JPH08197627A - グラスウールボードとその成形方法 - Google Patents

グラスウールボードとその成形方法

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JPH08197627A
JPH08197627A JP7010988A JP1098895A JPH08197627A JP H08197627 A JPH08197627 A JP H08197627A JP 7010988 A JP7010988 A JP 7010988A JP 1098895 A JP1098895 A JP 1098895A JP H08197627 A JPH08197627 A JP H08197627A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass wool
thin
molding
board
woven fabric
Prior art date
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Pending
Application number
JP7010988A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiyuki Nishijima
敏幸 西島
Kenji Kamiya
健二 神谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON MICRO G UULE KK
Original Assignee
NIPPON MICRO G UULE KK
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Publication date
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Publication of JPH08197627A publication Critical patent/JPH08197627A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Duct Arrangements (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Building Environments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 強度が確保され、かつ、滑らかな接合が可能
となる薄肉継手部を形成したグラスウールボードとその
成形方法を提供する。 【構成】 グラスウールボード1の一面側のフェーシン
グをなす不織布5は、グラスウールマット4の下面に貼
り付けられてグラスウールマット4とともにその下面に
沿って上記キュア炉の入口から投入され、一体に熱硬化
成形される。フライト2,3の端部は、ボードの縁部に
薄肉継手部6,7を形成するための突状段部8,9をな
し、グラスウールマット4の下面の不織布5の貼り付け
範囲は、突状段部9の縁から同突状段部9によって拘束
されることがない押さえ幅Wの範囲に限定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は空調ダクトに用いるグラ
スウールボードとその成形方法に関し、特に、強度の確
保と滑らかな接合が可能となる薄肉継手部を形成したグ
ラスウールボードとその成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】板状をなすグラスウールボード51を、
図5に示すように折曲げて筒状に構成したものを嵌合接
続することにより、枠部材を要することなく、防音断熱
性の空調ダクトを構成することができる。上記グラスウ
ールボード51には、予めその端部に嵌合用段部をなす
薄肉継手部52a,52bがプレス成形され、また、外
面側53にはアルミ化粧箔が、内面側54には不織布フ
ェーシングが被覆されている。
【0003】薄肉継手部を形成するために、従来は、手
作業によってグラスウールボードの縁部の肉厚の一部を
切断除去していたが、上記薄肉継手部を一体成形するこ
とにより、その作業負担を軽減するとともに、高密度に
形成された薄肉継手部によってダクト接続部の強度と施
工品質を向上することができ、また、不織布フェーシン
グは、空調ダクトの内面のガラス繊維の飛散を防止す
る。
【0004】このグラスウールボードは、図6に示すよ
うに、集積したガラス繊維でなるマット55を不織布5
6とともにキュア炉57において一体に熱硬化成形する
ことによって製造され、その薄肉継手部は熱硬化成形用
キュア炉の成形型をなすフライトの突状段部によって形
成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、グラス
ウールボードの薄肉継手部の不織布フェーシング側54
