JPH08200354A - 動圧流体軸受の製造方法 - Google Patents

動圧流体軸受の製造方法

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JPH08200354A
JPH08200354A JP7029959A JP2995995A JPH08200354A JP H08200354 A JPH08200354 A JP H08200354A JP 7029959 A JP7029959 A JP 7029959A JP 2995995 A JP2995995 A JP 2995995A JP H08200354 A JPH08200354 A JP H08200354A
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thrust plate
sleeve
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Noriaki Hishida
典明 菱田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】回転時に軸線方向へのぶれを発生しない高精度
の安定した回転を保証する動圧流体軸受の製造する方法
を提供する。 【構成】スリーブ20の孔30の一方からシャフト21
を挿通し孔30から突き出す。スリーブ20の孔30の
他方からシャフト21の上方部分に上側スラストプレー
ト23を密嵌する。上側スラストプレート23を押圧
し、上下のスラストプレート23、24をスリーブ22
の上下面に対して隙間なく密着させ、これらのスリーブ
20とスラストプレート23、24とシャフト21とを
一体的に仮止めする。スリーブ20を所定位置に固定し
シャフト21の上方部分を押圧して下側スラストプレー
ト24とスリーブ20との間に間隙Lを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、動圧流体軸受の製造方
法であって、2枚のスラストプレートを備えかつそれら
のスラストプレート間の軸線方向距離を厳密な寸法公差
下に制御されており、特にスピンドルモータの軸受とし
て使用するのに最適な、新規な動圧流体軸受の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、各種の機器において広く使用され
ている図10に示すような例えばスピンドルモータにお
ける動圧流体軸受1においては、スリーブ2の孔3と、
そこを貫通しているシャフト4と、の間においてラジア
ル方向の動圧を保持し、また、スリーブ2の突縁部5の
上面6及び下面7と、これらの面6、7に対向する位置
にあって前記シャフト4に中心部分が固定されている上
側スラストプレート8及び下側スラストプレート9と、
の間においてスラスト方向の動圧を保持している。より
詳細には、これらのラジアル方向動圧発生部である孔3
及びシャフト4、更にはスラスト方向動圧発生部である
スリーブ突縁部5の上面6、下面7及びこれらに対向す
る上側スラストプレート8の下面、下側スラストプレー
ト9の上面には、それぞれ対向するいずれかに動圧溝が
設けてあり、これの溝にオイルが充填されており、その
オイルが円滑な軸受作用を提供している。
【0003】ここで、もしスラスト方向の動圧発生部に
所定値以上の間隙が生じていると、スピンドルモータを
回転したときに、シャフト4が当該シャフト4の軸線方
向に沿って振動運動を発生する危険がある。もしこのよ
うな軸線方向の振動運動を発生する危険があるスピンド
ルモータが、例えば情報記録/読取り用のハードデイス
ク等を回転するような場合には、通常、該ハードデイス
クとこれに対置する公知のヘッドとの間の寸法がミクロ
ンオーダに制御されている必要があるため、事実上、か
かるスピンドルモータは、そのような用途には使用出来
ないことになる。従って、特にこのような分野において
使用されるスピンドルモータにあっては、シャフト4の
軸線方向に沿った振動運動の発生は極力防止されねばな
らない重大な事項となっている。またスラスト方向の間
隙が所定値以下の場合は、軸損トルクが上昇し、モータ
消費電力が大きくなる。
【0004】このため、これまでのスピンドルモータの
軸受においては、このような軸線方向の遊びを制限する
ため、例えば図11に示すように、シャフト4の下方部
分に下側スラストプレート9を一体的に形成し、又は、
予め形成した下側スラストプレート9をシャフト4の下
