JPH0883099A - 音声蓄積装置及び音声再生装置 - Google Patents

音声蓄積装置及び音声再生装置

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JPH0883099A
JPH0883099A JP6215943A JP21594394A JPH0883099A JP H0883099 A JPH0883099 A JP H0883099A JP 6215943 A JP6215943 A JP 6215943A JP 21594394 A JP21594394 A JP 21594394A JP H0883099 A JPH0883099 A JP H0883099A
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JP6215943A
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Inventor
Makoto Morito
誠 森戸
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音声記憶媒体の意記憶残量が少なくても、で
きるだけ長く音声を蓄積することができるようにする。 【構成】 記憶部104は、音声を記憶する。圧縮部1
03は、複数の情報圧縮度を選択的に設定可能なように
構成されている。伸長部105は、複数の情報伸長度を
選択的に設定可能なように構成されている。コントロー
ラ110は、音声の蓄積要求が発生すると、記憶部10
4の記憶残量に基づいて、各情報圧縮度ごとに、蓄積可
能時間を算出し、利用者に通知する。この通知に基づい
て、利用者が情報圧縮度を選択すると、コントローラ1
10は、この情報圧縮度を圧縮部103に設定し、音声
の蓄積を開始する。一方、音声の再生要求が発生する
と、コントローラ110は、再生すべき音声の情報圧縮
度に応じた情報伸長度を伸長部105に設定し、音声の
再生を開始する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、音声を蓄積する音声
蓄積装置と、この音声蓄積装置により蓄積された音声を
再生する音声再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、音声信号の情報圧縮技術や半導体
メモリの高集積化技術の発達に伴い、音声信号の記憶媒
体として、テープ状媒体でなく、半導体メモリを使った
音声蓄積再生装置が実用化されている。
【0003】このように、記憶媒体として、半導体メモ
リを使う構成によれば、テープ状媒体を使う構成に比
べ、装置を大幅に小型、軽量化することができるので、
パーソナルコンピュータ、携帯端末、電子手帳等におい
て、音声でメモをとるための音声蓄積再生装置を簡単に
実現することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、記憶媒
体として、半導体メモリを使う構成の場合、テープ状媒
体を使う構成と違って、記憶媒体の外観からは記憶残量
を知ることができない。このため、この構成の場合、記
憶残量が少ないにもかかわらず、蓄積を行ったため、蓄
積したはずの音声が、実際には、ほとんど蓄積されてい
なかったという事態が発生しやすいという問題があっ
た。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に係る発明は、音声を蓄積する音声蓄積装
置において、複数の情報圧縮度を選択的に設定可能で、
設定された情報圧縮度に基づいて、音声信号を情報圧縮
する情報圧縮手段と、この手段により情報圧縮された音
声信号を音声記憶手段に格納する音声格納手段と、情報
圧縮手段の情報圧縮度を切り替える圧縮度切替え手段と
を設けるようにしたものである。
【0006】また、請求項6に係る発明は、音声を再生
する音声再生装置において、音声記憶手段に格納されて
いる音声信号を読み出す音声読出し手段と、複数の情報
伸長度を選択的に設定可能で、設定された情報伸長度に
基づいて、音声読出し手段により読み出された音声信号
を情報伸長する情報伸長手段と、音声読出し手段で読み
出された音声信号の情報圧縮度に応じた情報伸長度を情
報伸長手段に設定する情報伸長度設定手段とを設けるよ
うにしたものである。
【0007】
【作用】請求項1に係る発明によれば、情報圧縮手段に
対して、通常の情報圧縮度より高い情報圧縮度を設定す
ることが可能となる。これにより、音声をできるだけ長
く蓄積するようにすることが可能となる。その結果、蓄
積したはず音声が、実際には、ほとんど蓄積されていな
かったという事態の発生をできるだけ少なくすることが
可能となる。
【0008】また、請求項6に係る発明によれば、音声
記憶手段から読み出された音声信号の情報圧縮度に応じ
て、情報伸長手段の情報伸長度を設定することができ
る。これにより、音声記憶手段から読み出された音声信
号の情報圧縮度が一定でない場合であっても、これをそ
の情報圧縮度に応じた情報伸長度で情報伸長することが
できる。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら、この発明の実施
例を詳細に説明する。図1は、この発明の第1の実施例
の構成を示すブロック図である。
【0010】図において、101は、図示しないマイク
ロフォンからアナログの音声信号が入力される入力端子
である。102は、この入力端子101に入力されたア
ナログ音声信号を標本化し、この標本化出力を量子化す
るアナログ/ディジタル変換部(以下、「A/D変換
部」という。)である。
【0011】103は、このA/D変換部102から出
力されるディジタル音声信号列を圧縮符号化する圧縮部
である。この圧縮部103は、圧縮符号化方式として、
例えば、ADPCM(適応差分PCM)符号化方式を採
用するようになっている。また、この圧縮部103は、
複数の情報圧縮度を有し、これらを選択的に設定可能な
ように構成されている。これは、例えば、符号化のビッ
ト数を変更可能なように構成することにより、実現する
ことができる。
【0012】104は、圧縮部103から出力される圧
縮符号列等が格納される記憶部である。この記憶部10
3は、例えば、半導体メモリで構成されている。
【0013】105は、記憶部104に格納されている
圧縮符号列を伸長することにより、元のディジタル音声
信号列を復元する伸長部である。この伸長部105は、
圧縮部103の複数の情報圧縮度に対応する複数の情報
伸長度を有し、これらを選択的に設定可能なように構成
されている。
【0014】106は、伸長部105で復元されたディ
ジタル音声信号をアナログ音声信号に戻すディジタル/
アナログ変換部(以下、「D/A変換部」という。)で
ある。107は、D/A変換部106で復元されたアナ
ログ音声信号が出力される出力端子である。
【0015】108は、利用者が音声蓄積再生装置に対
して、音声の蓄積要求や再生要求等を入力するための入
力部である。この入力部108は、音声蓄積再生装置が
パーソナルコンピュータに設けられる場合は、例えば、
このコンピュータのキーボードで構成される。
【0016】109は、音声蓄積再生装置が利用者に対
して、各種情報を出力するための出力部である。この出
力部109は、音声蓄積再生装置がパーソナルコンピュ
ータに設けられる場合は、例えば、このコンピュータの
ディスプレイやスピーカで構成される。
【0017】110は、音声蓄積再生装置の各部の動作
を制御するコントローラである。このコントローラ11
0の機能としては、例えば、 格納機能 音声の蓄積時、圧縮部103から出力される圧縮符号列
