JPH08202400A - 半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置 - Google Patents

半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置

Info

Publication number
JPH08202400A
JPH08202400A JP7008818A JP881895A JPH08202400A JP H08202400 A JPH08202400 A JP H08202400A JP 7008818 A JP7008818 A JP 7008818A JP 881895 A JP881895 A JP 881895A JP H08202400 A JPH08202400 A JP H08202400A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
data
frame
data block
block
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7008818A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Sugiyama
和宏 杉山
Yukari Ono
由香里 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP7008818A priority Critical patent/JPH08202400A/ja
Publication of JPH08202400A publication Critical patent/JPH08202400A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディジタル音声信号を半導体メモリを効率的
に使用して容易に記録するとともに、記録されたディジ
タル音声信号を容易に再生・消去することができ、しか
も、ディジタル音声信号を可変長のフレーム信号に符号
化して記録しても容易に再生することができる半導体メ
モリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録
装置を得る。 【構成】 半導体メモリの各データ・ブロックのヘッダ
領域には、データ・ブロックの使用/未使用を表すUS
Eフラグ、符号化データの終了を表すENDフラグ、次
のデータ・ブロックを表すNEXTブロック番号、およ
び記録終了位置を表すENDアドレスを、また、後続の
領域には、符号化データおよびフレーム長信号からなる
フレームデータを記録する。さらに、各チャンネル・階
層毎にその先頭のデータ・ブロック番号をアイテム管理
用半導体メモリに別途記録する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、半導体メモリを記録
媒体としてディジタル変換した音声信号を記録する半導
体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、小型の音声信号記録再生装置とし
ては、一般に磁気テープを用いたテープレコーダが広く
用いられている。しかし、テープレコーダは、複雑なメ
カニカルな部分や電磁変換部分を含むため、小型化には
限界があること、振動に弱いこと、電池寿命が短いこ
と、繰り返しによるメカニカル部の磨耗があること、ラ
ンダムアクセスが困難であること、録音・再生の立ち上
がり速度に限界があること等の欠点がある。
【0003】一方、近年の半導体技術の進歩は目覚まし
く、半導体メモリの大容量化が著しく進んでいる。これ
に伴い、半導体メモリへの音声信号や画像信号の記録と
いったAV分野への応用が種々考えられてきている。そ
のなかで、半導体メモリへの音声信号の記録は、まだ記
録時間は短いものの、留守番電話、各種おもちゃ、駅の
アナウンスマシーン等、種々の製品へ応用されてきてい
る。
【0004】このようにな半導体メモリにディジタル音
声信号を記録する記録装置としては、例えば「音声LS
Iとアルゴリズム」(電子通信学会研究技術報告、EA
92−28)に記載されているものがある。図10は、
このような従来の装置の半導体メモリへの記録フォーマ
ットを示した図である。図において、半導体メモリは、
64個に等分割され、それぞれ一つのトラックに割り当
てられ、各トラックには、アドレス番号が付されてい
る。また、ディジタル音声信号は、所定数のサンプルか
らなるフレームを単位として、固定の転送ビットレート
となるように圧縮・符号化され、先頭にメッセージ番号
が付されて、固定長のフレーム信号となる。そして、各
トラックは、このフレーム信号で構成される。ここで、
メッセージとは、会話の一区切りをいう。
【0005】そして、記録時には、アドレス番号の若い
順番に空きトラックを検出してフレーム信号が順次記録
される。また、再生時には、メッセージ番号の共通なト
ラックが、トラック番号の若い順に、例えば、図10に
おいて、メッセージ番号1のメッセージを再生する場合
には、トラック番号が1、2、4、59のトラックが順
次再生される。
【0006】また、半導体メモリの使用効率を上げ、よ
り長時間のディジタル音声信号を記録するために、ディ
ジタル音声信号を圧縮・符号化して記録する方法が考え
られる。ディジタル音声信号を圧縮・符号化する符号化
方法としては、例えば国際的に標準化が進められている
MPEG(Moving Picture Exper
t Group)音声信号符号化方式があるが、この方
式においては、1フレーム(例えば384サンプル)の
ディジタル音声信号を、符号化されたデータが固定の転
送レートとなるように固定長のフレーム信号に符号化す
るようになっている。
【0007】ところが、ディジタル音声信号を所定の音
質で圧縮・符号化する場合、符号化される各フレームの
ディジタル音声信号の情報量は、その内容や性質により
異なるものとなる。例えば、無音部分はほとんど情報量
がなく、アタック音等の急激な変化を生じる部分では情
報量が多くなる。
【0008】ディジタル音声信号を所定の音質で圧縮・
符号化し、半導体メモリを所定数の容量からなる所定数
のデータ・ブロックに分割して記録する場合、ディジタ
ル音声信号を固定長のフレーム信号に符号化する符号化
方式を用いて圧縮・符号化して記録すると、符号化され
る音声信号の情報量の少ないフレームには必要以上のビ
ットが割り当てられて、半導体メモリ容量の使用効率が
低下することになり、また、反対に情報量の多いフレー
ムには必要なビットが割り当てられず、再生される音声
信号の音質の劣化を生じる。
【0009】そこで、ディジタル音声信号を所定の音質
で圧縮・符号化しても、半導体メモリ容量の使用効率が
低下するしたり、再生される音声信号の音質の劣化を生
じることのないように、ディジタル音声信号を、その情
報量の少ないフレームに対してはより小さなデータ長の
フレーム信号に、また、情報量の多いフレームに対して
はより大きなデータ長のフレーム信号に圧縮・符号化す
るというように、情報量に応じて可変長のフレーム信号
に圧縮・符号化して記録する必要が生じてきた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体メモリを
所定数の容量からなる所定数のデータ・ブロック(上記
の従来装置においては、トラックに相当する。)に分割
してディジタル音声信号を記録する記録装置において、
ディジタル音声信号の記録されていない空きデータ・ブ
ロックを検出する場合に、少なくとも、各データ・ブロ
ックの最初に記録されたフレーム信号の先頭に付された
数ビットからなるメッセージ番号(識別信号)を検出し
なければならず、また、記録されたディジタル音声信号
を再生する場合に、先頭フレームのディジタル音声信号
の記録されたデータ・ブロックは、データ・ブロックに
最初に記録されたフレーム信号のメッセージ番号を該当
するメッセージ番号が検出されるまで、逐次検出しなけ
ればならない。
【0011】また、記録されたディジタル音声信号を再
生する場合に、一つのデータ・ブロックを再生し、次に
再生するデータ・ブロックを検出するには、後続のデー
タ・ブロックに最初に記録されたフレーム信号のメッセ
ージ番号を逐次検出するか、もしくは、ディジタル音声
信号の再生に先立って、全てのデータ・ブロックの最初
に記録されたフレーム信号のメッセージ番号を検出し
て、データ・ブロックの再生順序を判別しておかなけれ
ばならない。
【0012】さらに、データ・ブロックの再生順序はフ
レーム信号のなかのメッセージ番号でしか識別できない
ので、データ・ブロックにまたがって1つのフレーム信
号を記録することができず、半導体メモリを効率的に使
用することができない。加えて、ディジタル音声信号を
その情報量に応じて可変長のフレーム信号に圧縮・符号
化して記録するように構成されていない。
【0013】この発明は、上記のような問題点を解決す
るためになされたもので、ディジタル音声信号を、半導
体メモリを効率的に使用して容易に記録するとともに、
記録されたディジタル音声信号を容易に再生・消去する
ことができ、しかも、ディジタル音声信号を可変長のフ
レーム信号に符号化して記録しても容易に再生すること
ができる半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メ
モリ音声信号記録装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の半導体
メモリ音声信号記録方法は、所定の容量からなる所定数
のデータ・ブロックに分割された半導体メモリへディジ
タル音声信号を記録する半導体メモリ音声信号記録方法
において、所定期間のフレームを単位として上記ディジ
タル音声信号を符号化して符号化フレーム信号を生成
し、先頭フレームの上記符号化フレーム信号を記録する
第1のデータ・ブロックを識別するための第1の識別信
号を保持し、上記第1のデータ・ブロックが上記ディジ
タル音声信号の記録に使用されていることを示す第2の
識別信号を上記第1のデータ・ブロックの第1の領域へ
書き込み、上記先頭フレームの上記符号化フレーム信号
より順次上記第1のデータ・ブロックの第2の領域へ書
き込むことを特徴とする。
【0015】請求項2に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、さらに、上記符号化フレーム信号を引き続き
他のデータ・ブロックへ記録するときには、該他のデー
タ・ブロックの上記第2の識別信号を検出して上記ディ
ジタル音声信号の記録に使用されていないデータ・ブロ
ックを識別し、該データ・ブロックを上記ディジタル音
声信号の記録に使用する次のデータ・ブロックとして、
