JPH1128552A - 磁性を有する急冷凝固薄帯の巻取ロール切り替え方法 - Google Patents

磁性を有する急冷凝固薄帯の巻取ロール切り替え方法

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JPH1128552A
JPH1128552A JP3019298A JP3019298A JPH1128552A JP H1128552 A JPH1128552 A JP H1128552A JP 3019298 A JP3019298 A JP 3019298A JP 3019298 A JP3019298 A JP 3019298A JP H1128552 A JPH1128552 A JP H1128552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面に磁性を帯びた巻取ロールを回転させる
ことにより磁性を有する薄帯を巻き取る方法において、
簡便で安価に巻取ロールを切り替える方法を提供する。 【解決手段】 巻取中の薄帯パスラインに、高速回転す
る次の巻取ロールを下方より進入させて薄帯に巻取ロー
ル表面を接触させ、2つの巻取ロール間の限定した位置
で薄帯を切断し、次の巻取ロールに巻き付けることによ
り巻取ロールを切り替える方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、液体状態の金属
および合金(以下、単に溶融金属と称す)を移動する冷
却基板上で急冷凝固して、薄い帯状の金属および合金を
得る液体急冷法において、磁性を有する急冷凝固薄帯
(以下、単に薄帯と称す)をオンラインで巻き取る方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】薄帯を製造するための液体急冷法におい
て、1個の高速回転している冷却ロール上に溶融合金を
供給して薄帯を得る、いわゆる単ロール法や、1対の高
速回転している冷却ロール間に溶融金属を供給して薄帯
を得る双ロール法などなある。液体急冷法により薄帯を
得る方法について、単ロール法を例にとって以下に説明
する。
【0003】単ロール法とは、図3の模式図で示すよう
に、溶融金属を高速回転している冷却ロール6の表面に
噴出し、噴出された溶融金属を冷却ロール6上で急冷凝
固させて連続的に薄帯5を得る方法である。溶融金属は
例えばタンディッシュ7に保持し、ノズル8を介して冷
却ロール6の表面に噴出される。薄帯5は冷却ロール6
上に良く張り付いているので、連続鋳造するためには剥
離ノズル9からガスを吹き付ける方法などにより、薄帯
5を冷却ロール6上から剥離する必要がある。なお、図
3では溶融金属の噴出位置を冷却ロール6の横としてい
るが、実際にはこの位置だけでなく、真上や斜めの位置
から噴出することもある。
【0004】薄帯を工業的規模で製造する際には、得ら
れた薄帯を巻き取るなどして回収することが必要となる
が、薄帯を鋳造直後にオンラインで巻き取る方法はこれ
まで種々提案されている。基本的には、巻取ロールを用
いて巻取ロールの回転により巻き取る方法が採用されて
いる。いずれの方法においても、巻取り開始時に薄帯の
先端をどのようにして巻取ロールに捕まえさせるかがポ
イントとなる。
【0005】そのなかでも、薄帯が磁性を有する場合
は、例えば永久磁石を表面に埋め込んだ巻取ロールを用
いて、磁石の力でもって薄帯の先端を捕まえ、その後は
巻取ロールの回転によって巻き取る方法が、例えば特開
昭57−94453号公報で提案されている。この巻取
り方法は、冷却ロール上で急冷凝固後、この冷却ロール
に密着しつつ回転する薄帯を、鋭利な高圧ガスのジェッ
トで剥離すると同時に、剥離後の薄帯の先端を、冷却ロ
ールの表面速度と同等以上の周速で回転する巻取ロール
で磁気吸着した後、連続的に巻き取る方法である。
【0006】さらに本発明者らは、この巻取方法を改善
し、薄帯の先端を確実に捕捉する薄帯の巻取方法を、例
えば特開平8−318352号公報で提案した。この方
