JPH08200391A - 車両用クラッチディスク - Google Patents

車両用クラッチディスク

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JPH08200391A
JPH08200391A JP593795A JP593795A JPH08200391A JP H08200391 A JPH08200391 A JP H08200391A JP 593795 A JP593795 A JP 593795A JP 593795 A JP593795 A JP 593795A JP H08200391 A JPH08200391 A JP H08200391A
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JP
Japan
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plate
hub plate
hub
drive
hole
Prior art date
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Application number
JP593795A
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English (en)
Inventor
Yukio Yubashi
行男 湯橋
Makoto Hagiwara
誠 萩原
Shizuaki Hidaka
静昭 日高
Akihisa Yamamoto
彰久 山本
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Viscodrive Japan Ltd
Original Assignee
Viscodrive Japan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ドライブプレートとハブプレートとの接触面
積を増加させることができる、過剰相対変位防止ストッ
パを備えた車両用クラッチディスクを提供する。 【構成】 ハブプレート13とドライブプレート20,
30との相対変位を所定の角度以内に抑えるストッパ部
材50が、ハブプレート13とドライブプレート20,
30との間で駆動力を伝達するコイルバネ16を収納す
るハブプレート13に貫設されている貫通孔15内に収
納されている。したがって、このストッパ部材50を収
納する貫通孔をハブプレート13に貫設する必要がな
く、ハブプレート13とドライブプレート20,30と
の接触面積を増加させることができる。よって、シリコ
ンオイルの剪断抵抗に基づく減衰力を高めることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両用のクラッチディス
クに関し、より詳しくはクラッチプレートと一体に回転
するドライブプレートと、被駆動軸と一体に回転するハ
ブプレートとの間に生じる相対回転振動をドライブプレ
ートとハブプレートとの接触面に生じる高粘性流体の剪
断抵抗により減衰させるようにされている車両用クラッ
チディスクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の手動式変速機にはクラッ
チディスクが取り付けられて、運転者のクラッチペダル
操作に応じてエンジンの出力を変速機に伝達したり遮断
したりするようにされている。このようなクラッチディ
スクの一例を説明すると、図6に示すように従来のクラ
ッチディスク90においては、変速機の被駆動軸と一体
に回転する差し込みボス71に、この差し込みボス71
と同軸とされる円盤状のハブプレート72が一体に連設
されている。また、互いに対向する一対のドライブプレ
ート73,74はハブプレート72の側面に密着するよ
うに装着されており、かつ差し込みボス71に外嵌され
てハブプレート72に対して同軸に相対回転可能に支持
されている。また、ドライブプレート73,74はその
外周端部において互いに密着させれられ、かつこの密着
部にはクラッチプレート77のクッショニングプレート
78がリベット79によりに共締めされている。さら
に、ドライブプレート73,74が差し込みボス71に
外嵌する部分はローリングパッキン75が設けられてお
り、ドライブプレート73,74により形成される内部
空間に封入された高粘性流体が液密に密封されている。
【0003】したがって、クラッチプレート77が図示
されないエンジンのフライホイールに接触して回転駆動
されると、駆動力はクラッチプレート77からドライブ
プレート73,74に伝達され、かつ図示されない駆動
力伝達バネを介してハブプレート72に伝達される。こ
の時、エンジンが発生する駆動力の変動に起因して駆動
力伝達バネは伸縮を繰り返すため、ドライブプレート7
