JPH08197366A - バックラッシ調整装置 - Google Patents
バックラッシ調整装置Info
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- JPH08197366A JPH08197366A JP872395A JP872395A JPH08197366A JP H08197366 A JPH08197366 A JP H08197366A JP 872395 A JP872395 A JP 872395A JP 872395 A JP872395 A JP 872395A JP H08197366 A JPH08197366 A JP H08197366A
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- pinion
- backlash
- helical
- divided
- gears
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H1/00—Toothed gearings for conveying rotary motion
- F16H1/02—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion
- F16H1/20—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members
- F16H1/22—Toothed gearings for conveying rotary motion without gears having orbital motion involving more than two intermeshing members with a plurality of driving or driven shafts; with arrangements for dividing torque between two or more intermediate shafts
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Gear Transmission (AREA)
- Gears, Cams (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡単な歯車列であってバックラッシの調整を
容易に行なう。 【構成】 互いに噛み合うヘリカル歯車のうちヘリカル
ピニオン12を軸方向に第一ピニオン17と第二ピニオ
ン18とに分割し、油圧によってピストン20を作動さ
せる一方皿ばね22によってピストン20を付勢して第
一ピニオン17を軸方向に移動させ、ヘリカルピニオン
12の見掛け上の歯厚を変更してバックラッシの調整を
行い、簡単な歯車列であって割り出し回転から高速回転
に対応したバックラッシの調整を容易に行なう。
容易に行なう。 【構成】 互いに噛み合うヘリカル歯車のうちヘリカル
ピニオン12を軸方向に第一ピニオン17と第二ピニオ
ン18とに分割し、油圧によってピストン20を作動さ
せる一方皿ばね22によってピストン20を付勢して第
一ピニオン17を軸方向に移動させ、ヘリカルピニオン
12の見掛け上の歯厚を変更してバックラッシの調整を
行い、簡単な歯車列であって割り出し回転から高速回転
に対応したバックラッシの調整を容易に行なう。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば工作機械の送り
駆動装置に用いられる歯車列のバックラッシを調整する
バックラッシ調整装置に関する。
駆動装置に用いられる歯車列のバックラッシを調整する
バックラッシ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に工作機械の送り装置には、歯車列
で構成される駆動伝達機構が用いられている。例えば、
ターニングセンタでは、テーブルを割り出し回転させる
と共に旋削用に高速回転させる駆動装置が設けられてい
る。図4に基づいてターニングセンタにおけるテーブル
の回転駆動装置の概略構成を説明する。図に示したよう
に、テーブル側のヘリカル歯車1には、一対のピニオン
2、3が噛み合って設けられ、ピニオン2、3のピニオ
ン軸の他端には逆方向にねじれた歯車4、5が設けられ
ている。歯車4、5には同軸状のピニオン6、7が噛み
合っており、ピニオン6、7を支持する軸8は軸方向に
移動自在となっている。ピニオン6、7を支持する軸8
は駆動モータ9によって駆動回転され、ヘリカル歯車1
は歯車4、5及びピニオン2、3を介して回転される。
で構成される駆動伝達機構が用いられている。例えば、
ターニングセンタでは、テーブルを割り出し回転させる
と共に旋削用に高速回転させる駆動装置が設けられてい
る。図4に基づいてターニングセンタにおけるテーブル
の回転駆動装置の概略構成を説明する。図に示したよう
に、テーブル側のヘリカル歯車1には、一対のピニオン
2、3が噛み合って設けられ、ピニオン2、3のピニオ
ン軸の他端には逆方向にねじれた歯車4、5が設けられ
ている。歯車4、5には同軸状のピニオン6、7が噛み
合っており、ピニオン6、7を支持する軸8は軸方向に
移動自在となっている。ピニオン6、7を支持する軸8
は駆動モータ9によって駆動回転され、ヘリカル歯車1
は歯車4、5及びピニオン2、3を介して回転される。
【0003】ターニングセンタでは、テーブルを割り出
し回転させる場合、歯車列のバックラッシを小さくして
割り出しを高精度に行なう必要があり、テーブルを旋削
用に高速回転させる場合は、歯車列のバックラッシを多
少大きくしてテーブルを高速で回転させる必要がある。
このため、上述した回転駆動装置では、ピニオン6、7
を支持する軸8を軸方向に移動させることにより、最終
段であるヘリカル歯車1と一対のピニオン2、3との間
でのバックラッシの大きさを調整している。従って、歯
車列のバックラッシが異なる駆動系を備えることなく一
つの駆動モータ9によって、歯車列のバックラッシを小
さくした割り出し回転と、歯車列のバックラッシを多少
大きくした高速回転とを行なうことができる。
し回転させる場合、歯車列のバックラッシを小さくして
割り出しを高精度に行なう必要があり、テーブルを旋削
用に高速回転させる場合は、歯車列のバックラッシを多
少大きくしてテーブルを高速で回転させる必要がある。
このため、上述した回転駆動装置では、ピニオン6、7
を支持する軸8を軸方向に移動させることにより、最終
段であるヘリカル歯車1と一対のピニオン2、3との間
でのバックラッシの大きさを調整している。従って、歯
車列のバックラッシが異なる駆動系を備えることなく一
つの駆動モータ9によって、歯車列のバックラッシを小
さくした割り出し回転と、歯車列のバックラッシを多少
大きくした高速回転とを行なうことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した回転
駆動装置では、バックラッシの変更を行なうことが可能
であるが、バックラッシを調整するための歯車4、5及
びピニオン6、7が必要となり、また、ヘリカル歯車1
には、常に一対のピニオン2、3が噛み合っている。こ
のため、歯車の軸数が増えてコストが高くなると共に、
同じ回転を伝えるピニオン2、3がヘリカル歯車1に噛
み合っているので、高速回転時に騒音が発生しやすいも
のであった。また、バックラッシの設定は各歯車やピニ
オンを組み込んだ後でないと調整量が判らず、調整がや
りにくいものであった。
駆動装置では、バックラッシの変更を行なうことが可能
であるが、バックラッシを調整するための歯車4、5及
びピニオン6、7が必要となり、また、ヘリカル歯車1
には、常に一対のピニオン2、3が噛み合っている。こ
のため、歯車の軸数が増えてコストが高くなると共に、
同じ回転を伝えるピニオン2、3がヘリカル歯車1に噛
み合っているので、高速回転時に騒音が発生しやすいも
のであった。また、バックラッシの設定は各歯車やピニ
オンを組み込んだ後でないと調整量が判らず、調整がや
りにくいものであった。
【0005】本発明は上記状況に鑑みてなされたもの
で、簡単な歯車列であってバックラッシの調整が容易に
行なえるバックラッシ調整装置を提供することを目的と
する。
で、簡単な歯車列であってバックラッシの調整が容易に
行なえるバックラッシ調整装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の構成は、互いに噛み合う歯車のうち一方の歯車
を軸方向に分割し、該分割した歯車の回転方向の相対位
置を調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
本発明の構成は、互いに噛み合う歯車のうち一方の歯車
を軸方向に分割し、該分割した歯車の回転方向の相対位
置を調整する調整手段を備えたことを特徴とする。
【0007】また、上記目的を達成するため本発明の構
成は、互いに噛み合うヘリカル歯車のうち一方の歯車を
軸方向に分割し、該分割したヘリカル歯車の相対的な軸
方向位置を調整する調整手段を備えたことを特徴とす
る。
成は、互いに噛み合うヘリカル歯車のうち一方の歯車を
軸方向に分割し、該分割したヘリカル歯車の相対的な軸
方向位置を調整する調整手段を備えたことを特徴とす
る。
【0008】そして、前記調整手段は、前記分割したヘ
リカル歯車の一方側に連結されて軸方向に移動するピス
トンと、該ピストンを軸方向に作動させて該一方側の分
割したヘリカル歯車を他方側の分割したヘリカル歯車に
位置決め連結させる駆動手段と、該駆動手段による前記
ピストンの作動方向とは逆方向に一方側の分割したヘリ
カル歯車を軸方向に付勢する付勢手段とからなることを
特徴とする。
リカル歯車の一方側に連結されて軸方向に移動するピス
トンと、該ピストンを軸方向に作動させて該一方側の分
割したヘリカル歯車を他方側の分割したヘリカル歯車に
位置決め連結させる駆動手段と、該駆動手段による前記
ピストンの作動方向とは逆方向に一方側の分割したヘリ
カル歯車を軸方向に付勢する付勢手段とからなることを
特徴とする。
【0009】
【作用】調整手段によって分割した歯車の回転方向の相
対位置を調整することにより、分割した歯車全体の見掛
け上の歯厚が変更され、バックラッシの調整を行う。
対位置を調整することにより、分割した歯車全体の見掛
け上の歯厚が変更され、バックラッシの調整を行う。
【0010】また、調整手段によって分割したヘリカル
歯車の軸方向位置を調整することにより、分割したヘリ
カル歯車全体の見掛け上の歯厚が変更され、バックラッ
シの調整を行う。そして、駆動手段によってピストンを
作動させることにより、一方側の分割したヘリカル歯車
を他方側の分割したヘリカル歯車側に軸方向に移動させ
て位置決め連結し、分割したヘリカル歯車全体の見掛け
上の歯厚を大きくし、駆動手段による駆動を解放するこ
とにより、付勢手段によって他方側の分割したヘリカル
歯車から一方側の分割したヘリカル歯車を軸方向に離
し、分割したヘリカル歯車全体の見掛け上の歯厚を小さ
くする。
歯車の軸方向位置を調整することにより、分割したヘリ
カル歯車全体の見掛け上の歯厚が変更され、バックラッ
シの調整を行う。そして、駆動手段によってピストンを
作動させることにより、一方側の分割したヘリカル歯車
を他方側の分割したヘリカル歯車側に軸方向に移動させ
て位置決め連結し、分割したヘリカル歯車全体の見掛け
上の歯厚を大きくし、駆動手段による駆動を解放するこ
とにより、付勢手段によって他方側の分割したヘリカル
歯車から一方側の分割したヘリカル歯車を軸方向に離
し、分割したヘリカル歯車全体の見掛け上の歯厚を小さ
くする。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。
説明する。
【0012】図1には本発明の一実施例に係るバックラ
ッシ調整装置の断面、図2には図1に示したバックラッ
シ調整装置を備えたテーブルの回転駆動装置の全体構
成、図3には歯厚の変化状況説明を示してある。尚、図
示の回転駆動装置はターニングセンタのテーブルを割り
出し回転させると共に旋削用に高速回転させるためのも
のである。
ッシ調整装置の断面、図2には図1に示したバックラッ
シ調整装置を備えたテーブルの回転駆動装置の全体構
成、図3には歯厚の変化状況説明を示してある。尚、図
示の回転駆動装置はターニングセンタのテーブルを割り
出し回転させると共に旋削用に高速回転させるためのも
のである。
【0013】図2に示すように、テーブル側のヘリカル
歯車11にはヘリカルピニオン12が噛み合って設けら
れ、ヘリカルピニオン12のピニオン軸13の他端には
駆動歯車14が設けられている。駆動歯車14には駆動
ピニオン15が噛み合っており、駆動ピニオン15は駆
動モータ16によって駆動回転される。つまり、駆動モ
ータ16の駆動により駆動ピニオン15、駆動歯車14
及びヘリカルピニオン12を介してヘリカル歯車11に
回転力が伝えられ、図示しないテーブルが回転されるよ
うになっている。
歯車11にはヘリカルピニオン12が噛み合って設けら
れ、ヘリカルピニオン12のピニオン軸13の他端には
駆動歯車14が設けられている。駆動歯車14には駆動
ピニオン15が噛み合っており、駆動ピニオン15は駆
動モータ16によって駆動回転される。つまり、駆動モ
ータ16の駆動により駆動ピニオン15、駆動歯車14
及びヘリカルピニオン12を介してヘリカル歯車11に
回転力が伝えられ、図示しないテーブルが回転されるよ
うになっている。
【0014】図1に基づいてバックラッシ調整装置を説
明する。図1に示すように、互いに噛み合うヘリカル歯
車のうち一方の歯車としてのヘリカルピニオン12は軸
方向に分割されて第一ピニオン17(一方側)及び第二
ピニオン18(他方側)とされている。第一ピニオン1
7及び第二ピニオン18の対向面にはハースカップリン
グ19がそれぞれ設けられ、第一ピニオン17及び第二
ピニオン18はハースカップリング19同士が噛み合う
ことにより回転方向に位置決めされて連結固定されるよ
うになっている。
明する。図1に示すように、互いに噛み合うヘリカル歯
車のうち一方の歯車としてのヘリカルピニオン12は軸
方向に分割されて第一ピニオン17(一方側)及び第二
ピニオン18(他方側)とされている。第一ピニオン1
7及び第二ピニオン18の対向面にはハースカップリン
グ19がそれぞれ設けられ、第一ピニオン17及び第二
ピニオン18はハースカップリング19同士が噛み合う
ことにより回転方向に位置決めされて連結固定されるよ
うになっている。
【0015】次に調整手段を説明する。ピニオン軸13
の軸心部にはピストン20が軸方向に移動自在に設けら
れ、ピストン20の上端には第一ピニオン17が固定さ
れている。ピニオン軸13の下端にはロータリージョイ
ント21が設けられ、ロータリージョイント21を介し
て図示しない油圧源から油圧がピストン20に供給され
る。油圧が供給されてピストン20が下方に作動する
と、第一ピニオン17が第二ピニオン18側に移動して
ハースカップリング19同士が噛み合い(図3中点線で
示した状態)、ヘリカルピニオン12の見掛け上の歯厚
Hが大きくなる。つまり、駆動手段はピストン20及び
ロータリージョイント21によって構成されている。一
方、ピニオン軸13の軸心部には第一ピニオン17を上
方に付勢する付勢手段としての皿ばね22が設けられ、
皿ばね22により第一ピニオン17は油圧によるピスト
ン20の作動方向とは逆方向に付勢されて第二ピニオン
18から離れ(図3中実線で示した状態)、ヘリカルピ
ニオン12の見掛け上の歯厚hが小さくなる。
の軸心部にはピストン20が軸方向に移動自在に設けら
れ、ピストン20の上端には第一ピニオン17が固定さ
れている。ピニオン軸13の下端にはロータリージョイ
ント21が設けられ、ロータリージョイント21を介し
て図示しない油圧源から油圧がピストン20に供給され
る。油圧が供給されてピストン20が下方に作動する
と、第一ピニオン17が第二ピニオン18側に移動して
ハースカップリング19同士が噛み合い(図3中点線で
示した状態)、ヘリカルピニオン12の見掛け上の歯厚
Hが大きくなる。つまり、駆動手段はピストン20及び
ロータリージョイント21によって構成されている。一
方、ピニオン軸13の軸心部には第一ピニオン17を上
方に付勢する付勢手段としての皿ばね22が設けられ、
皿ばね22により第一ピニオン17は油圧によるピスト
ン20の作動方向とは逆方向に付勢されて第二ピニオン
18から離れ(図3中実線で示した状態)、ヘリカルピ
ニオン12の見掛け上の歯厚hが小さくなる。
【0016】次に上記構成のバックラッシ調整装置の作
用を説明する。図示しないテーブルの割り出し回転を行
なう場合、ロータリージョイント21を介して図示しな
い油圧源からピストン20に油圧を供給し、ピストン2
0と共に第一ピニオン17を軸方向の下方に移動させて
ハースカップリング19同士を噛み合わせる。これによ
り、第一ピニオン17と第二ピニオン18が軸方向に連
結されて図3に点線で示した状態で第一ピニオン17と
第二ピニオン18が軸方向及び回転方向に固定され、ヘ
リカルピニオン12の見掛け上の歯厚Hが大きくなり、
バックラッシが小さい状態となる。この状態で、駆動モ
ータ16を駆動させることにより、駆動ピニオン15、
駆動歯車14及びヘリカルピニオン12の第一ピニオン
17と第二ピニオン18を介してヘリカル歯車11に割
り出し回転の回転力が伝えられ、図示しないテーブルが
割り出し回転される。ヘリカルピニオン12の見掛け上
の歯厚Hが大きいので、ヘリカル歯車11とヘリカルピ
ニオン12はバックラッシが小さい状態で噛み合い、テ
ーブルの割り出し回転を精度良く行なうことができる。
用を説明する。図示しないテーブルの割り出し回転を行
なう場合、ロータリージョイント21を介して図示しな
い油圧源からピストン20に油圧を供給し、ピストン2
0と共に第一ピニオン17を軸方向の下方に移動させて
ハースカップリング19同士を噛み合わせる。これによ
り、第一ピニオン17と第二ピニオン18が軸方向に連
結されて図3に点線で示した状態で第一ピニオン17と
第二ピニオン18が軸方向及び回転方向に固定され、ヘ
リカルピニオン12の見掛け上の歯厚Hが大きくなり、
バックラッシが小さい状態となる。この状態で、駆動モ
ータ16を駆動させることにより、駆動ピニオン15、
駆動歯車14及びヘリカルピニオン12の第一ピニオン
17と第二ピニオン18を介してヘリカル歯車11に割
り出し回転の回転力が伝えられ、図示しないテーブルが
割り出し回転される。ヘリカルピニオン12の見掛け上
の歯厚Hが大きいので、ヘリカル歯車11とヘリカルピ
ニオン12はバックラッシが小さい状態で噛み合い、テ
ーブルの割り出し回転を精度良く行なうことができる。
【0017】図示しないテーブルを旋削用に高速回転さ
せる場合、図示しない油圧源から油圧を断ち、第一ピニ
オン17を皿ばね22のばね力によって油圧によるピス
トン20の作動方向とは逆方向、即ち、軸方向の上方に
移動させてハースカップリング19同士の噛み合いを解
除する。これにより、第一ピニオン17と第二ピニオン
18が軸方向に離れて図3に実線で示した状態で第一ピ
ニオン17と第二ピニオン18が軸方向及び回転方向に
固定され、ヘリカルピニオン12の見掛け上の歯厚hが
小さくなり、バックラッシが大きい状態となる。この状
態で、駆動モータ16を駆動させることにより、駆動ピ
ニオン15、駆動歯車14及びヘリカルピニオン12の
第一ピニオン17と第二ピニオン18を介してヘリカル
歯車11に旋削用の高速回転の回転力が伝えられ、図示
しないテーブルが旋削用に高速回転される。ヘリカルピ
ニオン12の見掛け上の歯厚hが小さいので、ヘリカル
歯車11とヘリカルピニオン12は高速回転に対応した
バックラッシの状態で噛み合い、テーブルの旋削用の高
速回転がスムーズに行なわれる。
せる場合、図示しない油圧源から油圧を断ち、第一ピニ
オン17を皿ばね22のばね力によって油圧によるピス
トン20の作動方向とは逆方向、即ち、軸方向の上方に
移動させてハースカップリング19同士の噛み合いを解
除する。これにより、第一ピニオン17と第二ピニオン
18が軸方向に離れて図3に実線で示した状態で第一ピ
ニオン17と第二ピニオン18が軸方向及び回転方向に
固定され、ヘリカルピニオン12の見掛け上の歯厚hが
小さくなり、バックラッシが大きい状態となる。この状
態で、駆動モータ16を駆動させることにより、駆動ピ
ニオン15、駆動歯車14及びヘリカルピニオン12の
第一ピニオン17と第二ピニオン18を介してヘリカル
歯車11に旋削用の高速回転の回転力が伝えられ、図示
しないテーブルが旋削用に高速回転される。ヘリカルピ
ニオン12の見掛け上の歯厚hが小さいので、ヘリカル
歯車11とヘリカルピニオン12は高速回転に対応した
バックラッシの状態で噛み合い、テーブルの旋削用の高
速回転がスムーズに行なわれる。
【0018】上述したバックラッシ調整装置では、ヘリ
カルピニオン12の見掛け上の歯厚を調整することによ
り、割り出し回転用と旋削用の高速回転用とに適合した
バックラッシの調整が行なえる。このため、単純な歯車
列で割り出し回転から高速回転まで対応することがで
き、簡単で安価な装置となる。また、歯厚を事前に決定
することができるので、装置を組み立てた後であっても
バックラッシの調整が簡単に行なえる。
カルピニオン12の見掛け上の歯厚を調整することによ
り、割り出し回転用と旋削用の高速回転用とに適合した
バックラッシの調整が行なえる。このため、単純な歯車
列で割り出し回転から高速回転まで対応することがで
き、簡単で安価な装置となる。また、歯厚を事前に決定
することができるので、装置を組み立てた後であっても
バックラッシの調整が簡単に行なえる。
【0019】尚、上記実施例では、ターニングセンタの
テーブルの回転駆動を行なう駆動装置に適用した場合を
例に挙げて説明したが、互いに噛み合う歯車によって駆
動力を伝達する駆動装置であれば他の装置に適用するこ
とも可能である。また、調整手段としては、ヘリカルピ
ニオン12の第一ピニオン17と第二ピニオン18を軸
方向に互いに相対移動させる機構であれば空圧機構や送
りねじ機構等上記実施例に限定されるものではない。ま
た、互いに噛み合う歯車としては、ヘリカル歯車に限定
されるものではなく、一般的な平歯車に適用することも
可能である。この場合、調整手段としては、分割した歯
車を回転方向に相対移動させて見掛け上の歯厚を調整す
るようにする。
テーブルの回転駆動を行なう駆動装置に適用した場合を
例に挙げて説明したが、互いに噛み合う歯車によって駆
動力を伝達する駆動装置であれば他の装置に適用するこ
とも可能である。また、調整手段としては、ヘリカルピ
ニオン12の第一ピニオン17と第二ピニオン18を軸
方向に互いに相対移動させる機構であれば空圧機構や送
りねじ機構等上記実施例に限定されるものではない。ま
た、互いに噛み合う歯車としては、ヘリカル歯車に限定
されるものではなく、一般的な平歯車に適用することも
可能である。この場合、調整手段としては、分割した歯
車を回転方向に相対移動させて見掛け上の歯厚を調整す
るようにする。
【0020】
【発明の効果】本発明のバックラッシ調整装置は、互い
に噛み合う歯車のうち一方を軸方向に分割し、調整手段
によって分割した歯車の回転方向の相対位置を調整する
ことにしたので、分割した歯車全体の見掛け上の歯厚が
変更され、バックラッシの調整を行うことができる。こ
の結果、簡単な歯車列であってバックラッシの調整が容
易に行なえるようになり、装置の簡素化とコスト低減を
図ることが可能となる。特に、回転駆動装置に適用した
場合、割り出し回転から高速回転まで対応できるバック
ラッシの調整が可能となる。
に噛み合う歯車のうち一方を軸方向に分割し、調整手段
によって分割した歯車の回転方向の相対位置を調整する
ことにしたので、分割した歯車全体の見掛け上の歯厚が
変更され、バックラッシの調整を行うことができる。こ
の結果、簡単な歯車列であってバックラッシの調整が容
易に行なえるようになり、装置の簡素化とコスト低減を
図ることが可能となる。特に、回転駆動装置に適用した
場合、割り出し回転から高速回転まで対応できるバック
ラッシの調整が可能となる。
【0021】また、本発明のバックラッシ調整装置は、
互いに噛み合うヘリカル歯車のうち一方を軸方向に分割
し、調整手段によって分割したヘリカル歯車の軸方向位
置を調整するようにしたので、分割したヘリカル歯車全
体の見掛け上の歯厚が変更され、バックラッシの調整を
行うことができる。この結果、簡単な歯車列であってバ
ックラッシの調整が容易に行なえるようになり、装置の
簡素化とコスト低減を図ることが可能となる。特に、回
転駆動装置に適用した場合、割り出し回転から高速回転
まで対応できるバックラッシの調整が可能となる。
互いに噛み合うヘリカル歯車のうち一方を軸方向に分割
し、調整手段によって分割したヘリカル歯車の軸方向位
置を調整するようにしたので、分割したヘリカル歯車全
体の見掛け上の歯厚が変更され、バックラッシの調整を
行うことができる。この結果、簡単な歯車列であってバ
ックラッシの調整が容易に行なえるようになり、装置の
簡素化とコスト低減を図ることが可能となる。特に、回
転駆動装置に適用した場合、割り出し回転から高速回転
まで対応できるバックラッシの調整が可能となる。
【図1】本発明の一実施例に係るバックラッシ調整装置
の断面図。
の断面図。
【図2】バックラッシ調整装置を備えたテーブルの回転
駆動装置の全体構成図。
駆動装置の全体構成図。
【図3】歯厚の変化状況説明図。
【図4】ターニングセンタにおけるテーブルの回転駆動
装置の概略構成図。
装置の概略構成図。
11 ヘリカル歯車 12 ヘリカルピニオン 13 ピニオン軸 14 駆動歯車 15 駆動ピニオン 16 駆動モータ 17 第一ピニオン 18 第二ピニオン 19 ハースカップリング 20 ピストン 21 ロータリジョイント 22 皿ばね
Claims (3)
- 【請求項1】 互いに噛み合う歯車のうち一方の歯車を
軸方向に分割し、該分割した歯車の回転方向の相対位置
を調整する調整手段を備えたことを特徴とするバックラ
ッシ調整装置 - 【請求項2】 互いに噛み合うヘリカル歯車のうち一方
の歯車を軸方向に分割し、該分割したヘリカル歯車の相
対的な軸方向位置を調整する調整手段を備えたことを特
徴とするバックラッシ調整装置。 - 【請求項3】 前記調整手段は、前記分割したヘリカル
歯車の一方側に連結されて軸方向に移動するピストン
と、該ピストンを軸方向に作動させて該一方側の分割し
たヘリカル歯車を他方側の分割したヘリカル歯車に位置
決め連結させる駆動手段と、該駆動手段による前記ピス
トンの作動方向とは逆方向に一方側の分割したヘリカル
歯車を軸方向に付勢する付勢手段とからなることを特徴
とする請求項2に記載のバックラッシ調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP872395A JPH08197366A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | バックラッシ調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP872395A JPH08197366A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | バックラッシ調整装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08197366A true JPH08197366A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11700881
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP872395A Withdrawn JPH08197366A (ja) | 1995-01-24 | 1995-01-24 | バックラッシ調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08197366A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006095491A1 (ja) * | 2005-03-04 | 2006-09-14 | Kanefusa Kabushiki Kaisha | 動力伝達機構 |
JP2007138751A (ja) * | 2005-11-15 | 2007-06-07 | Nabtesco Corp | ピッチ駆動装置 |
KR100824522B1 (ko) * | 2001-12-28 | 2008-04-22 | 두산인프라코어 주식회사 | 로타리 테이블에 더블 피니언을 이용한 백래쉬 제거장치 |
JP2012154417A (ja) * | 2011-01-26 | 2012-08-16 | Nachi Fujikoshi Corp | バックラッシ調整装置 |
CN102672516A (zh) * | 2011-03-14 | 2012-09-19 | 发得科技工业股份有限公司 | 工作台驱动装置 |
-
1995
- 1995-01-24 JP JP872395A patent/JPH08197366A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20020402 |