法は、薄帯先端の捕捉時の巻取ロールの表面速度の範囲
を冷却ロールの表面速度の90%以上100%未満とす
るもので、この方法により従来およそ30%と低かった
巻取ロールでの薄帯先端の成功率を、ほぼ100%まで
高めることが可能となった。つまり、薄帯先端の捕捉が
確実にできるようになったことから、安定した薄帯の連
続巻取りが可能となった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、薄
帯の巻取りが安定してできるようになったが、1個の巻
取ロールでの回収にはその回収量に制限が有ることか
ら、工業的規模で薄帯を連続して生産するためには、ど
うしても複数の巻取ロールでの薄帯の回収を実現する必
要がある。複数の巻取ロールでの薄帯の回収を実現する
には巻取ロールの切り替え方法が必要となるが、表面に
磁性を帯びた巻取ロールを用いて薄帯を巻き取る方式に
おいて、これまでのところ簡便で安価な巻取ロールの切
り替え方法はなかった。
【0008】もちろん、鋳造をその都度停止することに
より巻取ロールを切り替えることが可能であるが、この
方法ではその都度薄帯先端を捕捉するための準備に時間
を要したり、製品とはならない薄帯先端部の切り捨て量
が多くなるなど、生産性の点から不利となる。つまり、
工業的規模での薄帯の製造を実現するには、鋳造を中断
することなく、巻取ロールの切り替えを可能とする方法
の開発が望まれていた。
【0009】本発明は、表面に磁性を帯びた巻取ロール
を回転させることにより薄帯を巻き取る方法において、
簡便かつ安価に巻取ロールを切り替える方法を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の構成を
要旨とする。 (1)移動する冷却基板上に液体状態の金属および合金
を噴出して得た磁性を有する急冷凝固薄帯を、表面に磁
性を帯びた巻取ロールを回転させることにより巻き取る
方法において、巻取り中の前記急冷凝固薄帯が前記冷却
基板表面と巻取り中の巻取ロール間で作るパスライン中
に、該パスラインの移動速度に略等しい表面速度で該パ
スラインの移動方向に回転している次の巻取ロールを、
該パスラインの下方から進入させ、該次の巻取ロール表
面が該パスライン中の急冷凝固薄帯の表面と接触した
後、両者の巻取ロール間の下記 (1)式を満足する位置で
急冷凝固薄帯を切断して、切断された急冷凝固薄帯の前
記次の巻取ロール側の先端を該次の巻取ロール表面に捕
捉させることにより巻取ロールを切り替えることを特徴
とする磁性を有する急冷凝固薄帯の巻取ロール切り替え
方法。 L1 ≧ L2 /20 ………………… (1) ここで、L1 :急冷凝固薄帯切断位置と次の巻取ロール
表面でのパスラインとの接触部の中心位置との距離 L2 :次の巻取ロール表面でのパスラインとの接触部の
中心位置と急冷凝固薄帯が冷却基板表面から剥離する位
置との距離 (2)前記パスラインの移動速度(V1 )と次の巻取ロ
ールの表面速度(V2 )の差(V1 −V2 )を、±2m
/s以内の範囲とすることを特徴とする前項(1)に記
載の磁性を有する急冷凝固薄帯の巻取ロール切り替え方
法。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の方法を詳細に説明
する。図1に、単ロール法において表面に磁性を帯びた
巻取ロールにより、薄帯を巻き取っている状態を示す。
すなわち、高速回転する冷却ロール6上で形成された薄
帯5を、表面に磁性を帯びた巻取ロール1Aを回転させ
て薄帯5を巻き取っている状態を示している。
【0012】本発明は、表面に磁気を帯びた巻取ロール
で薄帯を巻き取る方式において、巻取り中の薄帯5が冷
却ロール6と巻取り中の巻取ロール1A(以下、第1巻
取ロールと称す)間で作るパスライン中に、パスライン
の移動速度に略等しい表面速度でパスラインの移動方向
に回転している次の巻取ロール1B(以下、第2巻取ロ
ールと称す)を、該パスラインの下方から進入させ、第
