JPH082009A - シリアルプリンタ - Google Patents

シリアルプリンタ

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JPH082009A
JPH082009A JP7093446A JP9344695A JPH082009A JP H082009 A JPH082009 A JP H082009A JP 7093446 A JP7093446 A JP 7093446A JP 9344695 A JP9344695 A JP 9344695A JP H082009 A JPH082009 A JP H082009A
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康治 後藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 文字データ、グラフィックデータの何れの印
字に際してもキャリッジの往路と復路とで印字を可能に
し、スループットを向上させる。 【構成】 文字データを受信した場合には、印字ヘッド
の1回の走査領域内に含まれる文字のみを選択して印字
することにより、隣接する走査領域の境界に文字がまた
がることがないようにする。また、グラフィックデータ
を受信した場合には、1回の走査で印字できるグラフィ
ックデータの2分の1のグラフィックデータと前回の印
字ヘッドの走査時に印字したグラフィックデータの2分
の1のデータとを1回の走査時の出力データとして合成
し、その合成したデータとドットの配列パターンが異な
るマスクパターンとを合成したデータを、一つの走査領
域を2分の1ずつ重ねながら印字することにより、隣接
する走査領域の境界上での画像の重なり状態を良好にす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、双方向印字を行なうシ
リアルプリンタに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なシリアルプリンタでは、印字ヘ
ッドが用紙フィード方向に所定ピッチで並べられた複数
のドット印字素子を有し、用紙フィード方向に直角な方
向において用紙を走査するため往復する。このプリンタ
は、ドット印字素子数に等しい数のドット行をもつビッ
トマップパターンデータを作成し、印字ヘッドの往路に
おいてこのビットマップパターンデータに基づいて各ド
ット印字素子を駆動することにより、文字又は図形のド
ットイメージを用紙に印字し、印字ヘッドの印字高に等
しい長さだけ用紙をフィードする。最近では、多くのシ
リアルプリンタが印字ヘッドの復路でもドットイメージ
の印字を行なうように構成される。
【0003】このようなシリアルプリンタでは、文字又
は図形の高さが印字ヘッドの印字高を越える場合、例え
ば文字の上半分を表すドットイメージを印字ヘッドの往
路で印字し、その文字の下半分を表すドットイメージを
印字ヘッドの復路で印字する。しかし、この文字の印字
品質は、ドットアライメントエラーが印字方向の違いに
より起きる場合に低下する。
【0004】特開平2−233275号公報には、前述
したような印字品質の低下を改善できるプリンタが開示
されている。このプリンタは、ビットマップパターンデ
ータが用紙フィード方向において隣接する文字又は図形
を区切るブレークラインを含むかどうかをチェックす
る。ブレークラインが印字ヘッドのドット印字素子数に
対応するドット行数の範囲で検出されると、文字又は図
形の高さが印字ヘッドの印字高を越えないと判断され
る。この場合、このブレークラインに対応して制限され
た高さをもつ単一のドットイメージとして文字又は図形
を印字するため、印字ヘッドが用紙上を1回走査する。
他方、ブレークラインが印字ヘッドのドット印字素子数
に対応するドット行数の範囲で検出されないと、文字又
は図形の高さが印字ヘッドの印字高を越えると判断され
る。この場合、印字ヘッドの印字高に等しい高さをもつ
複数のドットイメージとして文字又は図形を印字するた
め、印字ヘッドが用紙上を複数回走査する。印字方向
は、ブレークラインが印字ヘッドのドット印字素子数に
対応するドット行数の範囲で検出されたときだけ反転さ
れる。すなわち、このプリンタは、印字ヘッドの印字高
を越える高さをもつ文字又は図形について、印字方向を
一方向に限定することにより印字品質の低下を防止す
