JPH0820178A - 薄膜シート片の転写方法及び転写シート - Google Patents

薄膜シート片の転写方法及び転写シート

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JPH0820178A
JPH0820178A JP17973894A JP17973894A JPH0820178A JP H0820178 A JPH0820178 A JP H0820178A JP 17973894 A JP17973894 A JP 17973894A JP 17973894 A JP17973894 A JP 17973894A JP H0820178 A JPH0820178 A JP H0820178A
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JP
Japan
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sheet
elastic layer
punched
release paper
layer
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JP17973894A
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English (en)
Inventor
Tomikazu Shibano
富四 柴野
Kiyoshi Kawamura
潔 川村
Hisao Kai
久雄 階
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WING KK
Lintec Corp
Wing Co Ltd
Original Assignee
WING KK
Lintec Corp
Wing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 極度に薄い粘着剤付き弾性体層を、任意の三
次元曲面にシワを生じることなく密着させて確実に貼着
する。特に、紙束めくり用具の場合には従来のゴムサッ
クと同等の効果を有し、且つ装着感を極度に向上させ
る。 【構成】 基材シートの一方の面にゴム素材からなる薄
い弾性体層を設け、該弾性体層に粘着剤を塗布し、粘着
剤層を離型紙で被覆したシートを設ける一方、該シート
を離型紙の側から所定の形状の多数の打抜き部位を、弾
性体層の周辺を局部的に打抜かれずに残存させて打抜
き、転写するに際し、打抜き部位の離型紙を剥離し、露
出した粘着剤層に被転写物を押圧して引張ることによ
り、弾性体層の不完全打抜き部の完全切断と弾性体層の
基材からの剥離を同時に行うことができる。これを紙葉
をめくる際に使用する貼着型の指先の滑り止め用具とし
て、或いは爪貼着用シートとして使用することもでき
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は15μ以下の薄いゴム弾
性を有する層に粘着剤を施されたシート片を、自己粘着
することなく、所定の曲面に確実に密着させて貼着する
ことができる薄膜シート片の転写方法、指先のスリップ
止め転写シート及びマニキュアやペディキュア用の転写
シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、本、ノート各種書類等、複数枚の
重ねられた紙葉を1枚ずつめくる作業は事務作業のあら
ゆる分野で激増している。この作業においては、指と紙
が滑って作業効率が落ちることを防ぐため、紙との滑り
の悪いゴム製の指サックを嵌めて作業している。この指
サックは通気性のない素材で指先を覆うため指がむれて
不快なものであった。多少ともムレを防止するため指の
爪側の部分に窓を設けた指サックも使用されているが、
ゴム素材自体がかなり厚く汚れがちであるため、指サッ
クをはめることの不快感は解消されなかった。
【0003】表面が紙との滑り止め効果を有する弾性素
材からなるシート片を指先のみに貼着する方法も提案さ
れたが、弾性素材自体がかなり厚いため指先のような曲
面でしかも絶えず変形する形状に追随し難く、指に装着
した場合にかなりの違和感があり、剥がれ易く、しかも
シート片の端部にヒダが寄る現象が生じた。ゴム層を薄