2巻取ロール表面がパスライン中の薄帯の表面と接触し
た後、両者の巻取ロール間の前記(1)式を満足する位
置(例えば、図1中のxの位置)で薄帯を切断して、切
断された薄帯の第2巻取ロール側の先端を第2巻取ロー
ル表面に捕捉させることにより、巻取ロールを第1巻取
ロールから第2巻取ロールに切り替える方法である。
【0013】ここで、上記(1)式中のL1 すなわち、
薄帯切断位置と第2巻取ロールでのパスラインとの接触
部の中心位置との距離とは、図1中のxとyとの距離で
ある。一方、(1)式中のL2 すなわち、第2巻取ロー
ル表面でのパスラインとの接触部の中心位置と薄帯が冷
却基板表面から剥離する位置との距離は、図1中のyと
zとの距離である。つまり、図1中のyおよびzはそれ
ぞれ、第2巻取ロール表面でのパスラインとの接触部の
中心位置、および薄帯が冷却ロール表面から剥離する位
置を示している。
【0014】本発明において、巻取ロールを切り替える
際に薄帯を切断する位置を限定した理由について説明す
る。この薄帯切断位置は第2巻取ロールの切断後の薄帯
先端を捕捉する際に重要で、L1 をL2 /20未満とす
ると、第2巻取ロールで切断後の薄帯先端の捕捉が困難
となるためである。もちろん、切断後の薄帯先端を第2
巻取ロールで捕捉できないと、巻取ロールの切り替えは
不可能となる。
【0015】巻取ロールの切り替え実験を観察している
と、巻取ロールの表面は磁性を帯びているものの、L1
に対してL2 をあまり長くすると、L2 長さ分の薄帯重
量がL1 長さ分の薄帯重量に比べて大きくなり、第2巻
取ロール手前で薄帯は落下し易くなって、第2巻取ロー
ルでの薄帯先端の捕捉が困難になり、L1 をL2 /20
未満とすると切断後の薄帯先端を第2巻取ロール表面で
捕捉できなくなる。これが、切断位置を限定した理由で
ある。図1では、巻取ロール切り替え前、つまり薄帯を
切断前の状態を示しているが、巻取ロールを切り替える
際は、第2巻取ロールをパスラインの下方からパスライ
ンに進入させる必要があり、かつ薄帯を切断する前に薄
帯と第2巻取ロールの表面は接触していなければならな
い。
【0016】さらに、図2を用いて本発明をさらに詳し
く説明する。図2(A)〜(D)は、本発明を模式的に
示す図である。なお、これらの図では、例えば2個の巻
取ロール1A,1Bがカローゼルリール3に、ほぼ対角
の位置で固定されている巻取装置を用いた場合を例にと
って示している。図2(A)は、既に第1巻取ロール1
Aで薄帯5の先端を捕捉した後、カローゼルリール3を
移動して冷却ロール6から離し、さらにカローゼルリー
ル3を左回りに回転した位置に止めて、薄帯5の巻取り
を行っている状態を示している。なお、薄帯5は第1巻
取口ール1Aと冷却ロール6間で補助ロール4を介して
パスラインを形成している。
【0017】巻取ロールを切り替える際は、図2(A)
の状態から、図2(B)に示すように、カローゼルを左
回りに回転させて、第2巻取ロール1Bを薄帯5のパス
ライン中に下方から進入させる。このとき第2巻取ロー
ル1Bは、パスラインの移動速度に略等しい表面速度で
パスラインの移動方向に回転させておく。そして、第2
巻取ロール1Bの表面が薄帯5と面接触した時点でカロ
ーゼルリール3の回転を止める。
【0018】カローゼルリール3を止めた後、巻取ロー
ルの切替えのタイミングをみて、薄帯5を切断する。図
2(C)は薄帯5を切断する様子を示している。薄帯5
を切断する際は、図2(C)に示すように巻取装置に装
備してある切断装置2の刃2Aを用い、切断位置は両者
の巻取ロール1A,1Bの間で、前述の(1)式を満足
する位置とする。切断された薄帯5の第1巻取ロール1
A側の先端5Aは、直後に第1巻取ロール1Aに回収さ
れる。一方、薄帯のもう一方の先端5Bは、図2(D)
に示すように第2巻取ロール1Bに磁気吸着され、以後
薄帯5は第2巻取ロール1Bに巻き取られる。つまり、
この一連の工程により、巻取ロールの切り替えがなされ
る。
【0019】もちろん、薄帯切断に用いた切断装置2の