る。
【0005】特開平3−231861号公報には、用紙
フィード機構の精度に依存したドットアライメントエラ
ーによる印字品質の低下を改善するプリンタが開示され
ている。このプリンタでは、1ページ分のビットマップ
パターンデータがこれと同一マトリクスサイズの相補的
な第1及び第2パターンデータに変換される。このプリ
ンタは用紙フィード長を印字ヘッドの印字高の1/2に
等しく設定し、印字ヘッドの往路及び復路でドットイメ
ージを印字する。印字ヘッドの往路では、複数のドット
印字素子が第1のパターンデータのうちの走査領域に対
応する部分に基づいて駆動される。印字ヘッドの復路で
は、これらのドット印字素子が第2パターンデータのう
ちの走査領域に対応する部分に基づいて駆動される。す
なわち、このプリンタは、往路での走査領域及び復路で
の走査領域を印字ヘッドの印字高の1/2だけオーバー
ラップさせ、往路及び復路の一方で印字されるドットイ
メージに、他方で印字されるドットイメージをインプリ
ントすることにより、印字品質の低下を改善する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平2−2
33257号公報に開示されたプリンタは、印字方向が
一方向に限定された場合にスループットは全く向上しな
い。さらに、印字方向及びビットイメージの高さを決定
するためにブレークラインがビットマップパターンデー
タに含まれるかどうかをチェックしなければならない。
このチェック処理は比較的多くの時間を要し、スループ
ットの向上を制約する。
【0007】他方、特開平3−231861号公報に記
載されたプリンタは、印字ヘッドの往路で印字されるド
ットイメージと、復路で印字されるドットイメージとが
組み合わされるため、印字ヘッドの印字高を越えない文
字又は図形全体を表すドットイメージを印字ヘッドの往
路及び復路の一方で印字することができない。
【0008】本発明の目的は、印字品質を損なわずにさ
らにスループットを向上させることができるシリアルプ
リンタを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
用紙をフィードする用紙フィード機構と、用紙フィード
方向に所定ピッチで並ぶ複数のドット印字素子を有する
印字ヘッドと、用紙を走査するために用紙フィード方向
と略直角な方向において前記印字ヘッドを移動させるヘ
ッド移動機構と、前記印字ヘッドの1走査領域分のビッ
トマップパターンデータを格納するラスターバッファ
と、前記印字ヘッドを印字方向に移動させながら前記ラ
スターバッファに格納されたビットマップパターンデー
タに対応するドットイメージを印字させ、このドットイ
メージの印字後に印字方向を反転させる制御部とを備
え、前記制御部は、外部から供給される印字データが複
数のキャラクタコードを含むテキスト形式であることを
検出し、各キャラクタコードの座標上の配置を設定し、
印字範囲が前記印字ヘッドの1走査領域内にあるグルー
プ単位にキャラクタコードを選択し、選択されたグルー
プのキャラクタコードをドットデータに変換することに
よりビットマップパターンデータをラスターバッファ内
に格納し、前記印字ヘッドを移動させながらこのビット
マップパターンデータに基づいて複数の前記ドット印字
素子を駆動する印字処理、並びに印字範囲を前記印字ヘ
ッドの走査領域に設定するために用紙をフィードさせる
制御処理を行なうテキスト処理手段を有する。
【0010】請求項2記載のシリアルプリンタは、請求
項1記載のシリアルプリンタにおいて、前記制御部は、
さらに、各々前記印字ヘッドのドット印字素子数の1/
2に等しいライン数のドットデータを格納する上部及び
下部ワークバッファを有するとともに、外部から供給さ
れる印字データが複数ラインのドットデータを含むグラ
フィック形式であることを検出し、各ラインのドットデ
ータの座標上の配置を決定し、前記印字ヘッドのドット
印字素子数の1/2に等しいライン数だけ連続するグル
ープ単位にドットデータを選択し、選択されたグループ
のドットデータを前記下部ワークバッファに格納し、前
記上部及び下部ワークバッファの内容の組み合わせから
合成されるドットデータを所定マスクパターンで選択的
にマスクすることによりビットマップパターンデータを
前記ラスターバッファ内に作成し、前記印字ヘッドを印
字方向に移動させながらこのビットマップパターンデー