該次のデータ・ブロックを識別するための第3の識別信
号を元のデータ・ブロックの第3の領域に書き込み、上
記次のデータ・ブロックが上記ディジタル音声信号の記
録に使用されることを示すように上記第1の識別信号を
上記次のデータ・ブロックの上記第1の領域へ書き込
み、上記符号化フレーム信号を上記次のデータ・ブロッ
クの上記第2の領域へ順次書き込むようにしたものであ
る。
【0016】請求項3に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、さらにまた、上記符号化フレーム信号を引き
続き他のデータ・ブロックへ記録する場合に、一つのフ
レームの上記符号化フレーム信号のすべてが元のデータ
・ブロックの上記第2の領域に記録できないときには、
該符号化フレーム信号の記録できるところまでを上記元
のデータ・ブロックに書き込み、残りの該符号化フレー
ム信号のデータ長を示す第4の識別信号を保持し、保持
された該第4の識別信号にもとづいて、上記第2の領域
に残りの該符号化フレーム信号を上記次のデータ・ブロ
ックの上記第2の領域に書き込むようにしたものであ
る。
【0017】請求項4に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、加えて、上記符号化フレーム信号のデータ長
を示すデータ長信号を上記符号化フレーム信号の先頭に
付加するようにしたものである。
【0018】請求項5に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、さらに、上記符号化フレーム信号の記録を第
2のデータ・ブロックの上記第2の領域中で終了する場
合には、上記符号化フレーム信号の記録を終了する上記
第2のデータ・ブロックを識別するための第5の識別信
号を上記第2のデータ・ブロックの第4の領域に書き込
み、上記第2のブロックの上記第2の領域において上記
符号化フレーム信号の書き込みを終了する位置を識別す
るための第6の識別信号を上記第2のブロックの第3の
領域に書き込むようにしたものである。
【0019】請求項6に記載の半導体メモリ音声信号記
録装置は、ディジタル音声信号を半導体メモリへ記録す
る半導体メモリ音声信号記録装置において、所定期間の
フレームを単位として上記ディジタル音声信号を符号化
した符号化フレーム信号を生成する符号化手段と、メモ
リ空間が所定の容量からなる所定数のデータ・ブロック
に分割されており、上記データ・ブロックが上記ディジ
タル音声信号の記録に使用されているか否かを識別する
ための第1の識別信号が記録される第1の領域と、上記
符号化フレーム信号が記録される第2の領域を上記デー
タ・ブロック毎に有する半導体メモリと、データを保持
するデータ保持手段と、上記半導体メモリおよび上記デ
ータ保持手段への信号の書き込みおよび読み出しを制御
する制御手段とを備え、上記制御手段は、先頭フレーム
の上記符号化フレーム信号を記録する第1のデータ・ブ
ロックを識別するための第1の識別信号をを上記データ
保持手段へ書き込み、上記第1のデータ・ブロックが上
記ディジタル音声信号の記録に使用されていることを示
すように上記第2の識別信号を上記第1のデータ・ブロ
ックの上記第1の領域に書き込み、先頭フレームの上記
符号化フレーム信号より順次上記第1のデータ・ブロッ
クの上記第2の領域へ書き込むように上記半導体メモリ
および上記データ保持手段への信号の書き込みおよび読
み出しを制御することを特徴とする。
【0020】請求項7に記載の半導体メモリ音声信号記
録装置は、さらに、上記半導体メモリは、さらに第3の
領域を上記データ・ブロック毎に有し、上記制御手段
は、上記符号化フレーム信号を引き続き他のデータ・ブ
ロックへ記録するときには、該他のデータ・ブロックの
上記第2の識別信号を読み出し、上記ディジタル音声信
号の記録に使用されていないデータ・ブロックを識別
し、該データ・ブロックを上記ディジタル音声信号の記
録に使用する次のデータ・ブロックとして、該次のデー
タ・ブロックを識別するための第3の識別信号を元のデ
ータ・ブロックの上記第3の領域に書き込み、上記次の
データ・ブロックが上記ディジタル音声信号の記録に使
用されることを示すように上記第2の識別信号を上記次
のデータ・ブロックの上記第1の領域へ書き込み、上記
符号化フレーム信号を上記次のデータ・ブロックの上記
第2の領域へ順次書き込むように上記半導体メモリへの
信号の書き込みおよび読み出しを制御するようにしたも
のである。
【0021】請求項8に記載の半導体メモリ音声信号記
録装置は、さらにまた、上記符号化フレーム信号を引き
続き他のデータ・ブロックへ記録する場合に、一つのフ
レームの上記符号化フレーム信号のすべてが元のデータ
・ブロックの上記第2の領域に記録できないときには、
上記制御手段は、該符号化フレーム信号の記録できると
ころまでを上記元のデータ・ブロックに書き込み、残り
の該符号化フレーム信号のデータ長を示す第4の識別信
号を上記データ保持手段に書き込み、上記データ保持手
段に保持された上記第4の識別信号にもとづいて、上記
第2の領域に残りの該符号化フレーム信号を上記次のデ
ータ・ブロックの上記第2の領域に書き込むように上記
半導体メモリおよび上記データ保持手段への信号の書き
込みを制御するようにしたものである。
【0022】請求項9に記載の半導体メモリ音声信号記
録装置は、加えて、上記符号化手段は、上記符号化フレ
ーム信号のデータ長を示すデータ長信号を上記符号化フ
レーム信号の先頭に付加するようにしたものである。
【0023】請求項10に記載の半導体メモリ音声信号
記録装置は、さらに、上記符号化フレーム信号の記録を
第2のデータ・ブロックの上記第2の領域中で終了する
場合には、上記制御手段は、上記符号化フレーム信号の
記録を終了する上記第2のデータ・ブロックを識別する
ための第5の識別信号を上記第2のブロックの第4の領
域に書き込み、上記第2のデータ・ブロックの上記第2
の領域において上記可変長フレーム信号およびそのデー
タ長信号の書き込みを終了する位置を識別するための第
3の識別信号を上記第2のデータ・ブロックの第6の領
域に書き込むように上記半導体メモリへの信号の書き込
みを制御するようにしたものである。
【0024】
【作用】請求項1に記載の半導体メモリ音声信号記録方
法は、先頭フレームの符号化フレーム信号を記録する第
1のデータ・ブロックを識別するための第1の識別信号
を保持することにより、半導体メモリに記録されたディ
ジタル音声信号を再生する場合に、保持された第1の識
別信号にもとづいて、先頭フレームの符号化フレーム信
号の記録されたデータ・ブロックを即座に識別すること
が可能となる。また、上記第1のデータ・ブロックが上
記ディジタル音声信号の記録に使用されていることを示
す第2の識別信号を上記第1のデータ・ブロックの第1
の領域へ書き込むことにより、新たにディジタル音声信
号を記録するための空きデータ・ブロックを探す場合
に、第2の識別信号を検出することによりそのデータ・
ブロックがディジタル音声信号の記録に使用されてお
り、空きデータ・ブロックではないことを即座に識別す
ることが可能となる。さらに、記録されたディジタル音
声信号を消去する場合に、フレーム信号をすべて消去し
なくても、ディジタル音声信号の記録に使用されていな
いことを示すように第2の識別信号を書き換えるだけ
で、容易に記録されたディジタル音声信号を消去するこ
とが可能となる。
【0025】請求項2に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、符号化フレーム信号を引き続き他のデータ・
ブロックへ記録する場合に、該他のデータ・ブロックの
上記第2の識別信号を検出して上記ディジタル音声信号
の記録に使用されていないデータ・ブロックを識別する
ことにより、空きデータ・ブロックを即座に識別して、
符号化フレーム信号を引き続き記録する次のデータ・ブ
ロックに上記空きデータ・ブロックを割り当てることが
可能となる。また、該次のデータ・ブロックを識別する
ための第3の識別信号を元のデータ・ブロックの第3の
領域に書き込むことにより、半導体メモリに記録された
ディジタル音声信号を再生する場合に、該第3の識別信
号にもとづいて、データ・ブロックの再生順序(データ
・ブロックのつながり)を容易に識別することが可能と
なる。
【0026】請求項3に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、符号化フレーム信号を引き続き次のデータ・
ブロックへ記録する場合に、一つのフレームの上記符号
化フレーム信号の一部が元のデータ・ブロックの第2の
領域に記録できないときには、該符号化フレーム信号の
記録できるところまでを元のデータ・ブロックに書き込
み、残りの該符号化フレーム信号のデータ長を示す第4
の識別信号を保持し、保持された該第4の識別信号にも
とづいて、第2の領域に残りの該符号化フレーム信号を
次のデータ・ブロックの第2の領域に書き込むことによ
り、データ・ブロックの第2の領域をすべて使用するこ
とが可能となる。
【0027】請求項4に記載の半導体メモリ音声信号記
録方法は、上記符号化フレーム信号のデータ長を示すデ
ータ長信号を上記符号化フレーム信号の先頭に付加する
ことにより、半導体メモリに記録されたディジタル音声
信号を再生する場合に、符号化フレーム信号が可変のデ
ータ長を有するものであっても、データ長信号を検出す
ることにより、符号化フレーム信号のデータ長を容易に
判別することができ、符号化フレーム信号毎に分離して
読み出すことが可能となる。また、符号化フレーム信号
が二つのデータ・ブロックにまたがって記録されている
場合に、その符号化フレーム信号が可変のデータ長を有
するものであっても、そのデータ長信号の示す符号化フ
レーム信号のデータ長と読み出された前半部分の符号化
フレーム信号のデータ長とを比較することにより、後半
部分の符号化フレーム信号の記録されたデータ・ブロッ
クから該符号化フレーム信号として読み出すデータ量を
判別することが可能となる。
【0028】この発明の請求項5に記載の半導体メモリ
音声信号記録方法は、符号化フレーム信号の記録を第2
のデータ・ブロックの第2の領域中で終了する場合に、
符号化フレーム信号の記録を終了する第2のデータ・ブ
ロックを識別するための第5の識別信号を第2のデータ
・ブロックの第4の領域に書き込み、第2のブロックの
第2の領域において符号化フレーム信号の書き込みを終
了する位置を識別するための第6の識別信号を第2のブ
ロックの第3の領域に書き込むことにより、半導体メモ
リに記録されたディジタル音声信号を再生する場合に、
第5の識別信号を検出して、再生中のデータ・ブロック
の第2の領域中でディジタル音声信号の符号化フレーム
