JPH0820222A - 電気自動車用暖房装置 - Google Patents

電気自動車用暖房装置

Info

Publication number
JPH0820222A
JPH0820222A JP15503394A JP15503394A JPH0820222A JP H0820222 A JPH0820222 A JP H0820222A JP 15503394 A JP15503394 A JP 15503394A JP 15503394 A JP15503394 A JP 15503394A JP H0820222 A JPH0820222 A JP H0820222A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pump
turned
temperature
combustion heater
cooling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15503394A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazushi Akasaka
一志 赤坂
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP15503394A priority Critical patent/JPH0820222A/ja
Publication of JPH0820222A publication Critical patent/JPH0820222A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖房時の即暖性向上、暖房性能向上を図り、
かつ冷却系とも両立する燃焼式ヒータを用いた「電気自
動車用暖房装置」を提供する。 【構成】 燃焼式ヒータ3をウォータバルブ11を介し
て冷却用ポンプ5、インバータ1、および走行用モータ
2と並列に設置する。そして、燃焼式ヒータ3を使用す
る場合(事前暖房運転時、走行中の暖房運転時)には、
ウォータバルブ11を閉じて、冷却回路4から完全に区
分された温水ショート回路(ヒータ用ポンプ13→燃焼
式ヒータ3→逆止弁14→ヒータコア9→サブエバポレ
ータ16→ヒータ用ポンプ13)を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車の補助暖房
用熱源として燃焼式ヒータを用いるようにした電気自動
車用暖房装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エンジン冷却水を暖房の熱源として利用
できない電気自動車用エアコンとしては、従来より、四
方弁により冷凍サイクルを反転させることによって車室
内を暖房するヒートポンプ式エアコンが一般的である
が、暖房性能が外気温や走行条件に依存し、低外気温
(0℃以下)下では室外熱交換器の着霜のために連続的
に暖房運転を行うことができず、暖房能力不足(低い吹
出し温度)や窓曇りが発生しやすいという問題がある。
そこで、近時、外気温に影響されずに連続的に除湿暖房
運転を行い、窓曇りを防止しながら車室内を暖房しうる
電気自動車用エアコンとして、三方弁により冷媒の流れ
を切り替えて冷房、暖房共に冷媒を用いたサイクル運転
を行うようにしたシステムが開発されている(たとえ
ば、特開平5−201243号公報参照)。
【0003】ところが、上記のシステムによっても、特
に寒冷地仕様の車両の場合には、かなり低い外気温(た
とえば、−20℃)下での使用が前提となるために暖房
能力不足をきたすおそれがあり、乗員の快適性や車両の
安全確保のためにはさらにより一層の暖房性能確保が必
要である。この点、燃焼式ヒータは、比較的少ない消費
電力(約0.1KW)で車両に要求される熱量(たとえ
ば、4000〜6000Kcal/h)を確保しうるシステム
であり、電気自動車においても暖房性能確保にとって有
効な手段である。なお、補助暖房用熱源としてPTCヒ
ータやヒートポンプを使用することも考えられるが、こ
れらは約3〜4KWの電力を必要とするため、省エネル
ギー優先の電気自動車にあっては不適切である。
【0004】図15は電気自動車に燃焼式ヒータを搭載
した場合の一般的なレイアウトを示す構成図であり、従
来のエンジン車両に燃焼式ヒータを搭載した場合と同様
に、駆動用電気部品(インバータ、走行用モータ)と直
列に燃焼式ヒータを搭載している。同図中、「1」は水
冷式のインバータ、「2」は水冷式の走行用モータ、
「3」は燃焼式ヒータ、「4」は冷却回路、「5」はウ
ォータポンプ、「6」はラジエータ、「7」はラジエー
タファン、「8」はサーモスタット、「9」はヒータコ
ア、「10」は温水循環路、「11」はウォータバルブ
である。この回路において、燃焼式ヒータ3で加熱され
た冷却水(温水)の一部はウォータバルブ11を介して
ヒータコア9に導かれ、ここで車室内に吹き出される空
気を加熱した後、ウォータポンプ5の吸入側に戻され
る。つまり、ウォータポンプ5→インバータ1→走行用
モータ2→燃焼式ヒータ3→ウォータバルブ11→ヒー
タコア9→ウォータポンプ5を温水が循環する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
レイアウトにあっては、インバータ1および走行用モー
タ2を冷却する冷却水はすべて燃焼式ヒータ3を流れる
ことになるので、燃焼式ヒータ3を運転させたとき、冷
却水容量が多いために水温の上昇が遅く、即暖性に欠け
る。また、燃焼式ヒータ3で加熱された温水(冷却水)
は、温水回路10を循環する際に、インバータ1および
走行用モータ2(そもそもこれらに対し暖気の必要はま
ったくない)においても放熱するので、暖房性能にロス
が生じる。さらに、走行時に燃焼式ヒータ3を使用した
場合には、冷却回路4内の冷却水温度が上昇してサーモ
スタット8が開き冷却水の大部分をラジエータ6へ流す
ので、ラジエータ6での放熱が加わってさらに暖房性能
にロスが生じやすくなる。また、燃焼式ヒータ3をオン
した場合には、インバータ1および走行用モータ2を流
れる冷却水の温度が上昇するために、インバータ1およ
び走行用モータ2に対する冷却性能が悪化するおそれが
ある。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、暖房時の即暖性向上、暖房
性能向上を図り、かつ冷却系とも両立する燃焼式ヒータ
を用いた電気自動車用暖房装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気自動車用暖房装置は、車載電源より電
力が供給されると作動する駆動用電気部品と、前記駆動
用電気部品に冷却水を循環させる冷却回路と、前記冷却
回路に設けられ、前記駆動用電気部品に冷却水を送出す
る第1ポンプと、温水と空気とを熱交換させて車室内を
暖房するヒータコアと、前記冷却回路から分岐して前記
ヒータコアに温水を循環させる温水循環路と、前記温水
循環路に設けられ、前記冷却回路から前記ヒータコアへ
流れる冷却水の量をコントロールする制御弁と、前記温
水循環路に前記制御弁を介して前記駆動用電気部品およ
び前記第1ポンプと並列に接続されたバイパス通路と、
前記バイパス通路に設けられ、内部に流入した温水を燃
焼ガスとの熱交換により加熱する燃焼式ヒータと、前記
バイパス通路に設けられ、前記燃焼式ヒータに前記温水
循環路内の温水を送出する第2ポンプと、前記バイパス
通路の前記燃焼式ヒータの温水出口側に設けられた逆止
弁とを有して構成されている。
【0008】また、上記装置を制御するために、車外の
気温を検出する外気センサと、前記燃焼式ヒータの出口
部の温水温度を検出する第1水温センサと、前記冷却回
路内の冷却水温度を検出する第2水温センサと、外気
温、温水温度、および冷却水温度に基づいて前記第1ポ
ンプ、前記制御弁、前記燃焼式ヒータ、および前記第2
ポンプを総合的に制御する制御手段とが設けられてい
る。
【0009】そして、制御手段の好ましい動作内容は次
のとおりである。前記駆動用電気部品に電力を供給する
運転信号を入力した場合において、外気温が設定値(た
