JP3233326B2 - 自動車のエンジンルーム用遮音カバー - Google Patents

自動車のエンジンルーム用遮音カバー

Info

Publication number
JP3233326B2
JP3233326B2 JP17711694A JP17711694A JP3233326B2 JP 3233326 B2 JP3233326 B2 JP 3233326B2 JP 17711694 A JP17711694 A JP 17711694A JP 17711694 A JP17711694 A JP 17711694A JP 3233326 B2 JP3233326 B2 JP 3233326B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
back plate
resin film
engine room
foam
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17711694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0840154A (ja
Inventor
伸二 宮川
充夫 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Riko Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Riko Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Riko Co Ltd filed Critical Sumitomo Riko Co Ltd
Priority to JP17711694A priority Critical patent/JP3233326B2/ja
Publication of JPH0840154A publication Critical patent/JPH0840154A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3233326B2 publication Critical patent/JP3233326B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のエンジンルー
ム内に発生する騒音の漏洩を防止するエンジンルーム用
遮音カバーに関する。
【0002】
【従来技術】図5及び図6に示すように、キャビン5が
前方部に搭載されるトラックにおいては、エンジン6を
収納するエンジンルーム6aがキャビン5の下方からや
や後方にかけて形成されている。このエンジンルーム6
aの左右両側には、キャビンが5搭載される車体フレー
ム7とキャビン5との間に形成される間隙部からエンジ
ン6の騒音が漏洩しないように遮音カバー8が配設され
ている。このような遮音カバー8としては、車体フレー
ム7に取付けられる鉄板等からなる遮蔽板と、その遮蔽
板の内面に取付けられるグラスウール等からなる吸音材
とで構成したものが従来より多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
遮音カバーは、エンジン6から放射される騒音の相当量
を遮音することができるが、遮音カバー8とその周縁部
に配設された部材との間に形成される構造的に回避でき
ない隙間から騒音が漏洩してしまい、充分な遮音が得ら
れない。特に、車体フレーム7に搭載されるキャビン5
はキャブマウント等を介して弾性支持されているため、
キャビン5の下面5aと遮音カバー8の上端との間には
その相対変位を許容する間隙が必要となる。そこで従来
は、そのような間隙にゴム等のシール材を装着してその
間隙を塞ぐように対処していた。しかし、この場合に
は、遮音カバー8の取付作業に加えてシール材を接着剤
や取付具で取付ける取付作業を行う必要があり、また全
体としての部品数が多くなることからコスト高を招くと
いう問題があった。
【0004】本発明は上記問題に鑑み案出されたもので
あり、周囲の部材との間に形成される隙間を塞ぐための
シール材等を必要とせず、部品数の低減化が可能なエン
ジンルーム用遮音カバーを提供することを解決すべき課
題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の自動車のエンジンルーム用遮音カバーは、自動車の
車体フレームに弾性支持されて搭載されたキャビンと前
記車体フレームとの間に形成される間隙部を遮蔽し、エ
ンジンルーム内に発生する騒音の漏洩を防止する遮音カ
バーであって、前記車体フレーム及び前記キャビンのい
ずれか一方に取付けられるバックプレートと、該バック
プレートの少なくとも一面に固着された高分子材料発泡
体と、該高分子材料発泡体の表面を覆い、その表面が、
深さが0.2〜0.5mm、各山の頂部間の距離が0.
