JPH0819856B2 - 遊星運動型エンジン - Google Patents

遊星運動型エンジン

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JPH0819856B2
JPH0819856B2 JP3229863A JP22986391A JPH0819856B2 JP H0819856 B2 JPH0819856 B2 JP H0819856B2 JP 3229863 A JP3229863 A JP 3229863A JP 22986391 A JP22986391 A JP 22986391A JP H0819856 B2 JPH0819856 B2 JP H0819856B2
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    • F01C1/00Rotary-piston machines or engines
    • F01C1/22Rotary-piston machines or engines of internal-axis type with equidirectional movement of co-operating members at the points of engagement, or with one of the co-operating members being stationary, the inner member having more teeth or tooth- equivalents than the outer member
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    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B55/00Internal-combustion aspects of rotary pistons; Outer members for co-operation with rotary pistons
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、二つの遊星運動型エ
ンジン(遊星運動型ロータリーピストンエンジンと遊星
運動型レシプロエンジン)に関する。
【0002】
【従来の技術】実用化された内燃機関に関し、ガスター
ビンエンジンを除くと、レシプロエンジンとヴァンケル
型ロータリーピストンエンジンとがある。文献として
は、「自動車工学全書第6巻ロータリーエンジン、ガス
タービン(山海堂)」、「ロータリーエンジン(日刊工
業新聞社)」がある。
【0003】ヴァンケル型ロータリーピストンエンジン
は数々の長所を持っているが、また次のような短所も持
っている。
【0004】(a)ヴァンケル型ロータリーピストンエ
ンジンは、その幾何学的条件により理論圧縮比の上限が
定まり、ディーゼルエンジンに適する高い圧縮比を必要
にして十分に得ることができない。
【0005】(b)ヴァンケル型ロータリーピストンエ
ンジンは、ローターハウジングの内面輪郭の短軸にくび
れを持つ。このくびれは、短軸に沿って、作動室を二つ
の部分(トレーリング側とリーディング側)に分ける。
この為、膨張行程の上死点付近において、トレーリング
側は圧縮し同時にリーディング側は膨張する。故に、機
械損失が発生する。また、このくびれは燃焼ガスの移動
を妨げ、トレーリング側の混合気は、ローターの頂点が
短軸を越えてから燃焼する。なお、ローターの頂点が短
軸を越えた時は膨張行程の終わりに近く、いわゆる後燃
えとなり、実質的に膨張比は低下し、排気温度は高くな
り、熱効率は低下する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】内燃機関に関しては、
膨張比が高くなるならなるほど熱効率は高くなる。従っ
て、高い熱効率を得る為には、実質的に高い膨張比を得
なければならない。すなわち、膨張が始まる前に燃焼が
完結しなければならない。しかし、従来の高速回転型内
燃機関においては、レシプロエンジン及びヴァンケル型
ロータリーピストンエンジン共に十分な燃焼の為の時間
を確保できない。その為、膨張比は実質的に減少し、熱
効率は低下する。
【0007】この発明の目的は、 (a)往復質量による障害が無く、 (b)ハウジングの筒形空洞の直截面の輪郭に如何なる
くびれも無い、 (c)燃焼の為の時間が十分ある、 (d)必要にして充分な高い圧縮比を持つロータリーピ
ストンエンジンの創作と、往復質量による障害が無いレ
シプロエンジンの創作である。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記発明の目的を達成す
る為、この発明による二つの遊星運動型エンジン(遊星
運動型ロータリーピストンエンジンと遊星運動型レシプ
ロエンジン)は次の特徴より成る。
【0009】(a)遊星運動型ロータリーピストンエン
ジンは、ハウジングとクランク軸と偏心軸と回転ピスト
ンと二つの歯車装置とガス交換用連絡通路とを特徴とす
る構造を備えている。
【0010】ハウジングは直非円柱の形をした筒形空洞
を有する。そして、筒形空洞の直截面の輪郭を定める曲
線は、合成トロコイドを外側へ一定量tほど平行移動し
た平行移動合成トロコイドである。但し、t≧0であ
り、合成トロコイドは、合成トロコイドの曲線群の内包
絡線と外包絡線との間に接点が少なくとも二つあること
を特徴としている。なお、t=0の場合、筒形空洞の直
截面の輪郭を定める曲線は合成トロコイドである。
【0011】さらに、回転ピストンの直截面の輪郭を定
める曲線の曲線群の外包絡線もまた筒形空洞の直截面の
輪郭として用いることができる。
【0012】ここで、合成トロコイドは、ペリトロコイ
ドの基円とハイポトロコイドの転円とが同心となるよう
に、ペリトロコイドの基円をハイポトロコイドの偏心腕
に固定し、かつ、ペリトロコイドの転円の中心がハイポ
トロコイドの創成点となるように、ペリトロコイドの偏
心腕をハイポトロコイドの創成腕に固定した条件におい
て、ハイポトロコイドと組み合わせたペリトロコイドの
創成点の軌跡である。
【0013】クランク軸はクランク軸主軸とクランクピ
ンとから成る。そして、クランク軸主軸は、筒形空洞の
軸に沿って、筒形空洞の二つの底面を貫通しており、ク
ランク軸の作用はハイポトロコイドの偏心腕の作用に相
当する。なお、ハイポトロコイドの転円の直径がハイポ
トロコイドの基円の半径より大きい場合、クランク軸主
軸がクランクピンを貫通しているクランク軸(いわゆる
偏心軸)もまた用いることができる。
【0014】偏心軸は偏心軸主軸と偏心輪とから成る。
そして、偏心軸主軸はクランクピンに取り付けてあり、
偏心軸の作用はハイポトロコイドの創成腕の作用に相当
し、かつ、ペリトロコイドの偏心腕の作用に相当する。
【0015】回転ピストンは偏心輪に取り付けてあり、
筒形空洞の高さに等しい高さを持つ直角柱のような形を
している。又、回転ピストンの直截面の頂点はそれぞ
れ、中心が合成トロコイドの創成点でありかつ半径が一
定量tに等しい円弧形である。なお、t=0の場合、回
転ピストンの直截面の頂点はそれぞれ合成トロコイドの
創成点である。さらに、合成トロコイドもまた回転ピス
トンの直截面の輪郭として用いることができる。
【0016】二つの歯車装置のうち一方は、筒形空洞の
底面へクランク軸主軸と同軸になるように固定してある
固定歯車と偏心軸主軸に固定してある転動歯車とを本質
的構成としている。そして、この固定歯車の作用はハイ
ポトロコイドの基円の作用に相当し、この転動歯車の作
用はハイポトロコイドの転円の作用に相当する。
【0017】二つの歯車装置のうち他方は、クランクピ
ンに固定してある固定歯車と回転ピストンに固定してあ
る転動歯車とを本質的構成としている。そして、この固
定歯車の作用はペリトロコイドの基円の作用に相当し、
この転動歯車の作用はペリトロコイドの転円の作用に相
当する。
【0018】ガス交換用連絡通路は、筒形空洞の内面と
回転ピストンの側面とで形成してある作動室に開口して
いる。ここで、回転ピストンの回転運動はガス交換用連
絡通路の開閉を制御する。
【0019】(b)この発明による遊星運動型ロータリ
ーピストンエンジンを応用して、次の特徴を持つ遊星運
動型エンジンが得られる。
【0020】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が2:1であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が2:3である合成トロコ
イドから成る遊星運動型ロータリーピストンエンジン。
【0021】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が2:1であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が1:3である合成トロコ
イドから成る遊星運動型ロータリーピストンエンジン。
【0022】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が3:2であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が1:2である合成トロコ
イドから成る遊星運動型ロータリーピストンエンジン。
【0023】(c)遊星運動型レシプロエンジンは、平
行移動合成トロコイドの創成点が創成する往復運動を利
用したクランク機構と、平行移動合成トロコイドの創成
点に配置した往復ピストンと、往復ピストンが往復する
シリンダーと、開閉が往復ピストンの運動により制御さ
れるガス交換用開閉装置とを特徴とする。この合成トロ
コイドにおいて、ハイポトロコイドの基円の半径とその
転円の半径との比は2:1であり、ペリトロコイドの基
円の半径とその転円の半径との比は1:2であり、ハイ