を記憶部104に格納する機能 読出し機能 音声の再生時、記憶部104から圧縮符号列を読み出す
機能 蓄積可能時間通知機能 利用者から音声の蓄積要求を受けると、記憶部104の
記憶残量に基づいて、圧縮部103の各情報圧縮度に応
じた蓄積可能時間を算出し、これを利用者に通知する機
能 圧縮度設定機能 利用者により情報圧縮度が選択されると、選択された情
報圧縮度を圧縮部103に設定する機能 伸長度設定機能 音声の再生時、再生する音声の情報圧縮度に応じた情報
伸長度を伸長部105に設定する機能 記憶領域管理機能 各音声の記憶領域を管理する機能等がある。
【0018】以上が、図1の全体的な構成である。な
お、音声蓄積再生装置の構成によっては、圧縮部103
と伸長部105が1つのハードウェアで兼用されている
場合もあるが、ここでは、説明を簡単にするために、両
者を分けて示す。
【0019】次に、記憶部104に記憶される情報およ
び記憶部104の記憶構造について説明する。
【0020】記憶部104に記憶される情報としては、
各音声の圧縮符号列と、各音声の管理情報がある。各音
声の管理情報としては、各音声の情報圧縮度と、各音声
の記憶領域を示す情報と、記憶部104の空き領域を示
す情報がある。
【0021】各音声の記憶領域を示す情報が格納するの
は、複数の音声を格納する場合において、希望する音声
の再生や消去を容易にするためである。この場合、コン
トローラ110は、各音声に番号1,2,…を付加し、
各音声番号1,2,…の音声(以下、「音声1,2,
…」という。)ごとに、記憶領域の開始位置や領域長
(大きさ)を管理するようになっている。
【0022】なお、音声の削除と格納を繰り返すと、空
き領域が点在する。したがって、この場合、空き領域の
管理が問題となる。点在する空き領域を管理する方法と
しては、例えば、連結リストを使って、点在する空き領
域をそのまま管理する方法と、音声を削除するたびに、
データを詰めることにより、空き領域を常に最後に位置
決めする方法が考えられる。
【0023】前者の方法は、複数の空き領域の開始位置
と領域長を管理しなければならないので、管理が難しく
なる。これに対し、後者の方法は、1つの空き領域の開
始位置と領域長を管理すればよいので、管理が簡単にな
る。このため、この実施例では、後者の方法が採用され
ている。
【0024】図2は、記憶部104の記憶構造を示す図
である。図において、201〜207は、音声の蓄積処
理時や再生処理時に、情報を一時的に保持するためのレ
ジスタとして使用される領域である。
【0025】ここで、201は、音声番号が格納される
音声番号格納領域であり、202は、空き領域の領域長
が格納される領域長格納領域である。203は、音声の
蓄積時は、音声の蓄積位置を示すポインタP1が格納さ
れ、再生時は、音声の再生位置を示すポインタP1が格
納される蓄積・再生ポインタ格納領域である。
【0026】また、204は、音声の蓄積時は、空き領
域の最終位置が格納され、音声の再生時は、再生される
音声の記憶領域の最終位置が格納される最終位置格納領
域である。205〜206は、圧縮部103に設定可能
な情報圧縮度が格納される情報圧縮度格納領域である。
図には、3つの情報圧縮度を設定可能な場合を代表とし
て示す。
【0027】300は、各音声1,2,…の管理情報が
格納される管理情報格納領域である。400は、各音声
1,2,…の圧縮符号列が格納される圧縮符号列格納領
域である。管理情報格納領域300には、各音声1,
2,…の記憶領域(圧縮符号列格納領域)の開始位置及
び領域長と、各音声1,2,…の情報圧縮度が格納され
るようになっている。
【0028】なお、音声を削除する場合は、例えば、管
理情報格納領域300に格納されている開始位置を予め
定めた値(例えば、0)に設定することによりなされ
る。また、レジスタ用の領域201〜207と、管理情
報格納領域300は、記憶部104の予め定めた位置に
固定されている。
【0029】上記構成において、動作を説明する。
【0030】(A) まず、音声を蓄積する動作を説明
する。なお、以下の説明では、音声1と音声2が格納さ
れている状態において、音声3を格納する場合を代表と
して説明する。この処理は、開始処理と、実際の蓄積処
理と、終了処理に大別される。
【0031】(1) 開始処理 まず、音声を蓄積する際の前処理に相当する開始処理に
ついて説明する。この処理は、入力部108を介して、
利用者からコントローラ110に、音声の蓄積要求が与
えられることにより開始される。
【0032】コントローラ110は、この蓄積要求を受
けると、まず、空き領域の領域長をを領域長格納領域2
02に格納する。また、圧縮部103に設定可能な情報
圧縮度を情報圧縮度格納領域205,206,207に
格納する。
【0033】次に、コントローラ110は、領域202
に格納した領域長と、領域205,206,207に格
納した情報圧縮度に基づいて、各情報圧縮度ごとに、蓄
積可能時間を算出する。次に、算出した蓄積可能時間を
出力部109を介して利用者に通知し、情報圧縮度の選
択を指示する。これにより、利用者により情報圧縮度が
選択される。
【0034】この場合、高い情報圧縮度が選択される
と、蓄積可能時間が長くなるが、音質は低下する。これ
に対し、低い情報圧縮度が選択されると、蓄積可能時間
が短くなるが、音質は上昇する。したがって、利用者
は、蓄積する音声の重用度と長さ等を考慮して情報圧縮
度を選択することになる。
【0035】この後、コントローラ110は、音声番号
3を音声番号格納領域201に格納する。これにより、
コントローラ110は、以下の動作で、管理情報格納領
域300をアクセスする場合、音声3の管理情報を格納
する領域301,302,303をアクセスすることに
なる。
【0036】利用者により選択された情報圧縮度は、入
力部108を介して、コントローラ110に与えられ
る。コントローラ110は、この情報圧縮度を受けとる
と、これを音声3の情報圧縮度格納領域302に格納す
る。
【0037】次に、コントローラ110は、領域302
に格納した情報圧縮度を読み出し、圧縮部103に与え
る。これにより、この圧縮部103の情報圧縮度は、利
用者により選択された情報圧縮度に設定される。
【0038】また、コントローラ110は、空き領域の
先頭位置を蓄積・再生ポインタ格納領域203と、音声
3の開始位置格納領域301に格納する。さらに、領域
202に格納されている領域長と領域203に格納され
ている蓄積・再生ポインタP1(開始位置)とに基づい
て、空き領域の最終位置を算出し、領域204に格納す
る。以上により、開始処理が終了する。
【0039】(2) 蓄積処理 次に、実際の蓄積処理について説明する。この実際の蓄
積処理は、上述した開始処理が終了すると、開始され
る。
【0040】すなわち、コントローラ110は、開始処
理が終了すると、出力部109を介して利用者に音声の
入力を指示する。これにより、利用者により音声が発声
される。この音声は、図示しないマイクロフォンにより
電気信号に変換される。
【0041】この電気信号は、アナログ音声信号とし
て、A/D変換部102に供給され、ディジタル音声信
号列に変換される。このディジタル音声信号列は、圧縮
部103に供給され、圧縮符号列に変換される。これに
より、利用者により選択された情報圧縮度で情報圧縮さ
れた圧縮符号列が得られる。
【0042】コントローラ110は、圧縮部103から
出力される圧縮符号列のうち、最初の圧縮符号を、蓄積
・再生ポインタP1により指定される位置に格納する。
これにより、この圧縮符号は、空き領域の先頭位置に格
納されることになる。