タに基づいて前記複数のドット印字素子を駆動する印字
処理、並びに前記印字ヘッドのドット印字素子数によっ
て決まる前記印字ヘッドの印字高の1/2だけ用紙をフ
ィードし、前記下部ワークバッファに格納されたドット
データを前記上部バッファに移動させ、さらに所定マス
クパターンを反転する制御処理を行なうグラフィック処
理手段を有する。
【0011】
【作用】請求項1記載のシリアルプリンタは、外部から
供給された印字データが複数のキャラクタコードを含む
テキスト形式であることを検出し、各キャラクタコード
の座標上の配置を設定し、印字範囲が印字ヘッドの1走
査領域内にあるグループ単位にキャラクタコードをテキ
ストメモリにおいて選択し、これらのキャラクタコード
をドットデータ形式に変換することによりビットマップ
パターンデータをラスターバッファ内に作成する。すな
わち、印字に必要なグループのキャラクタコードは設定
された配置に従って容易に選択されるため、ビットマッ
プパターンデータをチェックする場合よりもスループッ
トを向上させることができる。また、文字のドットイメ
ージ全体が印字ヘッドの往路及び復路の一方で印字され
るため、印字品質が損なわれない。
【0012】請求項2記載のシリアルプリンタは、外部
から供給された印字データが複数ラインのドットデータ
を含むグラフィック形式であることを検出し、各ライン
のドットデータの座標上の配置を決定し、印字ヘッドの
ドット印字素子数の1/2に等しいライン数だけ連続す
るグループ単位にドットデータを選択し、選択されたグ
ループのドットデータを下部ワークバッファに格納し、
上部及び下部ワークバッファの内容の組み合わせから合
成されるドットデータを所定マスクパターンで選択的に
マスクすることによりビットマップパターンデータをラ
スターバッファ内に作成する。この場合、ビットマップ
パターンデータを1ページ分格納するメモリを必要とし
ない。また、図形のドットイメージが、印字ヘッドの往
路で印字されるドットイメージと印字ヘッドの復路で印
字されるドットイメージとの組み合わせにより構成され
るため、印字品質が損なわれない。さらに、印字方向が
一方向に限定される場合よりもスループットを向上させ
ることができる。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例に係
るシリアルプリンタを説明する。図1はこのシリアルプ
リンタの回路を示す。このシリアルプリンタはプリンタ
全体の動作を制御する制御部1を有する。制御部1は、
様々なデータ処理を行なうCPU2、このCPU2の制
御プログラムや様々な文字のビットマップフォント等の
固定データを格納するROM3、タイマーTM等を含
む。この制御部1は、ホストコンピュータ等の外部機器
から供給される印字データ、用紙サイズデータ、印字フ
ォーマットデータのような様々な印字コマンドを受信す
るインターフェース4、印字動作の状態を表示する表示
器5、及び制御命令を入力するキーボード6に接続され
る。キーボード6は電源キー、フォームフィードキー、
及びオンラインキーを含む。印字データは複数のキャラ
クタコードを含むテキスト形式又は複数のラインのドッ
トデータを含むグラフィック形式の何れかで構成され
る。キャラクタコードは文字、数字、記号等を表し、ド
ットデータはドットの有無を表す。
【0014】また、制御部1は、さらに、用紙をフィー
ドする用紙フィード機構7、用紙を走査するために用紙
フィード方向と略直角な方向において印字ヘッドPHを
移動させるヘッド移動機構8、及びCPU2で処理され
るデータを一時的に格納するRAM9に接続される。印
字ヘッドPHはN個のドット印字素子を有し、これらの
ドット印字素子は用紙フィード方向において一列に並べ
られる。この印字ヘッドPHがインクジェット式である
場合、これらのドット印字要素がインクを噴出するノズ
ルで構成される。用紙は例えばLドットに設定される印
字幅だけこの印字ヘッドPHにより走査される。RAM
9は、グラフィックバッファ10、テキストバッファ1
1、受信バッファ12、ワークメモリ13、ラスターバ
ッファ14、及びマスクパターンメモリ15を含む。
【0015】受信バッファ12はインターフェース4に
よって受信された印字コマンドを順次格納する。グラフ
ィックバッファ10はグラフィック形式の印字データに
含まれる複数ラインのドットデータの各々をその配置デ
ータと共に格納する。テキストバッファ11はテキスト