方部分に公知の手段によって固定し、該シャフト4の上
方部分に厳しい寸法精度のもとに成形した位置決め基準
となる段部10へ上側スラストプレート8を嵌め込み固
定していた。また、別の場合には、図12に示すよう
に、シャフト4の上端部と上側スラストプレート8の上
面とが同一平面に成るようにシャフトを構成するように
していた。更にはまた、シャフト4の上端部分に段付き
加工を施すことなく、所定の治具を取り付け、上側スラ
ストプレート8を所定位置に取り付けていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな公知の動圧流体軸受の製造法においては、段部10
の成形が非常に厳しい寸法精度のもとに加工されねばな
らないという課題があった。また予めシャフト4の上端
部分に加工した段部10に上側スラストプレート8を嵌
め込み固定する場合に、スラストプレートがシャフトに
食い込んだりする危険がある。その上側スラストプレー
ト8が該段部10上に適切に嵌め込まれたか否かを判定
することが極めて困難であるという課題があった。
【0006】もし、上側スラストプレート8を幾分でも
押し込み過ぎると軸受け面が噛み合いを生じたり、押し
込みが緩いと軸線方向に余分な遊びが発生する。かかる
課題は、上側スラストプレート8をシャフト4の端面と
同一面まで押し込む際にも同様に存在する。もし、上側
スラストプレート8を幾分でも押し込み過ぎると軸受け
面が噛み合いを生じたり、押し込みが緩いと軸線方向に
余分な遊びが発生するからである。このため上側スラス
トプレート8の嵌め込み制止位置を規定することが非常
に困難であるという課題があった。
【0007】かかる課題は、シャフトの段付き加工誤
差、スラストプレート8の加工誤差、スリーブ突縁部5
の加工誤差、更にはそれらの部品の組み立て誤差が総合
的に積算して発生するため、スピンドルモータの所定の
精度を得るためには、部品の仕上げ加工又はその組付け
作業に、非常に多くの時間と経験が必要となるという課
題があった。更にまた、治具を用いる場合、上記の様な
所定の高い精度を出すには、治具自体の精度以外に、そ
の取り付け位置又はその位置の加工更には必要部品が増
加する等の課題もあった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明はシャフト21
と、該シャフト21が貫通しており該シャフトの面との
間においてラジアル方向の動圧発生部を提供している孔
30を有するスリーブ22と、該スリーブ22の孔30
の上下部分に保持されており該上下部分の面との間にお
いてスラスト方向の動圧発生部を提供している上下一対
のスラストプレートと、を有している動圧流体軸受20
を製造するための新規な手段を提供するものであり、特
にシャフト21の下方部分の所定位置へ下側スラストプ
レート24を固定し精度出ししたシャフト21を用意す
ること、軸線方向に貫通する孔30であって前記シャフ
ト21を受け入れる孔30を備えたスリーブ22を用意
すること、該スリーブ22の孔30の一方からシャフト
21を挿通し該孔30の他方からシャフト21の上方部
分を突き出すこと、シャフト21の下方部分に固定され
た下側スラストプレート24を保持しつつ、スリーブ2
2の孔30の他方から突き出しているシャフト21の上
方部分に上側スラストプレート23を密嵌すること、該
上側スラストプレート23を下側スラストプレート24
の方へ押圧し、上下のスラストプレート23、24をス
リーブ22の上下面に対して隙間なく密着させ、これら
のスリーブとスラストプレートとシャフトとを一体的に
仮止めすること、スリーブ22を所定位置に固定しかつ
下側スラストプレート24とシャフト21とを自由な状
態に維持したまま、該シャフト21の上方部分を押圧
し、上側スラストプレート23の位置を僅かに押し戻す
逆押しを行い、下側スラストプレート24とスリーブ2
2との間に間隙Lを設けること、から成る。
【0009】
【作用】本発明においては、初めにスリーブに対してシ
ャフトと上下のスラストプレートとを取り付けかつ所定
位置に仮止めした後に、一方のスラストプレートをシャ
フトに沿って逆押しし、これによって該スラストプレー
トを僅かに戻すことによりスラスト方向の動圧発生部の
間隔を規定する。こうしてスリーブの寸法に対して相対
的にスラストプレートの位置を特定する。このため、ス
ラスト方向の動圧発生部の間隔を特定するに際し、各部
品の加工誤差や、各部品の組つけ誤差等の影響を全く受
けることなく、最も適した間隔を確実に得ることが出