信号が終了することを識別し、第3の領域に記録された
識別信号が、符号化フレーム信号の書き込みを終了する
位置を示す第6の識別信号であることを判別し、ディジ
タル音声信号の符号化フレーム信号の読み出しを終了す
る位置を識別することが可能となる。また、第5の識別
信号を検出して、再生中の第3の領域に記録された信号
が、次のデータ・ブロックを示す第3の識別信号か符号
化フレーム信号の書き込みを終了する位置を識別するた
めの第6の識別信号かを判別することができ、第3およ
び第6の識別信号を共通の領域である第3の領域に記録
することが可能となる。
【0029】この発明の請求項6に記載の半導体メモリ
音声信号記録装置は、制御手段が、先頭フレームの符号
化フレーム信号を記録する第1のデータ・ブロックを識
別するための第1の識別信号をデータ保持手段に書き込
むようにデータ保持手段の書き込みを制御することによ
り、半導体メモリに記録されたディジタル音声信号を再
生する場合に、データ保持手段に書き込まれ保持された
第1の識別信号にもとづいて、先頭フレームの符号化フ
レーム信号の記録されたデータ・ブロックを即座に識別
することが可能となる。また、制御手段が、上記第1の
データ・ブロックが上記ディジタル音声信号の記録に使
用されていることを示す第2の識別信号を上記第1のデ
ータ・ブロックの第1の領域へ書き込むように半導体メ
モリの書き込みを制御することにより、新たにディジタ
ル音声信号を記録するための空きデータ・ブロックを探
す場合に、第2の識別信号を検出することによりそのデ
ータ・ブロックがディジタル音声信号の記録に使用され
ており、空きデータ・ブロックではないことを即座に識
別することが可能となる。さらに、記録されたディジタ
ル音声信号を消去する場合に、符号化フレーム信号をす
べて消去しなくても、ディジタル音声信号の記録に使用
されていないことを示すように第2の識別信号を書き換
えるだけで、容易に記録されたディジタル音声信号を消
去することが可能となる。
【0030】この発明の請求項7に記載の半導体メモリ
音声信号記録装置は、制御手段が、該次のデータ・ブロ
ックを識別するための第3の識別信号を元のデータ・ブ
ロックの第3の領域に書き込むように半導体メモリの書
き込みを制御することにより、半導体メモリに記録され
たディジタル音声信号を再生する場合に、該第3の識別
信号にもとづいて、データ・ブロックの再生順序(デー
タ・ブロックのつながり)を容易に識別することが可能
となる。
【0031】この発明の請求項8に記載の半導体メモリ
音声信号記録装置は、符号化フレーム信号を引き続き次
のデータ・ブロックへ記録する場合に、一つのフレーム
の上記符号化フレーム信号の一部が元のデータ・ブロッ
クの第2の領域に記録できないときには、制御手段が、
該符号化フレーム信号の記録できるところまでを元のデ
ータ・ブロックに書き込み、残りの該符号化フレーム信
号のデータ長を示す第4の識別信号をデータ保持手段に
書き込み、保持された該第4の識別信号にもとづいて、
第2の領域に残りの該符号化フレーム信号を次のデータ
・ブロックの第2の領域に書き込むように半導体メモリ
およびデータ保持手段の書き込みを制御することによ
り、データ・ブロックの第2の領域をすべて使用するこ
とが可能となる。
【0032】この発明の請求項9に記載の半導体メモリ
音声信号記録装置は、符号化手段が、上記符号化フレー
ム信号のデータ長を示すデータ長信号を上記符号化フレ
ーム信号の先頭に付加することにより、半導体メモリに
記録されたディジタル音声信号を再生する場合に、符号
化フレーム信号が可変のデータ長を有するものであって
も、データ長信号を検出することにより、符号化フレー
ム信号のデータ長を容易に判別することができ、符号化
フレーム信号毎に分離して読み出すことが可能となる。
また、符号化フレーム信号が二つのデータ・ブロックに
またがって記録されている場合に、その符号化フレーム
信号が可変のデータ長を有するものであっても、そのデ
ータ長信号の示す符号化フレーム信号のデータ長と読み
出された前半部分の符号化フレーム信号のデータ長とを
比較することにより、後半部分の符号化フレーム信号の
記録されたデータ・ブロックから該符号化フレーム信号
として読み出すデータ量を判別することが可能となる。
【0033】この発明の請求項10に記載の半導体メモ
リ音声信号記録装置は、符号化フレーム信号の記録を第
2のデータ・ブロックの第2の領域中で終了する場合
に、制御手段は、符号化フレーム信号の記録を終了する
第2のデータ・ブロックを識別するための第5の識別信
号を第2のデータ・ブロックの第4の領域に書き込み、
第2のブロックの第2の領域において符号化フレーム信
号の書き込みを終了する位置を識別するための第6の識
別信号を第2のブロックの第3の領域に書き込むように
半導体メモリへの書き込みを制御することにより、半導
体メモリに記録されたディジタル音声信号を再生する場
合に、第5の識別信号を検出して、再生中のデータ・ブ
ロックの第2の領域中でディジタル音声信号の符号化フ
レーム信号が終了することを識別し、第3の領域に記録
された識別信号が、符号化フレーム信号の書き込みを終
了する位置を示す第6の識別信号であることを判別し、
ディジタル音声信号の符号化フレーム信号の読み出しを
終了する位置を識別することが可能となる。また、第5
の識別信号を検出して、再生中の第3の領域に記録され
た信号が、次のデータ・ブロックを示す第3の識別信号
か符号化フレーム信号の書き込みを終了する位置を識別
するための第6の識別信号かを判別することができ、第
3および第6の識別信号を共通の領域である第3の領域
に記録することが可能となる。
【0034】
【実施例】以下、この発明の一実施例である半導体メモ
リ音声信号記録装置を図について説明する。図1におい
て、1はch1(チャンネル1)の音声信号の入力端
子、2はch2(チャンネル2)の音声信号の入力端
子、3、4は音声信号の符号化を行う階層化可変長符号
化器、5は階層化可変長符号化器3、4より得られた各
階層のフレーム信号(符号化フレーム信号)と各階層の
フレーム信号のデータ長を示すフレーム長信号を所定時
間保持し、かつそれらのデータを選択するデータバッフ
ァ・セレクタ、6はデータバッファ・セレクタ5で選択
されたフレーム信号のフレーム長を示すフレーム長信
号、7はデータバッファ・セレクタ5で選択された所定
音声信号チャンネルのフレーム信号やフレーム長信号等
からなるデータ記録用半導体メモリ8の入力信号、8は
フレーム信号等を記録するデータ記録用半導体メモリ、
9は各アイテムの符号化信号の記録開始位置を管理する
アイテム管理用半導体メモリ、10はデータ記録用半導
体メモリ8に記録シーケンス、再生シーケンス、消去シ
ーケンスを実行する場合に各種データ書込み・読み出し
アドレスの発生等を行うメモリコントローラ、11はア
イテム管理用半導体メモリ9のデータ書込み/読み出し
アドレスをコントロールするアイテムコントローラ、1
2はデータバッファ・セレクタ5および18の信号セレ
クト制御および一時保持のタイミングを与えるコントロ
ールデータ、13は音声信号チャンネル数、記録・再生
制御や記録・再生アイテム番号、記録・再生信号品質等
を入力する操作パネル、14はデータ記録用半導体メモ
リ8へのアドレスバス、15はフレーム信号やフレーム
長信号等からなるデータ記録用半導体メモリ8出力信
号、16はアイテム管理用半導体メモリ9のアドレスバ
ス、17はアイテム管理用半導体メモリ9のデータバ
ス、18はデータ記録用半導体メモリ8より得られた再
生信号を所定時間保持しコントロールデータ12に従っ
て各階層のフレーム信号及び各階層のフレーム長信号を
選択するデータバッファ・セレクタ、19および20は
再生符号化データを復号する階層化可変長復号器、21
はch1の音声信号の出力端子、22はch2の音声信
号の出力端子である。なお、本実施例においては、記録
する音声信号の総ch数を2、階層化における総階層数
を4、すなわち、ch数は最大2まで、階層数は最大4
までのフレーム信号を記録できるものとする。
【0035】まず、音声信号の階層化可変長符号化処理
について説明する。図1において、入力端子1に入力さ
れたch1の音声信号は階層化可変長符号化器3にて階
層化可変長符号化が行われる。同様に、入力端子2に入
力されたch2の音声信号は階層化可変長符号化器4に
て階層化可変長符号化が行われる。
【0036】ここで、階層化可変長符号化器3および4
の構成を図2に示し、以下ch1の音声信号を階層化可
変長符号化器3により階層化・可変長符号化する方法を
説明する。なお、ch2の音声信号を階層化可変長符号
化器4により階層化・可変長符号化する方法も以下に説
明する方法と同様である。まず、階層化可変長符号化器
3へ入力されたch1の音声信号は、A/D変換器31
にて、ディジタル信号に変換され、音声信号は所定区間
(所定サンプル分の音声信号。これが1処理単位とな
る)毎に区切られたのち、所定のサブバンドへの分割を
行うサブバンド分割フィルタ32および周波数分析を行
うFFT(高速フーリエ変換器)34に入力される。所
定区間毎に区切られた音声信号は、サブバンド分割フィ
ルタ32にて複数のサブバンド信号に分割され、各サブ
バンド信号は、それぞれサブバンド信号での最大振幅が
1.0となるように正規化され、正規化された各サブバ
ンド信号とその倍率であるスケール情報を出力する。一
方、所定区間毎に区切られた音声信号は、FFT34に
て周波数分析がなされ、周波数分析の結果が適応ビット
割当器35に送られる。
【0037】ここで、適応ビット割当器35の構成を図
4に示す。適応ビット割当器35では、まず、帯域分割
エネルギー算出器42にてFFT34からの周波数分析
データを人間の聴覚特性(クリティカルバンド)に合わ
せて再グルーピングして複数の周波数帯域に分離し、こ
の各帯域のエネルギーを算出する。算出された各帯域の
エネルギーは許容ノイズレベル算出器43に入力され、
許容ノイズレベルが算出される。許容ノイズレベルの算
出には、人間の聴覚特性を考慮して聴感上劣化の少ない
圧縮・符号化を行うために、マスキング効果、最小可聴
限特性等が用いられる。ここで、マスキング効果とはあ
る帯域のレベルの大きな音により他の帯域の音がマスク
される効果であり、最小可聴限とは人間が聞くことので
きる最小レベルの音である。
【0038】各帯域のエネルギーに対して、マスキング
効果および最小可聴限により許容ノイズレベルが算出さ
れる例を図5に示す。図5において、S1〜S10は、
例えばFFT34からの周波数分析データが10の帯域
に分割された場合の各帯域のエネルギーを示す。各帯域
のエネルギーから左右に伸びた斜線は、その帯域の音に
よりマスキングされる領域を示す。また、点線は最小可
