JPH08200364A - 磁気軸受の制御方法とその装置 - Google Patents

磁気軸受の制御方法とその装置

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JPH08200364A
JPH08200364A JP743095A JP743095A JPH08200364A JP H08200364 A JPH08200364 A JP H08200364A JP 743095 A JP743095 A JP 743095A JP 743095 A JP743095 A JP 743095A JP H08200364 A JPH08200364 A JP H08200364A
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直彦 高橋
Minoru Hiroshima
実 広島
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ロータの後ろ向きモードの固有振動による不
安定化を防止する。 【構成】 外力補正回路9を設け、ロータの変位xに応
じてロータを浮上させるのに必要な静的電磁力を算出
し、これを安定化補償回路5Aの出力結果に加算する。
そして安定化補償回路5Aは積分機能を持たないように
設計する。 【効果】 積分要素を除去することで低周波領域の位相
遅れがなくなり、回転数とともロータの後ろ向き固有振
動数が低下しても、そのモードの不安定化が起こらな
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気軸受の制御方法と
その装置に係り、特にロータの後ろ向き振動モードによ
る不安定化を効果的に防止するのに好適な磁気軸受の制
御方法とその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気軸受は、ロータを電磁力により空中
に回転支持するもので、図3はその制御装置の従来構成
を示すブロック図である。これはラジアル磁気軸受であ
って、電磁石3a、3bは互いに対向する方向に吸引力
を発生し、ロータ1に力を及ぼす。ラジアルセンサ2
a、2bはロータ1の径方向の変位を測定するもので、
その出力の差がセンサ回路4により求められ、ロータ1
の変位信号xとして出力される。安定化補償回路5は、
変位信号xに応じてロータ1を安定に浮上させるために
必要なラジアル軸受3a、3bの電流値を計算し、その
値に応じた電流指令値Iを出力する。正負判別器6は電
流指令値Iの符号に応じてパワーアンプ7a、7bへの
指令値を求め、このパワーアンプ7a、7b出力電流に
より電磁石3a、3bの発生する磁束が調整されて、ロ
ータ1が2つの電磁石3a、3bの中間(x=0)に位
置するように制御される。
【0003】なお、以上の説明はロータ1の変位及びそ
の位置制御があたかも図面の上下方向のみについて生じ
るものとしているが、これは説明を簡略化するためで、
実際は図面の紙面上下方向及び垂直方向の二次元的な変
位とその制御であることはいうまでもない。また、バイ
アス電流Ibは、電磁石3a、3bをプリマグネタイズ
しておくことにより、電磁石が発生する吸引力特性を線
形化するもので、実際の装置ではしばしば用いられてい
る技術である。
【0004】一般にロータ1には電磁力を有効利用する
ために積層鋼板がはめられており(図示は省略)電磁石
3a、3bの積層コアとともに磁気ループが形成される
ようになっている。また、安定化補償回路5には、一般
に PID制御(比例−積分−微分制御)が使われてい
る。比例制御(P)は磁気軸受の軸受剛性を生みだし、
微分制御(D)は位相進みによって減衰を生み出すもの
である。また、積分制御(I)は時間的にゆっくりと変
化する外力に対して、それを打ち消すように働き、ロー
タ変位の定常偏差を零にする効果がある。なお、この種
の磁気軸受の基本技術に関連するものとしては、「磁気
浮上と磁気軸受(コロナ社 1993年6月30日発
行)」が詳しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ロータは完全な剛体で
はないから、軸方向のロータ中心線の回りの本来の回転
に伴って、中心線そのものが直線状でなくなり、中心線
上の一点で見るとその点も回転振動を生じる。このよう
な回転振動には、ロータ中心線に沿っていくつの振動の
節が生じるかにより1次モード、2次モード、……と区
別され、またそのそれぞれのモードについて、ロータ中
心線の回転振幅の向きが本来のロータ回転の方向と同じ
とき前向きモード、反対のとき後ろ向きモードとなる。
図4は、このようなロータ中心線の回転振動の固有振動
