JPH08199655A - 水洗便器及び衛生洗浄装置 - Google Patents

水洗便器及び衛生洗浄装置

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JPH08199655A
JPH08199655A JP3146695A JP3146695A JPH08199655A JP H08199655 A JPH08199655 A JP H08199655A JP 3146695 A JP3146695 A JP 3146695A JP 3146695 A JP3146695 A JP 3146695A JP H08199655 A JPH08199655 A JP H08199655A
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JP
Japan
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water
toilet bowl
groove
toilet
rim
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Application number
JP3146695A
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English (en)
Inventor
Manabu Hirahara
学 平原
Akihiro Murata
明郭 村田
Atsushi Watanabe
淳 渡辺
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Toto Ltd
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Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 便器に衛生洗浄装置を取付けた場合に、両者
の隙間を自動的且つ確実に清掃することができるように
する。 【構成】 便器本体2の後方に設けられた載置台5上
に、給水タンクや衛生洗浄装置30が取付けられる。衛
生洗浄装置30の下面の前方部分には、十分広い横幅と
十分深い奥行をもち前方に便鉢3内への開口をもつ溝4
1が形成されている。この溝41の最奥部には、洗浄水
噴出口43があり、用便後に噴出口43から自動的に洗
浄水が溝41内に噴出する。この溝41は、衛生洗浄装
置30を便器1に取り付けた時、両者間の隙間を洗浄す
るための洗浄水路40として機能する。尚、便器1の載
置台5の上面に溝を掘って、この溝により洗浄水路を形
成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水洗便器においてリム
後方部に給水タンクや衛生洗浄装置を載置して取付けた
場合に、両者の隙間を衛生洗浄装置を取りはずすことな
く洗浄できるようにするための構造に関する。
【0002】
【従来の技術】主に洋式便器に取り付けられて、人体局
部を洗浄する衛生洗浄装置が知られている。洋式便器は
通常、便器上部の後方部分が後方へ突出して、便鉢のリ
ム面と面一な上面を持つ載置台を形成し、この載置台上
に便鉢水洗のための給水タンクが固定されている。この
ような洋式便器において、衛生洗浄装置は一般に、給水
タンク手前の載置台からリムに至る箇所に置かれてボル
ト等で固定される。
【0003】そのため、衛生洗浄装置とリム又は載置台
との間の隙間に汚水、小水等が侵入して汚れが定着する
可能性が高い。そこで、この部分の清掃を容易にするた
めに、衛生洗浄装置を便器から容易に取り外せるようボ
ルト等を改良したものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、衛生洗浄装置
は、水タンクや制御装置やポンプなど大小の多部品を含
み、また、便座や便蓋も一体に結合されているため、全
体としてかなり大きい重量を有しており、且つ大サイズ
で左右前後に不均等な外形を持っているものが多い。そ
のため、清掃のために重く大きい衛生洗浄装置を便器か
ら取り外すことは、ユーザにとって辛い作業であり、頻
繁にこれを行う気にはなれない。また、取り外した衛生
洗浄装置を床に置いた際、傾いたり横転したりしてタン
クから漏水する可能性もある。更には、トイレ室が狭過
ぎて、取り外した衛生洗浄装置を置く適当なスペースが
確保できないケースもある。また、雑巾等で拭いて清掃
する場合、汚れが長い間に固着したりすると、簡単には
完全除去できない可能性もある。