聴限を示す。各帯域の許容ノイズレベルは、他の帯域か
らのマスキングレベルと最小可聴限のうち最大レベルの
ものが選ばれる。そして、許容ノイズ算出器43で算出
された許容ノイズレベルと各帯域のエネルギーは割当ビ
ット算出器44に入力される。
【0039】許容ノイズレベル以下の音は聞こえないた
め、符号化して伝送する必要のあるのは、許容ノイズレ
ベルを超える帯域の音に対し、各帯域のエネルギーと許
容ノイズレベルの差のエネルギー(図5のハッチング棒
線で示す。)の音声信号ということになる。そこで、割
当ビット算出器44では、許容ノイズレベルを超える帯
域の音に対し、各帯域のエネルギーと許容ノイズレベル
の差のエネルギーに応じて、各サブバンド信号の量子化
に必要なビット数をそれぞれ算出し、ビット情報として
出力する。このように割り当てられたビット数は、入力
された信号の性質にもとづくものであり、したがって、
1フレームの符号化に割り当てられるビット数は可変と
なる。
【0040】このようにして適応ビット割当器35で得
られたビット情報は、図2に示すように量子化器33や
階層化可変長フォーマッティング器37に送られるとと
もに、フレーム長算出器36へも送られる。量子化器3
3では、適応ビット割当器35で割り当てられたビット
情報に従ってサブバンド信号を量子化し、量子化データ
を階層化可変長フォーマッティング器37に送る。ま
た、フレーム長算出器36では、適応ビット割当器35
で割り当てられたビット情報に基づいてその音声信号の
所定区間毎に各階層毎のフレーム長(データ長)を算出
し、階層化可変長フォーマッティング器37に送る。階
層化可変長フォーマッティング器37は、全体のサブバ
ンドを所定数に分割してグルーピングした各階層毎に量
子化データ、スケール情報、ビット情報を所定のフォー
マットにフォーマット化した各階層のフレーム信号とそ
れに対応したフレーム長信号を出力する。上述したよう
に1フレームの符号化に割り当てられるビット数は可変
であるので、フレーム信号は音声信号の性質により可変
長となる。
【0041】図6は、例えば4階層に分割する場合の階
層への周波数分割を示す図である。本実施例では、全体
のサブバンド数(M個)を4分割するものとし、一番低
いサブバンド群から階層1、階層2、階層3、階層4と
称する。例えば、記録する音声信号の周波数帯域を0か
ら20kHzとし、この周波数帯域をサブバンド分割フ
ィルタ32により32個のサブバンドに等分割するもの
とすれば、各階層は、32÷4=8(個)のサブバンド
群から形成されることになり、各階層の帯域幅は、20
÷32×8=5(kHz)となる。ここで、階層数は、
要求される音声信号の品質(音質)に応じて設定すれば
よい。例えば、アナウンス音声等の高品質を要求されな
い音声信号に対しては、図6に示す階層1のみのフレー
ム信号を記録すればよく、また、音楽等の高品質を要求
される音声信号に対しては、階層1から階層4のすべて
のフレーム信号を記録すればよい。
【0042】次に、本実施例におけるデータ記録用半導
体メモリ8に階層化可変長フレーム信号を記録する場合
の記録フォーマットを図7をもとに説明する。図におい
て、データ記録用半導体メモリ8のメモリ空間をK個
(Kは整数)に等分割し、固定長(固定容量)のブロッ
ク(データ・ブロック)を構成する。さらに、1ブロッ
ク内には、USEフラグ、ENDフラグ、NEXTアド
レスまたはENDアドレスを記録するヘッダ領域を設
け、その後に、階層化可変長符号化器3により生成され
たフレーム長信号とフレーム信号よりなる可変長のフレ
ームデータ(以下、階層化可変長符号化器3および4に
てフォーマット化された信号をフレーム信号と、また、
フレーム長信号とフレーム信号からなるデータ記録用半
導体メモリ8に記録されるデータをフレームデータと記
す。)が繰り返し記録される構成となっている。そし
て、例えばブロック番号1のブロックにおいて、フレー
ム(L+1)については、フレームデータの途中までが
このブロックに記録され、続く残りのフレームデータは
ヘッダ領域のNEXTブロック番号の示すブロックの最
初のフレームデータ記録領域に記録される。
【0043】ここで、ヘッダ領域の各フラグの内容を以
下に記す。 USEフラグ:このブロックの使用/不使用を示す1ビ
ットのデータ。本実施例では、使用されているときに
1、不使用のときに0とする。 ENDフラグ:時間的に連続した1つのアイテムの符号
化データがこのブロックで終了するか否かを示す1ビッ
トのデータ。本実施例では、終了するとき1、終了しな
い時0とする。 NEXTブロック番号:ENDフラグがOFF(0)の
場合に、このブロックに続く時間的に連続したフレーム
データの記録されている次のブロック番号(1〜K)を
示すデータ。 ENDアドレス:ENDフラグがON(1)の場合に、
このブロック中の終了フレーム位置を示すアドレス。
【0044】また、アイテム管理用半導体メモリ9の内
部データの構成を図9をもとに説明する。図において、
各アイテム毎のチャンネル数(総チャンネル数の範囲内
で適宜選択される。)、階層数(総階層数の範囲内で適
宜選択される。)が記録され、それに続き、チャンネル
および階層数毎のアクセスブロック番号の初期値Bs
(n,m)(各アイテムのチャンネルおよび階層毎の先
頭のブロック番号。以下、記録初期ブロック番号と記
す。)が記録されるように構成される。(但し、nはチ
ャンネル番号を、mは階層番号を示し、本実施例におい
ては、ch1に対しn=1、ch2に対しn=2を付
し、階層1から階層4に対しそれぞれm=1から4を付
す。)
【0045】さて、次に、階層化可変長符号化器3によ
り階層符号化された音声信号の記録処理について説明す
る。図1において、まず、操作パネル13が操作され、
メモリコントローラ10とアイテムコントローラ11に
対して記録制御コマンドが送られる。アイテムコントロ
ーラ11は、アドレスデータバス9を介して上述したよ
うな構成を有するアイテム管理用半導体メモリ9をアク
セスし、既に記録されているアイテム番号をサーチ(検
索)し、既に記録されているアイテム番号に重ならない
ように今から記録するアイテム番号を設定する。そし
て、総チャンネル数(本実施例では2)、総階層数(本
実施例では4)の範囲内で操作パネル13から今回記録
するアイテムのチャンネル数および階層数を入力する。
ここで、入力する階層数は、上述したように、要求され
る音声信号の品質に応じた階層数とすればよい。ここで
は、チャンネル数を2、階層数を4と入力されたものと
して以下説明する。
【0046】ついで、メモリコントローラ10は、アド
レスバス14を介して上述したような構成を有するデー
タ記録用半導体メモリ8のブロックをサーチ(検索)し
て、そのヘッダ領域に配置されたUSEフラグの値(上
述したように、使用ブロックであれば1が、未使用ブロ
ックであれば0が記録されている。)にもとづいて未記
録(未使用)のブロックを検出し、このブロックを記録
するアイテムのチャンネル1、階層1の先頭(最初)の
フレームデータを書込む記録初期ブロック(図9ではB
s(1,1))に設定する。ついで、同様にデータ記録
用半導体メモリ8の未使用ブロックをチャンネル1、階
層2の記録初期ブロック(図9ではBs(1,2))に
設定する。以下、同様にして、全チャンネル・全階層の
フレーム信号について未使用ブロックをそれぞれ記録初
期ブロックに設定していく。そして、設定された記録初
期ブロック番号を全て、図9に示すようにアイテム管理
用半導体メモリ9に記録する。
【0047】ここで、例えば、図7に示すようにデータ
記録用半導体メモリ8の使用ブロックが存在(図中、
「USE=1」と表示しているブロックはUSEフラグ
が1のブロックを示す。)しており、図が各ch,各階
層の先頭のフレーム信号を記録する状態を示していると
すれば、ch1の階層1から階層4の記録初期ブロック
番号は、それぞれ、1、2、3、6となる。同様に、c
h2の階層1から階層4の記録初期ブロック番号は、
7、9、10、11となる。また、各チャンネル、各階
層のフレームデータにおける記録初期ブロック番号Bs
(n,m)(n:チャンネル番号、m:階層番号)を図
8に示すようなメモリコントローラ10の内部レジスタ
であるブロック番号レジスタにもストアする。本実施例
においては、総チャンネル数を2、総階層数を4として
いるので、メモリコントローラ10の内部レジスタはブ
ロック番号レジスタとして計8個が使用される。以後、
ブロック番号レジスタの値をBr(n、m)(n:チャ
ンネル番号、m:階層番号)と記す。
【0048】さて、階層化可変長符号化器3および4に
て各階層、各チャンネル毎にフレーム化されたフレーム
信号とフレーム長信号は、データバッファ・セレクタ5
にて、メモリーコントローラ10から出力されるコント
ロールデータ12により与えられるタイミングで各々1
フレーム分のフレームデータとして一時ストア(保持)
される。一方、データバッファ・セレクタ5にて、ま
ず、記録するアイテムの各チャンネル、各階層毎の先頭
のフレームデータが、ストアされたデータの中からセレ
クト(選択)され、出力される。そして、アイテム管理
用半導体メモリ9に記録された各チャンネル、各階層毎
の記録初期ブロック番号に対応するアドレスをメモリコ
ントローラ10からアドレスバス14へ出力し、データ
記録用半導体メモリ8のブロックに各チャンネル、各階
層毎の先頭のフレームデータ(フレーム1)が、まず記
録される。
【0049】次に、データ記録用半導体メモリ8のブロ
ックへフレームデータを記録する方法について説明す
る。アイテムのch1、階層1(チャンネル番号:1、
階層番号:1)の先頭のフレームデータは、アイテム管
理用半導体メモリ9に記録された記録初期ブロック番号
に従って、例えば図7に示すように、ブロック番号1の
ブロックのヘッダ領域に続くフレームデータ領域のフレ
ーム1と記載した位置から記録される。なお、各フレー
ムは可変長であるために、再生時にフレームの区切りを
認識するために、図7に示すようにフレーム長信号も階
層化可変長符号化器3にてフォーマット化されたフレー
ム信号とともにフレームデータとして記録しておく。そ
して、各ブロックに1つでもフレームデータを記録すれ
ば、ヘッダ領域のUSEフラグに”1”を記録する。
【0050】同様にして、ch1の階層2、・・・、c
h2の階層1、・・・、ch2の階層4の先頭のフレー
ムデータは、アイテム管理用半導体メモリ9に記録され
たそれぞれの記録初期ブロック番号Bs(1,2)、・
・・、Bs(2,1)、・・・、Bs(2,4)に従っ
て、ブロック番号2、・・・、ブロック番号7、・・
・、ブロック番号11の各ブロックへ順次記録される。
【0051】また、データバッファ・セレクタ5から出
力される可変長フレーム信号は、例えば、まずチャンネ