形式の印字データに含まれる複数のキャラクタコードの
各々をその配置データと共に格納する。ラスターバッフ
ァ14は用紙が印字ヘッドPHの移動により走査される
ときにドット印字素子を順次駆動するために用いられる
Nドット行及びLドット列のビットマップパターンデー
タを格納する。ワークメモリ13はこのビットマップパ
ターンデータを作成するために用いられ、このビットマ
ップパターンデータの上半分に割り当てられるN/2行
及びLドット列のドットデータを格納する上部ワークバ
ッファ13A、ビットマップパターンデータの下半分に
割り当てられるN/2行及びLドット列のドットデータ
を格納する下部ワークバッファ13B、用紙フィード方
向において印字ヘッドPHの走査領域の先頭座標YPを
指定する座標ポインタ13C、その他のワークエリアを
含む。マスクパターンメモリ15はラスターバッファ1
4にビットマップパターンデータとして格納されるドッ
トデータのドット行及びドット列をチェッカ配列でマス
クするために用いられるマスクパターンデータを格納す
る。
【0016】印字解像度が300ドット/インチに設定
され、印字ヘッドPHのドット印字素子数が128個に
設定され、印字幅が2400ドットに設定される場合、
ラスターバッファ14は128ドット行×2400ドッ
ト列のマトリックスサイズを有し、グラフィックバッフ
ァ10は50ドット行×2400ドット列のマトリック
スサイズを有し、テキストバッファ11は8000個の
1バイトキャラクタコードを格納するサイズを有する。
【0017】次に、このシリアルプリンタの動作を説明
する。このシリアルプリンタに電源が投入されると、C
PU2がROM3に格納された制御プログラムを実行す
ることにより次の印字制御処理を行なう。
【0018】すなわち、ステップS1で初期化を行な
う。この初期化では、例えば、グラフィックバッファ1
0、テキストバッファ11、受信バッファ12、ワーク
メモリ13、ラスターバッファ14をクリアし、マスク
パターンデータをマスクパターンメモリ15に格納す
る。ステップS2では、外部機器から供給された印字デ
ータが受信バッファ12に存在するかどうかをチェック
する。もし存在しなければ、ステップS3で用紙サイズ
の設定、その他の設定を他の処理として行ない、再びス
テップ2を実行する。印字データが存在すれば、この印
字データがグラフィック形式であるかどうかをステップ
S4でチェックする。複数ラインのドットデータが連続
するグラフィック形式でない場合、この印字データは複
数のキャラクタコードが連続するテキスト形式であると
判断する。この場合、ステップS5でCPU2が受信バ
ッファ12から先頭のキャラクタコードについて文字サ
イズ(高さ及び幅)、印字すべき配置を決定し、このキ
ャラクタコードをその属性を指定する属性データと共に
テキストバッファ11に格納する。印字すべき配置は使
用する用紙のサイズに対応した2次元座標で表す。ステ
ップS6では、ページ送りードがテキストバッファ11
に存在するかどうかをチェックする。ページ送りコード
が存在しなければ、ステップS5において後続のキャラ
クタコードをテキストバッファ11に格納する処理を繰
り返す。ページ送りコードの存在をステップS6で検出
すると、ステップS7でテキスト印字処理を行なう。
【0019】他方、ステップS4で印字データがグラフ
ィック形式であることを検出すると、ステップS8で走
査領域の先頭座標YPを“1”に設定する。ステップS
9では、CPU2が受信バッファ12から先頭ラインの
ドットデータ及びその印字すべき配置を決定し、そのラ
インのドットデータをその配置を指定する属性データと
共にグラフィックバッファ10に格納する。ステップS
10では、グラフィックバッファ10が満杯かどうかを
チェックする。もし満杯でなければ、ステップS9にお
いて、後続ラインのドットデータをグラフィックバッフ
ァ10に格納する処理を繰り返す。ステップS10でグ
ラフィックバッファ10が満杯であることを検出する
と、ステップS11では、先頭ラインのドットデータを
グラフィックバッファ10から下部ワークバッファ13
Bに転送し、属性データと共にグラフィックバッファ1
0から削除する。ステップS12では、下部ワークバッ
ファ13Bが満杯であるかどうかをチェックする。もし
満杯でなければ、ステップS9における後続ラインのド
ットデータのグラフィックバッファ10への格納、ステ
