名称520は、当
該帳票・実体が使用されるノードの名称であり、種別53
0は、帳票か実体かを区別するものであり、フェーズ540
は、帳票・実体が使用されるノードが位置づくフェーズ
を区別するものであり、帳票・実体名称550は、帳票あ
るいは実体の名称であり、帳票・実体ID560は、帳票
あるいは実体の識別子である。
【0042】図6は、項目テーブル55のデータ構成を
示す図である。帳票・実体ID610は、帳票あるいは実
体の識別子であり、分類項目名称620は、図27の2630
で指定された分類項目名であり、項目名称630は、図2
7の2620に入力された帳票あるいは実体に含まれる項目
の名称である。
【0043】図7は、関係テーブル60のデータ構成を
示す図である。帳票・実体ID710は、帳票あるいは実
体の識別子であり、関係先帳票・実体ID720は、図2
8において当該レコードの帳票あるいは実体と線が結ば
れている帳票あるいは実体の帳票・実体ID560であ
り、関係先帳票・実体名称730は、図28において当該
レコードの帳票あるいは実体と線が結ばれている帳票あ
るいは実体の帳票・実体名称550であり、関係(元)740
は、当該レコードの帳票・実体と関係先帳票・実体との
関係における当該レコードの帳票・実体の立場(1ある
いはN)であり、関係(先)750は、当該レコードの帳
票・実体と関係先帳票・実体との関係における関係先帳
票・実体の立場(1あるいはN)である。すなわち、当
該レコードの帳票・実体と720の帳票・実体の関係が
N:1であれば、740にはNが、750には1が入る。これ
までの手順で、プロセスパターンおよびデータパターン
(総称して設計パターン)が生成され、蓄積された。一
度生成し、蓄積されたプロセスパターンおよびデータパ
ターンはワークフロー構築時に、異なる企業に繰り返し
使用することができる。以降では、既存の設計パターン
を使用した分析・設計・開発について説明する。
【0044】図19は、図17における分析・設計処理
(ステップ1710)の詳細を示すフローチャートである。
この処理において、まず入力装置1からユーザによって
入力されたプロセスパターン名をもとにプロセスパター
ンテーブル35を検索し、一致するレコードのプロセス
パターンID210を取得する(ステップ1910)。そし
て、プロセスパターンIDをキーにしてノード情報テー
ブルおよび分岐条件テーブルを検索し、当該プロセスパ
ターンのノードおよび分岐ノードの条件情報を得て、プ
ロセスパターンカスタマイズ用画面を表示装置5に表示
する(ステップ1915)。表示されるカスタマイズ用画面
は、図26と同様である。
【0045】ユーザは顧客業務の仕様に合わせてプロセ
スパターンをカスタマイズするが、カスタマイズの方法
には大きく2つある。1つはプロセスパターンの各作業
を担当者レベルに分割することであり、もう1つは分割
に伴い、新たに発生する分岐を設定することである。プ
ロセスパターンの作業は、業務依頼者と業務実行者の2
者が実行するものとして示されているが、実際には、企
業の規模や組織構造によって、それが複数部門の複数人
で分担して行われている。そこで、プロセスパターンの
作業をどのように分割すればよいかを指定して顧客業務
を分析・設計していく。カスタマイズ用画面の事例図2
6における2510にはプロセスパターン名称が表示されて
いるので、カスタマイズプロセスパターンの名称として
変更する場合は、この領域に入力する。分割するプロセ
スパターンの作業が選択され、ダブルクリックされる
と、分割作業を指定する画面を表示する。図29は、分
割作業を入力する画面の事例である。2810は、選択され
ているプロセスパターンの作業の名称を表示する表示領
域であり、2820は分割作業の作業名称を入力する入力領
域であり、2830は分割作業の作業者名称を入力する入力
領域である。分割作業は複数存在し得るので、表示され
ている行数以上に入力する場合は、スクロールバーによ
ってスクロールさせて入力することができる。「OK」
ボタン2840は、分割作業情報入力の完了を指示するボタ
ンであり、これが押下されると指定されたプロセスパタ
ーンの作業の箱が複数に分割された箱となって、表示さ
れる。「キャンセル」ボタン2850は、入力した内容の取
り消しを指示するボタンである。このようにしてプロセ
スパターンにおいて、分割する必要のある作業について
全て設定する(ステップ1920)。ユーザは作業分割の設
定の後、新たに発生する分岐情報を設定する(ステップ
1925)。カスタマイズ用画面(図26と同様)におい
て、分岐挿入を指示するボタンあるいはメニューを付加
する。ボタンが押下あるいはメニューが選択されれば、
分岐情報を入力する画面を表示する。分岐情報を入力す
る画面および設定項目は図25と同様である。また、プ
ロセスパターンにある分岐の名称や条件の名称を変更し
たい場合は、当該分岐をダブルクリックすることによっ
て変更する分岐の情報を入力する画面を表示する。この
場合も変更する分岐情報を入力する画面および設定項目
は図25と同様である。分割作業および分岐の設定され
た後、ユーザから入力装置1を介して、カスタマイズ結