ル1の階層1のフレームデータ、次にチャンネル1の階
層2のフレームデータ、次にチャンネル1の階層3のフ
レームデータ、・・・、チャンネル2の階層1のフレー
ムデータ、・・・、チャンネル2の階層4のフレームデ
ータの順となっているので、あるチャンネル、ある階層
のフレームデータを記録し、次に同じチャンネル、同じ
階層のフレームデータを記録するのは、他のチャンネル
または他の階層のフレームデータを記録した後となる。
【0052】このため、あるチャンネル、ある階層のフ
レームデータの記録を終了した位置に続けて次の同じチ
ャンネル、同じ階層のフレームデータを記録できるよう
に、各チャンネル、各階層毎に次のフレームデータを記
録するためのデータ記録用半導体メモリ8上のメモリア
ドレスを別途ストアしておく必要がある。そこで、各ブ
ロックのフレームデータの記録を開始するアドレスを示
すフレーム記録開始アドレスAd(n,m)(n:チャ
ンネル番号、m:階層番号)を、図8に示すメモリコン
トローラ10内部のフレームデータ・アドレス・レジス
タにストアする。つまり、ひとつのフレームデータを書
き終えたときに、その書き込みが終了したアドレスの次
に続くアドレスを次のフレームを書き込むためのフレー
ム記録開始アドレスAd(n,m)としてフレームデー
タ・アドレス・レジスタにストアしておく。
【0053】次の所定区間毎に区切られた処理単位とな
る入力音声信号は、引続き階層化可変長符号化器3およ
び4にて各チャンネル、各階層毎に符号化されフレーム
化されてフレーム信号と出力され、それに対応するフレ
ーム長信号とともにデータバッファ・セレクタ5にスト
アされる。以後は最初のフレームデータであるフレーム
1を記録したのと同様にして、図7に示すように、それ
に続くフレームデータであるフレーム2、フレーム3、
・・・を順次記録していく。例えば、チャンネル1の階
層1のフレーム2を記録する場合には、メモリコントロ
ーラ10の内部レジスタのうち、チャンネル1・階層1
用のブロック番号レジスタおよびフレームデータ・アド
レス・レジスタに記録されたBr(1,1)およびAd
(1,1)を読み出し、この値の示すデータ記録用半導
体メモリ8のアドレスにフレーム2を記録するという手
順である。
【0054】さて、上述のようにフレームデータを記録
していくときに、フレームデータの途中でそのブロック
のフレームデータ記録領域の終端となってしまい、その
ブロック内に収まらない場合が生じる。(例えば、図7
において、ch1、階層1のフレーム(L+1)がこの
ような場合に相当する。)このような場合には、そのフ
レームデータの途中までをそのブロックのフレームデー
タ記録領域の終端までに記録し、残りの可変長フレーム
データの長さをメモリコントローラ10の内部レジスタ
であるフレーム長残量レジスタ(図8において、フレー
ム長残量レジスタの値をFBと示す。)に一時的にスト
アし、残りの可変長フレーム信号をフレーム長残量レジ
スタ値をもとに次のブロックに記録する。この場合、ま
ず後続のブロックをサーチし、USEフラグが立ってい
ない(USEフラグが1でない)、つまり未使用のブロ
ックを検出し選択する。このようにして選択した次のブ
ロック番号を現在のブロックのヘッダ領域にある<NE
XTブロックまたはENDアドレス>の位置に記録す
る。その後、次のブロックにアクセスをジャンプし、残
りのフレームデータをフレーム長残量レジスタFBの値
に従って記録する。
【0055】例えば、図7において、ch1、階層1の
フレーム(L+1)はそのフレームデータがブロック番
号1のブロックには納まらないので、後続のブロックを
サーチし、USEフラグの立っていないブロック番号1
3のブロックを選択し、ブロック番号1のブロックのヘ
ッダ領域における<NEXTブロックまたはENDアド
レス>の位置にブロック番号13を記録する。そして、
ブロック番号13のブロックへアクセスをジャンプし、
フレーム長残量レジスタの値FBに示されるデータ分を
残りのフレームデータとして記録する。
【0056】この時、ジャンプした新しいブロックのU
SEフラグに”1”を記録するとともに、このブロック
のブロック番号(図7におけるch1、階層1のフレー
ムデータの記録においては、13)及び残りのフレーム
データの記録を終了したアドレスの次のアドレスをフレ
ーム記録開始アドレスとして、それぞれ図8に示すメモ
リコントローラ10内部のブロック番号レジスタおよび
フレームデータ・アドレス・レジスタへストアし、それ
ぞれの以前の値Br(n,m)およびAd(n,m)を
更新する。
【0057】また、フレームデータがブロック内にぴっ
たりと収まった場合(フレームデータの最後が記録する
ブロックのフレームデータ記録領域の終端に丁度記録さ
れた場合)においても、同様に後続のブロックをサーチ
し、USEフラグが立っていない、つまり未使用のブロ
ックを選択する。そして、選択した次のブロック番号を
現在のブロックのヘッダ領域にある<NEXTブロック
またはENDアドレス>の位置に記録する。その後、選
択した次のブロックにアクセスをジャンプし、図8に示
すメモリコントローラ10のブロック番号レジスタにス
トアされているブロック番号Br(n,m)に選択した
次のブロック番号をストアし、また、フレーム記録開始
アドレス・レジスタにストアされているフレーム記録開
始アドレスAd(n,m)に次のアドレス(選択した次
のブロックのフレームデータ記録領域の先頭アドレス)
をストアして、それぞれ以前の値を更新する。
【0058】さらに、あるブロックの全てのフレームデ
ータ記録領域にフレームデータを記録し、次のブロック
に引き続き記録処理を移行する場合には、そのブロック
のENDフラグに”0”を書込み、そのchおよび階層
のフレームデータの記録がまだ終了しておらず、他のブ
ロックに引き続き記録されることを再生時に判別できる
ようにしておく。
【0059】そして、次のブロックに引き続き記録処理
を移すごとに、ブロックのENDフラグに”0”を書込
んでいき、アイテムの最終のフレームデータが記録され
た場合に、その最終フレームデータを記録したブロック
のENDフラグに”1”を書込み、それに続く<NEX
TブロックまたはENDアドレス>に最終フレームデー
タの記録開始もしくは終了のアドレスをENDアドレス
として記録する。この場合、再生時にENDフラグおよ
びENDアドレスにもとづいて、再生するアイテムの最
終フレームデータが判別できればよく、開始または終了
の何れのアドレスを記録してもよい。
【0060】では、次に、以上のようにして階層符号化
されてデータ記録用半導体メモリ8に記録されたフレー
ムデータの再生処理について説明する。まず、図1にお
いて、操作パネル13からアイテムコントローラ11に
対して再生したいアイテム番号の再生要求制御コマンド
を送る。アイテムコントローラ11ではアイテム管理用
半導体メモリ9をアドレスバス16を介してアクセス
し、再生要求のあったアイテム番号に対応したチャンネ
ル数や階層数、および各チャンネル、各階層のフレーム
データが記録されている先頭ブロックのブロック番号
(記録初期ブロック番号)Bs(n、m)をそれぞれ読
み出す。
【0061】そして、まず、アイテム管理用半導体メモ
リ9から読み出されたch1、階層1の記録初期ブロッ
ク番号に対応したアドレスをメモリコントローラ10か
らアドレスバス14へ出力し、ch1、階層1の先頭の
フレームデータの記録されたブロック番号Bs(1,
1)のブロックをアクセスして、そのブロックの最初の
フレームデータを読み出し、データバッファ・セレクタ
18にストアする。次に、ch1、階層2のフレームデ
ータが記録されたブロック番号Bs(1,2)のブロッ
クの最初のフレームデータを同様にして読み出し、デー
タバッファ・セレクタ18にストアする。以下、同様に
してch1の階層3、ch4の階層4、ch2の階層
1、・・・、ch2の階層4のフレームデータの記録さ
れたBs(1,3)ブロック、Bs(1,4)ブロッ
ク、Bs(2,1)ブロック、・・・、Bs(2,4)
ブロックの最初のフレームデータをそれぞれ読み出し、
データバッファ・セレクタ18にストアする。
【0062】この時、各チャンネル、各階層毎にデータ
記録用半導体メモリ8から引き続きデータ読み出しを行
うために、次のフレームデータの読み出しアドレスを記
録しておく必要がある。そこで、記録の場合と同様に、
各チャンネル、各階層毎のアクセスブロック番号、およ
び各ブロックの次のフレームデータ読み出しアドレスを
図8に示すメモリコントローラ10内部のレジスタであ
るブロック番号レジスタおよびフレームデータ・アドレ
ス・レジスタへそれぞれストアし、その値Br(n,
m)およびAd(n,m)を更新する。そして、以後、
メモリコントローラ10のブロック番号レジスタおよび
フレームデータ・アドレス・レジスタにそれぞれストア
されたBr(n,m)およびAd(n,m)を参照する
ことにより、データ記録半導体メモリ8に記録された各
ch、各階層のフレームデータの記録された位置を識別
し、それをもとに、データ記録半導体メモリ8からフレ
ームデータを順次読み出す。
【0063】データバッファ・セレクタ18に各チャン
ネル毎、各階層毎の1フレーム分のフレームデータがス
トアされると、各階層に分割されているそれぞれのフレ
ームデータを1つのフレーム信号に復元し、また、フレ
ーム長信号を抽出し、各ch毎の1フレーム分のフレー
ム信号をそれぞれ階層化可変長復号器19および20へ
送り、フレーム信号から音声信号への復号を開始する。
引き続き、1フレーム目と同様にして、各チャンネル、
各階層毎の2フレーム目のフレームデータ(フレーム
2)を、メモリコントローラ10内部のレジスタのフレ
ームデータ読み出しアドレスAd(n,m)を参照する
ことにより読み出し、データバッファ・セレクタ18に
ストアして、階層化可変長復号器19および20へ続き
のフレーム信号を送り、音声信号への復号を行う。以
下、同様にして、フレーム3、フレーム4、・・・と順
次読み出しを続ける。
【0064】そして、1つのフレームデータがそのブロ
ックに収まらずに、次のブロックに渡って記録されてい
る場合のフレームデータの読み出しについては、まずブ
ロックの終わりまでデータを読み出し、そのフレームデ
ータの先頭に記録されたフレーム長信号を検出し、(検
出された現在アクセスしているフレームのフレーム長)
−(読み出されたデータ長)を計算し、これを一時的
に、図8に示したメモリコントローラ10の内部レジス
タであるフレーム長残量レジスタFBにストアしてお
く。そして、現在アクセスしているブロックのヘッダ領
域の<NEXTブロックまたはENDアドレス>に記録
されている次のブロック番号を検出し、そのブロック番
号のブロックへアクセスをジャンプし、残りのフレーム