とえば、25℃)以上であるときには、前記第1ポンプ
をオンし、前記燃焼式ヒータおよび前記第2ポンプをそ
れぞれオフし、前記制御弁を閉弁する(第1制御パター
ン)。または、上記と同じ場合において、外気温が設定
値(たとえば、4℃)以上であり、かつ、冷房モード信
号を入力したときに、上記第1制御パターンを行う。ま
たは、上記と同じ場合において、外気温が設定値(たと
えば、25℃)以上であり、かつ、冷房モード信号を入
力したときに、上記第1制御パターンを行う。
【0010】また、前記駆動用電気部品に電力を供給す
る運転信号を入力した場合において、外気温が第1設定
値(たとえば、4℃)以上第2設定値(たとえば、25
℃)以下であるときには、前記第1ポンプをオンし、前
記燃焼式ヒータおよび前記第2ポンプをそれぞれオフ
し、前記制御弁を開弁する(第2制御パターン)。また
は、上記と同じ場合において、外気温が設定値(たとえ
ば、4℃)以上であり、かつ、冷房モード信号を入力し
ていないときに、上記第2制御パターンを行う。また
は、上記と同じ場合において、外気温が第1設定値(た
とえば、4℃)以上であり、かつ、外気温が第2設定値
(たとえば、25℃)以下であるかまたは冷房モード信
号を入力していないかの少なくともどちらか一方である
ときに、上記第2制御パターンを行う。
【0011】また、前記駆動用電気部品に電力を供給す
る運転信号を入力していない場合において、外気温が設
定値(たとえば、4℃)以下であるときには、前記第1
ポンプをオフし、前記制御弁を閉弁し、温水温度に応じ
て前記燃焼式ヒータおよび前記第2ポンプをそれぞれオ
ンオフする(第3制御パターン)。または、上記と同じ
場合において、事前暖房モード信号を入力したときに、
上記第3制御パターンを行う。または、上記と同じ場合
において、外気温が設定値(たとえば、4℃)以下であ
り、かつ、事前暖房モード信号を入力したときに、上記
第3制御パターンを行う。
【0012】また、前記駆動用電気部品に電力を供給す
る運転信号を入力していない場合において、外気温が設
定値(たとえば、4℃)以上であるときには、前記第1
ポンプをオフし、前記制御弁を閉弁し、前記燃焼式ヒー
タおよび前記第2ポンプをそれぞれオフする(第4制御
パターン)。または、上記と同じ場合において、事前暖
房モード信号を入力していないときに、上記第4制御パ
ターンを行う。または、上記と同じ場合において、外気
温が設定値(たとえば、4℃)以上であるかまたは事前
暖房モード信号を入力していないかの少なくともどちら
か一方であるときに、上記第4制御パターンを行う。
【0013】また、前記駆動用電気部品に電力を供給す
る運転信号を入力し、かつ、外気温が設定値(たとえ
ば、4℃)以下である場合において、冷却水温が設定値
(たとえば、40℃)以下であるときには、前記第1ポ
ンプをオンし、前記制御弁を閉弁し、温水温度に応じて
前記燃焼式ヒータおよび前記第2ポンプをそれぞれオン
オフする(第5制御パターン)。または、上記と同じ場
合において、暖房モード信号を入力したときに、上記第
5制御パターンを行う。または、上記と同じ場合におい
て、冷却水温が設定値(たとえば、40℃)以下であ
り、かつ、暖房モード信号を入力したときに、上記第5
制御パターンを行う。
【0014】また、前記駆動用電気部品に電力を供給す
る運転信号を入力し、かつ、外気温が設定値(たとえ
ば、4℃)以下である場合において、冷却水温が設定値
(たとえば、40℃)以上であるときには、第2制御パ
ターンと同様、前記第1ポンプをオンし、前記制御弁を
開弁し、前記燃焼式ヒータおよび前記第2ポンプをそれ
ぞれオフする(第6制御パターン)。または、上記と同
じ場合において、暖房モード信号を入力していないとき
に、上記第6制御パターンを行う。または、上記と同じ
場合において、冷却水温が設定値(たとえば、40℃)
以上であるかまたは暖房モード信号を入力していないか
の少なくともどちらか一方であるときに、上記第6制御
パターンを行う。
【0015】
【作用】このように構成された本発明にあっては、駆動
用電気部品と並列に燃焼式ヒータが設置されているた
め、制御弁を閉じると、冷却回路内の冷却水の流れとは
別個独立に、温水循環路とバイパス通路上に第2ポンプ
→燃焼式ヒータ→逆止弁→ヒータコア→第2ポンプを温
水が循環する完全に閉じたショート回路が形成される。
このショート回路内の温水の流量は冷却回路との間で分
配されるためにあまり多くない。したがって、燃焼式ヒ
ータはそのようなショート回路内の温水を加熱するの
で、水温の上昇が早く、即暖効果が得られる。また、上
記ショート回路は制御弁により冷却回路から完全に区分
された閉回路となることから、燃焼式ヒータで加熱され
た温水はショート回路上の熱交換器(ヒータコア)での
み放熱し、冷却回路上の駆動用電気部品やラジエータな
どでの余分の放熱は起こらないので、事前または走行時
の暖房性能が向上する。さらに、上記ショート回路と冷
却回路とは完全に区分されているため、燃焼式ヒータを
使用してショート回路内の温水温度が上昇したとしても
これの影響を受けて冷却回路内の冷却水温度が上昇する
ことはなく、駆動用電気部品に対する冷却性能が悪化す
ることはない。
【0016】また、本発明にあっては、制御手段は、外
気センサにより検出された外気温と、第1水温センサに
より検出された燃焼式ヒータの出口水温と、第2水温セ
ンサにより検出された冷却回路内の冷却水温度と、外部
からの運転信号の有無と、外部からの冷房モード信号、
暖房モード信号、または事前暖房モード信号の有無と
(またはそれらの一部)に基づいて、第1ポンプ、制御
弁、燃焼式ヒータ、および第2ポンプを総合的に制御す
る。したがって、熱負荷環境に応じたきめ細かな制御が
行われ、燃焼式ヒータは最大限有効に効率良く運転され
ることになり、省エネとともに、冷却系に影響を与えず
に暖房時の即暖性向上、暖房性能向上が図られる。
【0017】具体的には、第1制御パターンを行う場合
は、車室内を暖房する必要がない場合であり、冷却回路
内にのみ冷却水が循環して、駆動用電気部品が冷却され
る。燃焼式ヒータは使用されない。また、第2制御パタ
ーンを行う場合は、車室内の暖房は必要でないが温調の
必要がある場合であり、冷却回路内の冷却水の一部が制
御弁を介して温水循環路に導かれ、ヒータコアを循環す
る。燃焼式ヒータは使用されない。また、第3制御パタ
ーンを行う場合は、非走行時に車室内を事前に暖房する
場合であり、燃焼式ヒータは冷却回路から区分された上
記ショート回路で運転される。また、第4制御パターン
を行う場合は、非走行時に車室内の事前暖房を行わない
場合であり、燃焼式ヒータを含むすべての作動部品が停
止している。また、第5制御パターンを行う場合は、走
行時に車室内を暖房する場合であり、冷却回路内を冷却
水が循環するとともに、燃焼式ヒータはそうした冷却回
路から完全に区分された上記ショート回路で運転され
る。また、第6制御パターンを行う場合は、走行時に車
室内を暖房しない場合であり、第2制御パターンの場合
と同様、燃焼式ヒータを使用せずに、冷却回路内の冷却
水の一部が制御弁を介して温水循環路に導かれ、ヒータ
コアを循環する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例による電気自動車
用暖房装置の構成図である。なお、図15と共通する部
材には同一の符号を付してある。この電気自動車用暖房
装置の本体は、車載電源としての図示しないバッテリよ
り電力が供給される駆動用電気部品としてのインバータ
1と、インバータ1により周波数が変換されることによ
って回転数が変化する駆動用電気部品としての走行用モ
ータ2と、インバータ1および走行用モータ2を冷却す
る冷却水を循環させる冷却回路4と、インバータ1およ
び走行用モータ2に冷却水を供給する第1ポンプとして
のウォータポンプ5(以下、冷却用ポンプという)と、
空気との熱交換により冷却水の温度を下げるラジエータ
6と、ラジエータ6に空気を流すラジエータファン7
と、ラジエータ6へ流れる冷却水の量を自動的にコント
ロールするサーモスタット8と、温水(冷却水)と空気
とを熱交換させて車室内を暖房するヒータコア9と、ヒ