3,74とハブプレート72との間には軸線回りの相対
回転振動が生じる。しかし、この相対変位振動はドライ
ブプレート73,74とハブプレート72との接触面に
おいて生じる高粘性流体の剪断抵抗により減衰される。
【0004】また、このクラッチディスク90において
は、図7乃至図9に示すようにドライブプレート73,
74にそれぞれ両端部が固着されたピン82が、ハブプ
レート72に貫設されて円周方向に伸びる長孔81内に
挿通されている。これにより、ドライブプレート73,
74がハブプレート72に対して所定角度相対変位する
と、前記ピン82の胴部が長孔81の内壁面に当接する
ので、ドライブプレート73,74はこれ以上ハブプレ
ート72に対して相対変位することができなくなる。よ
って、駆動力伝達バネが限度以上に圧縮されて破損する
ことを防止するように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した構成の従来の
車両用クラッチディスク90においては、ドライブプレ
ート73,74とハブプレート72との間に生じる相対
回転振動を効率よく減衰させるために、ドライブプレー
ト73,74とハブプレート72との接触面積を増加さ
せて、高粘性流体の剪断抵抗に基づく減衰力を高める必
要がある。しかしながら、この車両用クラッチディスク
90においては、上述したようにドライブプレート7
3,74とハブプレート72との相対回転角度を所定の
範囲内に抑えるために、ドライブプレート73,74に
それぞれ両端部が固着されたピン82をハブプレート7
2に貫設した長孔81内に挿通している。これにより、
ドライブプレート73,74とハブプレート72との接
触面積は、ハブプレート72に貫設されている長孔81
の面積分だけ減少することになる。
【0006】そして、車両用クラッチディスク90にお
いては、ピン82の剪断破壊を防止するために、長孔8
1とピン82との組を円周方向に等間隔に複数設けられ
ている。これにより、ハブプレート72に貫設されてい
る長孔81の面積の総和もそれだけ大きくなり、ドライ
ブプレート73,74とハブプレート72との接触面積
の減少量も大きくなってしまう。したがって、従来の車
両用クラッチディスク90においては、ドライブプレー
ト73,74とハブプレート72との接触面積を増加さ
せて、高粘性流体の剪断抵抗に基づく減衰力をさらに高
めることができないという問題がある。
【0007】本発明の目的は、上記問題点に鑑みてなさ
れたものであり、ドライブプレートとハブプレートとの
接触面積を減少させることなく、ドライブプレートとハ
ブプレートとの過剰な相対回転を防止することができる
ストッパを備えた車両用クラッチディスクを提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、駆
動側に接触して回転駆動されるクラッチプレートと、被
駆動軸に係合し一体に回転する差し込みボスに連設され
て差し込みボスと同軸とされている円盤状のハブプレー
トと、ハブプレートの周囲を覆うように配設されるとと
もに差し込みボスに嵌合させられてハブプレートに対し
て差し込みボスの軸線回りに相対変位自在に支持され、
かつその内部空間に高粘性流体が液密に封入されている
ドライブプレートと、ハブプレートに貫設された貫通孔
内に収納されるとともにドライブプレートに設けられた
座面に着座させられた円周方向に伸びるコイルバネとを
備え、ハブプレートとドライブプレートとの接触面に生
じる高粘性流体の剪断抵抗によりハブプレートとドライ
ブプレートとの相対変位を減衰するようにされている車
両用クラッチディスクにおいて、ドライブプレートとハ
ブプレートとの相対変位を所定角度以内に規制するスト
ッパ部材が、貫通孔内に収納されて座面と貫通孔の内壁
面との間に介装されていることを特徴とする車両用クラ
ッチディスクによって達成することができる。
【0009】
【作用】本発明に係る上記構成によれば、クラッチプレ
ートから駆動力を伝達されたドライブプレートがハブプ
レートに対して相対変位すると、ドライブプレートの座
面とハブプレートの貫通孔内壁面は円周方向に接近して
コイルバネを圧縮する。この時、ドライブプレートがハ
ブプレートに対して所定角度相対変位すると、座面と内
壁面とがストッパ部材を挟持することになり、これ以上
接近することができなくなり、ドライブプレートのハブ
プレートに対する相対変位角度が所定の範囲内に抑えら
れる。そして、ストッパ部材はコイルバネを収納するた
めにハブプレートに貫設されている貫通孔内に収納され
ているので、ストッパ部材を収納するための貫通孔をハ
ブプレートに余分に貫設する必要がないため、ハブプレ
ートとドライブプレートの接触面積を増加させることが
できる。よって、ハブプレートとドライブプレートとの
接触面に生じる高粘性流体の剪断抵抗による減衰力を高
