JPH08200824A - 温水ボイラ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 温水ボイラ据付時に温水循環用の配管が温水
ボイラより外側面に突出しないようにして温水ボイラの
据付スペースを可及的に小さくする。 【構成】 バーナ２を備えた熱交換器１と、温水循環ポ
ンプ４とをキャビネット３内に収納した温水ボイラにお
いて、温水循環用の配管接続口をキャビネット３内に設
けると共に、キャビネット３のベース１０に前記配管用
の孔１１を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、温水循環用配管の配管
口を温水ボイラのキャビネット底面内に配設することに
より据付スペースを小さくした温水ボイラに関するもの
である。

【０００２】

【従来の技術】従来の温水ボイラは、特開平６ー２４９
５１９号公報に記載のように、キャビネット内に熱交換
を行う缶体と、バーナ及び循環ポンプとを備え、バーナ
にて加熱された温水を循環ポンプを経てボイラの外部に
設置された暖房用の放熱器本体へ供給し、熱エネルギー
を無くした循環温水を前記缶体へ戻るよう循環用の配管
が行われる。そしてこの温水循環用の配管接続口は温水
ボイラの側面に設けられ、温水循環用配管は温水ボイラ
の外側面にて接続するようにしている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従って従来の温水ボイ
ラの構造においては、温水ボイラ据付時に温水循環用配
管が温水ボイラより外側面に突出するため、温水ボイラ
の据付スペースは温水ボイラとこの温水循環用配管のた
めのスペースが必要となり、また温水ボイラの外側面に
配管が突出するため、外観を損ね見栄えがよくない。さ
らに配管部が温水ボイラの外側で高温になるため、安全
性の面からこの配管に断熱等を施す作業が必要となり、
施工費が高くなる。

【０００４】本発明は温水ボイラ据付時に温水循環用の
配管が温水ボイラより外側面に突出しないようにして温
水ボイラの据付スペースを可及的に小さくすることを目
的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになしたもので、バーナを備えた熱交換器と、
温水循環ポンプとをキャビネット内に収納した温水ボイ
ラにおいて、温水循環用の配管接続口をキャビネット内
に設けると共に、キャビネットのベースに前記配管用の
孔を設けたことを要旨とする。

【０００６】

【作 用】温水ボイラの配管接続口を、温水ボイラの下
方側に設けたために、温水ボイラ据付時に配管が温水ボ
イラより外側面に突出することなく、据付スペースが少
なくできるものである。また配管が温水ボイラの外部に
でないため、見栄えが良く、配管の保温も不要である。

【０００７】

【実施例】以下本発明の温水ボイラを図面に示す実施例
にもとづいて説明する。図において１は熱交換器で、側
方にバーナ２を配して熱交換器内にて水、その他の流体
を加熱するようにすると共に、熱交換器１、バーナ２の
全体をキャビネット３で覆う。また、このキャビネット
３内には温水循環ポンプ４も配設し、この温水循環ポン
プ４は接続管５を介して前記熱交換器１と接続し、熱交
換器にて加熱された温水を温水循環ポンプ４に供給する
ようにしている。

【０００８】また温水循環ポンプ４には、先端に暖房往
き口６を有した暖房往き管７を接続し、熱交換器１の下
部には、暖房戻り口８を有した暖房戻り管９を夫々配管
している。そしてこの暖房往き管７の暖房往き口６及び
暖房戻り管９の暖房戻り口８はキャビネット内、望まし
くはキャビネット内下部に配設するものとする。前記キ
ャビネット３は床面１２に設けたベース１０にて固定さ
れるが、このベース１０には、温水循環用の配管用孔１
１を穿孔している。

【０００９】このように構成する温水ボイラを据え付け
する場合には、床面１２より往き管１３及び戻り管１４
を互いに近接して予め立ちあげておき、この往き管１３
及び戻り管１４の位置に温水ボイラをその上方から設置
して据えつけた後、この往き管１３を暖房往き口６と、
戻り管１４を暖房戻り口８と夫々接続して配管して据え
つけを完了する。なお、往き管１３及び戻り管１４の先
端は暖房用放熱器に接続されている。

【００１０】次に上記実施例の動作を図１により説明す
る。暖房用温水は図示していない暖房用放熱器にて熱交
換して冷却された後、暖房用放熱器より戻り管１４、暖
房戻り口８、暖房戻り管９を経て、熱交換器１に返却さ
れる。そしてこの冷却された温水が熱交換器１内にてバ
ーナ２により所定温度まで加熱される。この加熱された
暖房用の温水は、接続管５及び温水循環ポンプ４を通
り、暖房往き管７の暖房往き口６より往き管１４を経
て、前記暖房用放熱器に供給されて温水は循環される。

【００１１】上記の通り、往き管１３及び戻り管１４の
暖房往き口６と、暖房戻り口８、即ち配管接続口をキャ
ビネット内でしかも温水ボイラの下方に設けるために、
温水ボイラ据付時に配管が温水ボイラより外側面に突出
しないため、据付スペースを少なくすることができる。

【００１２】さらに配管が外側面に突出しないため、温
水ボイラの外観がすっきりして見栄えが良く、配管の断
熱等の保温施工も不要となる。

【００１３】なお図１においては示していないが、床面
よりの配管立ち上げが困難な場合がある。このような場
合に対応するため、キャビネットの側面に配管用の孔を
開けておき、このキャビネット側面の配管用孔より配管
取り出しを可能とするものである。

【００１４】

【発明の効果】本発明の温水ボイラによるときは、バー
ナを備えた熱交換器と、温水循環ポンプとをキャビネッ
ト内に収納し、かつ温水循環用の配管接続口をキャビネ
ット内に設けると共に、キャビネットのベースに前記配
管用の孔を設けたため、据付スペースを小さくすること
ができる。また配管がキャビネット外側面に一切突出し
ないため、温水ボイラの外観を損ねることが無く見栄え
がすっきりして良くなると共に、外部に露出する配管も
無くなるので、この配管の断熱保温の施工も不要となる
などの利点を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の温水ボイラの一実施例を示す側面図で
ある。

【符号の説明】

１ 熱交換器 ２ バーナ ３ キャビネット ４ 温水循環ポンプ ６ 暖房往き口 ７ 暖房往き管 ８ 暖房戻り口 ９ 暖房戻り管 １０ ベース １１ 配管用孔 １２ 床面 １４ 戻り管

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 バーナを備えた熱交換器と、温水循環ポ
   ンプとをキャビネット内に収納した温水ボイラにおい
   て、温水循環用の配管接続口をキャビネット内に設ける
   と共に、キャビネットのベースに前記配管用の孔を設け
   たことを特徴とする温水ボイラ。
2. 【請求項２】 配管接続口をキャビネット内に設け、配
   管用の孔をベース及びキャビネット側面に設けた請求項
   １記載の温水ボイラ。