JPH0819838B2 - シールド資材自動搬送方法及びシールド資材自動搬送装置 - Google Patents

シールド資材自動搬送方法及びシールド資材自動搬送装置

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JPH0819838B2
JPH0819838B2 JP2015288A JP1528890A JPH0819838B2 JP H0819838 B2 JPH0819838 B2 JP H0819838B2 JP 2015288 A JP2015288 A JP 2015288A JP 1528890 A JP1528890 A JP 1528890A JP H0819838 B2 JPH0819838 B2 JP H0819838B2
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由幸 小原
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、シールド工法においてシールド機付近に
までセグメント等の資材を搬送する方法に係り、特に、
地上に設けられた資材貯蔵倉庫からシールド機付近にま
で資材をほぼ全自動的に搬送することのできるシールド
工法における自動資材搬送方法に関するものである。
「従来の技術」 周知の如く、シールド工法は、外形円筒状のスキンプ
レートを有するシールド機の前部に設けられたカッタ装
置で地山を掘削しつつ、シールド機内部で円筒分割体た
るセグメントを組み立て、さらに、このセグメントの前
端に反力を取ってシールド機内部のシールドジャッキを
伸長させることで、シールド機全体を前方に推進させ、
これら工程を繰り返すことで地中にトンネルを形成する
工法である。
したがって、地上の資材倉庫からシールド機内にセグ
メント等のシールド資材を搬送する台車が必要となる。
従来、このような台車としては、有人式のものと
無人式のものが提供実施されている。
有人式台車 有人式台車は、地上に野積みされたセグメントから所
定個数をゴライヤスクレーンや天井クレーンを用いて立
坑底部にある資材搬送台車に直接搭載し、この資材搬送
台車を操作員がバッテリー車で牽引しながらシールド機
後方にまで搬送し、さらにトロリーホイストでセグメン
トの荷御しをしてから、このセグメントをシールド機の
エレクタ装置までホイストで搬送するものである。
無人式台車 無人式台車は、誘導無線によりトンネル坑内を移動
し、シールド資材を搬送するものである。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、有人式台車及び無人式台車には、以下に掲げ
るような問題点があった。
′有人式台車の問題点 a有人式台車は、操作員が運転すもであるため専属の運
転者が必要であり、又、シールド資材を資材倉庫から立
坑下まで下ろす作業に、地上及び立坑下にオペレターが
各1名以上必要であり、人手不足解消手段としての人員
削減に反するという問題点。
b単線上で2台の台車が走行する場合、信号設備等の安
全対策をとらないと衝突する危険性があるという問題
点。
c台車の走行している位置が、他の台車の運転車にはわ
からないという問題点。
d地上の資材倉庫から立坑下までシールド資材を頻繁に
下ろす必要があるため、シールド資材が落下する危険が
あるという問題点。
′無人台車の問題点 a無人式台車は、トンネル坑内においてのみ移動するも
のであったため、地上の資材倉庫から立坑下までシール
ド資材を頻繁に下ろす必要があるため、有人式台車にか
かる問題点と同様の問題点があった。
b台車発進時においては人為的にスイッチを入れなけれ
ばならないという問題点。
c台車は全区間無人運転ではなくセグメントの積込位置
や切羽内ではリモコンのよる有人運転となるという問題
点。
上記問題点を解決するためにはセグメントの資材倉庫
からシールド機付近への搬送を全自動的に行えばよい。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、セグメントの資材倉庫からシー
ルド機付近への搬送を全自動的に行うことができる、シ
ールド資材自動搬送装置及びシールド資材自動搬送方法
を提供する点にある。
「課題を解決するための手段」 請求項1記載の要旨は、地中に垂直方向に立坑を掘削
し、該立坑の下端から該立坑の延在する方向と異なる方
向にシールドトンネルを構築するに際して、構築途中に