果を登録する要求が出される(ステップ1930)。カスタ
マイズ結果の登録要求は、例えば、図26の「OK」ボ
タン2520を押下することによって指示される。カスタマ
イズ結果の登録要求を受けると、カスタマイズプロセス
パターン情報テーブル65、カスタマイズノード情報テ
ーブル70、カスタマイズ分岐条件テーブル75に登録
される(ステップ1935)。
【0046】図8はカスタマイズプロセスパターン情報
テーブル65のデータ構成を示す図である。
【0047】カスタマイズプロセスパターンID810
は、カスタマイズプロセスパターンを一意に識別するた
めに、新規に登録される毎に自動的に付与される識別子
であり、カスタマイズプロセスパターン名820は、カス
タマイズプロセスパターンの名称であり、依頼者名830
は、業務依頼者の名称であり、実行者名840は、業務実
行者の名称であり、1フェーズ名850、2フェーズ名860、
3フェーズ名870および4フェーズ名880は、それぞれ各フ
ェーズの名称である。図9は、カスタマイズノード情報
テーブル70のデータ構成を示す図である。
【0048】カスタマイズプロセスパターンID910
は、プロセスパターンの識別子であり、パターンのノー
ド名920は、分割された当該レコード作業のもとになる
プロセスパターンの作業の名称であり、フェーズ930
は、当該レコードのノードが属するフェーズを示す番号
であり、1から4までのいずれかの数字が入る。ノード
名称940は、当該ノードの名称であり、種類950は、当該
ノードが作業かあるいは分岐かの区別を示すものであ
り、作業あるいは分岐のいずれかが入る。前ノード名称
960は、当該ノードの前のノードの名称であり、最初の
ノードの場合は0が入る。作業者名称970は当該ノード
の作業者の名称であり、種別が分岐の場合は、0が入
る。
【0049】図10は、分岐条件テーブル75のデータ
構成を示す図である。カスタマイズプロセスパターンI
D1010は、カスタマイズプロセスパターンの識別子であ
り、ノード名称1020は、当該レコードの分岐の名称であ
り、条件1030は、当該レコードの分岐の条件の名称であ
り、分岐先ノード名称1040は、分岐先のノードの名称で
ある。
【0050】カスタマイズプロセスパターン情報テーブ
ル65、カスタマイズノード情報テーブル70、カスタ
マイズ分岐条件テーブル75へデータを登録すると、図
1の表示装置5に当該データパターンをカスタマイズす
るための画面を表示する(ステップ1940)。データパタ
ーンのカスタマイズ用画面は、図28と同様である。ユ
ーザは顧客業務の仕様に合わせてデータパターンをカス
タマイズするが、データパターンのカスタマイズにはデ
ータパターンにある帳票・実体の項目を変更する場合と
データパターンにない帳票・実体を追加する場合とがあ
る。データパターンにある帳票・実体の項目を変更する
場合には、変更対象の帳票あるいは実体をダブルクリッ
クすると、項目変更用の画面が表示される。項目変更用
画面は、図27と同様である。ここで、帳票あるいは実
体名称を顧客の仕様に合わせて変更したい場合は、既に
データパターンの帳票・実体名称が表示されている2610
に上書き入力する。作業名称2605と種別2615は変更でき
ない。また、分類項目は、当該帳票あるいは実体に必要
なカテゴリーを表すものなので追加・変更・削除できな
い。そのため、分類項目編集のための2620、2640の領域
および2650、2660、2670のボタンはデータパターンのカ
スタマイズ時には、必要ない。2695に表示されている項
目名称を変更する場合には、2695を直接編集する。項目
編集の後、ユーザは「OK」ボタン2675を押下すること
によって、入力内容を反映したデータパターン表示画面
に戻ることができる。すなわち、ある帳票の帳票名称を
変更した場合には、当該帳票は新しく設定した名称で表
示される。編集内容を取り消す場合は、「キャンセル」
ボタン2680を押下することによって、データパターン表
示画面に戻ることができる。データパターンカスタマイ
ズ用画面(図28と同様)において、データパターンに
ない帳票あるいは実体を追加する指示するボタンあるい
はメニューを付加する。ボタンが押下あるいはメニュー
が選択されれば、追加する帳票・実体の情報を入力する
画面を表示する。ユーザが追加する帳票・実体の情報を
入力する画面および設定する項目および操作はデータパ
ターン作成時の図27と同様である。
【0051】データパターンにない帳票・実体を追加し
た場合には、ユーザは当該帳票・実体と他との関係を設
定する。関係の設定は、データパターン生成時の関係と
同様にして、帳票と実体、実体と実体の間を連結するこ
とによって指示される。2740は、連結元と連結先が1:
1の関係にある場合に選択し、関係を指示するためのア
イコンであり、2745は、連結元と連結先が1:Nの関係
にある場合に選択し、関係を指示するためのアイコンで
ある。追加した帳票・実体と関係する既存の帳票・実体
とを連結することによって1:1(2740を使用)あるい
は、1:N(2745を使用)の関係を指定できる。データ
