JPH0820025A

JPH0820025A - 成形材料の計量装置

Info

Publication number: JPH0820025A
Application number: JP17954294A
Authority: JP
Inventors: Masahiko Sugimura; 昌彦杉村
Original assignee: Olympus Optical Co Ltd
Current assignee: Olympus Corp
Priority date: 1994-07-07
Filing date: 1994-07-07
Publication date: 1996-01-23

Abstract

(57)【要約】【目的】プラスチック成形における成形材料を低コス
トで簡易的な機構で安定して精度良く計量し定量落下
（供給）する。【構成】成形材料１４を投入する投入ホッパ１の下
部に管２を設ける。管２は、計量室３内に設けた回転ロ
ータ５の中心より右側に管２の出口がくるように計量室
３の上部に設ける。計量室３の下部には、回転ロータ５
の下方位置において、成形材料１４の排出部１６を設け
る。計量室３内において、成形材料供給側の計量室内壁
４に成形材料溜め板６を回転ロータ５との間に隙間ｌが
できるように取り付ける。回転ロータ５の上下方向の中
心線上において、回転ロータ５上方の計量室内壁４に、
樹脂厚調整板７を回転ロータ５との間に隙間ｄができる
ように設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、樹脂ペレット、バージ
ン材や成形により発生したスプールランナーを粉砕した
粉砕材等からなるプラスチック成形における成形材料を
計量し定量落下させる成形材料の計量装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、成形材料を成形機に定量供給する
装置としては、特公昭５３−１０４５３号公報のプラス
チック混合原料の定量供給装置や特開平５−２８５９５
４号公報のプラスチック成形原料秤量・供給装置があ
る。

【０００３】特公昭５３−１０４５３号公報のプラスチ
ック混合原料の定量供給装置は、フィーダ本体の内腔内
にロータと、前記内腔内の上部にロータに向けて下向き
の斜面を有する突片を設け、上記突片の対向点における
内腔を部分的に隆起させてロータに密接させて構成され
ている。この装置によれば、内腔の隆起部とロータ上部
でプラスチック混合原料を受け、ロータを回転させて、
ロータと突片との間隙からプラスチック混合原料を定量
供給するようになっている。

【０００４】また、特開平５−２８５９５４号公報のプ
ラスチック成形原料秤量・供給装置は、フィーダに一定
の回転角度単位である１カウントごとに信号を発信せし
める発信器を設け、前記カウントを受信して所定のカウ
ント値でフィーダを停止する制御部を設け、フィーダの
起動から停止までにフィーダから供給されるプラスチッ
ク成形原料を計量する秤量手段を設けて構成されてい
る。この装置によれば、制御装置は、フィーダの停止ま
でのカウント値と秤量手段の計量値によりプラスチック
成形原料の１カウントあたりの重量を演算し、次回のカ
ウント値を設定すしてフィーダを停止させ秤量手段で重
量を計量し、秤量手段に設けた排出ダンパを開いてプラ
スチック成形原料を供給するようになっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、特公昭５３−
１０４５３号公報のプラスチック混合原料の定量供給装
置にあっては、フィーダ本体の内腔内を部分的に隆起さ
せロータに密接させてプラスチック混合原料の落下を防
いでいるが、前記隆起部の取り付け位置やその形状が示
されていないため、隆起部の取り付け位置や形状によっ
てはプラスチック混合原料の滞留が多くなり正確な計量
ができない場合がある。また、ロータにより計量される
成形原料は、ロータ上での厚みが増すほど計量誤差は大
きくなるが、この装置では、ロータ上の成形原料厚を調
整できないので精度の良い計量ができない問題点があ
る。

【０００６】また、特開平５−２８５９５４号公報のプ
ラスチック成形原料秤量・供給装置では、制御部と秤量
手段により供給するプラスチック成形原料の重量を正確
に計量できるものの、装置が複雑で大型化しコスト的に
も高い物になるという問題点がある。

【０００７】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたものであって、請求項１の発明は、プラスチッ
ク成形における成形材料を低コストで簡易的な機構で安
定して精度良く計量し定量落下（供給）させることがで
きる成形材料の計量装置を提供することを目的とする。
また、請求項２、３の発明は、成形材料の大きさ、形状
に合わせてさらに計量精度を向上させることができる成
形材料の計量装置を提供することを目的とする。

【０００８】上記課題を解決するために、請求項１の発
明は、成形材料の投入ホッパと、前記投入ホッパの成形
材料を計量室まで送る管と、任意の形状の計量室と、前
記計量室内に任意の回転数で回転する回転体を設けると
ともに回転体に臨むように前記計量室に設けた成形材料
溜め板及び成形材料厚調整板と、前記回転体の下方で計
量室に設けた成形材料排出部と、前記回転体を回転させ
るためのモータと、前記モータの回転速度制御装置とか
ら構成した。