ある前記シールドトンネルの構築に必要なシールド資材
を、通信制御による軌道式無人走行台車により地上から
前記立坑を経由して前記シールドトンネル先端のシール
ド機まで搬送するためのシールド資材自動搬送方法であ
って、地上に資材倉庫を設け、かつ該資材倉庫から前記
立坑を経由してシールドトンネル内のシールド機に至る
経路を前記台車の運行経路とするとともに、中央監視装
置により制御されて前記台車との間で該台車への運行指
令信号および該台車からの応答信号を送受信する光指令
装置を前記運行経路に沿って複数箇所設置しておき、前
記資材倉庫から前記台車に地上においてシールド資材を
移載し、この台車を前記運行経路に沿って自走させるこ
とにより前記シールド機に至らせるに際して、前記光指
令装置に対する中央監視装置からの運行指令信号とその
応答信号に基づいて前記台車の発進、減速、停止の運行
を制御することを特徴とするシールド資材自動搬送方法
に存する。
請求項2記載の要旨は、地中に垂直方向に立坑を掘削
し、該立坑の下端から該立坑の延在する方向と異なる方
向にシールドトンネルを構築するに際して、構築途中に
ある前記シールドトンネルの構築に必要なシールド資材
を、通信制御による軌道式無人走行台車により地上から
前記立坑を経由して前記シールドトンネル先端のシール
ド機まで搬送するためのシールド資材自動搬送装置であ
って、地上に設けられた資材倉庫と、地上において該資
材倉庫近傍と前記立坑の上端との間に設けられた地上軌
道と、前記シールドトンネル内に設けられたトンネル内
軌道と、前記立坑内に設けられて前記台車を前記地上軌
道と前記トンネル内軌道との間で移送させる垂直搬送機
と、前記地上軌道、立坑、トンネル内軌道からなる台車
の運行経路に沿って複数箇所設置された光指令装置と、
この光指令装置を介して台車に運行指令信号を送信する
とともに、この運行指令信号に基づく応答信号を受信し
て台車の発進、減速、停止の運行を制御する中央監視装
置とを備えることを特徴とするシールド資材自動搬送装
置に存する。
「作用」 本発明は、中央監視装置により、シールド資材を搬送
する台車の走行を制御してなるので、セグメントの資材
倉庫からシールド機付近への搬送を全自動的に行うこと
を可能とする。
「実施例」 以下、本発明の実施例について図面を参照して詳細に
説明する。ただし、本実施例に記載されている構成部品
の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的
な記載がないかぎりは、この発明の範囲をそれらのみに
限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎな
い。
まず、第1図(イ)乃至第2図は本発明の一実施例を
示すものでる。
第1図(イ)乃至第2図において、符号1は横断面略
円形状をなし地上から地中に向けて所要深度まで垂直方
向に掘削されてシールドトンネルと連通する立坑であ
り、符号2は切羽に存するシールド機であり、符号3は
セグメント等のシールド資材であり、符号4は地盤内に
おいて構築途中のシールドトンネルであり、符号6は地
上に設けられシールド資材を保管する資材倉庫であり、
符号7は立坑内においてロコを昇降してなる垂直搬送機
であり、符号8bは地上において資材倉庫6近傍と立坑1
の上端との間に設けられた地上軌道であり、符号8cはシ
ールドトンネル4内に設けられたトンネル軌道であり、
符号9は通信制御による台車(軌道式無人走行台車)で
あり、符号10は中央監視装置の指令に基づきシールド資
材をロコに積載するスタッカークレーン、符号11はシー
ルド機にシールド資材を降ろす移載装置、符号Aはシー
ルド資材搬送装置である。
当該シールド資材自動搬送装置Aは、第1図(イ)乃
至第2図に示すように、台車9と、光指令装置50と、中
央監視装置12と、地上軌道8bと、トンネル内軌道8cと、
垂直搬送機7とを備えてなるものである。
台車9は、第2図及び第3図に示すように、軌道式か
つ無人のものであり、運行指令信号受信用光センサー9a
と、応答信号用発光体9bと、内部に設置してなるマイク
ロコンピューター(図示略)と、走行手段と、連結器
(図示略)と、衝撃吸収非常停止バンパー9cとを有し、
資材倉庫6から地中のシールド機2にシールド資材3を
搬送するものである。運行指令信号受信用光センサー9a
は、光指令装置50からの運行指令信号を受信するもので
あり、台車9の側面に設置してなるものである。応答信