【0043】この格納が終了すると、コントローラ11
0は、蓄積・再生ポインタP1の値を更新する。これに
より、次の圧縮符号は、空き領域の先頭から2番目の位
置に書き込まれる。以下、同様に、コントローラ110
は、圧縮符号を1つ書き込むたびに、蓄積・再生ポイン
タP1を1ずつ更新していく。これにより、圧縮符号列
は、空き領域の先頭位置から順次格納される。
【0044】(3) 終了処理 次に、音声の蓄積処理を終了させるための終了処理を説
明する。この処理は、利用者から蓄積終了要求が送られ
てきた場合と、空き領域の最終位置まで圧縮符号が格納
された場合に実行される。
【0045】すなわち、コントローラ110は、上述し
た蓄積処理と並行して、利用者から蓄積終了要求が送ら
れてきたか否かを監視するとともに、蓄積・再生ポイン
タP1が更新されるたびに、この蓄積・再生ポインタP
1が、領域204に格納されている最終位置に一致する
か否かを判定する。
【0046】蓄積終了要求が送られてくると、コントロ
ーラ110は、まず、蓄積・再生ポインタP1の更新を
停止し、圧縮符号の格納を終了させる。次に、蓄積・再
生ポインタP1から音声3の領域301に格納されてい
る開始位置を引くことにより、音声3の領域長を算出す
る。次に、算出した領域長を音声3の領域長格納領域3
03に格納する。以上により、この場合は、終了処理が
終了する。
【0047】これに対し、蓄積・再生ポインタP1が最
終位置に一致すると、コントローラ110は、まず、出
力部109を介して、利用者に音声の入力の停止を指示
する。次に、領域長格納領域202に格納されている空
き領域の領域長を、音声3の領域長として、領域303
に格納する。以上により、この場合は、終了処理が終了
する。
【0048】(B) 次に、音声を再生する動作を説明
する。なお、以下の説明では、音声3を再生する場合を
代表として説明する。この再生処理も、開始処理と、実
際の再生処理と、終了処理に大別される。
【0049】(1) 開始処理 まず、音声を再生する際の前処理に相当する開始処理を
説明する。この開始処理は、入力部108を介して、利
用者からコントローラ110に音声の再生要求が与えら
れることにより開始される。
【0050】すなわち、コントローラ110は、この再
生要求を受けると、まず、音声番号3を音声番号格納領
域201に格納する。これにより、コントローラ110
は、以下の動作で、管理情報格納領域300をアクセス
する場合、音声3の管理情報を格納する領域301,3
02,303をアクセスする。
【0051】次に、コントローラ110は、領域302
から音声3の情報圧縮度を読み出し、伸長部105に供
給する。これにより、伸長部105の情報伸長度は、音
声3の情報圧縮度に応じた情報伸長度に設定される。
【0052】また、コントローラ110は、領域301
から音声3の開始位置を読み出し、領域203に格納す
るとともに、領域303から音声3の領域長を読み出
し、領域202に格納する。この後、コントローラ11
0は、領域202,203に格納した音声3の領域長と
開始位置に基づいて、音声3の最終位置を算出し、領域
204に格納する。以上により、開始処理が終了する。
【0053】(2) 再生処理 次に、実際に音声を再生する処理を説明する。この処理
は、上述した開始処理が終了することにより開始され
る。
【0054】すなわち、上述した開始処理が終了する
と、コントローラ110は、領域203に格納されてい
る蓄積・再生ポインタP1により示される位置から圧縮
符号を読み出す。これにより、音声3の記憶領域の先頭
位置に格納されている圧縮符号が読み出される。
【0055】この読出しが終了すると、コントローラ1
10は、蓄積・再生ポインタP1の値を更新し、次の圧
縮符号を読み出す。以下、同様に、コントローラ110
は、圧縮符号を1つ読み出すたびに、蓄積・再生ポイン
タP1を更新しながら、圧縮符号を読み出していく。こ
れにより、音声3の記憶領域に格納されている圧縮符号
が順次読み出される。
【0056】読み出された圧縮符号列は、伸長部105
で伸長され、ディジタル信号に戻される。このディジタ
ル信号は、D/A変換部106でアナログ音声信号に戻
され、出力端子107に出力される。出力端子107に
出力されたアナログ音声信号は、図示しないスピーカに
供給され、音声として出力される。
【0057】(3) 終了処理 次に、音声を再生する際の後処理に相当する終了処理を
説明する。コントローラ110は、音声3の圧縮符号列
を読み出す処理と並行して、蓄積・再生ポインタP1を
更新するたびに、これが領域204に格納されている最
終位置と一致するか否かを判定する。蓄積・再生ポイン
タP1が最終位置に一致すると、コントローラ110
は、蓄積・再生ポインタP1の更新を停止し、音声3の
読出しを終了させる。以上により、終了処理が終了す
る。
【0058】以上詳述したこの実施例によれば、次のよ
うな効果が得られる。
【0059】(1) まず、この実施例によれば、複数
の情報圧縮度を選択的に設定可能な圧縮部103と、こ
の圧縮部103の情報圧縮度を切り替える機能を設ける
ようにしたので、記憶部104の記憶残量が少ない場合
であっても、できるだけ長く音声を蓄積することができ
る。これにより、蓄積したはずの音声が、実際には、ほ
とんど蓄積されていなかったという事態の発生を極力低
減することができる。
【0060】(2) また、この実施例によれば、情報
圧縮度を切り替える機能を、音声の蓄積要求が発生する
と、記憶部104の記憶残量に基づいて、各情報圧縮度
ごとに、蓄積可能時間を算出する機能と、この蓄積可能
時間を利用者に通知する機能と、利用者により選択され
た情報圧縮度を圧縮部103に設定する機能とによって
実現するようにしたので、利用者の意志により、情報圧
縮度を選択することができる。これにより、音声の重要
度や長さに応じて、利用者が情報圧縮度を選択すること
ができる。
【0061】次に、この発明の第2の実施例を説明す
る。
【0062】先の実施例では、利用者に情報圧縮度に応
じた蓄積可能時間を通知し、利用者に情報圧縮度を選択
させる場合を説明した。これに対し、この実施例は、音
声の蓄積時、逐次、記憶部の記憶残量を検出し、この記
憶残量が予め定めた値に達すると、自動的に情報圧縮度
を高めるようにしたものである。
【0063】図3は、この第2の実施例の構成を示すブ
ロック図である。なお、図3において、先の図1と同一
部には、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0064】図3において、図1と異なる点は、圧縮部
121の情報圧縮度の数と、記憶部122の記憶構造
と、伸長部123の情報伸長度の数と、コントローラ1
24の機能にある。したがって、以下の説明では、これ
らを中心に第2の実施例の構成を説明する。
【0065】まず、圧縮部121の情報圧縮度の数につ
いて説明する。先の実施例では、圧縮部103の情報圧
縮度の数は、複数であれば、2つに限定されなかった。
これに対し、この実施例では、圧縮部121の情報圧縮
度の数は、2つに限定される。これは、この実施例は、
最初は、ある情報圧縮度を設定し、記憶残量がある値に
達したら、これより高い情報圧縮度を設定するものだか
らである。同様に、この実施例では、伸長部123の情
報伸長度の数も2つに限定される。
【0066】なお、以下の説明では、最初に設定される
情報圧縮度を第1の情報圧縮度といい、記憶残量が予め
定めた値に達してから設定される情報圧縮度を第2の情
報圧縮度という。また、第1の情報圧縮度に対応する情
報伸長度を第1の情報伸長度といい、第2の情報圧縮度