パターンのカスタマイズ(項目の変更、帳票・実体の追
加、追加した帳票・実体と既存の帳票・実体との関係の
設定)が終了するとユーザから入力装置1を介して、カ
スタマイズ結果を登録する要求が出される(ステップ19
55)。カスタマイズ結果の登録要求は、例えば、図28
の「OK」ボタン2750を押下することによって指示され
る。カスタマイズ結果の登録要求を受けると、入力され
た情報が、カスタマイズ帳票・実体テーブル80、カス
タマイズ項目テーブル85、カスタマイズ関係テーブル
90に登録される(ステップ1960)。
【0052】図11は、カスタマイズ帳票・実体テーブ
ル80のデータ構成を示す図である。カスタマイズプロ
セスパターンID1110は、カスタマイズプロセスパター
ンの識別子であり、ノード名称1120は、当該帳票・実体
が使用されるノードの名称であり、種別1130は、帳票か
実体かを区別するものであり、フェーズ1140は、帳票・
実体が使用されるノードが位置づくフェーズを区別する
ものであり、帳票・実体名称1150は、帳票または実体の
名称であり、帳票・実体ID1160は、帳票あるいは実体
の識別子である。
【0053】図12は、カスタマイズ項目テーブル85
のデータ構成を示す図である。帳票・実体ID1210は、
帳票あるいは実体の識別子であり、分類項目名称1215
は、分類項目の名称であり、項目名称1220は、帳票ある
いは実体に含まれる項目の名称である。1225、1230、12
35、1240、1245、1250、1260および1265は、電子帳票生
成、参照・登録テーブル作成時にユーザから入力装置1
を介して入力されるデータであり、データパターンのカ
スタマイズした時点では、Null値が登録される。1225、
1230、1235、1240、1245、1250、1260および1265につい
ては、電子帳票生成、参照・登録テーブル作成処理の部
分で説明する。
【0054】図13は、カスタマイズ関係テーブル90
のデータ構成を示す図である。帳票・実体ID1310は、
帳票あるいは実体の識別子であり、関係先帳票・実体I
D1320は、当該レコードの帳票あるいは実体と関係が設
定されている帳票あるいは実体の帳票・実体ID1160で
あり、関係先帳票・実体名称1330は、当該レコードの帳
票あるいは実体と関係が設定されている帳票あるいは実
体の帳票・実体名称1150であり、関係(元)1340は、当
該レコードの帳票・実体と関係先帳票・実体との関係に
おける当該レコードの帳票・実体の立場(1あるいは
N)であり、関係(先)1350は、当該レコードの帳票・
実体と関係先帳票・実体との関係における関係先帳票・
実体の立場(1あるいはN)である。すなわち、当該レ
コードの帳票・実体と720の帳票・実体の関係がN:1
であれば、1340にはNが、1350には1が入る。
【0055】分析・設計処理が終了すると、入力装置1
を介して、次の処理要求をうける(図17のステップ17
20)。処理要求によって、電子帳票生成、参照・登録テ
ーブル作成処理あるいはワークフロー定義処理のいずれ
かを行う。図22は、図17におけるワークフロー定義
処理(ステップ1750)の詳細を示すフローチャートであ
る。
【0056】分析・設計処理から続けて処理が行われて
いる場合は、当該カスタマイズプロセスパターンのID
は、既知であるので、それをキーにしてカスタマイズノ
ード情報テーブルを検索し、当該カスタマイズプロセス
パターンのノードの数を取得する。すなわち、カスタマ
イズプロセスパターンIDと一致するレコードを検索
し、該当レコードを読込、その件数(N)を取得する
(ステップ2130)。分析・設計処理まで終了しており、
それに基づいたワークフロー定義処理から開始するよう
な場合には、入力装置1を介してユーザから指定される
カスタマイズプロセスパターン名称からカスタマイズプ
ロセスパターン情報テーブルを検索し、カスタマイズプ
ロセスパターンIDを取得してからカスタマイズノード
情報テーブルを検索すればよい。当該カスタマイズプロ
セスパターンのノードの数を取得した後、ノードに対応
した定義画面を表示し(ステップ2140)、ノードの数
(N)回繰り返す(ステップ2130およびステップ215
0)。図30および図31はノードに対応した定義画面
の事例を示す図である。
【0057】図30は、作業ノードの設定用画面の事例
であり、2910は、カスタマイズプロセスパターン名(図
8の820)を表示する表示領域であり、2915は作業ノー
ド名称(図9の940)を表示する表示領域であり、2920
は、作業者名称(図9の970)を表示する表示領域であ
る。
【0058】ワークフローシステムの機能で、当該ノー
ドを処理する役割に割り当てられているワークフローの
ユーザのうち、特定のユーザにワークフローの案件を自
動的に配布する機能がある。2930は、その機能を使用す
るかしないかをの区別を指定する入力領域である。2940
は、当該ノードで使用する帳票名であり、当該カスタマ
イズプロセスパターンIDとノード名称をキーにして、
カスタマイズ帳票・実体テーブルを検索し、該当するレ
コードの帳票・実体名称1150を取得し、これを表示する