号用発光体9bは、光指令装置50に応答信号を送出するも
のである。走行手段は、車輪と、車輪を駆動する電導モ
ーターと、バッテリーとを有してなるものである。地上
軌道8bは資材倉庫6から立坑1上端の地上出入口まで至
るものであり、、トンネル内軌道8cは立坑1下端の底部
出入口からシールド機2まで至るものであり、資材倉庫
6から立坑1を経由してシールドトンネル4内のシール
ド機2に至る経路、すなわち地上軌道8b、垂直搬送機
7、トンネル内軌道8cにより形成される経路を台車9の
運行経路とする。さらに本実施例においては、立坑1の
底部出入口からシールド機2までの途中に引込線8aを設
けてなるものである。なお、符号30は仮設床である。
光指令装置50は、第4図に示すように台車9に運行指
令信号を送信する運行指令信号用発光体50aと、台車9
からの応答信号を受信する応答信号受信用光センサー50
bと、マイクロコンピュータを有してなるものである。
マイクロコンピュータは、中央監視装置12からの運行制
御信号を運行指令信号に変換し、台車9に送信し、ま
た、台車9からの応答信号を演算処理し中央監視装置12
に供給するものである。また、光指令装置50は光ファイ
バーケーブル60により直列に接続してなるものである。
なお、光指令装置50の配置は第5図に示すしている。第
5図において符号Gは地上部、符号Sは立坑部、符号B
は引込線部である。
中央監視装置12は、演算機能と制御機能とを有し、台
車9が通過する部分に設置してなる所要の数の坑指令装
置50に運行制御信号を供給するものである。ここで、運
行制御信号とは、発進指令信号、加速指令信号、減速指
令信号、停止指令信号等の台車9の運行に関する信号を
いう。さらに、本実施例においては垂直搬送機7、スタ
ッカークレーン10、移載装置11及び引込線8aの各分岐部
と接続してなり、それらの制御をも行うものである。
前記垂直搬送機7は、第7図ないし第9図に示すよう
に、立坑1の全長に亙って設けられた鉄骨製の中空フレ
ーム18と、このフレーム18内に配置されたゴンドラ19
と、ワイヤ20、滑車21を介してこのゴンドラ19を上下動
自在となすウィンチ22とから構成されている。また、地
上軌道8bは中空フレーム18の上端部にまで延出され、ト
ンネル内軌道8cは同中空フレーム18の下端部にまで延出
され、ゴンドラ19内にはこれら地上軌道8b、トンネル内
軌道8cにそれぞれ連なる連絡軌道23が敷設されている。
前記倉庫6には、周知の自動ストックラックが用いら
れ、第6図(イ)及び第6図(ロ)に示すように、鉄骨
製の棚13、13、…が水平方向及び垂直方向に列設された
格納部14、14が、立坑1の直近に2基並設されて構成さ
れている。この倉庫6の各棚13には、シールド資材3、
3、…が所定個数格納されている。なお、本実施例に係
るトンネル4は、シールド資材3、…が6個で1リング
が構成されており、このため各棚13には3個のシールド
資材3、…、すなわち半リング分のシールド資材3、…
が積み重ねられた状態で格納されている。
また、この倉庫6に付設されたスタッカークレーン10
は、前記格納部14、14間の間隙に沿って走行自在に構成
された門形フレーム15と、この門形フレーム15に対して
上下動自在に設けられたリフタ16と、このリフタ16に対
して左右に進退自在に設けられ、シールド資材3、…を
下方から支持するフォーク17とから概略構成されてい
る。
さらに、地上軌道8bの終端部は、一方の格納部14の側
端近くにまで延在されているとともに、スタッカークレ
ーン10はこの地上軌道8b終端部を越えて走行自在とさ
れ、すなわち地上軌道8b終端部が台車9へのシールド資
材3、…移載箇所となる。
前記シールド機2後方に設けられた移載装置11は、第
10図ないし第13図に示すように、トンネル4の仮設床30
前端に設けられたシールド資材リフタ31と、シールド機
2のエレクタ装置32後方に設けられたシールド資材搬送
台33と、リフタ31から搬送台33へシールド資材3、…を
移送するクレーン34とから概略構成されている。
シールド資材リフタ31は、仮設床30前端に敷設された
軌道35上を移動可能に構成された門形フレーム36と、こ
の門形フレーム36の一端に上下動自在に設けられ、門形
フレーム36の内方に向って進退自在に設けられたフォー
ク37とから構成されている。なお、前記地上軌道8bの先
端はこの門形フレーム36の内方に敷設され、従ってシー
ルド資材3、…を搭載した台車9はシールド資材リフタ