【0005】従って、本発明の目的は、便器に衛生洗浄
装置を取付けた場合に、両者の隙間を自動的且つ確実に
清掃できるようにすることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う水洗便器は、便器リムの後方に衛生洗浄装置を載置す
るための載置台を有したものであって、リム及び載置台
の上面の、衛生洗浄装置が載置される領域に、この領域
の後方から前方へ洗浄水を流して便鉢内へ排出する溝を
備えたことを特徴とする。
【0007】この便器では、更に、便鉢水洗用の水を供
給する給水タンクから、上記溝に洗浄水を供給する水路
を更に設けて、用便後の便鉢水洗時に上記溝にも給水さ
れるようにしてもよい。あるいは、便器の給水タンクか
らでははく、衛生洗浄装置から溝に洗浄水を供給するよ
うにしてもよい。
【0008】本発明の第2の側面に従う衛生洗浄装置
は、便器のリム及びその後方の載置台の上に載置される
もので、底部の載置台に面した部分に、この底部と載置
台との間の隙間に形成されている洗浄水路に洗浄水を供
給するための洗浄水噴出口を備えたことを特徴とする。
【0009】この衛生洗浄装置の底部には、更に、上記
洗浄水路を形成するための溝を設けてもよい。
【0010】
【作用】本発明の水洗便器は、便器のリム及び載置台の
衛生洗浄装置が載置される部分に、洗浄水が流れる溝を
有している。この溝は衛生洗浄装置と便器との間の隙間
を形成するものであり、この隙間に小水等が侵入して
も、洗浄水によってこれを洗い流して便鉢内へ排出する
ことが可能となる。従って、衛生洗浄装置を取り外す必
要がない。
【0011】特に、用便後の便鉢洗浄と同時に溝の洗浄
も行うようにすれば、小水などが侵入した直後に必ず洗
浄されることとなり、常に清潔に保つことができる。そ
のため、汚れが定着しないので、拭き掃除を行う場合も
それが容易になる。
【0012】溝への洗浄水の供給源は、便器付属の給水
タンクでもよいし、衛生洗浄装置でもよい。前者の場合
は、衛生洗浄装置に洗浄水供給機能がなくても対応でき
るというメリットが有る。一方、後者の場合は、衛生洗
浄装置を取り付けない時には溝に洗浄水が流れない点
で、好都合である。
【0013】本発明の衛生洗浄装置では、当該装置と便
器との間の隙間に水路が形成されていれば、そこに洗浄
水を流して小水等を洗い流すことができる。従って、衛
生洗浄装置を取り外すことなく隙間の清掃が可能であ
る。この場合も、やはり、用便後等に自動的に洗浄する
ようにすることが、常に清潔を維持するために好まし
い。
【0014】洗浄水路は、衛生洗浄装置の底部に溝を設
けることで形成してもよいし、上述した便器のように便
器側に溝を設けて形成してもよい。前者の場合、便器が
通常の便器であっても対応できるというメリットが有
り、一方、後者の場合は、便器側で便器の型式に合った
最適形状の溝が用意できるため、衛生洗浄装置としては
便器の型式を意識せすに設計できるという利点が有る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0016】図1は、本発明に従う洋式水洗便器の一実
施例の全体的外観を示す斜視図であり、図2は図1のA
−A栓での部分断面図である。まず、図1及び図2を参
照して、本実施例を説明する。尚、説明の都合上、方向
に関しては、便器に着座した人から見て、正面を前方、
背面を後方、左右をそれぞれ左右と呼ぶことにする。
【0017】水洗便器1は、トイレ室の床に設置される
陶器の便器本体2を有し、この便器本体2は内側に便鉢
3を有し、便鉢3の上部全周にリム4が内方に突出して
環状に形成されている。このリム4の内部には、便鉢4
の全面に洗浄水を供給するための通水路16(図2参
照)が設けられている。
【0018】便器本体2の後部は後方へ突出して、給水
タンク10(図2参照)や衛生洗浄装置(図示省略)を
置くための載置台5を形成しており、この載置台5の上
面はリム4の上面と面一となっている。この載置台5
は、その後端部に左右に張り出した板状の部分5aを有
する。この張り出し部5aは、給水タンク10を取り付
けるためのもので、給水タンク10を固定するためのボ
ルトを通す取付孔7が開けられている。
【0019】また、載置台5の後端部の、ちょうど左右
の取付孔7、7の中間に位置する箇所には、給水タンク
10の給水孔11と連通する連通孔6が設けられてい
る。即ち、図2に示すように、給水タンク10は、底に
給水孔11を有しており、この給水孔11を上記連通孔
6に位置合せした状態で載置台5上に載置され、取付け