ータコア9に温水を循環させる温水循環路10と、冷却
回路4からヒータコア9へ流れる冷却水の量をコントロ
ールする制御弁としてのウォータバルブ11と、温水循
環路10にウォータバルブ11を介して冷却用ポンプ
5、インバータ1、および走行用モータ2と並列に接続
されたバイパス通路12と、内部に流入した温水を燃焼
ガスとの熱交換により加熱する燃焼式ヒータ3と、燃焼
式ヒータ3に温水循環路10内の温水を供給する第2ポ
ンプとしてのウォータポンプ13(以下、ヒータ用ポン
プという)と、一方向の流れだけを許容し反対方向の流
れを阻止する逆止弁14とから構成されている。つま
り、このレイアウトにおいては、燃焼式ヒータ3は冷却
用ポンプ5、インバータ1、および走行用モータ2と並
列に設置されている。なお、ヒータ用ポンプ13は、燃
焼式ヒータ3に内蔵されていてもよい。
【0019】冷却回路4は、インバータ1、走行用モー
タ2、冷却用ポンプ5、ラジエータ6、およびサーモス
タット8を配管で連結して構成されている。本実施例で
は、サーモスタット8の開弁温度は、たとえば、82〜
83℃に設定されている。サーモスタット8冷却回路4
内の冷却水温度が前記設定温度以上になると、サーモス
タット8は、冷却回路4内の冷却水の温度が低い(開弁
温度以下)ときはバルブを閉じてラジエータ6に冷却水
を流さないようにし、また、冷却水の温度が高く(開弁
温度以上)なるとバルブを開けてラジエータ6に冷却水
を流すようになっている。すなわち、冷却用ポンプ5を
作動させた時の冷却回路4内の冷却水の流れは、冷却水
温度が低いときには、ラジエータ6を経由せずに冷却用
ポンプ5→インバータ1→走行用モータ2→サーモスタ
ット8→バイパス通路15→冷却用ポンプ5を冷却水が
循環し、また、冷却水温度が高いときには、バイパス通
路15にも若干の流れがあるものの、主に、冷却用ポン
プ5→インバータ1→走行用モータ2→サーモスタット
8→ラジエータ6→冷却用ポンプ5を冷却水が循環する
ことになる(たとえば、バイパス回路をインライン方式
で構成した場合)。なお、本実施例では、サーモスタッ
ト8はラジエータ6の冷却水入口側に設置されている
が、これに限られるわけではなく、ラジエータ6の冷却
水出口側(図中のA位置)に設置してもよい。また、バ
イパス回路はボトムバイパス方式で構成してもよく、こ
の場合には、サーモスタット8が開くとバイパス通路1
4は閉じることになる。
【0020】温水循環路10は図示しない三方コネクタ
により冷却回路4に並列に接続されている。この温水循
環路10にはヒータコア9とウォータバルブ11と後述
するサブエバポレータ16とが設けられている。ウォー
タバルブ11はたとえば電磁弁であって、電気的信号の
有無によって開閉するようになっている。また、温水循
環路10には、図示しない三方コネクタによりバイパス
通路12が接続されており、このバイパス通路12には
燃焼式ヒータ3とヒータ用ポンプ13と逆止弁14とが
設けられている。つまり、燃焼式ヒータ3は冷却用ポン
プ5、インバータ1、および走行用モータ2と並列に設
置されている。ウォータバルブ11が閉じている場合に
は、冷却用ポンプ5をオンしても冷却回路4内の冷却水
は温水循環路10に流れないが、ウォータバルブ11が
開いている場合には、冷却用ポンプ5をオンすると冷却
回路4内の冷却水は分岐されて一部が温水循環路10に
流れることになる。また、ヒータ用ポンプ13をオンし
た場合には、バイパス通路12を温水循環路10内の温
水が逆止弁14の許容する方向(図中のB方向)に流れ
ることになる。すなわち、ウォータバルブ11が開いて
いる場合には、冷却用ポンプ5をオンすると、上記した
冷却回路4内における冷却水の循環のほかに、冷却用ポ
ンプ5→インバータ1→走行用モータ2→ウォータバル
ブ11→ヒータコア9→サブエバポレータ16→冷却用
ポンプ5を冷却水(温水)が循環する第1温水回路が形
成され、さらにヒータ用ポンプ13をオンすると、ヒー
タ用ポンプ13→燃焼式ヒータ3→逆止弁14→ヒータ
コア9→サブエバポレータ16→ヒータ用ポンプ13を
温水が循環する第2温水回路も形成される。この第2温
水回路は、冷却回路4から完全に区分された閉じたショ
ート回路となっている。また、ウォータバルブ11が閉
じている場合には、ヒータ用ポンプ13をオンすること
によって、上記のように、ヒータ用ポンプ13→燃焼式
ヒータ3→逆止弁14→ヒータコア9→サブエバポレー
タ16→ヒータ用ポンプ13を温水が循環する第2温水
回路(ショート回路)が形成される。なお、本実施例で
は、ウォータバルブ11は冷却回路4との上流側連結点
L1 の近傍に設置されているが、これに限られるわけで
はなく、冷却回路4との下流側連結点L2 の近傍(図中
のC位置)に設置してもよい。
【0021】本実施例では、本発明の電気自動車用暖房
装置を、たとえば、三方弁により冷媒の流れを切り替え
て冷暖房とも冷媒のサイクル運転によって行う前述の電
気自動車用エアコンの補助暖房装置として使用する場合
を想定して、温水回路10のヒータコア9下流側に、温
水通路と冷媒通路を備えた二重管構造のサブエバポレー
タ16を設けている。サブエバポレータ16は、廃熱を
回収してその有効利用に供するための熱交換器であっ
て、廃熱を温水から回収して冷凍サイクルの暖房熱源に
加えるものであり、これによって上記エアコン自体の暖
房性能向上、省エネルギー化が図られる。
【0022】このようにレイアウトされた電気自動車用
暖房装置を制御するために制御手段としての制御装置2
0が設けられている。この制御装置20はたとえばマイ
クロコンピュータで構成されており、車外の気温Ta を
検出する外気センサ21と、燃焼式ヒータ3の出口の温
水温度Th を検出する第1水温センサ22と、冷却回路
4内の冷却水温度Tc を検出する第2水温センサ23
と、モータ制御回路24と、空調用制御回路25とがそ
れぞれ接続されている。たとえば、第1水温センサ22
は燃焼式ヒータ12の温水出口管に取り付けられ、ま
た、第2水温センサ23は走行用モータ2の温水出口管
に取り付けられている。モータ制御回路24は、走行用
モータ2の運転スイッチ(図示せず)を有し、インバー
タ1および走行用モータ2を制御する回路であって、前
記運転スイッチのオン時、つまり走行用モータ2の作動
時に制御装置20に運転信号を出力するようになってい
る。また、空調用制御回路25は、冷房運転と暖房運転
の切替え、吸込口の切替え、吹出口の切替え、車室内の
温度設定などの各種のコントロールスイッチ(図示せ
ず)を有し、これら各種スイッチおよびセンサ類(たと
えば、外気センサ21、図示しない内気センサ、日射セ
ンサ、吸込温度センサ、冷媒温度センサなど)からの入
力信号を演算処理して車室内の空調状態を制御する回路
であって、空調時に冷房モード信号、暖房モード信号、
または事前暖房モード信号を制御装置20に出力する。
たとえば、冷房モード信号と暖房モード信号は、自動制
御の場合には、現在温度と目標温度とを比較して、現在
温度が目標温度よりも高いときは冷房モード信号を出力
し、現在温度が目標温度よりも低いときは暖房モード信
号を出力し、一方、手動制御の場合には、温度設定スイ
ッチまたはレバーの位置に応じて、つまり冷房位置にあ
るか暖房位置にあるかによって冷房モード信号または暖
房モード信号を出力するようになっている。また、事前
暖房モード信号は、たとえば、ユーザによるリモコン操
作、またはタイマ回路によって出力されるようになって
いる。
【0023】制御装置20は、外気センサ21によって
検出された外気温Ta 、第1水温センサ22によって検
出された燃焼式ヒータ3の出口水温Th 、第2水温セン
サ23によって検出された冷却回路4内の冷却水温度T
c 、モータ制御回路24からの運転信号の有無、空調用
制御回路25からの冷房モード信号、暖房モード信号、
または事前暖房モード信号の有無に基づいて、冷却用ポ
ンプ5、ウォータバルブ11、燃焼式ヒータ3、および
ヒータ用ポンプ13を総合的に制御する。
【0024】次に、図2〜図4のフローチャートに基づ
いてこの電気自動車用暖房装置の動作を説明する。な
お、説明にあたっては、適宜、図6〜図14を参照する
が、これらの図(A)中、サブエバポレータ16は簡略
