JPH081977Y2 - トランクルーム用トリム部品 - Google Patents

トランクルーム用トリム部品

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JPH081977Y2
JPH081977Y2 JP1989013156U JP1315689U JPH081977Y2 JP H081977 Y2 JPH081977 Y2 JP H081977Y2 JP 1989013156 U JP1989013156 U JP 1989013156U JP 1315689 U JP1315689 U JP 1315689U JP H081977 Y2 JPH081977 Y2 JP H081977Y2
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JP
Japan
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trim
trunk
trunk room
sound
sound insulation
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JP1989013156U
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JPH02105051U (ja
Inventor
央 小林
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 この考案は、トランクルームの周壁パネル面に内装さ
れるトランクルーム用トリム部品に関するもので、特に
遮音性能を向上させることにより、車室内の静粛性を高
めたトランクルーム用トリム部品に関する。
《従来の技術》 例えば、第3図に示すように、自動車の後部におい
て、排気音が図中矢印で示すようにトランクリヤ等から
トランクルーム1内に侵入して、車室内の騒音を増大さ
せているのが実情であり、また第4図に示すように後輪
2のロードノイズ等がホイルハウスパネル3を通じて同
様にトランクルーム1内に侵入し、車室内の静粛性を低
下させている。この防音対策として、従来では第5図に
示すようにトランクルームを構成する周壁パネル4の内
面側に所要形状に成形したトリムプレート5を設定する
とともに、このトリムプレート5の裏面側にフェルト等
の吸音材6を接着固定して、上述したトランクルーム内
に侵入しようとする排気音や後輪2のロードノイズ等が
トランクルーム1内に侵入するのを吸音材6ならびにト
リムプレート5により遮蔽することにより、適度の防音
機能を果たしているというのが実情である。
《考案が解決しようとする課題》 しかしながら、従来の構成のようにトリムプレートの
裏面側に吸音材を単に貼着しただけの対策では、充分な
防音機能を達成することができず、特に、最近の傾向と
して車室内の静粛性が要求されることを考慮すれば、よ
り一層の防音機能を付与することが急務とされている。
また、吸音材6として使用するフェルトあるいはポリ
ウレタンフォーム等が吸水し易く、劣化が生じやすいと
いう欠点があるとともに、フェルトの場合、繊維の飛散
が多く、吸音材6の機能低下を招く等の不具合が指摘さ
れている。
この考案は上述の事情に鑑みてなされたもので、本考
案の目的とするところは、トランクルームの周壁パネル
の内面側に装着されるトランクルーム用トリム部品にお
いて、十分な防音機能を達成して、車室内の静粛性に大
きく貢献するとともに、耐久性を大幅に向上させたトラ
ンクルーム用トリム部品を提供することにある。
《課題を解決するための手段》 上記目的を達成するために、本考案の構成は、トラン
クルームの周壁パネルの内面側に装着されるトランクル
ーム用トリム部品において、 前記トランクルーム用トリム部品は、所要形状に成形
されたトリムプレートの裏面所定箇所に吸音材,遮音材
からなる防音部材が接着固定されているとともに、遮音
材の全面に亘り周壁パネル面と非接触状態となるように
遮音材と周壁パネルとの間に空間部が設定され、該空間
部により、パネル振動を遮断し、かつ、二重壁遮音機能
を付与したことを特徴とする。
《作用》 以上の構成から明らかなように、本考案によるトラン
クルーム用トリム部品においては、トリムプレートの裏
面側に吸音材と遮音材とからなる防音部材が接着固定さ
れ、しかも、トリムプレートの裏面と周壁パネル面との
間のクリアランスが防音部材の厚みより大きく設定され
ているため、防音部材が直接周壁パネル面と接触せず、
遮音材と周壁パネルとの間に空間部が形成され、この空
間部によりパネル振動がトリムプレート部品側に伝達さ
れず、また、遮音材と周壁パネルとの間の二重壁遮音機
能が得られることから、良好な遮音機能が得られる。
更に、吸音材はトリムプレートと遮音材との間にサン
ドイッチ状に介在しているため、吸水しにくく、また材
料の飛散等も生じなく、初期の吸音機能を低下させるこ
とがないため、有効な吸音機能が得られる。
《実施例》 以下、本考案によるトランクルーム用トリム部品の一
実施例について添付図面を参照しながら詳細に説明す
る。
第1図は本考案をトランクリヤ側に適用した実施例を
示す断面図、第2図は本考案をトランクサイド側に適用
した実施例を示す断面図である。
第1図において、トランクリヤトリム10は、PP樹脂,P
E樹脂等の射出成形体からなるトリムリヤプレート11
