JPH0819751A - スリットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法 - Google Patents
スリットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法Info
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- JPH0819751A JPH0819751A JP15491294A JP15491294A JPH0819751A JP H0819751 A JPH0819751 A JP H0819751A JP 15491294 A JP15491294 A JP 15491294A JP 15491294 A JP15491294 A JP 15491294A JP H0819751 A JPH0819751 A JP H0819751A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 少ない塗布回数の重ね塗りによって均一でし
かも充分な膜厚のコーティング層を容易に形成すること
ができるスリットガン用アタッチメントおよびスリット
ガンを用いた高粘度材料塗布法を提供する。 【構成】 下面に複数の凹部5を有する押圧部材3と、
該押圧部材3をスリットガンの吐出口のほぼ前方に、前
記複数の凹部5が吐出口に対してほぼ平行に並ぶように
取り付けるための取付部材2とを有することを特徴とす
るスリットガン用アタッチメント。
かも充分な膜厚のコーティング層を容易に形成すること
ができるスリットガン用アタッチメントおよびスリット
ガンを用いた高粘度材料塗布法を提供する。 【構成】 下面に複数の凹部5を有する押圧部材3と、
該押圧部材3をスリットガンの吐出口のほぼ前方に、前
記複数の凹部5が吐出口に対してほぼ平行に並ぶように
取り付けるための取付部材2とを有することを特徴とす
るスリットガン用アタッチメント。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスリットガン用アタッチ
メントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法に
関する。さらに詳しくは、高粘度材料を用いて防食塗装
を施す際、充分な膜厚でしかも均一なコーティング層を
少ない塗布回数で形成することができるスリットガン用
アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料
塗布法に関する。
メントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法に
関する。さらに詳しくは、高粘度材料を用いて防食塗装
を施す際、充分な膜厚でしかも均一なコーティング層を
少ない塗布回数で形成することができるスリットガン用
アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料
塗布法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、薬液、水道水または海水などを貯
蔵する鉄などからなる金属製タンクなどの耐蝕性を向上
させるために、液状樹脂またはゴム材料などの高粘度材
料を用いたコーティングが行なわれている。コーティン
グを行なうばあい、高粘度用スプレーガン、または偏平
の吐出口を有するスリットガンなどを用いて所望の被塗
装面に高粘度材料を塗布する。また、塗布と同時にゴム
製のへらなどで高粘度材料をのばすことにより、平坦な
コーティング層を形成するようにしている。さらに、重
ね塗りを行なうことにより、充分な膜厚のコーティング
層を形成している。
蔵する鉄などからなる金属製タンクなどの耐蝕性を向上
させるために、液状樹脂またはゴム材料などの高粘度材
料を用いたコーティングが行なわれている。コーティン
グを行なうばあい、高粘度用スプレーガン、または偏平
の吐出口を有するスリットガンなどを用いて所望の被塗
装面に高粘度材料を塗布する。また、塗布と同時にゴム
製のへらなどで高粘度材料をのばすことにより、平坦な
コーティング層を形成するようにしている。さらに、重