化のために省略してある。
【0025】電源が投入されてプログラムがスタートす
ると、まず、制御装置20は、外気センサ21からの入
力信号に基づいて外気温Ta を検出し(S1)、第1水
温センサ22からの入力信号に基づいて燃焼式ヒータ3
の出口水温Th を検出し(S2)、第2水温センサ23
からの入力信号に基づいて冷却回路4内の冷却水温度T
c を検出する(S3)。
【0026】それから、モータ制御回路24から運転信
号を入力しているかどうか、すなわち、走行用モータ2
の運転スイッチがオンされているかどうかを判断する
(S4)。この判断結果として運転信号を入力している
場合には、インバータ1および走行用モータ2が作動し
ておりこれらを冷却する必要があるので、冷却用ポンプ
5をオンして(S5)冷却回路4内に冷却水を循環させ
る。それから、検出した外気温Ta があらかじめ設定さ
れた第1設定値(たとえば、4℃)を超えているかどう
かを判断し(S6)、この判断結果としてYES(つま
り、Ta >4℃)であれば、補助暖房用熱源として燃焼
式ヒータ3を使用する必要はないものと判断して、燃焼
式ヒータ3およびヒータ用ポンプ13をそれぞれオフす
る(S7)。それから、空調用制御回路25から冷房モ
ード信号を入力しているかどうか、および、検出した外
気温Ta があらかじめ設定された第2設定値(たとえ
ば、25℃)を超えているかを順次判断し(S8、S
9)、両判断結果共にYESの場合、すなわち、冷房モ
ード信号を入力しておりかつ外気温Ta が25℃を超え
ている(Ta >25℃)場合には、ヒータコア9に温水
を循環させる必要はないものと判断して、ウォータバル
ブ11を閉じ(S10)、リターンする。なお、ステッ
プS8の判断とステップS9の判断の実行順序は逆であ
ってもよい。
【0027】結局、この場合、すなわち、運転信号を入
力し(走行時)(S4)、外気温Ta が25℃を超え
(Ta >25℃)(S6、S9)、かつ、冷房モード信
号を入力している(S8)場合(これを夏期モードと呼
ぶ)には、インバータ1および走行用モータ2を冷却す
る必要はあるものの車室内を暖房する必要はないので、
冷却用ポンプ5をオンし、燃焼式ヒータ3およびヒータ
用ポンプ13をそれぞれオフし、ウォータバルブ11を
閉じる制御を行う(これを第1制御パターンと呼ぶ)。
【0028】図6と図7はそれぞれ夏期モードにおける
第1制御パターンの実施状況を示す図であって、同図
(A)は冷却水(温水)の流れを示す回路図、同図
(B)は各作動部品の作動状況を示す図表である(以下
同様)。図6は冷却回路4内の冷却水温度が低くサーモ
スタット8が閉じている場合であり、図7は冷却回路4
内の冷却水温度が高くサーモスタット8が開いている場
合である。これらの場合には、図6と図7に示されてい
るように、冷却水は冷却回路4内のみを所定の経路をた
どって循環するので、燃焼式ヒータ3を設置しない場合
と同等の冷却性能が発揮される。
【0029】これに対し、ステップS8とステップS9
の判断結果として少なくともどちらか一方がNOの場
合、すなわち、冷房モード信号を入力しておらずまたは
外気温Ta が25℃以下(Ta ≦25℃)である場合に
は、車室内に吹き出す空気を温調するためにヒータコア
9に温水を循環させるべく、ウォータバルブ11を開け
て(S11)、リターンする。
【0030】結局、この場合、すなわち、運転信号を入
力し(走行時)(S4)、かつ、外気温Ta が4℃を超
え25℃以下(4℃<Ta ≦25℃)であるか(S6、
S9)、または、外気温Ta が4℃を超え(Ta >4
℃)(S6)かつ冷房モード信号を入力していない(S
8)場合(これを中間期モードと呼ぶ)には、車室内を
暖房する必要はないが温調する必要があるので、冷却用
ポンプ5をオンし、燃焼式ヒータ3およびヒータ用ポン
プ13をそれぞれオフし、ウォータバルブ11を開ける
制御を行う(これを第2制御パターンと呼ぶ)。
【0031】図8と図9はそれぞれ中間期モードにおけ
る第2制御パターンの実施状況を示す図であって、図8
は冷却回路4内の冷却水温度が低くサーモスタット8が
閉じている場合であり、図9は冷却回路4内の冷却水温
度が高くサーモスタット8が開いている場合である。こ
れらの場合には、図8と図9に示されているように、イ
ンバータ1および走行用モータ2の廃熱により加熱され
た冷却水は、冷却回路4内を所定の経路をたどって循環
するとともに、一部はウォータバルブ11を介してヒー
タコア9およびサブエバポレータ16を循環し、車室内
への吹出し風の加熱に利用される。すなわち、温調用の
熱源としては燃焼式ヒータ3を使用するまでもなく、イ
ンバータ1および走行用モータ2の廃熱を利用すれば足
りる。これらの場合にも燃焼式ヒータ3を設置しない場
合と同等の性能が発揮される。
【0032】なお、本実施例では、夏期モードか中間期
モードかを判定するために、ステップS8とステップS
9の2つの判断ステップを設定しているが、これは車両
の熱負荷状態とユーザの意思との両方の要素を考慮して
よりきめ細かな制御を行うためであって、これよりもラ
フな制御が許容されれば、ステップS8とステップS9
のどちらか一方だけあってもよい。
【0033】また、本実施例では、ステップS6で外気
温Ta が第1設定値(4℃)を超えているかどうか、ス
テップS9で外気温Ta が第2設定値(25℃)を超え
ているかどうかをそれぞれ判断するようにしているが、
これに限定されるものではなく、たとえば、ステップS
6で外気温Ta が第1設定値(4℃)以上であるかどう
か、ステップS9で外気温Ta が第2設定値(25℃)
以上であるかどうかをそれぞれ判断するようにしてもよ
い。また、第1設定値や第2設定値の具体例は、本実施
例のものに限定されるものではなく、実験等により最適
値を求めるなどして、適当に設定すればよい。
【0034】一方、ステップS4の判断結果として運転
信号を入力していない、すなわち、走行用モータ2の運
転スイッチがオンされていない場合には、インバータ1
および走行用モータ2は作動しておらずこれらを冷却す
る必要はないので、冷却用ポンプ5をオフする(S1
2)。それから、検出した外気温Ta が第1設定値(4
℃)以下かどうか、および、空調用制御回路25から事
前暖房モード信号を入力しているかどうかを順次判断し
(S13、S14)、両判断結果共にYESの場合、す
なわち、外気温Ta が4℃以下(Ta ≦4℃)でありか
つ事前暖房モード信号を入力している場合には、事前暖
房運転を行う。すなわち、ウォータバルブ11を閉じる
(S15)とともに、後述する制御特性に基づいて、検
出した燃焼式ヒータ3出口水温Th の値と制御フラグの
値とにより燃焼式ヒータ3の運転モードを選択し(S1
6)、選択したモードで燃焼式ヒータ3を運転するとと
もに燃焼式ヒータ3のオンオフ状態に合わせてヒータ用
ポンプ13のオンオフを行い(S17、S18、S1
9)、リターンする。なお、ステップS13の判断とス
テップS14の判断の実行順序は逆であってもよい。
【0035】図5は本実施例で採用する燃焼式ヒータ3
の制御特性を示す図である。同図に示すように、燃焼式
ヒータ3の運転モードには、通常のオン(ON)モード
(たとえば、発熱量4000Kcal/h)と半分の発熱量と
なるハーフ運転モード(たとえば、発熱量2000Kcal
/h)と運転を停止するオフ(OFF)モードとがあり、
燃焼式ヒータ3の出口水温Th があらかじめ設定された
設定値(たとえば、72℃)以下(Th ≦72℃)では
常にONモードの運転が行われ、前記水温Thがあらか
じめ設定された設定値(たとえば、80℃)以上(Th
≧80℃)では常に運転が停止され(OFFモード)、
前記水温Th が72℃を超え80℃未満(72℃<Th
<80℃)ではその水温Th の値に応じてON運転、ハ
ーフ運転、OFF運転が選択される。燃焼式ヒータ3の
こうした制御は、フラグを利用したプログラムによって
実行される。
【0036】したがって、検出した出口水温Th が72
℃以下(Th ≦72℃)であるときは、ステップS16
でオンモードが選択され、ステップS17でヒータ用ポ
ンプ13をオンして燃焼式ヒータ3のON運転が行われ