表示領域である。2950は、当該ノードで使用する電子帳
票(ワークフロー運用時に処理画面となるもの)のファ
イル名を指定する入力領域である。
【0059】ワークフロー運用時に、あるノードで処理
した結果を別のノードで使用する場合がある。
【0060】例えば、審査ノードで審査した結果に基づ
いて、それ以降の分岐ノードにおいてその結果を用い
て、審査の結果、承認された場合は次のノードへ、審査
の結果、承認されない場合は前のノードへ戻るという制
御を行うことがある。この場合、審査した結果の「承
認」や「差戻し」という値を保持しておく変数が必要と
なる。このような処理結果を保持する変数をユーザ定義
属性という。ワークフローでは、回覧される文書を格納
する入れ物を定義しておき(これをケースという)、文
書などが格納されたケースを回覧していく。ケースの属
性のひとつに、ユーザ定義属性がある。2960は、案件を
制御するためのユーザ定義属性の名称を指定する入力領
域である。2970は、ユーザ定義属性の候補値を指定する
入力領域である。これは、いくつかの候補地を用意して
おき、ユーザに選択させる選択肢のことであり、処理結
果を候補値ではなくワークフロー運用時に直接設定する
場合は、2970に指定しない。「前へ」ボタン2980は、前
のノードの定義用画面の表示を指示するボタンであり、
「次へ」ボタン2990は、次のノードの定義用画面の表示
を指示するボタンである。
【0061】図31は、分岐ノードの設定用画面の事例
であり、3010はカスタマイズプロセスパターン名(図8
の820)を表示する表示領域であり、3020は作業ノード
名称(図9の940)を表示する表示領域である。3030、3
040、3050、3060、3070、3080および3090は分岐条件を
設定する入力領域であり、3030は分岐先のノード名称を
入力する入力領域であり、3040は、当該分岐がどういう
条件で実施されるかという条件を示す名称を入力する入
力領域であり、3050は、複数の条件を設定する場合にそ
れらの条件の関係がANDであるかORであるかの区分
を入力する入力領域であり、複数行の条件を指定しない
場合には指定しない。3060は当該分岐で使用するユーザ
定義属性の名称を入力する入力領域であり、3070は3060
の値と3080の値を比較するための比較オペレータを入力
する入力領域である。すなわち、3060で指定したユーザ
定義属性の値が3080の値と等しい(=)または異なる
(≠)のように指定する。3090は3060のユーザ定義属性
の値が設定されるノード名称である。「前へ」ボタン30
92は、前のノードの定義用画面の表示を指示するボタン
であり、「次へ」ボタン3094は、次のノードの定義用画
面の表示を指示するボタンである。
【0062】また、図30、図31の他に、開始作業用
の定義用画面や一番最後に設定が必要な最終ノード用の
定義画面があり、カスタマイズノード情報テーブルの種
類950および前ノード名称960から判断し、ノードの種類
が「作業」の場合は、作業ノード用の画面を、「分岐」
の場合は分岐ノード用の画面を、前ノード名称が「0」
であるレコードの作業については、開始作業用の画面を
表示し、一番最後に最終ノード用の画面を表示する。こ
のように順次当該ノードに対応する画面を表示する。
【0063】最終ノードの定義情報が入力装置1を介し
て入力され、ワークフロー定義テーブルへの格納の要求
がされると、入力された定義情報をワークフロー定義テ
ーブルへ格納する(ステップ2160)。ワークフロー定義
テーブルへの格納の要求は、最終ノードの定義画面にテ
ーブルへの格納を指示するボタン設け(例えば、「登
録」、「完了」など)、ユーザがそれを押下することに
よって、指示される。ワークフロー定義テーブルへの格
納後、ワークフローシステム定義ツールを起動し、定義
情報を渡す(ステップ2170)。
【0064】図15は、ワークフロー定義テーブル92
のデータ構成を示す図である。ビジネスプロセス名1510
は、図30の2910や図31の3010に表示されているカス
タマイズプロセスパターン名称であり、ノード名1515
は、図30の2915や図31の3020に表示されているノー
ドの名称であり、1520は作業ノード、分岐ノード、開始
ノード、最終ノードの区分を示すものであり、作業者名
1525は当該ノードにおける作業者名称であり、図30の
2920に表示されている名称である。自動配布1530は、図
30の2930に指定された区分であり、作業種類1540は、
当該ノードにおける作業の種類を示し、候補値を指定し
てユーザ定義属性に値を設定する場合は、図15の1レ
コード目のように「属性値の選択更新」が、候補値を指
定せずに直接ユーザ定義属性を設定する場合は「属性値
の直接入力」が設定される。
【0065】また、当該ノードで使用する電子帳票があ
る場合には、「AP起動」が設定される。このように、
あるノードについて、作業の種類が複数あり得るので、
1ノードについて複数レコードが存在し得る。ケース名
1545は、ワークフローで回覧される文書を格納する入れ
物の名称であり、ワークフローの最初のノード(開始ノ