ポトロコイドの転円の半径はペリトロコイドの基円の半
径に等しい。 クランク機構は、クランクケースとクラン
ク軸と偏心軸と二つの歯車装置とを特徴とする。 クラン
ク軸はクランク軸主軸とクランクピンとから成る。そし
て、クランク軸主軸はクランクケースへ回転可能に取り
付けてあり、クランク軸の作用はハイポトロコイドの偏
心腕の作用に相当する。 偏心軸は偏心軸主軸と偏心輪と
から成る。そして、偏心軸主軸はクランクピンに取り付
けてあり、偏心軸の作用はハイポトロコイドの創成腕の
作用に相当し、かつ、ペリトロコイドの偏心腕の作用に
相当する。 二つの歯車装置のうち一方は、クランクケー
スへクランク軸主軸と同軸となるように固定してある固
定歯車と偏心軸主軸へ固定してある転動歯車とを本質的
構成としている。そして、この固定歯車の作用はハイポ
トロコイドの基円の作用に相当し、この転動歯車の作用
はハイポトロコイドの転円の作用に相当する。 二つの歯
車装置のうち他方は、クランクピンへ固定してある固定
歯車と偏心軸の偏心輪へ取り付けてある転動歯車とを本
質的構成としている。そして、この転動歯車は往復ピス
トンと結合している。なお、この固定歯車の作用はペリ
トロコイドの基円の作用に相当し、この転動歯車の作用
はペリトロコイドの転円の作用に相当する。
【0024】以後、この明細書において遊星運動型ロー
タリーピストンエンジンを略してロータリーピストンエ
ンジンと呼び、遊星運動型レシプロエンジンを略してレ
シプロエンジンと呼ぶ。
【0025】さて、この明細書で用いる用語を今から説
明する。
【0026】直非円柱に関し、直円柱の直截面が非円の
場合、この立体を直非円柱と呼ぶ。
【0027】ハウジングの筒形空洞に関し、筒形空洞の
両端の平面を筒形空洞の底面、筒形空洞を構成する曲面
を筒形空洞の側面、筒形空洞の軸に垂直な断面を筒形空
洞の直截面と呼ぶ。更に、これらの底面とこの側面とを
共に筒形空洞の内面と呼ぶ。
【0028】回転ピストンに関し、回転ピストンの自転
軸に垂直な断面を回転ピストンの直截面と呼ぶ。なお、
一般的に頂点は点である。しかし、この明細書において
は、点でなく弧から成るコーナーもまた頂点と呼ぶ。
【0029】多角形で囲まれた立体を多面体、これらの
多角形を多面体の面、これらの多角形の辺を多面体の
稜、これらの多角形の頂点を多面体の頂点と呼ぶ。特
に、多面体の二つの面が平行で、かつ、他の面が一つの
直線に平行なとき、この多面体を角柱、平行な二つの面
を角柱の底面、一つの直線に平行な面を角柱の側面、隣
合う二つの側面の交わりを角柱の側稜と呼ぶ。さらに、
角柱の側稜がこの角柱の底面に垂直に交わるとき、この
角柱を直角柱と呼ぶ。
【0030】幾何学において、直角柱の側面はそれぞれ
平面であり、直角柱の側稜はそれぞれ一つの直線であ
る。しかし、この明細書において、直角柱は円筒形側面
を持つことができ、また円筒形側稜も持つことができ
る。即ち、直角柱の直截面の辺が曲線であっても、なお
かつ、この立体を直角柱と呼ぶ。同様に、直角柱の直截
面の頂点が点でなく弧であっても、なおかつ、直角柱と
呼ぶ。
【0031】さて、図9〜図12を用いて、ハウジング
の筒形空洞の直截面の輪郭を定める合成トロコイドを説
明する。
【0032】半径aである基円A(25)と半径bであ
る転円B(26)とはハイポトロコイドを創成し、半径
eである基円E(27)と半径fである転円F(28)
とはペリトロコイドを創成する。
【0033】ハイポトロコイドに関し、転円B(26)
の半径の延長線上にある定点Rはハイポトロコイドの創
成点、距離OQはハイポトロコイドの偏心量、距離QR
はハイポトロコイドの創成半径と呼ばれる。さらに、こ
の明細書において、線分OQをハイポトロコイドの偏心
腕、線分QRをハイポトロコイドの創成腕と呼ぶ。
【0034】ペリトロコイドに関し、転円F(28)の
半径の延長線上にある定点Pはペリトロコイドの創成
点、距離QRはペリトロコイドの偏心量、距離RPはペ
リトロコイドの創成半径と呼ばれる。さらに、この明細
書において、線分QRをペリトロコイドの偏心腕、線分
RPをペリトロコイドの創成腕と呼ぶ。
【0035】基円E(27)は、基円E(27)と転円
B(26)とが同心となるように、ハイポトロコイドの
偏心腕OQ上の点Qに固定してある。従って、転円B
(26)はハイポトロコイドの偏心腕OQ上の点Qを中
心として自転することができるが、基円E(27)は同
じ点Qを中心として自転することができない。
【0036】ハイポトロコイドの条件より、転円B(2
6)はハイポトロコイドの偏心腕OQの上の点Qを中心
として自転しながら原点Oの周りを回る。従って、ハイ
ポトロコイドの偏心腕OQ上の点Qもまた原点Oの周り
を回る。故に、転円B(26)の自転に伴い、ハイポト
ロコイドの偏心腕OQ上の点Qに固定してある基円E
(27)は自転することなく原点Oの周りを回る。ここ
で、基円E(27)と転円B(26)とは同心である。
故に、転円B(26)の自転に伴い、ハイポトロコイド
の創成点Rは基円E(27)の周りを回る。
【0037】さて、ペリトロコイドの転円F(28)の
中心がハイポトロコイドの創成点Rとなるように、ペリ
トロコイドの偏心腕QRはハイポトロコイドの創成腕Q
Rに固定してある。従って、転円B(26)の自転に伴
い、転円F(28)の中心Rもまた基円E(27)の周
りを回る。さらに、基円E(27)と転円F(28)と
はペリトロコイドを創成するから、転円B(26)の自
転に伴い、転円F(28)は基円E(27)の外周に内
接しつつ滑ることなく転がる。故に、点Qを原点とした
座標系において、転円B(26)の自転に伴い、点Pは
ペリトロコイドを創成する。
【0038】しかしながら、転円F(28)の中心Rは
ハイポトロコイドの創成点Rである。従って、点Oを原
点とした座標系において、転円B(26)の自転に伴
い、転円F(28)の中心Rはハイポトロコイドを創成
する。さらに、ペリトロコイドの偏心腕はハイポトロコ
イドの創成腕と線分QRを共有する。故に、点Pはハイ
ポトロコイドとペリトロコイドとを合成した曲線を描
く。
【0039】この明細書において、点Pの軌跡(29)
を合成トロコイドと呼び、点Pを合成トロコイドの創成
点と呼ぶ。
【0040】故に、合成トロコイドは、ペリトロコイド
の基円E(27)とハイポトロコイドの転円B(26)
とが同心となるように、ペリトロコイドの基円E(2
7)をハイポトロコイドの偏心腕OQに固定し、かつ、
ペリトロコイドの転円F(28)の中心がハイポトロコ
イドの創成点Rとなるように、ペリトロコイドの偏心腕
QRをハイポトロコイドの創成腕QRに固定した条件に
おいて、ハイポトロコイドと組み合わせたペリトロコイ
ドの創成点Pの軌跡である。
【0041】その結果、転円F(28)は、点Qを中心
に遊星運動をしながら原点Oの周りを回る。そして、回
転ピストン(3)の直截面の頂点はそれぞれ転円F(2
8)の半径の延長線上にある創成点Pであるから、回転
ピストン(3)は点Qを中心に遊星運動をしながら原点
Oの周りを回る。
【0042】ここで、距離RPをkとすると、合成トロ
コイドの創成点P(x,y)の座標は次式で表される。
但し、βは創成点Pの位相角であり定数である。 x=(a−b)cosθ+(f−e)cosφ+kcos(γ+β) y=(a−b)sinθ+(f−e)sinφ+ksin(γ+β)
【0043】ここで、φの値は次式となる。 φ=θ+λ λ=−aθ/bより、φ=(1−a/b)θである。 ここで、γの値は次式となる。 γ=θ+λ+τ τ=−eλ/f、λ=−aθ/bより、τ=eaθ/fbである。 ∴γ=(1−a/b+ea/fb)θ 故に、創成点P(x,y)の座標は次式となる。 x=(a−b)cosθ+(f−e)cos(1−a/b)θ +kcos{(1−a/b+ea/fb)θ+β} y=(a−b)sinθ+(f−e)sin(1−a/b)θ +ksin{(1−a/b+ea/fb)θ+β}
【0044】ここで、基円E(27)の半径eと転円B
(26)の半径bとの比をcとすると、e=cbとな
り、転円F(28)の半径fと基円E(27)の半径e
との比をnとすると、f=neとなる。さらに、基円E
(27)の半径が転円B(26)の半径に等しいときの
転円F(28)の半径をrとすると、r=nbとなる。 ∴f=cr ∴f−e=cr−cb ∴1−a/b+ea/fb=1−a/b+a/r kと転円F(28)の半径fとの比をdとすると、k=dfとなる。 ∴k=dcr
【0045】故に、合成トロコイドの創成点P(x,
y)の座標は次式となる。 x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ +dcrcos{(1−a/b+a/r)θ+β} (1) y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ +dcrsin{(1−a/b+a/r)θ+β} (2)
【0046】ここで、点Qの位相角をβa,点Rの位相
角をβbとする。すると、(1)式および(2)式は次
式となる。但し、βaとβbとは定数である。 x=(a−b)cos(θ+βa)+c(r−b)cos{(1−a/b)θ +βb) +dcrcos{(1−a/b+a/r)θ+β} (3) y=(a−b)sin(θ+βa)+c(r−b)sin{(1−a/b)θ +βb) +dcrsin{(1−a/b+a/r)θ+β} (4)
【0047】なお、(1)式および(2)式は、a、
b、c、d、r及びβの値により、いろいろな合成トロ
コイドを描く。図15−図26に代表的な合成トロコイ
ドを示す。
【0048】合成トロコイドの一般式 合成トロコイドの創成点Pの座標の一般式は次式で表される。 x=(a+b)cos(θ+βa)+(e+f)cos(φ+βb)+kco s(γ+β) y=(a+b)sin(θ+βa)+(e+f)sin(φ+βb)+ksi n(γ+β) 但し、a>0、e>0