データを、フレーム長残量レジスタの値FBを参照する
ことにより、FBの値により示されるデータ分として読
み出す。
【0065】また、あるch、ある階層のフレームデー
タがブロック内にぴったりと収まって記録されている場
合(このような場合に該当するかどうかは、(現在アク
セスしているフレームのフレーム長)−(読み出された
データ長)=0となり計算で判定できる。)において
は、そのフレームデータを最後まで読み出し、ヘッダ領
域の<NEXTブロックまたはENDアドレス>に記録
されている次のブロック番号を読み出し、メモリコント
ローラ10のブロック番号レジスタへを書き込むと同時
に、そのブロック番号のブロックの先頭に記録されたフ
レームの先頭アドレスもフレームデータ・アドレス・レ
ジスタへ書き込んでおく。次に、このch、この階層の
フレームデータを読み出す場合は、メモリコントローラ
10の内部レジスタのBr(n,m)およびAd(n,
m)の内容を参照すれば、直ぐに読み出しを開始するこ
とができる。
【0066】以上のようにして、引き続きフレームデー
タをデータ記録用半導体メモリ8から順次読み出し、ブ
ロックのヘッダ領域に記録された最終フレームを示すE
NDフラグが1、すなわち、再生中のアイテムのフレー
ムデータがそのブロックで終了することが検出される
と、それに続く<NEXTブロックまたはENDアドレ
ス>に書き込まれた最終フレームのフレームデータが記
録されたアドレスを読み出し、このアドレスに対応した
フレームデータを読み出し、このようにして各ch、各
階層の最終フレームデータがすべて読み出された時点で
データ記録用半導体メモリ8に記録されたフレームデー
タの読み出し処理を終了する。
【0067】次に、階層化可変長復号器19でのch1
の音声信号への復号手順を説明する。データバッファ・
セレクタ18に保持された各階層のフレーム信号とフレ
ーム長信号を階層化可変長復号器19に入力し、階層化
可変長データ検出器41にて各階層のフレームを検出
し、必要な補助情報を取り出すとともに全ての階層のフ
レーム信号(本実施例の場合、階層1から階層4までの
フレーム信号)を結合して一つのフレーム信号として復
元し、フレーム逆量子化器42に送る。逆量子化器42
では、補助情報の中のビット割当情報にしたがって、与
えられたビット数の量子化データが逆量子化され、サブ
バンド合成フィルタ43でサブバンド合成され、ディジ
タル音声信号として復号される。そして、ディジタル音
声信号はD/A変換器44によりアナログ音声信号に変
換され、音声信号出力端子21から出力される。同様
に、ch2のフレーム信号が階層化可変長復号器20に
て復号され、アナログ信号に変換されたch2の音声信
号が音声信号出力端子22から出力される。
【0068】さて、次に、既に記録したアイテムの消去
手順について説明する。図1において、まず、操作パネ
ル13からアイテムコントローラ11に対して消去した
いアイテム番号の消去要求制御コマンドを送る。アイテ
ムコントローラ11ではアイテム管理用半導体メモリ9
をアドレスバス16を介してアクセスし、消去要求のあ
ったアイテム番号のチャンネル数や階層数及び、各階
層、各チャンネルのフレームデータの記録されている先
頭ブロック位置(記録初期ブロック番号)Bs(n、
m)を順次読み出す。
【0069】ついで、メモリコントローラ10では、読
み出されたch1の階層1の記録初期ブロック番号にも
とづいて、ch1の階層1の先頭のフレームデータの記
録されたブロック番号Bs(1,1)のブロックをアド
レスバス14を介してアクセスし、そのブロックのヘッ
ダ領域のUSEフラグを”1”から”0”に書き直し、
未使用のブロックとする。そして、次にアクセスするブ
ロック番号をヘッダ領域の<NEXTブロックまたはE
NDアドレス>より読み出し、メモリコントローラ10
の内部レジスタのブロック番号アドレスにストアしてお
く。
【0070】同様の処理を、記録初期ブロック番号Bs
(1,2)、Bs(1,3)、Bs(1,4)、Bs
(2,1)、・・・、Bs(2,4)の各ブロックにつ
いても行う。そして、以後同様にして、消去するアイテ
ム番号の各ch、各階層のブロックのヘッダ領域のUS
Eフラグを”1”から”0”に順次書き換えていく。そ
して、あるch、ある階層のフレームデータが記録され
たブロックのヘッダ領域のENDフラグの値がそのc
h、その階層の最終フレームの記録されたブロックであ
ることを示す”1”であることが検出されると、そのブ
ロックのUSEフラグを”1”から”0”に書き換え
て、そのch、その階層の消去処理を終了する。消去す
るアイテム番号の全てのch、階層においても同様にし
て、消去処理を終了する。
【0071】以上のように、そのアイテムの全てのブロ
ックをサーチ(検索)しながらUSEフラグのみを書き
換えることにより消去を行うことができる。さらに、半
導体メモリは高速にアクセスすることが可能であるた
め、時間的に瞬時にして消去処理を行うことができ、消
去に時間がかかるという問題は全く生じない。
【0072】なお、上記実施例においては、総ch数を
2、総階層数を4として説明したが、他の総ch数、総
階層数に対しても同様に適用できることはいうまでもな
い。
【0073】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、先頭フレーム
の符号化フレーム信号を記録する第1のデータ・ブロッ
クを識別するための第1の識別信号を保持するようにし
たので、半導体メモリに記録されたディジタル音声信号
を再生する場合に、保持された第1の識別信号にもとづ
いて、先頭フレームの符号化フレーム信号の記録された
データ・ブロックを即座に識別することができ、このた
め、再生するディジタル音声信号の先頭フレームをデー
タ・ブロックの中から探し出す必要がなく、即座に、し
かも容易に目的のディジタル音声信号の再生を開始する
ことができる。また、上記第1のデータ・ブロックが上
記ディジタル音声信号の記録に使用されていることを示
す第2の識別信号を上記第1のデータ・ブロックの第1
の領域へ書き込むようにしたので、新たにディジタル音
声信号を記録するための空きデータ・ブロックを探す場
合に、第2の識別信号を検出することによりそのデータ
・ブロックがディジタル音声信号の記録に使用されてお
り、空きデータ・ブロックではないことを即座に識別す
ることができ、このため、即座に、しかも容易に新たな
ディジタル音声信号の記録を開始することができる。さ
らに、記録されたディジタル音声信号を消去する場合
に、記録されたディジタル音声信号を消去する場合に、
符号化フレーム信号をすべて消去しなくても、ディジタ
ル音声信号の記録に使用されていないことを示すように
第2の識別信号を書き換えるだけで記録されたディジタ
ル音声信号を容易にしかも短時間で(高速に)消去する
ことができる。
【0074】請求項2に記載の発明は、符号化フレーム
信号を引き続き他のデータ・ブロックへ記録する場合
に、該他のデータ・ブロックの上記第2の識別信号を検
出して上記ディジタル音声信号の記録に使用されていな
いデータ・ブロックを識別するようにしたので、空きデ
ータ・ブロックを即座に識別して、符号化フレーム信号
を引き続き記録する次のデータ・ブロックに上記空きデ
ータ・ブロックを割り当てることができ、このため、デ
ィジタル音声信号の記録を引き続き次のデータ・ブロッ
クへ即座にしかも容易に移行することができる。また、
該次のデータ・ブロックを識別するための第3の識別信
号を元のデータ・ブロックの第3の領域に書き込むよう
にしたので、半導体メモリに記録されたディジタル音声
信号を再生する場合に、該第3の識別信号にもとづい
て、データ・ブロックの再生順序(データ・ブロックの
つながり)を容易に識別することができ、このため、後
続のデータ・ブロックを逐次探し出したり、再生に先立
って、データ・ブロックの再生順序を検出しておく必要
がなく、記録されたディジタル音声信号の先頭フレーム
の記録されたデータ・ブロックを第1の識別信号により
識別すれば、その後は、第3の識別信号に示されたデー
タ・ブロックを順次再生するだけで、ディジタル音声信
号を、容易にしかも順序よく再生することができる。
【0075】請求項3に記載の発明は、符号化フレーム
信号を引き続き次のデータ・ブロックへ記録する場合
に、一つのフレームの上記符号化フレーム信号の一部が
元のデータ・ブロックの第2の領域に記録できないとき
には、該符号化フレーム信号の記録できるところまでを
元のデータ・ブロックに書き込み、残りの該符号化フレ
ーム信号のデータ長を示す第4の識別信号を保持し、保
持された該第4の識別信号にもとづいて、第2の領域に
残りの該符号化フレーム信号を次のデータ・ブロックの
第2の領域に書き込むようにしたので、データ・ブロッ
クの第2の領域をすべて使用することができ、このた
め、半導体メモリの容量をより効率的に使用してディジ
タル音声信号を記録することができる。
【0076】請求項4に記載の発明は、符号化フレーム
信号が二つのデータ・ブロックにまたがって記録されて
いる場合に、その符号化フレーム信号が可変のデータ長
を有するものであっても、そのデータ長信号の示す符号
化フレーム信号のデータ長と読み出された前半部分の符
号化フレーム信号のデータ長とを比較することにより、
後半部分の符号化フレーム信号の記録されたデータ・ブ
ロックから該符号化フレーム信号として読み出すデータ
量を判別することができ、このため、可変長の符号化フ
レーム信号であっても、その可変長符号化フレーム信号
を容易に復元して、復号化し再生することができる。
【0077】請求項5に記載の発明は、符号化フレーム
信号の記録を第2のデータ・ブロックの第2の領域中で
終了する場合に、符号化フレーム信号の記録を終了する
第2のデータ・ブロックを識別するための第5の識別信
号を第2のデータ・ブロックの第4の領域に書き込み、
第2のデータ・ブロックの第2の領域において符号化フ
レーム信号の書き込みを終了する位置を識別するための
第6の識別信号を第2のデータ・ブロックの第3の領域
に書き込むようにしたので、半導体メモリに記録された
ディジタル音声信号を再生する場合に、第5の識別信号
を検出して、再生中のデータ・ブロックの第2の領域中
でディジタル音声信号の符号化フレーム信号が終了する
ことを識別し、第3の領域に記録された識別信号が、符
号化フレーム信号の書き込みを終了する位置を示す第6
の識別信号であることを判別し、ディジタル音声信号の
符号化フレーム信号の読み出しを終了する位置を識別す
ることができ、このため、データ・ブロックの後続のデ
ータから、最終フレームの符号化フレーム信号を判別す
る必要がなく、ディジタル音声信号の最終フレームの符
号化フレーム信号で正確に読み出しを終了させることが