ね塗りを行なうことにより、充分な膜厚のコーティング
層を形成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】作業効率を考えたばあ
い塗布回数は少ない方が好ましいが、少ない塗布回数で
充分な膜厚のコーティング層を形成するためには1回あ
たりの塗布で形成される膜厚を厚くしなければならな
い。しかし、膜厚を厚くすれば、高粘度材料がタレやす
くなる。したがって、このタレを防ぐために、重ね塗り
に際しては、1回あたりの塗布ではタレが生じない程度
の薄い膜厚でしかコーティング層を形成することができ
ないため、充分な膜厚のコーティング層を均一に形成す
るために多くの塗布回数が必要になる。
い塗布回数は少ない方が好ましいが、少ない塗布回数で
充分な膜厚のコーティング層を形成するためには1回あ
たりの塗布で形成される膜厚を厚くしなければならな
い。しかし、膜厚を厚くすれば、高粘度材料がタレやす
くなる。したがって、このタレを防ぐために、重ね塗り
に際しては、1回あたりの塗布ではタレが生じない程度
の薄い膜厚でしかコーティング層を形成することができ
ないため、充分な膜厚のコーティング層を均一に形成す
るために多くの塗布回数が必要になる。
【0004】また、他の理由として、スプレーガンの操
作が困難であるために、多くの塗布回数が必要になって
もいる。すなわち、通常のスプレーガンまたはスリット
ガンでは、高粘度材料が一定の吐出速度でスプレーガン
またはスリットガンから吐出されるようになっている。
そのため、コーティング層を均一な膜厚で形成するため
には、スプレーガンまたはスリットガンを所定の角度に
維持しながらほぼ一定の移動速度で移動する必要があ
る。しかし、作業者がスプレーガンまたはスリットガン
を手に持ち、その角度および移動速度を一定に保ちなが
ら塗布作業を行なうことは非常に困難である。したがっ
て、コーティング層を均一に形成するためには、1回あ
たりに形成される膜厚を薄くして所望の膜厚になるまで
多数の重ね塗りを行なわなければならない。
作が困難であるために、多くの塗布回数が必要になって
もいる。すなわち、通常のスプレーガンまたはスリット
ガンでは、高粘度材料が一定の吐出速度でスプレーガン
またはスリットガンから吐出されるようになっている。
そのため、コーティング層を均一な膜厚で形成するため
には、スプレーガンまたはスリットガンを所定の角度に
維持しながらほぼ一定の移動速度で移動する必要があ
る。しかし、作業者がスプレーガンまたはスリットガン
を手に持ち、その角度および移動速度を一定に保ちなが
ら塗布作業を行なうことは非常に困難である。したがっ
て、コーティング層を均一に形成するためには、1回あ
たりに形成される膜厚を薄くして所望の膜厚になるまで
多数の重ね塗りを行なわなければならない。
【0005】本発明は、かかる問題を解消するためにな
されたものであり、少ない塗布回数の重ね塗りによって
均一でしかも充分な膜厚のコーティング層を容易に形成
することができるスリットガン用アタッチメントおよび
スリットガンを用いた高粘度材料塗布法を提供すること
を目的とする。
されたものであり、少ない塗布回数の重ね塗りによって
均一でしかも充分な膜厚のコーティング層を容易に形成
することができるスリットガン用アタッチメントおよび
スリットガンを用いた高粘度材料塗布法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のスリットガン用
アタッチメントは、下面に複数の凹部を有する押圧部材
と、該押圧部材をスリットガンの吐出口のほぼ前方に、
前記複数の凹部が吐出口に対してほぼ平行に並ぶように
取り付けるための取付部材とを有することを特徴とする
ものである。
アタッチメントは、下面に複数の凹部を有する押圧部材
と、該押圧部材をスリットガンの吐出口のほぼ前方に、
前記複数の凹部が吐出口に対してほぼ平行に並ぶように
取り付けるための取付部材とを有することを特徴とする
ものである。
【0007】前記押圧部材は、互いに連結された複数個
の押圧要素からなり、該押圧要素が、2個の円錐が互い
の底面同士で連結されてなる形状を有するのが好まし
い。
の押圧要素からなり、該押圧要素が、2個の円錐が互い
の底面同士で連結されてなる形状を有するのが好まし