くすると、シート片を貼着した基材から剥離し難く、た
とえ剥離しても指に貼着するまでの間にシート片が折り
たたまれて自己粘着したり、指に張るまでの間にシワが
生じるなどの欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】更に、製造上の最大の
問題は極度に薄い弾性体層は打抜き機械で完全に打抜き
難く、無理に完全に打抜くと基材までが打ち抜かれるも
のであった。基材上に弾性体層からなるシート片を並べ
たシートを製造するためには、基材層を残して弾性体層
を完全に打抜かなければ、シート片を残す残余の部分が
剥離できず、結局基材上に極度に薄い弾性体層を並べた
シートを製造することができない現状にあった。そこ
で、極度に薄い粘着剤付き弾性体層を、凹凸面、曲面な
どの任意の面に密着させて確実に貼着する技術が求めら
れていた。
【0005】
【課題解決の手段】本発明は上記課題を解決することを
目的とし、その構成は、基材シートの一方の面にゴム素
材からなる薄い弾性体層が積層され、該弾性体層に粘着
剤層が積層され、該粘着剤層に離型紙が積層されている
シートを設ける一方、該シートを離型紙の側から所定の
形状の多数の打抜き部位を、弾性体層の周辺を局部的に
打抜かれずに残存させて打抜き、転写するに際し、打抜
き部位の離型紙を剥離し、露出した粘着剤層に被転写物
を押圧して引張ることにより、弾性体層の不完全打抜き
部の完全切断と弾性体層の基材からの剥離を同時に行う
ことを特徴とし、これを紙葉をめくる際に使用する貼着
型の指先の滑り止め用具として、或いは爪貼着用シート
として使用することを特徴とする。
【0006】本発明における基材シートの素材として
は、ポリエステル、ポリプロピレン、ナイロンなどのプ
ラスチックシートが多く使用され、特に2軸延伸プラス
チックシートが好ましい。その他、紙、プラスチックで
コートされた複合紙等も使用できる。厚みは25〜10
0μ、好ましくは30〜70μであり、充分な剛性を有
するものが好ましい。
【0007】基材シートの上にゴムラテックス又はゴム
溶液を塗布して弾性体層を設ける。ゴムとしてはウレタ
ンゴム、ブタジエンゴム、SBR、NBR、クロロプレ
ンゴム等の一般的合成ゴム或いは天然ゴムが使用され
る。ゴムの粘着性が大きい場合には基材層と弾性体層と
の間にシリコーン等の剥離剤を塗布してもよい。弾性体
層の厚みは20〜100μ、好ましくは40〜70μで
ある。100μより厚いと指に違和感を与える。弾性体
層の厚みが極端に薄いため、既成のフィルムを貼着する
ことは製造上不可能であるため液状のゴム、すなわちラ
テックスまたは溶液を使用して所定の厚さの皮膜を形成
して弾性体層とする。
【0008】この弾性体層の上に粘着剤を塗布する。粘
着剤の粘着力は使用する被粘着物によって異なる。例え
ば指先に使用する場合には指との粘着力が弾性体層と基
材との間の粘着力よりも大きいことを要する。更に指先
は絶えず物に触り変形を繰返す部位であるため、より大
きな粘着力を必要とする。或いはマニキュアやペディキ
ュアのように爪に貼着する場合には爪自体が変形するも
のでないため、指先に貼着する場合よりも弱い粘着力で
足りる。いずれにしても身体に貼着する用途に用いる場
合には、意識して強く擦るか或いは擦りながら剥がすこ
とにより容易に剥離できることを要する。更に、プラス
チックなどの三次元の曲面に薄い弾性体を平滑に貼着す
る場合には、弾性体層が三次元の曲面に追随できる弾性
を有するなら、あまり強力な粘着力を必要としない。ま
た打抜き部位の形状はさまざまである。
【0009】粘着剤層の上には離型紙を貼着して粘着剤
を保護する。離型紙は少なくとも粘着剤と接触する面に
シリコーン等の離型剤が塗布されていればよい。一般に
は離型紙に粘着剤を塗布し、乾燥後、基材層付きの弾性
体層と張り合わせて製造するが、弾性体層に粘着剤を塗
布し乾燥後離型紙で被覆して製造してもよい。
【0010】上記の方法で得られたシートの離型紙側か
ら必要とするシート片の形状に、独立した多数のシート
片を製造するように打抜き加工を行う。打抜きの深さは
弾性体層がほとんど打抜かれているが、局所的に打抜か
れずに連続している部位が残っている程度である。現実
のところ、本発明の弾性体層は三次元の曲面に無理なく
