JPH0819750B2 - 目地処理工法およびそれに用いる目地処理テープ - Google Patents

目地処理工法およびそれに用いる目地処理テープ

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JPH0819750B2
JPH0819750B2 JP1093770A JP9377089A JPH0819750B2 JP H0819750 B2 JPH0819750 B2 JP H0819750B2 JP 1093770 A JP1093770 A JP 1093770A JP 9377089 A JP9377089 A JP 9377089A JP H0819750 B2 JPH0819750 B2 JP H0819750B2
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泰士 飴野
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は目地処理工法およびそれに用いる目地処理テ
ープに関する。さらに詳しくは、ボードの伸縮や振動に
起因して目地部が破壊し、ひいては内装仕上げ材にクラ
ックやふくれが発生するのを効果的に防止することので
きる目地処理工法およびそれに用いる目地処理テープに
関する。
[従来の技術および発明が解決しようとする課題] 従来より、建築物の内壁面、天井などの内装工事の下
地素地として、せっこうボード、ケイ酸カルシウムボー
ドなどの各種ボード類や、合板、石綿セメント板など
(以下、本明細書においては、これらの下地素地をボー
ドで代表させる)が用いられている。
そして、かかるボードを組み立てたのちにボード表面
に塗料、左官材料、壁紙、クロスなどを塗布または貼付
するなどして仕上げが行なわれている。
このばあいに、ボードは施工後の含水率や温度の変化
に伴って伸縮し、また建物周囲や建物内で発生する振動
または地震の影響を受けて振動する。このため、ボード
接合部に歪が集中し、仕上げ面にクラックやふくれが生
じてしまうという問題がある。
このような障害を防止するために種々の下地調整が行
なわれている。すなわち、第4図に示されるように、ボ
ード(6)の端部を面取り加工し、二枚のボードを突き
合わせてできるV字溝(7)内にパテを塗り、平滑に仕
上げる方法や、V字溝(7)内にパテ(8)を充填し、
その後接合部上にガラスクロス、布、ワリフからなる網
目状のテープ(11)を重ね合わせ、さらにテープの上か
らパテ(8)を追い塗りしてその表面を平滑に仕上げる
方法などが一般に採用されている。
これらの方法は、いずれもボード同志の接合を強固に
することを目的としており、ボードの伸縮の歪に対して
は、一応の効果を奏するものの、振動に起因する歪に対
しては所望の効果をうることができず、仕上材にクラッ
クやふくれが発生していた。
かかるクラック発生の原因を第4図に基づき詳細に説
明する。
第4図に示されるボード(6)は、その端部が面取り
されており、ボード(6)同志を突き合わせるとボード
(6)の接合部にはV字状の溝または空間が形成され
る。このV字溝を形成することでパテとボードとの接着
面積が増えて、接着強度が増大する。さらに、網目状テ
ープ(11)をV字溝を覆うように貼り付け、その上から
再度パテを追い塗りすることにより、網目状テープの網
目繊維(12)がパテ層内に一体化して入り込み、骨材と
しての効果を発揮してパテ層の弾力性の増強が図られて
いる。なお、(13)は接着剤をあらわしている。
しかし、時間の経過にともなうパテ層の収縮や、長期
にわたって連続的に起こる振動による歪応力にV字面で
のボードとパテの接着力が負け、接着面の剥離が起こっ
てしまう。こうなると、剥離が生じた方の接着面のボー
ド端部(第4図においてaまたはbで示される点)に歪
応力が集中し、骨材(網目状テープ)の抗張力ではこの
歪応力を吸収しきれず、パテ表面および仕上材にクラッ
クが生じてしまうのである。
本発明は、叙上の事情に鑑み、前記従来例の有する欠
点が解消された目地処理工法およびそれに用いる目地処
理テープを提供することを目的とする。すなわち、本発
明の目的は、ボードの伸縮や振動によって仕上材にクラ
ックやふくれが発生するのを効果的に防止することので
きる目地処理工法およびそれに用いる目地処理テープを
提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明の目地処理工法は、建築物の内装の下地素地と
してボードを用いるばあいに、当該ボードの目地部を処
理する工法であって、(a)前記目地部上において、少
なくとも中央部がボードの継目部分から浮いた状態で前