【０００９】請求項２の発明は、請求項１において、前
記成形材料溜め板の前記計量室への取り付け位置を変更
可能に構成した。

【００１０】請求項３の発明は、請求項１において、前
記成形材料厚調整板の前記計量室への取り付け位置を変
更可能に構成した。

【００１１】

【作用】請求項１の構成にあっては、プラスチック成形
における樹脂ペレット、バージン材や成形により発生し
たスプールランナーを粉砕した粉砕材等からなる成形材
料を投入ホッパに投入すると、投入ホッパに入った成形
材料は管内を自然落下して通過し計量室に送られる。計
量室の内部に入った成形材料は、任意の回転数で回転す
る回転体により、回転体の回転方向に回転体の回転とと
もに移動し、成形材料排出部を自然落下する。このと
き、成形材料溜め板は成形材料が回転体の下方に落下す
るのを防ぎ、成形材料厚調整板は回転体とともに移動す
る成形材料の厚さを調整する。また、モータの回転速度
制御装置は、モータの回転速度を変えて回転体の回転数
を変更し、成形材料排出部に落下する成形材料の量を任
意に変える。

【００１２】請求項２の構成にあっては、計量室供給側
に滞留する成形材料の回転体による成形材料切り崩し位
置を適正にし、計量室内の滞留量が少ないときに回転体
上で成形材料の滑りの発生を抑えることにより、成形材
料の計量精度を向上させる。

【００１３】請求項３の構成にあっては、回転体上の成
形材料の厚さを調整し、計量誤差を減じて成形材料の計
量精度を向上させる。

【００１４】

【実施例１】図１は本発明の実施例１の計量装置を示す
断面図、図２は図１の右側面図、図３は計量装置の要部
を示す拡大断面図であり、以下、図１から図３に基づい
て本発明の実施例１を説明する。１は成形材料１４を投
入するための投入ホッパであり、投入ホッパ１の下部に
は、投入された成形材料１４を計量室３に送るための管
２が設けられている。この管２は、計量室３内に設けた
回転ロータ５の中心より右側に管２の出口がくるように
計量室３の上部に取り付けられている。計量室３の下部
には、回転ロータ５の下方位置において、成形材料１４
を下方に排出する排出部１６が設けられている。

【００１５】回転ロータ５は、計量室３内において、上
記管２の出口がある成形材料供給側の計量室内壁４に設
置された任意の形状の成形材料溜め板６との間に任意の
隙間ｌができるように取り付けられている。任意の隙間
ｌは０．５ｍｍが適当である。上記成形材料溜め板６
は、管２の出口に臨む上面先端がロータ５の中心と角度
θをなして計量室内壁４に設置されている。角度θは成
形材料の大きさによるが、φ２ｍｍ×３ｍｍ程度の大き
さの樹脂ペレットの場合は４５度に設定するのが適当で
ある。また、回転ロータ５の上下方向の中心線上におい
て、回転ロータ５上方の計量室内壁４には、樹脂厚調整
板７が回転ロータ５と任意の隙間ｄを設定できるように
設置されている。この隙間ｄは成形材料の大きさによる
が、φ２ｍｍ×３ｍｍ程度の大きさの樹脂ペレットの場
合は４ｍｍ程度に設定するのが適当である。

【００１６】回転ロータ５は歯車形状をしており、回転
ロータ５の回転軸は計量室３外に延設されている。上記
回転軸の先端にはベルト車８が固着されており、このベ
ルト車８と計量室３外に設けたモータ１１の回転軸に固
着したベルト車９の間にベルト１０を張設され、モータ
１１により矢印１５の方向に回転されるようになってい
る。モータ１１は、モータ回転速度制御装置である周波
数変換機１２が接続され、その回転数が可変自在になっ
ている。これにより、回転ロータ５の回転数は、ベルト
車８、９の径の比とモータ１１の回転数の設定により、
０〜２０ｒｐｍに可変可能になっている。１３は交流電
源である。