【0049】φの値は次式となる。 φ=θ+λ ここで、転円Bの回転角度λは、λ=aθ/bである。
故に φ=(1+a/b)θ
【0050】γの値は次式となる。 γ=θ+λ+τ ここで、転円Fの回転角度τは、τ=eλ/fである。
なお、λ=aθ/bであるから τ=eaθ/fb 従って γ=(1+a/b+ea/fb)θ
【0051】故に、合成トロコイドの一般式は次式とな
る。 x=(a+b)cos(θ+βa)+(e+f)cos{(1+a/b)θ+ βb} +kcos{(1+a/b+ea/fb)θ+β y=(a+b)sin(θ+βa)+(e+f)sin{(1+a/b)θ+β b} +ksin{(1+a/b+ea/fb)θ+β}
【0052】a、b、eおよびfに関し、 b>0のとき基円Aと転円Bとはエピトロコイドを創成
する。 b<0において |b|<|a|のとき、基円Aと転円Bとはハイポトロ
コイドを創成する。 |b|>|a|のとき、基円Aと転円Bとはペリポトロ
コイドを創成する。 f>0のとき基円Eと転円Fとはエピトロコイドを創成
する。 f<0において |f|<|e|のとき基円Eと転円Fとはハイポトロコ
イドを創成する。 |f|>|e|のとき基円Eと転円Fとはペリポトロコ
イドを創成する。 故に、上式はトロコイドとトロコイドとを組み合わせた
合成トロコイドを表わし、トロコイドとトロコイドとの
組合せは9通りある。
【0053】平行移動合成トロコイドを筒形空洞の直截
面の輪郭として用いた場合合成トロコイドの法線に沿っ
て一定量tだけ平行移動した創成点Ps(xs,ys)
の座標は次式で表される。但し、創成点P(x,y)に
おける法線とx軸との成す角をυとする。 xs=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ +d c rcos{(1−a/b+a/r)θ+β)+tcosυ ys=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ +d c rsin{(1−a/b+a/r)θ+β)+tsinυ 但し、tanυ=−(dx/dθ)/(dy/dθ)ここで、t>0の場合、合成トロコイドは外側へ法線に
沿って平衡移動し、t<0の場合、合成トロコイドは内
側へ法線に沿って平衡移動し、t=0の場合、合成トロ
コイドは平衡移動しない。なお、ハイポトロコイドの基
円の半径とその転円の半径との比が2:1、ペリトロコ
イドの基円の半径とその転円の半径との比が1:2、c
=1である合成トロコイドは往復運動となるので、t≠
0の場合、合成トロコイドは法線方向へ平衡移動し、t
=0の場合、合成トロコイドは平衡移動しない。
【0054】この場合、回転ピストン(3)の直截面の
頂点の形状は、中心が合成トロコイドの創成点Pであり
かつ半径が一定量tに等しい円弧になる。その結果、回
転ピストン(3)の側稜の形は円筒形になる。したがっ
て、回転ピストン(3)の回転に伴い、回転ピストン
(3)の円筒形側稜と筒形空洞の側面との間の接触線は
回転ピストン(3)の円筒形側稜の表面を移動する。故
に、この接触線は回転ピストン(3)の円筒状側稜上で
常に同じ位置とならない。その結果、回転ピストン
(3)の側稜の異常摩耗の危険は無くなる。なお、一定
tはアペックスシール(13)の厚みの半分にすべき
である。そして、これらはヴァンケル型ロータリーエン
ジンと同様の手法である。
【0055】この発明において、回転ピストン(3)の
直截面の頂点間を結ぶ曲線を定めるにあたり、もし回転
ピストン(3)の側面が筒形空洞の側面に衝突しなけれ
ば、回転ピストン(3)の直截面の頂点間を結ぶ曲線に
制限は無い。なお、筒形空洞の直截面の輪郭を定める曲
線の曲線群の内包絡線を回転ピストン(3)の直截面の
輪郭として用いると、筒形空洞の内面と回転ピストン
(3)の側面とで形成する作動室の最小容積は最も小さ
くなる。そして、圧縮比は増加し、都合が良い。この
為、一般的に、回転ピストン(3)の直截面の輪郭に筒
形空洞の直截面の輪郭を定める曲線の曲線群の内包絡線
を用いる。
【0056】さて、図27を用いて合成トロコイドの曲
線群を説明する。円F(32)の中心がXY座標系にお
ける原点Rとなるように、円F(32)をXY座標系に
固定する。さらに、円F(32)を基円Fとし、円E
(33)を転円Eとする。なお、XY座標系において、
転円Eと基円Fとはハイポトロコイドを創成する。
【0057】XY座標系において、円B(34)と円E
(33)とが同心となるように、円B(34)の中心を
ハイポトロコイドの偏心腕RQ上の点Qに固定し、円B
(34)を基円Bとする。そして、円A(35)がハイ
ポトロコイドの創成点Oを中心に自転できるように、円
A(35)の中心をハイポトロコイドの創成点Oに配置
し、円A(35)を転円Aとする。なお、転円Aと基円
Bとはペリトロコイドを創成する。
【0058】xy座標系の原点がXY座標系におけるハ
イポトロコイドの創成点Oとなるように、xy座標系を
XY座標系におけるペリトロコイドの転円Aに固定す
る。さらに、このxy座標系に合成トロコイドを描く。
【0059】その結果、xy座標系の原点はXY座標系
におけるハイポトロコイドの創成点Oに平行移動し、X
Y座標系におけるペリトロコイドの転円Aの自転によ
り、このxy座標系は前記創成点Oを中心に自転する。
【0060】ここで、XY座標系におけるハイポトロコ
イドの創成点Oの座標を(Xo,Yo)、XY座標系に
おけるペリトロコイドの転円Aの回転角度をχ、xy座
標系における合成トロコイドの創成点Pの座標を(x,
y)とする、合成トロコイドの曲線の座標(X,Y)は
次式となる。 X=Xo+xcosχ−ysinχ Y=Yo+xsinχ+ycosχ 但し Xo=(f−e)cos(ω+π)+(a−b)cos(δ+π) Yo=(f−e)sin(ω+π)+(a−b)sin(δ+π)
【0061】合成トロコイドと同様に、δの値は次式と
なる。 δ=ω+σ σ=−fω/eより、δ=(1−f/e)ωとなる。 χの値は次式となる。 χ=ω+σ+ν ν=−bσ/a、σ=−fω/eより、ν=bfω/aeとなる。 ∴χ=(1−f/e+bf/ae)ω ここで、e=cb、f=crである。 ∴f−e=cr−cb ∴δ=(1−r/b)ω ∴χ=(1−r/b+r/a)ω
【0062】故に、合成トロコイドの曲線群の座標
(X,Y)は次式として表わされる。 X=Xo+xcos(1−r/b+r/a)ω−ysin(1−r/b+r/ a)ω (5) Y=Yo+xsin(1−r/b+r/a)ω+ycos(1−r/b+r/a )ω (6) 但し Xo=−c(r−b)cosω−(a−b)cos(1−r/b)ω Yo=−c(r−b)sinω−(a−b)sin(1−r/b)ω x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ +dcrcos{(1−a/b+a/r)θ+β} y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ +dcrsin{(1−a/b+a/r)θ+β}
【0063】図28〜図37に、代表的な合成トロコイ
ドの曲線群の例を示す。なお、基本となる合成トロコイ
ドは太い線で示してある。
【0064】さらに、平行移動合成トロコイドの曲線群
(Xs,Ys)もまた包絡線を持ち、次式として表わさ
れる。 Xs=Xo+xscos(1−r/b+r/a)ω−yssin(1−r/b +r/a)ω Ys=Yo+xssin(1−r/b+r/a)ω+yscos(1−r/b +r/a)ω 但し xs=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ +dcrcos{(1−a/b+a/r)θ+β}+tcosν ys=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ +dcrsin{(1−a/b+a/r)θ+β)+tsinν tanν=−(dx/dθ)/(dy/d/θ)
【0065】さて、もしこの発明によるロータリーピス
トンエンジンの作動室の容積が変化する為には、回転ピ
ストン(3)は、筒形空洞の側面を常に摺動する側稜を
少なくとも二つ持たなければならない。故に、図28−
図37に示すように、合成トロコイドの曲線群の外包絡
線と内包絡線とは接点を少なくとも二つ持たなければな
らない。従って、図15−図26に示された全ての合成
トロコイドをハウジングの筒形空洞の直截面の輪郭とし
て使用できる。
【0066】図83に示すように、合成トロコイドの短
軸にループがあると、合成トロコイドの曲線群の外包絡
線と内包絡線とは接点を持たない。また、図84に示す
ように、合成トロコイドの曲線群の外包絡線と内包絡線
とが一つの接点を持つと、この発明によるロータリーピ
ストンエンジンを作る為の条件は悪い。
【0067】回転ピストン(3)の直截面の輪郭を定め
る曲線が合成トロコイドの場合。図10及び図32とか
ら理解できるように、回転ピストン(3)の直截面の輪
郭を定める曲線の曲線群の外包絡線を筒形空洞の直截面
の輪郭として使用できる。
【0068】合成トロコイドの曲線群と同様に、円F
(32)を基円Fとし、円E(33)を転円Eとする。
そして、転円Eと基円Fとはハイポトロコイドを創成す
る。また、円B(34)と円E(33)とが同心となる
ように、円B(34)の中心をハイポトロコイドの偏心
腕RQ上の点Qに固定し、円B(34)を基円Bとす
る。なお、円A(35)がハイポトロコイドの創成点O
を中心に自転できるように、円A(35)の中心をハイ
ポトロコイドの創成点Oに配置し、円A(35)を転円
Aとする。そして、転円Aと基円Bとはペリトロコイド
を創成する。さらに、ペリトロコイドの創成半径とペリ
トロコイドの転円Aの半径aとの比ををhとして、ペリ
トロコイドの創成半径をhaで表わす。
【0069】故に、上記構成における合成トロコイドの
創成点(v,w)の座標は次式で表わされる。但し、β