ップS10におけるグラフイックバッファ10の満杯状
態のチェック、ステップS11における下部ワークバッ
ファ13Bへのドットデータの転送を繰り返す。これに
より、下部ワークバッファ13Bが満杯になると、その
状態をステップS12で検出するため、ステップS13
でグラフィック印字処理を行なう。ステップS14で
は、フィードキーが1ページ分の印字処理を完了させる
ために操作されたかどうかをチェックする。もしフィー
ドキーが操作されていなければ、再びステップS9〜ス
テップS14の処理を後続印字のために繰り返す。ステ
ップS14でフィードキーが操作されていることを検出
した場合、又はステップS7でテキスト印字処理が終了
した場合には、ステップS15では、ワークメモリ13
をクリアし用紙を次頁にフィードする。この後、再びス
テップS2の処理を実行する。
【0020】ここで、上述のテキスト印字処理を図3を
参照してさらに詳しく説明する。このテキスト印字処理
を開始すると、ステップS20で座標ポインタ13Cに
設定する先頭座標YPを“1”に設定する。ステップS
21では、この先頭座標YPに対応する印字ヘッドPH
の走査領域(Nドット×Lドット)に配置されるグルー
プのキャラクタコードが存在するかどうかをチェックす
る。もし存在しなければ、ステップS22で先頭座標Y
Pを“1”だけ増大し、再びステップS21の処理を実
行する。このステップS21,22の処理は、配置され
るグループのキャラクタコードが存在するまで繰り返
す。ステップS21でキャラクタコードの存在を検出す
ると、ステップS23でそのグループのキャラクタコー
ドをドットデータ形式に変換し、ビットマップパターン
データとしてラスターバッファ14に格納する。このグ
ループのキャラクタコードは、ステップS24で属性デ
ータと共にテキストバッファ11から削除する。ステッ
プS25では、CPU2は先頭座標YPに対応する印字
領域に印字範囲を設定するために用紙をフィードし、ラ
スターバッファ14に格納されたビットマップパターン
データに基づいて印字ヘッドPHを印字方向に移動させ
ながら複数のドット印字素子を駆動し、ドットイメージ
を印字し、さらにこの印字方向を反転する。ステップS
26では、1ページ分の印字が終了したかどうかをチェ
ックする。もし終了していれば、このテキスト印字処理
を終了する。他方、1ページ分の印字が終了しなけれ
ば、ステップS27で先頭座標YPを“1”だけ増大す
る。
【0021】すなわち、図5に示すように、配置される
文字を表すキャラクタコードがテキストバッファ11に
格納された場合、CPU2は用紙フィード方向の座標Y
Pをシフトさせることにより、印字範囲が印字ヘッドP
Hの走査領域内にあるグループのキャラクタコードを検
出し、図6に示すような順序でビットマップパターンを
作成し、各ビットマップパターンデータに基づいて文字
のドットイメージを印字する。
【0022】次に、上述のグラフィック印字処理を図4
を参照してさらに詳しく説明する。このグラフィック印
字処理を開始すると、上部ワークバッファ13Aに格納
された全ラインのドットデータを、ステップS30でラ
スターバッファ14の第1番目からN/2番目のドット
行に設定し、下部ワークバッファ13Bに格納された全
ラインのドットデータを、ステップS31でラスターバ
ッファ14の(N/2)+1目からN番目のドット行に
設定する。ステップS32では、上部ワークバッファ1
3A内のドットデータが初期値“0”をもつかどうかを
チェックする。もし初期値“0”をもっていれば、マス
クパターンメモリ15に予め設定されているマスクパタ
ーンデータが維持され、ステップS34を実行し、初期
値“0”をもっていなければ、マスクパターンメモリ1
5に予め設定されているマスクパターンデータをステッ
プS33で反転する。すなわち、このマスクパターンデ
ータの各ドット行において、“010101…”は“1
01010…”のように反転する。その後のステップS
34では、ラスターバッファ14に格納されたドットデ
ータをマスクパターンメモリ15に格納されたマスクパ
ターンデータでマスクし、印字すべきドットイメージを
表すビットマップパターンデータを構成する。すなわ
ち、ラスターバッファ14において、各ドットデータを
マスクパターンデータに含まれる“0”に対応して間引
く。ステップS35では、印字ヘッドPHを印字方向に