31の門形フレーム36内に到着することとなる。
また、搬送台33は、トンネル4の下端部に沿って設け
られた断面円弧状の基台38と、この基台38上にローラ3
9、…を介して前後動自在に設けられた移動台40と、こ
の移動台40を前方に付勢してその前端をエレクタ装置32
下方にまで至らせる押出ジャッキ41とから構成されてい
る。また、移動台40上部には駆動ローラ42、…が設けら
れている。
そして、クレーン34は、前記搬送台33後端部に設けら
れた門形フレーム43と、一端がこの門形フレーム43の上
端部に、他端が前記シールド資材リフタ31の門形フレー
ム36の上端部に連結された軌条44と、この軌条44に沿っ
て走行自在なトロリーホイスト45とから構成されてい
る。また、このトロリーホイスト45は、前記軌条44を把
持した状態でこの軌条44に沿って走行する走行部46と、
この走行部46下端に水平方向旋回自在に設けられた旋回
部47と、シールド資材3を把持する把持部48と、この把
持部48を吊り下げた状態で上下動させるウィンチ49とか
ら構成されている。なお、この把持部48によるシールド
資材3の把持方法は任意であり、シールド資材3のグラ
ウトホールやボルトボックス(図示略)内に嵌合するも
の等が好適に挙げられる。
なお、この移載装置11はシールド機2の後端に連結さ
れており、従って、シールド機2の掘進に伴い移載装置
11も前方に移動することで、エレクタ装置32と移載装置
11との相対的位置関係は常時一定とされる。
そして、これら装置のそれぞれは遠隔操作が可能であ
り、また、必要であれば、中央監視装置12によりその作
動・停止を指示し、かつ、その作動状態を監視すること
も可能である。
次に、以上の構成を有するシールド資材自動搬送装置
Aを用いて、シールド資材3、…をシールド機2のエレ
クタ装置32にまで搬送する。シールド資材自動搬送方法
の一実施例について説明する。
当該シールド資材自動搬送方法は、構築途中にあるシ
ールドトンネル4の構築に必要なシールド資材3を、光
通信制御による軌道式無人走行台車9により地上から立
坑1を経由してそのシールドトンネル1の先端のシール
ド機2まで搬送するためのシールド資材自動搬送方法で
あって、中央監視装置12により制御されて前記台車9と
の間で、台車9への運行指令信号及び台車9からの応答
信号を送受信する光指令装置50を台車の運行経路に沿っ
て複数箇所設置しておき、これら各光指令装置50……に
対する中央監視装置12からの運行指令信号とその応答信
号に基づいて台車9の運行を制御するものである。
さらにその詳細について説明すると、光指令装置50
は、第5図の点線で囲まれた部分が示すように、加速減
速指令信号を送出する光指令装置50と発進停止指令信号
を送出する光指令装置50とを1組とし、台車9cの進行方
向により加減速指令信号と発進停止指令信号を出す装置
を交互に切り替えて使用する。
台車9を停止する場合、まず、2台の光指令装置50,5
0のうち、台車9の進行方向手前の光指令装置50から減
速指令信号を送出し、台車9を徐行させる。次いで台車
9が他の光指令装置50の真横を通過するときに停止指令
信号を送出し停止させる。即ち、台車9の停止位置は、
停止指令信号を送信した光指令装置50の真横であり、再
起動をかける場合は同一の光指令装置(停止指令信号を
送出した光指令装置)50により発進指令信号を送信する
ことで行う。なお、2台の台車9,9は電気的に接続さ
れ、一の台車9に減速指令信号、停止指令信号、発進指
令信号、加速指令信号等の運行指令信号が送出された場
合、かかる信号を他の台車9に伝達する。したがって、
一の台車9のみが減速、加速等を行うことはない。
光指令装置50は、光ファイバーケーブル60により直列
に接続されており、端部は中央監視装置12のコンピュー
タに接続され、ここで台車9……全体の集中管理を行
う。
中央監視装置12からの運行制御信号は、光ファイバー
ケーブル60を通じてすべての光指令装置50……に伝わる
が、運行制御信号の中にどの光指令装置50から台車9に
対し運行指令信号を送出するか含まれており、対応する
ものだけが作動するようになっている。また他の光指令
装置50からは常時停止指令信号を送出している。
各光指令装置50……は、中央監視装置12からの運行制
御信号をマイクロコンピュータにより運行指令信号に変
換し、それを台車9に送信する。そして、台車9から返
送されてくる応答信号を受信して運行制御信号が光指令
装置50を介して確実に伝わっているかの確認を行い、そ