cはこの創成点の位相角であり、定数である。 v=(f−e)cos(ω+π)+(a−b)cos(δ+π)+hacos (χ+βc+π) w=(f−e)sin(ω+π)+(a−b)sin(δ+π)+hasin (χ+βc+π)
【0070】合成トロコイドの曲線群と同様に、 v=−c(r−b)cosω−(a−b)cos(1−r/b)ω −hacos{(1−r/b+r/a)ω+βc} w=−c(r−b)sinω−(a−b)sin(1−r/b)ω −hasin{(1−r/b+r/a)ω+βc}
【0071】(1)式及び(2)式で表わされる合成ト
ロコイドの転円F(28)に固定した平面に,創成点
(v,w)が創成する合成トロコイドを描くと、前記合
成トロコイドの曲線群(x,y)が得られる。そして、
この曲線群(x,y)は次式で表わされる。但し、βe
は前記合成トロコイドの位相角であり、定数である。 x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ+vcos γ−wsinγ (7) y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ+vsin γ+wcosγ (8) 但し、γ=(1−a/b+a/r)θ+βe
【0072】図38〜図40に、(7)式及び(8)式
で表わされる代表的な曲線群を示す。なお、基本となる
合成トロコイドは太い線で示してある。
【0073】故に、創成点P(v,w)が創成する合成
トロコイドを回転ピストン(3)の直截面の輪郭として
用いることができ、前記合成トロコイドの曲線群の外包
絡線を筒形空洞の直截面の輪郭として用いることができ
る。
【0074】回転ピストン(3)の直截面の頂点の形が
円弧である場合。(7)式及び(8)式において、v=
dcr、w=0とすると、(7)式及び(8)式は
(1)式及び(2)式で表わされる合成トロコイドの創
成点Pの座標を表わす。従って、βe=0の場合、
(7)式及び(8)式は図10における創成点P1の座
標、βe=−2π/3の場合、図10における創成点P
2の座標、βe=−4π/3の場合、図10における創
成点P3の座標を表わす。
【0075】故に、中心が合成トロコイドの創成点Pで
ある円弧を回転ピストン(3)の直截面の頂点の形とし
て用いることができ、「回転ピストン(3)の直截面の
円弧形頂点を定める曲線の曲線群の外包絡線」を筒形空
洞の直截面の輪郭として用いることができる。なお、回
転ピストン(3)の直截面の輪郭(円弧形頂点とそれら
を結ぶ直線)を定める曲線の曲線群を図41に示す
【0076】もし、回転ピストン(3)の直截面の円弧
形頂点間を結ぶ曲線が、円弧形頂点を定める曲線の曲線
群の外包絡線に干渉しなければ、円弧形頂点間を結ぶ曲
線に制限は無い。なお、円弧形頂点の形はアペックスシ
ール(13)の断面の形と同じになる。
【0077】
【作用】この発明によるロータリーピストンエンジンの
構成において、ハウジングの筒形空洞の直截面の輪郭を
定める曲線は合成トロコイドまたは平行移動合成トロコ
イドである。そして、回転ピストンの直接面の頂点はそ
れぞれ、合成トロコイドの創成点P、または、中心が合
成トロコイドの創成点Pでありかつ半径が一定量tに等
しい円弧の形をしている。
【0078】従って、回転ピストンの全ての稜は筒形空
洞の内面を常に摺動する。更に、回転ピストンは点Qを
中心に遊星運動をしながら原点Oの周りを回る。その結
果、回転ピストンの側面と筒形空洞の内面とで形成され
る作動室の容積は変化し、ガス交換用連絡通路の開閉は
制御される。
【0079】
【実施例】実施図を用いて、この発明の第1実施例から
第4実施例までを具体的に説明する。
【0080】−第一実施例−(図1〜図5、図9及び図
10参照) 第一実施例は、概略すると、筒形空洞の直截面の輪郭を
定める曲線が合成トロコイドまたは平行移動合成トロコ
イドである筒形空洞をハウジングは有し、回転ピストン
(3)が筒形空洞内に納めてあり、回転ピストン(3)
の全ての稜が常に筒形空洞の内面を摺動し、回転ピスト
ン(3)の側面と筒形空洞の内面とが容積の変化する三
つの作動室を形成し、ガス交換用連絡通路が吸気通路
(10)と排気通路(11)とから成る構成のロータリ
ーピストンエンジンである。
【0081】合成トロコイドにおいて、基円A(25)
の半径と転円B(26)の半径との比は2:1、基円E
(27)の半径と転円F(28)の半径との比は2:3
である。従って、筒形空洞の直截面の輪郭を定める曲線
の媒介変数方程式は次式で表わすことができる。 x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(−θ)+dcrcos(θ/ 3+β) y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(−θ)+dcrsin(θ/ 3+β)
【0082】全てのβの値に対しこの発明によるロータ
リーピストンエンジンは成立する。しかし、β=nπ/
3のとき、この発明によるロータリーピストンエンジン
が成立する条件は好ましい。但し、nは任意の整数であ
る。そして、β=2nπ/3のとき、この発明によるロ
ータリーピストンエンジンが成立する条件は最も好まし
い。図15、図16にβ=0である合成トロコイドを示
し、図17にβ=π/3である合成トロコイドを示す。
【0083】図15と図16とから、dの値が減少する
と合成トロコイドの短軸にくびれが生ずることが理解で
きる。そして、合成トロコイドの短軸にくびれを与えな
いdの値において、dの値はcの値の影響を受ける。ま
たc>1ならば、合成トロコイドはこの発明によるロー
タリーピストンエンジンに適さない。一方、cの値が小
さくなりすぎると機械的強度の問題がでてくる。従っ
て、1.0>c>0.6のとき、この発明によるロータ
リーピストンエンジンが成立する条件は最も好ましい。
【0084】また、図15から、c=0.8においは,
dの値が4.4以上のときの条件が適していることが理
解でき、図16から、c=0.9においては、dの値が
3.6以上のときの条件が適していることが理解でき
る。しかし、dの値が大きいとこの発明によるロータリ
ーピストンエンジンが成立する条件は不利となるから、
合成トロコイドの短軸にくびれが生じない範囲内で、か
つ、合成トロコイドの曲線群の内包絡線が基円A(2
5)に干渉しない範囲内で、小さなdの値にすべきであ
る。
【0085】実施図においては、ハウジングの筒形空洞
の側面を両端が開口している筒形空洞を有するローター
ハウジング(1)とし、ハウジングの筒形空洞の二つの
底面をそれぞれ板状のサイドハウジング(2)としてい
る。さらに、回転ピストン(3)をローターハウジング
(1)の筒形空洞内に配置し、サイドハウジング(2)
をローターハウジング(1)の筒形空洞の両端に取付け
ている。
【0086】一般的に、回転ピストン(3)の直截面の
輪郭に、ローターハウジング(1)の筒形空洞の直截面
の輪郭を定める曲線の曲線群の内包絡線を用いる。この
為、回転ピストン(3)は三角状直截面をした直角柱の
形をしている。従って、回転ピストン(3)の三角状直
截面の三つの頂点はそれぞれ、合成トロコイドの創成点
(図10における点P1、点P2、点P3)、または、
中心が合成トロコイドの創成点Pでありかつ半径が一定
tに等しい円弧の形をしている。そして、三角状直截
面の三つの頂点のうちの二つと三角状直截面の中心との
成す角は全て120°である。なお、図28にβ=0で
ある合成トロコイドの曲線群を示す。
【0087】その結果、回転ピストン(3)の三つの側
稜は全てローターハウジング(1)の筒形空洞の側面を
常に摺動し、回転ピストン(3)の二つ底面の稜は全て
サイドハウジング(2)の内面を常に摺動し、ローター
ハウジング(1)の筒形空洞の側面とサイドハウジング
(2)の内面と回転ピストン(3)の側面とは容積が変
化する三つの作動室を形成する。
【0088】そして、作動室の気密の為、アペックスシ
ール(13)が回転ピストン(3)の三つの側綾に取付
けてあり、サイドシール(14)が回転ピストン(3)
の二つの底面の稜に取付けてある。また、吸気通路(1
0)と排気通路(11)とがローターハウジング(1)
を通して作動室に開口している。さらに、点火プラグ
(12)がローターハウジング(1)に設けてある。こ
こで、吸気通路(10)と排気通路(11)は共にサイ
ドハウジング(2)に設けることができる。
【0089】クランク軸(4)はクランク軸主軸とクラ
ンクピンとから成り、出力軸である。そして、クランク
軸(4)の自転軸はクランク軸主軸の軸心であり、クラ
ンク軸主軸は、クランク軸主軸と筒形空洞とが同軸とな
るように、サイドハウジング(2)を貫通している。こ
こで、クランク軸主軸の軸心(原点O)とクランクピン
の軸心(点Q)との距離はハイポトロコイドの偏心量O
Qである。そして、クランク軸(4)の作用はハイポト
ロコイドの偏心腕OQの作用に相当する。
【0090】固定歯車A(5)は、固定歯車A(5)と
筒形空洞とが同軸となるように、サイドハウジング
(2)に固定してある。そして、固定歯車A(5)はク
ランク軸主軸と同軸であり、内噛歯車である。
【0091】転動歯車B(6)はクランクピンに取り付
けてあり、転動歯車B(6)の軸心を自転軸として、ク
ランクピンの軸心を中心に自転できる。そして、転動歯
車B(6)は外噛歯車であり、固定歯車A(5)と噛み
合っている。尚、固定歯車A(5)と転動歯車B(6)
との幾何学的関係はハイポトロコイドの基円A(25)
とその転円B(26)との関係である。そして、クラン
ク軸(4)の回転に伴い、転動歯車B(6)はクランク
ピンの軸心を中心に自転しながらクランク主軸の軸心の
周りを回る。
【0092】偏心軸(7)は偏心軸主軸と偏心輪とから
成る。そして、偏心軸主軸はクランクピンに取り付けて
あり、偏心軸主軸の軸心を自転軸として、クランクピン
の軸心を中心に自転できる。さらに、偏心軸主軸は、偏