に対応する情報伸長度を第2の情報伸長度という。
【0067】次に、記憶部122の記憶構造について説
明する。図4は、記憶部122の記憶構造を示す図であ
る。図示の如く、この実施例の記憶部122の管理情報
格納領域300には、各音声1,2,…の情報圧縮度の
代りに、情報圧縮度の変更位置(切替え位置)が格納さ
れている。
【0068】情報圧縮度が格納されていないのは、先の
第1の実施例では、情報圧縮度は、各音声ごとに、利用
者により選択されるのに対し、この実施例では、各音声
1,2,…で使用される情報圧縮度が共通だからであ
る。また、情報圧縮度の変更位置が格納されているの
は、先の第1の実施例では、音声の蓄積中に、情報圧縮
度が変更されることはなかったのに対し、この実施例で
は、音声の蓄積中に、情報圧縮度が変更されることがあ
るからである。
【0069】また、この実施例では、レジスタ用の領域
として、先の第1の実施例と同じ領域201,202,
203,204のほかに、第1,第2の情報圧縮度を格
納する領域208,209が設けられている。
【0070】次に、コントローラ124の機能について
説明する。この実施例のコントローラ124は、先の第
1の実施例のコントローラ110の機能,,のほ
かに、次の5つの機能,,,,を有する。
【0071】 蓄積可能時間通知機能 利用者から音声の蓄積要求を受けると、記憶部122の
記憶残量に基づいて、第1の情報圧縮度に応じた蓄積可
能時間を算出し、これを利用者に通知する機能 情報圧縮度設定機能 音声の蓄積時、常に、第1の情報圧縮度を圧縮部121
に設定する機能 記憶残量検出機能 音声の蓄積中に、常時、記憶部122の記憶残量を検出
し、この記憶残量が予め定めた値に達したか否かを監視
する機能 情報圧縮度変更機能 において、達したと判定されると、圧縮部121の情
報圧縮度を第1の情報圧縮度から第2の情報圧縮度に変
更する機能 情報伸長度設定機能 音声の再生時、再生する音声信号の情報圧縮度に応じた
情報伸長度を伸長部123に設定する機能以上が、第2
の実施例の構成である。
【0072】なお、における「記憶残量が予め定めた
値に達した場合」とは、この実施例では、例えば、「空
き領域の領域長が、音声の蓄積を開始したときの領域長
の1/5に達した場合」をいう。したがって、この実施
例では、における「予め定めた値」は絶対値ではな
く、蓄積を開始する時点での空き領域の領域長によって
決まる相対値である。
【0073】上記構成において動作を説明する。
【0074】(A) まず、音声を蓄積する処理を説明
する。なお、以下の説明では、音声3を蓄積する場合を
代表として説明する。この蓄積処理は、開始処理と、情
報圧縮度の変更前の蓄積処理と、情報圧縮度の変更処理
と、情報圧縮度の変更後の蓄積処理と、終了処理に大別
される。
【0075】(1) 開始処理 まず、音声の開始処理を説明する。この処理は、入力部
108を介して、利用者からコントローラ124に、音
声の蓄積要求が与えられることにより開始される。
【0076】この開始処理においては、コントローラ1
24は、まず、記憶部122の空き領域の領域長を領域
202に格納し、第1の情報圧縮度を領域208に格納
する。次に、これらに基づいて、音声の蓄積可能時間を
算出し、利用者に通知する。これにより、利用者は、ど
のくらいの時間で音声を入力すれば、すべての音声を入
力することができるかを知ることができる。
【0077】この後、コントーラ124は、領域201
に音声番号3を格納する。次に、領域208に格納され
ている第1の情報圧縮度を圧縮部121に送る。これに
より、圧縮部121の情報圧縮度は、第1の情報圧縮度
に設定される。また、空き領域の先頭位置を、領域30
1,203に格納する。
【0078】さらに、コントローラ124は、空き領域
の先頭位置からその4/5だけ進んだ位置を、音声3の
情報圧縮度の変更位置を格納する領域304に格納す
る。さらに、また、領域202に格納されている領域長
と領域203に格納されている蓄積・再生ポインタ(開
始位置)とに基づいて、空き領域の最終位置を算出し、
領域204に格納する。以上により、開始処理が終了す
る。
【0079】(2) 情報圧縮度の変更前の蓄積処理 次に、情報圧縮度を変更する前に、実際に、音声を蓄積
するための蓄積処理を説明する。この蓄積処理は、上述
した開始処理が終了すると、開始される。
【0080】この蓄積処理においては、コントローラ1
24は、まず、利用者に音声の入力を促す。これによ
り、アナログ音声信号が入力端子101に入力される。
このアナログ音声信号は、A/D変換部102でディジ
タル音声信号列に変換された後、圧縮部121に供給さ
れる。圧縮部121に供給されたディジタル音声信号列
は、、第1の情報圧縮度に基づいて、圧縮符号列に変換
される。
【0081】コントローラ124は、この圧縮符号列の
うち、最初の圧縮符号を、蓄積ポインタP1により指定
される位置に格納する。この格納が終了すると、蓄積ポ
インタP1の値を更新し、次の圧縮符号を格納する。以
下、同様に、コントローラ124は、圧縮符号を1つ格
納するたびに、蓄積・再生ポインタP1を更新しなが
ら、圧縮符号を格納する。これにより、圧縮符号列は、
記憶部122の空き領域の先頭位置から順次1つずつ書
き込まれる。
【0082】(3) 情報圧縮度の変更処理 次に、記憶残量が予め定めた値に達した時点で、情報圧
縮度を変更する処理を説明する。この変更処理は、上述
した蓄積処理と並行して行われる。
【0083】この変更処理においては、コントローラ1
24は、領域203に格納されている蓄積ポインタP1
を更新するたびに、この蓄積ポインタP1が領域304
に格納されている変更位置と一致するか否かを判定す
る。
【0084】一致しない場合は、コントローラ124
は、情報圧縮度の変更を行わない。これに対し、一致す
る場合は、出力部109を介して、「もうすぐ、領域を
オーバーしますので、蓄積を終了して下さい。なお、こ
れ以降は情報圧縮度を上げて蓄積します。」というメッ
セージを出力し、利用者に蓄積終了の催促をする。この
後、コントローラ124は、第2の情報圧縮度を領域2
09に格納する。以上により、情報圧縮度の変更処理が
終了する。
【0085】(4) 情報圧縮度の変更後の蓄積処理 次に、情報圧縮度の変更後の蓄積処理について説明す
る。この処理は、上述した情報圧縮度の変更処理が終了
すると、開始される。
【0086】この処理においては、コントローラ124
は、まず、領域209から第2の情報圧縮度を読み出
し、圧縮部121に与える。これにより、圧縮部121
の情報圧縮度は、第1の情報圧縮度から第2の情報圧縮
度に変更される。その結果、A/D変換部102から出
力されるディジタル音声信号列は、高圧縮符号列に変換
される。
【0087】コントローラ124は、この高圧縮符号列
のうち、最初の高圧縮符号を蓄積・再生ポインタP1に
より指定される位置に書き込む。これにより、この高圧
縮符号は、情報圧縮度の変更位置に書き込まれる。この
後、コントローラ124は、蓄積ポインタP1を更新
し、次の高圧縮符号を書き込む。これにより、次の高圧
縮符号は、変更位置の次の位置に書き込まれる。
【0088】以下、同様に、コントローラ124は、高
圧縮符号を1つ書き込むたびに、蓄積・圧縮ポインタP
1を更新しながら、高圧縮符号を書き込む。これによ
り、圧縮符号列は、情報圧縮度の変更位置から順次1つ
ずつ書き込まれる。
【0089】なお、コントローラ124は、蓄積・再生
ポインタP1が変更位置に達しないまま、蓄積処理が終
了した場合は、領域304に格納されている変更位置を
予め定めた値、例えば、0に設定する。これにより、こ
の場合は、詳細は後述するが、音声の再生処理におい