来、上下振動やぶれ等のない優れた特性の動圧流体軸受
を提供することが出来る。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら述べる。この発明の動圧流体軸受20(図6)
は、図1に示すようなシャフト21と、図2に示すよう
な孔30とくぼみ31、32と突縁部33とを有するス
リーブ22と、図3に示すような上側スラストプレート
23と、下側スラストプレート24(図1)と、により
構成されている。これらの部品は、好ましくは、金属又
は適当な合成樹脂によって構成されており、それらの各
表面は所定の仕上げ精度に加工されている。
【0011】本発明の例えばスピンドルモータに使用さ
れる動圧流体軸受20においては、スリーブ22の孔3
0と、そこを貫通するシャフト21と、の間においてラ
ジアル方向の動圧を保持し、また、スリーブ22の突縁
部33の上面即ちくぼみ31及び下面即ちくぼみ32
と、これらのくぼみ31、32に対向する位置にあって
前記シャフト21に中心部分が固定されている上側スラ
ストプレート23及び下側スラストプレート24と、の
間においてスラスト方向の動圧を保持している。
【0012】より詳細には、これらのラジアル方向動圧
発生部である孔30及びシャフト21、更にはスラスト
方向動圧発生部であるスリーブ突縁部33のくぼみ3
1、32及びこれらに対向する上側スラストプレート2
3の下面、下側スラストプレート24の上面には、それ
ぞれ対向するいずれかに動圧溝が設けてあり、これの溝
にオイルが充填されており、そのオイルが円滑な軸受作
用を提供している。
【0013】図1に示すように、円形断面を有するシャ
フト21の下方部分の所定位置には、同様に円形断面を
有する鍔状の下側スラストプレート24がそこに密嵌状
態に固定保持されている。この下側スラストプレート2
4は、シャフト21に対して接着剤により接合すること
も、またはシャフト21と一緒に一体的に形成されるこ
とも可能である。シャフト21の所定位置に予め下側ス
ラストプレート24を固定することにより、シャフトの
位置決めひいては軸受全体の精度出しを行うためであ
る。
【0014】スリーブ22は概ね円柱形状を有してお
り、図2に示すようにその中央部分には該スリーブを上
下に貫通している孔30が設けてある。この孔30の直
径は、前記シャフト21の直径より幾分大きな寸法を有
している。該孔30の上端部分及び下端部分であって該
スリーブ22の上面及び下面には、好ましくはそれぞれ
前記スラストプレート23、24の厚みと同様又はそれ
よりも幾分大きい寸法を有するくぼみ31、32が形成
されている。これらのくぼみ31、32の直径は前記孔
30の直径よりも大きく、該孔30と同一軸芯上に例え
ばざぐり等の手段によって形成されている。このため、
これらのくぼみ31、32の間には、中央に孔30を有
する突縁部33が形成されることになる。
【0015】図4に示すように、下側スラストプレート
24が取り付けられているシャフト21は、スリーブ2
2の下方部分から、該スリーブ22の孔30内へ挿入さ
れる。シャフト21は、該シャフト21に一体的に形成
され又はそこに固定されている下側スラストプレート2
4が、スリーブ22の下側くぼみ32に完全に収納され
る位置まで押し込まれる。スリーブ22の孔30内に挿
入されたシャフト21の面と、当該孔30の面とは、互
い余分遊びを持つことなく自由に回転出来る寸法を有し
ており、これらはラジアル方向の動圧発生部を形成して
いる。
【0016】次に図5に示すように、シャフト21を受
け入れたスリーブ22を、前記下側スラストプレート2
4を下側にした保持した状態で、スラストプレート受け
部材40上へ搭載する。スラストプレート受け部材40
は、金属又は剛性の樹脂により形成されており、その上
面中央部分に隆起部41を有している。この隆起部41
の中心部には前記シャフト21の下端部を受け入れるよ
うな穴42が設けてある。
【0017】隆起部41の外径はスリーブ22のくぼみ
32の直径よりも小さく、概ね下側スラストプレート2
4の外径と同一の寸法を有している。またその隆起部4
1の高さは、該隆起部41が前記下側スラストプレート
24に接したときに、スリーブ22の下面がスラストプ
レート受け部材40に接することのないような高さを有
していれば良い。一般にはこの隆起部41の高さは下側
スラストプレート24の厚み寸法程度あればよいであろ
う。
【0018】また穴42は、前記隆起部41の中心部分
から下方に向かって伸びており、前記シャフト21の下