でき、また、最終フレームの符号化フレーム信号以降の
データを誤って読み出すという誤動作を防止することが
できる。また、第5の識別信号を検出して、再生中の第
3の領域に記録された信号が、次のデータ・ブロックを
示す第3の識別信号か符号化フレーム信号の書き込みを
終了する位置を識別するための第6の識別信号かを判別
できるので、第3および第6の識別信号を共通の領域で
ある第3の領域に記録することができ、このため、半導
体メモリをより効率的に使用することができる。
【0078】請求項6に記載の発明は、先頭フレームの
符号化フレーム信号を記録する第1のデータ・ブロック
を識別するための第1の識別信号をデータ保持手段に書
き込むようにしたので、半導体メモリに記録されたディ
ジタル音声信号を再生する場合に、データ保持手段に書
き込まれ保持された第1の識別信号にもつづいて、先頭
フレームの符号化フレーム信号の記録されたデータ・ブ
ロックを即座に識別することができ、このため、再生す
るディジタル音声信号の先頭フレームをデータ・ブロッ
クの中から探し出す必要がなく、即座に、しかも容易に
目的のディジタル音声信号の再生を開始することができ
る。また、上記第1のデータ・ブロックが上記ディジタ
ル音声信号の記録に使用されていることを示す第2の識
別信号を上記第1のデータ・ブロックの第1の領域へ書
き込むようにしたので、新たにディジタル音声信号を記
録するための空きデータ・ブロックを探す場合に、第2
の識別信号を検出することによりそのデータ・ブロック
がディジタル音声信号の記録に使用されており、空きデ
ータ・ブロックではないことを即座に識別することがで
き、このため、このため、即座に、しかも容易に新たな
ディジタル音声信号の記録を開始することができる。さ
らに、記録されたディジタル音声信号を消去する場合
に、記録されたディジタル音声信号を消去する場合に、
符号化フレーム信号をすべて消去しなくても、ディジタ
ル音声信号の記録に使用されていないことを示すように
第2の識別信号を書き換えるだけで記録されたディジタ
ル音声信号を容易にしかも短時間で(高速に)消去する
ことができる。
【0079】請求項7に記載の発明は、符号化フレーム
信号を引き続き他のデータ・ブロックへ記録する場合
に、制御手段が、該他のデータ・ブロックの上記第2の
識別信号を読み出すようにし、上記ディジタル音声信号
の記録に使用されていないデータ・ブロックを識別する
ようにしたので、空きデータ・ブロックを即座に識別し
て、符号化フレーム信号を引き続き記録する次のデータ
・ブロックに上記空きデータ・ブロックを割り当てるこ
とができ、このため、このため、ディジタル音声信号の
記録を引き続き次のデータ・ブロックへ即座に、しかも
容易に移行することができる。また、該次のデータ・ブ
ロックを識別するための第3の識別信号を元のデータ・
ブロックの第3の領域に書き込むようにしたので、半導
体メモリに記録されたディジタル音声信号を再生する場
合に、該第3の識別信号にもとづいて、データ・ブロッ
クの再生順序(データ・ブロックのつながり)を識別す
ることができ、このため、後続のデータ・ブロックを逐
次探し出したり、再生に先立って、データ・ブロックの
再生順序を検出しておく必要がなく、記録されたディジ
タル音声信号の先頭フレームの記録されたデータ・ブロ
ックを第1の識別信号により識別すれば、その後は、第
3の識別信号に示されたデータ・ブロックを順次再生す
るだけで、ディジタル音声信号を、容易に、順序よく再
生することができる。
【0080】請求項8に記載の発明は、符号化フレーム
信号を引き続き次のデータ・ブロックへ記録する場合
に、一つのフレームの上記符号化フレーム信号の一部が
元のデータ・ブロックの第2の領域に記録できないとき
には、該符号化フレーム信号の記録できるところまでを
元のデータ・ブロックに書き込み、残りの該符号化フレ
ーム信号のデータ長を示す第4の識別信号をデータ保持
手段に書き込み、保持された該第4の識別信号にもとづ
いて、第2の領域に残りの該符号化フレーム信号を次の
データ・ブロックの第2の領域に書き込むようにしたの
で、データ・ブロックの第2の領域をすべて使用するこ
とができ、このため、半導体メモリの容量をより効率的
に使用してディジタル音声信号を記録することができ
る。
【0081】請求項9に記載の発明は、符号化フレーム
信号が二つのデータ・ブロックにまたがって記録されて
いる場合に、その符号化フレーム信号が可変のデータ長
を有するものであっても、そのデータ長信号の示す符号
化フレーム信号のデータ長と読み出された前半部分の符
号化フレーム信号のデータ長とを比較することにより、
後半部分の符号化フレーム信号の記録されたデータ・ブ
ロックから該符号化フレーム信号として読み出すデータ
量を判別することができ、このため、可変長の符号化フ
レーム信号であっても、その可変長符号化フレーム信号
を容易に復元して、復号化し再生することができる。
【0082】請求項10に記載の発明は、符号化フレー
ム信号の記録を第2のデータ・ブロックの第2の領域中
で終了する場合に、符号化フレーム信号の記録を終了す
る第2のデータ・ブロックを識別するための第5の識別
信号を第2のデータ・ブロックの第4の領域に書き込
み、第2のデータ・ブロックの第2の領域において符号
化フレーム信号の書き込みを終了する位置を識別するた
めの第6の識別信号を第2のデータ・ブロックの第3の
領域に書き込むようにしたので、半導体メモリに記録さ
れたディジタル音声信号を再生する場合に、第5の識別
信号を検出して、再生中のデータ・ブロックの第2の領
域中でディジタル音声信号の符号化フレーム信号が終了
することを識別し、第3の領域に記録された識別信号
が、符号化フレーム信号の書き込みを終了する位置を示
す第6の識別信号であることを判別し、ディジタル音声
信号の符号化フレーム信号の読み出しを終了する位置を
識別することができ、このため、データ・ブロックの後
続のデータから、最終フレームの符号化フレーム信号を
判別する必要がなく、ディジタル音声信号の最終フレー
ムの符号化フレーム信号で正確に読み出しを終了させる
ことができ、また、最終フレームの符号化フレーム信号
以降のデータを誤って読み出すという誤動作を防止する
ことができる。また、第5の識別信号を検出して、再生
中の第3の領域に記録された信号が、次のデータ・ブロ
ックを示す第3の識別信号か符号化フレーム信号の書き
込みを終了する位置を識別するための第6の識別信号か
を判別することができるので、第3および第6の識別信
号を共通の領域である第3の領域に記録することがで
き、このため、半導体メモリをより効率的に使用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置の階層化可変長符号化器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置の階層化可変長復号化器の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置の階層化可変長符号化器における適応ビット
割当器の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置の階層化可変長符号化器における適応ビット
割当器での各帯域の許容ノイズレベルとエネルギーの様
子を示した説明図である。
【図6】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置の階層化可変長符号化器における階層分割の
様子を示した説明図である。
【図7】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置のデータ記録用半導体メモリへの可変長フレ
ーム信号記録フォーマットを示す説明図である。
【図8】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置のデータ記録用半導体メモリにおけるメモリ
コントローラの内部レジスタの構成を示す説明図であ
る。
【図9】 本発明の一実施例である半導体メモリ音声信
号記録装置のアイテム管理用半導体メモリのメモリマッ
プの構成を示す説明図である。
【図10】 従来の半導体メモリ音声信号記録装置の半
導体メモリへの記録フォーマットを示す説明図である。
【符号の説明】
3 階層化可変長符号化器、4 階層化可変長符号化
器、5 データバッファ・セレクタ、8 データ記録用
半導体メモリ、9 アイテム管理用半導体メモリ、10
メモリコントローラ、11 アイテムコントローラ、
12 操作パネル、18 データバッファ・セレクタ、
19 階層化可変長復号化器、20 階層化可変長復号
化器。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の容量からなる所定数のデータ・ブ
    ロックに分割された半導体メモリへディジタル音声信号
    を記録する半導体メモリ音声信号記録方法において、 所定期間のフレームを単位として上記ディジタル音声信
    号を符号化して符号化フレーム信号を生成し、 先頭フレームの上記符号化フレーム信号を記録する第1
    のデータ・ブロックを識別するための第1の識別信号を
    保持し、 上記第1のデータ・ブロックが上記ディジタル音声信号
    の記録に使用されていることを示す第2の識別信号を上
    記第1のデータ・ブロックの第1の領域へ書き込み、 上記先頭フレームの上記符号化フレーム信号より順次上
    記第1のデータ・ブロックの第2の領域へ書き込むこと
    を特徴とする半導体メモリ音声信号記録方法。
  2. 【請求項2】 上記符号化フレーム信号を引き続き他の
    データ・ブロックへ記録する場合に、 該他のデータ・ブロックの上記第2の識別信号を検出し
    て上記ディジタル音声信号の記録に使用されていないデ
    ータ・ブロックを識別し、 該データ・ブロックを上記ディジタル音声信号の記録に
    使用する次のデータ・ブロックとして、該次のデータ・
    ブロックを識別するための第3の識別信号を元のデータ
    ・ブロックの第3の領域に書き込み、 上記次のデータ・ブロックが上記ディジタル音声信号の
    記録に使用されることを示すように上記第1の識別信号
    を上記次のデータ・ブロックの上記第1の領域へ書き込
    み、 上記符号化フレーム信号を上記次のデータ・ブロックの
    上記第2の領域へ順次書き込むことを特徴とする請求項
    1に記載の半導体メモリ音声信号記録方法。
  3. 【請求項3】 上記符号化フレーム信号を引き続き上記
    次のデータ・ブロックへ記録する場合に、一つのフレー
    ムの上記符号化フレーム信号の一部が上記元のデータ・