心軸主軸と転動歯車B(6)とが同軸となるように、転
動歯車B(6)に固定してある。故に、偏心輪の軸心は
転動歯車B(6)の半径の延長線上にある定点であり、
ハイポトロコイドの創成点(点R)でもある。
【0093】ここで、偏心軸主軸の軸心(点Q)と偏心
輪の軸心(点R)との距離はペリトロコイドの偏心量Q
Rであり、ハイポトロコイドの創成半径QRでもある。
そして、偏心軸(7)の作用はペリトロコイドの偏心腕
QRの作用に相当し、ハイポトロコイドの創成腕QRの
作用にも相当する。
【0094】固定歯車E(8)は、固定歯車E(8)と
クランクピンとが同軸となるように、クランクピンに固
定してある。そして、固定歯車E(8)は転動歯車B
(6)と同軸であり、外噛歯車である。
【0095】転動歯車F(9)は偏心輪に取り付けてあ
り、転動歯車F(9)の軸心を自転軸として、偏心輪の
軸心を中心に自転できる。そして、転動歯車F(9)は
内噛歯車であり、固定歯車E(8)と噛み合っている。
なお、固定歯車E(8)と転動歯車F(9)との幾何学
的関係はペリトロコイドの基円E(27)とその転円F
(28)との関係である。
【0096】回転ピストン(3)は、回転ピストン
(3)と転動歯車F(9)とが同軸となるように、転動
歯車F(9)に固定してある。従って、回転ピストン
(3)の三角状直截面の三つの頂点はそれぞれ転動歯車
F(9)の半径の延長線上にある定点であり、合成トロ
コイドの創成点(点P)でもある。故に、回転ピストン
(3)はクランクピンの軸心(点Q)を中心に遊星運動
しながらクランク軸主軸の軸心(原点O)の周りを回
る。
【0097】この為、作動室の容積は変化し、アペック
スシール(13)は吸気通路(10)と排気通路(1
1)とを開閉し、作動室内の燃焼ガスは交換される。
【0098】よって、吸気行程(図42〜図45)、圧
縮行程(図46〜図48)、燃焼・膨張行程(図49〜
図51)及び排気行程(図52〜図53)の四行程を得
る。そして、燃焼ガスの膨張圧力はクランク軸(4)の
回転力に変わる。
【0099】ここで、回転ピストン(3)の自転角速度
はクランク軸(4)の自転角速度の1/3であり、回転
ピストン(3)の自転方向はクランク軸(4)の自転方
向に対して同一方向である。
【0100】クランク角度θを90°ずつ変化させた作
動状況を図42〜図53に示す。図48は圧縮が完了し
た作動状況を示し、この位置で点火・燃焼となる。そし
て、膨張行程における、クランク角度θを18°ずつ変
化させた作動状況を図54〜図59に示す。尚、図54
〜図59から、上死点付近において、作動室の容積変化
が緩慢であることが理解できる。
【0101】図10において、回転ピストン(3)の重
心は点Rにあるから、回転ピストン(3)の質量を打ち
消すように、点Qに対称に、回転ピストン(3)に対す
る釣り合い錘を設ける。さらに、前記釣り合い錘の質量
と回転ピストン(3)の質量との和を打ち消すように、
原点Oに対称に、新たな釣り合い錘を設ける。この方法
で、運動部分は完全バランスとなる。
【0102】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が2:1であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が1:3である合成トロコ
イドから成るロータリーピストンエンジンの場合。
【0103】筒形空洞の直截面の輪郭を定める曲線の媒
介変数方程式は次式で表わされる。 x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(−θ)+dcrcos(−θ /3+β) y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(−θ)+dcrsin(−θ /3+β)
【0104】図18にβ=0である合成トロコイドを示
し、図30にβ=0である合成トロコイドの曲線群を示
す。
【0105】回転ピストン(3)の自転方向はクランク
軸(4)の自転方向に対して逆方向であり、回転ピスト
ン(3)の自転角速度はクランク軸(4)の自転角速度
の1/3である。
【0106】固定歯車A(5)のピッチ円半径と転動歯
車B(6)のピッチ円半径との比は2:1であり、固定
歯車E(8)のピッチ円半径と転動歯車F(9)のピッ
チ円半径との比は1:3である。
【0107】上記の相違を除いて、このロータリーピス
トンエンジンの構造は第一実施例のロータリーピストン
エンジンの構造と同一であり、作動状況も同一である。
【0108】−第二実施例−(図6、図11、図12を
参照) 第二実施例は、筒形空洞の直截面の輪郭を定める曲線
が、基円A(25)の半径と転円B(26)の半径との
比を3:2とし、基円E(27)の半径と転円F(2
8)の半径との比を1:2とした合成トロコイドである
以外、第一実施例におけるロータリーピストンエンジン
と同じである。従って、筒形空洞の直截面の輪郭を定め
る曲線の媒介変数方程式は次式となる。 x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(−θ/2)+dcrcos( θ/4+β) y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(−θ/2)+dcrsin( θ/4+β)
【0109】全てのβの値に対しこの発明によるロータ
リーピストンエンジンは成立する。しかし、β=nπ/
2のとき、この発明によるロータリーピストンエンジン
が成立する条件は好ましい。但し、nは任意の整数であ
る。そして、β=(2n+1)π/2のとき、この発明
によるロータリーピストンエンジンが成立する条件は最
も好ましい。図20にβ=π/2のときの合成トロコイ
ドを示し、図21にβ=0ときの合成トロコイドを示
す。そして、図32にβ=π/2のときの合成トロコイ
ドの曲線群を示す。
【0110】図20より、dの値が減少すると合成トロ
コイドの角に突起が生ずることが理解できる。合成トロ
コイドの角に突起を与えないdの値において、dの値は
cの値の影響を受ける。cの値が小さくなりすぎると機
械的強度の問題がでてくる。従って、1.0>c>0.
7のとき、この発明によるロータリーピストンエンジン
が成立する条件は最も好ましい。
【0111】また、図20から、c=0.95において
は、dの値が2.1以上のときの条件が適していること
が理解できる。しかし、dの値が大きいとこの発明によ
るロータリーピストンエンジンが成立する条件は不利と
なるから、合成トロコイドの角に突起が生じない範囲内
で、かつ、合成トロコイドの曲線群の内包絡線が基円A
(25)に干渉しない範囲内で、小さなdの値にすべき
である。
【0112】第二実施例において、回転ピストン(3)
は、二つの頂点を持つ楕円状の直截面をした直角柱の形
をしている。従って、ローターハウジング(1)の筒形
空洞の側面とサイドハウジング(2)の内面と回転ピス
トン(3)の側面とは容積が変化する二つの作動室を形
成する。ここで、楕円状の直截面の二つの頂点と楕円状
の直截面の中心との成す角度は共に180°である。そ
して、回転ピストン(3)の自転角速度はクランク軸
(4)の自転角速度の1/4であり、回転ピストン
(3)の自転方向はクランク軸(4)の自転方向に対し
て同一方向である。
【0113】吸気通路(10)と排気通路(11)とが
ローターハウジング(1)を通して作動室へ開口してい
る。そして、回転型吸排気弁(20)が吸気通路(1
0)と排気通路(11)とに設けてある。ここで、吸気
通路(10)の開閉と排気通路(11)の開閉は共に回
転型吸排気弁(20)により制御される。さらに、回転
型吸排気弁(20)は回転ピストン(3)の回転運動に
より制御される。
【0114】回転型吸排気弁(20)の自転角速度はク
ランク軸(4)の自転角速度の1/8あり、回転型吸排
気弁(20)の自転方向はクランク軸(4)の自転方向
に対して逆方向である。なお、回転型弁に代えて茸形弁
等が使用できる。
【0115】以上の相違を除いて、第二実施例のロータ
リーピストンエンジンの構造は第一実施例のロータリー
ピストンエンジンの構造と同一である。
【0116】回転ピストン(3)がクランクピンの軸心
を中心に遊星運動をしながらクランク軸主軸の軸心の周
りを回るため、作動室の容積は変化し、回転型吸排気弁
(20)は吸気通路(10)と排気通路(11)とを開
閉し、作動室内の燃焼ガスは交換される。よって、吸気
行程(図60〜図62)、圧縮行程(図63〜図6
4)、燃焼・膨張行程(図65〜図66)および排気行
程(図67〜図68)の4行程を得る。そして、燃焼ガ
スの膨張圧力はクランク軸(4)より回転力に変わる。
【0117】なお、クランク角度θを105°づつ変化
させた作動状況を図60〜図69に示す。図64は圧縮
が完了した状況を示し、この位置で点火・燃焼となる。
また、第一実施例と同様の方法を用いると、運動部分の
完全な釣り合いがとれる。
【0118】−第三実施例−(図7を参照) 第三実施例は、掃気通路(23)がローターハウジング
(1)を通して作動室へ開口していること以外、第二実
施例におけるロータリーピストンエンジンと同一であ
る。
【0119】吸気通路(10)、排気通路(11)およ
び掃気通路(23)がローターハウジング(1)を通し
て作動室へ開口している。そして、回転型吸気弁(2
2)が吸気通路(10)に、回転型排気弁(21)が排
気通路(11)に、回転型掃気弁(24)が掃気通路
(23)に取り付けてある。ここで、吸気通路(10)
の開閉は回転型吸気弁(2)により、排気通路(11)
の開閉は回転型排気弁(21)により、掃気通路(2
3)の開閉は回転型掃気弁(24)により制御され、更
に、回転型吸気弁(22)、回転型排気弁(21)およ
び回転型掃気弁(24)は回転ピストン(3)の回転運
動により制御される。
【0120】回転型掃気弁(24)の自転角速度はクラ
ンク軸(4)の自転角速度の1/4であり、回転型掃気