数νの、ロータの本来の回転数Nに対する特性例を示し
たもので、後向きモードでは回転数Nの増大と共に固有
振動数νが低下し、前向きモードでは逆に増大する傾向
が読み取れる。
【0006】一方、図3の安定化補償回路5のボード線
図は図5のようなることがよく知られている。特に積分
制御を行っていると、低周波領域でゲインが増大し、且
つ位相遅れが生じる。積分制御はこの特性によって前述
の変位誤差の定常特性に対し優れた効果を発揮する。と
ころが、例えば図4で説明した後向き2次モードの場
合、ロータ回転数Nが増大するにつれその固有振動数ν
が低下していくが、この回転振動成分も変位xに含まれ
て安定化補償回路5へ入力され、図5に示した位相回転
を受ける。即ち固有振動数νの低下に伴い、図5で示し
た積分制御特性のためにその成分に対する位相遅れが次
第に大きくなり、この振動モードに対する減衰定数は次
第に0に近づき、やがて負になって、不安定になる場合
がある。図6にはこのような場合の様子を示したもの
で、固有振動数νが一番小さい後向き1次モードが回転
数Nc以上で不安定となっている場合を示している。
【0007】本発明の目的は、ロータ中心線の回転振動
に対してこれを安定に制御できるようにした磁気軸受の
制御方法とその装置を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本実施例は、電磁石によ
りロータを空中に支持する磁気軸受を、ロータの径方向
の変位量に応じて制御するようにした磁気軸受の制御方
法において、ロータに作用する静的外力により生じる変
位量を零とするための第1の電流指令値と、ロータを安
定に支持するための比例及び微分演算の一方又は双方を
行って第2の電流指令値とを算出し、上記第1及び第2
の電流指令値の和により電磁石のコイル電流を制御する
ことを特徴とする磁気軸受の制御方法を開示する。
【0009】更に本発明は、電磁石によりロータを空中
に支持する磁気軸受を、ロータの径方向の変位量に応じ
て制御するようにした磁気軸受の制御方法において、比
例及び微分演算の一方又は双方を行ってロータを安定に
支持するための第3の電流指令値を算出し、さらに該第
3の電流指令値の低周波成分からロータに作用する静的
外力により生じる変位量を零とする第5の電流指令値を
算出し、該第5の電流指令値と上記第3の電流指令値の
高周波成分との和により電磁石のコイル電流を制御する
ことを特徴とする磁気軸受の制御方法を開示する。
【0010】
【作用】制御要素から積分要素を除去したことで、低周
波領域に位相遅れが生じない。このため、高速回転時の
ロータの後ろ向き固有振動の不安定化を防止できる。ま
た静的外力に対する補正を、その外力を打消すための指
令値を算出して行っているから、従来の積分制御よりも
高速な応答が可能となり、制御性能が向上する。
【0011】
【実施例】以下、本発明を一実施例により詳細に説明す
る。図1は本発明の制御装置の一実施例を示すブロック
図である。本実施例は、ラジアル磁気軸受の場合を示
し、その基本的構成は図3の従来例と同様であるが、安
定化補償回路5に代わって、PD(比例、微分)制御を
行う安定化補償回路5Aと、外力補正回路9及びローパ
スフィルタ10とから成る補償回路を構成し、またパワ
ーアンプ7a、7bにローパスフィルタ8a、8bを経
由するフィードバックを設けた点が異なっている。な
お、この実施例も図3と同様、簡単のために紙面上下方
向のみの構成を示しているが、実際はロータ周辺のラジ
アル方向に二次元的に拡がった構成と動作であることは
いうまでもない。
【0012】本実施例では、安定化補償回路5Aを比例
・微分制御のみの要素で構成し、積分制御をはずすこと
により低周波領域の位相遅れによる不安定化を防止して
いる。しかし、積分制御をはずすことにより、積分制御
が行っていたところの、ロータに働く静加重、例えばロ
ータ重量に対する制御と、ネガティブスティフネスのD
C成分の抑制制御が必要となる。前述の本実施例の構成
はこれらの機能を備えており、以下に詳しく説明する。
【0013】まず、ネガティブスティフネスというの
は、バイアス電流Ibあるいはロータ重力補償のための
定常電流によって引き起こされる。即ち、電磁石が発生
する力はその軸受ギャップによって変化するので、定常
電流を流していると軸受のギャップが狭くなるとき、吸
引力は増加し、ギャップが広がれば力は減少する。これ
が、ネガティブスティフネスである。これを抑止するた
めに、本実施例では特公昭61−37643号に記載されてい
る技術を用いている。即ち、電磁石3a、3bに磁束変
化dΦ/dtを測定する手段を組み込んでおき、その出
力をローパスフィルタ8a、8bでそれぞれ積分して、
磁束Φを求め、フィードバックする構成をとっている。
