JPH08197061A - 脱イオン水製造装置 - Google Patents
脱イオン水製造装置Info
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- JPH08197061A JPH08197061A JP7007559A JP755995A JPH08197061A JP H08197061 A JPH08197061 A JP H08197061A JP 7007559 A JP7007559 A JP 7007559A JP 755995 A JP755995 A JP 755995A JP H08197061 A JPH08197061 A JP H08197061A
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- Japan
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- exchange membrane
- deionized water
- surface layer
- exchanger
- ion
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02A—TECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/124—Water desalination
Landscapes
- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
- Treatment Of Water By Ion Exchange (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】長期間にわたって低い導電率の脱イオン水を連
続的に製造する。 【構成】電気透析装置の脱塩室にイオン交換体を収容し
てなる脱イオン水製造装置において、陰イオン交換膜の
陰極側に陽イオン交換体からなる表面層が存在し、か
つ、陽イオン交換膜の陽極側に陰イオン交換体からなる
表面層が存在する脱イオン水製造装置。
続的に製造する。 【構成】電気透析装置の脱塩室にイオン交換体を収容し
てなる脱イオン水製造装置において、陰イオン交換膜の
陰極側に陽イオン交換体からなる表面層が存在し、か
つ、陽イオン交換膜の陽極側に陰イオン交換体からなる
表面層が存在する脱イオン水製造装置。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、脱イオン水を連続的に
生成する、脱イオン水製造装置に関するものである。
生成する、脱イオン水製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から脱イオン水を得る方法には、逆
浸透法、イオン交換法、電気透析法が知られている。給
水中のイオンをイオン交換樹脂によって吸着し取り除く
イオン交換法では、最も導電率の低い脱イオン水が得ら
れるが、イオン交換樹脂の再生が必要であり、さらに大
量の再生液の処理が必要となる。給水中のイオンを電位
勾配を駆動力としてイオン交換膜を透過させて除去する
電気透析法は、連続的な脱イオン処理が可能である一
方、導電率のあまり低い脱イオン水は得ることができな
い。
浸透法、イオン交換法、電気透析法が知られている。給
水中のイオンをイオン交換樹脂によって吸着し取り除く
イオン交換法では、最も導電率の低い脱イオン水が得ら
れるが、イオン交換樹脂の再生が必要であり、さらに大
量の再生液の処理が必要となる。給水中のイオンを電位
勾配を駆動力としてイオン交換膜を透過させて除去する
電気透析法は、連続的な脱イオン処理が可能である一
方、導電率のあまり低い脱イオン水は得ることができな
い。
【0003】陰極と陽極の間に陽イオン交換膜と陰イオ
ン交換膜とを交互に配列させた電気透析装置において、
その脱塩室にイオン交換体を充填してなる脱イオン水製
造装置が知られている。この装置では、陽極と陰極に連
続的に電流を通電しながら脱塩室に給水し、脱塩室に充
填したイオン交換体によりイオンを吸着し、さらに電位
勾配によってイオン交換膜を透過させてイオンを取り除
き、脱イオン水を製造することができる。また、脱塩室