5〜2.0mmの凹凸状のしぼ面とされている合成樹脂
フィルム保護材と、からなり、前記バックプレート、前
記高分子材料発泡体及び前記合成樹脂フィルム保護材
発泡一体成形により一体的に構成されていることを特徴
とするものである。
【0006】本発明におけるバックプレートは、エンジ
ン等から発生する騒音を遮蔽するものであって、車体フ
レーム及びキャビンのいずれか一方に取付けるように構
成される。このバックプレートは、金属板や硬質樹脂板
等で構成することができる。高分子材料発泡体は、エン
ジン等から発生する騒音や反射音を吸収するものであっ
て、樹脂を発泡成形することにより形成した軟質フォー
ムで構成される。この高分子材料発泡体は、発泡成形す
る際にバックプレート及び合成樹脂フィルム保護材を成
形型内に配置してそれらと一体的に形成される。高分子
材料発泡体は、耐熱性を有するものが好ましく、例えば
ポリウレタンの軟質発泡体あるいはシリコンゴム等のゴ
ム材料発泡体を用いて形成することができる。
【0007】合成樹脂フィルム保護材は、高分子材料発
泡体を水や泥、油、光等から保護し、当接部材による高
分子材料発泡体の摩耗や損傷を防止するものである。こ
合成樹脂フィルム保護材は、例えばポリウレタンフィ
ルム、アクリルフィルム等の合成樹脂フィルムで構成す
ることができる。この合成樹脂フィルム保護材の表面
は、吸音率を向上させるために、凹凸状のしぼ面とする
ことができる。このしぼ面は、深さが0.2〜0.5m
m、各山の頂部間の距離が0.5〜2.0mmとなる範
囲で形成されることから、エンジン騒音の中心である1
000〜1250Hzの騒音吸収において特に効果的であ
る。
【0008】本発明の好適な態様として、高分子材料発
泡体及び合成樹脂フィルム保護材は、バックプレートの
端縁と車体フレーム又はキャビンとの間に挟持される挟
持部を有し、その挟持部はバックプレートの端縁と車体
フレーム又はキャビンとの間隔より大きく形成されてい
るように構成することができる。この高分子材料発泡体
及び合成樹脂フィルム保護材の挟持部は、他の部分より
弾性が高くなるように形成することができる。
【0009】また、挟持部の合成樹脂フィルム保護材
は、例えばその肉厚を厚くしたり、補強繊維等を配合し
て形成した補強部を有するように構成することができ
る。
【0010】
【作用】本発明のエンジンルーム用遮音カバーは、高分
子材料発泡体を発泡成形する際に、バックプレート及び
合成樹脂フィルム保護材と共に一体成形により形成され
るため、高分子材料発泡体を目的の形状に対応して任意
の形状に形成し、かつバックプレートの任意の位置に配
置することが可能となる。このため、遮音カバーの周囲
の部材との間に隙間が形成されないように高分子材料発
泡体の形状や配置位置を設定することにより、その隙間
を塞ぐためのシール材等を必要としなくなる。また、高
分子材料発泡体の発泡成形時にバックプレート及び合成
樹脂フィルム保護材が一体化されるため、遮音カバーが
1個の部品として構成され、部品数が低減する。
【0011】そして、本発明のエンジンルーム用遮音カ
バーにおいては、合成樹脂フィルム保護材の表面が、深
さが0.2〜0.5mm、各山の頂部間の距離が0.5
〜2.0mmの凹凸状のしぼ面とされていることによ
り、エンジン騒音の中心である1000〜1250Hzの
騒音が効率良く吸音される。また、高分子材料発泡体及
合成樹脂フィルム保護材が、バックプレートの端縁と
車体フレーム又はキャビンとの間に挟持される挟持部を
有し、その挟持部がバックプレートの端縁と車体フレー
ム又はキャビンとの間隔より大きく形成されていれば、
バックプレートと車体フレーム又はキャビンとの間に生
じる相対変位が挟持部の弾性変形により吸収され、隙間
の発生が良好に回避される。
【0012】また、その挟持部が他の部分より弾性が高
くなるように形成されていれば、挟持部の変形が相対変
位に追従しやすくなり、隙間の発生がより一層効果的に
防止される。また、挟持部の合成樹脂フィルム保護材
補強部が設けられていれば、耐摩耗性や強度等が向上し
て耐久性が良好となる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。図1は実施例のエンジンルーム用遮音カバーの図2
におけるI−I線矢視断面図であり、図2はその正面図
であり、図3はその平面図である。本実施例のエンジン