したがって、違和感なくシワを発生することなくなじむ
素材であるため大きい伸び率を有し、刃物によっても容
易に切断しがたく通常の打抜き作業を行うと局所的に連
続した部位が残る。また、場所によっては基材層の一部
が切断されている状態であっても差支えない。
【0011】本発明を紙束めくり用具として使用する場
合には、指に違和感を感じさせないために弾性体層は極
力薄いことが好ましく、且つ指の表面形状は物に触れる
度に絶えず変形するために伸び率も大きいことが好まし
い。素材は透明でもよいが、好みの色に着色することも
できる。また、マニキュアやペディキュアとして使用す
る場合には、弾性体層は美しく且つ艶やかに着色し、爪
の形状に合った各種の大きさを用意することを要する。
しかしゴムの伸び率は紙束めくり用具として使用する場
合より小さくてよい。その他の有機、無機の素材に使用
する場合には、その用途に応じて好ましい伸び率の弾性
体及び好ましい粘着力の粘着剤を選ぶことができる。
【0012】
【作用】本発明は伸び率が大きく、且つ10μ以下とい
うように薄い弾性体の層を三次元の曲面に貼着するため
の方法である。このような薄い層はほとんど厚みを感じ
ない程度なので台紙から剥がすこと自体が困難であり、
型崩れなく上手に剥がしたとしても次いでこれを貼着物
に貼るまでの間にシワがより、このシワは粘着剤同士が
粘着しているので剥離不可能に近い。更に、伸び率が大
きく、且つ薄い弾性体層は通常の打抜き機械によっても
伸びて切断しがたい欠点を有する。
【0013】本発明はこのような弾性体層が局部的に連
続しているシートの、シート片の形状の打抜かれた部位
の離型紙を剥がし、その結果露出した粘着剤層に被転写
物を直接押圧するものである。その結果、被転写物と粘
着剤が強固に粘着し、そのまま引張ると粘着剤層の未だ
切断されずに残っていた部位が千切れて必要な部位にそ
のまま転写される。すなわち、薄く弾力性を有するシー
ト片を被転写物に転写するにあたり、弾性体層を局部的
に連続した状態で残すことにより、離型紙を剥がした後
もシート上に位置ズレすることなく残り、正確な部位に
転写することができる。このとき、局部的に切断されず
に残った部位が千切れ、基材と弾性体層とが剥離し、弾
性体層は粘着剤を介して被転写物の曲面になじんで正確
かつ確実に貼着する。
【0014】
【実施例】以下図面を参照し、本発明を詳細に説明す
る。図1は本発明を利用した紙束めくり用具の平面図、
図2は図1の厚さを極端に拡大したii−ii線断面説明
図、図3は使用にあたり打抜き部位の離型紙を剥離した
状態の断面図、図4は指先に転写している状態の側面
図、図5は指先に転写した状態の斜視図である。
【0015】1は転写シートであり、図1に見えている
のは離型紙2である。3は打抜き線であり、打抜き線3
で囲まれた部位が打抜き部位4である。転写シート1は
図2に示すように、約40μ厚のポリプロピレンフィル
ムからなる基材上にポリウレタン溶液を塗布して厚さ5
0μの弾性体層6を設けた。この弾性体層6に予め離型
紙2の上に形成させた粘着剤層7を張り合わせた。打抜
き線3は離型紙2の側から切込み、一部基材層にまで達
しているが、弾性体層6の伸び力が大きいため非切断部
位8が局所的に残っている。
【0016】この転写シート1の打抜き部位4の離型紙
2を剥がすと、図3に示すように粘着剤層7が露出す
る。図3においては転写シート1自体の厚みを極度に拡
大して示したが、現実は薄いものであるため、この粘着
剤層7露出部位に指9の腹を押圧すると図4に示すよう
な状態になる。打抜き部位4に囲まれたシート片10は
粘着剤層7と共に指10に移行し、この際、非切断部位
8は千切れ、基材層5と弾性体層6は剥がれる。
【0017】その結果、図5に示すようにシート片10
は指先に違和感なく粘着する。シート片10は本体がゴ
ム層であるため指先が各種の物に触れるため、絶えず形
状変化するがこの変化に追随し、シワを生じるおそれが
ない。また、表面の弾性体層は滑り止め効果を有し、紙
束をめくるに際し滑らず、従来のゴムサックと同等の効
果を有し、且つ装着感が極度に向上した。
【0018】実施例においては紙束めくり用具について
説明したが、美しく艶よく着色し、しかも伸び率が紙束
めくり用具の場合よりもやや小さい弾性体層6を用い、