端部が該穴の壁面に触れることなく自由に受け入れられ
るような直径及び深さを有している。図示の例ではこの
穴42は盲穴になっているが、受け部材40の下方まで
突き抜けていても良い。また、この受け部材40はその
上面中央部分に隆起部41を形成する構成を取ることな
く、受け部材40全体が隆起部41と同一の直径を有し
ている円柱体により構成することも出来る。
【0019】図4に示すシャフト21付きスリーブ22
の下端を図5に示すようにスラストプレート受け部材4
0に搭載し、該シャフト21付きスリーブ22を安定状
態に保持した後、スリーブ22の中央部分から上方に突
き出しているシャフト21に、図3に示す円形断面を有
する鍔状の上側スラストプレート23を密な状態にて嵌
め込み、このスラストプレート23をスリーブ22の上
側くぼみ31内に装着する。
【0020】該上側くぼみ31内に装着された上側スラ
ストプレート23はスラストプレート押圧部材50によ
り押圧される。このスラストプレート押圧部材50は、
金属又は剛性の樹脂により形成されており、その下面中
央部分に隆起部51を有している。この隆起部51の中
心部には前記シャフト21の上端部を受け入れるような
穴52が設けてある。隆起部51の外径はスリーブ22
のくぼみ31の直径よりも小さく、概ね上側スラストプ
レート23の外径と同一の寸法を有している。
【0021】またその隆起部51の高さは、該隆起部5
1が前記上側スラストプレート23に接したときに、ス
リーブ22の上面がスラストプレート押圧部材50に接
することのないような高さを有していれば良い。一般に
はこの隆起部51の高さは上側スラストプレート23の
厚み寸法程度またはそれより幾分大きい寸法を有すれば
よいであろう。また穴52は、前記隆起部51の中心部
分から上方に向かって伸びており、前記シャフト21の
上端部が該穴の壁面に触れることなく自由に受け入れら
れるような直径及び深さを有している。
【0022】図示の例では、該穴52は押圧部材50の
上方に突き抜けているが、スラストプレート受け部材4
0の穴42のように盲穴であっても良い。また、この押
圧部材50はその下面中央部分に隆起部51を形成する
という構成を取ることなく、押圧部材50全体が隆起部
51と同一の直径を有している円柱体により構成するこ
とも出来る。
【0023】スラストプレート押圧部材50を、油圧装
置その他の公知の手段を使って、下方に押圧する。スラ
ストプレート押圧部材50はその隆起部51を介して上
側スラストプレート23を、スリーブ22を介して下側
スラストプレート24の方へ押圧する。このためスリー
ブ22の下側くぼみ32と下側スラストプレート24、
及びスリーブ22の上側くぼみ31と上側スラストプレ
ート23の間には、突縁部33を挟んで間隙のない密着
状態が得られる。
【0024】この場合、下側スラストプレート24はシ
ャフト21に予め固定されているので、実質的に、上側
スラストプレート23が、シャフト21に沿って下側ス
ラストプレート24に最も接近した位置まで押し下げら
れ、その位置に密な状態にて仮止めされかつ保持され
る。
【0025】次いでこのシャフト21、スリーブ22、
上下のスラストプレート23、24からなる仮止めされ
た軸受20を、スラストプレート受け部材40及びスラ
ストプレート押圧部材50から取り外し、これを間隙形
成装置60へ装着する。この間隙形成装置60は、前記
スラストプレート受け部材40と同様に下側スラストプ
レート24を保持するスラストプレート保持部材61
と、スリーブ22の下端部を保持するスリーブ保持部材
62と、これらの保持部材61、62を互いに弾性的に
連結する弾性部材63と、により形成されている。
【0026】スラストプレート保持部材61は、金属又
は剛性の樹脂により形成されており、その上面中央部分
に隆起部65を有している。この隆起部65の中心部に
はシャフト21の下端部を受け入れるような穴66が設
けてある。隆起部65の外径はスリーブ22のくぼみ3
2の直径よりも小さく、概ね下側スラストプレート24
の外径と同一の寸法を有している。またその隆起部65
の高さは、該隆起部65が前記下側スラストプレート2
4に接したときに、スリーブ22の下面がスラストプレ
ート保持部材61に接することのないような高さを有し
ていれば良い。
【0027】一般にはこの隆起部65の高さは下側スラ
ストプレート24の厚み寸法程度あればよいであろう。
また穴66は、前記隆起部65の中心部分から下方に向
かって伸びており、前記シャフト21の下端部が該穴の