ードで)設定される。属性名1550は、図30の2960で指
定したユーザ定義属性名称であり、候補値1555は図30
の2970で指定したユーザ定義属性の候補値であり、起動
ファイル1560は、図30の電子帳票のファイル名2950で
指定した電子帳票のファイル名称であり、分岐条件1565
は、図31の分岐ノードの3040、3050、3060、3070およ
び3080に指定した条件を条件式で示したものである。
【0066】図20および図21(続き)は、図17に
おける電子帳票生成、参照・登録テーブル作成処理(ス
テップ1730)の詳細を示すフローチャートである。
【0067】まずカスタマイズ帳票・実体テーブルの全
レコード件数を取得し(ステップ2010)、当該カスタマ
イズプロセスパターンIDをキーにして、当該レコード
がカスタマイズプロセスパターンIDと一致するかを判
断し(ステップ2020)、一致しなければ次のレコードを
検索する。当該レコードがカスタマイズプロセスパター
ンIDと一致すれば帳票・実体ID1160をキーにしてカ
スタマイズ項目テーブルを検索し、該当するレコードの
項目データを全て抽出して(ステップ2025)、抽出した
項目を設定した帳票・実体属性定義画面を表示装置5に
表示する(ステップ2030)。
【0068】図32は、帳票・実体の項目属性を定義す
る画面の事例を示す図である。3110は、図11の帳票・
実体名称1150を表示する表示領域であり、3120は帳票・
実体名称の英語名称を入力する入力領域である。3130
は、ステップ2025で抽出したレコードの項目名称を表示
する表示領域であり、3140は項目名称に対応する英語名
称を入力する入力領域である。作成するデータベーステ
ーブルによっては、日本語名称が使用できず、英数半角
のみ使用できる場合もあり、そのような場合に対応する
ために3120や3140で英語名称を設定する。3150は、項目
のデータ型を入力する入力領域であり、「Text(テキス
ト型)」、「Number(数値型)」、「Currency(通貨
型)」、「Date(日付型)」などの作成するデータベー
スや電子帳票を開発するアプリケーションに対応した型
を指定する。3160はデータベースの当該列の最大サイ
ズ、電子帳票の入力領域の最大サイズを指定する入力領
域であり、3170はデータベースの当該列や電子帳票の当
該項目領域に自動的に設定される値を入力する入力領域
であり、3180はデータベースの列に空文字列が登録され
る、あるいは電子帳票で空文字列のまま閉じられること
を許すかどうかの区分を指定する入力領域であり、3182
は、入力されたデータが3160で指定したサイズよりも小
さい場合に、3160で指定したサイズで保存するか、入力
されたデータの実際のサイズで保存するかという区分を
指定する入力領域であり、3184はデータベースの当該列
や電子帳票の当該項目領域にデータが入力される必要が
あるかどうかの区分を指定する入力領域である。3136は
主キーかどうかの区分を指定する入力領域であり、3138
は外部キーがあれば、その外部キーを指定する入力領域
である。
【0069】例えば、Sectionという実体のSectionCode
という項目が外部キーである場合は、(Section.Sectio
nCode)と3138に指定する。「OK」ボタン3140は、項
目属性情報の入力の完了を指示するボタンであり、3140
がユーザによって押下されると次の処理へ進む。
【0070】ユーザから入力装置1を介して入力され
た、図32の帳票・実体の項目属性を定義する画面の各
種属性情報を読込み(ステップ2040)、英語名称3120の
名前のデータベーステーブルを作成するSQL文を発行
し、データベーステーブルを作成する(ステップ205
0)。
【0071】画面に入力された項目数(N)を取得し
(ステップ2055)、順次、各英語項目名称3140の名称
で、各種属性に沿ったデータベーステーブルの列を作成
するためのSQL文を発行する(ステップ2065)ことを
繰り返す(ステップ2060および2070)。すべての列
の作成が終了すると、入力されたデータでカスタマイズ
項目テーブルを更新する(ステップ2075)。
【0072】なお、データベーステーブルおよび項目の
名称はそれぞれ英語名称3120および3140を使用している
が、日本語に対応しているデータベースのテーブルを作
成する場合は、名称3110および項目名称3130を用いても
よい。
【0073】図17の分析・設計処理1710終了後には、
カスタマイズ項目テーブル85の1225、1230、1235、12
40、1245、1250、1255、1260および1265にはNull値が設
定されている。ステップ2075において、カスタマイズ項
目テーブル更新時に、図12の1225には図32の英語項
目名称3140が、図12の1230には図32の型3150が、図
12の1235には図32の桁3160が、図12の1240には図
32の既定値3170が、図12の1245には図32の空文字
列の許可3180が、図12の1250には図32の固定長3182