ルーム用遮音カバー1は、バックプレート2と、バック
プレートの一面に固着された高分子材料発泡体3と、高
分子材料発泡体3の表面を覆う合成樹脂フィルム保護材
4とからなり、高分子材料発泡体3を発泡成形する際
にバックプレート2及び合成樹脂フィルム保護材材4を
一体成形することにより形成されている。
【0014】バックプレート2は、厚さ約1mmの鉄板
により所定形状に形成されており、平面状の中央部21
と、中央部21の上端に略直角に屈曲して形成された上
屈曲部22と、中央部21の下端に上屈曲部22と反対
側へ略直角に屈曲して形成された下屈曲部23とからな
る。中央部21の一側端の上下2箇所には突出部24が
形成されており、各突出部24にはバックプレート1を
車体フレームにねじ止め等により取付けるための取付孔
25が設けられている。また、中央部21の他端から中
央寄り位置にも同様の2個の取付孔26が設けられてい
る。
【0015】高分子材料発泡体3は、ポリウレタンを発
泡倍率約10倍で発泡させて形成したポリウレタンフォ
ームで構成されている。このポリウレタンフォームは、
密度が0.1g/cm3 、硬さがヤング率0.5〜5.0kg
f/cm2 のものである。この高分子材料発泡体3は、バッ
クプレート1の中央部21の一面と上屈曲部22の上面
とを覆うようにしてバックプレート2に固着されてい
る。高分子材料発泡体3の上屈曲部22上面に設けられ
た部分は、断面形状が山形となって膨出し上屈曲部22
の長手方向に延びる突条に形成されており、この突条は
上屈曲部22とキャビンの下面(図1において仮想線で
示す。)5aとに挟持される挟持部31を構成してい
る。この挟持部31は、上屈曲部22とキャビンとの間
隔より大きく形成され、かつ他の部分よりも発泡倍率を
小さくして弾性が高くなるように形成されている。ま
た、バックプレート2の中央部21に設けられた高分子
材料発泡体3の一側部には、中央部21の端面から少し
食出して形成された食出し部32を有する。
【0016】合成樹脂フィルム保護材材4は、厚さ30
μmのポリウレタンフィルムからなり、高分子材料発泡
体3の表面全体を覆うようにして高分子材料発泡体3に
接合されている。この合成樹脂フィルム保護材4の表面
は、深さが0.2〜0.5mm、各山の頂部間の距離が
0.5〜2.0mmとなる凹凸状のしぼ面とされてい
る。合成樹脂フィルム保護材4の挟持部31を覆う部分
は、挟持部31と共に上屈曲部22とキャビンとにより
挟持される挟持部41を構成する部分であって、この挟
持部41には補強部42となる厚さ100μmのポリウ
レタンフィルムが貼着されている。
【0017】本実施例のエンジンルーム用遮音カバー1
は次のようにして形成されている。先ず、所定の大きさ
に裁断した合成樹脂フィルム保護材4(ポリウレタンフ
ィルム)を下型の所定位置に配置し、下型の下面側から
真空引きすることにより合成樹脂フィルム保護材4を型
面に沿うように密着させる。この合成樹脂フィルム保護
4が密着する型面には合成樹脂フィルム保護材4の表
面に形成すべきしぼ模様が形成されている。次に、所定
形状に形成したバックプレート2を上型に設けられたマ
グネットに吸着させて型面の所定位置に配置する。
【0018】そして、ポリウレタンに発泡剤等を所定の
割合で配合した発泡体材料を下型に配置された合成樹脂
フィルム保護材4の上に投入して型締めをする。これに
より、型内で発泡体材料が発泡して所定形状の高分子材
料発泡体3が形成されることにより、バックプレート
2、高分子材料発泡体3及び合成樹脂フィルム保護材
が一体となった遮音カバーが形成される。その後、型内
から取出した遮音カバーの合成樹脂フィルム保護材4の
挟持部41表面に補強部42となるポリウレタンフィル
ムを貼着することによって上記実施例の遮音カバー1が
完成する。
【0019】以上のように構成された本実施例の遮音カ
バー1は、図4に示すように、エンジン6を収容するエ
ンジンルーム6aの側部において、車体フレーム7に弾
性支持されて搭載されたキャビン5と車体フレーム7と
の間に形成される間隙部を遮蔽するように、バックプレ
ート2の取付孔25、26を介して車体フレーム7にね
じ止めされて取付けられる。
【0020】このとき、遮音カバー1の上端に位置する
高分子材料発泡体3及び合成樹脂フィルム保護材4の挟
持部31、41は、バックプレート2の上屈曲部22と