壁面に触れることなく自由に受け入れられるような直径
及び深さを有している。図示の例ではこの穴66は盲穴
になっているが、保持部材61の下方まで突き抜けてい
ても良い。
【0028】該保持部材61は前記スリーブ22の直径
よりも小さい直径を有している。この保持部材61はそ
の上面中央部分に隆起部65を形成するという構成を取
ることなく、保持部材61全体が隆起部65と同一の直
径を有している円柱体により構成することも出来る。こ
のような場合には、スラストプレート受け部材40とス
ラストプレート保持部材61とを同一の部材により形成
することも可能である。なお、保持部材61は、シャフ
ト21、下側スラストプレート24の万が一の落下防止
具をなすと共に、シャフト21の案内を兼ねている。従
って、必ずしも必要不可欠のものではないが備用するこ
とが望ましい。
【0029】スリーブ保持部材62は、金属又は剛性の
樹脂により形成されており、円筒壁部70と底壁部71
とにより構成されている。該円筒壁部70の内壁面には
段部72が形成されている。このため内壁面は、上方の
直径の大きい第1内壁面73と、下方のこれよりも直径
の小さい第2内壁面74とにより形成されている。
【0030】ここで、第1内壁面73の内部直径はスリ
ーブ22の外部直径とほぼ同様またはそれより幾分大き
い直径となっており、該第1内壁面73がスリーブ22
を遊びなく受け入れることが出来るようになっている。
段部72はスリーブ22の外部直径よりも小さな直径を
有する面を形成しており、この面にスリーブ22の下端
部が受け止められるようになっている。第2内壁面74
の内部直径は前記スラストプレート保持部材61の外部
直径とほぼ同様またはそれより幾分大きい直径となって
おり、該第2内壁面74がスラストプレート保持部材6
1を遊びなく受け入れることが出来るようになってい
る。この保持部材61の下面とスリーブ保持部材62の
底壁部71との間にはコイルばね、ゴム、等の弾性部材
63が配置されている。弾性部材63により、保持部材
61がたえず下側スラストプレート24に当接保持し、
シャフト21を安定保持させることができる。
【0031】図6に示すように、前記仮止めされた軸受
20は間隔形成装置60に装着される。このため該仮止
めされた軸受20のスリーブ22の下端部を間隔形成装
置60の第1内壁面に沿って段部72まで落とし込む。
この結果、この軸受20のスリーブ22の下面部分は円
筒壁部70の段部72によって支持され、一方、シャフ
ト1の下端部はスラストプレート保持部材61の中央の
穴66内に受け入れられ、また下側スラストプレート2
4は、スラストプレート保持部材61の隆起部65によ
って保持される。ここでスリーブ22が段部72に接す
るときに保持部材61の隆起部65がスラストプレート
24に接するような位置にあるように、弾性部材63は
保持部材61を保持している。
【0032】前記仮止めされた軸受20が適切に間隔形
成装置60に装着された後、シャフト21の上端部を、
油圧装置その他の公知の加圧装置により下方に向かって
所定の力で押圧する。このためスリーブ22の上側くぼ
み31に圧接されている上側スラストプレート23とシ
ャフト21との圧接嵌合力に抗して、シャフト21は逆
押しされてシャフト21は僅かに下方に移動する。シャ
フト21の下方移動に伴って該シャフト21に固定され
ている下側スラストプレート23がスリーブ22の下側
くぼみ32内から僅かに下方に押し離され、該くぼみ3
2とスラストプレート24との間に所定長さLの間隔が
形成される。
【0033】この長さLは、スラスト方向動圧発生部で
ある、上側スラストプレート23とスリーブ22の上側
くぼみ31との間の間隔と、下側スラストプレート24
とスリーブ22の下側くぼみ32との間の間隔との合計
距離となる。この距離Lが、適正な値よりも大きいと、
シャフト21が上下方向に振れ、適切な回転を得ること
が出来ない。一方、この距離Lが、適正な値よりも小さ
いと、上下のスラストプレート23、24がスリーブ2
2に食い込んで、同様に適切な回転を得ることが出来な
い。従って、このシャフトの逆押力は最適な距離Lを形
成するように厳格に制御されている。
【0034】シャフト21の上端部を逆押しする際に、
上側スラストプレート23がシャフト21の面をかじ
り、これによりシャフトにむしれが発生するという危険
がある。その場合には、シャフト21の上端部に、超音
波押圧装置により微振動を加えながら該シャフト21を
逆押しすることにより極めて円滑の逆押作業が出来、こ