【００１７】次に、上記構成の計量装置の作用を説明す
る。成形材料１４を投入ホッパ１内に上方から投入する
と、投入された成形材料１４は、管２を通り、管２の出
口から計量室３に自然落下する。このとき、成形材料１
４は、管２の出口が回転ロータ５の中心より右側に設け
られているため、回転ロータ５の左側に位置する回転ロ
ータ排出側から直接下方に落ちることはない。また、計
量室３に落下した成形材料１４は、計量室供給側の内壁
４に設置された成形材料溜め板６により回転ロータ５と
の間から下方へは落下せず、計量室３の成形材料溜め板
６と成形材料厚調整板７の間において回転ロータ５上に
貯められる。貯められた成形材料１４は、モータ１１、
ベルト１０、ベルト車８、９及び周波数変換機１２によ
り成形材料１４の計量値に合わせて０〜２０ｒｐｍ程度
の任意の回転数で矢印１５の方向に回転される回転ロー
タ５とともに、回転ロータ５の回転方向に移動する。こ
の移動により、成形材料１４は、成形材料厚調整板７を
通過するときに回転ロータ５の外周面上で任意の間隔ｄ
と同じ寸法の厚みにされ、この隙間ｄを通過した後、計
量室排出部１６を自然落下し下方へ送られる。

【００１８】本実施例の計量装置によれば、回転ロータ
５上に貯められた成形材料１４を回転ロータ５の回転に
よって移動するとき、角度θで計量室３に設置された成
形材料溜め板６により、成形材料１４の回転ロータ５に
よる成形材料切り崩し位置を適正にし、計量室３内の成
形材料１４の滞留量が少ないときにあっても、回転ロー
タ５上で成形材料１４の滑りの発生を抑えることにより
計量室３内の成形材料１４の滞留量に左右されず一定の
計量ができ、さらに、成形材料厚調整板７により回転ロ
ータ５上の成形材料１４の厚みを薄くすることにより回
転ロータ５の回転数に対する成形材料１４の落下量を少
なくすることで計量精度を向上させることができ、より
安定して精度良く計量し定量落下させることが可能とな
る。また、回転ロータ５の回転数を任意に設定すること
により成形材料１４の計量値を変えることができる。

【００１９】なお、本実施例では、周波数変換機１２に
よるモータ１１の速度を制御する例を示したが、速度を
可変にするモータであれば、他の形式のモータ、例えば
ＡＣサーボモータを用いてもよい。

【００２０】

【実施例２】図４及び図５は本発明の実施例２の計量装
置を示し、図４は成形材料溜め板を設置した計量室の詳
細を示す拡大断面図、図５は図４の右側面図である。な
お、投入ホッパ、回転ロータの回転・制御の機構は実施
例１と同様であるため図示を省略するとともに、以下の
説明においてもその説明は省略する。計量室３の側壁２
５の計量室供給側には上下方向に長穴１８が開けられて
おり、成形材料溜め板１７が、長穴１８に取り付けボル
ト１９を通して側壁２５に取り付けられ、側壁２５と回
転ロータ５の間で長穴１８の長手方向に沿って上下方向
に移動可能に配置されている。

【００２１】次に、上記構成の計量装置の作用を説明す
る。成形材料溜め板１７は、長穴１８の長手方向に沿っ
て上下方向の任意の位置に取り付けボルト１９によって
固定できる。これにより、回転ロータ５の中心と成形材
料溜め板１７の上面先端との角度θは、長穴１８の長手
方向における範囲２６で自由に設定される。その他の作
用は、実施例１と同様であり、管２から計量室３に落下
した成形材料１４（図１参照）は、モータ、ベルト、ベ
ルト車により計量値に合わせて０〜２０ｒｐｍ程度の任
意の回転数で矢印１５の方向に回転する回転ロータ５と
ともに成形材料厚調整板７により厚さが調整されつつ移
動し、計量室排出部１６を自然落下し下方へ送られる。

【００２２】本実施例の計量装置によれば、成形材料溜
め板１７の取り付け角度θを自由に設定できることによ
り、成形材料の形状、大きさに合わせて計量室３におけ
る最適な成形材料の滞留量が設定でき、さらに安定して
精度良く計量し定量落下させることが可能となる。

【００２３】

【実施例３】図６から図９は本発明の実施例３の計量装
置を示し、図６は成形材料厚調整板を設置した計量室の
詳細を示す拡大断面図、図７は図６の左側面図、図８は
成形材料厚調整板の説明図、図９は図８の左側面図であ
る。なお、投入ホッパ、回転ロータの回転・制御の機構
は実施例１と同様であるため図示を省略するとともに、
以下の説明においてもその説明は省略する。

【００２４】回転ロータ５上方の計量室側壁２５には、
回転ロータ５の上下方向の中心線上、または中心線より
わずかに右側（成形材料溜め板６側）において穴２１が
設けられ、成形材料厚調整板２０の先端（下端）が回転
ロータ５の周面に臨むように、成形材料厚調整板２０が
穴２１を通して計量室３内に差し込まれている。樹脂厚
調整板２０は、その上部が折曲されており、この折曲部
の直下から先端に向かって長穴２２が形成され、この長
穴２２に取り付けボルト２４を通して取付け部２３に上
下動可能に固定されている。