の結果を中央監視装置12に供給する。
これらの作業により中央監視装置12は台車9の位置、
速度、向きを把握し安全を確認して制御を行うことがで
きる。
さらに具体的に説明すると、シールド機2の掘進サイ
クルに従って、1リング分(すなわち6個)のシールド
資材3、3、…を搬送する時点になったら、中央監視装
置12は倉庫6に敷設されたスタッカークレーン10に対
し、1リング分のシールド資材3、…を台車9に積載す
べきことを指令する。また同時に、中央監視装置12は一
方の台車9、9の組が倉庫6に到着しているかどうか監
視し、到着していない場合には倉庫6に向かうべく運行
制御信号を供給する。
スタッカークレーン10は、中央監視装置12からの運行
制御信号に基づき、積載すべきシールド資材3、…が格
納された棚13の前方に門形フレーム15及びリフタ16を移
動させてから、フォーク17を用いてシールド資材3、…
をその下方から支持し、フォーク17ごとリフタ16内に引
き込んでから門形フレーム15を台車9、9前方にまで移
動させ、リフタ16及びフォーク17を用いて台車9、9上
にシールド資材3、…を積載する。
シールド資材3、…が台車9、9上に積載されたら、
中央監視装置12はこの台車9、9に対して、垂直搬送機
7に向かって進行するように運行制御信号を光指令装置
50に供給する。また同時に、中央監視装置12は、垂直搬
送機7のゴンドラ19がフレーム18上端部に位置している
かどうかを監視し、位置していない場合には、ウィンチ
22を作動させてゴンドラ19をフレーム18上端部に至らせ
る。
台車9、9はこの指令に基づき、垂直搬送機7に向っ
て軌道8上を進行し、ゴンドラ19内に到着した段階でこ
のゴンドラ19内で停止する。次に、中央監視装置12は、
ゴンドラ19をフレーム18下端部に位置させるべくウィン
チ22に指令し、ウィンチ22はこの指令に基づき、ワイヤ
20を繰り出すことでゴンドラ19を下降させ、フレーム18
下端部にまで至らせる。
さらに、中央監視装置12は、他方の台車9、9の位置
を監視・確認し、これら4台の台車9がトンネル内軌道
8cの引込線8aと本線とを通過することができるタイミン
グにおいて、これら4台の台車9に進行すべく指令す
る。あるいは、いずれか一方の台車9、9を先に進行さ
せ、先に引込線8aの分岐点に到着した側の台車9、9の
組を待機させておいてもよい。このようにして、トンネ
ル4内において2組の台車9を交換させることができ
る。
台車9、9がシールド資材リフタ31に到着する段階
で、中央監視装置12は台車9、9を停止させるべく指令
する。台車9、9はこの指令に基づき、シールド資材リ
フタ31の門形フレーム36内で停止する。
次に、シールド資材リフタ31のフォーク37を台車9、
9に向けて延出させることで、台車9、9により搬送さ
れてきたシールド資材3、…をその下方から支持する。
この状態で、中央監視装置12は、台車9、9に対して垂
直搬送機7に向って移動すべく運行制御信号を供給し、
台車9、9はこの指令に基づき垂直搬送機7に向って移
動する。このようにして、台車9、9を長時間シールド
資材リフタ31に留めておかないのは、シールド資材自動
搬送装置Aによるシールド資材3、…の搬送効率をでき
るだけ最大限に発揮させるためである。そして、シール
ド資材リフタ31のフォーク37によりシールド資材3、…
を下方から支持しつつ、フォーク37を下降させることで
シールド資材3、…を仮設床30付近にまで下降させる。
次に、クレーン34のトロリーホイスト45を、軌条44に
沿ってシールド資材リフタ31上部へと走行させる。さら
に、トロリーホイスト45のウィンチ49を作動させること
で把持部48を吊り降ろし、この把持部48でシールド資材
3を1個把持する。シールド資材3が把持できたら、再
度ウィンチ49を作動させることで把持部48を吊り上げ
る。この状態で、トロリーホイスト45を軌条44に沿って
搬送台33上部へと走行させることで、吊持しているシー
ルド資材3を搬送台33へと移送する。
トロリーホイスト45が搬送台33上部へ到着した段階
で、旋回部47を90゜旋回させることでシールド資材3の
向きを90゜転回させた後、ウィンチ49を作動させること
で把持部48を吊り降ろし、シールド資材3を搬送台33の
移動台40上に積載する。シールド資材3を90゜転回させ
るのは、シールド資材3の搬送させる向きとエレクタ装
置32で組み立てられるときの向きとが90゜異なるからで
