JP2006242332A - 動力伝達機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】 丸鋸切断機等の工作機械において、簡易な構成により歯車間のバックラッシュを除去できる動力伝達機構を提供する。
【解決手段】 丸鋸切断機の動力伝達機構20は、入力側軸21、中間軸31及び出力側軸51の3軸を組とし、中間軸31には、入力側軸21上に取り付けられた第1はすば歯車23と噛合う主歯車34と副歯車35とにより構成された第1シザーズギア33と、出力側軸51上に取り付けられた第2はすば歯車53と噛合う主歯車42と副歯車43とにより構成された第2シザーズギア41が固定されている。第1及び第2シザーズギア33,41のバックラッシュ除去力を、1系統の調整機構によって軸外から遠隔制御することにより、入力側軸21から出力側軸51までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフ又はバックラッシュ除去力の調整が行われる。
【選択図】 図1
【解決手段】 丸鋸切断機の動力伝達機構20は、入力側軸21、中間軸31及び出力側軸51の3軸を組とし、中間軸31には、入力側軸21上に取り付けられた第1はすば歯車23と噛合う主歯車34と副歯車35とにより構成された第1シザーズギア33と、出力側軸51上に取り付けられた第2はすば歯車53と噛合う主歯車42と副歯車43とにより構成された第2シザーズギア41が固定されている。第1及び第2シザーズギア33,41のバックラッシュ除去力を、1系統の調整機構によって軸外から遠隔制御することにより、入力側軸21から出力側軸51までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフ又はバックラッシュ除去力の調整が行われる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、入力側軸に加えられた動力を出力側軸に伝達して、該出力側軸より動力を出力させる動力伝達機構、例えば出力側軸に取り付けられた丸鋸等の回転工具を回転させる動力伝達機構に係り、特に入出力側軸間のバックラッシュを除去する機能を有する動力伝達機構に関する。
従来、この種の動力伝達機構としては、例えば特許文献1に示すように、1本の駆動軸(入力側軸)から2本の伝動シャフト(中間軸)に動力を分割し、2本の伝動シャフトから駆動ピニオンギアを介して1本の被駆動軸(出力側軸)に動力を伝達する、4本の軸により構成されたギア伝動機構が知られている。駆動軸に固定された2つの負荷分担ギアは傾斜方向が反対のはすば歯車であり、2本の伝動シャフトに固定された傾斜方向が反対のはすば歯車である中間ギアとかみ合っている。2本の伝動シャフトにはさらに2つの傾斜方向が同一方向のはすば歯車である2つの駆動ピニオンギアが固定されており、2つの駆動ピニオンギアが被駆動軸に固定されたはすば歯車である被駆動ギアと噛合っている。これにより、このギア伝動機構においては、駆動軸を軸方向に移動させることにより、バックラッシュを除去でき、また、軸方向の移動量によりバックラッシュの除去具合を調整することができるようになっている。しかし、このギア伝動機構によれば、軸が4本必要になるため、その体積が大きくなりすぎるという問題がある。
西独国特許DE4343484C公報
また、他の種の動力伝達機構としては、例えば特許文献2に示すように、出力側軸と歯車で連結されるブレーキ用軸を設け、ブレーキ用軸にブレーキディスクを固定し、ディスクブレーキによってブレーキディスクにブレーキ作用をさせて出力側軸に回転を抑える抵抗力を加えて、歯車間のバックラッシュを抑えるようにした振動防止装置が知られている。しかし、この振動防止装置によれば、ブレーキ装置によりエネルギのロスが生じ、またブレーキ装置に加えてブレーキディスクの摩耗により適宜部品交換が必要となる。
実公平7−48339号公報
本発明は、上記した問題を解決しようとするもので、 丸鋸切断機等の工作機械において、簡易な構成により歯車間のバックラッシュを除去できる動力伝達機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の構成上の特徴は、入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸を組とし、入力側軸に加えられた動力を中間軸を介して出力側軸に伝達して出力側軸より動力を出力させる動力伝達機構であって、中間軸には、入力側軸上に取り付けられた第1はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第1シザーズギアと、出力側軸上に取り付けられた第2はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第2シザーズギアとが固定され、入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュを除去することにある。