キャビン5の下面5aとによってわずかに圧縮された状
態で挟持される。これにより、バックプレート2とキャ
ビン5との間に振動等によって相対変位が生じたときに
も挟持部31、41が弾性変形してその相対変位を吸収
し、隙間の形成されない状態が維持される。特に、高分
子材料発泡体3の挟持部31は、弾性が高く形成されて
いるためその相対変位に良好に追従しつつ弾性変形す
る。
【0021】また、遮音カバー1の一側端は、バックプ
レート1の端面から少し食出して形成された高分子材料
発泡体3の食出し部32の部分が車体フレーム7に当接
した状態となる。これにより、キャビン5と車体フレー
ム7との間に形成される間隙部は、遮音カバー1により
隙間が形成されることなく遮蔽される。したがって、エ
ンジン6から発生する騒音は、遮音カバー1のバックプ
レート2により遮蔽されるとともに、高分子材料発泡体
3及び合成樹脂フィルム保護材4により吸収されること
によって外部への漏洩が良好に防止される。特に、合成
樹脂フィルム保護材4はその表面がしぼ面とされている
ため騒音の吸収率が良好となり、高分子材料発泡体3と
共に騒音を効果的に吸収する。
【0022】以上のように、本実施例の遮音カバー1
は、バックプレート2と高分子材料発泡体3と合成樹脂
フィルム保護材4とからなり、これらが高分子材料発泡
体3を発泡成形により形成する際に一体的に構成されて
いるため、周囲の部材との間に形成される隙間を塞ぐた
めのシール材等を必要としない1個の部材で形成するこ
とができる。したがって部品数を低減化できる。
【0023】また、合成樹脂フィルム保護材4の表面
は、上記所定範囲の凹凸状のしぼ面とされているため、
エンジン騒音を効率良く吸収し、吸音率を向上させるこ
とができる。これにより、吸音材として機能する高分子
材料発泡体3の表面が保護用の合成樹脂フィルム保護材
で覆われることによって高分子材料発泡体3の吸音率
が低下する分を充分に賄うことができる。
【0024】また、高分子材料発泡体3及び合成樹脂フ
ィルム保護材4は、バックプレート2の上屈曲部22と
キャビン5との間隔より大きく形成された挟持部31、
41を有するため、バックプレート2とキャビン5との
間に相対変位が生じたときにも、挟持部31、41が弾
性変形してその変位を吸収することにより、隙間の発生
を回避することができる。さらに、挟持部31、41は
他の部分より弾性が高く形成されているため、挟持部3
1、41の変形が相対変位に追従しやすくなり、隙間の
発生をより一層効果的に防止することができる。
【0025】また、合成樹脂フィルム保護材4の挟持部
41は、厚肉化された補強部42を有するため、耐摩耗
性や強度が良好であることから耐久性を向上させること
ができる。 〔試験〕 上記実施例の遮音カバーについて吸音効果を調べるた
め、下記の3種類の試料を用い、周波数1000Hz及び
1250Hzの音について吸音率を測定する試験を行っ
た。試料1は、厚さ30mm、密度0.1g/cm3 のポリ
ウレタンフォームのみのもの、試料2は、試料1と同じ
ポリウレタンフォームの表面に厚さ30μmのポリウレ
タンフィルム(合成樹脂フィルム保護材)を貼着したも
の、試料3は、試料2におけるポリウレタンフィルムの
表面にしぼ模様(深さが0.2〜0.5mm、各山の頂
部間の距離が0.5〜2.0mm)を形成したものであ
る。この試験は、JIS.A1405の基準に従い、垂
直入射法により吸音率を測定することにより行った。そ
の結果を表1に示す。
【0026】
【表1】 表1からも明らかなように、表面にポリウレタンフィル
ムをもつ試料2の場合には、ポリウレタンフィルムのな
い試料1に比べていずれの周波数の音に対しても吸音率
が低下していた。しかし、ポリウレタンフィルムの表面
にしぼ模様が形成されている試料3の場合には、試料1
と同等に近い吸音率が得られた。したがって、吸音材と
してのポリウレタンフォームの表面に合成樹脂フィルム
保護材としてのポリウレタンフィルムを設けても、その
表面にしぼ模様を設けることによって、吸音効果の低減
を充分に抑制できることが判る。
【0027】
【発明の効果】本発明のエンジンルーム用遮音カバー
は、車体フレーム及びキャビンのいずれか一方に取付け
られるバックプレートと、該バックプレートの少なくと
も一面に固着された高分子材料発泡体と、該高分子材料
発泡体の表面を覆い、その表面が、深さが0.2〜0.