【００２５】上記において、成形材料厚調整板２０を回
転ロータ５の中心線上または回転ロータ５の中心線より
わずかに右側に設定するのは、成形材料溜め板６と成形
材料厚調整板２０とで形成される計量室３の開口、すな
わちペレットの供給される開口が狭く、且つ投入ホッパ
ーからのペレット供給方向に一致し、回転ロータ５上で
のペレットの溜まりが少なくなって、ペレットの安定供
給が計られるからである。

【００２６】次に、上記構成の計量装置の作用を説明す
る。成形材料厚調整板２０、長穴２２の長手方向に沿っ
て上下方向の任意の位置に取り付けボルト２４によって
固定できる。これにより、回転ロータ５と成形材料厚調
整板２０先端との間の間隔ｄは、長穴２２の長手方向に
おける範囲２７で自由に設定される。その他の作用は、
実施例１と同様であり、管２から計量室３に落下した成
形材料１４（図１参照）は、モータ、ベルト、ベルト車
により計量値に合わせて０〜２０ｒｐｍ程度の任意の回
転数で矢印１５の方向に回転する回転ロータ５とともに
移動し、成形材料厚調整板２０により厚みが調整された
後、計量室排出部１６を自然落下し下方へ送られる。

【００２７】本実施例の計量装置によれば、成形材料厚
調整板２０を上下方向に移動することにより、成形材料
厚調整板２０と回転ロータ５との間の間隔ｄを自由に設
定できるので、成形材料の形状、大きさに合わせて最適
な成形材料厚が設定でき、成形材料をさらに安定して精
度良く計量し定量落下させることが可能となる。

【００２８】なお、本発明は、成形材料の大きさ、形状
に合わせてさらに計量精度を向上させることができる成
形材料の計量装置を提供することを目的として以下のよ
うに構成してもよい。計量室側壁の計量室供給側に上下
方向に長穴を設け、成形材料溜め板を前記長穴に取り付
けボルトを通して前記計量室側壁に取り付け、計量室側
壁と回転ロータの間で前記長穴の長手方向に沿って上下
移動可能に配置して構成する。上記構成にあっては、回
転ロータの中心と成形材料溜め板の上面先端との角度
は、長穴の長手方向に沿って自由に設定される。これに
より、成形材料の形状、大きさに合わせて計量室におけ
る最適な成形材料の滞留量が設定でき、さらに安定して
精度良く計量し定量落下させることが可能となる。

【００２９】

【発明の効果】以上のように、本願の請求項１に係る発
明によれば、プラスチック成形における成形材料を、回
転体や成形材料溜め板及び成形材料厚調整板等の簡易的
な低コストな機構で計量し定量落下させることが可能と
なる。また、回転体の回転数を任意に設定することによ
り成形材料の計量値を変えるすることができる。また、
請求項２に係る発明によれば、成形材料溜め板の位置を
成形材料の形状、大きさに合わせて変更することによ
り、更に計量精度を向上させることができる。そして、
請求項３に係る発明によれば、成形材料厚調整板の位置
を成形材料の形状、大きさに合わせて変更することによ
り、更に計量精度を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例１の計量装置を示す断面図であ
る。

【図２】図１の右側面図である。

【図３】本発明の実施例１の計量装置の要部を示す拡大
断面図である。

【図４】本発明の実施例２の計量装置における成形材料
溜め板を設置した計量室の詳細を示す拡大断面図であ
る。

【図５】図４の右側面図である。

【図６】本発明の実施例３の計量装置における成形材料
厚調整板を設置した計量室の詳細を示す拡大断面図であ
る。

【図７】図６の左側面図である。

【図８】本発明の実施例３の計量装置における成形材料
厚調整板の説明図である。

【図９】図８の左側面図である。

【符号の説明】

１投入ホッパ２管３計量室５回転ロータ６，１７成形材料溜め板７，２０成形材料厚調整板１１モータ１２周波数変換機１４成形材料１６排出部

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】成形材料の投入ホッパと、前記投入ホッ
パの成形材料を計量室まで送る管と、任意の形状の計量
室と、前記計量室内に任意の回転数で回転する回転体を
設けるとともに回転体に臨むように前記計量室に設けた
成形材料溜め板及び成形材料厚調整板と、前記回転体の
下方で計量室に設けた成形材料排出部と、前記回転体を
回転させるためのモータと、前記モータの回転速度制御
装置とを有することを特徴とする成形材料の計量装置。
【請求項２】前記成形材料溜め板は、前記計量室への
取り付け位置が可変であることを特徴とする請求項１記
載の成形材料の計量装置。
【請求項３】前記成形材料厚調整板は、前記計量室へ
の取り付け位置が可変であることを特徴とする請求項１
記載の成形材料の計量装置。