上記のように構成した本発明においては、入力側軸に動力が加えられることにより回転を開始し、入力側軸上に取り付けられた第1はすば歯車と中間軸に固定された第1シザーズギアとが噛合い、さらに中間軸に固定された第2シザーズギアと出力側軸上に取り付けられた第2はすば歯車とが噛合い、動力が出力側軸に伝達される。シザーズギアを組み込むことで、中間軸に取り付けられた第1及び第2シザーズギアのバックラッシュ除去力を変化させることにより、入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸の組合せで入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュが適正に除去され得る。その結果、本発明においては、動力伝達機構が3軸で簡易に構成されると共に、その占有スペースを従来に比べて減少させることができる。
また、本発明の他の特徴は、入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸を組とし、入力側軸に加えられた動力を中間軸を介して出力側軸に伝達して出力側軸より動力を出力させる動力伝達機構であって、中間軸には、入力側軸上に取り付けられた第1はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第1シザーズギアと、出力側軸上に取り付けられた第2はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第2シザーズギアとが固定され、第1及び第2シザーズギアによるバックラッシュ除去の制御を軸外から遠隔制御することにより、入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフ又はバックラッシュ除去力の調整を行うことにある。
他の特徴においては、第1及び第2シザーズギアによるバックラッシュ除去を軸外から遠隔制御することにより、入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフの調整を行うことができるため、必要なときのみに歯車間に圧力をかけて歯車間の噛合い抵抗を高め、不要なときは圧力を解除すればよいので、歯の摩耗が抑えられ歯車の寿命が高められる。また、歯車間の噛合い状態に応じて各歯車間のバックラッシュ除去力の調整を行うことができるため、歯車間の圧力を過不足なく適正に加えることができる。
また、本発明において、第1及び第2シザーズギアによるバックラッシュ除去の軸外からの遠隔制御を1系統の調整機構により行うことができる。このように、歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフ及びバックラッシュ除去力の調整を、1系統の調整機構により遠隔制御することができることにより、調整機構が簡易になると共に調整の手間がなくなり、さらに第1及び第2シザーズギアに対して均等に圧力をかけることができ、バランスの取れた調整を行うことができる。
本発明によれば、中間軸に取り付けられた第1及び第2シザーズギアのバックラッシュ除去力を変化させることにより、入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュが適正に除去され得る。その結果、本発明においては、入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸で、歯車間のバックラッシュを除去できるため、動力伝達機構の構成が簡易にされると共に従来に比べて装置の占有スペースを減少させることができる。また、ブレーキを使用していないので、装置の運転においてエネルギのロスがなく、また摩耗部品の交換に伴うメンテナンスも不要であるため、運転コストが安価にされる。さらに、第1及び第2シザーズギアの各主歯車と副歯車の間隔を軸外から遠隔制御することにより、入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフの調整を行うことができ、特に1系統の調整機構により遠隔制御することができることにより、シザーズギア個々の調整の手間がなくなると共に、第1及び第2シザーズギアに対してバランスの取れた調整を行うことができる。
以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は、同実施例に係る動力伝達機構を備えた丸鋸切断機の概略構成を一部破断正面図により示したものであり、図2は、動力伝達機構を正面図により概略的に示したものである。丸鋸切断機10は、直方体形状の箱形のハウジング11に、動力伝達機構20を組み込んで構成されている。以下、丸鋸切断機10についての左右、前後方向については図1の左右、前後に合わせるものとする。
