JPH08199939A - 動力伝動用ベルトの連結構造 - Google Patents

動力伝動用ベルトの連結構造

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JPH08199939A
JPH08199939A JP2999195A JP2999195A JPH08199939A JP H08199939 A JPH08199939 A JP H08199939A JP 2999195 A JP2999195 A JP 2999195A JP 2999195 A JP2999195 A JP 2999195A JP H08199939 A JPH08199939 A JP H08199939A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 動力伝動用の歯付きベルトの連結部を、ドア
カーテンを牽引するための作動体に設けると共に、ベル
ト連結部のベルト幅方向が幅広にならないようにする。 【構成】 作動体11に凹溝部11aを凹設し、該凹溝
部11aに、歯付きベルト10のラック状歯10cに対
応する噛合歯12aが形成された連結具12を嵌合せし
め、連結具12に歯付きベルト10の両端部10a、1
0bを幅方向から差し込んで突合せ状にセットし、凹溝
部11aの開口を押さえ板13で覆蓋するように構成し
た動力伝動用ベルトの連結構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建築物やトラック、ト
レーラー等の貨物を運搬する貨物車両の荷台等に設けら
れる動力伝動用ベルトの連結構造に関するものである。
【0002】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
複数のパネル体が一連状に連結されるドアカーテンを、
開口部左右両側に配設した垂直レール部、該開口部上端
部に位置する湾曲したコーナーレール部、そして天井面
に沿う収納レール部を有した略逆L字形の案内レールに
移動自在に案内して、垂直レール部に位置する閉鎖姿勢
と収納レール部に位置する開放姿勢とのあいだを開閉作
動するものがあり、このものを電動モータを用いて自動
的に開閉作動させるようにしたものを特開平5−178
093号公報において既に提唱した。そしてこのもの
は、収納レールの下方に補助レールを敷設し、該補助レ
ールにドアカーテンに連結される作動体を移動案内する
ように配設する一方、収納レール部の奥端部に電動モー
タを配し、該電動モータの駆動側プーリと補助レールの
前後両側方に配される従動のプーリとのあいだに懸回さ
れるベルトを前記作動体に一体的に連結して、電動モー
タの正逆駆動に伴い移動する作動体が補助レールを移動
することに連繋してドアカーテンの開閉を行うようにし
ている。
【0003】ところで、この様なベルトを採用するにあ
たり、スリップ等を考慮して歯付きベルトを用いること
が好ましく、その場合に、予めエンドレス(リング状)
に形成されたものを用いることが考えられるが、ドアカ
ーテンの大きさ(上下長さ)が種々多様なものに適応し
ようとする場合に、これら全てのものに対応したエンド
レスの歯付きベルトを用意しなければならず、在庫管理
が面倒かつ煩雑になるうえ、歯付きベルトの交換をする
とき、プーリをそのままにしては取外し、取付け作業が
できず、プーリ位置をずらして歯付きベルトを緩めた状
態で行わなければならない等の問題もある。
【0004】そこで、長尺物の歯付きベルトを用意し、
このものの所定長さに切断したものの両端部を連結して
無端状(リング状)にすることが提唱されるが、従来の
歯付きベルトの連結手段としては、図8(A)、(B)
に示すように、平板状のベルト連結具17に、歯付きベ
ルト10のラック状歯10cと噛合する噛合歯17aを
一体的に突設して、これに歯付きベルト10の両端部を
両側から突合うように噛合セットし、この状態で押さえ
板18を当てがった状態で、ベルト連結具17と押さえ
板18との歯付きベルト10からはみ出した幅方向両側
部において螺子18aで緊着固定し、これによって歯付
きベルトの端部同志を連結するようにしていた。ところ
がこのものでは、ベルト連結具17と押さえ板18との
螺子止め代を、歯付きベルト10のベルト幅より外側方
両側にはみ出すようにして確保する必要があって、どう
しても幅広にならざるを得ず、このため、天井収納部に
おいては、このはみ出し部分が壁面等の他部材に当たら