と、このトリムリヤプレート11の裏面側にホットメルト
系接着剤等を介して、接着固定された防音部材12とから
大略構成され、さらに、この防音部材12は、フェルト,
ポリウレタンフォーム等の弾性を有する吸音材13と、こ
の吸音材13の片面側(周壁パネルと対面する側)に貼着
される高比重の充填剤を混入した再生ゴムシート,再生
塩ビシート等の遮音材14とからなり、これらトランクリ
ヤトリム10は、トランクリヤパネル15に対して、第1図
では図示されないクリップ等の固着手段により取付けら
れるが、防音部材12の遮音材14とトランクリヤパネル15
との間には本例では10mmに設定したが、空間部16が設定
されている。
以上のように構成されているため、排気音等の外部騒
音が第1図中矢印で示すようにトランクルームT内に侵
入しようとしても、防音部材12のうち遮音材14により遮
蔽されるとともに、この遮音材14はトランクリヤパネル
15との間で二重壁遮音機能を有するため、極めて良好な
遮音機能が得られ、かつ、吸音材13により、この遮音材
14を透過したわずかの騒音をエネルギ減衰させることに
より低減させ、さらに、トリムリヤプレート11で遮蔽す
るため、本例では極めて良好な防音機能が得られ、トラ
ンクルームT内の静粛性に大きく貢献することができ
る。
また、吸音材13は吸水性があり、かつ材料の飛散が多
く、長期にわたり、初期の吸音機能を維持することが難
しいが、本例のようにトリムリヤプレート11と遮音材14
との間で吸音材13をサンドイッチ上に挾み込むため、吸
水しにくく、また材料の飛散が防止できるため、吸音材
13の機能低下を未然に防止することができ、このことも
有効な防音機能を得るためには見逃せない。
なお、図中符号17は、トランクリヤトリム10の上端を
挾着支持する固定具を示す。
次に、第2図において、本考案をトランクサイド側に
適用した実施例について説明する。
図面において、トランクサイドトリム20は、曲面状に
成形されたPP樹脂板,PE樹脂板等からなるトリムサイド
プレート21と、このトリムサイドプレート21の裏面側に
防音部材12が接着固定された構成であり、前述実施例と
同様に、防音部材12の遮音材14と、ホイルハウスを構成
するトランクサイドパネル22との間には空間部16が設定
されており、後輪23からトランクサイドパネル22を通じ
てトランクルームT内に侵入しようとする騒音は、防音
部材12により有効に遮蔽することができる。
《効果》 以上の記載から明らかなように、本考案によるトラン
クルーム用トリム部品においては、所要形状に成形され
たトリムプレートの裏面側に弾性を有する吸音材と遮音
材とを一体にラミネートした防音部材を設定して、トリ
ムプレートと遮音材との間で吸音材を挾み込むととも
に、遮音材とトランクルームの周壁パネルとの間に二重
壁遮音機能を付与する空間部を設定したものであるか
ら、良好な遮音機能が得られるとともに、吸音材の吸水
による劣化や、吸音材の飛散等を未然に防止することが
でき、初期の吸音機能を長期にわたり維持することがで
きるため、十分な遮音機能,吸音機能を併せ持つという
ものであるから、極めて優れた防音機能を達成すること
ができ、車室内の静粛性に大きく貢献することができる
効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案によるトランクルーム用トリム部品をト
ランクリヤ側に適用した実施例を示す断面図、第2図は
本考案によるトランクルーム用トリム部品をトランクサ
イド側に適用した実施例を示す断面図、第3図は自動車
の後部を示す側面図、第4図は第3図中IV-IV線断面
図、第5図は従来のトランクルーム用トリム部品の構成
を示す部分の断面図である。 10……トランクリヤトリム 11……トリムリヤプレート 12……防音部材 13……吸音材 14……遮音材 15……トランクリヤパネル 16……空間部 20……トランクサイドトリム 21……トリムサイドプレート 22……トランクサイドパネル

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】トランクルームの周壁パネル(15,22)の
    内面側に装着されるトランクルーム用トリム部品(10,2
    0)において、 前記トランクルーム用トリム部品(10,20)は、所要形
    状に成形されたトリムプレート(11,21)の裏面所定箇
    所に吸音材(13),遮音材(14)からなる防音部材(1
    2)が接着固定されているとともに、遮音材(14)の全
    面に亘り周壁パネル(15,22)面と非接触状態となるよ
    うに遮音材(14)と周壁パネル(15,22)との間に空間
    部(16)が設定され、該空間部(16)により、パネル振
    動を遮断し、かつ、二重壁遮音機能を付与したことを特
    徴とするトランクルーム用トリム部品。
JP1989013156U 1989-02-07 1989-02-07 トランクルーム用トリム部品 Expired - Lifetime JPH081977Y2 (ja)

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JPH02105051U JPH02105051U (ja) 1990-08-21
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