い。
【0008】前記押圧要素が円筒形の胴部を有してなる
のが好ましい。
のが好ましい。
【0009】前記押圧部材が、スリットガンの進行方向
に沿って被塗装面の表面を転動しうるように、取付部材
に回転自在に支持されてなるのが好ましい。
に沿って被塗装面の表面を転動しうるように、取付部材
に回転自在に支持されてなるのが好ましい。
【0010】本発明の高粘度材料塗布法は、(a)前記
スリットガン用アタッチメントを用いて、前記押圧部材
を被塗装面に接触させながら被塗装面に高粘度材料を塗
布する第1の塗布工程、(b)前記アタッチメントが取
り付けられていないスリットガンを用いて、前記被塗装
面の表面に高粘度材料を塗布する第2の塗布工程を有
し、前記工程(b)を1回または少なくとも2回以上行
なうことを特徴とするスリットガンを用いたことを特徴
とするものである。
スリットガン用アタッチメントを用いて、前記押圧部材
を被塗装面に接触させながら被塗装面に高粘度材料を塗
布する第1の塗布工程、(b)前記アタッチメントが取
り付けられていないスリットガンを用いて、前記被塗装
面の表面に高粘度材料を塗布する第2の塗布工程を有
し、前記工程(b)を1回または少なくとも2回以上行
なうことを特徴とするスリットガンを用いたことを特徴
とするものである。
【0011】
【作用】本発明によれば、スリットガンの吐出口のほぼ
前方に取り付けられた押圧部材を被塗装面に接触させな
がら被塗装面の表面に第1回目の高粘度材料の塗布を行
なうことにより、高粘度材料は、押圧部材の下面に形成
された凹部では厚く、凹部の両側では薄く塗布される。
その結果、波板状のコーティング層の第1層が形成され
る。第1の塗布工程では、スリットガンは押圧部材を介
して被塗装面と平行に案内されるため、作業者は容易
に、所望の角度および移動速度を維持しながら塗布作業
を行なうことができる。ついで、前記アタッチメントが
取り付けられていない、通常のスリットガンを用いて、
前記被塗装面の表面に第2回目の高粘度材料の塗布を行
なえば、新たに塗布される高粘度材料は第1回目に形成
された波板状の第1層の谷部に入り込むため、ほとんど
流動しなくなる。したがって、これら2回の塗布により
タレが生じることなく、充分な厚さのコーティング層を
均一に形成することができる。なお、必要に応じて3回
目以降の塗布を行なうばあい、2回目の塗布と同様に通
常のスリットガンを用いればよい。
前方に取り付けられた押圧部材を被塗装面に接触させな
がら被塗装面の表面に第1回目の高粘度材料の塗布を行
なうことにより、高粘度材料は、押圧部材の下面に形成
された凹部では厚く、凹部の両側では薄く塗布される。
その結果、波板状のコーティング層の第1層が形成され
る。第1の塗布工程では、スリットガンは押圧部材を介
して被塗装面と平行に案内されるため、作業者は容易
に、所望の角度および移動速度を維持しながら塗布作業
を行なうことができる。ついで、前記アタッチメントが
取り付けられていない、通常のスリットガンを用いて、
前記被塗装面の表面に第2回目の高粘度材料の塗布を行
なえば、新たに塗布される高粘度材料は第1回目に形成
された波板状の第1層の谷部に入り込むため、ほとんど
流動しなくなる。したがって、これら2回の塗布により
タレが生じることなく、充分な厚さのコーティング層を
均一に形成することができる。なお、必要に応じて3回
目以降の塗布を行なうばあい、2回目の塗布と同様に通
常のスリットガンを用いればよい。
【0012】
【実施例】つぎに、図面を参照しながら、本発明のスリ
ットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた
高粘度材料塗布法を詳細に説明する。図1は本発明の高
粘度材料塗布法の一実施例を示す第1の塗布工程の一部
切欠斜視説明図、図2はスリットガンおよびそのアタッ
チメントを下から見た概略説明図、図3は図1のIII −
III 線断面図、図4は図1のスリットガン用アタッチメ
ントの押圧部材の概略説明図、図5は本発明の高粘度材
料塗布法の一実施例を示す第2の塗布工程の一部切欠斜
視説明図、図6は図5のスリットガンおよびそのアタッ
チメントを下から見た概略説明図、図7は本発明の高粘
度材料塗布法の一実施例によりえられるコーティング層