ないよう離して設けなければならず、そうすると、左右
ガイドレール間の間隔が狭いものになって、その分、開
口部の間口幅が小さくなってしまうという問題がある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の如き実
情に鑑みこれらの欠点を一掃することができる動力伝動
用ベルトの連結構造を提供することを目的として創案さ
れたものであって、一連状に連結される複数のパネル体
を用いて構成されるドアカーテンを、開口部左右両側に
配設される垂直レール部、該開口部上端部に位置する湾
曲したコーナーレール部、そして天井面に沿う収納レー
ル部を有した略逆L字形の案内レールに移動自在に案内
せしめて、垂直レール部に位置する閉鎖姿勢と収納レー
ル部に位置する開放姿勢とのあいだの開閉を行うものに
おいて、前記ドアカーテンを電動モータを用いて開閉作
動するように構成するにあたり、収納レール部の奥端部
に配される電動モータと、収納レールの下方に沿うよう
敷設される補助レールと、該補助レールに案内されて移
動する作動体と、補助レールの前後両側方に配設される
駆動、従動のプーリと、該両プーリに懸回され、前記作
動体に一体連結される無端状の歯付きベルトと、作動体
とドアカーテンとを連結する連結体とを有して構成し、
電動モータの正逆駆動に基づき作動体が収納レール下方
に配した補助レールを移動することに連繋してドアカー
テンの開閉を行うように構成すると共に、前記作動体
は、歯付きベルトを幅方向から差し込む凹溝部と、該凹
溝部の差し込み口を塞ぐべく着脱自在に取付けられるベ
ルト押さえ板と、歯付きベルトに対応する噛合歯が形成
され、かつ凹溝部にベルト長方向に移動規制される状態
で内嵌されるベルト連結具とが設けられていることを特
徴とするものである。
【0006】そして本発明は、この構成によって、作動
体を用いて歯付きベルトを連結できるようにすると共
に、ベルト連結部がベルト幅方向に幅広となってしまう
ことを回避できるようにしたものである。
【0007】
【実施例】次に、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図面において、1は貨物運搬車のボツクス型の
荷台であつて、該荷台1の背面には、荷物出し入れ用の
開口部2を開閉する電動式開閉ドア3が設けられてい
る。そして、電動式開閉ドア3を構成するドアカーテン
4は、複数のパネル体5がインターロック式、あるいは
蝶番等を介して回動自在に連結されて一連状に形成され
ており、左右両側縁部にはローラ5aが外方に向けて突
出されている。一方、パネル体5のローラ5aがそれぞ
れ嵌合案内される左右一対の案内レール6は、開口部2
の両側に立設する垂直レール部6aと、開口部2の上端
部に位置して湾曲されたコーナーレール部6bと、そし
て天井面に沿う収納レール部6cとで構成されて略逆L
字形状に形成されており、ドアカーテン4は、垂直レー
ル部6aに位置する閉鎖姿勢と、収納レール部6cに位
置する開放姿勢とに姿勢変姿することで開口部2の開閉
を行うように構成されている。
【0008】7は左右の収納レール部6cの下方にそれ
ぞれ並列状に敷設される補助レールであって、該補助レ
ール7のうちの左右何れか一方のものの室内奥側端部に
は減速ギア付きの電動モータ8が一体的に固定されてい
る。この電動モータ8の駆動力は、電動モータ8の出入
り口側に向けて突出するモータ軸8aから、第一プーリ
8b、第二プーリ8cを介して各補助レール7に軸支さ
れる第三プーリ8dに動力伝動されるようになっている
が、これらプーリ8b、8c、8d間は互いにチエン、
ワイヤロープ、ベルト等の適宜動力伝動手段によってそ
れぞれ動力伝動されるようになっている。因みに、第二
プーリ8cは左右方向に伸長した伝動軸8eの左右両端
部に一体的に設けられるようになっており、これによっ
て、電動モータ8の駆動力が左右両側の第三プーリ8d
に動力伝動される構成となっている。さらに、両補助レ
ール7の入口側の躯体には従動プーリ9がそれぞれ軸支
されており、この従動プーリ9と前記第三プーリ8dと
のあいだに懸回された無端状の歯付きベルト10が、電
動モータ8の正逆駆動に伴い往復移動するように構成さ
れている。
【0009】ところで、前記歯付きベルト10は、所定
長さに切断された有端状のものの両端部10a、10b
同志を連結することで無端状に形成されるが、この歯付
きベルト10の連結部に本発明が実施されており、後述
するようにドアカーテン4に連結される作動体11が、