打抜き部位4の形状を爪の形状に合わせれば、貼着タイ
プのマニキュアやペディキュアを提供することができ
る。その他、プラスチックシート、プラスチック成形
体、金属やガラスの曲面、植物体、皮革等の天然物にも
必要に応じて任意の形状の薄い弾性体皮膜を貼着するこ
とができる。
【0019】
【発明の効果】本発明により、極度に薄い粘着剤付き弾
性体層を、凹凸面、曲面などの任意の面に密着させて確
実に貼着することが可能になった。特に、紙束めくり用
具の場合には従来のゴムサックと同等の効果を有し、且
つ装着感が極度に向上した。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明を利用した紙束めくり用具の平面
図である。
【図2】図2は図1の厚さを極端に拡大したii−ii線断
面説明図である。
【図3】図3は使用にあたり打抜き部位の離型紙を剥離
した状態の断面図である。
【図4】図4は指先に転写している状態の側面図であ
る。
【図5】図5は指先に転写した状態の斜視図である。
【符号の説明】
1 転写シート 2 離型紙 3 打抜き線 4 打抜き部位 5 基材層 6 弾性体層 7 粘着剤層 8 非切断部位 9 指 10 シート片
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09J 7/02 JKX JLE (72)発明者 川村 潔 東京都板橋区赤塚3丁目36番18号株式会社 ウイング内 (72)発明者 階 久雄 千葉県千葉市美浜区高浜5−10−5

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材シートの一方の面にゴム素材からな
    る薄い弾性体層が積層され、該弾性体層に粘着剤層が積
    層され、該粘着剤層に離型紙が積層されているシートを
    設ける一方、該シートを離型紙の側から所定の形状の多
    数の打抜き部位を、弾性体層の周辺を局部的に打抜かれ
    ずに残存させて打抜き、転写するに際し、打抜き部位の
    離型紙を剥離し、露出した粘着剤層に被転写物を押圧し
    て引張ることにより、弾性体層の不完全打抜き部の完全
    切断と弾性体層の基材からの剥離を同時に行うことを特
    徴とする薄膜シート片の転写方法。
  2. 【請求項2】 基材シートの一方の面にゴム素材からな
    る薄い弾性体層が積層され、該弾性体層に粘着剤層が積
    層され、該粘着剤層に離型紙が積層されているシートで
    あって、該シートに指先より小さいシート片の形状が基
    材を残して多数打抜かれ、かつ、粘着剤層が局部的に打
    抜されずに残っていると共に、粘着剤と指との粘着力が
    基材と弾性体層との粘着力より大きいことを特徴とする
    指先の滑り止めに使用する転写シート。
  3. 【請求項3】 基材シートの一方の面にゴム素材からな
    る薄い弾性体層が積層され、該弾性体層に粘着剤層が積
    層され、該粘着剤層に離型紙が積層されているシートで
    あって、該シートに爪の形状のシート片が基材を残して
    多数打抜かれ、かつ、粘着剤層が局部的に打抜されずに
    残っていると共に、粘着剤と指との粘着力が基材と弾性
    体層との粘着力より大きいことを特徴とする爪貼着用転
    写シート。
JP17973894A 1994-07-08 1994-07-08 薄膜シート片の転写方法及び転写シート Pending JPH0820178A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111655810A (zh) * 2018-02-01 2020-09-11 日立化成株式会社 构件连接方法和粘接带

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111655810A (zh) * 2018-02-01 2020-09-11 日立化成株式会社 构件连接方法和粘接带
CN111655810B (zh) * 2018-02-01 2022-05-27 昭和电工材料株式会社 构件连接方法和粘接带

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