が、図12の1255には図32の値要求3184が、図12の
1260には図32の主キー3136が、図12の1265には図3
2の外部キー3138が、それぞれ登録される。
【0074】カスタマイズ項目テーブルを更新の後、図
21に移り、 現在処理中のカスタマイズ帳票・実体テ
ーブルのレコードの種別が「帳票」か「実体」かを判断
する(ステップ2080)。
【0075】種別が帳票であれば、帳票生成の処理を続
け(ステップ2082へ)、実体の場合は、次のレコードを
検索する(ステップ2098へ)種別が「帳票」の場合は、
図32の名称の名前のフォームを生成する(ステップ20
28)。ここでフォームとは電子帳票を開発するアプリケ
ーションで作られる画面(ウィンドウ)のことである。
項目数Nは、取得済みであるので、順次、項目名称3130
の名称の表示領域と各種属性に沿った入力領域を2082で
生成したフォーム上に作成する(ステップ2086)。これ
を項目数(N)回繰り返す(ステップ2084および208
8)。全ての項目について表示領域と入力領域を作成し
た後、ワークフロー連携処理を行なうメニューをフォー
ムに作成する(2090)。ワークフロー連携処理とはワー
クフローの案件処理を開始する「投入」、前ノードから
回覧された案件を処理して次のノードの回覧者に送付す
る「遷移」、案件の処理を中断する「保留」、案件を前
のノードの回覧者に再送付する「差戻し」、ワークフロ
ーの処理を終了する「終了」などの処理である。
【0076】そして、各メニューに「投入」、「遷
移」、「保留」、「差戻し」、「終了」の名称を付け、
それぞれが選択されたときのプログラムを自動的に記述
する(ステップ2092)。
【0077】生成が完了すると、帳票の格納先ディレク
トリおよび格納ファイル名を入力する画面を表示し、ユ
ーザによって入力装置1を介して入力されるディレクト
リ名およびファイル名を取得し(ステップ2094)、取得
したディレクトリ名およびファイル名をアプリケーショ
ン情報テーブルへ登録する(ステップ2098)。図33は
生成された電子帳票の事例を示す図である。ワークフロ
ー運用時において、3210はワークフロー連携処理を選択
し、処理を指示するメニューであり、3220は、項目名称
を表示する表示領域であり、3230は項目のユーザが値を
入力したり、参照用のデータベーステーブルから値を参
照して自動的に表示する領域である。
【0078】また、ワークフロー連携処理機能は、メニ
ュー形式ではなく、「投入」、「遷移」、「保留」、
「差戻し」、「終了」のボタンを作成し、それぞれが押
下されたときのプログラムを自動的に記述することでも
実現できる。
【0079】図14は、アプリケーション情報テーブル
のデータ構成を示す図である。1410は、当該帳票が属す
るカスタマイズプロセスパターンIDであり、1420は当
該帳票が対応するプロセスパターンのノード名称であ
り、1430は当該帳票の名称であり、1440は当該帳票のド
ライブ名を含めた格納先ディレクトリであり、1450は当
該帳票のファイル名である。
【0080】図33のような電子帳票が生成された後、
ユーザはレイアウトを変更したり、ノードによって不必
要な処理を使用不可能にするといったカスタマイズを行
い、プロセスパターンの作業に対応した基本的な電子帳
票アプリケーションを完成させる。その後、この基本的
な電子帳票を利用して、プロセスパターンの作業が分割
して設計されたカスタマイズプロセスパターンの作業で
使用する電子帳票を流用開発する。
【0081】図23は、図17における(ステップ174
0)の詳細を示すフローチャートである。まず、ユーザ
は開発対象のカスタマイズプロセスパターンを指定し、
図26のようなカスタマイズプロセスパターンを表示さ
せる。その後、流用開発する作業をダブルクリックなど
の操作により指定する。
【0082】ユーザから入力される開発対象のカスタマ
イズプロセスパターンの名称を取得し、カスタマイズプ
ロセスパターンIDと選択されたノード名称をキーにし
て、カスタマイズノード情報テーブルを検索する(ステ
ップ2210)。次に該当するレコードのパターンのノード
名920を取得する(ステップ2220)。アプリケーション
情報テーブルの全レコード数を取得し、全てのレコード
について、ステップ2250、2260、2270、2280の処理を繰
り返す(ステップ2240および2290)。ステップ2220で取
得したパターンのノード名とアプリケーション情報テー
ブルの当該レコードのパターンのノード名が一致するか
を判断し(ステップ2250)、一致すれば(ステップ2250
のYES)、当該レコードのパスおよびファイル名を取得
し(ステップ2260)、そのファイルを起動する(ステッ
プ2270)。これにより、電子帳票開発用のアプリケーシ
ョンが起動されるので、ユーザは項目のプロパティ
(色、大きさ、画面上の位置、表示項目か入力項目か、
など)の簡単な変更で流用開発することができる。
【0083】変更が完了したら、別名で保存してアプリ
ケーションを終了する。アプリケーションが終了される
と(ステップの2280YES)、次のレコードを検索する。