るので、ヒータコア9に流れる温水温度が上昇する。そ
の後、検出水温Th が72℃を超えるまでに上昇する
と、ステップS16で、検出水温Th とフラグ値とに基
づいてON運転、ハーフ運転、OFF運転が適宜選択さ
れ、ステップS17〜S19で、選択された運転モード
で燃焼式ヒータ3が運転される。すなわち、出口水温T
h が72℃を超える温度領域では、温水温度の上昇につ
れてON運転→ハーフ運転→OFF運転へと順次切り替
わり、温水温度の低下によりこの動作(つまり、燃焼式
ヒータ3のオンオフ)を繰り返すので、ヒータコア9に
流れる温水温度の過度の上昇が防止される。
【0037】結局、この場合、すなわち、運転信号を入
力しておらず(非走行時)(S4)、外気温Ta が4℃
以下(Ta ≦4℃)であり(S13)、かつ、事前暖房
モード信号を入力している(S14)場合(これを事前
暖房モードと呼ぶ)には、冷却用ポンプ5をオフし、さ
らに、車室内を暖房するために、ウォータバルブ11を
閉じ、燃焼式ヒータ3出口水温Th に応じて燃焼式ヒー
タ3およびヒータ用ポンプ13をオンオフする制御を行
う(これを第3制御パターンと呼ぶ)。燃焼式ヒータ3
の出口水温Th が上昇すると燃焼式ヒータ3はオンとオ
フを繰り返す運転に自動的に移行する。
【0038】図10と図11はそれぞれ事前暖房モード
における第3制御パターンの実施状況を示す図であっ
て、図10はヒータコア9に流れる温水温度が未上昇の
場合であり、図11はヒータコア9に流れる温水温度が
所定値以上に上昇済の場合である。温水温度が未上昇の
場合には、図10に示すように、ヒータ用ポンプ13→
燃焼式ヒータ3→逆止弁14→ヒータコア9→ヒータ用
ポンプ13を温水が循環するショート回路(第2温水回
路)が形成される。したがって、このように、冷却回路
4から完全に区分された閉じたショート回路で燃焼式ヒ
ータ3が運転され、しかもヒータ用ポンプ13の流量は
あまり多くないため、水温の上昇が早く、即暖効果が得
られる。その後、燃焼式ヒータ3の出口水温Th が上昇
すると、図11に示すように、燃焼式ヒータ3はオンオ
フを繰り返すようになり、回路内の温水温度Th の上昇
が一定限度に抑えられる。
【0039】これに対し、ステップS13とステップS
14の判断結果として少なくともどちらか一方がNOの
場合、すなわち、外気温Ta が4℃を超えている(Ta
>4℃)かまたは事前暖房モード信号を入力していない
場合には、事前暖房モードにないので、システム全体を
停止させるべく、ステップS12で冷却用ポンプ13を
オフしたのに加えて、ウォータバルブ11を閉じる(S
20)とともに、燃焼式ヒータ3およびヒータ用ポンプ
13をそれぞれオフし(S19)(これを第4制御パタ
ーンという)、リターンする。
【0040】なお、本実施例では、事前暖房モードかど
うかを判定するために、ステップS13とステップS1
4の2つの判断ステップを設定しているが、これは、車
両の熱負荷状態とユーザの意思との両方の要素を考慮し
てよりきめ細かな制御を行うためであって、これよりも
ラフな制御が許容されれば、ステップS13とステップ
S14のどちらか一方だけあってもよい。
【0041】また、本実施例では、ステップS13で外
気温Ta が設定値(4℃)以下かどうかを判断するよう
にしているが、これに限定されるものではなく、たとえ
ば、ステップS13では、外気温Ta が設定値(4℃)
を超えているかどうかを判断するようにしてもよい。ま
た、上記設定値の具体例は、本実施例のものに限定され
るものではなく、実験等により最適値を求めるなどし
て、適当に設定すればよい。
【0042】また、本実施例では、省エネの観点をも加
味して事前暖房モード時においてヒータ用ポンプ13を
燃焼式ヒータ3のオンオフに合わせてオンオフしてい
る、特に、燃焼式ヒータ3がオフの時はヒータ用ポンプ
13もオフするようにしているが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、温水の循環を確保するため燃焼式
ヒータ3がオフの時であってもヒータ用ポンプ13はオ
ンのままにするようにしてもよい。
【0043】一方、ステップS6の判断結果としてNO
の場合、すなわち、検出した外気温Ta が第1設定値
(4℃)以下(Ta ≦4℃)である場合には、引き続い
て、空調用制御回路25から暖房モード信号を入力して
いるかどうか、および、検出した冷却回路4内の冷却水
温度Tc があらかじめ設定された設定値(たとえば、4
0℃)以下かどうかを順次判断し(S21、S22)、
両判断結果共にYESの場合、すなわち、暖房モード信
号を入力しておりかつ冷却水温度Tc が40℃以下(T
c ≦40℃)である場合には、走行暖房運転を行う。す
なわち、ウォータバルブ11を閉じた(S23)後、上
記した事前暖房運転の場合と同様の制御特性(図5参
照)に基づいて、検出した燃焼式ヒータ3出口水温Th
の値と制御フラグの値とにより燃焼式ヒータ3の運転モ
ードを選択し(S24)、選択したモードで燃焼式ヒー
タ3を運転するとともに燃焼式ヒータ3のオンオフ状態
に合わせてヒータ用ポンプ13のオンオフを行い(S2
5、S26、S27)、リターンする。なお、ステップ
S21の判断とステップS22の判断の実行順序は逆で
あってもよい。
【0044】結局、この場合、すなわち、運転信号を入
力し(走行時)(S4)、外気温Ta が4℃以下(Ta
≦4℃)であり(S6)、暖房モード信号を入力してお
り(S21)、かつ、冷却水温度Tc が40℃以下(T
c ≦40℃)である(S22)場合には(これを走行暖
房モードと呼ぶ)、インバータ1および走行用モータ2
を冷却するために冷却用ポンプ5をオンするとともに、
車室内を暖房するために、ウォータバルブ11を閉じ、
燃焼式ヒータ3出口水温Th に応じて燃焼式ヒータ3お
よびヒータ用ポンプ13をそれぞれオンオフする制御を
行う(これを第5制御パターンと呼ぶ)。燃焼式ヒータ
3の出口水温Th が上昇すると、燃焼式ヒータ3はオン
とオフを繰り返す運転に自動的に移行する。この場合に
は、車室内を暖房するにあたって、冷却回路4内の冷却
水の温度が低くて暖房用熱源としては不十分なので、暖
房性能を補完するために燃焼式ヒータ3を使用するので
ある。
【0045】図12と図13はそれぞれ走行暖房状態に
おける第5制御パターンの実施状況を示す図であって、
図12はヒータコア9に流れる温水温度が未上昇の場合
であり、図13はヒータコア9に流れる温水温度が所定
値以上に上昇済の場合である。温水温度が未上昇の場合
には、図12に示すように、冷却用ポンプ5→インバー
タ1→走行用モータ2→サーモスタット8→バイパス通
路15→冷却用ポンプ5を冷却水が循環する冷却回路4
のほかに、これとは別個独立に、ヒータ用ポンプ13→
燃焼式ヒータ3→逆止弁14→ヒータコア9→ヒータ用
ポンプ13を温水が循環するショート回路(第2温水回
路)が形成される。したがって、事前暖房運転の場合と
同様に、完全に閉じたショート回路で燃焼式ヒータ3が
運転されるために、水温の上昇が早く、即暖効果が得ら
れる。また、冷却回路4とショート回路とは完全に区分
されているため、燃焼式ヒータ3で加熱された温水がイ
ンバータ1や走行用モータ2で放熱することはなく、余
分な放熱が起こらないので、暖房性能が向上する。しか
も、冷却回路4とショート回路とが完全に区分されてい
ることから、走行時に燃焼式ヒータ3で加熱された温水
がサーモスタット8を介してラジエータ6に流れるおそ
れはないので、走行中であっても暖房性能向上の利益を
享受しつつ燃焼式ヒータ3を使用することができる。さ
らに、冷却回路4とショート回路とが完全に区分されて
いるので、ショート回路内の温水温度が上昇してもその
影響を受けて冷却回路4内の冷却水温度が上昇するとい
うことはなく、インバータ1および走行用モータ2に対
する冷却性能が悪化することはない。つまり、燃焼式ヒ
ータ3を設置しない場合と同等の冷却性能が発揮され
る。その後、燃焼式ヒータ3の出口水温Th が上昇する
と、図13に示すように、燃焼式ヒータ3はオンオフを
繰り返すようになり、回路内の温水温度Th の上昇が一
定限度に抑えられる。