めることができる。
【0010】
【実施例】本発明に係る車両用クラッチディスクの一実
施例について図1乃至図4に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明に係る車両用クラッチディスクの一実施例
の要部を破断して示す正面図、図2は図lに示すA−A
矢視線に沿った全体断面図、図3は図1に示す車両用ク
ラッチディスクの分解斜視図、図4は図2に示すB−B
矢視線に沿った要部断面図、図5は図4に示す駆動力伝
達バネおよびストッパの作動を説明する要部断面図であ
る。
【0011】図1および図2に示すように本実施例のク
ラッチディスク100は、被駆動軸に係合して一体に回
転する差し込みボス11に一体に連設されて半径方向外
側に延びる円盤状のハブプレート13と、このハブプレ
ート13の周囲を覆うように配設されたドライブプレー
ト20,30と、駆動側に接触して回転駆動されるクラ
ッチプレート40とを備えている。
【0012】この差し込みボス11は円筒状とされ、そ
の内周面に刻設されているスプライン12は図示されな
い変速機の入力軸と係合する。また、差し込みボス1l
の外周面には、差し込みボス1lの軸線に対して半径方
向外側に延びる円盤状のハブプレート13が一体に延設
されている。このハブプレート13には、図1に示すよ
うにクラッチプレート40からドライブプレート20,
30に入力される回転駆動力を入力時のショックを和ら
げながら伝達する駆動力伝達バネ16を収納する略矩形
状の貫通孔15が、円周方向に等間隔に4カ所貫設され
ている。
【0013】このドライブプレート20,30はそれぞ
れ鋼板をプレス成形したもので、互いに対向してハブプ
レート13を軸線方向に挟装するようにされている。こ
れらのドライブプレート20,30は、図2の下側半分
に示すようにハブプレート13の両側面に密着するよう
に延びる円盤状の本体部分21,31と、差し込みボス
11の外周面に回動自在に嵌合する嵌合部22,32と
を備えている。そして、嵌合部22,32と差し込みボ
ス11との嵌合面にはローリングパッキン17がそれぞ
れ取り付けられており、嵌合部22,32と差し込みボ
ス11との嵌合面を液密に封止するようにされている。
【0014】また、ドライブプレート20の半径方向外
側の端部23は、ハブプレート13の外周面に沿って延
びるように折り曲げられているとともに、その先端部分
に設けられているフランジ24はハブプレート30の外
周端部と密着するようにされ、全周にわたってハブプレ
ート30の外周端部と一体に溶接されている。そして、
上述のように構成されたハブプレート13および駆動力
伝達バネ16を内部に収納している密封空間内には、高
粘性流体として高粘度のシリコンオイルが封入されてい
る。
【0015】更に、ドライブプレート20,30には、
互いに対向して駆動力伝達バネ16を収納する収納室2
8を形成する凸部25,33がそれぞれ突設されてい
る。そして、図4に示すように駆動力伝達バネ16は、
円周方向に伸びるように配設されているとともに、凸部
25,33を形成する縦壁25a,33aの内側壁面2
5b,33bに着座するようにされている。したがっ
て、ドライブプレート20,30がハブプレート13に
対して相対回転すると、駆動力伝達バネ16は一方の端
部がドライブプレート20,30の着座面25b,33
bにより押圧され、他方の端部がハブプレート13に設
けられている貫通孔15の内壁面により押圧されて円周
方向に圧縮される。よって、ドライブプレート20,3
0とハブプレート13との間で駆動力が伝達されるよう
になっている。
【0016】このハブプレート13の貫通孔15内に
は、ハブプレート13とドライブプレート20,30と
の相対回転の角度を所定範囲内に規制するストッパ50
が収納されている。このストッパ50は、図4に示すよ
うにコイルバネ16の外周径とほぼ同径の直径を有する
円盤状部分51と、この円盤状部分51の側面中心部に
垂設されている円柱状部分52とから構成されている。
この円盤状部分51はコイルバネ16により押圧されて
ドライブプレート20,30の座面25b,33bに密
着するようにされている。また、円柱状部分52はコイ
ルバネ16と同軸に伸びるようにされて、その先端面は
貫通孔15の内壁面に対向するように配設されている。
【0017】これにより、本実施例の車両用クラッチデ
ィスク100においては、図6に示した従来の車両用ク
ラッチディスク90のようなハブプレート13とドライ
ブプレート20,30との相対変位の角度を所定範囲内
に規制するピン82が挿通される長孔81をハブプレー
ト13に貫設する必要がないので、ハブプレート13と
ドライブプレート20,30の接触面積を増加させるこ
とができる。
【0018】また、図2および図3に示すようにクラッ
チプレート40は、エンジンのフライホイールに圧着さ