弁(24)の自転方向はクランク軸(4)の自転方向に
対して逆方向である。回転型吸気弁(22)と回転型排
気弁(21)の自転角速度は共にクランク軸(4)の自
転角速度の1/4であり、回転型吸気弁(22)と回転
型排気弁(21)の自転方向は共にクランク軸(4)の
自転方向に対して同一方向である。
【0121】以上の相違を除いて、第三実施例のロータ
リーピストンエンジンの構造は第二実施例のロータリー
ピストンエンジンの構造と同一である。
【0122】回転ピストン(3)がクランクピンの軸心
を中心に遊星運動をしながらクランク軸主軸の軸心の周
りを回る為、作動室の容積は変化し、回転型吸気弁(2
2)は吸気通路(10)を開閉し、回転型排気弁(2
1)は排気通路(11)を開閉し、回転型掃気弁(2
4)は掃気通路(23)を開閉し、作動室内の燃焼ガス
は交換される。
【0123】よって、燃焼・膨張行程(図71〜図7
2)、排気行程(図73〜図74)、掃気程(図75〜
図78)、吸気行程(図79〜図80)及び圧縮行程
(図81と図70)の5行程を得る。そして、燃焼ガス
の膨張圧力はクランク軸(4)より回転力に変わる。
【0124】クランク角度θを105°づつ変化させた
作動状況を図70〜図81に示す。図70は圧縮が完了
した状況を示し、この位置で点火・燃焼となる。
【0125】−第四実施例−(図8、図13、図14及
び図82を参照) 第四実施例は、従来のレシプロエンジンのクランク機構
に替えて、合成トロコイドの創成点が創成する往復運動
をクランク機構として用いたレシプロエンジンである。
【0126】図8に示すように、合成トロコイドの創成
点Pに往復ピストン(17)を配置しシリンダー(1
6)を組合せて往復型作動室を形成している。さらに、
クランクケース(15)を設け、シリンダー(16)の
頂部に茸形吸気弁(18)と茸形排気弁(19)と点火
プラグ(12)とを設けている。そして、この構成は従
来のレシプロエンジンと同様であり、その作動状況は従
来のレシプロエンジンの作動状況と同一である。なお、
図8では図13における釣合い錘が省略されている。
【0127】また、この発明によるレシプロエンジンの
クランク機構の構成は、固定歯車A(5)のピッチ円半
径と転動歯車B(6)のピッチ円半径との比が2:1で
あり、固定歯車E(8)のピッチ円半径と転動歯車F
(9)のピッチ円半径との比が1:2であり、転動歯車
B(6)のピッチ円半径が固定歯車E(8)のピッチ円
半径に等しく、クランク軸(4)の主軸がクランクケー
ス(15)へ回転可能に取り付けてあり、往復ピストン
(17)が転動歯車F(9)と結合している以外、第一
実施例における回転ピストン(3)とクランク軸(4)
と偏心軸(7)と固定歯車A(5)と転動歯車B(6)
と固定歯車E(8)と転動歯車F(9)とハウジングと
から成る遊星運動機構の構成と同一である。
【0128】上記合成トロコイドにおいては、基円A
(25)の半径と転円B(26)の半径との比は2:1
であり、基円E(27)の半径と転円F(28)の半径
との比は1:2であり、c=1である。ここで、βa=
0、β=βb/2とすると、この合成トロコイドの創成
点Pの座標は(3)式及び(4)式により次式で表わさ
れる。 x=bcosθ+bcos(−θ+βb)+d rcos(βb/2) y=bsinθ+bsin(−θ+βb)+d rsin(βb/2)
【0129】ここで cosA+cosB=2cos{(A+B)/2}cos{(A−B)/2} sinA+sinB=2sin{(A+B)/2}cos{(A−B)/2} 故に、上式は次式となる。 x=2bcos(βb/2)cos{(2θ−βb)/2}+drcos(β b/2) y=2bsin(βb/2)cos{(2θ−βb)/2}+drsin(β b/2) x=cos(βb/2){2bcos(θ−βb/2)+dr} (9) y=sin(βb/2){2bcos(θ−βb/2)+dr} (10)
【0130】故に、
【数1】 証明 合成トロコイドをその法線に沿って一定量tだけ平
行移動した平行移動合成トロコイドの創成点Ps(x
s,ys)の座標は次式で表される。 xs=bcosθ+bcos(−θ+βb)+d rc
os(βb/2)+tcosυ ys=bsinθ+bsin(−θ+βb)+d rs
in(βb/2)+tsinυ tanυ=−(dx/dθ)/(dy/dθ)合成トロ
コイドと同様に xs=cos(βb/2){2bcos(θ−βb/
2)+dr}+tcosυ ys=sin(βb/2){2bcos(θ−βb/
2)+dr}+tsinυ なお、 dx/dθ=−bsinθ+bsin(−θ+βb) dy/dθ=bcosθ−bcos(−θ+βb) ここで sinA−sinB=2cos{(A+B)/2}si
n{(A−B)/2} cosA−cosB=−2sin
{(A+B)/2}sin{(A−B)/2} 従って、 dx/dθ=−2bcos(βb/2)sin(θ−β
b/2) dy/dθ=−2bsin(βb/2)sin(θ−β
b/2) よって tanυ=−(dx/dθ)/(dy/dθ) =−cos(βb/2)/sin(βb/2) =−cot(βb/2) =tan(βb/2+π/2) ∴υ=βb/2+π/2 よって、創成点Ps(xs,ys)の座標は次式で表さ
れる。 xs=cos(βb/2){2bcos(θ−βb/
2)+dr}+tcos(βb/2+π/2) =cos(βb/2){2bcos(θ−βb/2)+
dr}−tsin(βb/2) ys=sin(βb/2){2bcos(θ−βb/
2)+dr}+tsin(βb/2+π/2) =sin(βb/2){2bcos(θ−βb/2)+
dr}+tcos(βb/2) 故に、
【数2】 合成トロコイドが平行移動しない場合はt=0である。
従って、合成トロコイドは次式で表わされる。
【数1】証明終わり。
【0131】故に、合成トロコイドの創成点Pは、2b
を振幅、θを変数、位相角をβb/2としたコサイン関
数で表わされ且つ原点Oよりdrほど離れた往復運動を
創成する。そして、合成トロコイドの延長線は原点Oを
通り、合成トロコイドの延長線とx軸との成す角はβb
/2となる。 なお、平行移動合成トロコイドが合成トロ
コイドにtだけ法線方向へ離れて平行であることは、平
行移動合成トロコイドの定義により自明である。
【0132】その結果、合成トロコイドの創成点Pが往
復運動を創成すると、点Q(クランクピンの軸心)は原
点O(クランク軸主軸の軸心)の周りを回る。故に、基
円A(25)の半径と転円B(26)の半径との比を
2:1とし、基円E(27)の半径と転円F(28)の
半径との比を1:2とし、転円B(26)の半径と基円
E(27)の半径とを等しくした合成トロコイドの創成
点Pが創成する往復運動は、従来のレシプロエンジンの
クランク機構として使用できる。
【0133】故に、図13及び図14に示すように、合
成トロコイドの創成点Pに往復ピストン(17)を配置
しシリンダー(16)を組み合わせてこの発明による往
復型作動室を形成すると、往復ピストン(17)はシリ
ンダー(16)内で往復運動をする。そして、作動室の
容積変化は、2aを行程としθをクランク角度としたコ
サイン関数となる。なお、drは従来のレシプロエンジ
ンのコネクティングロッドの長さとなる。dr=0の場
合、往復ピストン(17)は転動歯車F(9)上に配置
される。
【0134】図13により、往復ピストン(17)の質
量をM1とし、往復ピストン(17)の質点を創成点P
とする。そして、釣合い錘M2(30)の質量をM2と
し、釣合い錘M2(30)の質点を点Gとする。また、
釣合い錘M3(31)の質量をM3とし、釣合い錘M3
(31)の質点を点Zとする。なお、点Gと点Rは点Q
に対して対称である。また、点Zは基円A(25)の円
周上に位置し、点Zと点Qとの間の位相角はπである。
【0135】ここで、点Qの角速度をα、時間をtとす
ると、θ=αtとなる。また、βb=0であるから、往
復ピストン(17)の質点の座標は(9)式および(1
0)式より次式で表わされる。 x1=2bcosαt+dr y1=0
【0136】dr=0、βb=πであるから、釣合い錘
M2(30)の質点の座標は(9)式および(10)式
より次式で表わされる。 x2=0 y2=2bsinαt
【0137】釣合い錘M3(31)の質点の座標は次式
で表わされる。 x3=−acosαt y3=−asinαt
【0138】x軸上における運動部分の慣性力の総和I
xは次式で表わされる。 Ix=−M1d(dx1/dt)/dt−M2d(dx2/dt)/dt −M3d(dx3/dt)/dt =(2bM1−aM3)ααcosαt
【0139】y軸上における運動部分の慣性力の総和I
yは次式で表わされる。 Iy=−M1d(dy1/dt)/dt−M2d(dy2/dt)/dt −M3d(dy3/dt)/dt =(2bM2−aM3)ααsinαt
【0140】運動部分の完全な釣り合いを得るために
は、総和Ixが0となりかつ総和Iyが0とならなけれ
ばならない。従って、次式を得る。 bM1=bM2 aM3=b(M1+M2)
【0141】ここで、往復ピストン(17)が点Rに配
置してあると仮定し、往復ピストン(17)の質量M1
を打ち消すように、点Gに釣合い錘M2(30)を配置
する。さらに、釣合い錘M2(30)の質量M2と往復
ピストン(17)の質量M1との和を打ち消すように、
点Zに釣合い錘M3(31)を配置する。すると、運動
部分の慣性力の総和は0となる。故に、運動部分の完全
な釣り合いが可能である。
【0142】ここで、点Gと点Rとが点Qに対して対称
である必要はなく、点Zが基円A(25)の円周上に位
置する必要はなく、点Zと点Qとの間の位相角がπであ
る必要もない。
【0143】図14に示すように、質量M1である往復
ピストン(17)を創成点P2に配置する。βb=πで
あるから、創成点P2にある往復ピストン(17)の質
点の座標は(9)式及び(10)式より次式で表わされ