ある。積載されたシールド資材3は、移動台40上部の駆
動ローラ42により前方に移送され、移動台40前端にまで
至らされる。この状態で、再度前述したシールド資材3
の搬送台33への移送工程を行っても良いし、あるいは常
に搬送台33にシールド資材3を1個のみ常駐させるよう
にしても良い。
シールド資材3が移動台40前端にまで移送されたら、
搬送台33の押出ジャッキ41を伸長させることで、移動台
40前端にあるシールド資材3をエレクタ装置32下方にま
で移送する。
次に、以上のように構成するシールド資材自動移送方
法及びシールド資材自動搬送装置Aの作用効果について
説明する。
中央監視装置12により、台車9の走行を制御してなる
ので、シールド資材3の資材倉庫6からシールド機2付
近への搬送を全自動的に行うことができる。その結果、
シールド資材3の搬送を無人化することができ、シール
ド資材3の搬送に伴う危険から人間を解放するととも
に、シールドトンネル4の構築に要する人員を削減し施
工経費を軽減することができる。
また、資材倉庫6を地上に設けてなり、立坑1の内部
には垂直搬送機7のみが配備されるので、立坑1の規模
を小さく設定することが可能となって立坑1の構築に要
する施工コストを低く抑えることができる。
さらに、本実施例においてはスタッカークレーン10、
移載装置11及び垂直搬送機7を中央監視装置12により制
御してなるので、台車9へのシールド資材3の積み込み
からシールド機2の先端までの全工程を無人化すること
ができる。したがって、シールド資材3の台車9への積
み込み、及び立坑1下でのオペレターを不要とすること
ができる。
また、トンネル内軌道8cに引込線8aを設けてなるの
で、複数の台車9……を用いてシールド資材3を搬送さ
せることができる。
また、台車9に連結器を設けてなるので2台の台車9
を連結することができる。
また、台車9に衝撃吸収非常停止バンパー9cを設けて
なるので、万一、台車9,9同士が衝突した場合であって
もがシールド資材3を落下することなく非常停止する。
なお、本実施例においては中央監視装置12と光指令装
置50とを光ファイバーケーブル60により接続してなる
が、本発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、本発
明においては他のケーブル、例えば導線ケーブル等、本
発明を実施するうえで好適なものを用いることができ
る。
また、光信号の受信装置に光センサー9a,50bを用いた
が、本発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、本発
明においては他の受信装置、例えば、赤外線センサー、
超音波センサー、電磁波センサー等、本発明を実施する
うえで好適なものを用いることができる。かかる場合に
おいては、信号送出装置に赤外線送出装置、超音波送出
装置、電磁波送出装置等を用いればよい。
また、2台の台車9,9を連結し2台一組として運行さ
せているが、本発明の範囲をそれに限定する趣旨ではな
く、台車9に二つづつの運行指令信号受信用光センサー
50b及び応答信号用発光体50aを設ける方法や、3台以上
を一組とすることもできる。
また、引込線8aの数を一つとしているが、本発明の範
囲をそれに限定する趣旨ではなく、本発明においてはシ
ールドトンネル4の長さに応じて必要な長さとすること
ができる。
また、光指令装置50の配置は、第5図に示している
が、本発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、本発
明を実施するうえで好適な位置に配置することができ
る。
「発明の効果」 本発明は、以上のように構成してなるので、中央監視
装置により、台車の走行を制御してなるので、シールド
資材の資材倉庫からシールド機付近への搬送を全自動的
に行うことができる。したがって、シールド資材の搬送
を無人化することができる専属の運転者を不要とし、シ
ールド資材搬送に伴う危険から人間を解放するととも
に、シールドトンネル構築に要する人員を削減し施工経
費を軽減することができ、立坑下におけるオペレターを
不要とすることができる。
また、資材倉庫を地上に設けてなり、立坑の内部には
垂直搬送機のみが配備されるので、立坑の規模を小さく
設定することができる。
その結果、トンネル構築に要する労力、ひいては経費
を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)乃至第5図は本発明の一実施例を示すもの