このようにしてギャップを通る磁束Φを一定に保つ制御
を行うと、ギャップ長が変化しても吸引力は変化しな
い。これは吸引力Fが純粋に磁束の2乗に比例するから
で、もはやギャップ長の影響は受けなくなる。ただし、
磁束変化dΦ/dtから磁束の低周波成分を求めること
はできないので、低周波領域では磁束Φの代わりにパワ
ーアンプ7a、7bの出力電流Iをフィードバックす
る。ローパスフィルタ8は、磁束を求める積分器として
の役目の他に、磁束と電流のフィードバックを高周波領
域と低周波領域にそれぞれ割り当てるという役目を同時
に担っている。
【0014】積分制御のもう1つの機能、即ちロータに
働く重力と釣り合う吸引力を自動的に算出する機能を実
現するのは外力補正回路9である。この回路は重力と釣
り合う吸引力を前もって計算しておき、開ループ制御の
手法で重力補償を行うもので、以下のように動作する。
まず電磁石の吸引力Fは電流Iとギャップ長εの関数に
なっており、磁束の飽和、漏れが無視できるとき、その
関係は次式で表される。
【数1】F=k・I2 /ε2 ここで、kは比例定数であり、バイアス電流Ibは簡単
のため0としている。ロータがギャップの中心にあると
きの、ギャップ長をε0、重力と釣り合うための吸引力
をFo、その吸引力を発生する電流をI0とすると、
【数2】F0=k・I0 2 /ε0 2 ギャップ長に無関係に吸引力が一定であるためには(数
1)、(数2)の力が等しくなければならないから、
【数3】I/ε=I0 /ε0 が成立する必要がある。パワーアンプ7a、7bのゲイ
ンをG、外力補正回路9出力をCと書くと、
【数4】I=G・C、I0=G・C0 である。但しC0はロータがギャップ中心にあるときの
外力補正回路9の出力である。またセンサ回路4から出
力されるロータの径方向変位xとギャップ長との間に
は、
【数5】ε=ε0−x の関係がある。従って(数3)〜(数5)から、ギャッ
プ長が変化しても吸引力が一定となるためには、外力補
正回路9は変位xを入力として、
【数6】C=(ε0−x)C0/ε を出力すればよい。
【0015】次に、電磁石3a、3bにバイアス電流I
を流し、プリマグネタイズする場合は、外力補正回路
9の動作は異なってくる。この場合、対向する電磁石対
によって発生する電磁力Fは、
【数7】F=K・(Ib+I)2/ε2−K・(Ib+I)
2/ε2=4K・Ib・I/ε2 となりI/ε2に比例する。従ってギャップ長に関係な
く吸引力が一定になる条件は(数3)に代わって、
【数8】I/ε2=I0/ε0 2 である。従ってこの場合の外力補正回路9の出力Cは、
変位xを入力として、(数8)、(数4)、(数5)か
ら、
【数9】C=(ε−x)2・C0/ε0 2 とすればよいことが容易に求められる。なお、演算回路
の能力に余裕がある場合は、磁束の飽和、漏れ等を考慮
した式を有限要素法で解析するか、あるいは実験で求め
たものをテーブル化することにより、より高精度な補正
を行うことができる。
【0016】更に図1の実施例において、外力補正回路
9出力はローパスフィルタ10へ入力され、低周波成分
のみが出力されている。この理由は、変位センサ2a、
2bと電磁石3a、3bの設置位置は完全には同一でな
いので、ロータの高次振動モードに対しては、力の作用
点におけるロータの変位を正しく測定できず、高周波領
域で望ましくないフィードバックループを働かせること
になるからである。磁束フィードバックのマイナールー
プによって高周波のネガティブスティフネスは抑制され
ているので、この観点からも重力補償ループを高周波領
域で働かせる必要はない。さらに、外力補正回路9を用
いたフィードフォワード制御は、(数3)又は(数8)
の条件から吸引力が変位xに無関係となるようにしてい
るから、ネガティブスティフネスのDC成分も補償して
いる。
【0017】本実施例によると、積分制御を用いなくて
もネガティブスティフネスの問題を全周波数で克服した
上で、重力補償が行えるので、ロータを安定化するため
の比例・微分制御を行う安定化補償回路5Aを組み込め
ば、ロータの回転振動に対する不安定動作を確実に制御
することができる。
【0018】図2は、本発明の制御装置の別の実施例を
示すブロック図で、図1の実施例の外力補正回路9及び
ローパスフィルタ10に代わって、ハイパスフィルタ1
1、ローパスフィルタ12及び低周波補正回路13を設
けたものである。本実施例では、まず図1の外力補正回
路9のロータ変位x=0のときの出力C0と等しい値を
安定補化償回路5Aの出力に加算して信号Uとする。但
し、安定化補償回路5Aは図1と同じく比例・微分要素
のみからなり、積分制御は行わないものである。
【0019】次にこの信号Uの高周波成分をハイパスフ