る。 x2=0 y2=2bsinαt+dr
【0144】総和Ixは次式で表わされる。 Ix=−M1d(dx1/dt)/dt−M1d(dx2/dt)/dt −M3d(dx3/dt)/dt =(2bM1−aM3)α αcosα t
【0145】総和Iyは次式で表わされる。 Iy=−M1d(dy1/dt)/dt−M1d(dy2/dt)/dt −M3d(dy3/dt)/dt =(2bM1−aM3)α αsinα t
【0146】運動部分の完全な釣り合いを得るために
は、総和Ixが0となりかつ総和Iyが0とならなけれ
ばならない。従って、次式を得る 2bM1=aM3
【0147】ここで、二つの往復ピストン(17)が点
Qに配置されていると仮定し、二つの往復ピストン(1
7)の質量の和を打ち消すように、点Zに釣合い錘M3
(31)を配置する。すると、運動部分の慣性力の総和
は0となる。故に、運動部分の完全な釣り合いが可能で
ある。
【0148】その結果、往復運動は単純な回転運動に変
換される。この為、往復慣性力は0となり、往復質量に
よる障害は無くなる。
【0149】以上により、第四実施例のエンジンは、た
とえレシプロエンジンの形態をしていても、機構的に述
べると、本質的にはロータリーピストンエンジンであ
る。
【0150】なお、釣合い錘M3(31)は2つの往復
ピストンに置き換えられ、90°V型4気筒レシプロエ
ンジン、もしくは、星型4気筒レシプロエンジンを作る
ことができる。
【0151】「発明の効果」 この発明によるエンジンは次のような効果を有する。
【0152】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が2:1であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が2:3である合成トロコ
イドを用いたロータリーピストンエンジンについて。
【0153】(a)往復運動部分が無く、運動部分は回
転運動部分のみである。従って、運動部分の完全な釣り
合いがとれる。
【0154】(b)この発明によるロータリーピストン
エンジンはハウジングの筒形空洞の直截面の輪郭の短軸
にくびれを持たない為、短軸に沿って作動室が二分され
ない。従って、上死点付近で燃焼ガスの移動が妨げられ
ず、膨張と圧縮とが同時に発生しない。
【0155】(c)ヴァンケル型ロータリーピストンエ
ンジンにくらべて高い圧縮比が得られる。
【0156】(d)上死点付近での作動室の容積変化が
緩慢である為、膨張が始まる前に燃焼が完結する。従っ
て、後燃えが防止できる。その結果、膨張比は実質的に
増加する。故に、無効率に関する条件(膨脹ができるだ
け大きいこと、膨脹が始まる前の圧力ができるだけ高い
こと)は満たされ、高い熱効率が期待できる。
【0157】(e)従来の自動車用ディーゼルエンジン
においては、極めてわずかな燃焼行程の間に燃焼室へ一
瞬に大量の燃料が噴射され、燃焼の為の時間が極めてわ
ずかである為、膨張行程に入っても燃焼が続く。従っ
て、膨張比は実質的に低下する。故に、熱効率は低下す
る。さらに、燃料と酸素とが反応する機会もまた少な
い。その結果、黒煙対策上不十分である。
【0158】これに対して、この発明によるロータリー
ピストンエンジンにおいては、圧縮上死点付近で作動室
の容積変化が緩慢であるから、必要にして十分な燃焼の
為の時間を確保できる。そして、容積変化をほとんど伴
わずに扁平な燃焼室が移動するから、燃焼室側からする
と、燃料噴射弁が燃焼室の壁面に沿って移動する。従っ
て、霧化と分布性の良い噴射弁を用いることにより、少
量の燃料を燃焼室の端から順次噴射できる。
【0159】このようにして燃焼室全体に良く霧化され
た燃料を広めることができる。従って、燃料と酸素との
反応する機会が高まり、膨張が始まる前に燃焼が完結す
ることを期待できる。その結果、高い熱効率が期待で
き、黒煙対策上有利である。なお、我々の発明したロー
タリーピストンエンジンにおいては、燃料の霧化と貫徹
性とを両立させる必要はさほど無い。。
【0160】(f)上死点付近で作動室の容積変化が緩
慢であるから、十分な燃焼の為の時間がある。この為、
この作動状況を燃焼行程と呼ぶことができる。更に、排
気行程末期から吸気行程初期に至るまで、作動室の容積
変化が緩慢であるから、この作動状況を掃気行程と呼ぶ
ことができる。その結果、吸気行程、圧縮行程、燃焼行
程、膨張行程、排気行程および掃気行程を持つ6行程ロ
ータリーピストンエンジンを得ることができる。
【0161】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が2:1であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が1:3である合成トロコ
イドを用いたロータリーピストンエンジンについて。こ
のロータリーピストンエンジンは、ハイポトロコイドの
基円の半径とその転円の半径との比が2:1であり、ペ
リトロコイドの基円の半径とその転円の半径との比が
2:3である合成トロコイドを用いたロータリーピスト
ンエンジンと同じ効果を持っている。
【0162】ハイポトロコイドの基円の半径とその転円
の半径との比が3:2であり、ペリトロコイドの基円の
半径とその転円の半径との比が1:2である合成トロコ
イドを用いたロータリーピストンエンジンについて。往
復運動部分が無く、運動部分は回転運動部分のみであ
る。従って、運動部分の完全な釣り合いがとれる。
【0163】合成トロコイドの創成点に往復ピストンを
配置してシリンダーを組合せ、合成トロコイドの創成点
により創成される往復運動をクランク機構として用いた
レシプロエンジンについて。
【0164】往復運動は単純な円運動に変換される。従
って、運動部分の完全な釣り合いがとれ、往復慣性力は
発生せず、往復質量による障害も発生しない。
【0165】なお、ピストンスラップが発生しないか
ら、クロスヘッドの必要が無い。そして、往復ピストン
は自立するから、往復ピストンの自重による側圧が無く
なる。その為、超大型船舶用エンジンにV型レシプロエ
ンジンを用いることができる。その結果、船舶用エンジ
ンは小型になり、船の重心は低くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、図2のC1−C2
透視図である。
【図2】本発明の第1実施例を示し、図1のB1−B2
断面図である。
【図3】本発明の第1実施例を示し、図2のC1−C2
断面図である。
【図4】本発明の第1実施例を示し、図2のD2−D1
断面図である。
【図5】本発明の第1実施例を示し、図2のE1−E2
断面図である。
【図6】本発明の第2実施例を示し、断面図である。
【図7】本発明の第3実施例を示し、断面図である。
【図8】本発明の第4実施例を示し、図82のB1−B
2断面図である。
【図9】第1実施例における合成トロコイドの幾何学的
基本構成を示す。
【図10】合成トロコイドと回転ピストンの直截面との
幾何学的関係を示す。
【図11】第2実施例および第3実施例の合成トロコイ
ドの幾何学的基本構成を示す。
【図12】合成トロコイドと回転ピストンの直截面との
幾何学的関係を示す。
【図13】第4実施例の幾何学的基本構成を示し、また
釣り合い錘と往復ピストンとの幾何学的関係を示す。
【図14】第4実施例の幾何学的基本構成を示し、また
釣り合い錘と往復ピストンとの幾何学的関係を示す。
【図15】a:b=2:1、b:r=2:3、c=0.
8、β=0及びd=2.8〜5.2の場合の合成トロコ
イドを示す。
【図16】a:b=2:1、b:r=2:3、c=0.
9、 β=0及びd=2.4〜4.4の場合の合成トロ
コイドを示す。
【図17】a:b=2:1、b:r=2:3、c=1、
β=π/3及びd=2.5〜3.4の場合の合成トロコ
イドを示す。
【図18】a:b=2:1、b:r=1:3、c=1、
β=0及びd=1.9〜3.4の場合の合成トロコイド
を示す。
【図19】a:b=2:1、b:r=1:3、c=1、
β=π/3及びd=2〜2.8の場合の合成トロコイド
を示す。
【図20】a:b=3:2、b:r=1:2、c=0.
95、β=π/2及びd=1.6〜3場合の合成トロコ
イドを示す。
【図21】a:b=3:2、b:r=1:2、c=1、
β=0及びd=1.7〜1.9の場合の合成トロコイド
を示す。
【図22】a:b=3:1、b:r=1:2、c=1、
β=π/2及びd=3〜4.8の場合の合成トロコイド
を示す。
【図23】a:b=2:1、b:r=1:4、c=1、
β=π/4及びd=1.5〜2.7の場合の合成トロコ
イドを示す。
【図24】a:b=2:1、b:r=3:4、c=1、
β=π/4及びd=2.7〜4.8の場合の合成トロコ
イドを示す。
【図25】a:b=3:1、b:r=5:6、c=1、
β=π/2及びd=5〜8の場合の合成トロコイドを示
す。
【図26】a:b=4:3、b:r=1:3、c=1、
β=π/3及びd=2.6〜3.2の場合の合成トロコ
イドを示す。
【図27】合成トロコイドの曲線群の幾何学的基本構成
を示す。
【図28】a:b=2:1、b:r=2:3、c=0.
9、β=0及びd=3.6の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図29】a:b=2:1、b:r=2:3、c=1、
β=π/3及びd=3.9の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図30】a:b=2:1、b:r=1:3、c=1.
1、β=0及びd=3.2の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図31】a:b=2:1、b:r=1:3、c=1、
β=π/3及びd=3.2の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図32】a:b=3:2、b:r=1:2、c=0.