ハウジング11は、左半分の内部が上下端間で左空間部K1になっており、右半分が上側半分が右空間部K2になっている。左空間部K1は、上板部12と、底板部13と、前後板部14(前板は図示省略する)に囲まれており、左端が左側板部15で塞がれている。右空間部K2は、下側のブロック部16と、ブロック部16の左端と上板部12を連結する中間板部17と、左空間部K1から延びた共通の上板部12及び前後板部14と、ブロック部16の上面の右側にて上板部12との間を連結する厚板である右側板部18とにより囲まれている。
左側板部15には、下端側に下側孔15aと、上下中間位置に上側孔15bが、左右に板を貫通して設けられている。下側孔15aに対向して、ブロック部16の左側壁には下取付孔16aが右方に延びて設けられている。上側孔15bに対向して、中間板部17の下側位置には、下孔17aが左右に板を貫通して設けられており、下孔17aの上には上孔17bが左右に板を貫通して設けられている。下孔17aと対向する右側板部18の下端側には、中取付孔18aが右方に延びて形成されている。中取付孔18aの上には、中間板部17の上孔17bと対向して、上取付孔18bが左右に板を貫通して設けられている。
動力伝達機構20は、図2にこれのみを取り出して示すが、入力側軸21、中間軸31及び出力側軸51の3軸を組としており、中間軸31には、入力側軸21上に取り付けられた第1はすば歯車23と噛合うはすばの主歯車34と副歯車35とにより構成された第1シザーズギア33と、出力側軸51上に取り付けられた第2はすば歯車53と噛合うはすばの主歯車42と副歯車43とにより構成された第2シザーズギア41とが固定されており、出力側軸51の先端に丸鋸55が取り付けられている。
左側板部15の下側孔15aと、ブロック部16の下取付孔16aには、それぞれベアリング22a,22bを介して、入力側軸21が左右に延びて配設されている。入力側軸21は、軸方向中間部分が大径部21aで軸方向の左右両側が大径部21aよりわずかに小径の小径部21b,21cとなっており、大径部21aが両ベアリング22a,22bに挟まれており、左ベアリング22aが左側板部15左側に設けた固定部材24に固定されて軸方向に抜け止めされている。大径部21aの軸方向中間位置には、第1はすば歯車23が固定されている。入力側軸21の左端側には、プーリ25が取付治具26により取り付けられている。
左側板部15の上側孔15bと、中間板部17の下孔17aと、右側板部18の中取付孔18aには、中間軸31がそれぞれベアリング31a,31b,31cを介して挿通されている。中間軸31には、左空間部K1内にて第1シザーズギア33が外周側に同軸状に挿嵌されて取り付けられており、また下孔17aから右空間部K2にかけて第2シザーズギア41が外周側に同軸状に挿嵌されて取り付けられている。第1シザーズギア33は、大径の円盤状であって同一径の左側の主歯車34と右側の副歯車35とにより構成されており、主歯車34と副歯車35はいずれもはすばの歯車であって、第1はすば歯車23と噛合っている。
主歯車34は、左面側の軸心を中心として同心円状に位置決め凹部34aが設けられており、中間軸31の左端近傍位置に固定された位置決め具36に嵌め合わされて、中間軸31に対して回転不能にかつ位置決め具36に止められ軸方向左方向へはスライド不能にされている。副歯車35は、右側面に軸心から離れてかつ同軸状に右方向の突出した円筒形のシリンダ37を有しており、主歯車34とはシリンダ37より径方向外方位置にて軸方向に延びた連結軸38により一体にかつ摺動可能連結されて、中間軸31に対して回転不能にかつ軸方向にスライド可能に取り付けられている。シリンダ37の内周側には、中間軸31に円筒形のピストン39が中間軸31にスライド可能に挿嵌されてかつシリンダ37の内周面に密着して取り付けられており、中間軸31の外周側にてシリンダ37とピストン39に挟まれた内部がエア供給空間KAになっている。
第2シザーズギア41は、小径の円筒状であって同一径の右側の主歯車42と左側の副歯車43とにより構成されており、主歯車42と副歯車43はいずれもはすばの歯車であって、後述する第2はすば歯車53と噛合っている。主歯車42は、中間軸31からわずかに径方向外方に突出した小径の歯車であり、中間軸31に対して回転不能にかつ軸方向にスライド不能にされている。副歯車43は、中間軸31に対して回転不能にかつ軸方向にスライド可能に取り付けられている。副歯車43の突出した左端は、中間板部17の左側面位置に位置しており、ピストン39の右端に当接している。