の段差部58は、図7に示すように、角が丸く落とされ
て形成されることから、ダクトを嵌合接続した時に互い
の接合面が対向せず、接合部が不安定となるだけでな
く、接合面間の隙間によって形成されるダクト内周面の
周回溝がダクト内の流れを乱し、空気抵抗を大きくする
こととなり、また、異物や塵埃の引掛かりや付着および
それに伴う黴の発生等という問題を招くこととなる。
【0006】上記問題は、キュア炉による成形時におい
て薄肉部の段差を成形する際に、成形型をなすフライト
の突状段部がマット側を押圧し、同突状段部がマットの
表面を覆う不織布を押さえることとなるのでこの不織布
が同突状段部の摩擦によって拘束され、その張力を受け
る不織布が薄肉部の段差の縁をなす突状角部に作用して
角部が丸く落とされることに起因する。
【0007】不織布は薄肉部までを覆うことによりグラ
スウールがボード面に露出しないようにする必要がある
ことから上記問題を避けることができず、また、不織布
フェーシングと薄肉継手部の成形とを別工程とし、薄肉
継手部の成形後に不織布フェーシングを貼り付けるよう
にするにはコストの上昇を避けることができない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、集積したガラス繊維でなるグラスウールマットとそ
の表面を覆う不織布でなるフェーシングとを一体に熱硬
化成形し、ボード状の本体とその縁部に嵌合用段部をな
す薄肉継手部を形成するグラスウールボードの成形方法
において、前記薄肉継手部は、熱硬化成形時に前記不織
布が突状成形型から受ける押圧力による拘束力をグラス
ウール成形力より小さく抑えて成形した。
【0009】また、上記グラスウールボードの成形方法
において、前記薄肉継手部は、前記不織布が拘束される
ことがなく、かつ、同薄肉継手部の段差部を露出するこ
とのない範囲で前記グラスウールマットの表面を覆って
熱硬化成型することにより不織布が受ける拘束力をグラ
スウール成形力より小さく抑えるようにした。
【0010】
【作用】薄肉継手部の熱硬化成形時に、突状成形型の押
圧力による不織布の拘束力がグラスウール成形力より小
さく抑えられれば不織布が引っ張られることがなく、同
不織布の影響を受けることなく段差部が階段状に形成さ
れる。
【0011】不織布が拘束されることがなく、かつ、同
薄肉継手部の段差部を露出することのない範囲で前記マ
ットの表面を覆うことにより、薄肉継手部の段差部を露
出することなく段差部が階段状に形成される。
【0012】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面に基づいて詳述
する。図1は本発明の実施例に係るグラスウールボード
の成形状態を示すキュア炉の要部横断面図、図2はその
側面図、図3はグラスウールボードの断面図、図4はグ
ラスウールボードによって構成されるダクトの分解斜視
図である。
【0013】グラスウールボード1を熱硬化成形するキ
ュア炉は、成形型をなす上下のフライト2,3を備え、
これらフライト2,3の間でその形状に対応したグラス
ウールボード1が成型される。図2において、フライト
2,3は、図示せぬ回転チェーンによって矢印A,B方
向に連続的に送られ、集積したガラス繊維でなるグラス
ウールマット4は、キュア炉の入口から上記フライト
2,3の間に挟み込まれて送られつつ熱硬化成形され
る。
【0014】上記フライト2,3の端部は、ボードの縁
部に薄肉継手部6,7を形成するための突状段部8,9
をなし、グラスウールボードの一面側のフェーシングを
なす不織布5は、グラスウールマット4の下面に貼り付
けられてグラスウールマット4とともにその下面に沿っ
て上記キュア炉の入口から投入され、突状段部8,9に
よって端部に薄肉継手部6,7が一体に熱硬化成形され
る。
【0015】グラスウールマット4の下面の不織布5の
貼り付け範囲は、突状段部9の縁から同突状段部9によ
って拘束されることがない押さえ幅Wの範囲に限定す
る。具体的には、突状段部9の幅が25mm、高さHが1
2〜13mmの場合に突状段部9の押さえ幅Wは、段部高
さHに1〜24mm(理想的には1〜10mm)を加えた寸
法とすることにより、薄肉継手部の段差の形成において
突状段部9がグラスウールマット4側を押圧する際に、
不織布5は突状段部9によって押さえられる部分が小な
ることからこの突状段部9によって拘束されることなく
階段形状が確保され、かつ、その段差部を露出すること
なく、薄肉継手部6が形成される。
【0016】突状段部の高さHが大きい場合やグラスウ
ールボードの密度が高い場合には、不織布と突状段部の
間に潤滑剤を介在して不織布の移動を容易にし、また
は、突状段部の段差形成時に不織布が繰り出されるよう
に不織布の一部を予め折畳んだ状態でキュア炉に投入す
る等の方法が適用できる。
【0017】このようにして成形されたグラスウールボ
ード1は、不織布フェーシング5の反対面に表被材1
0、具体的には、ガラスヤーンを中間に設けた貼合わせ