歯付きベルト10の連結部を構成するようになってい
る。つまり、作動体11は、板面が前後方向(ベルト長
方向)に向く平板を折曲することで形成されており、作
動体11の上下方向略中央部には、左右方向(ベルト幅
方向)に凹設され断面略凵字形状に折曲された凹溝部1
1aが、歯付きベルト10の幅方向長さよりは溝深とな
る状態で形成されている。一方、12は凹溝部11a内
に内嵌されるベルト連結具であって、作動体11の前後
方向長さよりもよりも長く形成されており、上面にはラ
ック状歯10cのピッチに対応する噛合歯12aが形成
されている一方、下面には凹溝部11aに内嵌する部位
が肉薄状となるよう前後に段差部12bが形成されてい
て、凹溝部11aの下側脚片11bに載置される状態で
内嵌された場合に、ベルト連結具12の前後部が下側脚
片11bの前後端部に当接して、ベルト連結具12の凹
溝部11aに対する前後方向の移動を規制するように設
定されている。
【0010】そして、前記従動プーリ9と出力プーリ8
bとに懸回された歯付きベルト10の両端部10a、1
0bを、ベルト連結具12の噛合歯12aに噛合する状
態で左右方向から差し込み、凹溝部11aを覆蓋するよ
う凹溝部11aよりも上下方向に大きく寸法設定された
ベルト押さえ板13を作動板11に当てがい、凹溝部1
1aの上下部と作動板11とを螺子13aを用いて着脱
自在に固定することで、作動体11に歯付きベルト10
が一体的に連結されるようになっている。ここで、押さ
え板13の凹溝部11a対向部位には凹溝部側に向けて
突出する押さえ部13bが形成されていて、該押さえ部
13bが互いに噛合している歯付きベルト10とベルト
連結具12とが凹溝部11aの開口からはみ出すのを押
さえるように設定されている。
【0011】さらに、作動体11は、下端部に前記補助
レール7に移動案内されるための一対の下側ローラ11
cが設けられている一方、上端部に前記収納レール部6
cを走行する上側ローラ11dが設けられ手織り、歯付
きベルト10の強制移動に伴い補助レール7および収納
レール部6cを走行するようになっている。さらに、作
動体11の上端部には連結杆14の一端が枢着されてお
り、該連結杆14の先端部が、ドアカーテン4を構成す
る先頭パネル体5の左右両側上縁部に設けられたブラケ
ット5bにそれぞれ枢着されている。そして、電動モー
タ8が正逆駆動した場合に、歯付きベルト10が両プー
リ8b、9間を往復移動することに伴い、作動体11が
強制移動せしめられて補助レール7上を往復移動し、こ
れによって、ドアカーテン4が案内レール6に案内移動
されて開口部の開閉が行われるように構成されている。
【0012】また、15は前記作動体11によるドアカ
ーテン4の開閉作動を補助する巻取り装置であつて、該
巻取り装置15は巻取り軸15aに弾装され、常時巻取
る方向に付勢された巻取り弾機15bの付勢力とドアカ
ーテン4の重量とをバランスさせて、ドアカーテン4の
最下端のパネル体5に連結されたワイヤ16を巻取り軸
15aに巻取り、巻出しするように構成されていて、電
動モータ8にかかる負荷を減少させるように配慮されて
いる。
【0013】叙述の如く構成された本発明の実施例にお
いて、ドアカーテン4の開閉は、図示しないスイツチの
ON操作によつて電動モータ8を駆動せしめることで、
電動モータ8に連動する歯付きベルト10が作動体11
を補助レール7上に強制的に往復移動させ、これによっ
てドアカーテン4が垂直レール部6aと収納レール部6
cとのあいだを往復移動することで行われることになる
が、この場合に、ドアカーテン4を牽引するために設け
られる作動体11には、歯付きベルト10を連結するた
めのベルト連結具12が一体的に設けられるようになっ
ている結果、歯付きベルト10に別途ベルト連結用の部
材を設ける必要がなくなって、部品の共通化が計れ、部
品点数の削減を果たせるうえ、構造の簡略化がなされる
ことになる。
【0014】しかもこの作動体11に対する歯付きベル
ト10の連結は、作動体11に形成される凹溝部11a
に歯付きベルト10を幅方向から差し込み、そして押さ
え板13で凹溝部11aの開口を歯付きベルト10の差
し込み方向から塞げば良く、この結果、従来のように歯
付きベルト10の両端部を連結するにあたり、歯付きベ
ルト10の幅方向両側方にはみ出す状態で螺子止め代を
確保する必要がなくなって、歯付きベルト10の幅方向
両側にある作動体11と押さえ板13との両板厚程度
(実施例では螺子頭が押さえ板13から突出しているた
め、その分がさらに必要であるが、螺子頭を押さえ板に