5mm、各山の頂部間の距離が0.5〜2.0mmの凹
凸状のしぼ面とされている合成樹脂フィルム保護材と、
からなり、前記バックプレート、前記高分子材料発泡体
及び前記合成樹脂フィルム保護材が一体成形により一体
的に構成されているため、周囲の部材との間に形成され
る隙間を塞ぐためのシール材等を必要としなくなり、部
品数の低減化が可能となる。
【0028】そして、合成樹脂フィルム保護材の表面
が、深さが0.2〜0.5mm、各山の頂部間の距離が
0.5〜2.0mmの凹凸状のしぼ面とされているた
、エンジン騒音の中心である1000〜1250Hzの
騒音に対しての吸音率を向上させることができる。これ
により、吸音材として機能する高分子材料発泡体の表面
が保護用の表皮材で覆われることによって高分子材料発
泡体の吸音率が低下する分を充分に賄うことができる。
【0029】また、高分子材料発泡体及び合成樹脂フィ
ルム保護材は、バックプレートの端縁と車体フレーム又
はキャビンとの間に挟持される挟持部を有し、該挟持部
はバックプレートの端縁と車体フレーム又はキャビンと
の間隔より大きく形成されているように構成すれば、バ
ックプレートと車体フレーム又はキャビンとの間に生じ
る相対変位が挟持部の弾性変形により吸収されるため、
隙間の発生を常時回避することができる。
【0030】さらに、高分子材料発泡体及び合成樹脂フ
ィルム保護材の挟持部が他の部分より弾性が高く形成さ
れていれば、挟持部の変形が相対変位に追従しやすくな
るため、隙間の発生をより一層効果的に防止することが
できる。さらに、挟持部の合成樹脂フィルム保護材が補
強部を有する構成とすることにより耐久性を向上させる
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るエンジンルーム用遮音カ
バーの図2におけるI−I線矢視断面図である。
【図2】本発明の実施例に係るエンジンルーム用遮音カ
バーの正面図である。
【図3】本発明の実施例に係るエンジンルーム用遮音カ
バーの平面図である。
【図4】本発明の実施例に係るエンジンルーム用遮音カ
バーの取付状態を示す模式図である。
【図5】自動車の側方から見たときのエンジンルーム用
遮音カバーの配置を示す模式図である。
【図6】自動車の後方から見たときのエンジンルーム用
遮音カバーの配置を示す模式図である。
【符号の説明】
1…遮音カバー 2…バックプレート 21…中央
部 22…上屈曲部 23…下屈曲部 24…突出部 25、26…取付孔 3…高分子材料発泡体 31
…挟持部 4…合成樹脂フィルム保護材 41…挟持部 42
…補強部 5…キャビン 6…エンジン 6a…エンジンルー
ム 7…車体フレーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60R 13/08 B29D 31/00 B62D 25/02 B62D 29/04 B29K 105:04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の車体フレームに弾性支持されて
    搭載されたキャビンと前記車体フレームとの間に形成さ
    れる間隙部を遮蔽し、エンジンルーム内に発生する騒音
    の漏洩を防止する遮音カバーであって、 前記車体フレーム及び前記キャビンのいずれか一方に取
    付けられるバックプレートと、 該バックプレートの少なくとも一面に固着された高分子
    材料発泡体と、 該高分子材料発泡体の表面を覆い、その表面が、深さが
    0.2〜0.5mm、各山の頂部間の距離が0.5〜
    2.0mmの凹凸状のしぼ面とされている合成樹脂フィ
    ルム保護材と、からなり、 前記バックプレート、前記高分子材料発泡体及び前記
    成樹脂フィルム保護材発泡一体成形により一体的に構
    成されていることを特徴とする自動車のエンジンルーム
    用遮音カバー。
  2. 【請求項2】 高分子材料発泡体及び合成樹脂フィルム
    保護材は、バックプレートの端縁と車体フレーム又はキ
    ャビンとの間に挟持される挟持部を有し、該挟持部は前
    記バックプレートの端縁と前記車体フレーム又は前記キ
    ャビンとの間隔より大きく形成されている請求項1記
    の自動車のエンジンルーム用遮音カバー。
  3. 【請求項3】 高分子材料発泡体及び合成樹脂フィルム
    保護材の挟持部は、他の部分より弾性が高く形成されて
    いる請求項記載の自動車のエンジンルーム用遮音カバ
    ー。
  4. 【請求項4】 挟持部の合成樹脂フィルム保護材は補強
    部を有する請求項2又は3記載の自動車のエンジンルー
    ム用遮音カバー。
JP17711694A 1994-07-28 1994-07-28 自動車のエンジンルーム用遮音カバー Expired - Fee Related JP3233326B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17711694A JP3233326B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 自動車のエンジンルーム用遮音カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17711694A JP3233326B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 自動車のエンジンルーム用遮音カバー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0840154A JPH0840154A (ja) 1996-02-13