の断面図、図8および9は本発明のスリットガン用アタ
ッチメントにおける押圧部材の他の例を示す部分拡大
図、図10は本発明のスリットガン用アタッチメントの
他の実施例を示す概略説明図である。
ットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた
高粘度材料塗布法を詳細に説明する。図1は本発明の高
粘度材料塗布法の一実施例を示す第1の塗布工程の一部
切欠斜視説明図、図2はスリットガンおよびそのアタッ
チメントを下から見た概略説明図、図3は図1のIII −
III 線断面図、図4は図1のスリットガン用アタッチメ
ントの押圧部材の概略説明図、図5は本発明の高粘度材
料塗布法の一実施例を示す第2の塗布工程の一部切欠斜
視説明図、図6は図5のスリットガンおよびそのアタッ
チメントを下から見た概略説明図、図7は本発明の高粘
度材料塗布法の一実施例によりえられるコーティング層
の断面図、図8および9は本発明のスリットガン用アタ
ッチメントにおける押圧部材の他の例を示す部分拡大
図、図10は本発明のスリットガン用アタッチメントの
他の実施例を示す概略説明図である。
【0013】図1〜3において、第1の塗布工程で用い
られるスリットガン用アタッチメント(以下、単にアタ
ッチメントと呼ぶ)1は、スリットガンSの先端部に吐
出口Aを覆うように取り付けられるものである。アタッ
チメント1は、取付部材2および押圧部材3からなる。
取付部材2は、その内部にスリットガンSの先端部と実
質的に相補的な形状の空間部を有する筒状体である。ス
リットガンSの吐出口Aに対応する取付部材2の開口端
に、押圧部材3が吐出口Aに対してほぼ平行に並ぶよう
に設けられる。押圧部材3は、たとえば、2個の円錐が
互いの底面同士で連結されてなる形状(いわゆる、ソロ
バン玉のような形状)を有する押圧要素4を有し、それ
ぞれの押圧要素4が、たがいの向かい合う頂部4a同士
で連結されている。なお、本実施例では頂部4aは平た
く形成されているが、尖頭状でもよい。塗布工程の際、
押圧要素4の円周部分4bが被塗装面Pに接触すること
により、スリットガンは、被塗装面Pに沿って案内さ
れ、その角度および移動速度を容易に一定に保つことが
できる。
られるスリットガン用アタッチメント(以下、単にアタ
ッチメントと呼ぶ)1は、スリットガンSの先端部に吐
出口Aを覆うように取り付けられるものである。アタッ
チメント1は、取付部材2および押圧部材3からなる。
取付部材2は、その内部にスリットガンSの先端部と実
質的に相補的な形状の空間部を有する筒状体である。ス
リットガンSの吐出口Aに対応する取付部材2の開口端
に、押圧部材3が吐出口Aに対してほぼ平行に並ぶよう
に設けられる。押圧部材3は、たとえば、2個の円錐が
互いの底面同士で連結されてなる形状(いわゆる、ソロ
バン玉のような形状)を有する押圧要素4を有し、それ
ぞれの押圧要素4が、たがいの向かい合う頂部4a同士
で連結されている。なお、本実施例では頂部4aは平た
く形成されているが、尖頭状でもよい。塗布工程の際、
押圧要素4の円周部分4bが被塗装面Pに接触すること
により、スリットガンは、被塗装面Pに沿って案内さ
れ、その角度および移動速度を容易に一定に保つことが
できる。
【0014】隣接する2個の押圧要素4のあいだには、
それぞれ三角形断面を有する凹部5が形成されている。
この凹部5を介して、スリットガンSの吐出口Aから吐
出された高粘度材料が被塗装面Pに塗布される。なお、
本発明でいう「押圧部材」とは、高粘度材料を押圧して
波板状に成形するための複数の凹部を下面に有する部材
であり、円筒状、帯板状の部材を含む広い概念である。
それぞれ三角形断面を有する凹部5が形成されている。
この凹部5を介して、スリットガンSの吐出口Aから吐
出された高粘度材料が被塗装面Pに塗布される。なお、
本発明でいう「押圧部材」とは、高粘度材料を押圧して
波板状に成形するための複数の凹部を下面に有する部材
であり、円筒状、帯板状の部材を含む広い概念である。
【0015】押圧部材3の寸法として、図4に示される
ように、たとえば、連結部の幅aを3〜5mm、押圧要
素4の最大幅bを10〜15mm、隣接する2個の押圧
要素4のピッチcを5〜20mm、凹部5の開き角dを