埋没するようにしておけば、そのはみ出しもなくなる)
のはみ出し幅でよく、この結果、該連結部における幅
を、歯付きベルト10の幅より僅かに幅広とする程度で
良くなって、その分、歯付きベルト10を他部材、つま
り荷台側壁内面に近接することができ、開口部の間口幅
を幅広にできることになる。
【0015】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
では勿論なく、電動モータの駆動に加えて巻取り弾機に
よる巻取り装置を併用する必要はなく、また、電動モー
タは左右両方の案内レール6に各々一つずつ設けても良
いものである。
【0016】
【作用効果】以上要するに、本発明は叙述の如く構成さ
れたものであるから、ドアカーテンの開閉は、電動モー
タの駆動に基づいて作動体が補助レール上を強制的に往
復移動することに伴いなされるが、作動体には、歯付き
ベルト連結用のベルト連結具が一体的に設けられるよう
になっているので、歯付きベルトにベルト連結用の部材
を別途設ける必要がなくなって、部品の共通化が計れ部
品点数の削減が果たせると共に構造の簡略化がなされ
る。しかも、歯付きベルトの両端部は、作動体に形成さ
れる凹溝部に幅方向から差し込まれ、押さえ板で凹溝部
開口を覆蓋することで作動体に連結されることになるの
で、従来のように歯付きベルトの幅方向両側方に螺子止
め代を確保する必要がなく、歯付きベルトの幅方向両側
にある作動体と押さえ板との両板厚程度のはみ出し幅で
よく、この結果、該連結部の幅を、歯付きベルト幅より
僅かに幅広となる程度のものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】貨物運搬車の概略斜視図である。
【図2】電動式開閉ドアの側面図である。
【図3】電動式開閉ドアの要部の側面図である。
【図4】歯付きベルトの連結状態を示す側面図である。
【図5】図4におけるX−X断面図である。
【図6】図4におけるY−Y断面図である。
【図7】電動式開閉ドアの背面図である。
【図8】図8(A)は従来例を示す平面図であり、図8
(B)は従来例を示す側面断面図である。
【符号の説明】
1 荷台 3 電動式開閉ドア 4 ドアカーテン 6 案内レール 7 補助レール 8 電動モータ 8b 第一プーリ 9 従動プーリ 10 歯付きベルト 11 作動体 12 ベルト連結具 13 押さえ板

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一連状に連結される複数のパネル体を用
    いて構成されるドアカーテンを、開口部左右両側に配設
    される垂直レール部、該開口部上端部に位置する湾曲し
    たコーナーレール部、そして天井面に沿う収納レール部
    を有した略逆L字形の案内レールに移動自在に案内せし
    めて、垂直レール部に位置する閉鎖姿勢と収納レール部
    に位置する開放姿勢とのあいだの開閉を行うものにおい
    て、前記ドアカーテンを電動モータを用いて開閉作動す
    るように構成するにあたり、収納レール部の奥端部に配
    される電動モータと、収納レールの下方に沿うよう敷設
    される補助レールと、該補助レールに案内されて移動す
    る作動体と、補助レールの前後両側方に配設される駆
    動、従動のプーリと、該両プーリに懸回され、前記作動
    体に一体連結される無端状の歯付きベルトと、作動体と
    ドアカーテンとを連結する連結体とを有して構成し、電
    動モータの正逆駆動に基づき作動体が収納レール下方に
    配した補助レールを移動することに連繋してドアカーテ
    ンの開閉を行うように構成すると共に、前記作動体は、
    歯付きベルトを幅方向から差し込む凹溝部と、該凹溝部
    の差し込み口を塞ぐべく着脱自在に取付けられるベルト
    押さえ板と、歯付きベルトに対応する噛合歯が形成さ
    れ、かつ凹溝部にベルト長方向に移動規制される状態で
    内嵌されるベルト連結具とが設けられていることを特徴
    とする動力伝動用ベルトの連結構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106051088A (zh) * 2016-07-11 2016-10-26 江阴市君胜金属制品有限公司 单原多级机械传动伸缩结构

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