ィルタ11を介してそのままパワーアンプへ出力し、信
号Uの低周波成分をローパスフィルタ12を介して低周
波補償回路13へ信号ULとして入力する。この低周波
補償回路13では、入力信号ULに対して図1の場合の
(数6)又は(数9)と同等の(数10)又は(数1
1)の演算を行い、その出力ULOをパワーアンプへ出力
する。
【数10】ULO=(ε0−x)UL/ε0 (バイアス電
流Ib=0のとき)
【数11】ULO=(ε0−x)2L/ε0 2 (バイアス
電流Ib≠0のとき)
【0020】この動作は次のようにして積分制御と同様
な効果をもつ。図5で説明したように、積分要素をもた
ない補償回路5Aでは低周波に於る利得が小さい。従っ
て高周波成分は補償回路5A出力をそのままパワーアン
プへ送り、低周波成分のみ図1と同等な演算を(数1
0)又は(数11)に従って低周波補償回路13で行え
ば図1と等価な結果が得られる。
【0021】なお、以上の説明ではすべてラジアル磁気
軸受を例に説明したが、本発明はスラスト磁気軸受の場
合も適用可能であることはいうまでもない。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、積分制御を用いずに重
力補正とネガティブスティフネス抑制を行っているの
で、低周波領域に位相遅れがなく、回転数とともにロー
タの後ろ向き固有振動数が低下しても、そのモードの不
安定化が起こらない。また、積分制御では初期状態から
定常偏差を零にするための電磁力を算出するまで、ある
一定の時間を要するが、外力補正回路は瞬時に電磁力を
算出するので、応答性が良いという効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制御装置の一実施例を示すブロック図
である。
【図2】本発明の別の実施例を示すブロック図である。
【図3】従来のラジアル磁気軸受制御装置のブロック図
である。
【図4】ロータの固有振動数と回転数の関係を表す図で
ある。
【図5】安定化補償回路のボード線図である。
【図6】ロータのモード減衰定数と回転数の関係を表す
図である。
【符号の説明】
1 ロータ 2a、2b 変位センサ 3a、3b 電磁石 4 センサ回路 5A 補償回路 7a、7b パワーアンプ 8 ローパスフィルタ 9 外力補正回路 10 ローパスフィルタ 11 ハイパスフィルタ 12 ローパスフィルタ 13 低周波補償回路

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石により空中に支持されるロータの
    径方向の変位量を入力として該変位量を零とするための
    電流指令値を算出するための指令値算出手段と、該手段
    により算出された電流指令値を増幅して電磁石のコイル
    に供給するためのパワーアンプとを備えた磁気軸受の制
    御装置において、 上記指令値算出手段を、 ロータに作用する静的外力により生じる変位量を零とす
    るための第1の電流指令値を算出する第1の演算手段
    と、 ロータを安定に支持するための比例及び微分演算の一方
    又は双方を行って第2の電流指令値を算出する第2の演
    算手段と、 上記第1及び第2の電流指令値の和を算出して上記電磁
    石への電流指令値を算出する第3の演算手段と、 から構成したことを特徴とする磁気軸受の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の演算手段は、該手段の出力す
    る前記第1の電流指令値に対応した電流が電磁石に流れ
    たときに発生するところのロータに対する吸引力が、前
    記変位量の値に関係なく一定となるような電流指令値を
    出力することを特徴とする請求項1記載の磁気軸受の制
    御装置。
  3. 【請求項3】 前記第1の演算手段は、前記指令値演算
    手段の出力する電流指令値以外のバイアス電流指令値が
    与えられていない場合に、電磁石とロータの間のギャッ
    プ長に比例した値を前記第1の指令値として出力するこ
    とを特徴とする請求項2記載の磁気軸受の制御装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の演算手段は、前記指令値演算
    手段の出力する電流指令値以外のバイアス電流指令値が
    与えられている場合に、電磁石とロータの間のギャップ
    長の2乗に比例した値に乗じて前記第1の指令値として
    出力することを特徴とする請求項2記載の磁気軸受の制
    御装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の演算手段の出力側にローパス