れる複数個のクラッチフェーシング41と、このクラッ
チフェーシング41を支持するクッショニングプレート
42とを備えている。そして、クラッチプレート40は
アダプタプレート60を介してドライブプレート30に
固着されている。
【0019】このアダプタプレート60は、厚板円環状
の本体部分61と、この本体部分61の内周面から半径
方向内側に向かって突設されている4カ所の取り付け部
62とを備えている。そして、本体部分61はクッショ
ニングプレート42と重畳された状態でリベット65に
よりクッショニングプレート42と一体に固着され、取
り付け部62はドライブプレート30に溶接により固着
されている。これにより、本実施例の車両用クラッチデ
ィスク100においては、クラッチプレート40がアダ
プタプレート60を介してドライブプレート30の側面
に固着されているので、図2に示すようにハブプレート
13およびドライブプレート20,30を半径方向外側
に延設し、その外周端部をクラッチフェーシング41の
内周端部に十分に接近させることができる。したがっ
て、ハブプレート13とドライブプレート20,30の
接触面積が大きくなる。
【0020】次に、上述のように構成された本実施例の
クラッチディスク100の作動について説明する。先
ず、図2に示すように運転者が踏み込んでいたクラッチ
ペダルから足を離すと、差し込みボス11が図示されな
い変速機の入力軸上を擢動し、クラッチフェーシング4
lが図示されないエンジンのフライホイールに押圧され
る。これにより、クラッチプレート40に入力した回転
駆動力は、アダプタプレート60を介してドライブプレ
ート30に伝達される。そして、このドライブプレート
30に外周端部が固着されているドライブプレート20
は、ドライブプレート30と一体になって差し込みボス
11の回りに回動し、ハブプレート13と相対回転す
る。
【0021】したがって、図4に示すように駆動力伝達
バネ16はドライブプレート20,30の着座面25
b,33bとハブプレート13の貫通孔15の内壁面と
により円周方向に圧縮され、回転駆動力をドライブプレ
ート20,30からハブプレート13に伝達する。この
とき、エンジンから入力する駆動力にはトルク変動が伴
うため、駆動力伝達バネ16は伸縮を繰り返し、ドライ
ブプレート20,30とハブプレート13との間には相
対回転振動が発生するが、ドライブプレート20,30
とハブプレート13との接触面に生じるシリコンオイル
の剪断抵抗により、ドライブプレート20,30とハブ
プレート13との間には相対角加速度に比例した減衰力
が作用し、相対回転振動が減衰される。
【0022】一方、図5に示すようにドライブプレート
20,30とハブプレート13との相対変位角度が所定
の値に達すると、ストッパ50の円柱状部分52の先端
がハブプレート13に設けられている貫通孔15の内壁
面に当接するので、ドライブプレート20,30はハブ
プレート13に対してこれ以上相対変位することができ
なくなる。
【0023】すなわち、本実施例の車両用クラッチディ
スク100においては、コイルバネ16を収納するため
にハブプレート13に貫設されている貫通孔15内にス
トッパ50を収納するとともに、ドライブプレート2
0,30がハブプレート13に対して所定角度相対回転
した時に、ドライブプレート20,30の着座面25
b,33bとハブプレート13の貫通孔15の内壁面に
よりストッパ50が挟持されるようになっている。
【0024】したがって、図6に示す従来の車両用クラ
ッチディスク90のように、ハブプレート13とドライ
ブプレート20,30との相対変位の角度を所定範囲内
に規制するピン82が挿通される長孔81をハブプレー
ト13に貫設する必要がない。よって、本実施例の車両
用クラッチディスク100においては、ハブプレート1
3にピン82を挿通する長孔81を設けなくて済み、ハ
ブプレート13とドライブプレート20,30との接触
面積を増加させることができる。これにより、シリコン
オイルの剪断抵抗に基づく減衰力を高めて、ハブプレー
ト13とドライブプレート20,30との間の相対回転
振動を効率よく減衰することができる。
【0025】また、ハブプレート13に貫設する貫通孔
の個数を減らすことができるとともに、ピン82を廃止
することができ、またピン82をドライブプレート2
0,30に固着する作業を廃止することができるので、
車両用クラッチディスク100の製造コストを低減する
ことができる。
【0026】なお、本発明の車両用クラッチディスク
は、上述した実施例によって限定されるものではなく、
本発明の主旨に基づいて種々の変更が可能であることは
言うまでもない。例えば、上述した実施例においては、
ストッパ50を円柱状部分52と円盤状部分51とから
形成し、円盤状部分51をコイルバネ16により押圧し
てドライブプレート20,30の着座面25b,33b