アプリケーションが終了されない間(ステップ2280のN
O)、システムは終了待ち状態である。ステップ2220で
取得したパターンのノード名とアプリケーション情報テ
ーブルの当該レコードのパターンのノード名が一致しな
い場合は(ステップ2250のNO)、次のレコードを検索す
る。
【0084】起動される帳票は、プロセスパターンの作
業に対応して必要十分な伝達情報をもつ基本的な電子帳
票である。そのため、プロセスパターンの作業を分割し
て設計したカスタマイズプロセスパターンの作業でも、
基本的な電子帳票の情報で必要十分であり、項目のプロ
パティを変更し、基本的な電子帳票では入力可能な領域
を入力不可にする、などの少ない変更によって流用開発
でき、効率的に開発できる。ユーザは、プロセスパター
ンを意識せずに、流用開発したい対象作業のみを指定す
ればよく、プロセスパターンをカスタマイズした作業者
と流用開発する作業者が異なっていても、容易に流用開
発できる。このようにして分析・設計・開発することに
より、ワークフロー構築の工数の削減になる。
【0085】
【発明の効果】本発明によれば、業務の安定な部分と変
化しやすい部分に切り分けることによって、業務毎の汎
用的なフレームワークである設計パターンを抽出し、提
供できるので、異なる部署、異なる企業で設計パターン
を再利用することができる。そして、設計パターンに基
づいた分析・設計によって迅速に要求仕様を把握でき、
要求仕様に沿ったビジネスプロセス定義、参照・登録用
データベーステーブル、ワークフローで使用する電子帳
票を作成する。
【0086】そして、設計パターンに基づき、アプリケ
ーションの再利用可能な作業が明確になるので、開発効
率が向上する。すなわち、ワークフローシステム構築に
要する全体の工数が削減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態のワークフロー開発支援ツールのシス
テム構成図である。
【図2】実施形態のプロセスパターン情報テーブルのデ
ータ構成を示す図である。
【図3】実施形態のノード情報テーブルのデータ構成を
示す図である。
【図4】実施形態の分岐条件テーブルのデータ構成を示
す図である。
【図5】実施形態の帳票・実体テーブルのデータ構成を
示す図である。
【図6】実施形態の項目テーブルのデータ構成を示す図
である。
【図7】実施形態の関係テーブルのデータ構成を示す図
である。
【図8】実施形態のカスタマイズプロセスパターン情報
テーブルのデータ構成を示す図である。
【図9】実施形態のカスタマイズノード情報テーブルの
データ構成を示す図である。
【図10】実施形態のカスタマイズ分岐条件テーブルの
データ構成を示す図である。
【図11】実施形態のカスタマイズ帳票・実体テーブル
のデータ構成を示す図である。
【図12】実施形態のカスタマイズ項目テーブルのデー
タ構成を示す図である。
【図13】実施形態のカスタマイズ関係テーブルのデー
タ構成を示す図である。
【図14】実施形態のアプリケーション情報テーブルの
データ構成を示す図である。
【図15】実施形態のワークフロー定義テーブルのデー
タ構成を示す図である。
【図16】実施形態のプロセスパターン・データパター
ン生成の処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】実施形態のプロセスパターン・データパター
ンを用いた分析・設計・開発の処理の流れを示すフロー
チャートである。
【図18】実施形態のプロセスパターン・データパター
ン生成の処理の詳細な流れを示すフローチャートであ
る。
【図19】実施形態の分析・設計処理の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図20】実施形態の電子帳票生成および参照・登録テ
ーブル作成処理の流れを示すフローチャートである。
【図21】実施形態の電子帳票生成および参照・登録テ
ーブル作成処理の流れを示すフローチャート(続き)で
ある。
【図22】実施形態のワークフロー定義処理の流れを示
すフローチャートである。
【図23】実施形態のアプリケーション流用開発処理の
流れを示すフローチャートである。
【図24】プロセスパターン作業情報の入力画面の事例
を示す図である。
【図25】プロセスパターン分岐情報の入力画面の事例
を示す図である。
【図26】プロセスパターン表示画面の事例を示す図で
ある。
【図27】データパターンの項目情報の入力画面の事例
を示す図である。
【図28】データパターンの表示画面の事例を示す図で
ある。
【図29】プロセスパターンを用いて、業務分析・設計
を行うために、分割する作業のデータを入力する画面の
事例を示す図である。
【図30】ワークフロー定義の作業情報の入力画面の事
例を示す図である。
【図31】ワークフロー定義の分岐情報の入力画面の事
例を示す図である。
【図32】電子帳票生成または参照・登録テーブルの項
目属性情報の入力画面の事例を示す図である。
【図33】生成された電子帳票の事例を示す図である。
【符号の説明】