て、情報伸長度の変更処理が実行されない。
【0090】(5) 終了処理 この終了処理は、上述した第1の実施例の終了処理と同
じである。
【0091】すなわち、コントローラ124は、蓄積終
了要求が送られてくると、まず、蓄積・再生ポインタP
1の更新を停止する。次に、蓄積・再生ポインタP1か
ら音声3の開始位置を引くことにより、音声3の領域長
を算出する。次に、算出した領域長を領域303に格納
する。以上により、この場合は、終了処理が終了する。
【0092】これに対し、蓄積・再生ポインタP1が最
終位置に一致すると、コントローラ124は、まず、利
用者に音声の入力の停止を指示する。次に、空き領域の
領域長を、音声3の領域長として、領域303に格納す
る。以上により、この場合は、終了処理が終了する。
【0093】(B) 次に、音声を再生する動作を説明
する。なお、以下の説明では、音声3を再生する場合を
代表として説明する。この処理は、開始処理と、再生処
理と、情報伸長度の変更前の伸長処理と、情報伸長度の
変更処理と、情報伸長度の変更後の伸長処理と、終了処
理に大別される。
【0094】(1)開始処理 まず、開始処理を説明する。この処理は、入力部108
を介して、利用者からコントローラ124に、音声の再
生要求が与えられることにより開始される。
【0095】この開始処理においては、コントローラ1
24は、まず、音声番号3を音声番号格納領域201に
格納する。次に、第1の情報圧縮度に対応する第1の情
報伸長度を伸長部123に与える。これにより、伸長部
124の情報伸長度は、第1の情報伸長度に設定され
る。
【0096】次に、コントローラ124は、領域303
から音声3の領域長を読み出し、領域202に格納する
とともに、領域301から音声3の開始位置を読み出
し、領域203に格納する。この後、コントローラ12
4は、この領域長と開始位置とに基づいて、音声3の記
憶領域の最終位置を算出し、領域204に格納する。
【0097】次に、コントローラ124は、領域304
から音声3の変更位置を読み出し、これが0か否かを判
定する。0の場合、すなわち、情報圧縮度の変更が行わ
れなかった場合は、後述する情報伸長度の変更処理を行
わない。これに対し、0でない場合、すなわち、情報圧
縮度の変更が行われた場合は、情報伸長度の変更を行
う。以上により、開始処理が終了する。
【0098】(2) 情報伸長度の変更前の再生処理 次に、情報伸長度の変更前の再生処理を説明する。この
再生処理は、上述した開始処理が終了することにより開
始される。
【0099】すなわち、上述した開始処理が終了する
と、コントローラ124は、蓄積・再生ポインタP1に
より示される位置から圧縮符号を読み出す。この読出し
が終了すると、コントローラ124は、蓄積・再生ポイ
ンタP1を更新し、次の圧縮符号を読み出す。以下、同
様に、コントローラ124は、圧縮符号を1つ読み出す
たびに、蓄積・再生ポインタP1を更新しながら、圧縮
符号を読み出していく。
【0100】読み出された圧縮符号列は、伸長部123
に供給され、第1の情報伸長度で伸長された後、D/A
変換部106でアナログ音声信号に戻される。このアナ
ログ音声信号は、出力端子107に接続されたスピーカ
に供給され、音声として出力される。
【0101】(3) 情報伸長度の変更処理 次に、情報伸長度の変更処理について説明する。この変
更処理は、音声の蓄積時に、情報圧縮度の変更処理が行
われた場合だけ実行される。情報圧縮度の変更が行われ
たか否かは、領域304に格納されている音声3の変更
位置が0か否かより判定される。すなわち、0の場合
は、変更されないと判定され、0でない場合は、変更さ
れたと判定される。この判定は、上記の如く、開始処理
において行われる。
【0102】コントローラ124は、変更位置が0でな
い場合、蓄積・再生ポインタP1を更新するたびに、こ
の蓄積・再生ポインタP1が変更位置に一致するか否か
を判定する。一致すると、伸長部123に第2の情報伸
長度を与える。これにより、伸長部123の情報伸長度
は第1の情報伸長度から第2の情報伸長度に変更され
る。以上により、情報伸長度の変更処理が終了する。
【0103】(4) 情報伸長度の変更処理後の蓄積処
理 次に、情報伸長度の変更後の蓄積処理を説明する。この
処理は、情報圧縮度の変更前の再生処理と同じである。
すなわち、コントローラ124は、高圧縮符号を1つ読
み出すたびに、蓄積・再生ポインタP1を更新しなが
ら、圧縮符号を読み出していく。読み出された高圧縮符
号列は、伸長部123に供給され、第2の情報伸長度で
伸長された後、D/A変換部106でアナログ音声信号
に戻される。
【0104】(5) 終了処理 次に、終了処理を説明する。コントローラ124は、上
述した再生処理と並行して、蓄積・再生ポインタP1を
更新するたびに、この蓄積・再生ポインタP1が領域2
04に格納されている最終位置と一致するか否かを判定
する。一致しない場合は、そのまま、蓄積・再生ポイン
タP1の更新を続け、一致すると、この更新を停止して
音声3の読出しを終了させる。以上により、終了処理が
終了する。
【0105】以上詳述したこの実施例においても、先の
第1の実施例の(1)の効果と同じ効果を得ることがで
きることは勿論、さらに、次のような効果を得ることが
できる。
【0106】すなわち、この実施例では、情報圧縮度の
切替え機能を、音声の蓄積時、記憶残量が予め定めた値
に達したか否かを判定する機能と、達した場合は、自動
的に、情報圧縮度を高める機能とにより実現するように
したので、長い音声を蓄積するつもりがなかったにもか
かわらず、つい、長くなってしまったような場合でも、
音声を可能な限り最後まで格納することができる。
【0107】次に、この発明の第3の実施例を説明す
る。先の第2の実施例では、情報圧縮度を変更する前に
情報圧縮された音声については、これをそのまま保存す
る場合を説明した。これに対し、この実施例では、この
音声を第2の情報圧縮度で圧縮し直してから保存するよ
うにしたものである。
【0108】また、この実施例では、この再圧縮によっ
て生じる空き領域をなくすために、最初から第2の情報
圧縮度で圧縮された音声を、第2の情報圧縮度で再圧縮
された音声側に詰める(転送する)ようにしたものであ
る。
【0109】図5は、第3の実施例の構成を示すブロッ
ク図である。なお、図5において、先の図3と同一部に
は、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0110】図5において、図3と異なる点は、記憶部
131の記憶構造と、コントローラ132の機能にあ
る。したがって、以下の説明では、これらを中心に、第
3の実施例の構成を説明する。
【0111】まず、記憶部131の記憶構造について説
明する。図6は、記憶部131の記憶構造を示す図であ
る。図に示す如く、この実施例の記憶部131の管理情
報格納領域300には、各音声1,2,…の情報圧縮度
の変更位置の代りに、情報圧縮度が格納されている。
【0112】情報圧縮度の変更位置が格納されていない
のは、この実施例では、情報圧縮度が変更された場合で
あっても、変更前の音声が第2の情報圧縮度で再圧縮さ
れるため、1つ音声の中に、第1の情報圧縮度と第2の
情報圧縮度が混在するということがないからである。
【0113】また、情報圧縮度が格納されているのは、
この実施例では、情報圧縮度が変更された場合と変更さ
れない場合とで、音声の再生時に、伸長部123に設定
する情報伸長度が最初から異なるからである。
【0114】また、この実施例では、レジスタ用の領域
として、新たに、情報圧縮度の変更位置が格納される領