45°〜150°および凹部5の高さeを2〜5mm、
円周部分4bの幅fを1〜5mm程度に設定すればよ
い。形成されるコーティング層の膜厚を薄くしたいばあ
い、連結部の幅aを大きくするか、または押圧要素4の
最大幅bを小さくすればよい。
ように、たとえば、連結部の幅aを3〜5mm、押圧要
素4の最大幅bを10〜15mm、隣接する2個の押圧
要素4のピッチcを5〜20mm、凹部5の開き角dを
45°〜150°および凹部5の高さeを2〜5mm、
円周部分4bの幅fを1〜5mm程度に設定すればよ
い。形成されるコーティング層の膜厚を薄くしたいばあ
い、連結部の幅aを大きくするか、または押圧要素4の
最大幅bを小さくすればよい。
【0016】また、図8に示されるように、押圧要素4
の中央に円筒状の胴部6を設け、円周部分を大幅に拡大
すれば、隣接する2つの凹部5同士の距離を充分に離す
ことができる。このような押圧部材3の寸法として、た
とえば、連結部の幅gを3〜5mm、押圧要素4の最大
幅hを10〜15mm、胴部6の幅iを2〜5mm、凹
部5の幅jを1〜5mm程度に設定すればよい。また、
連結部の幅gも大きく設定すれば、薄い膜厚で、しかも
まばらな筋状のコーティング層がえられる。
の中央に円筒状の胴部6を設け、円周部分を大幅に拡大
すれば、隣接する2つの凹部5同士の距離を充分に離す
ことができる。このような押圧部材3の寸法として、た
とえば、連結部の幅gを3〜5mm、押圧要素4の最大
幅hを10〜15mm、胴部6の幅iを2〜5mm、凹
部5の幅jを1〜5mm程度に設定すればよい。また、
連結部の幅gも大きく設定すれば、薄い膜厚で、しかも
まばらな筋状のコーティング層がえられる。
【0017】さらに、凹部の幅をそれぞれ同程度に設定
せずに、図9に示されるように、それぞれの間隙の幅が
たがいに異なるように設定されてもよい。たとえば、狭
い方の凹部5aの幅kを2〜5mm、広い方の間隙5b
の幅lを10〜15mm程度に設定すればよい。
せずに、図9に示されるように、それぞれの間隙の幅が
たがいに異なるように設定されてもよい。たとえば、狭
い方の凹部5aの幅kを2〜5mm、広い方の間隙5b
の幅lを10〜15mm程度に設定すればよい。
【0018】なお、以上説明した寸法は、いずれも例示
であって、本発明はもとよりかかる寸法のものに限定さ
れるものではなく、高粘度材料の種類や塗布厚さなどに
応じて適宜選定することができる。
であって、本発明はもとよりかかる寸法のものに限定さ
れるものではなく、高粘度材料の種類や塗布厚さなどに
応じて適宜選定することができる。
【0019】また、図10に示されるように、前記押圧
部材3が、スリットガンの進行方向に沿って被塗装面の
表面を転動しうるように、取付部材2に回転自在に支持
されていてもよい。具体的には、取付部材2の両端に
は、取付板7がねじ8により固着され、押圧部材3の両
端に突出した回転軸9が、取付板7の孔10に回転自在
に支持されている。このように、押圧部材3が、転動可
能に取り付けられていることにより、押圧部材と被塗装
面とのあいだで生じる動摩擦力が低減し、その結果、ス
リットガンを楽に押すことができるとともに、被塗装面
の損傷も防止できる。
部材3が、スリットガンの進行方向に沿って被塗装面の
表面を転動しうるように、取付部材2に回転自在に支持
されていてもよい。具体的には、取付部材2の両端に
は、取付板7がねじ8により固着され、押圧部材3の両
端に突出した回転軸9が、取付板7の孔10に回転自在
に支持されている。このように、押圧部材3が、転動可
能に取り付けられていることにより、押圧部材と被塗装
面とのあいだで生じる動摩擦力が低減し、その結果、ス
リットガンを楽に押すことができるとともに、被塗装面
の損傷も防止できる。
【0020】本発明の高粘度材料塗布法が適用できる高
粘度材料としては、たとえばポリブタジエン樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ゴム、ク
ロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、また
はコールタール、石油タールなどのタールなど、いわゆ
る液状ゴム以外の溶剤系塗料をあげることができる。
粘度材料としては、たとえばポリブタジエン樹脂、ウレ