孔7に通したボルト(図示せず)によって固定される。
【0020】載置台5の内部には、図2に示すように、
連通孔6からリム4内の通水路16へ至る給水路17が
形成されている。
【0021】また、載置台5の上面5bには、連通孔6
から前方へ伸びて便鉢3内まで至る浅い溝18が形成さ
れている。この溝18は、給水タンク10の前方に衛生
洗浄装置が設置された時、その衛生洗浄装置と載置台5
及びリム4との間の隙間を形成するもので、この隙間に
洗浄水を後方から前方へと流すことにより、この隙間を
自動的に洗浄するためのものである。
【0022】この溝18は、図2に示すように、前方へ
向って徐々に深くなるように傾斜し、且つ、図1に示す
ように、特に小水等が侵入し易いリム4上面から便鉢3
に至る開口部18aにおいて、流線状に横幅が大きく拡
大するように形成されている。そのため、洗浄水はこの
溝18を前方へ向かって適度な勢いで流れ下り、そして
開口部18a近傍で横に大きく広がって、図中矢印で示
すように汚れる可能性の高い領域(衛生洗浄装置下の隙
間やリム4の垂直面など)の大部分を洗い流しながら便
鉢3内に落ちるようになっている。
【0023】図3は、給水タンク10のと載置台5との
接続部分の構造を詳しく示した断面図であり、図4は給
水孔11と連通孔16の部分の構造をより詳しく示した
断面図である。
【0024】図3に示すように、給水タンク10は、内
部にその上端部(図示せず)で水面高さを規制する管路
19を有し、この管路19のタンク底部近くの水中との
連通口19eには、ユーザの操作で開かれるフラッパ弁
20が設けられている。また、この管路19の下端部1
9aが、タンク10の給水孔11と載置台5の連通孔6
とに挿入され、この下端部19aの外周面と給水孔11
及び連通孔6の内周面との間には、シールのためのパッ
キン21が介装されている。
【0025】載置台5の溝18に対面する箇所におい
て、管路19の下端部19a及びパッキン21の周壁に
はそれぞれ、横孔19b、21aが設けられている。ま
た、この横孔19bの直下の管路19a内面には、タン
ク10からの洗浄水の一部を横孔19bに案内するため
の分岐片19cが突設されている。
【0026】この構成により、管路19の横孔19bが
溝18に、また開口端19dが水路17にそれぞれ連通
して、給水タンク10からの洗浄水を水路17と溝18
とに適当な配分で分流できるようになっている。
【0027】更に、ソレノイド弁22bはユーザの操作
で、水道管からタンク10内へ給水する開閉弁22aと
連動して開閉するようになっている。従って、ユーザ操
作でソレノイド弁22bを開くと、タンク10内の貯留
水を使うことなく、水道管から供給された水を水路17
にのみ流すことも可能となっている。なお、図中、開閉
弁22aの右側に示された開閉弁は、タンクの水位が一
定高さに達したら水道からタンクへの給水を停止するた
めのボールタップである。
【0028】次に、この実施例の作用について説明す
る。
【0029】普段は、フラッパ弁20が閉じて、水路1
7と溝18への給水は停止状態に保持される。このと
き、ユーザがソレノイド弁22bを開弁すると、管路1
9とバイパス管路23により水道からの水が水路17に
のみ流れ、この洗浄水はリム4の内側の通水路16に給
送され、この通水路16から便鉢3全周の内壁3aを流
下する。こうして給水タンク10の水を使用すること無
く、便鉢3の内壁3aに給水され、便鉢3の清掃が行え
る。この場合、ソレノイド弁22bの開閉はユーザが自
由に行えるから、便鉢3の洗浄に必要な時間と回数だけ
便鉢3内に水を流すことが出来る。また、タンク10内
の水を使用しないため、用便後の洗浄に何等支障を与え
ない。
【0030】用便後には、ユーザがフラッパ弁20を開
くことにより、給水タンク10の水が水路17を通じて
便鉢3の内部に勢い良く流れて汚物等が排出されると共
に、給水タンク10からの水の一部は分岐片19cによ
って横孔19bに導かれ溝18に流入する。溝18に流
入した水は、溝18を適当な勢いで下り、その幅広の開
口部18aにて、この隙間に侵入した汚水や小水等を洗
い流し、且つリム4の後部の垂直壁に付着した小水等も
洗い流して便鉢3内に落ちる。その際、洗浄水は溝18
により案内され、全ての開口部18aから便鉢3内にス
ムースに排出される。このため洗浄水が便器1の外に飛
出したり、リム上面や便座を濡らす心配はない。
【0031】用便毎にこの洗浄が行われるため、衛生洗
浄装置とリム4及び載置台5との間の隙間が常に清潔に
保持され、汚れが定着することがない。また、リム4の