記目地部を覆うように細長体の両側縁部を貼着し、 (b)該細長体上に、繊維を網目状構造にしたものであ
り、網目を塞がないように繊維部分のみに粘着剤が塗布
されており、前記細長体より幅広の網目状テープを、ボ
ードおよび細長体の表面に貼着し、 (c)該網目状テープの上からパテを塗布することを特
徴としている。また、本発明の目地処理テープは、繊維
を網目状構造にしたものであり、網目を塞がないように
繊維部分のみに貼着剤が塗布されてなる網目状テープ
と、該網目状テープより幅狭であって、前記網目状テー
プの一方の面の略中央に貼着されてなる細長体とからな
ることを特徴としている。
本発明の工法の基本原理は、従来のようにボード接合
部を強固に接合して、ボードの一体化により歪を防止す
るのではなく、網目状テープを骨材として該テープと一
体化したパテの弾性力を利用して、ボードに生じた歪を
吸収または逃がすようにしている点にある。
[実施例] 以下、図面に基づいて本発明の目地処理工法およびそ
れに用いるテープを説明する。
第3図は本発明の工法による目地部の断面説明図であ
る。第3図において、(6)は一般に市販されているボ
ードであり、該ボード(6)の端部は面取りされてい
る。そして、2枚のボードを接合したとき、両ボードの
接合部にはV字溝(7)が形成される。なお、このV字
溝(7)の形成は、本発明において必須の要件ではな
く、本発明の工法はかかるV字溝(7)を有しないボー
ドにも当然に適用が可能である。
まず、片面に粘着剤が塗布されている細長体(4)
を、前記V字溝(7)上において、少なくとも中央部が
ボード(6)の継目部分から浮いた状態で前記V字溝
(7)を覆うように、ボード(6)の接合部に細長体
(4)の両側縁部を貼り付ける。細長体(4)は、ステ
ンレス、アルミニウム、不織布、吸水紙などで作製され
ており、目地処理の目的に応じて適宜の材料を選定すれ
ばよい。たとえば、ステンレスを用いるときは、厚さ50
μm程度でも充分に腰が有り、耐衝撃性に強い細長体が
えられる。このため、パテ仕上げを薄くすることがで
き、仕上げ材として壁紙やクロスを用いるときの下処理
に適している。アルミニウムは、ステンレスと同様の目
的で使用されるが、価格をステンレスよりも小さくでき
る点でより汎用的である。また、不織布および吸水紙
は、溶剤を透過吸収するので、上塗材の光沢や色調の変
化が少なく、塗装の下処理用として適している。しか
し、反面、施工時にパテの重さで伸びやたるみが起こる
ので、パテを二度塗りして平滑をえなければならない欠
点があり、また耐衝撃性にも劣るので、これらの素材を
用いるばあいは、V字溝をパテで充填してから細長体を
貼着する必要がある。
細長体(4)を貼着したのちに、該細長体(4)を覆
うように繊維を網目状構造にしたものであり、網目を塞
がないように繊維部分のみに粘着剤が塗布されている網
目状テープ(1)を貼り付ける。テープ(1)の幅は、
細長体(4)の幅よりも広い。
網目状テープ(1)は、ガラス繊維、スフ、綿、合成
化学繊維、高密度ポリエチレン割繊維などを網目状構造
にしたもので、網目を塞がないように繊維部分(2)
(第1図参照)のみに粘着剤(3)が塗布されている。
繊維部分(2)を構成する繊維の断面形状やサイズは、
本発明においてとくに限定されるものではないが、円形
繊維を用いるばあい、その直径は概ね150〜300μmであ
り、リボン状繊維を用いるばあいは、概ね0.2〜1mm
(幅)×100〜150μm(厚さ)が目安である。なお、第
2〜4図では、図をわかりやすくするために繊維部分を
あたかも平板であるかのごとく描いているが、実際は第
1図に示されるように繊維状である。また、接着剤の厚
さも誇張して描いてある。
前記網目状テープ(1)は、繊維部分(2)によって
網目(11)が形成されている点に特徴がある。そして、
パテはこの網目を通してボード(6)表面に直接届き、
ボードに接着される。こうして、繊維部分(2)はパテ
層に入り込んだ形となり、パテ層の骨材として機能す
る。このように、網目状テープ(1)はパテ層の弾力性
向上に寄与するとともにパテ本体の目的を損わないとい
う優れた性能を有している。
粘着剤(3)は、パテ処理を行なうまでのあいだ、網
目状テープ(1)をボードに付着しておくために塗布さ
れるものであって、耐候性が要求される。具体例として
は、アクリル系粘着剤が耐候性に優れているので好まし
い。粘着性のほうは、塗布量で調節すればよい。
網目状テープ(1)をボード(6)および細長体
(4)の表面に貼付したのちに、パテを該テープ(1)
を覆うようにして薄く塗布する。パテの種類としては、
アクリル酸エステルや合成ゴムなどからなるエマルジョ
ンパテ、油パテ、ウレタン、ポリエステル、シリコーン