タン樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ゴム、ク
ロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、また
はコールタール、石油タールなどのタールなど、いわゆ
る液状ゴム以外の溶剤系塗料をあげることができる。
【0021】また、被塗装面は、作業者が安全に塗布作
業できる場所であれば、とくに限定されるものではない
が、好適な被塗装面として、ボイラーの給水タンク、発
電所の複水器水室、冷却水水室、循環水管、廃水処理用
薬液管、凝縮槽、沈澱槽、排水溝、船舶用冷却水水室、
コンクリート用取水ピットまたは海水構造物などの内面
があげられる。
業できる場所であれば、とくに限定されるものではない
が、好適な被塗装面として、ボイラーの給水タンク、発
電所の複水器水室、冷却水水室、循環水管、廃水処理用
薬液管、凝縮槽、沈澱槽、排水溝、船舶用冷却水水室、
コンクリート用取水ピットまたは海水構造物などの内面
があげられる。
【0022】つぎに、高粘度材料塗布法の具体例を図1
〜3、5および7を参照しながら説明する。
〜3、5および7を参照しながら説明する。
【0023】まず、図1〜3に示されるアタッチメント
1が吐出口A付近に取り付けられたスリットガンSを用
いて、押圧部材3を被塗装面Pに接触させ、スリットガ
ンSを被塗装面Pに対して上に15〜110°程度の角
度θ1 だけ傾かせながら被塗装面Pの表面にポリブタジ
エン樹脂などの高粘度材料Hを塗布する。高粘度材料H
は、アタッチメント1の凹部5に対応する部位には厚
く、押圧要素4の下部では薄く塗布される。その結果、
波板状のコーティング層の第1層C1 が形成される。
1が吐出口A付近に取り付けられたスリットガンSを用
いて、押圧部材3を被塗装面Pに接触させ、スリットガ
ンSを被塗装面Pに対して上に15〜110°程度の角
度θ1 だけ傾かせながら被塗装面Pの表面にポリブタジ
エン樹脂などの高粘度材料Hを塗布する。高粘度材料H
は、アタッチメント1の凹部5に対応する部位には厚
く、押圧要素4の下部では薄く塗布される。その結果、
波板状のコーティング層の第1層C1 が形成される。
【0024】ついで、図5〜6に示されるようなスリッ
トガン用アタッチメントが取り付けられていない、通常
のスリットガンSを用いて、前記被塗装面Pの表面に高
粘度材料を塗布する。また、それとともにスリットガン
Sの上面に設けられたゴム製のヘラRで高粘度材料をな
らしていくことにより、表面が滑らかなコーティング層
の第2層C2 が形成される。このとき吐出された高粘度
材料は、図7に示されるように、第1層C1 の谷Vを埋
めるとともにすでに硬化した部分が流動化を弱めるため
第1層C1 の山Mよりも更に高く積み上げることができ
る。たとえば、第1層C1 形成後の最大の高さは被塗装
面Pから2〜3mmであるのに対し、第2層C2 形成後
の最大の高さは被塗装面Pから3〜5mmにまで達す
る。なお、被塗装面Pが天井面または垂直面であっても
第1層C1 の谷Vおよび山Mにより第2層C2 における
タレまたはタレによる凹凸の発生を防止することができ
る。
トガン用アタッチメントが取り付けられていない、通常
のスリットガンSを用いて、前記被塗装面Pの表面に高
粘度材料を塗布する。また、それとともにスリットガン
Sの上面に設けられたゴム製のヘラRで高粘度材料をな
らしていくことにより、表面が滑らかなコーティング層
の第2層C2 が形成される。このとき吐出された高粘度
材料は、図7に示されるように、第1層C1 の谷Vを埋
めるとともにすでに硬化した部分が流動化を弱めるため
第1層C1 の山Mよりも更に高く積み上げることができ
る。たとえば、第1層C1 形成後の最大の高さは被塗装
面Pから2〜3mmであるのに対し、第2層C2 形成後
の最大の高さは被塗装面Pから3〜5mmにまで達す
る。なお、被塗装面Pが天井面または垂直面であっても
第1層C1 の谷Vおよび山Mにより第2層C2 における
タレまたはタレによる凹凸の発生を防止することができ
る。
【0025】さらに、必要に応じて3回目の塗布を行な
うばあい、2回目の塗布と同様に通常のスリットガンS
を用いて平坦なコーティング層の第3層C3 を形成す