域210と、再圧縮位置を示すポインタP2が格納され
る領域211と、再蓄積位置を示すポインタP3が格納
される領域212が設けられている。
【0115】次に、コントローラ132の機能について
説明する。この実施例のコントローラ132は、先の第
2の実施例のコントローラ124の機能のほかに、さら
に、次の2つの機能,を有する。
【0116】 再圧縮機能 情報圧縮度が変更されると、それまで、第1の情報圧縮
度で圧縮された音声を第2の情報圧縮度で圧縮し直す機
能 転送機能 の再圧縮によって生じた空き領域をなくすために、最
初から第2の情報圧縮度で圧縮された音声を転送する機
能以上が、第3の実施例の構成である。
【0117】上記構成において、図7及び図8を参照し
ながら、動作を説明する。なお、図7及び図8は、空き
領域上での各種ポインタP1,P2,P3等の状態を示
す図である。
【0118】(A) まず、音声を蓄積する処理を説明
する。なお、以下の説明では、音声3を蓄積する場合を
代表として説明する。この蓄積処理は、開始処理と、情
報圧縮度の変更前の蓄積処理と、情報圧縮度の変更処理
と、情報圧縮度の変更後の蓄積処理と、再圧縮処理と、
転送処理と、終了処理に大別される。
【0119】(1)開始処理 まず、開始処理を説明する。この開始処理は、第2の実
施例の開始処理と同じである。
【0120】すなわち、コントローラ132は、音声の
蓄積要求が与えられると、空き領域の領域長を領域20
2に格納し、第1の情報圧縮度を領域208に格納す
る。次に、コントローラ132は、この領域長と第1の
情報圧縮度とに基づいて、音声の蓄積可能時間を算出
し、利用者に通知する。
【0121】この後、コントーラ132は、領域201
に音声番号3を格納した後、第1の情報圧縮度を圧縮部
121に送る。次に、空き領域の先頭位置を、領域30
1,203に格納する。また、空き領域の先頭位置から
その4/5だけ進んだ位置を、領域210に格納する。
さらに、領域202に格納されている領域長と領域20
3に格納されている蓄積・再生ポインタP1(開始位
置)とに基づいて、空き領域の最終位置を算出し、領域
204に格納する。以上により、開始処理が終了する。
【0122】図7(a)に、この場合の蓄積・再生ポイ
ンタP1等の状態を示す。図示の如く、この場合は、音
声3の開始位置と蓄積・再生ポインタP1は一致してい
る。
【0123】(2) 情報圧縮度の変更前の蓄積処理 次に、情報圧縮度の変更前に、音声を蓄積する処理を説
明する。この処理も、先の第2の実施例におけるものと
同じである。
【0124】すなわち、コントローラ132は、利用者
に音声の入力を促す。これにより、入力端子101に、
アナログ音声信号が入力される。この音声信号は、A/
D変換部102でディジタル音声信号列に変換された
後、圧縮部121で、圧縮符号列に変換される。この圧
縮符号列は、コントローラ132により、空き領域に格
納される。
【0125】このときの蓄積・再生ポインタP1等の状
態を図7(b)に示す。図示の如く、この場合は、蓄積
・再生ポインタP1は、圧縮符号が1つ格納されるたび
に、1ずつ更新される。
【0126】(3) 情報圧縮度の変更処理 次に、記憶残量が予め定めた値に達した時点で、情報圧
縮度を変更する処理を説明する。
【0127】この場合、コントローラ132は、蓄積・
再生ポインタP1を更新するたびに、この蓄積ポインタ
P1が領域210に格納されている変更位置に一致する
か否かを判定する。一致する場合は、「もうすぐ、領域
をオーバーしますので、蓄積を終了して下さい。」とい
うメッセージを出力し、利用者に蓄積終了の催促をす
る。
【0128】この後、コントローラ132は、第2の情
報圧縮度を領域209に格納するとともに、音声3の領
域302に格納する。これにより、音声3は第2の情報
圧縮度で圧縮符号化されていることが示される。
【0129】次に、コントローラ132は、領域301
から音声3の開始位置を読み出し、これを領域211,
212に格納する。これにより、再圧縮ポインタP2と
再蓄積ポインタP3は、図7(c)に示すように、音声
3の開始位置に設定される。
【0130】(4) 情報圧縮度の変更後の蓄積処理 次に、情報圧縮度を変更した後の蓄積処理について説明
する。この処理は、先の第2の実施例のものと同じであ
る。
【0131】すなわち、コントローラ132は、まず、
領域209から第2の情報圧縮度を読み出し、圧縮部1
21に与える。これにより、A/D変換部102から出
力されるディジタル音声信号列は、高圧縮符号列に変換
される。
【0132】この高圧縮符号列は、コントローラ132
によって、空き領域に格納される。この場合、コントロ
ーラ132は、図7(d)のAに示すように、高圧縮符
号を1つ格納するたびに、蓄積・再生ポインタP1を1
ずつ更新しながら、高圧縮符号を格納する。これによ
り、高圧縮符号列は、情報圧縮度の変更位置から順次1
つずつ格納される。
【0133】(5) 再圧縮処理 次に、すでに、情報圧縮度を変更する前に情報圧縮した
音声を、第2の情報圧縮度で再圧縮する動作を説明す
る。この処理は、情報圧縮度の変更後の蓄積処理と並列
的に行われる。
【0134】この場合、コントローラ132は、まず、
領域208に格納されている第1の情報圧縮度を伸長部
123に送る。これにより、伸長部105の情報伸長度
は、第1の情報伸長度に設定される。
【0135】次に、コントローラ132は、再圧縮ポイ
ンタP2により示される位置から圧縮符号を読み出す。
これにより、音声3の開始位置から圧縮符号が読み出さ
れる。この圧縮符号は、伸長部123に供給され、第1
の情報伸長度で伸長され、ディジタル信号に変換され
る。
【0136】次に、コントローラ132は、領域208
から第2の情報圧縮度を読み出し、、圧縮部121に送
る。これにより、圧縮部121の情報圧縮度は、第2の
情報圧縮度に設定される。次に、コントローラ132
は、伸長部123から出力されるディジタル音声信号を
圧縮部121に送る。これにより、ディジタル音声信号
は、高圧縮符号に変換される。次に、コントローラ13
2は、この高圧縮符号を、領域212に格納されている
再蓄積ポインタP3で示される位置に格納する。
【0137】この後、コントローラ132は、次の読出
し位置と書込み位置を示すために、再圧縮ポインタP2
と再蓄積ポインタP3を更新し、再び、上述したような
処理を実行する。これにより、次の圧縮符号が高圧縮符
号に変換される。
【0138】以下、同様に、コントローラ132は、再
圧縮ポインタP2と再蓄積ポインタP3を更新しなが
ら、圧縮符号を高圧縮符号に変換していく。このときの
処理の様子を図7(d)Bに示す。
【0139】この処理は、再圧縮ポインタP2が領域2
10に格納されている変更位置と等しくなるまで行われ
る。その結果、情報圧縮度が変更される前に、第1の情
報圧縮度で情報圧縮された音声がすべて第2の情報圧縮
度で再圧縮されることになる。 なお、この再圧縮処理
を行うことにより、第2の情報圧縮度が第1の情報圧縮
度より高いため、図7(e)に示すように、再圧縮され
た音声が格納された領域と変更位置との間に空き領域が
生じる。この空き領域は、次に説明する転送処理により
解消される。
【0140】(6) 転送処理 次に、最初から第2の情報圧縮度で情報圧縮された音声
を転送する処理を説明する。この処理は、上述した再圧
縮処理が終了すると、開始される。また、この処理は、
上述した情報圧縮度の変更後の蓄積処理と並行して行わ
れる。
【0141】この転送処理を開始するとき、再圧縮ポイ
ンタP2と、再蓄積ポインタP3は、図7(e)のAに
示すような位置にある。すなわち、再圧縮ポインタP2