    フイルタを設置し、該フイルタの出力を前記第1の電流
    指令値とすることを特徴とする請求項1〜4の内の1つ
    に記載の磁気軸受の制御装置。
  6. 【請求項6】 電磁石により空中に支持されるロータの
    径方向の変位量を入力として該変位量を零とするための
    電流指令値を算出するための指令値算出手段と、該手段
    により算出された電流指令値を増幅して電磁石のコイル
    に供給するためのパワーアンプとを備えた磁気軸受の制
    御装置において、 ロータを安定に支持するための比例及び微分演算の一方
    又は双方を行って第3の電流指令値を算出する第3の演
    算手段と、 上記第3の電流指令値に予め定めた一定値を加算するた
    めの第4の演算手段と、 該手段の出力をその入力としたハイパスフイルタと、 上記第4の演算手段の出力をその入力としたローパスフ
    イルタと、 該ローパスフイルタの出力を入力とし、ロータに作用す
    る静的外力により生じる変位量を零とする第5の電流指
    令値を算出するための第5の演算手段と、 上記第5の電流指令値と上記ハイパスフイルタの出力と
    を加算して上記電磁石への電流指令値を算出する第6の
    演算手段と、 から構成したことを特徴とする磁気軸受の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記第5の演算手段は、該手段の出力す
    る前記第5の電流指令値に対応した電流が電磁石に流れ
    たときに発生するところのロータに対する吸引力が、前
    記変位量の値に関係なく一定となるような電流指令値を
    出力することを特徴とする請求項6記載の磁気軸受の制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記第5の演算手段は、前記指令値演算
    手段の出力する電流指令値以外のバイアス電流指令値が
    与えられていない場合に、電磁石とロータの間のギャッ
    プ長に比例した値をその入力に乗じて前記第5の指令値
    として出力することを特徴とする請求項7記載の磁気軸
    受の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記第5の演算手段は、前記指令値演算
    手段の出力する電流指令値以外のバイアス電流指令値が
    与えられてる場合に、電磁石とロータの間のギャップ長
    の2乗に比例した値をその入力に乗じて前記第5の指令
    値として出力することを特徴とする請求項7記載の磁気
    軸受の制御装置。
  10. 【請求項10】 電磁石の磁束の時間変化率を検出する
    検出手段と、 該手段の出力と前記パワーアンプの出力とを加算する加
    算手段と、 該手段の出力から低周波成分をとり出すローパスフイル
    タと、 該ローパスフイルタの出力を上記パワーアンプの入力値
    から差引く減算手段と、 を付加したことを特徴とする請求項1〜9の内の1つに
    記載の磁気軸受の制御装置。
  11. 【請求項11】 電磁石によりロータを空中に支持する
    磁気軸受を、ロータの径方向の変位量に応じて制御する
    ようにした磁気軸受の制御方法において、 ロータに作用する静的外力により生じる変位量を零とす
    るための第1の電流指令値と、ロータを安定に支持する
    ための比例及び微分演算の一方又は双方を行って第2の
    電流指令値とを算出し、上記第1及び第2の電流指令値
    の和により電磁石のコイル電流を制御することを特徴と
    する磁気軸受の制御方法。
  12. 【請求項12】 電磁石によりロータを空中に支持する
    磁気軸受を、ロータの径方向の変位量に応じて制御する
    ようにした磁気軸受の制御方法において、 比例及び微分演算の一方又は双方を行ってロータを安定
    に支持するための第3の電流指令値を算出し、さらに該
    第3の電流指令値の低周波成分からロータに作用する静
    的外力により生じる変位量を零とする第5の電流指令値
    を算出し、該第5の電流指令値と上記第3の電流指令値
    の高周波成分との和により電磁石のコイル電流を制御す
    ることを特徴とする磁気軸受の制御方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH11201165A (ja) * 1998-01-09 1999-07-27 Koyo Seiko Co Ltd 制御型磁気軸受装置
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