    ブロックの上記第2の領域に記録できないときには、 該符号化フレーム信号の記録できるところまでを上記元
    のデータ・ブロックに書き込み、 残りの該符号化フレーム信号のデータ長を示す第4の識
    別信号を保持し、 保持された該第4の識別信号にもとづいて、上記第2の
    領域に残りの該符号化フレーム信号を上記次のデータ・
    ブロックの上記第2の領域に書き込むことを特徴とする
    請求項2に記載の半導体メモリ音声信号記録方法。
  4. 【請求項4】 上記符号化フレーム信号のデータ長を示
    すデータ長信号を上記符号化フレーム信号の先頭に付加
    することを特徴とする請求項3に記載の半導体メモリ音
    声信号記録方法。
  5. 【請求項5】 上記符号化フレーム信号の記録を第2の
    データ・ブロックの上記第2の領域中で終了する場合
    に、 上記符号化フレーム信号の記録を終了する上記第2のデ
    ータ・ブロックを識別するための第5の識別信号を上記
    第2のデータ・ブロックの第4の領域に書き込み、 上記第2のブロックの上記第2の領域において上記符号
    化フレーム信号の書き込みを終了する位置を識別するた
    めの第6の識別信号を上記第2のブロックの第3の領域
    に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の半導体メ
    モリ音声信号記録方法。
  6. 【請求項6】 ディジタル音声信号を半導体メモリへ記
    録する半導体メモリ音声信号記録装置において、 所定期間のフレームを単位として上記ディジタル音声信
    号を符号化した符号化フレーム信号を生成する符号化手
    段と、 メモリ空間が所定の容量からなる所定数のデータ・ブロ
    ックに分割されており、上記データ・ブロックが上記デ
    ィジタル音声信号の記録に使用されているか否かを識別
    するための第1の識別信号が記録される第1の領域と、
    上記符号化フレーム信号が記録される第2の領域を上記
    データ・ブロック毎に有する半導体メモリと、 データを保持するデータ保持手段と、 上記半導体メモリおよび上記データ保持手段への信号の
    書き込みおよび読み出しを制御する制御手段とを備え、 上記制御手段は、 先頭フレームの上記符号化フレーム信号を記録する第1
    のデータ・ブロックを識別するための第1の識別信号を
    上記データ保持手段へ書き込み、 上記第1のデータ・ブロックが上記ディジタル音声信号
    の記録に使用されていることを示すように上記第2の識
    別信号を上記第1のデータ・ブロックの上記第1の領域
    に書き込み、 先頭フレームの上記符号化フレーム信号より順次上記第
    1のデータ・ブロックの上記第2の領域へ書き込むよう
    に上記半導体メモリおよび上記データ保持手段への信号
    の書き込みおよび読み出しを制御することを特徴とする
    半導体メモリ音声信号記録装置。
  7. 【請求項7】 上記半導体メモリは、さらに第3の領域
    を上記データ・ブロック毎に有し、 上記制御手段は、 上記符号化フレーム信号を引き続き他のデータ・ブロッ
    クへ記録する場合に、 該他のデータ・ブロックの上記第2の識別信号を読み出
    し、上記ディジタル音声信号の記録に使用されていない
    データ・ブロックを識別し、 該データ・ブロックを上記ディジタル音声信号の記録に
    使用する次のデータ・ブロックとして、該次のデータ・
    ブロックを識別するための第3の識別信号を元のデータ
    ・ブロックの上記第3の領域に書き込み、 上記次のデータ・ブロックが上記ディジタル音声信号の
    記録に使用されることを示すように上記第2の識別信号
    を上記次のデータ・ブロックの上記第1の領域へ書き込
    み、 上記符号化フレーム信号を上記次のデータ・ブロックの
    上記第2の領域へ順次書き込むように上記半導体メモリ
    への信号の書き込みおよび読み出しを制御することを特
    徴とする請求項6に記載の半導体メモリ音声信号記録装
    置。
  8. 【請求項8】 上記符号化フレーム信号を引き続き上記
    次のデータ・ブロックへ記録する場合に、一つのフレー
    ムの上記符号化フレーム信号の一部が上記元のデータ・
    ブロックの上記第2の領域に記録できないときには、 上記制御手段は、 該符号化フレーム信号の記録できるところまでを上記元
    のデータ・ブロックに書き込み、 残りの該符号化フレーム信号のデータ長を示す第4の識
    別信号を上記データ保持手段に書き込み、 上記データ保持手段に保持された上記第4の識別信号に
    もとづいて、上記第2の領域に残りの該符号化フレーム
    信号を上記次のデータ・ブロックの上記第2の領域に書
    き込むように上記半導体メモリおよび上記データ保持手
    段への信号の書き込みを制御することを特徴とする請求
    項7に記載の半導体メモリ音声信号記録装置。
  9. 【請求項9】 上記符号化手段は、上記符号化フレーム
    信号のデータ長を示すデータ長信号を上記符号化フレー
    ム信号の先頭に付加することを特徴とする請求項8に記
    載の半導体メモリ音声信号記録装置。
  10. 【請求項10】 上記符号化フレーム信号の記録を第2
    のデータ・ブロックの上記第2の領域中で終了する場合
    に、 上記制御手段は、 上記符号化フレーム信号の記録を終了する上記第2のデ
    ータ・ブロックを識別するための第5の識別信号を上記
    第2のブロックの第4の領域に書き込み、 上記第2のデータ・ブロックの上記第2の領域において
    上記可変長フレーム信号およびそのデータ長信号の書き
    込みを終了する位置を識別するための第6の識別信号を
    上記第2のデータ・ブロックの第3の領域に書き込むよ
    うに上記半導体メモリへの信号の書き込みを制御するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の半導体メモリ音声信号
    記録装置。
JP7008818A 1995-01-24 1995-01-24 半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置 Pending JPH08202400A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7008818A JPH08202400A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7008818A JPH08202400A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08202400A true JPH08202400A (ja) 1996-08-09

Family

ID=11703398

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7008818A Pending JPH08202400A (ja) 1995-01-24 1995-01-24 半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08202400A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114241800A (zh) * 2022-02-28 2022-03-25 天津市北海通信技术有限公司 一种智能报站辅助系统

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114241800A (zh) * 2022-02-28 2022-03-25 天津市北海通信技术有限公司 一种智能报站辅助系统
CN114241800B (zh) * 2022-02-28 2022-05-27 天津市北海通信技术有限公司 一种智能报站辅助系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5630010A (en) Methods of efficiently recording an audio signal in semiconductor memory
US6076063A (en) Audio player and recorder employing semiconductor memory as a recording medium
JP3511721B2 (ja) 情報処理方法及び装置
WO1996038843A1 (fr) Procedes et dispositifs de codage/decodage de signaux audio
JPH04359315A (ja) データ圧縮制御装置及びデータ復元制御装置
JPH08202400A (ja) 半導体メモリ音声信号記録方法および半導体メモリ音声信号記録装置
JP3666043B2 (ja) 記録再生方法及びその装置並びに編集方法及びその装置
JPH0793892A (ja) 半導体メモリオーディオ記録再生装置
JPH0715519A (ja) 音声蓄積装置
JPH06309895A (ja) 半導体メモリオーディオ記録再生装置
JP4179021B2 (ja) 符号化装置、符号化方法
CN1327236A (zh) 音频记录介质,记录和再现数据的方法及记录和再现设备
US8290337B2 (en) Reproduction apparatus, reproduction processing circuit, reproduction method, reproduction program, and computer-readable record medium with reproduction program
JPH09258799A (ja) デジタル信号記録再生装置
JP3800234B2 (ja) 再生装置及び再生方法
JP3362897B2 (ja) 再生装置
JP3227053B2 (ja) 蓄積型記録媒体の書き換え方法
JP2001357612A (ja) 記録再生装置
JP2001128119A (ja) 符号化データ記録再生装置、符号化データ再生装置、及び符号化データ記録媒体
JP2001175292A (ja) オーディオ信号符号化・復号化装置
JPH0883099A (ja) 音声蓄積装置及び音声再生装置
JPH11102574A (ja) マルチトラックレコーダ
JP2001356798A (ja) オーディオ信号符号化・復号化装置
JPH1079671A (ja) 圧縮データ記憶装置
JPH0756785A (ja) ディジタル信号記録再生用メモリ