【0046】これに対し、ステップS21とステップS
22の判断結果として少なくともどちらか一方がNOの
場合、すなわち、暖房モード信号を入力していないかま
たは冷却水温度Tc が40℃を超える(Tc >40℃)
場合には、走行暖房モードにないので、ステップS5で
冷却用ポンプ5をオンしたのに加えて、ウォータバルブ
11を開ける(S28)とともに、燃焼式ヒータ3およ
びヒータ用ポンプ13をそれぞれオフして(S27)
(これを第6制御パターンと呼ぶ)、リターンする。す
なわち、この場合には、中間期モードの場合に行われる
第2制御パターンと同じ制御を実行する(図14参
照)。
【0047】なお、本実施例では、走行暖房モードかど
うかを判定するために、ステップS21とステップS2
2の2つの判断ステップを設定しているが、これは、車
両の熱負荷状態とユーザの意思との両方の要素を考慮し
てよりきめ細かな制御を行うためであって、これよりも
ラフな制御が許容されれば、ステップS21とステップ
S22のどちらか一方だけあってもよい。
【0048】また、本実施例では、ステップS22で冷
却水温度Tc が設定値(40℃)以下かどうかを判断す
るようにしているが、これに限定されるものではなく、
たとえば、ステップS22では、冷却水温度Tc が設定
値(40℃)を超えているかどうかを判断するようにし
てもよい。また、上記設定値の具体例は、本実施例のも
のに限定されるものではなく、実験等により最適値を求
めるなどして、適当に設定すればよい。
【0049】以上のように、上述の実施例によれば、燃
焼式ヒータ3をウォータバルブ11を介して冷却用ポン
プ5、インバータ1、および走行用モータ2と並列に設
置したので、ウォータバルブ11を閉じることによって
冷却回路4から完全に区分された温水ショート回路(ヒ
ータ用ポンプ13→燃焼式ヒータ3→逆止弁14→ヒー
タコア9→サブエバポレータ16→ヒータ用ポンプ1
3)を形成することができる。
【0050】これにより、車室内を暖房する際には(事
前暖房運転、走行暖房運転)、完全に閉じたショート回
路で燃焼式ヒータ3が運転されるために、水温の上昇が
早く、暖房時の即暖性が向上する。
【0051】また、冷却回路4とショート回路とは完全
に区分されているため、燃焼式ヒータ3で加熱された温
水がインバータ1や走行用モータ2で放熱することはな
く、余分な放熱が起こらないので、事前暖房性能および
走行時の暖房性能が向上する。
【0052】しかも、冷却回路4とショート回路とが完
全に区分されていることから、走行時に燃焼式ヒータ3
で加熱された温水がサーモスタット8を介してラジエー
タ6に流れるおそれはないので、走行中であっても暖房
性能向上の利益を享受しつつ燃焼式ヒータ3を使用する
ことができ、上記の走行暖房運転が可能となる。
【0053】さらに、冷却回路4とショート回路とが完
全に区分されているので、ショート回路内の温水温度が
上昇してもその影響を受けて冷却回路4内の冷却水温度
が上昇するということはなく、インバータ1および走行
用モータ2に対する冷却性能が悪化することはない。つ
まり、燃焼式ヒータ3を設置しない場合と同等の冷却性
能が確保される。
【0054】また、上述の実施例によれば、外気温、燃
焼式ヒータの出口水温、冷却回路内の冷却水温度、運転
信号の有無、冷房モード信号、暖房モード信号、または
事前暖房モード信号の有無に基づいて、冷却用ポンプ
5、ウォータバルブ11、燃焼式ヒータ3、およびヒー
タ用ポンプ13を総合的に制御するようにしたので、車
両の熱負荷状態やユーザの意思に応じたきめ細かな制御
が可能となり、燃焼式ヒータを最大限有効に効率良く作
動させることができるようになって、省エネルギー化と
ともに、上記したように冷却系に影響を与えずに暖房時
の即暖性向上、暖房性能向上を図ることができる。
【0055】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、制御弁により
冷却回路から完全に区分された燃焼式ヒータを含む温水
ショート回路を形成することができ、冷却系に影響を与
えずに暖房時の即暖性向上、暖房性能向上を図ることが
できる。
【0056】請求項2の発明によれば、熱負荷環境に応
じたきめ細かな制御が可能となり、燃焼式ヒータを最大
限有効に効率良く作動させることができるようになっ
て、省エネルギー化とともに、上記したように冷却系に
影響を与えずに暖房時の即暖性向上、暖房性能向上を図
ることができる。
【0057】請求項3と請求項4の発明によれば、請求
項2の効果に加えて、燃焼式ヒータを搭載したとして
も、搭載しない場合と同等の冷却性能を発揮させること
ができる。
【0058】請求項5〜請求項7の発明によれば、請求
項2の効果に加えて、燃焼式ヒータを搭載したとして
も、搭載しない場合と同等の冷却性能および温調性能を
発揮させることができる。
【0059】請求項8〜請求項10の発明によれば、請
求項2の効果に加えて、即暖効果が高いため非走行時の
事前暖房性能が向上する。また、事前暖房運転時に温水
温度の上昇を一定限度に抑えることができる。
【0060】請求項11〜請求項13の発明によれば、
請求項2と同じ効果を奏する。
【0061】請求項14〜請求項16の発明によれば、
請求項2の効果に加えて、冷却性能を確保しつつ走行時
の暖房性能を向上させることができ、走行時にも燃焼式
ヒータを使用することができる。また、走行中の暖房運
転時に温水温度の上昇を一定限度に抑えることができ
る。
【0062】請求項17〜請求項19の発明によれば、
請求項5〜請求項7と同じ効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による電気自動車用暖房装置の一例を
示す構成図
【図2】 図1の制御装置の動作の一例を示すフローチ
ャート
【図3】 図2に続くフローチャート
【図4】 同じく図2に続くフローチャート
【図5】 燃焼式ヒータの制御特性の一例を示す図
【図6】 夏期モードにおいて冷却水温度が低いときの
作動状況を説明するための図
【図7】 夏期モードにおいて冷却水温度が高いときの
作動状況を説明するための図
【図8】 中間期モードにおいて冷却水温度が低いとき
の作動状況を説明するための図
【図9】 中間期モードにおいて冷却水温度が高いとき
の作動状況を説明するための図
【図10】 事前暖房モードにおいて温水温度が未上昇
のときの作動状況を説明するための図
【図11】 事前暖房モードにおいて温水温度が上昇済
のときの作動状況を説明するための図
【図12】 走行暖房モードにおいて温水温度が未上昇
のときの作動状況を説明するための図
【図13】 走行暖房モードにおいて温水温度が上昇済
のときの作動状況を説明するための図
【図14】 低温時に走行暖房モードにないときの作動
状況を説明するための図
【図15】 電気自動車に燃焼式ヒータを搭載する場合
の一般的レイアウトを示す構成図
【符号の説明】
1…インバータ(駆動用電気部品) 2…走行用モータ(駆動用電気部品) 3…燃焼式ヒータ 4…冷却回路 5…冷却用ポンプ(第1ポンプ) 6…ラジエータ 7…ラジエータファン 8…サーモスタット 9…ヒータコア 10…温水循環路 11…ウォータバルブ(制御弁) 12…バイパス通路 13…ヒータ用ポンプ(第2ポンプ) 14…逆止弁 16…サブエバポレータ 20…制御装置(制御手段) 21…外気センサ 22…第1水温センサ 23…第2水温センサ 24…モータ制御回路 25…空調用制御回路

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車載電源より電力が供給されると作動す
    る駆動用電気部品(1、2)と、 前記駆動用電気部品(1、2)に冷却水を循環させる冷
    却回路(4)と、 前記冷却回路(4)に設けられ、前記駆動用電気部品
    (1、2)に冷却水を送出する第1ポンプ(5)と、 温水と空気とを熱交換させて車室内を暖房するヒータコ
    ア(9)と、 前記冷却回路(4)から分岐して前記ヒータコア(9)
    に温水を循環させる温水循環路(10)と、 前記温水循環路(10)に設けられ、前記冷却回路
    (4)から前記ヒータコア(9)へ流れる冷却水の量を