アルミニューム箔を貼り付けて完成される。このグラス
ウールボード1はその不織布フェーシング5側に折溝部
11を切除形成し、折り曲げることによってダクト部材
を構成し、隣接のダクト部材の薄肉継手部6,7を互い
に嵌合接続して所定の長さのダクトを構成する。
【0018】上記薄肉継手部6,7は、階段状に形成さ
れているので隙間を生じることがなく、接合面が互いに
対向して安定的に嵌合接続され、ダクト内周面が滑らか
に構成されることからダクト内の流れが安定し、また、
異物や塵埃の引掛かりや付着の問題を解決することがで
きる。
【0019】
【発明の効果】上述のように本発明に係るグラスウール
ボードの成形方法は、熱硬化成形時に前記不織布が突状
成形型から受ける押圧力による拘束力をグラスウール成
形力より小さく抑えて成形することにより、不織布が引
っ張られることなく薄肉継手部が熱硬化成形され、同不
織布の影響を受けることなく段差部が階段状に形成され
る。
【0020】したがって、隙間を生じることなく互いに
対向して安定的に嵌合接続され、ダクト内周面が滑らか
に構成されることからダクト内の流れが安定し、また、
異物や塵埃の引掛かりや付着の問題が、コスト増加を招
くことなく解決される。
【0021】不織布が拘束されることがなく、かつ、同
薄肉継手部の段差部を露出することのない範囲で前記マ
ットの表面を覆うことにより、フェーシング用の不織布
が引っ張られることなく、かつ、薄肉継手部の段差部を
露出することなく段差部が階段状に形成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るグラスウールボードの成
形状態を示すキュア炉の要部横断面図
【図2】その側面図
【図3】グラスウールボードの断面図
【図4】グラスウールボードによって構成されるダクト
の分解斜視図
【図5】グラスウールボードによって構成されたダクト
の嵌合部
【図6】グラスウールボードの成形工程図
【図7】従来のグラスウールボードの薄肉継手部の断面
【符号の説明】
1…グラスウールボード、2,3…フライト、4…グラ
スウールマット、5…不織布、6,7…薄肉継手部、
8,9…突状段部、10…表被材、11…折溝部、H…
高さ、W…押さえ幅。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F24F 13/02 C H // B29L 22:00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集積したガラス繊維でなるグラスウール
    マットとその表面を覆う不織布とを一体に熱硬化成形す
    ることにより不織布フェーシングと嵌合用段部をなす薄
    肉継手部を形成したグラスウールボードにおいて、前記
    薄肉継手部は、熱硬化成形時に前記不織布が突状成形型
    から受ける押圧力による拘束力をグラスウールの成形力
    より小さく抑えて成形することによりボード本体の不織
    布フェーシング側を階段状に成形したことを特徴とする
    グラスウールボード。
  2. 【請求項2】 集積したガラス繊維でなるグラスウール
    マットとその表面を覆う不織布でなるフェーシングとを
    一体に熱硬化成形し、ボード状の本体とその縁部に嵌合
    用段部をなす薄肉継手部を形成するグラスウールボード
    の成形方法において、前記薄肉継手部は、熱硬化成形時
    に前記不織布が突状成形型から受ける押圧力による拘束
    力をグラスウール成形力より小さく抑えて成形したこと
    を特徴とするグラスウールボードの成形方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のグラスウールボードの
    成形方法において、前記薄肉継手部は、前記不織布が拘
    束されることがなく、かつ、同薄肉継手部の段差部を露
    出することのない範囲で前記グラスウールマットの表面
    を覆って熱硬化成型することにより不織布が受ける拘束
    力をグラスウール成形力より小さく抑えたことを特徴と
    するグラスウールボードの成形方法。
JP7010988A 1995-01-26 1995-01-26 グラスウールボードとその成形方法 Pending JPH08197627A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006517006A (ja) * 2003-02-04 2006-07-13 サン−ゴバン・イソベール 両面を覆うウエブを備えた鉱物ウールパネル

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006517006A (ja) * 2003-02-04 2006-07-13 サン−ゴバン・イソベール 両面を覆うウエブを備えた鉱物ウールパネル

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