刃2Aはその後元の位置に戻し、カローゼルリールを左
回りに回転させて図2(A)の状態にし、さらに薄帯の
巻取りが完了した第1巻取ロール1Aを別の巻取ロール
に交換する(巻取ロールの交換装置は図示していない)
ことを繰り返せば、3個以上の巻取ロールでの薄帯の巻
き取りが可能となる。なお、図2(A)〜(D)におい
てはタンディッシュや溶融金属噴出用のノズルを省略し
ている。
【0020】本発明において、パスラインの移動速度
(V1 )と第2巻取ロールの表面速度(V2 )の差(V
1 −V2 )を、±2m/s以内の範囲とすることが好ま
しい。なお、巻取ロールを切り替え、他方の巻取ロール
での巻取開始が安定したら、第1巻取ロールの場合と同
様に、適度の張力を付与しながら巻き取ることが好まし
い。
【0021】ここで、第2巻取ロール1Bの表面速度の
範囲に制限を設けた理由は、薄帯切断以後の第2巻取ロ
ール1Bでの薄帯先端の捕捉や、その後の巻取りを可能
とするためであり、この好ましい範囲は実験から把握し
た。つまり、V1 −V2 の値を2m/s超とすると、薄
帯先端を捕捉できても巻弛みが起こり、その後の巻倒れ
を引き起こしたりするためである。一方、V1 −V2
値を−2m/s未満とすると、捕捉できても張力が大き
過ぎて薄帯を途中で切ってしまい、その後の巻取りが不
可能となるためである。
【0022】また、本発明をカローゼルリールからなる
巻取装置の場合を例にして説明したが、本発明において
はカローゼルリールの左右移動時や回転時の速度、つま
り巻取ロールの位置を移動させる際の速度については特
に限定しない。ただ、この巻取ロールの移動速度があま
り早過ぎては薄帯を切ってしまったりするので好ましく
なく、一方、遅過ぎても巻取ロールの切替えに時間を要
するので好ましくない。これらの点から、巻取ロールの
移動速度は、5〜500mm/秒の範囲が好ましい。ま
た、カローゼルリールに代えて、モーターや油圧、ガス
圧装置等を用いて移動する方法をとってもよい。
【0023】本発明では、表面に永久磁石や電磁石を埋
め込んだ巻取ロールを用いるが、この巻取ロール表面の
磁石の強さは0.1T(テスラ)以上とすることが好ま
しい。磁石の強さが0.1T未満となると、磁石の吸引
力が弱くなって、磁石による薄帯先端の捕捉が困難とな
り、薄帯を巻き取ることが難しくなる。なお、巻取ロー
ル表面の磁石の強さが強いほど、L1 の値は限定する範
囲内で小さい側の値を採用することができる。
【0024】また、巻取ロールの駆動方式については、
本発明において特に限定せず、従来の巻取ロールに用い
られる駆動方式、例えばモーターなどによる方式でよ
い。また、巻取ロールの寸法についても特に限定せず、
従来の巻取ロールと同様の寸法でよい。ただし、用いる
巻取ロールの曲率に応じてL1 の値は、本発明で限定す
る範囲内で適切に設定する必要がある。それはL1 の値
の好ましい範囲が、用いる第2巻取ロールの曲率に応じ
て変化するためである。なお、第2巻取ロールの曲率と
1 の値の好ましい範囲の関係については、実施例にて
具体的に示す。
【0025】鋳造開始時に薄帯の先端を捕捉する際の巻
取ロールと冷却ロール間の距離は、衝突しない程度でで
きるだけ接近させた方なよく、例えば10mm程度以下が
好ましい。但し、薄帯の先端を捕捉し、安定して巻取り
ができるようになったら、巻取ロールの巻き太りを考慮
して巻取ロールを冷却ロールから遠ざける必要がある。
巻取ロールを遠ざけるタイミングなどについては実施例
で詳しく述べる。
【0026】また、本発明においては、薄帯巻取り中は
薄帯に適度の張力を付与しながら巻き取ることは既に述
へたが、これは巻取り中に巻弛みが発生しないようにす
るためである。なぜなら、巻取り中に巻弛みが発生する
と、巻倒れに到ることがあり、薄帯の製造を中止しなけ
ればならなくなるからである。なお、薄帯に付与する張
力の好ましい値については、実施例にて述べる。また、
本発明について単ロール法の場合を例にして述へたが、
本発明は単ロール法のみに限定せず、例えば双ロール法