は変更位置に位置し、再蓄積ポインタP3は、再圧縮に
より生じた空き領域の先頭位置に位置する。
【0142】この場合、コントローラ132は、まず、
再圧縮ポインタP2によって示される位置から高圧縮符
号を読み出し、再蓄積ポインタP3によって示される位
置に格納する。次に、コントローラ132は、ポインタ
P2,P3を更新し、再び、高圧縮符号の読出しと格納
を行う。
【0143】以下、同様に、コントローラ132は、ポ
インタP2,P3を更新しながら、高圧縮符号の読出し
と格納を繰り返していく。このときのポインタP2,P
3の状態を図8(a)に示す。
【0144】この処理は、図8(b)に示すように、再
圧縮ポインタP2が蓄積・再生ポインタP1に一致する
まで続けられる。再圧縮ポインタP2が蓄積・再生ポイ
ンタP1に一致すると、コントローラ132は、ポイン
タP2,P3の更新を停止する。この後、コントローラ
132は、領域212から再蓄積ポインタP3を読み出
し、領域203に格納し、転送処理を終了させる。
【0145】これにより、図8(c)に示すように、蓄
積・再生ポインタP1が再蓄積ポインタP3に一致す
る。その結果、蓄積処理が終了していない場合には、そ
の後得られた高圧縮符号M+w,…が最後に転送された
高圧縮符号M+vの格納位置の次の位置から格納され
る。
【0146】(7) 終了処理 次に、終了処理を説明する。この処理は、情報圧縮度の
変更処理が行われなかった場合は、実際の蓄積処理が終
了した時点で実行される。すなわち、利用者から蓄積終
了要求が送られてきた時点、あるいは、空き領域の最終
位置まで圧縮符号が格納された時点で実行される。
【0147】これに対し、情報圧縮度の変更処理が行わ
れた場合は、この変更処理が行われた後の蓄積処理が転
送処理より早く終了した場合と遅く終了した場合とで異
なる。すなわち、蓄積処理が転送処理より早く終了した
場合は、転送処理が終了した時点で実行される。これに
対し、遅く終了した場合は、蓄積処理が終了した時点で
実行される。
【0148】なお、情報圧縮度が変更された後の蓄積処
理は、利用者から蓄積終了要求が送られてきた時点、あ
るいは空き領域の最終位置まで圧縮符号が格納された時
点で終了する。したがって、この場合の終了処理は、情
報圧縮度の変更処理が行われなかった場合と同じにな
る。
【0149】利用者から蓄積終了要求が送られてきた時
点、あるいは、空き領域の最終位置まで圧縮符号が格納
された時点で終了処理が実行される場合は、この終了処
理は、先の第1の実施例の終了処理と同じになる。
【0150】すなわち、蓄積終了要求が送られてきた時
点で実行する場合は、コントローラ132は、まず、蓄
積・再生ポインタP1の更新を停止し、圧縮符号の格納
を終了させる。次に、蓄積・再生ポインタP1から音声
3の開始位置を引くことにより、音声3の領域長を算出
し、領域303に格納する。
【0151】また、蓄積・再生ポインタP1が最終位置
に一致した時点で実行する場合は、コントローラ132
は、利用者に音声の入力の停止を指示した後、領域20
2から空き領域の領域長を読み出し、領域303に格納
する。
【0152】(B) 次に、音声を再生する動作を説明
する。
【0153】この処理は、先の第1の実施例と同様に、
開始処理と、実際の再生処理と、終了処理に大別され
る。言い換えれば、先の第2の実施例のような情報伸長
度の変更処理等がない。これは、この実施例では、情報
圧縮度の変更処理が行われた場合は、第1の情報圧縮度
で圧縮された音声は、第2の情報圧縮度で再圧縮される
からである。
【0154】また、各処理も先の第1の実施例のものと
ほぼ同じである。したがって、ここでは、詳細な説明は
省略する。但し、この実施例では、開始処理において、
領域302から情報圧縮度を読み出し、これに対応する
情報伸長度を伸長部123に設定する処理が付加され
る。これは、この実施例では、蓄積時に、情報圧縮度が
変更されたか否かによって、再生すべき音声の情報圧縮
度が特定されないからである。
【0155】以上詳述したこの実施例においても、先の
第2の実施例と同様の効果を得ることができることは勿
論、さらに、次のような効果も得ることができる。
【0156】(1) まず、この実施例においては、情
報圧縮度が変更された後、第1の情報圧縮度で情報圧縮
された音声を第2の情報圧縮度で再圧縮するようにした
ので、先の第2の実施例より、空き領域を拡大すること
ができる。これにより、先の第2の実施例より、より長
く音声を蓄積することができる。
【0157】(2) また、この実施例によれば、再圧
縮が終了すると、これによって生じた空き領域を無くす
ために、第2の情報圧縮度で情報圧縮された音声を転送
するようにしたので、空き領域を1つにまとめることが
できる。これにより、空き領域の管理を容易にすること
ができる。
【0158】以上、この発明の3つの実施例を詳細に説
明したが、この発明は、上述したような実施例に限定さ
れるものではない。
【0159】(1) 例えば、先の第1〜第3の実施例
では、圧縮部103,121の圧縮符号化方式としてA
DPCM方式を採用し、パラメータのビット数を切り替
えることにより、情報圧縮度を切り替える場合を説明し
た。
【0160】しかし、この発明は、圧縮符号化方式とし
て、ADPCM方式以外の方式、例えば、LPC方式、
PARCOR方式、CELP方式、VSELP方式を用
いるようにしてもよい。
【0161】なお、LPC方式やPARCOR方式を用
いる場合は、パラメータのビット数やフレーム周期を変
えることにより、情報圧縮度を切り替えることができ
る。また、CELP方式、VSELP方式を用いる場合
は、コードブックの大きさやフレーム周期を切り替える
ことにより、情報圧縮度を切り替えることができる。
【0162】また、この発明は、圧縮部103,121
を、複数の圧縮符号化方式を選択的に設定可能なように
構成し、これらを切り替えることにより、情報圧縮度を
切り替えるようにしてもよい。この場合、情報圧縮部1
02,121をディジタル信号処理プロセッサ(DS
P)で構成すれば、プログラムを切り替えるだけの簡単
な構成により、複数の情報圧縮度を選択的に設定するこ
とができる (2) また、先の第1〜第3の実施例では、圧縮部1
03,121の情報圧縮度を切り替えることにより、情
報圧縮度を切り替える場合を説明した。しかし、この発
明は、A/D変換部102をその標本化周波数や量子化
ビット数を切り替え可能なように構成し、これらを切り
替えることにより、情報圧縮度を切り替えるようにして
もよい。
【0163】(3) また、先の第1〜第3の実施例で
は、蓄積信号処理部をA/D変換部102と圧縮部10
3,121で構成する場合を説明した。しかし、この発
明は、これを、例えば、A/D変換部と符号化部で構成
するようにしてもよい。すなわち、蓄積信号処理部を単
にPCM符号化部として構成するようにしてもよい。こ
のような構成であっても、標本化周波数や量子化ビット
数を切替え可能なように構成することにより、情報圧縮
度を切り替えることができる。
【0164】要は、この発明の蓄積信号処理部は、元
々、情報圧縮度という概念を持った回路(上述した圧縮
部のような回路)で構成される場合だけでなく、情報圧
縮度を切替え可能な回路によって構成されるものでもよ
い。
【0165】(4) また、先の第2,第3の実施例で
は、情報圧縮度の変更位置を、空き領域の領域長に応じ
て変化する相対値として定める場合を説明した。しか
し、この発明は、これを、空き領域の領域長に関係ない
絶対値として定めるようにしてもよい。但し、このよう
な構成においては、蓄積要求が発生したとき、空き領域
の領域長が上記絶対値に満たない場合が問題となる。し
かし、これは、このような場合は、例えば、最初から第
2の情報圧縮度で情報圧縮するようにすれば解決するこ
とができる。
【0166】(5) また、先の第2,第3の実施例で
は、情報圧縮度の変更位置を1つだけ設定する場合を説
明した。しかし、この発明は、複数設定するようにして
もよい。
【0167】(6) また、先の第2,第3の実施例で
は、情報圧縮度の変更位置を予め定める場合を説明し
た。しかし、この発明は、利用者がその都度定めること
ができるようにしてもよい。このような構成によれば、
実際の利用状況に即して、変更位置を定めることができ
る利点がある。
【0168】(7) また、先の第3の実施例では、各
音声1,2,…の情報圧縮度を、情報圧縮度そのものを
管理することにより、管理する場合を説明した。しか
し、この発明は、例えば、情報圧縮度が変更されたか否
かを管理することにより、管理するようにしてもよい。
【0169】(8) また、この発明は、第1の実施例
と第2の実施例(あるいは第3の実施例)を組み合わせ
て実施するようにしてもよい。
【0170】(9) また、この発明は、パーソナルコ
ンピュータ、携帯端末、電子手帳等において、音声でメ
モをとる場合だけでなく、留守番電話において、留守録
音をする場合、公衆回線内において、音声伝言サービス
を行う場合にも利用することができる。
【0171】(10) また、この発明は、音声蓄積装
置と音声再生装置を一体的に構成する場合だけでなく、
別々に構成する場合にも、適用することができる。
【0172】(11) このほかにも、この発明は、そ
の要旨を逸脱しない範囲で、種々様々変形実施可能なこ
とは勿論である。
【0173】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、複数の情報圧縮度を選択的に設定可能な圧縮手段
と、この圧縮手段の情報圧縮度を切り替える圧縮度切替
え手段を設けるようにしたので、音声記憶手段の記憶残
量が少ない場合であっても、できるだけ長く音声を蓄積
することができる。これにより、蓄積したはずの音声
が、実際には、ほとんど蓄積されていなかったという事
態の発生を極力低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図2】第1の実施例の記憶部の記憶構造を示す図であ
る。
【図3】この発明の第2の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図4】第2の実施例の記憶部の記憶構造を示す図であ
る。
【図5】この発明の第3の実施例の構成を示すブロック
図である。
【図6】第3の実施例の記憶部の記憶構造を示す図であ
る。
【図7】第3の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【図8】第3の実施例の動作を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
101…入力端子 102…A/D変換部 103,121…圧縮部 104,122…記憶部 105…伸長部 106…D/A変換部 107…出力端子 108…入力部 109…出力部 110,124,132…コントローラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 音声を蓄積する音声蓄積装置において、 音声信号が格納される音声記憶手段と、 複数の情報圧縮度を選択的に設定可能で、設定された情
    報圧縮度に基づいて、前記音声信号を情報圧縮する情報
    圧縮手段と、 この情報圧縮手段により情報圧縮された前記音声信号を
    前記音声記憶手段に格納する音声格納手段と、 前記情報圧縮手段の情報圧縮度を切り替える圧縮度切替
    え手段とを具備したことを特徴とする音声蓄積装置。
  2. 【請求項2】 前記圧縮度切替え手段は、 音声の蓄積要求が発生すると、前記音声記憶手段の記憶
    残量に基づいて、前記情報圧縮手段の各情報圧縮度ごと
    に、前記音声信号の蓄積可能時間を算出する蓄積可能時
    間算出手段と、 この蓄積可能時間算出手段で算出された蓄積可能時間を
    利用者に通知する蓄積可能時間通知手段と、 この蓄積可能時間通知手段により通知された蓄積可能時
    間に基づいて、前記利用者により選択された情報圧縮度
    を前記情報圧縮手段に設定する圧縮度設定手段とを具備
    したことを特徴とする請求項1記載の音声蓄積装置。
  3. 【請求項3】 前記圧縮度切替え手段は、 音声の蓄積要求が発生すると、前記情報圧縮手段に第1
    の情報圧縮度を設定する第1の圧縮度設定手段と、 前記音声格納手段により前記音声信号の格納が開始され
    ると、逐次、前記音声記憶手段の記憶残量を検出する記
    憶残量検出手段と、 この記憶残量検出手段により検出された記憶残量が予め
    定めた値に達すると、前記情報圧縮手段に前記第1の情
    報圧縮度より高い第2の情報圧縮度を設定する第2の圧
    縮度設定手段とを具備したことを特徴とする請求項1記
    載の音声蓄積装置。
  4. 【請求項4】 前記記憶残量検出手段により検出された
    記憶残量が予め定めた値に達すると、前記第1の情報圧
    縮度で情報圧縮された音声信号を前記音声記憶手段から
    読み出す音声読出し手段と、 この音声読出し手段で読み出された音声信号を前記第2
    の情報圧縮度で再度情報圧縮する再情報圧縮手段と、 この再情報圧縮手段により情報圧縮された音声信号を前
    記音声記憶手段に再度格納する再音声格納手段とを具備
    したことを特徴とする請求項3記載の音声蓄積装置。
  5. 【請求項5】 前記再音声格納手段による再格納が終了
    すると、この再格納によって生じた空き領域をなくすた
    めに、前記記憶残量が前記予め定めた値に達した後に、
    前記第2の情報圧縮度で情報圧縮された音声信号を転送
    する音声転送手段を具備したことを特徴とする請求項4
    記載の音声蓄積装置。
  6. 【請求項6】 音声を再生するための音声再生装置にお
    いて、 音声信号が格納される音声記憶手段と、 この音声記憶手段に格納されている音声信号を読み出す
    音声読出し手段と、 複数の情報伸長度を選択的に設定可能で、設定された情
    報伸長度に基づいて、前記音声読出し手段で読み出され
    た音声信号を情報伸長する情報伸長手段と、 前記音声読出し手段で読み出された音声信号の情報圧縮
    度に応じた情報伸長度を前記情報伸長手段に設定する情
    報伸長度設定手段とを具備したことを特徴とする音声再
    生装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997029578A2 (en) * 1996-02-12 1997-08-14 Philips Electronics N.V. Dictation system
JP2008268969A (ja) * 1999-04-24 2008-11-06 Lg Electronics Inc ディジタルデータプレーヤー、そのデータ処理方法及び記録媒体

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WO1997029578A2 (en) * 1996-02-12 1997-08-14 Philips Electronics N.V. Dictation system
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