る。なお、4回目以降の塗布を行なうばあいも、2回目
の塗布と同様に通常のスリットガンを用いればよい。
うばあい、2回目の塗布と同様に通常のスリットガンS
を用いて平坦なコーティング層の第3層C3 を形成す
る。なお、4回目以降の塗布を行なうばあいも、2回目
の塗布と同様に通常のスリットガンを用いればよい。
【0026】なお、前記塗布法では、スリットガンSと
して、アタッチメント1付きのものおよびアタッチメン
ト1なしの通常のものの2種類を用いた例を示したが、
1本のスリットガンSだけを用いて全工程の塗布を行な
ってもよい。そのばあい、第1の塗布工程を行なうとき
には、アタッチメント1を装着して使用し、第2以降の
塗布工程を行なうときにはアタッチメント1を外して使
用すればよい。さらに、図5〜6に示されるゴム製のヘ
ラRもアタッチメント化しておいてもよい。
して、アタッチメント1付きのものおよびアタッチメン
ト1なしの通常のものの2種類を用いた例を示したが、
1本のスリットガンSだけを用いて全工程の塗布を行な
ってもよい。そのばあい、第1の塗布工程を行なうとき
には、アタッチメント1を装着して使用し、第2以降の
塗布工程を行なうときにはアタッチメント1を外して使
用すればよい。さらに、図5〜6に示されるゴム製のヘ
ラRもアタッチメント化しておいてもよい。
【0027】とくに、前記塗布法で垂直面の塗布を行な
うばあい、第1の塗布工程で、スリットガンを水平方向
に移動させながら波板状のコーティング層の第1層を形
成すれば、第1層の山線および谷線が水平にのびるた
め、第2の塗布工程で塗布された高粘度材料の流動を一
層防止させることができる。
うばあい、第1の塗布工程で、スリットガンを水平方向
に移動させながら波板状のコーティング層の第1層を形
成すれば、第1層の山線および谷線が水平にのびるた
め、第2の塗布工程で塗布された高粘度材料の流動を一
層防止させることができる。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、少ない塗布回数の重ね
塗りによって均一でしかも充分な膜厚のコーティング層
を容易に形成することができる。本発明のアタッチメン
トを用いた塗布法と従来の塗布法とを比較したばあい、
同じ膜厚だけ厚肉のコーティング層を形成したばあい、
本発明の塗布法は、工数が従来の塗布法の約1/2以下
で済む。
塗りによって均一でしかも充分な膜厚のコーティング層
を容易に形成することができる。本発明のアタッチメン
トを用いた塗布法と従来の塗布法とを比較したばあい、
同じ膜厚だけ厚肉のコーティング層を形成したばあい、
本発明の塗布法は、工数が従来の塗布法の約1/2以下
で済む。
【0029】また、被塗装面が、とくに重力の影響を受
けやすい天井面または垂直面であっても第1層の谷およ
び山により第2層におけるタレまたは凹凸の発生を防止
することができる。
けやすい天井面または垂直面であっても第1層の谷およ
び山により第2層におけるタレまたは凹凸の発生を防止
することができる。
【図1】本発明の高粘度材料塗布法の一実施例を示す第
1の塗布工程の一部切欠斜視説明図である。
1の塗布工程の一部切欠斜視説明図である。
【図2】スリットガンおよびそのアタッチメントを下か
ら見た概略説明図である。
ら見た概略説明図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】図1のスリットガン用アタッチメントの押圧部
材の概略説明図である。
材の概略説明図である。
【図5】図5は本発明の高粘度材料塗布法の一実施例を
示す第2の塗布工程の一部切欠斜視説明図である。
示す第2の塗布工程の一部切欠斜視説明図である。
【図6】図5のスリットガンおよびそのアタッチメント
を下から見た概略説明図である。
を下から見た概略説明図である。
【図7】本発明の高粘度材料塗布法の一実施例によりえ
られるコーティング層の断面図である。
られるコーティング層の断面図である。
【図8】本発明のスリットガン用アタッチメントにおけ
る押圧部材の他の例を示す部分拡大図である。
る押圧部材の他の例を示す部分拡大図である。
【図9】本発明のスリットガン用アタッチメントにおけ
る押圧部材のさらに他の例を示す部分拡大図である。