であり、第1図(イ)はシールド資材自動搬送装置の概
略斜視図、第1図(ロ)は中央監視装置の概略斜視図、
第2図はシールドトンネルの縦断面図、第3図は台車に
運行指令信号を送出している状態を示す斜視図、第4図
は光指令装置の概略斜視図、第5図は光指令装置の配置
図、第6図(イ)は倉庫の平面図、第6図(ロ)は倉庫
の正面図、第7図は垂直搬送機の正面図、第8図は垂直
搬送機の側面図、第9図は垂直搬送機の平面図、第10図
はシールド機付近に設けた移載装置の平面図、第11図は
移載装置の側面図、第12図は第11図におけるI−I断面
の断面図、第13図は第11図におけるII−II断面の断面図
である。 A……シールド資材自動搬送装置、1……立坑、2……
シールド機、3……シールド資材、4……シールドトン
ネル、6……資材倉庫、7……垂直搬送機、8b……地上
軌道、8c……トンネル内軌道、9……台車(軌道式無人
走行台車)、9a……運行指令信号受信用センサー、9b…
…応答信号用発光体、12……中央監視装置、50……光指
令装置、50a……運行指令信号用発光体、50b……応答受
信用センサー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 等 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 宮沢 和夫 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (72)発明者 出口 種臣 東京都中央区京橋2丁目16番1号 清水建 設株式会社内 (56)参考文献 特開 平1−290900(JP,A) 実開 昭59−144100(JP,U)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】地中に垂直方向に立坑を掘削し、該立坑の
    下端から該立坑の延在する方向と異なる方向にシールド
    トンネルを構築するに際して、 構築途中にある前記シールドトンネルの構築に必要なシ
    ールド資材を、通信制御による軌道式無人走行台車によ
    り地上から前記立坑を経由して前記シールドトンネル先
    端のシールド機まで搬送するためのシールド資材自動搬
    送方法であって、 地上に資材倉庫を設け、かつ該資材倉庫から前記立坑を
    経由してシールドトンネル内のシールド機に至る経路を
    前記台車の運行経路とするとともに、中央監視装置によ
    り制御されて前記台車との間で該台車への運行指令信号
    および該台車からの応答信号を送受信する光指令装置を
    前記運行経路に沿って複数箇所設置しておき、 前記資材倉庫から前記台車に地上においてシールド資材
    を移載し、この台車を前記運行経路に沿って自走させる
    ことにより前記シールド機に至らせるに際して、前記光
    指令装置に対する中央監視装置からの運行指令信号とそ
    の応答信号に基づいて前記台車の発進、減速、停止の運
    行を制御することを特徴とするシールド資材自動搬送方
    法。
  2. 【請求項2】地中に垂直方向に立坑を掘削し、該立坑の
    下端から該立坑の延在する方向と異なる方向にシールド
    トンネルを構築するに際して、 構築途中にある前記シールドトンネルの構築に必要なシ
    ールド資材を、通信制御による軌道式無人走行台車によ
    り地上から前記立坑を経由して前記シールドトンネル先
    端のシールド機まで搬送するためのシールド資材自動搬
    送装置であって、 地上に設けられた資材倉庫と、 地上において該資材倉庫近傍と前記立坑の上端との間に
    設けられた地上軌道と、 前記シールドトンネル内に設けられたトンネル内軌道
    と、 前記立坑内に設けられて前記台車を前記地上軌道と前記
    トンネル内軌道との間で移送させる垂直搬送機と、 前記地上軌道、立坑、トンネル内軌道からなる台車の運
    行経路に沿って複数箇所設置された光指令装置と、 この光指令装置を介して台車に運行指令信号を送信する
    とともに、この運行指令信号に基づく応答信号を受信し
    て台車の発進、減速、停止の運行を制御する中央監視装
    置とを備えることを特徴とするシールド資材自動搬送装
    置。
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