やその他の液体急冷法にも適用できる。なお、薄帯を形
成させる際の好ましい鋳造条件などについては、実施例
にて詳しく述べる。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。 [実施例1]図3に示す大気中単ロール薄帯製造装置を
用いて、Fe−B12一Si6.5 一C1 (原子%)アモル
ファス合金の薄帯を製造し、薄帯巻取りおよび巻取ロー
ルの切り替えを試みた。鋳造に用いた溶融合金噴出用ノ
ズルの開口形状は、1mm×150mmとした。また、高周
波誘導方式で溶解した上記溶融合金の流量を50kg/分
とし、銅からなる冷却ロールの周面に吹き付けて薄帯と
した。なお、冷却ロールの表面速度は28m/秒とし
た。
【0028】用いた巻取装置は、図2に示すような2個
の巻取ロールを対角の位置に固定した2m径のカローゼ
ルリールと切断装置からなるものであった。巻取ロール
は、外周部にφ10mmのサマリウムコバルトをN極、S
極が交互になるように5mm間隔で並べ、隙間は樹脂でも
って埋めることにより表面は平坦とした外径600mmの
ものであった。薄帯を切断するために、巻取装置の底部
から立てた支柱に、モーターを介してSS400からな
る刃を、切断位置を変えられるように取り付け、モータ
ーを回転することによりこの刃を上下できるようにし
た。
【0029】鋳造開始時における巻取ロールと冷却ロー
ルの相対位置は、溶融試料を噴出するノズルと冷却ロー
ルの中心を結んだ線から、150°下の方向に回転させ
た位置に巻取ロールを配置し、巻取ロールと冷却ロール
との間隔は始め2mmとした。鋳造開始時における薄帯先
端捕捉時の巻取ロールの表面速度は、26.5m/秒と
し、巻取開始0.5秒後以降は、2.5kgf の荷重がか
かるように巻取ロールの回転数を調整した。また、巻取
開始2秒後に25mm/秒の速度で10秒間巻取ロールを
後退させた。その後、50mm/秒の速度でカローゼルリ
ールを左回りに180°回転させ、図2(A)に示すよ
うな状態でしばらく薄帯を巻き取った。
【0030】次に、巻取ロール切り替えを行った。はじ
めに、カローゼルリールを左回りに40°、50mm/秒
の速度で回転させ、図2(B)に示すような状態とし
た。このとき、第2巻取ロール1Bは高速で移動してい
る薄帯と面接触した。この直後に図2(C)に示すよう
に、薄帯切断用の刃を落として薄帯に衝突させた。な
お、薄帯切断時のL1 とL2 の値の関係は、表1の水準
1〜9に示すように9水準とした。また、巻取ロール切
り替え時の第2巻取ロールの表面速度についても、各水
準とも26m/秒、27m/秒、28m/秒、29m/
秒、30m/秒と変化させ、それぞれの表面速度で1チ
ャージずつ実験を行った。
【0031】結果として、すべてのチャージで薄帯が切
断され、直後に薄帯は第2巻取ロール1Bに巻き取ら
れ、巻取ロールを切り替えることができた。さらに、第
2巻取ロールでの薄帯巻取りも良好に行えた。なお、得
られた薄帯は、いずれのチャージとも幅がおよそ150
mm、板厚がおよそ30μmの良好な薄帯であった。
【0032】これらの結果から、第2巻取ロールを、薄
帯パスライン中に下方から進入させて薄帯パスラインに
接触させ、L1 ≧L2 /20を満足する位置で薄帯を切
断し、冷却ロールの表面速度(V1 )と第2巻取ロール
の表面速度(V2 )との差を±2m/s以内とする巻取
ロールの切り替え方法によれば、薄帯巻取ロールの切り
替えは簡便に、かつ容易に行うことが可能であることな
わかった。
【0033】[実施例2]実施例1で用いた大気中単ロ
ール薄帯製造装置を用いて、Fe−B12一Si6. 5 一C
1 (原子%)アモルファス合金の薄帯を製造し、薄帯巻
取りおよび巻取ロールの切り替えを試みた。鋳造条件と
して、冷却ロールの表面速度を20m/秒とした。その
他の鋳造条件は実施例1の場合と同じ条件とした。用い
た巻取装置は実施例1で用いたものと同様のものであっ
た。鋳造開始時における溝帯先端捕捉時の巻取ロールの
表面速度は18.5m/秒とした。
【0034】薄帯切断時のL1 とL2 の値の関係は、表
2の水準1〜6に示すように6水準とした。また、巻取
ロール切り替え時の第2巻取ロールの表面速度について
も、各水準とも18m/秒、19m/秒、20m/秒、
21m/秒、22m/秒と変化させ、それぞれの表面速
度で1チャージずつ実験を行った。なお、その他の巻取
条件および要領は実施例1と同様とした。結果として、
いずれのチャージともうまく巻取ロールを切り替えら
れ、第2巻取ロールでの薄帯巻取りも良好であった。得
られた薄帯は、いずれのチャージとも幅がおよそ150
mm、板厚がおよそ40μmの良好な薄帯であった。
【0035】これらの結果から、第2巻取ロールを、薄
帯パスライン中に下方から進入させて薄帯パスラインに
接触させ、L1 ≧L2 /20を満足する位置で薄帯を切
断し、冷却ロールの表面速度(V1 )と第2巻取ロール
の表面速度(V2 )との差を±2m/s以内とする巻取
ロールの切り替え方法によれば、薄帯巻取ロールの切り
替えは簡便に、かつ容易に行うことが可能であることが
わかった。
【0036】[比較例1]実施例1で用いた大気中単ロ
ール薄帯製造装置を用いて、Fe−B12一Si6. 5 一C
1 (原子%)アモルファス合金の薄帯を製造し、薄帯巻
取りおよび巻取ロールの切り替え実験を試みた。鋳造条
件は実施例1の場合と同じ条件とした。また、巻取装置
は実施例で用いた装置と同じものを用いた。
【0037】薄帯切断時のL1 とL2 Lの値の関係は、
表1の水準10〜15に示すように6水準とした。ま
た、巻取ロール切り替え時の第2巻取ロールの表面速度
は、水準10および13では、25m/秒、25.5m
/秒および31m/秒と変化させ、水準11では25.
5m/秒、26m/秒、27m/秒、28m/秒、29
m/秒、30m/秒および31m/秒と変化させ、それ
ぞれの表面速度で1チャージずつ実験した。一方、水準
12,14および15の3水準では、第2巻取ロールの
表面速度を、26m/秒、27m/秒、28m/秒、2
9m/秒および30m/秒と変化させ、それぞれの表面
速度で1チャージずつ実験した。その他の巻取条件およ
び要領は実施例1と同様とした。
【0038】結果は以下の通りであった。つまり、水準
10および13の2水準では、巻取ロール切り替え時の
第2巻取ロールの表面速度を25m/秒および25.5
m/秒とした場合、巻取ロールの切り替えには成功した
ものの、その後の第2巻取ロールでの薄帯巻取り終盤に
おいて巷き取った薄帯に巻弛みが発生し、途中で薄帯の
製造を中止した。一方、これらの水準で、巻取ロール切
り替え時の第2巻取ロールの表面速度を31m/秒とし
た場合、巻取ロール切り替え時に第2巻取ロールでの薄
帯先端の捕捉に失敗し、薄帯製造を中止せざるを得なか
った。さらに、残りの水準11,12,14おとび15
においては、すべてのチャージとも巻取ロール切り替え
時に第2巻取ロールでの薄帯先端捕捉ができず、鋳造を
途中で止めた。
【0039】[比較例2]実施例1で用いた大気中単ロ
ール薄帯製造装置を用いて、Fe−B12一Si6. 5 一C
1 (原子%)アモルファス合金の薄帯を製造し、薄帯巻
取りおよび巻取ロールの切り替え実験を試みた。鋳造条
件は実施例2の場合と同じ条件とした。また、巻取装置
は実施例で用いた装置と同じものを用いた。
【0040】薄帯切断時のL1 とL2 の値の関係は、表
2の水準7〜11に示すように5水準とした。また、巻
取ロール切り替え時の第2巻取ロールの表面速度は、水
準7および9では、17m/秒、17.5m/秒および
23m/秒と変化させ、水準8では17.5m/秒、1
8m/秒、19m/秒、20m/秒、21m/秒、22
m/秒および23m/秒と変化させ、それぞれの表面速
度で1チャージずつ実験した。一方、水準10および1
1の2水準では、18m/秒、19m/秒、20m/
秒、21m/秒および22m/秒と第2巻取ロールの表
面速度を変化させ、それぞれの表面速度で1チャージず
つ実験した。その他の巻取条件および要領は実施例2と
同様とした。
【0041】結果は以下の通りであった。つまり、水準
7および9の2水準では、巻取ロール切り替え時の第2
巻取ロールの表面速度を17m/秒および17.5m/
秒とした場合、巻取ロールの切り替えには成功したもの
の、その後の第2巻取ロールでの薄帯巻取り終盤におい
て巻き取った薄帯に巻弛みが発生し、途中で薄帯の製造
を中止した。一方、これらの水準で、巻取ロール切り替
え時の第2巻取ロールの表面速度を23m/秒とした場
合、巻取ロール切り替え時に第2巻取ロールでの薄帯先
端の捕捉に失敗し、薄帯製造を中止せざるを得なかっ
た。さらに、残りの水準8,10および11において
は、すべてのチャージとも巻取ロール切り替え時に第2
巻取ロールでの薄帯先端捕捉ができず、鋳造を途中で止
めた。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
【発明の効果】アモルファス合金などの急冷凝固溝帯を
工業的に生産するには、鋳造を停止することなく巻取ロ
ールを切り替えられることが前提となるが、本発明によ
り、巻取ロールの切り替えが簡便に、かつ安価にできる
ようになったことから、薄帯を高歩留で生産することが
可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法を示す模式図(側面図)である。
【図2】本発明の方法の詳細を示す模式図(側面図)で
あり、図中(A)〜(D)は工程順を示す。
【図3】急冷凝固法の一例として、単ロール法を説明す
るための模式図(側面図)である。
【符号の説明】
1A,1B:巻取ロール 2:切断装置 3:カローゼルリール 4:補助ロール 5:薄帯 5A,5B:切断後の薄帯先端部 6:冷却ロール 7:タンディッシュ 8:ノズル 9:剥離ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 志田 悟 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内 (72)発明者 柚木園 邦裕 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株式 会社技術開発本部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動する冷却基板上に液体状態の金属お
    よび合金を噴出して得た磁性を有する急冷凝固薄帯を、
    表面に磁性を帯びた巻取ロールを回転させることにより
    巻き取る方法において、巻取り中の前記急冷凝固薄帯が
    前記冷却基板表面と巻取り中の巻取ロール間で作るパス
    ライン中に、該パスラインの移動速度に略等しい表面速
    度で該パスラインの移動方向に回転している次の巻取ロ
    ールを、該パスラインの下方から進入させ、該次の巻取
    ロール表面が該パスライン中の急冷凝固薄帯の表面と接
    触した後、両者の巻取ロール間の下式を満足する位置で
    急冷凝固薄帯を切断して、切断された急冷凝固薄帯の前
    記次の巻取ロール側の先端を該次の巻取ロール表面に捕
    捉させることにより巻取ロールを切り替えることを特徴
    とする磁性を有する急冷凝固薄帯の巻取ロール切り替え
    方法。 L1 ≧ L2 /20 ここで、L1 :急冷凝固薄帯切断位置と次の巻取ロール
    表面でのパスラインとの接触部の中心位置との距離 L2 :次の巻取ロール表面でのパスラインとの接触部の
    中心位置と急冷凝固薄帯が冷却基板表面から剥離する位
    置との距離
  2. 【請求項2】 前記パスラインの移動速度(V1 )と次
    の巻取ロールの表面速度(V2 )の差(V1 −V2
    を、±2m/s以内の範囲とすることを特徴とする請求
    項1に記載の磁性を有する急冷凝固薄帯の巻取ロール切
    り替え方法。
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