に充填されたイオン交換体は、脱塩室中で起こる水解離
によって発生する水素イオンと水酸イオンによって連続
的に再生される。したがって、この方法はイオン交換法
と、電気透析法の長所を合わせ持ち、イオン交換体を再
生せずに連続的に導電率の低い脱イオン水を製造するこ
とができるという特徴を有しており、近年注目されてい
る。
ン交換膜とを交互に配列させた電気透析装置において、
その脱塩室にイオン交換体を充填してなる脱イオン水製
造装置が知られている。この装置では、陽極と陰極に連
続的に電流を通電しながら脱塩室に給水し、脱塩室に充
填したイオン交換体によりイオンを吸着し、さらに電位
勾配によってイオン交換膜を透過させてイオンを取り除
き、脱イオン水を製造することができる。また、脱塩室
に充填されたイオン交換体は、脱塩室中で起こる水解離
によって発生する水素イオンと水酸イオンによって連続
的に再生される。したがって、この方法はイオン交換法
と、電気透析法の長所を合わせ持ち、イオン交換体を再
生せずに連続的に導電率の低い脱イオン水を製造するこ
とができるという特徴を有しており、近年注目されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通常の
イオン交換膜とイオン交換体の組み合わせでは、イオン
交換体の再生が効率的ではなく、徐々にイオン交換体が
負荷型となるために脱塩が不十分となり電導率が徐々に
上昇してしまうという欠点を有している。本発明は、こ
のような脱イオン水製造装置における欠点を解決し、長
期間に亘って低い導電率の脱イオン水が連続して得られ
る脱イオン水製造装置を提供するものである。
イオン交換膜とイオン交換体の組み合わせでは、イオン
交換体の再生が効率的ではなく、徐々にイオン交換体が
負荷型となるために脱塩が不十分となり電導率が徐々に
上昇してしまうという欠点を有している。本発明は、こ
のような脱イオン水製造装置における欠点を解決し、長
期間に亘って低い導電率の脱イオン水が連続して得られ
る脱イオン水製造装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、陰極と陽極の
間に陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列さ
せた電気透析装置の脱塩室にイオン交換体を収容してな
る脱イオン水製造装置において、陰イオン交換膜とし
て、陰極側に陽イオン交換体からなる表面層が存在する
陰イオン交換膜を用いる脱イオン水製造装置を提供す
る。
間に陽イオン交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列さ
せた電気透析装置の脱塩室にイオン交換体を収容してな
る脱イオン水製造装置において、陰イオン交換膜とし
て、陰極側に陽イオン交換体からなる表面層が存在する
陰イオン交換膜を用いる脱イオン水製造装置を提供す
る。
【0006】本発明はまた、陰極と陽極の間に陽イオン
交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列させた電気透析
装置の脱塩室にイオン交換体を収容してなる脱イオン水
製造装置において、陽イオン交換膜として、陽極側に陰
イオン交換体からなる表面層が存在する陽イオン交換膜
を用いる脱イオン水製造装置を提供する。
交換膜と陰イオン交換膜とを交互に配列させた電気透析
装置の脱塩室にイオン交換体を収容してなる脱イオン水
製造装置において、陽イオン交換膜として、陽極側に陰
イオン交換体からなる表面層が存在する陽イオン交換膜
を用いる脱イオン水製造装置を提供する。
【0007】本発明では、陰イオン交換膜の陰極側また
は陽イオン交換膜の陽極側、すなわち脱塩室側に、それ
ぞれの膜のイオン交換基とは逆の電荷を有するイオン交
換体からなる表面層(以下、単に表面層という)を形成
することにより、陰イオン交換膜表面または陽イオン交
換膜表面における水の解離を促進し、脱塩室に収容した
イオン交換体の再生を長期間にわたり継続的に行うこと
ができる。
は陽イオン交換膜の陽極側、すなわち脱塩室側に、それ
ぞれの膜のイオン交換基とは逆の電荷を有するイオン交
換体からなる表面層(以下、単に表面層という)を形成
することにより、陰イオン交換膜表面または陽イオン交
換膜表面における水の解離を促進し、脱塩室に収容した
イオン交換体の再生を長期間にわたり継続的に行うこと
ができる。
【0008】表面層は、陰イオン交換膜または陽イオン
交換膜のいずれか一方に設けることで本発明の効果を発
現することができるが、陰イオン交換膜および陽イオン
交換膜の両方に設ける場合は、特に水の解離が良好で、
純度の高い水が得られるので好ましい。
交換膜のいずれか一方に設けることで本発明の効果を発
現することができるが、陰イオン交換膜および陽イオン
交換膜の両方に設ける場合は、特に水の解離が良好で、
純度の高い水が得られるので好ましい。
【0009】表面層の厚さは0.1〜100μm、特に
は1〜30μmが好ましい。表面層は、連続層であると
電圧の印加により水の解離が優先的に起こり脱塩の効率
が低下するため、多孔層であることが好ましく、その多
孔度は10〜90%、特には30〜70%が好ましい。
は1〜30μmが好ましい。表面層は、連続層であると
電圧の印加により水の解離が優先的に起こり脱塩の効率
が低下するため、多孔層であることが好ましく、その多
孔度は10〜90%、特には30〜70%が好ましい。
【0010】表面層として多孔層を形成する方法として
は、1)イオン交換膜と反対の荷電の交換基を有するポ
リマーで多孔層を形成した後、この多孔層をイオン交換
膜に積層する方法、2)イオン交換膜と反対の荷電の交
換基を有するポリマー中に抽出可能な物質を分散させ陰
イオン交換膜に積層した後抽出する方法、3)イオン交
換膜と反対の荷電の交換基を有するイオン交換樹脂粒子
をバインダーポリマー溶液中に分散させた後、陰イオン
交換膜にキャストあるいはスプレー塗布する方法などが
用いられる。
は、1)イオン交換膜と反対の荷電の交換基を有するポ
リマーで多孔層を形成した後、この多孔層をイオン交換
膜に積層する方法、2)イオン交換膜と反対の荷電の交
換基を有するポリマー中に抽出可能な物質を分散させ陰
イオン交換膜に積層した後抽出する方法、3)イオン交
換膜と反対の荷電の交換基を有するイオン交換樹脂粒子
をバインダーポリマー溶液中に分散させた後、陰イオン
交換膜にキャストあるいはスプレー塗布する方法などが
用いられる。
【0011】特に、無機イオン交換体粒子をバインダー
ポリマー溶液中に分散させた層を、イオン交換膜にキャ
ストあるいはスプレー塗布する方法は、無機イオン交換
体は粒径が数μmの大きさで制御でき、体積当たりのイ
オン交換容量が大きいため、薄く均一でかつ高イオン交
換容量の多孔層を容易に形成することができ、最も好ま
しく用いられる。無機イオン交換体の粒径としては、
0.1〜5μm程度が好ましい。
ポリマー溶液中に分散させた層を、イオン交換膜にキャ
ストあるいはスプレー塗布する方法は、無機イオン交換
体は粒径が数μmの大きさで制御でき、体積当たりのイ
オン交換容量が大きいため、薄く均一でかつ高イオン交
換容量の多孔層を容易に形成することができ、最も好ま
しく用いられる。無機イオン交換体の粒径としては、
0.1〜5μm程度が好ましい。
【0012】無機イオン交換体としては、次のようなも
のを好ましく使用することができる。陽イオン交換体と
しては、リン酸ジルコニウム、アンチモン酸、リン酸チ
タン、アルミノケイ酸塩、二酸化マンガンなどが挙げら
れる。陰イオン交換体としては、水酸化ビスマス、水酸
化リン酸鉛などが挙げられる。また、両性イオン交換体
も用いることができる。両性イオン交換体としては、水
酸化ジルコニウム、水酸化チタンが挙げられる。
のを好ましく使用することができる。陽イオン交換体と
しては、リン酸ジルコニウム、アンチモン酸、リン酸チ
タン、アルミノケイ酸塩、二酸化マンガンなどが挙げら
れる。陰イオン交換体としては、水酸化ビスマス、水酸
化リン酸鉛などが挙げられる。また、両性イオン交換体
も用いることができる。両性イオン交換体としては、水
酸化ジルコニウム、水酸化チタンが挙げられる。
【0013】本発明の脱イオン製造装置に用いる陰イオ
ン交換膜としては、基材に耐アルカリ性に優れたポリオ
レフィンまたはフッ素化ポリオレフィンを用いた陰イオ
ン交換膜が、水解離によって発生する水酸イオンに対し
て安定であるので好ましく用いられる。また、陰イオン
交換膜の陰イオン交換基は、特に制限されないが、アル
カリ性の環境下でも使用できる強塩基型の陰イオン交換
基が好ましく、特には4級アンモニウム基が最も好まし
く用いられる。陰イオン交換膜の厚さは、表面層がある
場合は表面層も含めて5〜500μmの範囲で用いるこ
とができるが、膜強度および膜抵抗の面から100〜3
00μmが好ましい。
ン交換膜としては、基材に耐アルカリ性に優れたポリオ
レフィンまたはフッ素化ポリオレフィンを用いた陰イオ
ン交換膜が、水解離によって発生する水酸イオンに対し
て安定であるので好ましく用いられる。また、陰イオン
交換膜の陰イオン交換基は、特に制限されないが、アル
カリ性の環境下でも使用できる強塩基型の陰イオン交換
基が好ましく、特には4級アンモニウム基が最も好まし
く用いられる。陰イオン交換膜の厚さは、表面層がある
場合は表面層も含めて5〜500μmの範囲で用いるこ
とができるが、膜強度および膜抵抗の面から100〜3
00μmが好ましい。
【0014】本発明の脱イオン水製造装置に用いる陽イ
オン交換膜は特に制限がなく、いずれのものも用いるこ
とができる。陽イオン交換基は酸性の環境下でも使用で
きる強酸型の陽イオン交換基、特にはスルホン酸基が最
も好ましく用いられる。陽イオン交換膜の厚さは、表面
層がある場合は表面層も含めて5〜500μmの範囲で
用いることができるが、膜強度および膜抵抗の面から1
00〜300μmが好ましい。
オン交換膜は特に制限がなく、いずれのものも用いるこ
とができる。陽イオン交換基は酸性の環境下でも使用で
きる強酸型の陽イオン交換基、特にはスルホン酸基が最
も好ましく用いられる。陽イオン交換膜の厚さは、表面
層がある場合は表面層も含めて5〜500μmの範囲で
用いることができるが、膜強度および膜抵抗の面から1
00〜300μmが好ましい。
【0015】本発明の脱イオン水製造装置の脱塩室に収
容するイオン交換体は、イオン交換樹脂、イオン交換繊
維よりなる織布、不織布、またはイオン交換基を有する
多孔体、イオン交換樹脂とイオン交換繊維の混合物など
を用いることができる。またこのイオン交換体は陽イオ
ン交換体、陰イオン交換体のいずれも用いることがで
き、好ましくは陽イオン交換体と陰イオン交換体の混合
物が用いられる。
容するイオン交換体は、イオン交換樹脂、イオン交換繊
維よりなる織布、不織布、またはイオン交換基を有する
多孔体、イオン交換樹脂とイオン交換繊維の混合物など
を用いることができる。またこのイオン交換体は陽イオ
ン交換体、陰イオン交換体のいずれも用いることがで
き、好ましくは陽イオン交換体と陰イオン交換体の混合
物が用いられる。
【0016】
【作用】本発明においては、陰イオン交換膜とその表面
層との界面、または、陽イオン交換膜とその表面層との
界面において、水の解離が促進されものと考えられる。
この結果、脱塩室のイオン交換体の効率的な再生が起こ
り、高純度の脱イオン水を長期にわたり連続的に製造す
ることが可能になると考えられる。
層との界面、または、陽イオン交換膜とその表面層との
界面において、水の解離が促進されものと考えられる。
この結果、脱塩室のイオン交換体の効率的な再生が起こ
り、高純度の脱イオン水を長期にわたり連続的に製造す
ることが可能になると考えられる。
【0017】
実施例1 厚さ200μmのポリプロピレンの織布に、γ線を室
温、窒素雰囲気下で15kGy照射した。スチレン25
重量%、クロロメチルスチレン55重量%、ジビニルベ
ンゼン20重量%のモノマー混合物に、NBRゴム10
重量%、重合開始剤として過酸化ベンゾイル2重量%を
加えた。この混合物を前記織布に含浸、坦持させ25℃
にて24時間グラフト重合を行った。さらに、90℃、
16時間時間加熱重合を行い、重合を完結させた。得ら
れた重合体膜を1Nトリメチルアミンのメタノール溶液
に50℃で36時間浸漬し、陰イオン交換膜を得た。
温、窒素雰囲気下で15kGy照射した。スチレン25
重量%、クロロメチルスチレン55重量%、ジビニルベ
ンゼン20重量%のモノマー混合物に、NBRゴム10
重量%、重合開始剤として過酸化ベンゾイル2重量%を
加えた。この混合物を前記織布に含浸、坦持させ25℃
にて24時間グラフト重合を行った。さらに、90℃、
16時間時間加熱重合を行い、重合を完結させた。得ら
れた重合体膜を1Nトリメチルアミンのメタノール溶液
に50℃で36時間浸漬し、陰イオン交換膜を得た。
【0018】この陰イオン交換膜(イオン交換容量2.
3meq/g乾燥樹脂)の表面に、陽イオン交換樹脂を
粉砕したもの(平均粒径5μm、イオン交換容量4.0
meq/g乾燥樹脂)をポリビニルアルコール水溶液中
に、イオン交換樹脂/ポリビニルアルコール/水=2/
18/80(重量比)になるように分散させた分散液を
スプレー塗布した後、乾燥した。この結果、厚さ10μ
m、多孔度40%の多孔質の表面層を有する陰イオン交
換膜が得られた。
3meq/g乾燥樹脂)の表面に、陽イオン交換樹脂を
粉砕したもの(平均粒径5μm、イオン交換容量4.0
meq/g乾燥樹脂)をポリビニルアルコール水溶液中
に、イオン交換樹脂/ポリビニルアルコール/水=2/
18/80(重量比)になるように分散させた分散液を
スプレー塗布した後、乾燥した。この結果、厚さ10μ
m、多孔度40%の多孔質の表面層を有する陰イオン交
換膜が得られた。
【0019】この表面層を有する陰イオン交換膜を、多
孔層が陰極側を向くように有効膜面積500cm2 ×5
対の電気透析セルに組み込みんだ。陽イオン交換膜には
セレミオンCMT(旭硝子株式会社商品名、厚さ200
μm、イオン交換容量2.3meq/g乾燥樹脂)を用
い、脱塩室にイオン交換体としてH型強酸性イオン交換
樹脂とOH型強塩基性イオン交換樹脂を40/60(重
量比)で混合したものを収容した。原水として5μS/
cmの水を供給し、ユニットセル当たり4Vの電圧を印
可して連続運転を行ったところ、導電率0.07μS/
cmの脱イオン水が3ヶ月以上安定して得られた。
孔層が陰極側を向くように有効膜面積500cm2 ×5
対の電気透析セルに組み込みんだ。陽イオン交換膜には
セレミオンCMT(旭硝子株式会社商品名、厚さ200
μm、イオン交換容量2.3meq/g乾燥樹脂)を用
い、脱塩室にイオン交換体としてH型強酸性イオン交換
樹脂とOH型強塩基性イオン交換樹脂を40/60(重
量比)で混合したものを収容した。原水として5μS/
cmの水を供給し、ユニットセル当たり4Vの電圧を印
可して連続運転を行ったところ、導電率0.07μS/
cmの脱イオン水が3ヶ月以上安定して得られた。
【0020】実施例2 実施例1と同様にして製膜した表面層を形成する前の陰
イオン交換膜の表面に、リン酸ジルコニウム(粒径1μ
m、イオン交換容量6.3meq/g)をポリビニルア
ルコール水溶液中にリン酸ジルコニウム/ポリビニルア
ルコール/水=10/10/80(重量比)になるよう
に分散させた分散液をキャストした後、乾燥した。この
結果、厚さ5μm、多孔度40%の多孔質の表面層を有
する陰イオン交換膜が得られた。
イオン交換膜の表面に、リン酸ジルコニウム(粒径1μ
m、イオン交換容量6.3meq/g)をポリビニルア
ルコール水溶液中にリン酸ジルコニウム/ポリビニルア
ルコール/水=10/10/80(重量比)になるよう
に分散させた分散液をキャストした後、乾燥した。この
結果、厚さ5μm、多孔度40%の多孔質の表面層を有
する陰イオン交換膜が得られた。
【0021】この表面層を有する陰イオン交換膜を、実
施例1と同様の脱イオン水製造装置に組み込み連続運転
したところ、導電率0.07μS/cmの脱イオン水が
6ヶ月以上安定して得られた。
施例1と同様の脱イオン水製造装置に組み込み連続運転
したところ、導電率0.07μS/cmの脱イオン水が
6ヶ月以上安定して得られた。
【0022】実施例3 陽イオン交換膜としてセレミオンCMT(旭硝子株式会
社商品名、厚さ200μm、イオン交換容量2.3me
q/g乾燥樹脂)を用い、この表面に、陰イオン交換樹
脂を粉砕したもの(平均粒径5μm、イオン交換容量
4.0meq/g乾燥樹脂)をポリビニルアルコール水
溶液中、イオン交換樹脂/ポリビニルアルコール/水=
2/18/80(重量比)になるように分散させた分散
液をスプレー塗布した後乾燥した。この結果、厚さ10
μm、多孔度40%の多孔質の表面層を有する陽イオン
交換膜が得られた。
社商品名、厚さ200μm、イオン交換容量2.3me
q/g乾燥樹脂)を用い、この表面に、陰イオン交換樹
脂を粉砕したもの(平均粒径5μm、イオン交換容量
4.0meq/g乾燥樹脂)をポリビニルアルコール水
溶液中、イオン交換樹脂/ポリビニルアルコール/水=
2/18/80(重量比)になるように分散させた分散
液をスプレー塗布した後乾燥した。この結果、厚さ10
μm、多孔度40%の多孔質の表面層を有する陽イオン
交換膜が得られた。
【0023】この表面層を有する陽イオン交換膜を、多
孔層が陽極側を向くように実施例1と同様の有効膜面積
500cm2 ×5対の電気透析セルに組み込みんだ。た
だし、陰イオン交換膜は実施例1において表面層を形成
する前の陰イオン交換膜を用いた。原水として5μS/
cmの水を供給し、ユニットセル当たり4Vの電圧を印
可して連続運転を行ったところ、導電率0.07μS/
cmの脱イオン水が3ヶ月以上安定して得られた。
孔層が陽極側を向くように実施例1と同様の有効膜面積
500cm2 ×5対の電気透析セルに組み込みんだ。た
だし、陰イオン交換膜は実施例1において表面層を形成
する前の陰イオン交換膜を用いた。原水として5μS/
cmの水を供給し、ユニットセル当たり4Vの電圧を印
可して連続運転を行ったところ、導電率0.07μS/
cmの脱イオン水が3ヶ月以上安定して得られた。
【0024】実施例4 実施例3のおいて表面層を形成する前の陽イオン交換膜
の表面に、水酸化ビスマス(粒径1μm、イオン交換容
量4.1meq/g)をポリビニルアルコール水溶液中
に、水酸化ビスマス/ポリビニルアルコール/水=10
/10/80(重量比)になるように分散させた分散液
をキャストした後、乾燥した。この結果、厚さ5μm、
多孔度40%の多孔質の表面層を有する陽イオン交換膜
が得られた。
の表面に、水酸化ビスマス(粒径1μm、イオン交換容
量4.1meq/g)をポリビニルアルコール水溶液中
に、水酸化ビスマス/ポリビニルアルコール/水=10
/10/80(重量比)になるように分散させた分散液
をキャストした後、乾燥した。この結果、厚さ5μm、
多孔度40%の多孔質の表面層を有する陽イオン交換膜
が得られた。
【0025】この表面層を有する陽イオン交換膜を実施
例3と同様の陰イオン交換膜とイオン交換体を用い、脱
イオン水製造装置に組み込み連続運転したところ、導電
率0.07μS/cmの脱イオン水が6ヶ月以上安定し
て得られた。
例3と同様の陰イオン交換膜とイオン交換体を用い、脱
イオン水製造装置に組み込み連続運転したところ、導電
率0.07μS/cmの脱イオン水が6ヶ月以上安定し
て得られた。
【0026】実施例5 実施例1で用いた陰イオン交換膜と、実施例3で用いた
陽イオン交換膜を、実施例1の脱イオン水製造装置に組
み込み同様に連続運転したところ、導電率0.07μS
/cmの脱イオン水が6ヶ月以上安定して得られた。
陽イオン交換膜を、実施例1の脱イオン水製造装置に組
み込み同様に連続運転したところ、導電率0.07μS
/cmの脱イオン水が6ヶ月以上安定して得られた。
【0027】実施例6 実施例2で用いた陰イオン交換膜と、実施例4で用いた
陽イオン交換膜を、実施例1の脱イオン水製造装置に組
み込み同様に連続運転したところ、導電率0.07μS
/cmの脱イオン水が9ヶ月以上安定して得られた。
陽イオン交換膜を、実施例1の脱イオン水製造装置に組
み込み同様に連続運転したところ、導電率0.07μS
/cmの脱イオン水が9ヶ月以上安定して得られた。
【0028】比較例1 実施例1において、陰イオン交換膜として表面層を形成
しないものを用いて、他はすべて実施例1と同様の脱イ
オン水製造装置に組み込み連続運転したところ、最初は
脱イオン水の電導率が0.07μS/cmであったが徐
々に上昇し、3ヶ月後には0.15μS/cmまで上昇
した。
しないものを用いて、他はすべて実施例1と同様の脱イ
オン水製造装置に組み込み連続運転したところ、最初は
脱イオン水の電導率が0.07μS/cmであったが徐
々に上昇し、3ヶ月後には0.15μS/cmまで上昇
した。
【0029】
【発明の効果】本発明により、長期間にわたって低い導
電率の脱イオン水を連続的かつ安定に製造することがで
きる。
電率の脱イオン水を連続的かつ安定に製造することがで
きる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 43/00 Z C02F 1/42 A (72)発明者 斉藤 生 神奈川県横浜市神奈川区羽沢町1150番地 旭硝子株式会社中央研究所内
Claims (6)
- 【請求項1】陰極と陽極の間に陽イオン交換膜と陰イオ
ン交換膜とを交互に配列させた電気透析装置の脱塩室に
イオン交換体を収容してなる脱イオン水製造装置におい
て、陰イオン交換膜として、陰極側に陽イオン交換体か
らなる表面層が存在する陰イオン交換膜を用いる脱イオ
ン水製造装置。 - 【請求項2】陰極と陽極の間に陽イオン交換膜と陰イオ
ン交換膜とを交互に配列させた電気透析装置の脱塩室に
イオン交換体を収容してなる脱イオン水製造装置におい
て、陽イオン交換膜として、陽極側に陰イオン交換体か
らなる表面層が存在する陽イオン交換膜を用いる脱イオ
ン水製造装置。 - 【請求項3】陰極と陽極の間に陽イオン交換膜と陰イオ
ン交換膜とを交互に配列させた電気透析装置の脱塩室に
イオン交換体を収容してなる脱イオン水製造装置におい
て、陰イオン交換膜として、陰極側に陽イオン交換体か
らなる表面層が存在する陰イオン交換膜を用い、かつ、
陽イオン交換膜として、陽極側に陰イオン交換体からな
る表面層が存在する陽イオン交換膜を用いる脱イオン水
製造装置。 - 【請求項4】表面層が多孔層であることを特徴とする請
求項1〜3いずれか1の脱イオン水製造装置。 - 【請求項5】多孔層がイオン交換体粒子とバインダーポ
リマーとからなる請求項4の脱イオン水製造装置。 - 【請求項6】イオン交換体粒子が無機イオン交換体粒子
である請求項5の脱イオン水製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7007559A JPH08197061A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 脱イオン水製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7007559A JPH08197061A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 脱イオン水製造装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08197061A true JPH08197061A (ja) | 1996-08-06 |
Family
ID=11669170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7007559A Pending JPH08197061A (ja) | 1995-01-20 | 1995-01-20 | 脱イオン水製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08197061A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010227730A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置の製造方法 |
JP2010227731A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置 |
-
1995
- 1995-01-20 JP JP7007559A patent/JPH08197061A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010227730A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置の製造方法 |
JP2010227731A (ja) * | 2009-03-25 | 2010-10-14 | Japan Organo Co Ltd | 電気式脱イオン水製造装置 |
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