移動させながら、ラスターバッファ14に格納されたビ
ットマップパターンデータに基づいて印字ヘッドPHの
複数のドット印字素子を駆動することによにりドットイ
メージを印字する。この場合の走査領域の先頭座標YP
は、この印字出力に先だってN/2だけ増大する。も
し、先頭座標YP+N/2が1ページ分の最大座標を越
えた場合にはページフィードを行ない、さらに先頭座標
YPを1に設定する。ステップS35での印字出力の
後、ステップS36では、ドット印字素子数N及びその
配列ピッチによって決まる印字ヘッドPHの印字高の1
/2だけ用紙をフィードし、さらに印字方向を反転す
る。続いて、下部ワークバッファ13Bに格納された全
ラインのドットデータを、ステップS37で上部ワーク
バッファ13Aに対応するドット行に保存し、下部ワー
クバッファ13Bをクリアする。
【0023】すなわち、このグラフィック印字処理で
は、下部ワークバッファ13Bから得られるドットデー
タG2を、図7(a)に示すようにラスターバッファ1
4の(N/2)+1番目からN番目のドット行に格納す
る。ラスターバッファ14の1番目からN/2番目のド
ット行には上部ワークバッファ13Aから得られるブラ
ンクを表すドットデータG1を収納する。図7(b)は
マスクパターンメモリ15に格納されたマスクパターン
データP1を示す。このマスクパターンデータP1で
は、サークル部分がドットデータをマスクするデータ
“0”を表す。マスクパターンデータP1は図7(c)
に示すようにラスターバッファ14に格納されたN×L
個のドットデータに重ねられ、これらを選択的にマスク
することにより、図7(d)に示すようにビットマップ
パターンデータを構成する。ドットイメージはこのビッ
トマップパターンデータを用いて印字する。印字後、印
字ヘッドPHの印字高の1/2だけ用紙をフィードし、
印字方向を反転し、ドットデータG2をドットデータG
1として上部ワークバッファ13Aに保存する。
【0024】印字方向を反転すると、上部ワークバッフ
ァ13Aに保存されたドットデータG1(前回印字のド
ットデータG2に相当)を、図7(e)に示すように、
ラスターバッファ14の1番目からN/2番目のドット
行に格納し、下部ワークバッファ13Bから得られたド
ットデータG2を、ラスターバッファ14の(N/2)
+1番目からN番目のドット行に格納する。図7(f)
はマスクパターンメモリ15に格納されたマスクパター
ンデータP1を反転して得たマスクパターンデータP2
を示す。このマスクパターンデータP2でも、サークル
部分がドットデータをマスクするデータ“0”を表す。
マスクパターンデータP2は、図7(g)に示すように
ラスターバッファ14に格納されたN×L個のドットデ
ータに重ねられ、これらを選択的にマスクすることによ
り、図7(h)に示すビットマップパターンデータを構
成する。ドットイメージはこのビットマップパターンデ
ータを用いて印字する。この印字後、印字ヘッドPHの
印字高の1/2だけ用紙をフィードし、印字方向を反転
し、ドットデータG2を上部ワークバッファ13Aに保
存する。グラフィック形式のドットイメージは、こうし
た動作の繰り返しにより、図8(a)(b)(c)
(d)に示すように、走査順に印字する。このようにし
て、ドットイメージをN/2ドット行ずつ重ねながら所
定走査回数分組み合わせることにより、図形の全体のイ
メージを形成する。
【0025】本発明は、上述した実施例に限定されず、
その要旨を逸脱しない範囲で様々に変形してもよい。例
えば、テキスト印字処理において、各文字は図5に示す
ような向きで配列されなくてもよい。すなわち、各文字
の向き及び配列は、用紙の長さ及び幅に応じて変更可能
である。
【0026】また、上述のシリアルプリンタは、マスク
パターンメモリ15に格納された単一のマスクパターン
データを印字方向の反転に伴って反転する。しかし、相
補的な2種類のマスクパターンデータをマスクパターン
メモリ15に予め格納し、これらを選択的に使用するよ
うに変形することも可能である。
【0027】さらに、例えば、用紙の左右方向の一側に
文字のドットパターンを印字し、他側にグラフィックの
ドットパターンを印字するような場合、テキストバッフ
ァ11に格納されたキャラクタコードをドットデータに
変換した後に、グラフィックバッファ10に移動させる
ように変形することもできる。この場合、印字動作をグ
ラフィック形式の印字データとテキスト形式の印字デー
タとについて独立に行なう必要がなくなる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載のシリアルプリンタは、外
部から供給される印字データが複数のキャラクタコード
を含むテキスト形式であることを検出し、各キャラクタ
コードの座標上の配置を設定し、印字範囲が印字ヘッド
の1走査領域内にあるグループ単位にキャラクタコード
を選択し、選択されたグループのキャラクタコードをド
ットデータに変換することによりビットマップパターン
データをラスターバッファ内に格納し、印字ヘッドを移
動させながらこのビットマップパターンデータに基づい
て印字ヘッドのドット印字素子を駆動する印字処理、並
びに印字範囲を印字ヘッドの走査領域に設定するために
用紙をフィードさせる制御処理を行なうテキスト処理手
段を有する制御部を設けたので、印字に必要なグループ
のキャラクタコードを設定された配置に従って容易に選
択し、ビットマップパターンデータをチェックする場合
よりもスループットを向上させることができ、また、文
字のドットイメージ全体が印字ヘッドの往路及び復路の
一方で印字されるため、印字品質が損なわれることがな
い。
【0029】請求項2記載のシリアルプリンタは、請求
項1記載のシリアルプリンタにおいて、各々印字ヘッド
のドット印字素子数の1/2に等しいライン数のドット
データを格納する上部及び下部ワークバッファを有する
とともに、外部から供給される印字データが複数ライン
のドットデータを含むグラフィック形式であることを検
出し、各ラインのドットデータの座標上の配置を決定
し、印字ヘッドのドット印字素子数の1/2に等しいラ
イン数だけ連続するグループ単位にドットデータを選択
し、選択されたグループのドットデータを下部ワークバ
ッファに格納し、上部及び下部ワークバッファの内容の
組み合わせから合成されるドットデータを所定マスクパ
ターンで選択的にマスクすることによりビットマップパ
ターンデータをラスターバッファ内に作成し、印字ヘッ
ドを印字方向に移動させながらこのビットマップパター
ンデータに基づいて印字ヘッドの複数のドット印字素子
を駆動する印字処理、並びに印字ヘッドのドット印字素
子数によって決まる印字ヘッドの印字高の1/2だけ用
紙をフィードし、下部ワークバッファに格納されたドッ
トデータを前記上部バッファに移動させ、さらに所定マ
スクパターンを反転する制御処理を行なうグラフィック
処理手段を有する制御部を設けたので、ビットマップパ
ターンデータを1ページ分格納するメモリを必要とする
ことがなく、また、図形のドットイメージが、印字ヘッ
ドの往路で印字されるドットイメージと印字ヘッドの復
路で印字されるドットイメージとの組み合わせにより構
成されるため、印字品質が損なわれることがなく、さら
に、印字方向が一方向に限定される場合よりもスループ
ットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に一実施例に係るシリアルプリンタの回
路図である。
【図2】図1に示すシリアルプリンタの動作を概略的に
説明するためのフローチャートである。
【図3】図2に示すテキスト印字処理をさらに詳細に説
明するためのフローチャートである。
【図4】図2に示すグラフィック印字処理をさらに詳細
の説明するためのフローチャートである。
【図5】図1に示すテキストバッファに格納されたキャ
ラクタコードの配置データに基づいて仮想した文字の配
列を示す図である。
【図6】テキスト印字処理で図1に示すラスターバッフ
ァに格納されるパターンデータを説明するための図であ
る。
【図7】グラフィック印字処理で図1に示すラスターバ
ッファ内に順次作成するビットマップパターンデータを
明する図である。
【図8】グラフィック印字処理で順次印字されるドット
イメージを示す図である。である。
【符号の説明】
1 制御部、テキスト処理手段、グラフィック処理
手段 6 用紙フィード機構 8 ヘッド移動機構 10 グラフィックバッファ 11 テキストバッファ 14 ラスターバッファ 15 マスクパターンメモリ PH 印字ヘッド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B41J 3/12 P

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 用紙をフィードする用紙フィード機構
    と、 用紙フィード方向に所定ピッチで並ぶ複数のドット印字
    素子を有する印字ヘッドと、 用紙を走査するために用紙フィード方向と略直角な方向
    において前記印字ヘッドを移動させるヘッド移動機構
    と、 前記印字ヘッドの1走査領域分のビットマップパターン
    データを格納するラスターバッファと、 前記印字ヘッドを印字方向に移動させながら前記ラスタ
    ーバッファに格納されたビットマップパターンデータに
    対応するドットイメージを印字させ、このドットイメー
    ジの印字後に印字方向を反転させる制御部とを備え、 前記制御部は、外部から供給される印字データが複数の
    キャラクタコードを含むテキスト形式であることを検出
    し、各キャラクタコードの座標上の配置を設定し、印字
    範囲が前記印字ヘッドの1走査領域内にあるグループ単
    位にキャラクタコードを選択し、選択されたグループの
    キャラクタコードをドットデータに変換することにより
    ビットマップパターンデータをラスターバッファ内に作
    成し、前記印字ヘッドを移動させながらこのビットマッ
    プパターンデータに基づいて複数の前記ドット印字素子
    を駆動する印字処理、並びに印字範囲を前記印字ヘッド
    の走査領域に設定するために用紙をフィードさせる制御
    処理を行なうテキスト処理手段を有することを特徴とす
    るシリアルプリンタ。
  2. 【請求項2】 前記制御部は、さらに、各々前記印字ヘ
    ッドのドット印字素子数の1/2に等しいライン数のド
    ットデータを格納する上部及び下部ワークバッファを有
    するとともに、外部から供給される印字データが複数ラ
    インのドットデータを含むグラフィック形式であること
    を検出し、各ラインのドットデータの座標上の配置を決
    定し、前記印字ヘッドのドット印字素子数の1/2に等
    しいライン数だけ連続するグループ単位にドットデータ
    を選択し、選択されたグループのドットデータを前記下
    部ワークバッファに格納し、前記上部及び下部ワークバ
    ッファの内容の組み合わせから合成されるドットデータ
    を所定マスクパターンで選択的にマスクすることにより
    ビットマップパターンデータを前記ラスターバッファ内
    に作成し、前記印字ヘッドを印字方向に移動させながら
    このビットマップパターンデータに基づいて前記複数の
    ドット印字素子を駆動する印字処理、並びに前記印字ヘ
    ッドのドット印字素子数によって決まる前記印字ヘッド
    の印字高の1/2だけ用紙をフィードし、前記下部ワー
    クバッファに格納されたドットデータを前記上部バッフ
    ァに移動させ、さらに所定マスクパターンを反転する制
    御処理を行なうグラフィック処理手段を有することを特
    徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  3. 【請求項3】 前記制御部は、テキスト形式の印字デー
    タに含まれる各キャラクタコードをその配置を表す属性
    データと共に格納するテキストバッファを含むことを特
    徴とする請求項1記載のシリアルプリンタ。
  4. 【請求項4】 前記制御部は、グラフィック形式の印字
    データに含まれるドットデータをその配置を表す属性デ
    ータと共に収納するグラフィックバッファを含むことを
    特徴とする請求項2記載のプリンタ。
  5. 【請求項5】 前記制御部は、所定マスクパターンを格
    納するマスクパターンメモリを含むことを特徴とする請
    求項2記載のシリアルプリンタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5889433A (en) * 1996-06-24 1999-03-30 Kabushiki Kaisha Toshiba Amplifier having a high current efficiency
JP2006035770A (ja) * 2004-07-29 2006-02-09 Toppan Forms Co Ltd インクジェット記録システム

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