10:プロセスパターン、データパターン生成機能 15:分析・設計機能 20:ワークフロー定義機能 25:電子帳票生成、参照・登録テーブル作成機能 30:アプリケーション流用開発機能 33:設計パターンDB 63:分析・設計結果DB 92:ワークフロー定義テーブル 94:アプリケーション情報テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 趙 廷悦 神奈川県横浜市都筑区加賀原二丁目2番 株式会社日立製作所ビジネスシステム開発 センタ内 (72)発明者 小林 隆 神奈川県横浜市都筑区加賀原二丁目2番 株式会社日立製作所ビジネスシステム開発 センタ内 (72)発明者 酒井 克彰 東京都太田区大森北三丁目2番6号 株式 会社日立システムエンジニアリング内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力装置を介して入力されたワークフロー
    システム構築のための情報を用いて、複数の人間が協力
    して業務を進めることを前提としたビジネスプロセスの
    分析とそのワークフローシステムの構築を支援するワー
    クフローシステム開発支援方法において、当該業務に関
    する過去に分析したビジネスプロセスに基づいて、依頼
    されたタスク(作業)を複数のサブタスクに分割し、そ
    れを第3者に実施依頼をするという委託関係を明らかに
    し、当該業務のオリジナルの依頼者とオリジナルの実行
    者との間に発生するタスクとそのオーダー(実行順序)
    からなるプロセスパターンを抽出し、プロセスパターン
    を基に必要な情報を抽出し、この枠組みをデータパター
    ンとよび、プロセスパターンとデータパターンとからな
    る設計パターンに基づいて、新規に対象としているビジ
    ネスプロセスの分析・設計および当該ビジネスプロセス
    の開発支援を行うことを特徴とするワークフローシステ
    ム開発支援方法。
  2. 【請求項2】請求項1のワークフローシステム開発支援
    方法において、業務を複数に分割した作業単位であるタ
    スクを、現行ビジネスプロセスにおいて、オリジナルの
    依頼者やオリジナルの実行者自身が行うもの、および、
    依頼者または実行者が第3者に直接委託するもののみ抽
    出することで決定し、分割されたタスクを実行し、その
    結果に責任をもつ者であるアクターを、業務のオリジナ
    ルの依頼者あるいはオリジナルの実行者のいずれかが実
    行するものとして決定し、タスク相互にある逐次化、並
    列化、同期などの関係を表すオーダーを、業務の依頼、
    業務の実行条件の調整、業務の実行結果の通知、実行結
    果の評価、という順にシーケンシャルに進む業務の状態
    遷移の基本プロトコルに基づいて決定し、以上のタス
    ク、アクター、オーダーの決定によってプロセスパター
    ンを抽出することを特徴とするワークフローシステム開
    発支援方法。
  3. 【請求項3】請求項2のワークフローシステム開発支援
    方法において、抽出したプロセスパターンに基づき、抽
    出された最低限のタスクを実行するために依頼者と実行
    者との間で授受される伝達情報を、前記業務の状態遷移
    の基本プロトコルに基づき、依頼する業務の仕様、実施
    条件などを指定するための要求仕様の情報と実行者側の
    業務の実行条件を明確にし、依頼者と交渉を行うための
    実行計画情報と依頼される業務の実行完了とその成果を
    依頼者に示すための実行報告情報と依頼者が実行者から
    渡された成果の評価を示すための結果評価情報の4つに
    分類して見出し、それらの伝達情報を生成するために必
    要な実体の関係を導くことでデータパターンを抽出する
    ことを特徴とするワークフローシステム開発支援方法。
  4. 【請求項4】請求項2のワークフローシステム開発支援
    方法において、抽出したプロセスパターンに基づき、プ
    ロセスパターンにおけるタスク、すなわち最低限必要な
    タスクをさらに担当者レベルのサブタスクに分割し、そ
    れらのアクターを決定し、分割されたサブタスクのオー
    ダーを決定することで、新規にワークフローシステム構
    築の対象としているビジネスプロセスの分析・設計を行
    なうことを特徴とするワークフローシステム開発支援方
    法。
  5. 【請求項5】請求項のワークフローシステム開発支援方
    法において、抽出したプロセスパターンの各タスクを支
    援する基本アプリケーションプログラムを、請求項3の
    方法で抽出したデータパターンに基づいて開発し、分割
    されたサブタスクとプロセスパターンのタスクとの関係
    の情報を利用して、サブタスクで使用するアプリケーシ
    ョンプログラムの開発に流用できる基本アプリケーショ
    ンプログラムを検索し、流用開発することを特徴とする
    ワークフローシステム開発支援方法
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