    コントロールする制御弁(11)と、 前記温水循環路(10)に前記制御弁(11)を介して
    前記駆動用電気部品(1、2)および前記第1ポンプ
    (5)と並列に接続されたバイパス通路(12)と、 前記バイパス通路(12)に設けられ、内部に流入した
    温水を燃焼ガスとの熱交換により加熱する燃焼式ヒータ
    (3)と、 前記バイパス通路(12)に設けられ、前記燃焼式ヒー
    タ(3)に前記温水循環路(10)内の温水を送出する
    第2ポンプ(13)と、 前記バイパス通路(12)の前記燃焼式ヒータ(3)の
    温水出口側に設けられた逆止弁(14)と、 を有することを特徴とする電気自動車用暖房装置。
  2. 【請求項2】 車外の気温を検出する外気センサ(2
    1)と、 前記燃焼式ヒータ(3)の出口部の温水温度を検出する
    第1水温センサ(22)と、 前記冷却回路(4)内の冷却水温度を検出する第2水温
    センサ(23)と、 外気温、温水温度、および冷却水温度に基づいて前記第
    1ポンプ(5)、前記制御弁(11)、前記燃焼式ヒー
    タ(3)、および前記第2ポンプ(13)を総合的に制
    御する制御手段(20)と、 を有することを特徴とする請求項1記載の電気自動車用
    暖房装置。
  3. 【請求項3】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力した場合
    において、外気温が設定値以上であるときに、前記第1
    ポンプ(5)をオンし、前記燃焼式ヒータ(3)および
    前記第2ポンプ(13)をそれぞれオフし、前記制御弁
    (11)を閉弁することを特徴とする請求項2記載の電
    気自動車用暖房装置。
  4. 【請求項4】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力した場合
    において、外気温が設定値以上であり、かつ、冷房モー
    ド信号を入力したときに、前記第1ポンプ(5)をオン
    し、前記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポンプ(1
    3)をそれぞれオフし、前記制御弁(11)を閉弁する
    ことを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖房装
    置。
  5. 【請求項5】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力した場合
    において、外気温が第1設定値以上第2設定値以下であ
    るときに、前記第1ポンプ(5)をオンし、前記燃焼式
    ヒータ(3)および前記第2ポンプ(13)をそれぞれ
    オフし、前記制御弁(11)を開弁することを特徴とす
    る請求項2記載の電気自動車用暖房装置。
  6. 【請求項6】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力した場合
    において、外気温が設定値以上であり、かつ、冷房モー
    ド信号を入力していないときに、前記第1ポンプ(5)
    をオンし、前記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポン
    プ(13)をそれぞれオフし、前記制御弁(11)を開
    弁することを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖
    房装置。
  7. 【請求項7】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力した場合
    において、外気温が第1設定値以上であり、かつ、外気
    温が第2設定値以下であるかまたは冷房モード信号を入
    力していないかの少なくともどちらか一方であるとき
    に、前記第1ポンプ(5)をオンし、前記燃焼式ヒータ
    (3)および前記第2ポンプ(13)をそれぞれオフ
    し、前記制御弁(11)を開弁することを特徴とする請
    求項2記載の電気自動車用暖房装置。
  8. 【請求項8】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力していな
    い場合において、外気温が設定値以下であるときに、前
    記第1ポンプ(5)をオフし、前記制御弁(11)を閉
    弁し、温水温度に応じて前記燃焼式ヒータ(3)および
    前記第2ポンプ(13)をそれぞれオンオフすることを
    特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖房装置。
  9. 【請求項9】 制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力していな
    い場合において、事前暖房モード信号を入力したとき
    に、前記第1ポンプ(5)をオフし、前記制御弁(1
    1)を閉弁し、温水温度に応じて前記燃焼式ヒータ
    (3)および前記第2ポンプ(13)をそれぞれオンオ
    フすることを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖
    房装置。
  10. 【請求項10】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力してい
    ない場合において、外気温が設定値以下であり、かつ、
    事前暖房モード信号を入力したときに、前記第1ポンプ
    (5)をオフし、前記制御弁(11)を閉弁し、温水温
    度に応じて前記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポン
    プ(13)をそれぞれオンオフすることを特徴とする請
    求項2記載の電気自動車用暖房装置。
  11. 【請求項11】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力してい
    ない場合において、外気温が設定値以上であるときに、
    前記第1ポンプ(5)をオフし、前記制御弁(11)を
    閉弁し、前記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポンプ
    (13)をそれぞれオフすることを特徴とする請求項2
    記載の電気自動車用暖房装置。
  12. 【請求項12】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力してい
    ない場合において、事前暖房モード信号を入力していな
    いときに、前記第1ポンプ(5)をオフし、前記制御弁
    (11)を閉弁し、前記燃焼式ヒータ(3)および前記
    第2ポンプ(13)をそれぞれオフすることを特徴とす
    る請求項2記載の電気自動車用暖房装置。
  13. 【請求項13】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力してい
    ない場合において、外気温が設定値以上であるかまたは
    事前暖房モード信号を入力していないかの少なくともど
    ちらか一方であるときに、前記第1ポンプ(5)をオフ
    し、前記制御弁(11)を閉弁し、前記燃焼式ヒータ
    (3)および前記第2ポンプ(13)をそれぞれオフす
    ることを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖房装
    置。
  14. 【請求項14】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力し、か
    つ、外気温が設定値以下である場合において、冷却水温
    が設定値以下であるときに、前記第1ポンプ(5)をオ
    ンし、前記制御弁(11)を閉弁し、温水温度に応じて