後部の垂直壁は、一般に衛生洗浄装置の陰に隠れて見え
にくいため、そこが汚れてもユーザは気付かずに清掃を
怠る可能性があるが、この部分も用便の度に洗浄される
ため、常に清潔に維持される。
【0032】また、衛生洗浄装置では、洗浄ノズルや乾
燥風吹出口や脱臭給気口等が便鉢3内に突出しているた
め、それら突出部の清掃、特にその裏面部分の清掃がユ
ーザにとり難しいものである。しかし、上記実施例で、
溝18の開口部18aから流れ出た洗浄水がそれら突出
部にも当たってこれらを洗浄するようにすれば、そうし
た問題も解決される。
【0033】更に、この洗浄後に、雑巾等を用いて溝1
8内や衛生洗浄装置の上記突出部等を更に丹念に清掃す
ることも可能であり、その場合、それらの部分は既に水
洗いされており汚れの定着がないから、簡単に汚れを完
全除去できる。
【0034】尚、上記した管路23と同様な管路を、水
道管と溝18との間にも設けて、独立してここに水を流
せるようにしてもよい。すると、特に衛生洗浄装置の突
出部等の便鉢以外の部分を清掃したいときに、この溝1
8からの洗浄水を利用することにより、別にバケツで水
を用意する必要が無くなり便利である。
【0035】図5は、本発明に従う衛生洗浄装置の他の
実施例の主として下面の構造を示した斜視図であり、図
6はこの衛生洗浄装置のB−B線での断面図である。
【0036】図5に示すように、水洗便器1は、便器本
体2のリム4の後方に載置台5が突出して形成され、こ
の載置台5の2箇所に取付孔8が設けられている。そし
て、この便器1のリム4と載置台5上に、衛生洗浄装置
30が、取付孔8に挿通したボルト35によって取付け
られる。
【0037】また載置台5の後端部には、図1に示した
便器と同様に、給水タンクの給水孔と連通する連通孔1
6や取付孔7が設けられ、内部には便鉢3内へ洗浄水を
送るための水路が形成されている。しかし、この便器1
は、衛生洗浄装置30との隙間を洗浄する機能は有して
おらず、代えて、以下に述べるように衛生洗浄装置30
がその機能を有している。
【0038】即ち、衛生洗浄装置30は、載置台5及び
リム4上に取り付けられる装置本体31と、この装置本
体31に取り付けられた便座及び便蓋(図示せず)とを
有する。この装置本体31の底部31aの中央前端部
に、人体の局部を洗浄する洗浄ノズル32や温風吹出口
33が配設され、また、右端部には操作部34が設けら
れている。装置本体31の底部31aは、載置台5に密
着することが可能なように平坦面を有し、この底部31
aに取付けボルト35の頭部35aが係合される孔36
が開いている。
【0039】更に、この底部31aの前方の、洗浄ノズ
ル32や温風吹出口33の配設箇所を含んだ部分に、洗
浄水路40を構成するための浅い溝41が形成されてい
る。この溝41は、リム4や載置台5の横幅に応じた広
い横幅と、前方から小水等が侵入しても奥端までは届か
ないだけの十分な奥行とを有している。この溝41の回
りに平パッキン42が前方のみを開口したコ字形に取付
けられる。
【0040】この溝41の奥端近傍の箇所には、幅方向
全域に渡って複数個の洗浄水噴出口43が、噴出方向を
ほぼ真下に向けて開口している。本体31内部では、図
6に示すように、それら噴出口43がソレノイド弁44
を備えた管路45を介して図示しない水タンク(又は水
道管)に連通し、ソレノイド弁44の開弁により洗浄水
を噴出口43から溝41に流すことが可能になってい
る。尚、ソレノイド弁44は、本体32に設けた人体検
出センサや便座に設けた着座検出スイッチや操作部34
の操作スイッチやリモートコントローラの操作スイッチ
(いずれも図示しない)からの信号により、人が用便後
に本体31から離れた時、便座から立ち上がった時、又
は操作スイッチで洗浄を要求した時等に自動的に一定時
間開弁するように制御される。
【0041】この衛生洗浄装置30を便器1に取付ける
場合は、装置本体31をリム4と載置台5の上に載せ、
そして底部31aの孔36に、載置台5の孔8に通した
ボルト35の頭部35aを係合する。そして載置台5の
下方において、ボルト35にパッキン37を介しナット
38を螺合し、ナット37を締付けて固定する。これに
より、装置本体31がリム4と載置台5上に、便鉢3の
後端部を跨いだ状態で水平に取付けられる。
【0042】この装置本体31の取付けにより、その底
部31aの溝41外縁の平パッキン42が載置台5側に
密着する。これにより、底部31aとリム4及び載置台
5との間に、前方の開口部41aで便鉢3と連通し且つ
左右外方及び後方の領域からは平パッキン42によって