に密着させるようにしている。しかし、この構成にとら
われる必要はなく、ストッパ50を円柱状に形成してコ
イルバネ16に内嵌することにより保持する構成として
も良い。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の車両用クラ
ッチディスクは、ハブプレートとドライブプレートとの
相対回転を所定の角度内に抑えるストッパ部材が、ハブ
プレートとドライブプレートとの間に介装されて駆動力
を伝達するコイルバネを収納するハブプレートに貫設さ
れている貫通孔内に収納される。したがって、このスト
ッパ部材を受け入れる貫通孔をハブプレートに貫設する
必要がなく、ハブプレートとドライブプレートとの接触
面積を増加させることができる。よって、ハブプレート
とドライブプレートとの接触面に生じるシリコンオイル
の剪断抵抗に基づく減衰力を高めることができて、ハブ
プレートとドライブプレートとの間の相対回転振動を効
率よく減衰させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用クラッチディスクの一実施
例の要部を破断して示す正面図である。
【図2】図lに示すA−A矢視線に沿った全体断面図で
ある。
【図3】図1に示す車両用クラッチディスクの分解斜視
図である。
【図4】図2に示すB−B矢視線に沿った要部断面図で
ある。
【図5】図4に示す駆動力伝達バネおよびストッパの作
動説明図である。
【図6】従来の車両用クラッチディスクの断面図であ
る。
【図7】図6に示すC矢視線方向から見た要部の正面図
である。
【図8】図7に示すD−D矢視線に沿った要部の断面図
である。
【図9】図8における作動説明図である。
【符号の説明】
10 ハブ 11 差し込みボス 12 差し込みボス内周のスプライン 13 ハブプレート 15 バネ挿通孔 16 コイルバネ 17 ローリングパッキン 20 第1のドライブプレート 22 嵌合部 23 外周部 24 フランジ部 25 バネ収納凹部 28 バネ収納空間 30 第2のドライブプレート 32 嵌合部 33 バネ収納凹部 40 クラッチプレート 41 クラッチフェーシング 42 クッショニングプレート 50 ストッパ 51 柱状部分 52 円盤状部分 60 アダプタープレート 62 取り付け部 65 リベット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山本 彰久 栃木県栃木市大光寺町1150番地 ビスコド ライブジャパン株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動側に接触して回転駆動されるクラッ
    チプレートと、被駆動軸に係合し一体に回転する差し込
    みボスに連設されて前記差し込みボスと同軸とされてい
    る円盤状のハブプレートと、前記ハブプレートの周囲を
    覆うように配設されるとともに前記差し込みボスに嵌合
    させられて前記ハブプレートに対して前記差し込みボス
    の軸線回りに相対変位自在に支持され、かつその内部空
    間に高粘性流体が液密に封入されているドライブプレー
    トと、前記ハブプレートに貫設された貫通孔内に収納さ
    れるとともに前記ドライブプレートに設けられた座面に
    着座させられた円周方向に伸びるコイルバネとを備え、
    前記ハブプレートと前記ドライブプレートとの接触面に
    生じる前記高粘性流体の剪断抵抗により前記ハブプレー
    トと前記ドライブプレートとの相対変位を減衰するよう
    にされている車両用クラッチディスクにおいて、 前記ドライブプレートと前記ハブプレートとの相対変位
    を所定角度以内に規制するストッパ部材が、前記貫通孔
    内に収納されて前記座面と前記貫通孔の内壁面との間に
    介装されていることを特徴とする車両用クラッチディス
    ク。
  2. 【請求項2】 前記ストッパ部材が、前記コイルバネの
    外径にほぼ等しい円盤状部分と、この円盤状部分の側面
    に垂設されるとともにその端部が前記貫通孔の内壁面に
    対向するようにされている柱状部分とを備え、かつ前記
    円盤状部分が前記コイルバネにより押圧されて前記座面
    に密着させられていることを特徴とする請求項1に記載
    の車両用クラッチディスク。
  3. 【請求項3】 前記ストッパ部材が、前記コイルバネに
    内嵌されて保持されていることを特徴とする請求項1に
    記載の車両用クラッチディスク。
JP593795A 1995-01-18 1995-01-18 車両用クラッチディスク Pending JPH08200391A (ja)

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