る押圧部材のさらに他の例を示す部分拡大図である。
【図10】本発明のスリットガン用アタッチメントの他
の実施例を示す概略説明図である。
の実施例を示す概略説明図である。
1 アタッチメント 2 取付部材 3 押圧部材 4 押圧要素 5 凹部 6 胴部
Claims (5)
- 【請求項1】 下面に複数の凹部を有する押圧部材と、
該押圧部材をスリットガンの吐出口のほぼ前方に、前記
複数の凹部が吐出口に対してほぼ平行に並ぶように取り
付けるための取付部材とを有することを特徴とするスリ
ットガン用アタッチメント。 - 【請求項2】 前記押圧部材は、互いに連結された複数
個の押圧要素からなり、該押圧要素が、2個の円錐が互
いの底面同士で連結されてなる形状を有する請求項1記
載のスリットガン用アタッチメント。 - 【請求項3】 前記押圧要素が円筒形の胴部を有してな
る請求項2記載のスリットガン用アタッチメント。 - 【請求項4】 前記押圧部材が、スリットガンの進行方
向に沿って被塗装面の表面を転動しうるように、取付部
材に回転自在に支持されてなる請求項2または3記載の
スリットガン用アタッチメント。 - 【請求項5】(a)請求項1記載のスリットガン用アタ
ッチメントが吐出口付近に取り付けられたスリットガン
を用いて、前記押圧部材を被塗装面に接触させながら被
塗装面に高粘度材料を塗布する第1の塗布工程および
(b)前記スリットガン用アタッチメントが取り付けら
れていないスリットガンを用いて、前記被塗装面の表面
に高粘度材料を塗布する第2の塗布工程を有し、前記工
程(b)を少なくとも1回以上行なうことを特徴とする
スリットガンを用いた高粘度材料塗布法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15491294A JPH0819751A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | スリットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15491294A JPH0819751A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | スリットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0819751A true JPH0819751A (ja) | 1996-01-23 |
Family
ID=15594680
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15491294A Pending JPH0819751A (ja) | 1994-07-06 | 1994-07-06 | スリットガン用アタッチメントおよびスリットガンを用いた高粘度材料塗布法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0819751A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016055511A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 富士ゼロックス株式会社 | 造形装置、造形物の製造方法及び塗布部 |
JP2018169588A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | キヤノン株式会社 | 電子写真用ローラの製造方法 |
-
1994
- 1994-07-06 JP JP15491294A patent/JPH0819751A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016055511A (ja) * | 2014-09-09 | 2016-04-21 | 富士ゼロックス株式会社 | 造形装置、造形物の製造方法及び塗布部 |
JP2018169588A (ja) * | 2017-03-30 | 2018-11-01 | キヤノン株式会社 | 電子写真用ローラの製造方法 |
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