隔離された洗浄水路40が形成される。
【0043】この洗浄水路40に汚水、小水等が侵入し
ても、用便後又はユーザの任意の時に、ソレノイド弁4
4が開弁されて、複数個の噴出口43より洗浄水が洗浄
水路40の全域に渡って前方へ流れるため、侵入した小
水等は全て洗い流される。同時に、洗浄ノズル32や温
風吹出口33の表面に付着した汚れも洗い流される。
【0044】その際、噴出口43の噴出方向がほぼ真下
に向かっているため、洗浄水は洗浄水路40に流入する
際に載置台5に衝突して減速される。これにより洗浄水
は、溝41の内側のリム4と載置台5の上の全域に均一
に広がって適当な勢いで流下し、小水等を効果的に洗い
流す。そしてこの洗浄が用便の度に行われることにより
て、衛生洗浄装置30とリム4及び載置台5との隙間が
常に清潔に保持される。
【0045】尚、本実施例の変形例として、衛生洗浄装
置30の底面31aは全面を平坦にすると共に、そこに
洗浄水噴出孔43を形成し、そして、便器の載置台5の
上面に、噴出口43からの洗浄水を受けて前方へ流すた
めの溝を形成してもよい。こうすると、衛生洗浄装置で
は、底面の形状が平坦になるため、製造容易かつ清掃容
易となると共に、溝の形状は便器側でその型式に応じた
最適なものが用意できるので、衛生洗浄装置側では便器
の型式を意識せずに汎用の構成が採用できるというメリ
ットがある。
【0046】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、衛生洗浄装置と便器との間の隙間を自動的に清掃す
ることができる。このため衛生洗浄装置を取り外すこと
無く、汚水、小水等の侵入し易い部分を確実に清掃でき
るので、その部分を常に清潔に保つことが可能になる。
また、汚れが定着しないので、拭き掃除を併用する場合
も、掃除が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る水洗便器の一実施例を示した斜視
図。
【図2】図1のA−A線での便器と給水タンクの断面
図。
【図3】給水タンクと便器とお取付部分の断面図。
【図4】図3の要部の拡大断面図。
【図5】本発明に係る衛生洗浄装置の一実施例を示す斜
視図。
【図6】図5のB−B線での要部の断面図。
【符号の説明】
1 水洗便器 2 便器本体 3 便鉢 4 リム 5 載置台 10 給水タンク 18 溝 30 衛生洗浄装置 40 洗浄水路 41 溝 19、45 管路 20 フラッパ弁 44 ソレノイド弁

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便器のリムの後方に衛生洗浄装置を載置
    するための載置台を有した水洗便器において、 前記リム及び前記載置台の上面の、前記衛生洗浄装置が
    載置される領域に、この領域の後方から前方へ洗浄水を
    流して便鉢内へ排出する溝を備えたことを特徴とする水
    洗便器。
  2. 【請求項2】 便鉢水洗用の水を供給する給水タンクか
    ら、前記溝に洗浄水を供給する水路を更に備え、用便後
    の便鉢水洗時に前記溝に給水されることを特徴とする請
    求項1記載の水洗便器。
  3. 【請求項3】 前記溝が、前記衛生洗浄装置から洗浄水
    の供給を受けることを特徴とする請求項1記載の便器。
  4. 【請求項4】 便器のリム及びその後方の載置台の上に
    載置される衛生洗浄装置において、 底部の前記載置台に面した部分に、この底部と前記載置
    台との間の隙間に形成されている洗浄水路に洗浄水を供
    給するための洗浄水噴出口を備えたことを特徴とする衛
    生洗浄装置。
  5. 【請求項5】 前記底部に、前記洗浄水路を形成するた
    めの溝を備えたことを特徴とする請求項4記載の衛生洗
    浄装置。
JP3146695A 1995-01-27 1995-01-27 水洗便器及び衛生洗浄装置 Pending JPH08199655A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002356897A (ja) * 2001-03-27 2002-12-13 Toto Ltd 温水洗浄便座の汚れ防止装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002356897A (ja) * 2001-03-27 2002-12-13 Toto Ltd 温水洗浄便座の汚れ防止装置

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