などからなるコーキングパテ、ラッカーパテなど通常用
いられているものが使用できる。
なお、以上の説明では、細長体(4)を貼着してから
網目状テープを貼着するようにしているが、予め細長体
と網目状テープを貼り合わせておいて、一度の操作で目
地部を覆うようにしてもよい。
つぎに、以上述べた工法によりえられる目地処理構造
の挙動について説明する。
まず、伸縮歪が生じるばあいについて説明する。第3
図より明らかなように、本発明の工法においては、ボー
ド(6)と細長体(4)とは一体固化されておらず、細
長体(4)はいわば浮し貼りの状態にある。このため、
ボード(6)に伸縮歪が生じてもパテ層は細長体(4)
の両端を支点としてゆるやかに歪むので応力が分散し、
パテ層の弾性力に吸収されるので、クラックの発生が防
止される。
一方、振動の歪についても前記伸縮の歪と同様に、細
長体(4)の幅に等しいパテ層が振動するため歪応力が
分散し、該パテ層の弾性力に吸収されるので、クラック
の発生が防止される。
パテ層内に生じる応力は、支点間隔に反比例する。い
ま、この応力について第3図に示されるばあい(本発明
の工法)と第4図に示されるばあい(従来の工法)とを
比較する。第4図のパテ層の支点間隔は0であるが、仮
にこれを0.5mmとし、一方第3図のパテ層の支点間隔を2
0mmと仮定する。このばあい、支点間隔の比は20:0.5=4
0であり、したがって本発明におけるパテ層の応力は従
来の40分の1となり、このためパテ層の弾性力を超える
ことはない。
第1図は本発明の工法に好適に用いることのできる目
地処理テープの一実施例の平面説明図、第2図は第1図
に示されるテープの断面説明図である。
第1〜2図において、(1)は網目状テープ、(2)
は繊維部分、(3)は粘着剤、(4)は細長体であり、
それぞれさきに説明したものと同様の要素である。テー
プ(1)および細長体(4)の幅は、本発明においてと
くに限定はなく、ボードおよびパテの種類に応じて適宜
選定すればよいが、それぞれ概ね30〜90mm、10〜40mmが
目安である。
(5)は粘着剤(3)を保護するためのはくり紙であ
る。はくり紙(5)としては、たとえば半晒クラフトま
たは上質紙にポリエチレンをラミネートし、その上にシ
リコーンを塗布したものを用いることができる。
本発明の目地処理テープは、市販されているガムテー
プのように、巻いた状態で保存し、取り扱うのが便利で
ある。
[発明の効果] 以上説明したとおり、本発明の目地処理工法および目
地処理テープによれば、以下のごとき効果を奏しうる。
ボードと継目上のパテ層とを分離させているので、
ボードの伸縮や振動に起因する歪応力を分散させて、歪
応力をパテ層の弾性力で吸収させることができる。この
ため、パテ層および仕上材にクラックやふくれが発生す
ることがない。
ボード接合部に形成されるV字溝にパテを充填する
工程が不要となり、施工が簡略化できる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の目地処理テープの一実施例の平面説明
図、第2図は第1図に示されるテープの断面説明図、第
3図は本発明の目地処理工法により形成された目地部の
概略説明図、第4図は従来の目地処理工法により形成さ
れた目地部の概略説明図である。 (図面の主要符号) (1):網目状テープ (2):繊維部分 (3):粘着剤 (4):細長体 (6):ボード (8):パテ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建築物の内装の下地素地としてボードを用
    いるばあいに、当該ボードの目地部を処理する工法であ
    って、 (a)前記目地部上において、少なくとも中央部がボー
    ドの継目部分から浮いた状態で前記目地部を覆うように
    細長体の両側縁部を貼着し、 (b)該細長体上に、繊維を網目状構造にしたものであ
    り、網目を塞がないように繊維部分のみに粘着剤が塗布
    されており、前記細長体より幅広の網目状テープを、ボ
    ードおよび細長体の表面に貼着し、 (c)該網目状テープの上からパテを塗布する ことを特徴とする目地処理工法。
  2. 【請求項2】前記細長体に粘着剤が塗布されてなる請求
    項1記載の目地処理工法。
  3. 【請求項3】繊維を網目状構造にしたものであり、網目
    を塞がないように繊維部分のみに貼着剤が塗布されてな
    る網目状テープと、該網目状テープより幅狭であって、
    前記網目状テープの一方の面の略中央に貼着されてなる
    細長体とからなることを特徴とする目地処理テープ。
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