中間軸31の軸心位置には、左端から副歯車35のシリンダ37の根元側まで延びた軸孔32aとその右端で径方向に貫通して外周面に開口した径方向孔32bとからなる流通孔32が設けられている。左側板部15の上孔15b内の左側部分には、エア供給部材45が挿嵌されて左側板部15にネジ止めされている。上孔15b内の右端に配置された上記ベアリング31aは、左側板部15の右側面にて上孔15bを囲んでねじ止めされた止め板46とエア供給部材45とに挟まれて抜け止めされている。エア供給部材45の右端は中間軸31の左端と密着しており、エア供給部材45の供給口45aが流通孔32の開口と連通している。エア供給部材45は、外部のコンプレッサ(図示しない)と接続されるようになっており、供給口45aから高圧エアを流通孔32内に通して、中間軸31外周側のシリンダ37とピストン39間のエア供給空間KA内に供給できるようになっている。このように、エア供給部材45と、中間軸31に設けた流通孔32と、ピストン39と、エア供給空間KAとにより、1系統の調整機構が構成されている。コンプレッサからの高圧エアの供給により、調整機構によるバックラッシュ除去動作がオンになり、高圧エアの停止により、調整機構によるバックラッシュ除去動作がオフになる。また、コンプレッサからの高圧エアの供給圧力を調整することにより、調整機構によるバックラッシュ除去力が調整される。
中間板部17の上孔17bと、右側板部18の上取付孔18bには、出力側軸51がそれぞれベアリング52a,52bを介して挿通されて右端側が、右側板部18の外部に突出している。ベアリング52bは、右側板部18の右側面に上取付孔18bを囲んでねじ止めされた環状の取付具57によって抜け止めされている。出力側軸51は、大径の軸であって軸方向両端側が小径部51b,51cになっており、左側小径部51bにて中間板部17にベアリング52aにより回転可能に、大径部51aの右端側にて上取付孔18bにベアリング52bにより回転可能に取り付けられ、ベアリング52b左端の位置決め部52c及びベアリング52b右端の固定リブ58により左右方向へ移動不能にされている。出力側軸51の大径部51aの左端側には、第2はすば歯車53が取り付けられており、第2シザーズギア41と噛合っている。第2はすば歯車53は、小径で軸方向長さが、第2シザーズギア41の歯車部分の軸方向長さと略同一になっている。出力側軸51の右端側小径部51cには、丸鋸55が、取付板54によって挟まれて、小径部51c先端に螺着されたボルト56によって締め付け固定されている。
上記構成の実施例の動作について説明する。
プーリ25に、ベルトを介して電動機(図示しない)からの回転力が入力されると、入力側軸21が回転を開始し、入力側軸21上に取り付けられた第1はすば歯車23と中間軸31に固定された第1シザーズギア33とが噛合い、さらに中間軸31に固定された第2シザーズギア41と出力側軸51上に取り付けられた第2はすば歯車53とが噛合い、動力が出力側軸51に伝達される。ここで、外部のコンプレッサから、エア供給部材45に高圧エアが供給され、エア供給部材45の供給口45aから高圧エアを流通孔32内に通して中間軸31外周側のシリンダ37とピストン39間のエア供給空間KA内に供給でき、エア供給空間KA内の圧力を調節できる。
プーリ25に、ベルトを介して電動機(図示しない)からの回転力が入力されると、入力側軸21が回転を開始し、入力側軸21上に取り付けられた第1はすば歯車23と中間軸31に固定された第1シザーズギア33とが噛合い、さらに中間軸31に固定された第2シザーズギア41と出力側軸51上に取り付けられた第2はすば歯車53とが噛合い、動力が出力側軸51に伝達される。ここで、外部のコンプレッサから、エア供給部材45に高圧エアが供給され、エア供給部材45の供給口45aから高圧エアを流通孔32内に通して中間軸31外周側のシリンダ37とピストン39間のエア供給空間KA内に供給でき、エア供給空間KA内の圧力を調節できる。
これにより、第1シザーズギア33の副歯車35が軸方向左方向に、第2シザーズギア41の副歯車43が軸方向右方向に互いに逆方向に移動する。そのため、第1及び第2シザーズギア33,41のバックラッシュ除去力が変化することにより、入力側軸21、中間軸31及び出力側軸51の3軸の組合せによって、入力側軸21から出力側軸51までの各歯車間のバックラッシュが適正に除去され得る。その結果、本実施例においては、動力伝達機構20が、3軸で簡易に構成されると共に、その占有スペースを従来に比べて減少させることができる。
このように、第1及び第2シザーズギア33,41のバックラッシュ除去力を、上記エア供給部材45等により構成された1系統の調節機構によって軸外から遠隔制御できることにより、入力側軸21から出力側軸51までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフの調整を行うことができる。そのため、必要なときのみに歯車間に圧力をかけて歯車間の噛合い抵抗を高め、不要なときは圧力を解除すればよいので、歯の摩耗が抑えられ第1及び第2はすば歯車23,53,第1及び第2シザーズギア33,43の寿命が高められる。また、歯車の状態に応じて各歯車間のバックラッシュ除去力の調整を行うことができるため、各歯車への圧力を過不足無く適正に加えることができる。また、上記エア供給部材45等により構成された1系統の調整機構によってバックラッシュの調整を一括して制御することができるため、調整機構が簡易になると共に調整の手間がなくなり、さらに第1及び第2シザーズギア33,41に対して均等に圧力をかけることができ、バランスの取れた調整を行うことができる。
なお、上記実施例において、1系統の調整機構であるエア供給部材45によって、第1シザーズギア33及び第2シザーズギア41のバックラッシュ除去力を同時に調整することによりバックラッシュ除去の調整を一括して制御しているが、これに代えて、第1シザーズギア33のバックラッシュ除去力と第2シザーズギア41のバックラッシュ除去力を、それぞれ別個の手段により個々に調整することもできる。また、上記実施例においては、丸鋸切断機の動力伝達機構における歯車のバックラッシュを除去する例を示したが、これに限らず、本発明を他の回転工作機械の歯車のバックラッシュを除去するために適用することができる。その他、上記実施例に示した丸鋸切断機については一例であり、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施することができる。
本発明は、入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸で、歯車間のバックラッシュを除去できるため、動力伝達機構が簡易に構成されると共に従来に比べて占有スペースを減少させることができる。また、ブレーキを使用していないので、装置の運転においてエネルギのロスがなく、また摩耗部品の交換に伴うメンテナンスも不要であるため、運転コストが安価にされる。さらに、第1及び第2シザーズギアのバックラッシュ除去力を軸外から遠隔制御することができ、特に1系統の調整機構により遠隔制御することができることにより、第1及び第2シザーズギアに対してバランスの取れた調整を行うことができる。従って、本発明は有用である。
10…丸鋸切断機、11…ハウジング、15…左側板部、16…ブロック部、17…中間板部、18…右側板部、20…動力伝達機構、21…入力側軸、23…第1はすば歯車、25…プーリ、31…中間軸、32…流通孔、33…第1シザーズギア、34…主歯車、35…副歯車、37…シリンダ、39…ピストン、41…第2シザーズギア、42…主歯車、43…副歯車、45…エア供給部材、51…出力側軸、53…第2はすば歯車、55…丸鋸。
Claims (3)
- 入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸を組とし、該入力側軸に加えられた動力を該中間軸を介して該出力側軸に伝達して該出力側軸より動力を出力させる動力伝達機構であって、
前記中間軸には、前記入力側軸上に取り付けられた第1はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第1シザーズギアと、前記出力側軸上に取り付けられた第2はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第2シザーズギアとが固定され、該入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュを除去することを特徴とする動力伝達機構。 - 入力側軸、中間軸及び出力側軸の3軸を組とし、該入力側軸に加えられた動力を該中間軸を介して該出力側軸に伝達して該出力側軸より動力を出力させる動力伝達機構であって、
前記中間軸には、前記入力側軸上に取り付けられた第1はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第1シザーズギアと、前記出力側軸上に取り付けられた第2はすば歯車と噛合うはすばの主歯車と副歯車とにより構成された第2シザーズギアとが固定され、
前記第1及び第2シザーズギアによるバックラッシュ除去の制御を軸外から遠隔制御することにより、前記入力側軸から出力側軸までの各歯車間のバックラッシュ除去のためのオン、オフ又はバックラッシュ除去力の調整を行うことを特徴とする動力伝達機構。 - 前記第1及び第2シザーズギアによるバックラッシュ除去の軸外からの遠隔制御を1系統の調整機構により行うことを特徴とする前記請求項2に記載の動力伝達機構。
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