95、β=π/2及びd=2.9の場合の合成トロコイ
ドの曲線群を示す。
【図33】a:b=3:2、b:r=1:2、c=1、
β=0及びd=2.2の場合の合成ロコイドの曲線群を
示す。
【図34】a:b=2:1、b:r=1:4、c=1、
β=π/4及びd=2.4の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図35】a:b=2:1、b:r=3:4、c=1、
β=π/4及びd=3.9の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図36】a:b=3:1、b:r=5:6、c=1、
β=π/2及びd=7.5の場合の合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図37】a:b=4:3,b:r=1:3、c=1、
β=π/3及びd=3の場合の合成トロコイドの曲線群
を示す。
【図38】回転ピストンの直截面の輪郭を定める曲線の
曲線群を示す。
【図39】回転ピストンの直截面の輪郭を定める曲線の
曲線群を示す。
【図40】回転ピストンの直截面の輪郭を定める曲線の
曲線群を示す。
【図41】回転ピストンの直截面の輪郭(円弧形頂点と
それらを結ぶ直線)を定める曲線の曲線群を示す。
【図42】第一実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける吸気行程を示す。
【図43】第一実施例の作動状況図であり、上死点後9
0°における吸気行程を示す。
【図44】第一実施例の作動状況図であり、上死点後1
80°における吸気行程を示す。
【図45】第一実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける吸気行程を示す。
【図46】第一実施例の作動状況図であり、上死点前1
80°における圧縮行程を示す。
【図47】第一実施例の作動状況図であり、上死点前9
0°における圧縮行程を示す。
【図48】第一実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける圧縮行程を示す。
【図49】第一実施例の作動状況図であり、上死点後9
0°における膨張行程を示す。
【図50】第一実施例の作動状況図であり、上死点後1
80°における膨張行程を示す。
【図51】第一実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける膨張行程を示す。
【図52】第一実施例の作動状況図であり、上死点前1
80°における排気行程を示す。
【図53】第一実施例の作動状況図であり、上死点前9
0°における排気行程を示す。
【図54】第一実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける膨脹行程を示す。
【図55】第一実施例の作動状況図であり、上死点後1
8°における膨張行程を示す。
【図56】第一実施例の作動状況図であり、上死点後3
6°における膨張行程を示す。
【図57】第一実施例の作動状況図であり、上死点後5
4°における膨張行程を示す。
【図58】第一実施例の作動状況図であり、上死点後7
2°における膨張行程を示す。
【図59】第一実施例の作動状況図であり、上死点後9
0°における膨張行程を示す。
【図60】第二実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける吸気行程を示す。
【図61】第二実施例の作動状況図であり、上死点後1
05°における吸気行程を示す。
【図62】第二実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける吸気行程を示す。
【図63】第二実施例の作動状況図であり、下死点後1
05°における圧縮行程を示す。
【図64】第二実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける圧縮行程を示す。
【図65】第二実施例の作動状況図であり、上死点後1
05°における膨張行程を示す。
【図66】第二実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける膨張行程を示す。
【図67】第二実施例の作動状況図であり、下死点後1
05°における排気行程を示す。
【図68】第二実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける排気行程を示す。
【図69】第二実施例の作動状況図であり、上死点後1
05°における吸気行程を示す。
【図70】第三実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける圧縮行程を示す。
【図71】第三実施例の作動状況図であり、上死点後1
05°における膨張行程を示す。
【図72】第三実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける膨張行程を示す。
【図73】第三実施例の作動状況図であり、下死点後1
05°における排気行程を示す。
【図74】第三実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける排気行程を示す。
【図75】第三実施例の作動状況図であり、上死点後1
05°における掃気行程を示す。
【図76】第三実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける掃気行程を示す。
【図77】第三実施例の作動状況図であり、下死点後1
05°における掃気行程を示す。
【図78】第三実施例の作動状況図であり、上死点にお
ける掃気行程を示す。
【図79】第三実施例の作動状況図であり、上死点後1
05°における吸気行程を示す。
【図80】第三実施例の作動状況図であり、下死点にお
ける吸気行程を示す。
【図81】第三実施例の作動状況図であり、下死点後1
05°における圧縮行程を示す。
【図82】本発明の第4実施例を示し、図8のC1−C
2断面図である。
【図83】短軸にループを二つ持つ合成トロコイドの曲
線群を示す。
【図84】外包絡線と内包絡線との間に接点を一つ持つ
合成トロコイドの曲線群を示す。
【符号の説明】
1:ローターハウジング 2:サイドハウジング 3:回転ピストン 4:クランク軸 5:固定歯車A 6:転動歯車B 7:偏心軸 8:固定歯車E 9:転動歯車F 10:吸気通路 11:排気通路 12:点火プラグ 13:アベックスシール 14:サイドシール 15:クランクケース 16:シリンダー 17:往復ピストン 18:茸形吸気弁 19:茸形排気弁 20:回転型吸排気弁 21:回転型排気弁 22:回転型吸気弁 23:掃気通路 24:回転型掃気弁 25:基円A 26:転円B 27:基円E 28:転円F 29:点Pの軌跡 30:釣合いの錘M2 31:釣合いの錘M3 32:円F 33:円E 34:円B 35:円A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)筒形空洞の直截面の輪郭を定める
    曲線が、曲線群の内包絡線と外包絡線との間に接点を少
    なくとも二つ持つことを特徴としている合成トロコイド
    を外側へ一定量t(但し、t≧0)ほど平行移動した x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ +d c rcos{(1−a/b+a/r)θ+β)+tcosυ y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ +d c rsin{(1−a/b+a/r)θ+β}+tsinυ 但し、tanυ=−(dx/dθ)/(dy/dθ) で表わされる 平行移動合成トロコイドであり、かつ直非
    円柱の形をした筒形空洞を有するハウジングと、 (b)作用が合成トロコイドにおけるハイポトロコイド
    の偏心腕の作用に相当し、回転角度がθで表わされ、主
    軸が筒形空洞の軸芯に沿って筒形空洞の底面を貫通して
    いるクランク軸と、 (c)作用が、合成トロコイドにおけるハイポトロコイ
    ドの創成腕の作用と合成トロコイドにおけるペリトロコ
    イドの偏心腕の作用とに相当し、回転角度が(1−a/
    b)θで表わされ、主軸がクランクピンへ取り付けてあ
    偏心軸と、 (d)回転ピストンの直截面の頂点がそれぞれ、中心が
    合成トロコイドの創成点でありかつ半径が一定量tに等
    しい円弧形であり、かつ、回転ピストンの高さが筒形空
    洞の高さに等しい直角柱のような形をしており、回転角
    度が(1−a/b+a/r)θで表わされ、偏心軸の偏
    心輪へ取り付けてある回転ピストンと、 (e)作用が合成トロコイドにおけるハイポトロコイド
    の基円の作用に相当し、筒形空洞の底面へクランク軸主
    軸と同軸に固定してある固定歯車と、作用が合成トロコ
    イドにおけるハイポトロコイドの転円の作用に相当し、
    偏心軸主軸へ固定してある転動歯車とを本質的構成とす
    第一歯車装置と、 (f)作用が合成トロコイドにおけるペリトロコイドの
    基円の作用に相当し、クランクピンへ固定してある固定
    歯車と、作用が合成トロコイドにおけるペリトロコイド
    の転円の作用に相当し、回転ピストンへ固定してある
    動歯車とを本質的構成とする第二歯車装置と、 (g)開閉が回転ピストンの回転運動により制御される
    ガス交換用連絡通路とを特徴とする遊星運動型ロータリ
    ーピストンエンジン。
  2. 【請求項2】 ハイポトロコイドの基円の半径とその転
    円の半径との比が2:1、ペリトロコイドの基円の半径
    とその転円の半径との比が2:3である合成トロコイド
    を特徴とする請求の範囲1項記載の遊星運動型ロータリ
    ーピストンエンジン。
  3. 【請求項3】 ハイポトロコイドの基円の半径とその転
    円の半径との比が2:1、ペリトロコイドの基円の半径
    とその転円の半径との比が1:3である合成トロコイド
    を特徴とする請求の範囲1項記載の遊星運動型ロータリ
    ーピストンエンジン。
  4. 【請求項4】 ハイポトロコイドの基円の半径とその転
    円の半径との比が3:2、ペリトロコイドの基円の半径
    とその転円の半径との比が1:2である合成トロコイド
    を特徴とする請求の範囲1項記載の遊星運動型ロータリ
    ーピストンエンジン。
  5. 【請求項5】 筒形空洞の直截面の輪郭を定める曲線が
    回転ピストンの直截面の輪郭を定める曲線の曲線群の外
    包絡線であることを特徴とする請求の範囲1項記載の遊
    星運動型ロータリーピストンエンジン。
  6. 【請求項6】 (a)ハイポトロコイドの基円の半径と
    その転円の半径との比が2:1、ペリトロコイドの基円
    の半径とその転円の半径との比が1:2、ハイポトロコ
    イドの転円の半径とペリトロコイドの基円の半径とが等
    しく、 x=(a−b)cosθ+c(r−b)cos(1−a/b)θ +d c rcos{(1−a/b+a/r)θ+β}+tcosυ y=(a−b)sinθ+c(r−b)sin(1−a/b)θ +d c rsin{(1−a/b+a/r)θ+β}+tsinυ 但し、tanυ=−(dx/dθ)/(dy/dθ) で表わされる平行移動合成トロコイドの創成点が創成す
    る往復運動を利用し、 クランクケースと、 作用が合成ト
    ロコイドにおけるハイポトロコイドの偏心腕の作用に相
    当し、回転角度がθで表わされ、主軸がクランクケース
    へ回転可能に取り付けてあるクランク軸と、 作用が合成
    トロコイドにおけるハイポトロコイドの創成腕の作用と
    合成トロコイドにおけるペリトロコイドの偏心腕の作用
    とに相当し、回転角度が(1−a/b)θで表わされ、
    主軸がクランクピンへ取り付けてある偏心軸と、 作用が
    合成トロコイドにおけるハイポトロコイドの基円の作用
    に相当し、クランクケースへクランク軸主軸と同軸に固
    定してある固定歯車と、作用が合成トロコイドにおける
    ハイポトロコイドの転円の作用に相当し、偏心軸主軸へ
    固定してある転動歯車とを本質的構成とする第一歯車装
    置と、 作用が合成トロコイドにおけるペリトロコイドの
    基円の作用に相当し、クランクピンへ固定してある固定
    歯車と、作用が合成トロコイドにおけるペリトロコイド
    の転円の作用に相当し、偏心軸の偏心輪へ取り付けてあ
    る転動歯車とを本質的構成とする第二歯車装置とを本質
    的構成とするクランク機構と、 (b)平行移動合成トロコイドの創成点に配置してあ
    り、回転角度が(1−a/b+a/r)θで表わされ、
    第二歯車装置の転動歯車と結合している往復ピストン
    と、 (c)往復ピストンが往復するシリンダーと、 (d)開閉が往復ピストンの運動により制御されるガス
    交換用開閉装置と を特徴とする遊星運動型レシプロエン
    ジン。
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