    前記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポンプ(13)
    をオンオフすることを特徴とする請求項2記載の電気自
    動車用暖房装置。
  15. 【請求項15】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力し、か
    つ、外気温が設定値以下である場合において、暖房モー
    ド信号を入力したときに、前記第1ポンプ(5)をオン
    し、前記制御弁(11)を閉弁し、温水温度に応じて前
    記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポンプ(13)を
    オンオフすることを特徴とする請求項2記載の電気自動
    車用暖房装置。
  16. 【請求項16】制御手段(20)は、前記駆動用電気部
    品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力し、か
    つ、外気温が設定値以下である場合において、冷却水温
    が設定値以下であり、かつ、暖房モード信号を入力した
    ときに、前記第1ポンプ(5)をオンし、前記制御弁
    (11)を閉弁し、温水温度に応じて前記燃焼式ヒータ
    (3)および前記第2ポンプ(13)をオンオフするこ
    とを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖房装置。
  17. 【請求項17】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力し、か
    つ、外気温が設定値以下である場合において、冷却水温
    が設定値以上であるときに、前記第1ポンプ(5)をオ
    ンし、前記制御弁(11)を開弁し、前記燃焼式ヒータ
    (3)および前記第2ポンプ(13)をそれぞれオフす
    ることを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖房装
    置。
  18. 【請求項18】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力し、か
    つ、外気温が設定値以下である場合において、暖房モー
    ド信号を入力していないときに、前記第1ポンプ(5)
    をオンし、前記制御弁(11)を開弁し、前記燃焼式ヒ
    ータ(3)および前記第2ポンプ(13)をそれぞれオ
    フすることを特徴とする請求項2記載の電気自動車用暖
    房装置。
  19. 【請求項19】 制御手段(20)は、前記駆動用電気
    部品(1、2)に電力を供給する運転信号を入力し、か
    つ、外気温が設定値以下である場合において、冷却水温
    が設定値以上であるかまたは暖房モード信号を入力して
    いないかの少なくともどちらか一方であるときに、前記
    第1ポンプ(5)をオンし、前記制御弁(11)を開弁
    し、前記燃焼式ヒータ(3)および前記第2ポンプ(1
    3)をそれぞれオフすることを特徴とする請求項2記載
    の電気自動車用暖房装置。
JP15503394A 1994-07-06 1994-07-06 電気自動車用暖房装置 Pending JPH0820222A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15503394A JPH0820222A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 電気自動車用暖房装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15503394A JPH0820222A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 電気自動車用暖房装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0820222A true JPH0820222A (ja) 1996-01-23

Family

ID=15597211

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15503394A Pending JPH0820222A (ja) 1994-07-06 1994-07-06 電気自動車用暖房装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0820222A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188156A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Denso Corp 蒸気圧縮式冷凍機
US10768038B2 (en) 2017-10-27 2020-09-08 Industrial Technology Research Institute Conveyor with a weighing system for weighing cargoes and weighing method thereof
WO2023120021A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 サンデン株式会社 車両用熱媒体加熱装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006188156A (ja) * 2005-01-06 2006-07-20 Denso Corp 蒸気圧縮式冷凍機
US10768038B2 (en) 2017-10-27 2020-09-08 Industrial Technology Research Institute Conveyor with a weighing system for weighing cargoes and weighing method thereof
WO2023120021A1 (ja) * 2021-12-21 2023-06-29 サンデン株式会社 車両用熱媒体加熱装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20150202986A1 (en) Thermal management system for electric vehicle and its control method
JP5076990B2 (ja) バッテリ暖機システム
JPH05221233A (ja) 車両用空調装置
JPH10157444A (ja) 車両用空調制御装置
KR101703667B1 (ko) 차량용 공조장치
EP0913281B1 (en) Vehicular air conditioning apparatus
JP2003322019A (ja) 車両用内燃機関の冷却系装置
JP2011068154A (ja) 車両用空調装置
JP2006321269A (ja) 車両用熱源分配システム
JPH08244439A (ja) 電気自動車用空調装置
JPH11115466A (ja) 電気車両用空調装置
JPH1071837A (ja) 車両用内燃機関の冷却系装置
JP2000142080A (ja) 建設車両用空調装置
JP4438438B2 (ja) 車両用空調装置
JPH0820222A (ja) 電気自動車用暖房装置
CN111788081A (zh) 车辆用空调装置
JP2003154841A (ja) 車両用空調装置
JP2003136945A (ja) 車両用空調装置
JP2018122653A (ja) 電動車両用空調装置
JPH0820223A (ja) 電気自動車用暖房装置
JP3318462B2 (ja) 電気自動車用空調装置
JPH05330331A (ja) 電気自動車用空気調和装置
CN215621270U (zh) 车辆热管理系统和车辆
JPH07172154A (ja) 自動車用空気調和装置
JP2015116955A (ja) 車両用表示装置