JP3233326B2 true JP3233326B2 (ja) 2001-11-26

Family

ID=16025449

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17711694A Expired - Fee Related JP3233326B2 (ja) 1994-07-28 1994-07-28 自動車のエンジンルーム用遮音カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3233326B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000220467A (ja) 1999-01-28 2000-08-08 Tokai Rubber Ind Ltd 低吸水・低吸油性防音材
JP2008263886A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 Kubota Corp 水田作業車
KR101704195B1 (ko) 2015-05-06 2017-02-13 현대자동차주식회사 차량 외장용 섬유 부품 및 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0840154A (ja) 1996-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6197403B1 (en) Integral sound absorber and water deflector door panel
US6991278B2 (en) Sealing systems and related methods for automotive interior trim panels and the like
US6951264B2 (en) Acoustically attenuating headliner and method for making same
JP2006257993A (ja) 防音カバー
JP3233326B2 (ja) 自動車のエンジンルーム用遮音カバー
JPS5984621A (ja) 自動車用ドアの内張構造
KR100235678B1 (ko) 자동차의 흡차음재시트
US20050189789A1 (en) Energy absorbing impact deflector for use in vehicle doors
AU2010238404B2 (en) Glass panel with improved vibroacoustic damping properties, method for manufacturing such a glass panel, and method for acoustic protection in a vehicle passenger compartment
JP2000230431A (ja) 防音カバー
US20050210779A1 (en) 3-D molded watershield resonance frequency diffuser
US20180218722A1 (en) Soundproofing material
JP2001138771A (ja) ダッシュパネル用防音部材
JPH082358A (ja) 車両の乗員保護用パッディング構造
JP2001182552A (ja) エンジンカバー
JP3152634B2 (ja) 自動車用内装部品
JPH081977Y2 (ja) トランクルーム用トリム部品
JP2500424Y2 (ja) 自動車用インシュレ―タダッシュ
RU2188772C2 (ru) Многослойная шумопонижающая прокладка панели кузова транспортного средства
JPS62214062A (ja) 自動車用フ−ド
US20050189775A1 (en) Vehicle trim panel with integrated seal
JP2572311B2 (ja) 車室とエンジンルームとの間の防音構造
CN215706677U (zh) 一种发动机舱舱盖后部密封结构总成及车辆
CN213734853U (zh) 一种隔音结构及车辆
JP2000049471A (ja) ガスケット兼用カバーとその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 6

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 7

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090921

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 9

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees