JPH08197202A - 急冷凝固薄帯の巻取り方法 - Google Patents

急冷凝固薄帯の巻取り方法

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JPH08197202A
JPH08197202A JP1014395A JP1014395A JPH08197202A JP H08197202 A JPH08197202 A JP H08197202A JP 1014395 A JP1014395 A JP 1014395A JP 1014395 A JP1014395 A JP 1014395A JP H08197202 A JPH08197202 A JP H08197202A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 30μmを超える厚い薄帯を製造する場合に
おいても、薄帯の特性の劣化を生じさせないような薄帯
の巻取り方法を提供する。 【構成】 急冷凝固薄帯をオンラインで巻取る際、冷却
基板と巻取り装置間に、少なくとも1個の回転する二次
冷却用の金属または合金製ロールを配置し、かつ、急冷
凝固薄帯を、前記ロールの円周に、特定式を満足する距
離だけ接触させ、その後に急冷凝固薄帯を巻取る。 【効果】 薄帯の巻取り時の冷却不良問題を解消できる
ようになったことから、薄帯を高歩留で生産することが
可能となった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液体状態の金属および
合金(以下、「溶融金属」という。)を、移動する冷却
基板上で急冷凝固して、薄い帯状の金属および合金を得
る液体急冷法において、急冷凝固薄帯(以下、「薄帯」
という。)を冷却基板から剥離した後にオンラインで巻
取る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】薄帯を製造するための液体急冷法とし
て、1つの高速回転している冷却ロール上に溶融合金を
供給して薄帯を得る、いわゆる単ロール法や、1対の高
速回転している冷却ロール間に溶融金属を供給して薄帯
を得る、双ロール法などがある。
【0003】液体急冷法により薄帯を形成する方法につ
いて、図5に示す単ロール急冷凝固薄帯製造装置を用い
る場合を例にして説明する。図5において、溶融金属1
は、その湯面レベルが一定になるようにタンディッシュ
2に給湯されている。このタンディッシュ2の底壁には
羽口レンガ3が設けられており、この羽口レンガ3に中
間ノズル4及びノズルホルダー5が連結されている。こ
れらの羽口レンガ3、中間ノズル4及びノズルホルダー
5の内部に孔が設けられており、この孔が接続されて溶
湯流路6、ノズルホルダー内の拡大内部空間12とな
る。また、ノズルホルダー5の先端にはノズルチップ7
が取り付けられており、このノズルチップ7の内部に設
けたノズルスリット8が溶湯流路6に連通している。
【0004】ノズルホルダー内の拡大空間12、ノズル
チップ7およびノズルスリット8については、図6に示
す。拡大内部空間とは、広幅の薄帯を得るためにノズル
ホルダー5内で溶湯流路6を広げた部分をさし、ノズル
スリット8とは、ノズルチップ7内に設けた溶湯噴出用
の開口をさす。
【0005】ストッパー9を上昇させることによってタ
ンディッシュ2内の溶融金属1は、溶湯流路6を経由し
てノズルスリット8から冷却ロール10に向けて流出す
る。このとき、タンディッシュ2内の溶湯静圧に応じ
て、ノズルスリット8から冷却ロール10に向けて流出
する溶融金属の流量が制御される。ノズルスリット8か
ら流出した溶融金属は、冷却ロール10の表面で急速に
冷却されて薄帯11となる。なお、図5において、装置
全体に関する理解を容易にするため、冷却ロール10は
タンディッシュ2の縮尺率よりも大きな縮尺率で描かれ
ている。
【0006】これらの液体急冷法により得られる薄帯
を、冷却基板から剥離した後にオンラインで巻取る方法
として、これまで種々の方法が提案されている。基本的
には、巻取りロールを用いて、この巻取りロールの回転
によって巻取る方法が採用されている。例えば、磁気を
有する薄帯の場合、特開昭57−94453号公報で提
案されているように、永久磁石を表面に埋め込んだ巻取
りロールを用いて、磁石の力により薄帯を捕まえ、その
後巻取りロールの回転によって巻取る方法である。
【0007】この巻取り方法は、回転冷却基板上で急冷
凝固後、冷却基板表面に密着しつつ回転する磁性を有す
る薄帯を、鋭利な高圧ガスのジェットで剥離すると同時
に、剥離後の前記薄帯の先端を、前記回転冷却基板と同
等以上の周速で回転する表面に磁性を帯びた巻取りロー
ルに磁気吸着した後、連続的に巻取る方法である。そし
て、前記公報には、巻取りロールとして希土類コバルト
磁石といった永久磁石を表面に埋め込んだロールを使用
できることが開示されている。
【0008】本発明者らは、例えば単ロール法において
薄帯を製造する際、得られる薄帯をオンラインで巻取る
ために、この方法により薄帯の巻取りを試みた。その結
果、薄帯の板厚が30μm以下の場合は巻取り可能であ
り、品質上の問題もなく、良好な薄帯を得ることができ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、薄帯の
板厚が30μmを超えるような厚手材となると、巻取り
は可能であったものの、得られた薄帯の品質において下
記のような問題が発生した。すなわち、磁気的性質や延
性などの機械的性質において特性が劣化したのである。
これは薄帯の板厚が30μm以下と小さい場合は、巻き
取った時点での薄帯の温度はおよそ100℃以下と低い
のに対して、薄帯の板厚が30μmを超えると巻き取っ
た際の薄帯の温度が高くなり、ついには薄帯の特性に影
響を及ぼすほどになるためである。
【0010】特に、薄帯がアモルファス合金の場合、ア
モルファス合金の特性は熱に敏感で、高温に晒されると
結晶化し易くなって特性は劣化する。薄帯の板厚が大き
くなることにより巻き取られた状態での薄帯の温度が高
くなるのは、板厚が大きくなることにより高い温度で冷
却ロールから剥離するようになり、巻取った後ではその
後の薄帯の冷却がほとんどなされないためである。厚手
薄帯の巻取りの際に発生する前述のような薄帯の冷却不
良問題は、表面が磁性を帯びた巻取りロールを用いる方
法においてのみ発生する問題ではなく、巻取りロールの
回転によって巻取る如何なる方法においても不変的な問
題である。
【0011】本発明の目的は、30μmを超える厚い薄
帯を製造する場合においても、薄帯の特性の劣化を生じ
させないような薄帯の巻取り方法を提供することにあ
る。
【0012】
【発明が解決するための手段】本発明は、下記の事項を
その要旨としている。すなわち、移動する冷却基板上に
液体状態の金属および合金を噴出して得た急冷凝固薄帯
を、オンラインで巻取る方法において、前記冷却基板と
巻取り装置との間に、少なくとも1個の回転する二次冷
却用金属または合金製ロールを配置し、かつ、前記急冷
凝固薄帯を、前記ロールの円周表面に、下記の関係式
(1)を満足する距離だけ接触させ、その後に前記急冷
凝固薄帯を巻取ることを特徴とする、急冷凝固薄帯の巻
取り方法。 L(=L1 +L2 +…+Ln )≧12×t/t0 ×λ0 /λ (cm)…(1) ここで、Lは、二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触距
離の総計 L1 は、1個目の二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触
距離 L2 は、2個目の二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触
距離 Ln は、n個目の二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触
距離 tは、急冷凝固薄帯の板厚 t0 は、基準とする急冷凝固薄帯の板厚(=40μm) λは、用いる二次冷却ロールの熱伝導率 但し、複数の材質の二次冷却ロールを用いる場合は、最
も熱伝導の良い材質の熱伝導率 λ0 は、純銅の熱伝導率
【0013】以下に、本発明を詳細に説明する。まず、
本発明の巻取り方法について図1に基づいて述べる。溶
融金属をタンデッシュ2から冷却基板(図1の「冷却ロ
ール10」に相当する。以下、「冷却ロール」とい
う。)上に供給して作製した薄帯11を、オンラインで
巻取る方法において、冷却ロール10と巻取り装置14
との間に、複数の回転する、例えば、銅や黄銅のように
熱伝導率の高い金属および合金製の二次冷却ロール17
を配置し、薄帯がこれらの二次冷却ロール17の表面と
接触するようにして通過させた後、支持ローラ16を経
て、巻取りロールにより薄帯11を巻取る。薄帯を量産
するためには、円盤15を用いてこれを回転させ、薄帯
11を1個の巻取りリールで巻ききれなくなる場合を想
定して、予備の巻取りリール13′を冷却ロール側に待
機させる方式も採用できる。このように薄帯11を、熱
伝導率の高い金属および合金製の二次冷却ロールの円周
表面に接触させて通過させることにより、薄帯11の板
厚が30μm超となっても、これまで発生していた、薄
帯巻取り時の薄帯の冷却不良問題は解決することが可能
となった。
【0014】二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計
(L)の範囲は、巻取る薄帯の板厚や二次冷却ロールの
熱伝導率によって決められるが、前記の(1)式を満足
する範囲に限定する。すなわち、(1)式の右辺の値
は、製造する薄帯の板厚と製造に用いる二次冷却ロール
の材質により決めることができ、この決定された値は、
薄帯巻取り時の、薄帯の冷却不良問題を抑制するため
に、最低限必要な二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総
計である。実際の製造において採用されるべき二次冷却
ロールと薄帯の接触距離の総計の値は、安全を考慮して
この値以上とすることが好ましい。ただし、あまり大き
な値とすると、製造コストや製造スペースなどの点から
不利になるので、必要以上に大きな値とすることは好ま
しくない。実際の製造において、採用するのに好ましい
範囲については、実施例で詳しく述べる。
【0015】次に、二次冷却ロールと薄帯の接触距離の
総計(L)を、前述のように限定した理由について述べ
る。本発明者等は、薄帯巻取り時の薄帯の冷却不良問題
を解消するために、冷却ロールと巻取り装置間に二次冷
却ロールを、図1に示すように配置し、3個の二次冷却
ロールの相対位置を変化させることにより、個々の二次
冷却ロールと薄帯の接触距離を変えて、巻取り実験を行
った。
【0016】実験条件として、はじめに薄帯の板厚を4
0μmとし、二次冷却ロールの材質を純銅とした。そし
て、得られた薄帯の磁気特性(鉄損値)を調べ、個々の
二次冷却ロールと薄帯の接触距離および3個の二次冷却
ロールと薄帯の接触距離の総計と、磁気特性との関係に
ついて整理した。
【0017】その結果、磁気特性は3個の二次冷却ロー
ルと薄帯の接触距離の総計で一義的に整理でき、この総
計を12cm以上とすれば、磁気特性における劣化は認め
られず、薄帯巻取り時の薄帯の冷却不良問題を解消する
ことが可能であることがわかった。
【0018】さらに、二次冷却ロール材質を純銅のまま
とし、薄帯の板厚を変化させて、薄帯巻取り時の薄帯の
冷却不良問題を解消できるこの総計の臨界値(以下、
「臨界総計値」という。)は、薄帯の板厚の増加に比例
して大きくなる。すなわち、任意の板厚(t)における
臨界総計値は、40μmの時の臨界総計値に対して板厚
の増加分(t/t0 。但し、t0 は基準薄帯板厚の40
μm)を考慮した、12×t/t0 (cm)であることを
明らかにした。
【0019】また、薄帯板厚を40μmのままとし、二
次冷却ロール材質を6/4黄銅とした場合の、臨界総計
値は、二次冷却ロールが純銅の時の臨界総計値に対して
熱伝導率の低下分を考慮すればよいことがわかった。す
なわち、6/4黄銅と純銅との熱伝導率の比は、0.3
2であるから、二次冷却ロールとして6/4黄銅を用い
た場合、薄帯板厚40μmでの臨界総計値は、12÷
0.32=38(cm)である。
【0020】二次冷却ロールの材質がその他のものであ
っても、臨界総計値は原理的には熱伝導率の比で整理で
きると考えられる。したがって、二次冷却ロールとして
用いる材料の熱伝導率(λ)に対する臨界総計値は、純
銅製の二次冷却ロールを用いる場合の臨界総計値に対し
て、熱伝導率の変化分(λ0 /λ。但し、λ0 は純銅の
熱伝導率)を考慮した値、すなわち、12×λ0 /λで
整理できる。
【0021】以上の実験結果から、薄帯の板厚および二
次冷却ロールの材質が変化しても、臨界総計値は、上記
(1)式の右辺で整理できると考えられる。従って、二
次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計(L)を、上記
(1)式で限定した。
【0022】本発明において、例えば複数の二次冷却ロ
ールを用いる場合、二次冷却ロールと薄帯の接触距離の
総計が、(1)式を満足していれば、個々の二次冷却ロ
ール間で薄帯との接触距離が異なっても構わない。ま
た、二次冷却ロールの個数についても特に限定し、二次
冷却ロールが複数となった場合、それらの材質がそれぞ
れ異なっても構わない。
【0023】例えば、図2(a)に二次冷却ロールを2
個とした場合を示すが、L1 +L2の値が(1)式を満
足していれば、L1 、L2 の個々の値までは規定しな
い。つまり、図2(a)において、それぞれの二次冷却
ロールに位置を相対的に変えることにより、L1 、L2
の値が変化しても、L1 +L2 の値が(1)式を満足し
ていればよい。また、図2(b)、(c)、(d)に
は、それぞれ二次冷却ロールを3個とした場合について
示すが、この場合でも二次冷却ロールの径や相対位置が
変わっても、L1 +L2 +L3 の値が(1)式を満足し
ていればよい。
【0024】さらに、図2(e)、(f)には、それぞ
れ二次冷却ロールを5個、7個とした場合について示す
が、いずれも二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計が
(1)式を満足しておれば、二次冷却ロールの径や相対
位置が変わって個々の二次冷却ロールにおける二次冷却
ロールと薄帯の接触距離が変化しても構わない。また、
図2(f)に示すように、個々のロールをお互いに近づ
けることにより、個々の二次冷却ロールにおいて、二次
冷却ロールと薄帯の接触距離を大きくすることもでき
る。もちろん、二次冷却ロールの径や個数は、製造コス
トや製造スペースの点から適切な値とするのが好まし
い。
【0025】次に、二次冷却ロールの位置設定の仕方に
ついて説明する。図1においては、薄帯が既に二次冷却
ロールの表面をうまく接触して、搬送されるようになっ
た状態を示しているが、このような状態にするには、例
えば図3に示すようにすればよい。すなわち、図3
(a)には、薄帯の巻取りが安定した状態を示すが、こ
の時点では二次冷却ロール17、17′、17″はそれ
ぞれ初期の位置にある。薄帯の巻取りが安定した直後
に、3個の二次冷却ロールをそれぞれ矢印の方向に移動
する。3個の二次冷却ロールを移動していくと、図3
(b)に示すように、薄帯は3個の二次冷却ロールに接
触するようになる。さらに、中央の二次冷却ロール1
7′のみを矢印の方向に移動すれば、図1に示すような
状態にすることができる。二次冷却ロールの個数がさら
に多くなった場合でも、二次冷却ロールの位置設定は同
様の要領で行なえばよい。
【0026】従来、図4に示すように、冷却ロール10
と巻取装置14の間に、例えば工具鋼製の支持ローラ1
6を介して薄帯を搬送する方法が、実開平01−038
144号公報に開示されている。もちろん、この場合の
支持ローラは、薄帯のパスラインを形成するためだった
り、搬送の方向を変えるために用いられたのであって、
薄帯の二次冷却を目的にしたものではないが、結果的に
は薄帯の二次冷却の効果につながることも考えられる。
【0027】しかし、薄帯のパスラインを形成するため
だったり、搬送の方向を変えるための目的で配置された
支持ローラでは、薄帯との接触距離はほんのわずかで、
しかも、用いられる材料が薄帯の抜熱を狙ったものでは
ないことから、熱伝導率は小さく、このような支持ロー
ラでは薄帯の二次冷却用としては事実上、作用していな
かった。
【0028】本発明の方法に採用される薄帯の巻取り条
件として、例えば薄帯先端捕捉時の巻取りロールと冷却
ロール間の距離は、衝突しない程度でできるだけ接近さ
せた方がよく、例えば10mm程度以下が好ましい。但
し、薄帯の先端を捕捉し、安定して巻取りができるよう
になったら、少なくともガス噴出用ノズルを配置できる
だけのスペースを確保できるよう、巻取りロールを冷却
ロールから遠ざける。
【0029】また、本発明の方法で採用できる巻取りロ
ールは、希土類コバルト磁石やサマリウム−コバルトな
どの永久磁石を表面に露呈するように埋め込んだロール
である。そのほかに、電磁石方式により表面に磁性が発
生するようにしたロールでもよい。
【0030】また、薄帯を形成させる方法として先に単
ロール法の場合を述べたが、本発明の方法は、例えば1
対の高速回転している冷却ロール間に溶融合金を供給し
て薄帯を得る双ロール法などのその他の液体急冷法にも
適用できる。なお、薄帯を形成させる際の好ましい鋳造
条件などについては実施例にて詳しく述べる。
【0031】
【実施例】以下に、本発明を実施例にもとづいてさらに
説明する。実施例1 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用いて、7チ
ャージの薄帯製造実験を行った。用いた合金は、Fe−
Si6.5 −B12−C1 アモルファス合金であった。鋳造
に用いた溶融試料噴出用ノズルチップのノズル開口形状
は、1mm×150mmのスリットを、鋳造方向に2mmの間
隔をおいて2個平行に並べた形状とした。また、高周波
誘導方式で溶解した上記合金の溶融試料の流量を50kg
/分とし、銅からなる冷却ロールの周面に吹き付けて薄
帯とした。薄帯の板厚は、所定の値になるよう各チャー
ジごとに、冷却ロールの表面速度により制御した。
【0032】冷却ロールと巻取り装置の間に、直径15
cmの3個のロールを、二次冷却ロールとして準備した。
二次冷却ロールは、3個とも純銅製であった。鋳造を開
始し、薄帯の先端を巻取りロールに捕捉した直後に、3
個の二次冷却ロールの表面速度を、冷却ロールの表面速
度と同じに設定し、図3(a)に示した要領で、個々の
二次冷却ロールを移動した。そして、17、17′、1
7″の二次冷却ロールが薄帯と接触する距離、すなわち
1 、L2 、L3 が所定の値になるように、個々の二次
冷却ロールの位置を設定して、薄帯の巻取りを継続し
た。二次冷却ロールと薄帯の接触距離は、薄帯巻取り中
に個々の二次冷却ロールについて高速カメラで撮影した
写真から求めた。
【0033】用いた巻取りロールは、表面にφ10mm×
6mmtの丸棒状のサマリウム−コバルトを互いに隣接す
る磁極が異なるように埋め込んだ幅200mm、直径60
0mmのアルミニウム製のものとした。
【0034】結果として、すべてのチャージで良好な薄
帯が得られた。得られた薄帯は、いずれのチャージとも
幅がおよそ150mmであった。薄帯板厚は、薄帯の重
量、長さ、幅および合金の密度(7.26g/cm3 )か
ら算出した。薄帯の磁気的特性を評価するために、長手
方向で20mごとに長さ200mmのサンプルを採取し、
SST装置による鉄損値(W13/50 :1.3テスラー、
50Hzでの鉄損値)の測定を行った。
【0035】得られた結果を、表1の試料No.1〜7
に示す。1チャージ目の実験結果として、個々の二次冷
却ロールと薄帯との接触距離L1 、L2 、L3 は、それ
ぞれ表1の試料No.1に示す通りである。接触距離の
総計Lは、12cmであった。得られた薄帯板厚が32μ
mであったことから、二次冷却ロールと薄帯の接触距離
の臨界総計値は、(1)式の右辺からの算出値が10cm
で、接触距離の総計Lはこの臨界総計値よりも大きな値
であった。鉄損値は、0.095〜0.102W/Kgと
良好な値を示した。
【0036】2チャージ目から7チャージ目までの6チ
ャージの実験結果は、表1中の試料No.2〜7に示
す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計Lは、いず
れのチャージとも、(1)式の右辺を用いて算出される
臨界総計値以上であった。また、得られた薄帯の鉄損値
は、いずれのチャージとも0.115W/Kg以下と良好
な値を示した。
【0037】
【表1】
【0038】以上の結果から、二次冷却ロールを用い、
(1)式を満足する条件で、冷却ロールから巻取りまで
の間で薄帯を二次冷却することにより、良好な鉄損値を
有する薄帯の製造が可能となることがわかった。これ
は、二次冷却ロールにより、巻取る前に薄帯を冷却する
ことにより、薄帯巻取り時の冷却不良問題を解消できた
ことによると判断される。
【0039】実施例2 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用い、冷却ロ
ールと巻取り装置の間に二次冷却ロール2個を用いて、
5チャージの薄帯製造実験を行った。用いた二次冷却ロ
ールは、図3(a)に示す冷却ロール17および17′
の2個を使用した。二次冷却ロールは2個とも純銅製
で、直径がいずれも30cmのものであった。鋳造を開始
し、薄帯の先端を巻取りロールに捕捉した直後に、2個
の二次冷却ロールの表面速度を、冷却ロールの表面速度
と同じに設定し、図3(a)に示した要領で、17およ
び17′の二次冷却ロールを移動した。なお、17″の
二次冷却ロールはそのままとした。そして、17、1
7′の二次冷却ロールが薄帯と接触する距離、それぞれ
1 、L2 が所定の値になるように、個々の二次冷却ロ
ールの位置を設定して、薄帯の巻取りを継続した。二次
冷却ロールと薄帯の接触距離の求め方およびその他の鋳
造条件は、実施例1と同様とした。
【0040】結果として、すべてのチャージで良好な薄
帯が得られた。得られた薄帯は、いずれのチャージとも
幅がおよそ150mmであった。薄帯板厚を算出し、薄帯
の鉄損値を評価するために、長手方向で20mごとに長
さ200mmのサンプルを採取した。薄帯板厚の算出方法
および鉄損値の測定方法は、実施例1と同様とした。
【0041】得られた結果を、表1の試料No.8〜1
2に示す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計L
は、いずれのチャージとも、(1)式の右辺を用いて算
出される臨界総計値以上であった。また、得られた薄帯
の鉄損値は、いずれのチャージとも0.114W/Kg以
下と良好な値を示した。
【0042】これらの結果から、二次冷却ロールを用
い、(1)式を満足する条件で、冷却ロールから巻取り
までの間で薄帯を二次冷却することにより、良好な鉄損
値を有する薄帯の製造が可能となることがわかった。こ
れは、二次冷却ロールにより、巻取る前に薄帯を冷却す
ることにより、これまで存在していた、薄帯巻取り時の
冷却不良問題を解消できたことによると判断される。
【0043】実施例3 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用い、冷却ロ
ールと巻取り装置間に二次冷却ロール1個を用いて、1
チャージの薄帯製造実験を行った。用いた二次冷却ロー
ルは、図3(a)に示す冷却ロール17を使用した。二
次冷却ロールは純銅製で、直径が30cmのものであっ
た。
【0044】鋳造を開始し、薄帯の先端を巻取りロール
に捕捉した直後に、二次冷却ロールの表面速度を、冷却
ロールの表面速度と同じに設定し、図3(a)に示した
要領で17の二次冷却ロールを移動した。なお、17′
および17″の二次冷却ロールはそのままとした。そし
て、17の二次冷却ロールが薄帯と接触する距離が14
cmとなるように、二次冷却ロールの位置を設定して、薄
帯の巻取りを継続した。二次冷却ロールと薄帯の接触距
離の求め方およびその他の鋳造条件は、実施例1と同様
とした。
【0045】結果として、幅がおよそ150mmの良好な
薄帯が得られた。薄帯板厚を算出し、薄帯の鉄損値を評
価するために、長手方向で20mごとに長さ200mmの
サンプルを採取した。薄帯板厚の算出方法および鉄損値
の測定方法は、実施例1と同様とした。
【0046】得られた結果を、表1の試料No.13に
示す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計Lは設定
通りの値で、(1)式の右辺を用いて算出される臨界総
計値(12cm)以上であった。また、得られた薄帯の鉄
損値は、0.094〜0.101W/Kg以下と良好な値
を示した。
【0047】これらの結果から、二次冷却ロールを用
い、(1)式を満足する条件で、冷却ロールから巻取り
までの間で薄帯を二次冷却することにより、良好な鉄損
値を有する薄帯の製造が可能となることがわかった。こ
れは、二次冷却ロールにより、巻取る前に薄帯を冷却す
ることにより、薄帯巻取り時の冷却不良問題を解消でき
たことによると判断される。
【0048】実施例4 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用い、冷却ロ
ールと巻取り装置間に二次冷却ロール3個を用いて、2
チャージの薄帯製造実験を行った。用いた二次冷却ロー
ルは、図3(a)に示す冷却ロール17、17′、1
7″の3個を使用した。二次冷却ロールは3個とも6/
4黄銅製で、直径がいずれも15cmのものであった。
【0049】鋳造を開始し、薄帯の先端を巻取りロール
に捕捉した直後に、3個の二次冷却ロールの表面速度
を、冷却ロールの表面速度と同じに設定し、図3(a)
に示した要領で、17、17′、17″の二次冷却ロー
ルを移動した。そして、17、17′、17″の二次冷
却ロールが薄帯と接触する距離、L1 、L2 、L3 が所
定の値になるように、個々の二次冷却ロールの位置を設
定して、薄帯の巻取りを継続した。二次冷却ロールと薄
帯の接触距離の求め方およびその他の鋳造条件は、実施
例1と同様とした。
【0050】結果として、2チャージとも、幅がおよそ
150mmの良好な薄帯が得られた。薄帯板厚を算出し、
薄帯の鉄損値を評価するために、長手方向で20mごと
に長さ200mmのサンプルを採取した。薄帯板厚の算出
方法および鉄損値の測定方法は、実施例1と同様とし
た。
【0051】得られた結果を、表1の試料No.14お
よび15に示す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総
計Lは、いずれのチャージとも、(1)式の右辺を用い
て算出される臨界総計値以上であった。また、得られた
薄帯の鉄損値は、いずれのチャージとも0.104W/
Kg以下と良好な値を示した。
【0052】これらの結果から、二次冷却ロールを用
い、(1)式を満足する条件で、冷却ロールから巻取り
までの間で薄帯を二次冷却することにより、良好な鉄損
値を有する薄帯の製造が可能となることがわかった。こ
れは、二次冷却ロールにより巻取る前に薄帯を冷却する
ことにより、これまで存在していた、薄帯巻取り時の冷
却不良問題を解消できたことによると判断される。
【0053】実施例5 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用い、冷却ロ
ールと巻取り装置間に二次冷却ロール2個を用いて、2
チャージの薄帯製造実験を行った。用いた二次冷却ロー
ルは、図3(a)に示す冷却ロール17および17′の
2個を使用した。二次冷却ロールは、2個とも6/4黄
銅製で、直径がいずれも30cmのものであった。
【0054】鋳造を開始し、薄帯の先端を巻取りロール
に捕捉した直後に、2個の二次冷却ロールの表面速度
を、冷却ロールの表面速度と同じに設定し、図3(a)
に示した要領で、17および17′の二次冷却ロールを
移動した。なお、17″の二次冷却ロールはそのままと
した。そして、17、17′の二次冷却ロールが薄帯と
接触する距離、L1 、L2 が所定の値になるように、個
々の二次冷却ロールの位置を設定して、薄帯の巻取りを
継続した。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の求め方お
よびその他の鋳造条件は、実施例1と同様とした。
【0055】結果として、2チャージとも、幅がおよそ
150mmの良好な薄帯が得られた。薄帯板厚を算出し、
薄帯の鉄損値を評価するために、長手方向で20mごと
に長さ200mmのサンプルを採取した。なお、薄帯板厚
の算出方法および鉄損値の測定方法は、実施例1と同様
とした。
【0056】得られた結果を、表1の試料No.16お
よび17に示す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総
計Lは、いずれのチャージとも、(1)式の右辺を用い
て算出される臨界総計値以上であった。得られた薄帯の
鉄損値は、いずれのチャージとも0.115W/Kg以下
と良好な値を示した。
【0057】これらの結果から、二次冷却ロールを用
い、(1)式を満足する条件で、冷却ロールから巻取り
までの間で薄帯を二次冷却することにより、良好な鉄損
値を有する薄帯の製造が可能となることがわかった。こ
れは、二次冷却ロールにより、巻取る前に薄帯を冷却す
ることにより、これまで存在していた、薄帯巻取り時の
冷却不良問題を解消できたことによると判断される。
【0058】比較例1 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用い、冷却ロ
ールと巻取り装置間に二次冷却ロール3個を用いて、3
チャージの薄帯製造実験を行った。用いた二次冷却ロー
ルは、図3(a)に示す冷却ロール17、17′、1
7″の3個を使用した。二次冷却ロールは3個とも純銅
製で、直径がいずれも15cmのものであった。
【0059】鋳造を開始し、薄帯の先端を巻取りロール
に捕捉した直後に、3個の二次冷却ロールの表面速度
を、冷却ロールの表面速度と同じに設定し、図3(a)
に示した要領で、17、17′、17″の二次冷却ロー
ルを移動した。そして、17、17′、17″の二次冷
却ロールが薄帯と接触する距離、L1 、L2 、L3 が所
定の値になるように、個々の二次冷却ロールの位置を設
定して、薄帯の巻取りを継続した。二次冷却ロールと薄
帯の接触距離の求め方およびその他の鋳造条件は、実施
例1と同様とした。
【0060】結果として、2チャージとも、幅がおよそ
150mmの薄帯が得られた。薄帯板厚を算出し、薄帯の
鉄損値を評価するために、長手方向で20mごとに長さ
200mmのサンプルを採取した。なお、薄帯板厚の算出
方法および鉄損値の測定方法は、実施例1と同様とし
た。
【0061】得られた結果を、表1の試料No.18〜
20に示す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計L
は、いずれのチャージとも、(1)式の右辺を用いて算
出される臨界総計値より小さい値であった。得られた薄
帯の鉄損値は、いずれのチャージとも0.13を超える
高い値を示した。
【0062】これらの結果から、二次冷却ロールを用い
て巻取る前に薄帯を冷却しても、(1)式を満足しない
場合は、薄帯巻取り時の冷却不良問題を起こし、薄帯の
磁気特性は劣化することがわかった。
【0063】比較例2 図4に示す大気中単ロール薄帯製造装置を用い、冷却ロ
ールと巻取り装置間に二次冷却ロール3個を用いて、3
チャージの薄帯製造実験を行った。用いた二次冷却ロー
ルは、図3(a)に示す冷却ロール17、17′、1
7″の3個を使用した。二次冷却ロールは3個とも6/
4黄銅製で、直径がいずれも15cmのものであった。
【0064】鋳造を開始し、薄帯の先端を巻取りロール
に捕捉した直後に、3個の二次冷却ロールの表面速度
を、冷却ロールの表面速度と同じに設定し、図3(a)
に示した要領で、17、17′、17″の二次冷却ロー
ルを移動した。そして、17、17′、17″の二次冷
却ロールが薄帯と接触する距離、L1 ,L2 、L3 が所
定の値になるように、個々の二次冷却ロールの位置を設
定して、薄帯の巻取りを継続した。二次冷却ロールと薄
帯の接触距離の求め方およびその他の鋳造条件は、実施
例1と同様とした。
【0065】結果として、2チャージとも、幅がおよそ
150mmの薄帯が得られた。薄帯板厚を算出し、薄帯の
鉄損値を評価するために、長手方向で20mごとに長さ
200mmのサンプルを採取した。なお、薄帯板厚の算出
方法および鉄損値の測定方法は、実施例1と同様とし
た。
【0066】得られた結果を、表1の試料No.21〜
23に示す。二次冷却ロールと薄帯の接触距離の総計L
は、いずれのチャージとも、(1)式の右辺を用いて算
出される臨界総計値より小さい値であった。得られた薄
帯の鉄損値は、いずれのチャージとも0.13を超える
高い値を示した。
【0067】これらの結果から、二次冷却ロールを用い
て巻取る前に薄帯を冷却しても、(1)式を満足しない
場合は、薄帯巻取り時の冷却不良問題を起こし、薄帯の
磁気特性は劣化することがわかった。
【0068】
【発明の効果】本発明の方法により、アモルファス合金
などの急冷凝固薄帯をオンラインで巻取る際の冷却不良
問題を解消できるようになったことから、薄帯を高歩留
で生産することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を説明するための模式図である。
【図2】本発明の方法の具体例を示す模式図である。
【図3】本発明の方法を実施するための準備方法を説明
する模式図である。
【図4】従来の薄帯巻取り方法を説明するための模式図
である。
【図5】液体急冷法の一例として、単ロール法を説明す
るための模式図である。
【図6】液体急冷法の一例として、単ロール法に一部を
説明するための模式図である。
【符号の説明】
1 溶融金属 2 タンディッシュ 3 羽口レンガ 4 中間ノズル 5 ノズルホルダー 6 溶湯流路 7 ノズルチップ 8 ノズルスリット 9 ストッパー 10 冷却ロール 11 薄帯 12 拡大内部空間 13 巻取りロール 13′ 予備の巻取りロール 14 巻取り装置 15 円盤 16 支持ローラ 17 二次冷却ロール 17′ 二次冷却ロール 17″ 二次冷却ロール

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】移動する冷却基板上に液体状態の金属およ
    び合金を噴出して得た急冷凝固薄帯を、オンラインで巻
    取る方法において、前記冷却基板と巻取り装置との間
    に、少なくとも1個の回転する二次冷却用金属または合
    金製ロールを配置し、かつ、前記急冷凝固薄帯を、前記
    ロールの円周表面に、下記の関係式を満足する距離だけ
    接触させ、その後に前記急冷凝固薄帯を巻取ることを特
    徴とする、急冷凝固薄帯の巻取り方法。 L(=L1 +L2 +…+Ln )≧12×t/t0 ×λ0
    /λ (cm) ここで、Lは、二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触距
    離の総計 L1 は、1個目の二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触
    距離 L2 は、2個目の二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触
    距離 Ln は、n個目の二次冷却ロールと急冷凝固薄帯の接触
    距離 tは、急冷凝固薄帯の板厚 t0 は、基準とする急冷凝固薄帯の板厚(=40μm) λは、用いる二次冷却ロールの熱伝導率 但し、複数の材質の二次冷却ロールを用いる場合は、最
    も熱伝導の良い材質の熱伝導率 λ0 は、純銅の熱伝導率
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001034326A1 (fr) * 1999-11-09 2001-05-17 Ishikawajima-Harima Jukogyo Kabushiki Kaisha Dispositif de production de bande metallique mince
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