れによりかかる危険を防止することが出来るのである。
【0035】図7〜図9は、本件発明の動圧流体軸受製
造方法を使用して組み立てたスピンドルモータの具体例
を示している。図7に示すスピンドルモータ80では、
シャフト21の下端部がブラケット81に、またシャフ
ト21の上端部がトップカバー82に固定されており、
このブラケット81に取り付けられたステータ83と、
回転するスリーブ22に取り付けられたハブ84に固定
されたロータマグネット85とが作用して、該ハブ84
に搭載されたデイスク等を上下動させることなく、回転
させることが出来るのである。
【0036】図8に示すスピンドルモータ86では、シ
ャフト21の下端部がブラケット81に、またシャフト
21の上端部が図示していないトップカバーに固定され
ており、このブラケット81に取り付けられたステータ
83と、回転するスリーブ22に取り付けられたロータ
マグネット85とが作用して、同様にスリーブ22に取
り付けられたハブ84に搭載されたデイスク等を上下動
させることなく、回転させることが出来るのである。
【0037】図9に示すスピンドルモータ90では、シ
ャフト21の上端部がハブ84に固定され、又はシャフ
ト21とハブ84とが一体的に形成され、スリーブ22
がブラケット81に固定され、又はスリーブ22とブラ
ケット81とが一体的に形成され、スリーブ22に装着
されたステータ83と、ハブ84に装着されたロータマ
グネット85とが作用して、ハブ84に搭載されたデイ
スク等を上下動させることなく、回転させることが出来
るのである。なお、符号91は、油漏れ等を防止するた
めのキャップであり、必要に応じて装着することが出来
る。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、スラスト方向の動圧発
生部に適性距離を形成する場合、各部品が持つ加工公差
は一切関係することなく、その公差の累積を考慮する必
要がなく、常に一定の距離を得ることが出来るのであ
る。このため、シャフトを非常に高速度で回転してもシ
ャフトが上下方向へ対して振動運動を発生するというこ
とがなく極めて円滑で高精度なかつ非常に安定した特性
を有する動圧流体軸受を提供することができる。更に、
部品の加工公差が軸受の性能に関係してこないため、各
部品の製造価格が安くなる。また、このように高精度な
安定した作動を提供することができるため、とくにミク
ロン単位に制御されたハイテク機器の軸受に有効に使用
出来るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本件発明のシャフトと該シャフトに組みつけた
下側スラストプレートとを示す図である。
【図2】本件発明のスリーブを示す側面図である。
【図3】本件発明の上側スラストプレートを示す側面図
である。
【図4】図2のスリーブに図1のシャフトを組みつけ軸
受を構成している状態を示す図である。
【図5】図4に示す軸受の下側をスラストプレート受け
部材にて支持し、上側を新たに上側スラストプレートを
装着した後、スラストプレート押圧部材にて押圧し、ス
リーブとシャフトと上下のスラストプレートとを互いに
仮止めしている状態を示している図である。
【図6】仮止めした軸受のシャフトを逆押しする工程を
示している図である。
【図7】本発明の方法にて製造した動圧流体軸受を備え
たシャフト固定型のスピンドルモータを示す図である。
【図8】本発明の方法にて製造した動圧流体軸受を備え
たシャフト固定型のスピンドルモータの別の例を示す図
である。
【図9】本発明の方法にて製造した動圧流体軸受を備え
たシャフト回転型のスピンドルモータを示す図である。
【図10】公知の動圧流体軸受を示す図である。
【図11】公知の動圧流体軸受を製造する工程を示す図
である。
【図12】公知の動圧流体軸受を製造する別の工程を示
す図である。
【符号の説明】
20 軸受 21 シャフト 22 スリーブ 23 上側スラストプレート 24 下側スラストプレート 30、42、52、66 孔 31 上側くぼみ 32 下側くぼみ 33 突縁部 40 スラストプレート受け部材 41、51、65 隆起部 50 スラストプレート押圧部材 60 間隔形成装置 61 スラストプレート保持部材 62 スリーブ保持部材 63 弾性部材 70 円筒壁部 71 底壁部 72 段部 80、86、90 スピンドルモータ 81 ブラケット 83 ステータ 84 ハブ 85 ロータリマグネット

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフト21と、該シャフト21が貫通
    しており該シャフトの面との間においてラジアル方向の
    動圧発生部を提供している孔30を有するスリーブ22
    と、該スリーブ22の孔30の上下部分に保持されてお
    り該上下部分の面との間においてスラスト方向の動圧発
    生部を提供している上下一対のスラストプレートと、を
    有している動圧流体軸受20を製造する方法において、 シャフト21の下方部分の所定位置へ下側スラストプレ
    ート24を固定し精度出ししたシャフト21を用意する
    こと、 軸線方向に貫通する孔30であって前記シャフト21を
    受け入れる孔30を備えたスリーブ22を用意するこ
    と、 該スリーブ22の孔30の一方からシャフト21を挿通
    し該孔30の他方からシャフト21の上方部分を突き出
    すこと、 シャフト21の下方部分に固定された下側スラストプレ
    ート24を保持しつつ、スリーブ22の孔30の他方か
    ら突き出しているシャフト21の上方部分に上側スラス
    トプレート23を密嵌すること、 該上側スラストプレート23を下側スラストプレート2
    4の方へ押圧し、上下のスラストプレート23、24を
    スリーブ22の上下面に対して隙間なく密着させ、これ
    らのスリーブ22とスラストプレート23、24とシャ
    フト21とを一体的に仮止めすること、 スリーブ22を所定位置に固定しかつ下側スラストプレ
    ート24とシャフト21とを自由な状態に維持したま
    ま、該シャフト21の上方部分を押圧し、上側スラスト
    プレート23の位置を僅かに押し戻す逆押しを行い、下
    側スラストプレート24とスリーブ22との間に間隙L
    を設けること、 から成ることを特徴とする動圧流体軸受の製造方法。
  2. 【請求項2】 該間隔Lがスリーブ22の上下部分に存
    するスラスト方向動圧発生部の合計寸法に等しいことを
    特徴とする請求項1の動圧流体軸受の製造方法。
  3. 【請求項3】 逆押し工程の際に、スリーブ22を固定
    している部材と下側スラストプレート24と保持してい
    る部材とが弾性部材63を介して連結されていることを
    特徴とする請求項1又は2の動圧流体軸受の製造方法。
  4. 【請求項4】 逆押し工程の際に、シャフト21を超音
    波振動押圧装置にて押し込むことを特徴とする請求項3
    の動圧流体軸受の製造方法。
  5. 【請求項5】 下側スラストプレート24がシャフト2
    1へ密嵌固定されていることを特徴とする請求項1の動
    圧流体軸受の製造方法。
  6. 【請求項6】 下側スラストプレート24がシャフト2
    1と一体的に形成されていることを特徴とする請求項1
    の動圧流体軸受の製造方法。
  7. 【請求項7】 スリーブ22が孔30の上下位置であっ
    て、該スリーブ22の上下面において互いに近接する方
    向に向かってくぼみ31、32を有していることを特徴
    とする請求項1〜6に記載のいずれか1の動圧流体軸受
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 上側スラストプレート23をシャフト2
    1に仮止めする際に、軸受20の下側が、該シャフト2
    1の下側部分を遊嵌し、下側スラストプレート24を保
    持するスラストプレート受け部材40によって保持され
    ていることを特徴とする請求項7の動圧流体軸受の製造
    方法。
  9. 【請求項9】 シャフト21を逆押しする際に、 軸受20の下側が、該シャフト21の下側部分を遊嵌
    し、下側スラストプレート24を保持するスラストプレ
    ート保持部材61によって保持され、 スリーブ22の下方部分がスリーブ保持部材62の内壁
    面に設けた段部72に保持されており、 スリーブ22の側面がスリーブ保持部材62の段部72
    の上方の内壁面内に支持されかつスラストプレート保持
    部材61の側面がスリーブ保持部材62の段部72の下
    方の内壁面内に支持されており、スラストプレート保持
    部材61とスリーブ保持部材62とが弾性部材63によ
    って弾性連結されていることを特徴とする請求項8の動
    圧流体軸受の製造方法。
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